(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管理サーバーは、前記画像形成装置が前記常時接続を有効にしているか否かの状態を通知可能であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された管理システムにおいては、管理サーバーによって管理されている、画像形成装置の情報に基づいて、画像形成装置を操作する必要があると画像形成装置のサービスパーソンなど、画像形成装置の管理者が判断した場合に、管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなければならないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる管理システム、画像形成装置、画像形成装置用プログラム、管理サーバーおよび管理サーバー用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の管理システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置を管理する管理サーバーとを備え、前記画像形成装置は、常時接続用のプロトコルによる前記管理サーバーとの間の前記常時接続の有効および無効を切り替え可能であり、前記管理サーバーは、前記常時接続を介して前記画像形成装置を操作可能であることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続を介して管理サーバーが画像形成装置を操作可能であるので、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバーを介して画像形成装置を操作可能であり、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる。また、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続の有効および無効を画像形成装置が切り替え可能であるので、管理サーバーから画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0008】
本発明の管理システムにおいて、前記画像形成装置は、前記常時接続が開始された後、特定の状態の継続時間が特定の時間を超えた場合に、前記常時接続を自動で無効にしても良い。
【0009】
この構成により、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続が開始された後、特定の状態の継続時間が特定の時間を超えた場合に、常時接続が画像形成装置によって自動で無効にされるので、常時接続を無効にする操作を画像形成装置の利用者が適切なタイミングで画像形成装置に入力することができない場合であっても、管理サーバーから画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0010】
本発明の管理システムにおいて、前記画像形成装置は、前記特定の時間の指定を受け付けても良い。
【0011】
この構成により、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続が画像形成装置によって自動で無効にされる基準となる時間の指定を受け付けるので、画像形成装置の利用者の利便性を向上することができる。
【0012】
本発明の管理システムにおいて、前記画像形成装置は、一時的な接続用のプロトコルによる前記管理サーバーとの間の前記一時的な接続を介して前記画像形成装置の情報を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記画像形成装置から受信した前記画像形成装置の情報を通知可能であっても良い。
【0013】
この構成により、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続が実行されていない場合であっても、画像形成装置から受信した画像形成装置の情報を管理サーバーが通知可能であるので、画像形成装置を操作する必要があるか否かを、管理サーバーによる通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【0014】
本発明の管理システムにおいて、前記管理サーバーは、前記画像形成装置が前記常時接続を有効にしているか否かの状態を通知可能であっても良い。
【0015】
この構成により、本発明の管理システムは、画像形成装置と、管理サーバーとの間の常時接続を画像形成装置が有効にしているか否かの状態を管理サーバーが通知可能であるので、管理サーバーを介して操作可能な画像形成装置であるか否かを、管理サーバーによる通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【0016】
本発明の画像形成装置は、常時接続用のプロトコルによる前記常時接続を介して前記画像形成装置を操作可能である、前記画像形成装置を管理する管理サーバーとの間の前記常時接続の有効および無効を切り替え可能であることを特徴とする。
【0017】
この構成により、本発明の画像形成装置は、管理サーバーとの間の常時接続を介して管理サーバーによって操作可能であるので、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバーを介して画像形成装置を操作可能であり、操作の利便性を向上することができる。また、本発明の画像形成装置は、管理サーバーとの間の常時接続の有効および無効を切り替え可能であるので、管理サーバーから画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0018】
