(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
相互接続された案内要素のアセンブリを送出するための送出装置であって、各案内要素は吐出スパウトの列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、各案内要素は、前記案内要素の長さの少なくとも一部に沿って配置された、隣り合う案内要素を解放可能に結合するための1つ以上の結合要素を含み、前記送出装置は、
− 相互接続された前記案内要素のアセンブリとそこに担持された前記可撓性パウチ容器とを支持するように構成された少なくとも1つの支持セクションを含む支持体と、
− 前記案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持し、前記第1の案内要素を、前記案内要素アセンブリの相互接続された1つ以上のさらに別の案内要素とともに、前記第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるように構成された把持ユニットと、
− 少なくとも把持され変位された前記第1の案内要素を隣りの第2の案内要素から切り離すように構成された切り離しユニットとを含み、前記切り離しユニットは、可動くさびと、前記くさびを前記第1および第2の案内要素間で動かすように構成されたくさび駆動ユニットとを含み、それにより、前記第1の案内要素を前記第2の案内要素から切り離し、
前記把持ユニットは、切り離された前記第1の案内要素とそこに担持された前記パウチ容器とを送出位置まで前記運搬方向にさらに動かすように構成される、送出装置。
前記支持セクションの各々は、前記案内要素アセンブリの前記案内要素のそれぞれの外端を支持し、前記案内要素アセンブリの前記運搬方向の滑動を可能にするように構成された平坦な支持面を含む、請求項1に記載の送出装置。
前記把持ユニットは、前記第1の案内要素を運搬方向に変位させるために、把持された前記第1の案内要素に引張力を印加するように構成される、請求項1または2に記載の送出装置。
前記把持ユニットは1つまたは2つ以上のグリッパを含み、各グリッパは、案内要素の制御された把持および解放のためにアクチュエータによって作動されるように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の送出装置。
前記把持ユニットは回転可能なアームを含み、前記把持ユニットは、前記案内要素の把持を可能にし、把持された前記案内要素を前記送出位置に向かって動かすように、それぞれのグリッパに回転および並進運動を与えるように構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載の送出装置。
前記把持ユニットは、パウチ容器を有する前記案内要素の方向を、前記パウチ容器が前記案内要素上に載っている第1の方向から、前記パウチ容器が前記案内要素からぶら下がっている第2の方向へ変更するように構成される、請求項1から7のいずれか1項に記載の送出装置。
前記案内要素が配置される前記支持体の接触面から延在するように配置された1つ以上の当接要素を含み、前記当接要素は、前記把持ユニットに、把持され変位された前記第1の案内要素を、前記支持体に対する固定位置に配置させるように構成される、請求項1から8のいずれか1項に記載の送出装置。
前記当接要素は引込可能な当接ピンであり、前記当接ピンは、当接位置で案内要素のための当接面を形成し、前記当接ピンが前記支持体内に引込んでいる引込位置で前記案内要素が自由に動くことを可能にするように構成される、請求項9に記載の送出装置。
案内要素のアセンブリを送出するための送出装置であって、各案内要素は吐出スパウトの列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、前記送出装置は、
− 相互接続された前記案内要素のアセンブリとそこに担持された前記可撓性パウチ容器とを支持するように構成された少なくとも1つの支持セクションを含む支持体と、
− 前記案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持し、前記案内要素アセンブリの前記第1の案内要素を、前記第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるように構成された把持ユニットと、
− 前記支持体の接触面から延在するように配置された1つ以上の当接要素とを含み、前記当接要素は、前記把持ユニットに、把持され変位された前記第1の案内要素を、前記支持体に対する固定位置に配置させるように構成され、前記送出装置はさらに、
− 前記支持セクションのうちの少なくとも1つに配置され、先端の前記案内要素が前記運搬方向に通過することを可能にし、先端の前記案内要素が反対方向に動くことを阻止するように構成された保持ユニットを含み、
前記把持ユニットは、切り離された前記第1の案内要素とそこに担持された前記パウチ容器とを送出位置まで前記運搬方向にさらに動かすように構成され、
前記保持ユニットは、少なくとも把持され変位された前記第1の案内要素を隣りの第2の案内要素から切り離すように構成された切り離しユニットによって形成され、前記切り離しユニットは、可動くさびと、前記くさびを前記第1および第2の案内要素間で動かすように構成されたくさび駆動ユニットとを含み、それにより、前記第1の案内要素を前記第2の案内要素から切り離す、送出装置。
前記保持ユニットは、前記支持セクションの側壁のくぼみに収容された保持器要素を含み、前記保持器要素は、前記保持器要素が前記支持セクションの側壁の表面と同一平面上にあり、または前記表面に対して引込んでいる第1の位置と、前記保持器要素が前記側壁の前記表面から突出する第2の位置との間で、前記保持器要素が回転することを可能にするように旋回可能である、請求項12に記載の送出装置。
前記案内要素を他の案内要素から変位させるために、前記第1の案内要素に並進運動を適用するステップと、次に、前記第1の案内要素を前記送出位置まで運搬するために、前記第1の案内要素に回転運動を適用するステップとを含む、請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
パウチ容器を有する前記案内要素の方向を、前記パウチ容器が前記案内要素上に載っている第1の方向から、前記パウチ容器が前記案内要素からぶら下がっている第2の方向へ変更するステップを含む、請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
