特許第6964905号(P6964905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6964905
(24)【登録日】2021年10月22日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】距離測定装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G01S 17/86 20200101AFI20211028BHJP
   G01C 3/06 20060101ALI20211028BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20211028BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20211028BHJP
   G01S 17/08 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   G01S17/86
   G01C3/06 120Q
   A63B69/36 Z
   A63B71/06 F
   G01S17/08
【請求項の数】10
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2020-528915(P2020-528915)
(86)(22)【出願日】2018年4月18日
(65)【公表番号】特表2021-508034(P2021-508034A)
(43)【公表日】2021年2月25日
(86)【国際出願番号】KR2018004485
(87)【国際公開番号】WO2019107675
(87)【国際公開日】20190606
【審査請求日】2020年5月26日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0159897
(32)【優先日】2017年11月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュノ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リム,フンドン
(72)【発明者】
【氏名】パク,タエクェン
(72)【発明者】
【氏名】チン,サンイル
【審査官】 渡辺 慶人
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0031030(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0010359(US,A1)
【文献】 特開2016−048825(JP,A)
【文献】 特開2015−150061(JP,A)
【文献】 特開2008−203188(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0109577(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/48 − 7/51
17/00 − 17/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を出力する出力部、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、
現在位置を取得する位置取得センサ、
ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、
傾いたティルト角度を測定する傾きセンサ、および
前記メモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算し、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算し、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を前記出力部に出力する制御部
方位角を測定する方位角センサを含み、
前記制御部は、前記方位角が前記現在位置から前記ゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角と前記現在位置から前記ゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角との間の範囲に含まれると、前記水平距離を出力し、
前記第2地点および前記第3地点は、前記第1距離を半径の長さとする扇形の弧の長さが所定の長さを満足するとき、前記扇形の二つの半径と前記弧が接する二つの地点である距離測定装置。
【請求項2】
前記扇形の中心角は、前記現在位置と前記第1地点との間の連結線によって二等分される、請求項に記載の距離測定装置。
【請求項3】
情報を出力する出力部、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、
現在位置を取得する位置取得センサ、
ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、
傾いたティルト角度を測定する傾きセンサ、および
前記メモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算し、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算し、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を前記出力部に出力する制御部、
方位角を測定する方位角センサを含み、
前記制御部は、前記方位角が前記現在位置から前記ゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角と前記現在位置から前記ゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角との間の範囲に含まれると、前記水平距離を出力し、
前記第2地点および前記第3地点は、前記ゴルフコースのグリーンの中心地点を中心とし、あらかじめ設定した距離を半径とする円に、前記現在位置を通る2つの直線が各々接する地点であり、
前記第1地点は、前記円上の前記現在位置からの最長地点である距離測定装置。
【請求項4】
情報を出力する出力部、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、
現在位置を取得する位置取得センサ、
ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、
傾いたティルト角度を測定する傾きセンサ、および
前記メモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算し、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算し、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を前記出力部に出力する制御部を含み、
前記制御部は、前記現在位置の高度、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットの高度を計算し、前記ターゲットの高度が前記マップ情報から取得されたホール(hole)の高度と前記ホールの高度から所定の高さを合算した高度との間に含まれると、前記ターゲットまでの水平距離を計算する距離測定装置。
【請求項5】
情報を出力する出力部、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、
現在位置を取得する位置取得センサ、
ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、
傾いたティルト角度を測定する傾きセンサ、および
前記メモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算し、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算し、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を前記出力部に出力する制御部を含み、
前記制御部は、前記水平距離が前記第1距離外であれば、再測定の案内メッセージを前記出力部に出力する距離測定装置。
【請求項6】
位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、
