特許第6963854号(P6963854)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6963854情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6963854
(24)【登録日】2021年10月20日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20211028BHJP
【FI】
   G06Q30/06 340
【請求項の数】5
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2021-7802(P2021-7802)
(22)【出願日】2021年1月21日
【審査請求日】2021年2月15日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年10月13日に電気通信回線を通じて https://erasutamo.onlinestaff.jp/にて発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518014438
【氏名又は名称】株式会社Wiz
(74)【代理人】
【識別番号】100211719
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 俊
【審査官】 永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−234088(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1440606(KR,B1)
【文献】 特開2003−187056(JP,A)
【文献】 特開2004−021946(JP,A)
【文献】 特開2016−082507(JP,A)
【文献】 特開2012−008638(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0158549(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理装置であって、
前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、
前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、
前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、
前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、
を実行する制御部を備え
前記制御部は、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行し、
予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供するとともに、
前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供し、
前記所定の条件は、前記第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該情報に前記取引に関連する所定のタグが付けられていることである、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザコンテンツに対して所定の反応が行われることで該第1ユーザコンテンツに関連付けられた前記ユーザ生成コンテンツである関連ユーザコンテンツを取得することを更に実行し、
前記動的情報が生成されるための前記所定の条件が、前記関連ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該関連ユーザコンテンツが、前記タグが付けられた前記第1ユーザコンテンツに関連付けられていることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理装置であって、
前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、
前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、
前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、
前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、
を実行する制御部を備え、
前記第2ユーザに通知される前記接客方法には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法が含まれ、
前記制御部は、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を前記第2選択情報として取得した場合に、前記第1ユーザによる前記製品又は/及び前記サービスの説明を含んだ接客に関する第1取引については、該ソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するSNSサーバに前記第2ユーザを誘導し、前記第2ユーザの個人情報の通信を含んだ接客に関する第2取引については、前記SNSサーバとは異なるサーバに該第2ユーザを誘導することを更に実行する、
情報処理装置。
【請求項4】
ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、
前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、
前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、
前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行し、
前記コンピュータは、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行し、
予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供するとともに、
前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供し、
前記所定の条件は、前記第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該情報に前記取引に関連する所定のタグが付けられていることである、
情報処理方法。
【請求項5】
ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、
前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、
前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、
前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行させ、
前記コンピュータに、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行させ、
予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供させるとともに、
前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供させ、
