【文献】
Mark Dodge 他1名,Microsoft Office Excel 2003 オフィシャルマニュアル,初版,日本,日経BPソフトプレス,2004年07月12日,39−41,273−275頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された情報処理システムには、特性対応表の内容が誤っていた場合に誤入力が生じるという問題点がある。例えば、複数の項目のうちあるものの内容が本来のものと異なっていた場合には、ユーザによって入力される項目値も本来入力されるべきものではなくなってしまう。特性対応表の内容が誤っていた場合にそのことを容易に発見するためには、特性対応表の内容を容易に理解可能とすることが望ましい。このことは、特許文献1における特性対応表だけでなく表形式情報においてしばしば言えることである。
【0005】
本発明は、このような問題を解消するものである。その目的は、表形式情報の少なくとも一部の内容を容易に理解可能とする表形式情報改変装置、表形式情報改変方法、および、表形式情報改変プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
図面に基づいて本発明の表形式情報改変装置、表形式情報改変方法、および、表形式情報改変プログラムが説明される。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
【0007】
上述された課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、表形式情報改変装置10は、表形式情報記憶部62と、改変情報作成部64と、改変情報記憶部66とを備える。表形式情報記憶部62は表形式情報を記憶する。改変情報作成部64は、改変情報を表形式情報に基づいて作成する。改変情報は、表形式情報とは少なくとも一部が異なる。改変情報記憶部66は、改変情報を記憶する。改変情報作成部64が、注釈情報を表形式情報に追加するよう改変情報を作成する。注釈情報は、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す。
【0008】
改変情報作成部64が、注釈情報を表形式情報に追加するよう改変情報を作成する。注釈情報が追加されると、改変情報が任意の方法で読みだされ出力される際、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す情報も出力されることとなる。その情報が出力されると、表形式情報のうち注釈が追加された部分の内容を容易に理解できる。その結果、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【0009】
また、上述された表形式情報が、複数種類の位置情報と、複数の表一部情報とを有してい
る。複数種類の位置情報は、表形式情報が示される際の表形式情報における位置をそれぞれ示す。複数の表一部情報は、表形式情報が示される際にはそれぞれ表形式情報の一部として示される。この場合、複数の表一部情報が、互いに異なる位置情報に対応付けられてい
る。この場合、改変情報作成部64が、注釈情報記憶部80と、対応関係設定部82と、注釈情報追加部84とを有してい
る。注釈情報記憶部80は、注釈情報を記憶する。対応関係設定部82は、対応位置情報と注釈情報との間に対応関係を設定する。対応位置情報は、表形式情報の位置情報のうち次に述べられる位置情報である。その位置情報は、注釈の対象である表一部情報が対応付けられている位置情報である。注釈情報追加部84は、設定された対応関係に基づき注釈情報を表一部情報として表形式情報に追加する。
注釈情報記憶部80が、対応位置情報を注釈情報に加えて記憶する。対応位置情報が、Ver.番号および名称に対応付けられている。対応関係設定部82が、注釈情報記憶部80に記憶されている対応位置情報のいずれかを抽出し、抽出された対応位置情報を注釈情報に対応付ける。対応関係設定部82によって抽出される対応位置情報が、表形式情報記憶部62に記憶された表形式情報に対して定められているVer.番号および名称に対応するものである。
【0010】
注釈情報追加部84が設定された対応関係に基づき注釈情報を表一部情報として表形式情報に追加する。その追加にあたり、注釈情報は、表形式情報が有する位置情報のうち対応位置情報に対応付けられる。これにより、注釈情報は、表形式情報が示される際、注釈の対象である表一部情報と同一の位置情報に対応付けられることとなる。同一の位置情報に対応付けられるので、注釈の対象である表一部情報の内容を把握することが容易になる。その結果、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【0011】
もしくは、上述された注釈情報が、複数の優先順位付一部情報を有していることが望ましい。この場合、複数の優先順位付一部情報は、複数の優先順位付一部情報の間における優先順位が予め定められていることが望ましい。この場合、対応関係設定部82が、注釈情報が有する複数の優先順位付一部情報に対して共通する対応位置情報との間に対応関係を設定することが望ましい。この場合、注釈情報追加部84が、表形式情報が示される際には優先順位にしたがって示されるよう複数の優先順位付一部情報を表形式情報に追加することが望ましい。
【0012】