本発明の画像形成装置用プログラムは、画像形成装置によって実行される画像形成装置用プログラムであって、常時接続用のプロトコルによる前記常時接続を介して前記画像形成装置を操作可能である、前記画像形成装置を管理する管理サーバーとの間の前記常時接続の有効および無効を切り替え可能に前記画像形成装置を機能させることを特徴とする。
【0019】
この構成により、本発明の画像形成装置用プログラムを実行する画像形成装置は、管理サーバーとの間の常時接続を介して管理サーバーによって操作可能であるので、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバーを介して画像形成装置を操作可能であり、操作の利便性を向上することができる。また、本発明の画像形成装置用プログラムを実行する画像形成装置は、管理サーバーとの間の常時接続の有効および無効を切り替え可能であるので、管理サーバーから画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0020】
本発明の管理サーバーは、画像形成装置を管理する管理サーバーであって、常時接続用のプロトコルによる前記管理サーバーとの間の前記常時接続の有効および無効を切り替え可能である前記画像形成装置との間の前記常時接続を介して前記画像形成装置を操作可能であり、前記画像形成装置が前記常時接続を有効にしているか否かの状態を通知可能であることを特徴とする。
【0021】
この構成により、本発明の管理サーバーは、画像形成装置との間の常時接続を介して画像形成装置を操作可能であるので、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバーを介して画像形成装置を操作可能であり、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる。また、本発明の管理サーバーは、画像形成装置との間の常時接続を画像形成装置が有効にしているか否かの状態を通知可能であるので、管理サーバーを介して操作可能な画像形成装置であるか否かを、管理サーバーによる通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【0022】
本発明の管理サーバー用プログラムは、画像形成装置を管理する管理サーバーによって実行される管理サーバー用プログラムであって、常時接続用のプロトコルによる前記管理サーバーとの間の前記常時接続の有効および無効を切り替え可能である前記画像形成装置との間の前記常時接続を介して前記画像形成装置を操作可能に前記管理サーバーを機能させ、前記画像形成装置が前記常時接続を有効にしているか否かの状態を通知可能に前記管理サーバーを機能させることを特徴とする。
【0023】
この構成により、本発明の管理サーバー用プログラムを実行する管理サーバーは、画像形成装置との間の常時接続を介して画像形成装置を操作可能であるので、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバーを介して画像形成装置を操作可能であり、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる。また、本発明の管理サーバー用プログラムを実行する管理サーバーは、画像形成装置との間の常時接続を画像形成装置が有効にしているか否かの状態を通知可能であるので、管理サーバーを介して操作可能な画像形成装置であるか否かを、管理サーバーによる通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の管理システム、画像形成装置、画像形成装置用プログラム、管理サーバーおよび管理サーバー用プログラムは、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0027】
まず、本発明の一実施の形態に係る管理システムの構成について説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態に係る管理システム10のブロック図である。
【0029】
図1に示すように、管理システム10は、画像形成装置20と、画像形成装置20を管理する管理サーバー30とを備えている。
【0030】
画像形成装置20は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)、プリンター専用機、コピー専用機、スキャナー専用機、ファックス専用機である。
【0031】
管理サーバー30は、1つのコンピューターによって構成されても良いし、複数のコンピューターによって構成されても良い。
【0032】
画像形成装置20と、管理サーバー30との間は、一時的な接続用のプロトコルとしてのHTTP(Hypertext Transfer Protocol)による一時的な接続としてのHTTP接続11が確立されることが可能である。なお、本明細書において、HTTPは、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)を含んでいる。
【0033】
画像形成装置20と、管理サーバー30との間は、継続的な接続、すなわち、常時接続用のプロトコルとしてのXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)による常時接続としてのXMPP接続12が確立されることが可能である。XMPP接続12が確立されている場合、画像形成装置20は、XMPP接続12における画像形成装置20自身の接続状態を示す情報をXMPP接続12を介して管理サーバー30にリアルタイムに送信することができ、管理サーバー30は、画像形成装置20からXMPP接続12を介して送信されてきた情報に基づいて、XMPP接続12における画像形成装置20の接続状態をリアルタイムに把握することができる。