制御部が、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、
距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、
傾きセンサが傾いたティルト角度を測定する段階、
前記制御部が前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算する段階、
前記制御部が前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算する段階、および
前記制御部が、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を出力部に出力する段階、
方位角センサが、前記距離測定装置が向かう方位角を測定する段階、および
前記制御部は、前記方位角が前記現在位置から前記ゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角と前記現在位置から前記ゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角との間の範囲に含まれると、前記水平距離を出力する段階を含み、
前記第2地点および前記第3地点は、前記第1距離を半径の長さとする扇形の弧の長さが所定の長さを満足するとき、前記扇形の二つの半径と前記弧が接する二つの地点である距離測定装置の制御方法。
【請求項7】
前記扇形の中心角は、前記現在位置と前記第1地点との間の連結線によって二等分される、請求項に記載の距離測定装置の制御方法。
【請求項8】
位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、
制御部が、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、
距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、
傾きセンサが傾いたティルト角度を測定する段階、
前記制御部が前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算する段階、
前記制御部が前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算する段階、および
前記制御部が、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を出力部に出力する段階、
方位角センサが、前記距離測定装置が向かう方位角を測定する段階、および
前記制御部は、前記方位角が前記現在位置から前記ゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角と前記現在位置から前記ゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角との間の範囲に含まれると、前記水平距離を出力する段階を含み、
前記第2地点および前記第3地点は、前記ゴルフコースのグリーンの中心地点を中心とし、あらかじめ設定した距離を半径とする円に、前記現在位置を通る2つの直線が各々接する地点であり、
前記第1地点は、前記円上の前記現在位置からの最長地点である距離測定装置の制御方法。
【請求項9】
位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、
制御部が、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、
距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、
傾きセンサが傾いたティルト角度を測定する段階、
前記制御部が前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算する段階、
前記制御部が前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算する段階、および
前記制御部が、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を出力部に出力する段階を含み、
前記水平距離を計算する段階以前に、
前記制御部が、前記現在位置の高度、前記ターゲットまでの距離と前記ティルト角度を用いて前記ターゲットの高度を計算する段階、
前記制御部が、前記ターゲットの高度が前記マップ情報から取得されたホール(hole)の高度と前記ホールの高度から所定の高さを合算した高度との間に含まれると、前記ターゲットまでの水平距離を計算する段階をさらに含む距離測定装置の制御方法。
【請求項10】
位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、
制御部が、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、
距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、
傾きセンサが傾いたティルト角度を測定する段階、
前記制御部が前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角度を用いて前記ターゲットまでの水平距離を計算する段階、
前記制御部が前記マップ情報を用いて前記現在位置から前記ゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算する段階、
前記制御部が、前記水平距離が前記第1距離内であれば、前記水平距離を出力部に出力する段階、および
前記制御部が、前記水平距離が前記第1距離外であれば、再測定の案内メッセージを前記出力部に出力する段階を含む距離測定装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は距離測定装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフはゴルフボールを打ってホール(hole)に入れるスポーツである。ゴルファーはゴルフボールの現在位置とホールの位置を考慮して目標地点を決め、ゴルフボールが目標地点に移動するように適切なゴルフクラブを選択してゴルフボールを打つ。
【0003】
ゴルファーはホールの位置と現在位置からホールまでの距離を把握するために、ホールに立てられた旗ざお(ピン、pin)とフェアウェー(fairway)に沿って設置されている距離表示固定施設物を参考にする。しかし、ホールの位置が随時変化するので、固定施設物は随時変化するホールの位置を反映できない。したがって、ゴルファーが現在位置からホールまでの距離を正確に把握し難い。
【0004】
最近ではフィールド内でのより正確な距離測定のために、距離測定センサを用いた距離測定装置が発売されている実情である。距離測定センサはターゲットに向かって光、音波などを発射し、ピンで反射した光、音波などを受信することによってホールまでの距離を測定する。
【0005】
しかし、このような距離測定センサを用いる場合も、ゴルファーがピンを正確に照準して光、音波などを発射することは難しいという問題がある。また、ゴルファーがピンでない他の物体(例えば、木、構造物など)を照準する場合、距離測定装置はピンでない他の物体との距離をゴルファーに案内する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、前述した問題および他の問題を解決することを目的とする。また他の目的は、フィールド内でのホールの位置を案内する距離測定装置およびその制御方法を提供することにある。
【0007】
また他の目的は、フィールド内でのホールまでの距離を案内する距離測定装置およびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態によれば、距離測定装置は、情報を出力する出力部、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、現在位置を取得する位置取得センサ、ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、傾いたティルト角度を測定する傾きセンサ、およびメモリから現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、マップ情報を用いて現在位置からゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算し、ターゲットまでの距離とティルト角度を用いてターゲットまでの水平距離を計算し、水平距離が第1距離内であれば、水平距離を出力部に出力する制御部を含む。
