(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記進行方向に沿った前記検出エリアの実際の長さは、当該障害物センサに設定された長さに対して、予め規定された規定誤差分短くなること或いは長くなることが許容されるものであり、
前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離よりも前記規定誤差以上短い距離に設定する請求項1又は2に記載の物品搬送車。
前記進行方向に沿った前記検出エリアの実際の長さは、当該障害物センサに設定された長さに対して、予め規定されたマイナス側規定誤差分短くなること或いはプラス側規定誤差分長くなることが許容されるものであり、
前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離よりも前記プラス側規定誤差以上短い距離に設定すると共に、前記対象物長さから前記マイナス側規定誤差を減じた長さ分、前記前方物体間距離よりも短い距離以上に設定する請求項2に記載の物品搬送車。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、物品搬送車の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、軌道Kに沿って複数の物品搬送車3を走行させて物品Bを搬送する物品搬送設備100の一例を示している。物品搬送車3は、複数のステーション10(物品移載箇所)を経由して設置された軌道K上を走行して、ステーション10の間で物品Bを搬送する。本実施形態では、軌道Kは、直線区間Lと曲線区間Rとを有している。本実施形態では、軌道Kは、走行経路としての一対の走行レール2を床面に配置して形成されている。ステーション10は、走行レール2の延伸方向Tに沿って間隔を隔てて、直線区間Lにおける走行レール2の幅方向Sの両側に配設されている(幅方向S:水平面に沿って延伸方向Tに直交する方向)。尚、軌道Kは、床に貼り付けられたり、埋め込まれたりした磁気テープ等であってもよい。また、天井にレールが敷設され、物品搬送車3が天井搬送車であってもよい。
【0011】
軌道Kは、
図2に示すように、端部を有することなく環状に形成された無端軌道であっても良いし、
図3に示すように、両端部が定められた有端軌道であってもよい。軌道Kが有端軌道の場合には、物品搬送車3は、軌道Kを往復して走行し、複数のステーション10の間で物品Bを搬送する。軌道Kが無端軌道の場合には、物品搬送車3は、一方向にのみ走行しても良いし、往復走行してもよい。
【0012】
ステーション10は、不図示の物品収納棚から出庫する物品Bを搬送する出庫コンベヤが設けられた出庫用のステーション、物品収納棚へ入庫する物品Bを搬送する入庫コンベヤが設けられた入庫用のステーション、外部から搬入する物品Bを搬送する搬入コンベヤが設けられた搬入用のステーション、及び、外部へ搬出する物品Bを搬送する搬出コンベヤが設けられた搬
出用のステーションなどの複数のステーションを含む。例えば、これら複数のステーション10の何れか一つが搬送元となり、別の一つが搬送先となる。物品搬送車3が搬送元へ向かう場合には、当該搬送元が物品搬送車3の目標走行位置となり、物品搬送車3が搬送先へ向かう場合には、当該搬送先が物品搬送車3の目標走行位置となる。
【0013】
図4に示すように、物品搬送車3には、自車両とステーション10との間で物品Bを移載するローラコンベヤなどの移載装置(TRANSP)34、及び、走行レール2を走行する複数の車輪(WH)35が備えられている。移載装置34は、移載用駆動部(TRANSP-DRV)36によって駆動される。移載用駆動部36には、ローラコンベヤを駆動するモータなどのアクチュエータや、当該アクチュエータを駆動するインバータ回路を含む駆動回路などが含まれる。車輪35は、駆動輪と従動輪とを含み、駆動輪が走行用駆動部(TRVL-DRV)37により駆動される。走行用駆動部37には、車輪35に回転力を与える走行用モータや、走行モータを駆動するインバータ回路を含む駆動回路などが含まれる。
【0014】
物品搬送車3は、さらに、搬送車制御部(VHL-CTRL)5と、位置検出装置(POS-DET)7と、障害物センサ(OBJ-SEN)8と、通信制御部(COM-CTRL)9と、通信用アンテナ91とを備えている。搬送車制御部5は、後述する管理装置(M-CTRL)1からの指示に基づいて、少なくとも物品Bの搬送元から搬送先まで物品搬送車3を走行させ、搬送元及び搬送先において物品Bを移載させる。つまり、搬送車制御部5は、走行用駆動部37を介して車輪35を駆動すると共に、移載用駆動部36を介して移載装置34を駆動する。位置検出装置7は、物品搬送車3のそれぞれの軌道K上における位置を検出する。
図5、
図6を参照して後述するように、位置検出装置7は、軌道Kの絶対位置Pを検出して、軌道K上における物品搬送車3の絶対座標Qを検出する。
