(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
宅内機器から接続先として予め設定された第2のサービスプロバイダサーバの第2の接続先情報および宅内機器毎に固有で各宅内機器を識別するための識別情報を取得し、前記識別情報、ユーザーによって選択された第1のサービスプロバイダサーバの第1の接続先情報、および前記第1のサービスプロバイダサーバとの接続の際に使用した認証情報を前記第2のサービスプロバイダサーバに通知する操作端末と、
前記第1の接続先情報および前記認証情報を前記宅内機器に通知する前記第2のサービスプロバイダサーバと、
前記第1の接続先情報、前記認証情報および前記識別情報を用いて前記第1のサービスプロバイダサーバと接続する前記宅内機器と、
を備えるネットワークシステム。
宅内機器から接続先として予め設定された第2のサービスプロバイダサーバの第2の接続先情報および宅内機器毎に固有で各宅内機器を識別するための識別情報を取得し、前記識別情報および前記第2の接続先情報を第1のサービスプロバイダサーバに通知し、ユーザーによって選択された第1のサービスプロバイダサーバの第1の接続先情報を前記第2のサービスプロバイダサーバに通知する操作端末と、
前記第2の接続先情報および前記識別情報を用いて前記第2のサービスプロバイダサーバと接続する前記宅内機器と、
を備えるネットワークシステム。
操作端末が、宅内機器から接続先として予め設定された第2のサービスプロバイダサーバの第2の接続先情報および宅内機器毎に固有で各宅内機器を識別するための識別情報を取得し、前記識別情報、ユーザーによって選択された第1のサービスプロバイダサーバの第1の接続先情報、および前記第1のサービスプロバイダサーバとの接続の際に使用した認証情報を前記第2のサービスプロバイダサーバに通知する第1の通知ステップと、
前記第2のサービスプロバイダサーバが、前記第1の接続先情報および前記認証情報を前記宅内機器に通知する第2の通知ステップと、
前記宅内機器が、前記第1の接続先情報、前記認証情報および前記識別情報を用いて前記第1のサービスプロバイダサーバと接続する接続ステップと、
を含む通信方法。
操作端末が、宅内機器から接続先として予め設定された第2のサービスプロバイダサーバの第2の接続先情報および宅内機器毎に固有で各宅内機器を識別するための識別情報を取得し、前記識別情報および前記第2の接続先情報を第1のサービスプロバイダサーバに通知し、ユーザーによって選択された第1のサービスプロバイダサーバの第1の接続先情報を前記第2のサービスプロバイダサーバに通知する通知ステップと、
前記宅内機器が、前記第2の接続先情報および前記識別情報を用いて前記第2のサービスプロバイダサーバと接続する接続ステップと、
を含む通信方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態に係るネットワークシステム、宅内機器および通信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るネットワークシステム1の構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム1は、サービスプロバイダサーバ2−1〜2−3と、通信装置5と、宅内機器6と、操作端末7と、を備える。
図1において図示を省略しているが、サービスプロバイダサーバ2−2,2−3は、サービスプロバイダサーバ2−1と同様の構成とする。サービスプロバイダサーバ2−1〜2−3を区別しない場合、サービスプロバイダサーバ2と称する。通信装置5、宅内機器6、および操作端末7は、宅内4に配置された機器である。
【0011】
ネットワークシステム1において、宅内機器6は、通信装置5および公衆回線3を介して、サービスプロバイダサーバ2−1〜2−3のいずれかと接続して通信を行う電気機器である。宅内機器6は、操作端末7においてユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2と接続して通信を行う。通信装置5は、例えばブロードバンドルータである。公衆回線3は、例えばインターネットである。操作端末7は、通信装置5および公衆回線3を介して、または公衆回線3を介して、サービスプロバイダサーバ2と接続して通信を行う。宅内機器6および操作端末7は、宅内4において直接通信を行う。
図1では宅内機器6の数は1つであるが複数であってもよい。
【0012】
