(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る勤怠管理装置、勤怠管理方法および勤怠管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
[1.概要]
近年、労働時間の適正管理が重要性を増し、それに伴って勤怠管理システムに対する期待とニーズも高まっている。このような、勤怠管理システムでは、社員の正確な勤務状況を管理部門または所属上長が正確に把握し、過重労働を防止したり、定期的な休暇取得を促したりするような改善を行う必要があり、勤怠管理システムからのアラート通知は必要不可欠な機能となる。
【0021】
従来の技術では、例えば、出退勤等の未打刻のエラーを検出して通知を行うためには、予め従業員等の勤務スケジュールが定められた勤務スケジュールデータ、および、従業員等の打刻履歴を記録した打刻実績データを参照して、双方のデータを比較および演算等を行うバッチ処理を実行する必要があった。また、未打刻のエラーについては、打刻操作等の特定の操作のタイミングで検出できるものではないため、打刻操作が行われないときに勤務スケジュールデータおよび打刻実績データを監視する必要がある。
【0022】
ここで、未打刻のエラーに関する情報を前もって蓄積しない場合を考えると、アラートの一覧を表示させる、すなわち、未打刻のエラー等のアラート情報を作成するタイミングで、対象範囲の勤務スケジュールデータ、および打刻実績データを一括して検索する必要があり、処理の負荷が高まる。また、勤怠管理業務が集中する時期に負荷が高まり、閲覧に時間がかかる等の問題が発生する可能性もある。
【0023】
また、未打刻のエラーに関する情報を前もって蓄積する場合を考えると、定期的に未打刻のエラーを検出してアラート情報として収集しておく必要がある。この場合、収集するタイミングの間隔が開いている場合、閲覧したいタイミングで最新のアラート情報を表示することができない(即時性のあるアラート情報を表示することができない)。また、収集するタイミングの間隔を狭めた場合、頻繁に上述のバッチ処理を行う必要があり、処理の負荷が高まる。
【0024】
以上のように、未打刻のエラーを即時性のある状態で把握しようとすると、処理の負荷が増大し、かえって処理が遅くなるという問題がある。特に、社員数が多い大企業であるほど、当該問題が顕著に現れる可能性が高い。
【0025】
そこで、本実施形態では、例えば、定期的な勤務スケジュールデータの作成の際に、アラート情報データを予め作成するものとする。この際、アラート情報データには、勤務スケジュールデータに基づく従業員の出退勤日時を、アラート報告開始日時としてフィールドに設けたレコードを作成する。さらに、当該レコードに対して、将来の未打刻のエラーを通知(表示)するためのアラート内容を含める。以下、アラート報告開始日時およびアラート内容を含むレコード(の内容)を、「アラート情報」と称する場合がある。そして、勤務日に正しく打刻操作が行われたタイミングで、アラート情報データから、当該打刻操作が行われなかったとした場合に表示すべきアラート情報を削除する。そして、未打刻のエラーに係るアラート情報を一覧で表示する場合には、アラート情報データにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)と判定されるアラート情報のみを抽出して表示させる。これによって、アラート情報を通知する処理の負荷を低減することができ、即時性のあるアラート情報を通知することができる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0026】
[2.構成]
図1は、勤怠管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2は、本実施形態に係る勤務スケジュールデータの一例を示す図である。
図3は、本実施形態に係るアラート情報データの一例を示す図である。
図4は、本実施形態に係る打刻実績データの一例を示す図である。
図1〜
図4を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100の構成について説明する。
【0027】
勤怠管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、勤怠管理装置100は、それぞれ、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ等の携帯型情報処理装置であってもよい。
【0028】
勤怠管理装置100は、
図1に示すように、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、勤怠管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、勤怠管理装置100と、サーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)または専用回線等である。
【0030】
入出力インターフェース部108は、マウスまたはキーボード等の入出力装置を接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。入力装置112は、キーボード、マウス、マイク、または、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ等である。出力装置114は、モニタ(家庭用テレビを含む)、スピーカまたはプリンタ等である。
【0031】
記憶部106は、各種のデータベース、テーブル、およびファイル等が記憶する記憶装置である。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、または光ディスク等を用いることができる。
【0032】
記憶部106は、予め従業員等の勤務スケジュールが定められた勤務スケジュールデータ106aと、社員、日付、アラート報告開始日時およびアラート内容等を関連付けたアラート情報データ106bと、従業員等の打刻履歴を記録した打刻実績データ106cと、を記憶する。
【0033】
勤務スケジュールデータ106aは、予め従業員等の勤務スケジュールを規定した情報である。例えば、
図2に示す勤務スケジュールデータ106aの例では、社員、日付、休日区分、出勤予定(時刻)、退勤予定(時刻)、および例外事由がそれぞれ関連付けられている。例えば、社員「A」および日付「2017/09/29」のレコードでは、休日区分が「平日」であり、「09:00」〜「17:30」の出退勤予定となっている。
【0034】
