【実施例】
【0043】
本発明は特定の好ましい具体的な実施形態と併せて説明されているが、前述の説明並びに以下の例は例示を意図するもので、本発明の範囲を限定する意図はないことが理解されるべきである。本発明が関係する技術分野の当業者には、本発明の範囲内の他の態様、利点及び変形例が明らかであろう。
【0044】
実施例2〜7において言及される抗CTLA−4抗体は、UC10−4F10−11ハイブリドーマ細胞株(ATCC)から精製した抗マウスCLTA−4抗体に相当する。細胞をPFHM−II培地(Invitrogen)に1×10
5〜1×10
6細胞/mLの密度に維持した。精製前に培地を遠心して細胞を取り除いた。培地のpHをNaOHで8に調整し、水で希釈することによりその伝導率を7mS/cmに低下させた。pH/伝導率を調整した培地をQ−FFカラムにロードし、NaCl勾配を用いて抗マウスCLTA−4抗体を溶出させた。
【0045】
抗CTLA−4のその抗原に対する親和性を表面プラズモン共鳴(Biacore)によって決定し、20pMであると決定された。
【0046】
抗PD−1はBioXcellから購入した。これは、以下の特性を有する溶液として入手された:濃度:4.76mg/mL;エンドトキシン:<0.63EU/mg;配合:PBS pH7;純度:>95%;アイソタイプ:ラットIgG2a;及び消衰係数:1.33。抗PD−1のその抗原に対する親和性を表面プラズモン共鳴(Biacore)によって計測し、1nMであることが分かった。購入した抗体の純度をSDS−PAGE及びSEC−HPLCによって確かめ、さらなるワークアップなしに有効性試験に十分な純度であると決定された。
【0047】
実施例1
mPEG2−C2−fmoc−20K−NHSによるrIL−2のPEG化
mPEG2−C2−fmoc−20K−NHSによるrIL−2のPEG化については、以前、国際公開第2012/065085号パンフレットの実施例2に報告されている。そこでは、合成によって4mer、3mer、2mer及び1merの混合物が生じることが報告された。しかしながら、反応物をさらに分析すると、より高度な結合(例えば、5mer、6mer及び7mer)もまた生成されたことが明らかになった。本合成は、mPEG2−C2−fmoc−20K−NHSによってIL−2をPEG化するスケールアップした手法に相当する。
【0048】
1.44mg/mlの精製rIL−2(106.4mL)を第1の容器に入れ、続いて53.6mLの製剤化緩衝液(10mM酢酸ナトリウム、pH4.5、5%トレハロース)を加えた。pHを測ると4.62であり、温度を測ると21.2℃であった。PEG試薬のC2−PEG2−FMOC−NHS−20K(国際公開第2006/138572号パンフレットに記載されるとおり利用可能)(13.1g)を第2の容器に入れ、続いて73.3mLの2mM HClを加えた。得られた溶液を手動で25分間かき混ぜた。第1の容器にホウ酸ナトリウム(0.5M、pH9.8)を加えてpHを約9.1に上昇させ、次にPEG試薬が入った第2の容器を1〜2分間かけて第1の容器に加えた。次に8.1mLの2mM HClを第2の容器に入れることによってリンスステップを行い、第1の容器に加えた。コンジュゲーション反応では、最終的なrIL−2濃度は0.6mg/mLであり、ホウ酸ナトリウム濃度は120mMであり、pHは9.1±0.2であり、温度は20〜22℃であった。試薬の活性(置換レベル)を調整した後のPEG試薬とrIL−2とのモル比は35:1である。コンジュゲーション反応を30分間進行させ、次に75mLの2N酢酸を使用した酸性化反応(ここではpHが4.01に降下する)で停止させた。反応の生成物を水で希釈し、希釈したPEG化rIL−2溶液を0.2ミクロンフィルタを使用してろ過した。ろ過した生成物は滅菌容器に入れる。
【0049】
その後、SPセファロースFF樹脂(GE Healthcare)を充填したクロマトグラフィーカラムに溶液をロードすることにより、希釈したPEG化rIL−2溶液を精製した。洗浄ステップ後、塩化ナトリウム勾配を用いてPEG化rIL−2を溶出させる。1mer、2mer又は3merを含む画分は取り除き、一方、4mer、5mer、6mer、7mer及び任意のそれより高度なPEG化を含む画分はプールし、それにより主として4mer、5mer及び6merを有する組成物を得る(8mer及びそれより高度なPEG化は、クロマトグラフィーに関連する洗浄ステップの間に取り除かれることが分かった)。この組成物が、実施例2〜6に関連して使用されるものであり、それらの実施例の中では「RSLAIL−2」と称する。
【0050】
この例に記載される手法を用いると、4mer、5mer及び6merの収率は(1mer、2mer及び3merの低下を相伴って)増加することが分かった。
【0051】
実施例2
雌BALB/cマウスのCT26腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の有効性の判定
