【文献】
vivo,Other aspects on carrier aggregation[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719801,2017年11月27日,Proposal 2,3,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719801.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キャリアインジケータフィールドの値「1」は、前記第1の上りリソースを示し、前記キャリアインジケータフィールドの値「0」は、前記第2の上りリソースを示す、請求項1または2に記載の方法。
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースのインデックスであり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースのインデックスであるか、または
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースの周波数チャネル番号であり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースの周波数チャネル番号である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第1の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記第2の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第2の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記データチャネルは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)および/または物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を具備する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
前記キャリアインジケータフィールドの値「1」は、前記第1の上りリソースを示し、前記キャリアインジケータフィールドの値「0」は、前記第2の上りリソースを示す、請求項10または11に記載の方法。
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースのインデックスであり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースのインデックスであるか、または
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースの周波数チャネル番号であり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースの周波数チャネル番号である、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
前記ネットワーク機器が前記第1の上りリンクリソースの前記グラント情報を送信するステップであって、前記キャリアインジケータフィールドが前記第1の上りリンクリソースを指示する、ステップ、または
前記ネットワーク機器が前記第2の上りリンクリソースの前記グラント情報を送信するステップであって、前記キャリアインジケータフィールドが前記第2の上りリンクリソースを指示する、ステップ
を具備する、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第1の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記第2の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第2の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記データチャネルは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)および/または物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を具備する、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
前記キャリアインジケータフィールドの値「1」は、前記第1の上りリソースを示し、前記キャリアインジケータフィールドの値「0」は、前記第2の上りリソースを示す、請求項19または20に記載の装置。
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースのインデックスであり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースのインデックスであるか、または
前記第1の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第1の上りリンクリソースの周波数チャネル番号であり、前記第2の上りリンクリソースに関する前記情報が前記第2の上りリンクリソースの周波数チャネル番号である、請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
前記第1の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第1の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記第2の上りリンクリソースの前記グラント情報は、前記第2の上りリンクリソースのデータチャネルリソースを示し、前記データチャネルは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)および/または物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を具備する、請求項19から26のいずれか一項に記載の装置。
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを格納し、プロセッサによって実行されるときに、前記プログラムが請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実施するために使用される、コンピュータ可読記憶媒体。
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを格納し、プロセッサによって実行されるときに、前記プログラムが請求項10から18のいずれか一項に記載の方法を実施するために使用される、コンピュータ可読記憶媒体。
命令を具備したプログラムであって、コンピュータにより前記命令が実行されると、前記コンピュータに請求項1から9のいずれか一項の方法を実施させる、プログラム。
命令を具備したプログラムであって、コンピュータにより前記命令が実行されると、前記コンピュータに請求項10から18のいずれか一項の方法を実施させる、プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0036】
当業者の理解を容易にするために、以下で本出願の実施形態のいくつかの用語を説明する。
【0037】
(1)端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)などとも呼ばれ、ユーザに音声および/もしくはデータ接続を提供する機器、例えば、ハンドヘルドデバイスや無線接続機能を備えた車載機器である。現在、例えば、端末の中には、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)機器、拡張現実(augmented reality、AR)機器、工業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、およびスマートホーム(smart home)における無線端末がある。
【0038】
(2)ネットワーク機器は、ネットワークで端末にサービスを提供する機器であり、例えば、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)機器を含む。現在、例えば、RANの中には、gNB、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、進化型NodeB(evolved Node B、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeBやhome Node B、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、およびワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wifi)アクセスポイント(access point、AP)がある。加えて、ネットワーク構造において、RANは、集中ユニット(centralized unit、CU)ノードおよび分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含み得る。この構造では、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムのeNBのプロトコル層が分割され、一部のプロトコル層の機能がCUによって集中的に制御され、一部または全部の残りのプロトコル層がDUにおいて分散され、CUはDUを集中的に制御する。
【0039】
(3)「複数の」とは、2つ以上を意味し、他の数はこれと同様である。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、という3つの場合を表し得る。文字「/」は通常、関連付けられる対象間の「または」の関係を示す。
【0040】
図1は、本出願の一実施形態による通信シナリオの概略図である。
図1に示されるように、端末110は無線ネットワークを介して外部ネットワーク(インターネットなど)のサービスを取得するか、または無線ネットワークを介して別の端末と通信するためにネットワーク機器120を介して無線ネットワークにアクセスする。端末110は最初のネットワーク機器120にアクセスする。この場合、端末によってアクセスされるセルは端末のサービングセル(serving cell)であり、このセルは端末110との無線リソース制御(radio resource control、RRC)通信を担う。
【0041】
CA技術において、ネットワーク機器120は、端末に別のサービングセルをさらに構成し得る。例えば、RRC接続再構成時に、少なくとも1つのサービングセルが端末110に追加されてもよく、追加されたサービングセルはセカンダリサービングセル(SCell)である。この場合、端末110によって最初にアクセスされたサービングセルはプライマリサービングセル(PCell)である。追加されたSCellは、ネットワーク機器120のセルまたは別のネットワーク機器のセルであり得る。ここでは限定されない。RRC接続再構成時の端末のSCellの追加に加えて、ネットワーク機器120は、RRC接続再構成時に端末のSCellを変更または解除してもよい。
【0042】
PCellは、端末とのRRC通信を担い、対応するCCはプライマリコンポーネントキャリア(PCC)である。SCellは、端末に追加の無線リソースを提供するために、RRC接続再構成時に追加されてもよく、SCellに対応するCCがセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)である。下りSCCの数は上りSCCの数と同じであるか、または異なり得る。現在、上りリンクCCの数は下りリンクCCの数以下であり、CCの上りリンクリソースが使用される場合、そのCCの下りリンクリソースも使用される。言い換えると、CCが上り伝送に使用される場合、そのCCは下り伝送用にも構成される必要がある。したがって、搬送波の上りリンクリソースの使用は、搬送波の下りリンクリソースの使用に縛られる。
