【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)本発明に係るミルは、円筒状の内刃本体の内周面に周方向と交わる方向へ突設した複数の内刃を、内刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて配してなる内刃部材と、内刃本体内に挿入された柱状の外刃本体の周面に、前記内刃と交差する複数の外刃を、外刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて配してなる外刃部材と、前記外刃本体にその回転軸上に固定したシャフトとを備え、該シャフトによって外刃部材を所定方向へ回転させるように構成してなり、内刃本体及び外刃本体の一端側である入側に投入された被破砕物を前記内刃と外刃とで挟んでこれを破砕し、内刃本体及び外刃本体の出側から排出するようになしたミルにおいて、前記外刃本体の周面には、その頂点を外刃本体の出側端縁に位置させ、外刃本体の中心軸と平行な中心軸を有する半円錐形状の部分を有し、大きさが相対的に異なる複数種類の凹部が、周方向へ複数、互いに相隣らせて設けてあり、各凹部において、相隣る凹部間を隔てる一対の隔壁であって、半円錐形状の斜辺に対応する部分の内、外刃部材の回転方向側とは反対側の部分をそれぞれ外刃になしてあり、また、外刃本体の入側端面には、所定凹部に連通し被破砕物を受入れるための受口が設けてあることを特徴とする。
【0014】
本発明のミルにあっては、円筒状の内刃本体の内周面に周方向と交わる方向へ突設した複数の内刃を、内刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて配してなる内刃部材と、内刃本体内に挿入された柱状の外刃本体の周面に、前記内刃と交差する複数の外刃を、外刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて配してなる外刃部材と、前記外刃本体にその回転軸上に固定したシャフトとを備えている。そして、シャフトによって外刃部材を所定方向へ回転させ、内刃本体及び外刃本体の一端側である入側に投入された被破砕物を前記内刃と外刃とで挟んでこれを破砕し、内刃本体及び外刃本体の出側から排出するようになしてある。
【0015】
前述した外刃本体の周面には、その頂点を外刃本体の出側端縁に位置させ、外刃本体の中心軸と平行な中心軸を有する半円錐形状の部分を有し、縦断面面積たる大きさが相対的に異なる複数種類の凹部が、周方向へ複数、互いに相隣らせて設けてある。そして、各凹部において、相隣る凹部間を隔てる一対の隔壁であって、半円錐形状の斜辺に対応する部分の内、外刃部材の回転方向側とは反対側の部分をそれぞれ外刃になしてある。一方、外刃本体の入側端面には、所定凹部に連通し被破砕物を受入れるための受口が設けてある。
【0016】
このようなミルでは、外刃本体の入側端面に設けられた受口から所定凹部内へ被破砕物が投入され、該被破砕物は、内刃本体の内周面に設けられた複数の内刃との交差によって挟まれ、破砕される。このとき、外刃と内刃との交差位置は、外刃本体が回転するのに伴って、外刃本体及び内刃本体の出側から入側に向けて漸次移動するため、破砕された被破砕物は当該凹部内で舞い上げられ、一部はその粒径に応じて相隣る他の凹部へ漸次移動し、移動した他の凹部に設けられた外刃と内刃本体の内周面に設けられた各内刃との交差によって、更に破砕される。そして、各凹内において、被破砕物は、その粒径が相対的に小さくなるに従って、外刃本体及び内刃本体の出側から外へ排出される。これによって、破砕効率を相対的に高くすることが出来る。
【0017】
また、各凹部内へ移動した被破砕物はそこで破砕される一方、破砕された被破砕物が各凹部内で舞い上げられるため、当該凹部の内部では被破砕物同士が圧接されずに、被破砕物同士間に隙間が生じた状態が保たれる。これによって、被破砕物が過度に破砕されることが防止され、被破砕物の微紛化を回避して、より均一な粒径の被破砕物を生成することができる。
【0018】
(2)本発明に係るミルは、外刃本体の出側端縁を頂点とし、外刃本体の入側端縁に亘って半円錐形状になした複数の第1凹部が、外刃本体の周方向へ適宜の間隔で設けてあり、少なくとも、相隣る第1凹部の間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁に亘って半円錐形状になした部分を有する複数の第2凹部が設けてあり、相隣る第1凹部と第2凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした部分を有する複数の第3凹部が設けてあることを特徴とする。
【0019】
本発明のミルにあっては、外刃本体の出側端縁を頂点とし、外刃本体の入側端縁に亘って半円錐形状になした複数の第1凹部が、外刃本体の周方向へ適宜の間隔で設けてある。前述した受口は第1凹部に連通させてある。
【0020】