【0015】
通信制御部9及び通信用アンテナ91は、上述した絶対座標Qの情報を含む位置情報(物品搬送車3の位置情報、自車位置情報)を他の物品搬送車3(他車両)及び管理装置1にネットワーク50を介して提供する。通信制御部9及び通信用アンテナ91は、無線通信(例えば無線LAN)に対応しており、ネットワーク50は無線ネットワークである。尚、ネットワーク50は、複数の異なるネットワークが接続された形態であってもよい。例えば、ネットワーク50は、無線ネットワークと有線ネットワークとが接続されて構成されていてもよい。また、物品搬送車3同士は、ネットワーク50を介して直接通信することが可能であり、物品搬送車3は、他車両との通信によって他車両の位置(他車絶対座標Qp)を示す位置情報(他車位置情報)を取得する。
図7を参照して後述するように、物品搬送車3は、自車両に先行する他車両の他車位置情報と、自車両の位置(自車絶対座標Qf)を示す自車位置情報とに基づいて、当該他車両と自車両との車間距離(前方車間距離VD)を演算することができる。尚、当該他車両は、
図11を参照して後述する前方物体の一例であり、他車位置情報は、後述する前方物体位置情報の一例であり、前方車間距離VDは、後述する前方物体間距離FDの一例である。
【0016】
ここでは、ネットワーク50を介して物品搬送車3同士が互いの位置情報を直接取得する形態、いわゆるインフラストラクチャー・モードによる通信形態を例示した。しかし、物品搬送車3同士がネットワーク50を介さずに直接通信を行う形態、いわゆるアドホック・モードでの通信形態であってもよい。尚、他車位置情報は、他車両から直接取得する形態に限らず、ネットワーク50に接続された他の装置を介して間接的に取得する形態を妨げるものではない。他の装置とは、例えば管理装置1や不図示のロケーションコントローラ(位置管理装置)である。また、管理装置1やロケーションコントローラが、それぞれの物品搬送車3における前方車間距離VDを演算して、それぞれの物品搬送車3に提供する形態を妨げるものではない。しかし、これら他の装置を経由すると他車絶対座標Qpや前方車間距離VDの取得に時間差が生じて、情報の鮮度は低下する。従って、インフラストラクチャー・モード、アドホック・モードの何れであっても、他車絶対座標Qpを含む他車位置情報が他車両から直接提供され、自車両において前方車間距離VD演算されると好適である。
【0017】
図4に示すように、物品搬送設備100には、位置検出装置7により検出された位置情報に基づいて物品搬送車3のそれぞれの運行を制御する管理装置1が備えられている。管理装置1は、ネットワーク50を介して複数の物品搬送車3の位置情報を取得し、それぞれの物品搬送車3が存在する位置に基づいて、物品搬送車3のそれぞれの運行を管理する。
【0018】
管理装置1は、各物品搬送車3の位置情報に基づいて、例えば、搬送元に近い物品搬送車3を指定して、物品Bの搬送指令を与える。搬送指令を受け取った物品搬送車3は、搬送車制御部5を中核とした自律制御により、物品Bの移載及び搬送を行う。つまり、搬送車制御部5は、搬送指令に基づいて、走行用駆動部37や移載用駆動部36を制御して、物品搬送車3に、物品Bの移載及び搬送を行わせる。尚、自律制御を可能とするために、例えば、移載装置34における物品Bの在荷を検出する不図示の在荷センサ等の各種センサが、さらに物品搬送車3に設けられていてもよい。
【0019】
軌道K上には、複数の物品搬送車3が配置されており、自律走行を適切に行うためには、自車両及び他車両の位置を搬送車制御部5が把握している必要がある。上述したように、それぞれの物品搬送車3は位置検出装置7を備えており、位置検出装置7は、軌道Kに沿って備えられた指標20に基づいて、軌道Kにおける物品搬送車3のそれぞれの絶対座標Qを検出する。
図5に示すように、軌道Kには、軌道Kにおける絶対位置を示す指標20が複数箇所に備えられている。
図5は、軌道Kに沿って、二次元バーコードを用いた複数の指標20が並べて配置されている形態を例示している。当然ながら、この形態に限らず、指標20は、一次元バーコードや、文字や数字が記載されたプレート等であってもよい。
【0020】
ここで、絶対位置Pは、軌道Kにおける位置を特定する情報である。絶対位置Pは、複数箇所に設置される指標20の設置密度に応じた分解能を有する。ここで、設置密度とは、少なくとも軌道Kの延伸方向Tにおいて指標20が設置される間隔に応じた密度である。また、絶対座標Qは、軌道K上に存在する物品搬送車3の位置(軌道K上の座標)の情報である。絶対座標Qは、上述した絶対位置Pに基づいて規定されるが、理論的には分解能に限界は設定されない。但し、現実的には、位置検出装置7の性能(例えば、指標20を検出する分解能)が有限であるから、絶対座標Qの分解能は位置検出装置7の性能に応じて決定される。ここで、位置検出装置の性能とは、本実施形態では、例えば後述するカメラ73の解像度や、カメラ73による撮影画像の分解能である。絶対座標Qは、少なくとも絶対位置Pの分解能よりも高い分解能を有する情報である。