サービスプロバイダサーバ2は、通信部21と、制御部22と、ユーザー情報保持部23と、接続機器情報保持部24と、対応情報保持部25と、を備える。通信部21は、公衆回線3を介して、宅内機器6、操作端末7、および他のサービスプロバイダサーバ2と通信を行う。制御部22は、サービスプロバイダサーバ2の動作を制御する。具体的に、制御部22は、操作端末7から登録要求があった場合、操作端末7を操作するユーザーのアカウント作成処理などを行う。ユーザー情報保持部23は、アカウントを作成したユーザーの情報を保持する。接続機器情報保持部24は、接続している宅内機器6の識別情報を保持する。接続機器情報保持部24は、例えば、接続機器リストの形式で、接続している宅内機器6の識別情報を保持する。対応情報保持部25は、ユーザーの情報と宅内機器6の識別情報との対応関係の情報を保持する。
【0013】
宅内機器6は、通信部61と、サーバ通信部62と、宅内通信部63と、制御部64と、サーバ情報保持部65と、識別情報保持部66と、を備える。通信部61は、通信装置5および公衆回線3を介して、サービスプロバイダサーバ2と通信を行う。サーバ通信部62は、宅内機器6から送信する情報をサービスプロバイダサーバ2毎に決められた通信形式に変換し、通信部61を利用してサービスプロバイダサーバ2に送信する。また、サーバ通信部62は、通信部61を利用してサービスプロバイダサーバ2から受信した情報を宅内機器6で扱う形式に変換する。宅内機器6は、複数のサービスプロバイダサーバ2用に複数のサーバ通信部62を備えていてもよい。通信部61およびサーバ通信部62は、サービスプロバイダサーバ2と通信を行う第2の通信部である。宅内通信部63は、宅内4において操作端末7と直接通信を行う第1の通信部である。宅内通信部63が操作端末7と直接通信を行う通信形式には、同一のLAN(Local Area Network)内で閉じた通信を行うUDP(User Datagram Protocol)マルチキャストなどの通信プロトコルによって、同一のLAN内の機器を発見し、発見された機器と通信する方法がある。また、宅内通信部63が操作端末7と直接通信を行う通信形式には、Bluetooth(登録商標)、RFID(Radio Frequency IDentifier)などの近距離無線通信による方法、専用線で接続し通信する方法などがあるが、これらに限定されるものではない。制御部64は、宅内機器6の動作を制御する。具体的に、制御部64は、宅内通信部63を介して、操作端末7の探索処理に対して応答を行う。また、制御部64は、操作端末7から取得した、接続先のサービスプロバイダサーバ2を示す接続先情報、接続先のサービスプロバイダサーバ2に接続する際の認証処理に必要な認証情報、および宅内機器6毎に固有で各宅内機器6を識別するための識別情報を用いて、通信部61およびサーバ通信部62を介して、サービスプロバイダサーバ2に接続する処理を行う。サーバ情報保持部65は、接続先情報および認証情報を保持する。識別情報保持部66は、識別情報を保持する。
【0014】
宅内機器6については、通信用アダプタの形態であってもよい。通信機能を有していない宅内機器が、通信部61から識別情報保持部66の構成要素を備える通信用アダプタと接続し、通信用アダプタを用いてサービスプロバイダサーバ2と接続してもよい。以降の説明では、宅内機器6が
図1に示す構成要素を備える場合について説明する。
【0015】
操作端末7は、通信部71と、宅内通信部72と、制御部73と、操作受付部74と、表示部75と、サーバ情報保持部76と、を備える。通信部71は、通信装置5および公衆回線3を介して、または公衆回線3を介して、サービスプロバイダサーバ2と通信を行う。宅内通信部72は、宅内4において宅内機器6と直接通信を行う。制御部73は、操作端末7の動作を制御する。具体的に、制御部73は、サービスプロバイダサーバ2に対する登録およびアカウントの作成、宅内機器6との間の通信路の作成、宅内機器6に対する接続先情報および認証情報の設定処理などを行う。操作受付部74は、ユーザーから接続先となる所望のサービスプロバイダサーバ2の選択を受け付ける。表示部75は、ユーザーに対して選択可能な複数のサービスプロバイダサーバ2の情報などを表示する。なお、操作受付部74および表示部75は、一体型のタッチパネル形式の構成であってもよい。サーバ情報保持部76は、接続先情報および認証情報を保持する。
【0016】
操作端末7は、具体的には、ユーザーが所有するタブレット端末、スマートフォン、パソコンなどである。操作端末7は、ユーザーが所望するサービスプロバイダの選択を受け付ける。操作端末7は、各サービスプロバイダで用意されたアプリケーションを用いて各サービスプロバイダサーバ2にアクセスし、ユーザーが所望するサービスプロバイダサーバ2にアカウントを作成する。操作端末7は、各サービスプロバイダで用意されたアプリケーションをダウンロードして実行することによって、上記動作を実施する。
【0017】
つづいて、ネットワークシステム1において、宅内機器6がユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2に接続する動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係るネットワークシステム1において、宅内機器6がユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2に接続する動作を示すシーケンス図である。
