特許第6963437号(P6963437)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6963437情報処理装置及びその制御方法とプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6963437
(24)【登録日】2021年10月19日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びその制御方法とプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20211028BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20211028BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20211028BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20211028BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   B41J29/38
   G03G21/00 390
   G06T7/00 660A
   G06T7/00 510F
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-151035(P2017-151035)
(22)【出願日】2017年8月3日
(65)【公開番号】特開2019-29969(P2019-29969A)
(43)【公開日】2019年2月21日
【審査請求日】2020年7月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富 秀療
【審査官】 野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−033358(JP,A)
【文献】 特開2015−166171(JP,A)
【文献】 特開2017−117119(JP,A)
【文献】 特開2011−086002(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G03G 21/00
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置の周囲における移動体、及び前記移動体までの距離を検出する検出手段と、
第1の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第1の撮像部と、
前記第1の撮像範囲よりも狭い第2の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第2の撮像部と、
前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づいて顔認証を行う認証手段と、
前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了せず、且つ、前記検出手段により検出された前記距離が所定の距離より短いことを条件に前記第2の撮像範囲内の移動体を撮像できるように前記第2の撮像部に電力を供給し、前記第2の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証を行うように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了した場合、前記第2の撮像部に電力を供給しない、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第2の撮像部は、前記情報処理装置の前側の上部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検出手段は、赤外線アレイセンサを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記赤外線アレイセンサの受光素子の内、最も高い温度を検出した素子の位置に基づいて、前記移動体までの距離を検出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記認証手段は、Haar−like特徴量を用いた顔検出アルゴリズムを使用することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1の撮像部により撮像された画像データと、前記第2の撮像部により撮像された画像データとに対して、それぞれ異なる画像補正処理を実行する画像補正手段、を更に有し、
前記認証手段は、前記画像補正手段により補正された画像データに基づいて顔認証を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の撮像部により撮像された画像データに含まれる認証対象者のつま先の画像データに基づいて、前記認証対象者が前記情報処理装置に向かってきているか否かを判定する判定手段、を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