前記所定の条件は、前記第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該情報に前記取引に関連する所定のタグが付けられていることである、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介した製品又は/及びサービスの取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客が店舗等に来店すると、顧客に気付いた店員が声をかけたり、顧客がお気に入りの店員を指名して呼び出したりすることがある。そして、特許文献1には、顧客満足度の高い接客を可能にする呼び出しシステムが開示されている。この技術によれば、店舗等に設置された端末装置によって来店したユーザの会員証が読み取られることで、該ユーザが店員を指名して呼び出すことが可能となる。また、金融機関等のような顧客が来店して窓口でサービスの取引を行う業種においては、例えば、特許文献2に、顧客が来店してから取引開始までの待ち時間の短縮を図る待ち情報管理システムに関する技術が開示されている。
【0003】
一方、インターネットの普及に伴って、各種の商品を、ネットワークを介して購入するオンラインショッピングが普及してきている。
【0004】
そして、特許文献3には、店舗に居る店員が所持する端末を介して、店舗内の様子や陳列商品などの状況を、店舗内の視覚的情報や聴覚的情報としてネットワーク経由で顧客に通知するオンラインショッピングシステムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−48311号公報
【特許文献2】特開2006−155460号公報
【特許文献3】特開2008−3755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金融機関や不動産の賃貸等のような顧客が来店して取引を行うサービスや、携帯端末の機種変更などでは、顧客が来店してから取引が開始するまでの待ち時間が長くなる傾向にある。ここで、従来技術によれば、顧客が来店してから取引開始までの待ち時間の短縮が図られ得るとも思われるが(例えば、特許文献2)、近年、ウイルス等による感染症の拡大を抑制する観点から、非対面での取引も望まれている。一方、特許文献3に記載の技術によれば、店員と対面することなくネットワークを介して各種の商品を購入することができる。しかしながら、特許文献3に記載のように、ユーザが店舗内の様子や陳列商品などの状況を把握できたとしても、店員による接客に対しては、十分な顧客満足度が得られない虞がある。
【0007】
ここで、特許文献1に記載の技術によれば、ユーザは、店員を指名して呼び出して接客を受けることができる。しかしながら、ユーザは、実際の店舗来店しなければならない。そして、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にする技術については、未だ改善の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行する制御部を備える。
【0010】
ここで、上記の第1ユーザは、所定の製品(例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末)をオンラインショップで販売するスタッフや、所定のサービス(例えば、不動産の賃貸取引の仲介サービス)をオンライン窓口で提供するスタッフなどである。また、上記の第2ユーザは、これら製品やサービスの販売を受ける顧客ユーザである。そして、上記の情報処理装置は、これらユーザ間において非対面で行われる製品又は/及びサービスの取引を管理するものである。詳しくは、制御部が、第2ユーザに第1ユーザ情報を提供する。これにより、第2ユーザは、自身が上記の取引について接客を受けようとするスタッフ(第1ユーザ)について、事前に十分把握することができ、第2ユーザが非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。また、制御部が、第2ユーザに複数の接客方法を通知することで、該第2ユーザは、これらの中から希望する接客方法を選択することができ、第2ユーザにとって、製品やサービスの取引についての利便性が高められる。以上によれば、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。なお、上記の構成において、前記制御部は、予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供してもよい。また、前記制御部は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行し、前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供してもよい。
【0011】
そして、上記の情報処理装置において、前記第2ユーザに通知される前記接客方法には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法が含まれてもよい。近年、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末の普及に伴い、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、及びInstagram(登録商標)等のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が頻繁に利用されている。したがって、第2ユーザがSNSを用いた接客を受けることができれば、該第2ユーザにとって、自身が使い慣れたサービスプラットフォームを用いた接客を受け易くなるため、第2ユーザの利便性が高められる。更に、このような構成において、前記制御部は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を前記第2選択情報として取得した場合に、前記第1ユーザによる前記製品又は/及び前記サービスの説明を含んだ接客に関する第1取引については、該ソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するSNSサーバに前記第2ユーザを誘導し、前記第2ユーザの個人情報の通信を含んだ接客に関する第2取引については、前記SNSサーバとは異なるサーバに該第2ユーザを誘導することを更に実行してもよい。この場合、製品やサービスの取引についての第1ユーザによる接客が、SNSサーバを介して第三者に閲覧可能にされる。そうすると、顧客ユーザは、自身が上記の取引について接客を受けようとするスタッフ(第1ユーザ)について、事前に十分把握することができるため、非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。また、制御部が、上記の第2取引については、SNSサーバとは異なるサーバに第2ユーザを誘導することで、第1ユーザから接客を受けている第2ユーザのプライバシーも保護することができる。これによっても、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【0012】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行し、前記コンピュータは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行し、予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供するとともに、前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供し、前記所定の条件は、前記第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該情報に前記取引に関連する所定のタグが付けられていることである。
