【課題を解決するための手段】
【0014】
したがって、新規な補聴器は、
第1の回路を収容する第1のハウジングと、
第2の回路を収容する第2のハウジングと、
第1の回路を第2の回路と相互接続するように構成されたコネクタであって、第1の回路と第2の回路との間で第1の信号を伝送するためのラインを有するコネクタと、
を備え、
第2の回路は、コンフィギュレーション情報を有する第2の信号を、ラインを使用して、第1の回路へ送信するように構成された送信器を備え、
第1の信号はコンフィギュレーション情報を含まない。
【0015】
新規な補聴器は、コンフィギュレーション情報に従ってその動作を調整するように構成されていてもよい。
【0016】
送信器を有する第2の回路は、補聴器の起動時に、かつ/または、ユーザによる第2の信号の送信要求を補聴器のユーザ・インタフェースから補聴器が受信した時点で、かつ/または、フィッティング機器などの外部装置から第2の信号の送信要求を補聴器が受信した時点で、コンフィギュレーション情報を有する第2の信号を第1の回路へ送信するように構成されていてもよい。
【0017】
新規な方法もまた提供される。その方法は、コネクタによって回路に接続されている構成要素または構成要素の組合せを識別するための方法であって、その構成要素または構成要素の組合せの固有特性を示すコンフィギュレーション情報を、コネクタに組み込まれ、かつ、コンフィギュレーション情報以外の情報を送信するために提供されたライン上に送信するステップを含む方法である。
【0018】
新規な補聴器の構成方法は、
第1の信号を送信するように構成されたラインによって、第1の回路と第2の回路とを相互接続するコネクタを使用するステップと、
第2の回路に関するコンフィギュレーション情報を含む第2の信号を、ラインに送信することによって、第1の回路へ送信するステップと
を含み、
第1の信号はコンフィギュレーション情報を含まない。
【0019】
補聴器用の新規なフィッティング機器もまた提供される。そのフィッティング機器は、コンフィギュレーション情報を受信するように構成されている。
【0020】
新規なフィッティング機器は、コンフィギュレーション情報に従って補聴器をフィッティングするように構成されていてもよい。
【0021】
新規なフィッティング機器は、コンフィギュレーション情報に応答してメッセージを表示するように構成されていてもよい。
【0022】
新規なフィッティング機器は、専用機器、あるいは適切なフィッティングソフトウェアを有するPC、または適切なアプリケーションを有する可搬型装置(例えばタブレット・コンピュータ、スマートフォンなど)、などであってもよい。
【0023】
例えばイヤピース内のレシーバなど、構成要素または構成要素の組合せを、自動的に識別することによって、対象とする補聴器の調整不良が回避される。
【0024】
例えば、補聴器を対象の使用者に最初にフィッティングする際、例えばレシーバのタイプなど、構成要素(複数可)の自動識別によって、販売業者が迅速で確かな最初のフィッティングを行うことができ、例えば、左右の耳穴型ハウジングの不注意な取り違えを自動的に検出することができる。また、販売業者は、フィッティングに際し、コンフィギュレーション情報を手入力する作業から解放されるとともに、誤って手入力された構成要素情報による間違ったゲインおよび出力レベルを調整することから解放される。
【0025】
さらに、間違った耳穴型ハウジングをBTEハウジングに不注意に相互接続するような、不注意な望ましくない構成要素の組合せによる補聴器の誤動作が回避される。例えば、構成要素の望ましくない組合せが検出される場合に、補聴器の起動プロセスを停止することができ、かつ/または、ある機能を達成するのに適切な構成要素の組合せが検出される場合、補聴器のその機能のみを有効にすることができ得る。
【0026】
さらに、対象とする補聴器に関して、正しい交換部品番号が容易に特定され得る。
【0027】
さらに、例えば、右耳向けの耳穴型ハウジングが不注意で左耳にフィットされたBTEハウジングに接続されているときなど、左耳と右耳との構成要素が不注意で入れ替わっているような場合に、補聴器の使用者に構成要素の間違った組合せを警告し得る。使用者はまた、間違った交換部品が、使用者に不注意に供給され、補聴器に使用されてしまっている場合に警告を受けることができ、それによって、迷惑を被らずに済み、販売業者の営業所を余計に訪れることにならなくて済む。
【0028】
コンフィギュレーション情報の伝送に使用するラインが別の目的のために既に存在しているので、自動識別は、第1と第2の回路とを相互接続する導体の数を増加させることなく行われる。このように、既存の補聴器部品を、コネクタの変更などのハードウェアの変更なしに、新規な方法を実施するように構成し得る。また、コネクタの複雑さおよびコストが最小限に保たれる。
【0029】
第1の信号は、音声を表すオーディオ信号、例えば、使用者の鼓膜に向けて音声を発射するためにレシーバへ伝送されるオーディオ信号であってもよい。
【0030】
