(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
金属層が前記第1ホール及び前記第2ホールに提供され、前記本体の前記下面から前記第1ホール及び前記第2ホールに延長された、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して実施例を説明する。実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上」または「下」に形成されると記載される場合、「上」と「下」は「直接」または「他の層を介して」形成されるものも含む。また、各階の上または下に対する基準は、図面を基準に説明するが、実施例がこれに限定されるものではない。
【0031】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施例に係る半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法に対して詳しく説明する。以下では、半導体素子の例として、発光素子が適用された場合を基に説明する。
【0032】
まず、
図1及び
図2を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明する。
図1は本発明の実施例に係る発光素子パッケージを示した図であり、
図2は本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明する分解斜視図である。
【0033】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1及び
図2に示されたように、本体110、発光素子120を含むことができる。
【0034】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記反射部113は、前記マウント部111の上に配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の周りに配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の上にキャビティCを提供することができる。
【0035】
別の表現として、前記マウント部111は下部本体、前記反射部113は上部本体と称することもできる。
【0036】
前記反射部113は、前記発光素子120から放出される光を上部方向に反射させることができる。前記反射部113は、前記マウント部111の上面に対して傾斜するように配置される。
【0037】
前記本体110は、前記キャビティCを含むことができる。前記キャビティは、底面と、前記底面から前記本体110の上面に傾斜した側面を含むことができる。
【0038】
例えば、前記本体110は、PPA(Polyphthalamide)、PCT(Polychloro Tri phenyl)、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PA9T(Polyamide9T)、シリコン、EMC(Epoxy molding compound)、シリコンモールディングコンパウンド(SMC)、セラミック、PSG(photo sensitive glass)、サファイア(Al
2O
3)等を含む群から選択された少なくとも1つから形成される。また、前記本体110は、TiO
2とSiO
2のような高屈折フィラーを含むことができる。
【0039】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0040】
前記半導体層123は、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層の間に配置された活性層を含むことができる。前記第1電極121は、前記第1導電型半導体層と電気的に連結される。また、前記第2電極122は、前記第2導電型半導体層と電気的に連結される。
【0041】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供される前記キャビティC内に配置される。
【0042】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0043】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0044】
前記第1電極121と前記第2電極122は、Ti、Al、In、Ir、Ta、Pd、Co、Cr、Mg、Zn、Ni、Si、Ge、Ag、Ag alloy、Au、Hf、Pt、Ru、Rh、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、Ni/IrOx/Au/ITOを含む群から選択された1つ以上の物質または合金を利用して単層または多層に形成される。
【0045】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1及び
図2に示されたように、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。
【0046】
前記本体110は、前記キャビティCの底面から前記本体110の下面を貫通する前記第1貫通ホールTH1を含むことができる。前記本体110は、前記キャビティCの底面から前記本体110の下面を貫通する前記第2貫通ホールTH2を含むことができる。
【0047】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0048】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0049】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0050】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0051】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0052】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1電極121の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2電極122の幅より小さくまたは同一に提供される。よって、前記発光素子と前記発光素子パッケージの本体110がより堅固に付着される。
【0053】
前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は数十μmに提供される。例えば、前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は40μm〜60μmに提供される。
【0054】
前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6が40μm以上であるとき、前記第2電極122が前記第2貫通ホールTH2の底面から露出しないようにするための工程マージンを確保することができる。
【0055】
また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6が60μm以下であるとき、前記第2貫通ホールTH2に露出する前記第2電極122の面積を確保することができ、前記第2貫通ホールTH2によって露出する第2電極122の抵抗を下げることができ、前記第2貫通ホールTH2によって露出する前記第2電極122により電流注入を円滑にすることができる。
【0056】
また、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅W2より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0057】
前記第1貫通ホールTH1は、下部領域から上部領域に行くほど幅が漸減する傾斜した形態で提供される。前記第2貫通ホールTH2は、下部領域から上部領域に行くほど幅が漸減する傾斜した形態で提供される。
【0058】
ただし、これに限定されるものではなく、前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2の上部領域と下部領域の間の傾斜面は、傾きが相互異なる複数の傾斜面を有することができ、前記傾斜面は曲率を持って配置される。前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は数百μmに提供される。前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は100μm〜150μmに提供される。
【0059】
前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は、実施例に係る発光素子パッケージ100が以後回路基板、サブマウント等に実装される場合に、ボンディングパッド間の短絡(short)が発生することを防止するために、一定距離以上に提供されるように選択することができる。
【0060】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1及び
図2に示されたように、リセスRを含むことができる。前記リセスRは、前記キャビティCの底面から前記本体110の下面に向かって凹むように提供される。
【0061】
また、前記第1及び第2電極パッド121、122の間に配置される前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2の傾斜面は、前記リセスRと垂直に重なる。
【0062】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0063】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0064】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0065】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0066】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0067】
前記接着剤130は、前記マウント部111と前記発光素子120の間の安定した固定力を提供することができ、前記発光素子120の下面に光が放出される場合、前記発光素子と前記本体の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記接着剤130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージ100の光抽出効率を改善することができる。
【0068】
実施例によれば、前記リセスRの深さT1は、前記第1貫通ホールTH1の深さT2または前記第2貫通ホールTH2の深さT2より小さく提供される。
【0069】
前記リセスRの深さT1は、前記接着剤130の接着力を考慮して決定される。また、前記リセスRの深さT1は、前記マウント部111の安定した強度を考慮したり及び/または前記発光素子120から放出される熱によって前記発光素子パッケージ100にクラックが発生しないように決定される。
【0070】
前記リセスRは、前記発光素子120の下部に一種のアンダーフィル工程を実行できる適正空間を提供することができる。前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0071】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0072】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。
【0073】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0074】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0075】
例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0076】
例えば、前記T2、T1の厚さは少なくとも100μmに提供される。これは、前記マウント部111のクラックフリー(crack free)を提供できる射出工程の厚さが考慮されたものである。
【0077】
実施例によれば、T1厚さとT2厚さの比(T2/T1)は2〜10で提供される。例えば、T2の厚さが200μmに提供される場合、T1の厚さは20μm〜100μmに提供される。
【0078】
また、実施例によれば、
図2に示されたように、前記リセスRの長さL2は、前記第2貫通ホールTH2の長さL1より大きく提供される。前記第2貫通ホールTH2の長さL1は、前記発光素子120の短軸方向の長さL2より小さく提供される。また、前記リセスRの長さL2は、前記発光素子120の短軸方向の長さL2より大きく提供される。
【0079】
実施例に係る発光素子パッケージの製造工程において、前記発光素子120の下部に提供される前記接着剤130の量が多い場合、前記リセスRに提供された前記接着剤130が前記発光素子120の下部に接着されてあふれる部分は、前記リセスRの長さL2方向に移動できるようになる。これによって、前記接着剤130の量が設計より多く塗布される場合にも、前記発光素子120が前記マウント部111から浮き上がることなく安定的に固定される。
【0080】
また、前記リセスRの幅は、第2方向に均一に配置され、第3方向に突出部を有することができる。前記リセスRは、前記発光素子120を前記マウント部111に配置するためのアラインキー(Align key)の機能をすることができる。よって、前記リセスRを介して前記発光素子120を前記マウント部111に配置するとき、前記発光素子120を所望の位置に配置できる基準となる機能を提供することができる。
【0081】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0082】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。
【0083】
前記モールディング部140は絶縁物質を含むことができる。また、前記モールディング部140は、前記発光素子120から放出される光を受けて、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例えば、前記モールディング部140は、蛍光体、量子ドット等を含むことができる。
【0084】
また、実施例によれば、前記半導体層123は化合物半導体として提供される。前記半導体層123は、例えばII族-VI族またはIII族-V族化合物半導体として提供される。例えば、前記半導体層123は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、リン(P)、ヒ素(As)、窒素(N)から選択された少なくとも2以上の元素を含んで提供される。
【0085】
前記半導体層123は、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含むことができる。
【0086】
前記第1及び第2導電型半導体層は、III族-V族またはII族-VI族の化合物半導体のうち少なくとも1つによって具現することができる。前記第1及び第2導電型半導体層は、例えばIn
xAl
yGa
1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料から形成される。例えば、前記第1及び第2導電型半導体層は、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInP等を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。前記第1導電型半導体層は、Si、Ge、Sn、Se、Te等のn型ドーパントがドーピングされたn型半導体層からなることができる。前記第2導電型半導体層は、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba等のp型ドーパントがドーピングされたp型半導体層からなることができる。
【0087】
前記活性層は、化合物半導体から具現することができる。前記活性層は、例えばIII族-V族またはII族-VI族の化合物半導体のうち少なくとも1つによって具現することができる。前記活性層が多重井戸構造で具現された場合、前記活性層は、交互に配置された複数の井戸層と複数の障壁層を含むことができ、In
xAl
yGa
1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料で配置される。例えば、前記活性層は、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsを含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0088】
図3〜
図6を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する。
【0089】
図3〜
図6を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明することにおいて、
図1及び
図2を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0090】
まず、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図3に示されたように、臨時基板210の上に本体110が提供される。
【0091】
図3には、前記臨時基板210の上に前記本体110が1つのみ提供されているが、実施例によれば、前記臨時基板210に1つの本体110が提供されてもよく、複数の本体110が配置されてもよい。また、1つの本体110または複数の本体110は、射出工程等により前記臨時基板210の上に提供することもできる。
【0092】
本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、一種のチップスケールのパッケージ工程を適用することができる。
【0093】
例えば、前記臨時基板210は、ポリイミド系樹脂、ガラス、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂等を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0094】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記本体110は、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。また、前記本体110は、リセスRを含むことができる。
【0095】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0096】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0097】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。
【0098】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0099】
次に、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図4に示されたように、前記リセスRに接着剤130が提供される。
【0100】
前記接着剤130は、前記リセスR領域にdoting方式等により提供される。例えば、前記接着剤130は、前記リセスRが形成された領域に一定量提供され、前記リセスRを溢れるように提供される。
【0101】
そして、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図5に示されたように、前記マウント部111の上に発光素子120が提供される。
【0102】
実施例によれば、前記発光素子120が前記マウント部111の上に配置される過程で、前記リセスRは一種のアラインキー(align key)の役割をすることもできる。
【0103】
前記発光素子120は、前記接着剤130によって前記マウント部111に固定される。前記リセスRに提供された前記接着剤130の一部は、前記第1電極121と第2電極122の方向に移動して硬化する。これによって、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間の広い領域に前記接着剤130が提供され、前記発光素子120と前記マウント部111の間の固定力が向上する。
