特許第6963654号(P6963654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6963654電子表示システム及びそのスクリーン輝度の調整方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6963654
(24)【登録日】2021年10月19日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】電子表示システム及びそのスクリーン輝度の調整方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/3296 20190101AFI20211028BHJP
   G06F 1/3206 20190101ALI20211028BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20211028BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20211028BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   G06F1/3296
   G06F1/3206
   G06F1/26 303
   G09F9/00 347Z
   G09G5/10 Z
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-93960(P2020-93960)
(22)【出願日】2020年5月29日
(65)【公開番号】特開2020-201945(P2020-201945A)
(43)【公開日】2020年12月17日
【審査請求日】2020年5月29日
(31)【優先権主張番号】201910491397.1
(32)【優先日】2019年6月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520190115
【氏名又は名称】マインテック コンピュータ (ソシュウ) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Maintek Computer (Suzhou) Co., Ltd.
(73)【特許権者】
【識別番号】515358838
【氏名又は名称】ペガトロン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】シャオ−ウェイ リ
【審査官】 征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−075803(JP,A)
【文献】 特開2000−330531(JP,A)
【文献】 特開2010−262216(JP,A)
【文献】 特開平07−141075(JP,A)
【文献】 特開平11−119877(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0143916(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/26−1/3296
H02J7/00
G09F9/00
G09G5/00−5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムと電気的に接続された電子表示システムであって、
当該コンピュータシステムに接続され商用電源供給端子に選択的に接続される信号接続線、及び
当該信号接続線と接続された接続ポートと、
当該接続ポートと接続された制御チップと、
スクリーンと、
当該制御チップ及び当該スクリーンに電気的に接続され、当該スクリーンの輝度を調整するため のスクリーン輝度調整モジュールと、
を備えた電子表示装置を備え、
当該制御チップが、当該信号接続線が当該商用電源供給端子と接続されたと判断した場合、当該スクリーン輝度調整モジュールは、当該スクリーンの調整可能な最大輝度が当該スクリーンの最大予定輝度に等しくなるように制御し、当該制御チップが、当該信号接続線が当該商用電源供給端子と接続されていないと判断した場合、当該スクリーン輝度調整モジュールは、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が当該スクリーンの当該最大予定輝度よりも小さくなるように制御し、
当該信号接続線は、
当該電子表示装置に接続するための第1接続ヘッドと、
当該コンピュータシステムに接続するための第2接続ヘッドと、
当該商用電源供給端子と分離可能に接続するための第3接続ヘッドと、
当該第2接続ヘッドに接続するダイオードと、
を備え、
当該信号接続線の当該第3接続ヘッドが当該商用電源供給端子と接続された場合、当該信号接続線が当該第1接続ヘッドを介して伝送する電圧値は、第1電圧となり、当該制御チップは、当該第1電圧に応じて当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度を当該最大予定輝度に等しくし、
当該信号接続線の当該第3接続ヘッドが当該商用電源供給端子と接続されていない場合、当該信号接続線が当該ダイオードによって当該第1接続ヘッドを介して伝送する電圧値は、当該第1電圧よりも小さい第2電圧となり、当該制御チップは、当該第2電圧に応じて当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度を当該最大予定輝度よりも小さくする、
電子表示システム。
【請求項2】
当該信号接続線の当該第3接続ヘッドは、当該商用電源供給端子と接続されず且つ当該第1接続ヘッドによって当該コンピュータシステムと接続された場合、当該スクリーン輝度調整モジュールは、当該信号接続線が接続された当該コンピュータシステムの異なる接続ポートに応じて当該電子表示装置の当該調整可能な最大輝度を、異なる輝度を有するよう制限する、請求項に記載の電子表示システム。
【請求項3】
当該電子表示システムは、ユニバーサルシリアルバス検知ユニットをさらに備え、当該信号接続線の当該第2接続ヘッドは、当該コンピュータシステムのユニバーサルシリアルバスジョイントにさらに接続され、