【0043】
しかしながら、端末の送信電力によって制限されて、上りカバレッジと下りカバレッジとは通常均衡がとれず、上りカバレッジは下りカバレッジよりも弱い。加えて、サービスの観点から見ると、上りサービス要件と下りサービス要件との間にも不均衡があり、下りサービス要件は上りサービス要件よりも高いことが多い。したがって、上りカバレッジと下りカバレッジとの間の、または上りサービスと下りサービスとの間の不均衡に適応するように上りリンクと下りリンクの分離を実施することが望ましい。上りリンクと下りリンクとが分離されると、搬送波の上りリンクリソースの使用がその搬送波の下りリンクリソースの使用に縛られなくなり、搬送波上に上りリンクリソースのみがあり得ることになり、言い換えると、搬送波は上り伝送のみに使用される。したがって、搬送波上に搬送波の上りリンクリソースをスケジュールするための下りリンクリソースがなく、クロスキャリアスケジューリング技術を使用することができ、すなわち、搬送波の上りリンクリソースは別の搬送波を使用してスケジュールされる。この場合、端末はブラインド検出を何回も行う必要があり、結果として電力消費が比較的大きくなる。
【0044】
以下で
図2を参照してクロスキャリアスケジューリングについて説明する。
図2は、本出願の一実施形態によるキャリアスケジューリング方法の概略図である。
図2に示されるように、ネットワーク機器120は端末110に3タイプのキャリアスケジューリング方法、すなわち、セルフキャリアスケジューリング、クロスキャリアスケジューリング、およびスケジュールされたクロスキャリア、を構成し得る。図では、CC1、CC2、およびCC3が説明例として使用されている。セルフキャリアスケジューリングを使用するCC1では、この搬送波のデータチャネルをスケジュールするために下り制御チャネルが使用され、下り制御チャネルは、例えば、物理下り制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)またはエンハンスト物理下り制御チャネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)である。ここでは、例としてPDCCHを使用する。データチャネルは、例えば、物理上り共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)および/または物理下り共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を含む。言い換えると、CC1の下り制御チャネルは、この搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報を搬送するために使用され、上りリンクグラント情報はこの搬送波のPUSCHリソースを指示するために使用され、下りリンクグラント情報はこの搬送波のPDSCHリソースを指示するために使用され、上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報は、下り制御チャネル上の下り制御情報(downlink control information、DCI)で搬送される。この場合、CC1の下り制御チャネルはこの搬送波をスケジュールするためのDCIを搬送し、端末は、この搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報を取得するように、この搬送波をスケジュールするためのDCIを取得するためにCC1の下り制御チャネルをブラインド検出する。セルフキャリアスケジューリングを使用するCC1はS−CCと呼ばれ得る。クロスキャリアスケジューリングを使用するCC2では、別の搬送波のデータチャネルをスケジュールするために下り制御チャネルが使用される。言い換えると、CC2の下り制御チャネルは、この搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報を搬送するために使用され、また別の搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報を搬送するためにも使用され、この搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報は、この搬送波のPUSCHおよび/またはPDSCHリソースを指示するために使用され、別の搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報は、別の搬送波のPUSCHおよび/またはPDSCHリソースを指示するために使用される。この場合、CC2の下り制御チャネルはこの搬送波をスケジュールするためのDCIと別の搬送波をスケジュールするためのDCIの両方を搬送し、端末は、この搬送波と別の搬送波の上りリンクグラント情報および/または下りリンクグラント情報を取得するように、この搬送波をスケジュールするためのDCIと別の搬送波をスケジュールするためのDCIとを取得するためにCC2の下り制御チャネルをブラインド検出する。クロスキャリアスケジューリングを使用するCC2はX−CCと呼ばれ得る。スケジュールされたクロスキャリアを使用するCC3では、CC3のデータチャネルが別の搬送波(例えばCC2)によってスケジュールされ、したがって端末はCC3条でPDCCHをブラインド検出しない。
【0045】
端末によってPDCCH上で行われるブラインド検出は、探索空間を探索することによって実施される。探索空間は、制御チャネル候補セットである。例としてPDCCH候補セットを使用する。集約レベルLの探索空間
【数1】
がPDCCH候補セットとして定義され、探索空間
【数2】
においてPDCCH候補mによって占有される制御チャネル要素(control channel element、CCE)が、式:
【数3】
に従って計算され得る。サービングセルについて端末によって監視されるPDCCH上でキャリアインジケータフィールド(carrier indicator field、CIF)が構成されており、CIFフィールドの存在がクロスキャリアスケジューリングの存在を指示する、すなわち、サービングセルがクロスキャリアスケジューリングを介して別のサービングセルをスケジュールする場合、m’=m+M
(L)・n
CIであり、式中、n
CIは、CIFの値であり、サービングセルにCIFが構成されていない場合、m’=mである。
【0046】
Y
kは、探索空間の開始CCE番号を指示し、N
CCE,kは、サブフレームkのCCEの総数を指示し、i=0,…,L−1であり、m=0,…,M
(L)−1である。M
(L)は、探索空間で監視される必要があるPDCCH候補の数であり、その数は、集約レベルに関連しており、これは、例えば、表1に示されている。集約レベルLの値は、例えば、集合{1,2,4,8}の中から取られ、これは一例にすぎず、本出願を限定するためのものではない。技術が進歩するにつれて、集約レベルは他の値になり得る。
【0048】
端末にクロスキャリアスケジューリング(言い換えると、CIFが存在する)が構成される場合、クロスキャリアスケジューリングを使用するサービングセルにおいて探索空間が計算されるときに、M
(L)・n
CIのオフセットが付加されることが分かる。したがって、端末がブラインド検出を行う必要があるPDCCH候補の最大数も倍増する。例えば、
図2のCC2では、サービングセルの下り制御チャネルは、この搬送波をスケジュールするためのDCI(第1のDCIと呼ばれる)と別の搬送波をスケジュールするためのDCI(第2のDCIと呼ばれる)の両方を搬送する必要がある。第2のDCIを搬送するために使用されるPDCCH候補は第1のDCIを搬送するために使用されるPDCCH候補に対してオフセットを有するが、それらの数は不変なので、端末がブラインド検出を行う必要があるPDCCH候補の最大数は倍増する。
図3は、クロスキャリアスケジューリングが構成されるサービングセル上の既存の制御チャネル探索空間の概略図である。
図3に示されるように、例えば、第1のDCIを搬送するために使用されるPDCCH候補セット内のPDCCH候補の数と第2のDCIを搬送するために使用されるPDCCH候補セット内のPDCCH候補の数とはどちらも16である。この場合、端末が行う必要があるブラインド検出の最大数は64回に達する(16*2+16*2)。この数が16*2である理由は、端末は特定の伝送モード(TM)で2つのDCIフォーマット(format)を有し、一方のDCIフォーマットでDCIが検出されない場合、端末は、他方のDCIフォーマットにフォールバック(fall back)してブラインド検出を行う必要があるからである。
【0049】
上記の探索空間は、共通探索空間(common search space)とUE固有の探索空間(UE−specific search space)とに分類される。共通探索空間は、ページング(paging)に関連した制御情報、ランダムアクセス応答(random access response)、ブロードキャスト制御チャネル(broadcast control channel、BCCH)などのセルレベルの共通制御情報を伝送するために使用され、その情報はセル内の端末に共通である。UE固有の探索空間は、下りリンクスケジューリング(DL−SCH)および/または上りリンクスケジューリング(UL−SCH)に関連した制御情報、すなわち、下りリンクグラントおよび/または上りリンクグラントに関連した制御情報を伝送するために使用される。本出願の以下の実施形態における探索空間は、UE固有の探索空間である。
【0050】
本出願の実施形態では、端末のブラインド検出回数が極めて大きく、端末エネルギーの無駄が生じることを考慮して、以下のソリューションが提案される。
【0051】
図4は、本出願の一実施形態による上りリンクリソース許可方法の概略図である。
図4に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
【0052】
S410.ネットワーク機器が、端末に構成情報を送信し、構成情報は第1の上りリンクリソースに関する情報と第2の上りリンクリソースに関する情報とを含む。
【0053】
構成情報は、端末のために第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを構成するために使用され、端末は、ネットワーク機器から構成情報を受信し、構成情報に基づいて、端末のためにネットワーク機器によって構成された第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースを判断することが分かる。このようにして、ネットワーク機器から第1の上りリンクリソースのグラント情報を受信すると、端末は、第1の上りリンクリソース内の許可されたリソースを使用して上り伝送を行い得る。ネットワーク機器から第2の上りリンクリソースのグラント情報を受信すると、端末は、第2の上りリンクリソース内の許可されたリソースを使用して上り伝送を行い得る。第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースのCAが端末のために構成される場合、端末は、ネットワーク機器から第1の上りリンクリソースのグラント情報と第2の上りリンクリソースのグラント情報とを受信したときに、第1の上りリンクリソース内の許可されたリソースと第2の上りリンクリソース内の許可されたリソースとを使用して上り伝送を行い得る。
【0054】
S420.ネットワーク機器が、下り制御チャネル探索空間で下り制御チャネルを送信し、下り制御チャネルが端末についてのグラント情報を含み、グラント情報が、第1の上りリンクリソースのグラント情報、第2の上りリンクリソースのグラント情報、および下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースのグラント情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0055】
S430.端末が、グラント情報を取得するためにサービングセルの下り制御チャネルを探索する。
【0056】
S440.端末が、グラント情報を介して許可されたリソースで上りデータを送信する。
【0057】