注釈情報が、複数の優先順位付一部情報を有している。注釈情報追加部84が、複数の優先順位付一部情報を表形式情報に追加する。これにより、表形式情報が示される際には複数の優先順位付一部情報が優先順位にしたがって示される。複数の優先順位付一部情報が優先順位にしたがって示されると、注釈情報の追加前に対応位置情報に対応付けられていた表一部情報についての複数の情報が優先順位にしたがって示されることとなる。複数の情報が優先順位にしたがって示されると、表形式情報の内容を優先順位の高い事項から順に理解することが可能になる。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、表形式情報改変方法は、改変情報作成工程S232と、改変情報記憶工程S234とを備える。改変情報作成工程S232において、表形式情報に基づいて改変情報をコンピュータ20が作成する。改変情報は、表形式情報とは少なくとも一部が異なる。表形式情報は、コンピュータ20が予め記憶したものである。改変情報記憶工程S234にて、改変情報をコンピュータ20が記憶する。改変情報作成工程S232において、注釈情報を表形式情報に追加するよう改変情報が作成される。注釈情報は、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す。
また、上述された表形式情報が、複数種類の位置情報と、複数の表一部情報とを有している。複数種類の位置情報は、表形式情報が示される際の表形式情報における位置をそれぞれ示す。複数の表一部情報は、表形式情報が示される際にはそれぞれ表形式情報の一部として示される。この場合、複数の表一部情報が、互いに異なる位置情報に対応付けられている。この場合、改変情報作成工程S232が、注釈情報記憶工程と、対応関係設定工程S260と、注釈情報追加工程S262とを有している。注釈情報記憶工程において、注釈情報が記憶される。対応関係設定工程S260において、対応位置情報と注釈情報との間に対応関係が設定される。対応位置情報は、表形式情報の位置情報のうち次に述べられる位置情報である。その位置情報は、注釈の対象である表一部情報が対応付けられている位置情報である。注釈情報追加工程S262において、設定された対応関係に基づき注釈情報が表一部情報として表形式情報に追加される。注釈情報記憶工程において、対応位置情報が注釈情報に加えて記憶される。対応位置情報が、Ver.番号および名称に対応付けられている。対応関係設定工程S260において、注釈情報記憶工程にて記憶された対応位置情報のいずれかが抽出され、抽出された対応位置情報が注釈情報に対応付けられる。対応関係設定工程S260において抽出される対応位置情報が、表形式情報に対して定められるVer.番号および名称に対応するものである。
【0014】
本発明にかかる表形式情報改変方法によれば、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、表形式情報改変プログラムは、表形式情報改変方法をコンピュータ20に実行させる。表形式情報改変方法は、改変情報作成工程S232と、改変情報記憶工程S234とを備える。改変情報作成工程S232において、表形式情報に基づいて改変情報が作成される。改変情報は、表形式情報とは少なくとも一部が異なる。表形式情報は、予め記憶されたものである。改変情報記憶工程S234にて、改変情報が記憶される。改変情報作成工程S232において、注釈情報を表形式情報に追加するよう改変情報が作成される。注釈情報は、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す。
また、上述された表形式情報が、複数種類の位置情報と、複数の表一部情報とを有している。複数種類の位置情報は、表形式情報が示される際の表形式情報における位置をそれぞれ示す。複数の表一部情報は、表形式情報が示される際にはそれぞれ表形式情報の一部として示される。この場合、複数の表一部情報が、互いに異なる位置情報に対応付けられている。この場合、改変情報作成工程S232が、注釈情報記憶工程と、対応関係設定工程S260と、注釈情報追加工程S262とを有している。注釈情報記憶工程において、注釈情報が記憶される。対応関係設定工程S260において、対応位置情報と注釈情報との間に対応関係が設定される。対応位置情報は、表形式情報の位置情報のうち次に述べられる位置情報である。その位置情報は、注釈の対象である表一部情報が対応付けられている位置情報である。注釈情報追加工程S262において、設定された対応関係に基づき注釈情報が表一部情報として表形式情報に追加される。注釈情報記憶工程において、対応位置情報が注釈情報に加えて記憶される。対応位置情報が、Ver.番号および名称に対応付けられている。対応関係設定工程S260において、注釈情報記憶工程にて記憶された対応位置情報のいずれかが抽出され、抽出された対応位置情報が注釈情報に対応付けられる。対応関係設定工程S260において抽出される対応位置情報が、表形式情報に対して定められるVer.番号および名称に対応する情報に対応付するものである。
【0016】
本発明にかかる表形式情報改変プログラムによれば、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかる表形式情報改変装置、表形式情報改変方法、および、表形式情報改変プログラムによれば、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態が説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0020】
[表形式情報改変装置の用途の説明]
以下、本発明の一実施形態が説明される。
図1は、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10と通信ネットワーク12との関係が示される概念図である。