【0013】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を、前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザに提供することと、前記第2ユーザによる前記取引についての予約に関する情報であって、該第2ユーザによる、該取引を担当する前記第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、前記取引についての、前記第2ユーザによって選択された前記第1ユーザによる接客方法を、該第2ユーザに複数通知することと、前記接客方法についての前記第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行させ、前記コンピュータに、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記第1ユーザによって生成された前記ユーザ生成コンテンツである第1ユーザコンテンツを取得することを更に実行させ、予め設定された静的な情報である、前記第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、及び趣味に関する情報の中から、一以上の情報を前記第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供させるとともに、前記ユーザ生成コンテンツに基づいて生成される動的な情報であって、所定の条件を充足したときに生成される動的情報を前記第1ユーザ情報として前記ウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を前記第2ユーザに提供させ、前記所定の条件は、前記第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報であることと、該情報に前記取引に関連する所定のタグが付けられていることである。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図4】所定のウェブページを介して第2ユーザに提供される第1ユーザ情報を説明するための図である。
図5】第2ユーザによる第1ユーザの選択を説明するための図である。
図6】所定のウェブページを介して第2ユーザに通知される、第1ユーザによる接客方法を説明するための図である。
図7】接客方法についての第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を説明するための図である。
図8】所定のウェブページを介して第2ユーザに提供される商談メニューを説明するための図である。
図9】お客様情報の入力画面を例示する図である。
図10】第2実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図11】ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いて行われる製品やサービスの説明を含んだ接客を例示する図である。
図12】サーバによる第2取引への誘導を説明するための図である。
図13】第3実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図14】第3実施形態における第1ユーザ情報の更新を説明するための第1の図である。
図15】第3実施形態における第1ユーザ情報の更新を説明するための第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0017】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本実施形態における情報処理システム100は、ネットワーク200を介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引の管理に関するシステムであって、該取引の管理は、サーバ300によって実行される。また、本実施形態における情報処理システム100を利用するユーザは、前記製品又は/及び前記サービスの提供を行うユーザである第1ユーザ、および前記製品又は/及び前記サービスの提供を受けるユーザである第2ユーザである。本実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を販売する販売取引を例にして、以下に説明する。なお、この場合、携帯端末をオンラインショップで販売するスタッフが第1ユーザであって、携帯端末をオンラインショップで購入する顧客が第2ユーザである。
【0018】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0019】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0020】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0021】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0022】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザ(第1ユーザ、第2ユーザ)が保有する電子機器であればよく、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0023】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0024】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0025】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0026】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶する。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。
【0027】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、提供部3031と、第1取得部3032と、通知部3033と、第2取得部3034と、の4つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0028】
提供部3031は、第1ユーザに関する所定の第1ユーザ情報を第2ユーザに提供する。ここで、サーバ300の記憶部302には、第1ユーザの名前、愛称、経歴、接客対応実績、趣味などに関する情報が予め記憶されている。そして、提供部3031は、これら情報の中から一以上の情報を、第1ユーザ情報として所定のウェブページに表示させる。なお、上記のウェブページとは、所定のウェブサーバ内にHTML言語等を使用して予め作成されたページであって、第1ユーザ情報を第2ユーザに提供するためのユーザインタフェースとして機能する。提供部3031は、第1ユーザ情報を、通信を介して上記のウェブサーバにアップロードすることで、該第1ユーザ情報を上記のウェブページに表示させる。そして、第2ユーザが、ユーザ端末400を介して上記のウェブページにアクセスすることで、第1ユーザ情報が該第2ユーザに提供されることになる。なお、上記のウェブサーバを含んで本実施形態のサーバ300が構成されてもよい。
【0029】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0030】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0031】
第2ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて第1ユーザ情報を参照することで、自身が購入しようとしている携帯端末をオンラインショップで販売する第1ユーザ(販売スタッフ)を把握することができる。
【0032】
そして、サーバ300の制御部303が有する第1取得部3032は、携帯端末の販売取引についての予約に関する予約情報を取得する。この予約情報は、第2ユーザによる予約に関する情報であって、上記の取引を担当する第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ情報である。
【0033】
