【実施例】
【0061】
(化合物1〜35の合成)
第1表に列挙した化合物を、以下のスキームおよび実施例に記載した手順に従って合成した。
【0062】
【化2】
【0063】
【化3】
【0064】
(材料および方法)
全ての反応剤は、Sigma-Aldrich、Fluorochem、およびAlfa Aesarから購入し、さらなる精製なしに使用した核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Brukar Avance3 400MHz装置で、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)を有する指示した溶媒中で記録した。化学シフトは、内部標準に対する百万分率(ppm)単位で報告する。以下の通りの略語を用いる:s=単一線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、dd=二重の二重線、bs=ブロードな単一線。結合定数(J値)は、ヘルツ(Hz)単位で与える。解析HPLC−MSスペクトルは、Thermo Finnigan LCQ DECA XP-PLUS装置と連結され、C18(10μM、4.6mm×150mm)Phenomenex Gemini逆相カラムを取り付けたThermo Finnigan Surveyerで測定した。溶離液混合物は、0.200mL/分の流速で90:10から10:90に至る傾斜にしたがって用いられる、10mM(pH4.2)ギ酸アンモニウム/ギ酸緩衝液およびアセトニトリルで構成された。全てのMS実験は、陽イオンモードおよび陰イオンモードのエレクトロスプレーイオン化を用いて実施された。
【0065】
全ての反応は、Grace Resolv Davisilシリカゲルプレート250μm厚、60 F254上で実施され、UV(254nm)で可視化されるか、KMnO
4、p−アニスアルデヒド、およびモリブデン酸セリウムアンモニウム(CAM)で着色される、薄層クロマトグラフィー(TLC)で監視した。Grace Resolv Davisilシリカ60のシリカゲルカラムで、クロマトグラフィー精製を実施した。全ての有機溶液は、無水Na
2SO
4またはMgSO
4で乾燥し、ロータリーエバポレータで濃縮した。別段の記載がない限り、生物学的分析に用いる全ての化合物は、220nmおよび254nmの波長で監視されるHPLC分析結果に基づいて少なくとも98%純度を有する。
【0066】
セミ分取精製を、ポンプGilson 321、UVセルGilson 152、フラクションコレクターGilson 202、システムインターフェースGilson 506C、カラム:Phenomenex Gemini-NX AXIA 150×21.2mm、5μm、110Åを取り付けたHPLC−UVで実施した。
【0067】
(一般的手順)
(手順A)
7−(3−(N−(4−フルオロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチル(中間体a)の合成
【0068】
無水アセトン(1.5mL)中に、4−フルオロ−2,6−ジメチルアニリン(74.2mg、0.533mmol)を溶解させた。ピリジン(0.65mL、8.0mmol)、DMAP(130mg、1.07mmol)および7−(3−(クロロスルホニル)フェニル)ヘプタン酸メチル(170mg、0.533mmol)を添加し、混合物を終夜にわたって還流させた。減圧下で混合物を濃縮し、残渣をセミ分取HPLC(トリフルオロ酢酸を含有する水/アセトニトリルを用いる傾斜溶出)により精製し、無色油状物として生成物を得た(66mg、Y=29%)。
MS(ESI
+) m/z 422.2 [M+H]
+
【0069】
(実施例1)
7−(3−(N−(4−フルオロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(1)の合成
ジオキサン(3mL)中に、7−(3−(N−(4−フルオロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチル(中間体a、66mg、0.16mmol)を溶解させた。2MのNaOH水溶液(1.2mL、2.4mmol)を添加し、混合物を室温で攪拌した。完全な変換(2時間、HPLC−UV−MS監視)時に、減圧下で混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、0.3MのHCl水溶液(3×5mL)および食塩水(3×5mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、白色固体として化合物1を得た(56mg、Y=88%)。
1H-NMR (クロロホルム-d): δ 1.22-1.43 (m, 4H) 1.51-1.67 (m, 4H) 1.99 (s, 6H) 2.35 (t, J=7.02 Hz, 2H) 2.62 (t, J=7.11 Hz, 2H) 6.24 (br s, 1H) 6.71 (d, J=9.2 Hz, 2H) 7.34-7.40 (m, 2H) 7.46-7.54 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 408.2 [M+H]
+
【0070】
(手順B)
3−ブロモ−N−(2,4,6−トリメチルベンジル)ベンゼンスルホンアミド(中間体b)の合成
3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(271mg、1.07mmol)とメシチルメタンアミン(160mg、1.07mmol)の反応により、手順Aに記載されるように、3−ブロモ−N−(2,4,6−トリメチルベンジル)ベンゼンスルホンアミドを得た。
MS(ESI
+) m/z 390.1 [M+Na]
+
【0071】
7−(3−N−(2,4,6−トリメチルベンジル)スルファモイル)フェニル)ヘプト−6−イン酸(中間体c)の合成
DME/H
2O混合物(1/1体積比)(2mL)中に、3−ブロモ−N−(2,4,6−トリメチルベンジル)ベンゼンスルホンアミド(中間体b、302mg、0.820mmol)、炭酸カリウム(397mg、2.87mmol)、テトラキス(トリフェニルホスホラニル)パラジウム(95mg、0.082mmol)、およびヨウ化銅(I)(15.63mg、0.082mmol)を懸濁させた。得られた混合物を窒素下で5分間にわたって攪拌し、ヘプト−6−イン酸(0.212mL、1.64mmol)を添加した。混合物に対して、80℃において1時間にわたってマイクロ波を照射した。減圧下でDMEを除去した後に、残渣をAcOEt(15mL)に溶解させ、2MのHCl水溶液(2×10mL)および食塩水(2×10mL)で洗浄した。有機相を濃縮し、残渣をセミ分取HPLC−UVで精製して、無色油状物として生成物を得た(206mg、Y=61%)。
MS(ESI
+) m/z 279.1 [M+H]
+
【0072】
(実施例2)
7−(3−(N−(2,4,6−トリメチルベンジル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(2)の合成
メタノール(10mL)中に10重量%パラジウムを担持した炭素(273mg、0.256mmol)を懸濁させ、7−(3−N−(2,4,6−トリメチルベンジル)スルファモイル)フェニル)ヘプト−6−イン酸(中間体c、530mg、1.28mmol)を添加した。15分間にわたり混合物を通して水素をバブリングし、その後、混合物を水素雰囲気下1時間にわたって室温にて攪拌したままにした。この時点において、変換は完了した(HPLC−UV−MS)。混合物をセライト濾過し、メタノール(30mL)で洗浄した。減圧下で混合物を濃縮し、残渣をセミ分取HPLC−UVで精製して、無色油状物として生成物を得た(390mg、Y=73%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.20 (d, J=7.03 Hz, 6H) 1.27-1.40 (m, 4H) 1.48-1.70 (m, 4H) 1.99 (s, 6H) 2.35 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.60 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.79 (spt, J=7.03 Hz, 1H) 6.21 (br s, 1H) 6.85 (s, 2H) 7.31-7.43 (m, 2H) 7.48 (s, 1H) 7.53-7.64 (m, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 440.2 [M+Na]