【0021】
図4に示すように、位置検出装置7は、指標20を撮影するカメラ(CAM)73と画像処理部(IMG-P)71とを有している。画像処理部71は、カメラ73による撮影画像に基づいて指標20に示された絶対位置Pの情報を認識して物品搬送車3の絶対座標Qを検出する。各指標20の大きさ、及び、配置位置は、
図5に示すように、例えば、6つの指標20をカメラ73の撮影画像(撮影領域A)に収めることが可能なように、設定されている。画像処理部71は、カメラ73の撮影画像に含まれる二次元バーコードを画像処理することによって、ここでは二次元バーコードの指標20に示された絶対位置の情報を認識する。指標20が一次元バーコードの場合や、文字や数字であっても同様である。例えば、文字や数字の場合には、文字認識(OCR:Optical Character Recognition)を行うことによって絶対位置の情報を認識してもよい。
【0022】
位置検出装置7は、いわゆるワールド座標系(現実の三次元座標系)におけるカメラ73の位置と、カメラ73の撮影画像に投影されているカメラ座標系との関係から、カメラ73の位置と指標20に示される絶対位置との関係を演算することができる。つまり、撮影画像におけるカメラ座標系の座標に指標20に示された絶対位置を当てはめ、絶対位置との関係からカメラ73の絶対座標(ここではカメラ座標系の原点)を演算することができる。
図5に示すように、絶対座標は、X軸、Y軸、Z軸を有する3次元直交座標系の座標として求めることができる。
【0023】
但し、指標20は、走行レール2に対して規定された位置に配置されており、カメラ73を搭載した物品搬送車3も走行レール2上を走行するから、ここでは実質的にY軸、Z軸に関しては、ほぼ固定されており、一次元の座標と考えてもよい。もちろん、走行レール2や車輪35の個体差、ゆがみ、経年劣化や、物品Bを搭載しているか否かによる物品搬送車3の上下方向のずれ、走行レール2に対する指標20の取り付け位置の誤差、等によって、Y軸、Z軸についても座標が変動する場合がある。このような場合には、当然ながら、画像認識結果に基づいて、Y軸、Z軸の座標が補正されると好適である。
【0024】
図6は、X軸のみを代表として、指標20に示された軌道Kにおける絶対位置Pと、物品搬送車3(カメラ73)の絶対座標Qを求める概念を例示している。例えば、撮影領域Aが、
図5に示す第1撮影領域A1であった場合、
図6に示すように、第1絶対位置P1と第2絶対位置P2とに基づいて、第1絶対座標Q1が導出される。また、撮影領域Aが、
図5に示す第2撮影領域A2であった場合には、
図6に示すように、第3絶対位置P3と第4絶対位置P4とに基づいて、第2絶対座標Q2が導出される。管理装置1は、軌道K上において物品搬送車3同士が接触しないように、搬送指令を出力して運行を管理する。また、それぞれの物品搬送車3は、自車両に先行する他車両との前方車間距離VDに基づいて、自車両の走行速度や加速度を制御して自車両を走行させる。尚、加速度には、減速時の負の加速度も含む。
【0025】
尚、別の態様として、指標20は近距離ワイヤレス通信ICチップを利用したICタグとすることもできる。指標20としてのICタグは、例えば走行レール2(走行レール2の側面など車輪35と接触しない場所)に設置されると好適である。この場合、指標20を検出するセンサは、ICタグリーダである。
【0026】
このようにして、複数の物品搬送車3は軌道K上の絶対座標Qや前方車間距離VDに基づいて物品搬送車3同士が衝突しないように制御されている。但し、このような物品搬送設備100では、作業者や障害物などが物品搬送車3の進行方向における軌道K上に進入し、物品搬送車3に接触する可能性がある。このため、物品搬送車3には、
図4に示すように、障害物センサ8が設けられている。障害物センサ8は、例えばスキャン式レンジセンサ(測域センサ)であり、赤外線やレーザー等を走査させて、予め設定された測域(
図7から
図9を参照して後述する検出エリアE)に物体が存在するか否かを検出する。
【0027】
障害物センサ8は、設定された検出エリアE内に物体(障害物)が存在すると検出すると、障害物検出信号を出力する。物品搬送車3の走行を制御する搬送車制御部5は、障害物検出信号に基づいて、走行用駆動部37を制御して、物品搬送車3の走行速度を減速させたり、物品搬送車3を停止させたりする。例えば、障害物センサ8は、複数の検出エリアEを設定可能であると共に、障害物検出信号をそれぞれ個別に出力可能である。複数の検出エリアEは、一部又は全てが重複していてもよく、重複している領域に物体が存在する場合には、複数の障害物検出信号が有効状態となる。重複していない領域に物体が存在する場合には、当該領域を含む検出エリアEに対応した障害物検出信号が出力される。