アラート情報データ106bは、出退勤管理におけるアラート内容を記録する情報である。後述するように、アラート情報データ106bは、例えば、勤務スケジュールデータ106aの作成時に、予め作成されるものとし、勤務スケジュールデータ106aに基づく従業員の出退勤日時を、アラート報告開始日時としてフィールドに設けたレコードを作成する。さらに、当該レコードに対して、将来の未打刻のエラーを通知(表示)するためのアラート内容を含める。例えば、
図3に示すアラート情報データ106bの例では、ID、社員、日付、アラート報告開始日時およびアラート内容がそれぞれ関連付けられている。例えば、社員「B」および日付「2017/09/01」のレコードとしては、出勤日時を示すアラート報告開始日時に「2017/09/01 09:00」が格納され、かつ、アラート内容に「出勤打刻が行われていません。」が格納されたレコードと、退勤日時を示すアラート報告開始日時に「2017/09/01 17:30」が格納され、かつ、アラート内容に「退勤打刻が行われていません。」が格納されたレコードとが作成されている。
【0035】
打刻実績データ106cは、従業員等の打刻履歴を記録した情報である。打刻実績データ106cには、従業員等である利用者が、打刻操作を行う度に、当該打刻の履歴情報がレコードに追加される。例えば、
図4に示す打刻実績データ106cの例では、社員、日付、打刻時刻および打刻区分がそれぞれ関連付けられている。例えば、社員「A」および日付「2017/09/02」のレコードとしては、打刻時刻に「08:45」が格納され、かつ、打刻区分に「出勤打刻」が格納されたレコードと、打刻時刻に「19:15」が格納され、かつ、打刻区分に「退勤打刻」が格納されたレコードとが記録されている。
【0036】
なお、勤怠管理装置100の記憶部106に格納されているデータ(勤務スケジュールデータ106a、アラート情報データ106b、打刻実績データ106c)は、サーバ200に格納されるものとしてもよい。
【0037】
制御部102は、勤怠管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム、および所要データ等を格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、
図1に示すように、表示制御部102aと、勤務作成部102bと、アラート作成部102cと、打刻実績生成部102dと、条件判定部102eと、勤務更新部102fと、アラート更新部102gと、アラート表示判定部102hと、アラート表示部102iと、を有する。
【0038】
表示制御部102aは、各種画面の出力装置114への表示制御を行う処理部である。
【0039】
勤務作成部102bは、利用者による入力装置112への操作に基づいて、勤務スケジュールデータ106aを作成する処理部である。勤務作成部102bによる勤務スケジュールデータ106aの作成は、例えば、計画的に定められたタイミング(例えば、年の初め)でバッチ処理により実行される。
【0040】
アラート作成部102cは、アラート情報データ106bを作成する処理部である。アラート作成部102cは、例えば、勤務作成部102bによる勤務スケジュールデータ106aの作成に伴い、当該勤務スケジュールデータ106aに基づいて作成される。
【0041】
打刻実績生成部102dは、利用者による入力装置112への打刻操作に基づいて、打刻実績データ106cに、当該打刻の履歴情報のレコードを追加(生成)する処理部である。
【0042】
条件判定部102eは、後述するアラート情報の更新処理および表示処理が実行される所定の条件が充足したか否か等を判定する処理部である。
【0043】
勤務更新部102fは、利用者による入力装置112への操作に基づいて、休暇申請、遅刻申請または残業申請等の例外事由が設定された場合に、勤務スケジュールデータ106aに対して該当するレコードの内容を更新する処理部である。例えば、勤務更新部102fは、特定の日付について遅刻申請が設定された場合、勤務スケジュールデータ106aにおいて、当該特定の日付のレコードの例外事由に「遅刻申請あり」を書き込んで更新する。
【0044】
アラート更新部102gは、アラート情報データ106bに対して、アラート情報(レコード)の削除および追加を行って更新する処理部である。
【0045】
アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bから、表示(通知)すべきアラート情報であるか否かを判定して抽出する処理部である。具体的には、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)であるか、および、アラート報告開始日時が未設定であるかを判定し、該当するアラート情報を抽出する。アラート表示判定部102hの動作の詳細については、後述する。
【0046】
アラート表示部102iは、アラート表示判定部102hにより抽出されたアラート情報の一覧を、出力装置114に表示(通知)させる処理部である。
【0047】
制御部102は、機能概念的に、(1)勤務スケジュールに基づく従業員の出勤日時および退勤日時であるアラート報告開始日時と、将来の未打刻のエラーを通知するためのアラート内容と、を含むアラート情報で構成されたアラート情報データを作成するアラート作成手段としてのアラート作成部102cと、(2)打刻操作が行われたか否かを判定する条件判定手段としての条件判定部102eと、(3)前記条件判定手段により前記打刻操作が行われたと判定された場合、該打刻操作に対応するアラート情報を前記アラート情報データから削除するアラート更新手段としてのアラート更新部102gと、(4)所定のタイミングで、前記アラート情報データから、表示させるアラート情報として、アラート報告開始日時が現在日時よりも古いアラート情報を判定して抽出するアラート表示判定手段としてのアラート表示判定部102hと、(5)前記アラート表示判定手段により抽出したアラート情報を表示させるアラート表示手段としてのアラート表示部102iと、(6)前記勤務スケジュールを規定する勤務スケジュールデータを作成する勤務作成手段としての勤務作成部102bと、(7)前記勤務スケジュールデータに規定された前記勤務スケジュールに対して例外事由を設定する勤務更新手段としての勤務更新部102fと、(8)前記打刻操作を行うための打刻メニューと、前記アラート表示判定手段により抽出されたアラート情報を表示させる表示領域と、を含む画面を表示させる表示制御手段としての表示制御部102aと、を備えている。これらのうち、アラート表示部102i、勤務作成部102b、勤務更新部102fおよび表示制御部102aは任意の構成要素であり、制御部102に含まれていても含まれていなくてもよい。なお、各部が実行する処理の流れの詳細については、後述の[3.処理の具体例]にて詳細に説明する。