省電力状態で前記検出手段が前記移動体を検出すると、少なくとも前記第1の撮像部への電源供給を開始させる電源制御手段、を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記電源制御手段は更に、前記検出手段により検出された前記距離が、前記所定の距離よりも長い第1の距離になる前に前記第1の撮像部への電源供給を開始させることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記所定の距離は、前記認証手段が、前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく認証を行うことができない距離であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記検出手段が検出した前記距離が、前記所定の距離よりも長い第2の距離の場合に、前記認証手段が前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく認証を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第2の距離は、前記情報処理装置を操作する意図がある人物が侵入してくる可能性が高い距離であることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置の周囲における移動体、及び前記移動体までの距離を検出する検出手段と、第1の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第1の撮像部と、第2の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第2の撮像部とを有する前記情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記第2の撮像範囲は、前記第1の撮像範囲よりも狭く、
前記制御方法は、
記第1の撮像部により撮像された画像データに基づいて顔認証を行う認証工程と、
前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了せず、且つ、前記検出手段により検出された前記距離が所定の距離より短いことを条件に前記第2の撮像範囲内の移動体を撮像できるように前記第2の撮像部に電力を供給し、前記第2の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証を行うように制御する制御工程と、
を有し、
前記制御工程は、前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了した場合、前記第2の撮像部に電力を供給しない、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びその制御方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機等の画像形成装置の前方に撮像部を設け、その撮像部により撮像された画像に基づいて、画像形成装置に接近してくる人物の認証を行う画像形成装置が提案されている。特許文献1は、撮像部により撮像された画像に基づいて、人物の認証に加えて画像形成装置に人物が近づいているか否かを判断し、その判断結果に基づいて、画像形成装置をスリープモードからスタンバイモードに復帰させることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−33357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
撮像部を用いて画像形成装置に近づいてくる人物の顔認証を行うためには、その撮像部が撮像できる範囲で、顔認証を行うに十分な、その人物の顔の特徴量を有する画像データを取得する必要がある。特許文献1では、画像形成装置に人物が近づいてくるか否かを撮像部で判断するために、人物のつま先の向きを検出している。このため撮像部の配置に制限が生じるため、画像形成装置の周囲の所定距離以内の人物の顔画像を撮像できない。つまり、撮像部が撮像できない範囲に接近してきた人物に対しては、その撮像部で顔認証を行うのに十分な顔の特徴量を持つ画像データを取得できない可能性がある。このため、撮像部の位置と、接近してくる人物の位置によっては、その人物の顔認証を行うことができないという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
【0006】
本発明の目的は、情報処理装置の撮像部の位置と、接近してくる移動体の位置に依らず、その移動体の検出と認証を行うことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
情報処理装置であって、
前記情報処理装置の周囲における移動体、及び前記移動体までの距離を検出する検出手段と、