また、少なくとも、相隣る第1凹部の間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁に亘って半円錐形状になした部分を有する複数の第2凹部が設けてあり、相隣る第1凹部と第2凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした部分を有する複数の第3凹部が設けてある。
【0021】
このように、相隣る第1凹部の間にそれぞれ第2凹部を形成し、相隣る第1凹部と第2凹部との間にそれぞれ第3凹部を形成することによって、第1凹部で破砕された被破砕物は、より小さい第2凹部、第3凹部へ効率的に順次移動しつつ、第2凹部、第3凹部内で更に破砕されるため、破砕効率を更に高くすることが出来る。
【0022】
(3)本発明に係るミルは、外刃本体の外径に応じて更に、相隣る第1凹部と第3凹部との間、又は相隣る第2凹部と第3凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした、又は外刃本体の出側端縁を頂点とし、第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした複数の第4凹部が設けてあり、相隣る第1凹部と第4凹部との間、相隣る第2凹部と第4凹部との間、又は相隣る第3凹部と第4凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第4凹部の隔壁に亘って半円錐形状になした、若しくは外刃本体の出側端縁を頂点とし、第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第4凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした、又は外刃本体の出側端縁を頂点とし、第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第4凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした複数の第5凹部が設けてあることを特徴とする。
【0023】
本発明のミルにあっては、外刃本体の外径に応じて更に、相隣る第1凹部と第3凹部との間、又は相隣る第2凹部と第3凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした、又は外刃本体の出側端縁を頂点とし、第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした複数の第4凹部が設けてあり、相隣る第1凹部と第4凹部との間、相隣る第2凹部と第4凹部との間、又は相隣る第3凹部と第4凹部との間にそれぞれ、外刃本体の出側端縁を頂点とし、第1凹部の隔壁及び第4凹部の隔壁に亘って半円錐形状になした、若しくは外刃本体の出側端縁を頂点とし、第2凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第4凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした、又は外刃本体の出側端縁を頂点とし、第3凹部の斜辺に対応する部分の隔壁及び第4凹部の斜辺に対応する部分の隔壁に亘って半円錐形状になした複数の第5凹部が設けてある。
【0024】
このように、外刃本体の外径に応じて更に、第4凹部、第5凹部を形成するため、外刃本体の周面を複数の凹部でより高密度に覆うことができ、破砕効率を更に高くすることが出来る。このとき、相隣る第1凹部と第3凹部との間、又は相隣る第2凹部と第3凹部との間に第4凹部を形成し、また、相隣る第1凹部と第4凹部との間、相隣る第2凹部と第4凹部との間、又は相隣る第3凹部と第4凹部との間に第5凹部を形成するため、破砕が進んだ被破砕物を効率的に第4凹部又は第5凹部へ移動させることができ、全体として破砕効率を向上させることができる。
【0025】
(4)本発明に係るミルは、前記内刃部材には、内刃本体の中心軸と平行をなす軸に対して前記外刃の傾斜方向とは反対の方向へ傾斜させた複数の第1内刃が設けてあることを特徴とする。
【0026】
前述したように、相隣る凹部間を隔てる一対の隔壁であって、半円錐形状の斜辺に対応する部分の内、外刃部材の回転方向側とは反対側の部分をそれぞれ外刃になしてある。これに対して、内刃部材には、内刃本体の中心軸と平行をなす軸に対して外刃の傾斜方向とは反対の方向へ傾斜させた複数の第1内刃が設けてあり、かかる第1内刃と外刃とによって鋏のように被破砕物を挟んで、効率的にこれを破砕することができる。
【0027】
ここで、第1内刃と外刃との挟み角の角度は適宜に設定することができるが、挟み角が30°±5°に設定した場合、被破砕部に対する破砕力が相対的に高いため好適である。
【0028】
(5)本発明に係るミルは、前記第1内刃は、内刃本体の出側から所定寸法入側の位置から入側縁まで延設してあり、内刃本体の出側から所定寸法入側の位置から出側縁までの領域には、前記軸に対して第1内刃の傾斜方向とは反対の方向へ傾斜させた複数の第2内刃が、内刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて突設してあることを特徴とする。
