(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信部は、前記検出部が前記応答を検出しないことを条件として、前記通知メッセージを送信する前に、前記発信先に対しての再連絡の要否を示す第2の選択肢が含まれる確認メッセージを、前記発信先に対してさらに送信し、
前記受信部は、前記確認メッセージに含まれる前記第2の選択肢の中から前記発信先が選択した第2の選択結果を含む第2の応答メッセージをさらに受信し、
前記送信部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第2の選択結果が、再連絡が必要であることを示すことをさらに条件として、前記通知メッセージを送信する、
請求項1に記載の交換装置。
前記送信部は、前記受信部が受信した前記第2の応答メッセージに、再連絡が不要であることを示す前記第2の選択結果が含まれる場合、前記第2の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを、前記発信先に対して送信する、
請求項2に記載の交換装置。
前記送信部は、再発信が不要であることを示す前記選択肢がさらに含まれる前記通知メッセージを送信し、前記受信部が受信した前記第1の応答メッセージに、再発信が不要であることを示す前記第1の選択結果が含まれる場合、前記第1の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを前記発信先に対して送信する、
請求項1に記載の交換装置。
前記第1の応答メッセージに含まれる前記第1の選択結果が示す前記予定時間より所定の時間前に、オペレータに発信を促す通知を前記オペレータが利用するオペレータ端末に通知する通知部をさらに備える、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載の交換装置。
前記発信先と、前記受信部が過去に受信した前記第1の応答メッセージに含まれる前記発信先が選択した曜日又は時間と、を関連付けた対応履歴データを記憶する記憶部をさらに備え、
前記送信部は、前記記憶部に記憶された前記対応履歴データを参照し、前記発信先が過去に選択した曜日又は時間を特定し、特定した前記曜日又は時間に対応する前記予定時間を示す前記第1の選択肢が含まれる前記通知メッセージを送信する、
請求項1から10のうちいずれか1項に記載の交換装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、企業対消費者間取引におけるテレマーケティングにおいては、電話を受けた着信側のユーザがプライバシー等の懸念からスケジュールを通知したくない場合がある。着信側のユーザに負担の少ない方法で通話可能な日時を相手方に通知することが求められていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電話の着信を受けたユーザが通話可能な日時を取り決めるための負担を軽減する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の交換装置においては、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出する検出部と、前記検出部が前記応答を検出しないことを条件として、前記電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、前記発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、前記発信先に対して送信する送信部と、前記通知メッセージに含まれる前記第1の選択肢の中から前記発信先が選択した第1の選択結果を含む第1の応答メッセージを受信する受信部と、を有する。
【0007】
前記送信部は、前記検出部が前記応答を検出しないことを条件として、前記通知メッセージを送信する前に、前記発信先に対しての再連絡の要否を示す第2の選択肢が含まれる確認メッセージを、前記発信先に対してさらに送信し、前記受信部は、前記確認メッセージに含まれる前記第2の選択肢の中から前記発信先が選択した第2の選択結果を含む第2の応答メッセージをさらに受信し、前記送信部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第2の選択結果が、再連絡が必要であることを示すことをさらに条件として、前記通知メッセージを送信してもよい。
【0008】
前記送信部は、前記受信部が受信した前記第2の応答メッセージに、再連絡が不要であることを示す前記第2の選択結果が含まれる場合、前記第2の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを、前記発信先に対して送信してもよい。
【0009】
前記送信部は、再発信が不要であることを示す前記選択肢がさらに含まれる前記通知メッセージを送信し、前記受信部が受信した前記第1の応答メッセージに、再発信が不要であることを示す前記第1の選択結果が含まれる場合、前記第1の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを前記発信先に対して送信してもよい。
【0010】
前記送信部は、前記発信先の電話番号に対して送信してもよい。
【0011】
あらかじめ定められたタスクにしたがって電話を発信する発信部と、前記第1の応答メッセージに含まれる前記第1の選択結果が示す前記予定時間に、前記発信部が前記発信先に対して電話を発信することを、前記タスクに追加する予約部と、をさらに備えてもよい。
【0012】
前記第1の応答メッセージに含まれる前記第1の選択結果が示す前記予定時間より所定の時間前に、オペレータに発信を促す通知を前記オペレータが利用するオペレータ端末に通知する通知部をさらに備えてもよい。
【0013】
前記送信部は、直ちに発信を要求することを示す前記第1の選択肢がさらに含まれる前記通知メッセージを送信し、前記通知部は、前記受信部が直ちに発信を要求することを示す前記第1の選択結果を含む前記第1の応答メッセージを受信した場合、前記オペレータ端末に発信を促す通知をしてもよい。
【0014】
前記オペレータが発信可能なスケジュールを示すスケジュールデータを管理するスケジュール管理部をさらに備え、前記送信部は、前記スケジュールデータが示す前記オペレータが発信可能な時間を前記予定時間として特定し、特定した前記予定時間を示す前記第1の選択肢が含まれる前記通知メッセージを送信してもよい。
【0015】
前記通知メッセージを生成する生成部と、前記生成部により生成された前記通知メッセージの内容の確認を促す画面を前記オペレータ端末に表示させる表示制御部と、をさらに備え、前記送信部は、前記オペレータが前記通知メッセージの内容を確認する操作を受け付けた場合に、前記通知メッセージを送信してもよい。
【0016】
前記発信先と、前記受信部が過去に受信した前記第1の応答メッセージに含まれる前記発信先が選択した曜日又は時間と、を関連付けた対応履歴データを記憶する記憶部をさらに備え、前記送信部は、前記記憶部に記憶された前記対応履歴データを参照し、前記発信先が過去に選択した曜日又は時間を特定し、特定した前記曜日又は時間に対応する前記予定時間を示す前記第1の選択肢が含まれる前記通知メッセージを送信してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様の交換システムにおいては、交換装置と、メッセージ交換装置と、を有する交換システムであって、前記交換装置は、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出する検出部、を有し、前記メッセージ交換装置は、前記検出部が前記応答を検出しない場合に、前記電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、前記発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、前記発信先に対して送信する送信部と、前記通知メッセージに含まれる前記第1の選択肢の中から前記発信先が選択した第1の選択結果を含む応答メッセージを受信する受信部と、を有する。
【0018】
本発明の第3の態様の交換方法においては、コンピュータが実行する、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出するステップと、前記検出するステップが前記応答を検出しない場合に、前記電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、前記発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、前記発信先に対して送信するステップと、前記通知メッセージに含まれる前記第1の選択肢の中から前記発信先が選択した第1の選択結果を含む応答メッセージを受信するステップと、を有する。
【0019】
本発明の第4の態様のプログラムにおいては、コンピュータに、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出するステップと、前記検出するステップが前記応答を検出しない場合に、前記電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、前記発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、前記発信先に対して送信するステップと、前記通知メッセージに含まれる前記第1の選択肢の中から前記発信先が選択した第1の選択結果を含む応答メッセージを受信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、電話の着信を受けたユーザが通話可能な日時を取り決めるための負担を軽減することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[交換システムS1の概要]
図1は、第1の実施形態の交換装置1が含まれる交換システムS1の概要を示す図である。交換システムS1は、例えばコールセンタから発信した電話に着信側が応答できなかった場合に、発信側が再度連絡する時間を取り決めるためのメッセージをやり取りする。交換システムS1は交換装置1とユーザ端末2とを備える。
【0023】
交換装置1は、電話を発信する装置であって、着信を受けたユーザ端末2が電話に応答しない場合に発信側が再度連絡する時間を取り決めるためのメッセージを送受信する。交換装置1は例えばPBX(Private Branch eXchange)又はSIP(Session Initiation Protocol)サーバである。ユーザ端末2は、ユーザが操作する情報端末であり、例えばスマートフォン、タブレットである。
【0024】
以下では交換装置1が発信した電話にユーザが応答しない場合の交換システムS1の動作の一例を説明する。交換装置1は、ユーザ端末2に電話を発信する(
図1における(1))。交換装置1は、ユーザ端末2に発信した電話を監視し、ユーザ端末2の応答の有無を判定する。交換装置1は、ユーザ端末2が電話に応答しないことを検出すると、ユーザ端末2へ通知メッセージを送信する(
図1における(2))。通知メッセージは、発信側が再連絡する時間の選択肢を含むメッセージであり、再連絡を受けることを希望する時間の選択をユーザに促すためのメッセージである。
【0025】
ユーザ端末2は、受信した通知メッセージを画面に表示し、再連絡を希望する時間の選択を受け付ける。そして、ユーザ端末2は、ユーザが選択した選択肢を含む応答メッセージを交換装置1に送信する(
図1における(3))。交換装置1は、受信した応答メッセージに含まれる、ユーザが再連絡を希望する時間に再度電話を発信するよう発信を予約する。ユーザはユーザ端末2に表示された選択肢を単に選択するだけで、再連絡を希望する時間を相手方に通知することができ、通知にかかる負担が少ない。またユーザ自身のスケジュールを開示せずに、再連絡の時間帯を調整することができる。
【0026】
[交換装置1の構成]
図2は、交換装置1の装置構成を示すブロック図である。交換装置1は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。制御部13は、発信部131、検出部132、送信部133、受信部134、通知部135、予約部136及びスケジュール管理部137を有する。
【0027】
通信部11は、ユーザ端末2と通信するための通信インターフェースである。記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行する各種のプログラムを記憶する。
【0028】
記憶部12は、ユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、ユーザに関する情報を記録したテーブルである。
図3は、記憶部12が記憶するユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報においては、ユーザの名前、ユーザの電話番号及び対応履歴データがユーザを識別するユーザID(IDentifier)に関連付けられている。
図3に示すユーザ情報の例では、対応履歴データとして過去選択結果が記憶されている。過去選択結果は、ユーザが過去に選択した再連絡を希望する時間帯を示す情報であり、例えば「午前中」、「20:00〜22:00」のような情報を有する。過去選択結果は、前回ユーザが再連絡を希望する日として選択した曜日に関する情報を含んでいてもよい。
【0029】
記憶部12は、対応履歴データとして、過去にユーザと対応した内容を対応履歴データとして記憶していてもよい。過去にユーザと対応した内容とは、例えば、過去に送信したメッセージの送信日時とメッセージの内容又は過去に通話を行った日時と過去に通話した際に通話を担当したオペレータにより入力されたメモである。なお、ユーザ情報には、ユーザを担当するオペレータの情報が関連付けられていてもよい。
【0030】
記憶部12は、電話を発信する対象となるユーザと、用件情報とを対応付けて記憶してもよい。用件情報は、ユーザに伝える用件を示す情報であり、例えば、「料金未払いの連絡」、「新商品のお知らせ」等である。記憶部12は、用件情報と、ユーザが応答しない場合に送信する確認メッセージ又は通知メッセージのひな型と、を関連付けて記憶してもよい。