本出願の本実施形態におけるグラント情報は、スケジューリング情報と呼ばれることもあり、グラント情報を使用して端末にリソースを許可するように、リソースをスケジュールするために使用される。上りリンクグラント情報は上りリンクグラント(UL grant)を含み、下りリンクグラント情報は下りリンクグラント(DL grant)を含む。スケジューリング情報は通常、DCIで搬送されるか、またはDCIの形態で実施される。
【0058】
下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第1の制御チャネル候補セットを含み、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報および/または下りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第2の制御チャネル候補セットを含む。あるいは、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第1の制御チャネル候補セットを含み、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報および/または下りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第2の制御チャネル候補セットを含む。
【0059】
第1の制御チャネル候補セットは第2の制御チャネル候補セットと同じであるか、または第1の制御チャネル候補セットは第2の制御チャネル候補セットに対するオフセットを有し、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少ない。
【0060】
一実施態様では、第1の上りリンクリソースのグラント情報と第2の上りリンクリソースのグラント情報とが下り制御チャネル探索空間を共用し得る。言い換えると、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる制御チャネル候補セットは、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる制御チャネル候補セットと同じである。第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースが、それぞれ、第1の上りリンクCCと第2の上りリンクCCである場合、先行技術と対照的に、クロスキャリアスケジューリングの場合、2つの制御チャネル候補セット間のオフセットが存在せず、一方の制御チャネル候補セットが、第1の上りリンクCCのグラント情報と第2の上りリンクCCのグラント情報を搬送するために直接使用され、それによって端末のブラインド検出回数が減る。
【0061】
別の実施態様では、第1の上りリンクリソース(または第2の上りリンクリソース)のグラント情報と、下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースのグラント情報とが下り制御チャネル探索空間を共用し得る。言い換えると、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソース(または第2の上りリンクリソース)のグラント情報を搬送するときに探索空間に含まれる制御チャネル候補セットは、下り制御チャネルが下りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに探索空間に含まれる制御チャネル候補セットと同じである。第1の上りリンクリソースと下りリンクリソースとが異なるCCに属する場合、先行技術と対照的に、クロスキャリアスケジューリングの場合、2つの制御チャネル候補セット間のオフセットが存在せず、一方の制御チャネル候補セットが、第1の上りリンクCCのグラント情報と下りリンクCCのグラント情報を搬送するために直接使用され、それによって端末のブラインド検出回数が減る。
【0062】
当然ながら、これら2つの事例が組み合わされてもよく、言い換えると、第1の上りリンクリソースのグラント情報と、第2の上りリンクリソースのグラント情報と、下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースのグラント情報とは、下り制御チャネル探索空間を共用し得る。言い換えると、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに探索空間に含まれる制御チャネル候補セットと、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに探索空間に含まれる制御チャネル候補セットと、下り制御チャネルが下りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに探索空間に含まれる制御チャネル候補セットとは同じである。
【0063】
別の実施態様では、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる第1の制御チャネル候補セットは、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる第2の制御チャネル候補セットに対してオフセットを有し、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少ない。あるいは、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる第1の制御チャネル候補セットは、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するときに下り制御チャネル探索空間に含まれる第2の制御チャネル候補セットに対してオフセットを有し、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少ない。先行技術と対照的に、クロスキャリアスケジューリングの場合、2つの制御チャネル候補セット間にオフセットが存在するが、制御チャネル候補セットの一方の制御チャネル候補の数が減り、それによって端末のブラインド検出回数が減る。
【0064】
第1の上りリンクリソースは、SUL搬送波や周波数(frequency)などの補助上りリンク(supplementary uplink、SUL)リソースであり、SULリソースとは、現在の通信規格の伝送に上りリンクリソースのみが使用されることを意味する。例えば、搬送波では、上りリンクリソースのみが伝送に使用される。例えば、新無線(New Radio、NR)通信システムとも呼ばれる、第5世代(5G)移動通信システムでは、搬送波AはNR上り伝送にのみ使用され、この搬送波は下り伝送に使用されないか、またはロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)の下り伝送に使用されるが、NR下り伝送には使用されず、したがって搬送波AはSULリソースである。
【0065】
この上りリンクリソースは、(非CAシナリオの搬送波およびCAシナリオのCCを含む)搬送波の上り伝送に使用される部分、または(CAシナリオのサービングセルおよび非CAシナリオのサービングセルを含む)サービングセルの上り伝送に使用される部分として理解され得る。CAシナリオのCCはプライマリCCまたはセカンダリCCであり、CAシナリオのサービングセルはPCellまたはScellであり得る。上りリンクリソースは上り搬送波とも呼ばれ得る。これに対応して、搬送波またはサービングセルの下り伝送に使用される部分は、下りリンクリソースまたは下り搬送波として理解され得る。例えば、周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システムでは、搬送波上の上り伝送に使用される周波数リソースは上りリンクリソースまたは上り搬送波として理解されてもよく、搬送波上の下り伝送に使用される周波数リソースは下りリンクリソースまたは下り搬送波として理解され得る。別の例として、時分割複信(time division duplex、TDD)システムでは、搬送波上の上り伝送に使用される時間領域リソースは上りリンクリソースまたは上り搬送波として理解されてもよく、搬送波上の下り伝送に使用される時間領域リソースは下りリンクリソースまたは下り搬送波として理解され得る。
【0066】
一実施態様では、第1の上りリンクリソースと第1の上りリンクリソースが位置する搬送波の下りリンクリソースとは分離され、第2の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースが位置する搬送波の下りリンクリソースとも分離され得る。言い換えると、上り搬送波と下り搬送波とが別々に構成され得る。第1の上りリンクリソースと下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースとは1つの搬送波リソースとして構成され得る。この場合、第1の上りリンクリソースのスケジューリングはセルフキャリアスケジューリングであり、第2の上りリンクリソースのスケジューリングはクロスキャリアスケジューリングである。あるいは、第2の上りリンクリソースと下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースとは1つの搬送波リソースとして構成され得る。この場合、第1の上りリンクリソースのスケジューリングはクロスキャリアスケジューリングであり、第2の上りリンクリソースのスケジューリングはセルフキャリアスケジューリングである。あるいは、第1の上りリンクリソースと、第2の上りリンクリソースと、下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースとは1つの搬送波リソースとして構成され得る。この場合、第1の上りリンクリソースのスケジューリングと第2の上りリンクリソースのスケジューリングとはどちらもセルフキャリアスケジューリングであり、クロスキャリアスケジューリングは存在しない。
【0067】
任意選択で、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数と第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数とは、端末のためにネットワーク機器によって構成されてもよく、または事前構成されてもよい。あるいは、第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は先行技術と同じ方法で決定されてもよく、第1の制御チャネル候補セットは端末のためにネットワーク機器によって構成される。具体的には、ネットワーク機器は端末に構成パラメータを送信してもよく、構成パラメータは、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数対第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数の比、または第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数対第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数の比を反映するために使用される倍率であり得る。
【0068】
ステップS410で、ネットワーク機器は、上位層シグナリングを使用して端末に構成情報を送信し得る。上位層シグナリングは、例えば、RRCメッセージである。あるいは、ネットワーク機器は、システム情報を使用して端末に構成情報を送信してもよい。これについては本出願では限定されない。
【0069】
加えて、構成情報内の第1の上りリンクリソースに関する情報と第2の上りリンクリソースに関する情報とは、それぞれ、第1の上りリンクリソースのインデックス(index)と第2の上りリンクリソースのインデックスとであり得る。あるいは、第1の上りリンクリソースに関する情報と第2の上りリンクリソースに関する情報とは、それぞれ、第1の上りリンクリソースの周波数チャネル番号と第2の上りリンクリソースの周波数チャネル番号とである。インデックスまたは周波数チャネル番号を使用してリソースを指示することにより、エアインターフェース上で伝送される情報の量を削減し、エアインターフェースリソースの消費を削減することができる。第1の上りリンクリソースに関する情報と第2の上りリンクリソースに関する情報とは、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを指示することができる限り、代替として他の形態であってもよい。これについては本出願では限定されない。