【0028】
図7から
図9は、検出エリアEを例示しているが、それぞれ3つの検出エリアEが設定可能である形態を例示している。
図7では、E1,E2,E3の3つの検出エリアE、
図8では、EL,EF,ERの3つの検出エリアE、
図9では、ER1,ER2,ER3の3つの検出エリアEが設定可能である。検出エリアEの詳細については後述する。障害物センサ8は、物品搬送車3の前面(進行方向に向かって前方側)に設置されている。物品搬送車3が一方向にのみ走行する場合には、一方向側にのみ障害物センサ8が設置されていればよい。物品搬送車3が双方向に走行する場合には、両方向側に障害物センサ8が設置されていると好適である。何れにしても、検出エリアEは、物品搬送車3の進行方向側に設定されている。即ち、障害物センサ8は、水平面に沿うと共に自車両の進行方向に直交する幅方向Sにおいて、自車両の幅を少なくとも含んで進行方向(走行レール2の延伸方向Tにほぼ等しい)に広がる検出エリアEを有する。
【0029】
ところで、上述したように、それぞれの物品搬送車3は、自車両に先行する他車両との前方車間距離VDに基づいて、自車両の走行速度や加速度を制御して自車両を走行させる。つまり、それぞれの物品搬送車3は、自車両の軌道Kにおける位置を示す自車絶対座標Qfを含む自車位置情報と、自車両の前方を走行する他車両の軌道Kにおける位置を示す他車絶対座標Qpを含む他車位置情報とに応じた前方車間距離VDに基づいて、自車両の走行を制御している。しかし、軌道K上を先行する物品搬送車3を、後続する物品搬送車3に搭載された障害物センサ8が検出して、後続する物品搬送車3の走行が制限される可能性がある。物品搬送設備100では、物品搬送車3の位置や車間距離に応じて効率的に物品搬送車3の運行が制御されているが、障害物センサ8による過剰な検出が発生すると、物品搬送車3が停止してしまったり、車間距離を短くすることができなくなったりするなど、設備の稼働効率が低下するおそれがある。
【0030】
上述したように、障害物センサ8の検出エリアEは固定ではなく可変であり、柔軟に設定することができる。そこで、障害物センサ8が先行する物品搬送車3を障害物として検出しないように検出エリアEが設定される。つまり、障害物センサ8の進行方向に沿った検出エリアEの長さが、前方車間距離VD未満となるように、検出エリアEは、前方車間距離VDに応じて可変設定される。
【0031】
図7は、物品搬送車3が主に直線区間Lを走行中に設定される検出エリアEを例示している。自車両の前方の検出対象距離が短い順に、第1検出エリアE1、第2検出エリアE2、第3検出エリアE3の3つの検出エリアEが設定されている。第1検出エリアE1は、幅方向Sにおいて、自車両の幅を少なくとも含んで進行方向に第1距離DD1に亘って広がる検出エリアEである。第2検出エリアE2は、幅方向Sにおいて、自車両の幅を少なくとも含んで進行方向に第2距離DD2に亘って広がる検出エリアEである。第3検出エリアE3は、幅方向Sにおいて、自車両の幅を少なくとも含んで進行方向に第3距離DD3に亘って広がる検出エリアEである。このように、それぞれの検出エリアEは、進行方向に検出距離DDに亘って広がっている。この検出距離DD、即ち、障害物センサ8の進行方向に沿った検出エリアEの長さは、前方車間距離VD未満となるように設定される。尚、先行する物品搬送車3及び自車両の走行速度の変化に伴って、前方車間距離VDは変動する。従って、検出距離DDは変動する前方車間距離VDに応じて可変設定される。尚、図示の例では、検出エリアEの幅方向Sの長さが進行方向の長さよりも長いが、前方車間距離VDが長い場合などには、当然ながら幅方向Sの長さに比べて進行方向の長さの方が長くなる場合もある。
【0032】
検出距離DD、及び検出距離DDに基づく第1検出エリアE1〜第3検出エリアE3は、物品搬送車3に搭載されたパラメータメモリ等にテーブルとして格納されていると好適である。例えば、第3検出エリアE3の第3距離DD3が前方車間距離VD未満となるような第3検出エリアE3が選択され、第3距離DD3より短い検出距離DDを有する検出エリアEが順に2つ選択されると好適である。
【0033】
尚、3つの検出エリアEの中で最も長い検出距離DDと前方車間距離VDとの差であるオフセット距離ΔDDは、以下のように設定されると好適である。例えば、自車両に対して先行する他車両の真後ろに作業者や他の物体などの障害物が存在した場合には、当該障害物は自車両の障害物センサ8によって検出されることが好ましい。しかし、当該障害物が、自車両から第3距離DD3以上離れて他車両側に存在していると、当該障害物を検出することはできない。ここで、オフセット距離ΔDDが、当該障害物の、自車両の進行方向に沿った方向での当該障害物の長さ未満であると、先行する他車両の真後ろに存在する当該障害物を検出エリアE(少なくとも第3検出エリアE3)内に含めることができる。従って、オフセット距離ΔDDは、障害物センサ8による検出対象として想定される物体の大きさに応じて設定されると好適である。