+
【0073】
(化合物3〜35の合成)
(実施例3)
7−(3−(N−(4−イソプロピル−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(3)の合成
4−イソプロピル−2,6−ジメチルアニリン塩酸塩(31mg、0.16mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−イソプロピル−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(25mg、Y=36%)。
MS (ESI
+) m/z: 446.3 [M+H]
+
【0074】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(25mg、0.056mmol)の加水分解により、化合物3を黄色ワックス状固体として得た(22mg、Y=91%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.20 (d, J=7.03 Hz, 6H) 1.27-1.40 (m, 4H) 1.48-1.70 (m, 4H) 1.99 (s, 6H) 2.35 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.60 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.79 (spt, J=7.03 Hz, 1H) 6.21 (br s, 1H) 6.85 (s, 2H) 7.31-7.43 (m, 2H) 7.48 (s, 1H) 7.53-7.64 (m, 1 H).
MS (ESI
+) m/z: 432.2 [M+H]
+
【0075】
(実施例4)
7−(3−(N−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(4)の合成
4−クロロ−2,6−ジメチルアニリン(1.50g、9.64mmol)から出発して、手順Bに記載されるように、3−ブロモ−N−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミドを合成し、モノスルホンアミドおよびジスルホンアミドの混合物を得て、当該混合物をNaOH水溶液/ジオキサンによる加水分解により、完全にモノスルホンアミドに変換した(3.00g、Y=83%)。
MS (ESI
+) m/z: 395.9 [M+Na]
+
【0076】
次いで、手順Bに記載されるように、スルホンアミド(2.90g、7.74mmol)を、ヘプト−6−イン酸(2.00mL、15.5mmol)とカップリングして、7−(3−(N−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプト−6−イン酸を得た(980mg、Y=32%)。
MS (ESI
+) m/z: 420.1 [M+H]
+
【0077】
次いで、化合物2について記載されるように、アルキン誘導体(980mg、2.33mmol)の還元により、化合物4を白色固体として得た(158mg、Y=16%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.27-1.43 (m, 4H) 1.51-1.69 (m, 4H) 1.99 (s, 6H) 2.37 (t, J=7.31 Hz, 2H) 2.62 (t, J=7.59 Hz, 2H) 6.56 (s, 1H) 7.01 (s, 2H) 7.37-7.41 (m, 2H) 7.48-7.57 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 446.1 [M+Na]
+
【0078】
(実施例5)
7−(3−(N−(4−(ジメチルアミノ)−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(5)の合成
N1,N1,3,5−テトラメチルベンゼン−1,4−ジアミン(19.7mg、0.120mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−(ジメチルアミノ)−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(21mg、Y=38%)。
MS (ESI
+) m/z: 461.3 [M+H]
+
【0079】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(21mg、0.046mmol)の加水分解により、化合物5をベージュ色固体として得た(19mg、Y=97%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.26-1.40 (m, 4H) 1.48-1.69 (m, 4H) 1.95 (s, 6H) 2.34 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.61 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.90 (s, 6H) 6.01 (s, 1H) 6.37 (s, 2H) 7.30-7.41 (m, 2H) 7.47-7.61 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 433.2 [M+H]
+
【0080】
(実施例6)
7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(6)の合成
2,6−ジメチル−4−(トリフルオロメチル)アニリン塩酸塩(34mg、0.150mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(11.4mg、Y=16%)。
MS (ESI
+) m/z: 486.2 [M+H]
+
【0081】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(5.7mg、0.012mmol)の加水分解により、化合物5をベージュ色ワックス状固体として得た(2.0mg、Y=37%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.29-1.43 (m, 4H) 1.53-1.70 (m, 4H) 2.17 (s, 6H) 2.41 (t, J=7.36 Hz, 2H) 2.64 (t, J=7.44 Hz, 2H) 6.47 (s, 1H) 7.13-7.42 (m, 4H) 7.46-7.70 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 480.2 [M+Na]
+
【0082】
(実施例7)
7−(3−(N−(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(7)の合成
4−ブロモ−2,6−ジメチルアニリン(24mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(9.5mg、Y=16%)。
MS (ESI
+) m/z: 496.1 [M+H]
+
【0083】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(8.5mg、0.017mmol)の加水分解により、化合物7を白色固体として得た(8.0mg、Y=99%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.20-1.44 (m, 4H) 1.48-1.69 (m, 4H) 1.98 (s, 6H) 2.36 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.62 (t, J=7.58 Hz, 2H) 6.29 (br s, 1H) 7.16 (s, 2H) 7.33-7.42 (m, 2H) 7.46-7.55 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 468.2 [M+H]