【0034】
管理システム10は、画像形成装置20と同様な構成の画像形成装置を画像形成装置20以外に少なくとも1つ備えることが可能である。
【0035】
管理サーバー30は、管理システム10に備えられている複数の画像形成装置を管理することが可能である。管理サーバー30は、管理している画像形成装置のそれぞれから、画像形成装置の情報(以下「装置情報」という。)を受信し、受信した装置情報を管理する。ここで、装置情報としては、例えば、画像形成装置において発生したシステムエラーの情報、画像形成装置において発生した紙詰まりを示すエラーの情報、画像形成装置において発生した部品故障を示すエラーの情報など、各種のエラーの情報が存在する。また、装置情報としては、例えば、画像形成装置における消耗品の残量の情報が存在する。また、装置情報としては、例えば、画像形成装置の現在のファームウェアのバージョンの情報が存在する。また、装置情報としては、例えば、画像形成装置のモデル名、ホスト名、シリアルナンバーなど、画像形成装置のプロパティーの情報が存在する。
【0036】
図2は、MFPである場合の画像形成装置20のブロック図である。
【0037】
図2に示す画像形成装置20は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター23と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー24と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部25と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部26と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部27と、画像形成装置20全体を制御する制御部28とを備えている。
【0038】
記憶部27は、画像形成装置用プログラム27aを記憶している。画像形成装置用プログラム27aは、例えば、画像形成装置20の製造段階で画像形成装置20にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から画像形成装置20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から画像形成装置20に追加でインストールされても良い。
【0039】
記憶部27は、管理サーバー30(
図1参照。)との接続のタイプ(以下「接続タイプ」という。)に関する情報を示す接続タイプ情報27bを記憶可能である。ここで、接続タイプには、XMPP接続12(
図1参照。)を許可するモード(以下「XMPP接続許可モード」という。)と、XMPP接続12を許可しないモード(以下「XMPP接続不許可モード」という。)とが存在する。XMPP接続許可モードは、XMPP接続12を有効にするモードである。XMPP接続不許可モードは、XMPP接続12を無効にするモードである。
【0040】
図3は、接続タイプ情報27bの一例を示す図である。
【0041】
図3に示すように、接続タイプ情報27bは、現在の接続タイプと、接続タイプの自動の切り替えを実行するか否かを示す自動切り替え情報と、接続タイプを自動で切り替える基準となる時間を例えば秒数で示す自動切り替え基準時間とを含んでいる。ここで、自動切り替え情報は、接続タイプの自動の切り替えを実行することを示すオンと、接続タイプの自動の切り替えを実行しないことを示すオフとのいずれかの値をとることができる。
【0042】
なお、接続タイプ情報27bにおける接続タイプは、デフォルトでは、XMPP接続不許可モードである。
【0043】
図2に示す制御部28は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部27に記憶されているプログラムを実行する。
【0044】
制御部28は、画像形成装置用プログラム27aを実行することによって、HTTP接続11(
図1参照。)を介して画像形成装置20の装置情報を管理サーバー30に送信する装置情報送信手段28aと、接続タイプを切り替える接続タイプ切り替え手段28bと、管理サーバー30による操作に応じた処理を実行する処理実行手段28cとを実現する。
【0045】
図4は、1つのコンピューターによって実現されている場合の管理サーバー30のブロック図である。
【0046】
図4に示す管理サーバー30は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部32と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部34と、管理サーバー30全体を制御する制御部35とを備えている。
【0047】
記憶部34は、管理サーバー用プログラム34aを記憶している。管理サーバー用プログラム34aは、例えば、管理サーバー30の製造段階で管理サーバー30にインストールされていても良いし、USBメモリー、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの外部の記憶媒体から管理サーバー30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から管理サーバー30に追加でインストールされても良い。
【0048】
記憶部34は、装置情報を管理するための装置情報データベース34bを記憶可能である。
【0049】
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行する。
【0050】