この試験の目的は、雌BALB/cマウスのCT26マウス結腸癌腫瘍モデルで抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の抗腫瘍活性を判定することであった。
【0052】
各群に12匹の動物を含む5群とした。0、4、9及び14日目に治療される媒体対照群、2つの単剤群(0、4、9、14及び18日目に治療される抗CTLA−4抗体又は0及び9日目に治療されるRSLAIL−2)及び2つの併用免疫療法群(抗CTLA−4抗体+RSLAIL−2)(ここで一方の群の抗CTLA−4抗体(0、4、9、14及び18日目に投与)の治療はRSLAIL−2(0、4及び9日目に投与)と同じ時点で開始し、及び他方の群については、RSLAIL−2治療開始(4、13及び22日目に投与)の4日前に開始した)を組み入れた。この試験の治療開始は、2×10
6細胞/部位で0.1mL注入容積のCT26細胞接種の7日後に行った。腫瘍細胞は腹部に皮下注射した。それに応じてStudyLog(登録商標)ソフトウェアによって生成された無作為化に基づき動物を分配した。治療日(0日目)の平均腫瘍容積は111±9mm
3〜115±10mm
3(平均値±SEM)の範囲であった。
【0053】
腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回モニタした。治療スケジュールの詳細と共にそれぞれ
図1及び
図2に提供する。試験開始時の個々の腫瘍容積に対して計算した、且つ成長率として提供される標準化値である対応する相対腫瘍値を
図1(0日目〜30日目)に要約する。無腫瘍動物は腫瘍再増殖に関して106日間モニタし、体重は治療開始から測った。
【0054】
11日目(媒体対照動物がいた最後の日)の媒体対照動物と治療動物との腫瘍容積をチューキーの事後検定による一元配置ANOVA(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)によって比較すると、全ての治療群が媒体対照群と有意に異なることが示された。
【0055】
11日目(対照動物がいた最後の日)に、以下の式を用いることによって平均腫瘍成長阻害(%TGI)を評価した:
%TGI=(1−(相対腫瘍容積(%)
治療群÷相対腫瘍容積(%)
対照群)×100
【0056】
抗CTLA−4抗体(群2)で治療した腫瘍について53%及びRSLAIL−2群(群3)について58%の平均阻害があった。併用免疫療法共投与(0日目に同じ時点で開始したRSLAIL−2及び抗CTLA−4抗体)は74%の阻害を生じた。抗CTLA−4抗体を0日目に開始して、及びRSLAIL−2治療を4日目に開始した併用免疫療法(群5)は、88%のこれらの治療の中で最も高い阻害を生じた。
【0057】
群4の12匹中1匹(1/12匹)の動物が14日目までに無腫瘍であった。合計4匹の動物が28日目までに無腫瘍であった。群5では、2匹(2/12匹)の動物が14日目までに無腫瘍であり、合計8匹の動物が25日目までに無腫瘍であった。表1を参照のこと。群4及び群5のこれらの動物は全て、試験終了(治療開始から106日)まで無腫瘍のままであった。
【0058】
【表1】
【0059】
治療日の平均体重は17.4±0.3g〜18.2±0.3g(平均値±SEM)の範囲であった。いずれの治療群からも、治療フェーズ中のベースラインを下回る有意な平均体重減少は観察されなかった(
図3)。
【0060】
実施例3
雌BALB/cマウスのEMT6腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の有効性の判定
この試験の目的は、雌BALB/cマウスのEMT6マウス乳癌腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の抗腫瘍活性を判定することであった。
【0061】
各群に各々12匹の動物を含む5群とした。0、4、9及び14日目に治療される媒体対照群、2つの単剤群(0、4、9、14及び18日目に治療される抗CTLA−4抗体又は0及び9日目に治療されるRSLAIL−2)及び2つの併用免疫療法群(抗CTLA−4抗体+RSLAIL−2)(ここで一方の群の抗CTLA−4抗体(0、4、9、14及び18日目に投与)の治療はRSLAIL−2(0、4及び9日目に投与)と同じ時点で開始し、及び他方の群については、RSLAIL−2治療開始(4、13及び22日目に投与)の4日前に開始した)を組み入れた。この試験の治療開始は、2×10
6細胞/部位で0.1mL注入容積のEMT6細胞接種の7日後に行った。腫瘍細胞は腹部に皮下注射した。それに応じてStudyLog(登録商標)ソフトウェアによって生成された無作為化に基づき動物を分配した。治療日(0日目)の平均腫瘍容積は144±8mm
3〜147±10mm
3(平均値±SEM)の範囲であった。
【0062】
腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回モニタした。腫瘍容積データは治療スケジュールの詳細と共に