当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニットが当該信号接続線が当該コンピュータシステムのユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートと接続されたことを検知した場合、当該スクリーン輝度調整モジュールは、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第1輝度となるように制御し、
当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニットが当該信号接続線が当該コンピュータシステムのユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートと接続されたことを検知した場合、当該スクリーン輝度調整モジュールは、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第2輝度となるように制御する、請求項1又は2に記載の電子表示システム。
【請求項4】
当該第1輝度は当該スクリーンの当該最大予定輝度の30%であり、当該第2輝度は当該スクリーンの当該最大予定輝度の60%である、請求項2又は3に記載の電子表示システム。
【請求項5】
商用電源供給端子に選択的に接続される信号接続線によりコンピュータシステムと電気的に接続された電子表示装置のスクリーンに用いられるスクリーン輝度の調整方法であって、
接続ポートが当該信号接続線と接続された後に、当該信号接続線が当該商用電源供給端子に接続したか否かを判断する工程と、
当該信号接続線が当該商用電源供給端子と接続されていない場合、当該スクリーンの調整可能な最大輝度が最大予定輝度よりも小さくなるように制御する工程と、
当該信号接続線が当該商用電源供給端子と接続された場合、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が当該最大予定輝度に等しくなるように制御する工程と、
当該信号接続線から伝送する電圧値が第1電圧であると判断した場合、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が当該最大予定輝度に等しくなるように制御する工程と、
当該信号接続線から伝送する電圧値が当該第1電圧よりも小さい第2電圧であると判断した場合、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が当該最大予定輝度よりも小さくなるように制御する工程と、
当該信号接続線が当該コンピュータシステムのユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートと接続されたことを検知した場合、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第1輝度となるように制御する工程と、
当該信号接続線が当該コンピュータシステムのユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートと接続されたことを検知した場合、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第2輝度となるように制御する工程と、
を含む、スクリーン輝度の調整方法。
【請求項6】
当該第1輝度は当該スクリーンの最大予定輝度の30%であり、当該第2輝度は当該スクリーンの最大予定輝度の60%である、請求項に記載のスクリーン輝度の調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子表示システム及びそのスクリーン輝度の調整方法に関し、特に、電源信号に応じて使用状態を調整可能な電子表示システム及びそのスクリーン輝度の調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販の電子ディスプレイは、コンピュータシステムと電気的に接続し、例えばユニバーサルシリアルバス(USB)の接続ポート及び高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))の接続ポートにそれぞれ接続することで、制御信号と映像信号を伝送可能である。そして外部給電により電源を受け、例えばアダプターに直接に接続することで外部電源を受ける。しかし、そうすると、何本もの接続線を携帯する必要があり、そうしなければ、電子ディスプレイは動作できない。また、従来技術ではコンピュータシステムのユニバーサルシリアルバスの接続ポートと電気的に接続すると同時に電源を受けることもできるが、ユニバーサルシリアルバスの接続ポートの規格に制限されて、電子ディスプレイは、十分なワット数の電源信号を受けることができず、正常に起動できない。
【0003】
したがって、新たな電子表示システム及びそのスクリーン輝度の調整方法を発明し、従来技術の欠点を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、電源信号に応じて使用状態を調整可能な効果を有する電子表示システムを提供することにある。
【0005】
本発明のもう一つの主な目的は、前記システムに用いられるスクリーン輝度の調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明に係る電子表示システムは、コンピュータシステムと電気的に接続される。電子表示システムは、信号接続線及び電子表示装置を備える。信号接続線は、コンピュータシステムに接続され、商用電源供給端子に選択的に接続される。電子表示装置は、接続ポートと、制御チップと、スクリーンと、スクリーン輝度調整モジュールとを備える。接続ポートは、信号接続線に接続される。制御チップは、接続ポートが信号接続線と接続された後に、信号接続線が商用電源供給端子に接続されたか否かを判断するためのに用いられ、スクリーン輝度調整モジュールは、制御チップ及びスクリーンに電気的に接続され、スクリーンの輝度を調整するために用いられ、信号接続線が商用電源供給端子と接続された場合、スクリーン輝度調整モジュールは、スクリーンの調整可能な最大輝度が最大予定輝度に等しくなるように制御し、信号接続線が商用電源供給端子と接続されていない場合、スクリーン輝度調整モジュールは、スクリーンの調整可能な最大輝度が最大予定輝度よりも小さくなるように制御する。
