(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバは、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データを、3Dプリンタにインポート可能なデータに変換する変換部を備えることを特徴とする請求項1記載の3Dプリンタ用データシェアシステム。
前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを閲覧可能であることを特徴とする請求項1記載の3Dプリンタ用データシェアシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の課題は、3Dプリンタ用の造形データ及び材料データを幅広くシェアすることができる3Dプリンタ用データシェアシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題達成のため、請求項1記載の発明にあっては、サーバと、前記サーバに接続された設計者端末と、前記サーバに接続された利用者端末とを備える3Dプリンタ用データシェアシステムであって、前記設計者端末は、設計者が設計した3Dプリンタ用の造形データ及び材料データを、前記サーバに対してアップロード可能であり、前記サーバは、前記設計者端末によりアップロードされた前記造形データ及び前記材料データを記憶する記憶部を備え、
前記材料データには、複数の材料を調合すべき内容の情報が含まれており、前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを、前記サーバからダウンロード可能であることを特徴とする。
従って、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、設計者端末では、造形データだけでなく材料データもアップロード可能であり、利用者端末では、造形データだけでなく材料データもダウンロード可能である。
また、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、複数の材料の調合が必要な場合にも、複数の材料が自動的に選択される。
【0006】
請求項2記載の発明にあっては、前記サーバは、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データを、3Dプリンタにインポート可能なデータに変換する変換部を備えることを特徴とする。
従って、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、造形データが自動的にインポート可能なデータに変換され、利用者が造形データを変換する必要がなくなる。
【0007】
請求項3記載の発明にあっては、前記利用者端末は、使用する3Dプリンタの機種に関する機種情報を前記サーバに対して送信可能であり、前記サーバは、前記機種情報に基づいて、使用する3Dプリンタの機種に適した前記造形データ及び前記材料データを選択可能であり、前記利用者端末は、使用する3Dプリンタの機種に適した前記造形データ及び前記材料データをダウンロード可能であることを特徴とする請求項1記載の3Dプリンタ用データシェアシステム。
従って、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ及び材料データが自動的に選択される。
【0008】
請求項4記載の発明にあっては、前記利用者端末は、3Dプリンタで造形する造形物に関する造形物情報を前記サーバに対して送信可能であり、前記サーバは、前記造形物情報に基づいて、3Dプリンタで造形する造形物に適した前記造形データ及び前記材料データを選択可能であり、前記利用者端末は、3Dプリンタで造形する造形物に適した前記造形データ及び前記材料データをダウンロード可能であることを特徴とする請求項1記載の3Dプリンタ用データシェアシステム。
【0009】
従って、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、造形する造形物に適した造形データ及び材料データが自動的に選択される。
【0010】
請求項5記載の発明にあっては、前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを閲覧可能であることを特徴とする。
従って、本発明に係る3Dプリンタ用データシェアシステムにあっては、利用者が欲している造形データ及び材料データが見つけやすくなる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明にあっては、サーバと、前記サーバに接続された設計者端末と、前記サーバに接続された利用者端末とを備える3Dプリンタ用データシェアシステムであって、前記設計者端末は、設計者が設計した3Dプリンタ用の造形データ及び材料データを、前記サーバに対してアップロード可能であり、前記サーバは、前記設計者端末によりアップロードされた前記造形データ及び前記材料データを記憶する記憶部を備え、前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを、前記サーバからダウンロード可能であることから、従来技術とは異なり、管理サーバの管理者のみならず、広く多数の設計者はサーバにアクセスして様々な造形データ及び設計データをアップロードすることができる。
設計者端末では、造形データだけでなく材料データもアップロード可能であり、利用者端末では、造形データだけでなく材料データもダウンロード可能であるため、造形データ及び材料データを幅広くシェアすることができ、3Dプリンタに詳しくない者であっても、造形予定物の製作にあたり、どのような造形データ及び材料データを選択使用すれば適切なのかの判断が容易となり、造形予定物に適した造形データ及び材料データを選択することができる。
その結果、より広く、多くの設計者から提供された多種多様な造形データ及び材料データをサーバを介して利用者との間で取引を行うことができ、誰しもが3Dプリンタ使用して容易に造形物を作製することが可能になる。