図4(0日目〜30日目)に提供する。無腫瘍動物は腫瘍再増殖に関して治療開始から106日間モニタした(これは
図5に提供する)。
【0063】
18日目(媒体対照動物がいた最後の日)の媒体対照動物と治療動物との腫瘍容積をチューキーの事後検定による一元配置ANOVA(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)によって比較すると、媒体対照(群1)と群2(抗CTLA−4抗体治療)及び群5(0日目に開始した抗CTLA−4抗体+4日目に開始したRSLAIL−2)との間に有意な差が示された。群1(媒体対照)と群3(RSLAIL−2単独)及び群4(両治療ともに0日目に開始したRSLAIL−2+抗CTLA−4抗体)との間には、統計学的差異は認められなかった。
【0064】
18日目(対照動物がいた最後の日)に、以下の式を用いることによって平均腫瘍成長阻害(%TGI)を評価した:
%TGI=(1−(相対腫瘍容積(%)
治療群÷相対腫瘍容積(%)
対照群)×100
【0065】
抗CTLA−4抗体(群2)で治療した腫瘍について55%及びRSLAIL−2群(群3)について22%の平均阻害があった。併用免疫療法共投与(0日目に同じ時点で開始したRSLAIL−2及び抗CTLA−4抗体)は27%の阻害を生じた。抗CTLA−4抗体を0日目に開始して、及びRSLAIL−2治療を4日目に開始した併用免疫療法(群5)は、92%のこれらの治療の中で最も高い阻害を生じた。媒体対照群の1匹の動物の腫瘍は11日目までに完全に自然退縮したことが観察された。それにも関わらず、平均腫瘍容積は、この群をまとめて試験から除外した18日目までに1789mm
3±196(平均値±SE、N=12匹)であった。群4の12匹中1匹の動物もまた18日目までに無腫瘍であった。この群の残りの動物の平均腫瘍容積は、群全体を試験から除外した時点(18日目)で1361±214mm
3であった。
【0066】
群5の12匹中5匹(5/12匹)の動物が14日目までに無腫瘍であった。合計10匹の動物が18日目までに無腫瘍であった。10匹全ての動物が試験終了(治療開始から106日)まで無腫瘍のままであった。表2を参照のこと。
【0067】
【表2】
【0068】
治療日の平均体重は17.8±0.3g〜18.4±0.4g(平均値±SEM)の範囲であった(
図6)。いずれの治療群からも、有意な体重減少は観察されなかった。
【0069】
実施例4
雌BALB/cマウスのEMT6腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体を伴うProleukin治療と比較した抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の有効性の判定
この試験の目的は、雌BALB/cマウスのEMT6マウス乳癌腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の抗腫瘍活性を判定し、それをProleukinと比較することである。
【0070】
各10匹の動物を含む7群とした。抗体対照(群1)0、4、8及び13日目に投与)及び3つの単剤群を組み入れた。これらの単剤群は、0、4、8、13及び18日目に投与した抗CTLA−4抗体(群2)、0〜4日目、次に7〜11日目に投与したProleukin(群3)及び0及び9日目に投与したRSLAIL−2(群4)であった。また、3つの併用免疫療法群も組み入れた。抗CTLA−4抗体をProleukinと共に使用する併用免疫療法群(群5)及び異なる治療スケジュールで抗CTLA−4抗体をRSLAIL−2と共に使用する2つの併用治療群(群6及び群7)。群6について、抗CTLA−4抗体レジメンは4日目に開始して9日目及び13日目に再び投与し、一方、RSLAIL−2は0日目に開始して9日目に再び投与した。群7の抗CTLA−4抗体療法は0日目に開始して4、8及び13日目に再び投与し、一方、RSLAIL−2は4日目に開始して13日目及び22日目に再び投与した。治療開始(0日目)は、マウスに対する2×10
6細胞/部位で0.1mL注入容積のEMT6細胞接種の7日後に指定した。腫瘍細胞は腹部に皮下注射した。それに応じて0日目にStudyLog(登録商標)ソフトウェアによって生成された無作為化に基づき動物を分配した。治療日の平均腫瘍容積は159±7mm
3〜170±8mm
3(平均値±SE)の範囲であった。
【0071】
腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回モニタした。それぞれ
図7及び
図8に提供する(0日目〜28日目)。無腫瘍動物の再増殖及び健康状態を(治療開始から)99日間モニタした。
【0072】
18日目(媒体対照動物がいた最後の日)の対照動物と治療動物との腫瘍容積をチューキーの事後検定による一元配置ANOVA(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)によって比較すると、群5(抗CTLA−4抗体+Proleukin)及び群7(抗CTLA−4抗体+RSLAIL−2)のみが対照と有意に異なることが示された。しかしながら、対照とは有意に異なるものの、これらの2つの治療群の互いの平均腫瘍容積に有意な差はなかった。