【0070】
ネットワーク機器は、端末の能力に基づいて端末のために第1の上りリンクリソースおよび第2の上りリンクリソースを構成し得る。したがって、ステップS410の前に、ネットワーク機器は、端末によって報告された能力情報を受信し得る。能力情報は、例えば、端末の上りリンクリソースをサポートする能力、すなわち、端末のためにいくつの上りリンクリソースを構成できるか、例えば、端末のためにいくつの上りリンクCCを構成できるかであり得る。端末によって報告された能力情報を受信した後、ネットワーク機器は、能力情報に基づいて、端末のために複数の上りリンクリソースを構成できるかどうかを知り、端末のために複数の上りリンクリソースを構成できる場合、端末のために第1の上りリンクリソースおよび第2の上りリンクリソースを構成し得る。当然ながら、ネットワーク機器は、より多くの上りリンクリソースをさらに構成し得る。任意選択で、能力情報は、周波数組み合わせ能力をさらに含んでいてもよく、具体的には、どの周波数のリソースを組み合わせ、端末のために一緒に構成できるかを指示し、その場合ネットワーク機器は、周波数組み合わせ能力に基づいて端末のために上りリンクリソースを構成する。
【0071】
ネットワーク機器によって送信された構成情報を受信した後、端末は、構成情報に基づいて第1の上りリンクリソースおよび第2の上りリンクリソースを判断し得る。任意選択で、端末は、通信のために上りリンクリソースの一方をアクティブ化することを選択してもよく、上りリンクCAがサポートされる場合、ネットワーク機器は端末に、他方の上りリンクリソースをアクティブ化して追加の上りリンクリソースを提供するよう命令する。あるいは、ネットワーク機器は、端末に上り伝送のために上りリンクリソースの一方または両方をアクティブ化するよう命令するために、端末に指示情報を送信してもよい。次いで、ネットワーク機器は、端末に第1の上りリンクリソースおよび/または第2の上りリンクリソースのグラント情報を送信し得るので、端末は、グラント情報に基づいて、ネットワーク機器によって端末に対して許可されたリソースを知り、許可されたリソースを使用して上りデータを送信する。
【0072】
ステップS420からステップS440で、ネットワーク機器は、第1のDCIに第1の上りリンクリソースのグラント情報を付加し、第1のDCIを端末に送信し、第2のDCIに第2の上りリンクリソースを付加し、第2のDCIを端末に送信する。この場合、ネットワーク機器は、サービングセルの下り制御チャネルを介して、第1のDCIまたは第2のDCIまたは第1のDCIと第2のDCIの両方を送信する。グラント情報が第1の上りリンクリソースのグラント情報のみを含む場合、端末は、第1の上りリンクリソースのグラント情報に基づいて第1の上りリンクリソース内の許可されたリソースを取得し、許可されたリソースを使用して上りデータを送信し得る。グラント情報が第2の上りリンクリソースのグラント情報のみを含む場合、端末は、第2の上りリンクリソースのグラント情報に基づいて第2の上りリンクリソース内の許可されたリソースを取得し、許可されたリソースを使用して上りデータを送信し得る。グラント情報が、第1の上りリンクリソースのグラント情報と第2の上りリンクリソースのグラント情報の両方を含む場合、端末は、上りリンクCAをサポートし、第1の上りリンクリソースのグラント情報によって指示される第1の上りリンクリソース内の許可されたリソースと、第2の上りリンクリソースのグラント情報によって指示される第2の上りリンクリソース内の許可されたリソースとを使用して上りデータを送信し得る。
【0073】
加えて、グラント情報が下りリンクリソースのグラント情報を含む場合、端末は、グラント情報によって指定されたリソースで下りデータを受信し得る。
【0074】
下り制御チャネルは、PDCCHまたはePDCCHであり得る。下り制御チャネルは、探索空間を探索することを介して端末によって受信され、探索空間は複数の制御チャネル候補を含み、端末は、DCIが検出されるまで、またはすべての制御チャネル候補が検出されるまで、制御チャネル候補を順次に検出する。制御チャネルが複数のDCIを搬送する場合、ネットワーク機器は端末に、制御チャネルによって搬送されるDCIの数を通知し得るので、端末は、ブラインド検出回数をさらに減らすように、対応する数のDCIが検出されたときに検出を停止することができる。
【0075】
NRが導入される前、移動通信システムは、比較的低い周波数帯域、例えば、3GHz以下の周波数帯域(3GHzを含む)のスペクトルリソースを使用する。より高い周波数帯域の周波数帯域、例えば、3GHzを超えるスペクトルリソースが導入される。しかしながら、より高い周波数帯域は、より大きい伝搬損などのより低い無線伝送性能を意味する。NRネットワークの上りカバレッジを改善するために、NRネットワークは、LTEネットワークの周波数帯域などの既存のネットワークの周波数帯域を再利用し、上りリンクを下りリンクから分離し、周波数帯域を上りリンクのみで再利用し得る。
【0076】
以下で、
図5を参照し、周波数帯域が1.8GHz周波数帯域である例を使用して説明する。
図5は、本出願の一実施形態による異なる周波数帯域のカバレッジシナリオの概略図である。
図5に示されるように、上りリンクで、NRネットワークは、LTEネットワークの、以下1.8GHz周波数帯域と呼ぶ、1.8GHzの周波数帯域を再利用する。下りリンクでは、NRネットワークは、以下3.5GHz周波数帯域と呼ぶ、3.5GHzの周波数帯域を使用する。NR上りリンクとLTE上りリンクとが、同じ周波数帯域リソースを共用する。これにより、上りリンクスペクトルリソースが十分に利用されるのみならず、NRの上りカバレッジも向上する。この場合、1.8GHz周波数帯域はSULリソースであり、3.5GHz周波数帯域では、1.8GHz周波数帯域の上りリンクリソースがクロスキャリアスケジューリングを介してスケジュールされるか、または1.8GHz周波数帯域と3.5GHz周波数帯域とは1つの搬送波リソースを形成する。この場合、上記方法は、端末のブラインド検出回数を減らすために使用され得る。以下では、このシナリオを例に使用して、このシナリオへの前述の実施形態の適用について説明する場合がある。
【0077】
以下ではまず、同時に1つの上りリンクリソースのみがアクティブ化されるシナリオ、すなわち、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同時にアクティブ化されないシナリオについて説明する。例えば、端末が上りリンクCAをサポートしない場合、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとは同時にアクティブ化されない。
【0078】
端末は、NRの3.5GHz下りリンクリソース(または下り搬送波)にキャンプオンし、1.8GHz上りリンクリソース(または上り搬送波)を使用する。この場合、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラント(UL grant)が3.5GHz下りリンクリソース上の制御チャネルを介して送信される必要がある。
【0079】
従来の搬送波設計では、3.5GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波に属する。端末が3.5GHz上りカバレッジエリア内にあるとき、3.5GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、セルフキャリアスケジューリングが使用される。端末が上りカバレッジエリアから出て1.8GHz上りカバレッジエリアにハンドオーバされると、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、クロスキャリアスケジューリングが使用される。
【0080】
上りリンクと下りリンクの搬送波分離設計では、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波リソースに属する。端末が1.8GHz上りカバレッジエリア内にあるとき、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、セルフキャリアスケジューリングが使用される。3.5GHz上りリンクリソースは、1.8GHz上りリンクリソースおよび3.5GHz下りリンクリソースと同じ搬送波リソースに属し得る。この場合、3.5GHz上りリンクリソースについてのグラントもセルフキャリアスケジューリングを介して実施され得る。3.5GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波リソースに属さない場合、3.5GHz上りリンクリソースについてのグラントはクロスキャリアスケジューリングを介して実施される。
【0081】
端末は一度にただ1つの上りリンクリソースをアクティブ化させる、すなわち、端末は一度にただ1つの上りリンクリソースで情報を送信するので、端末は、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースとを使用する場合、同じ制御チャネル候補セットを使用して1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースの上りリンク情報を搬送し得る。端末によって送信される上りリンク情報には、PUSCH上の情報、PUCCH上の情報、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)、および物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)上の情報、のうちの少なくとも1つが含まれ得る。
【0082】
図6は、本出願の一実施形態によるスケジューリングおよび探索空間の概略図である。
図6に示されるように、破線は非アクティブな上りリンクリソースを表し、実線はアクティブな上りリンクリソースを表し、実線矢印はスケジューリングを表し、破線矢印は、矢印の両端が1つの搬送波リソースに属することを表す。左のボックスでは、3.5GHz上りリンクリソースがアクティブ化され、3.5GHz下りリンクリソース上の制御チャネルが3.5GHz上りリンクリソースのグラント情報を搬送するために使用される。右のボックスでは、1.8GHz上りリンクリソースがアクティブ化され、3.5GHz下りリンクリソース上の制御チャネルが1.8GHz上りリンクリソースのグラント情報を搬送するために使用される。加えて、3.5GHz下りリンクリソース上の制御チャネルでそのグラント情報が搬送される上りリンクリソースにかかわらず、探索空間の制御チャネル候補セットは同じである。例えば、制御チャネル候補セットはまた16個の制御チャネル候補を含む。この場合、端末のブラインド検出の最大数はたったの32回である。先行技術と比較して、ブラインド検出回数が減り、端末の電力消費が削減される。
【0083】
ネットワーク機器は、端末にCIFを再利用するモードを構成し得る。既存のCIFと区別するために、CIFフィールドは、新しいキャリアインジケータフィールド(new carrier indicator field、NCIF)と呼ばれ得る。ネットワーク機器によって構成された3.5GHz上りリンクリソースのインデックスは「0」であり、ネットワーク機器によって構成された1.8GHz上りリンクリソースのインデックスは「1」であるものと仮定する。3.5GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントを搬送するDCI内のNCIFフィールドの値は「0」であり、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントを搬送するDCI内のNCIFフィールドの値は「1」である。NCIFは第1の上りリンクリソースまたは第2の上りリンクリソースを指示するために使用され、NCIFの値は、第1の上りリンクリソースに関する情報または第2の上りリンクリソースに関する情報であり得ることが分かる。その場合端末は、NCIFフィールドの値に基づいて、上りリンクグラントが第1の上りリンクリソースまたは第2の上りリンクリソースのものであると判断し得る。