【0018】
まず、操作端末7において、操作受付部74は、ユーザーから接続先となる所望のサービスプロバイダの選択を受け付ける(ステップS1)。このとき、表示部75は、ユーザーが選択可能な複数のサービスプロバイダの情報を表示する。制御部73は、通信部71を介して、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダのサーバであるサービスプロバイダサーバ2に接続し、ユーザーの登録を行い、ユーザーのアカウントを作成する(ステップS2)。サービスプロバイダサーバ2において、制御部22は、登録を行ってアカウントを作成したユーザーの情報をユーザー情報保持部23に保存する。操作端末7において、制御部73は、ユーザー登録およびアカウント作成を行ったサービスプロバイダサーバ2を特定する接続先情報、およびサービスプロバイダサーバ2との接続すなわちユーザー登録およびアカウント作成の際に使用した認証情報を、サーバ情報保持部76に保存する。
【0019】
操作端末7において、宅内通信部72は、探索信号を送信して宅内機器6を探索する(ステップS3)。宅内機器6において、宅内通信部63は、探索信号を受信すると、制御部64の制御によって、探索信号に対する応答として、宅内機器6の識別情報を含む応答信号を送信する(ステップS4)。操作端末7において、制御部73は、宅内通信部72が応答信号を受信すると、応答信号で示される宅内機器6の情報、例えば識別情報を表示部75に表示させる。制御部73は、操作受付部74において宅内機器6との接続の承認をユーザーから受け付けると(ステップS5)、宅内通信部72を制御して操作端末7と宅内機器6との間で通信路を作成する(ステップS6)。制御部73は、接続先のサービスプロバイダサーバ2を示す接続先情報およびアカウント作成時に使用した認証情報をサーバ情報保持部76から読み出し、宅内通信部72を介して、接続先情報および認証情報を宅内機器6に通知する(ステップS7)。
【0020】
宅内機器6において、宅内通信部63は、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2と接続してサービスプロバイダサーバ2の接続先情報および認証情報を取得した操作端末7から、接続先情報および認証情報を受信する。制御部64は、宅内通信部63で接続先情報および認証情報を受信すると、接続先情報および認証情報をサーバ情報保持部65に保存する(ステップS8)。制御部64は、サーバ情報保持部65から読み出した接続先情報、認証情報、および識別情報保持部66から読み出した識別情報を用いて、サーバ通信部62および通信部61を介して、サービスプロバイダサーバ2への接続を開始する(ステップS9)。サービスプロバイダサーバ2において、制御部22は、宅内機器6の接続を承認すなわち受け付けると、宅内機器6の識別情報を用いて、接続機器情報保持部24の接続機器リストに承認した宅内機器6を追加して、接続機器リストを更新する(ステップS10)。
【0021】
操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、サービスプロバイダサーバ2に接続機器リストの取得を要求する(ステップS11)。操作端末7からサービスプロバイダサーバ2に接続機器リストの取得を要求するステップS11のタイミングについては、例えば、操作端末7から宅内機器6に接続先情報および認証情報を送信したステップS7の処理から規定された時間経過後であってもよいし、ユーザーからの操作を受け付けてから行ってもよい。サービスプロバイダサーバ2において、制御部22は、通信部21で接続機器リスト取得要求が受信されると、接続機器情報保持部24から接続機器リストを読み出し、通信部21を介して、接続機器リスト取得応答として操作端末7に接続機器リストの情報を送信する(ステップS12)。操作端末7において、制御部73は、通信部71で受信された接続機器リストを表示部75に表示させる。表示部75に表示される接続機器リストには、宅内機器6の情報が含まれている。制御部73は、宅内機器6がユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2に接続したことについて、操作受付部74でユーザーからの承認を受け付けて(ステップS13)、宅内機器6とサービスプロバイダサーバ2との接続動作を終了する。
【0022】