【0009】
方位角を測定する方位角センサをさらに含み、制御部は方位角が現在位置からゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角および現在位置からゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角の間の範囲に含まれると、水平距離を出力し得る。
【0010】
第2地点および第3地点は、第1距離を半径の長さとする扇形の弧の長さが所定の長さを満足するとき、扇形の二つの半径と弧が接する二つの地点であり得る。
【0011】
扇形の中心角は、現在位置と第1地点との間の連結線によって二等分され得る。
【0012】
第2地点および第3地点は、現在の地点からゴルフコースのグリーンまでの二つの接線がグリーンと接する二つの地点であり得る。
【0013】
第1地点は、ゴルフコースのグリーン上の現在位置からの最長地点であり得る。
【0014】
制御部は現在位置からゴルフコースの第4地点までの第2距離をさらに計算し、水平距離が第1距離と第2距離との間の範囲に含まれると水平距離を出力部に出力し、第4地点はゴルフコースのグリーン上の現在位置からの最短地点であり得る。
【0015】
第2地点および第3地点は、現在位置からゴルフコースのグリーンの中心地点を中心とする円であって、あらかじめ設定した距離を半径とする円と接する二つの地点であり、第1地点は、円上の現在位置からの最長地点であり得る。
【0016】
制御部は現在位置の高度、ターゲットまでの距離とティルト角度を用いてターゲットの高度を計算し、ターゲットの高度がマップ情報から取得されたホール(hole)の高度とホールの高度から所定の高さを合算した高度との間に含まれると、ターゲットまでの水平距離を計算し得る。
【0017】
制御部は水平距離が第1距離外であれば、再測定の案内メッセージを出力部に出力し得る。
【0018】
一実施形態による距離測定装置の制御方法は、位置取得センサが、距離測定装置の現在位置を取得する段階、制御部が、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、距離測定センサが、ターゲットまでの距離を測定する段階、傾きセンサが、傾いたティルト角度を測定する段階、制御部が、ターゲットまでの距離値およびティルト角度を用いてターゲットまでの水平距離を計算する段階、制御部が、マップ情報を用いて現在位置からゴルフコースの第1地点までの第1距離を計算する段階、および制御部が、水平距離が第1距離内であれば、水平距離を出力部に出力する段階を含む。
【0019】
方位角センサが、距離測定装置が向かう方位角を測定する段階、そして制御部は方位角が現在位置からゴルフコースの第2地点を連結する方向の第1方位角および現在位置からゴルフコースの第3地点を連結する方向の第2方位角との間の範囲に含まれると、水平距離を出力する段階をさらに含み得る。
【0020】
第2地点および第3地点は、第1距離を半径の長さとする扇形の弧の長さが所定の長さを満足するとき、扇形の二つの半径と弧が接する二つの地点であり得る。
【0021】
扇形の中心角は、現在位置と第1地点との間の連結線によって二等分され得る。
【0022】
第2地点および第3地点は、現在の地点からゴルフコースのグリーンまでの二つの接線がグリーンと接する二つの地点であり得る。
【0023】
第1地点は、ゴルフコースのグリーン上の現在位置からの最長地点であり得る。
【0024】
第1距離を計算する段階は、制御部が、現在位置からゴルフコースの第4地点までの第2距離を計算する段階を含み、水平距離を出力部に出力する段階は、制御部が、水平距離が第1距離と第2距離との間の範囲に含まれると水平距離を出力部に出力する段階を含み、第4地点はゴルフコースのグリーン上の現在位置からの最短地点であり得る。
【0025】
第2地点および第3地点は、現在位置からゴルフコースのグリーンの中心地点を中心とする円であって、あらかじめ設定した距離を半径とする円と接する二つの地点であり、第1地点は、円上の現在位置からの最長地点であり得る。
【0026】
水平距離を計算する段階以前に、制御部が現在位置の高度、ターゲットまでの距離とティルト角度を用いてターゲットの高度を計算する段階、制御部がターゲットの高度がマップ情報から取得されたホール(hole)の高度とホールの高度から所定の高さを合算した高度との間に含まれると、ターゲットまでの水平距離を計算する段階をさらに含み得る。
【0027】
制御部が、水平距離が第1距離外であれば、再測定の案内メッセージを出力部に出力する段階をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0028】
本開示による距離測定装置およびその制御方法の効果について説明すると次のとおりである。
【0029】
本開示の実施形態のうち少なくとも一つによれば、ゴルファーがホールの位置を容易に確認できるという長所がある。
【0030】
本開示の実施形態のうち少なくとも一つによれば、ゴルファーがホールまでの距離を容易に確認できるという長所がある。
【0031】
本開示の適用の可能性の追加的な範囲は、以下の詳細な説明から明白になる。しかし、本開示の範囲内で多様な変更および修正は当業者に明確に理解されるので、詳細な説明および本開示の好ましい実施形態のような特定の実施形態は単に例示として提供するためであると理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態による距離測定装置を説明するためのブロック図である。
【0033】
図2】一実施形態による距離測定装置の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
図3】一実施形態による距離測定装置の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
【0034】
図4】一実施形態による距離測定装置の光学部と距離測定センサの概略的な構造図である。
【0035】
図5】第1実施形態による距離測定装置の制御方法のフローチャートである。
【0036】
図6図5の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【0037】
図7】第2実施形態による距離測定装置の制御方法のフローチャートである。
【0038】
図8図7の制御方法によりピンを探索する例を示す図である。
図9図7の制御方法によりピンを探索する例を示す図である。
【0039】
図10】第3実施形態による距離測定装置の制御方法のフローチャートである。
【0040】
図11図10の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【0041】
図12】第4実施形態による距離測定装置の制御方法のフローチャートである。
【0042】
図13図12の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付した図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、同一または類似の構成要素には同一、類似の図面符号を付与してこれに対する重複する説明は省略する。以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書の作成の容易さだけを考慮して付与したり混用するものであって、それ自体が互いに区別する意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示した実施形態の説明にあたり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付した図面は本明細書に開示された実施形態を簡単に理解できるようにするためであり、添付する図面によって本明細書に開示された技術的思想は制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0044】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使われるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0045】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、あるいは「接続されて」いると言及する場合には、その他の構成要素に直接的に連結されていたりまたは接続されていることもできるが、中間に他の構成要素が存在し得ると理解しなければならない。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、あるいは「直接接続されて」いると言及する場合は、中間に他の構成要素が存在しないものとして理解しなければならない。