第1の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第1の撮像部と、
前記第1の撮像範囲よりも狭い第2の撮像範囲内の移動体を撮像可能な第2の撮像部と、
前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づいて顔認証を行う認証手段と、
前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了せず、且つ、前記検出手段により検出された前記距離が所定の距離より短いことを条件に前記第2の撮像範囲内の移動体を撮像できるように前記第2の撮像部に電力を供給し、前記第2の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証を行うように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第1の撮像部により撮像された画像データに基づく顔認証が完了した場合、前記第2の撮像部に電力を供給しない、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、情報処理装置の撮像部の位置と、接近してくる移動体の位置に依らず、その移動体の検出と認証を行うことができるという効果がある。
【0009】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1】本発明の実施形態1に係る画像形成装置の外観図。
図2】実施形態1に係る画像形成装置において、人物の存在が検出される範囲を説明するための上面図。
図3】実施形態1に係る画像形成装置において、人物の存在が検出される範囲を説明するための側面図。
図4】実施形態1に係る画像形成装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
図5】実施形態1に係る画像形成装置の人検出・顔認証部のソフトウェア構成を説明する機能ブロック図。
図6】実施形態1に係る画像形成装置で、赤外線アレイセンサを使った距離検出の方法を説明する図。
図7】実施形態1に係る画像形成装置の人検出・顔認証部が人検出・顔認証を行う処理を説明するフローチャート。
図8】実施形態2に係る画像形成装置の人検出・顔認証部が人検出・顔認証を行う処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、以下の説明では、本発明に係る情報処理装置を、例えば複合機等の画像形成装置を例に説明するが、本発明に係る情報処理装置は、このような画像形成装置に限らず、例えばPC等の情報機器、通信装置、プリンタ等であっても良い。
【0012】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100の外観図である。
【0013】
画像形成装置100は、プリント機能、スキャナ機能、コピー機能、FAX機能などの複数の機能を有する複合機として説明する。この画像形成装置100は、画像形成装置100に接近する人を検出するための人検出センサ111、第一カメラ112、第二カメラ113を備える。実施形態1では、人検出センサ111及び第一カメラ112は、図1に示すように、画像形成装置100の前方に取り付けられ、その検出方向及び撮影方向は画像形成装置100の前方に向けられている。また第二カメラ113は、画像形成装置100の前側の上部の、後述する操作部102の左側に、上方に向けて取り付けられている。
【0014】
ここで、人検出センサ111は、画像形成装置100の前方における、使用者を含む移動体(人物等)の移動を検出する機能を有しており、この人検出センサ111は、例えば焦電型赤外線センサや超音波センサ、赤外線アレイセンサ等である。また第一カメラ112は、画像形成装置100の前面に配置され、画像形成装置100の前方を撮像する機能を有している。また第二カメラ113は、画像形成装置100の上方を撮像する機能を有している。ここで第一カメラ112には魚眼レンズが取り付けられている。これにより、第一カメラ112は、一般的なレンズを用いた場合に比べ、より広角で画像の撮像を行うことができる。
【0015】
尚、以下の説明では、第一カメラ112が撮像した画像を第一カメラ画像と称し、第二カメラ113が撮像した画像を第二カメラ画像と称する。
【0016】
尚、実施形態1において、第一カメラ112は、第二カメラ113よりも撮影可能な範囲が広い(例えば、画角が大きい)ものとする。
【0017】
図2は、実施形態1に係る画像形成装置100において、人物の存在が検出される範囲を説明するための上面図である。図2は、画像形成装置100及びその周辺を、画像形成装置100の高さ方向の上側から見た図で示している。
【0018】
また図3は、実施形態1に係る画像形成装置100において、人物の存在が検出される範囲を説明するための側面図である。図3は、画像形成装置100及びその周辺を、画像形成装置の側方から見た図で示している。尚、図3には、人物300を併せて示している。
【0019】
