特許6963745IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

電気化学的分極法による高Cr鋼のラーベス相検出方法に関する。本発明は、特には、ラーベス相の選択的な検出が可能な方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

非特許文献1に開示された手法では、−100〜400mVに観察されるアノードピーク電流密度はラーベス相の他、炭窒化物の溶解による電流値も含まれるため、ラーベス相のみを選択的に検出できているわけではない。一方、特許文献1の方法では、タングステン(W)を含むラーベス相を溶解させることができず、Wを含む高Cr鋼においては、検出できていないラーベス相が残存する問題があった。 被測定材の脆化を精度よく予測するためには脆化因子であるラーベス相のみを選択的に検出する必要があり、被測定材にラーベス相、炭窒化物など複数の析出物が含まれる場合、ラーベス相と炭窒化物をそれぞれ別々に溶解することができる方法が求められる。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、非破壊的な分析方法である電気化学的分極法において、ラーベス相のみを選択的に検出する方法を模索した。そして、所定の条件において、ラーベス相のみを選択的に溶解させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、一実施形態によれば、高Cr鋼のラーベス相検出方法であって、pHが14.3より大きい電解液を高Cr鋼からなる被測定材に接触させて、前記被測定材と電解液・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明に係る方法によれば、高Cr鋼の劣化に伴い析出する金属間化合物であるラーベス相を選択的に検出することが可能となり、また、ラーベス相析出量の指標値を得ることができる。これにより、蒸気タービンの各種部品について、実機材の劣化度を非破壊にて検査することが可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、電気化学的分極法に用いる電気分極用セルの一例を概念的に示す図である。

【図2】図2は、本発明に係る方法により得られるアノード電流分極波形の一例を概念的に示す図である。

【図3】図3は、2次アノードピーク電流密度の極大値または2次アノードピーク電流密度の積分値Qと、温度、時間の劣化パラメータとの相関関係を概念的に示すグラフである。

【図4】図4は、実施例1により得られたアノード電流分極波形を示す図である。

【図5】図5は、初期状態(a)、加熱時効後(b)の高Cr鋼試料表面を、それぞれ走査型電子顕微鏡の反射電子像で観察した写真である。

【図6】図6は、高Cr鋼からなる被測定材に対し、pH12.9〜14.2の水酸化カリウム溶液を電解液として用い、0.2Vの定電位で保持する前(a)、及び後(b)の被測定材表面を、それぞれ走査型電子顕微鏡の反射電子像で観察した写真である。

【図7】図7は、高Cr鋼からなる被測定材に対し、pH14.7の水酸化カリウム溶液を電解液として用い、腐食電位から−0.56Vまで掃引試験前(a)、及び後(b)の被測定材表面を、それぞれ走査型電子顕微鏡の反射電子像で観察した写真である。

【図8】図8は、実施例2により得られたアノード電流分極波形を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります