(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の如き吊設装置は、筐体7へ外力がかかって支柱と筐体7との取り付け部分が破損したときに、上下の取り付け部分の間で引張された落下防止ワイヤー26a、26bが筐体7の縁や、筐体7に内装される部品などに接触して切断される危険性が懸念された。
【0006】
本発明は、支柱との固定部分が破損したときに標示体の落下をより確実に防止できる標示体の設置構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち、本発明に係る標示体の設置構造は、立設する支柱に取付金具を介して取り付けられる標示体の設置構造であって、
前記標示体の外面にワイヤー固定部が複数形成され、該各ワイヤー固定部に落下防止ワイヤーの一方の端部がそれぞれ固定されており、
前記支柱の外面に支柱ワイヤー固定部が形成され、該支柱ワイヤー固定部に前記各落下防止ワイヤーの他方の端部がそれぞれ固定されて
おり、
前記標示体は、ボルト・ナットを脱抜不能に挿入可能な溝部が形成されており、
該溝部へ挿入させたボルト・ナットによって取り付けられた前記取付金具を介して前記標示体が前記支柱へ取り付けられるとともに、
前記ボルト・ナットの左右横側に前記各ワイヤー固定部が配置されて前記溝部へ固定されていることを特徴とするものである。
また、立設する支柱に取付金具を介して前記支柱の前側に取り付けられる標示体の設置構造であって、
前記標示体の外面にワイヤー固定部が複数形成され、該各ワイヤー固定部に落下防止ワイヤーの一方の端部がそれぞれ固定されており、
前記支柱の外面に支柱ワイヤー固定部が形成され、該支柱ワイヤー固定部に前記各落下防止ワイヤーの他方の端部がそれぞれ固定されており、
前記支柱の左側に配置された前記標示体のワイヤー固定部に固定された前記落下防止ワイヤーで前記標示体が吊り下げ可能となされていると共に、前記支柱の右側に配置された前記標示体のワイヤー固定部に固定された前記落下防止ワイヤーで前記標示体が吊り下げ可能となされていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る標示体の設置構造によれば、落下防止ワイヤーの一方の端部を固定するワイヤー固定部を標示体の外面に形成すると共に、前記落下防止ワイヤーの他方の端部を固定する支柱ワイヤー固定部を支柱の外面に形成するので、標示体を支柱へ取り付ける取付金具が破損するなどして前記標示体の支柱への固定が外れたときに、引張された落下防止ワイヤーが他の物品へ接触しにくく、切断されにくい。
また、前記ワイヤー固定部を標示体の外面に複数形成させ、これらへそれぞれ一方の端部を固定させた各落下防止ワイヤーを前記支柱固定部へ固定させるので、前記標示体の支柱への固定が外れたときに、引張された前記各落下防止ワイヤーの1本が切れた場合でも、残りの落下防止ワイヤーで前記標示体を吊り下げて前記標示体の落下を防止できる。
【0009】
また、前記各支柱ワイヤー固定部を前記支柱の左右横側にそれぞれ1個づつ2個1組に形成させ、前記各支柱ワイヤー固定部に一方の端部を固定させた前記各落下防止ワイヤーの他方の端部を、前記支柱の前側に取り付けた前記標示体の各ワイヤー固定部に固定させれば、前記標示体の支柱への固定が外れたときに、引張された前記各落下防止ワイヤーが標示体の外面に接触しにくくなされ、各落下防止ワイヤーが切断されにくくなされるので、好ましい。
また、各ワイヤー固定部の左右の間隔の大きさを前記各支柱ワイヤー固定部の左右の間隔よりも大きくすれば、支柱への固定が外れて前記標示体が横方向に移動したときに、全ての落下防止ワイヤーが同時に強く引張されるような状態が生じにくくなされるので、全ての落下防止ワイヤーが同時に切断される問題が抑制でき、好ましい。
また、前記支柱の断面を円形又は楕円形状に形成すれば、前記標示体の支柱への固定が外れて各落下防止ワイヤーが引張されたときに、落下防止ワイヤーが支柱の角部に接触することがないので、各落下防止ワイヤーの切断が抑制され、好ましい。
