特許第6963630号(P6963630)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6963630
(24)【登録日】2021年10月19日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】冷凍機器の筐体断熱容器及び冷凍機器
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/06 20060101AFI20211028BHJP
   F25D 23/08 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   F25D23/06 H
   F25D23/08 W
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-558356(P2019-558356)
(86)(22)【出願日】2017年8月4日
(65)【公表番号】特表2020-517901(P2020-517901A)
(43)【公表日】2020年6月18日
(86)【国際出願番号】CN2017096036
(87)【国際公開番号】WO2018201634
(87)【国際公開日】20181108
【審査請求日】2019年10月25日
(31)【優先権主張番号】201710317427.8
(32)【優先日】2017年5月5日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517215043
【氏名又は名称】合肥華凌股▲ふん▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】姚 君
(72)【発明者】
【氏名】江 明波
【審査官】 関口 勇
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−011437(JP,U)
【文献】 特開2009−250414(JP,A)
【文献】 実開昭63−201993(JP,U)
【文献】 特開昭56−100946(JP,A)
【文献】 実開昭56−157202(JP,U)
【文献】 特開2011−064242(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/064460(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/06
F25D 23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍機器の筐体断熱容器であって、
前記筐体断熱容器は、複数の発泡板を含み、少なくとも隣接する二つの前記発泡板は、接続機構によって接続され、前記接続機構は、第1の接続部材と、第2の接続部材と、接続フックと、固定ポストと、弾性突起とを含み、
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材は、それぞれ二つの前記発泡板に接続され、
前記接続フックは、接続位置と分離位置との間で回転可能に前記第1の接続部材に設けられ、
前記固定ポストは、前記第2の接続部材に設けられ、前記弾性突起は、前記第1の接続部材又は前記第2の接続部材に設けられ、頂点が前記接続フック側に突出する略三角形状を有し、前記略三角形状の前記頂点に向かう第一の辺と第二の辺とはいずれも底辺に対して鋭角で傾斜しており、前記第一の辺の傾斜角は前記第二の辺の傾斜角よりも小さく、
前記接続フックは、前記接続位置への回転中に前記弾性突起の前記第一の辺を押圧し、前記接続位置で、前記接続フックが前記固定ポストと結合するまで回転し、且つ前記固定ポストと前記弾性突起との間に位置し、
前記接続フックは、前記分離位置への回転中に前記弾性突起の前記第二の辺を押圧し、前記分離位置で、前記接続フックは、前記固定ポストと分離する、
ことを特徴とする冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項2】
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材は、対応する前記発泡板にそれぞれ貼り付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項3】
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材は、対応する前記発泡板内にそれぞれ発泡して接続される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項4】
隣接する二つの前記発泡板のうち、一つの発泡板に凸条が設けられ、もう一つの発泡板に前記凸条と結合するスロットが設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項5】
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材のうちの一方は、前記一つの発泡板内に設けられ、且つ前記凸条と同一平面にあり、他方は、前記もう一つの発泡板内に設けられ、且つ前記スロットの底壁と同一平面にある、
ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項6】
前記第1の接続部材に収容溝が設けられ、前記分離位置で、前記接続フックは、前記収容溝内に収納されるまで回転する、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項7】