制御部35は、管理サーバー用プログラム34aを実行することによって、装置情報を管理する装置情報管理手段35aと、画像形成装置を操作する装置操作手段35bとを実現する。
【0051】
次に、管理システム10の動作について説明する。
【0052】
まず、接続タイプを設定する場合の画像形成装置20の動作について説明する。
【0053】
図5は、接続タイプを設定する場合の画像形成装置20の動作のフローチャートである。
【0054】
接続タイプの設定の処理の開始が操作部21を介して指示されると、画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、
図5に示す動作を開始する。
【0055】
図5に示すように、接続タイプ切り替え手段28bは、接続タイプの設定のための画面(以下「接続タイプ設定画面」という。)を表示部22に表示する(S101)。
【0056】
図6は、S101において表示される接続タイプ設定画面40の一例を示す図である。
【0057】
図6に示すように、接続タイプ設定画面40は、接続タイプとしてXMPP接続許可モードが指定されるためのラジオボタン41と、接続タイプとしてXMPP接続不許可モードが指定されるためのラジオボタン42とを含んでいる。ラジオボタン41およびラジオボタン42は、常にいずれか1つのみが選択された状態になっている。
【0058】
接続タイプ設定画面40は、接続タイプの自動の切り替えを実行するか否かが指定されるためのチェックボックス43を含んでいる。チェックボックス43は、ラジオボタン41が選択されている場合にのみ操作可能である。チェックボックス43は、チェックされている状態が、接続タイプの自動の切り替えを実行することを示しており、チェックされていない状態が、接続タイプの自動の切り替えを実行しないことを示している。
【0059】
接続タイプ設定画面40は、接続タイプを自動で切り替える基準となる時間が指定されるためのスピンボックス44を含んでいる。スピンボックス44は、チェックボックス43がチェックされている場合にのみ操作可能である。
【0060】
接続タイプ設定画面40は、接続タイプの設定を中止するためのキャンセルボタン45と、接続タイプの設定を実行するためのOKボタン46とを含んでいる。
【0061】
図5に示すように、接続タイプ切り替え手段28bは、S101の処理の後、キャンセルボタン45が押されたか否かを判断する(S102)。
【0062】
接続タイプ切り替え手段28bは、キャンセルボタン45が押されたとS102において判断すると、
図5に示す動作を終了する。
【0063】
接続タイプ切り替え手段28bは、キャンセルボタン45が押されていないとS102において判断すると、OKボタン46が押されたか否かを判断する(S103)。
【0064】
接続タイプ切り替え手段28bは、OKボタン46が押されていないとS103において判断すると、S102の処理を実行する。
【0065】
接続タイプ切り替え手段28bは、OKボタン46が押されたと判断すると、OKボタン46が押された時点でのラジオボタン41、ラジオボタン42、チェックボックス43およびスピンボックス44の状態に応じて接続タイプ情報27bを更新する(S104)。具体的には、接続タイプ切り替え手段28bは、ラジオボタン41が選択されている場合に、接続タイプ情報27bにおける接続タイプにXMPP接続許可モードを設定し、ラジオボタン42が選択されている場合に、接続タイプ情報27bにおける接続タイプにXMPP接続不許可モードを設定する。また、接続タイプ切り替え手段28bは、チェックボックス43がチェックされている場合に、自動切り替え情報にオンを設定し、チェックボックス43がチェックされていない場合に、自動切り替え情報にオフを設定する。また、接続タイプ切り替え手段28bは、スピンボックス44において指定されている数値を自動切り替え基準時間に設定する。
【0066】
接続タイプ切り替え手段28bは、S104の処理の後、
図5に示す動作を終了する。
【0067】
なお、接続タイプ情報27bにおける接続タイプにXMPP接続許可モードが設定される状況としては、例えば、画像形成装置20のサービスパーソンが管理サーバー30から画像形成装置20を遠隔で操作することを希望する場合に、接続タイプ情報27bにおける接続タイプをXMPP接続許可モードに設定することを、サービスパーソンが画像形成装置20の利用者に電話などの連絡手段によって依頼する状況や、画像形成装置20の利用者がサービスパーソンに管理サーバー30から画像形成装置20を遠隔で操作させることを希望する場合に、画像形成装置20の利用者が接続タイプ情報27bにおける接続タイプをXMPP接続許可モードに設定する状況などが考えられる。
【0068】
次に、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録される場合の管理システム10の動作について説明する。
【0069】
図7は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録される場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0070】
画像形成装置20の制御部28は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録される場合、
図7に示す動作を実行する。
【0071】
図7に示すように、画像形成装置20の装置情報送信手段28aは、HTTP接続11を介して接続タイプ情報27bにおける接続タイプを管理サーバー30に送信する(S121)。ここで、接続タイプ情報27bにおける接続タイプは、画像形成装置20の装置情報の1つである。
【0072】