【0010】
また、前記標示体に、ボルト・ナットを脱抜不能に挿入可能な溝部を形成し、この溝部へ挿入させたボルト・ナットによって取り付けた前記取付金具を介して前記標示体を前記支柱へ取り付けると共に、前記ボルト・ナットの左右横側に前記各ワイヤー固定部を配置させて前記溝部へ固定すれば、前記各ワイヤー固定部を標示体へ容易に設けることができるので、好ましい。
【0011】
また、前記標示体に発光体を備えさせ、この発光体を発光させる電力を生起する太陽電池ユニットを前記標示体の上方に配置させて前記支柱に取り付ければ、環境に優しい発光標示を行うことができるので、好ましい。
また、前記太陽電池ユニットに、ワイヤー固定部を複数形成させ、この各ワイヤー固定部に落下防止ワイヤーの一方の端部をそれぞれ固定させ、前記支柱に支柱ワイヤー固定部を形成させると共に、この支柱ワイヤー固定部に前記各落下防止ワイヤーの他方の端部をそれぞれ固定させれば、標示体のみならず、太陽電池ユニットの支柱からの落下を防止できるので、好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る標示体の設置構造によれば、標示体の支柱への固定が外れたときに、標示体の落下をより確実に防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は支柱であり、2は標示体である。
標示体2は、全体を縦長矩形板状に形成した標示体2aと、全体を略正方形板状に形成した標示体2bとをそれぞれ別体に設けており、前記各標示体2a、2bを上下に配置させて前記支柱1へ取り付けている。
前記各標示体2は、その前面側にマトリクス状にLEDを配置させている。
各標示体2は、前記各LEDの点灯と消灯とを選択的に行い、その組み合わせによって文字や数字や図形などの情報を可変的に表すように設けている。
前記各標示体2は、支柱1の後側に一部を配置させた取付金具82を介して、立設させた円筒形状の支柱1の前側に取り付けている。
また、前記各標示体2と支柱1には、落下防止ワイヤー92の端部をそれぞれ固定させている。
【0015】
4は太陽電池ユニットであり、5は制御箱である。
太陽電池ユニット4は傾斜状に配置させた太陽電池の受光面へ太陽光を受光させて電力を生起させ、この電力を制御箱5に内装する蓄電部へ蓄電するように設けている。制御箱5は内装する制御部の制御によって、前記蓄電部に蓄電させた電力を各標示体2の前記各LEDへ選択的に供給し、その点灯と消灯とを行い標示を表すように設けている。
【0016】
前記太陽電池ユニット4は前記支柱1の上端部11に取り付けており、前記制御箱5は支柱1の前側に一部を配置させた取付金具85を介して前記支柱1の後側に取り付けている。
また、前記太陽電池ユニット4と支柱1には落下防止ワイヤー94の端部をそれぞれ固定させており、前記制御箱5と支柱1には、落下防止ワイヤー95の端部をそれぞれ固定させている。
【0017】
図3は
図2の標示体2の落下防止ワイヤー92部分を拡大して示す側面図であり、
図4は
図3の背面図である。
図3、4では、後述する落下防止ワイヤー94や、これに取り付けるシャックルなどの図示を省略して、図面を簡略化している。
また、
図3、4では、2個の標示体2a、2bのうち、標示体2aを拡大して図示しているが、標示体2bは標示体2aと同様の方法で設置させている。
前記標示体2の後面には溝部21を左右横方向に向けて形成している。
前記溝部21は、溝の奥側の幅の大きさを相対する溝の各開口縁間の大きさよりも大きく設けた袋溝形状に設けており、溝部21の端から挿入させた取付ボルトB2の頭部を開口から脱抜不能に収納させると共に、溝に沿ってスライド可能に形成している。
標示体2は、前記溝部21を形成した溝金具22を後面へ固定して前記溝部21を設けている。
全体を縦長矩形板状に設けた前記標示体2aには、前記溝金具22を上下方向に間隔をあけて配置させて、合計4個固定させている。
全体を略正方形板状に設けた前記標示体2bには、前記溝金具22を上下方向に間隔をあけて配置させて、合計2個固定させている。