【0048】
なお、
図1に示す制御部102の各処理部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図1に示す制御部102で独立した処理部として図示した複数の処理部を、1つの処理部として構成してもよい。一方、
図1に示す制御部102で1つの処理部が有する機能を複数に分割し、複数の処理部として構成するものとしてもよい。
【0049】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る勤怠管理装置100が行う処理について、詳細に説明する。
【0050】
(アラートの種類およびその検知の分類について)
図5は、アラートの種類の一例を示す図である。
図5を参照しながら、出退勤管理において想定されるアラートの種類の一例およびその検知の分類について説明する。
【0051】
図5(a)に示すように、出退勤管理において想定されるアラートの種類としては、例えば、(1)未打刻、(2)打刻時刻の乖離、(3)無断の休日出勤、(4)休暇残日数の不足、(5)労働時間の限度超過、(6)連続勤務日数の超過、等がある。
【0052】
(1)未打刻のアラートは、出勤および退勤等の際の打刻忘れのエラーを示す。(2)打刻時刻の乖離のアラートは、勤務予定時刻から打刻時刻にずれ(打刻時刻の遅れ)があるが、休暇・遅刻等の申請が登録されていない場合のエラーを示す。(3)無断の休日出勤のアラートは、休日出勤の申請が行われていない状態で、出退勤の打刻が行われた場合のエラーを示す。(4)休暇残日数の不足のアラートは、休暇残日数が足りない状態で休暇取得申請が行われた場合のエラーを示す。(5)労働時間の限度超過のアラートは、定められた残業時間(1日当たり、1か月当たり等)を超えて労働している場合のエラーを示す。(6)連続勤務日数の超過のアラートは、連続して勤務することが許容されている日数を超えて出勤している場合のエラーを示す。
【0053】
このうち、
図5(b)に示すように、(1)については、あるべき手続き(すなわち、打刻操作という手続き)が行われていないために発生するエラーであるのに対し、(2)〜(6)は、不正な手続き(例えば、適正な申請が行われていない状態で行われた打刻操作等)が行われたことによって発生するエラーである。(1)のようにあるべき手続きが行われていないために発生するエラーについては、従来では、所定の日時が過ぎても手続き(打刻操作)が行われていない社員および日付の勤務データ(例えば、勤務スケジュールデータおよび打刻実績データ)を検索して、アラートを一括で記録して通知する処理が行われていた。(2)〜(6)のように不正な手続きが行われたことによって発生するエラーについては、従来では、エラーのチェック(検知)が必要となる操作(例えば、打刻操作、および例外事由(残業および休暇等)の申請操作等)が行われたとき、勤務データを検索して、アラートを記録して通知する処理が行われていた。
【0054】
そして、(1)未打刻のエラーについては、上述のように、打刻操作等の特定の操作のタイミングで検出できるものではないため、打刻操作が行われないときに勤務スケジュールデータおよび打刻実績データを監視する必要がある。この場合、上述のように、勤務スケジュールデータおよび打刻実績データを検索するための処理の負荷が増大し、即時性のあるアラート情報を表示することができない等の問題がある。
【0055】
以下、本実施形態に係る勤怠管理装置100の各種処理の具体的な内容を説明する。
【0056】
(勤務スケジュールデータの作成に伴うアラート情報データの作成の処理)
図6は、本実施形態における勤務スケジュールデータの作成に伴うアラート情報データの作成の処理の一例を説明する図である。
図6を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100による勤務スケジュールデータの作成に伴うアラート情報データの作成の処理について説明する。
【0057】
図6に示すように、利用者は、表示制御部102aにより表示される勤務スケジュール作成画面において、スケジュールの作成期間、および、スケジュールを作成する対象となる社員(対象社員)の範囲を、入力装置112を介して入力して、勤務スケジュールデータ106aの作成操作を行う。そうすると、勤務作成部102bは、予め定められた標準の出退勤時刻に基づいて、
図6に示す勤務スケジュールデータ106aを作成する。また、アラート作成部102cは、勤務作成部102bによる勤務スケジュールデータ106aの作成に伴い、当該勤務スケジュールデータ106aに基づいて、アラート情報データ106bを予め作成する。
【0058】
例えば、
図6に示すアラート情報データ106bは、勤務スケジュールデータ106aの作成と同時に、予め作成された状態のアラート情報データを示しており、例えば、
図2に示す勤務スケジュールデータ106aに基づいて、従業員の出退勤日時をアラート報告開始日時としたレコードが作成されている。さらに、当該レコードに対して、将来の未打刻のエラーを通知(表示)するためのアラート内容が含まれている。例えば、
図6に示す勤務スケジュールデータ106aにおいて、社員「A」、日付「2017/09/29」および休日区分「平日」であるレコードの出退勤予定時刻に基づいて、
図6に示すアラート情報データ106bでは、社員「A」および日付「2017/09/29」であるレコード(アラート情報)として、アラート報告開始日時に出勤日時を示す「2017/09/29 09:00」が格納され、アラート内容に「出勤打刻が行われていません。」が格納されたレコードと、アラート報告開始日時に退勤日時を示す「2017/09/29 17:30」が格納され、アラート内容に「退勤打刻が行われていません。」が格納されたレコードとが作成される。
【0059】
この場合、勤務スケジュールデータ106aの作成は、元々計画的に行われるバッチ処理で行われるため、作成の負荷を考慮して、当該作成のタイミングを調整することができる。したがって、勤務スケジュールデータ106aの作成に伴って作成されるアラート情報データ106bは、勤務スケジュールデータ106aと同等のデータ量であるため、大幅な処理の増加にはならない。また、
図6に示す勤務スケジュール作成画面のように、作成期間および社員(対象社員)の範囲を指定するため、勤務スケジュールデータ106aを作成するための負荷を分散させることができる。
【0060】
なお、アラート情報データ106bの作成は、勤務スケジュールデータ106aの作成と同時に行われることに限られず、勤務スケジュールデータ106aが作成されていることを前提として、作成の負荷を考慮したタイミングで作成されるものとしてもよい。