【0104】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0105】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0106】
次に、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図6に示されたように、前記発光素子120の上にモールディング部140が提供され、前記臨時基板210が除去されることで、実施例に係る発光素子パッケージ100が提供される。
【0107】
このように、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図6に示されたように、前記第1貫通ホールTH1を介して前記第1電極121の下面が露出される。また、前記第2貫通ホールTH2を介して前記第2電極122の下面が露出される。
【0108】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1〜
図6を参照して説明されたように、前記本体110の形成において、従来のリードフレームが適用されない。
【0109】
従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームを形成する工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、リードフレームを形成する工程を必要としない。これによって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、工程時間が短縮されるだけでなく、材料も節減できる効果がある。
【0110】
また、従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームの劣化防止のために銀等のメッキ工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、リードフレームを必要としないので、銀メッキ等の追加工程が不必要となる。このように、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、製造コストを削減し、製造収率を向上させることができる。
【0111】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、前記第1貫通ホールTH1領域を介して前記第1電極121に電源が連結され、前記第2貫通ホールTH2領域を介して前記第2電極122に電源が連結される。
【0112】
これによって、前記第1電極121及び前記第2電極122を介して供給される駆動電源によって、前記発光素子120が駆動されることになる。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記本体110の上部方向に提供可能となる。
【0113】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージ100は、サブマウントまたは回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0114】
図7を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を説明する。
図7は本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を示した図である。
【0115】
図7に示された本発明の実施例に係る発光素子パッケージは、
図1〜
図6を参照して説明された発光素子パッケージ100が回路基板310に実装されて供給される例を示したものである。例えば、前記回路基板310に実装される発光素子パッケージ100は、照明装置に用いることができる。
【0116】
図7を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図6を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0117】
実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7に示されたように、回路基板310、本体110、発光素子120を含むことができる。
【0118】
前記回路基板310は、第1パッド310、第2パッド320、基板313を含むことができる。前記基板313に前記発光素子120の駆動を制御する電源供給回路が提供される。
【0119】
前記本体110は、前記回路基板310の上に配置される。前記第1パッド311と前記第1電極121が電気的に連結される。前記第2パッド312と前記第2電極122が電気的に連結される。
【0120】
前記第1パッド311と前記第2パッド312は、導電性物質を含むことができる。例えば、前記第1パッド311と前記第2パッド312は、Ti、Cu、Ni、Au、Cr、Ta、Pt、Sn、Ag、P、Fe、Sn、Zn、Alを含む群から選択された少なくとも1つの物質またはその合金を含むことができる。前記第1パッド311と前記第2パッド312は、単層または多層で提供される。
【0121】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。
【0122】
前記本体110は上面から下面まで第1方向に貫通する第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面まで第1方向に貫通して提供される。
【0123】
前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0124】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供されるキャビティC内に配置される。
【0125】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0126】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0127】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0128】
前記第1貫通ホールTH1は、前記第1パッド311と重なって提供される。前記第1電極121と前記第1パッド311は、垂直方向において相互重なって提供される。
【0129】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0130】
前記第2貫通ホールTH2は、前記第2パッド312と重なって提供される。前記第2電極122と前記第2パッド312は、垂直方向において相互重なって提供される。
【0131】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0132】
実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7に示されたように、第1ボンディング層321と第2ボンディング層322を含むことができる。
【0133】
前記第1ボンディング層321は、前記本体110が前記回路基板310に実装される工程で、前記第1電極121と電気的に連結される。
【0134】
例えば、前記第1ボンディング層321は、前記本体110が前記回路基板310に実装されるリフロー(reflow)工程で、前記第1パッド311に提供されたバンプまたはボンディング物質が前記第1貫通ホールTH1方向に挿入されて形成される。
【0135】
前記第1ボンディング層321は、前記本体110と前記回路基板310の間のボンディング工程で、一種の毛細管現象等によってボンディング物質が前記第1貫通ホールTH1の内部に移動して形成される。
【0136】
前記第2ボンディング層322は、前記本体110が前記回路基板310に実装される工程で、前記第2電極122と電気的に連結される。
【0137】
例えば、前記第2ボンディング層322は、前記本体110が前記回路基板310に実装されるリフロー(reflow)工程で、前記第2パッド312に提供されたバンプまたはボンディング物質が前記第2貫通ホールTH2方向に挿入されて形成される。
【0138】
前記第2ボンディング層322は、前記本体110と前記回路基板310の間のボンディング工程で、一種の毛細管現象等によってボンディング物質が前記第2貫通ホールTH2の内部に移動して形成される。
【0139】
前記第1ボンディング層321と前記第2ボンディング層322は、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、錫(Sn)、銀(Ag)、リン(P)を含む群から選択された少なくとも1つの物質または選択的合金から形成される。
【0140】
実施例によれば、前記第1ボンディング層321によって前記回路基板310の前記第1パッド311と前記第1電極121が電気的に連結される。また、前記第2ボンディング層322によって前記回路基板310の前記第2パッド312と前記第2電極122が電気的に連結される。
【0141】
一方、実施例によれば、前記本体110は、共晶ボンディングによって前記回路基板310に実装される。
【0142】
また、実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0143】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0144】
実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0145】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0146】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0147】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0148】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0149】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0150】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。例えば、前記リセスRの深さT1は50μmに提供される。
【0151】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0152】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111を形成可能な厚さで提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0153】
また、実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0154】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。
【0155】
実施例に係る発光素子パッケージ200は、
図7を参照して説明されたように、前記本体110の形成において、従来のリードフレームが適用されない。
【0156】
従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームを形成する工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージによれば、リードフレームを形成する工程を必要としない。これによって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、工程時間が短縮されるだけでなく、材料も節減できる効果がある。
【0157】
また、従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームの劣化防止のために銀等のメッキ工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージによれば、リードフレームを必要としないので、銀メッキ等の追加工程が不必要となる。このように、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、製造コストを削減し、製造収率を向上させることができる。
【0158】
図8は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図である。
図8を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を説明することにおいて、
図1〜
図7を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。また、前記
図8に適用される発光素子パッケージは、照明装置に利用することができる。
【0159】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、本体110、発光素子120、第1導電層411、第2導電層412を含むことができる。
【0160】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記反射部113は、前記マウント部111の上に配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の周りに配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の上にキャビティCを提供することができる。
【0161】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0162】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供される前記キャビティC内に配置される。
【0163】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0164】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0165】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。
【0166】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0167】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0168】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0169】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0170】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0171】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1電極121の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2電極122の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0172】
前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は数十μmに提供される。例えば、前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は40μm〜60μmに提供される。前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は50μmのレベルで提供される。
【0173】
また、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅W2より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0174】
前記第1貫通ホールTH1は、下部領域から上部領域に行くほど幅が漸減する傾斜した形態で提供される。前記第2貫通ホールTH2は下部領域から上部領域に行くほど幅が漸減する傾斜した形態で提供される。
【0175】
前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は数百μmに提供される。前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は100μm〜150μmに提供される。
【0176】
前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は、実施例に係る発光素子パッケージ100が以後回路基板、サブマウント等に実装される場合に、ボンディングパッド間の短絡(short)が発生することを防止するために、一定距離以上に提供されるように選択することができる。
【0177】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0178】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0179】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0180】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0181】
また、前記接着剤130は、前記発光素子と前記マウント部111の間で硬化した後には、前記発光素子120の下部面に放出される光を拡散させる機能を提供することができる。
【0182】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0183】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0184】
実施例によれば、前記リセスRの深さT1は、前記第1貫通ホールTH1の深さT2または前記第2貫通ホールTH2の深さT2より小さく提供される。
【0185】
前記リセスRの深さT1は、前記接着剤130の接着力を考慮して決定される。また、前記リセスRの深さT1は、前記マウント部111の安定した強度を考慮して決定される。
【0186】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0187】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0188】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。
【0189】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0190】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0191】
例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0192】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、前記第1導電層411と前記第2導電層412を含むことができる。
【0193】
前記第1導電層411は、前記第1貫通ホールTH1内に配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121の下部面に直接接触して配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121と垂直方向において相互重なって提供される。
【0194】
例えば、前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1貫通ホールTH1の上面の幅と同一に提供される。前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1電極121の幅と同一またはより小さく提供される。
【0195】
前記第1導電層411の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第1導電層411の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0196】
前記第2導電層412は、前記第2貫通ホールTH2内に配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122の下部面に直接接触して配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122と垂直方向において相互重なって提供される。
【0197】
例えば、前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2貫通ホールTH2の上面の幅と同一に提供される。前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2電極122の幅と同一またはより小さく提供される。
【0198】
前記第2導電層412の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第2導電層412の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0199】
前記第1導電層411と前記第2導電層412は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2内に配置されて、回路基板210の上に配置される前記発光素子120に注入される電流を円滑にし、前記発光素子パッケージ100を回路基板210の上に実装する機能を提供することができる。
【0200】
図12に示された実施例のように、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、回路基板210の上にはんだ物質を配置し、前記発光素子パッケージ100を実装してはんだ物質が前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2内に配置されるようにすることができ、
図7及び/または
図14に示された実施例のように、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2内に配置された後、前記第1導電層411及び前記第2導電層412と回路基板210の間に第1及び第2ボンディング層421、422及び/または第1及び第2パッド311、312を配置して、前記発光素子パッケージ100を回路基板210に実装することができる。
【0201】
図12に示された実施例の構成は、前記発光素子パッケージ100を回路基板210に実装する工程を短縮し、前記発光素子パッケージ100を安価で提供することができ、
図7及び/または
図14に示された実施例の構成は、回路基板210と前記発光素子パッケージ100の間の接着力を改善することができる。よって、ユーザーは、回路基板210の上に実装される前記発光素子パッケージ100の適用分野に応じて、多様に構成することができる。
【0202】
例えば、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、Ag、Au、Pt等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。ただし、これに限定されるものではなく、導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0203】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0204】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。
【0205】
以下、
図9〜
図13を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する。
【0206】
図9〜
図13を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明することにおいて、
図1〜
図8を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0207】
まず、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図9に示されたように、臨時基板210の上に本体110が提供される。
【0208】
図9には、前記臨時基板210の上に前記本体110が1つのみ提供されているが、実施例によれば、前記臨時基板210に1つの本体110が配置されてもよく、複数の本体110が配置されてもよい。また、1つの本体110または複数の本体110は、射出工程等により前記臨時基板210の上に提供することもできる。
【0209】
本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、一種のチップスケールのパッケージ工程を適用することができる。
【0210】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記本体110は、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。また、前記本体110はリセスRを含むことができる。
【0211】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0212】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0213】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。
【0214】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0215】
そして、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図10に示されたように、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2に導電層が形成される。前記第1貫通ホールTH1に第1導電層411が形成され、前記第2貫通ホールTH2に第2導電層412が形成される。
【0216】
前記第1導電層411と前記第2導電層412は、例えば導電性ペーストを利用して形成される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2に導電性ペーストが塗布されても良い。
【0217】
例えば、導電性ペーストは、Ag、Au、Pt等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。
【0218】
続いて、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図11に示されたように、前記マウント部111の上に発光素子120が提供される。
【0219】
実施例によれば、前記発光素子120が前記マウント部111の上に配置される過程で、前記リセスRは一種のアラインキー(align key)の役割をすることもできる。
【0220】
前記発光素子120の第1電極121が前記第1導電層411の上に配置される。また、前記発光素子120の第2電極122が前記第2導電層412の上に配置される。
【0221】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0222】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0223】
次に、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図12に示されたように、前記リセスRに接着剤130が提供される。
【0224】
前記接着剤130は、前記リセスR領域にdoting方式等により提供される。前記リセスRに塗布された前記接着剤130は、毛細管現象等により前記発光素子120の下部領域に移動する。
【0225】
前記発光素子120は、前記接着剤130によって前記マウント部111に固定される。前記リセスRに提供された前記接着剤130の一部は、前記第1電極121と第2電極122の方向に移動して硬化する。これによって、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間の広い領域に前記接着剤130が提供され、前記発光素子120と前記マウント部111の間の固定力が向上する。
【0226】
そして、
図13に示されたように、前記発光素子120の上にモールディング部140が提供され、前記臨時基板210が除去されることで、実施例に係る発光素子パッケージ300が提供される。
【0227】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図8〜
図13を参照して説明されたように、前記本体110の形成において、従来のリードフレームが適用されない。
【0228】
従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームを形成する工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、リードフレームを形成する工程を必要としない。これによって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、工程時間が短縮されるだけでなく、材料も節減できる効果がある。
【0229】
また、従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームの劣化防止のために銀等のメッキ工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、リードフレームを必要としないので、銀メッキ等の追加工程を省略することができる。よって、前記発光素子パッケージの実施例は、銀メッキ等の物質が変色する問題点を解決することができ、工程を省略できるので、製造コストを節減することができる。よって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、製造コストを削減し、製造収率及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0230】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、前記第1導電層411を介して前記第1電極121に電源が連結され、前記第2導電層412を介して前記第2電極122に電源が連結される。
【0231】
これによって、前記第1電極121及び前記第2電極122を介して供給される駆動電源によって、前記発光素子120が駆動されることになる。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記本体110の上部方向に提供可能となる。
【0232】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージ300は、サブマウントまたは回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0233】
次に、
図14を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を説明する。
図14は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図である。
【0234】
図14に示された本発明の実施例に係る発光素子パッケージは、
図8〜
図13を参照して説明された発光素子パッケージ300が回路基板310に実装されて供給される例を示したものである。
図14を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図13を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0235】
実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、回路基板310、本体110、発光素子120を含むことができる。
【0236】
前記回路基板310は、第1パッド310、第2パッド320、基板313を含むことができる。前記基板313に前記発光素子120の駆動を制御する電源供給回路が提供される。
【0237】
前記本体110は、前記回路基板310の上に配置される。前記第1パッド311と前記第1電極121が電気的に連結される。前記第2パッド312と前記第2電極122が電気的に連結される。
【0238】
前記第1パッド311と前記第2パッド312は、導電性物質を含むことができる。例えば、前記第1パッド311と前記第2パッド312は、Ti、Cu、Ni、Au、Cr、Ta、Pt、Sn、Ag、P、Fe、Sn、Zn、Alを含む群から選択された少なくとも1つの物質またはその合金を含むことができる。前記第1パッド311と前記第2パッド312は、単層または多層で提供される。
【0239】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。
【0240】
前記本体110は、上面から下面まで第1方向に貫通する第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面まで第1方向に貫通して提供される。
【0241】
前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0242】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供されるキャビティC内に配置される。
【0243】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0244】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0245】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0246】
前記第1貫通ホールTH1は、前記第1パッド311と重なって提供される。前記第1電極121と前記第1パッド311は、垂直方向において相互重なって提供される。
【0247】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0248】
前記第2貫通ホールTH2は、前記第2パッド312と重なって提供される。前記第2電極122と前記第2パッド312は、垂直方向において相互重なって提供される。
【0249】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0250】
また、実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、前記第1導電層411と前記第2導電層412を含むことができる。
【0251】
前記第1導電層411は、前記第1貫通ホールTH1に配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121の下部面に直接接触して配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121と垂直方向において相互重なって提供される。
【0252】
前記第1導電層411の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第1導電層411の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0253】
前記第2導電層412は、前記第2貫通ホールTH2に配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122の下部面に直接接触して配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122と垂直方向において相互重なって提供される。
【0254】
前記第2導電層412の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第2導電層412の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0255】
例えば、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、Ag、Au、Pt等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。
【0256】
実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、第1ボンディング層421と第2ボンディング層422を含むことができる。
【0257】
前記第1ボンディング層421は、前記本体110が前記回路基板310に実装される工程で、前記第1電極121と電気的に連結される。前記第2ボンディング層422は、前記本体110が前記回路基板310に実装される工程で、前記第2電極122と電気的に連結される。
【0258】
前記第1ボンディング層421と前記第2ボンディング層422は、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、錫(Sn)、銀(Ag)、リン(P)を含む群から選択された少なくとも1つの物質または選択的合金から形成される。
【0259】
実施例によれば、前記第1ボンディング層421によって前記回路基板310の前記第1パッド311と前記第1導電層411が電気的に連結される。また、前記第2ボンディング層422によって前記回路基板310の前記第2パッド312と前記第2導電層412が電気的に連結される。
【0260】
一方、実施例によれば、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、共晶ボンディングによって前記回路基板310に実装される。
【0261】
また、実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0262】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0263】
実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0264】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0265】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0266】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0267】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0268】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0269】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。例えば、前記リセスRの深さT1は50μmに提供される。
【0270】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0271】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111を形成可能な厚さで提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0272】
また、実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0273】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。
【0274】
実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図14を参照して説明されたように、前記本体110の形成において、従来のリードフレームが適用されない。
【0275】
従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームを形成する工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージによれば、リードフレームを形成する工程を必要としない。これによって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、工程時間が短縮されるだけでなく、材料も節減できる効果がある。
【0276】
また、従来のリードフレームが適用される発光素子パッケージの場合、リードフレームの劣化防止のために銀等のメッキ工程がさらに必要であるが、本発明の実施例に係る発光素子パッケージによれば、リードフレームを必要としないので、銀メッキ等の追加工程を省略することができる。よって、前記発光素子パッケージの実施例は、銀メッキ等の物質が変色する問題点を解決することができ、工程を省略できるので、製造コストを節減することができる。よって、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、製造コストを削減し、製造収率及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0277】
一方、
図15は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図である。実施例に係る発光素子パッケージは、
図15に示されたように、
図1〜
図14を参照して説明された発光素子パッケージに比べて金属層430をさらに含むことができる。
【0278】
前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2に提供される。前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1を提供する前記本体110の側壁と前記第2貫通ホールTH2を提供する前記本体110の側壁に提供される。
【0279】
前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1を提供する前記本体110と前記第1導電層411の間に配置される。また、前記金属層430は、前記第2貫通ホールTH2を提供する前記本体110と前記第2導電層412の間に配置される。
【0280】
また、実施例によれば、前記金属層430は、前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2と隣接した前記本体110の下面にも提供される。
【0281】
前記金属層430は、前記本体110と接着力が良い物性を有する物質から形成される。また、前記金属層430は、前記第1及び第2導電層411、412と接着力が良い物性を有する物質から形成される。
【0282】
これによって、前記第1及び第2導電層411、412が前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2内に安定的に提供される。実施例によれば、前記第1及び第2導電層411、412と前記本体110との接着力が良くない場合にも、前記金属層430によって前記第1及び第2導電層411、412が前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2内に安定的に提供される。
【0283】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージの場合、各電極パッドの下に1つの貫通ホールが提供された場合を基準に説明された。
【0284】
ところが、他の実施例に係る発光素子パッケージによれば、各電極パッドの下に複数の貫通ホールが提供されてもよい。また、複数の貫通ホールは、相互異なる幅で提供されてもよい。
【0285】
また、実施例に係る貫通ホールの形状は、
図16〜
図18に示されたように、多様な形状を有することができる。
【0286】
例えば、
図16に示されたように、実施例に係る貫通ホールTH3は、上部領域から下部領域まで同じ幅を有することができる。
【0287】
また、
図17に示されたように、実施例に係る貫通ホールTH4は、多段構造の形状を有することができる。例えば、貫通ホールTH4は、2段構造の相互異なる傾斜角を有する形状を有することができる。また、貫通ホールTH4は、3段以上の相互異なる傾斜角を有する形状を有することができる。
【0288】
また、
図18に示されたように、貫通ホールTH5は、上部領域から下部領域に行きながら幅が変わる形状を有することができる。例えば、貫通ホールTH5は、上部領域から下部領域に行きながら曲率を有する形状を有することができる。
【0289】
また、実施例に係る発光素子パッケージによれば、本体110は、上面が平坦なマウント部111のみを含み、マウント部111の上に配置された反射部113を含まないように提供される。
【0290】
次に、
図19及び
図20を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を説明する。
【0291】
図19は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図であり、
図20は
図19に示された発光素子パッケージに提供された貫通ホールとリセスの配置関係を説明する図である。
【0292】
図19及び
図20を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図18を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0293】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19に示されたように、本体110、発光素子120、第1導電層411、第2導電層412を含むことができる。
【0294】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記反射部113は、前記マウント部111の上に配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の周りに配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の上にキャビティCを提供することができる。
【0295】
前記本体110は、前記キャビティCを含むことができる。前記キャビティは、底面と、前記底面から前記本体110の上面へと傾斜した側面を含むことができる。
【0296】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0297】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供される前記キャビティC内に配置される。
【0298】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0299】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0300】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19に示されたように、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。
【0301】
例えば、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記本体110に提供される。
【0302】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0303】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0304】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0305】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0306】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0307】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1電極121の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2電極122の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0308】
前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は数十μmに提供される。例えば、前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は40μm〜60μmに提供される。前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は50μmのレベルで提供される。
【0309】
また、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅W2より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0310】
例えば、
図19に示されたように、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅W2と同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅と同一に提供される。
【0311】
一方、実施例に係る発光素子パッケージによれば、
図21に示されたように、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2が傾斜した形状で提供される。前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅より大きく提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅より大きく提供される。
【0312】
前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は数百μmに提供される。前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は100μm〜150μmに提供される。
【0313】
前記マウント部111の下面領域で、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は、実施例に係る発光素子パッケージ100が以後回路基板、サブマウント等に実装される場合に、ボンディングパッド間の短絡(short)が発生することを防止するために、一定距離以上に提供されるように選択することができる。
【0314】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19及び
図21に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0315】
前記リセスRは、前記本体110に提供される。前記リセスRは、前記本体110の上面に提供される。前記リセスRは、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0316】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0317】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19及び
図21に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0318】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記リセスRと前記本体110の間に配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0319】
また、前記接着剤130は、前記発光素子と前記マウント部111の間で硬化した後には、前記発光素子120の下部面に放出される光を拡散させる機能を提供することができる。
【0320】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。
【0321】
前記接着剤130は、例えば前記本体110の上面に直接接触して配置される。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0322】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、前記接着剤130は、ホワイトシリコン(white silicone)を含むことができる。
【0323】
実施例によれば、前記リセスRの深さT1は、前記第1貫通ホールTH1の深さT2または前記第2貫通ホールTH2の深さT2より小さく提供される。
【0324】
前記リセスRの深さT1は、前記接着剤130の接着力を考慮して決定される。また、前記リセスRの深さT1は、前記マウント部111の安定した強度を考慮して決定される。
【0325】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0326】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0327】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。
【0328】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0329】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0330】
例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0331】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19及び
図21に示されたように、前記第1導電層411と前記第2導電層412を含むことができる。
【0332】
前記第1導電層411は、前記第1貫通ホールTH1内に配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121の下部面に直接接触して配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121と垂直方向において相互重なって提供される。
【0333】
例えば、前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1貫通ホールTH1の上面の幅と同一に提供される。前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1電極121の幅と同一またはより小さく提供される。
【0334】
前記第1導電層411の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第1導電層411の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0335】
前記第2導電層412は、前記第2貫通ホールTH2内に配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122の下部面に直接接触して配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122と垂直方向において相互重なって提供される。
【0336】
例えば、前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2貫通ホールTH2の上面の幅と同一に提供される。前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2電極122の幅と同一またはより小さく提供される。
【0337】
前記第2導電層412の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第2導電層412の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0338】
前記第1導電層411と前記第2導電層412は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2内に配置されて発光素子パッケージ300が実装される回路基板と電気的に連結される。
【0339】
例えば、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、Ag、Au、Pt等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。ただし、これに限定されるものではなく、導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0340】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図19〜
図21に示されたように、第1上部リセスR30と第2上部リセスR40を含むことができる。
【0341】
前記第1上部リセスR30は、前記本体110の上面に提供される。前記第1上部リセスR30は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。前記第1上部リセスR30は、前記第1貫通ホールTH1から離隔して配置される。
【0342】
前記第1上部リセスR30は、
図20に示されたように、上方向から見たとき、前記第1電極121の3辺に隣接するように提供される。例えば、前記第1上部リセスR30は、前記第1電極121の周辺に「[」状に提供される。
【0343】
前記第2上部リセスR40は、前記本体110の上面に提供される。前記第2上部リセスR40は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。前記第2上部リセスR40は、前記第2貫通ホールTH2から離隔して配置される。
【0344】
前記第2上部リセスR40は、
図20に示されたように、上方向から見たとき、前記第2電極122の3辺に隣接するように提供される。例えば、前記第2上部リセスR40は、前記第2電極122の周辺に「]」状に提供される。
【0345】
実施例によれば、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は、前記リセスRと連結されて提供される。例えば、前記第1上部リセスR30と前記リセスRは、前記第1電極121の周りに閉ループ状に提供される。例えば、前記第2上部リセスR40と前記リセスRは、前記第2電極122の周りに閉ループ状に提供される。
【0346】
例えば、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は数十μm〜数百μmの幅で提供される。
【0347】
また、別の実施例によれば、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は相互離隔して配置されてもよい。前記第1上部リセスR30と前記リセスRは相互離隔して配置されてもよい。前記第2上部リセスR40と前記リセスRは相互離隔して配置されてもよい。
【0348】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図19〜
図21に示されたように、樹脂部135を含むことができる。
【0349】
前記樹脂部135は、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40に提供される。
【0350】
前記樹脂部135は、前記第1電極121の側面に配置される。前記樹脂部135は、前記第1上部リセスR30に提供され、前記第1電極121が配置された領域まで延長されて提供される。前記樹脂部135は、前記半導体層123の下に配置される。
【0351】
前記第1上部リセスR30の終端から前記発光素子120の隣接した終端までの距離L11は数百μm以下に提供される。例えば、前記第1上部リセスR30の終端から前記発光素子120の隣接した終端までの距離L11は200μmまたは200μmより小さく提供される。
【0352】
前記第1上部リセスR30の終端から前記発光素子120の隣接した終端までの距離L11は、前記第1上部リセスR30に満たされる前記樹脂部135の粘性等によって決定される。
【0353】
前記第1上部リセスR30の終端から前記発光素子120の隣接した終端までの距離L11は、前記第1上部リセスR30に塗布された前記樹脂部135が前記第1電極121が配置された領域まで延長されて形成される距離に選択される。
【0354】
また、前記樹脂部135は、前記第2電極122の側面に配置される。前記樹脂部135は、前記第2上部リセスR40に提供され、前記第2電極122が配置された領域まで延長されて提供される。前記樹脂部135は、前記半導体層123の下に配置される。
【0355】
また、前記樹脂部135は、前記半導体層123の側面にも提供される。前記樹脂部135が前記半導体層123の側面に配置されることで、前記第1及び第2導電層411、412が前記半導体層123の側面に移動することを効果的に防止することができる。また、前記樹脂部135が前記半導体層123の側面に配置されるとき、前記半導体層123の活性層の下に配置されるようにすることができ、これによって前記発光素子120の光抽出効率を向上させることができる。
【0356】
前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は、前記樹脂部135が提供される十分な空間を提供することができる。
【0357】