【0034】
例えば、障害物センサ8による検出対象として想定される物体Jの中で、進行方向に沿った長さが最も短い物の当該進行方向に沿った長さを対象物長さJLとして、オフセット距離ΔDDが当該対象物長さJL未満となるように、進行方向に沿った検出エリアEの長さである検出距離DDが設定されると好適である。これにより、検出距離DDは、前方車間距離VD未満であって、前方車間距離VDよりも対象物長さJL分短い距離以上に設定される。尚、障害物センサ8による検出対象として想定される物体Jとは、例えば、作業者、故障等により軌道K上で停止している他の物品搬送車3、落下物等である。これらの物体は、軌道Kにおける位置情報(前方物体位置情報に相当する情報)を有さないものである。
【0035】
上記においては、自車両の幅を少なくとも含んで進行方向に広がる検出エリアEが複数個設定される形態を例示した。しかし、障害物は、軌道Kの側方から進入してくる場合もある。例えば、軌道Kを作業者や物体が横断するような場合である。この場合、障害物が軌道K上に達する前に、側方からの接近が検出されると好適である。
図8は、側方にも検出エリアEが設定される形態を例示している。
図8では、左検出エリアEL、中央検出エリアEF、右検出エリアERの3つの検出エリアEが設定される形態を例示している。尚、中央検出エリアEFは、
図7における第1検出エリアE1、第2検出エリアE2、第3検出エリアE3の何れかと同一であると好適である。また、
図8では、左検出エリアEL、中央検出エリアEF、右検出エリアERの3つの検出エリアEの全てで検出距離DDが同一である形態を例示しているが、それぞれ異なる検出距離DDを有していてもよい。
【0036】
搬送車制御部5は、例えば、左検出エリアELに対応する障害物検出信号を受け取った場合に物品搬送車3を減速させ、さらに中央検出エリアEFに対応する障害物検出信号を受け取った場合に物品搬送車3を停止させるなど、障害物の動きも考慮した制御を行うことができる。或いは、軌道Kの曲線区間Rを物品搬送車3が走行する際に、内側の検出エリアEを検出対象に加え、外側の検出エリアを検出対象外としてもよい。曲線区間Rの走行に際しては、
図9に示すように、例えば内側に相当する検出エリアE(ここでは右検出エリアERを例示する)が
図7と同様に、検出距離DDを異ならせて3つ設定されるような形態であってもよい。
【0037】
ところで、障害物センサ8は、一般的に個体ごとの検出精度に誤差を有している。
図10は、そのような障害物センサ8の検出精度の誤差を考慮して検出エリアEの長さである検出距離DDを設定する形態を例示している。障害物センサ8の実検出距離SSは、設定された検出距離DDに対して、一定の基準範囲内での誤差(規定誤差ΔSS)が許容されている。つまり、検出エリアEの実際の長さは、それぞれの障害物センサ8に対して設定された検出距離DDに対して、マイナス側規定誤差ΔSS−分短くなることや、プラス側規定誤差ΔSS+分長くなることが許容される。通常実検出距離SStypは、設定された検出距離DDと同値の場合であり、最長実検出距離SSmaxは、設定された検出距離DDにプラス側規定誤差ΔSS+を加えた値であり、最短実検出距離SSminは、設定された検出距離DDからマイナス側規定誤差ΔSS−を減じた値である。尚、プラス側規定誤差ΔSS及びマイナス側規定誤差ΔSS−の絶対値は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
図10では、検出エリアEの実際の長さが最長実検出距離SSmaxとなる場合の、検出エリアEを例示している。
【0038】
実検出距離SSが最長実検出距離SSmaxの場合には、障害物センサ8が誤って前方物体を障害物として検出してしまう可能性がある。このため、進行方向に沿った検出エリアEの長さである検出距離DDは、前方物体間距離FDよりも規定誤差ΔSS(プラス側規定誤差ΔSS+)以上短い距離に設定される。尚、ここでは、検出精度を考慮した規定誤差ΔSSを例示したが、障害物センサ8の制御遅れ、障害物センサ8から搬送車制御部5への伝達遅れ等も含めてよい。つまり、規定誤差ΔSSは、検出精度、制御遅れ、伝達遅れなどの障害物センサ8の特性に基づく、障害物センサ8の誤差である。
【0039】
また、
図7を参照して上述したように、オフセット距離ΔDDが対象物長さJL未満となるように、進行方向に沿った検出エリアEの長さである検出距離DDが設定される場合には、マイナス側規定誤差ΔSS−が考慮されると好適である。つまり、実検出距離SSが最も短い最短実検出距離SSminとなったとしても、物体Jを障害物として適切に検出できるように、検出距離DDが設定されることが好ましい。具体的には、実検出距離SSが最短実検出距離SSminの場合の、最長実オフセット距離ΔDDmaxが対象物長さJL未満となるように、検出距離DDが設定されると好適である。即ち、