【0029】
本発明のミルにあっては、前述した第1内刃は、内刃本体の出側から所定寸法入側の位置から入側縁まで延設してあり、これによって、前述した如く各凹部内で、被破砕物を舞い上げつつこれを破砕することができる。
【0030】
一方、内刃本体の出側から所定寸法入側の位置から出側縁までの領域には、前記軸に対して第1内刃の傾斜方向とは反対の方向へ傾斜させた複数の第2内刃が、内刃本体の周方向へ適宜距離を隔てて突設してある。かかる第2内刃と前述した外刃との交差位置は、外刃本体が回転するのに伴って、内刃本体及び外刃本体の入側から出側に向けて漸次移動するため、破砕された被破砕物には当該出側へ押し出される力が印加される。これによって、被破砕物が過度に破砕されることが防止され、所定の粒度まで破砕された被破砕物が円滑に内刃本体及び外刃本体から排出されるため、より均一な粒径の被破砕物が生成される。
【0031】
(6)本発明に係るミルは、前記外刃本体の出側端縁の部分は、端縁に向かうに従って漸次縮経するテーパ部になしてあることを特徴とする。
【0032】
本発明のミルにあっては、前述した外刃本体の出側端縁の部分は、端縁に向かうに従って漸次縮経するテーパ部になしてあるため、内刃本体及び外刃本体によって破砕された被破砕物は、内刃本体及び外刃本体の出側からより円滑に排出される。従って、被破砕物が過度に破砕されることが防止される。
【0033】
(7)本発明に係るミルは、前記内刃本体の出側端面には、回転駆動される外刃本体の出側から排出される被破砕物に当接して、これを外刃本体の表面から除去する複数の除去用凸部が内刃本体の周方向へ適宜の間隔で設けてあることを特徴とする。
【0034】
本発明のミルにあっては、前述した内刃本体の出側端面に複数の除去用凸部が内刃本体の周方向へ適宜の間隔で設けてあり、各除去用凸部は、回転駆動される外刃本体の出側から排出される被破砕物に当接して、これを外刃本体の表面から除去する。従って、内刃本体及び外刃本体によって破砕された被破砕物は、内刃本体及び外刃本体の出側から更に円滑に排出され、被破砕物が過度に破砕されることが防止される。
【0035】
(8)本発明に係るミルは、前記内刃部材及び外刃部材の入側に、被破砕物を収納する筒状の収納部が配設してあり、前記内刃本体は収納部の一端縁に着脱可能に連結してあり、収納部内には前記シャフトをその長手方向へ進退可能に受ける受け部が設けてあり、シャフトを後退させた場合、該シャフトが固定された外刃部材が収納部内に格納されるように構成してあることを特徴とする。
【0036】
本発明のミルにあっては、前述した内刃部材及び外刃部材の入側に、被破砕物を収納する筒状の収納部が配設してあり、内刃本体は収納部の一端縁に着脱可能に連結してある。従って、収納部の一端縁から内刃本体を脱離させることによって、内刃本体の内外を容易に清掃することができる。
【0037】
このとき、収納部内には前記シャフトをその長手方向へ進退可能に受ける受け部が設けてあり、シャフトを後退させた場合、シャフトが固定された外刃部材が収納部内に格納されるように構成してある。収納部の一端縁から内刃本体を脱離させるに当たって、予め外刃部材を収納部内に格納させておくことによって、外刃本体に設けられた外刃に指等が接触することが回避され、内刃本体を安全に脱離させることができる。
【0038】
また、収納部の一端縁から内刃本体を脱離させた状態で、収納部内に格納された外刃部材を収納部から外へ抜出することによって、外刃部材を容易に清掃することができる。
【0039】
(9)本発明に係るミルは、前記シャフトの外刃本体とは反対の端部側に、シャフトの収納部から垂下される部分の長さを調整するための垂下長調整領域が螺設してあり、該垂下長調整領域の外周面には、前記受け部に当接して、調整した垂下長の位置を保持するための保持具が螺合してあることを特徴とする。
【0040】
本発明のミルにあっては、前記シャフトの外刃本体とは反対の端部側に、シャフトの収納部から垂下される部分の長さを調整するための垂下長調整領域が螺設してあり、この垂下長調整領域の外周面には、シャフトを受ける受け部に当接して、調整した垂下長の位置を保持するための保持具が螺合してある。垂下長調整領域の長手方向における保持具の相対位置を調整することによって、内刃本体とこれに挿入された外刃本体との間隙を調整し、破砕された被破砕物の粒度を調整する。このとき、調整した垂下長の位置が保持部によって保持されるため、前述した如くシャフトが固定された外刃部材を収納部内に格納させた前後において、内刃本体と外刃本体との間隙は一定に保持され、破砕される被破砕物の粒度を一定に保持することができる。
【0041】