前記第1の案内要素を1つ以上の当接要素に当たるように配置することによって、把持され変位された前記第1の案内要素を切り離しユニットの前記可動くさびに対して位置付けるステップを含む、請求項16〜20のいずれか1項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
案内要素をどのように効率的におよび/または迅速に送出するかという問題に対して、代替案か、または、いくつかの局面ではさらに改良された解決策を提供する必要がある。また、比較的単純および/または頑丈な構造を使用して案内要素をどのように送出するかという問題に対して、代替案か、または、いくつかの局面ではさらに改良された解決策を提供する必要もある。また、既存の取扱いステーションに適用可能な送出解決策を有する必要もある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一局面によれば、これは、以下の送出装置において少なくとも部分的に達成され得る。送出装置は、相互接続された案内要素のアセンブリを送出するための送出装置であって、各案内要素は吐出スパウトの列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、各案内要素は、案内要素の長さの少なくとも一部に沿って配置された、隣り合う案内要素を解放可能に結合するための1つ以上の結合要素を含み、送出装置は、
− 相互接続された案内要素のアセンブリとそこに担持された可撓性パウチ容器とを支持するように構成された少なくとも1つの支持セクションを含む支持体と、
− 案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持し、第1の案内要素を、案内要素アセンブリの相互接続された1つ以上のさらに別の案内要素とともに、第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるように構成された把持ユニットと、
− 少なくとも把持され変位された第1の案内要素を隣りの第2の案内要素から切り離すように構成された切り離しユニットとを含み、切り離しユニットは、可動くさびと、くさびを第1および第2の案内要素間で動かすように構成されたくさび駆動ユニットとを含み、それにより、第1の案内要素を第2の案内要素から切り離し、
把持ユニットは、切り離された第1の案内要素とそこに担持されたパウチ容器とを送出位置まで運搬方向にさらに動かすように構成される。
【0007】
相互接続された案内要素の集合(ここに相互接続された案内要素アセンブリとも呼ばれる)は、略管状の配置で維持されつつ、当該管状配置によって形成された内部に容器を格納するように構成された細長い案内要素を含んでいてもよい。
【0008】
この開示の実施形態では、案内要素の結合要素は、案内要素が互いに対して旋回可能であることを可能にするように構成される。より具体的には、複数の案内要素は、案内要素が略管状の配置で延在する格納位置と、複数の案内要素が略湾曲または平坦面で延在する動作位置との間で旋回可能であってもよい。
【0009】
案内要素は、平行に配置されたまっすぐな要素であってもよい。
さらに、パウチ容器は、案内要素に取付けられたパウチ容器が管状配置の内部で略螺旋状の軌道に沿って延在するような態様で、管状配置での案内要素に格納される。このようにして、比較的大きい格納容量が得られる。さらに、螺旋状の配置は、案内要素がそれらの管状配置のままとどまりがちであるといった程度まで、パウチ容器が入り組むようになるという効果を有する。
【0010】
管状配置では原則的に、案内要素の各々は、隣りの2つの案内要素に接続される。管状配置での案内要素が支持セクション上に配置された場合、管状配置は、少なくとも1つの案内要素を隣りの案内要素から切り離し、管状配置を平坦な(まっすぐな)配置に達するまで広げることによって開かれ得る。案内要素を切り離して(開いて)広げることは概して、手動で、すなわち(人間の)オペレータによって実行される。
【0011】
一実施形態によれば、支持セクションの各々は、案内要素アセンブリの案内要素のそれぞれの外端を支持し、案内要素アセンブリの運搬方向の滑動を可能にするように構成された平坦な支持面を含み、平坦な支持面は好ましくは略水平の方向に延在する。
【0012】
支持セクションは、略平坦な配置での案内要素を担持可能であってもよい。案内要素は、それらが平坦配置にある場合に、支持セクション上に直接配置され得る。しかしながら、他の実施形態では、案内要素は、それらが略管状の配置にある場合に、送出装置に供給される。
【0013】
一実施形態によれば、把持ユニット(70)は、第1の案内要素を運搬方向に変位させるために、把持された第1の案内要素に引張力を印加するように構成される。
【0014】
一実施形態によれば、把持ユニットは1つまたは2つ以上のグリッパを含み、各グリッパは、案内要素の制御された把持および解放のためにアクチュエータによって作動されるように構成される。
【0015】
一実施形態によれば、把持ユニットは回転可能なアームを含み、回転可能なアームは好ましくは、回転可能なアームの両端にグリッパを含む。
【0016】
一実施形態によれば、回転可能なアームは、フレームに取付けられた可動担持体に回転可能に搭載され、可動担持体はさらに好ましくは、可動担持体を運搬方向または反対方向に直線的に動かすための駆動ユニットを含む。
【0017】
一実施形態によれば、把持ユニットは回転可能なアームを含み、把持ユニットは、案内要素の把持を可能にし、把持された案内要素を送出位置に向かって動かすように、それぞれのグリッパに回転および並進運動を与えるように構成される。回転可能なアームは、回転可能なアームの両端にグリッパを含んでいてもよい。
【0018】
一実施形態によれば、把持ユニットは、パウチ容器を有する案内要素の方向を、たとえばグリッパを有する回転可能なアームを使用して、パウチ容器が案内要素上に載っている第1の方向から、パウチ容器が案内要素からぶら下がっている第2の方向へ変更するように構成される。
【0019】
一実施形態によれば、送出装置は、案内要素が配置される支持体の接触面から延在するように配置された1つ以上の当接要素を含み、当接要素は、把持ユニットに、把持され変位された第1の案内要素を、支持体に対する、好ましくは切り離しユニットにも対する、固定位置に配置させるように構成される。
【0020】
当接要素は引込可能な当接ピンであってもよく、当接ピンは、当接位置で案内要素のための当接面を形成し、当接ピンが支持体内に引込んでいる引込位置で案内要素が自由に動くことを可能にするように構成される。
【0021】
一実施形態によれば、切り離しユニットは、
− 少なくとも1つの支持セクションの一方側に配置され、第1の案内要素を予め定義された距離(d)にわたって横方向に移動させるために第1の案内要素に長さ方向の横方向押込力を印加するように構成された第1の押込ユニット、および/または、