【0061】
(正常に出勤打刻をした場合の処理)
図7は、本実施形態における正常に出勤打刻をした場合の処理の一例を説明する図である。
図7を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100で正常に出勤打刻が行われた場合の処理について説明する。
【0062】
図7では、利用者である社員「A」が、表示制御部102aにより表示される打刻画面において現在日時が「2017/09/01 08:50」のときに出勤打刻(出勤ボタンの押下操作)した場合の処理の例を示す。この場合、まず、打刻実績生成部102dは、社員「A」による出勤打刻に従って、打刻実績データ106cに、当該出勤打刻のレコードを追加する。具体的には、
図7に示すように、社員に「A」、日付に「2017/09/01」、打刻時刻に「08:50」、打刻区分に「出勤打刻」が格納されたレコードが、打刻実績データ106cに追加される。
【0063】
次に、条件判定部102eは、アラート情報の更新処理が実行される条件が充足したと判定、すなわち、ここでは出勤打刻が行われたことを検出すると、出勤打刻に係るアラート情報であって、現在日時の日付と同一の日付を有するアラート報告開始日時のアラート情報について、当該アラート報告開始日時が現在日時よりも新しいか否かを判定する。そして、条件判定部102eは、当該アラート情報のアラート報告開始日時が現在日時よりも新しいと判定した場合、社員「A」による出勤打刻が正常であるものと判定する。
図7に示す例では、条件判定部102eは、アラート報告開始日時が「2017/09/01 09:00」であり、かつ、アラート内容が「出勤打刻が行われていません。」であるレコード(アラート情報)は、正常な出勤打刻に係るものであると判定する。
【0064】
そして、アラート更新部102gは、
図7に示すように、条件判定部102eにより正常な出勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、当該アラート情報に係るレコードを削除する。
【0065】
以上のように、打刻操作のタイミングで、アラート情報の削除が行われるため、1の操作にかかる処理の負荷は最小となり、即時性があるためアラート情報の正確性が担保される。また、上述の打刻操作は社員によってタイミングが異なるため、当該打刻操作に伴う各処理部の負荷が分散される。
【0066】
(打刻すべき日時を過ぎて退勤打刻をした場合の処理)
図8は、本実施形態における打刻すべき日時を過ぎて退勤打刻をした場合の処理の一例を説明する図である。
図8を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100で打刻すべき日時を過ぎて退勤打刻が行われた場合の処理について説明する。
【0067】
図8では、利用者である社員「A」が、表示制御部102aにより表示される打刻画面において現在日時が「2017/09/01 18:00」のときに退勤打刻(退勤ボタンの押下操作)した場合の処理の例を示す。この場合、まず、打刻実績生成部102dは、社員「A」による退勤打刻に従って、打刻実績データ106cに、当該退勤打刻のレコードを追加する。具体的には、
図8に示すように、社員に「A」、日付に「2017/09/01」、打刻時刻に「18:00」、打刻区分に「退勤打刻」が格納されたレコードが、打刻実績データ106cに追加される。
【0068】
次に、条件判定部102eは、アラート情報の更新処理が実行される条件が充足したと判定、すなわち、ここでは退勤打刻が行われたことを検出すると、退勤打刻に係るアラート情報であって、現在日時の日付と同一の日付を有するアラート報告開始日時のアラート情報について、当該アラート報告開始日時が現在日時よりも新しいか否かを判定する。そして、条件判定部102eは、当該アラート情報のアラート報告開始日時が現在日時よりも古いと判定した場合、社員「A」による退勤打刻が異常(残業あり)であるものと判定する。
図8に示す例では、条件判定部102eは、アラート報告開始日時が「2017/09/01 18:00」であり、かつ、アラート内容が「退勤打刻が行われていません。」であるレコード(アラート情報)は、異常(残業あり)な退勤打刻に係るものであると判定する。
【0069】
さらに、条件判定部102eは、勤務スケジュールデータ106aにおける社員が「A」、かつ、日付が現在日時の日付であるレコードを参照し、残業申請の例外事由が設定されているか否かを判定する。
図8に示す例では、条件判定部102eは、勤務スケジュールデータ106aの社員が「A」、かつ、日付が「2017/09/01」であるレコードを参照し、残業申請の例外事由が設定されていないものと判定する。
【0070】
次に、アラート更新部102gは、
図8に示すように、条件判定部102eにより異常(残業あり)な退勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、当該アラート情報に係るレコードを削除する。さらに、アラート更新部102gは、条件判定部102eにより社員「A」による退勤打刻が異常(残業あり)であるものと判定され、かつ、残業申請の例外事由も設定されていないものと判定されているため、
図8に示すように、アラート情報データ106bに、社員を「A」、日付を「2017/09/01」、アラート報告開始日時を未設定(または、日時を設定しない旨を示す符号等)、アラート内容を「退勤打刻が定時を過ぎていますが、残業申請が行われていません。」とするレコードを追加する。
【0071】
以上のように、打刻操作のタイミングで、事前に作成した未打刻に係るアラート情報を削除し、打刻日時が乖離(
図8の例では、退勤打刻の日時がアラート報告開始日時を経過)し、かつ、残業申請の例外事由が設定されていない場合に、新たに、打刻時刻が乖離し、例外事由が設定されていない旨のアラート情報を追加するものとしている。これによって、打刻時刻の乖離等のように特定のイベント(打刻操作)によって発生するアラート情報は、その都度追加されるので、即時性のあるアラート情報の蓄積が可能となる。
【0072】
なお、