【0073】
18日目(対照動物がいた最後の日)に、以下の式を用いることによって平均腫瘍成長阻害(%TGI)を評価した:
%TGI=(1−(相対腫瘍容積(%)
治療群÷相対腫瘍容積(%)
対照群)×100
【0074】
抗CTLA−4抗体治療単独(群2)について27%の平均阻害があった。腫瘍成長の阻害はProleukin(群3)によって24%及びRSLAIL−2(群4)によって5%であり、抗CTLA−4抗体及びProleukinによる併用免疫療法(群5)は26%の阻害を生じ、抗CTLA−4抗体を伴うRSLAIL−2治療(群6)は2%の阻害をもたらした一方、群7(RSLAIL−2を伴う抗CTLA−4抗体)は94%の阻害を生じた。
【0075】
幾つかの動物は18日目までに無腫瘍であったことが観察された。群5に3匹(3/10匹)、群6に1匹(1/10匹)及び群7に5匹(5/10匹)あった。試験終了(99日目)までに、群5、群6及び群7の無腫瘍動物の総数はそれぞれ4/10匹、1/10匹及び7/10匹であった。表3を参照のこと。
【0076】
【表3】
【0077】
実施例5
雌BALB/cマウスのEMT6腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2を調べる有効性試験(フローサイトメトリー解析のため0、3及び11日目に試料採取)
前出の併用RSLAIL−2及び抗CTLA−4抗体有効性試験は、EMT6マウス乳房モデルにおける相乗作用を示唆している。この試験の目的は、雌BALB/cマウスのEMT6マウス乳癌腫瘍モデルに対する抗CTLA−4抗体との併用におけるRSLAIL−2の抗腫瘍活性を判定/評価することであった。加えて、併用による有効性に関与する免疫集団を同定するため、治療開始後0、3及び11日目に組織(腫瘍及び脾臓)を採取し、処理した。組織に浸潤した免疫細胞の同定及び定量化は、フローサイトメトリー解析によって判定した。治療群間で結果を比較した。
【0078】
インビボフェーズ
この試験では、各群3〜10匹の動物を含む6治療群とした。抗体対照、0、4、及び8日目に100ug/マウスで投与されるIgG2a(群1);4及び8日目に100ug/マウスで投与される抗CTLA−4抗体治療(群2);4日目〜8日目に0.5mg/kgで投与されるProleukin治療(群3);及び4日目に0.8mg/kgで単回投与されるRSLAIL−2治療(群5)を組み入れた。また、抗CTLA−4抗体(0、4、及び8日目に投与される100ug/マウス)とProleukin(4日目〜8日目に投与される0.5mg/kg)との併用(群4)又はRSLAIL−2(4日目に投与される0.8mg/kg)との併用(群6)で治療される3群も組み入れた。
【0079】
治療は、動物に2×10
6細胞/部位でEMT6マウス乳癌細胞(0.1mL)を腹部領域に皮下接種した7日後に開始した。マウスは腫瘍容積に従い治療群に分配した。
【0080】
0日目(未処置対照)、3日目(群1及び群6)に動物を犠牲にして組織(腫瘍及び脾臓)を採取し、この時点で群6の3日目の動物には抗CTLA−4抗体のみが投与されており、RSLAIL−2の追加は4日目に開始し、治療開始後11日目にも試料採取した(全ての群)。各採取日に3匹の動物を選択した。選択された動物は、インタクトな腫瘍(非壊死)及びその日の群平均腫瘍容積を最も良く近似する容積を有した。
【0081】
平均腫瘍容積は未処置群について治療0日目に164±10mm
3であった。3日目、平均腫瘍容積は群1及び群6についてそれぞれ282±7mm
3及び333±26mm
3(平均値±SEM)であった。11日目、平均腫瘍容積は群1について843±138mm
3、群2について1059±135mm
3、群3について814±70mm
3、群4について832±262mm
3、群5について620±103mm
3、及び群6について255±11mm
3(平均値±SEM)であった。
図9を参照のこと。
【0082】
動物の体重を少なくとも週1回測った。治療日(0日目)の平均体重は、群1、群2、群3、群4、群5、及び群6について、それぞれ18.9±0.3、18.6±0.3、19.2±0.2、18.7±0.2、17.8±0.3、18.9±0.3グラムであった。3日目、群1及び群6の平均体重はそれぞれ19.1±0.7及び19±0.3グラムであった。11日目の平均体重は、群1、群2、群3、群4、群5、及び群6について、それぞれ19.8±0.2、19.4±0.2、19.9±0.2、20±0.5、19.6±0.4及び19.5±0.4グラム(平均値±SEM)であった。
図10を参照のこと。
【0083】
エキソビボフェーズ