図10に示すように、検出距離DDは、前方車間距離VD未満であって、対象物長さJLからマイナス側規定誤差ΔSS−を減じた長さ分、前方物体間距離FDよりも短い距離以上に設定するとよい。
【0040】
上述したように、前方物体間距離FDと検出距離DDとの差であるオフセット距離ΔDDは、対象物の長さや障害物センサ8の特性並びに対象物長さJLに応じて設定されることが好ましい。また、検出遅れ、制御遅れ等を考慮すれば、オフセット距離ΔDDは、固定値に限らず、物品搬送車3の速度や加速度などの走行状態に応じた変動値(可変値)であってもよい。さらに、オフセット距離ΔDDが固定値である場合には、厳密に対象物の長さや障害物センサ8の特性に応じた値でなくてもよく、実験や経験に基づく定数値であってもよい。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、軌道Kに沿って複数の物品搬送車3を走行させて物品Bを搬送する物品搬送設備100において、複数の物品搬送車3の円滑な走行を妨げることなく、物品搬送車3に接触する可能性のある障害物を適切に検出することができる。
【0042】
上記においては、自車両の前方に位置して軌道K上における位置が特定された前方物体が、自車両の前方を走行する他車両であり、軌道K上における前方物体の位置を示す前方物体位置情報が、他車両の軌道Kにおける位置を示す他車位置情報であり、前方物体間距離FDが、自車位置情報と他車位置情報とに応じた前方車間距離VDであり、物品搬送車3が、前方車間距離VDに基づいて、自車両の走行を制御すると共に、障害物センサ8の進行方向に沿った検出エリアEの長さを、前方車間距離VD未満とするように前方車間距離VDに応じて可変設定する形態を例示した。しかし、前方物体は、他車両に限らず、例えば、自車両の前方に位置して軌道Kを遮断可能な遮断装置(例えば
図11に示す自動ドアDR)であってもよい。
【0043】
図11に示すように、物品搬送設備100は、壁WLによって閉じられた複数の空間(倉庫)101,102を有して構成されている場合がある。例えば、保管及び搬送対象の物品Bが温度管理や湿度管理を要するものであった場合、第1倉庫101及び第2倉庫102は、冷蔵庫や冷凍庫を含む、温度や湿度が管理されて独立した空間として構成されている。温度や湿度を管理するため、第1倉庫101及び第2倉庫102には、自動ドアDRが設けられ、軌道Kは自動ドアDRを通って敷設されている。自動ドアDRは通常は閉じており、軌道K上を走行する物品搬送車3が第1倉庫101及び第2倉庫102に出退する際に自動ドアDRが開くように制御されている。
図4に示すように、自動ドアDR(DOOR)は、管理装置1によって開閉制御されている。第1倉庫101に設けられた第1自動ドアDR1、第2倉庫102に設けられた第2自動ドアDR2は、自車両の前方に位置して軌道Kを遮断可能な遮断装置であり、前方物体に相当する。
【0044】
即ち、物品搬送車3は、自車位置情報と、自車両の前方に位置して軌道Kを遮断可能な第1自動ドアDR1や第2自動ドアDR2の軌道K上における位置を示す前方物体位置情報とに応じた前方離間距離SDに基づいて、自車両の走行を制御すると共に、障害物センサ8の進行方向に沿った検出エリアEの長さを、前方離間距離SD未満とするように前方離間距離SDに応じて可変設定する。第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の軌道Kにおける位置は固定位置であり、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の開閉状態(軌道Kを遮断しているか開放しているか)は、管理装置1が既知である。従って、物品搬送車3は、軌道K上に自動ドアDRが存在しているか否か(軌道Kが遮断されているか否か)を知ることができる。自動ドアDRが閉じており、軌道Kが遮断されている場合には、物品搬送車3は、前方物体の位置情報として、当該自動ドアDRの位置情報を前方物体位置情報として取得する。
【0045】
物品搬送車3は、自車位置情報とこの前方物体位置情報とに基づいて、自車両と自動ドアDRとの間の前方離間距離SDを演算することができる。例えば、
図11に示すように、第2自動ドアDR2が開放されており、第1自動ドアDR1が閉じている場合には、自車両と第1自動ドアDR1との間の離間距離が前方離間距離SD(第1前方離間距離SD1)として演算される。第1自動ドアDR1の開閉状態に拘わらず、第2自動ドアDR2が閉じている場合には、自車両と第2自動ドアDR2との間の離間距離が前方離間距離SD(第2前方離間距離SD2)として演算される。前方離間距離SDは、自車両と前方物体との間の前方物体間距離に相当する。