管理サーバー30の装置情報管理手段35aは、S121において画像形成装置20から送信されてきた接続タイプを受信すると、受信した接続タイプを装置情報データベース34bに格納して(S122)、画像形成装置20の接続タイプを装置情報データベース34bに格納したことを示す情報を画像形成装置20に送信する(S123)。
【0073】
画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、S123において管理サーバー30から送信されてきた情報を受信した場合に、S121において送信した接続タイプがXMPP接続許可モードであるとき、XMPP接続12の開始の受諾を管理サーバー30に要求する(S124)。
【0074】
管理サーバー30の装置操作手段35bは、S124においてXMPP接続12の開始の受諾が画像形成装置20から要求されると、XMPP接続12の開始の受諾を画像形成装置20に応答する(S125)。
【0075】
以上のようにして、XMPP接続12は、開始される。
【0076】
なお、画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、S123において管理サーバー30から送信されてきた情報を受信した場合に、S121において送信した接続タイプがXMPP接続不許可モードであるとき、S124の処理を実行しない。すなわち、XMPP接続12は、接続タイプがXMPP接続不許可モードである場合には開始されない。
【0077】
次に、画像形成装置20が画像形成装置20の装置情報を管理サーバー30に送信する場合の管理システム10の動作について説明する。
【0078】
図8は、画像形成装置20が画像形成装置20の装置情報を管理サーバー30に送信する場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0079】
画像形成装置20の装置情報送信手段28aは、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている場合、定期的なタイミングなど、特定のタイミングで、
図8に示す動作を実行する。
【0080】
図8に示すように、装置情報送信手段28aは、HTTP接続11を介して画像形成装置20の装置情報を管理サーバー30に送信する(S141)。
【0081】
管理サーバー30の装置情報管理手段35aは、S141において画像形成装置20から送信されてきた情報を受信すると、受信した情報を装置情報データベース34bに格納して(S142)、画像形成装置20の装置情報を装置情報データベース34bに格納したことを示す情報を画像形成装置20に送信する(S143)。
【0082】
次に、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続不許可モードからXMPP接続許可モードに切り替えられる場合の管理システム10の動作について説明する。
【0083】
図9は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続不許可モードからXMPP接続許可モードに切り替えられる場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0084】
画像形成装置20の制御部28は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続不許可モードからXMPP接続許可モードに切り替えられる場合、
図9に示す動作を実行する。
【0085】
図9に示すように、画像形成装置20の装置情報送信手段28aは、HTTP接続11を介して接続タイプ情報27bにおける接続タイプを管理サーバー30に送信する(S161)。
【0086】
管理サーバー30の装置情報管理手段35aは、S161において画像形成装置20から送信されてきた接続タイプを受信すると、S122およびS123と同様に、S162およびS163を実行する。
【0087】
画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、S163において管理サーバー30から送信されてきた情報を受信すると、XMPP接続12の開始の受諾を管理サーバー30に要求する(S164)。
【0088】
管理サーバー30の装置操作手段35bは、S164においてXMPP接続12の開始の受諾が画像形成装置20から要求されると、XMPP接続12の開始の受諾を画像形成装置20に応答する(S165)。
【0089】
以上のようにして、XMPP接続12は、開始される。
【0090】
次に、装置情報を通知する場合の管理サーバー30の動作について説明する。
【0091】
図10は、装置情報を通知する場合の管理サーバー30の動作のフローチャートである。
【0092】
管理サーバー30の制御部35は、装置情報の通知が操作部31を介して指示されると、
図10に示す動作を実行する。
【0093】
図10に示すように、管理サーバー30の装置情報管理手段35aは、装置情報データベース34bに格納されている装置情報のうち、操作部31を介して指示された装置情報を含む画面(以下「装置情報含画面」という。)を生成する(S181)。
【0094】
次いで、装置情報管理手段35aは、S181において生成した装置情報含画面を表示部32に表示して(S182)、
図10に示す動作を終了する。
【0095】
なお、管理サーバー30は、
図10に示す動作において、装置情報の通知の指示を操作部31を介して受けて、装置情報含画面を表示部32に表示する。しかしながら、管理サーバー30は、装置情報の通知の指示を、操作部31を介して受けるのではなく、外部のPC(Personal Computer)などのコンピューターから通信部33経由で受信することも可能である。管理サーバー30は、装置情報の通知の指示を外部のコンピューターから受信した場合、装置情報含画面を表示部32に表示するのではなく、装置情報含画面の情報を通信部33経由で、装置情報の通知の指示の送信元のコンピューターに送信しても良い。
