特許第6963530号(P6963530)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6963530包装袋、おしぼり個装体、香気製品個装体および包装袋の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6963530
(24)【登録日】2021年10月19日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】包装袋、おしぼり個装体、香気製品個装体および包装袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/30 20060101AFI20211028BHJP
   B32B 27/32 20060101ALI20211028BHJP
   B65D 30/02 20060101ALI20211028BHJP
   B65D 65/40 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   B32B27/30 C
   B32B27/32 E
   B32B27/32 Z
   B65D30/02
   B65D65/40 D
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-76628(P2018-76628)
(22)【出願日】2018年4月12日
(65)【公開番号】特開2019-181832(P2019-181832A)
(43)【公開日】2019年10月24日
【審査請求日】2018年10月17日
【審判番号】不服2020-9454(P2020-9454/J1)
【審判請求日】2020年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】505007825
【氏名又は名称】FSX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112427
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】中谷 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】木崎 暁仁
(72)【発明者】
【氏名】犬塚 勉
【合議体】
【審判長】 井上 茂夫
【審判官】 矢澤 周一郎
【審判官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−184693(JP,U)
【文献】 特開平8−276545(JP,A)
【文献】 実開昭52−96363(JP,U)
【文献】 特開2001−315281(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B 1/00-43/00
B65D 30/02
B65D 65/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2軸延伸ポリプロピレン層とポリ塩化ビニリデン層との積層体の前記2軸延伸ポリプロピレン層側に、キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層が積層したフィルムを袋状とした包装袋であって、
前記フィルムの水蒸気透過度は、2.4g/(m・day)以下であり、
前記キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層が袋の内側となる包装袋。
【請求項2】
前記積層体の厚みは、5〜80μm、前記キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層の厚みは10〜80μmである請求項記載の包装袋。
【請求項3】
おしぼりと、請求項1または2に記載の包装袋とを含み、前記包装袋により前記おしぼりを密封包装したおしぼり個装体。
【請求項4】
香気製品と、請求項1または2に記載の包装袋とを含み、前記包装袋により香気製品を密封包装した香気製品個装体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の包装袋を製造するための包装袋の製造方法であって、
2軸延伸ポリプロピレン層とポリ塩化ビニリデン層との積層体またはポリエチレンテレフタラート層とポリ塩化ビニリデン層との積層体と、キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層とを積層させる積層工程と、
前記フィルムをヒートシールすることにより袋状とするヒートシール工程と