【0018】
前記取付金具82は、前記溝部21へ頭部を挿入させ後方へ雄ねじ部分を突出させた取付ボルトB2により、前記標示体2へ取り付けている。
前記取付金具82は、断面を略U字形状に形成した所謂U字金具であり、U字状に形成させたU字板部82aと、その両側の端から側方外側へそれぞれ延設させた取付板部82bとを形成している。
取付金具82は、U字板部82aの内側の面を支柱1の後側へ当接させ、各取付板部82bの貫通孔へ挿通させた前記取付ボルトB2の雄ねじ部分へナットN2を螺結させることで、標示体2へ取り付けられると共に、標示体2を支柱1へ取り付けている。
【0019】
前記標示体2の後面にはワイヤー固定部23aを形成しており、このワイヤー固定部23aへ前記落下防止ワイヤー92の一方の端部を固定させている。
前記ワイヤー固定部23aはワイヤー固定金具23へ形成しており、このワイヤー固定金具23を標示体2の後面へ固定することで前記ワイヤー固定部23aを標示体2に形成している。
前記ワイヤー固定金具23は、金属板を曲げ加工して形成しており、標示体2の後面へ固定する取付板部23cと、この取付板部23cの上端から後方へ延設させる離間部23bと、この離間部23bの後端から上方へ延設させる前記ワイヤー固定部23aとを形成している。
【0020】
前記ワイヤー固定金具23は、標示体2の後面に形成した前記溝部21へ頭部を挿入させ後方へ雄ねじ部分を突出させた取付ボルトB2により、前記標示体2へ取り付けている。
具体的には、前記取付ボルトB2の雄ねじ部分を取付板部23cの貫通孔へ挿通させると共に、ナットN2を螺結させて、ワイヤー固定金具23を標示体2の後面へ固定させている。
前記ワイヤー固定金具23は、前記溝部21へ取り付けた取付金具82の側方にそれぞれ1個づつ合計2個配置して前記標示体2へ固定しており、各ワイヤー固定金具23のワイヤー固定部23aへ2本の落下防止ワイヤー92の下端をそれぞれ固定させている。
【0021】
前記落下防止ワイヤー92の両側の端には、シャックル等の金具へ容易に取り付け可能なリング部92aをそれぞれ形成している。各リング部92aは、落下防止ワイヤー92を構成するワイヤーの端末を折り返して前記ワイヤーへ沿わせ、これらを囲うように取り付けたかしめ金具92bをかしめて、リング状に形成している。
前記落下防止ワイヤー92は、前記標示体2のワイヤー固定部23aの貫通孔へ取り付けたシャックル72へ下側のリング部92aを取り付けて固定させている。
【0022】
前記落下防止ワイヤー92は、その上端を支柱1の支柱ワイヤー固定部12へ取り付けて固定させている。
前記支柱ワイヤー固定部12は、貫通孔12aを形成した板状に設けて、支柱1の左右両側に1個づつ合計2個形成している。具体的には、支柱ワイヤー固定部12を構成する板状金具を支柱1へ溶接して固定している。
前記各支柱ワイヤー固定部12の貫通孔12aには、それぞれシャックル71を取り付けており、この各シャックル71へ前記落下防止ワイヤー92の上端のリング部92aを取り付けて固定している。
【0023】
標示体2は取付金具82を介して支柱1へ取り付けられているが、標示体2へ車両や飛来物などが衝突する等して取付金具82による固定が外れる可能性が考えられる。
前記標示体2は、取付金具82による固定が外れた場合において、ワイヤー固定部23aと支柱1の支柱ワイヤー固定部12とに両端部を取り付けた落下防止ワイヤー92によって支柱1に吊り下げられ、支柱1からの落下を防止することができる。
【0024】
前記標示体2は、
図4に示すように、後面側に設けた各ワイヤー固定部23aの左右の間隔を、前記支柱1に設けた支柱ワイヤー固定部12の左右の間隔よりも大きく設けて配置させている。
このため、前記各落下防止ワイヤー92は、互いの間隔の大きさが下方へ至るほど大きくなるような「ハ」の字状に配置させており、換言すると、2本の落下防止ワイヤー92は平行ではなく一方に対し他方を傾斜状に配置させている。