【0096】
図11は、表示部32に表示される装置情報含画面の一例を示す図である。
【0097】
図11に示す装置情報含画面は、管理サーバー30が管理対象として登録している画像形成装置の一覧を示す画像形成装置管理画面50である。画像形成装置管理画面50は、装置情報データベース34bに格納されている装置情報に基づいて構成されている。画像形成装置管理画面50において、ステータス欄には、「Monitoring」、「Ready」、「Warning」、「Error」および「Offline」のいずれかが表示される。
【0098】
「Monitoring」は、接続タイプがXMPP接続不許可モードである場合に表示される。「Monitoring」は、画像形成装置からHTTP接続を介して管理サーバー30に送信される装置情報を管理サーバー30が監視している状態であることを示している。
【0099】
「Ready」、「Warning」、「Error」および「Offline」は、接続タイプがXMPP接続許可モードである場合に表示される。「Ready」は、画像形成装置が動作の準備が完了している状態であることを示している。「Warning」は、画像形成装置において警告が発せられている状態であることを示している。「Error」は、画像形成装置においてエラーが発生している状態であることを示している。「Offline」は、画像形成装置の電源が落ちていたり、画像形成装置のネットワークアダプターが抜け落ちていたりして、XMPP接続を介した通信ができない状態であることを示している。
【0100】
次に、管理サーバー30がXMPP接続12を介して画像形成装置20を操作する場合の管理システム10の動作について説明する。
【0101】
図12は、管理サーバー30がXMPP接続12を介して画像形成装置20を操作する場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0102】
管理サーバー30の制御部35は、画像形成装置20との間にXMPP接続12が確立されている状態で、画像形成装置20に対する操作内容が操作部31から指示された場合、
図12に示す動作を実行する。
【0103】
図12に示すように、管理サーバー30の装置操作手段35bは、操作部31から指示された、画像形成装置20に対する操作内容を、XMPP接続12を介して画像形成装置20に送信する(S201)。
【0104】
画像形成装置20の処理実行手段28cは、S201において管理サーバー30から送信されてきた操作内容を受信すると、受信した操作内容に応じて処理を実行し(S202)、S202において実行した処理の結果(以下「処理結果」という。)を、XMPP接続12を介して管理サーバー30に送信する(S203)。
【0105】
管理サーバー30の装置操作手段35bは、S203において画像形成装置20から送信されてきた処理結果を受信すると、受信した処理結果を表示部32に表示する(S204)。
【0106】
なお、管理サーバー30は、
図12に示す動作において、画像形成装置20に対する操作内容の指示を操作部31を介して受けて、画像形成装置20による処理結果を表示部32に表示する。しかしながら、管理サーバー30は、画像形成装置20に対する操作内容の指示を、操作部31を介して受けるのではなく、外部のPCなどのコンピューターから通信部33経由で受信することも可能である。管理サーバー30は、画像形成装置20に対する操作内容の指示を外部のコンピューターから受信した場合、画像形成装置20による処理結果を、表示部32に表示するのではなく、通信部33経由で、画像形成装置20に対する操作内容の指示の送信元のコンピューターに送信しても良い。
【0107】
次に、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えられる場合の管理システム10の動作について説明する。
【0108】
図13は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えられる場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0109】
画像形成装置20の制御部28は、画像形成装置20が管理サーバー30に管理対象として登録されている状態で、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えられる場合、
図13に示す動作を実行する。
【0110】
図13に示すように、画像形成装置20の装置情報送信手段28aは、HTTP接続11を介して接続タイプ情報27bにおける接続タイプを管理サーバー30に送信する(S221)。
【0111】
管理サーバー30の装置情報管理手段35aは、S221において画像形成装置20から送信されてきた接続タイプを受信すると、S122およびS123と同様に、S222およびS223を実行する。
【0112】
画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、S223において管理サーバー30から送信されてきた情報を受信すると、XMPP接続12の終了の受諾を管理サーバー30に要求する(S224)。
【0113】
管理サーバー30の装置操作手段35bは、S224においてXMPP接続12の終了の受諾が画像形成装置20から要求されると、XMPP接続12の終了の受諾を画像形成装置20に応答する(S225)。
【0114】
以上のようにして、XMPP接続12は、終了される。
【0115】