例えば、前記樹脂部135は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、前記樹脂部135は反射性物質を含むことができ、例えばTiO
2及び/またはシリコンを含むホワイトシリコン(white silicone)を含むことができる。
【0358】
前記樹脂部135は、前記発光素子120の下に配置されてシーリング(sealing)機能をすることができる。また、前記樹脂部135は、前記発光素子120と前記本体110の間の接着力を向上させることができる。
【0359】
前記樹脂部135は、前記第1電極121と前記第2電極122の周囲を密封することができる。前記樹脂部135は、前記第1導電層411と前記第2導電層412が、前記第1貫通ホールTH1領域と前記第2貫通ホールTH2領域を超えて前記発光素子120方向に拡散して移動することを防止することができる。
【0360】
また、前記樹脂部135がホワイトシリコンのような反射特性がある物質を含む場合、前記樹脂部135は、前記発光素子120から提供される光を前記本体110の上部方向に反射して発光素子パッケージ300の光抽出効率を向上させることができる。
【0361】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図19及び
図21に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0362】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記本体110の上に配置される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。前記モールディング部140は、前記樹脂部135の上に配置される。
【0363】
次に、
図22を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を説明する。
【0364】
図22を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図21を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0365】
図22に示された発光素子パッケージは、
図18〜
図21を参照して説明された発光素子パッケージに比べて第1上部リセスR30と第2上部リセスR40の形成位置に差がある。
【0366】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図22に示されたように、上方向から見たとき、前記第1上部リセスR30の一部領域が半導体層123と垂直方向に重なるように提供される。例えば、前記第1電極121に隣接した前記第1上部リセスR30の側面領域が前記半導体層123の下に延長されて提供される。
【0367】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図22に示されたように、上方向から見たとき、前記第2上部リセスR40の一部領域が前記半導体層123と垂直方向に重なるように提供される。例えば、前記第2電極122に隣接した前記第2上部リセスR40の側面領域が前記半導体層123の下に延長されて提供される。
【0368】
これによって、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40に満たされた前記樹脂部135が前記第1電極121と前記第2電極122の周辺を効果的に密封することができる。
【0369】
また、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40が前記発光素子120の下に前記樹脂部135が提供される十分な空間を提供することができる。前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は、前記発光素子120の下部に一種のアンダーフィル(under fill)工程を実行できる適正空間を提供することができる。
【0370】
例えば、前記樹脂部135は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、前記樹脂部135は、前記発光素子120から放出される光を反射する反射部となることができ、例えばTiO
2等の反射物質を含む樹脂からなることができる。前記樹脂部135は、ホワイトシリコン(white silicone)を含むことができる。
【0371】
前記樹脂部135は、前記発光素子120の下に配置されてシーリング(sealing)機能をすることができる。また、前記樹脂部135は、前記発光素子120と前記本体110の間の接着力を向上させることができる。
【0372】
前記樹脂部135は、前記第1電極121と前記第2電極122の周囲を密封することができる。前記樹脂部135は、前記第1導電層411と前記第2導電層412が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて前記発光素子120方向に拡散して移動することを防止することができる。
【0373】
また、前記樹脂部135がホワイトシリコンのような反射特性がある物質を含む場合、前記樹脂部135は、前記発光素子120から提供される光を前記パッケージ本体110の上部方向に反射して発光素子パッケージ100の光抽出効率を向上させることができる。
【0374】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、前記第1開口部TH1領域を介して前記第1電極121に電源が連結され、前記第2開口部TH2領域を介して前記第2電極122に電源が連結される。
【0375】
これによって、前記第1電極121及び前記第2電極122を介して供給される駆動電源によって、前記発光素子120が駆動されることになる。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記本体110の上部方向に提供可能となる。
【0376】
次に、
図23を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を説明する。
【0377】
図23を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図22を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0378】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、本体110、発光素子120、第1導電層411、第2導電層412を含むことができる。
【0379】
前記本体110は、マウント部111と反射部113を含むことができる。前記反射部113は、前記マウント部111の上に配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の周りに配置される。前記反射部113は、前記マウント部111の上部面の上にキャビティCを提供することができる。
【0380】
前記本体110は、前記キャビティCを含むことができる。前記キャビティは、底面と、前記底面から前記本体110の上面へと傾斜した側面を含むことができる。
【0381】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1電極121、第2電極122、半導体層123を含むことができる。
【0382】
前記発光素子120は、前記本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記マウント部111の上に配置される。前記発光素子120は、前記反射部113によって提供される前記キャビティC内に配置される。
【0383】
前記第1電極121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1電極121と前記第2電極122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0384】
前記第1電極121は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。前記第2電極122は、前記半導体層123と前記マウント部111の間に配置される。
【0385】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2を含むことができる。
【0386】
例えば、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記本体110に提供される。
【0387】
前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111に提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0388】
前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121の下に配置される。前記第1貫通ホールTH1は、前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。前記第1貫通ホールTH1は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1電極121と重なって提供される。
【0389】
前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111に提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111を貫通して提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0390】
前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122の下に配置される。前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。前記第2貫通ホールTH2は、前記マウント部111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2電極122と重なって提供される。
【0391】
前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、相互離隔して配置される。前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0392】
実施例によれば、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1電極121の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2電極122の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0393】
前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は数十μmに提供される。例えば、前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は40μm〜60μmに提供される。前記第2貫通ホールTH2の上部領域から前記第2電極122の側面終端までの距離W6は50μmのレベルで提供される。
【0394】
また、前記第1貫通ホールTH1の上部領域の幅W1が前記第1貫通ホールTH1の下部領域の幅W2より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2貫通ホールTH2の上部領域の幅が前記第2貫通ホールTH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0395】
前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は数百μmに提供される。前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は100μm〜150μmに提供される。
【0396】
前記マウント部111の下面領域で前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間の幅W3は、実施例に係る発光素子パッケージ100が以後回路基板、サブマウント等に実装される場合に、ボンディングパッド間の短絡(short)が発生することを防止するために、一定距離以上に提供されるように選択することができる。
【0397】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0398】
前記リセスRは、前記本体110に提供される。前記リセスRは、前記本体110の上面に提供される。前記リセスRは、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0399】
前記リセスRは、前記マウント部111に提供される。前記リセスRは、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2の間に提供される。前記リセスRは、前記マウント111の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。
【0400】
実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、接着剤130を含むことができる。
【0401】
前記接着剤130は、前記リセスRに配置される。前記接着剤130は、前記リセスRと前記本体110の間に配置される。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間に配置される。前記接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0402】
また、前記接着剤130は、前記発光素子と前記マウント部111の間で硬化した後には、前記発光素子120の下部面に放出される光を拡散させる機能を提供することができる。
【0403】
前記接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記接着剤130は、前記発光素子120と前記マウント部111の間の安定した固定力を提供することができる。
【0404】
前記接着剤130は、例えば前記本体110の上面に直接接触して配置される。前記接着剤130は、例えば前記マウント部111の上面に直接接触して配置される。また、前記接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0405】
例えば、前記接着剤130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、前記接着剤130は、ホワイトシリコン(white silicone)を含むことができる。
【0406】
実施例によれば、前記リセスRの深さT1は、前記第1貫通ホールTH1の深さT2または前記第2貫通ホールTH2の深さT2より小さく提供される。
【0407】
前記リセスRの深さT1は、前記接着剤130の接着力を考慮して決定される。また、前記リセスRの深さT1は、前記マウント部111の安定した強度を考慮して決定される。
【0408】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記マウント部111の上面の間に前記接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記マウント部111の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0409】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記接着剤130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記マウント部111と前記発光素子120の間に配置される前記接着剤130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0410】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm〜60μmに提供される。
【0411】
また、前記リセスRの幅W4は数百μmに提供される。前記リセスRの幅W4は、前記第1電極121と前記第2電極122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm〜160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0412】
前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の厚さに対応して提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は、前記マウント部111の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0413】
例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1貫通ホールTH1の深さT2は180μm〜220μmに提供される。例えば、前記第1貫通ホールTH1の深さT2は200μmに提供される。
【0414】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、前記第1導電層411と前記第2導電層412を含むことができる。
【0415】
前記第1導電層411は、前記第1貫通ホールTH1内に配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121の下部面に直接接触して配置される。前記第1導電層411は、前記第1電極121と垂直方向において相互重なって提供される。
【0416】
例えば、前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1貫通ホールTH1の上面の幅と同一に提供される。前記第1導電層411の上面の幅は、前記第1電極121の幅と同一またはより小さく提供される。
【0417】
前記第1導電層411の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第1導電層411の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0418】
前記第2導電層412は、前記第2貫通ホールTH2内に配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122の下部面に直接接触して配置される。前記第2導電層412は、前記第2電極122と垂直方向において相互重なって提供される。
【0419】
例えば、前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2貫通ホールTH2の上面の幅と同一に提供される。前記第2導電層412の上面の幅は、前記第2電極122の幅と同一またはより小さく提供される。
【0420】
前記第2導電層412の上面は、前記マウント部111の上面と同一平面に配置される。前記第2導電層412の下面は、前記マウント部111の下面と同一平面に提供される。
【0421】
前記第1導電層411と前記第2導電層412は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2内に配置されて発光素子パッケージ300が実装される回路基板と電気的に連結される。
【0422】
例えば、前記第1導電層411と前記第2導電層412は、Ag、Au、Pt等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。ただし、これに限定されるものではなく、導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0423】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図23に示されたように、第1上部リセスR30と第2上部リセスR40を含むことができる。
【0424】
前記第1上部リセスR30は、前記本体110の上面に提供される。前記第1上部リセスR30は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。前記第1上部リセスR30は、前記第1貫通ホールTH1から離隔して配置される。
【0425】
一方、実施例によれば、前記第1上部リセスR30の底面が相互異なる高さを有する段差構造で提供される。前記第1上部リセスR30の上部領域と前記第1貫通ホールTH1の上部領域が相互連結される。前記第1上部リセスR30の上部領域と前記第1貫通ホールTH1の上部領域が前記第1電極121の下で相互連結される。