【0031】
図2の説明に戻る。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、発信部131、検出部132、送信部133、受信部134、通知部135、予約部136及びスケジュール管理部137として機能する。
【0032】
発信部131は、電話を発信する。発信部131は、あらかじめ定められたタスクにしたがって電話を発信してもよい。発信部131は、設定されたタスク情報に示された発信の予定時間が到来すると、タスク情報に含まれる発信先の電話番号に対して電話を発信する。なお、発信部131は、オペレータが操作する端末(以下、「オペレータ端末」という。)からの操作に従って電話を発信してもよい。
【0033】
検出部132は、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出する。検出部132は、通信部11を経由して送受信される呼制御パケットを監視することで発信先の応答を検出する。検出部132は、例えば、発信部131が送信したINVITEメッセージに対するACKメッセージを所定の期間受信しない場合に、発信先の応答が無いことを検出してもよい。所定の期間とは例えば10秒、20秒、30秒等である。検出部132は、発信部131が発信する呼の状態を監視することで、発信先の応答の有無を検出してもよい。
【0034】
送信部133は、ユーザ端末2に対して通知メッセージ及び確認メッセージを送信する。送信部133は、記憶部12に記憶されたユーザ情報を参照し、ユーザの宛先情報を取得する。送信部133は、取得した宛先情報に対してメッセージを送信する。一例として、送信部133は、発信先の電話番号に対してメッセージを送信する。以下では、交換装置1がRCS(Rich Communication Service)により電話番号を宛先としてメッセージを送受信する例を用いて説明するが、メッセージの送受信の方法はSMS(Short Message Service)、又はユーザIDを用いてメッセージの送受信を行うメッセージングサービスであってもよい。
【0035】
送信部133は、検出部132が応答を検出しないことを条件として、電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、発信先に対して送信する。
図4に交換装置1が送信する通知メッセージの一例を示す。送信部133は、電話の発信元を示す情報と、電話の用件と、発信元が再発信する予定時間の選択肢を含む通知メッセージを送信する。一例として、発信元が再発信する予定時間の選択肢は、受信したユーザ端末2においてユーザが選択可能な態様で表示される。ユーザがある選択肢を選択すると、ユーザ端末2は、選択された選択肢に対応する応答(第1の応答メッセージ)を交換装置1に返信する。
図4では、発信元が再発信する予定時間の選択肢として、「16:00−18:00」、「18:00−20:00」及び「20:00−21:00」の3つが例示されている。なお、予定時間の選択肢は「6月22日 18:00―22:00」のように日時で示されてもよい。
【0036】
ところで、時間帯の選択肢を提示するより前に、再連絡の要否に関する選択肢をユーザに提示することによって、ユーザにわかりやすい画面を表示することができ、返信率を向上させることが期待できる。そこで、送信部133は、検出部132が応答を検出しないことを条件として、通知メッセージを送信する前に、発信先に対しての再連絡の要否を示す第2の選択肢が含まれる確認メッセージを、発信先に対してさらに送信してもよい。
図5から
図7はこの場合に交換装置1が送受信するメッセージの一例を示す図である。
【0037】
送信部133は、
図5に示す確認メッセージを送信する。確認メッセージは、電話の発信元を示す情報と、電話の用件と、再連絡の要否の選択肢と、を含む。
図5の例では、再連絡の要否の選択肢として、「本日中の再連絡をご希望」、「明日以降の再連絡をご希望」及び「再連絡は不要」の3つの選択肢が含まれている。なお、送信部133は、ユーザが「明日以降の再連絡をご希望」を選択した場合、明日以降の日時の選択肢を含む通知メッセージを送信してもよいし、発信日を取り決めるためにユーザに希望する発信日の選択を促すメッセージをさらに送信してもよい。
【0038】
図6の例では、確認メッセージを受信したユーザが、再連絡が必要であることを示す選択肢である「本日中の再連絡をご希望」の選択肢を選択し、選択肢に対応する返信(以下、「第2の応答メッセージ」という。)がユーザ端末2から受信部134へ送信されている。そして、送信部133は、第2の応答メッセージに含まれる第2の選択結果が、再連絡が必要であることを示すことをさらに条件として、通知メッセージを送信する。この場合の通知メッセージには、発信元が再発信する予定時間の選択肢が含まれている。
【0039】
そして、通知メッセージを受信したユーザが、メッセージに含まれた選択肢から再発信する予定時間を選択すると、送信部133は、
図7に示すように選択された選択肢に対応する第1の応答メッセージを交換装置1に返信する。受信部134が第1の応答メッセージを受信すると、送信部133は、第1の応答メッセージを受信したことを示すメッセージをユーザ端末2へ送信する。
【0040】
メッセージを受信したユーザが再連絡を希望しない選択肢を選択した場合でも、発信元においてユーザに知らせておきたい情報や確認しておきたい情報がある場合がある。そこで、送信部133は、受信部134が受信した第2の応答メッセージに、再連絡が不要であることを示す第2の選択結果が含まれる場合、第2の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを、発信先に対して送信してもよい。この場合、記憶部12は、選択結果が再連絡不要であることを示す場合に送信するメッセージを、確認メッセージに関連付けて記憶している。送信部133は、応答メッセージに再連絡が不要であることを示す選択結果が含まれる場合、記憶部12を参照し、第2の選択結果に対応する所定のメッセージを取得する。そして、送信部133は、取得したメッセージをユーザ端末2へ送信する。
【0041】
図8は、応答メッセージに再連絡が不要であることを示す選択結果が含まれる場合に交換装置1が送受信するメッセージの一例を示す図である。
図8の例では、再連絡が不要であることを示す選択肢である「再連絡は不要」が選択され、対応する選択結果を含む応答メッセージがユーザ端末2より交換装置1へ送信されている。送信部133は、受信した応答メッセージに再連絡が不要であることを示す選択結果が含まれているため、選択結果に対応するメッセージとして、ユーザの登録住所に変更が必要ないかを確認するメッセージを送信する。送信部133がこのように構成されることで、交換装置1は、ユーザが再連絡を望まない場合でも、送信するメッセージに応じて必要な情報をユーザに伝え、必要な事項を確認するためのメッセージを送信することができる。
【0042】
なお、送信部133は、通知メッセージにおいて発信の時間帯に関する選択肢と同時に再連絡の要否に関する選択肢を送信してもよい。この場合、送信部133は、再発信が不要であることを示す選択肢がさらに含まれる通知メッセージを送信する。通知メッセージには再発信の時間に関する選択肢に加えて、例えば「再連絡は不要」と表示された再連絡を希望しない意思を表示するための選択肢が含まれる。そして、送信部133は、受信部が受信した第1の応答メッセージに、再連絡が不要であることを示す第1の選択結果が含まれる場合、第1の選択結果に対応付けられた所定のメッセージを発信先に対して送信する。
【0043】
ところで、単にユーザが着信に気づかなかった場合のように、連絡に気づいたときに直ちに通話できるとユーザにとって利便性が高い場合がある。そこで、送信部133は、直ちに発信を要求することを示す第1の選択肢がさらに含まれる通知メッセージを送信してもよい。直ちに発信を要求することを示す第1の選択肢は、例えば、「今通話する」、「今なら通話可能」等と表示される。
【0044】
ユーザ端末2から受信した応答メッセージに含まれるユーザの選択結果が直ちに発信を要求することを示す選択肢である場合において、当該メッセージを受信した時間帯におけるオペレータのスケジュールが直ちに発信することができない場合もあり得る。このような場合、送信部133は、オペレータが直ちに発信することができないことを示し、再発信の時間帯の選択肢を含む通知メッセージをさらに送信してもよい。送信部133がこのように直ちに発信する選択肢を含むメッセージを送信するように構成されることで、ユーザの利便性を高めることができ、ユーザが受信したメッセージに対して応答する蓋然性を高める効果が期待できる。
【0045】
なお、送信部133は、直ちに発信を要求することを示す選択肢が含まれる確認メッセージを送信してもよい。すなわち、直ちに発信することを要求する選択肢は確認メッセージに含まれていてもよい。
【0046】
コールセンタで電話に対応するオペレータのスケジュールを管理し、オペレータが対応可能な時間を再発信の予定時間として含む通知メッセージを送信すると、ユーザを待たせることなく再連絡できる時間を通知することができる。そこで、送信部133は、スケジュールデータが示すオペレータが発信可能な時間を予定時間として特定し、特定した予定時間を示す第1の選択肢が含まれる通知メッセージを送信してもよい。すなわち、送信部133は、スケジュール管理部137が管理するオペレータのスケジュールを参照し、オペレータが発信可能な予定時間を取得し、発信元が再発信する予定時間の選択肢の一部又は全部に取得した予定時間が設定された通知メッセージを送信する。