【0084】
図7は、本出願の一実施形態によるスケジューリングおよび探索空間の別の概略図である。
図7のスケジューリング方法および探索空間は
図6のものと同じである。違いは、ネットワーク機器が端末にCIFを再利用するモードを構成しないことである。したがって、1.8GHzまたは3.5GHzの上りリンクリソースの上りリンクグラントを搬送するDCIはCIFを含まず、上りリンクグラントはアクティブな上りリンクリソースのものである。例えば、1.8GHz上りリンクリソースが現在アクティブ化されている場合、上りリンクグラントは1.8GHz上りリンクリソースについてのグラントである。
【0085】
端末によってアクティブ化された上りリンクリソースは、例えば、第1の上りリンクリソースから第2の上りリンクリソースに、または第2の上りリンクリソースから第1の上りリンクリソースに切り換えられ得る。
図4をさらに参照すると、上記の方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0086】
S450.ネットワーク機器が、端末機器に切り換え指示を送信し、切り換え指示は端末に、アクティブな上りリンクリソースを第1の上りリンクリソースから第2の上りリンクリソースに、または第2の上りリンクリソースから第1の上りリンクリソースに切り換えるよう命令するために使用される。
【0087】
端末は、切り換え指示を受信し、以下の動作を行う。
【0088】
S460.端末が、切り換え指示に従って、アクティブな上りリンクリソースを第1の上りリンクリソースから第2の上りリンクリソースに、または第2の上りリンクリソースから第1の上りリンクリソースに切り換える。
【0089】
切り換えのための方法は、前述のCIFフィールドを再利用するモードにおいて実施され得る。具体的には、切り換え指示はCIFである。CIFによって指示された上りリンクリソースが現在アクティブな上りリンクリソースと異なる場合、アクティブな上りリンクリソースはCIFによって指示された上りリンクリソースに切り換えられる。例えば、現在アクティブな上りリンクリソースは3.5GHz上りリンクリソースであり、CIFフィールドは「1」であり、「1」は1.8GHz上りリンクリソースのインデックスである。したがって、端末は、3.5GHz上りリンクリソースを非アクティブ化し、1.8GHz上りリンクリソースをアクティブ化して、上りリンクリソース切り換えを実施する。
【0090】
図8は、本出願の一実施形態による上りリンクリソース切り換え方法の概略図である。本実施形態では、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースとが説明例として使用されており、端末は、3.5GHz下りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースでRRC接続確立を完了する。
図8に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
【0091】
S810.端末が能力情報を報告し、能力情報は、上りリンクリソースをサポートする端末の能力を指示するために使用される。
【0092】
ネットワーク機器が、能力情報を受信し、以下のステップS820を行う。
【0093】
S820.ネットワーク機器が、能力情報に基づいて端末のために、それぞれ、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースとである、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを構成する。3.5GHz上りリンクリソースのインデックスは「0」であり、1.8GHz上りリンクリソースのインデックスは「1」である。
【0094】
S830.ネットワーク機器が端末に構成情報を送信し、構成情報は、端末のために第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを構成するために使用され、すなわち、構成情報は、第1の上りリンクリソースのインデックスと第2の上りリンクリソースのインデックスとを含み、構成情報はRRCメッセージであり得る。
【0095】
端末は、構成情報を受信し、構成情報に基づいて、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが端末のために構成されていることを知る。
【0096】
S840.ネットワーク機器が、端末の上りリンクリソースを第2の上りリンクリソースから第1の上りリンクリソースに切り換えることを決定する。
【0097】
例えば、端末はネットワーク機器に測定報告を報告し、測定報告は、3.5GHz上りリンクリソース上の端末のチャネル品質が閾値以下であること、例えば、端末が3.5GHz上りリンクリソースのカバレッジから出ようとしていることを指示する、3.5GHz上りリンクリソース上の端末の参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)がRSRP閾値以下であることを示し、したがってネットワーク機器は、端末の上りリンクリソースを3.5GHzから1.8GHzに切り換えることを決定する。
【0098】
別の例では、ネットワーク機器は測定を介して、端末が3.5GHz上りリンクリソースのカバレッジから出ようとしていることを指示する、端末の上りデータの速度が速度閾値より低いことを知り、したがってネットワーク機器は、端末の上りリンクリソースを3.5GHzから1.8GHzに切り換えることを決定する。
【0099】
S850.ネットワーク機器が端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報は、例えば、DCIであり、スケジューリング情報内のCIFの値が「1」である。
【0100】
任意選択で、スケジューリング情報は、端末が、スケジューリング情報の受信から時間K1後に1.8GHz上りリンクリソース上で上りデータを送信し得ること、言い換えると、上りリンクリソース切り換えがスケジューリング遅延K1前に完了することを指示するために、スケジューリング遅延K1をさらに含んでいてもよい。切り換え後、グラント情報は、1.8GHz上りリンクリソースのグラント情報を含む。
【0101】
任意選択で、スケジューリング情報は代替として、スケジューリング遅延K1を含まない場合もあり、スケジューリング情報はデフォルトで指定されるか、または端末が、切り換え指示の受信後切り換え時間K2内に上りリンクリソース切り換えを完了すると事前定義される。あるいは、端末がその時間内に上りリンクリソース切り換えを完了する切り換え時間K3を構成するためにRRCメッセージが使用されてもよい。
【0102】
加えて、切り換え時間K2が事前定義され得るか、または切り換え時間K3が構成されてもよく、スケジューリング遅延K1はスケジューリング情報で搬送される。ここで、K1はK2以上であるか、またはK1はK3以上である。
【0103】
S860.端末が、下り制御チャネル上のスケジューリング情報をブラインド検出し、ブラインド検出されたスケジューリング情報内の許可されたリソースで上り伝送を行う。現在のスケジューリング情報内のCIFの値が前のスケジューリング情報内の値と異なる場合、端末は上りリンクリソースを切り換える。
【0104】
例えば、切り換え前のアクティブな上りリンクリソースは3.5GHz上りリンクリソースであり、切り換え後のアクティブな上りリンクリソースは1.8GHz上りリンクリソースである。切り換え前、端末は、3.5GHz上りリンクリソースでPUSCH、PUCCH、SRS、およびPRACHのうちの少なくとも1つを送信し、いかなる情報も送信しないか、または1.8GHz上りリンクリソースでSRSおよび/もしくはPRACHのみを送信する。切り換え後、端末は、1.8GHz上りリンクリソースでPUSCH、PUCCH、SRS、およびPRACHのうちの少なくとも1つを送信し、いかなる情報も送信しないか、または3.5GHz上りリンクリソースでSRSおよび/もしくはPRACHのみを送信する。
【0105】
前述の切り換え方法では、スケジューリング情報内のCIFの値が切り換え中に変化する限り、切り換えを迅速に実施することができる。RRC接続は再確立されなくてもよく、サービスが中断されない。
【0106】
上りリンクリソース切り換えは代替として、グループ共通(group common)スケジューリング情報、例えば、グループ共通DCIを使用して実施されてもよい。グループ共通スケジューリング情報とは、スケジューリング情報が端末グループ内のすべての端末に有効であることを意味する。
図9は、本出願の一実施形態によるグループ共通スケジューリング情報の概略図である。
図9に示されるように、グループ共通スケジューリング情報は複数のビット(bit)を含み、各ビットは1台の端末に対応し、各ビットの値は、対応する端末が上りリンクリソースを切り換える必要があるかどうかを指示するために使用される。グループ共通スケジューリング情報のビット数はネットワーク機器によって構成され、RRCシグナリングを使用して端末に送信され得る。ここで、例えば、グループ共通スケジューリング情報は5bitを含み、5bitは端末1から端末5に対応し、第1のビットの値は「1」であり、端末1の上りリンクリソースが切り換えられる必要があることを指示する。当然ながら、上りリンクリソースが切り換えられる必要があることを指示するために「0」が代替として使用されてもよい。これについては本出願では限定されない。
【0107】
図10は、本出願の一実施形態による別の上りリンクリソース切り換え方法の概略図である。本方法は、ステップS1010からステップS1040を含み、これらのステップは
図8に示される実施形態のステップS810からステップS840と同様であり、ここではさらに説明を繰り返さない。違いはステップS850およびステップS860とステップS1050およびステップS1060との間にある。
【0108】
S1050.ネットワーク機器が端末にグループ共通スケジューリング情報を送信し、グループ共通スケジューリング情報は上述した構造を有し、ビットのうちの1つが、端末が上りリンクリソース切り換えを行うかどうかを指示するために使用される。ネットワーク機器は、端末に対応するビットの値を「1」に設定する。
【0109】
S1060.端末が上りリンクリソースを切り換える。
【0110】
任意選択で、端末は、事前設定時間単位またはネットワーク機器によって構成された時間単位にグループ共通スケジューリング情報を検出し得る。時間単位は、例えば、スロットやミニスロットである。
【0111】
上りリンクリソース切り換えは、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層シグナリングを使用して実施されてもよく、MAC層シグナリングは、例えば、MAC制御要素(media access control control element、MAC CE)である。
図11は、本出願の一実施形態によるMAC層シグナリングの概略図である。
図11に示されるように、MAC層シグナリングは複数のビット(bit)を含み、各ビットは1つの上りリンクリソースに対応し、各ビットの値は、対応する上りリンクリソースをアクティブ化するかどうかを命令するために使用される。ここでは、例えば、MAC層シグナリングは、少なくとも1つ予約ビット(R)を含み得る8ビットを含み、予約ビット以外のビットは各々1つの上りリンクリソースに対応し、例えば、予約ビット以外のビットは、右から左へ上りそれぞれリンクリソースC1から上りリンクリソースC7に対応し、C1は1.8GHz上りリンクリソースを表し、C1に対応するビットの値は「1」であり、1.8GHz上りリンクリソースをアクティブ化するよう命令するために使用され、この場合、その他のビットの値は「0」である。当然ながら、1.8GHz上りリンクリソースをアクティブ化するよう命令するために「0」が代替として使用されてもよく、これについては本出願では限定されず、この場合、その他のビットの値は「1」である。