採取した組織試料を、メスを使用して手作業で細かく刻み、続いて37℃でインキュベートして13分間酵素消化させた。消化緩衝液の成分は、PBS/BSA中2.5mg/mlコラゲナーゼII型(GIBCO BRL)、2.5mg/mlコラゲナーゼIV型(GIBCO BRL)、及びO.5mg/ml DNアーゼ(Sigma−Aldrich)であった。インキュベーション後、10%FBS(熱失活;GIBCO BRL)を含有するウェイマスMB(GIBCO BRL)を添加することによって消化をクエンチし、70uMナイロンフィルタ(Falcon)でろ過して単一細胞懸濁液を得た。細胞をHBSSで洗浄して遠心し、次に新鮮なHBSS中に再懸濁した。各試料からカウント用のアリコートを取り、次にeFlour−450生細胞染色剤で染色した。次に試料を96ディープウェルプレートにプレーティングし、染色してフローサイトメトリー解析用に収集した。
【0084】
腫瘍及び脾臓細胞試料は初めに固定可能生細胞指示薬で処理し、次に生存免疫細胞、CD3、CD4、CD8、CD25、CD44、CD122、Foxp3(内部染色)、DX5及びNKp46表面抗原に関して染色した。
【0085】
試料(治療群につき3つ)の各々について生存免疫細胞の総量をカウントし、治療群の各々についての脾臓に関するCD4+、TREG+細胞、CD8+、記憶エフェクターCD8+細胞、全NK細胞、成熟NK細胞(これは腫瘍組織の1立方ミリメートルに正規化した)の全イベントのゲーティング/収集並びに総細胞カウントに使用した。一次カウントをフローサイトメーター読取りの要約生データから導出し、FlowJoを使用して分析した。
【0086】
フローサイトメトリー
0日目に3匹の未処置動物を犠牲にした。3日目に群1(アイソタイプ対照の投与を受けた)及び群6(抗CTLA−4抗体治療のみの投与を受けた)の3匹の動物を犠牲にし、及び治療開始後11日目に全ての群1〜6の3匹の動物を犠牲にした。
【0087】
図11及び
図12に、それぞれ腫瘍及び脾臓における11日目のデータのグラフ表示を見ることができる。
【0088】
抗CTLA−4抗体単独で治療したとき、CD4+又は調節性T細胞集団(3日目〜11日目)に差はない。抗CTLA−4抗体による前治療と、続くProleukin又はRSLAIL−2治療ではCD4+集団が増加する;しかしながら、調節性T細胞集団に差はない(抗CTLA−4抗体対抗CTLA−4抗体+RSLAIL−2又はProleukin)。RSLAIL−2+抗CTLA−4抗体対RSLAIL−2単独においてCD4+細胞に差はない;しかしながら、RSLAIL−2+抗CTLA−4抗体ではRSLAIL−2と比較したとき調節性T細胞集団が減少する。RSLAIL−2+抗CTLA−4抗体群に、説明のつかないCD4+細胞の大集団がある;これらの結果は、これらの細胞の大多数がTregではないことを示唆している。
【0089】
抗CTLA−4抗体による前治療と、続くRSLAIL−2治療では、CD8+集団(P=0.0078)、記憶エフェクターCD8細胞(P=0.0058)が有意に増加する(両側t検定 抗CTLA−4抗体+RSLAIL−2対抗CTLA−4)。加えて、RSLAIL−2+抗CTLA−4抗体では、RSLAIL−2単独と比較したときCD8+及び記憶エフェクターCD8細胞が有意に増加する。
【0090】
抗CTLA−4抗体単独は、全NK細胞集団に何ら傾向のある効果を有しなかった;しかしながら、成熟NK細胞は有意に減少した(P=0.0278 3日目から11日目まで)。抗CTLA−4抗体による前治療と、続くRSLAIL−2治療では、全NK集団及び成熟NK細胞集団が増加する。RSLAIL−2群と比較したとき、RSLAIL−2+抗CTLA−4抗体群における成熟NK細胞に差はない。
【0091】
実施例6
雌BALB/cマウスのCT26マウス結腸癌腫瘍成長に対するRSLAIL−2及び抗PD−1抗体による併用免疫療法の有効性
この試験の目的は、雌BALB/cマウスのCT26マウス結腸癌腫瘍モデルに対するRSLAIL−2及び抗PD−1抗体による併用免疫療法の抗腫瘍活性を判定することであった。
【0092】
各10匹の動物を含む4群とした。媒体対照群(群1)、抗PD−1抗体治療群、RSLAIL−2治療群(群3)及び初めに抗PD−1抗体(200ug)で数日治療し、且つ4日後にRSLAIL−2(0.8mg/kg)で治療した併用治療群を組み入れた。マウスに対し、2×10
6細胞/部位で0.1mL注入容積のCT26細胞を腹部に皮下移植した。治療は腫瘍細胞接種の7日後に開始した(0日目)。それに応じて0日目にStudyLog(登録商標)ソフトウェアによって生成された無作為化に基づき動物を分配した。治療日(0日目)の平均腫瘍容積は123±5mm
3〜127±6mm
3(平均値±SE)の範囲であった。
【0093】
腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回モニタした。それぞれ
図13及び
図14に提供する。この試験は16日間モニタした。
【0094】