【0007】
本発明に係るスクリーン輝度の調整方法は、接続ポートが信号接続線と接続された後に、信号接続線が商用電源供給端子に接続したか否かを判断する工程と、信号接続線が商用電源供給端子と接続されていない場合、スクリーンの調整可能な最大輝度が最大予定輝度よりも小さくなるように制御する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る電子表示装置と信号接続線との接続の外観模式図である。
図2】本発明に係る電子表示装置の構造模式図である。
図3】本発明に係るスクリーン輝度の調整方法の工程のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
貴局の審査員が本発明の技術内容を理解できるように、好適で具体的な実施例を挙げて次のように説明する。
【0010】
以下、まず図1を参照し、図1は、本発明に係る電子表示装置と信号接続線との接続の外観模式図である。断っておくが、以下、「第1」、「第2」などの用語を使用して種々の要素を説明するが、これらの要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語は、1つの要素を他の要素から区別するためのものに過ぎない。例えば、説明される種々な実施例の範疇を逸脱しない限り、第1接続ヘッドを第2接続ヘッドと称してもよく、同様に、第2接続ヘッドを第1接続ヘッドと称してもよい。第1接続ヘッドと第2接続ヘッドはともに接続ヘッドであるが、同一の接続ヘッドではない。
【0011】
本発明の1つの実施形態においては、電子表示システム1は、電子表示装置10と、信号接続線20とを備え、電子表示装置10は、信号接続線20によりコンピュータシステム30と電気的に接続される。図1から分かるように、信号接続線20は、第1接続ヘッド21と、第2接続ヘッド22と、第3接続ヘッド23と、第4接続ヘッド24とを備える。第1接続ヘッド21は、電子表示装置10の接続ポート11に接続され、Type−Cジョイントであってもよい。第2接続ヘッド22は、コンピュータシステム30に接続され、制御信号を伝送するためのものであり、ユニバーサルシリアルバスジョイントであってもよい。当該信号接続線20は、第3接続ヘッド23で商用電源供給端子40に接続されることによって、電源信号を電子表示装置10に供給してもよいが、電子表示装置10の電源信号は、コンピュータシステム30から第2接続ヘッド22を介して提供されてもよく、又は内蔵された電池から提供されてもよく、本発明はこれに限られない。最後に第4接続ヘッド24も、コンピュータシステム30に接続され、映像信号を伝送するためのものであり、HDMIジョイントであってもよい。前記信号接続線20は本発明の一つの実施例の説明に過ぎず、本発明は、信号接続線20のジョイント数及び規格が図1と完全に一致することを制限しない。
【0012】
次に、図2を参照し、図2は、本発明に係る電子表示装置の構造模式図である。
【0013】
本発明の当該電子表示装置10は、接続ポート11と、制御チップ12と、スクリーン13と、スクリーン輝度調整モジュール14と、ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15とを備える。接続ポート11は当該信号接続線20に接続される。当該接続ポート11が当該信号接続線20と接続された後に、当該制御チップ12は、当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40に接続されたか否かを判断することで、電子表示装置10が第1モードを実行するか又は第2モードを実行するかを決定する。当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続された場合、電子表示装置10が十分なワット数の電源信号を受けられることを示す。このとき、当該制御チップ12は、当該電子表示装置10に第1モードを実行させ、即ち電子表示装置10の使用効能を制限しない。当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続されていない場合、電子表示装置10の電源信号がコンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバスの接続ポートのみから提供されるので、電子表示装置10は、十分なワット数の電源信号を受けられないことを示す。したがって、当該制御チップ12は、当該電子表示装置10に第2モードを実行させ、即ち電子表示装置10の一部の効能を制限し、電子表示装置10の電力消費量を低減させる。信号接続線20は、第3接続ヘッド23によって当該商用電源供給端子40と接続されたと同時に第2接続ヘッド22によってコンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバスの接続ポートと接続された場合、商用電源供給端子40と接続されたので、電子表示装置10は、十分なワット数の電源信号を受けることができるため、電子表示装置10は当該第1モードを実行する。
【0014】
一般的には、商用電源供給端子40から変換された電源信号とコンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバスの接続ポートから提供された電源信号の電圧値は同様で、5ボルトである。よって、制御チップ12が当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40に接続されたか否かを認識できるように、信号接続線20には、ダイオード25が追加して設けられ、このダイオード25は第2接続ヘッド22の伝送経路上に設けられた。当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続された場合、当該信号接続線20で伝送する電圧値は第1電圧で、5ボルトである。しかし、当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続されていない場合、第2接続ヘッド22で伝送する電源信号は、当該ダイオード25を介して電圧降下が生じ、電圧値を当該第1電圧から第2電圧に降下させ、例えば4.8ボルトに降下させる。これによって、当該制御チップ12は、当該信号接続線20から伝送された電圧値が5ボルトの第1電圧又は4.8ボルトの第2電圧であるかを判断することによって、当該電子表示装置10に当該第1モード又は当該第2モードを実行させる。