【0012】
また、前記材料データには、複数の材料を調合すべき内容の情報が含まれていることから、複数の材料の調合が必要な場合にも、複数の材料が自動的に選択されるため、例えば、セラミックス材料により造形物を製作できる「セラミックス3Dプリンタ」も存在するが、セラミックスにもさまざまな種類があり、また、それぞれの材料を調合する必要がある場合にも簡単に対応可能となる。
【0013】
請求項2記載の発明にあっては、前記サーバは、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データを、3Dプリンタにインポート可能なデータに変換する変換部を備えることから、造形データが自動的にインポート可能なデータに変換され、利用者が造形データを変換する必要がなくなるため、造形データを利用する利用者の手間を軽減させることができる。
【0014】
請求項3記載の発明にあっては、前記利用者端末は、使用する3Dプリンタの機種に関する機種情報を前記サーバに対して送信可能であり、前記サーバは、前記機種情報に基づいて、使用する3Dプリンタの機種に適した前記造形データ及び前記材料データを選択可能であり、前記利用者端末は、使用する3Dプリンタの機種に適した前記造形データ及び前記材料データをダウンロード可能であることから、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ及び材料データが自動的に選択されるため、3Dプリンタの機種によっては材料物性により造形時の制御が困難の場合もあるが、このような場合にも、使用する3Dプリンタに適した造形データ及び材料データをダウンロード可能となる。
【0015】
請求項4記載の発明にあっては、前記利用者端末は、3Dプリンタで造形する造形物に関する造形物情報を前記サーバに対して送信可能であり、前記サーバは、前記造形物情報に基づいて、3Dプリンタで造形する造形物に適した前記造形データ及び前記材料データを選択可能であり、前記利用者端末は、3Dプリンタで造形する造形物に適した前記造形データ及び前記材料データをダウンロード可能であることから、造形する造形物に適した造形データ及び材料データが自動的に選択されるため、造形物を造形する際には、非常に多種類であって、材料特性がそれぞれ異なり、造形予定物そのものや、製作の目的に最適な材料を選択する必要があると共に、使用する3Dプリンタに応じて適切な材料を適宜選択しなければならないが、このような選択、判断にも、専門知識を必要とせずに、一般の利用者にも簡単に、造形データ及び材料データの選択が可能となる。
【0016】
請求項5記載の発明にあっては、前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを閲覧可能であることから、利用者が欲している造形データ及び材料データが見つけやすくなるため、利用者の利便性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び
図2に示すように、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10は、サーバ20と、サーバ20に接続された設計者端末30と、サーバ20に接続された利用者端末40とを備える3Dプリンタ用データシェアシステム10であって、設計者端末30は、設計者が設計した3Dプリンタ用の造形データ50及び材料データ51を、サーバ20に対してアップロード可能であり、サーバ20は、設計者端末30によりアップロードされた造形データ50及び材料データ51を記憶する記憶部22(
図2参照)を備え、利用者端末40は、サーバ20の記憶部22に記憶されている造形データ50及び材料データ51を、サーバ20からダウンロード可能である。
従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、設計者端末30では、造形データ50だけでなく材料データ51もアップロード可能であり、利用者端末40では、造形データ50だけでなく材料データ51もダウンロード可能である。
設計者端末30や利用者端末40は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォン等の携帯型情報処理端末であってもよい。
【0019】
図1に示すように、設計者P1は、設計者端末30を利用して、造形データ50及び材料データ51をサーバ20にアップロードする。
一方、利用者P2は、利用者端末40を利用して、造形データ50及び材料データ51をサーバ20からダウンロードする。利用者P2は、3DプリンタP3を所持しており、ダウンロードしたデータを用いて好みの造形物を造形することができる。
また、利用者P2は、サーバ20の管理者に造形データ50及び材料データ51の所定の購入代金を支払い、サーバ20の管理者は、設計者P1に所定の売上金を支払う。
【0020】
図2に示すように、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10は、サーバ20と、サーバ20に接続された設計者端末30と、サーバ20に接続された利用者端末40とを備えている。
また、サーバ20は、制御部21と、記憶部22と、選択部23と、変換部24とを備えている。
制御部21は、サーバ20全体を制御する部分である。制御部21は、利用者端末40からの閲覧要求52(
図3参照)に応じて、利用者端末40に閲覧用データ53(
図3参照)を送信する。これにより、利用者端末40では、サーバ20の記憶部22に記憶されている造形データ50及び材料データ51を閲覧することができる。
【0021】
制御部21は、利用者端末40からのダウンロード要求54(
図3参照)に応じて、利用者端末40に造形データ50及び材料データ51を送信する。ダウンロード要求は、利用者が、取得したい造形データ50及び材料データ51を指定する要求である。これにより、利用者端末40は、サーバ20の記憶部22に記憶されている造形データ50及び材料データ51をダウンロードすることができる。