図1に基づいて、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10の用途の概要が説明される。
【0021】
本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、通信ネットワーク12を介して図示されない装置に接続される。本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、通信ネットワーク12を介してその図示されない装置から後述される様々な情報を受信する。本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、表形式情報に注釈情報を追加することより、その表形式情報を改変する。本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、その改変された表形式情報である改変情報を出力する。
【0022】
本実施形態の場合、表形式情報は、複数種類の位置情報と、複数の表一部情報とを有している。複数種類の位置情報は、表形式情報が示される際の表形式情報における位置をそれぞれ示す。複数の表一部情報は、表形式情報が示される際にはそれぞれ表形式情報の一部として示される。この場合、複数の表一部情報が、互いに異なる位置情報に対応付けられている。本実施形態の場合、表一部情報には、名称情報と事項情報とがある。名称情報は、名称を示す。事項情報は、名称情報のいずれかに対応付けられている。事項情報は、対応付けられた名称情報が示す名称に対応する事項を示す。すなわち、ある名称情報が示す名称とその名称情報に対応付けられた事項情報が示す事項とは、互いに対応している。なお、本実施形態における「表形式情報が示される」とは、ヒトの五感によって認識可能な態様で表形式情報が表されることを意味する。本実施形態における「表形式情報が示される」の例には、画像として表示装置38の画面に表形式情報が表示されることと、プリンタ22によって表形式情報が紙に印刷されることとがある。
【0023】
[表形式情報改変装置のハードウェア構成の説明]
図2は、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10のハードウェア構成が示される概念図である。
図2に基づいて、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10のハードウェア構成が説明される。本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、コンピュータ20とプリンタ22と、マウス24とを備える。コンピュータ20は、情報を処理する。プリンタ22は、紙に画像を印刷することにより情報を出力する。マウス24は、オペレータの入力に応じて信号を生成する。これにより、コンピュータ20に情報が入力される。
【0024】
本実施形態の場合、コンピュータ20は、制御部30と、メモリ32と、固定ディスク34と、キーボード36と、表示装置38と、コネクタ40と、第1I/O(Input/Output)42と、第2I/O44と、第3I/O46とを有する。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)などによって実現される。制御部30は、これがメモリ32から読出したプログラムを実行することにより、そのプログラムにおいて定められた手順にしたがってコンピュータ20を構成する各装置を制御する。メモリ32は、ROM(Read only memory)およびRAM(Random access memory)などによって実現される。メモリ32は、プログラムとデータその他の情報とを記憶する。固定ディスク34は、プログラムとデータその他の情報とを記録する。キーボード36は、オペレータの入力に応じて信号を生成する。これにより、コンピュータ20に情報が入力される。表示装置38は、画像を表示することにより情報を出力する。コネクタ40には
図1に示されたUSB(Universal Serial Bus)メモリ26が接続される。USBメモリ26に記録されたプログラムおよび情報はコネクタ40を介して制御部30に読み込まれる。第1I/O42は、通信ネットワーク12に接続される。第1I/O42は、通信ネットワーク12を介して図示されない装置と通信する。第2I/O44は、プリンタ22に接続される。第2I/O44は、プリンタ22と通信する。第3I/O46は、マウス24に接続される。第3I/O46は、マウス24と通信する。
【0025】
本実施形態の場合、表形式情報改変装置10は、コンピュータ20の制御部30がプログラムを実行することにより実現される。
【0026】
[表形式情報改変装置の機能の説明]
図3は、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10の機能ブロック図である。
図3に基づいて、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10の構成とその機能とが説明される。
【0027】
表形式情報改変装置10は、表形式情報受付部60と、表形式情報記憶部62と、改変情報作成部64と、改変情報記憶部66と、改変情報出力部68とを備える。
【0028】
本実施形態の場合、表形式情報受付部60は、制御部30、キーボード36、コネクタ40、および、マウス24によって実現される。表形式情報受付部60は表形式情報を受付ける。