第2の回路は電源装置を備えていてもよい。電源装置には、ラインを介して電力が供給されてもよい。例えば、電源装置は、ラインに高周波信号f>20kHzを伝送することによって充電されてもよい。電源装置はキャパシタであってもよい。
【0031】
第2の回路はレシーバを備えていてもよい。ラインは、レシーバの入力ラインであってもよい。
【0032】
送信器は、振幅、周波数、位相、パルス幅などの少なくとも1つの信号パラメータが変化する信号を送信するように構成されていてもよい。
【0033】
送信器は、振幅変調、周波数変調、位相変調などによって、信号を変調するように構成されていてもよい。
【0034】
送信器は、位相シフト・キーイング、周波数シフト・キーイング、振幅シフト・キーイング、直角位相振幅変調などによって、信号をデジタル変調するように構成されていてもよい。
【0035】
コンフィギュレーション情報には、第1および/または第2の回路と相互接続された部品または構成要素の詳細な配置を識別する情報が含まれていてもよい。
【0036】
具体的には、コンフィギュレーション情報には、第2の回路の構成要素および/または構成要素の組合せの識別子が含まれていてもよい。
【0037】
コンフィギュレーション情報には、第2の回路の構成要素の組合せの識別子が含まれていてもよい。
【0038】
補聴器のタイプおよびフィッティングパラメータは、第2の回路の構成要素、または構成要素の組合せに強く依存し得る。
【0039】
したがって、個々の使用者に対して、補聴器の第1および第2の回路の正しい組合せ、および補聴器の正しいフィッティングパラメータを提供することが重要である。
【0040】
誤った組合せは、補聴器の著しい誤調整に至ることがある。
【0041】
送信器は、ラインを短絡させることによってコンフィギュレーション情報を送信するように構成されていてもよい。短絡は、対応するバッテリ供給電圧の電圧降下を生じさせることができ、その電圧降下は、第1の回路によって、例えば聴力損失補償を行うように構成された信号プロセッサなどの第1の回路の信号プロセッサによって、検出しデコードすることができ、それによって、第2の回路の1つの構成要素、または構成要素の組合せが、第1の回路において識別される。
【0042】
第1のハウジングは耳掛け型ハウジングであってもよく、第2のハウジングはイヤピースであってもよい。
【0043】
第2の回路は、第2の回路の1つの構成要素または構成要素の組合せの識別のためにエンコードされた時間シーケンスに従ってラインを短絡させるようにプログラムされたマイクロコントローラを有していてもよい。
【0044】
RIE補聴器には、イヤピースなどの第2のハウジングの第2の回路を、BTEハウジングなどの第1のハウジングの第1の回路へ容易に接続/接続解除するために、コネクタが設けられていてもよい。例えば、このようにして、様々なタイプのイヤピース内レシーバをBTEハウジングに容易に接続することができ、それによって、様々なレシーバを有する様々な補聴器がもたらされる。
【0045】
新規なフィッティング機器は、例えば、受信したコンフィギュレーション情報(例えば識別されたレシーバの個別の型式など)に従って補聴器パラメータを選択することによって、受信したコンフィギュレーション情報に自動的に応答し得る。このようにして、レシーバと、補聴器と、補聴器フィッティングパラメータとが正しく組み合わされる。
【0046】
新規なフィッティング機器の操作者は、例えば、コンフィギュレーション情報(例えば、識別されたレシーバの個別の型式など)に従って補聴器パラメータを調整することによって、コンフィギュレーション情報の表示に応答して適切な処置を取り得る。このようにして、レシーバと、補聴器と、補聴器フィッティングパラメータとが正しく組み合わされる。
【0047】
新規なフィッティング機器の操作者は、例えば、識別された特定の型式のレシーバに対して補聴器を調整することが不可能な場合であって、レシーバを交換するのが妥当である場合に、レシーバを交換することによって、コンフィギュレーション情報の表示に応答して適切な処置を取ることができる。このようにして、レシーバと、補聴器と、補聴器フィッティングパラメータとの望ましくない組合せを発見して修正することができる。
【0048】
補聴器および補聴器パラメータの調整は、上記の補聴器によって内部制御されていてもよい。
【0049】
本開示を通して、「オーディオ信号」は、補聴器の入力から出力までの信号経路の重要部分を形成するあらゆるアナログまたはデジタル信号を特定するために使用することができる。
【0050】
新規な補聴器および新規なフィッティング機器での信号処理は、専用のハードウェアで行ってもよく、または信号プロセッサで行ってもよく、あるいは専用ハードウェアと1つまたは複数の信号プロセッサとの組合せで行ってもよい。
【0051】
本明細書において使用される、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「コントローラ」、「システム」等の用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのCPU関連の構成要素を指すように意図されたものである。