を含む包装袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装袋、おしぼり個装体、香気製品個装体および包装袋の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、紙おしぼりの製造工程において香料液を用いることにより賦香された紙おしぼりの製造が行われている(例えば、特許文献1参照)。また、この紙おしぼりは賦香された後、所定のサイズに切断され、包装フィルムにより包装されることにより個装されている。この紙おしぼりの包装袋としては、ポリプロピレンからなるフィルムからなる包装袋が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−42389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ポリプロピレンのフィルムからなる包装袋を用いた場合、フィルムを介して賦香された紙おしぼりから香料成分が抜けるため、長期間の保管には適していなかった。また、紙おしぼりの長期間の保管する際には、おしぼりが十分に水分を含んだ状態で保管する必要がある。
本発明の目的は、被包装物から香料成分および水分が抜けにくい包装袋および包装袋の製造方法を提供すること、また、この包装袋を用いたおしぼり個装体および香気製品個装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、所定の種類の層を3層含んでなるフィルムにより形成される包装袋により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
即ち、本発明によれば、
(1) 2軸延伸ポリプロピレン層とポリ塩化ビニリデン層との積層体またはポリエチレンテレフタラート層とポリ塩化ビニリデン層との積層体に、キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層が積層したフィルムを袋状とした包装袋、
(2) 前記フィルムの水蒸気透過度は、4.0g/(m・day)以下である(1)記載の包装袋、
(3) 前記積層体の厚みは、5〜80μm、前記キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層の厚みは10〜80μmである(1)または(2)記載の包装袋、
(4) 前記キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層が袋の内側となる(1)〜(3)の何れかに記載の包装袋、
(5) おしぼりと、(1)〜(4)の何れかに記載の包装袋とを含み、前記包装袋により前記おしぼりを密封包装したおしぼり個装体、
(6) 香気製品と、(1)〜(4)の何れかに記載の包装袋とを含み、前記包装袋により香気製品を密封包装した香気製品個装体、
(7) (1)〜(4)の何れかに記載の包装袋を製造するための包装袋の製造方法であって、2軸延伸ポリプロピレン層とポリ塩化ビニリデン層との積層体またはポリエチレンテレフタラート層とポリ塩化ビニリデン層との積層体と、キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層とを積層させる積層工程と、前記フィルムをヒートシールすることにより袋状とするヒートシール工程とを含む包装袋の製造方法
が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の包装袋によれば、被包装物から香料成分および水分が抜けにくい包装袋および包装袋の製造方法を提供することができる。また、この包装袋を用いたおしぼり個装体および香気製品個装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に用いるフィルムの積層構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の包装袋について説明する。本発明の包装袋は、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)層とポリ塩化ビニリデン(PVDC)層との積層体またはポリエチレンテレフタラート(PET)層とポリ塩化ビニリデン(PVDC)層との積層体に、キャストポリプロピレン(CPP)層またはリニアローデンシティポリエチレン(L−LDPE)層が積層したフィルムを袋状としたものである。
【0010】
図1は、フィルムの構成を示す模式図である。図1に示すように本発明に用いるフィルム2は、A層4およびB層6を有する積層体8と、キャストポリプロピレン層またはリニアローデンシティポリエチレン層10(以下、「C層10」ということがある。)を有している。
【0011】
ここで、積層体8は、2軸延伸ポリプロピレン層およびポリ塩化ビニリデン層を有するKOPフィルムまたはポリエチレンテレフタラート層およびポリ塩化ビニリデン層を有するKETフィルムである。
【0012】
また、積層体8においてA層4がポリ塩化ビニリデン層である場合には、B層6が2軸延伸ポリプロピレン層またはポリエチレンテレフタラート層、B層6がポリ塩化ビニリデン層である場合には、A層4が2軸延伸ポリプロピレン層またはポリエチレンテレフタラート層である。これらのなかでも、A層4がポリ塩化ビニリデン層、B層6が延伸ポリプロピレン層またはポリエチレンテレフタレート層であることが好ましい。
【0013】