− 少なくとも1つの支持セクションの反対側に配置され、第1の案内要素の自由端に、第1の案内要素の長さ方向に垂直な運搬方向の軸方向押込力を印加し、それにより、第1の案内要素を予め定義された角度(α)にわたって旋回させる第2の押込ユニットを含む。
【0022】
上述の距離は1〜2cmの範囲内にあってもよく、および/または、予め定義された角度(α)は1〜10度の範囲内にあってもよい。
【0023】
別の局面によれば、ここに説明されるような送出装置と、パウチ容器を担持する案内要素を運搬するためのコンベヤを含む取扱いステーションとの組合せが提供される。送出装置はさらに、取扱いステーションの少なくとも一部の上に配置可能であるように構成されてもよい。
【0024】
別の局面によれば、案内要素のアセンブリを送出するための送出装置が提供され、各案内要素は吐出スパウトの列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、送出装置は、
− 相互接続された案内要素のアセンブリとそこに担持された可撓性パウチ容器とを支持するように構成された少なくとも1つの支持セクションを含む支持体と、
− 案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持し、案内要素アセンブリの第1の案内要素を、第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるように構成された把持ユニットと、
− 支持体の接触面から延在するように配置された1つ以上の当接要素とを含み、当接要素は、把持ユニットに、把持され変位された第1の案内要素を、支持体に対する固定位置に配置させるように構成され、送出装置はさらに、
− 支持セクションのうちの少なくとも1つに配置され、先端の案内要素が運搬方向に通過することを可能にし、先端の案内要素が反対方向に動くことを阻止するように構成された保持ユニットを含み、
把持ユニットは、切り離された第1の案内要素とそこに担持されたパウチ容器とを送出位置まで運搬方向にさらに動かすように構成される。
【0025】
この局面によれば、案内要素は相互接続されなくてもよく、さらには、相互接続可能でなくてもよい。この局面に従った実施形態では、案内要素は結合要素を有していなくてもよい。しかしながら、この局面は、たとえばここに説明される結合要素を通して相互接続され得る案内要素にも適用可能である。
【0026】
一実施形態では、保持ユニットは、少なくとも把持され変位された第1の案内要素を隣りの第2の案内要素から切り離すように構成された切り離しユニットによって形成され、切り離しユニットは、可動くさびと、くさびを第1および第2の案内要素間で動かすように構成されたくさび駆動ユニットとを含み、それにより、第1の案内要素を第2の案内要素から切り離す。
【0027】
一実施形態によれば、保持ユニットは、支持セクションの側壁のくぼみに収容された保持器要素を含み、保持器要素は、保持器要素が支持セクションの側壁の表面と同一平面上にあり、または当該表面に対して引込んでいる第1の位置と、保持器要素が側壁の表面から突出する第2の位置との間で、保持器要素が回転することを可能にするように旋回可能であり、保持器要素は好ましくは、保持器要素を第2の位置へ付勢するためのばねを含む。
【0028】
別の局面によれば、相互接続された案内要素のアセンブリを送出する方法が提供され、各案内要素は吐出スパウト(4)の列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、各案内要素は、案内要素の長さの少なくとも一部に沿って配置された、隣り合う案内要素を解放可能に結合するための1つ以上の結合要素を含み、方法は、
− 相互接続された案内要素のアセンブリとそこに担持された可撓性パウチ容器とを、少なくとも1つの支持セクションを含む支持体上に配置するステップと、案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持するステップと、
− 把持された第1の案内要素を、案内要素アセンブリの相互接続された1つ以上のさらに別の案内要素とともに、第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるステップと、
− 少なくとも把持され変位された第1の案内要素を隣りの第2の案内要素から切り離すステップとを含み、切り離すステップは、可動くさびを第1および第2の案内要素間で動かすステップを含み、それにより、第1の案内要素を第2の案内要素から切り離し、方法はさらに、
− 切り離された第1の案内要素とそこに担持されたパウチ容器とを送出位置まで運搬方向に動かすステップを含む。
【0029】
別の局面によれば、案内要素のアセンブリを送出する方法が提供され、各案内要素は吐出スパウトの列を担持するように構成され、各吐出スパウトは可撓性パウチ容器に関連付けられており、方法は、
− 相互接続された案内要素のアセンブリとそこに担持された可撓性パウチ容器とを、少なくとも1つの支持セクションを含む支持体上に配置するステップと、
− 案内要素アセンブリの第1の案内要素を把持するステップと、
− 把持された第1の案内要素を、案内要素アセンブリの相互接続された1つ以上のさらに別の案内要素とともに、第1の案内要素の長さ方向に略垂直な運搬方向に変位させるステップとを含み、第1の案内要素は、第1の案内要素を支持体に対する固定位置に配置するように支持体の接触面から延在するように配置された1つ以上の当接要素に当接するように変位され、方法はさらに、
− 支持セクションのうちの少なくとも1つに配置された保持ユニットに沿って第1の案内要素を運搬方向に通過させ、保持ユニットに、先端の案内要素が反対方向に動くことを阻止させるステップと、
− 切り離された第1の案内要素とそこに担持されたパウチ容器とを送出位置まで運搬方向にさらに動かすステップとを含む。
【0030】
好ましくは、切り離された第1の案内要素を送出位置まで動かすステップは、
− 切り離された第1の案内要素を運搬方向にさらに変位させるステップと、
− 変位された第1の案内要素を送出位置に向かって回転させるステップとを含む。
【0031】
方法はさらに、アセンブリのすべての案内要素が互いから切り離されるまで、把持するステップと、変位させるステップと、切り離すステップとを繰り返すステップを含んでいてもよい。
【0032】
好ましくは、方法は、第1の案内要素を運搬方向に変位させるために、把持された第1の案内要素に引張力を印加するステップを含む。
【0033】
好ましくは、方法は、案内要素を他の案内要素から変位させるために、第1の案内要素に並進運動を適用するステップと、次に、第1の案内要素を送出位置まで運搬するために、第1の案内要素に回転運動を適用するステップとを含む。