+
【0084】
(実施例8)
7−(3−(N−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(8)の合成
アルゴン雰囲気下、乾燥DMF(1mL)中に、4−アミノ−3,5−キシレノール(50mg、0.36mmol)およびナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(52mg、0.55mmol)を溶解させた。ヨードメタン(0.021mL、0.33mmol)を添加し、終夜にわたって混合物を攪拌下。DCM(20mL)を添加し、溶液を、1MのNaOH水溶液(2×15mL)および食塩水(2×15mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ(ヘキサン/AcOEt 2/1)上で精製し、4−メトキシ−2,6−ジメチルアニリン(24mg、Y=43%)を得た。
MS (ESI
+) m/z: 152.1 [M+H]
+
【0085】
4−メトキシ−2,6−ジメチルアニリン(24mg、0.16mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(12mg、Y=17%)。
MS (ESI
+) m/z: 456.2 [M+Na]
+
【0086】
手順Aに記載されるように、エステル誘導体(12mg、0.028mmol)を加水分解して、化合物8を橙色油状物として得た(11mg、Y=95%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.22-1.36 (m, 4H) 1.49-1.66 (m, 4H) 1.97 (s, 6H) 2.30 (t, J=6.76 Hz, 2H) 2.61 (t, J=7.58 Hz, 2H) 3.75 (s, 3H) 6.53 (s, 1H) 7.31-7.39 (m, 3H) 7.46-7.57 (m, 3H).
MS (ESI
+) m/z: 442.2 [M+Na]
+
【0087】
(実施例9)
7−(3−(N−(6−フルオロ−4−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(9)の合成
DME(10mL)中に、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(234mg、0.286mmol)、フェニルボロン酸(907mg、7.44mmol)および5−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルアニリン(1.17g、5.72mmol)を溶解させた。2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5.7mL、11mmol)を添加し、120℃において、2時間にわたって混合物にマイクロ波を照射した。減圧下でDMEを除去した後に、残渣をAcOEt(15mL)中に溶解させ、食塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をセミ分取HPLC−UVで精製して、暗色油状物として6−フルオロ−4−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−アミン(812mg、Y=70%)を得た。
MS (ESI
+) m/z: 202.1 [M+H]
+
【0088】
6−フルオロ−4−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−アミン(751mg、3.73mmol)から出発して、手順Bに記載されるように、3−ブロモ−N−(6−フルオロ−4−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−イル)ベンゼンスルホンアミドを合成し、モノスルホンアミドおよびジスルホンアミドの混合物を得て、当該混合物をNaOH水溶液/ジオキサンによる加水分解により、完全にモノスルホンアミドに変換した(1.41g、Y=89%)。
MS (ESI
+) m/z: 442.0 [M+Na]
+
【0089】
次いで、手順Bに記載されるように、スルホンアミド(1.03g、2.46mmol)をヘプト−6−イン酸(0.63mL、4.92mmol)とカップリングして、7−(3−(N−(6−フルオロ−4−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプト−6−イン酸を得た。(290mg、Y=25%)
MS (ESI
+) m/z: 466.2 [M+H]
+
【0090】
次いで、化合物2について記載されるように、アルキン誘導体(290mg、0.623mmol)の還元により、化合物9を白色固体として得た(235mg、Y=80%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.20-1.33 (m, 4H) 1.47-1.59 (m, 4H) 2.01 (s, 3H) 2.31 (t, J=7.34 Hz, 2H) 2.58 (t, J=7.56 Hz, 2H) 6.88 (d, J=10.96 Hz, 1H) 7.00 (s, 1H) 7.27 (d, J=7.45 Hz, 1H) 7.32-7.43 (m, 7H) 7.51-7.60 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 470.2 [M+H]
+
【0091】
(実施例10)
7−(3−(N−(5−フルオロ−3−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(10)の合成
2−ブロモ−4−フルオロ−6−メチルアニリン(360mg、1.76mmol)から出発して、化合物9について記載したように、鈴木カップリングにより、5−フルオロ−3−メチル−(1,1’−ビフェニル)−2−アミン(336mg、Y=94%)を合成した。
MS (ESI
+) m/z: 202.1 [M+H]
+
【0092】
5−フルオロ−3−メチル−(1,1’−ビフェニル)−2−アミン(266mg、1.32mmol)から出発して、手順Bに記載されるように、3−ブロモ−N−(5−フルオロ−3−メチル−(1,1’−ビフェニル)−2−イル)ベンゼンスルホンアミドを合成し、モノスルホンアミドおよびジスルホンアミドの混合物を得て、当該混合物をNaOH水溶液/ジオキサンによる加水分解により、完全にモノスルホンアミドに変換した(540mg、Y=97%)。
MS (ESI
+) m/z: 442.1 [M+Na]
+
【0093】
次いで、手順Bに記載されるように、スルホンアミド(540mg、1.28mmol)をヘプト−6−イン酸(0.33mL、2.57mmol)とカップリングして、7−(3−(N−(5−フルオロ−3−メチル−(1,1’−ビフェニル)−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプト−6−イン酸を得た。(290mg、Y=41%)
MS (ESI
+) m/z: 466.2 [M+H]
+
【0094】
次いで、化合物2について記載されるように、アルキン誘導体(250mg、0.537mmol)の還元により、化合物10を白色固体として得た(75mg、Y=30%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.24 - 1.42 (m, 4 H) 1.51 (tt, J=7.34, 7.34 Hz, 2 H) 1.64 (tt, J=7.23, 7.23 Hz, 2 H) 2.36 (t, J=7.34 Hz, 2 H) 2.48 (t, J=7.67 Hz, 2 H) 2.52 (s, 3 H) 6.65 (s, 1 H) 6.70 (dd, J=8.66, 2.96 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=6.58 Hz, 2 H) 6.95 - 7.28 (m, 8 H).