【0029】
本実施形態の場合、表形式情報記憶部62は、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34によって実現される。表形式情報記憶部62は表形式情報を記憶する。
【0030】
本実施形態の場合、改変情報作成部64は、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、および、第1I/O42によって実現される。改変情報作成部64は、改変情報を表形式情報に基づいて作成する。改変情報作成部64が、注釈情報を表形式情報に追加する。注釈情報が追加された表形式情報が本実施形態にかかる改変情報である。その注釈情報は、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す。その結果、改変情報は、表形式情報とは少なくとも一部が異なる。本実施形態の場合、改変情報作成部64が、注釈情報記憶部80と、対応関係設定部82と、注釈情報追加部84とを有している。
【0031】
注釈情報記憶部80は、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、および、第1I/O42によって実現される。注釈情報記憶部80は、注釈情報を記憶する。注釈情報記憶部80が、注釈情報受付部100と、受付情報記憶部102とを有している。
【0032】
注釈情報受付部100は、制御部30、メモリ32、および、第1I/O42によって実現される。本実施形態の場合、注釈情報受付部100は、注釈情報のデータベースと対応位置情報のデータベースとを受付ける。これにより、複数の注釈情報と対応位置情報とが受付けられることとなる。なお、本実施形態の場合、対応位置情報とは、表形式情報の位置情報のうち次に述べられる位置情報を意味する。その位置情報は、次に述べられる表一部情報が対応付けられている位置情報である。その表一部情報は、注釈情報による注釈の対象である表一部情報である。
【0033】
受付情報記憶部102は、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34によって実現される。受付情報記憶部102は、注釈情報受付部100が受付けた注釈情報のデータベースと対応位置情報のデータベースとを記憶する。これにより、複数の注釈情報と対応位置情報とが記憶されることとなる。
【0034】
対応関係設定部82は、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、キーボード36、および、マウス24によって実現される。対応関係設定部82は、対応位置情報と注釈情報との間に対応関係を設定する。対応関係設定部82が、注釈情報抽出部120と、抽出情報結合部122とを有している。
【0035】
注釈情報抽出部120は、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、キーボード36、および、マウス24によって実現される。注釈情報抽出部120は、注釈情報のデータベースからこれに含まれる注釈情報のいずれかを抽出する。注釈情報抽出部120は、対応位置情報のデータベースからこれに含まれる対応位置情報のいずれかを抽出する。
【0036】
抽出情報結合部122は、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34によって実現される。抽出情報結合部122は、注釈情報抽出部120によって抽出された注釈情報と注釈情報抽出部120によって抽出された対応位置情報とを結合する。
【0037】
注釈情報追加部84は、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34によって実現される。注釈情報追加部84は、注釈情報を表一部情報として表形式情報に追加する。注釈情報追加部84は、表形式情報が有する位置情報のうち対応位置情報に注釈情報を対応付ける。本実施形態の場合、注釈情報追加部84は、表形式情報が示される際には複数の優先順位付一部情報が優先順位にしたがって示されるよう注釈情報を表形式情報に追加する。
【0038】
本実施形態の場合、改変情報記憶部66は、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34によって実現される。改変情報記憶部66は改変情報を記憶する。
【0039】
本実施形態の場合、改変情報出力部68は、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、表示装置38、および、プリンタ22によって実現される。改変情報出力部68は、改変情報を出力する。
【0040】
[プログラムの説明]
上述されたように、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、上述されたコンピュータ20の制御部30がメモリ32から読出したプログラムを実行することにより実現される。一般的にこうしたプログラムは、USBメモリ26などのコンピュータ20が読取可能な記録媒体に記録された状態で流通する。こうしたプログラムは図示されないインターネットを介して流通することもある。こうしたプログラムは、固定ディスク34にいったん記録される。制御部30が実行するプログラムは、その固定ディスク34に記録されたプログラムをメモリ32が記憶したものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、USBメモリ26などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0041】