【0034】
好ましくは、方法は、パウチ容器を有する案内要素の方向を、パウチ容器が案内要素上に載っている第1の方向から、パウチ容器が案内要素からぶら下がっている第2の方向へ変更するステップを含む。
【0035】
好ましくは、方法は、第1の案内要素を1つ以上の当接要素に当たるように配置することによって、把持され変位された第1の案内要素を切り離しユニットの可動くさびに対して位置付けるステップを含み、好ましくは、第1の案内要素がその隣りの案内要素から切り離された後に、当接要素を引込めるステップを含む。
【0036】
好ましくは、方法は、第1の案内要素を予め定義された距離にわたって横方向(P
i)に移動させるために、第1の案内要素に長さ方向の横方向押込力を印加するステップを含み、距離は好ましくは1〜2cmの範囲内にあり、および/または、第1の案内要素の自由端に、第1の案内要素の長さ方向に垂直な運搬方向の軸方向押込力を印加し、それにより、第1の案内要素を予め定義された角度(α)にわたって旋回させるステップとを含み、予め定義された角度(α)は好ましくは1〜10度の範囲内にある。
【0037】
本発明のさらなる特徴は、そのさまざまな好ましい実施形態の添付された説明において明らかにされるであろう。説明では、添付図面を参照する。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の記載では、説明のため、多くの特定の詳細が本発明の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、これらの特定の詳細がなくても本発明は実践され得ることは明らかであろう。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にしないように、周知の構造および装置は徹底的に詳細には説明されない。
【0040】
当業者がこの開示を読めば明らかであるように、ここに説明され例示される個々の実施形態の各々は、本発明の範囲から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離され、または当該特徴と組合され得る個別の構成要素および特徴を有する。記載されたいずれの方法も、記載された事象の順序で、または論理的に可能な任意の他の順序で実行可能である。
【0041】
なお、ここでおよび添付された請求項で使用されるように、文脈上明らかに他の意味を定める場合を除き、単数形は複数の指示対象を含む。さらに、請求項は任意のオプションの要素を除外するように記載されてもよい。そのため、この記述は、請求項要素の記載に関連する「単独で」「のみ」などといった排他的な用語の使用、または「否定的な」限定の使用についての先行的根拠として機能するよう意図される。
【0042】
一局面によれば、方法および装置は、(空の)スパウト付きパウチ容器(ここに短くパウチとも呼ばれる)が装填された複数の細長い案内要素を受け、個々の細長い案内要素を、さらに別の取扱いステーション、たとえば、個々のスパウト付きパウチに中身を充填するための充填機を含む取扱いステーションに提示するように構成される。
【0043】
スパウト付きパウチおよび案内要素は、そういうものとして、たとえば同じ出願人による文献WO2015/128427 A1から公知であり、その内容はここに引用により援用される。WO2015/128427 A1に記載されるように、ならびに、
図1、
図2Aおよび
図2Bに示されるように、スパウト付きパウチ容器1は概して前壁2と後壁2’とを含み、双方の壁は、薄い可撓性フィルム材料、好ましくはプラスチックフィルム材料で作られている。壁2、2’はそれらの周縁3に沿って封止され、たとえば食品、化粧品、薬などといった流動性製品のためのパッケージを形成する。パウチ1の上縁には、ここに(吐出)スパウト4とも呼ばれる吐出要素が配置される。
図1を参照して、パウチ容器1のスパウト4は、細長い吐出管8を含む。吐出管8の上端には、パウチ容器1が充填された後にそれに取外し可能な端部キャップ(図示せず)を取付けるためのねじ山10が設けられる。吐出管8の下端は上方周縁3を通って延在し、その内部へ延在しているため、吐出管8はパウチの内部とその周囲との間の流体接続を提供でき、そのため、端部キャップが取外されるとパウチの中身が吐出され得る。吐出管8には、パウチ容器1を案内要素15に取付けるように機能する2つの側方要素が設けられる。より具体的には、吐出管8は、この目的のために、上方フランジ部11と下方フランジ部12とを含む。
【0044】
案内レールまたは案内要素15は、上方セクション部16と、第1のセクション側方部17と、第2のセクション側方部18とを含む細長いセクションであり、双方のセクション側方部は、上方セクション部16に対してほぼ直角に延在している。セクション側方部17、18の自由端には、スパウト付きパウチのスパウトを担持するためのスロット付き担持体部が設けられる。
【0045】
担持体部は、フランジの自由端間にスロットを形成する、内向きに延在するセクションフランジ19、20を含む。セクション側方部17のセクションフランジ19とセクション側方部18のセクションフランジ20との間の距離(dl)は、スパウト4の直立壁14、23間の距離よりも若干大きく、スパウト4の上方フランジ部11の幅よりも小さい。さらに、セクションフランジ19、20には、それらのそれぞれの外端に長手方向の隆起21、22が設けられ、それらに沿って、パウチ1の吐出要素(スパウト4)の上方フランジ部11を滑動させることができる。スパウト4の上方フランジ部11と下方フランジ部12との間の距離は、長手方向の隆起21、22の上部と底部との間の距離d2よりも若干大きく、長手方向の隆起21、22が上方フランジ部11と下方フランジ部12との間に適切に保持されるようになっている。したがって、スパウト4の双方のフランジ部11、12と案内要素15のセクションフランジ19、20とによってスパウト4を案内要素15内に安定して保持されるように(方向P1に)滑らかに滑動させることにより、パウチ1を案内要素15へと容易に動かすことができる。案内要素15に配置可能なパウチ容器1の数は、とりわけ、案内要素15の長さと、パウチのそれぞれのスパウト4の寸法とに依存する。非限定的な一例として、典型的な20案内要素は20〜60個のパウチ容器を担持してもよい。
【0046】
図2Aおよび