ここで、図2及び図3に示すように、画像形成装置100の第一カメラ112が取り付けられている部位を、画像形成装置100の位置Pで示す。
【0020】
この例において、人検出センサ111は、検出範囲200内に存在する人物を検出することができる。この検出範囲200は、画像形成装置100の前方に形成され、高さ方向上側からみたときに、その中心角が180度未満に設定された扇形である。
【0021】
また、この例では、第一カメラ112が撮像した第一カメラ画像を解析した結果を用いて、人検出範囲201内、人操作範囲202内、進入検出範囲203内に存在する人物を検出する。
【0022】
これらのうち、人検出範囲201は、画像形成装置100の前方に形成され、高さ方向上側からみたときに、中心角が180度に設定された扇形である。この人検出範囲201は、検出範囲200の大部分を含むように設定される。尚、人検出範囲201の中心角については、180度以外であってもかまわない。但し、第一カメラ112は、少なくとも人検出範囲201の全体を撮像範囲とする。一方、人操作範囲202は、この画像形成装置100を操作する人物が存在する可能性が高い範囲を示し、画像形成装置100の前方に形成され、高さ方向上側からみたときに矩形で表される。この例では、この矩形範囲における幅方向の長さは、画像形成装置100の幅方向の長さと略同じである。また、人操作範囲202の全域は、人検出範囲201の内側に存在する。更に、この人操作範囲202は、人検出範囲201の中で、画像形成装置100に、より近い側に配置される。
【0023】
また進入検出範囲203は、この画像形成装置100を操作する意図がある人物が侵入してくる可能性が高い範囲を示し、画像形成装置100の前方に形成され、高さ方向上側からみたときに、中心角が180度に設定された扇形で表される。また、この進入検出範囲203の全域は、人検出範囲201の内側に位置する。更に、この進入検出範囲203は、人検出範囲201の中で、画像形成装置100により近い側に配置される。また、上述した人操作範囲202の全域は、進入検出範囲203の内側に位置する。更に人操作範囲202は、進入検出範囲203の中で、画像形成装置100により近い側に配置される。
【0024】
実施形態1に係る画像形成装置100では、後述するように、この画像形成装置100に近づいてくる人物300の顔を第一カメラ112で撮像して得た画像データを用いて、画像形成装置100の使用を許可するかどうかの顔認証を行う。また、この画像形成装置100では、後述するように、第一カメラ112が撮像した第一カメラ画像を用いて、人検出範囲201内に存在する人物300のつま先を検出し、この人物300が画像形成装置100に向かってきているか否かを判定する。
【0025】
ここで、画像形成装置100の高さは、通常、使いやすさを考慮して1000〜1300mm程度に設定されることから、第一カメラ112の高さは、画像形成装置100の設置面(床面)から700〜900mm程度となる。また、上述したように、第一カメラ112を用いて人物300のつま先を撮像する必要があるため、第一カメラ112の高さはある程度低い位置に制限される。このような理由により、画像形成装置100の設置面からの第一カメラ112の位置Pまでの高さは、図3に示したように一般的な成人(人物300)の顔の高さに比べ、より低くなる。このため、画像形成装置100に人物が近づきすぎると、魚眼レンズを用いたとしても、第一カメラ112による人物300の顔の撮像が困難となり、また、人物300の顔が撮像できたとしても、得られた顔画像データの解析が困難となってしまう。
【0026】
そこで実施形態1では、第一カメラ112が撮像した第一カメラ画像を解析することで人物300の顔画像データの解析が可能な距離の限界を、顔検出限界Lとして定めている。この顔検出限界Lは、一般的な身長を有する人物300の顔を、第一カメラ112で撮像可能な距離に基づいて決められている。実施形態1では、この顔検出限界Lは、人操作範囲202の外側で、且つ進入検出範囲203の内側に位置している。
【0027】
いま、実施形態1に係る画像形成装置100を使用しようとする人物300がいた場合、この人物300は、最初に検出範囲200内に進入する。次に、この検出範囲200内に進入した人物300は、続いて人検出範囲201内に進入し、更に、進入検出範囲203から人操作範囲202に進入する。尚、実施形態1では、人検出範囲201内を移動する人物300が、進入検出範囲203から人操作範囲202に進入する間に、顔検出限界Lを突破する。そして、人操作範囲202に進入した人物300は、人操作範囲202内に滞在しつつ、操作部102を使用した操作等を行うことになる。
【0028】
尚、人検出範囲201、人操作範囲202及び進入検出範囲203の各々は、厳密に図2に示すとおりに設定される必要はなく、第一カメラ112が撮像した第一カメラ画像に基づいて特定しうる精度で足りる。また顔検出限界Lは、人操作範囲202と進入検出範囲203との間に設定される必要はなく、第一カメラ112の性能や取り付け位置(設置面からの位置Pの高さ)等によって変わることがある。
【0029】