本実施形態では、後述するように、第1ユーザ情報が表示された上記のウェブページにおいて、上記取引の担当を希望する第1ユーザを選択できるようにユーザインタフェースが構成されている。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400の表示部4021に表示された上記のウェブページにおいて、操作入力部4022を用いて上記取引の担当を希望する第1ユーザの選択を入力することができる。そして、入力された第1ユーザの選択に関する第1選択情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。第1取得部3032は、このようにして送信された第1選択情報を含んだ予約情報を取得する。
【0034】
そして、サーバ300の制御部303が有する通知部3033は、携帯端末の販売取引について、複数の接客方法を第2ユーザに通知する。サーバ300の記憶部302には、第1ユーザ毎に対応可能な接客方法に関する情報が予め記憶されていて、通知部3033は、第2ユーザによって選択された第1ユーザについて、該第1ユーザが対応可能な接客方法を複数通知する。
【0035】
本実施形態では、後述するように、上記のウェブページにおいて、第1ユーザの選択が入力されると、第2ユーザに複数の接客方法を通知するインタフェースに遷移する。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400の表示部4021に表示された上記のウェブページにおいて、操作入力部4022を用いて希望する接客方法の選択を入力することができる。
【0036】
そして、第2取得部3034は、接客方法についての第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得する。上述したようにして第2ユーザによって入力された、第1ユーザによる接客方法の選択に関する第2選択情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。第2取得部3034は、このようにして送信された第2選択情報を取得する。
【0037】
なお、制御部303が、提供部3031、第1取得部3032、通知部3033、および第2取得部3034の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0038】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図3では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。
【0039】
本実施形態では、先ず、サーバ300によって、第1ユーザ情報が提供される(S101)。上述したように、サーバ300は、第1ユーザ情報を所定のウェブページに表示させることで、該第1ユーザ情報を提供する。ここで、図4は、上記のウェブページを介して第2ユーザに提供される第1ユーザ情報を説明するための図である。第2ユーザは、自身のユーザ端末400を用いて上記のウェブページにアクセスすることで、図4に例示する画面SC1を介して、第1ユーザ情報をユーザ端末400の表示部4021に表示させることができる。つまり、第2ユーザのユーザ端末400によって、第1ユーザ情報が取得される(S102)。そして、図4に例示する画面SC1には、携帯端末をオンラインショップで販売するスタッフ(第1ユーザ)の氏名SC11、顔写真SC12、スタッフ情報閲覧ボタンSC13、スキルランクSC14、スタッフ情報閲覧への誘導コメントSC15、および予約選択ボタンSC16が示される。本実施形態では、5名の対応スタッフがおり、これらスタッフの氏名SC11と顔写真SC12が画面SC1に一覧表示されている。なお、画面SC1に表示される情報は、予め設定された静的な情報であって、サーバ300の記憶部302に予め記憶されている。
【0040】
ここで、画面SC1には、各スタッフの顔写真SC12に代えて、各スタッフの紹介動画が表示されてもよい。この場合、画面SC1に表示される紹介動画とは、例えば、各スタッフのインタビュー動画である。また、上記の紹介動画は、各スタッフが実際に行った接客を撮影した動画であってもよい。これによれば、第2ユーザは、ユーザ端末400を介して、各スタッフ(第1ユーザ)の容姿に関する画像情報だけでなく、各スタッフ(第1ユーザ)の声に関する音声情報を取得することができる。また、第2ユーザは、画面SC1に表示された動画から、各スタッフ(第1ユーザ)の仕草等の情報を得ることもできる。
【0041】
また、画面SC1において、スタッフ情報閲覧ボタンSC13が押下されると、画面SC1には、上記のスタッフ(第1ユーザ)の愛称、経歴、接客対応実績、および趣味に関する情報が表示されることになる。また、画面SC1に表示されるスキルランクSC14とは、例えば、各スタッフが自身の接客スキルを自己申告したスキルレベルであって、ランクC、ランクB、ランクA、ランクS、ランクSSの順にレベルが高くなるものとして定義される。なお、スキルランクSC14は、実際に接客を受けた顧客からの評価に基づいて設定されてもよい。
【0042】
ここで、本開示の技術によれば、顧客ユーザは、店員と対面することなくネットワークを介して、各種の製品を購入したり各種のサービスを受けることができる。したがって、顧客ユーザにとって、製品やサービスの取引における、該取引の開始までの店舗での待ち時間の課題が解決される。また、店舗での人と人との接触において生じ得るウイルス等による感染症の拡大の抑制が図られる。しかしながら、店員との対面での取引と比較して非対面での取引では、顧客ユーザは、店員の雰囲気等を把握し難くなるため、該非対面での取引に心理的障壁を感じてしまうことがある。そこで、本開示の技術では、上述したようにして、第2ユーザに第1ユーザ情報が提供される。これによれば、第2ユーザは、自身が上記の取引について接客を受けようとするスタッフ(第1ユーザ)について、十分に把握することができる。そうすると、第2ユーザが上記の非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。ここで、例えば、上記の図4の画面SC1に各スタッフの顔写真SC12が表示されることで、第2ユーザは、接客スタッフ(第1ユーザ)に親しみを感じることができる。また、例えば、スタッフ情報として、上記のスタッフ(第1ユーザ)の愛称、経歴、接客対応実績、および趣味に関する情報が表示されることで、第2ユーザは、接客スタッフ(第1ユーザ)についてより詳細に把握することができたり、共感を得たりすることができる。更に、例えば、上記の図4の画面SC1に各スタッフの紹介動画が表示される場合には、第2ユーザは、該スタッフの声や仕草等から接客スタッフ(第1ユーザ)により親しみを感じることができるため、より好適に上記の心理的障壁を除去することができる。
【0043】
そして、図3に戻って、第1ユーザ情報を取得したユーザ端末400では、第2ユーザによって、オンラインショップでの携帯端末の販売取引において接客担当を希望するスタッフ(第1ユーザ)が選択される(S103)。ここで、図5は、第2ユーザによる第1ユーザの選択を説明するための図である。図5に示すように、第2ユーザは、ユーザ端末400の表示部4021に表示された上記の画面SC1において、操作入力部4022を用いて予約選択ボタンSC16を押下することで、上記取引の担当を希望する第1ユーザの選択を入力することができる。なお、図5に示す例では、第2ユーザによって、スタッフBが選択されている。つまり、第2ユーザが、スタッフBを指名して予約する。そして、入力された第1ユーザの選択に関する第1選択情報(本開示の予約情報)は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される(S104)。このように、本開示の技術によれば、第2ユーザは、提供された第1ユーザ情報によって接客担当スタッフ(第1ユーザ)を十分に把握したうえで、自身が接客を希望するスタッフ(第1ユーザ)を指名して予約することができる。これにより、顧客満足度が高められる。
【0044】