(10)本発明に係るミルは、前記保持具は、当該保持具がシャフト周りに回転することを禁止する環状の禁止部材と、該禁止部材と噛合する環状の噛合部材と、該噛合部材との間に前記禁止部材を挟持する環状の挟持部材とを具備しており、前記シャフトの垂下長調整領域には、シャフトの中心軸と平行をなす縦溝が凹設してあり、前記禁止部材には前記縦溝に内嵌する第1突起部、及び、前記噛合部材に噛合する第2突起部が設けてあり、前記噛合部材の禁止部材に対向する部分には、前記第2突起部が嵌入し得るようになした複数の嵌合部が噛合部材の周方向へ適宜の距離を隔てて設けてあり、噛合部材及び挟持部材はシャフトの垂下長調整領域に螺着してあり、禁止部材はシャフトの垂下長調整領域に遊嵌してあることを特徴とする。
【0042】
本発明のミルにあっては、前述した保持具は、当該保持具がシャフト周りに回転することを禁止する環状の禁止部材と、この禁止部材と噛合する環状の噛合部材と、噛合部材との間に禁止部材を挟持する環状の挟持部材と具備している。一方、シャフトの垂下長調整領域には、シャフトの中心軸と平行をなす縦溝が凹設してある。
【0043】
そして、禁止部材には、シャフトの縦溝に内嵌する第1突起部、及び、噛合部材に噛合する第2突起部が設けてあり、第1突起部がシャフトの縦溝に内嵌し、第2突起部が噛合部材に噛合することによって、噛合部材がシャフト周りに回転することが禁止される。この噛合部材の禁止部材に対向する部分には、第2突起部が嵌入し得るようになした複数の嵌合部が噛合部材の周方向へ適宜の距離を隔てて設けてあり、噛合部材をシャフト周りに回転させた場合であっても、いずれかの嵌合部に第2突起部が嵌入し得るようになっている。
【0044】
ここで、噛合部材及び挟持部材はシャフトの垂下長調整領域に螺着してあり、禁止部材はシャフトの垂下長調整領域に遊嵌してある。
【0045】
垂下長調整領域における保持具の相対位置を変更する場合、挟持部材を回転させて禁止部材から離隔させるとともに、禁止部材を噛合部材から離隔させて、嵌合部から第2突起部を抜出させた後、噛合部材を正逆回転させて垂下長調整領域における噛合部材の相対位置を変更する。その状態で、禁止部材を噛合部材に当接させて、第2突起部を嵌合部に嵌合させ、その後、挟持部材を回転させて禁止部材を挟持固定する。
【0046】
これによって、固定部材がシャフト周りに回転することが禁止され、垂下長調整領域における保持具の相対位置が固定される。
【0047】
(11)本発明に係るミルは、前記シャフトの長手方向の適宜位置には凸部が設けてあり、前記受け部の内周面には、シャフトの凸部が嵌入する溝が受け部の厚さ方向の全域に亘って設けてあり、シャフトが後退される際に前記凸部が前記溝内を通過し、当該凸部が溝から抜出して受け部に係止し得るように構成してあることを特徴とする。
【0048】
本発明のミルにあっては、前述したシャフトの長手方向の適宜位置には凸部が設けてあり、収納部内に設けられた受け部の内周面には、シャフトの凸部が嵌入する溝が受け部の厚さ方向の全域に亘って設けてある。シャフトが後退される際に当該シャフトの凸部が受け部の溝内を通過する。そして、凸部を溝から抜出させ、シャフトを回動させることによって、凸部と溝との位置を異ならせ、凸部を受け部に係止させることができる。この場合、前述した如く外刃部材が収納部内に格納されるが、凸部が受け部に係止されることによって、シャフトを開放した場合であっても、外刃部材が落下することが防止される。
【0049】
(12)本発明に係る支持具は、(1)から(11)のいずれかに記載のミルを支持するための支持具であって、所定距離を隔てて立設した一対の側壁部と、両側壁部の間に、側壁部の高さ方向へ距離を隔ててそれぞれ架設した第1支持部及び第2支持部とを備え、前記第1
支持部には、前記ミルを貫通支持する支持孔が開設してあり、前記第2
支持部の第1支持孔に対向する位置には、ミルから排出される被破砕物を収容する収容器を保持する保持孔又は保持凹部が設けてあることを特徴とする。
【0050】
本発明の支持具にあっては、(1)から(11)のいずれかに記載のミルを支持するための支持具であって、所定距離を隔てて立設した一対の側壁部と、両側壁部の間に、側壁部の高さ方向へ距離を隔ててそれぞれ架設した第1支持部及び第2支持部とを備え、前記第1
支持部には、前記ミルを貫通支持する支持孔が開設してあり、前記第2
支持部の第1支持孔に対向する位置には、ミルから排出される被破砕物を収容する収容器を保持する保持孔又は保持凹部が設けてある。第1支持部の支持孔に(1)から(11)のいずれかに記載のミルを嵌入させる一方、第1支持部の保持孔又は保持凹部に、例えばドリッパー又は保存瓶といった収容器を嵌め込むことによって、収容器とミルとを上下に対向するように配置する。この状態で、ミルをして被破砕物を破砕させることによって、ミルから排出される被破砕物を直接、収容器内へ投下収容することができる。
【0051】
(13)本発明に係る支持具は、前記第1支持部は両側壁部に着脱可能に固定してあることを特徴とする。
【0052】
本発明の支持具にあっては、第1支持部は両側壁部に着脱可能に固定してあり、これによって、収容器に収容された被破砕物に影響を及ぼすことなく、支持具から収容器を脱離させることができる。