積層体8の厚みは、フィルム2を包装袋とした場合に、被包装物から香料成分および水分が抜けにくくなり、長期保管が可能となる観点から、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、好ましくは80μm以下である。また、積層体8が2軸延伸ポリプロピレン層とポリ塩化ビニリデン層との積層体である場合の厚みは15μm以上80μm以下であることがさらに好ましく、積層体8がポリエチレンテレフタラート層とポリ塩化ビニリデン層との積層体である場合の厚みは10μm以上80μm以下であることがさらに好ましい。
【0014】
また、C層10の厚みは、フィルム2を包装袋とした場合に、被包装物から香料成分および水分が抜けにくくなり、長期保管が可能となる観点から、好ましくは10μm以上、より好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、好ましくは80μm以下である。
【0015】
また、本発明に用いるフィルムの水蒸気透過度は、フィルム2を包装袋とした場合に、被包装物から香料成分および水分が抜けにくくなり、長期保管が可能になるという観点から、好ましくは4.0g/(m・day)以下、より好ましくは、3.6g/(m・day)以下である。なお、水蒸気透過度は、JIS K 7129−5:2016に基づいて、40℃、相対湿度90%の条件にて測定を行った値である。
なお、フィルム2を包装袋とした場合に、被包装物から香料成分および水分が抜けにくくなることにより、40℃の保管条件において3か月以上の保管が可能となる。
【0016】
本発明に用いるフィルムの製造方法は、特に限定されないが、積層体8とC層10とを積層させる方法が好ましく、ドライラミネート法、押出しラミネート法、ダイレクトラミネート法など公知の方法を採用することができる。これらのなかでも積層体8とC層10との間に接着層を必要としない観点から、ダイレクトラミネート法が好ましい。なお、積層体8としては、OPP層またはPET層とPVDC層とを公知の方法により積層させることにより得てもよいし、市販のKOPフィルムやKETフィルムを用いてもよい。
また、本発明においてOPP層は2軸延伸ポリプロピレンを、PET層はポリエチレンテレフタレートを、PVDC層はポリ塩化ビニリデンを、CPP層はキャストポリプロピレンを、L−LDPE層は直鎖状低密度ポリエチレンをそれぞれ主成分とする層であればよく、それぞれの層は本発明の目的を阻害しない範囲で他の成分を含んでいてもよい。
【0017】
なお、積層体8とC層10とを積層させてフィルム2を得る方法以外の方法であっても、A層、B層およびC層を積層させることができる方法であれば制限なく採用することができる。例えば、A層4を構成するフィルムおよびC層10構成するキャストポリプロピレンフィルムを予め作製し、A層4およびC層10の間にB層6を構成する原料を溶融させ押出しラミネート法によりフィルム2を得てもよい。
また、本発明の効果を阻害しない範囲でA層4とB層6との間、B層6とC層10との間に接着層を設けてもよい。
【0018】
また、本発明の効果を阻害しない範囲でフィルム2の表面や裏面に和紙により構成される層やアルミ素材により構成される層等の種々の素材から構成される層を積層させてもよい。また、A層4、B層6、C層10または種々の素材から構成される層にパッケージ印刷等の印刷を行ってもよい。また、表面にマット加工等を行ってもよい。
【0019】
本発明の包装袋は、上記のフィルム2を袋状とすることにより得られる。フィルムを袋状とする方法としては、フィルム2を矩形等の所定の形状に切断し、筒状等にすることにより重なったフィルムの周縁部をヒートシールすることにより袋状とすることができる。また、ヒートシールの態様としては、特に限定されず、側面シール、スティック型シール、三方シール、四方シール、封筒貼りシール、ピローシール、ガゼット等を用いることができる。
【0020】
また、本発明の包装袋により被包装物を密封包装する方法としては、特に限定されないが、投入するための開口部を残して所定の形状に切断されたフィルム2のヒートシールを行うことにより筒状または袋状とし、開口部から被包装物を投入して最後に開口部をヒートシールする方法;フィルム2を筒状等にすることにより重なったフィルム2の間に被包装物を配置し、フィルム2における被包装物の周縁部をヒートシールする方法などが挙げられる。これにより、被包装物の個装体を得ることができる。
【0021】
また、本発明の包装袋により密封包装する被包装物としては、特に限定されないが、香料成分を含む香気製品や水分を十分に含む製品が好ましく、たとえば、アロマシート、おしぼり(特に香料成分を含むおしぼり)等が挙げられる。おしぼりの材質は特に限定されず、紙製おしぼり、不織布製おしぼりおよび布製おしぼりなど公知のおしぼりを密封包装することができる。また、接着性の観点から、フィルム2のC層10側が内側(被包装物側)となるように被包装物を密封包装することが好ましい。
【0022】
また、香料成分としては、特に限定されないが、たとえば、シトラス、ペパーミント、ラベンダー、クロモジ、ニオイコブシ、ヒノキ、スギ、モミ等の香りを有する香料成分が挙げることができ、これらの香りを有するアロマオイル等を用いることができる。
【0023】