【0047】
また、発信先のユーザとユーザを担当するオペレータとの関係があらかじめ固定されている場合、担当するオペレータがユーザに発信することで安心感を与え、ユーザの満足度を高めることができる。そこで、送信部133は、記憶部12に記憶されたユーザを担当するオペレータの情報を参照し、ユーザを担当するオペレータを特定する。そして、送信部133は、ユーザを担当するオペレータのスケジュールを参照し、当該オペレータが発信可能な予定時間を発信元が再発信する予定時間として含む通知メッセージを送信してもよい。
【0048】
送信部133は、記憶部12に記憶された対応履歴データを参照し、発信先が過去に選択した曜日又は時間を特定し、特定した曜日又は時間に対応する予定時間を示す第1の選択肢が含まれる通知メッセージを送信する。一例として、送信部133は、記憶部12に記憶された発信先ユーザの過去の選択結果を参照し、ユーザの過去の選択結果が午前中(9:00−12:00)であることを特定する。そして、送信部133は、再発信する予定時間の選択肢に午前中(9:00−12:00)が含まれる通知メッセージを送信する。送信部133は、ユーザの過去の選択結果を曜日と時間の組み合わせで特定してもよい。送信部133がこのように構成されることで、ユーザの過去の行動を選択肢に反映し、ユーザが選択しやすい選択肢を提示できる。
【0049】
受信部134は、送信部133が送信した通知メッセージに対する応答メッセージを受信する。受信部134は、通知メッセージに含まれる第1の選択肢の中から発信先が選択した第1の選択結果を含む第1の応答メッセージを受信する。選択結果は、送信したメッセージに含まれる選択肢からユーザが選択した選択肢を示す情報であり、「20:00−22:00」のように選択肢そのもので示される場合に限られず、例えば「(1)」、「(A)」、「(イ)」等のように選択肢に対応する番号又は記号で示されてもよい。
【0050】
送信部133が確認メッセージを送信することにより再連絡の要否の選択をユーザに選択させる場合、受信部134は、送信部133が送信した確認メッセージに対する応答メッセージを受信する。この場合、受信部134は、確認メッセージに含まれる第2の選択肢の中から発信先が選択した第2の選択結果を含む第2の応答メッセージをさらに受信する。第2の応答メッセージには、再連絡の要否に関してユーザが選択した選択結果が含まれる。
【0051】
通知部135は、第1の応答メッセージに含まれる第1の選択結果が示す予定時間より所定の時間前に、オペレータに発信を促す通知をオペレータが利用するオペレータ端末に通知する。通知部135は、スケジュール管理部137が管理するオペレータのスケジュールを参照し、オペレータの発信の予定を取得する。そして、通知部135は発信の予定時間より所定の時間前にオペレータに発信を促す通知画面を表示する。所定の時間は、通知部135がオペレータに発信の準備をするため発信猶予時間に相当し、例えば、5分、10分又は15分である。
【0052】
通知部135は、受信部134が直ちに発信を要求することを示す第1の選択結果を含む第1の応答メッセージを受信した場合、オペレータ端末に発信を促す通知をしてもよい。通知部135は、ユーザに送信したメッセージ、ユーザの名前を含むユーザ情報を表示した通知画面をオペレータ端末に表示し、ユーザに発信が必要であることをオペレータに通知してもよい。通知部135は発信先のユーザとの過去の対応履歴を示す対応履歴情報をさらに表示するよう通知画面を構成してもよい。このように通知部135が構成されることで、オペレータが対応に必要な情報を素早く収集できるとともに、ユーザにタイムリーに連絡することができる。
【0053】
予約部136は、第1の応答メッセージに含まれる第1の選択結果が示す予定時間に、発信部が発信先に対して電話を発信することを、タスクに追加する。予約部136は、応答メッセージが示す予定時間と発信先の電話番号とを関連付けた電話を発信するタスクを発信部131のタスクに追加する。
【0054】
スケジュール管理部137は、オペレータが発信可能なスケジュールを示すスケジュールデータを管理する。スケジュール管理部137は、オペレータの勤務時間、通話の予定及び空き時間の情報を管理する。管理対象のオペレータが複数いる場合、スケジュール管理部137は、オペレータごとにスケジュールを管理する。スケジュール管理部137は受信部134が再発信の予定時間を受信した場合、オペレータのスケジュールを参照することで対応可能なオペレータを特定する。スケジュール管理部137は、応答メッセージを送信したユーザに対して発信する予定を、特定したオペレータのスケジュールに追加する。
【0055】
[交換装置1における処理の流れ]