なお、画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを、操作部21を介した指示に応じて、XMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えるだけでなく、接続タイプ情報27bにおける自動切り替え情報がオンである場合には、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えることも可能である。
【0116】
以下、接続タイプ情報27bにおける接続タイプが自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えられる場合について説明する。
【0117】
図14は、XMPP接続12が開始された後、管理サーバー30がXMPP接続12を介して画像形成装置20を一度も操作することなく、長時間が経過した場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0118】
図14において、S241〜S245の処理は、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続許可モードである場合のS121〜S125の処理、または、S161〜S165の処理と同様である。
【0119】
S247〜S251の処理は、S221〜S225の処理と同様である。
【0120】
画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、接続タイプ情報27bにおける自動切り替え情報がオンである場合に、S245においてXMPP接続12が開始された後、画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30によって一度も操作されることなく、XMPP接続12が開始されてからの経過時間252が接続タイプ情報27bにおける自動切り替え時間を超えたとき、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替える(S246)。したがって、管理システム10においては、S246の処理の後、S247〜S251の処理が実行されて、XMPP接続12が終了される。
【0121】
図15は、XMPP接続12が開始された後、管理サーバー30がXMPP接続12を介して画像形成装置20を操作して、その後、長時間が経過した場合の管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0122】
図15において、S261〜S265の処理は、接続タイプ情報27bにおける接続タイプがXMPP接続許可モードである場合のS121〜S125の処理、または、S161〜S165の処理と同様である。
【0123】
S266〜S269の処理は、S201〜S204の処理と同様である。
【0124】
S271〜S275の処理は、S221〜S225の処理と同様である。
【0125】
画像形成装置20の接続タイプ切り替え手段28bは、接続タイプ情報27bにおける自動切り替え情報がオンである場合に、S265においてXMPP接続12が開始された後、XMPP接続12が開始されてからの経過時間276が接続タイプ情報27bにおける自動切り替え時間を超える前に、S266において管理サーバー30から送信されてきた操作内容を画像形成装置20がXMPP接続12を介して受信したとき、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えることはない。
【0126】
そして、接続タイプ切り替え手段28bは、S266において管理サーバー30から送信されてきた操作内容に応じてS267において実行した処理の処理結果をS268において画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30に送信した後、画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30によって操作されることなく、XMPP接続12を介して処理結果を送信してからの経過時間277が接続タイプ情報27bにおける自動切り替え時間を超えたとき、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替える(S270)。したがって、管理システム10においては、S270の処理の後、S271〜S275の処理が実行されて、XMPP接続12が終了される。
【0127】
なお、
図15に示す例では、管理サーバー30が画像形成装置20にXMPP接続12を介して操作内容を1回のみ送信しているが、XMPP接続12が開始されてから終了されるまでの間に、管理サーバー30が画像形成装置20にXMPP接続12を介して操作内容を複数回送信することも可能である。XMPP接続12が開始されてから終了されるまでの間に、管理サーバー30が画像形成装置20にXMPP接続12を介して操作内容を複数回送信する場合、接続タイプ切り替え手段28bは、管理サーバー30から送信されてきた操作内容に応じて実行した処理の処理結果を画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30に送信した後、XMPP接続12を介して処理結果を送信してからの経過時間が接続タイプ情報27bにおける自動切り替え時間を超える前に、管理サーバー30から送信されてきた新たな操作内容を画像形成装置20がXMPP接続12を介して受信したとき、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替えることはない。そして、接続タイプ切り替え手段28bは、管理サーバー30から送信されてきた操作内容に応じて実行した処理の処理結果を画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30に送信した後、画像形成装置20がXMPP接続12を介して管理サーバー30によって操作されることなく、XMPP接続12を介して処理結果を送信してからの経過時間が接続タイプ情報27bにおける自動切り替え時間を超えたとき、接続タイプ情報27bにおける接続タイプを自動でXMPP接続許可モードからXMPP接続不許可モードに切り替える。