[通信ネットワークの説明]
本実施形態にかかる通信ネットワーク12の構成および機能は周知である。したがってそれらの詳細な説明は繰り返されない。
【0042】
[表形式情報改変方法にかかるフローチャートの説明]
図4は、本実施形態にかかる表形式情報改変方法の制御の手順を示すフローチャートである。この表形式情報改変方法は、次に述べられる複数の工程をコンピュータ20に実行させるものである。それら複数の工程は、改変情報作成工程S232、および、改変情報記憶工程S234である。コンピュータ20の制御部30がプログラムを実行した結果、コンピュータ20は、表形式情報改変装置10としてそれら複数の工程を備える表形式情報改変方法を実施することとなる。以下、これらの各工程の具体的な内容が説明される。
【0043】
改変情報作成工程S232にて、改変情報作成部64(現実には、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、および、第1I/O42)は、注釈情報を表形式情報に追加する。その結果、表形式情報に基づいて改変情報が作成される。表形式情報は、表形式情報記憶部62が予め記憶したものである。
【0044】
改変情報記憶工程S234にて、改変情報記憶部66(現実には制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は、改変情報を記憶する。
【0045】
図5は、本実施形態にかかる改変情報作成工程S232における制御の手順を示すフローチャートである。この工程は、次に述べられる複数の工程をコンピュータ20に実行させるものである。それら複数の工程は、対応関係設定工程S260、注釈情報追加工程S262、および、追加終了判断工程S264である。以下、これらの各工程の具体的な内容が説明される。
【0046】
対応関係設定工程S260にて、対応関係設定部82(現実には、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は、対応位置情報と注釈情報との間に対応関係を設定する。本実施形態の場合、対応関係設定工程S260は、注釈情報抽出工程S280と、抽出情報結合工程S282とを有する。
【0047】
注釈情報抽出工程S280にて、注釈情報抽出部120(現実には、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、キーボード36、および、マウス24)は、注釈情報のデータベースからこれに含まれる注釈情報のいずれかを抽出する。注釈情報抽出部120は、対応位置情報のデータベースからこれに含まれる対応位置情報のいずれかを抽出する。
【0048】
抽出情報結合工程S282にて、抽出情報結合部122(現実には、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は、注釈情報抽出部120によって抽出された注釈情報と注釈情報抽出部120によって抽出された対応位置情報とを結合する。
【0049】
注釈情報追加工程S262にて、注釈情報追加部84(現実には、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は、注釈情報を表一部情報として表形式情報に追加する。注釈情報追加部84は、表形式情報が有する位置情報のうち対応位置情報に注釈情報を対応付ける。本実施形態の場合、注釈情報追加部84は、表形式情報が示される際には複数の優先順位付一部情報が優先順位にしたがって示されるよう注釈情報を表形式情報に追加する。
【0050】
追加終了判断工程S264にて、注釈情報追加部84は、注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として表形式情報に追加されたか否かを判断する。注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として表形式情報に追加されたと判断された場合(S264にてYES)、改変情報作成工程S232は終了する。もしそうでないと(S264にてNO)、処理は注釈情報追加工程S262へと移される。
【0051】
[動作の説明]
製品検査データシートの内容の検証に用いられる場合を例にとって、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10の動作が説明される。本実施形態の場合、表形式情報として製品検査データシートが受付けられる。
【0052】
(製品検査データシートの記憶)
本実施形態にかかる表形式情報改変装置10の使用者(以下単に「使用者」と称される)は、表形式情報改変装置10の表形式情報受付部60(現実には、キーボード36、および、マウス24)を操作する。これにより、使用者は表形式情報改変装置10に対して指示を入力する。その指示は製品検査データシートの受付を示す。その指示が入力されると、表形式情報改変装置10の表形式情報受付部60(現実には、第1I/O42)は、通信ネットワーク12を介して図示されない装置から製品検査データシートを受信する。表形式情報受付部60(現実には、制御部30)はその製品検査データシートを表形式情報記憶部62(現実には、固定ディスク34)に記憶させる。これにより、表形式情報受付部60が製品検査データシートを受付けたこととなる。また、表形式情報記憶部62が製品検査データシートを予め記憶したこととなる。
【0053】
(製品検査データシート)