接続動作が終了すると、ネットワークシステム1は通常動作に移行する。なお、通常動作では、操作端末7を持ったユーザーが宅内4の外に出て、操作端末7と宅内機器6とが直接通信できない場合を想定している。以降の実施の形態についても同様とする。具体的に、操作端末7において、制御部73は、操作受付部74でユーザーから宅内機器6に対する操作を受け付けると、通信部71を介して、宅内機器6を指定してサービスプロバイダサーバ2に操作要求を行う(ステップS14)。操作要求としては、例えば宅内機器6が空気調和機の場合、空気調和機に対する温度設定などがある。サービスプロバイダサーバ2において、制御部22は、通信部21で操作要求を受信すると、接続機器情報保持部24の接続機器リストを参照し、通信部21を介して、対応する宅内機器6に操作要求を転送する(ステップS15)。宅内機器6は、操作要求に従った操作を実施する。
【0023】
また、通常動作の他の例として、操作端末7が宅内機器6の状態の情報を取得する動作がある。宅内機器6において、制御部64は、宅内機器6の状態を示す状態通知を、サーバ通信部62および通信部61を介して、定期的にサービスプロバイダサーバ2に送信する(ステップS16)。宅内機器6の状態とは、動作中、停止中などの情報であってもよいし、前述のように宅内機器6が空気調和機の場合には、冷房中、暖房中などの動作モード、または、現在の設定温度などの情報であってもよい。操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、宅内機器6を指定してサービスプロバイダサーバ2に状態取得要求を送信する(ステップS17)。サービスプロバイダサーバ2において、制御部22は、通信部21で状態取得要求を受信すると、通信部21を介して、宅内機器6から取得していた状態通知を状態取得応答として操作端末7に送信する(ステップS18)。
【0024】
このように、ネットワークシステム1において、宅内機器6は、操作端末7から取得した接続先情報および認証情報を用いてサービスプロバイダサーバ2と接続することにより、ユーザーによって選択された所望のサービスプロバイダサーバ2と通信を行うことができる。
【0025】
ここで、ネットワークシステム1を構成する各機器のハードウェア構成について説明する。宅内機器6において、通信部61、サーバ通信部62、および宅内通信部63はインタフェース回路である。サーバ情報保持部65および識別情報保持部66はメモリである。制御部64は処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)およびメモリであってもよい。
【0026】
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
【0027】
処理回路がCPUおよびメモリで構成される場合、宅内機器6の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路では、メモリに記憶されたプログラムをCPUが読み出して実行することにより、各機能を実現する。ここで、CPUは、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
【0028】
宅内機器6の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
【0029】
また、操作端末7において、通信部71および宅内通信部72はインタフェース回路である。操作受付部74はボタンなどの入力部である。表示部75はLCD(Liquid Crystal Display)などのモニタである。サーバ情報保持部76はメモリである。制御部73は処理回路により実現される。操作端末7の処理回路は、宅内機器6の処理回路と同様、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUおよびメモリであってもよい。
【0030】
また、サービスプロバイダサーバ2において、通信部21はインタフェース回路である。ユーザー情報保持部23、接続機器情報保持部24、および対応情報保持部25はメモリである。制御部22は処理回路により実現される。サービスプロバイダサーバ2の処理回路は、宅内機器6の処理回路と同様、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUおよびメモリであってもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ネットワークシステム1において、操作端末7は、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2と接続し、サービスプロバイダサーバ2との接続に必要な接続先情報および認証情報を宅内機器6に通知し、宅内機器6は、操作端末7から通知された接続先情報および認証情報を用いてサービスプロバイダサーバ2と接続する。これにより、ネットワークシステム1において、宅内機器6は、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2と接続して通信を行うことができる。
【0032】
実施の形態2.