そして、サーバ300は、スタッフの指名予約に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得し(S105)、オンラインショップでの携帯端末の販売取引について、複数の接客方法を第2ユーザに通知する(S106)。ここで、図6は、上記のウェブページを介して第2ユーザに通知される、第1ユーザによる接客方法を説明するための図である。本実施形態では、上記の図5に示したインタフェースにおいて第1ユーザの選択が入力されると、第2ユーザに複数の接客方法を通知するインタフェースに遷移することで接客方法に関する情報が送信され(S107)、第2ユーザのユーザ端末400によって該情報が取得される(S108)。第2ユーザは、図6に例示する画面SC2を介して、接客方法に関する情報をユーザ端末400の表示部4021に表示させることができる。そして、図6に例示する画面SC2には、オンラインスタッフ予約フォームSC21、および複数の接客方法選択ボタンSC22が示される。サーバ300の記憶部302には、対応スタッフ(第1ユーザ)毎に対応可能な接客方法に関する情報が予め記憶されていて、オンラインスタッフ予約フォームSC21には、上記の図5のようにして第2ユーザによって選択された対応スタッフ(第1ユーザ)について、該スタッフ(第1ユーザ)が対応可能な接客方法が接客方法選択ボタンSC22として複数表示される。なお、図6に示す例では、スタッフBについて、IPネットワーク等を用いた電話による接客と、WEBシステムを用いた接客と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を用いた接客と、の3つの接客方法が表示されている。
【0045】
そして、図3に戻って、接客方法に関する情報を取得したユーザ端末400では、第2ユーザによって、オンラインショップでの携帯端末の販売取引において希望する接客方法が選択される(S109)。ここで、図7は、接客方法についての第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を説明するための図である。図7に示すように、第2ユーザは、ユーザ端末400の表示部4021に表示された上記の画面SC2において、複数の接客方法選択ボタンSC22の中から希望する接客方法選択ボタンSC22を押下することで、上記取引において希望する接客方法の選択を入力することができる。なお、図7に示す例では、第2ユーザによって、WEBシステムによる接客が選択されている。そして、入力された接客方法についての第2ユーザによる選択に関する第2選択情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される(S110)。このように、本開示の技術によれば、第2ユーザは、通知された複数の接客方法の中から希望する接客方法を選択することができるため、第2ユーザにとって、製品やサービスの取引についての利便性が高められ、以て、顧客満足度が高められる。
【0046】
なお、本実施形態では、第2ユーザは、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、およびInstagram(登録商標)等のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を用いた接客を選択することもできる。近年、このようなSNSが頻繁に利用されているため、第2ユーザがSNSを用いた接客を受けることができれば、該第2ユーザにとって、自身が使い慣れたサービスプラットフォームを用いた接客を受け易くなるため、第2ユーザの利便性がより高められ得る。ここで、例えば、LINE(登録商標)を用いた接客では、そのトーク機能を用いることができる。なお、第2ユーザによってLINE(登録商標)を用いた接客が選択された場合(この場合、上記の接客方法選択ボタンSC22にLINE(登録商標)が含まれることになる。)には、サーバ300は、インタフェースを二次元コードによる友だち追加画面に遷移させる。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされたLINE(登録商標)のアプリを用いて、上記の二次元コードをスキャンすることで、上記の取引を担当する接客スタッフ(第1ユーザ)を友だち追加することができる。また、例えば、Twitter(登録商標)やInstagram(登録商標)を用いた接客では、そのダイレクトメッセージ(DM)機能を用いることができる。
【0047】
そして、サーバ300は、第2選択情報を取得し(S111)、オンラインショップでの携帯端末の販売取引について、商談メニューを提供する(S112)。サーバ300は、上記の図7に示したインタフェースにおいて接客方法の選択が入力されると、商談メニューを表示するインタフェースに遷移させることで、該商談メニューを提供する。そして、第2ユーザのユーザ端末400によって、その情報が取得される(S113)。ここで、図8は、上記のウェブページを介して第2ユーザに提供される商談メニューを説明するための図である。図8に例示する画面SC3には、オンラインスタッフ予約フォームSC31、および商談メニュー選択ボタンSC32が示される。そうすると、第2ユーザによって、希望する商談メニューが選択され(S114)、該情報がユーザ端末400からサーバ300に送信されることで、サーバ300は、選択された商談メニューを取得する(S115)。
【0048】
また、サーバ300は、選択された商談メニューを取得すると、インタフェースをお客様情報の入力画面に遷移させる。ここで、図9は、お客様情報の入力画面を例示する図である。図9に例示する画面SC4には、オンラインスタッフ予約フォームSC41、およびお客様情報入力フィールドSC42が示される。そうすると、第2ユーザによって、氏名、電話番号、メールアドレスといったお客様情報が入力され(S116)、該情報がユーザ端末400からサーバ300に送信されることで、サーバ300は、第2ユーザのお客様情報を取得する(S117)。
【0049】
そして、このようにして情報のやり取りを行った第2ユーザは、サーバ300によって提供された第1ユーザ情報に基づいて選択した第1ユーザとの間で行われる製品やサービスの取引を、サーバ300によって通知された接客方法の中から選択した接客方法を用いて実施することができる。例えば、上記の図7に示したように、第2ユーザがWEBシステムによる接客を選択した場合には、サーバ300は、第1ユーザおよび第2ユーザに周知のWEB会議システムを提供することができる。そうすると、第1ユーザおよび第2ユーザは、各々のユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介して、お互いの姿を確認しながら、また、説明資料を共有しながら上記の取引を行うことができる。そして、このとき、第2ユーザがユーザ端末400の表示部4021を介して確認できる第1ユーザの姿は、自身が事前に第1ユーザ情報に基づいて選択したスタッフであるため、第1ユーザに対して信頼をもって取引を行うことができる。本開示の技術は、第1ユーザ情報を提供するインタフェースなどを通して、取引の接客対応を行う第2ユーザの信頼度向上に焦点を当てている面もあるため、第1ユーザは、コンシェルジュを選ぶような感覚で第1ユーザを選択することができ、以て、顧客満足度が高められる。また、第2ユーザは、複数の接客方法の中から希望する接客方法を選択することができるため、第2ユーザにとって、製品やサービスの取引についての利便性が高められ、以て、顧客満足度が高められる。
【0050】
以上に述べた情報処理システム100によれば、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【0051】
<第2実施形態>
第2実施形態における情報処理システムについて、図10から図12に基づいて説明する。上述した第1実施形態の説明で述べたように、第2ユーザは、通知された複数の接客方法の中からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を用いた接客を選択することができる。
【0052】