12日目(媒体対照動物がいた最後の日)の対照動物と治療動物との腫瘍容積をチューキーの事後検定による一元配置ANOVA(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)によって比較すると、全ての治療群の腫瘍容積が未治療対照と有意に異なることが示された。
【0095】
以下の式を使用してパーセント腫瘍成長阻害(%TGI)を計算した:
%TGI=(1−(相対腫瘍容積(%)
治療群÷相対腫瘍容積(%)
対照群)×100
【0096】
抗PD−1抗体(群2)及びRSLAIL−2(群3)でそれぞれ55%及び58%の平均腫瘍成長阻害が観察された。両方の治療を併用して受けた群(群4)の腫瘍成長阻害は83%と観察された。群4の5匹(5/10匹)の動物が、試験終了時に0日目のその初期容積より小さい容積の腫瘍を有した。
【0097】
非線形二次多項式分析(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)を使用して平均腫瘍容積四倍化時間(TVQT)(腫瘍がその初期容積の4倍に成長するのにかかる日単位の時間)を内挿することにより、腫瘍成長遅延(TGD)を評価した。平均腫瘍容積四倍化時間は対照腫瘍について5.2日、群3(抗PD−1抗体)について7.6日、群3(RSLAIL−2)について8.2日及び併用免疫療法群(群4)について15.6であった。群2、群3及び群4の平均腫瘍成長遅延はそれぞれ2.4日、3.0日及び10.4日であった。表4を参照のこと。
【0098】
【表4】
【0099】
0日目の平均体重は17.5±0.2g〜18.1±0.2g(平均値±SEM)の範囲であった(
図13)。群2の1匹の動物(これは12日目に試験から除外した)を除いては、有意な体重減少は観察されなかった(
図14)。剖検により、肺腔に転移性病変が明らかになった。
【0100】
抗PD−1及びRSLAIL−2の併用を受けた動物では、いずれかの単剤で治療した動物と比べてより高い腫瘍成長阻害(TGI)及び腫瘍成長遅延(TGD)が観察された。
【0101】
実施例7
再攻撃試験:
RSLAIL−2及び抗CTLA−4による有効な併用免疫療法後のEMT6マウス乳癌腫瘍による無腫瘍動物の再攻撃
この例の目的は、EMT6乳癌腫瘍を移植したマウスをRSLAIL−2及び市販のげっ歯類抗CTLA−4チェックポイント遮断抗体を使用した併用免疫療法で治療したときの有効性の程度及び持続時間を判定することであった。既に実施例2〜6で実証されたとおり、この併用によって有意な無腫瘍動物が生じ、EMT6腫瘍細胞又はCT26腫瘍細胞で無腫瘍動物を再攻撃することによって、この併用が腫瘍特異的応答を誘発する能力が判定される。
【0102】
この再攻撃試験は3フェーズで行った。
【0103】
本試験の最初のパート(「フェーズI」)は、EMT6(マウス乳癌)腫瘍を有する80匹の雌BALB/cマウスを使用した。10匹(10/80匹)の動物を無作為に選択し、抗体対照群(100μg、0、4、9、13日目 i.p.)に割り当てた。残りの動物(70/80匹)は、抗CTLA−4 i.p.(100μg、0、4、9、13及び18日目)とRSLAIL−2 i.v.(0.8mg/kg、4、13及び22日目)との併用で治療した。
【0104】
治療開始(0日目)は、2×10
6細胞/部位で腹部に皮下注射した0.1mL注入容積のEMT6細胞接種の7日後に指定した。治療開始時の平均腫瘍容積は媒体対照群及び治療群についてそれぞれ206±15及び222±8(平均値±SE)であった。
【0105】
フェーズIは48日目までモニタした。腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回計測し、
図15に提供した。試験開始時(0日目)の個々の腫瘍容積に対して計算した、且つ成長率として提供される標準化値である対応する相対腫瘍容積、及び体重の相対変化を
図16に要約する。
【0106】
本試験のフェーズIの結果は、14日目(全ての対照動物がいた最後の日)の対照動物(698%)と治療動物(189%)との間の平均相対腫瘍容積を用いて計算し、次にウェルチ補正係数による対応のないt検定(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)を用いて比較したところ、73%の腫瘍成長阻害(TGI)(P<0.0001)を示した。
【0107】
併用免疫療法に完全奏効を呈しなかったフェーズIにおける動物(N=39匹)の平均腫瘍成長遅延(TGD)は12.7日(P<0.0001)であった。二次多項式非線形回帰分析(GraphPad Prism)で内挿された個々の腫瘍の400%に成長するまでの時間を用いることにより、腫瘍容積四倍化時間(TVQT)を計算した。無腫瘍動物(完全奏効レスポンダー)はTGDの評価に入れなかった。
【0108】
フェーズIでは、1回目及び2回目のRSLAIL−2投与の約5日後に治療動物に粗い被毛(僅か)が観察された。粗い被毛は3回目の投与後には観察されなかった。有意な体重減少は観察されなかった(
図16)。
【0109】
本試験のフェーズIの結果の概要を表5に提供する。