【0426】
前記第2上部リセスR40は、前記本体110の上面に提供される。前記第2上部リセスR40は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。前記第2上部リセスR40は、前記第2貫通ホールTH2から離隔して配置される。
【0427】
一方、実施例によれば、前記第2上部リセスR20の底面が相互異なる高さを有する段差構造で提供される。前記第2上部リセスR40の上部領域と前記第2貫通ホールTH2の上部領域が相互連結される。前記第2上部リセスR40の上部領域と前記第2貫通ホールTH2の上部領域が前記第2電極122の下で相互連結される。
【0428】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図23に示されたように、樹脂部135を含むことができる。
【0429】
前記樹脂部135は、前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40に提供される。
【0430】
前記樹脂部135は、前記第1電極121の側面に配置される。前記樹脂部135は、前記第1上部リセスR30に提供され、前記第1電極121が配置された領域まで延長されて提供される。前記樹脂部135は、前記半導体層123の下に配置される。
【0431】
前記第1貫通ホールTH1に隣接した前記第1上部リセスR30の終端は、前記第1電極121の下面から距離「h」だけ離隔して配置される。前記距離「h」は、前記第1上部リセスR30に満たされる前記樹脂部135の粘性等によって決定される。前記距離「h」は、前記第1上部リセスR30に提供される前記樹脂部135が前記第1貫通ホールTH1に流れ出すことなく、前記第1上部リセスR30と前記第1電極121の間に配置される距離で提供される。例えば、前記距離「h」は数μm〜数十μmに提供される。
【0432】
また、前記樹脂部135は、前記第2電極122の側面に配置される。前記樹脂部135は、前記第2上部リセスR40に提供され、前記第2電極122が配置された領域まで延長されて提供される。前記樹脂部135は、前記半導体層123の下に配置される。
【0433】
前記第2貫通ホールTH1に隣接した前記第2上部リセスR40の終端は、前記第2電極122の下面から距離「h」だけ離隔して配置される。前記距離「h」は、前記第2上部リセスR40に満たされる前記樹脂部135の粘性等によって決定される。前記距離「h」は、前記第2上部リセスR40に提供される前記樹脂部135が前記第2貫通ホールTH2に流れ出すことなく、前記第2上部リセスR40と前記第2電極122の間に配置される距離で提供される。例えば、前記距離「h」は数μm〜数十μmに提供される。
【0434】
また、前記樹脂部135は、前記半導体層123の側面にも提供される。前記樹脂部135が前記半導体層123の側面に配置されることで、前記第1及び第2導電層411、412が前記半導体層123の側面に移動することを効果的に防止することができる。また、前記樹脂部135が前記半導体層123の側面に配置されるとき、前記半導体層123の活性層の下に配置されるようにすることができ、これによって前記発光素子120の光抽出効率を向上させることができる。
【0435】
前記第1上部リセスR30と前記第2上部リセスR40は、前記樹脂部135が提供される十分な空間を提供することができる。
【0436】
例えば、前記樹脂部135は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、前記樹脂部135は反射性物質を含むことができ、例えばTiO
2及び/またはシリコンを含むホワイトシリコン(white silicone)を含むことができる。
【0437】
前記樹脂部135は、前記発光素子120の下に配置されてシーリング(sealing)機能をすることができる。また、前記樹脂部135は、前記発光素子120と前記本体110の間の接着力を向上させることができる。
【0438】
前記樹脂部135は、前記第1電極121と前記第2電極122の周囲を密封することができる。前記樹脂部135は、前記第1導電層411と前記第2導電層412が前記第1貫通ホールTH1領域と前記第2貫通ホールTH2領域を超えて前記発光素子120方向に拡散して移動することを防止することができる。
【0439】
また、前記樹脂部135がホワイトシリコンのような反射特性がある物質を含む場合、前記樹脂部135は、前記発光素子120から提供される光を前記本体110の上部方向に反射して発光素子パッケージ300の光抽出効率を向上させることができる。
【0440】
また、実施例に係る発光素子パッケージ300は、
図23に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0441】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記本体110の上に配置される。前記モールディング部140は、前記マウント部111の上に配置される。前記モールディング部140は、前記反射部113によって提供されたキャビティCに配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。前記モールディング部140は、前記樹脂部135の上に配置される。
【0442】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージは、多様な変形例を含むことができる。
【0443】
まず、
図24〜
図29を参照して実施例に係る発光素子パッケージに適用された本体の変形例に対して説明する。
図14〜
図29を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1〜
図23を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0444】
図24〜
図26は、本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用された本体の変形例を説明する図である。
【0445】
実施例に係る発光素子パッケージ300によれば、
図24に示されたように、本体110は、上面に提供された少なくとも3つのリセスを含むことができる。
【0446】
例えば、前記本体110は、上面中央領域から前記第1貫通ホールTH1の側に配置された第1上部リセスR21を含むことができる。前記第1上部リセスR21は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0447】
また、前記本体110は、上面中央領域から前記第2貫通ホールTH2の側に配置された第3上部リセスR23を含むことができる。前記第3上部リセスR23は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0448】
また、前記本体110は、上面中央領域に配置された第2上部リセスR22を含むことができる。前記第2上部リセスR22は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。前記第2上部リセスR22は、前記第1上部リセスR21と前記第3上部リセスR23の間に配置される。
【0449】
実施例に係る発光素子パッケージ300によれば、第1接着剤130が前記第1上部リセスR21、前記第2上部リセスR22、前記第3上部リセスR23に提供される。前記第1接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間に配置される。前記第1接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記第1接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0450】
前記第1上部リセスR21、前記第2上部リセスR22、前記第3上部リセスR23は、前記発光素子120を前記パッケージ本体に付着するために前記発光素子120の下部に一種のアンダーフィル(under fill)工程を実行できる適正空間を提供することができる。
【0451】
前記第1上部リセスR21、前記第2上部リセスR22、前記第3上部リセスR23は、前記発光素子120の下面と前記本体110の上面の間に前記第1接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記第1上部リセスR21、前記第2上部リセスR22、前記第3上部リセスR23は、前記本体110の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0452】
前記第1接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1接着剤130は、例えば前記本体110の上面に直接接触して配置される。また、前記第1接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0453】
また、前記第1上部リセスR21及び前記第1接着剤130は、前記第1貫通ホールTH1に提供された前記第1導電層411が前記発光素子120の下部領域に移動することを防止することができる。また、前記第3上部リセスR23及び前記第1接着剤130は、前記第2貫通ホールTH2に提供された前記第2導電層412が前記発光素子120の下部領域に移動することを防止することができる。これによって、前記第1及び第2導電層411、412の移動によって前記発光素子120が電気的に短絡(short)したり劣化することを防止することができる。
【0454】
一方、
図24は実施例に係る発光素子パッケージに適用された本体110の断面図であり、
図25及び
図26は
図24に示された前記本体110の平面図である。
【0455】
例えば、
図25に示されたように、前記第1上部リセスR21、前記第2上部リセスR22、前記第3上部リセスR23は、前記本体110の上面で相互離隔して一方向に平行するように配置される。前記第1上部リセスR21、前記上部第2リセスR22、前記第3上部リセスR23は、前記本体110の上面で一方向に延長されて配置される。
【0456】
また、
図26に示されたように、前記第1上部リセスR21と前記第3上部リセスR23は、前記本体110の中央領域を挟んで相互離隔して配置される。一方、前記第1上部リセスR21と前記第3上部リセスR23は、前記本体110の中央領域を真中に置いて、その周りで閉ループ状に相互連結されて配置されてもよい。また、前記第2上部リセスR22は、前記本体110の中央領域に配置される。前記第2上部リセスR22は、前記第1上部リセスR21と前記第3上部リセスR23によって囲まれた空間内に配置されてもよい。
【0457】
一方、
図27〜
図29は本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用された本体の別の変形例を説明する図である。
【0458】
実施例に係る発光素子パッケージ300によれば、
図27に示されたように、本体110は上面に提供された少なくとも2つのリセスを含むことができる。
【0459】
例えば、前記本体110は、上面中央領域から前記第1貫通ホールTH1の側に配置された第1上部リセスR31を含むことができる。前記第1上部リセスR31は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0460】
また、前記本体110は、上面中央領域から前記第2貫通ホールTH2の側に配置された第2上部リセスR32を含むことができる。前記第2上部リセスR32は、前記本体110の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0461】
実施例に係る発光素子パッケージ300によれば、第1接着剤130が前記第1上部リセスR31、前記第2上部リセスR32に提供される。前記第1接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間に配置される。前記第1接着剤130は、前記第1電極121と前記第2電極122の間に配置される。例えば、前記第1接着剤130は、前記第1電極121の側面と前記第2電極122の側面に接触して配置される。
【0462】
前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記発光素子120の下部に一種のアンダーフィル(under fill)工程を実行できる適正空間を提供することができる。
【0463】
前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記発光素子120の下面と前記本体110の上面の間に前記第1接着剤130が十分に提供されるように第1深さ以上に提供される。また、前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記本体110の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0464】
前記第1接着剤130は、前記発光素子120と前記本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1接着剤130は、例えば前記本体110の上面に直接接触して配置される。また、前記第1接着剤130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0465】
また、前記第1上部リセスR31及び前記第1接着剤130は、前記第1貫通ホールTH1に提供された前記第1導電層411が前記発光素子120の下部領域に移動することを防止することができる。また、前記第2上部リセスR32及び前記第1接着剤130は、前記第2貫通ホールTH2に提供された前記第2導電層412が前記発光素子120の下部領域に移動することを防止することができる。これによって、前記第1及び第2導電層411、412の移動によって前記発光素子120が電気的に短絡(short)したり劣化することを防止することができる。
【0466】
一方、
図27は実施例に係る発光素子パッケージに適用された本体110の断面図であり、
図28及び
図29は
図27に示された前記本体110の平面図である。
【0467】
例えば、
図28に示されたように、前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記本体110の上面で相互離隔して一方向に平行するように配置される。前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記本体110の上面で一方向に延長されて配置される。
【0468】
また、
図29に示されたように、前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記本体110の中央領域を挟んで相互離隔して配置される。一方、前記第1上部リセスR31と前記第2上部リセスR32は、前記本体110の中央領域を真中に置いて、その周りで閉ループ状に相互連結されて配置されてもよい。
【0469】
一方、
図30は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図である。実施例に係る発光素子パッケージは、
図30に示されたように、
図19〜
図29を参照して説明された発光素子パッケージに比べて金属層430をさらに含むことができる。
【0470】
前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2に提供される。前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1を提供する前記本体110の側壁と前記第2貫通ホールTH2を提供する前記本体110の側壁に提供される。
【0471】
前記金属層430は、前記第1貫通ホールTH1を提供する前記本体110と前記第1導電層411の間に配置される。また、前記金属層430は、前記第2貫通ホールTH2を提供する前記本体110と前記第2導電層412の間に配置される。
【0472】
また、実施例によれば、前記金属層430は、前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2と隣接した前記本体110の下面にも提供される。
【0473】
前記金属層430は、前記本体110と接着力が良い物性を有する物質から形成される。また、前記金属層430は、前記第1及び第2導電層411、412と接着力が良い物性を有する物質から形成される。
【0474】
これによって、前記第1及び第2導電層411、412が前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2内に安定的に提供される。実施例によれば、前記第1及び第2導電層411、412と前記本体110との接着力が良くない場合にも、前記金属層430によって前記第1及び第2導電層411、412が前記第1及び第2貫通ホールTH1、TH2内に安定的に提供される。
【0475】
一方、以上で
図19〜
図30を参照して説明された実施例に係る発光素子パッケージは、第1貫通ホールTH1と第2貫通ホールTH2に第1導電層411と第2導電層412がそれぞれ満たされた場合を基準に説明された。
【0476】
ところが、他の実施例に係る発光素子パッケージによれば、
図1〜
図6を参照して説明されたように、前記第1貫通ホールTH1と前記第2貫通ホールTH2に導電性物質が満たされていない構造で発光素子パッケージが供給されてもよい。
【0477】
また、
図19〜
図30を参照して説明された実施例に係る発光素子パッケージは、
図7、
図14、または、
図15を参照して説明されたように、サブマウント、回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0478】
一方、以上で説明された発光素子パッケージには、例えばフリップチップ発光素子が提供される。
【0479】
例えば、フリップチップ発光素子は、6面方向に光が放出される透過型フリップチップ発光素子として提供されてもよく、5面方向に光が放出される反射型フリップチップ発光素子として提供されてもよい。
【0480】
前記5面方向に光が放出される反射型フリップチップ発光素子は、前記パッケージ本体110に近い方向に反射層が配置された構造を有することができる。例えば、前記反射型フリップチップ発光素子は、第1及び第2電極パッドと発光構造物の間に絶縁性反射層(例えば、Distributed Bragg Reflector、Omni Directional Reflector等)及び/または導電性反射層(例えば、Ag、Al、Ni、Au等)を含むことができる。
【0481】
また、前記6面方向に光が放出されるフリップチップ発光素子は、第1導電型半導体層と電気的に連結される第1電極、第2導電型半導体層と電気的に連結される第2電極を有し、前記第1電極と前記第2電極の間から光が放出される一般的な水平型発光素子として提供される。
【0482】
また、前記6面方向に光が放出されるフリップチップ発光素子は、前記第1及び第2電極パッドの間に反射層が配置された反射領域と、光が放出される透過領域を両方とも含む透過型フリップチップ発光素子として提供される。
【0483】
ここで、透過型フリップチップ発光素子は、上部面、4つの側面、下部面の6面から光が放出される素子を意味する。また、反射型フリップチップ発光素子は、上部面、4つの側面の5面から光が放出される素子を意味する。
【0484】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用されたフリップチップ発光素子の例を説明する。
【0485】
まず、
図31及び
図32を参照して、本発明の実施例に係る発光素子を説明する。
図31は本発明の実施例に係る発光素子を示した平面図であり、
図32は
図31に示された発光素子のA-A線断面図である。
【0486】
一方、理解し易いように、
図31において、第1電極1171と第2電極1172の下に配置されるが、前記第1電極1171に電気的に連結された第1サブ電極1141と前記第2電極1172に電気的に連結された第2サブ電極1142が見えるように示されている。
【0487】
実施例に係る発光素子1100は、
図31及び
図32に示されたように、基板1105の上に配置された発光構造物1110を含むことができる。
【0488】
前記基板1105は、サファイア基板(Al
2O
3)、SiC、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Geを含む群から選択される。例えば、前記基板1105は、上部面に凹凸パターンが形成されたPSS(Patterned Sapphire Substrate)として提供される。
【0489】