【0112】
図12は、本出願の一実施形態による別の上りリンクリソース切り換え方法の概略図である。本方法は、ステップS1210からステップS1240を含み、これらのステップは
図8に示される実施形態のステップS810からステップS840と同様であり、ここではさらに説明を繰り返さない。違いはステップS850およびステップS860とステップS1250およびステップS1260との間にある。
【0113】
S1250.ネットワーク機器が、端末機器にMAC層シグナリングを送信し、MAC層シグナリングは上述した構造を有し、ビットのうちの1つが、端末によってアクティブ化されるべき上りリンクリソースを指示するために使用される。ネットワーク機器は、上りリンクリソースに対応するビットの値を「1」に設定する。
【0114】
S1260.端末が、上りリンクリソース切り換えを実施するために、現在使用されている上りリンクリソースを非アクティブ化し、MAC層シグナリングがアクティブ化するよう命令する上りリンクリソースをアクティブ化する。
【0115】
切り換えの前後に、ネットワーク機器は、端末の要求で、または能動的に、端末にグラント情報を送信し得る。グラント情報を送信するための方法と、グラント情報を搬送する下り制御チャネル探索空間とは、前述の実施形態に記載されるものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0116】
前述の切り換え方法の各々では、RRC接続を再確立する必要がなく、サービスが中断されず、それによって上りリンクリソース切り換えが迅速に実施される。
【0117】
次に、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同時にアクティブ化され得るシナリオについて説明する。例えば、端末が上りリンクCAをサポートする場合、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとは同時にアクティブ化され得る。
【0118】
端末は、NRの3.5GHz下りリンクリソース(または下り搬送波)にキャンプオンし、1.8GHz上りリンクリソース(または上り搬送波)を使用する。この場合、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラント(UL grant)が3.5GHz下りリンクリソース上の制御チャネルを介して送信される必要がある。
【0119】
従来の搬送波設計では、3.5GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波に属する。端末が3.5GHz上りカバレッジエリア内にあるとき、3.5GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、セルフキャリアスケジューリングが使用される。端末が上りカバレッジエリアから出て1.8GHz上りカバレッジエリアにハンドオーバされると、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、クロスキャリアスケジューリングが使用される。
【0120】
上りリンクと下りリンクの搬送波分離設計では、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波リソースに属する。端末が1.8GHz上りカバレッジエリア内にあるとき、1.8GHz上りリンクリソースの上りリンクグラントが3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルを介して送信される。この場合、セルフキャリアスケジューリングが使用される。3.5GHz上りリンクリソースは、1.8GHz上りリンクリソースおよび3.5GHz下りリンクリソースと同じ搬送波リソースに属し得る。この場合、3.5GHz上りリンクリソースについてのグラントもセルフキャリアスケジューリングを介して実施され得る。3.5GHz上りリンクリソースと3.5GHz下りリンクリソースとが同じ搬送波リソースに属さない可能性がある場合、3.5GHz上りリンクリソースについてのグラントはクロスキャリアスケジューリングを介して実施される。
【0121】
1.8GHzが下り伝送に使用されないか、または1.8GHz下りリンクリソースがLTEに使用されるので、言い換えると、1.8GHzはSULリソースであり、1.8GHz下りリンクリソースのためのクロスキャリアスケジューリングがないので、クロスキャリアスケジューリング探索空間において制御チャネル候補数を削減することができ、それによって端末のブラインド検出回数が減る。
図13は、本出願の一実施形態によるスケジューリングおよび探索空間の別の概略図である。
図13に示されるように、実線はアクティブな上りリンクリソースを表し、実線矢印はスケジューリングを表し、破線矢印は、矢印の両端が1つの搬送波リソースに属することを表す。
図13では、1.8GHzに使用される制御チャネル候補数は3.5GHzに使用される制御チャネル候補数より少なく、例えば10候補まで減少する。クロスキャリア上りリンクスケジューリングだけが構成されるので、上りリンクグラントを含むDCIはCIFを含み、下りリンクグラントを含むDCIはCIFを含まない。
【0122】
一度にただ1つの上りリンクリソースがアクティブ化される前述のシナリオでは、前述の制御チャネル候補数を減らすための方法が使用されてもよく、制御チャネル候補数が0まで減少すると、この方法は上述した探索空間共用方法と同じである。
【0123】
このシナリオ、すなわち、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同時にアクティブ化されるシナリオでは、第1の上りリンクリソースに使用される制御チャネル候補の数も0まで減少し、この場合、探索空間共用方法が実施に使用される。
【0124】
図14は、本出願の一実施形態によるスケジューリングおよび探索空間の別の概略図である。
図14に示されるように、実線はアクティブな上りリンクリソースを表し、実線矢印はスケジューリングを表し、破線矢印は、矢印の両端が1つの搬送波リソースに属することを表す。図では、
図6の説明と同様に、1.8GHz上りリンクスケジューリングと3.5GHz上りリンクスケジューリングとが探索空間を共用する。違いは、3.5GHz下りリンクリソースで制御チャネルによって搬送されるグラント情報が、1.8GHz上りリンクリソースのグラント情報と3.5GHz上りリンクリソースのグラント情報の両方を含み得ることである。クロスキャリア上りリンクスケジューリングだけが構成されるので、上りリンクグラントを含むDCIはCIFを含み、下りリンクグラントを含むDCIはCIFを含まない。
【0125】
図15は、本出願の一実施形態によるスケジューリングおよび探索空間の別の概略図である。
図15に示されるように、実線はアクティブな上りリンクリソースを表し、実線矢印はスケジューリングを表し、破線矢印は、矢印の両端が1つの搬送波リソースに属することを表す。この図と
図13との違いは、3.5GHz下りリンクリソースと1.8GHz上りリンクリソースとが1つの搬送波リソースに属することであり、3.5GHz下りリンクリソースに、3.5GHz上りリンクリソースがクロスキャリアスケジューリングを介してスケジュールされ、この場合、3.5GHz上りリンクリソースをスケジュールするための制御チャネル候補の数は10である。
図15に示されるように、基地局は3.5GHz上りリンクリソースのインデックス情報と1.8GHz上りリンクリソースのインデックス情報を再構成しないので、3.5GHz下りリンクリソースの制御チャネルに、1.8GHz上りリンクリソースがセルフキャリアスケジューリングを介してスケジュールされる場合、上りリンクグラントを含むDCIにおいてCIF=1であり、3.5GHz下りリンクリソースの制御チャネルに、3.5GHz上りリンクリソースがクロスキャリアスケジューリングを介してスケジュールされる場合、上りリンクグラントを含むDCIにおいてCIF=0である。基地局が3.5GHz上りリンクリソースのindex=1に、1.8GHz上りリンクリソースのindex=0に再構成した後、3.5GHz下りリンクリソースの制御チャネルに、1.8GHz上りリンクリソースがセルフキャリアスケジューリングを介してスケジュールされる場合、上りリンクグラントを含むDCIにおいてCIF=1であり、3.5GHz下りリンクリソースの制御チャネルに、3.5GHz上りリンクリソースがクロスキャリアスケジューリングを介してスケジュールされる場合、上りリンクグラントを含むDCIにおいてCIF=0である。
【0126】
具体的な上りリンクリソースグラントプロセスは、前述の実施形態のものと同様である。例えば、端末は、3.5GHz下りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースとでRRC接続確立を完了する。端末によって報告された能力情報を受信した後、ネットワーク機器は、能力情報に基づいて端末のために、それぞれ、1.8GHz上りリンクリソースと3.5GHz上りリンクリソースとである、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを構成する。3.5GHz上りリンクリソースのインデックスは「0」であり、1.8GHz上りリンクリソースのインデックスは「1」である。ネットワーク機器は端末に構成された上りリンクリソースに関する情報を送信するので、端末は構成された上りリンクリソースを知る。次いで、ネットワーク機器は、端末の要求で、または能動的に、端末にグラント情報を送信してもよく、グラント情報を搬送する制御チャネル探索空間は、
図4に示される実施形態における共用探索空間、または1.8GHzもしくは3.5GHz上りリンクリソースのスケジューリングに使用される制御チャネル候補数が減少する探索空間であり得る。詳細については、前述の実施形態を参照されたい。ここではこれ以上詳細を述べない。
【0127】
端末が一度にただ1つの上りリンクリソースをアクティブ化させる場合、グラント情報は、アクティブな上りリンクリソースのグラント情報、具体的には、第1の上りリンクリソースまたは第2の上りリンクリソースのグラント情報を含むことが分かる。端末が一度に複数の上りリンクリソースをアクティブ化させる場合、言い換えると、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同時にアクティブ化され得る場合、グラント情報はアクティブな上りリンクリソースのグラント情報、具体的には、第1の上りリンクリソースおよび/または第2の上りリンクリソースのグラント情報を含む。加えて、グラント情報は、端末が下り伝送を行う助けとなるように、下りリンクリソースのグラント情報をさらに含み得る。
【0128】
前述の実施形態では、複数の上りリンクリソースが同時にアクティブ化され得る場合、例えば、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同時にアクティブ化され得る場合、ネットワーク機器は、負荷に基づいて、探索空間共用技術を使用するかどうかを判断し得る。言い換えると、ネットワーク機器は、負荷に基づいて、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとを同じ制御チャネル候補セットでスケジュールするかどうか、すなわち、同じ制御チャネル候補セットを使用して第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送するかどうかを判断し得る。負荷は、下りリンクリソースブロック(resource block、RB)の利用度もしくは各下りチャネルのRBリソース利用度によって表され得るか、または端末の台数によって表され得る。負荷が第1の事前設定値以下であるときには、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが同じ制御チャネル候補セットでスケジュールされ、負荷が第2の事前設定値以上であるときには、第1の上りリンクリソースと第2の上りリンクリソースとが異なる制御チャネル候補セットでスケジュールされ、制御チャネル候補セット間にはオフセットがあり、第1の上りリンクリソースをチャネルするために使用される制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は、第2の上りリンクリソースをチャネルするために使用される制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少ない。