実施の形態1では、操作端末7が、宅内機器6に対して、ユーザーが選択したサービスプロバイダサーバ2との接続に必要な接続先情報および認証情報を通知していた。実施の形態2では、予め宅内機器にデフォルト設定されていたサービスプロバイダサーバが、宅内機器に対して、ユーザーが選択したサービスプロバイダサーバとの接続に必要な接続先情報および認証情報を通知する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0033】
図3は、実施の形態2に係るネットワークシステム1aの構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム1aは、サービスプロバイダサーバ2a−1〜2a−3と、通信装置5と、宅内機器6aと、操作端末7と、を備える。
図3において図示を省略しているが、サービスプロバイダサーバ2a−2,2a−3は、サービスプロバイダサーバ2a−1と同様の構成とする。サービスプロバイダサーバ2a−1〜2a−3を区別しない場合、サービスプロバイダサーバ2aと称する。宅内機器6aは、宅内4に配置された機器である。
【0034】
ネットワークシステム1aにおいて、宅内機器6aは、通信装置5および公衆回線3を介して、サービスプロバイダサーバ2a−1〜2a−3のいずれかと接続して通信を行う電気機器である。宅内機器6aは、操作端末7においてユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2aと接続して通信を行う。
【0035】
サービスプロバイダサーバ2aは、
図1に示す実施の形態1のサービスプロバイダサーバ2に、接続先情報保持部26を追加したものである。接続先情報保持部26は、ユーザーによって選択された所望のサービスプロバイダサーバ2aとの接続の際に使用する接続先情報および認証情報を保持する。
【0036】
宅内機器6aは、
図1に示す実施の形態1の宅内機器6に、デフォルト情報保持部67を追加したものである。デフォルト情報保持部67は、予め宅内機器6aが接続するサービスプロバイダサーバ2aとしてデフォルト設定されたサービスプロバイダサーバ2aを示す情報を保持する。
【0037】
つづいて、ネットワークシステム1aにおいて、宅内機器6aがユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2aに接続する動作について説明する。
図4は、実施の形態2に係るネットワークシステム1aにおいて、宅内機器6aがユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2aに接続する動作を示すシーケンス図である。ここでは、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2aをサービスプロバイダサーバ2a−1として、所望サービスプロバイダサーバ2a−1と記載する。また、宅内機器6aでデフォルト設定されていたサービスプロバイダサーバ2aをサービスプロバイダサーバ2a−2として、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2と記載する。所望サービスプロバイダサーバ2a−1は第1のサービスプロバイダサーバであり、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2は第2のサービスプロバイダサーバである。
【0038】
ステップS1からステップS6までの処理は、
図2に示す実施の形態1のシーケンス図のステップS1からステップS6において、サービスプロバイダサーバ2の部分を所望サービスプロバイダサーバ2a−1と読み替えることで同様の処理となる。なお、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報を第1の接続先情報とする。
【0039】
操作端末7において、制御部73は、宅内通信部72を介して、宅内機器6aに対して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の情報の取得を要求する(ステップS21)。宅内機器6aにおいて、制御部64は、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の情報としてデフォルト情報保持部67からデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の接続先情報を読み出し、識別情報保持部66から宅内機器6aを識別するための識別情報を読み出し、読み出した接続先情報および識別情報を、宅内通信部63を介して操作端末7に通知する(ステップS22)。デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の接続先情報を第2の接続先情報とする。
【0040】
操作端末7において、制御部73は、宅内通信部72を介して、宅内機器6aからデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の接続先情報および宅内機器6aの識別情報を受信すなわち取得する。操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、宅内機器6aの識別情報、接続先の所望サービスプロバイダサーバ2a−1を示す接続先情報、およびアカウント作成時に使用した認証情報をデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2に通知する(ステップS23)。デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2において、制御部22は、通信部21で受信した宅内機器6aの識別情報、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報を、接続先情報保持部26に保存する。また、操作端末7において、制御部73は、宅内通信部72を介して、宅内機器6aに対して、接続するサービスプロバイダサーバ2aをデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2から変更することを要求する接続先変更要求を送信する(ステップS24)。
【0041】
宅内機器6aにおいて、制御部64は、宅内通信部63で接続先変更要求を受信すると、サーバ通信部62および通信部61を介して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2に接続先変更要求を送信する(ステップS25)。このとき、制御部64は、識別情報保持部66から宅内機器6aを識別するための識別情報を読み出し、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2に送信する。デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2において、制御部22は、通信部21で接続先変更要求を受信すると、宅内機器6aの識別情報を用いて接続先情報保持部26を参照し、宅内機器6aの識別情報とともに保存している所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報を読み出す。制御部22は、通信部21を介して、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報を宅内機器6aに送信する(ステップS26)。宅内機器6aにおいて、通信部61およびサーバ通信部62は、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2から、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報を受信する。制御部64は、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報を、サーバ情報保持部65に保存する(ステップS8)。制御部64は、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報、認証情報および識別情報を用いて所望サービスプロバイダサーバ2a−1と接続する処理を行う(ステップS9)。以降の処理は、