MS (ESI
+) m/z: 470.2 [M+H]
+
【0095】
(実施例11)
6−(3−((2,4,6−トリメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘキサン酸(11)の合成
【0096】
2,4,6−トリメチルアニリン(15mg、0.16mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、6−(3−((2,4,6−トリメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘキサン酸メチルを得た(20mg、Y=34%)。
MS (ESI
+) m/z: 404.4 [M+H]
+
【0097】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(20mg、0.053mmol)の加水分解により、化合物11をベージュ色固体として得た(12mg、Y=61%)。
1H-NMR (300MHz、DMSO-d): δ ppm 1.21-1.32 (m, 2H) 1.42-1.65 (m, 4H) 1.81-2.05 (s, 6H) 2.11-2.23 (m, 5H) 2.65-2.71 (m, 2H) 6.84 (s, 2H) 7.41 (s, 1H) 7.52-7.61 (m, 3H) 9.1 (br s, 1H) 11.9 (br s, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 390.3 [M+H]
+
【0098】
(実施例12)
7−(3−(N−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(12)の合成
3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−アミン(300mg、2.70mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(380mg、Y=35%)。
MS (ESI
+) m/z: 394.2 [M+H]
+
【0099】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(380mg、0.966mmol)の加水分解により、化合物12を白色固体として得た(257mg、Y=70%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.30-1.45 (m, 4H) 1.52-1.71 (m, 4H) 2.14 (s, 6H) 2.31 (t, J=7.23 Hz, 2H) 2.66 (t, J=7.41 Hz, 2H) 7.02 (s, 1H) 7.37-7.44 (m, 2H) 7.50-7.66 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 380.3 [M+H]
+
【0100】
(実施例13)
7−(3−(N−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(13)の合成
2,4−ジメチルチアゾール−5−アミン(250mg、1.95mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(372mg、Y=46%)。
MS (ESI
+) m/z: 411.2 [M+H]
+
【0101】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(372mg、0.907mmol)の加水分解により、化合物13を白色固体として得た(257mg、Y=71%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.28-1.41 (m, 4H) 1.50-1.72 (m, 4H) 2.06 (s, 3H) 2.27 (s, 3H) 2.34 (t, J=7.26 Hz, 2H) 2.71 (t, J=7.37 Hz, 2H) 6.94 (s, 1H) 7.12-7.31 (m, 2H) 7.48-7.56 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 397.2 [M+H]
+
【0102】
(実施例14)
7−(3−(N−(4,5−ジメチルチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(14)の合成
4,5−ジメチルチアゾール−2−アミン(15mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4,5−ジメチルチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(17mg、Y=35%)。
MS (ESI
+) m/z: 425.2 [M+H]
+
【0103】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(17mg、0.040mmol)の加水分解により、化合物14を白色固体として得た(4.3mg、Y=27%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.05-1.43 (m, 4H) 1.53-1.72 (m, 4H) 2.13 (s, 6H) 2.30 (t, J=6.49 Hz, 2H) 2.68 (t, J=7.03 Hz, 2H) 7.06 (s, 1H) 7.30-7.37 (m, 2H) 7.68-7.73 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 397.1 [M+H]
+
【0104】
(実施例15)
7−(3−(N−(4,5−ジメチルオキサゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(15)の合成
4,5−ジメチルオキサゾール−2−アミン(13.5mg、0.120mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4,5−ジメチルオキサゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸エチルを得た(18mg、Y=37%)。
MS (ESI
+) m/z: 409.2 [M+H]
+
【0105】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3mg、7μmol)の加水分解により、化合物15を橙色ワックス状固体として得た(2mg、Y=71%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.07-1.44 (m, 4H) 1.56-1.72 (m, 7H) 1.99 (s, 3H) 2.28 (t, J=6.76 Hz, 2H) 2.61 (t, J=6.94 Hz, 2H) 6.97 (s, 1H) 7.28-7.34 (m, 2H) 7.56-7.71 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 381.2 [M+H]
+
【0106】
(実施例16)
7−(3−(N−(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(16)の合成
5−フェニル−1,2,4−チアジアゾール−3−アミン(17mg、0.094mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(7.5mg、Y=17%)。
MS (ESI
+) m/z: 460.2 [M+H]
+
【0107】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(2.5mg、5.4μmol)の加水分解により、化合物16を白色固体として得た(2.3mg、Y=94%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.12-1.45 (m, 4H) 1.55-1.68 (m, 4H) 2.21 (t, J=7.01 Hz, 2H) 2.48 (t, J=6.90 Hz, 2H) 7.03 (s, 1H) 7.39-7.70 (m, 5H) 7.84-7.98 (m, 4H).
MS (ESI
+) m/z: 446.2 [M+H]
+
【0108】
(実施例17)
7−(3−(N−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(17)の合成
3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(14mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(8.1mg、Y=16%)。
MS (ESI
+) m/z: 398.2 [M+H]
+
【0109】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(2.7mg、6.8μmol)の加水分解により、化合物17を黄色ワックス状固体として得た(0.6mg、Y=23%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.10-1.46 (m, 4H) 1.55-1.73 (m, 4H) 2.11 (s, 3H) 2.31 (t, J=6.91 Hz, 2H) 2.60 (t, J=7.06 Hz, 2H) 6.88 (br s, 1H) 7.30-7.35 (m, 2H) 7.54-7.70 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 384.2 [M+H]
+
【0110】
(実施例18)
7−(3−(N−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(18)の合成
5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(14mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(12mg、Y=25%)。
MS (ESI
+) m/z: 398.2 [M+H]
+
【0111】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(1.5mg、3.8μmol)の加水分解により、化合物18を白色固体として得た(1.3mg、Y=90%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.11-1.49 (m, 4H) 1.56-1.74 (m, 4H) 2.28 (t, J=6.86 Hz, 2H) 2.53 (s, 3H) 2.62 (t, J=7.00 Hz, 2H) 7.02 (s, 1H) 7.36-7.47 (m, 2H) 7.64-7.74 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 384.1 [M+H]
+
【0112】
(実施例19)
7−(3−(N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(19)の合成
3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−アミン(14mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(11mg、Y=22%)。
MS (ESI
+) m/z: 395.2 [M+H]
+
【0113】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(11mg、0.027mmol)の加水分解により、化合物19を黄色ワックス状固体として得た(4.0mg、Y=39%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.24-1.46 (m, 4H) 1.55-1.71 (m, 4H) 1.82 (s, 3H) 2.06 (s, 3H) 2.36 (t, J=7.03 Hz, 3H) 2.67 (t, J=7.58 Hz, 3H) 7.37-7.45 (m, 2H) 7.48-7.53 (m, 1H) 7.58 (s, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 381.2 [M+H]
+
【0114】
(実施例20)
7−(3−(N−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(20)の合成
5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−アミン(50mg、0.509mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(77mg、Y=40%)。
MS (ESI
+) m/z: 381.2 [M+H]
+
【0115】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(50mg、0.131mmol)の加水分解により、化合物20を白色固体として得た(17mg、Y=35%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.16-1.42 (m, 4H) 1.54-1.72 (m, 4H) 2.25 (s, 3H) 2.30 (t, J=6.88 Hz, 2H) 2.58 (t, J=7.02 Hz, 2H) 7.36-7.48 (m, 3H) 7.66 (s, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 367.1 [M+H]
+
【0116】
(実施例21)
7−(3−(N−(3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(21)の合成
3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−アミン(40mg、0.357mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(60mg、Y=43%)。
MS (ESI
+) m/z: 395.2 [M+H]
+
【0117】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(60mg、0.152mmol)の加水分解により、化合物21を白色固体として得た(23mg、Y=40%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.20-1.45 (m, 4H) 1.56-1.72 (m, 4H) 2.44 (s, 6H) 2.32 (t, J=6.90 Hz, 2H) 2.59 (t, J=7.06 Hz, 2H) 7.35-7.43 (m, 2H) 7.73-7.81 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 381.1 [M+H]
+
【0118】
(実施例22)
7−(3−(N−(3−フェニルイソチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(22)の合成
3−フェニルイソチアゾール−5−アミン(22mg、0.12mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3−フェニルイソチアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(11mg、Y=20%)。
MS (ESI
+) m/z: 459.2 [M+H]
+
【0119】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(11mg、0.025mmol)の加水分解により、化合物22をベージュ色固体として得た(6.0mg、Y=53%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.15-1.43 (m, 4H) 1.49-1.73 (m, 4H) 2.34 (t, J=7.03 Hz, 2H) 2.65 (t, J=7.03 Hz, 2H) 7.08 (s, 1H) 7.35-7.42 (m, 5 H) 7.68-7.88 (m, 4H).
MS (ESI
+) m/z: 445.2 [M+H]
+
【0120】
(実施例23)
7−(3−((5−ヒドロキシナフタレン−1−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(23)の合成
5−アミノナフタレン−1−オール(24mg、0.15mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−((5−ヒドロキシナフタレン−1−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(34mg、Y=51%)。
MS (ESI
+) m/z: 442.3 [M+H]
+
【0121】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3.2mg、8.4μmol)の加水分解により、化合物22をワックス状黄色固体として得た(2.2mg、Y=71%)。
1H-NMR (300MHz、メタノール-d): δ ppm 1.11-1.20 (m, 2H) 1.22-1.40 (m, 5H) 1.55-1.78 (m, 2H) 2.21-2.41 (m, 2H) 2.43-2.56 (m, 2H) 6.73-6.74 (m, 1H) 7.04-7.09 (m, 1H) 7.19-7.22 (m, 1H) 7.28-7.34 (m, 5H) 7.53-7.54 (m, 1H) 8.09-8.11 (m, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 428.4 [M+H]
+
【0122】
(実施例24)
7−(3−((4−フルオロ−2,6−ジメチルベンゾイル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(24)の合成
4−フルオロ−2,6−ジメチルベンズアミド(18mg、0.11mmol)から出発して、ピリジンを水素化ナトリウムで置換し、反応を乾燥DMF中で実施することを除いて手順Aに記載されるように、7−(3−((4−フルオロ−2,6−ジメチルベンゾイル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(13mg、Y=26%)。
MS (ESI
+) m/z: 450.4 [M+H]
+