前記発光構造物1110は、第1導電型半導体層1111、活性層1112、第2導電型半導体層1113を含むことができる。前記活性層1112は、前記第1導電型半導体層1111と前記第2導電型半導体層1113の間に配置される。例えば、前記第1導電型半導体層1111の上に前記活性層1112が配置され、前記活性層1112の上に前記第2導電型半導体層1113が配置される。
【0490】
実施例によれば、前記第1導電型半導体層1111はn型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113はp型半導体層として提供される。もちろん、別の実施例によれば、前記第1導電型半導体層1111がp型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113がn型半導体層として提供されてもよい。
【0491】
以下では説明の便宜を図り、前記第1導電型半導体層1111がn型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113がp型半導体層として提供された場合を基準に説明する。
【0492】
実施例に係る発光素子1100は、
図32に示されたように、オーミック接触層1130を含むことができる。前記オーミック接触層1130は、電流拡散を向上させて光出力を増加させることができる。前記オーミック接触層1130の配置位置及び形状に対しては、実施例に係る発光素子の製造方法を説明する際により詳しく説明する。
【0493】
例えば、前記オーミック接触層1130は、金属、金属酸化物、金属窒化物を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。前記オーミック接触層1130は、透光性の物質を含むことができる。
【0494】
前記オーミック接触層1130は、例えばITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZON(IZO nitride)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IrOx、RuOx、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、Ni/IrOx/Au/ITO、Pt、Ni、Au、Rh、Pdを含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0495】
実施例に係る発光素子1100は、
図32及び
図32に示されたように、反射層1160を含むことができる。前記反射層1160は、第1反射層1161、第2反射層1162、第3反射層1163を含むことができる。前記反射層1160は、前記オーミック接触層1130の上に配置される。
【0496】
前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130を露出させる第1開口部h1を含むことができる。前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130の上に配置された複数の第1開口部h1を含むことができる。
【0497】
前記第1反射層1161は、前記第1導電型半導体層1111の上部面を露出させる複数の第2開口部h2を含むことができる。
【0498】
前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162の間に配置される。例えば、前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と連結される。また、前記第3反射層1163は、前記第2反射層1162と連結される。前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162に物理的に直接接触して配置される。
【0499】
例えば、前記第3反射層1163の幅W5は、
図1〜
図30を参照して説明された前記リセスRの幅W4より小さく提供される。
【0500】
これによって、前記第1反射層1161と前記第3反射層1163の間から放出される光が前記リセスR領域に配置された前記接着剤130に入射することができる。前記発光素子の下部方向に放出された光が前記接着剤130によって拡散され、光抽出効率が向上される。
【0501】
また、前記第2反射層1162と前記第3反射層1163の間から放出される光が前記リセスR領域に配置された前記接着剤130に入射することができる。前記発光素子の下部方向に放出された光が前記接着剤130によって拡散され、光抽出効率が向上される。
【0502】
実施例に係る前記反射層1160は、前記オーミック接触層1130に提供された複数のコンタクトホールを介して前記第2導電型半導体層1113に接触する。前記反射層1160は、前記オーミック接触層1130に提供された複数のコンタクトホールを介して前記第2導電型半導体層1113の上部面に物理的に接触する。
【0503】
実施例に係るオーミック接触層1130の形状及び前記反射層1160の形状は、実施例に係る発光素子の製造方法を説明する際により詳しく説明する。
【0504】
前記反射層1160は、絶縁性反射層として提供される。例えば、前記反射層1160は、DBR(Distributed Bragg Reflector)層として提供される。また、前記反射層1160は、ODR(Omni Directional Reflector)層として提供される。また、前記反射層1160は、DBR層とODR層が積層されて提供されてもよい。
【0505】
実施例に係る発光素子1100は、
図31及び
図32に示されたように、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142を含むことができる。
【0506】
前記第1サブ電極1141は、前記第2開口部h2内部で前記第1導電型半導体層1111と電気的に連結される。前記第1サブ電極1141は、前記第1導電型半導体層1111の上に配置される。例えば、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1サブ電極1141は、前記第2導電型半導体層1113、前記活性層1112を貫通して第1導電型半導体層1111の一部領域まで配置されるリセス内で前記第1導電型半導体層1111の上面に配置される。
【0507】
前記第1サブ電極1141は、前記第1反射層1161に提供された第2開口部h2を介して前記第1導電型半導体層1111の上面に電気的に連結される。前記第2開口部h2と前記リセスは垂直に重なり、例えば前記第1サブ電極1141は、
図31及び
図32に示されたように、複数のリセス領域で前記第1導電型半導体層1111の上面に直接接触する。
【0508】
前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113の上に配置される。実施例によれば、前記第2サブ電極1142と前記第2導電型半導体層1113の間に前記オーミック接触層1130が配置される。
【0509】
前記第2サブ電極1142は、前記第2反射層1162に提供された第1開口部h1を介して前記第2導電型半導体層1113と電気的に連結される。例えば、前記第2サブ電極1142は、
図31及び
図32に示されたように、複数のP領域で前記オーミック接触層1130を介して前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。
【0510】
前記第2サブ電極1142は、
図31及び
図32に示されたように、複数のP領域で前記第2反射層1162に提供された複数の第1開口部h1を介して前記オーミック接触層1130の上面に直接接触する。
【0511】
実施例によれば、
図31及び
図32に示されたように、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は相互極性を有することができ、相互離隔して配置される。
【0512】
前記第1サブ電極1141は、例えば複数のライン形状に提供される。また、前記第2サブ電極1142は、例えば複数のライン形状に提供される。前記第1サブ電極1141は、隣接した複数の第2サブ電極1142の間に配置される。前記第2サブ電極1142は、隣接した複数の第1サブ電極1141の間に配置される。
【0513】
前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142が相互異なる極性で構成される場合、相互異なる個数の電極で配置される。例えば前記第1サブ電極1141がn電極で、前記第2サブ電極1142がp電極で構成される場合、前記第1サブ電極1141より前記第2サブ電極1142の個数が多い。前記第2導電型半導体層1113と前記第1導電型半導体層1111の電気伝導度及び/または抵抗が相互異なる場合、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142により前記発光構造物1110で注入される電子と正孔のバランスを合わせることができ、よって前記発光素子の光学的特性が改善される。
【0514】
前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は、単層または多層構造で形成される。例えば、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142はオーミック電極からなることができる。例えば、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、及びNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の物質の合金からなることができる。
【0515】
実施例に係る発光素子1100は、
図31及び
図32に示されたように、保護層1150を含むことができる。
【0516】
前記保護層1150は、前記第2サブ電極1142を露出させる複数の第3開口部h3を含むことができる。前記複数の第3開口部h3は、前記第2サブ電極1142に提供された複数のPB領域に対応して配置される。
【0517】
また、前記保護層1150は、前記第1サブ電極1141を露出させる複数の第4開口部h4を含むことができる。前記複数の第4開口部h4は、前記第1サブ電極1141に提供された複数のNB領域に対応して配置される。
【0518】
前記保護層1150は、前記反射層1160の上に配置される。前記保護層1150は、前記第1反射層1161、前記第2反射層1162、前記第3反射層1163の上に配置される。
【0519】
例えば、前記保護層1150は絶縁物質にて提供される。例えば、前記保護層1150は、Si
xO
y、SiO
xN
y、Si
xN
y、Al
xO
yを含む群から選択された少なくとも1つの物質から形成される。
【0520】
実施例に係る発光素子1100は、
図31及び
図32に示されたように、前記保護層1150の上に配置された第1電極1171と第2電極1172を含むことができる。
【0521】
前記第1電極1171は、前記第1反射層1161の上に配置される。また、前記第2電極1172は、前記第2反射層1162の上に配置される。前記第2電極1172は、前記第1電極1171と離隔して配置される。
【0522】
前記第1電極1171は、複数のNB領域で前記保護層1150に提供された複数の前記第4開口部h4を介して前記第1サブ電極1141の上部面に接触する。前記複数のNB領域は、前記第2開口部h2と垂直にずれるように配置される。前記複数のNB領域と前記第2開口部h2が垂直にずれる場合、前記第1電極1171から注入される電流が前記第1サブ電極1141の水平方向に均一に拡散し、よって前記複数のNB領域で電流が均一に注入される。
【0523】
また、前記第2電極1172は、複数のPB領域で前記保護層1150に提供された複数の前記第3開口部h3を介して前記第2サブ電極1142の上部面に接触する。前記複数のPB領域と前記複数の第1開口部h1が垂直に重ならないようにする場合、前記第2電極1172から注入される電流が前記第2サブ電極1142の水平方向に均一に拡散し、よって前記複数のPB領域で電流が均一に注入される。
【0524】
このように、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1電極1171と前記第1サブ電極1141は、前記複数の第4開口部h4領域で接触する。また、前記第2電極1172と前記第2サブ電極1142が複数の領域で接触する。これによって、実施例によれば、複数の領域を介して電源が供給されるので、接触面積の増加及び接触領域の分散により電流の分散効果が発生し、動作電圧が減少する効果がある。
【0525】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、
図32に示されたように、前記第1反射層1161が前記第1サブ電極1141の下に配置され、前記第2反射層1162が前記第2サブ電極1142の下に配置される。これによって、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、前記発光構造物1110の活性層1112から発光される光を反射させ、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142で光吸収が発生することを最小化して光度(Po)を向上させることができる。
【0526】
例えば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、絶縁性材料からなり、かつ前記活性層1112から放出された光の反射のために反射率が高い材料、例えばDBR構造をなすことができる。
【0527】
前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、屈折率が異なる物質が交互に配置されたDBR構造をなすことができる。例えば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、TiO
2、SiO
2、Ta
2O
5、HfO
2のうち少なくとも1つ以上を含む単層または積層構造で配置される。
【0528】
また、別の実施例によれば、これに限定されるものではなく、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、前記活性層1112から発光する光の波長に応じて前記活性層1112から発光する光に対する反射度を調節できるように自在に選択される。
【0529】
また、別の実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、ODR層として提供されてもよい。また、別の実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、DBR層とODR層が積層された一種のハイブリッド(hybrid)形態で提供されてもよい。
【0530】
実施例に係る発光素子が、フリップチップボンディング方式で実装されて発光素子パッケージとして具現される場合、前記発光構造物1110から提供される光は、前記基板1105を介して放出される。前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162で反射されて前記基板1105方向に放出される。
【0531】
また、前記発光構造物1110から放出される光は、前記発光構造物1110の側面方向にも放出される。また、前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された面のうち、前記第1電極1171と前記第2電極1172が提供されていない領域を介して外部に放出される。
【0532】
具体的に、前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された面のうち、前記第1反射層1161、前記第2反射層1162、前記第3反射層1163が提供されていない領域を介して外部に放出される。
【0533】
これによって、実施例に係る発光素子1100は、前記発光構造物1110を取囲んだ6面方向に光を放出することができるようになり、光度を著しく向上させることができる。
【0534】
一方、実施例に係る発光素子によれば、発光素子1100の上方向から見たとき、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計は、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された前記発光素子1100の上部面の全体面積の60%またはより小さく提供される。
【0535】
例えば、前記発光素子1100の上部面の全体面積は、前記発光構造物1110の第1導電型半導体層1111の下部面の横長及び縦長によって定義される面積に対応する。また、前記発光素子1100の上部面の全体面積は、前記基板1105の上部面または下部面の面積に対応する。
【0536】
このように、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の60%またはより小さく提供されるようにすることで、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された面に放出される光の量が増加する。これによって、実施例によれば、前記発光素子1100の6面方向に放出される光の量が増加するので、光抽出効率が向上して光度(Po)が増加する。
【0537】
また、前記発光素子の上方向から見たとき、前記第1電極1171の面積と前記第2電極1172の面積の合計は、前記発光素子1100の全体面積の30%またはより大きく提供される。
【0538】
このように、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の30%またはより大きく提供されるようにすることで、前記第1電極1171と前記第2電極1172を介して安定した室長が行われ、前記発光素子1100の電気的な特性を確保できることになる。
【0539】
実施例に係る発光素子1100は、光抽出効率及びボンディングの安定性確保を考慮して、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の30%以上60%以下に選択される。
【0540】
すなわち、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の30%以上100%以下である場合、前記発光素子1100の電気的特性を確保し、発光素子パッケージに実装されるボンディング力を確保して安定した室長が可能となる。
【0541】
また、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の0%以上60%以下である場合、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された面に放出される光量が増加して前記発光素子1100の光抽出効率が向上し、光度(Po)が増加する。
【0542】
実施例では、前記発光素子1100の電気的特性と発光素子パッケージに実装されるボンディング力を確保し、光度を増加させるために、前記第1電極1171と前記第2電極1172の面積の合計が前記発光素子1100の全体面積の30%以上60%以下に選択した。
【0543】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第3反射層1163が前記第1電極1171と前記第2電極1172の間に配置される。例えば、前記第3反射層1163の前記発光素子1100の長軸方向の長さW5は、前記第1電極1171と前記第2電極1172の間の間隔に対応して配置される。また、前記第3反射層1163の面積は、例えば前記発光素子1100の上部面全体の10%以上25%以下に提供される。
【0544】
前記第3反射層1163の面積が前記発光素子1100の上部面全体の10%以上である時、前記発光素子の下部に配置されるパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止することができ、25%以下の場合、前記発光素子の6面に発光するようにする光抽出効率を確保し易くなる。
【0545】
また、別の実施例ではこれに限定されず、前記光抽出効率をより大きく確保するために、前記第3反射層1163の面積を前記発光素子1100の上部面全体の0%以上10%未満に配置することができ、前記パッケージ本体に変色または亀裂の発生を防止するために、前記第3反射層1163の面積を前記発光素子1100の上部面全体の25%以上100%未満に配置することができる。
【0546】
また、前記発光素子1100の長軸方向に配置された側面と隣接する前記第1電極1171または前記第2電極1172の間に提供された第2領域で前記発光構造物1110から生成された光が透過して放出される。
【0547】