【0128】
以上に説明したように、管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続を介して管理サーバー30が画像形成装置を操作可能であるので、例えば画像形成装置のサービスパーソンなど、画像形成装置の管理者が画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置を直接操作しなくても、管理者が管理サーバー30を介して画像形成装置を操作可能であり、画像形成装置に対する操作の利便性を向上することができる。
【0129】
例えば、管理システム10は、画像形成装置にシステムエラー、紙詰まり、部品故障など、様々な問題が発生した場合に、画像形成装置の管理者が管理サーバー30を介して画像形成装置を遠隔で操作可能であるので、画像形成装置に発生した問題が迅速に解決される可能性が向上する。
【0130】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続の有効および無効を画像形成装置が切り替え可能である(S104、S246およびS270)ので、管理サーバー30から画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0131】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続の有効および無効を画像形成装置が切り替え可能であるので、XMPP接続が長時間継続することによる、画像形成装置の利用者のネットワークにおける通信量を低減することができる。なお、画像形成装置の利用者のネットワークにおける通信量に応じて画像形成装置の利用者が通信料を負担する場合、管理システム10は、画像形成装置の利用者のネットワークにおける通信量を低減することによって、画像形成装置の利用者が負担する通信料も低減することができる。
【0132】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続が開始された後、特定の状態の継続時間が特定の時間を超えた場合に、XMPP接続が画像形成装置によって自動で無効にされる(S246およびS270)ので、XMPP接続を無効にする操作を画像形成装置の利用者が適切なタイミングで画像形成装置に入力することができない場合であっても、管理サーバー30から画像形成装置を操作可能な状態が長時間継続することを抑えることができ、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0133】
例えば、管理システム10は、画像形成装置の利用者が画像形成装置を夜間に使用しない場合に、画像形成装置のファームウェアのアップグレードなどの時間がかかる処理を管理サーバー30から画像形成装置に対してXMPP接続を介して夜間に実行するとき、処理の終了後にXMPP接続が画像形成装置によって自動で無効にされることが可能であるので、画像形成装置の利用者の安心感を向上することができる。
【0134】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続が画像形成装置によって自動で無効にされる基準となる時間の指定を受け付ける(S101〜S104)ので、画像形成装置の利用者の利便性を向上することができる。
【0135】
なお、管理システム10は、XMPP接続が画像形成装置によって自動で無効にされる基準となる時間が固定であっても良いし、XMPP接続が画像形成装置によって自動で無効にされる構成でなくても良い。
【0136】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続が実行されていない場合であっても、画像形成装置と、管理サーバー30との間のHTTP接続を介して管理サーバー30が画像形成装置からS121、S141、S161、S221、S241、S247、S261およびS271において受信した装置情報を管理サーバー30が通知可能である(S182)ので、画像形成装置を操作する必要があるか否かを、管理サーバー30による通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【0137】
管理システム10は、画像形成装置と、管理サーバー30との間のXMPP接続を画像形成装置が有効にしているか否かの状態、すなわち、画像形成装置が記憶している接続タイプ情報における接続タイプがXMPP接続許可モードであるか否かの状態を管理サーバー30が通知可能である(S182)ので、管理サーバー30を介して操作可能な画像形成装置であるか否かを、管理サーバー30による通知に基づいて、画像形成装置の管理者に判断させることができ、利便性を向上することができる。
【0138】
管理システム10は、本実施の形態において、一時的な接続用のプロトコルとしてHTTPを採用している。しかしながら、管理システム10は、一時的な接続用のプロトコルとしてHTTP以外のプロトコルを採用しても良い。
【0139】
管理システム10は、本実施の形態において、常時接続用のプロトコルとしてXMPPを採用している。しかしながら、管理システム10は、常時接続用のプロトコルとしてXMPP以外のプロトコルを採用しても良い。