各落下防止ワイヤー92を上記のように配置させることで、取付金具82による固定が外れて標示体2が支柱1から横方向へ移動した場合に、一方の落下防止ワイヤー92が引張されても他方の落下防止ワイヤー92が弛むようになされれば、各落下防止ワイヤー92が同時に切断されるような問題が生じにくく、標示体2の落下をより確実に防止できる。
【0025】
また、前記標示体2は、支柱1の左右両側に取付金具82の各取付板部82bをそれぞれ配置させ、この各取付板部82bへ挿通させた各取付ボルトB2によって前記取付金具82を取り付けて、支柱1へ取り付けられている。このため、前記各取付ボルトB2が同時に折損や、溝部21から外れる等しなければ、前記支柱1から外れた標示体2は前方ではなく、斜め方向を含む左右いずれかの方向へ移動するので、各落下防止ワイヤーが両方同時に引張されて切断されるような問題がより生じにくく、標示体2の落下をより確実に防止できる。
【0026】
また、取付金具82による固定が外れた標示体2は、支柱1へ当接する後方ではなく、斜め方向を含む左右いずれかの方向へ移動しやすくなされる。このため前記支柱ワイヤー固定部12を支柱1の左右両側にそれぞれ形成している前記標示体2の設置構造においては、標示体2が支柱1から離れて移動するときに、両者を繋ぐ各落下防止ワイヤー92が支柱1以外の物品に接触しにくくなされるので、落下防止ワイヤー92が切断されにくい。
更に、前記支柱1は断面形状が円形で角部を有していないので、支柱1の外面に接触した落下防止ワイヤー92の切断が抑制される。
【0027】
図5は
図2の太陽電池ユニット4部分を拡大して示す側面図であり、
図6は
図5の背面図である。
図5、6では、標示体2や、落下防止ワイヤー92、シャックル71の図示を省略して、図面を簡略化している。
前記太陽電池ユニット4は、太陽電池の受光面の逆側である裏面から下方へ突出する円筒状の軸着部41を備えており、軸着部41の内側へ支柱1の上端部11を挿入させて支柱1へ取り付けている。
支柱1の上端部11は、前記軸着部41の内側面よりも小径の円筒形状に形成させている。太陽電池ユニット4は、上端部11を軸着部41の内側へ挿入させた状態で上下を軸方向とする回転可能に支柱1へ取り付けている。これは、斜め上方へ向けて設けた太陽電池ユニット4が太陽光を良好に受光できるように、受光面を南側へ向ける方向調整を可能に設けるためである。
上端部11へ取り付けた太陽電池ユニット4は、外側から軸着部41へ螺入させたねじB3の先端を前記上端部11へ圧接させることで、支柱1に対する回転や、上端部11から上方への抜けを防止している。
尚、
図5、6に示すように、前記太陽電池ユニット4を支柱1へ取り付けた状態において、上端部11の下部が軸着部41の外側に露出するように支柱1を設けているが、これに限るものではなく、支柱1より小径となされた前記上端部11の全部が前記軸着部41へ挿入されて収納されるように設けても良い。
また、前記太陽電池ユニット4は、軸着部41の内側へ支柱1の上端部11を挿入させるように設けているが、これに限るものではなく、支柱1の上端部11の内側へ軸着部41を挿入させて、太陽電池ユニット4を回転可能に支柱1へ取り付けても良い。
【0028】
前記太陽電池ユニット4にはワイヤー固定部43aを形成しており、このワイヤー固定部43aへ前記落下防止ワイヤー94の一方の端部を固定させている。
前記ワイヤー固定部43aは、ワイヤー固定金具43へ形成しており、このワイヤー固定金具43を太陽電池ユニット4の裏面へ固定することで前記ワイヤー固定部43aを太陽電池ユニット4に形成している。
前記ワイヤー固定金具43は、前記ワイヤー固定金具23と同様に、金属板を曲げ加工して形成しており、太陽電池ユニット4の裏面へ固定する取付板部43cと、この取付板部43cの端から垂直に延設させる離間部43bと、この離間部43bの端から垂直に延設させる前記ワイヤー固定部43aとを形成している。
【0029】
前記ワイヤー固定金具43は、太陽電池ユニット4に取り付けた取付ボルトB4によって、太陽電池ユニット4の裏面に取り付けている。
具体的には、前記取付ボルト4は、その雄ねじ部分を太陽電池ユニット4の裏面に対し垂直方向へ突出させるようにボルト頭部を太陽電池ユニット4の裏面へ取り付けている。