【0110】
【表5】
【0111】
本試験の次のパート(「フェーズII」)は49日目に開始した。合計40匹の動物(10匹の年齢適合未処置動物及びRSLAIL−2+抗CTLA−4併用免疫療法に完全奏効を示した30匹の動物)を3群に使用し、表6に記載するとおり分配した。
【0112】
【表6】
【0113】
49日目、動物にEMT6又はCT26のいずれかの腫瘍細胞(0.1mL媒体中2×10
6個)を腹部領域に皮下注射して移植した。
【0114】
本試験のフェーズIIの結果は、接種5日後(54日目)に動物における腫瘍の取込み及び成長が明らかであったことを示した。群1(年齢適合未処置)及び群2(CT26で再攻撃したEMT6無腫瘍動物)の全ての動物が、それぞれ167±22及び177±11(平均値±SE)の平均容積の腫瘍を担持していた。群3(EMT6で再攻撃したEMT6無腫瘍動物)では、接種5日後の腫瘍取込み率が85%に過ぎないことが観察された。他の群と比べて腫瘍容積が比較的小さいことが観察された。平均腫瘍容積は62±8mm
3であった。再攻撃の17日後にこの群の20匹中14匹(70%)の動物が無腫瘍であり(EMT6腫瘍移植を完全に拒絶した)、フェーズIIの終了(109日目)まで無腫瘍のままであった。
【0115】
フェーズIでの併用免疫療法後の、CT26腫瘍で再攻撃したEMT6無腫瘍動物である群2の動物は、再攻撃14日後の平均腫瘍容積が1257±201(平均値±SE)及び1000mm
3容積に成長するまでの平均時間が13.6±0.8であった。腫瘍成長はフェーズIの療法の影響を受けないように見えたことから、免疫応答の腫瘍型特異性が示唆される。表7に提供される本試験のフェーズIIの結果の概要を参照のこと。
【0116】
群1の1匹の動物が14日目に止息していることが分かった。剖検から、肺に転移性病変と見られるもの(組織学による検証はしていない)及び胸腔に血の混じった体液が明らかになった。これの他には、他の臨床所見又は有意な体重減少は認められなかった。
図17を参照のこと。
【0117】
年齢適合未処置動物(1541±144mm
3)とEMT6で再攻撃したEMT6無腫瘍動物(192±107)との平均腫瘍容積(
図18)を移植の21日後に比較し、TGI(87.5%)を評価した。
【0118】
ベースライン腫瘍容積出発点がなかったため、TVQTは評価することができなかった。その代わり、腫瘍担持動物の各々について1000mm
3容積になるまでの腫瘍成長時間を(GraphPad Prismの二次多項式非線形回帰分析を使用して)内挿することによって評価を補助し、腫瘍成長遅延を近似した。1000mm
3腫瘍容積に成長するまでにかかる時間(日)は、群1及び群2についてそれぞれ16.9±1日及び13.6±0.8日(平均値±SE)であった。群3においてはEMT6再攻撃を完全には拒絶しなかった動物(6/20匹)のみについて1000mm
3成長時間を評価し、これは30.3±5.5であった。これらの動物の1000mm
3になるまでの腫瘍成長の平均遅延は、13.4日であると計算された。
【0119】
【表7】
【0120】
本試験の最後のパート(フェーズIII)は109〜168日目の間と指定された。フェーズIIからのEMT6再攻撃を完全に拒絶した動物(N=14匹)を2×10
6EMT6腫瘍細胞で再接種/再攻撃し(109日目)(群2)、59日間モニタした。年齢適合動物(N=5匹)もまた対照(群1)として同じ時点で接種した。
【0121】
本試験の最後のパートから、接種の3日後に腫瘍の取込み及び成長が明らかであったことが観察され、平均腫瘍容積は群1及び群2についてそれぞれ101±14及び69±6であった。2回目の再攻撃を受けた動物は腫瘍細胞移植の21日後に完全に無腫瘍であった(完全に拒絶した)一方、その年齢適合対応動物の5匹全てが1550±401mm
3の平均腫瘍容積を有した。群2の動物は試験終了(168日目)まで無腫瘍のままで、有意な体重減少は観察されなかった。
【0122】
この試験は、EMT6マウス乳癌腫瘍におけるRSLAIL−2及び抗CTLA 4を使用した併用免疫療法の有効性(フェーズI)、並びに治療に良好に応答する動物における応答の持続性及び特異性、並びに療法の長期効果(フェーズII及びフェーズIII)を実証している。本試験の初めから終わりまでの概要及び各フェーズの個々の腫瘍成長については
図21を参照のこと。
【0123】
実施例8
インビボ枯渇試験:
RSLAIL−2と抗CTLA−4又は抗PD−1とによる有効な併用免疫療法後に細胞傷害性免疫細胞集団がEMT6マウス乳癌腫瘍に対する抗腫瘍免疫に及ぼす寄与の評価
この例の目的は、RSLAIL−2をCTLA−4又はPD−1の抗体遮断による免疫チェックポイント阻害と併用したときの抗腫瘍有効性に対するナチュラルキラー(NK)細胞及びCD8
+細胞傷害性Tリンパ球の相対的寄与を評価することであった。
【0124】