図2Bを参照して、2つ以上の案内要素15を互いに接続(すなわち結合)して、相互接続された案内要素のアセンブリを形成することができる。案内要素15の第1のセクション側方部17は、1つ以上の雄結合要素26を形成する、外向きに延在する1つ以上のフランジを含んでいてもよい。同様に、案内要素15の第2のセクション側方部18は、1つ以上の雌結合要素27を含んでいてもよい。雄結合要素26および雌結合要素27は、案内要素15の長さの少なくとも実質的な一部に沿って延在しており、第1の案内要素15の雄結合要素26を第2の案内要素15’の雌結合要素27に挿入して(
図2A)、第1および第2の案内要素を互いに接続する(
図2B)ことができるように寸法決めされる。同様に、たとえば雄結合要素26を雌結合要素27から取外すことによって、相互接続された案内要素を互いから切り離すこともできる。これは、後述されるように、案内要素を互いに対して移動させることによって、または、案内要素間でくさびなどの分離要素を駆動することによって達成可能である。
【0047】
結合要素26、27はさらに、案内要素15、15’が互いに対して旋回する(
図2BのR1)ことを依然として可能にしつつ、2つ以上の平行な案内要素15、15’を接続するように構成される。相互接続された案内要素は依然として互いに対して旋回され得るため、それらは異なる配置で位置付けられ得る。たとえば、案内要素は、
図3および
図4に示されるように、管状配置31になるよう位置付けられるかまたは折り畳まれてもよい。管状配置での案内要素15は、後述されるように、パウチ容器1を安全に格納することができる囲まれた内部空間または内部32を形成する。管状配置になるよう折り畳まれた案内要素15はまた、
図6および
図7に見えるように、すべての案内要素15が1つの平坦面で延在する略平坦な配置になるまでそれらを旋回させることによって広げられてもよい。
図6は、折り畳まれた管状配置および広げられた平坦配置の双方での、相互接続された案内要素15のアセンブリを示す。
図7は、支持体上に配置された場合の、および多数のパウチ容器1を担持する場合の、平坦配置での相互接続された案内要素15のアセンブリを示す。
【0048】
図3は、管状配置31で配置された複数の案内要素15、15’および15”を示し、管状配置31の内部32は、多数のパウチ1で完全に充填されている。例示のため、いくつかの案内要素のみが、管状アセンブリの内部32に関する図を可能にするために省略された一部破断図である
図3は、案内要素15の管状配置31の内部32がパウチ容器1で充填されていることを示している。より具体的には、パウチ容器1は、案内要素15の長さ(l)に沿って、略螺旋状の軌道で延在するように配置される。言い換えれば、管状配置31の内部32で利用可能な空間の使用を最適化するために、パウチ容器1は、角変位位置で管状配置で配置されてもよい。
【0049】
図3の管状配置31で配置された案内要素15は、自己保持型(または自立型)であり、そのため案内要素15は、さらに別の手段を必要とすることなく、それらが互いに支持され、それらが管状配置31のままであるような態様で結合され得る。他の実施形態、たとえば
図4に示す実施形態では、案内要素15は、案内要素15を管状配置31により正確に保持するための1つ以上の追加の保持手段を有する。それはたとえば、たとえば運搬中に外力が案内要素15に印加された場合でも案内要素15をそれらの管状配置31で保つために、管状配置31のまわりに巻かれた伸縮自在のフォイル材料片、管状配置31のまわりに結びつけられた複数のストラップ、および/または、管状配置31の両端のうちの少なくとも一方に位置付けられた、取外し可能に取付けられた1つ以上の端部キャップまたはカバー33、34である。追加の支持体を使用する場合、案内要素15も、互いに接続するための手段を有さないタイプのものであってもよい。このタイプの案内要素15では、結合要素26、27は省かれてもよい。
【0050】
パウチ容器1が案内要素15の管状配置31の内部32に配置され、オプションで、追加の保持手段が内部32を完全に封止するために取付けられた場合、アセンブリは、格納および/または運搬される準備ができている。
【0051】
管状配置31をその目的地、たとえば、パウチ容器1が充填ステーションなどのさらに別の取扱いステーションで取扱われる工場へ運搬された後で、案内要素15およびそれらに含まれる(空の)パウチ容器1は、さらに別の取扱いステーション(たとえば充填機)に、適切、迅速かつ効率的な態様で提示される必要がある。
【0052】
管状配置31がさらに別の取扱いステーションにいったん到着すると、まず、追加の保持手段が取外される。これは手動で行なわれてもよい。本開示の一実施形態によれば、次に、
図5に示すように、管状配置31の外端が送出装置39の供給部50に配置されてもよい。送出装置39は、支持フレーム45(
図7参照)によって担持される支持体40、たとえば、湾曲したまたは平坦な支持板を含んでいてもよい。
【0053】
支持フレーム45は、さらに別の取扱いステーション58の一部によって、たとえば、個々の案内要素15が配置され、充填機に向かって運搬され得る取扱いステーション58の水平コンベヤ59によって形成されてもよい。それに加えて、またはそれに代えて、支持フレーム45は、送出装置39自体の一部であってもよい。この場合、支持フレーム45は、送出装置39の支持体40および他の部分を床上で安定した態様で自律的に支持するように構成される。
【0054】
さまざまなタイプのさらに別の取扱いステーションが市場で入手可能である。取扱いステーションは、それらが、水平コンベヤを含むコンベヤセクションを含むという共通点を有する。水平コンベヤでは、個々の案内要素が配置され、次に充填セクションに向かって運搬され得る。充填セクションでは、パウチ容器に中身が充填されるように、パウチ容器が案内要素から外れるよう案内される。例示的な一実施形態では、コンベヤセクションは水平チェーントラックを含む。チェーントラックは、駆動される2つの平行なチェーンから構成されている。それらは、案内要素の長さ(l)よりも若干大きい相互距離に位置付けられており、複数の個々の案内要素の各々の端がそれぞれのチェーンの1つ以上のピン上に手動で1つずつ配置され得るような程度まで水平方向内向きに延在するチェーンピンを有する。チェーンが駆動されると、それぞれの案内要素は充填ステーションに向かって動かされてもよい。
【0055】
図5に示す実施形態では、送出装置39の支持体40の支持板38は、さらに別の取扱いステーション58の上に配置される。より具体的には、処理送出装置39は、既存の取扱いステーション58の水平チェーントラックタイプのコンベヤ59上に配置されるように構成されたアドオンユニットである。しかしながら、他の実施形態では、処理送出装置39は、異なるタイプの取扱いステーション上に配置されるように構成されたアドオンユニット、または、それ自体の支持フレーム上に配置されたスタンドアロンの処理送出装置である。
【0056】