本実施形態にかかる製品検査データシートは、製品の検査項目とその検査項目に関する情報とを表形式で示す情報である。本実施形態にかかる製品検査データシートは、表題を示す情報と、列の名称を示す情報と、検査項目の名称を示す情報と、検査における判定結果を示す情報と、製品検査データシートの識別に用いられる情報とを有する。本実施形態にかかる製品検査データシートが示されると、これらの情報は製品検査データシートの一部として示されることとなる。
【0054】
本実施形態にかかる製品検査データシートは、複数種類の位置情報を有する。表題を示す情報と、列の名称を示す情報と、検査項目の名称を示す情報と、検査における判定結果を示す情報と、製品検査データシートの識別に用いられる情報とは、互いに異なる位置情報に対応付けられている。それら複数種類の位置情報は、製品検査データシートが示される際の製品検査データシートにおける位置をそれぞれ示す。本実施形態の場合、1個の位置情報は、行情報と欄情報とを含む。行情報は、表の行方向の座標を示す。本実施形態の場合、行情報は、行情報であることを示す「R」という情報と表のうち上から何行目に位置する欄かを示す数値とを含む。列情報は、表の列方向の座標を示す。列情報は、列情報であることを示す「C」という情報と表のうち左から何行目に位置する欄かを示す数値とを含む。これにより、製品検査データシートが示される際の、表題を示す情報と、列の名称を示す情報と、検査項目の名称を示す情報と、検査における判定結果を示す情報と、製品検査データシートの識別に用いられる情報との製品検査データシートにおける位置は、一意に定まる。
【0055】
図6は、製品検査データシートの内容を表形式で示した画像の概念図である。この画像は、列情報欄310と、行情報欄312と、表題欄314と、列名称欄316と、検査項目名称欄318と、判定結果欄320とを含む。列情報欄310は、列情報を示す。行情報欄312は、行情報を示す。表題欄314は、表題を示す。なお、本実施形態の場合、その表題は、表題欄314の右隣の欄にはみ出している。列名称欄316は、列の名称を示す。検査項目名称欄318は、検査項目の名称を示す。判定結果欄320は、検査における判定結果を示す。
【0056】
以上の説明から明らかなように、製品検査データシートは、本実施形態にかかる表形式情報である。製品検査データシートが有する情報のうち、表題を示す情報と、列の名称を示す情報と、検査項目の名称を示す情報とは、本実施形態にかかる名称情報の一種である。この場合、検査における判定結果を示す情報は、検査項目の名称を示す情報に対応付けられている。したがって、検査における判定結果を示す情報は、本実施形態にかかる事項情報の一種である。
【0057】
(注釈情報のデータベースおよび対応位置情報のデータベースの記憶)
使用者は、表形式情報改変装置10の注釈情報受付部100(現実には、キーボード36、および、マウス24)を操作することにより表形式情報改変装置10に対して指示を入力する。この場合、その指示は注釈情報のデータベースおよび対応位置情報のデータベースの受信を示すこととする。その指示が入力されると、注釈情報受付部100(現実には、制御部30、および、第1I/O42)は通信ネットワーク12を介して図示されない装置に対し注釈情報のデータベースおよび対応位置情報のデータベースを要求する旨の情報を送信する。その情報を受信した図示されない装置は、注釈情報受付部100に対して注釈情報のデータベースおよび対応位置情報のデータベースを返信する。注釈情報受付部100はそれら注釈情報のデータベースおよび対応位置情報のデータベースを受信する。受付情報記憶部102(現実には、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は注釈情報受付部100が受付けた注釈情報のデータベースと対応位置情報のデータベースとを記憶する。
【0058】
図7は、本実施形態におけるデータベースの構造を示す概念図である。上述されたように、本実施形態において、受付情報記憶部102は、注釈情報のデータベースと対応位置情報のデータベースとを記憶する。注釈情報のデータベースの具体的内容の一例は、
図7(A)に示される。対応位置情報のデータベースの具体的内容の一例は、
図7(B)に示される。
【0059】
図7(A)に示される注釈情報のデータベースは、「関連記号」と呼ばれる情報と、「列名称A」と呼ばれる情報と「列名称B」と呼ばれる情報と「列名称C」と呼ばれる情報とからなっている。「関連記号」は注釈情報と対応位置情報との対応関係の設定に用いられる。「関連記号」は優先順位付一部情報の組み合わせを番号によって示す情報でもある。「列名称A」は検査項目の分類を示す。「列名称B」は検査項目の細目を示す。「列名称C」は注釈の具体的内容を示す。本実施形態において、これらの情報はいずれも優先順位付一部情報である。「関連記号」とその「関連記号」に対応付けられる「列名称A」と「列名称B」と「列名称C」との集合体が本実施形態にかかる1個の注釈情報である。これにより、本実施形態においては、「列名称A」と「列名称B」と「列名称C」とが「関連記号」に対応付けられていることとなる。例えば、
図7(A)に示されている情報の場合、「通信設定」という「列名称A」と「MACID」という「列名称B」と「確認」という「列名称C」とは、「1」という「関連記号」に対応付けられている。本実施形態の場合、それら1個の注釈情報が有する複数の優先順位付一部情報において、複数の優先順位付一部情報の間における優先順位が予め定められている。本実施形態の場合、「関連記号」の優先順位が「1位」である。「列名称A」の優先順位が「2位」である。「列名称B」の優先順位が「3位」である。「列名称C」の優先順位が「4位」である。