図8では、退勤の打刻日時が定時よりも過ぎた場合の例を示したが、出勤の打刻日時が定時よりも過ぎた場合も同様に処理が行われる。この場合、例外事由としては遅刻申請が設定されているか否かを判定するものとすればよい。また、上述では、退勤打刻の日時がアラート報告開始日時を経過していれば、打刻日時が乖離していると判定するものとしているが、これに限られず、退勤打刻の日時が、アラート報告開始日時から所定の閾値時間を経過した日時を経過した場合に、打刻日時が乖離している、すなわち、退勤打刻が異常(残業あり)であると判定されるものとしてもよい。これは、出勤の打刻日時が定時よりも過ぎた場合の取り扱いについても同様である。また、上述では、退勤および出勤の打刻日時が定時よりも過ぎた場合を例に説明しているが、例えば、条件判定部102eは、出勤打刻の日時が定時(アラート報告開始日時)よりも前であれば、早出申請の例外事由が設定されているか否かを判定し、設定されていない場合、当該内容を示すアラート内容をレコードに追加するものとしてもよい。同様に、退勤打刻の日時が定時(アラート報告開始日時)よりも前であれば、早退申請の例外事由が設定されているか否かを判定し、設定されていない場合、当該内容を示すアラート内容をレコードに追加するものとしてもよい。これらの場合も、上記の閾値時間を設けるものとしてもよい。
【0073】
(休暇を申請した場合の処理)
図9は、本実施形態における休暇を申請した場合の処理の一例を説明する図である。
図9を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100で休暇を申請した場合の処理について説明する。
【0074】
図9では、利用者である社員「B」が、表示制御部102aにより表示される休暇申請画面において、起票者を「B」、休暇の取得日を「2017/09/01」、休暇の種別を「午前有休」として、休暇申請操作を行った場合の処理の例を示す。この場合、まず、勤務更新部102fは、
図9に示すように、社員「B」による休暇申請の操作にしたがって、勤務スケジュールデータ106aにおける社員が「B」、かつ、日付が「2017/09/01」であるレコードを参照し、例外事由に「午前有休」を設定すると共に、出勤予定を、午前有休を取得した場合の標準の午後の出勤時刻である「13:30」に更新する。
【0075】
また、アラート更新部102gは、
図9に示すように、アラート情報データ106bにおける社員が「B」、日付が「2017/09/01」、かつ、アラート内容が出勤打刻に関する内容(「出勤打刻が行われていません。」)であるレコードを参照し、アラート報告開始日時を、午前有休を取得した場合の標準の午後の出勤時刻とした日時である「2017/09/01 13:30」に更新する。
【0076】
なお、
図9に示す例では、例外事由として「午前有休」が設定される例を示したが、これに限られず、「午後有休」、「遅刻申請」または「残業申請」等のその他の例外事由が設定できるものとしてよい。
【0077】
(休暇を申請した場合に出勤打刻をした場合の処理)
図10は、本実施形態における休暇を申請した場合に出勤打刻をした場合の処理の一例を説明する図である。
図10を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100で休暇を申請した場合に出勤打刻をした場合の処理について説明する。なお、
図10では、
図9で上述したような、午前有休の休暇の申請が行われたことを前提として説明する。
【0078】
図10では、利用者である社員「B」が、表示制御部102aにより表示される打刻画面において現在日時が「2017/09/01 13:29」のときに出勤打刻(出勤ボタンの押下操作)した場合の処理の例を示す。この場合、まず、打刻実績生成部102dは、社員「B」による出勤打刻に従って、打刻実績データ106cに、当該出勤打刻のレコードを追加する。具体的には、
図10に示すように、社員に「B」、日付に「2017/09/01」、打刻時刻に「13:29」、打刻区分に「出勤打刻」が格納されたレコードが、打刻実績データ106cに追加される。
【0079】
次に、条件判定部102eは、アラート情報の更新処理が実行される条件が充足したと判定、すなわち、ここでは出勤打刻が行われたことを検出すると、出勤打刻に係るアラート情報であって、現在日時の日付と同一の日付を有するアラート報告開始日時のアラート情報について、当該アラート報告開始日時が現在日時よりも新しいか否かを判定する。そして、条件判定部102eは、当該アラート情報のアラート報告開始日時が現在日時よりも新しいと判定した場合、社員「B」による出勤打刻が正常であるものと判定する。
図10に示す例では、条件判定部102eは、アラート報告開始日時が「2017/09/01 13:30」であり、かつ、アラート内容が「出勤打刻が行われていません。」であるレコード(アラート情報)は、正常な出勤打刻に係るものであると判定する。
【0080】
そして、アラート更新部102gは、
図10に示すように、条件判定部102eにより正常な出勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、当該アラート情報に係るレコードを削除する。
【0081】
以上のように、
図9で上述したように、午前有休の休暇の申請が行われていることが前提で、出勤予定時刻が更新されているので、
図7で上述した処理と同様の処理をすればよい。なお、休暇の申請が前提で出勤予定時刻が更新されているので、例外事由の有無を確認する必要はないが、
図10に示すように、条件判定部102eによって例外事由が設定されていることを判定することを否定するものではない。
【0082】
(アラート情報データから表示すべきアラート情報を抽出する動作)
図11は、本実施形態におけるアラート情報データから表示すべきアラート情報を抽出する動作の一例を説明する図である。
図11を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100でアラート情報データから表示すべきアラート情報を判定して抽出する動作について説明する。
【0083】
図11では、条件判定部102eによって、アラート情報の更新処理および表示処理が実行される所定の条件が充足したと判定された場合、特に、所定のアラート表示操作が行われた場合に、アラート情報の表示処理が行われる状態の例を示している。ここで、アラート情報の更新処理および表示処理が実行される所定の条件とは、例えば、出退勤の打刻操作が行われた場合、現在日時がアラート情報データ106bの未打刻に係るいずれかのアラート情報のアラート報告開始日時を経過した場合、および、所定の更新操作(アラート表示操作)が行われた場合等が挙げられる。
【0084】
利用者により所定のアラート表示操作が行われた場合、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bから、表示(通知)すべきアラート情報であるか否かを判定して抽出する。具体的には、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)であるか、および、アラート報告開始日時が未設定であるかを判定し、該当するアラート情報を抽出する。
図11に示す例では、利用者により「2017/09/29 09:01」(現在日時)に、所定のアラート表示操作が行われた状態を示す。この場合、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bから、アラート報告開始日時が未設定(例えば、「−」)である最上段のレコードと、現在日時「2017/09/29 09:01」よりも古いアラート報告開始日時「2017/09/29 09:00」を含む中段のレコードと、を抽出する。アラート情報データ106bにおいて、最下段のレコードは、アラート報告開始日時「2017/09/29 17:30」が、現在日時よりも新しいため、抽出されない(表示対象とならない)。
【0085】
そして、アラート表示部102iは、アラート表示判定部102hにより抽出された2つのレコード(アラート情報)に含まれる社員、日付、およびアラート内容を、表示制御部102aにより表示されるアラート一覧画面に表示(通知)させる。
【0086】
以上のように、表示すべきアラート情報は、打刻操作時に発生したアラート報告開始日時が未設定のアラート情報と、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)のアラート情報とに限られるため、本当に通知すべきアラート情報のみ抽出することが可能となる。また、アラート情報データ106bにアラート情報が集約されているため、勤務スケジュールデータ106aおよび打刻実績データ106cのような複数の情報を一括で検索する必要がなく、処理の負荷を低減した状態で即時性のあるアラート情報を通知することが可能となる。
【0087】
(ログインメニュー画面でのアラート情報の表示動作)
図12は、本実施形態に係るログインメニュー画面でアラート情報の表示が切り替わる状態の一例を説明する図である。
図12を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100においてログインメニュー画面でアラート情報の表示が切り替わる動作について説明する。なお、
図12に示すログインメニュー画面は、社員「A」がログインしたことによって表示制御部102aにより表示された画面であるものとする。
【0088】
まず、アラート情報データ106bが、
図7に示す状態であるものとする。そして、条件判定部102eは、現在日時が、アラート情報データ106bにおける社員「A」のアラート情報のアラート報告開始日時のうち、「2017/09/01 17:30」であるアラート報告開始日時を経過したことを判定する。そうすると、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)であるアラート情報(アラート報告開始日時が「2017/09/01 17:30」であるアラート情報)を抽出する。そして、アラート表示部102iは、アラート表示判定部102hにより抽出されたアラート情報に含まれる日付「2017/09/01」およびアラート内容「退勤打刻が行われていません。」を、ログインメニュー画面のアラート情報の表示領域に表示(通知)させる。
【0089】
次に、
図12に示すように、現在日時が「2017/09/01 18:00」のときに退勤打刻(退勤ボタン押下操作)したものとする。この場合、
図8で上述したように、アラート更新部102gによって、アラート情報データ106bにおいて、アラート報告開始日時が「2017/09/01 17:30」、かつ、アラート内容が「退勤打刻が行われていません。」であるアラート情報が削除され、アラート報告開始日時が未設定、かつ、アラート内容が「退勤打刻が定時を過ぎていますが、残業申請が行われていません。」とするアラート情報が追加される。
【0090】
次に、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)であるか、および、アラート報告開始日時が未設定であるかを判定し、該当するアラート情報を抽出する。具体的には、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bから、アラート報告開始日時が未設定(例えば、「−」)であり、かつ、アラート内容が「退勤打刻が定時を過ぎていますが、残業申請が行われていません。」であるアラート情報を抽出する。
【0091】
そして、アラート表示部102iは、元々表示されていた日付「2017/09/01」およびアラート内容「退勤打刻が行われていません。」のアラート情報を消去し、アラート表示判定部102hにより抽出されたアラート情報に含まれる日付「2017/09/01」およびアラート内容「退勤打刻が定時を過ぎていますが、残業申請が行われていません。」を表示させる。
【0092】
以上のような流れでログインメニュー画面のアラート情報の表示が切り替わる。また、
図12に示すログインメニュー画面のように、打刻メニュー、打刻履歴、および、アラート情報を並べて表示させることによって、打刻忘れ、および、打刻時刻に乖離があることをすぐに認識することができ、対応を促すことが可能となる。
【0093】
(勤怠管理装置で実行される処理の流れ)
図13は、本実施形態に係る勤怠管理装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図13を参照しながら、上述の
図7、
図8、
図10〜
図12の各処理を総括する形で、本実施形態に係る勤怠管理装置100で実行される処理の流れを説明する。なお、ここでは、
図6で上述したように、勤務作成部102bにより勤務スケジュールデータ106aが作成され、アラート作成部102cによりアラート情報データ106bが予め作成されているものとする。また、
図13においては、アラート報告開始日時を「報告開始日時」と略して簡潔に説明するものとする。
【0094】
<ステップS1>
条件判定部102eは、アラート情報の更新処理および表示処理が実行される所定の条件として、利用者により出勤打刻(出勤ボタンの押下操作)がされたか否かを判定する。出勤打刻がされた場合(ステップS1:Yes)、ステップS2へ移行し、されていない場合(ステップS1:No)、ステップS6へ移行する。
【0095】
<ステップS2>
条件判定部102eは、アラート情報データ106bにおいて、出勤打刻に係るアラート情報であって、現在日時の日付と同一の日付を有するアラート報告開始日時のアラート情報について、現在日時≦報告開始日時であるか否か、すなわち、当該報告開始日時が現在日時よりも新しいか否かを判定する。報告開始日時が現在日時よりも新しい場合(ステップS2:Yes(正常出勤))、正常に出勤打刻がされたものと判定され、ステップS3へ移行する。一方、報告開始日時が現在日時よりも古い場合(ステップS2:No(遅刻))、利用者が遅刻したものと判定され、ステップS4へ移行する。