図4は、実施形態1に係る画像形成装置100のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【0030】
画像形成装置100は、画像形成装置100の動作を統括するコントローラ400、操作部102、人検出・顔認証部420、スキャナ部430及びプリンタ部440を備えている。
【0031】
コントローラ400は、操作部102、人検出・顔認証部420、スキャナ部430及びプリンタ部440と通信可能である。またコントローラ400は、CPU401、RAM402、ROM403、電源制御部404、入出力I/F(インタフェース)405、及びLANコントローラ406を備え、それらはバス407を介して接続されている。また、コントローラ400は、HDD408、デバイスI/F409及び画像処理部410を備え、それらはバス407に接続されている。
【0032】
CPU401は、ROM403に記憶されたブートプログラムを実行してHDD408に格納されている制御プログラム等をRAM402に展開し、その展開したプログラムを実行して、各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。更に、CPU401は、コントローラ400で実行される各種処理についても統括的に制御する。CPU401と操作部102、人検出・顔認証部420は、入出力I/F405を介して通信を行う。またCPU401とスキャナ部430、プリンタ部440はデバイスI/F409を介して通信を行う。更にCPU401は、操作部102が一定時間操作されない等、画像形成装置100が所定時間使用されない場合は、電源制御部404を介して画像形成装置100の電力モードをスタンバイモードからスリープモードに移行させる。スタンバイモードは、スキャナ部430による読取動作や、プリンタ部440による印刷動作を実行することが可能な状態である。スリープモードは、スタンバイモードより消費電力の少ない省電力状態である。スリープモードでは、この省電力状態から復帰するために必要なLANコントローラ406、電源制御部404、操作部102のCPU411、人検出・顔認証部420のCPU421及び人検出センサ111のみに電力が供給されている。
【0033】
RAM402は、CPU401が動作するためのシステムワークメモリを提供しており、画像データ等を一時記憶するためのメモリでもある。ROM403には、この画像形成装置100のブートプログラムなどが格納されている。電源制御部404は、画像形成装置100の電源を制御するブロックであり、CPU401からの指示、ユーザによる節電ボタンの操作により電源の制御を行う。電源制御部404は、電源スイッチによる電源オフの操作を検出することが可能であり、検出した結果を電源オフ要求としてCPU401に通知する。CPU401は、この電源オフ要求を受信すると、画像形成装置100を電源オフできる状態へと移行させ、電源制御部404に対して電源停止の指示を行う。
【0034】
LANコントローラ406は、LANに接続される図示しないPC(Personal Computer)等の外部装置と情報の送受信を行う。HDD408は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納する。画像処理部410は、例えばRAM402に記憶された画像データを読み出し、例えばJPEG、JBIGなどの拡大、或いは縮小及び、色調整などの各種画像処理を行う。
【0035】
操作部102は、ユーザが画像形成装置100を制御するためのUIを提供しており、画像形成装置100とユーザ間での情報の入出力を行う。また操作部102は、操作部102のCPU411、LCDやLED等を備える表示部412、及びタッチパネル、ハードウェアキー等を含む入力部413を備える。更に操作部102は、NFCリーダライタ、Bluetooth(登録商標)モジュール等の、ユーザの携帯端末とデータをやり取りするためのインターフェースを備えていてもよい。
【0036】
人検出・顔認証部420は、認証対象者である人物の検出と人物の顔認証を行うもので、CPU421、人検出センサ111、第一カメラ112、第二カメラ113を備える。ROM422は、CPU421により実行されるプログラムなどを記憶している。RAM423は、CPU421のワークメモリとして使用される。スキャナ部430は、原稿から光学的に画像を読み取って画像データを生成する。プリンタ部440は。例えば電子写真方式に従って記録媒体(用紙)に画像を印刷する。
【0037】
図5は、実施形態1に係る画像形成装置100の人検出・顔認証部420のソフトウェア構成を説明する機能ブロック図である。尚、このブロック図で示す機能は、人検出・顔認証部420のCPU421がROM422に記憶されているプログラムを実行することにより達成される。
【0038】
人検出データ受信部501は、人検出センサ111で検知されたデータを受信し、人検出処理部502及び距離検出処理部503に送信する。
【0039】