図9は、交換装置1における処理の流れを示すシーケンス図である。
図9におけるシーケンス図は、電話を発信するトリガが引かれたタイミングから開始している。電話を発信するトリガは、例えばオペレータが発信操作を行うこと、予定されていた電話の発信日時が到来したこと等である。
【0056】
発信部131は、ユーザ端末2に電話を発信する(S01)。検出部132は、発信した電話を監視し、ユーザ端末2からの応答が無いことを検出する(S02)。送信部133は、ユーザ端末2に対して、再連絡の要否を確認する確認メッセージを送信する(S03)。ユーザは、ユーザ端末に表示される確認メッセージを確認し、再連絡の要否を選択する(S04)。受信部134は、選択された選択結果を含む応答メッセージを受信する(S05)。
【0057】
受信した応答メッセージに再連絡が必要である意思表示を示す選択結果が含まれる場合、送信部133は、再発信の予定時間の選択肢を含む通知メッセージを送信する(S06)。ユーザは、ユーザ端末2に表示された通知メッセージを確認し、再連絡を希望する予定時間を選択する(S07)。受信部134は、ユーザ端末2より、予定時間の選択結果を含む応答メッセージを受信する(S08)。予約部136は、応答メッセージが示す予定時間に発信先の電話番号へ発信するタスクを、発信部131のタスクとして追加し、発信を予約する(S09)。発信部131は、タスクに従ってユーザ端末2に電話を発信する(S10)。
【0058】
[交換装置1による効果]
以上説明したように、交換装置1においては、検出部132が、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出する。そして検出部132が応答を検出しないことを条件として、送信部133が、電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、発信先に対して送信する。さらに、受信部134が、通知メッセージに含まれる第1の選択肢の中から発信先が選択した第1の選択結果を含む第1の応答メッセージを受信する。
【0059】
交換装置1がこのように構成されることで、発信先のユーザの予定を発信元へ通知することなく、再連絡の予定を取り決めることが可能である。さらに、このように予定を通知せずに再連絡の予定を取り決めることで、ユーザに安心感を与えることができ、ユーザがメッセージに返信する蓋然性を高めることができ、発信元においては、ユーザに連絡できる蓋然性を向上させることができる。
【0060】
<変形例>
ところで、オペレータがユーザに送信するメッセージを確認して送信できるようにすることで、適切なメッセージを送信することが可能であり、ユーザの満足度を向上させることができる。
図10は変形例にかかる交換装置1Aの装置構成を示す図である。
図10においては、既に説明した交換装置1と同一の機能部については同一の符号を付し、説明を省略する。変形例にかかる交換装置1Aにおいては、生成部138と表示制御部139とをさらに備える。
【0061】
生成部138は、通知メッセージを生成する。記憶部12にメッセージのひな型が記憶されている場合、生成部138はひな型からメッセージの件名と内容とを取得する。さらに、生成部138は、記憶部12から取得したユーザの名前、電話番号及び発信部131が発信した時間を、取得したメッセージのひな型に入力することで通知メッセージを生成する。
【0062】
表示制御部139は、生成部138により生成された通知メッセージの内容の確認を促す画面をオペレータ端末に表示させる。
図11は表示制御部139が表示する通知メッセージの確認画面の一例を示す図である。
図11の確認画面においては、ユーザの名前、電話番号、メッセージの件名、メッセージの内容、及び送信ボタンが表示されている。なお、確認画面は、再発信する予定時間の選択肢を入力するための欄を設け、ユーザに送信する予定時間をオペレータに入力させるように構成されてもよい。
【0063】
送信部133は、オペレータが通知メッセージの内容を確認する操作を受け付けた場合に、通知メッセージを送信する。オペレータは、オペレータ端末を操作し、通知メッセージの内容を確認する。修正したい箇所がある場合、オペレータは、確認画面から修正したい項目を選択し、修正内容を入力する。そして、オペレータが送信ボタンを押すと、送信部133は、通知メッセージをユーザ端末2へ送信する。
【0064】
[変形例の効果]
交換装置1Aがメッセージの前にオペレータに送信予定のメッセージを確認させるように構成されることで、例えばユーザとの過去の対応状況等を反映し、適切なメッセージを送信することが可能となる。
【0065】
[第2の実施形態]
ところで、交換装置1の機能は、複数の装置が連携して動作することにより構成されていてもよい。