図2に示す実施の形態1のときの処理と同様である。
【0042】
なお、サービスプロバイダサーバ2aおよび宅内機器6aのハードウェア構成については、実施の形態1で説明したサービスプロバイダサーバ2および宅内機器6と同様の構成となる。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ネットワークシステム1aにおいて、操作端末7は、ユーザーによって選択された所望サービスプロバイダサーバ2a−1と接続し、所望サービスプロバイダサーバ2a−1との接続に必要な接続先情報および認証情報をデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2に通知する。デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2は、所望サービスプロバイダサーバ2a−1との接続に必要な接続先情報および認証情報を宅内機器6aに通知し、宅内機器6aは、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2から通知された接続先情報および認証情報を用いて所望サービスプロバイダサーバ2a−1と接続する。この場合においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0044】
また、ネットワークシステム1aは、実施の形態1のネットワークシステム1と比較しで、宅内機器6aに対する所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報の通知方法を、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2から通知する方法に限定する。これにより、ネットワークシステム1aは、いたずらなどによる所望サービスプロバイダサーバ2a−1の接続先情報および認証情報の変更を回避することができる。
【0045】
実施の形態3.
実施の形態2では、宅内機器6aは、デフォルト設定されていたデフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2に代えて、所望サービスプロバイダサーバ2a−1に接続していた。実施の形態3では、デフォルトサービスプロバイダサーバが所望サービスプロバイダサーバと接続し、宅内機器6aは、デフォルトサービスプロバイダサーバおよび所望サービスプロバイダサーバを介して、操作端末7と接続する。実施の形態2と異なる部分について説明する。
【0046】
図5は、実施の形態3に係るネットワークシステム1bの構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム1bは、サービスプロバイダサーバ2b−1〜2b−3と、通信装置5と、宅内機器6aと、操作端末7と、を備える。
図5において図示を省略しているが、サービスプロバイダサーバ2b−2,2b−3は、サービスプロバイダサーバ2b−1と同様の構成とする。サービスプロバイダサーバ2b−1〜2b−3を区別しない場合、サービスプロバイダサーバ2bと称する。
【0047】
サービスプロバイダサーバ2bは、
図3に示す実施の形態2のサービスプロバイダサーバ2aから接続先情報保持部26を削除し、デフォルト情報保持部27を追加したものである。デフォルト情報保持部27は、操作端末7から取得した、予め宅内機器6aが接続するサービスプロバイダサーバ2bとしてデフォルト設定されたサービスプロバイダサーバ2bを示す情報を保持する。
【0048】
つづいて、ネットワークシステム1bにおいて、宅内機器6aがユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2bに接続する動作について説明する。
図6は、実施の形態3に係るネットワークシステム1bにおいて、宅内機器6aがユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2bに接続する動作を示すシーケンス図である。ここでは、ユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2bをサービスプロバイダサーバ2b−1として、所望サービスプロバイダサーバ2b−1と記載する。また、宅内機器6aでデフォルト設定されていたサービスプロバイダサーバ2bをサービスプロバイダサーバ2b−2として、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2と記載する。所望サービスプロバイダサーバ2b−1は第1のサービスプロバイダサーバであり、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2は第2のサービスプロバイダサーバである。
【0049】
ステップS1からステップS6およびステップS21,S22までの処理は、
図4に示す実施の形態2のシーケンス図のステップS1からステップS6およびステップS21,S22において、所望サービスプロバイダサーバ2a−1の部分を所望サービスプロバイダサーバ2b−1と読み替え、デフォルトサービスプロバイダサーバ2a−2の部分をデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2と読み替えることで同様の処理となる。
【0050】
操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、宅内機器6aの識別情報、およびデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2の接続先情報を所望サービスプロバイダサーバ2b−1に通知する(ステップS31)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、通信部21で受信した宅内機器6aの識別情報、およびデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2の接続先情報を、デフォルト情報保持部27に保存する。操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に対して、連携先サービスプロバイダサーバ情報として、所望サービスプロバイダサーバ2b−1の接続先情報を通知する(ステップS32)。また、制御部73は、宅内通信部72を介して、宅内機器6aに対して、サービス開始要求を行う(ステップS33)。宅内機器6aにおいて、制御部64は、サーバ通信部62および通信部61を介して、デフォルト情報保持部67に保持されているデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2の接続先情報、および識別情報保持部66に保存されている識別情報を用いて、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に接続すなわち登録を行う(ステップS34)。