人検出処理部502は、人検出データ受信部501から受信するデータを基に検出範囲200内に人物が存在するか否かを判定し、その判定結果を電源制御部404に送信する。このとき人物の存在を判定する方法として例えば、焦電型赤外線センサが出力する赤外線の強度信号の値が閾値以上であれば、人物が存在すると判定する方法を用いてもよい。人検出処理部502が人物が存在すると判定した結果を受けた電源制御部404は、人検出・顔認証部420の第一カメラ112と第二カメラ113への電源供給を開始する。
【0040】
距離検出処理部503は、人検出データ受信部501のデータを基に、人物までの距離を検出し、検出結果である距離情報を画像選択部508に送信する。一例として、赤外線アレイセンサを使った距離検出の方法について図6を参照して説明する。
【0041】
図6は、実施形態1に係る画像形成装置100で、赤外線アレイセンサを使った距離検出の方法を説明する図である。
【0042】
図6における赤外線アレイセンサは、赤外線を受光する赤外線受光素子がマトリクス状に配列されている。各赤外線受光素子で受光した赤外線量(受光結果)に基づく温度値を用いることによって、熱源の形状(検出領域)を温度分布として特定する特徴を持っている。図6では、一例として赤外線受光素子が1〜8の8行とa〜hの8列の合計64個で配列された赤外線アレイセンサの例で説明する。以降の説明では、人検出センサ111の各赤外線受光素子の位置を指定する際に、素子1a〜素子8hの表記で示す。
【0043】
図6(A)は、画像形成装置100に対して人物が、601で示す位置から602で示す位置に近づいている状態を示している。
【0044】
図6(B)は、人物が、601で示す位置に存在しており、その人物までの距離がD1であるときの赤外線アレイセンサの検出結果を示す。ここでは、最も高温となる受光素子は素子3d〜5dであり、行番号が最も大きい素子は5dである。従って、最も大きい行番号は5となる。
【0045】
図6(C)は、その人物が、602で示す位置に存在しており、その人物までの距離がD2(D1>D2)であるときの赤外線アレイセンサの検出結果を示す。ここでは、最も高温となる受光素子は、素子4c〜7c、3d〜8d、3e〜8e、4f〜7fである。よって、行番号が最も大きい素子は8d,8eであり、最も大きい行番号は8となる。
【0046】
このように、最も高温となる受光素子の行番号と、人物から画像形成装置100までの距離には依存関係があるため、行番号と距離の対応関係が明確であれば人物から画像形成装置100までの距離が検出可能となる。
【0047】
尚、図6で説明した方法はあくまでも一例であり、他の公知の方法により距離を検出することも可能である。例えば、超音波センサ等の物体までの距離が検出可能なセンサを使用して人物までの距離を検出しても良い。また或いは、第一カメラ112により撮像した第一カメラ画像に基づいて検出した、その人物の身体の部位の大きさに基づいて、その人物までの距離を検出しても良い。このとき身体の部位として、例えばつま先を用いても良い。
【0048】
第一カメラデータ受信部504は、第一カメラ112が撮像した第一カメラ画像を受信し、第一顔検出処理部505に送信する。第一顔検出処理部505は、第一カメラデータ受信部504から受信する第一カメラ画像の中に人物の顔が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合は、その第一カメラ画像に含まれる第一カメラ顔画像を画像選択部508に送信する。ここでの顔検出のアルゴリズムは、例えば、Haar−like特徴量等を用いた顔検出アルゴリズムを用いる。また実施形態1では、第一カメラ112は魚眼レンズを使用しており、第一カメラ112の画像データには歪みが存在するため、人物の顔を高い精度で検出するために歪み補正や拡大等の画像補正処理が必要である。これらの画像補正処理は、第一顔検出処理部505が行う。
【0049】
第二カメラデータ受信部506は、第二カメラ113が撮像した第二カメラ画像を受信し、第二顔検出処理部507に送信する。第二顔検出処理部507は、第二カメラデータ受信部506から受信する第二カメラ画像の中に人物の顔が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合は、その第二カメラ画像に含まれる第二カメラ顔画像を画像選択部508に送信する。ここでも第一顔検出処理部505と同様に、顔検出のアルゴリズムとして例えば、Haar−like特徴量等を用いた顔検出アルゴリズムを用いる。
【0050】
画像選択部508は、距離検出処理部503が生成した距離情報に基づいて、第一カメラ顔画像と第二カメラ顔画像のいずれかを選択し、顔認証処理部509に送信する。実施形態1では、人物までの距離が顔検出限界Lより長いときは第一カメラ顔画像を選択し、人物までの距離が顔検出限界Lより短いときは第二カメラ顔画像を選択する。
【0051】