本実施形態に係る情報処理システム100では、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を第2選択情報として取得した場合に、所定の第1取引については、該ソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するSNSサーバに第2ユーザを誘導する。ここで、上記の第1取引とは、第1ユーザによる製品やサービスの説明を含んだ接客に関する取引である。更に、この場合、サーバ300は、所定の第2取引については、上記のSNSサーバとは異なるサーバに上記の第2ユーザを誘導する。ここで、上記の第2取引とは、第2ユーザの個人情報の通信を含んだ接客に関する取引である。本実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を販売する販売取引におけるTwitter(登録商標)を用いた接客を例にして、以下に説明する。
【0053】
図10は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図10では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。なお、図10に示す各処理において、上記の図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0054】
本実施形態では、S109の処理で、第2ユーザによってTwitter(登録商標)を用いた接客が選択される(この場合、第1実施形態の図6に示した接客方法選択ボタンSC22にTwitter(登録商標)が含まれることになる。)。そうすると、サーバ300は、S111の処理で第2選択情報としてTwitter(登録商標)を用いた接客方法を取得し、二次元コードを提供する(S212)。この二次元コードは、第1実施形態の図5のようにして第2ユーザによって選択された接客対応スタッフ(第1ユーザ)のTwitter(登録商標)アカウントに紐づいたコードである。サーバ300は、S212の処理で、インタフェースを二次元コードによるフォロワー追加画面に遷移させる。そして、第2ユーザのユーザ端末400によって、二次元コード情報が取得される(S213)。
【0055】
第2ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされたTwitter(登録商標)のアプリを用いて、上記の二次元コードをスキャンすることで、上記の接客対応スタッフ(第1ユーザ)をフォローすることができる。そうすると、上記の接客対応スタッフ(第1ユーザ)のTwitter(登録商標)アカウントに通知が送られ、SNSサーバを介した第1ユーザと第2ユーザとの間で行われる製品やサービスの取引が可能になる。このようにして、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を第2選択情報として取得した場合に、SNSサーバに第2ユーザを誘導する。ここで、図11は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いて行われる製品やサービスの説明を含んだ接客を例示する図である。図11に例示する画面SC5には、第1ユーザによるツイートSC51、および第2ユーザによるツイートSC52が示される。本実施形態では、図11に示すように、第1ユーザ(図11に示す例では、スタッフB)による第2ユーザ宛てのツイートに対して、第1ユーザおよび第2ユーザが返信していくことで上記の取引が行われる。なお、接客対応スタッフ(第1ユーザ)は、製品やサービスを説明するためにツイートに任意の画像を貼付することができる。
【0056】
そして、このようなツイートは、第1ユーザまたは第2ユーザをフォローしているフォロワー等のタイムラインに表示され得る。つまり、製品やサービスの取引についての第1ユーザによる接客が、第三者に閲覧可能にされる。そうすると、非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう顧客ユーザにとっては、第三者として上記の接客を閲覧することで事前に取引の流れを把握することができるため、該顧客ユーザが非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。また、上記の接客を閲覧することで、接客スタッフ(第1ユーザ)に親しみを感じることができる。
【0057】
しかしながら、上記の取引において、第2ユーザの個人情報が第三者に閲覧可能にされることは好ましくない。そこで、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を第2選択情報として取得した場合に、個人情報の通信を含んだ接客に関する第2取引については、上記のSNSサーバとは異なるサーバに第2ユーザを誘導する。これについて、以下に説明する。
【0058】
図10に戻って、サーバ300は、第1ユーザのツイートを取得する(S214)。これにより、サーバ300は、上述したような第1ユーザと第2ユーザとの間で行われる製品やサービスの取引を取得することができる。ここで、サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、第1ユーザのツイートを取得することができる。そして、サーバ300は、取得した第1ユーザのツイートに所定のタグ情報が含まれるか否かを判別する(S215)。ここで、上記のタグ情報とは、第2取引への移行を表す予め定められた任意の標識であって、第1ユーザによって入力される。
【0059】
サーバ300は、タグ情報が入力されたと判定すると、第2取引を行う所定のウェブページを通知する(S216)。ここで、図12は、サーバ300による第2取引への誘導を説明するための図である。図12に例示する画面SC6には、第1ユーザによるツイートで入力されたタグ情報SC61、およびサーバ300により自動投稿されたウェブページ通知ツイートSC62が示される。サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、タグ情報が入力されたと判定すると、ウェブページ通知ツイートを自動投稿することができる。このようにして、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを用いた接客方法を第2選択情報として取得した場合に、個人情報の通信を含んだ接客に関する第2取引については、上記のSNSサーバとは異なるサーバに第2ユーザを誘導する。
【0060】
そして、図12に示したインタフェースを介して、第2取引を行うウェブページのURL情報が送信され(S217)、第2ユーザのユーザ端末400によって、該URL情報が取得される(S218)。そうすると、第2ユーザは、上記のURL情報に基づいて、第2取引を行うウェブページにアクセスすることができる。なお、このウェブページに第1ユーザ、第2ユーザ以外の第三者がアクセスすることがないよう、周知のセキュリティ対応が行われる。
【0061】
このように、本実施形態では、第1ユーザ、第2ユーザにとって、自身が使い慣れたサービスプラットフォームを用いて取引を行うことができ、該取引の利便性がより高められる。また、第1ユーザによる接客を第三者に閲覧可能にすることで顧客ユーザが非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態を抑制するとともに、該第1ユーザから接客を受けている第2ユーザのプライバシーも保護することができる。そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【0062】
<第3実施形態>
第3実施形態における情報処理システムについて、図13から図15に基づいて説明する。上述した第1実施形態では、予め設定されてサーバ300の記憶部302に記憶された静的な情報が第1ユーザ情報として第2ユーザに提供される例を説明した。一方、本実施形態では、所定の動的情報が第1ユーザ情報として第2ユーザに提供される。本実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を販売する販売取引におけるTwitter(登録商標)を用いた接客を例にして、以下に説明する。