【0060】
図7(B)に示される対応位置情報のデータベースは、「関連記号」と、「Ver.番号」と呼ばれる情報と、「シート名称」と呼ばれる情報と、対応位置情報とからなっている。「Ver.番号」は、同一種の製品検査データシートの間で相違点があるもの同士を識別するための情報である。「シート名称」は、複数の製品検査データシートから、注釈情報を追加するものを識別するための情報である。「Ver.番号」と「シート名称」との集合体が本実施形態にかかる1個の改変対象識別情報である。「改変対象識別情報」とは、改変の対象となる表形式情報を識別するための情報のことである。対応位置情報のデータベースが
図7(B)に示される構成となっていることから明らかなように、本実施形態においては、関連記号と対応位置情報とは改変対象識別情報に対応付けられている。例えば、
図7(B)に示されている情報の場合、「1」という「関連記号」と「R6C3」という対応位置情報とは、「5」という「Ver.番号」および「調整検査S」という「シート名称」に対応付けられている。
【0061】
(表形式情報改変方法実施時における表形式情報改変装置の動作)
使用者は、表形式情報改変装置10の注釈情報抽出部120(現実には、キーボード36、および、マウス24)を操作することにより、表形式情報改変装置10に対して指示と改変対象識別情報とを入力する。その指示は製品検査データシートに対する注釈情報の追加を示す。ここでは、製品検査データシートに対する注釈情報の追加が指示され、かつ、「5」という「Ver.番号」と「調整検査S」という「シート名称」とが改変対象識別情報として入力されたこととする。それらが入力されると、注釈情報抽出部120(現実には、制御部30、メモリ32、および、固定ディスク34)は、注釈情報のデータベースから注釈情報を抽出する。本実施形態の場合、注釈情報抽出部120は、注釈情報のデータベースからすべての注釈情報を抽出する。注釈情報抽出部120は、対応位置情報のデータベースから次に述べられる対応位置情報を抽出する(S280)。その対応位置情報は、使用者が入力した改変対象識別情報に対応付けられている対応位置情報である。すなわち、その対応位置情報は、「5」という「Ver.番号」と「調整検査S」という「シート名称」とに対応付けられている対応位置情報である。注釈情報抽出部120は、その改変対象識別情報に対応付けられている関連記号も併せて抽出する。
【0062】
注釈情報および対応位置情報が抽出されると、抽出情報結合部122(現実には、制御部30、および、メモリ32)は、注釈情報抽出部120によって抽出された注釈情報と対応位置情報とを記憶する。本実施形態の場合、抽出情報結合部122は、対応付けられている関連記号が共通する注釈情報と対応位置情報とが連なるようにそれらの情報を記憶する。これにより、注釈情報抽出部120によって抽出された注釈情報と対応位置情報とが結合されることとなる(S282)。
図8は、関連記号が共通する注釈情報と対応位置情報とが結合されている状況の概念図である。それらの情報が結合されることで、関連記号が共通する注釈情報と対応位置情報との間に対応関係が設定されることとなる。その結果、例えば関連記号「3」ならば、「R8C3」は「データ書込」、「ID」、「確認」たちとの間で対応関係が設定されることとなる。
【0063】
関連記号が共通する注釈情報と対応位置情報との間に対応関係が設定されると、注釈情報追加部84は、注釈情報を表一部情報として製品検査データシートに追加する(S262)。本実施形態の場合、製品検査データシートに追加される注釈情報は、抽出情報結合部122によって対応位置情報と結合された全ての注釈情報である。本実施形態の場合、この工程では、製品検査データシートにまだ追加されていない注釈情報のうち関連記号が示す値が最も小さい注釈情報がその製品検査データシートに追加される。注釈情報が追加される製品検査データシートは、表形式情報記憶部62が記憶する製品検査データシートのうち改変対象識別情報によって特定されるものである。製品検査データシートに注釈情報が追加されるにあたり、その注釈情報には、対応関係設定部82によって対応関係が設定された対応位置情報が対応付けられる。その際、注釈情報追加部84は、製品検査データシートが示される際には複数の優先順位付一部情報が優先順位にしたがって示されるよう注釈情報を製品検査データシートに追加する。
【0064】
注釈情報が製品検査データシートに追加されると、注釈情報追加部84は、注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として製品検査データシートに追加されたか否かを判断する(S264)。「1」という関連記号が含まれた注釈情報が製品検査データシートに追加された時点では「2」という関連記号が含まれた注釈情報と「3」という関連記号が含まれた注釈情報とがまだ製品検査データシートに追加されていない。したがって、注釈情報追加部84は、製品検査データシートにまだ追加されていない注釈情報があると判断するので(S264にてNO)、注釈情報追加部84は、「2」という関連記号が含まれた注釈情報を製品検査データシートに追加する(S262)。注釈情報が製品検査データシートに追加されると、注釈情報追加部84は、注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として製品検査データシートに追加されたか否かを判断する(S264)。注釈情報追加部84は、製品検査データシートにまだ追加されていない注釈情報がまだあると判断するので(S264にてNO)、注釈情報追加部84は、「3」という関連記号が含まれた注釈情報を製品検査データシートに追加する(S262)。注釈情報が製品検査データシートに追加されると、注釈情報追加部84は、注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として製品検査データシートに追加されたか否かを判断する(S264)。注釈情報追加部84は、注釈情報抽出工程S280にて抽出された注釈情報がすべて表一部情報として製品検査データシートに追加されたと判断するので(S264にてYES)、改変情報記憶部66は、注釈情報が追加された製品検査データシートすなわち改変情報を記憶する(S234)。これにより、改変情報が作成されたこととなる。