前記第1の接続部材は、本体とカバー本体と含み、前記本体に両側が開放された溝が設けられ、前記カバー本体は、前記本体に設けられて前記溝の一側の開口を閉塞して前記収容溝を画定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項8】
前記第2の接続部材内に結合空間が設けられ、前記固定ポストは、前記結合空間内に設けられ、前記分離位置で、前記接続フックは、前記結合空間の外側に回転する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷凍機器の筐体断熱容器。
【請求項9】
冷凍機器であって、
請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍機器の筐体断熱容器を含む、
ことを特徴とする冷凍機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電技術の分野に関し、特に、冷凍機器の筐体断熱容器及びそれを有する冷凍機器に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の冷蔵庫の生産プロセスでは、一般的に、筐体と扉体は、別々に生産される。冷蔵庫の筐体は、断熱仕切り板の空間が設けられる必要があるため、冷蔵庫の筐体の生産には、大きな製造機器と金型を設計して製造する必要があり、金型は、生産中で損傷を起こしやすく、金型の交換には、大量の労働力と費用を消費する必要がある。加工が完了した冷蔵庫の半製品を搬送する際に、大量の空間を占有する必要があり、大きな資源の浪費を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術における少なくとも一つの技術的課題を解决することを目的とする。そのため、本発明は、冷蔵庫の断熱板の組み立てと冷蔵庫製品の搬送が容易になり、生産と搬送コストを節約する冷凍機器の筐体断熱容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の冷凍機器の筐体断熱容器を有する冷凍機器をさらに提供する。
【0005】
本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器は、複数の発泡板を含み、少なくとも隣接する二つの発泡板は、接続機構によって接続され、接続機構は、第1の接続部材と、第2の接続部材と、接続フックと、固定ポストと、弾性突起とを含み、第1の接続部材と第2の接続部材は、それぞれ二つの発泡板に接続され、接続フックは、接続位置と分離位置との間で回転可能に第1の接続部材に設けられ、固定ポストは、第2の接続部材に設けられ、弾性突起は、第1の接続部材又は第2の接続部材に設けられ、回転中の接続フックは、弾性突起を押圧し、接続位置で、接続フックが固定ポストと結合するまで回転し、且つ固定ポストと弾性突起との間に位置し、分離位置で、接続フックが固定ポストと分離する。
【0006】
本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器は、接続機構を採用して複数の発泡板を互いに接続して筐体断熱容器を構成することによって、冷凍機器筐体の組み立てと搬送が容易になり、コストを節約し、接続機構の接続部材に弾性突起と接続フックを配置し、接続フックを異なる方向に回転することによって接続部材の結合及び分離を実現することができ、構造の結合が安定しているため、冷凍機器の隣接する断熱板間の固定と接続が緊密になることを実現し、隣接する断熱板間で生じるコールドリーク現象の発生を低減する。
【0007】
本発明のいくつかの実施例によれば、第1の接続部材と第2の接続部材は、対応する発泡板にそれぞれ貼り付けられる。
【0008】
本発明のいくつかの実施例によれば、第1の接続部材と第2の接続部材は、対応する発泡板内にそれぞれ発泡して接続される。
【0009】
本発明のいくつかの実施例によれば、隣接する二つの発泡板のうち、一つの発泡板に凸条が設けられ、もう一つの発泡板に凸条と結合するスロットが設けられる。
【0010】
本発明のいくつかの実施例では、第1の接続部材と第2の接続部材のうちの一方は、一つの発泡板内に設けられ、且つ凸条と同一平面にあり、他方は、もう一つの発泡板内に設けられ、且つスロットの底壁と同一平面にある。
【0011】
本発明のいくつかの実施例によれば、第1の接続部材に収容溝が設けられ、分離位置で、接続フックは、収容溝内に収納するまで回転する。
【0012】
本発明のいくつかの実施例では、第1の接続部材は、本体とカバー本体と含み、本体に両側が開放された溝が設けられ、カバー本体は、本体に設けられ溝の一側の開口を閉塞して収容溝を画定する。
【0013】
本発明のいくつかの実施例では、収容溝の底壁に結合孔が設けられ、接続フックの一端に結合孔に回転して結合する結合ポストが設けられ、接続機構は、第1の接続部材に設けられ、且つ接続フックに当接され結合ポストを結合孔内に位置決めする位置制限部材をさらに含む。
【0014】
本発明のいくつかの実施例によれば、第2の接続部材内に結合空間が設けられ、固定ポストは、結合空間内に設けられ、分離位置に接続フックは、結合空間の外側に回転する。
【0015】
本発明の実施例に係る冷凍機器は、本発明の上記の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例に係る冷凍機器は、上記の冷凍機器の筐体断熱容器を配置し、接続機構を採用して複数の発泡板を互いに接続して、冷凍機器の筐体の断熱容器を構成することによって、冷凍機器筐体の組み立てと搬送が容易になり、コストを節約し、接続機構の接続部材に弾性突起と接続フックを配置し、接続フックを異なる方向に回転することによって接続部材の結合及び分離を実現することができ、構造の結合が安定しているため、隣接する断熱板間の固定と接続が緊密になることを実現し、隣接する断熱板間で生じるコールドリーク現象の発生を低減する。