記憶部22は、設計者端末30によりアップロードされた造形データ50及び材料データ51を記憶する記憶処理を実行する。
選択部23は、機種情報55(
図3参照)及び造形物情報56(
図3参照)に適した造形データ50及び材料データ51を選択する選択処理を実行する。
【0022】
変換部24は、造形データ50を変換する変換処理を実行する。変換部24は、利用者端末40からの変換要求57に応じて、サーバ20の記憶部22に記憶されている造形データ50を、3Dプリンタにインポート可能なデータに変換する。変換部24は、拡張子がSTLやOBJ等の3Dプリンタ用の造形データを、スライサーソフト等を利用して、3Dプリンタに利用可能なデータに変換する。変換する造形データは、ダウンロード要求のあった造形データである。
従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、造形データ50が自動的に利用可能なデータに変換され、利用者が造形データ50を変換する必要がなくなる。
【0023】
利用者端末40は、使用する3Dプリンタの機種に関する機種情報55(
図3参照)をサーバ20に対して送信可能である。
サーバ20は、機種情報55に基づいて、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ50及び材料データ51を選択可能である。
利用者端末40は、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ50及び材料データ51をダウンロード可能である。
従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ50及び材料データ51が自動的に選択される。
【0024】
例えば、3Dプリンタの機種に関する機種情報としてA機種、B機種、C機種があり、そのうちのA機種が指定されている場合、選択部23は、A機種に適した造形データ及び材料データを選択する。
【0025】
利用者端末40は、3Dプリンタで造形する造形物に関する造形物情報56(
図3参照)をサーバ20に対して送信可能である。
サーバ20は、造形物情報56に基づいて、3Dプリンタで造形する造形物に適した造形データ50及び材料データ51を選択可能である。
利用者端末40は、3Dプリンタで造形する造形物に適した造形データ50及び材料データ51をダウンロード可能である。
従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、造形する造形物に適した造形データ50及び材料データ51が自動的に選択される。
【0026】
例えば、造形物のサイズに関する造形物情報として小サイズ、中サイズ、大サイズがあり、そのうちの小サイズが指定されている場合、選択部23は、小サイズに適した造形データ及び材料データを選択する。
【0027】
利用者端末40は、サーバ20の記憶部22に記憶されている造形データ50及び材料データ51を閲覧可能である。
従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、利用者が欲している造形データ50及び材料データ51が見つけやすくなる。
【0028】
材料データ51には、複数の材料を調合すべき内容(例えば、A材料とB材料とを1対1で調合すべきであるという内容)の情報が含まれていることがある。従って、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、複数の材料の調合が必要な場合にも、複数の材料が自動的に選択される。
【0029】
次に、サーバ20、設計者端末30及び利用者端末40の処理の流れについて説明する。
図3に示すように、設計者端末30が、サーバ20に対して造形データ50及び材料データ51を送信すると(S1)、サーバ20は、造形データ50及び材料データ51を、記憶部22に記憶する記憶処理を実行する(S2)。
【0030】
また、利用者端末40が、サーバ20に対して閲覧要求52を送信すると(S3)、サーバ20は、利用者端末40に対して閲覧用データ53を送信する(S4)。
【0031】
さらに、利用者端末40が、サーバ20に対してダウンロード要求54を送信すると(S5)、サーバ20は、必要に応じて選択処理(S6)や変換処理(S7)を実行し、利用者端末40に対して造形データ50及び材料データ51を送信する(S8)。
ダウンロード要求54には、機種情報55、造形物情報56、変換要求57が含まれていることがあり、サーバ20は、これらの情報に応じて選択処理(S6)や変換処理(S7)を実行する。なお、機種情報55、造形物情報56、変換要求57は、利用者端末40の表示画面上で質問を行い、その回答をデータ化することにより送信することができる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、設計者端末30では、造形データ50だけでなく材料データ51もアップロード可能であり、利用者端末40では、造形データ50だけでなく材料データ51もダウンロード可能であるため、造形データ50及び材料データ51を幅広くシェアすることができ、3Dプリンタに詳しくない者であっても、造形予定物の製作にあたり、どのような造形データ50及び材料データ51を選択使用すれば適切なのかの判断が容易となり、造形予定物に適した造形データ50及び材料データ51を選択することができる。
【0033】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、造形データ50が自動的にインポート可能なデータに変換され、利用者が造形データを変換する必要がなくなるため、造形データ50を利用する利用者の手間を軽減させることができる。
【0034】
さらに、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、使用する3Dプリンタの機種に適した造形データ50及び材料データ51が自動的に選択されるため、3Dプリンタの機種によっては材料物性により造形時の制御が困難の場合もあるが、このような場合にも、使用する3Dプリンタに適した造形データ50及び材料データ51をダウンロード可能となる。