【0129】
ネットワーク機器が、サービングセル(例えば、3.5GHz下りリンクリソースに対応するサービングセル)の負荷が比較的小さい、例えば、サービスされる端末の台数が比較的少ないか、または下りリンクリソース利用度が比較的低いと判断した場合、3.5GHz下りリンクスケジューリングに使用される、各集約レベルに対応する制御チャネル候補内のCCEが他の端末によって使用される確率は低く、したがって、衝突確率が比較的低い場合、ネットワーク機器は、3.5GHzスケジューリングに使用される未使用の制御チャネル候補で1.8GHz上りリンクリソーススケジューリングに使用される制御チャネルを送信し得る。
図16(a)は、本出願の一実施形態による探索空間における制御チャネルの分布の概略図である。3.5GHzスケジューリングに使用される、その集約レベルが2である6つの制御チャネル候補0から5が他の端末によって使用されない。この場合、3.5GHz上りリンクグラント情報を搬送するために使用されるPDCCHは制御チャネル候補0で伝送されてもよく、1.8GHz上りリンクグラント情報を搬送するために使用されるPDCCHは残りの制御チャネル候補のうちの1つで伝送されてもよく、例えば、制御チャネル候補3で伝送され得る。
【0130】
ネットワーク機器が、サービングセル(例えば、3.5GHz下りリンクリソースに対応するサービングセル)の負荷が比較的大きい、例えば、サービスされる端末の台数が比較的多いか、または下りリンクリソース利用度が比較的高いと判断した場合、3.5GHz下りリンクスケジューリングに使用される、各集約レベルに対応する制御チャネル候補内のCCEが他の端末によって使用される確率は非常に高く、したがって、衝突確率が比較的高い場合、ネットワーク機器は、オフセットを有する制御チャネル候補で1.8GHz上りリンクリソーススケジューリングに使用される制御チャネルを送信し得る。
図16(b)は、本出願の一実施形態による探索空間における制御チャネルの分布の別の概略図である。3.5GHzスケジューリングに使用される、その集約レベルが2である6つの制御チャネル候補0から5が他の端末によって使用され得る。この場合、3.5GHz上りリンクグラント情報を搬送するために使用されるPDCCHは制御チャネル候補5で伝送されてもよく、1.8GHz上りリンクグラント情報を搬送するために使用されるPDCCHは1.8GHzに使用される制御チャネル候補セット内の1つの制御チャネル候補で伝送されてもよく、例えば、1.8GHzに使用される制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補1で伝送され得る。1.8GHzに使用される制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は、3.5GHzに使用される制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少なく、2つの制御チャネル候補セット間には特定のオフセットがある。
【0131】
前述の方法は対応する装置において実施されてもよく、以下で添付の図面を参照して説明する。
【0132】
図17は、本出願の一実施形態による上りリンクリソース許可装置の概略図である。装置1700は端末に適用される。
図17に示されるように、装置1700は、前述の方法実施形態のいずれか1つで端末によって行われる各ステップを行うユニットまたは手段(means)を含み、これらのステップに関する詳細な説明は本装置実施形態にも適用できる。例えば、装置1700は、探索部1710と通信部1720とを含む。通信部1720は、端末とネットワーク機器との間の通信を制御するように構成される。通信部1720は、端末とネットワーク機器との間のインターフェース(例えばエアインターフェース)を介して情報を受信および送信し得る。ここでのインターフェースは論理概念であり、実施に際しては、対応する論理ユニットが対応するインターフェースのプロトコル要件を満たすように設定される必要がある。
【0133】
探索部1710は、ネットワーク機器によって端末に送信されるグラント情報を取得するために下り制御チャネルを求めて探索空間を探索するように構成され、グラント情報は、第1の上りリンクリソースのグラント情報、第2の上りリンクリソースのグラント情報、および下り制御チャネルを搬送するために使用される下りリンクリソースのグラント情報のうちの少なくとも1つを含む。下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第1の制御チャネル候補セットを含み、下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報および/もしくは下りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第2の制御チャネル候補セットを含み、または下り制御チャネルが第2の上りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第1の制御チャネル候補セットを含み、下り制御チャネルが第1の上りリンクリソースのグラント情報および/もしくは下りリンクリソースのグラント情報を搬送する場合、探索空間は第2の制御チャネル候補セットを含む。第1の制御チャネル候補セットは第2の制御チャネル候補セットと同じであるか、または第1の制御チャネル候補セットは第2の制御チャネル候補セットに対するオフセットを有し、第1の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数は第2の制御チャネル候補セット内の制御チャネル候補の数より少ない。
【0134】
探索空間、第1の上りリンクリソース、第2の上りリンクリソース、第1の上りリンクリソースに関する情報、および第2の上りリンクリソースに関する情報に関する説明は前述の実施形態のものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0135】
任意選択で、端末は切り換え部1730をさらに含んでいてもよく、通信部1720が切り換え指示を受信すると、切り換え部1730は、アクティブな上りリンクリソースを第1の上りリンクリソース第2の上りリンクリソースに、または第2の上りリンクリソースから第1の上りリンクリソースに切り換えるように構成される。
【0136】
切り換え指示に関する説明は前述の実施形態のものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0137】
前述の装置の各ユニットの分割は単なる論理機能の分割にすぎないことを理解されたい。実際の実装に際しては、各ユニットの全部または一部が1つの物理エンティティに統合されてもよく、または物理的に分離されてもよい。加えて、すべてのユニットが処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、もしくはハードウェアの形態で実装されてもよく、または一部のユニットが処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、一部のユニットはハードウェアの形態で実装される。例えば、探索部1710は、別個に配置された処理要素であってもよく、または端末のチップに統合されていてもよい。あるいは、探索部1710は、プログラムとしてメモリに格納され、探索部1710の機能を果たすために端末の処理要素によって呼び出されてもよい。他のユニットの実装は探索部1710の実装と同様である。加えて、各ユニットの全部または一部が統合されていてもよく、または別々に実装されてもよい。ここでの処理要素は、信号処理能力を備えた集積回路であり得る。一実施態様では、前述の方法のステップまたは前述のユニットが、プロセッサ要素においてハードウェアの集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。加えて、通信部は、通信を制御するユニットであり、アンテナや無線周波数装置などの端末の送受信装置を介してネットワーク機器によって送信された情報を受信するか、またはネットワーク機器に情報を送信し得る。
【0138】
例えば、前述のユニットは、前述の方法を実施するための1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)として構成され得る。別の例として、前述のユニットのうちの1つがプログラムを呼び出す処理要素の形態で実装される場合、処理要素は汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)や、プログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであり得る。さらに別の例として、各ユニットは、システム・オン・チップ(system−on−a−chip、SOC)の形態で統合および実装され得る。
【0139】
図18は、本出願の一実施形態による周波数領域リソース処理装置の概略図である。装置1800はネットワーク機器に適用される。
図18に示されるように、装置1800は、前述の方法実施形態のいずれか1つでネットワーク機器によって行われる各ステップを行うユニットまたは手段(means)を含み、これらのステップに関する詳細な説明は本装置実施形態にも適用できる。本装置は、生成部1810と通信部1820とを含む。通信部1820は、ネットワーク機器との通信を制御するように構成され、ネットワーク機器と端末との間のインターフェース(例えばエアインターフェース)を介してメッセージを受信および送信し得る。ここでのインターフェースは論理概念であり、実施に際しては、対応する論理ユニットが対応するインターフェースのプロトコル要件を満たすように設定される必要がある。
【0140】
生成部1810は、下り制御チャネルで搬送される構成情報およびグラント情報を生成するように構成される。構成情報の内容と、構成された第1の上りリンクリソースおよび第2の上りリンクリソースの構成方法とは、前述の実施形態のものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。通信部1820は、生成部1810によって生成される構成情報およびグラント情報の送信を制御する。例えば、通信部1820は、端末に構成情報を送信し、下り制御チャネル探索空間で下り制御チャネルを送信し、下り制御チャネルが端末についてのグラント情報を含む、ように構成される。
【0141】
探索空間、第1の上りリンクリソース、第2の上りリンクリソース、第1の上りリンクリソースに関する情報、および第2の上りリンクリソースに関する情報に関する説明は前述の実施形態のものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0142】
加えて、通信部1820は、前述の実施形態において別のネットワーク機器によって端末に送信される情報の送信を制御するようにさらに構成される。例えば、通信部1820は、切り換え指示の送信および構成パラメータの送信を制御する。切り換え指示および構成パラメータに関する説明は前述の実施形態のものと同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0143】