支持板38は、直立する2つの平行な細長い支持セクション41、42を有する。これらの細長い支持セクション41、42は、それらの横方向位置を調節するために横方向(矢印48を参照)に動かされ得る。そのため、案内要素15は、それらの長さ(l)にかかわらず、細長い支持セクション41、42間で適切に案内され得る。細長い支持セクション41、42の各々は少なくとも平坦な支持面43、44を含み、そこで、管状配置31の外端を支持することができ、案内要素15を運搬方向に、たとえばさらに別の取扱いステーション58に向かって滑動させることができる。図示された実施形態では、平坦な支持面43、44は略水平方向に延在しているが、異なる形状の、および/または異なる方向の支持面も考えられる。
【0057】
上述のように、本開示の実施形態では、処理送出装置39はチェーンタイプのコンベヤ59上に配置される。支持体40は、第1および第2のチェーンのそれぞれのハウジング上に配置されてもよい。他の実施形態では、第1の細長い支持セクション41は、第1のチェーンのハウジング上に直接配置され、第2の細長い支持セクション42は、第2のチェーンのハウジング上に直接配置される。後者の実施形態では、第1および第2の細長い支持セクション41、42は、第1および第2のチェーンのハウジングと整列されたそれぞれの支持面43、44を有する。
【0058】
上述のように、案内要素15の外端は、支持面43、44上に載っていてもよい。支持面43、44は、15を広げる前の管状配置31(
図5)を担持してもよい。支持面43、44はまた、案内要素15の広げられた平坦配置46を担持してもよい。案内要素15は、それらが処理送出装置39の供給部50から送出部51に向かって運搬される(たとえば、押されるおよび/または引かれる)際に支持され続けるような態様で、支持面43、44によって担持される。
【0059】
管状配置31が処理送出装置39の供給部50における支持セクション41の支持面43、44上にいったん位置付けられると、管状アセンブリ31は、相互接続された案内要素15のうちの(少なくとも)2つを切り離すことによって開かれる。2つの(任意の)案内要素を切り離すことは、第1の案内要素15
Lの雄結合要素26を第2の結合要素15
Tの雌結合要素27から追い出す(矢印49)ことによって達成されてもよい。これは、たとえば手動で達成されてもよく、または、隣り合う案内要素15
L、15
T間にくさび53を配置し、案内要素15
L、15
Tの長さに沿ってくさび53を動かすことにより、好適な装置を使用することによって達成されてもよい。
【0060】
開かれた管状配置31は次に、
図6および
図7に明らかにされるように、案内要素を管状配置31から平坦配置46まで旋回させることによって広げられる(
図6の矢印47を参照)。
図7は、さらに別の取扱いステーション58の既存のコンベヤ59上に配置された送出装置39のうちの1つの側面図である。この図は、処理送出装置39の供給部50に配置され、管状配置31からまっすぐまたは平坦な配置46へと広げられた、相互接続された複数の案内要素15(ここに、相互接続された案内要素のマットまたはアセンブリとも呼ばれる)を示している。案内要素15は水平コンベヤ59のチェーンピン61上に位置付けられていないため、案内要素は、別の手段によって送出部51に向かって運搬されなければならない。
【0061】
この目的のために、処理送出装置39は、案内要素15を送出位置へ向かって押すための押込機構、1つ以上の案内要素15(および第1の案内要素に接続された案内要素)を引くための引張機構、または、押込機構および引張機構の双方を含んでいてもよい。
【0062】
図5は、案内要素15を長手方向に(すなわち運搬方向P
Tに)押すための押込機構の一実施形態を示す。管状配置31がいったん開かれて広げられると、すべての案内要素15を同時に運搬方向P
Tに押すように、押込力36が1つ以上のプッシャ35によって後端の案内要素15
Tに加えられてもよい。1つ以上のプッシャ35は、ばね荷重プッシャであり得る。プッシャは、後端の案内要素15
Tおよび他のすべての案内要素15を、1つ以上の把持ユニット70、70’の方向36に常に圧迫するように構成されてもよい。1つ以上の把持ユニット70、70’の構造および動作は、以下に説明されるであろう。押込機構は、案内要素が相互接続された状況、または、案内要素が相互接続されていない状況で使用され得る。
【0063】
図5および
図7はまた、引張機構の一実施形態を示す。引張機構も、案内要素15が相互接続された状況、または、案内要素15が相互接続されていない状況で使用され得る。この実施形態は、案内要素15のうちの少なくとも1つを把持し、案内要素15に引張力を印加するための少なくとも1つの把持ユニット70を含む。好ましい一実施形態では、2つの把持ユニット70、70’が設けられ、一方のユニットは第1の支持セクション41の近くに位置付けられ、一方は第2の支持セクション42の近くに位置付けられて、より均一に分散された引張力を案内要素に印加するようになっている。各把持ユニットは、案内要素15の制御された把持および解放のために電気モータを含むアクチュエータ77によって作動されるように構成された少なくとも1つのグリッパ71を含む。把持ユニット70はさらに、回転可能なアーム72を含む。回転可能なアーム72にはグリッパ71が1つだけ接続されてもよいが、他の実施形態では、2つ以上のグリッパが回転可能なアーム72に接続される。
図5の実施形態では、把持ユニット70、70’は1つの共通の回転可能なアーム72を含み、このアームには2つのグリッパ71が設けられている。さらに別の実施形態、たとえば
図14Aおよび
図14Bに示す実施形態では、グリッパ71
1および71
2が回転可能なアーム102の両端に接続されている。回転可能なアーム72、102は、フレーム45に取付けられた可動担持体73に回転可能に搭載されてもよい。可動担持体73は、たとえば電気モータを含む駆動ユニット76によって、運搬方向(P
T)に、または反対方向に直線的に動かされ得る。アクチュエータ77および駆動ユニット76の双方は、コンピュータまたは同様の電子デバイスといった、図面に概略的に示される共通のコントローラ75によって制御される。
【0064】
把持ユニット70は、案内要素の把持を可能にし、把持された案内要素15を処理送出装置39の端の送出位置に向かって動かすように、それぞれのグリッパ71に回転および並進運動を与えるように構成される。把持ユニット70はさらに、相互接続された案内要素15のアセンブリを運搬方向(P
T)に動かし(すなわち、相互接続されたすべての案内要素15のアセンブリ全体を運搬方向に引き)、以下に説明される切り離しユニット80と協働して、先端の案内要素15