【0015】
スクリーン13は、コンピュータシステム30から伝送された映像信号を表示するためのものである。スクリーン輝度調整モジュール14は、当該制御チップ12及び当該スクリーン13に電気的に接続され、当該スクリーン13の輝度を調整するためのものである。本発明に係る実施例においては、スクリーン13の輝度を低減することにより電子表示装置10の電力消費量を低減させる。これによって、当該電子表示装置10の当該第1モードで、電子表示装置10の使用効能を制限しないので、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の調整可能な最大輝度がスクリーン13の元の最大予定輝度に等しくなるように制御する。しかし、当該電子表示装置10の当該第2モードで、電子表示装置10の一部の効能が制限され、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度がスクリーン13の当該最大予定輝度よりも小さくなるように制御する。このように、スクリーン13の電力消費量を低減させることができる。
【0016】
電子表示装置10が当該第2モードを実行するとき、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、さらに、当該信号接続線20が接続されたコンピュータシステム30の接続ポートの種類に応じて、当該電子表示装置10の当該調整可能な最大輝度が第1輝度となるか又は第2輝度となるかを制限する。当該第2輝度は第1輝度よりも大きく、例えば当該第1輝度は当該スクリーン13の最大予定輝度の30%であり、当該第2輝度は当該スクリーン13の最大予定輝度の60%であるが、本発明はこの数値に限られない。したがって、電子表示装置10は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートされたか、又はユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートに接続されたかを検知可能なユニバーサルシリアルバス検知ユニット15を有する。当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートに接続されたことを検知した場合、ユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートの給電能力(5ボルト/0.5アンペア)に制限され、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度が相対的に暗い第1輝度となるように制御する。当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートと接続されたことを検知した場合、ユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートの給電能力がよく(5ボルト/0.9アンペア)、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度が相対的に明るい当該第2輝度となるように制御する。
【0017】
そして、当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30の当該ユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートに接続され、当該スクリーン13の輝度が当該第1輝度よりも大きく、例えば、このとき、スクリーン13の輝度がフルであることを検知した場合、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の輝度を当該第1輝度に調整し、即ち最大予定輝度の30%に強制的に低減させる。しかし、当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30の当該ユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートに接続され、当該スクリーン13の輝度が当該第2輝度よりも大きいことを検知した場合、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の輝度を当該第2輝度に調整し、即ち最大予定輝度の60%に強制的に低減させる。
【0018】
断っておくが、電子表示装置10が有する各モジュールは、ハードウェア装置、ソフトウェアプログラムとハードウェア装置の組合せ、ファームウェアとハードウェア装置の組合せなどによって構成されたものであるが、本発明は上記に限られない。なお、断っておくが、本実施形態は、本発明の好ましい実施例を例示したに過ぎず、贅言を回避するために、全ての可能な変化組合せを詳細に記載しない。しかし、当業者は、上述した各モジュール又は要素が必ずしも必要なものではないことを理解できる。本発明を実施するために、他の比較的細部の従来のモジュール又は要素を含む可能性もある。各モジュール又は要素は、必要に応じて省略又は修飾することができ、任意の両モジュール間にはモジュール又は要素が必ず存在しないとは限らない。
【0019】
次に、図3を参照し、図3は、本発明に係るスクリーン輝度の調整方法の工程フローチャートである。ここで、断っておくが、以下、上述した電子表示装置10を例として本発明のスクリーン輝度の調整方法を説明したが、本発明のスクリーン輝度の調整方法は、上述した同じ構造に用いられる電子表示装置10に限られない。
【0020】
まず、工程301を行い、当該接続ポートが当該信号接続線と接続された後に、当該信号接続線が当該商用電源供給端子に接続したか否かを判断する。
【0021】
まず、当該接続ポート11が当該信号接続線20と接続された後に、当該制御チップ12は、当該信号接続線20から伝送された電圧値の大きさ、例えば当該信号接続線20から伝送された電圧値が5ボルトの第1電圧であるか又は4.8ボルトの第2電圧であるかを判断し、当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40に接続されたか否かを確認する。