【0035】
さらにまた、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、造形する造形物に適した造形データ50及び材料データ51が自動的に選択されるため、造形物を造形する際には、非常に多種類であって、材料特性がそれぞれ異なり、造形予定物そのものや、製作の目的に最適な材料を選択する必要があると共に、使用する3Dプリンタに応じて適切な材料を適宜選択しなければならないが、このような選択、判断にも、専門知識を必要とせずに、一般の利用者にも簡単に、造形データ50及び材料データ51の選択が可能となる。
【0036】
その上、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、閲覧によって利用者が欲している造形データ50及び材料データ51が見つけやすくなるため、利用者の利便性が向上する。
【0037】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、複数の材料の調合が必要な場合にも、複数の材料が自動的に選択されるため、例えば、セラミックス材料により造形物を製作できる「セラミックス3Dプリンタ」も存在するが、セラミックスにもさまざまな種類があり、また、それぞれの材料を調合する必要がある場合にも簡単に対応可能となる。
【0038】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、造形データ50及び材料データ51をシェア販売することができる。例えば、生活雑貨品の造形データを100円で公開した場合、1万ダウンロードで100万円の売り上げとなる。売り上げのうち、15%を粗利益と考えた場合、設計者の利益は85万円となり、サーバ20の管理者の利益は15万円となる。そして、最大のメリットは、利用者は、造形データ50及び材料データ51を格安(100円)で購入することが可能となり、3方良しのWin−Winの関係が成立させることができる。
【0039】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、例えば、フェイスシールドの造形に対しても社会貢献することができる。
現在、新型コロナウイルスの影響でフェイスシールドが不足しているが、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10を利用することにより、世界中の設計者から最適なフェイスシールドの造形データ50及び材料データ51を集めることができる。そして、集まったフェイスシールドの造形データ50及び材料データ51を無料公開し、世界中の人が自宅でフェイスシールドを造形し、同時に大量生産することが可能となる。
【0040】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、工業用量産部品に対しても貢献することができる。
時代は、5G(第5世代移動通信システム)から6G(第6世代移動通信システム)に移行する時代である。そして、複数の拠点に設置している数千台の3DプリンタをIot(Internet of Things)でネットワークに接続し、ブロックチェーンで安全管理、一括操作で必要な部品を必要な場所で同時に製造することにより、生産システムの最適化が可能になる。これにより、在庫フリーで在庫リスクがゼロになり、アフターパーツもデータで保管し、金型管理の必要もなくなる。
【0041】
また、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10にあっては、部品の海外貿易に対しても貢献することができる。
本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10を採用することにより、製品流通の必要性がなく、物流コストがゼロになり、海外の製造拠点も直接管理して、データのみのやりとりが可能となる。
さらに、芸術分野に対しては、3Dプリンタを活用した新しい芸術の創出が可能となる。
【0042】
そして、本実施の形態に係る3Dプリンタ用データシェアシステム10を導入することにより、広く社会と人々に貢献し、SDGs(持続可能な開発目標)を達成可能なESG投資(環境や社会、ガバナンスに対して積極的な取り組みをする企業への投資)が可能となる。
【0043】
上述した実施の形態にあっては、以下の変形が可能である。
(1)3Dプリンタ用データシェアシステム10は、無料登録会員制とすることができる。
(2)造形データ50及び材料データ51は、無料公開と有料公開とに分けることができる。
(3)3Dプリンタ用データシェアシステム10の利用については、個人向けと法人向けとに分けることができる。
(4)3Dプリンタ用データシェアシステム10の利用については、サブスクリプションプラン(月ごとや年ごとに料金が発生するプラン)を設定することができる。
【0044】
(5)造形データ50の変換は、オプションのサービスとすることができる。例えば、利用者端末40で造形データが選択されると、造形データ50が自動的に変換され、利用者端末40に送信される。
(6)造形データ50及び材料データ51を利用した造形品を、サーバ20の管理者が3Dプリンタで造形し、直接インターネット上で販売してもよい。
(7)設計者P1がアップロードするデータは、スライサーソフトで変換したデータであってもよく、変換前のデータであってもよい。
【解決手段】サーバと、前記サーバに接続された設計者端末と、前記サーバに接続された利用者端末とを備える3Dプリンタ用データシェアシステムであって、前記設計者端末は、設計者が設計した3Dプリンタ用の造形データ及び材料データを、前記サーバに対してアップロード可能であり、前記サーバは、前記設計者端末によりアップロードされた前記造形データ及び前記材料データを記憶する記憶部を備え、前記利用者端末は、前記サーバの前記記憶部に記憶されている前記造形データ及び前記材料データを、前記サーバからダウンロード可能であることを特徴とする3Dプリンタ用データシェアシステム。