前記ワイヤー固定金具43は、前記取付ボルト43の雄ねじ部分を取付板部43cの貫通孔へ挿通させると共に、ナットN4を螺結させて、ワイヤー固定金具43を太陽電池ユニット4の裏面へ固定させている。
前記ワイヤー固定金具43は、前記軸着部41の左右側方にそれぞれ1個づつ合計2個配置して前記太陽電池ユニット4へ固定しており、各ワイヤー固定金具43のワイヤー固定部43aへ2本の落下防止ワイヤー94の上端をそれぞれ固定させている。
【0030】
前記落下防止ワイヤー94の両側の端には、前記落下防止ワイヤー92と同様に、折り返したワイヤーの端部をかしめ金具94bでかしめることで、シャックル等の金具へ容易に取り付け可能なリング部94aをそれぞれ形成している。前記各落下防止ワイヤー94は、前記標太陽電池ユニット4のワイヤー固定部43aの貫通孔へ取り付けたシャックル74へその上側のリング部94aを取り付けて固定させている。
【0031】
前記落下防止ワイヤー94は、その下端を支柱1の支柱ワイヤー固定部14へ取り付けて固定させている。
前記支柱ワイヤー固定部14は、貫通孔を形成した板状に設けて、支柱1の前後両側に1個づつ合計2個形成している。具体的には、前記支柱ワイヤー固定部12と同様に、支柱ワイヤー固定部14を構成する板状金具を支柱1へ溶接して固定している。
前記支柱ワイヤー固定部14の貫通孔には、シャックル71を取り付けており、この各シャックル71へ前記落下防止ワイヤー94の上端のリング部94aを取り付けて固定している。
図5に示す太陽電池ユニット4は、支柱の後側に形成した支柱ワイヤー固定部14にシャックル71を取り付け、このシャックル71へ2本の落下防止ワイヤー94の下端のリング部94aをそれぞれ取り付けて、固定させている。
【0032】
図5に示す各落下防止ワイヤー94は、その下端を支柱1の後側に形成した支柱ワイヤー固定部14のみに固定させているが、これに限るものではない。前記太陽電池ユニット4は、受光面を南側へ向けるための向きの調整によって、2個のワイヤー固定部43aと、2個の支柱ワイヤー固定部14との位置が変化するので、両者の位置に応じて、2本の落下防止ワイヤー94の下端を、支柱1の前側に形成した支柱ワイヤー固定部14のみに固定させてもよく、2個の支柱ワイヤー固定部14へそれぞれ固定させてもよい。
【0033】
図7は
図5の太陽電池ユニット4を支柱1から取り外した状態を示す図である。
前記太陽電池ユニット4の軸着部41は、落下防止ワイヤー94の固定を外さなければ、支柱1の上端部11から抜き外せないように設けている。
太陽電池ユニット4は、円筒形状の前記軸着部41の内側へ支柱1の上端部11を挿入させると共に、2本の落下防止ワイヤー94の上下のリング部94aをそれぞれワイヤー固定部43aと支柱ワイヤー固定部14とへ固定させているが、前記ねじB3を緩め軸着部41を上方へ移動させたときに、支柱1の上端部11が軸着部41の内側から抜ける前に、前記落下防止ワイヤー94が限界まで引張され、軸着部41の移動を制限する。
前記太陽電池ユニット4は、前記各落下防止ワイヤー94によって上端部11への固定が外れる状態を抑制でき、支柱1からの落下を防止することができる。
【0034】
前記支柱1や上端部11や、太陽電池ユニット4の軸着部41は、それぞれ断面の外形が円形で角部を有していないので、車両や飛来物などが衝突する等して太陽電池ユニット4が移動したときに、落下防止ワイヤー94が支柱や軸着部の角部に接触して切断されるような問題が防止できる。
【0035】
図8は
図2の制御箱5の落下防止ワイヤー95部分を拡大して示す側面図であり、
図9は
図8の正面図である。
図8、9では、前記標示体2や、取付金具82などの図示を省略して、図面を簡略化している。
前記制御箱5の前面には、溝部51を左右横方向に向けて形成している。
前記溝部51は、前記標示体2の溝部21と同様に形成しており、具体的には、溝51の端から挿入させた取付ボルトB5の頭部を開口から脱抜不能に収納させると共に、溝に沿ってスライド可能な袋溝形状に設けている。