【0096】
<ステップS3>
アラート更新部102gは、条件判定部102eにより正常な出勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、アラート情報データ106bから当該アラート情報に係るレコードを削除する。そして、ステップS12へ移行する。
【0097】
<ステップS4>
条件判定部102eは、アラート情報の報告開始日時が現在日時よりも古いと判定した場合、勤務スケジュールデータ106aにおける社員が利用者を示す情報、かつ、日付が現在日時の日付であるレコードを参照し、遅刻申請の例外事由が設定されているか否かを判定する。遅刻申請の例外事由が設定されている場合(ステップS4:Yes)、利用者は遅刻しているものの遅刻申請がされているため正常に出勤打刻がされたものと判定され、ステップS3へ移行する。一方、遅刻申請の例外事由が設定されていない場合(ステップS4:No)、出勤打刻が異常(遅刻あり)であるものと判定され、ステップS5へ移行する。
【0098】
<ステップS5>
アラート更新部102gは、条件判定部102eにより異常(遅刻あり)な退勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、当該アラート情報に係るレコードを削除する。さらに、アラート更新部102gは、条件判定部102eにより利用者による出勤打刻が異常(遅刻あり)であるものと判定され、かつ、遅刻申請の例外事由も設定されていないものと判定されているため、アラート情報データ106bに、社員を当該利用者、日付を現在日時の日付、報告開始日時を未設定、アラート内容を「出勤打刻が定時を過ぎていますが、遅刻申請が行われていません。」とするレコードを追加する。そして、ステップS12へ移行する。
【0099】
<ステップS6>
条件判定部102eは、アラート情報の更新処理および表示処理が実行される条件として、利用者により退勤打刻(退勤ボタンの押下操作)がされたか否かを判定する。退勤打刻がされた場合(ステップS6:Yes)、ステップS7へ移行し、されていない場合(ステップS6:No)、ステップS11へ移行する。
【0100】
<ステップS7>
条件判定部102eは、アラート情報データ106bにおいて、退勤打刻に係るアラート情報であって、現在日時の日付と同一の日付を有するアラート報告開始日時のアラート情報について、現在日時≦報告開始日時であるか否か、すなわち、当該報告開始日時が現在日時よりも新しいか否かを判定する。報告開始日時が現在日時よりも新しい場合(ステップS7:Yes(正常退勤))、正常に退勤打刻がされたものと判定され、ステップS8へ移行する。一方、報告開始日時が現在日時よりも古い場合(ステップS7:No(残業))、利用者が残業したものと判定され、ステップS9へ移行する。
【0101】
<ステップS8>
アラート更新部102gは、条件判定部102eにより正常な退勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、アラート情報データ106bから当該アラート情報に係るレコードを削除する。そして、ステップS12へ移行する。
【0102】
<ステップS9>
条件判定部102eは、アラート情報の報告開始日時が現在日時よりも古いと判定した場合、勤務スケジュールデータ106aにおける社員が利用者を示す情報、かつ、日付が現在日時の日付であるレコードを参照し、残業申請の例外事由が設定されているか否かを判定する。残業申請の例外事由が設定されている場合(ステップS9:Yes)、利用者は残業しているものの残業申請がされているため正常に退勤打刻がされたものと判定され、ステップS8へ移行する。一方、残業申請の例外事由が設定されていない場合(ステップS9:No)、退勤打刻が異常(残業あり)であるものと判定され、ステップS10へ移行する。
【0103】
<ステップS10>
アラート更新部102gは、条件判定部102eにより異常(残業あり)な退勤打刻に係るものと判定されたアラート情報は表示させる必要がないので、当該アラート情報に係るレコードを削除する。さらに、アラート更新部102gは、条件判定部102eにより利用者による退勤打刻が異常(残業あり)であるものと判定され、かつ、残業申請の例外事由も設定されていないものと判定されているため、アラート情報データ106bに、社員を当該利用者、日付を現在日時の日付、報告開始日時を未設定、アラート内容を「退勤打刻が定時を過ぎていますが、残業申請が行われていません。」とするレコードを追加する。そして、ステップS12へ移行する。
【0104】
<ステップS11>
条件判定部102eは、アラート情報の更新処理および表示処理が実行される条件として、現在日時がアラート情報データ106bの未打刻に係るいずれかのアラート情報の報告開始日時を経過したか否か、または、所定の更新操作(アラート表示操作)が行われたか否かを判定する。現在日時が未打刻に係るいずれかのアラート情報の報告開始日時を経過した場合、または、所定の更新操作が行われた場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ移行し、現在日時が未打刻に係るいずれかのアラート情報の報告開始日時を経過していない場合、かつ、所定の更新操作も行われていない場合(ステップS11:No)、処理を終了する。
【0105】
<ステップS12>
アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおいて、現在日時>報告開始日時(すなわち、報告開始日時が現在日時よりも古い)であるか、および、報告開始日時が未設定であるかを判定し、該当するアラート情報を抽出する。そして、ステップS13へ移行する。
【0106】
<ステップS13>
アラート表示部102iは、アラート表示判定部102hにより抽出されたアラート情報を、出力装置114に表示(通知)させる。そして、処理を終了する。
【0107】
(範囲指定した場合のアラート情報の表示処理)
図14は、本実施形態における範囲指定した場合のアラート情報の表示処理の一例を説明する図である。
図14を参照しながら、本実施形態に係る勤怠管理装置100で範囲指定した場合のアラート情報の表示処理について説明する。
【0108】
図14に示すように、利用者(例えば、所属上長または管理部門の管理者等)は、表示制御部102aにより表示されるアラート一括表示画面において、社員の識別情報の範囲、および、日付の範囲を、入力装置112を介して入力し、アラート情報の一括表示操作を行う。
図14では、社員の識別情報の範囲として「A」〜「D」、日付の範囲として「2017/09/01」〜「2017/09/30」が入力された例を示している。