【0046】
このように、前方物体には、自車両の前方を走行する他車両だけではなく、自車両の前方に位置して軌道Kを遮断可能な遮断装置としての自動ドアDRも含めることができる。即ち、物品搬送車3は、自車位置情報と、自車両の前方に位置して軌道Kを遮断可能な遮断装置及び自車両の前方を走行する他車両の少なくとも一方を含む物体の軌道K上における位置を示す前方物体位置情報とに応じた前方物体間距離FD(上述したように前方離間距離SD及び前方車間距離VDを含む)に基づいて、自車両の走行を制御すると共に、障害物センサ8の進行方向に沿った検出エリアEの長さを、前方物体間距離FD未満とするように前方物体間距離FDに応じて可変設定する。
【0047】
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送車の概要について簡単に説明する。
【0048】
1つの態様として、軌道に沿って複数の物品搬送車を走行させて物品を搬送する物品搬送設備における前記物品搬送車は、
水平面に沿うと共に自車両の進行方向に直交する幅方向において、前記自車両の幅を少なくとも含んで前記進行方向に広がる検出エリアを有する障害物センサを備え、
前記自車両の前記軌道における位置を示す自車位置情報と、前記自車両の前方に位置して前記軌道上における位置が特定された前方物体の当該軌道上における位置を示す前方物体位置情報と、に応じた距離を前方物体間距離として、
前記前方物体間距離に基づいて
、前記自車両の走行を制御すると共に、
前記前方物体間距離に基づいて、前記障害物センサの前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離未満とするように可変設定
し、
前記前方物体は、前記自車両の前方を走行する他車両であり、前記前方物体位置情報は、前記他車両の前記軌道における位置を示す他車位置情報であり、前記前方物体間距離は、前記自車位置情報と前記他車位置情報とに応じた前方車間距離であり、
それぞれの前記物品搬送車は、それぞれの前記物品搬送車に備えられた位置検出装置により、前記軌道に沿って備えられた指標に基づいて、前記軌道における位置を特定する情報を検出し、
前記自車両は、前記他車両との通信によって前記他車両から前記他車位置情報を取得して、前記前方車間距離を演算する。
【0049】
この構成によれば、障害物センサは、物品搬送車の幅を少なくとも含んで進行方向に広がる検出エリアを有するので、物品搬送車の進行方向に存在し、物品搬送車が進行した場合に接触する可能性のある障害物を適切に検出することができる。また、その検出エリアは、前方物体間距離未満に設定されるため
、軌道上の位置が特定されている前方物体を誤って障害物として検出する可能性を低減させることができる
。自車両及び他車両を含む各車両の走行状態(走行又は停車)や走行速度は常に同一ではないから、他車両との間の前方物体間距離も変動する。検出エリアは、前方物体間距離に応じて可変設定されるので、前方物体間距離が変動しても、検出エリアは前方物体間距離未満となるように追従する。従って
、自車両の前方を走行する他車両などを含む前方物体を誤って障害物として検出する可能性は低減される。このように、本構成によれば、複数の物品搬送車の円滑な走行を妨げることなく、物品搬送車に接触する可能性のある障害物を適切に検出することができる。
【0050】
上述したように、前記前方物体は、前記自車両の前方を走行する他車両であり、前記前方物体位置情報は、前記他車両の前記軌道における位置を示す他車位置情報であり、前記前方物体間距離は、前記自車位置情報と前記他車位置情報とに応じた前方車間距離であ
る。前記物品搬送車は、前記前方車間距離に基づいて、前記自車両の走行を制御すると共に、前記障害物センサの前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方車間距離未満とするように前記前方車間距離に応じて可変設定する。
【0051】
上述したように、障害物センサは、物品搬送車の幅を少なくとも含んで進行方向に広がる検出エリアを有するので、物品搬送車の進行方向に存在し、物品搬送車が進行した場合に接触する可能性のある障害物を適切に検出することができる。また、その検出エリアは、前方車間距離未満に設定されるため、自車両の前方を走行する他車両を誤って障害物として検出する可能性を低減させることができる。各車両の走行状態(走行又は停車)や走行速度は常に同一ではないから、前方車間距離も変動する。検出エリアは、前方車間距離に応じて可変設定されるので、前方車間距離が変動しても、検出エリアは前方車間距離未満となるように追従する。従って、このような場合にも、自車両の前方を走行する他車両を誤って障害物として検出する可能性は低減される。即ち、複数の物品搬送車の円滑な走行を妨げることなく、物品搬送車に接触する可能性のある障害物を適切に検出することができる。