本発明の包装袋によれば、被包装物から香料成分および水分が抜けにくくなり、長期保管を可能とすることができる。また、本発明に用いるフィルムは加工性に優れるため、被包装物を包装する包装袋とする際にラインスピードを上げた状態で製造を行うことができる。
【実施例】
【0024】
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本実施例における部および%は、特記しない限り重量基準である。
【0025】
実施例および比較例においては、フィルムの水蒸気透過度の測定、保湿性試験および保香性試験を行った。また、下記において実施例および比較例記載のフィルムA〜Dを用いて評価を行った。
【0026】
(実施例1)
実施例1のフィルムAとしては、OPP層とPVDC層とを有する積層体にCPP層を積層させたフィルムであって、積層体の厚さが20μm、CPP層の厚さが30μmのフィルムを用いた。なお、フィルムAは図1におけるA層がPVDC層、B層がOPP層、C層がCPP層であるフィルムである。また、下記においてヒートシールする場合にはCPP層を内側(おしぼり側)にしてヒートシールを行い、包装袋を形成した。
【0027】
(実施例2)
実施例2のフィルムBとしては、PET層とPVDC層とを有する積層体にCPP層を積層させたフィルムであって、積層体の厚さが12μm、CPP層の厚さが30μmのフィルムを用いた。なお、フィルムBは図1におけるA層がPVDC層、B層がPET層、C層がCPP層であるフィルムである。また、下記においてヒートシールする場合にはCPP層を内側(おしぼり側)にしてヒートシールを行い、包装袋を形成した。
【0028】
(比較例1)
比較例1のフィルムCとしては、厚さ25μmのOPP層に9gの和紙を積層させたものを用いた。なお、下記においてヒートシールする場合にはOPP層を内側(おしぼり側)にしてヒートシールを行い、包装袋を形成した。
【0029】
(比較例2)
比較例2のフィルムDとしては、厚さ20μmのOPP層と厚さ20μmのCPP層とを積層させたフィルムを用いた。なお、下記においてヒートシールする場合にはCPP層を内側(おしぼり側)にしてヒートシールを行い、包装袋を形成した。
また、フィルムの水蒸気透過度の測定、保湿性試験および保香性試験は次のように行った。
【0030】
(水蒸気透過度の測定)
フィルムA〜Dについて、JIS K 7129−5:2016に基づいて40℃、相対湿度90%の条件にて水蒸気透過度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0031】
(保湿性試験)
フィルムA〜Dをそれぞれヒートシールすることにより不織布製のおしぼり(サイズ:255mm×270mm)を包装袋内に密封包装し、それぞれについて乾燥機にて40℃の条件にて加温保管した。保管前の重量と保管後の重量とを測定し、重量減少量から脱湿速度を求めた。結果を表2に示す。脱湿速度の値が小さいほど包装袋の保湿性が高いことを示す。
【0032】
また、脱湿速度からフィルムA〜Dを用いた包装袋により密封包装されたおしぼりの推定使用期限を算出した。ここで、表1に示すようにおしぼりの水分量と使用感の評価から、含水率が100%を下回ると使用感に劣り、乾いていると判断される。なお、表1に記載の結果は、255mm×270mm、乾燥重量が3.0gである不織布製のおしぼりを表1記載の含水量(含水率)として手触りによる使用感の評価を行い、下記評価基準により評価した結果である。
<評価基準>
○:おしぼりが十分に湿っている
△:おしぼりがやや乾いている
×:おしぼりが乾いている
【0033】
【表1】
上記の脱湿速度でおしぼりの含水率が100%となる期間を算出し、これを40℃におけるおしぼりの推定使用期限として求めた。結果を表2に示す。
【0034】
表2に示すようにフィルムAまたはBにより構成される包装袋を用いた場合のおしぼりの推定使用期限が3〜5か月となり、フィルムCまたはDにより構成される包装袋を用いた場合のおしぼりの推定使用期限である1〜2か月よりも長期の保管が可能となることが分かった。
【0035】
(保香性試験)
フィルムA〜Dをそれぞれヒートシールすることにより賦香した不織布製のおしぼり(サイズ:255mm×270mm)を包装袋内に密封包装し、それぞれについて密封容器に入れ、23℃、相対湿度50%の条件で保管した。保管開始から1日後、2日後、6日後および17日後に密封容器内の臭いの有無を確認し、下記評価基準により評価した。結果を表2に示す。臭いがないほど包装袋の保香性が高いことを示す。
<評価基準>
A:臭わない
B:少し臭う
C:激しく臭う
【0036】
【表2】
【0037】
表2に示す結果よりフィルムA(実施例1)およびフィルムB(実施例2)は、フィルムC(比較例1)およびフィルムD(比較例2)よりも水蒸気透過度が低く、さらにフィルムA(実施例1)およびフィルムB(実施例2)を用いた包装袋は、フィルムC(比較例1)およびフィルムD(比較例2)を用いた包装袋よりも保湿性および保香性に優れることが分かった。
【符号の説明】
【0038】
2…フィルム、4…A層、6…B層、8…積層体、10…C層
図1