制御箱5は、前記溝部51を形成した溝金具52を前面へ固定して前記溝部51を設けており、溝金具52は上下方向に間隔をあけて配置させて2個固定させている。溝金具52は前記溝金具22と同じ断面形状に形成させている。
【0036】
前記取付金具85は、前記取付金具82と同じ形状に形成させており、同様の方法で前記制御箱5へ取り付けている。
即ち、前記取付金具85は、U字状に形成させたU字板部85aと、その端から側方外側へそれぞれ延設させた取付板部85bとを備えるU字金具であり、U字板部85aの内側の面を支柱1へ当接させ、各取付板部85bの貫通孔へ挿通させた取付ボルトB5の雄ねじ部分へナットN2を螺結させることにより、前記制御箱5へ取り付けると共に、前記制御箱5を支柱1へ取り付けている。
【0037】
前記制御箱5にはワイヤー固定部53aを形成しており、このワイヤー固定部53aへ前記落下防止ワイヤー95の一方の端部を固定させている。
前記ワイヤー固定部53aはワイヤー固定金具53に形成しており、このワイヤー固定金具53を制御箱5の前面へ固定することで前記ワイヤー固定部53aを制御箱5に形成している。
前記ワイヤー固定金具53は、上部に貫通孔を備える板状に形成しており、この貫通孔を形成した上部を制御箱5の上面から上方へ突出させて前記ワイヤー固定部53aを形成すると共に、下部を前記制御箱5の前面へねじ止めして固定させている。
【0038】
前記落下防止ワイヤー95の両側の端には、前記落下防止ワイヤー92、94と同様に、かしめ金具95bを用いてリング状のリング部95aをそれぞれ形成している。
前記落下防止ワイヤー95は、前記制御箱5のワイヤー固定部53aの貫通孔へ取り付けたシャックル75へ下側のリング部95aを取り付けて固定させている。
【0039】
前記落下防止ワイヤー95は、その上端を支柱1の支柱ワイヤー固定部15へ取り付けて固定させている。
前記支柱ワイヤー固定部15は、前記支柱ワイヤー固定部12、14と同様に、貫通孔を形成した板状金具を支柱1へ溶接して形成しており、支柱1の左右両側に1個づつ合計2個形成している。
前記落下防止ワイヤー95は、その上側のリング部95aを、前記各支柱ワイヤー固定部15の貫通孔に取り付けたシャックル71へ取り付けて固定している。
【0040】
制御箱5は、取付金具85による固定が外れた場合において、ワイヤー固定部53aと支柱1の支柱ワイヤー固定部15とに両端部を取り付けた落下防止ワイヤー95によって支柱1に吊り下げられ、支柱1からの落下を防止することができる。
【0041】
また、前記制御箱5は、前記標示体2と同様に、支柱1の左右両側に取付金具85の各取付板部85bをそれぞれ配置させ、この各取付板部85bへ挿通させた各取付ボルトB5によって前記取付金具82を取り付けて、支柱1へ取り付けている。このため、前記各取付ボルトB5が同時に折損や、溝部51から外れる等しなければ、前記支柱1から外れた制御箱5は後方ではなく、斜め方向を含む左右いずれかの方向へ移動するので、各落下防止ワイヤー95が両方同時に引張されて切断されるような問題が生じにくく、制御箱5の落下をより確実に防止できる。
【0042】
また、取付金具85による固定が外れた制御箱5は、支柱1へ当接する前方ではなく、斜め方向を含む左右いずれかの方向へ移動しやすくなされる。このため前記支柱ワイヤー固定部15を支柱1の左右両側にそれぞれ形成している前記制御箱5の設置構造においては、制御箱5が支柱1から離れて移動するときに、両者を繋ぐ各落下防止ワイヤー95が支柱1以外の物品に接触しにくくなされるので、落下防止ワイヤー95が切断されにくい。
更に、前記支柱1は断面形状が円形で角部を有していないので、支柱1の外面に接触した落下防止ワイヤー95の切断が抑制される。
【0043】