【0109】
そうすると、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bから、表示(通知)すべきアラート情報であるか否かを判定して抽出する。具体的には、アラート表示判定部102hは、アラート情報データ106bにおける入力した社員および日付の範囲のアラート情報に対して、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)であるか、および、アラート報告開始日時が未設定であるかを判定し、該当するアラート情報を抽出する。そして、アラート表示部102iは、アラート表示判定部102hにより抽出されたレコード(アラート情報)に含まれる社員、日付、およびアラート内容を、アラート一括表示画面のアラート一覧の表示領域に表示(通知)させる。
【0110】
このように、アラート情報の確認を所望する社員の範囲(例えば、管轄する部署の部下等)および日付の範囲(例えば、当月分の範囲)を指定することによって、指定した社員および日付の範囲での最新のアラート情報を確認することができる。
【0111】
以上のように、本実施形態では、予めアラート情報データを作成するものとし、アラート情報データには、勤務スケジュールデータに基づく従業員の出退勤日時を、アラート報告開始日時としてフィールドに設けたレコードを作成する。さらに、当該レコードに対して、将来の未打刻のエラーを通知(表示)するためのアラート内容を含める。そして、勤務日に正しく打刻操作が行われたタイミングで、アラート情報データから、当該打刻操作が行われなかったとした場合に表示すべきアラート情報を削除する。そして、未打刻のエラーに係るアラート情報を一覧で表示する場合には、アラート情報データにおいて、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)と判定されるアラート情報を抽出して表示させる。これによって、アラート情報を通知する処理の負荷を低減することができ、即時性のあるアラート情報を通知することができる。
【0112】
また、アラート情報データ106bの作成は、例えば、勤務スケジュールデータ106aの作成に伴って行うものとしている。勤務スケジュールデータ106aの作成は、元々計画的に行われるバッチ処理で行われるため、作成の負荷を考慮して、当該作成のタイミングを調整することができ、かつ、アラート情報データ106bは、勤務スケジュールデータ106aと同等のデータ量であるため、処理の負荷の増大を抑制することができる。
【0113】
また、打刻操作のタイミングで、当該打刻に係るアラート情報の削除を行うものとしている。これによって、1の操作にかかる処理の負荷は最小となり、即時性があるためアラート情報の正確性が担保される。また、上述の打刻操作は社員によってタイミングが異なるため、当該打刻操作に伴う各処理部の負荷が分散される。
【0114】
また、打刻操作のタイミングで、事前に作成した未打刻に係るアラート情報を削除し、打刻日時が乖離し、かつ、遅刻申請または残業申請等の例外事由が設定されていない場合に、打刻が乖離し、かつ例外事由が設定されていない旨のアラート情報を新たに追加するものとしている。これによって、打刻時刻の乖離等のように特定のイベント(打刻操作)によって発生するアラート情報は、その都度追加されるので、即時性のあるアラート情報の蓄積が可能となる。
【0115】
また、表示すべきアラート情報は、打刻操作時に発生したアラート報告開始日時が未設定のアラート情報、および、現在日時>アラート報告開始日時(すなわち、アラート報告開始日時が現在日時よりも古い)のアラート情報としている。これによって、本当に通知すべきアラート情報のみ抽出することが可能となる。
【0116】
また、アラート情報データ106bにアラート情報が集約されているため、勤務スケジュールデータ106aおよび打刻実績データ106cのような複数の情報を一括で検索する必要がなく、処理の負荷を低減した状態で即時性のあるアラート情報を通知することが可能となる。
【0117】
また、
図12に示したログインメニュー画面では、打刻メニュー、打刻履歴、および、アラート情報を並べて表示させるものとしている。これによって、打刻忘れ、および、打刻時刻に乖離があることをすぐに認識することができ、対応を促すことが可能となる。
【0118】
なお、上述の実施形態におけるアラート情報データ106bについての作成、更新(追加および削除等)および表示の各処理の仕組みは、将来の特定の日時を表示開始日時として報告すべきアラート情報を用いるシステムであれば適用することが可能である。
【0119】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0120】
例えば、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0121】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0122】
また、勤怠管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0123】
例えば、勤怠管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて勤怠管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0124】
また、このコンピュータプログラムは、勤怠管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0125】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理または処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0126】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、上述の実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0127】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0128】
また、勤怠管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、勤怠管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0129】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。