【0052】
例えば、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「コントローラ」、「システム」等は、プロセッサで実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、および/またはプログラムでもよいが、それらに限定されることはない。
【0053】
例えば、「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「コントローラ」、「システム」等の用語は、プロセッサで実行中のアプリケーションおよびハードウェアプロセッサの両方を指す。1つまたは複数の「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「コントローラ」、「システム」等、またはそれらのどのような組み合わせも、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してもよく、1つまたは複数の「プロセッサ」、「信号プロセッサ」、「コントローラ」、「システム」等、またはそれらのどのような組み合わせも、1つのハードウェアプロセッサ上に、場合によっては、他のハードウェア回路との組み合わせで局在してもよく、および/または2つ以上のハードウェアプロセッサ間で、場合によっては、他のハードウェア回路との組み合わせで分配されてもよい。
【0054】
また、プロセッサ(または同様の用語)は、信号処理を行うことができるいかなる構成要素または構成要素のいかなる組合せであってもよい。例えば、信号プロセッサは、ASICプロセッサ、FPGAプロセッサ、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路要素、または集積回路であってもよい。
【0055】
補聴器は、第1の回路を収容する第1のハウジングと、第2の回路を収容する第2のハウジングと、第1の回路を第2の回路と相互接続するように構成されたコネクタとを備え、コネクタは、第1の回路と第2の回路との間で第1の信号を伝送するためのラインを備え、第2の回路は、コンフィギュレーション情報を有する第2の信号を、ラインを使用して第1の回路へ送信するように構成された送信器を備え、第1の信号はコンフィギュレーション情報を含まない。
【0056】
任意であるが、第1の信号は、音声を表すオーディオ信号である。
【0057】
任意であるが、第2の回路は、ライン上を伝送される第3の信号によって充電される電源装置を備える。
【0058】
任意であるが、第2の回路はレシーバを備える。
【0059】
任意であるが、ラインはレシーバの入力ラインである。
【0060】
任意であるが、送信器は、振幅、周波数、位相、およびパルス幅からなるグループから選択される少なくとも1つの信号パラメータが変化する第2の信号を送信するように構成されている。
【0061】
任意であるが、第2の信号は変調され、変調は、振幅変調、周波数変調、および位相変調からなるグループから選択される。
【0062】
任意であるが、第2の信号はデジタル変調され、デジタル変調は、位相シフト・キーイング、周波数シフト・キーイング、振幅シフト・キーイング、および直角位相振幅変調からなるグループから選択される。
【0063】
任意であるが、送信器は、ラインを短絡させることによって第2の信号を送信するように構成されている。
【0064】
任意であるが、コンフィギュレーション情報は、第2の回路内の1つまたは複数の構成要素の識別子を含む。
【0065】
任意であるが、コンフィギュレーション情報は、第2の回路内のそれぞれの構成要素の複数の識別子を含む。
【0066】
任意であるが、第1のハウジングは耳掛け型ハウジングであり、第2のハウジングは耳穴型ハウジングである。
【0067】
補聴器用のフィッティング機器は、コンフィギュレーション情報を受信するように構成されている。
【0068】
任意であるが、フィッティング機器は、コンフィギュレーション情報に基づいて補聴器をフィッティングするように構成されている。
【0069】
任意であるが、フィッティング機器は、コンフィギュレーション情報に応答してメッセージを表示するように構成されている。
【0070】
補聴器を構成する方法であって、補聴器は、補聴器の第1の回路を補聴器の第2の回路と相互接続するコネクタを有し、コネクタは、第1の回路と第2の回路との間で第1の信号を伝送するように構成されたラインを有しており、上記方法は、第2の回路に関するコンフィギュレーション情報を含む第2の信号を、ラインを使用して第1の回路へ送信するステップを含み、第1の信号は、コンフィギュレーション情報を含まない。
【0071】
他のさらに別の態様および特徴は、実施形態についての以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0072】
以下において、様々な例が示されている図面を参照して、新規な方法、新規な補聴器、および新規なフィッティング機器がより詳細に説明される。