顔認証処理部509は、画像選択部508から受信した顔画像データから特徴量データを計算し、予め登録してある特徴量データである辞書特徴量データと照合し、その人物が画像形成装置100の使用許可を受けているか否かを認証する。辞書特徴量データは、人検出・顔認証部420の図示しない記憶部に格納してもよいし、コントローラ400のHDD408やLANを経由した外部サーバ等に格納してもよい。そして、その認証結果をコントローラ400のCPU401に送信する。この認証結果を受け取ったCPU401は、その人物が画像形成装置100の使用許可を受けている場合、その人物の設定に応じた画面を表示部412に表示する等の処理を行う。一方、その人物が使用許可を受けていない場合、その旨を表示部412に表示する等の処理を行う。
【0052】
図7は、実施形態1に係る画像形成装置100の人検出・顔認証部420が人検出・顔認証を行う処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す手順は、CPU421がROM422に格納されているプログラムを実行することにより達成される。尚、図7の処理は、画像形成装置100の電力モードがスリープモードに移行し、コントローラ400のCPU401からCPU421に対してスリープモードへの移行指示が行われ、スリープモードへの移行が完了した時点から開始される。このスリープモードにおいて画像形成装置100は、人検出センサ111による人検出を行っている。
【0053】
まずS701でCPU421は、人検出処理を行う。この人検出処理は、前述のように人検出処理部502で行う。次にS702に進みCPU421は、人を検出したか否かを判定し、人を検出したと判定した場合はS703に進みCPU421は、第一カメラ112の電源をオンすることで第一カメラ112を起動し、第一カメラ112による顔認証処理を行う。尚、このとき既に第一カメラ112の電源がオンされている場合、顔認証処理のみを行う。一方、S702で人が検出されていないと判定した場合はS701に処理を移行する。前述のように、第一カメラ112による顔認証は、第一カメラデータ受信部504、第一顔検出処理部505、顔認証処理部509により行う。以下、第一カメラ112によって撮像された撮像画像を用いて、顔認証処理部509が顔認証を行う処理を、便宜的に「第一カメラによる顔認証」と表記する場合がある。また同様に、第二カメラ113によって撮像された撮像画像を用いて、顔認証処理部509が顔認証を行う処理を、便宜的に「第二カメラによる顔認証」と表記する場合がある。
【0054】
次にS704に進みCPU421は、第一カメラ112による顔認証が完了しているか否かを判定し、第一カメラ112による顔認証処理が完了したと判定するとS705に進む。S705でCPU421は、コントローラ400に認証結果として、その認証が完了したユーザのID(識別情報)を送信して、この処理を終了する。
【0055】
一方、S704でCPU421が、第一カメラ112による顔認証処理が完了していないと判定した場合はS706に進み、CPU421は、その人物までの距離を検出し、その距離が顔検出限界L以下か否かを判定する。ここでの距離検出は、前述のように距離検出処理部503により行う。ここで、その人物までの距離が顔検出限界L以下と判定するとS707に進みCPU421は、第二カメラ113の電源をオンすることで第二カメラ113を起動し、第二カメラ113による顔認証処理を行う。尚、このとき第二カメラ113の起動時間を考慮して、第二カメラ113の起動のタイミングを、人物までの距離が顔検出限界L以下になる前にしてもよい。尚、このとき、人との距離が顔検出限界L以下になったタイミングで、既に、第二カメラ113の電源がオンされている場合、顔認証処理のみを行う。このようにすれば、認証のための撮影を実行するカメラを速やかに切り替えることができる。
【0056】
前述のように、第二カメラ113による顔認証は、第二顔検出処理部507、顔認証処理部509により行う。これにより、第一カメラ112において、顔認証のための撮影ができない距離に人物が接近した際に、自動的に、第二カメラ113による顔認証に切り替えることが可能になる。またS706で距離が顔検出限界L以上の場合はS708に進みCPU421は、人を検出しているか否かを判定する。この処理の内容はS702と同一である。S708で人が検出されたと判定するとS704に進みCPU421は、再度、第一カメラ112での顔認証を行う。一方、S708で人が検出されないと判定すると、再度、人検出を行うためにS701に処理を移行する。これにより、顔認証処理や距離測定処理中に人物が移動し、人検出範囲201の外に、その人物が出た場合等に、無駄な認証処理を行うことを抑制できる。
【0057】
次にS707の処理の後S709に進みCPU421は、第二カメラ113による顔認証が完了したか否かを判定する。ここで第二カメラ113による顔認証処理が完了したと判定したときはS705に進みCPU421は、コントローラ400に、認証結果として認証が完了したユーザIDを送信して、この処理を終了する。一方、S709でCPU421は、第二カメラ113による顔認証処理が完了していないと判定しときはS710に進みCPU421は、その人物までの距離を検出し、その距離が顔検出限界L以下か否かを判定する。ここで、その距離が顔検出限界L以下と判定するとS709に進み、再度、第二カメラ113での顔認証を行う。一方、その距離が顔検出限界L以上の場合は、再度、第一カメラ112での顔認証を行うためにS704に処理を移行する。これにより、顔認証処理や距離測定処理中に、その人物が顔検出限界Lよりも遠い距離に移動したときは、その距離での顔認証が可能な第一カメラ112による顔認証処理を継続することができる。