【0046】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものとして理解しなければならない。
【0047】
図1は一実施形態による距離測定装置100を説明するためのブロック図であり、図2および図3は一実施形態による距離測定装置100の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
【0048】
距離測定装置100は、センシング部110、光学部120、ユーザ入力部130、インターフェース部140、出力部150、メモリ160、無線通信部170、制御部180、および電源供給部190などを含み得る。図1に示す構成要素は距離測定装置100を実現するにあたって必須でないため、本明細書上で説明する距離測定装置100は上で列挙した構成要素より多いか、または少ない構成要素を有してもよい。
【0049】
より具体的には、前記構成要素のうちセンシング部110は、距離測定装置100を囲む周辺環境情報および距離測定装置100内の情報のうち少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサを含み得る。例えば、センシング部110は距離測定センサ111、位置取得センサ112、傾きセンサ(113,acceleration sensor)、および方位角センサ114、ジャイロスコープセンサ(gyroscope sensor)、バッテリゲージ(battery gauge)、環境センサ(例えば、気圧計、湿度計、温度計など)のうち少なくとも一つを含み得る。一方、本明細書に開示された距離測定装置100は、このようなセンサのうち少なくとも二つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0050】
先に、距離測定センサ111は、ターゲット(target)までの距離を測定するセンサをいう。このような距離測定センサ111は、超音波センサ(ultrasonic sensor)、赤外線センサ(IRセンサ:infrared sensor)、レーザセンサ(laser sensor)、Radarセンサ(radio detecting and ranging sensor)、光センサ(optical sensor,例えば、カメラ)などを含み得る。距離測定センサ111は前記羅列したセンサの種類に限定されず、ターゲットとの距離を測定するすべての種類のセンサを含む。
【0051】
以下、距離測定センサ111はレーザを前方に送出し、ターゲットに反射したレーザを受信してターゲットとの距離を測定するレーザセンサであると仮定して説明する。
【0052】
位置取得センサ112は、距離測定装置100の位置を取得するためのセンサであり、その代表的な例としてはGPS(Global Positioning System)センサがある。GPSセンサは、3個以上の衛星から離れた距離情報と正確な時間情報を算出した後、前記算出した情報に三角法を適用することによって、緯度、経度、および高度による3次元の現位置情報を正確に算出することができる。現在、3個の衛星を用いて位置および時間情報を算出し、また他の1個の衛星を用いて前記算出した位置および時間情報の誤差を修正する方法が広く使われている。また、GPSセンサは現位置をリアルタイムで継続して算出することによって速度情報を算出することができる。
【0053】
傾きセンサ113は、距離測定装置100の傾き(tilt)の程度を取得することができる。傾きセンサ113は重力加速度を測定する加速度センサ(accelerometer)を含み得る。また、傾きセンサ113はジャイロセンサによって取得されたあらかじめ設定した基準方向からの上下方向の回転角を用いて傾きを計算するなどで具現することもできる。
【0054】
方位角センサ114は、方位角を測定するセンサであって、距離測定装置100が向かう方位角の値を取得することができる。方位角センサ114は地球磁場を感知して方位角を測定する地磁気センサ(geomagnetic sensor)であり得る。また、方位角センサ114は、ジャイロセンサによって取得されたあらかじめ設定した基準方向からの左右方向の回転角を用いて方位角を計算するなどで具現することもできる。
【0055】
光学部120は、外部光を受光するための構造を有し、レンズ部とフィルタ部などを含み得る。光学部120は被写体からの光を光学的に処理する。
【0056】
レンズ部は、ズームレンズ(zoom lens)、フォーカスレンズ(focus lens)、および補償レンズ(compensate lens)などを含み、フィルタ部はUVフィルタ(ultraviolet filter)、光学ローパスフィルタ(Optical Low Pass Filter)などを含み得る。
【0057】
次に、ユーザ入力部130は、ユーザから情報の入力を受けるためのものであって、ユーザ入力部130を介して情報が入力されると、制御部180は入力された情報に対応するように距離測定装置100の動作を制御することができる。このようなユーザ入力部130は機械式(mechanical)入力手段(または、メカニカルキー、例えば、距離測定装置100の前面、後面、または側面に位置するボタン、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチなど)およびタッチ式入力手段を含み得る。一例として、タッチ式入力手段は、ソフトウェア的な処理によりタッチスクリーンに表示される仮想キー(virtual key)、ソフトキー(soft key)またはビジュアルキー(visual key)からなるか、あるいは前記タッチスクリーン以外の部分に配置されるタッチキー(touch key)からなる。一方、前記仮想キーまたはビジュアルキーは、多様な形態を有してタッチスクリーン上に表示されることが可能であり、例えば、グラフィック(graphic)、テキスト(text)、アイコン(icon)、ビデオ(video)またはこれらの組み合わせからなる。
【0058】
インターフェース部140は、距離測定装置100に連結される多様な種類の外部機器との通路の役割を果たす。このようなインターフェース部140は、外部充電器ポート(port)、有線/無線データポート(port)、およびメモリ160カード(memory card)ポートのうち少なくとも一つを含み得る。距離測定装置100では、前記インターフェース部140に外部機器が連結されることに対応して連結された外部機器と関連する適切な制御をすることができる。
【0059】
出力部150は、視覚、聴覚または触覚などに関連する出力を発生させるためのものであり、ディスプレイ部151、音響出力部152、振動出力部153などを含み得る。
【0060】
ディスプレイ部151は、距離測定装置100で処理される情報を表示(出力)する。例えば、ディスプレイ部151は、距離測定装置100で駆動されるアプリケーションプログラムの実行画面情報、またはこのような実行画面情報によるUI(User Interface)、GUI(Graphic User Interface)情報を表示することができる。
【0061】
ディスプレイ部151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor−liquid crystal display,TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode,OLED)、E Inkディスプレイ(e−ink display)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0062】
また、ディスプレイ部151は、距離測定装置100の実現形態によって2個以上存在してもよい。この場合、距離測定装置100の外面、距離測定装置100の内部に複数のディスプレイ部151が共に配置されたりまたは距離測定装置100の外面、距離測定装置100の内部それぞれに個別に配置されることができる。
【0063】
外面に配置されたディスプレイ部151aは、タッチ方式によって制御命令の入力を受けるようにディスプレイ部151aに対するタッチを感知するタッチセンサを含み得る。これを用いてディスプレイ部151aに対してタッチが行われると、タッチセンサは前記タッチを感知し、制御部180はこれに基づいて前記タッチに対応する制御命令を発生させる。タッチ方式によって入力される内容は文字または数字であるか、あるいは各種モードでの指示または指定可能なメニュー項目などであり得る。