【0022】
当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続された場合、工程302に進み、当該電子表示装置に第1モードを実行させる。
【0023】
当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続された場合、このとき、当該制御チップ12は、当該電子表示装置10に第1モードを実行させ、即ち電子表示装置10の使用効能を制限しない。
【0024】
このように、工程303を実行し、当該スクリーンの調整可能な最大輝度が最大予定輝度に等しくなるように制御する。
【0025】
当該電子表示装置10の当該第1モードで、電子表示装置10の使用効能を制限しないので、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の調整可能な最大輝度がスクリーン13の元の最大予定輝度に等しくなるように制御する。よって、使用者は、スクリーン13の輝度を最大予定輝度に調整することができる。
【0026】
他方、当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続されていない場合、工程304を実行し、当該電子表示装置に第2モードを実行させる。
【0027】
当該信号接続線20が当該商用電源供給端子40と接続されていない場合、電子表示装置10は、十分なワット数の電源信号を受けることができないことを示す。したがって、当該制御チップ12は、当該電子表示装置10に第2モードを実行させ、即ち電子表示装置10の一部の効能を制限し、電子表示装置10の電力消費量を低減させる。
【0028】
そして工程305を行い、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が当該最大予定輝度よりも小さくなるように制御する。
【0029】
当該電子表示装置10の当該第2モードで、電力消費量を低減させるために、電子表示装置10の一部の効能が制限される。よって、このとき、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度が当該最大予定輝度よりも小さくなるように制御する。
【0030】
このとき、信号接続線が接続されたコンピュータシステムの接続ポートの規格を検知する工程306をさらに実行してもよい。
【0031】
このとき、ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポート接続されたか、又はユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートに接続されたかをさらに検知することで、電子表示装置10の受けられる電源信号のワット数を取得することができる。
【0032】
当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートに接続されたことを検知した場合、工程307を行い、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第1輝度となるように制御する。
【0033】
ユニバーサルシリアルバス2.0の接続ポートの給電能力に制限され、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度が比較的に暗い第1輝度となり、例えば当該スクリーン13の最大予定輝度の30%となるように制御する。このとき、使用者が調整可能なスクリーン13の輝度は、最大予定輝度の30%を超えない。スクリーン13の輝度が既に第1輝度を超えた場合であっても、スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の輝度が第1輝度まで低減するように制御する。
【0034】
最後に、当該ユニバーサルシリアルバス検知ユニット15は、当該信号接続線20が当該コンピュータシステム30のユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートに接続されたことを検知した場合、工程308を実行し、当該スクリーンの当該調整可能な最大輝度が第2輝度となるように制御する。
【0035】
ユニバーサルシリアルバス3.0の接続ポートの給電能力がよいので、当該スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の当該調整可能な最大輝度が相対的に明るい当該第2輝度となり、例えば当該スクリーン13の最大予定輝度の60%となるように制御する。このとき、使用者が調整可能なスクリーン13の輝度は、最大予定輝度の60%を超えない。スクリーン13の輝度が既に第2輝度を超えた場合であっても、スクリーン輝度調整モジュール14は、当該スクリーン13の輝度が第2輝度まで低減するように制御する。
【0036】
ここで、本発明のスクリーン輝度の調整方法は、上述した工程順に限られず、本発明の目的を達成できれば、上述した工程順を変えることもできる。
【0037】
これによって、本発明の電子表示装置10は、受ける電源信号に応じて効能上の調整を行うことで、最適の利用効果を達成することができる。
【0038】
断っておくが、上述した実施形態は、本発明の好ましい実施例を例示したに過ぎず、贅言を回避するために、全ての可能な変化組合せを詳細に記載しない。しかし、当業者は、上述した各モジュール又は要素が必ずしも必要なものではないことが理解できる。本発明を実施するために、他の比較的細部の従来のモジュール又は要素を含む可能性もある。各モジュール又は要素は、必要に応じて省略又は修飾することができ、任意の両モジュール間にはモジュール又は要素が必ず存在しないとは限らない。本発明の基本的構造から逸脱しない限り、本特許が主張する権利範囲であり、特許請求の範囲を準じる。
【符号の説明】
【0039】
1:電子表示システム
10:電子表示装置
11:接続ポート
12:制御チップ
13:スクリーン
14:スクリーン輝度調整モジュール
15:ユニバーサルシリアルバス検知ユニット
20:信号接続線
21:第1接続ヘッド
22:第2接続ヘッド
23:第3接続ヘッド
24:第4接続ヘッド
25:ダイオード
30:コンピュータシステム
40:商用電源供給端子
図1
図2
図3