この試験には、EMT6(マウス乳癌)腫瘍を担持する58匹の雌BALB/cマウスを利用した。10匹(10/58匹)の動物を無作為に選択し、媒体対照群(0、4、8日目、i.p.)に割り当てた。8匹(8/58匹)の動物を、抗CTLA−4 i.p.(100μg 0、4、及び8日目)とRSLAIL−2 i.v.(0.8mg/kg 4日目)との併用を受ける治療群に割り当てた。8匹(8/58匹)の動物をCD8枯渇群に割り当て、この群は、RSLAIL−2及び抗CTLA−4の治療に加えて、ラット抗マウスCD8aの連続注射(100μg i.p.、−2、0、7日目)によってCD8 T細胞を枯渇させた。8匹(8/58匹)のさらなる動物をNK枯渇群に割り当て、この群は、RSLAIL−2及び抗CTLA−4の治療に加えて、ウサギ抗ウシアシアロGM1の連続注射(50μl i.p.、−2、0、7日目)によってNK細胞を枯渇させた。
【0125】
8匹(8/58匹)の動物を、抗PD−1 i.p.(100μg、0、4、及び8日目)及びRSLAIL−2 i.v.(0.8mg/kg、4日目)の併用を受ける治療群に割り当てた。8匹(8/58匹)の動物をCD8枯渇群に割り当て、この群は、RSLAIL−2及び抗PD−1の治療に加えて、ラット抗マウスCD8aの連続注射(100μg i.p.、−2、0、7日目)によってCD8 T細胞を枯渇させた。8匹(8/58匹)のさらなる動物をNK枯渇群に割り当て、この群は、RSLAIL−2及び抗PD−1の治療に加えて、ウサギ抗ウシアシアロGM1の連続注射(50μl i.p.、−2、0、7日目)によってNK細胞を枯渇させた。
【0126】
治療開始(0日目)は、2×10
6細胞/部位で腹部に皮下注射した0.1mL注入容積のEMT6細胞接種の7日後に指定し、試験期間は11日間とした。腫瘍容積(mm
3単位)及び体重(グラム単位)を週2〜3回計測した。表8は、各群の初期腫瘍容積及び11日目の平均相対腫瘍容積を提供する。RSLAIL−2と抗CTLA−4とによる併用については、腫瘍容積及び体重を
図22に提供し、一方、0日目からの相対腫瘍容積及びパーセント体重変化を
図23に提供する。RSLAIL−2と抗PD−1とによる併用については、腫瘍容積及び体重を
図24に提供し、一方、0日目からの相対腫瘍容積及びパーセント体重変化を
図25に提供する。
【0127】
本試験の結果は、一元配置ANOVA及びチューキーの多重比較事後検定(GraphPad Prism バージョン6.03 for Windows、GraphPad Software、San Diego California)を利用して11日目の対照動物(553%)及び治療動物(128%)の平均相対腫瘍容積を用いて計算すると、RSLAIL−2及び抗CTLA−4治療群において76.9%(p<0.05)の腫瘍成長阻害(TGI)を示した。
【0128】
RSLAIL−2及び抗CTLA−4の治療を、細胞傷害性CD8 T細胞のインビボ枯渇を生じさせる中和CD8a抗体の連続注射と併用したとき、その結果は治療有効性の消失であり、11日目に520%の平均相対腫瘍容積及び5.98%の腫瘍成長阻害となった(媒体対照と比較して統計的有意性に達しなかった)。
【0129】
RSLAIL−2及び抗CTLA−4の治療を、NK細胞のインビボ枯渇を生じさせる中和抗アシアロGM1抗体の連続注射と併用したとき、その結果は治療有効性の消失であり、11日目に483%の平均相対腫瘍容積及び12.7%の腫瘍成長阻害となった(媒体対照と比較して統計的有意性に達しなかった)。
【0130】
RSLAIL−2を抗PD−1と併用したとき、100日目の平均相対腫瘍容積は285%であり、48.5%の腫瘍成長阻害(TGI)をもたらした(p<0.05)。
【0131】
RSLAIL−2及びPD−1の治療を中和CD8a抗体の連続注射と併用したとき、その結果は治療有効性の消失であり、11日目に539%の平均相対腫瘍容積及び2.53%の腫瘍成長阻害となった(媒体対照と比較して統計的有意性に達しなかった)。
【0132】
RSLAIL−2及び抗PD−1の治療を中和抗アシアロGM1抗体の連続注射と併用したとき、その結果は治療有効性の消失であり、11日目に364%の平均相対腫瘍容積及び34.2%の腫瘍成長阻害となった(媒体対照と比較して統計的有意性に達しなかった)。
【0133】
RSLAIL−2からは、抗CTLA−4又は抗PD−1と併用したとき、又はこの治療をCD8又は抗アシアロGM1抗体アブレーションの追加と併用したとき有意な体重減少は観察されなかったが、抗アシアロGM1との併用では、RSLAIL−2及び抗CTLA−4の投与も受ける群において2匹の動物が試験8日目に止息していることが分かり、RSLAIL−2及び抗PD−1の投与も受ける群において3匹の動物が試験8日目に止息していることが分かった。
【0134】
【表8】
【0135】
この試験は、EMT6マウス乳癌腫瘍におけるRSLAIL−2及び抗CTLA−4又はRSLAIL−2及び抗PD−1を使用した併用免疫療法の有効性を実証している。加えて、NK細胞及びCD8 T細胞のインビボ枯渇後の抗腫瘍有効性の喪失は、この有効性における両方の細胞型の役割を示唆している。