【0064】
内部に配置されたディスプレイ部151bは、距離測定装置100の接眼レンズ121を介してユーザに映像を表示することができる。内部に配置されたディスプレイ部151bは接眼レンズ121の光経路上に直接位置した透明ディスプレイ(または半透明ディスプレイ)を含む。前記透明ディスプレイの代表的な例としてはTOLED(Transparant OLED)などがある。また、内部に配置されたディスプレイ部151bは光を屈折させたり反射させるなどの機能を有する光学部材を介して接眼レンズ121の光経路に映像を提供する不透明ディスプレイであり得る。
【0065】
音響出力部152は、メモリ160に保存されたオーディオデータを声に出力することができ、各種アラーム音やマルチメディアの再生音を出力するラウドスピーカ(loud speaker)の形態に具現することができる。
【0066】
振動出力部153は、ユーザが感じることのできる多様な触覚効果を発生させる。振動出力部153が発生する振動の強度とパターンなどはユーザの選択または制御部180の設定によって制御することができる。例えば、振動出力部153は互いに異なる振動を合成して出力したり順次出力することもできる。
【0067】
その他にも出力部150は光源を光を用いてイベント発生を知らせる信号を出力する光出力部をさらに含むこともできる。
【0068】
また、メモリ160は距離測定装置100の多様な機能を支援するデータ(例えば、データはゴルフコースのティーボックス(tee box)、フェアウェー、ハザード(hazard)、バンカー(bunker)、ラフ(rough)、グリーン(green)、ホール(hole)に対するコースマップ情報などを含み、これに限定されない)を保存する。メモリ160は距離測定装置100で駆動されるファームウェア(firmware)、アプリケーションプログラム(application program)、距離測定装置100の動作のためのデータ、コマンドを保存することができる。このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、距離測定装置100の基本的な機能のために出庫当時から距離測定装置100上に存在し得る。また、このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、無線通信により外部サーバからダウンロードすることができる。一方、アプリケーションプログラムは、メモリ160に保存され、距離測定装置100上にインストールされ、制御部180によって前記距離測定装置100の動作(または機能)を行うように駆動され得る。
【0069】
無線通信部170は、距離測定装置100と無線通信システムとの間、距離測定装置100と他の無線通信可能なデバイスとの間、または距離測定装置100と外部サーバとの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含み得る。
【0070】
このような無線通信部170は、無線インターネットモジュール171および近距離通信モジュール172などを含み得る。
【0071】
無線インターネットモジュール171は、無線インターネット接続のためのモジュールをいい、距離測定装置100に内蔵される。無線インターネットモジュール171は、無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信する。無線インターネット技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、Wi−Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(Long Term Evolution−Advanced)などがあり、前記無線インターネットモジュール171は前記で羅列されなかったインターネット技術まで含む範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によりデータを送受信する。
【0072】
近距離通信モジュール172は、近距離通信(Short range communication)のためのものであって、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、Wi−Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうち少なくとも一つを用いて近距離通信を支援することができる。このような近距離通信モジュール172は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を介して距離測定装置100と無線通信システムとの間、距離測定装置100と無線通信可能なデバイスとの間、または距離測定装置100と外部サーバが位置したネットワークとの間の無線通信を支援することができる。前記近距離無線通信網は近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)であり得る。
【0073】
ここで、無線通信可能なデバイスは、本発明による距離測定装置100とデータを相互交換することが可能な(または連動可能な)ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smart watch)、スマートグラス(smart glasses)など)であり得る。近距離通信モジュール172は、距離測定装置100の周辺に前記距離測定装置100と通信可能なウェアラブルデバイスを感知(または認識)することができる。さらに、制御部180は前記感知されたウェアラブルデバイスが一実施形態による距離測定装置100と通信するように認証されたデバイスである場合、距離測定装置100で処理されるデータの少なくとも一部を、前記近距離通信モジュール172を介してウェアラブルデバイスに伝送することができる。したがって、ウェアラブルデバイスのユーザは、距離測定装置100で処理されるデータをウェアラブルデバイスを介して利用することができる。
【0074】
制御部180は、前記アプリケーションプログラムに関連する動作の他にも通常距離測定装置100の全般的な動作を制御する。制御部180は上で調べた構成要素を介して入力または出力される信号、データ、情報などを処理したりメモリ160に保存されたアプリケーションプログラムを駆動することによって、ユーザに適切な情報または機能を提供または処理することができる。
【0075】
また、制御部180は、メモリ160に保存されたアプリケーションプログラムを駆動するために、図1と共に調べた構成要素のうち少なくとも一部を制御することができる。さらに、制御部180は前記アプリケーションプログラムの駆動のために、距離測定装置100に含まれた構成要素のうち少なくとも二つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
【0076】
電源供給部190は、制御部180の制御下で、外部の電源、内部の電源の印加を受けて距離測定装置100に含まれた各構成要素に電源を供給する。このような電源供給部190はバッテリを含み、前記バッテリは内蔵型バッテリまたは交換可能な形態のバッテリであり得る。
【0077】
前記各構成要素のうち少なくとも一部は、以下で説明される多様な実施形態による距離測定装置100の動作、制御、または制御方法を実現するために互いに協力して動作することができる。また、前記距離測定装置100の動作、制御、または制御方法は、前記メモリ160に保存された少なくとも一つのアプリケーションプログラムの駆動によって距離測定装置100上で具現することができる。
【0078】
図2および3を参照すると、開示された距離測定装置100は前面と後面が楕円トラック形状(oval track shape)の柱形状のボディを備えている。ただし、本発明はこれに限定されず、ウォッチ(watch)タイプ、クリップ(clip)タイプ、グラス(glasses)タイプまたは2以上のボディが相対移動可能に結合されるスライド(slide)タイプ、スイング(swing)タイプ、スイベル(swivel)タイプなど多様な構造に適用することができる。距離測定装置100の特定類型に関連するものであるが、距離測定装置100の特定類型に関する説明は他のタイプの距離測定装置100に一般的に適用することができる。
【0079】
ここで、ボディは距離測定装置100を少なくとも一つの集合体としてみてそれを指す概念で理解することができる。
【0080】
距離測定装置100は、外観をなすケース(例えば、フレーム、ハウジング、カバーなど)を含む。図示するように、距離測定装置100は、フロントケース101、ミドルケース102、およびリアケース103を含み得る。フロントケース101、ミドルケース102、およびリアケース103の結合によって形成される内部空間には各種電子部品が配置される。