【0051】
操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、所望サービスプロバイダサーバ2b−1に接続機器リストの取得を要求する(ステップS11)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、通信部21で接続機器リスト取得要求が受信されると、通信部21を介して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に宅内機器6aの登録状態を確認する(ステップS35)。デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2において、制御部22は、接続機器情報保持部24の接続機器リストを参照し、登録状態の応答として、接続機器リストの情報を送信する(ステップS36)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2から取得した接続機器リストの情報を用いて、接続機器情報保持部24の接続機器リストを更新する(ステップS37)。
【0052】
所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、接続機器情報保持部24から接続機器リストを読み出し、通信部21を介して、接続機器リスト取得応答として操作端末7に接続機器リストの情報を送信する(ステップS12)。操作端末7において、制御部73は、通信部71で受信された接続機器リストを表示部75に表示させる。表示部75に表示される接続機器リストには、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2と接続している宅内機器6aの情報が含まれている。制御部73は、宅内機器6aがユーザーによって選択された所望サービスプロバイダサーバ2b−1に接続したことについて、操作受付部74でユーザーからの承認を受け付けて(ステップS13)、宅内機器6aと所望サービスプロバイダサーバ2b−1との接続動作を終了する。
【0053】
接続動作が終了すると、ネットワークシステム1bは通常動作に移行する。具体的に、操作端末7において、制御部73は、操作受付部74でユーザーから宅内機器6aに対する操作を受け付けると、通信部71を介して、宅内機器6aを指定して、所望サービスプロバイダサーバ2b−1に操作要求を行う(ステップS41)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、通信部21で操作要求を受信すると、デフォルト情報保持部27を参照し、通信部21を介して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に操作要求を転送する(ステップS42)。デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2において、制御部22は、通信部21で操作要求を受信すると、接続機器情報保持部24を参照し、通信部21を介して、宅内機器6aに操作要求を転送する(ステップS43)。宅内機器6aにおいて、通信部61およびサーバ通信部62は、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2と通信を行い、操作端末7から送信された操作要求を、ユーザーによって選択された所望サービスプロバイダサーバ2b−1およびデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2を経由して受信する。宅内機器6aは、操作要求に従った操作を実施する。
【0054】
また、通常動作の他の例として、操作端末7が宅内機器6aの状態の情報を取得する動作がある。宅内機器6aにおいて、制御部64は、宅内機器6aの状態を示す状態通知を、サーバ通信部62および通信部61を介して、定期的にデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に送信する(ステップS44)。操作端末7において、制御部73は、通信部71を介して、宅内機器6aを指定して所望サービスプロバイダサーバ2b−1に状態取得要求を送信する(ステップS45)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、通信部21で状態取得要求を受信すると、デフォルト情報保持部27を参照し、通信部21を介して、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に状態取得要求を転送する(ステップS46)。デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2において、制御部22は、通信部21で状態取得要求を受信すると、通信部21を介して、宅内機器6aから取得していた状態通知を状態取得応答として所望サービスプロバイダサーバ2b−1に送信する(ステップS47)。所望サービスプロバイダサーバ2b−1において、制御部22は、通信部21を介して、状態取得応答を操作端末7に転送する(ステップS48)。
【0055】
なお、サービスプロバイダサーバ2bのハードウェア構成については、実施の形態1で説明したサービスプロバイダサーバ2と同様の構成となる。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ネットワークシステム1bにおいて、操作端末7は、ユーザーによって選択された所望サービスプロバイダサーバ2b−1と接続し、所望サービスプロバイダサーバ2b−1にデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2の接続先情報を通知する。また、操作端末7は、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2に対して、連携先サービスプロバイダサーバ情報として、所望サービスプロバイダサーバ2b−1の接続先情報を通知する。宅内機器6aは、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2と接続し、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2を介して所望サービスプロバイダサーバ2b−1と接続する。この場合においても、宅内機器6aは、デフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2を介して所望サービスプロバイダサーバ2b−1と通信を行うことができることから、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0057】
また、ネットワークシステム1bにおいて、宅内機器6aは、自身のデフォルトサービスプロバイダサーバ2b−2の設定を変更することなく、所望サービスプロバイダサーバ2b−1と接続して通信を行うことができる。
【0058】
実施の形態4.