【0065】
図9は、注釈情報が追加された後の製品検査データシートの内容を表形式で示した画像の概念図である。注釈情報の追加前に存在した「確認」という表一部情報に代えて
図8に示された注釈情報が示されている。また、本実施形態の場合、注釈情報追加部84は、注釈情報の追加にあたり、「関連記号」である「1」「2」「3」という情報の前に「*00」という文字列を追加している。これにより、
図9において、「関連記号」である「1」「2」「3」という情報は「*001」「*002」「*003」と示されている。本実施形態の場合、「*00」という文字列が追加されることにより、「関連記号」が注釈の具体的内容を示すためではなく製品検査データシートに追加される注釈情報同士の間で他の注釈情報と区別するために含まれる情報であることが示されている。このように注釈情報が追加された製品検査データシートが本実施形態にかかる改変情報である。
【0066】
(改変情報の出力)
改変情報が改変情報記憶部66に記憶された後、使用者は、表形式情報改変装置10の改変情報出力部68(現実には、キーボード36、および、マウス24)を操作することにより、表形式情報改変装置10に対して指示と改変対象識別情報とを入力する。その指示は改変情報の出力を示す。指示と改変対象識別情報とが入力されると、改変情報出力部68(現実には、制御部30、メモリ32、固定ディスク34、表示装置38、および、プリンタ22)は、改変対象識別情報が示す改変情報すなわち製品検査データシートを出力する。
【0067】
[効果の説明]
本実施形態にかかる表形式情報改変装置10においては、改変情報作成部64が、注釈情報を製品検査データシートに追加する。注釈情報が追加されると、製品検査データシートが出力される際、その少なくとも一部についての注釈を示す情報も出力されることとなる。その注釈を示す情報が出力されると、使用者は、出力された製品検査データシートの注釈を見ることにより、注釈情報の内容と製品検査データシートの内容との間に齟齬があるか否かを検証できる。そのような齟齬があった場合、製品検査データシートの注釈とこれに隣り合う(その結果その注釈に対応付けられている)検査項目名称欄318の記載とが整合しないはずである。このような検証により、使用者は、製品検査データシートの内容を容易に理解できる。その結果、製品検査データシートの少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。
【0068】
また、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10において、注釈情報抽出部120は、対応位置情報のデータベースから次に述べられる対応位置情報を抽出する。その対応位置情報は、使用者が入力した改変対象識別情報に対応付けられている対応位置情報である。抽出情報結合部122は、注釈情報抽出部120によって抽出された注釈情報と対応位置情報とを結合する。これにより、本実施形態にかかる表形式情報改変装置10は、使用者が入力した改変対象識別情報に応じて注釈情報と対応位置情報との組み合わせを変え得る。
【0069】
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではない。もちろん、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0070】
例えば、注釈情報は複数の優先順位付一部情報を有するものに限定されない。注釈情報は相互間の優先順位が定められていない複数の情報を有するものでもよい。注釈情報が追加される際、元の表一部情報は削除されなくてもよい。
【0071】
また、注釈情報受付部100が注釈情報と対応位置情報とを受付けるための手段は通信に限定されない。例えば、その受付はコネクタ40がUSBメモリ26からそれらの情報を読み込むことによって実現されてもよい。また、注釈情報受付部100が注釈情報と対応位置情報とを受付けるにあたる際の情報の形式はデータベースに限定されない。
【解決手段】表形式情報改変装置10は、表形式情報記憶部62と、改変情報作成部64と、改変情報記憶部66とを備える。表形式情報記憶部62は表形式情報を記憶する。改変情報作成部64は、改変情報を表形式情報に基づいて作成する。改変情報は、表形式情報とは少なくとも一部が異なる。改変情報記憶部66は、改変情報を記憶する。改変情報作成部64が、注釈情報を表形式情報に追加するよう改変情報を作成する。注釈情報は、表形式情報の少なくとも一部についての注釈を示す。注釈情報が追加されると、改変情報が任意の方法で読みだされ出力される際に注釈を示す情報も出力される。その情報が出力されると、表形式情報のうち注釈が追加された部分の内容を容易に理解できる。その結果、表形式情報の少なくとも一部の内容は容易に理解可能となる。