また、前記発光素子1100の短軸方向に配置された側面と隣接する前記第1電極1171または前記第2電極1172の間に提供された第3領域に前記発光構造物から生成された光が透過して放出される。
【0548】
実施例によれば、前記第1反射層1161の大きさは、前記第1電極1171の大きさに比べて数μm大きく提供される。例えば、前記第1反射層1161の面積は、前記第1電極1171の面積を完全に覆うことができる大きさで提供される。工程誤差を考慮して、前記第1反射層1161の1辺の長さは、前記第1電極1171の1辺の長さに比べて、例えば4μm〜10μm程度大きく提供される。
【0549】
また、前記第2反射層1162の大きさは、前記第2電極1172の大きさに比べて数μm大きく提供される。例えば、前記第2反射層1162の面積は、前記第2電極1172の面積を完全に覆うことができる大きさで提供される。工程誤差を考慮して、前記第2反射層1162の1辺の長さは、前記第2電極1172の1辺の長さに比べて、例えば4μm〜10μm程度大きく提供される。
【0550】
実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162によって、前記発光構造物1110から放出される光が前記第1電極1171と前記第2電極1172に入射することなく反射されることにになる。これによって、実施例によれば、前記発光構造物1110から生成されて放出される光が前記第1電極1171と前記第2電極1172に入射して失われることを最小化することができる。
【0551】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第3反射層1163が前記第1電極1171と前記第2電極1172の間に配置されるので、前記第1電極1171と前記第2電極1172の間から放出される光の量を調節できることになる。
【0552】
上述したように、実施例に係る発光素子1100は、例えばフリップチップボンディング方式で実装されて発光素子パッケージ形態で提供される。このとき、発光素子1100が実装されるパッケージ本体が樹脂等で提供される場合、前記発光素子1100の下部領域で、前記発光素子1100から放出される短波長の強い光によってパッケージ本体が変色したり亀裂が発生する場合がある。
【0553】
しかし、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1電極1171と前記第2電極1172が配置された領域の間から放出される光の量を調節できるので、前記発光素子1100の下部領域に配置されたパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止することができる。
【0554】
実施例によれば、前記第1電極1171、前記第2電極1172、前記第3反射層1163が配置された前記発光素子1100の上部面の20%以上面積で前記発光構造物1110から生成された光が透過して放出される。
【0555】
これによって、実施例によれば、前記発光素子1100の6面方向に放出される光の量が増加するので、光抽出効率が向上して光度(Po)が増加する。また、前記発光素子1100の下部面に近接するように配置されたパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止できる。
【0556】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記オーミック接触層1130に複数のコンタクトホールC1、C2、C3が提供される。前記オーミック接触層1130に提供された複数のコンタクトホールC1、C2、C3を介して、前記第2導電型半導体層1113と前記反射層1160が接着される。前記反射層1160が前記第2導電型半導体層1113に直接接触するので、前記反射層1160が前記オーミック接触層1130に接触することに比べて接着力が向上される。
【0557】
前記反射層1160が前記オーミック接触層1130のみに直接接触する場合、前記反射層1160と前記オーミック接触層1130の間の結合力または接着力が弱くなることがある。例えば、絶縁層と金属層が結合される場合、物質相互間の結合力または接着力が弱くなることがある。
【0558】
例えば、前記反射層1160と前記オーミック接触層1130の間の結合力または接着力が弱い場合、両層の間に剥離が発生する場合がある。このように、前記反射層1160と前記オーミック接触層1130の間に剥離が発生すると、発光素子1100の特性が劣化し、また発光素子1100の信頼性を確保できなくなる。
【0559】
しかし、実施例によれば、前記反射層1160が前記第2導電型半導体層1113に直接接触するので、前記反射層1160、前記オーミック接触層1130、前記第2導電型半導体層1113の間の結合力及び接着力が安定的に提供される。
【0560】
よって、実施例によれば、前記反射層1160と前記第2導電型半導体層1113の間の結合力が安定的に提供されるので、前記反射層1160が前記オーミック接触層1130から剥離することを防止することができる。また、前記反射層1160と前記第2導電型半導体層1113の間の結合力が安定的に提供されるので、発光素子1100の信頼性を向上させることができる。
【0561】
一方、以上で説明されたように、前記オーミック接触層1130に複数のコンタクトホールC1、C2、C3が提供される。前記活性層1112から発光された光は、前記オーミック接触層1130に提供された複数のコンタクトホールC1、C2、C3を介して前記反射層1160に入射して反射される。これによって、前記活性層1112から生成された光が前記オーミック接触層1130に入射して失われることを減少させることができ、光抽出効率が向上される。よって、実施例に係る発光素子1100によれば光度が向上される。
【0562】
以下、添付された図面を参照して実施例に係る発光素子の製造方法を説明する。実施例に係る発光素子の製造方法を説明することにおいて、
図31及び
図32を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0563】
まず、実施例に係る発光素子の製造方法によれば、
図33a及び
図33bに示されたように、基板1105の上に発光構造物1110が形成される。
図33aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成された発光構造物1110の形状を示した平面図であり、
図33bは
図33aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0564】
実施例によれば、前記基板1105の上に発光構造物1110が形成される。例えば、前記基板1105の上に第1導電型半導体層1111、活性層1112、第2導電型半導体層1113が形成される。
【0565】
実施例によれば、メサエッチング工程によって、前記第1導電型半導体層1111の一部領域が露出するように形成される。前記発光構造物1110は、メサエッチングによって前記第1導電型半導体層1111を露出させる複数のメサ開口部Mを含むことができる。例えば、前記メサ開口部Mは、複数の円形状で提供される。また、前記メサ開口部Mは、リセスと称することもできる。前記メサ開口部Mは、円形状だけでなく、楕円形または多角形等の多様な形状を有することができる。
【0566】
次に、
図34a及び
図34bに示されたように、オーミック接触層1130が形成される。
図34aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成されたオーミック接触層1130の形状を示した平面図であり、
図34bは
図34aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0567】
実施例によれば、前記第2導電型半導体層1113の上に前記オーミック接触層1130が形成される。前記オーミック接触層1130は、前記メサ開口部Mに対応する領域に提供された複数の開口部M1を含むことができる。
【0568】
例えば、前記開口部M1は複数の円形状で提供される。前記開口部M1は、円形状だけでなく、楕円形または多角形等の多様な形状を有することができる。
【0569】
前記オーミック接触層1130は、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3を含むことができる。前記第1領域R1と前記第2領域R2は、相互離隔して配置される。また、前記第3領域R3は、前記第1領域R1と前記第2領域R2の間に配置される。
【0570】
前記第1領域R1は、前記発光構造物1110のメサ開口部Mに対応する領域に提供された複数の開口部M1を含むことができる。また、前記第1領域R1は複数の第1コンタクトホールC1を含むことができる。例えば、前記第1コンタクトホールC1は、前記開口部M1の周辺に複数提供される。
【0571】
前記第2領域R2は、前記発光構造物1110のメサ開口部Mに対応する領域に提供された複数の開口部M1を含むことができる。また、前記第2領域R2は複数の第2コンタクトホールC2を含むことができる。例えば、前記第2コンタクトホールC2は、前記開口部M1の周辺に複数提供される。
【0572】
前記第3領域R3は、前記発光構造物1110のメサ開口部Mに対応する領域に提供された複数の開口部M1を含むことができる。また、前記第1領域R1は複数の第1コンタクトホールC1を含むことができる。例えば、前記第1コンタクトホールC1は、前記開口部M1の周辺に複数提供される。
【0573】
実施例によれば、前記第1コンタクトホールC1、前記第2コンタクトホールC2、前記第3コンタクトホールC3は、数μm〜数十μmの直径で提供される。前記第1コンタクトホールC1、前記第2コンタクトホールC2、前記第3コンタクトホールC3は、例えば7μm〜20μmの直径で提供される。
【0574】
前記第1コンタクトホールC1、前記第2コンタクトホールC2、前記第3コンタクトホールC3は、円形状だけでなく、楕円形または多角形等の多様な形状を有することができる。
【0575】
実施例によれば、前記第1コンタクトホールC1、前記第2コンタクトホールC2、前記第3コンタクトホールC3によって、前記オーミック接触層1130の下に配置された前記第2導電型半導体層1113が露出する。
【0576】
前記開口部M1、前記第1コンタクトホールC1、前記第2コンタクトホールC2、前記第3コンタクトホールC3の機能に対しては、後続工程を説明しながらさらに詳述する。
【0577】
次に、
図35a及び
図35bに示されたように、反射層1160が形成される。
図35aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成された反射層1160の形状を示した平面図であり、
図35bは
図35aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0578】
前記反射層1160は、第1反射層1161、第2反射層1162、第3反射層1163を含むことができる。前記反射層1160は、前記オーミック接触層1130の上に配置される。前記反射層1160は、前記第1導電型半導体層1111と前記第2導電型半導体層1113の上に配置される。
【0579】
前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、相互離隔して配置される。前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162の間に配置される。
【0580】
前記第1反射層1161は、前記オーミック接触層1130の第1領域R1の上に配置される。前記第1反射層1161は、前記オーミック接触層1130に提供された複数の第1コンタクトホールC1の上に配置される。
【0581】
前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130の第2領域R2の上に配置される。前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130に提供された複数の第2コンタクトホールC2の上に配置される。
【0582】
前記第3反射層1163は、前記オーミック接触層1130の第3領域R3の上に配置される。前記第3反射層1163は、前記オーミック接触層1130に提供された複数の第3コンタクトホールC3の上に配置される。
【0583】
前記第2反射層1162は、複数の開口部を含むことができる。例えば、前記第2反射層1162は、複数の第1開口部h1を含むことができる。前記複数の第1開口部h1を介して前記オーミック接触層1130が露出する。
【0584】
また、前記第1反射層1161は、複数の第2開口部h2を含むことができる。前記複数の第2開口部h2を介して前記第1導電型半導体層1111の上部面が露出する。前記複数の第2開口部h2は、前記発光構造物1110に形成された前記複数のメサ開口部M領域に対応して提供される。また、前記複数の第2開口部h2は、前記オーミック接触層1130に提供された複数の開口部M1領域に対応して提供される。
【0585】
一方、実施例によれば、前記第1反射層1161は、前記オーミック接触層1130の第1領域R1の上に提供される。また、前記第1反射層1161は、前記オーミック接触層1130に提供された前記第1コンタクトホールC1を介して前記第2導電型半導体層1113に接触する。これによって、前記第1反射層1161と前記第2導電型半導体層1113の間の接着力が向上し、前記第1反射層1161が前記オーミック接触層1130から剥離することを防止することができる。
【0586】
また、実施例によれば、前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130の第2領域R2の上に提供される。前記第2反射層1162は、前記オーミック接触層1130に提供された前記第2コンタクトホールC2を介して前記第2導電型半導体層1113に接触する。これによって、前記第2反射層1162と前記第2導電型半導体層1113の間の接着力が向上し、前記第2反射層1162が前記オーミック接触層1130から剥離することを防止することができる。
【0587】
また、実施例によれば、前記第3反射層1163は、前記オーミック接触層1130の第3領域R3の上に提供される。前記第3反射層1163は、前記オーミック接触層1130に提供された前記第3コンタクトホールC3を介して前記第2導電型半導体層1113に接触する。これによって、前記第3反射層1163と前記第2導電型半導体層1113の間の接着力が向上し、前記第3反射層1163が前記オーミック接触層1130から剥離することを防止することができる。
【0588】
続いて、
図36a及び
図36bに示されたように、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142が形成される。
図36aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成された第1サブ電極1141と第2サブ電極1142の形状を示した平面図であり、
図36bは
図36aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0589】
実施例によれば、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は、相互離隔して配置される。
【0590】
前記第1サブ電極1141は、前記第1導電型半導体層1111に電気的に連結される。前記第1サブ電極1141は、前記第1導電型半導体層1111の上に配置される。例えば、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1サブ電極1141は、前記第2導電型半導体層1113の一部と前記活性層1112の一部が除去されて露出した第1導電型半導体層1111の上面に配置される。
【0591】
前記第1サブ電極1141は、例えば線形状に形成される。また、前記第1サブ電極1141は、線形状の他の領域に比べて相対的に面積が広いN領域を含むことができる。前記第1サブ電極1141のN領域は、後で形成される第1電極1171と電気的に連結される。
【0592】
前記第1サブ電極1141は、前記第1反射層1161に提供された第2開口部h2を介して前記第1導電型半導体層1111の上面に電気的に連結される。例えば、前記第1サブ電極1141は、複数のN領域で前記第1導電型半導体層1111の上面に直接接触する。
【0593】
前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113の上に配置される。実施例によれば、前記第2サブ電極1142と前記第2導電型半導体層1113の間に前記オーミック接触層1130が配置される。
【0594】
前記第2サブ電極1142は、例えば線形状に形成される。また、前記第2サブ電極1142は、線形状の他の領域に比べて相対的に面積が広いP領域を含むことができる。前記第2サブ電極1142のP領域は、後で形成される第2電極1172と電気的に連結される。
【0595】
前記第2サブ電極1142は、前記第2反射層1162に提供された第1開口部h1を介して前記第2導電型半導体層1113の上面に電気的に連結される。例えば、前記第2サブ電極1142は、複数のP領域で前記オーミック接触層1130を介して前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。前記第2サブ電極1142は、複数のP領域で前記オーミック接触層1130の上部面に直接接触する。
【0596】
次に、
図37a及び
図37bに示されたように、保護層1150が形成される。
図37aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成された保護層1150の形状を示した平面図であり、
図37bは
図37aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0597】
前記保護層1150は、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142の上に配置される。前記保護層1150は、前記反射層1160の上に配置される。
【0598】
前記保護層1150は、前記第1サブ電極1141の上部面を露出させる第4開口部h4を含むことができる。前記保護層1150は、前記第1サブ電極1141の複数のNB領域を露出させる複数の第4開口部h4を含むことができる。
【0599】
前記第4開口部h4は、前記第1反射層1161が配置された領域の上に提供される。また、前記第4開口部h4は、前記オーミック接触層1130の第1領域R1の上に提供される。
【0600】
前記保護層1150は、前記第2サブ電極1142の上部面を露出させる第3開口部h3を含むことができる。前記保護層1150は、前記第2サブ電極1142の複数のPB領域を露出させる複数の第3開口部h3を含むことができる。
【0601】
前記第3開口部h3は、前記第2反射層1162が配置された領域の上に提供される。また、前記第3開口部h3は、前記オーミック接触層1130の第2領域R2の上に提供される。
【0602】
続いて、
図38a及び
図38bに示されたように、第1電極1171と第2電極1172が形成される。
図38aは実施例に係る発光素子の製造方法によって形成された前記第1電極1171と前記第2電極1172の形状を示した平面図であり、
図38bは
図38aに示された発光素子のA-A線工程断面図である。
【0603】
実施例によれば、
図38aに示された形状で前記第1電極1171と前記第2電極1172が形成される。前記第1電極1171と前記第2電極1172は、前記保護層1150の上に配置される。
【0604】
前記第1電極1171は、前記第1反射層1161の上に配置される。前記第2電極1172は、前記第2反射層1162の上に配置される。前記第2電極1172は、前記第1電極1171と離隔して配置される。
【0605】
前記第1電極1171は、複数のNB領域で前記保護層1150に提供された前記第4開口部h4を介して前記第1サブ電極1141の上部面に接触する。前記第2電極1172は、複数のPB領域で前記保護層1150に提供された前記第3開口部h3を介して前記第2サブ電極1142の上部面に接触する。
【0606】
実施例によれば、前記第1電極1171と前記第2電極パッド172に電源が印加されことで、前記発光構造物1110が発光さする。
【0607】
このように実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1電極1171と前記第1サブ電極1141が複数の領域で接触する。また、前記第2電極1172と前記第2サブ電極1142が複数の領域で接触する。これによって、実施例によれば、複数の領域を介して電源が供給されるので、接触面積の増加及び接触領域の分散により電流の分散効果が発生し、動作電圧が減少する効果がある。