尚、本発明に係る標示体の設置構造は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記標示体2のワイヤー固定部23aは、溝部21へボルト頭部を挿入させた取付ボルトB2とこれに螺結させるナットN2によりワイヤー固定金具23を各溝部21へ取り付けて設けているが、これに限るものではない。溝部21へ挿入させたナットN2と、これに螺結させる取付ボルトB2によって前記ワイヤー固定金具23を溝部21へ取り付けてもよく、制御箱85へ取り付けた取付金具85と同様に、標示体2の後面の溝部21以外の部分へねじ止めや溶接などによって取付金具82を取り付けても良い。
【0044】
また、前記標示体2のワイヤー固定部23aは、取付ボルトB2とこれに螺結させるナットN2によりワイヤー固定金具23を各溝部21へ取り付けて設けているが、これに限るものではない。
例えば、前記溝部21へ挿入して収納させたナットへアイボルトを螺結させ、このアイボルトのリング形状の頭部をワイヤー固定部として利用しても良い。
このように固定したアイボルトをワイヤー固定部23aとして利用する場合、アイボルトの雄ねじ部分が前後方向へ向けられるのに対し、落下防止ワイヤ−92が固定されて引張されるアイボルトの頭部は、略上方へ向けて荷重が加わるようになされる。
換言すると、固定された落下防止ワイヤ−92に頭部が引張されるとき、前記アイボルトの雄ねじ部分には、ねじの向きに対し垂直方向へ曲げるような力が加わる。更に、落下防止ワイヤー92とアイボルトの頭部との固定部分は、アイボルトの雄ねじ部分から若干離れた位置に配置されるので、梃子の原理によってアイボルトの雄ねじ部分により大きな力が加わるようになされ、折損する可能性が懸念される。
これに対し、
図3、4に示すワイヤー固定金具23は、板状に形成した取付板部23cの貫通孔に前記取付ボルトB2を挿通させて固定しているので、ワイヤー固定部23aに固定させた落下防止ワイヤー92に引張されたときに、取付ボルトB2の雄ねじ部分に加わる垂直方向への力がより小さくなされ、雄ねじ部分の折損が抑制される。更に、前記ワイヤー固定金具23は、前記取付板部23cに2本、即ち複数の取付ボルトB2を挿通させて前記標示体2へ固定させているので、ワイヤー固定部23aが落下防止ワイヤー92に引張されるときに、その力が各取付ボルトB2へ分散されて折損しにくくなされ、ワイヤー固定部23aが標示体2から離脱するような問題が抑制できる。
【0045】
また、前記標示体2のワイヤー固定部23aは、取付板部23cと、その上端から後方へ延設させる離間部23bと、その後端から上方へ延設させる前記ワイヤー固定部23aとを備えるワイヤー固定金具23を用いて形成しているので、落下防止ワイヤー92を固定するワイヤー固定部23aが標示体2の後面から離間した位置に配置される。このため、前記取付金具82による固定が外れ、標示体2と支柱1との間で落下防止ワイヤー92が引張されたときに、落下防止ワイヤー92が標示体2の後面へ接触しにくくなされ、接触による落下防止ワイヤー92の切断が抑制できる。
更に、前記ワイヤー固定部23aが落下防止ワイヤー92に引張されたときに、金属板を曲げ加工して形成した前記ワイヤー固定金具23の垂直方向への曲げ部分が開くように変形して前記落下防止ワイヤー92から加わる衝撃を低減させ、前記ワイヤー固定部23aが前記標示体2から離脱するような問題が抑制できる。
【0046】
尚、
図1〜9において、前記各落下防止ワイヤー92、94、95は、いずれも引張されているように直線状に描かれているが、これに限るものではなく、取付金具82、85や軸着部41によって前記標示体2や太陽電池ユニット4や制御箱5が支柱へ取り付けられている状態において、若干たわんでいてもよい。
【0047】
また、
図1〜9に示す標示体2は、前面側にLEDをマトリクス状に配置させてこれらの点灯と消灯とを組み合わせて標示を表す、所謂ドットマトリクス表示を行うように設けているが、これに限るものではない。例えば、LED等の発光体によってセグメントを形成し、このセグメントの発光により標示を表す所謂セグメント表示を行うように設けても良く、発光体を内装して表示部分を内側から光で照らす内照式表示を行うように設けてもよく、外側に配置させた発光体からの光で表示部分を照らす外照式に設けても良く、発光体を備えなくても良い。