【0081】
このようなケースは合成樹脂を射出して形成されたり金属、例えばステンレススチール(STS)、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)などで形成されることもでき、革、ゴムなどの材料でその外部がカバーされることもできる。
【0082】
フロントケース101には接眼レンズ121、第1操作ユニット130a、第2操作ユニット130b、およびディスプレイ部151aが配置される。この時、第1操作ユニット130aは接眼レンズ121の周りにジョグホイール形態に配置され得、接眼レンズ121を保護することができる。
【0083】
ミドルケース102の一面には第3操作ユニット130cと第4操作ユニット130dが配置される。ユーザは距離測定装置100を把持した状態で、第3操作ユニット130c、第4操作ユニット130dを便利に操作することができる。
【0084】
リアケース103には少なくとも一つの対物レンズ(122,123)が配置される。対物レンズ(122,123)は外部からの光を受光することができる。例えば、上側に位置した対物レンズ122は被写体からの光を受光し、ユーザが接眼レンズ121を介して被写体を肉眼で確認できるようにする。下側に位置した対物レンズ123は距離測定装置100で発光されたレーザがターゲットに反射すると、反射したレーザを受光することができる。
【0085】
これら構成はこのような配置に限定されるものではない。これらの構成は必要に応じて除外または代替されたり、他の面に配置されることができる。例えば、ボディの前面にはディスプレイ部151aと第2操作ユニット130bが備えられなくてもよく、操作ユニット(130a,130b,130c,130d)の個数も変更可能である。
【0086】
次に、図4を参照して距離測定装置100の光学部120および距離測定センサ111について具体的に説明する。
【0087】
図4は一実施形態による距離測定装置100の光学部120と距離測定センサ111の概略的な構造図である。
【0088】
一実施形態による距離測定装置100は、二つの対物レンズ(122,123)と一つの接眼レンズ121、光経路変更部126、光処理部124、ディスプレイ部151a、レーザ発生部1110、レーザ受信部1111、レーザ制御部1112、および制御部180を含む。
【0089】
第1対物レンズ122を介して外部光OLが距離測定装置100に入射されたり、またはレーザ発生部1110で発生したレーザL1が外部に発射され得る。レーザ発生部1110で発生したレーザL1は光経路変更部126を介して第1対物レンズ122に向かうように経路が変更され得る。
【0090】
外部光OLは、第1対物レンズ122、光経路変更部126を経て光処理部124に入射される。光処理部124はレンズ部とフィルタ部を含む。光処理部124に入射された外部光OLは光学的に処理されて接眼レンズ121側へ向かう。レンズ部は駆動部125の駆動により光を処理する。例えば、ユーザが第1操作ユニット130aなどを操作すると、駆動部125が駆動してズームレンズが移動し、ズーム−イン(zoom−in)またはズーム−アウト(zoom−out)の動作が行われる。
【0091】
第2対物レンズ123を介してターゲットに反射したレーザL2が距離測定装置100に入射され得る。レーザ受信部1111は第2対物レンズ123を介して入射されるレーザL2を受光し、対応する信号をレーザ制御部1112に出力する。
【0092】
そうすると、レーザ制御部1112はレーザ受信部1111から受信した信号を用いて距離測定装置100からターゲットまでの距離を算出することができる。そして、算出した距離値を制御部180に出力する。
【0093】
ディスプレイ部151bは、透明または半透明ディスプレイで構成され、外部光OLが通過する経路上に直接配置される。またはディスプレイ部151bは光を屈折させたり反射させるなどの機能を有する光学部材を介して接眼レンズ121の光経路に映像を提供することもできる。
【0094】
以下ではこのように構成された距離測定装置100で具現できる制御方法に関連する実施形態について添付する図面を参照して見てみる。本発明は、本発明の精神および必須の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化されうることは当業者に自明である。
【0095】
図5および図6を参照して第1実施形態による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0096】
図5は第1実施形態による距離測定装置100の制御方法のフローチャートであり、図6図5の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【0097】
先に位置取得センサ112は、現在位置600の座標を取得(S100)する。位置取得センサ112は距離測定装置100の現在位置600の座標を取得することができる。
【0098】
制御部180は、現在位置600の座標に対応するコースマップ情報をメモリ160から判読(S102)する。コースマップ情報は現在位置600の座標を含むゴルフコースのグリーンの境界GBを指示する位置座標を含む。
【0099】
距離測定センサ111は、距離測定装置100からターゲット(601,602,および603の一つ)までの直線距離を測定(S104)し、傾きセンサ113は距離測定装置100がターゲットまで向かう傾きの角度(以下、ティルト角(tilt angle)という)を測定(S106)する。
【0100】
そうすると、制御部180は測定された直線距離とティルト角を用いて下記の数式1により距離測定装置100からターゲットまでの水平距離を計算(S108)する。
【0101】
【数1】
【0102】
前記の数式1において、Lは距離測定装置100からターゲットまでの水平距離であり、Dは距離測定センサ111により測定された直線距離であり、およびTAはティルト角である。
【0103】
制御部180は、現在位置600の座標とグリーンの境界GB1を指示する位置座標を用いて第1距離BD1および第2距離BD2を計算(S110)する。
【0104】
例えば、制御部180は、グリーンの境界GBのうち現在位置600から最も近い距離に位置する一地点BP01までの距離を第1距離BD1として計算し、グリーンの境界GBのうち現在位置600から最も遠い距離に位置する一地点BP02までの距離を第2距離BD2として計算することができる。
【0105】
制御部180は計算された水平距離(MD1,MD2,およびMB3のうち、どれか一つ)が第1距離BD1よりさらに大きく、第2距離BD2よりさらに小さいかを判断(S112)する。
【0106】
第1水平距離MD1の場合、第1距離BD1よりさらに大きく、第2距離BD2よりさらに小さいと判断される。第2水平距離MD2の場合、第1距離BD1よりさらに小さいと判断される。第3水平距離MD3の場合、第2距離BD2よりさらに大きいと判断される。
【0107】
制御部180は、計算された水平距離MD1が第1距離BD1よりさらに大きく、第2距離BD2よりさらに小さいと、その水平距離MD1を出力部150を用いて出力(S114)する。
【0108】
【0109】
*例えば、制御部180は水平距離MD1値をディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて測定された水平距離MD1にピンが存在することを指示する振動を出力することができる。
【0110】
制御部180は、計算された水平距離(MD2またはMD3)が第1距離BD1よりさらに小さいか、または第2距離BD2よりさらに大きいと、出力部150を用いて距離再測定を案内するメッセージを出力(S11)する。
【0111】
【0112】
*例えば、制御部180は再測定の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて再測定を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0113】
前記のような距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザがホールの位置と現在位置からホールまでの距離を容易に確認できるという長所がある。
【0114】
次に、図7ないし図9を用いて第2実施形態による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0115】