【0017】
本発明の付加的な特徴及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本発明の実践により理解される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の上記及び/又は付加的な側面及び利点は、以下、図面を参照した実施形態についての説明において、明らかになり、理解しやすくなる。
図1】本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器の接続機構の概略分解図である。
図2】本発明の実施例に係る第1の接続部材の概略分解図である。
図3】本発明の実施例に係る接続フックと固定ポストとの結合の概略図である。
図4】本発明の実施例に係る第1の接続部材と第2の接続部材との結合の概略図である。
図5】本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器の隣接する発泡板の結合の概略図である。
図6図5のA−A方向の断面図である。
図7】本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器の発泡板の概略構造図であり、当該発泡板に凸条が設けられる。
図8】本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器の発泡板の概略構造図、当該発泡板にスロットが設けられる。
図9】本発明の実施例に係る接合が完了した冷凍機器の筐体断熱容器の全体構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。前記実施例における例が図面に示され、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する要素、或いは、同一又は類似する機能を有する要素を示す。以下に、図面を参照しながら説明される実施例は例示するものであり、本発明を解釈するためだけに用いられ、本発明を限定するものと理解してはならない。
【0020】
本発明の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「逆時計回り」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本発明を便利にまたは簡単に説明するために使用されるものであり、指定された装置又は要素が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されることを指示又は暗示するものではないので、本発明を限定するものであると理解してならない。よって、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、少なくとも一つの当該特徴を含んでいることを、明示又は暗黙的に指す。本発明の説明において、他の説明がない限り、「複数」とは、少なくとも二つ以上を意味する。
【0021】
本発明の説明において、明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「互いに接続」、「接続」、「固定」との用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能である。机械的な接続や、電気的な接続も可能である。直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することや、二つの要素の内部が連通することや、あるいは二つの要素の間に相互作用関係があることも可能である。当業者であれば、具体的な状況によって上記用語の本発明においての具体的な意味を理解することができる。
【0022】
以下、図1図9を参照して本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器100を詳細に説明し、筐体断熱容器100は、複数の発泡板10から構成される。
【0023】
図1図9に示すように、本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器100は、複数の発泡板10を含み、少なくとも隣接する二つの発泡板10は、接続機構20によって接続され、その中、接続機構20は、第1の接続部材210と、第2の接続部材220と、接続フック211と、固定ポスト221と、弾性突起216とを含む。その中、第1の接続部材210と第2の接続部材220とは、それぞれ二つの発泡板10に接続される。接続機構20は、第1の接続部材210と第2の接続部材220との結合及び分離を制御することによって、隣接する二つの発泡板10の接続と分離を制御するように実現することができると理解すべきである。
【0024】
接続フック211は、接続位置と分離位置との間で回転可能に第1の接続部材210に設けられる。具体的には、接続フック211は、回転可能に第1の接続部材210に設けられ、接続フック211は、接続位置と分離位置とを有する。隣接する発泡板10が接合を行う場合、ツールで接続フック211を制御して異なる方向に回転することができ、第1の接続部材210と第2の接続部材220との結合及び分離を実現することができ、さらに二つの発泡板10の接合及び分離を完了することができる。