【0063】
図13は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図13では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。
【0064】
本実施形態では、先ず、サーバ300が、SNSサーバにアクセスすることで、該SNSサーバに格納されネットワーク200を介して配信されているソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、第1ユーザコンテンツを取得する(S1011)。この第1ユーザコンテンツとは、第1ユーザによって生成されたユーザ生成コンテンツである。ここで、サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、第1ユーザコンテンツを取得することができる。
【0065】
そして、サーバ300は、取得したコンテンツが所定の条件を充足するか否かを判別する(S1012)。ここで、上記の条件とは、第1ユーザコンテンツに基づいており、上記の取引に関連する所定のタグが付けられていることである。そして、このタグ情報とは、上記の取引に関する情報を発信するための予め定められた任意の標識であって、第1ユーザによって入力される。なお、本実施形態では、第1ユーザは、このように自身のTwitter(登録商標)アカウントを用いて上記の取引に関する情報を発信することができる。
【0066】
サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標) APIを用いて、取得した第1ユーザコンテンツに上記のタグが付けられていると判定すると、所定の動的情報を生成する(S1013)。この動的情報とは、上記の条件を充足したときに第1ユーザコンテンツに基づいて生成される情報である。そして、サーバ300は、生成した動的情報に基づいて、第1ユーザ情報を更新する(S1014)。
【0067】
図14は、本実施形態における第1ユーザ情報の更新を説明するための第1の図である。上述したように、第1ユーザは自身のTwitter(登録商標)アカウントを用いて上記の取引に関する情報を発信することができ、図14(a)に例示する画面SC7には、第1ユーザによるツイートSC71、および該ツイートに含まれるタグ情報SC72が示される。これによれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを頻繁に活用する顧客ユーザは、第1ユーザ情報が表示されたウェブページを確認せずとも、第1ユーザに関する情報を取得することができ、該顧客ユーザの利便性が高められる。一方、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用しない顧客ユーザは、ウェブページを確認することで第1ユーザに関する情報を取得することになるが、ウェブページに表示される情報が上述した静的な情報である場合には、該静的情報と、SNSを用いて発信されるリアルタイムの情報と、の間で情報の齟齬が生じる虞がある。
【0068】
そこで、本実施形態では、図14(b)に示すように、ウェブページに表示される第1ユーザ情報が、上記の第1ユーザコンテンツに基づいて生成される動的情報に更新される。図14(b)に例示する画面SC8は、ウェブページに表示される画面であって、第1実施形態の図4に示したスタッフの顔写真SC12に代えて、動的情報SC82が示される。この動的情報SC82は、図14(a)に示される第1ユーザによるツイートSC71に含まれる文章と画像とに基づいて生成されている。サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標) APIを用いて、取得した第1ユーザコンテンツに基づいて、このような動的情報を生成することができる。これによれば、ウェブページにリアルタイムの情報を表示することができる。更に、スタッフの氏名等が一覧表示されている画面SC8において、各スタッフのリアルタイムの情報を比較することができる。そうすると、顧客ユーザ(第2ユーザ)は、画面遷移なく一つの画面で各スタッフのリアルタイムの情報を比較することができるため、該ユーザの利便性が高められる。
【0069】
ここで、第1実施形態の説明で述べたのと同様に、画面SC8には、スタッフ情報閲覧ボタンが配置される。そして、スタッフ情報閲覧ボタンが押下されると、スタッフ(第1ユーザ)の愛称、経歴、接客対応実績、および趣味に関する情報が表示されることになる。本実施形態では、このようなスタッフ情報に関する情報も、第1ユーザコンテンツに基づいて生成される動的情報に更新されてもよい。例えば、第1ユーザによるツイートに趣味に関する情報が含まれていた場合、サーバ300は、スタッフ情報閲覧ボタンの押下により表示される趣味に関するスタッフ情報を、第1ユーザコンテンツに基づいて生成された趣味に関する動的情報に更新することができる。この場合、サーバ300は、周知の自然言語処理を行うことで、第1ユーザコンテンツに趣味に関する情報が含まれているか否かを自動で判別することができる。このとき、サーバ300は、ディープラーニングにより生成されるニューラルネットワークモデルを用いてもよい。このモデルでは、教師データを用いた教師あり学習、詳しくは、教師データに含まれる入力データである特徴量とラベルとの組みをニューラルネットワークに与え、ニューラルネットワークの出力がラベルと同じとなるように、ニューロン同士の結合の重みをチューニングすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、上記の図13におけるS1011の処理に代えて、サーバ300が、SNSサーバにアクセスすることで、該SNSサーバに格納されネットワーク200を介して配信されているソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、関連ユーザコンテンツを取得してもよい。ここで、関連ユーザコンテンツとは、第1ユーザコンテンツに対して所定の反応が行われることで該第1ユーザコンテンツに関連付けられたユーザ生成コンテンツである。
【0071】
そして、サーバ300は、取得したコンテンツが、関連ユーザコンテンツに基づいており、上記のタグが付けられた第1ユーザコンテンツに関連付けられていることを判定してもよい。そして、このような条件を充足していると判定すると、関連ユーザコンテンツに基づいて生成される動的情報を生成し、第1ユーザ情報を更新してもよい。
【0072】
図15は、本実施形態における第1ユーザ情報の更新を説明するための第2の図である。図15(a)に例示する画面SC9には、第1ユーザによるツイートSC91、該ツイートに含まれるタグ情報SC92、および該ツイートに対する第2ユーザの返信ツイートSC93が示される。この場合、サーバ300は、上記の取引に関する情報を発信するためのタグ情報SC92が付与された第1ユーザによるツイートSC91(第1ユーザコンテンツ)に対して、返信することで該コンテンツに関連付けられた第2ユーザの返信ツイートSC93を、関連ユーザコンテンツとして取得する。そして、サーバ300は、図15(b)に示すように、ウェブページに表示される第1ユーザ情報を、上記の関連ユーザコンテンツに基づいて生成される動的情報に更新する。図15(b)に例示する画面SC10には、動的情報SC102が示され、これは、図15(a)に示される第1ユーザによるツイートSC91および第2ユーザの返信ツイートSC93に含まれる文章と画像とに基づいて生成されている。これによれば、スタッフの氏名等が一覧表示されている画面SC10において、各スタッフのリアルタイムの情報を比較することができるだけでなく、各スタッフの接客状況とそれに対する顧客ユーザ(第2ユーザ)からの評価もリアルタイムで一覧比較することができる。また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツに基づいて動的情報が生成され、該動的情報がウェブページに表示されることによって、顧客ユーザ(第2ユーザ)は、SNSを用いた接客をイメージし易くなり、顧客ユーザ(第2ユーザ)が上記の非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。