【0123】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3.9mg、8.6μmol)の加水分解により、化合物24を黄色ワックス状固体として得た(3.3mg、Y=88%)。
1H-NMR (クロロホルム-d): δ ppm 1.20-1.43 (m, 4H) 1.53-1.57 (m, 4H) 1.90 (s, 6H) 2.34 (t, J=7.03 Hz, 2H) 2.54 (t, J=7.08 Hz, 2H) 6.21 (br s, 1H) 6.67 (d, J=9.2 Hz, 2H) 7.33-7.41 (m, 2H) 7.47-7.54 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 436.5 [M+Na]
+
【0124】
(実施例25)
7−(4−((4−フルオロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(25)の合成
4−フルオロ−2,6−ジメチルアニリン(74.2mg、0.533mmol)から出発して、7−(4−(クロロスルホニル)フェニル)ヘプタン酸メチルから出発することを除いて手順Aに記載されるように、7−(4−((4−フルオロ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(81mg、Y=36%)。
MS (ESI
+) m/z: 422.4 [M+H]
+
【0125】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体の加水分解により、化合物25を褐色ワックス状固体として得た(71mg、Y=91%)。
1H-NMR (クロロホルム-d): δ ppm 1.21-1.45 (m, 4H) 1.50-1.59 (m, 4H) 1.98 (s, 6H) 2.37 (t, J=7.02 Hz, 2H) 2.63 (t, J=7.11 Hz, 2H) 6.25 (br s, 1H) 6.69 (d, J=9.2 Hz, 2H) 7.32-7.38 (m, 2H) 7.45-7.54 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 408.3 [M+H]
+
【0126】
(実施例26)
7−(3−(N−(2−エチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(26)の合成
2−エチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン(17mg、0.15mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2−エチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(16mg、Y=26%)。
MS (ESI
+) m/z: 395.2 [M+H]
+
【0127】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(16mg、0.041mmol)の加水分解により、化合物26をベージュ色固体として得た(12mg、Y=77%)。
1H-NMR (400MHz、アセトン-d6): δ ppm 1.29-1.42 (m, 7H) 1.49-1.65 (m, 4H) 2.28 (t, J=7.31 Hz, 2H) 2.69 (t, J=7.63 Hz, 2H) 4.25 (q, J=7.31 Hz, 2H) 7.40-7.51 (m, 3H) 7.58-7.69 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 381.2 [M+H]
+
【0128】
(実施例27)
7−(3−(N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(27)の合成
2−メチル−2H−テトラゾール−5−アミン(15mg、0.15mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(10mg、Y=17%)。
MS (ESI
+) m/z: 382.2 [M+H]
+
【0129】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3.6mg、9.4μmol)の加水分解により、化合物27を白色固体として得た(2.0mg、Y=58%)。
1H-NMR (400MHz、アセトン-d6): δ ppm 1.33-1.44 (m, 4H) 1.49-1.69 (m, 4H) 2.28 (t, J=6.68 Hz, 2H) 2.81 (t, J=7.14 Hz, 2H) 3.58 (s, 3H) 7.03 (s, 1H) 7.48-7.53 (m, 2H) 7.77-7.96 (m, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 368.2 [M+H]
+
【0130】
(実施例28)
7−(3−(N−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(28)の合成
4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−アミン(15mg、0.15mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−メチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(9.5mg、Y=16%)。
MS (ESI
+) m/z: 383.2 [M+H]
+
【0131】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3.6mg、9.4μmol)の加水分解により、化合物28を白色固体として得た(3.0mg、Y=87%)。
1H-NMR (400MHz、アセトン-d6): δ ppm 1.23-1.43 (m, 5H) 1.53-1.69 (m, 4H) 2.28 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.70 (t, J=9.50 Hz, 2H) 3.98-4.12 (m, 1H) 4.24-4.37 (m, 1H) 4.57-4.66 (m, 1H) 7.43 (m, 1H) 7.56-7.77 (m, 2H) 8.18 (br s, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 369.2 [M+H]
+
【0132】
(実施例29)
7−(3−(N−(3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(29)の合成
3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(18mg、0.13mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸2−エチルヘキシルを得た(31mg、Y=45%)。
MS (ESI
+) m/z: 520.4 [M+H]
+
【0133】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(4.0mg、7.7μmol)の加水分解により、化合物29を白色固体として得た(3.0mg、Y=96%)。
1H-NMR (400MHz、溶媒): δ ppm 1.56-1.71 (m, 4H) 1.74-1.84 (m, 6H) 2.01-2.16 (m, 6H) 2.26 (t, J=7.02 Hz, 2H) 2.70 (t, J=6.82 Hz, 2H) 3.16 (br d, J=8.27 Hz, 1H) 3.57-3.64 (m, 1H) 7.02-7.06 (m, 1H) 7.12 (br s, 1H) 7.38-7.41 (m, 1H) 7.63-7.72 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 408.2 [M+H]
+
【0134】
(実施例30)
7−(3−(N−(3−フェニルイソチアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(30)の合成
3−フェニルイソチアゾール−4−アミン(23mg、0.13mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3−フェニルイソチアゾール−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸2−エチルヘキシルを得た(23mg、Y=31%)。
MS (ESI
+) m/z: 557.3 [M+H]
+
【0135】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(3.0mg、5.4μmol)の加水分解により、化合物30を黄色固体として得た(2.0mg、Y=84%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.16-1.43 (m, 4H) 1.55-1.71 (m, 4H) 2.22 (t, J=7.00 Hz, 2H) 2.46 (t, J=6.69 Hz, 2H) 7.00 (s, 1H) 7.39-7.70 (m, 6H) 7.84-7.98 (m, 4H).
MS (ESI
+) m/z: 445.2 [M+H]
+
【0136】
(実施例31)
7−(3−(N−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(31)の合成
乾燥DCM(0.5mL)に化合物8(11mg、0.026mmol)を溶解させた。混合物を0℃に冷却し、1Mの三臭化ホウ素のDCM溶液(0.072mL、0.072mmol)を添加した。混合物を、室温まで温まるままにし、5時間にわたって攪拌した。水(1mL)を添加し、混合物を10分間にわたって攪拌した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカ(DCM/MeOH 95/5)上で精製して、化合物31を黄色液体として得た(2.6mg、Y=24%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.16-1.70 (m, 8H) 1.85 (s, 6H) 2.38 (t, J=7.03 Hz, 2H) 2.57 (t, J=7.46 Hz, 2H) 6.03 (br s, 1H) 6.48 (s, 2H) 7.30-7.46 (m, 3H) 7.52-7.76 (m, 1H).