図12は、第2の実施形態にかかる交換システムS2の装置構成を示すブロック図である。交換システムS2は、交換装置3、メッセージ交換装置4及びスケジュール管理装置5を備える。交換装置3、メッセージ交換装置4及びスケジュール管理装置5のそれぞれは通信部を介して通信し、相互に連携して動作する。以下では交換システムS2が交換装置1と異なる部分を中心に説明する。
【0066】
交換装置3は、通信部31、記憶部32及び制御部33を有する。制御部33は、発信部331、検出部332及び予約部333を有する。通信部31、記憶部32、制御部33、発信部331、検出部332及び予約部333はそれぞれ、通信部11、記憶部12、制御部13、発信部131、検出部132及び予約部136に対応する機能を有する。
【0067】
メッセージ交換装置4は、通信部41、記憶部42及び制御部43を有する。制御部43は、送信部431、受信部432、通知部433、生成部434及び表示制御部435を有する。通信部41、記憶部42、制御部43、送信部431、受信部432、通知部433、生成部434及び表示制御部435はそれぞれ、通信部11、記憶部12、制御部13、送信部133、受信部134、通知部135、生成部138及び表示制御部139に対応する機能を有する。スケジュール管理装置5は、スケジュール管理部137に対応する機能を有する装置である。
【0068】
交換装置3においては、検出部332が発信先の応答が無いことを検出すると、検出部332は、メッセージ交換装置4に対してメッセージの送信を依頼する。メッセージの送信依頼には、送信対象のユーザを識別する情報と用件情報が含まれる。予約部333は、受信部432から発信の予約依頼を受信すると、応答メッセージが示す予定時間と発信先の電話番号とを関連付けた電話を発信するタスクを発信部331のタスクに追加する。
【0069】
メッセージ交換装置4においては、送信部431は、検出部332よりメッセージの送信依頼を受信したことをトリガとして、確認メッセージ又は通知メッセージを送信する。受信部432は、応答メッセージを受信した場合、応答メッセージに含まれる予定時間と発信先の電話番号とを含む発信の予約依頼を予約部333に送信する。
【0070】
なお、交換装置1を複数の装置に機能配置して構成する方法としては、交換システムS2は一例であり、互いに連携する複数のコンピュータによって構成されてもよく、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
【0071】
[交換システムS2における処理の流れ]
図13は、交換システムS2における処理の流れを示すシーケンス図である。
図13におけるシーケンス図は、電話を発信するトリガが引かれたタイミングから開始している。
発信部331は、ユーザ端末2に電話を発信する(S101)。検出部332は、発信した電話を監視し、ユーザ端末2からの応答が無いことを検出する(S102)。検出部332は、送信部431に対して、メッセージの送信を依頼する(S103)。送信部431は、ユーザ端末2に対して、再連絡の要否を確認する確認メッセージを送信する(S104)。ユーザは、ユーザ端末に表示される確認メッセージを確認し、再連絡の要否を選択する(S105)。受信部432は、選択された選択結果を含む応答メッセージを受信する(S106)。
【0072】
受信した応答メッセージに再連絡が必要である意思表示を示す選択結果が含まれる場合、送信部431は、再発信の予定時間の選択肢を含む通知メッセージを送信する(S107)。ユーザは、ユーザ端末2に表示された通知メッセージを確認し、再発信を希望する予定時間を選択する(S108)。受信部432は、ユーザ端末2より、予定時間の選択結果を含む応答メッセージを受信する(S109)。受信部432は、予約部333に電話の発信の予約を依頼する(S110)。予約部333は、応答メッセージが示す予定時間と発信先の電話番号とを関連付けた電話を発信するタスクを発信部331のタスクに追加する(S111)。発信部331は、タスクに従ってユーザ端末2に電話を発信する(S112)。
【0073】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0074】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【解決手段】交換装置1においては、検出部132が、電話の発信に対する発信先の応答の有無を検出する。そして検出部132が応答を検出しないことを条件として、送信部133が、電話の発信元が再連絡する方法を示す選択肢であって、発信元が再発信する予定時間を示す1以上の第1の選択肢が含まれる通知メッセージを、発信先に対して送信する。さらに、受信部134が、通知メッセージに含まれる第1の選択肢の中から発信先が選択した第1の選択結果を含む第1の応答メッセージを受信する。