図7は第2実施形態による距離測定装置100の制御方法のフローチャートであり、図8および図9図7の制御方法によりピンを探索する例を示す図である。
【0116】
先に位置取得センサ112は現在位置を取得(S200)する。位置取得センサ112は、距離測定装置100の現在位置の座標を取得することができる。
【0117】
制御部180は、現在位置の座標に対応するコースマップ情報をメモリ160から判読(S202)する。コースマップ情報は現在位置の座標を含むゴルフコースのグリーン上のあらかじめ設定された地点を指示する位置座標を含む。
【0118】
あらかじめ設定された地点は該当ゴルフコースに位置したグリーンの一地点であって、例えば図8に示すように、各ゴルフコースのグリーンの境界のうちあらかじめ定められた方向に沿ってピン801から最も遠く位置した一地点BPであり得る。またはあらかじめ設定された地点は図9に示すように、各ゴルフコースのグリーンの中心地点CPであり得る。中心地点CPは各ゴルフコースごとにあらかじめ設定された地点であり得る。中心地点CPはピン901と相異する位置であり得る。
【0119】
中心地点CPは交差する二本の軸(一例として、x軸、y軸)により形成された平面上でのグリーンの座標の内x軸座標の中央値(median)およびy軸座標の中央値で構成された座標を有することができる。または、中心地点CPはグリーンの座標の内x軸座標の平均値およびy軸座標の平均値で構成された座標を有することもできる。
【0120】
制御部180は、現在位置からあらかじめ設定された地点までの第2距離を計算(S204)する。
【0121】
一例として、図8に示すように、現在位置が800である場合、制御部180は現在位置800から一地点BPまでの距離RL1を第2距離として計算することができる。また、現在位置が810である場合、制御部180は現在位置810から一地点BPまでの距離RL2を第2距離として計算することができる。
【0122】
他の例として、図9に示すように、現在位置が900である場合、制御部180は現在位置900から一地点CPを中心とする円GCまでの最長距離RL3を第2距離として計算することができる。この時、円GCは所定の長さ(例えば、10〜20m)の半径R2を有し得る。また、現在位置が910である場合、制御部180は現在位置910から一地点CPを中心とする円GCまでの最長距離RL4を第2距離として計算することができる。
【0123】
次に、制御部180は第1方位角および第2方位角を計算(S206)する。
【0124】
一例として、図8に示すように、現在位置が800である場合、制御部180は距離RL1を半径の長さとする扇形820の弧AL1の長さが特定長さ(例えば、30〜50m)を満足するときの扇形820の中心角を計算する。そして、制御部180は現在位置800から一地点BPまでを結ぶ線が扇形820の中心角を二等分する場合(概して二等分する場合を含み、BA11とBA12が正確に同じ値を有したり、1度の範囲内で相異する値を有するときを含む)、扇形820の二つの半径(R11,R12)の方位角をそれぞれ第1方位角および第2方位角として計算する。
【0125】
また、現在位置が810である場合、制御部180は距離RL2を半径の長さとする扇形830の弧AL2の長さが特定長さを満足するときの扇形830の中心角を計算する。そして、制御部180は現在位置810から一地点BPまでを結ぶ線が扇形830の中心角を二等分する場合(概して二等分する場合を含み、BA13とBA14が正確に同じ値を有したり、1度の範囲内で相異する値を有する時を含む)、扇形830の二つの半径(R13,R14)の方位角をそれぞれ第1方位角および第2方位角として計算する。
【0126】
また他の例として、図9に示すように、現在位置が900である場合、制御部180は現在位置900から円GCへの二つの接線(BL11,BL12)の方位角をそれぞれ第1方位角および第2方位角として計算する。
【0127】
また、現在位置が910である場合、制御部180は現在位置910から円GCへの二つの接線(BL21,BL22)の方位角をそれぞれ第1方位角および第2方位角として計算する。
【0128】
方位角センサ114は距離測定装置100が向かう方向の方位角を測定(S208)する。
【0129】
制御部180は測定された方位角が第1方位角ないし第2方位角の範囲に含まれるかどうかを判断(S210)する。この時、第1方位角ないし第2方位角の範囲は第1方位角ないし第2方位角がなす角度が180度以下の範囲である。
【0130】
測定された方位角が第1方位角ないし第2方位角内に含まれると、制御部180は距離測定可能案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて距離測定が可能であることを案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0131】
測定された方位角が第1方位角ないし第2方位角内に含まれない場合、制御部180は出力部150を用いてターゲット調整を案内するメッセージを出力(S214)する。例えば、制御部180はターゲット調整の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いてターゲット調整を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0132】
次に、距離測定センサ111は距離測定装置100からターゲットまでの直線距離を測定(S212)し、傾きセンサ113は距離測定装置100のティルト角を測定(S216)する。
【0133】
そうすると、制御部180は測定された直線距離とティルト角を用いて前記の数式1により距離測定装置100からターゲットまでの水平距離を計算(S218)する。
【0134】
制御部180は水平距離が第2距離よりさらに小さいかどうかを判断(S220)する。
【0135】
制御部180は計算された水平距離が第2距離よりさらに小さいと、その水平距離を出力部150を用いて出力(S222)する。
【0136】
例えば、制御部180は水平距離値をディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて測定された水平距離にピンが存在することを指示する振動を出力することができる。
【0137】
制御部180は計算された水平距離が第2距離以上であれば、出力部150を用いて距離再測定を案内するメッセージを出力(S224)する。例えば、制御部180は再測定の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて再測定を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0138】
前記のような距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザがホールの位置と現在位置からホールまでの距離を容易に確認できるという長所がある。
【0139】
次に、図10および図11を参照して第3実施形態による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0140】
図10は第3実施形態による距離測定装置100の制御方法のフローチャートであり、図11図10の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【0141】
先に位置取得センサ112は、現在位置1000の座標を取得(S300)する。位置取得センサ112は距離測定装置100の現在位置1000の座標を取得することができる。
【0142】
制御部180は現在位置1000の座標に対応するコースマップ情報をメモリ160から判読(S302)する。コースマップ情報は現在位置1000の座標を含むゴルフコースのグリーンの境界GBを指示する位置座標を含む。
【0143】
そうすると、制御部180は第1方位角および第2方位角を計算(S304)する。
【0144】
例えば、制御部180は現在位置1000からグリーンの境界GBの二つの接点(BP1,BP2)への二つの接線の方位角をそれぞれ第1方位角および第2方位角として計算する。この時、二つの接点(BP1,BP2)はそれぞれ現在位置1000からグリーンの境界GBと二つの接線との二つの接点に対応し得る。
【0145】
方位角センサ114は距離測定装置100が向かう方向の方位角を測定(S306)する。
【0146】
制御部180は測定された方位角が第1方位角BA1ないし第2方位角BA2の範囲に含まれるかどうかを判断(S308)する。この時、第1方位角BA1ないし第2方位角BA2の範囲は、第1方位角BA1ないし第2方位角BA2がなす角度が180度以下の範囲である。