L(すなわち、送出部51の観点から見た、案内要素のアセンブリにおける第1の案内要素15)を相互接続された案内要素15の残りから切り離し、切り離された先端の案内要素15を送出位置、たとえば充填ステーションの近くの送出位置に向かって運搬方向にさらに動かし、パウチ容器1を逆方向(
図8Iおよび
図8Jを参照)、すなわちパウチ容器1が案内要素15からぶら下がる方向に配置するために先端の案内要素15を回転させて、案内要素15を(パウチ容器がたとえば充填機で直接充填され得る)さらに別の取扱いステーションへ渡すように構成される。より一般的には、送出装置39は、パウチ容器1を有する案内要素15の方向を、パウチ容器1が案内要素15上に載っている第1の方向から、パウチ容器1が案内要素15からぶら下がっている第2の方向へ変更することができる。
【0065】
図8A〜8Jは、本開示の実施形態に従った送出装置39上に配置された、相互接続された案内要素15のアセンブリを処理するための複数のステップを示す概略側面図を提供し、
図9〜13は、当該ステップを示す上面図を提供する。
図9は、送出装置39の支持セクション41、42上の平坦配置46での案内要素15のアセンブリの上面図を示す。アセンブリは24個の案内要素15からなり、各案内要素15は24個のスパウト付きパウチ容器1を担持する。把持ユニット70、70’は、先端の案内要素15
Lの外端の近くの、チェーンタイプのコンベヤ59の前述のチェーンピン61の端に対して若干内向きの位置に配置されている。把持ユニット70、70’の各々のグリッパ71の開始位置は、
図8Aに示す位置に対応する。
【0066】
第1のステップ(S100、
図8B)で、担持体73の駆動ユニット76は、把持ユニット70、70’の各々のグリッパ71を、グリッパ71が第1の先端の案内要素15
Lに達するまで運搬方向P
Tとは反対の方向78に動くように駆動する。
【0067】
次のステップ(S200、
図8C)で、アクチュエータ77は、上方グリッパ要素85を下方グリッパ要素86に向かって下向き(矢印84)に動かすことによってグリッパ71を閉じるように制御され、それにより、先端の案内要素15
Lをグリッパ71でクランプする。
【0068】
次のステップ(S300、
図8D)で、担持体73の駆動ユニット76は、先端の案内要素15
Lの先端の壁が複数の当接要素に当接するまで、グリッパ71を運搬方向(P
T)に、より具体的には直線運動(並進)および/または水平方向の運動によって変位させる。当接要素は、把持され変位された先端の案内要素15
Lを、先端の案内要素を次の案内要素15
Mから切り離す(すなわち分離する)ように構成された切り離しユニットに対して正確に位置付けるように構成され配置される。当接要素は、それらが案内要素を正しく位置付けて、切り離しユニットが先端の案内要素15
Lを適切に切り離せるようにすることができる限り、あらゆる形状のものであってもよい。好ましい一実施形態では、当接要素は、引込可能な当接ピン87である。これらの当接ピン87は、当接機能を実行するために支持板38の(上)面から延在するが、切り離された案内要素15がさらに変位されること、すなわち当接要素87の位置を自由に通り過ぎることを可能にするように支持板38内に完全に引込められることも可能である。
【0069】
グリッパ71が動く間、先端の案内要素15
Lだけでなく、次の案内要素15
Mおよびさらに別のすべての案内要素15も変位される。なぜなら、案内要素15は依然として互いに結合されているためである。言い換えれば、このステップでは、先端の案内要素15
Lが引込可能な当接ピン87に達するまで、案内要素15のアセンブリ全体が把持ユニット70によって運搬方向(P
T)に引かれる。
【0070】
次のステップ(S400、
図8E)で、上方グリッパ要素85を再び上向き方向(矢印93)に動かすことによってグリッパ71が開かれ、そのため、先端の案内要素15
Lはここで、引込可能な当接ピン87に多少自由に寄りかかる。
【0071】
次のいくつかのステップ(S500〜S700)で、先端の案内要素15
Lは、次の案内要素15
Mから自動的に切り離される(他のすべての案内要素15は相互接続されたままである)。ステップS500(
図9)で、送出装置39の一方側に配置された押込ユニット、たとえば押込ユニット81、または電気モータなどの同様の押込デバイスが、先端の案内要素15
Lを横方向内向き方向(P
i)に押すために押込力を印加するように作動される。先端の案内要素15
Lと次の案内要素15
Mとの間の結合要素26、27は、先端の案内要素15
Lが横方向(P
i)に若干移動することを可能にする。先端の案内要素15
Lが移動する距離(
図10のd)は、1〜2cmという小ささであってもよい。
【0072】
これに換えて、またはこれに加えて、切り離しユニット80は、第2の押込ユニット82を含んでいてもよい。第2の押込ユニット、たとえば第2の押込シリンダ、または電気モータなどの同様の押込デバイスは、さらに別のステップ(S600、
図10)で、先端の案内要素15
Lの自由端88に対して軸方向押込力を印加することによって、先端の案内要素15
Lを軸方向(すなわち運搬方向P
T)に押すことができ、それにより、先端の案内要素15
Lを
図11に示す位置まである角度(典型的には1〜10度の範囲内にあるα)にわたって若干旋回させる。先端の案内要素15
Lはここで他の案内要素15に対して斜めに延在し、(図示されないくさび駆動ユニット上に担持される)くさび89などの分離要素が先端の案内要素15
Lと次の案内要素15
Mとの間で横方向に動かされる(S700、
図11および
図12)ための空間を作り出す。くさび89はそれにより、
図13に示すように、先端の案内要素15
Lをその隣りの案内要素15
Mから完全に切り離す。なお、まず、第1の押込ユニット81によって先端の案内要素15
Lを横方向に移動させ、次に、第2の押込ユニット82によってそれを旋回させることが好ましい。なぜなら、移動は先端の案内要素15
Lの自由端88のうちの1つを露出させ、そのため、第2の押込ユニット82は先端の案内要素15
Lに軸方向力をより容易に印加することができるためである。しかしながら、本開示の他の実施形態では、第1の押込ユニット81なしですまされ、または、第1の押込ユニット81は使用されない。第2の押込ユニット82は、案内要素15の横方向移動がない場合にも軸方向力を印加するように構成されてもよい。
【0073】
次のステップ(S800、
図8F)で、引込可能な当接ピン87が、それらがもはや先端の案内要素15
Lに当接しなくなるまで引込められる(すなわち、下向きに動かされる)。当接ピン87がいったん引込められると、グリッパ71は再び閉じられ(S800)(すなわち、方向84に動かされ)、次に、ステップS900(