前述の装置の各ユニットの分割は単なる論理機能の分割にすぎないことを理解されたい。実際の実装に際しては、各ユニットの全部または一部が1つの物理エンティティに統合されてもよく、または物理的に分離されてもよい。加えて、すべてのユニットが処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、もしくはハードウェアの形態で実装されてもよく、または一部のユニットが処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、一部のユニットはハードウェアの形態で実装される。例えば、生成部1810は、別個に配置された処理要素であってもよく、またはネットワーク機器のチップに統合されていてもよい。あるいは、生成部1810は、プログラムとしてネットワーク機器のメモリに格納され、生成部1810の機能を果たすためにネットワーク機器の処理要素によって呼び出されてもよい。他のユニットの実装は生成部1810の実装と同様である。加えて、各ユニットの全部または一部が統合されていてもよく、または別々に実装されてもよい。ここでの処理要素は、信号処理能力を備えた集積回路であり得る。一実施態様では、前述の方法のステップまたは前述のユニットが、プロセッサ要素においてハードウェアの集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。
【0144】
例えば、前述のユニットは、前述の方法を実施するための1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)として構成され得る。別の例として、前述のユニットのうちの1つがプログラムを呼び出す処理要素の形態で実装される場合、処理要素は汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)や、プログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであり得る。さらに別の例として、各ユニットは、システム・オン・チップ(system−on−a−chip、SOC)の形態で統合および実装され得る。
【0145】
図19は、本出願の一実施形態によるネットワーク機器の概略的構造図である。ネットワーク機器は、前述の実施形態におけるネットワーク機器であるとともに、前述の実施形態におけるネットワーク機器の動作を実施するように構成され得る。
図19に示されるように、本ネットワーク機器は、アンテナ1910と、無線周波数装置1920と、ベースバンド装置1930とを含む。アンテナ1910は、無線周波数装置1920に接続されている。上りリンク方向で、無線周波数装置1920は、アンテナ1910を介して、端末によって送信された情報を受信し、端末によって送信された情報を処理のためにベースバンド装置1930に送る。下りリンク方向で、ベースバンド装置1930は、端末のための情報を処理し、その情報を無線周波数装置1920に送り、無線周波数装置1920は、端末のための情報を処理し、次いでその情報を、アンテナ1910を介して端末に送信する。
【0146】
ベースバンド装置1930は、ベースバンドボードを含み得る。ネットワーク機器は通常、複数のベースバンドボードを含んでいてもよく、所望の機能を実施するためにベースバンドボード上に複数の処理要素が統合され得る。例えば、前述の周波数領域リソース処理装置は、ベースバンド装置1930に位置し得る。一実施態様では、
図18に示されるユニットはプログラムを呼び出す処理要素の形態で実装され、例えば、ベースバンド装置1930は、処理要素1931と記憶要素1932とを含み、処理要素1931は、前述の方法実施形態においてネットワーク機器によって行われる方法を行うために、記憶要素1932に格納されたプログラムを呼び出す。加えて、ベースバンド装置1930は、無線周波数装置1920と情報を交換するように構成された、インターフェース1933をさらに含み得る。インターフェースは、例えば、共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0147】
別の実施態様では、
図18に示されるユニットは、ネットワーク機器によって行われる前述の方法を実施するための1つまたは複数の処理要素として構成されてもよく、これらの処理要素はベースバンド装置1930に配置される。ここでの処理要素は、集積回路、例えば、1つもしくは複数のASIC、1つもしくは複数のDSP、または1つもしくは複数のFPGAであり得る。これらの集積回路は、チップを形成するように統合され得る。
【0148】
例えば、
図18に示されるユニットは、システム・オン・チップ(system−on−a−chip、SOC)の形態で統合および実装され得る。例えば、ベースバンド装置1930は、前述の方法を実施するように構成されたSOCチップを含む。チップは、処理要素1931および記憶要素1932と統合されていてもよく、処理要素1931は、ネットワーク機器によって行われる前述の方法または
図18に示される各ユニットの機能を実施するために記憶要素1932に格納されたプログラムを呼び出す。あるいは、チップは、ネットワーク機器によって行われる前述の方法または
図18に示される各ユニットの機能を実施するために、少なくとも1つの集積回路と統合されていてもよい。あるいは、前述の実施態様は組み合わされてもよく、一部のユニットの機能はプログラムを呼び出すことby処理要素によって実施され、一部のユニットの機能は集積回路によって実施される。
【0149】
どの方法が使用されるかにかかわらず、ネットワーク機器に使用される前述の周波数領域リソース処理装置は、少なくとも1つの処理要素と記憶要素とを含み、少なくとも1つの処理要素は、前述の方法実施形態で提供されるネットワーク機器によって行われる方法を行うように構成される。処理要素は、第1の方法で、具体的には、記憶要素に格納されたプログラムを実行することによって、前述の方法実施形態でネットワーク機器によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得るか、または第2の方法で、具体的には、プロセッサ要素においてハードウェアの集積論理回路を命令と組み合わせることによって、前述の方法実施形態でネットワーク機器によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得るか、または当然ながら、第1の方法と第2の方法とを組み合わせることによって、前述の方法実施形態でネットワーク機器によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得る。
【0150】
前述の説明と同様に、ここでの処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサであってもよく、または前述の方法を実施するための1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)として構成されてもよい。
【0151】
記憶要素は、メモリであり得るか、または複数の記憶要素の一般用語であり得る。
【0152】
図20は、本出願の一実施形態による端末の概略的構造図である。端末は、前述の実施形態における端末の動作を実施するように構成された、前述の実施形態の端末であり得る。
図20に示されるように、本端末は、アンテナと、無線周波数装置2010と、ベースバンド装置2020とを含む。アンテナは、無線周波数装置2010に接続されている。下りリンク方向で、無線周波数装置2010は、アンテナを介して、ネットワーク機器によって送信された情報を受信し、ネットワーク機器によって送信された情報を処理のためにベースバンド装置2020に送る。上りリンク方向で、ベースバンド装置2020は、端末の情報を処理し、その情報を無線周波数装置2010に送り、無線周波数装置2010は、端末の情報を処理し、次いでその情報を、アンテナを介してネットワーク機器に送信する。
【0153】
ベースバンド装置は、各通信プロトコル層でデータ処理を実施するように構成された、変調/復調サブシステムを含み得る。ベースバンド装置は、端末のオペレーティングシステムおよびアプリケーション層の処理を実施するように構成された、中央処理サブシステムをさらに含み得る。加えて、ベースバンド装置は、他のサブシステム、例えば、マルチメディアサブシステムや周辺サブシステムをさらに含んでいてもよく、マルチメディアサブシステムは、端末カメラ、画面表示などの制御を実施するように構成され、周辺サブシステムは、他の機器への接続を実施するように構成される。変調/復調サブシステムは別個に配置されたチップであってもよく、任意選択で、前述の周波数領域リソース処理装置は、変調/復調サブシステム上で実装されてもよい。
【0154】
一実施態様では、
図17に示されるユニットはプログラムを呼び出す処理要素の形態で実装される。例えば、変調/復調サブシステムなどのベースバンド装置2020のサブシステムは、処理要素2031と記憶要素2032とを含み、処理要素2031は、前述の方法実施形態において端末によって行われる方法を行うために、記憶要素2032に格納されたプログラムを呼び出す。加えて、ベースバンド装置2020は、無線周波数装置2010と情報を交換するように構成された、インターフェース2033をさらに含み得る。
【0155】
別の実施態様では、
図17に示されるユニットは、端末によって行われる前述の方法を実施するための1つまたは複数の処理要素として構成されてもよく、これらの処理要素は、変調/復調サブシステムなどのベースバンド装置2020のサブシステムに配置される。ここでの処理要素は、集積回路、例えば、1つもしくは複数のASIC、1つもしくは複数のDSP、または1つもしくは複数のFPGAであり得る。これらの集積回路は、チップを形成するように統合され得る。
【0156】
例えば、
図17に示されるユニットは、システム・オン・チップ(system−on−a−chip、SOC)の形態で統合および実装され得る。例えば、ベースバンド装置2020は、前述の方法を実施するように構成されたSOCチップを含む。チップは、処理要素2031および記憶要素2032と統合されていてもよく、処理要素2031は、端末によって行われる前述の方法または
図17に示される各ユニットの機能を実施するために記憶要素2032に格納されたプログラムを呼び出す。あるいは、チップは、端末器によって行われる前述の方法または
図17に示される各ユニットの機能を実施するために、少なくとも1つの集積回路と統合されていてもよい。あるいは、前述の実施態様は組み合わされてもよく、一部のユニットの機能はプログラムを呼び出すことby処理要素によって実施され、一部のユニットの機能は集積回路によって実施される。
【0157】
どの方法が使用されるかにかかわらず、端末に使用される前述の周波数領域リソース処理装置は、少なくとも1つの処理要素と記憶要素とを含み、少なくとも1つの処理要素は、前述の方法実施形態で提供される端末によって行われ方法を行うように構成される。処理要素は、第1の方法で、具体的には、記憶要素に格納されたプログラムを実行することによって、前述の方法実施形態で端末によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得るか、または第2の方法で、具体的には、プロセッサ要素においてハードウェアの集積論理回路を命令と組み合わせることによって、前述の方法実施形態で端末によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得るか、または当然ながら、第1の方法と第2の方法とを組み合わせることによって、前述の方法実施形態で端末によって行われるステップの一部もしくは全部を行い得る。
【0158】
前述の説明と同様に、ここでの処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサであってもよく、または前述の方法を実施するための1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)として構成されてもよい。
【0159】
記憶要素は、メモリであり得るか、または複数の記憶要素の一般用語であり得る。
【0160】
方法実施形態の各ステップの全部または一部が関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現され得ることを、当業者は理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが実行されると、方法実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどの、プログラムコードを格納することのできる任意の媒体を含む。