MS (ESI
+) m/z: 406.2 [M+H]
+
【0137】
(実施例32)
7−(3−(N−(3,5−ジメチル−(1,1’−ビフェニル)−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(32)の合成
4−ブロモ−2,6−ジメチルアニリン(1.0g、5.0mmol)から出発して、化合物9について記載したように、鈴木カップリングにより、3,5−ジメチル−(1,1’−ビフェニル)−4−アミン(354mg、Y=36%)を合成した。
MS (ESI
+) m/z: 198.2 [M+H]
+
【0138】
3,5−ジメチル−(1,1’−ビフェニル)−4−アミン(30.9mg、0.157mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(3,5−ジメチル−(1,1’−ビフェニル)−4−イル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(13mg、Y=17%)。
MS (ESI
+) m/z: 480.2 [M+H]
+
【0139】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(13mg、0.027mmol)の加水分解により、化合物32を褐色油状物として得た(11mg、Y=87%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.22-1.36 (m, 4H) 1.49-1.69 (m, 4H) 2.08 (s, 6H) 2.29 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.60 (t, J=7.30 Hz, 2H) 6.32 (br s, 1H) 7.22-7.27 (m, 2H) 7.31-7.46 (m, 5H) 7.48-7.62 (m, 4H).
MS (ESI
+) m/z: 488.3 [M+Na]
+
【0140】
(実施例33)
7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−フェノキシフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(33)の合成
乾燥トルエン(2.5mL)中に、4−ブロモ−2,6−ジメチルアニリン(500mg、2.50mmol)、フェノール(282mg、3.00mmol)、ヨウ化銅(I)(47.6mg、0.250mmol)、1−ブチル−1H−イミダゾール(0.164mL、1.25mmol)および炭酸カリウム(691mg、5.00mmol)を懸濁させた。150℃において、2時間にわたって混合物にマイクロ波を照射した。減圧下で溶媒を除去した後に、残渣をAcOEt(15mL)中に溶解させ、食塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、セミ分取HPLC−UVで精製して、2,6−ジメチル−4−フェノキシアニリンを褐色個体として得た(280mg、Y=52%)。
MS (ESI
+) m/z: 214.1 [M+H]
+
【0141】
2,6−ジメチル−4−フェノキシアニリン(33.4mg、0.157mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−フェノキシフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(17mg、Y=22%)。
MS (ESI
+) m/z: 518.2 [M+Na]
+
【0142】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(17mg、0.034mmol)の加水分解により、化合物33を褐色油状物として得た(16mg、Y=97%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.23-1.37 (m, 4H) 1.52-1.68 (m, 4H) 1.97 (s, 6H) 2.33 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.63 (t, J=7.30 Hz, 2H) 6.21 (br s, 1H) 6.63 (s, 2H) 6.99 (d, J=8.12 Hz, 2H) 7.05-7.19 (m, 1H) 7.29-7.43 (m, 4H) 7.45-7.60 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 504.2 [M+Na]
+
【0143】
(実施例34)
7−(3−(N−(4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(34)の合成
アセトン(3mL)中に、4−アミノ−3,5−ジメチルフェノール(400mg、2.92mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネートを溶解させ、混合物を22時間にわたって攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣にヘキサン(10mL)を添加した。混合物を70時間にわたって攪拌し、その後に濾過した。固体残渣をシリカ(ヘキサン/AcOEt 9/1)上で精製し、tert−ブチル(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)カルバメートを白色固体として得た(433mg、Y=63%)。
MS (ESI
+) m/z: 260.1 [M+Na]
+
【0144】
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に、tert−ブチル(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)カルバメートを溶解させた。(ブロモメチル)ベンゼン(0.381mL、3.20mmol)、炭酸カリウム(885mg、6.41mmol)およびヨウ化カリウム(798mg、4.80mmol)を添加し、100℃において、2時間にわたって混合物にマイクロ波を照射した。AcOEt(20mL)を添加し、混合物を食塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、セミ分取HPLC−UVで精製して、tert−ブチル(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチルフェニル)カルバメートを得た(353mg、Y=37%)。
MS (ESI
+) m/z: 350.2 [M+Na]
+
【0145】
乾燥ジクロロメタン(2mL)中に、tert−ブチル(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチルフェニル)カルバメート(353mg、1.08mmol)を溶解させた。4Mの塩化水素のジオキサン溶液(0.54mL、2.16mmol)を添加し、混合物を12時間にわたって攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチルアニリン塩酸塩をベージュ色固体として得た(285mg、Y=定量的)。
MS (ESI
+) m/z: 228.2 [M+H]
+
【0146】
4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチルアニリン塩酸塩(41.4mg、0.157mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジメチルフェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(27mg、Y=34%)。
MS (ESI
+) m/z: 532.3 [M+Na]
+