図8G)で、先端の案内要素15
Lは再び運搬方向P
Tに変位される(すなわち、直線運動および/または水平運動で変位される)。移動距離は、把持された先端の案内要素15
Lが次のステップ(S1000)で、先端の案内要素15
Lにおけるスパウト付きパウチ容器1が隣りの案内要素15
Mのスパウト付きパウチ容器1と干渉し得ることなく、上向きに回転されることを可能にするほど十分に大きいものであるべきである。
【0074】
次のステップ(S1000、
図8H、
図8I)で、グリッパ71を担持する回転可能なアーム72は、上向き方向に回転される(R
2)。本開示の実施形態では、回転可能なアーム72は、
図8Iに示すパウチ容器送出位置まで、約180度の角度にわたって回転される。
【0075】
次のステップ(S1100、
図8J)で、グリッパ71は再び開かれ、それにより、先端の案内要素15
Lを解放する。回転可能なアーム72の方向に依存して、先端の案内要素15
Lは、先端の案内要素15
Lが実際に次の取扱いステーションへ移送されるようになるまで、グリッパ71に載ったままになるであろう。
【0076】
既存の取扱いステーション58のチェーンタイプのコンベヤ59の上に送出装置39が配置された実施形態では、コンベヤ59のピン61が先端の案内要素15
Lと係合し(S1200)、それをさらに別の取扱いステーション(図示せず)に向かって送出方向(すなわち運搬方向P
T)に押してもよい。この実施形態では、コンベヤ59はしたがって、先端の案内要素15
Lおよびそのスパウト付きパウチ容器1を最終的に送出するためのパウチ容器送出ユニットとして使用される。他の実施形態では、送出装置39は、スパウト付きパウチ容器1を有する案内要素を把持ユニット70、70’から送出するように構成された別個のパウチ容器送出ユニットを含む。
【0077】
先端の案内要素15
Lがいったん送出されると、回転可能なアーム72は、
図8Aに示す開始位置に戻るように回転する(S1300)。ステップS100〜S1300は、平坦配置46のすべての案内要素15が処理されるまで、次の案内要素15
Mについて繰り返されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、把持ユニット70、70’は、回転可能なアーム72の一端に設けられた単一のグリッパ71を有する。他の実施形態、たとえば
図5、
図8A〜8Jに示す実施形態、または
図14A〜14Cに示す実施形態では、回転可能なアーム72、102には2つのグリッパ71である71
1、71
2が設けられ、各グリッパは上述の動作を実行することができる(ステップS1300を除く。アーム102は一方向R
2にのみ回転される。
図14C参照)。
【0079】
さらに、
図15〜16を参照して、本開示の送出装置103の別の実施形態が説明される。この実施形態では、送出装置103において、押込ユニット81および82が省かれている(または、存在するものの、効果的に使用されない)。この実施形態はたとえば、案内要素の結合要素が若干異なる構成を有する場合に有用であり得る。たとえば、いくつかの実施形態では、結合要素26、27は案内要素の外端まで延在しておらず、案内要素の端部に(たとえば、案内要素のそれぞれの端面から5〜10cmの距離にわたって)存在していない。これらの実施形態では、押込シリンダ81、82によって先端の案内要素を押すことにより作り出された前述の空間を必要とすることなく、先端の案内要素15
Lとその隣りの案内要素15
Mとの間でくさび89を動かすことが可能であり得る。送出装置103の残りのステップは、
図8〜13に関連して説明されたステップと同じまたは同様である。
【0080】
図17〜19は、本開示のさらに別の局面を示す。
図5も参照して、送出装置39の実施形態は、直立する2つの平行な細長い支持セクション41、42を有する支持板38を有する。細長い支持セクション41、42の各々は、側壁95と、平坦な支持面43、44と、平坦な上面91とを含む。面43、44、91は、案内要素15が運搬方向に滑らかに動かされ得るように案内要素15を案内するように構成される。平坦な上面91および支持板38には、それぞれの開口部92、90が、グリッパの上方グリッパ要素85および下方グリッパ要素86をそれぞれ通すように形成される。
図18を参照して、保持ユニット97が示されており、それは、第1/先端の案内要素15
Lが前述の当接要素87に当たって配置された後に、この案内要素15
Lを適所に保持するように構成される。保持器ユニット97は、側壁のくぼみに収容された保持器要素98を含む。保持器要素98は、保持器要素98が支持セクション41、42の側壁95の表面と同一平面上にあり、または当該表面に対して引込んでいる第1の位置と、保持器要素98が側壁95の表面から突出する第2の位置(
図18に示す)との間で、保持器要素98が回転することを可能にするように、垂直の旋回軸99を中心として旋回してもよい。保持器要素98を第2の位置へ付勢するために、ばね100がくぼみに搭載される。第2の位置では、保持器要素98は先端の案内要素15
Lを、それが後方に(運搬方向P
Tとは反対に)動かされる傾向を有さないように保持する。案内要素アセンブリが相互接続された案内要素15を含む場合、先端の案内要素15
Lが保持器ユニット97によっていったん保持されると、先端の案内要素15
Lは隣りの案内要素15
Mからくさび89によって切り離されてもよい(案内アセンブリが、相互接続されていない案内要素、または、前述の結合要素のうちのいずれも有さない案内要素を含む場合、案内要素は明らかに切り離される必要がない)。
【0081】
それに代えて、またはそれに加えて、保持器ユニット97は、前述の切り離しユニット80によって形成されてもよい。より具体的には、第1/先端の案内要素15が残りの案内要素から切り離しユニット80によっていったん切り離されると、切り離しユニット80は、第1/先端の案内要素15
Lを適所に保持するために使用され得る。これはたとえば、第1および第2案内要素間でこれらの案内要素を切り離すためにくさび89が動かされた直後に、可動くさび89を先端の案内要素15
Lの後端側に当たるように位置付けることによる。
【0082】
さらに、案内要素15同士が(もはや)接続されておらず、第1の案内要素が保持器ユニット97によって保持されている場合、把持ユニット70はステップS900から開始し、そこから続けてもよい。
【0083】
前述の事項は、この発明の原理を例示しているに過ぎない。ここに明示的に説明または図示されないものの、この発明の原理を具体化し、添付された請求項の範囲に含まれるさまざまな構成を、当業者であれば思いつくことができるであろうということが理解されるであろう。