【0052】
また、上述したように、前記自車両は、前記他車両との通信によって前記他車両から前記他車位置情報を取得して、前記前方車間距離を演算す
る。
【0053】
物品搬送設備では、物品搬送設備の全体を管理・制御する設備管理装置が備えられる場合があり、この場合には、多くの場合、当該設備管理装置が、複数の物品搬送車の軌道上の位置を示す位置情報を有している。このような位置情報は、例えばそれぞれの物品搬送車から設備管理装置に提供することができる。また、設備制御装置は、それぞれの物品搬送車における前方車間距離情報を演算して、それぞれの物品搬送車に提供することができる。このような手順でそれぞれの物品搬送車が前方車間距離を取得する場合、複数の前方車間距離を演算する時間や、通信時間を要する。しかし、それぞれの物品搬送車(自車両)が、他の物品搬送車(他車両)から他車位置情報を取得して、それぞれの物品搬送車(自車両)において前方車間距離を演算すると、単一の前方車間距離の演算で足りるために負荷は軽くなり、演算結果を伝達するための通信時間も不要となる。その結果、前方車間距離を迅速に最新の情報に更新することができ、適切に検出エリアを可変設定することができる。
【0054】
また、前記障害物センサによる検出対象として想定される物の中で前記進行方向に沿った長さが最も短い物の当該進行方向に沿った長さを対象物長さとして、前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離未満であって、前記前方物体間距離よりも前記対象物長さ分短い距離以上に設定すると好適である。
【0055】
この構成によれば、自車両の前方において軌道を遮断している遮断装置や自車両に先行する他車両に近接した位置に障害物となる検出対象が存在した場合でも、適切に当該検出対象を検出することができるように、検出エリアを設定することができる。
【0056】
また、前記進行方向に沿った前記検出エリアの実際の長さは、当該障害物センサに設定された長さに対して、予め規定された規定誤差分短くなること或いは長くなることが許容されるものであり、前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離よりも前記規定誤差以上短い距離に設定すると好適である。
【0057】
障害物センサは、一般的に個体ごとの検出精度に誤差を有している。このため、障害物センサの検出エリアには、一定の基準範囲内での誤差が許容されていることが多い。例えば、検出エリアの実際の長さは、それぞれの障害物センサに対して設定された検出エリアの長さに対して、上述した規定誤差分短くなることや、規定誤差分長くなることが許容される。ここで、検出エリアが規定距離分長くなっていた場合には、誤って前方物体を障害物として検出してしまう可能性がある。それぞれの障害物センサに設定される検出エリアの長さが、前方物体間距離よりも規定誤差以上短い距離に設定されていると、そのような誤検出を生じることを抑制することができる。
【0058】
また、前記進行方向に沿った前記検出エリアの実際の長さは、当該障害物センサに設定された長さに対して、予め規定されたマイナス側規定誤差分短くなること或いはプラス側規定誤差分長くなることが許容されるものであり、前記進行方向に沿った前記検出エリアの長さを、前記前方物体間距離よりも前記プラス側規定誤差以上短い距離に設定すると共に、前記障害物センサによる検出対象として想定される物の中で前記進行方向に沿った長さが最も短い物の当該進行方向に沿った長さを対象物長さとして、前記対象物長さから前記マイナス側規定誤差を減じた長さ分、前記前方物体間距離よりも短い距離以上に設定すると好適である。
【0059】
上述したように、障害物センサは、一般的に個体ごとの検出精度に誤差を有している。このため、検出エリアの実際の長さは、それぞれの障害物センサに対して設定された検出エリアの長さに対して、マイナス側規定誤差分短くなることや、プラス側規定誤差分長くなることが許容される。障害物センサに設定される検出エリアの長さが、前方物体間距離よりもプラス側規定誤差以上短い距離に設定されていると、誤って前方物体を障害物として検出してしまう可能性を抑制することができる。また、上述したように、自車両の前方において軌道を遮断している遮断装置や自車両に先行する他車両に近接した位置に障害物となる検出対象が存在した場合には、そのような障害物が適切に検出されるように、検出エリアの長さが、前方物体間距離よりも対象物長さ分短い距離以上に設定されていることが好ましい。検出エリアの長さがマイナス側規定誤差分短くなっている場合には、最も当該障害物が検出されにくい条件である。従って、その場合であっても適切に障害物を検出できるように、検出エリアの長さが、対象物長さからマイナス側規定誤差を減じた長さ分、前方物体間距離よりも短い距離以上に設定されていると好適である。