【0058】
以上説明したように実施形態1によれば、人物と画像形成装置100との距離が顔検出限界Lより長い場合は第一カメラ112で、顔検出限界Lより短い場合は第二カメラ113で人物の顔認証を行うことができる。これにより、画像形成装置100に近づいてくる人物を検出するとともに、その人物の顔認証を行うことができる。
【0059】
[実施形態2]
上述の実施形態1では、人検出センサ111により人検出が完了した時点で第一カメラ112を起動し顔認証処理を開始する例で説明した。これに対して実施形態2では、人物までの距離を検出し、その距離が所定より短くなると第一カメラ112の起動及び顔認証処理を開始する例で説明する。尚、実施形態2に係る画像形成装置100のハードウェア構成は、前述の実施形態1の図4と略同じであるため、その説明を省略する。但し、実施形態2において、画像選択部508は、人物までの距離が顔検出限界Lより長く、進入検知範囲203より近ければ第一カメラ顔画像を選択し、その距離が顔検出限界Lより短ければ第二カメラ顔画像を選択する。
【0060】
図8は、実施形態2に係る画像形成装置100の人検出・顔認証部が人検出・顔認証を行う処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す手順は、CPU421がROM422に格納されているプログラムを実行することにより達成される。尚、図8において、前述の図7と共通する処理は同じ参照符号を付して、それらの説明を省略する。
【0061】
S702でCPU421は、人を検出したと判定するとS801に進み、その人物までの距離を検出し、その距離が進入検知範囲203以下か否かを判定する。ここで、その距離が進入検知範囲203以下と判定するとS703に進みCPU421は、第一カメラ112の電源をオンして第一カメラ112を起動し、第一カメラ112による顔認証処理を行う。一方、S801で、その距離が進入検知範囲203以上の場合は、CPU421はS801に処理を移行し、再度距離を検出する。これにより、人検出範囲201より狭い進入検知範囲203に進入した人物に対してのみ顔認証を行うことが可能になり、画像形成装置100を使用する意思のない人物に対する誤認証のリスクを軽減できる。
【0062】
次にS704でCPU421が、顔認証処理が完了したと判定するとS802に進みCPU421は、その人物までの距離を検出し、その距離が顔検出限界L以下か否かを判定する。ここで、その距離が顔検出限界L3以下と判定するとS803に進みCPU421は、第二カメラ113の電源をオンすることで起動する。一方、S802で、その距離が顔検出限界L以上の場合は、CPU421はS802に処理を移行し、再度、その人物までの距離を検出する。
【0063】
これにより、人物が人操作範囲202に進入するより前に第二カメラ113を起動でき、第二カメラ113を用いた視線検出や人物追跡といった顔認証以外の機能を実行するための準備が可能になる。
【0064】
以上説明したように実施形態2によれば、人物と画像形成装置100との距離が顔検出限界Lより遠く、進入検知範囲203より近ければ第一カメラ112で、その距離が顔検出限界Lより近ければ第二カメラ113で人物の顔認証を行う。
【0065】
これにより、画像形成装置100を使用する意思のない人物に対する誤認証のリスクを軽減でき、かつ、画像形成装置100までの距離が近い場合にも人物の顔認証が可能になる。
【0066】
その他、画像形成装置100が人検出・顔認証処理を停止するタイミングについて説明する。
【0067】
一つの例は、ユーザが認証・ログインしている間は、人検出・顔認証処理を停止するものである。このように制御することで、複数のユーザを同時にログイン状態にすることを抑制することができる。もちろん、ユーザが認証・ログインしている間も人検出・顔認証処理を実行し、その間に認証された人物を使用予定者とし、当該人物固有の設定を予め呼び出しておく制御も考えられる。この際は、第一カメラ112のみを使用して顔認証処理を行う。このように制御することで、使用予定者が実際に使用する際に、素早く固有の設定が反映可能になる。
【0068】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0069】
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
【符号の説明】
【0070】
100…画像形成装置、102…操作部、111…人検出センサ、112…第一カメラ、113…第二カメラ、400…コントローラ、420…人検出・顔認証部、421…人検出・顔認証部のCPU
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8