【0147】
測定された方位角が第1方位角BA1ないし第2方位角BA2内に含まれると、制御部180は距離測定可能案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて距離測定が可能であることを案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0148】
測定された方位角が第1方位角BA1ないし第2方位角BA2内に含まれない場合、制御部180は出力部150を用いてターゲット調整を案内するメッセージを出力(S312)する。具体的には、制御部180はターゲット調整の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いてターゲット調整を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0149】
また、距離測定装置100がターゲット1002を向く場合、制御部180はターゲット1002方向への方位角が第1方位角BA1ないし第2方位角BA2内に含まれないと判断し、距離測定装置100からターゲット1002までの水平距離MD2を計算しないことがあり得る。
【0150】
距離測定センサ111は距離測定装置100からターゲット1001までの直線距離を測定(S310)し、傾きセンサ113は距離測定装置100のティルト角を測定(S314)する。
【0151】
そうすると、制御部180は測定された直線距離とティルト角を用いて前記数式1により距離測定装置100からターゲットまでの水平距離MD1を計算(S316)する。
【0152】
制御部180は現在位置1000の座標とグリーンの境界GB1を指示する位置座標を用いて第1距離BD1および第2距離BD2を計算(S318)する。
【0153】
例えば、制御部180はグリーンの境界GBで現在位置1000から最も近い距離に位置する一地点BP01までの距離を第1距離BD1として計算し、グリーンの境界GBで現在位置1000から最も遠い距離に位置する一地点BP02までの距離を第2距離BD2として計算することができる。
【0154】
制御部180は計算された水平距離MD1が第1距離BD1よりさらに大きく、第2距離BD2よりさらに小さいかどうかを判断(S320)する。
【0155】
制御部180は計算された水平距離MD1が第1距離BD1よりさらに大きく、第2距離BD2よりさらに小さいと、その水平距離MD1を出力部150を用いて出力(S322)する。
【0156】
例えば、制御部180は水平距離MD1値をディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて測定された水平距離MD1にピンが存在することを指示する振動を出力することができる。
【0157】
制御部180は計算された水平距離が第1距離BD1よりさらに小さいか、または第2距離BD2よりさらに大きいと、出力部150を用いて距離再測定を案内するメッセージを出力(S324)する。
【0158】
例えば、制御部180は再測定の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて再測定を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0159】
前記のような距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザがホールの位置と現在位置からホールまでの距離を容易に確認できるという長所がある。
【0160】
次に図12および図13を参照して第4実施形態による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0161】
図12は第4実施形態による距離測定装置100の制御方法のフローチャートであり、図13図12の制御方法によりピンを探索する一例を示す図である。
【0162】
先に位置取得センサ112は現在位置を取得(S200)する。位置取得センサ112は距離測定装置100の現在位置の座標を取得することができる。特に位置取得センサ112は現在位置の高度に対する情報を取得することができる。
【0163】
制御部180は現在位置の座標に対応するコースマップ情報をメモリ160から判読(S202)する。コースマップ情報は現在位置の座標を含むゴルフコースのグリーンの高度に対する情報、グリーンの境界を指示する位置座標などを含み得る。
【0164】
距離測定センサ111は距離測定装置100からターゲット200までの直線距離MD11を測定(S404)し、傾きセンサ113は距離測定装置100のティルト角TA1を測定(S406)する。
【0165】
そうすると、制御部180は測定された直線距離MD11とティルト角TA1を用いて、下記の数式2により距離測定装置100からターゲット200の高度を計算(S408)する。
【0166】
【数2】
【0167】
前記の数式2において、h01は距離測定装置100からターゲットまでの高度差であり、MD1は距離測定センサ111により測定された直線距離であり、およびTA1はティルト角である。
【0168】
制御部180は距離測定装置100の高度H0に距離測定装置100からターゲット200までの高度差h01を合算し、ターゲット200の高度を計算することができる。
【0169】
次に、制御部180はターゲット200の高度が第1高度ないし第2高度の範囲に含まれるかどうかを判断(S410)する。第1高度は段階(S402)で判読したゴルフコースのグリーンの高度に対する情報から取得されたホールの高度H1を含み、第2高度は第1高度からピンの高さh11を加えた高度を含む。また、第1高度と第2高度はそれぞれグリーンの高度のうち最高高度および最低高度であり得る。第1高度と第2高度を決める方法は前記の説明に制限されない。
【0170】
制御部180はターゲット200の高度が第1高度ないし第2高度の範囲に含まれると、測定された直線距離とティルト角を用いて前記の数式1により距離測定装置100からターゲットまでの水平距離L11を計算(S412)する。
【0171】
制御部180はターゲット200の高度が第1高度ないし第2高度の範囲に含まれない場合、出力部150を用いてターゲット調整を案内するメッセージを出力(S414)する。例えば、制御部180はターゲット調整の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いてターゲット調整を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0172】
制御部180は現在位置の座標とグリーンの境界を指示する位置座標を用いて第1距離および第2距離を計算(S416)する。段階(416)に対する説明は前記の段階(S112)または段階(S318)と同一であるため説明は省略する。
【0173】
制御部180は計算された水平距離L11が第1距離よりさらに大きく、第2距離よりさらに小さいかどうかを判断(S418)する。
【0174】
制御部180は計算された水平距離L11が第1距離よりさらに大きく、第2距離よりさらに小さいと、その水平距離L11を出力部150を用いて出力(S420)する。
【0175】
例えば、制御部180は水平距離L11値をディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて測定された水平距離L11にピンが存在することを指示する振動を出力することができる。
【0176】
制御部180は計算された水平距離L11が第1距離よりさらに小さいか、または第2距離よりさらに大きいと、出力部150を用いて距離再測定を案内するメッセージを出力(S422)する。
【0177】
例えば、制御部180は再測定の案内メッセージをディスプレイ部151に表示したり、音響出力部152を用いて音声に出力することができる。また、制御部180は振動出力部153を用いて再測定を案内するシークエンスの振動を出力することができる。
【0178】
前記のような距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザがホールの位置と現在位置からホールまでの距離を容易に確認できるという長所がある。
【0179】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者が様々な変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。
図1
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