【0073】
このように、本実施形態では、第1ユーザは、自身のTwitter(登録商標)アカウントを用いて上記の取引に関する情報を発信することができ、更に該情報に基づいてウェブページに表示される情報が更新される。そのため、第1ユーザにとって、自身が使い慣れたサービスプラットフォームを用いて情報発信ができることで、利便性が高められる。そして、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを頻繁に活用する顧客ユーザは、第1ユーザ情報が表示されたウェブページを確認せずとも、第1ユーザに関する情報を取得することができ、該顧客ユーザの利便性が高められる。また、ウェブページにおいては、顧客ユーザ(第2ユーザ)は、画面遷移なく一つの画面で各スタッフのリアルタイムの情報を比較することができるため、該ユーザの利便性が高められる。そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【0074】
なお、本実施形態では、Twitter(登録商標)に係るユーザ生成コンテンツを例にして説明したが、これに限定する意図はなく、例えば、Instagram(登録商標)やYouTube(登録商標)に係るユーザ生成コンテンツに基づいて動的情報が生成されてもよい。
【0075】
また、本開示の技術によれば、第2ユーザによってSNSを用いた接客が選択された場合に、製品やサービスの取引についての第1ユーザによる接客が第三者に閲覧可能にされ得る。これにより、顧客ユーザは、自身が上記の取引について接客を受けようとするスタッフ(第1ユーザ)について、事前に十分把握することができるため、非対面での取引に心理的障壁を感じてしまう事態が抑制される。そうすると、SNSを用いた接客によって生成されるコンテンツが拡散されるほど、その接客の様子が第三者の目にとまり易くなるため、上記の心理的障壁を感じてしまう事態がより好適に抑制され得る。そこで、本開示の技術では、第1ユーザが所謂インフルエンサーであってもよい。これによれば、SNSを用いた接客によって生成されるコンテンツが拡散され易くなる。
【0076】
この場合、サーバ300は、第1ユーザになり得るインフルエンサーを探索することができる。詳しくは、サーバ300は、配信中のユーザ生成コンテンツの中から、所定の単語に関連付けられたコンテンツを抽出する。ここで、所定の単語とは、上記の取引に関連する単語である。例えば、上記の取引が、携帯端末を販売する販売取引である場合には、サーバ300は、携帯端末またはこれに類する単語(機種変更等)に関連付けられたコンテンツを抽出する。また、例えば、上記の取引が、不動産の賃貸取引の仲介サービスである場合には、サーバ300は、不動産賃貸またはこれに類する単語(物件、引っ越し等)に関連付けられたコンテンツを抽出する。そして、抽出したコンテンツの閲覧回数(再生回数)や該コンテンツの作成者のフォロワー数(チャンネル登録者数)を取得する。そうすると、サーバ300は、閲覧回数(再生回数)が所定回数(例えば、100000回)以上となっているコンテンツの作成者を第1ユーザになり得るインフルエンサーと判定したり、フォロワー数(チャンネル登録者数)が所定人数(例えば、100000人)以上となっている作成者を第1ユーザになり得るインフルエンサーと判定したりすることができる。更に、サーバ300は、このようにして判定されたインフルエンサーに対して、例えば、SNSのダイレクトメッセージ(DM)機能を用いて、第1ユーザとしてスカウトするためのオファーを送信することができる。
【0077】
以上によれば、顧客ユーザ(第2ユーザ)は、接客スタッフ(第1ユーザ)により親しみを感じることができるため、非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にすることができる。
【0078】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0079】
上記の実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を販売する販売取引を例にして説明したが、本開示の販売取引はこれに限定されず、例えば、衣服や装飾品をオンラインショップで販売する販売取引であってもよい。この場合にも、顧客ユーザ(第2ユーザ)に接客スタッフ(第1ユーザ)の情報が提供され、該顧客ユーザは、接客スタッフおよび接客方法を選択することができる。また、本開示の取引は製品の販売取引に限定されず、例えば、所定のサービスをオンライン窓口で提供する取引であってもよい。この場合の所定のサービスとは、不動産の賃貸取引の仲介サービスや、金融機関の窓口サービス、保険の窓口サービスなどである。
【0080】
例えば、本開示の情報処理装置が、不動産の賃貸取引の仲介サービスの取引を管理する場合には、サーバ300は、上記のサービスをオンライン窓口で提供するスタッフ(第1ユーザ)に関する第1ユーザ情報を、顧客ユーザ(第2ユーザ)に提供する。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400を用いて第1ユーザ情報を参照することで、自身がサービスを受けようとしている賃貸取引の仲介をオンライン窓口で提供する第1ユーザを把握することができる。そして、第2ユーザは、第1ユーザ情報が表示されたウェブページにおいて、上記取引の担当を希望する第1ユーザを選択することができる。また、サーバ300は、不動産の賃貸取引について、選択された第1ユーザによる複数の接客方法を第2ユーザに通知する。そして、例えば、第2ユーザがWEBシステムによる接客を選択した場合には、サーバ300は、第1ユーザおよび第2ユーザに周知のWEB会議システムを提供することができる。そうすると、第1ユーザおよび第2ユーザは、各々のユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介して、お互いの姿を確認しながら、また、物件情報を共有しながら上記の取引を行うことができる。
【0081】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、提供部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0082】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD−ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0083】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
【要約】
【課題】非対面の接客であるにもかかわらず顧客満足度の高い接客を可能にする。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、ネットワークを介した所定の製品又は/及び所定のサービスの取引を管理する情報処理装置である。情報処理装置は、第1ユーザに関する第1ユーザ情報を第2ユーザに提供することと、第1ユーザの選択に関する第1選択情報を含んだ予約情報を取得することと、第1ユーザによる接客方法を第2ユーザに複数通知することと、接客方法についての第2ユーザによる選択に関する第2選択情報を取得することと、を実行する制御部を備える。
【選択図】図3
図1
図2
図3
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図10
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図15