【0025】
固定ポスト221は、第2の接続部材220に設けられ、弾性突起216は、第1の接続部材210又は第2の接続部材220に設けられ、接続フック211は、回転中に弾性突起216を押圧し、接続位置で、接続フック211が固定ポスト221と結合するまで回転し、結合位置は、固定ポスト221と弾性突起216との間に位置し、分離位置で、接続フック211は、固定ポスト221と分離する。弾性突起216の位置は一定ではなく、第1の接続部材210に設けられても良いし、又は第2の接続部材220に設けられてもよく、接続フック211と固定ポスト221との結合が強固にすればよい。例えば、一つの具体的な例では、接続フック211が分離位置に位置する場合、接続フック211を時計回りに回転することができ、接続フック211は、回転中に弾性突起216を押圧し、接続フック211は、弾性突起216を越えた後に固定ポスト221と結合する位置まで回転し、当該結合位置では、接続フック211の位置は、固定ポスト221と弾性突起216との間に画定されることによって、結合の安定性を保証し、第1の接続部材210と第2の接続部材220とが一体に安定的に接続することを確保する。
【0026】
本発明の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器100は、接続機構20を採用して複数の発泡板10を互いに接続して構成することによって、冷凍機器筐体の組み立てと搬送が容易になり、コストを節約し、接続機構20の接続部材に弾性突起216と接続フック211とを配置し、接続フック211を異なる方向に回転することによって接続部材の結合及び分離を実現することができ、構造の結合が安定しているため、冷凍機器の隣接する断熱板間の固定と接続が緊密になることを実現し、隣接する断熱板間で生じるコールドリーク現象の発生を低減する。
【0027】
本発明のいくつかの実施例では、第1の接続部材210と第2の接続部材220とは、対応する発泡板10にそれぞれ貼り付けられる。例えば、図5図6に示すように、隣接する発泡板10の接合作業を行う場合、それぞれ第1の接続部材210と第2の接続部材220を貼り付け方式によって二つの発泡板10に固定的に貼り付け、ツールによって接続機構20の接続フック211と固定ポスト221との結合を制御して二つの隣接する発泡板10の接合を実現する。
【0028】
本発明の他の実施例では、第1の接続部材210と第2の接続部材220とは、対応する発泡板10内にそれぞれ発泡して接続される。このように、二つの発泡板10が接続された後、接続機構20は、発泡板10に隠蔽されることができ、全体的な美観を向上させる。
【0029】
図7図8に示すように、本発明のいくつかの実施例では、隣接する二つの発泡板10のうち、一つの発泡板10に凸条110が設けられ、もう一つの発泡板10に凸条110と結合するスロット120が設けられる。凸条110が設けられた発泡板10とスロット120が設けられた発泡板10は、ペアリングして設置することができ、2枚の発泡板10の接合を行う場合、凸条110が設けられた一つの発泡板10とスロット120が設けられた一つの発泡板10を選択し、2枚の発泡板10は、凸条110とスロット120との結合によって互いに接合される。
【0030】
凸条110とスロット120を設けることによって、隣接する二つの発泡板10間の接触面積を増加することができ、接触線を曲げることによって、コールドリーク現象をさらに低減することができる。
【0031】
さらに、図5図8に示すように、第1の接続部材210と第2の接続部材220のうちの一方は、一つの発泡板10内に設けられ、且つ凸条110と同一平面にあり、他方は、もう一つの発泡板10内に設けられ、且つスロット120の底壁と同一平面にある。具体的には、凸条110とスロット120が設けられた発泡板10内に接続機構20の取り付けスペースが設けられることができ、接続部材を凸条110が設けられた発泡板10内に取り付ける場合、接続部材の外端は、凸条110の外面と同一平面にあるべきであり、接続部材をスロット120が設けられた発泡板10内に取り付ける場合、接続部材の外端は、スロット120の底壁と同一平面にあるべきであり、2枚の発泡板10が接合される場合、凸条110とスロット120との結合が完了した後、二つの発泡板10を緊密に互いに接合することができ、コールドリークの現象が発生しない。例えば、図6に示すように、第1の接続部材210は、凸条110が設けられた発泡板10内に取り付けられ、第2の接続部材220は、スロット120が設けられた発泡板10内に取り付けられ、第1の接続部材210と第2の接続部材220とは、接続して結合され、二つの発泡板10を接続して互いに接合される。
【0032】
図1図2に示すように、本発明のいくつかの実施例によれば、第1の接続部材210に収容溝212が設けられ、分離位置に、接続フック211は、収容溝212内に収納するまで回転する。収容溝212は、接続フック211の取り付け位置を画定し、結合状態において、接続フック211は、時計回り及び逆時計回りの回転を実現することができると理解すべきである。収容溝212を設けて接続フック211を収納することによって、接続機構20が衝撃を受けた時に接続フック211の損傷を低減することができ、接続機構20の使用の信頼性を向上させることができる。
【0033】