【0147】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(27mg、0.053mmol)の加水分解により、化合物34をベージュ色固体として得た(23mg、Y=87%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.24-1.38 (m, 4H) 1.50-1.70 (m, 4H) 1.97 (s, 6H) 2.33 (t, J=7.30 Hz, 2H) 2.61 (t, J=7.58 Hz, 2H) 5.00 (s, 2H) 6.19 (br s, 1H) 6.62 (s, 2H) 7.31-7.45 (m, 7H) 7.50-7.58 (m, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 496.2 [M+H]
+
【0148】
(実施例35)
7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸(35)の合成
窒素雰囲気下、乾燥ジクロロメタン(5mL)中に、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(759mg、3.98mmol)、3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール(500mg、3.62mmol)およびトリエチルアミン(0.555mL、3.98mmol)を溶解させ、混合物を12時間にわたって攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をセミ分取HPLC−UVで精製して、4−メチルベンゼン−1−スルホン酸3−(メチルスルホニル)プロピルを白色固体として得た(881mg、Y=83%)。
MS (ESI
+) m/z: 293.1 [M+H]
+
【0149】
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中に、tert−ブチル(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)カルバメート(化合物34の合成において報告したように合成したもの)(269mg、1.13mmol)、4−メチルベンゼン−1−スルホン酸3−(メチルスルホニル)プロピル(398mg、1.36mmol)および炭酸カリウム(188mg、1.36mmol)を溶解させ、窒素雰囲気下80℃において、混合物を12時間にわたって攪拌した。AcOEt(20mL)を添加し、混合物を食塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をセミ分取HPLC−UVで精製して、tert−ブチル(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)カルバメートを白色固体として得た(375mg、Y=93%)。
MS (ESI
+) m/z: 380.2 [M+Na]
+
【0150】
化合物34の合成において報告したように、tert−ブチル(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)カルバメート(375mg、1.05mmol)から出発して、2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)アニリン塩酸塩を得た(309mg、Y=定量的)。
MS (ESI
+) m/z: 258.1 [M+H]
+
【0151】
2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)アニリン塩酸塩(46.1mg、0.157mmol)から出発して、手順Aに記載されるように、7−(3−(N−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)スルファモイル)フェニル)ヘプタン酸メチルを得た(33mg、Y=39%)。
MS (ESI
+) m/z: 562.3 [M+Na]
+
【0152】
次いで、化合物1について記載されるように、エステル誘導体(20mg、0.046mmol)の加水分解により、化合物35を白色固体として得た(23mg、Y=83%)。
1H-NMR (300MHz、クロロホルム-d): δ ppm 1.24-1.43 (m, 4H) 1.51-1.67 (m, 4H) 1.96 (s, 6H) 2.26-2.41 (m, 4H) 2.61 (t, J=7.58 Hz, 2H) 2.97 (s, 3H) 3.22-3.31 (m, 2H) 4.04 (t, J=5.68 Hz, 2H) 6.32 (br s, 1H) 6.52 (s, 2H) 7.33-7.41 (m, 2H) 7.48-7.58 (m, 2H) 9.36 (br s, 2H).
MS (ESI
+) m/z: 526.2 [M+H]
+
【0153】
(実施例36)
GPR120/40活性化:インビトロCa
2+動員
全ての化合物によるGPR120/40の活性化を、Ca
2+感受性蛍光染料を用いる細胞内カルシウム濃度の変化を測定することにより決定した。実験を、ヒトGPR120またはGPR40を安定的に発現しているCHO−k1細胞を用いて実施した。細胞は、384プレートの完全培地中に10000細胞/セルで播種され、37℃、5%CO
2において終夜にわたって成長させた。播種後24時間の時点で、細胞培養培地を除去し、細胞に、蛍光性Ca
2+指示薬(タイロード緩衝液中のFluo-8 NW染料)を装填した。染料を装填した細胞プレートを、黄色光ナトリウムランプの下で、室温において、1時間にわたって培養した。
【0154】
細胞を、10μM、30μMおよび60μMの試験化合物および対照標準で処理した。7分間の期間にわたって速度論的応答を監視した(FLIPRETETRAシステムを使用)。次いで、〜EC50の3倍濃縮参照アゴニストの第2注入物を細胞に投与し、さらなる3分間の期間にわたって放出される蛍光の信号を測定した。アゴニストの効果は、活性化のパーセンテージで表され、100%活性化は、試験ウェルの応答値が刺激剤対照標準(αリノレン酸基準アゴニストEC100)のレベルと同一のレベルに到達する結果であり、0%活性化は、試験ウェルの応答値がAGO_KRV(アゴニストの速度論的応答値)応答値における中性対照標準(分析緩衝液)のレベルと同一のレベルに到達する結果である。それぞれの化合物で得られた結果を第1表で報告する。
【0155】
(実施例37)
GPR120/40活性化:インビトロGLP−1分泌
12−プレートに2×10
5のSTC−1細胞を播種し、24時間後に選択された化合物で処理した。マトリゲル被覆された12−プレートにおいて、1×10
6のNCI−H716細胞を分化させ、48時間後に処理した。
【0156】
実験の当日、ウェルを1mLのPBSで一回洗浄し、次いで、細胞を、STC−1について30μMの選択された化合物を含有するDMEM(血清不含、フェノールレッド不含)0.5mLで、分化したNCI−H716について100μMの選択された化合物を含有するDMEM(血清不含、フェノールレッド不含)0.5mLで、30分間にわたって刺激した。負の対照標準としてDMSOを用い、正の対照標準としてα−リノレン酸(内因性アゴニスト)を用いた。刺激の後に、上澄みを収集し、4℃において4秒間にわたり4000rpmで遠心分離し、ELISAによるGLP−1検出のために用いた。
【0157】
STC−1細胞においてアリールスルホンアミド化合物を試験し、結果を第1表に示した。
【0158】
最も活性が高い化合物1、2、3、4、6、7、9、10、11および33は、低いマイクロモル範囲においてGPR120およびGPR40に対する著しいアゴニスト活性(カルシウム動員分析におけるAC
50値として測定される)を示した。同一の化合物は、STC−1(ネズミ)およびNCI−H716(ヒト)腸内分泌細胞の両方におけるGLP−1分泌においても有効であることが見出された。したがって、さらなるキャラクタリゼーションのための、それら化合物の可能性が確認された。
【0159】
【表1】
【0160】
【表2】
【0161】
【表3】
【0162】
【表4】
【0163】
【表5】