実施の形態1から実施の形態3において、宅内機器6,6aは、宅内機器6,6aが製造された段階などにおいて予め設定されていた識別情報を使用していた。実施の形態4では、宅内機器の識別情報をサービスプロバイダサーバが生成する。ここでは、実施の形態1を例にして説明するが、実施の形態2,3にも適用可能である。実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0059】
図7は、実施の形態4に係るネットワークシステム1cの構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム1cは、サービスプロバイダサーバ2c−1〜2c−3と、通信装置5と、宅内機器6と、操作端末7と、を備える。
図7において図示を省略しているが、サービスプロバイダサーバ2c−2,2c−3は、サービスプロバイダサーバ2c−1と同様の構成とする。サービスプロバイダサーバ2c−1〜2c−3を区別しない場合、サービスプロバイダサーバ2cと称する。
【0060】
サービスプロバイダサーバ2cは、
図1に示す実施の形態1のサービスプロバイダサーバ2に、識別情報生成部28を追加したものである。識別情報生成部28は、操作端末7からユーザーの登録およびユーザーのアカウントの作成があった場合、宅内機器6の識別情報を生成する。
【0061】
つづいて、ネットワークシステム1cにおいて、宅内機器6がユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2cに接続する動作について説明する。
図8は、実施の形態4に係るネットワークシステム1cにおいて、宅内機器6がユーザーによって選択されたサービスプロバイダサーバ2cに接続する動作を示すシーケンス図である。
【0062】
ステップS1,S2の処理は、
図2に示す実施の形態1のシーケンス図のステップS1,S2と同様の処理となる。サービスプロバイダサーバ2cにおいて、識別情報生成部28は、操作端末7からの登録が終了すると宅内機器6の識別情報を生成し、通信部21を介して、生成した識別情報を操作端末7に通知する(ステップS51)。操作端末7cにおいて、制御部73は、ユーザーの登録およびアカウント作成を行ったサービスプロバイダサーバ2cについての接続先情報および認証情報とともに、取得した識別情報をサーバ情報保持部76に保存する。
【0063】
ステップS3からステップS6までの処理は、
図2に示す実施の形態1のシーケンス図のステップS3からステップS6と同様の処理となる。操作端末7cにおいて、制御部73は、接続先情報、認証情報および識別情報をサーバ情報保持部76から読み出し、宅内通信部72を介して、接続先情報、認証情報および識別情報を宅内機器6に通知する(ステップS52)。宅内機器6において、制御部64は、宅内通信部63で接続先情報、認証情報および識別情報を受信すると、接続先情報および認証情報をサーバ情報保持部65に保存し、識別情報を識別情報保持部66に保存する(ステップS53)。制御部64は、サービスプロバイダサーバ2cの接続先情報、認証情報および識別情報を用いてサービスプロバイダサーバ2cと接続する処理を行う(ステップS9)。以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0064】
なお、サービスプロバイダサーバ2cのハードウェア構成については、実施の形態1で説明したサービスプロバイダサーバ2と同様の構成となる。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ネットワークシステム1cにおいて、サービスプロバイダサーバ2cは、宅内機器6の識別情報を生成して操作端末7に通知し、操作端末7は、宅内機器6の識別情報を宅内機器6に通知し、宅内機器6は、サービスプロバイダサーバ2cで生成された識別情報を使用する。これにより、ネットワークシステム1cは、実施の形態1などのように予め宅内機器6の出荷時に設定された識別情報を利用する場合と比較して、実際のサービス利用開始時に識別情報を宅内機器6に設定することによって、宅内機器6のなりすましの可能性を低減することができる。
【0066】
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。