図2に示すように、本発明のいくつかの例では、第1の接続部材210は、本体213とカバー本体214とを含み、本体213に両側が開放された溝2131が設けられ、カバー本体214は、本体213に設けられて溝2131の一側の開口を閉塞して収容溝212を画定する。具体的には、溝2131は、接続フック211と収容溝212との取り付け結合の空間を画定し、本体213とカバー本体214とが結合した後、溝2131は一側のみ開放し、接続フック211は、開放された一側の空間によって固定ポスト221と結合及び分離する。溝2131を設けることによって、接続フック211の正常の作業を満たすとともに、接続機構20の外観を更に美観にする。
【0034】
さらに、図2に示すように、収容溝212の底壁に結合孔2121が設けられ、接続フック211の一端に結合孔2121に回転して結合する結合ポスト2111が設けられる。結合ポスト2111と結合孔2121とは、締まり嵌めを採用し、結合ポスト2111は、結合孔2121内で支障なく回転することができ、接続フック211が二つの接続部材の接続と分離とを完了することを満たすことができる。接続機構20は、位置制限部材215をさらに含み、位置制限部材215は、第1の接続部材210に設けられ、且つ接続フック211に当接されて結合ポスト2111を結合孔2121内に位置決めする。つまり、位置制限部材215は、接続フック211の上下方向の移動を制限し、第1の接続部材210と第2の接続部材220が結合する場合、位置制限部材215は、結合ポスト2111を結合孔2121内に位置決めし、接続フック211が固定ポスト221との結合が強固であることを確保し、第1の接続部材210と第2の接続部材220とが分離する場合、位置制限部材215を引き抜き、接続フック211は、結合孔2121内に自由に回転されることができ、接続フック211と固定ポスト221との分離が完了する。
【0035】
具体的には、図2に示すように、結合ポスト2111に非円形の孔(例えば六角孔)が設けられ、非円形の孔は、結合孔2121に対応して設置される。接続フック211を回転させる必要がある場合、ツール(例えば六角レンチ)を採用して非円形の孔内に挿入して回転させて、接続フック211を時計回りに又は逆時計回りに回転させることができる。
【0036】
第1の接続部材210が発泡板10内に形成される場合、発泡板10に、対応する結合孔2121の逃がし孔を設けて、ツールを採用して接続フック211を回転させることが容易になるようにすることができる。
【0037】
図3に示すように、本発明のいくつかの実施例によれば、第2の接続部材220内に結合空間が設けられ、固定ポスト221は、結合空間内に設けられ、分離位置で接続フック211は、結合空間の外側に回転する。具体的には、第2の接続部材220内に結合空間を限定し、固定ポスト221と弾性突起216との間に、接続フック211と固定ポスト221との結合位置を画定する。接続位置で、接続フック211は、固定ポスト221との結合位置まで時計回りに回転して、第1の接続部材210と第2の接続部材220との接続を実現し、分離位置で、接続フック211は、固定ポスト221との結合位置から逆時計回り回転して、第1の接続部材210と第2の接続部材220との分離を完了する。
【0038】
本発明の実施例に係る冷凍機器は、本発明の上記の実施例に係る冷凍機器の筐体断熱容器100を含む。
【0039】
本発明の実施例に係る冷凍機器は、上記の冷凍機器の筐体断熱容器100を配置し、接続機構20を採用して複数の発泡板10を互いに接続して、冷凍機器の筐体の断熱容器を構成することによって、冷凍機器筐体の組み立てと搬送が容易になり、コストを節約し、接続機構20の接続部材に弾性突起216と接続フック211とを配置し、接続フック211を異なる方向に回転することによって接続部材の結合及び分離を実現することができ、構造の結合が安定しているため、隣接する断熱板間の固定と接続が緊密になることを実現し、隣接する断熱板間で生じるコールドリーク現象の発生を低減する。
【0040】
本明細書の説明において、「一つの実施例」、「一部の実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、或いは「一部の例」などの参照した説明とは、当該実施例或いは例に結合して説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴が、本発明の少なくとも一つの実施例或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例示的な表現は、必ずしも同じ実施例或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴は、いずれか一つ或いは複数の実施例又は例において適切に結合することができる。なお、お互いに矛盾しない場合、当業者は,本明細書で説明された異なる実施例或いは例、及び異なる実施例或いは例の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0041】
本発明の実施例を示して説明したが、当業者は、本発明の原理及び主旨から逸脱せずに、これらの実施例に対して各種の変更、修正、置換及び変形を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物により限定される。
【符号の説明】
【0042】
100 筐体断熱容器
10 発泡板
110 凸条
120 スロット
20 接続機構
210 第1の接続部材
211 接続フック
2111 結合ポスト
212 収容溝
2121 結合孔
213 本体
2131 溝
214 カバー本体
215 位置制限部材
216 弾性突起
220 第2の接続部材
221 固定ポスト
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