(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マシンについてポジティブ充足度状態と決定したことに応じて、前記所望期間の前記タスクに対して前記選択された人の利用可能性を確認することをさらに備える請求項1に記載の方法。
前記マシンについてネガティブ充足度状態と決定したことに応じて、前記タスク属性/値ペアと、前記所望期間の属性/値ペアを含む前記複数のマシンの各々の属性/値ペアとに基づいて、前記タスクのための第2のマシンを選択すること、
前記第2のマシンに対応する充足度情報を取得すること、
前記充足度情報を取得したことに応答して、前記所望期間中における前記タスクに対する前記第2のマシンの第2の充足度状態を決定すること、
前記第2のマシンについてポジティブ充足度状態と決定すること、
前記第2のマシンについてポジティブ充足度状態と決定したことに応答して、前記所望期間内に、前記第2のマシンと通信して前記第2のマシンの機能を実行すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
前記取得された充足度情報に基づき、前記所望期間における前記マシンについてネガティブ充足度状態と決定したことに応答して、第2の所望期間中における前記タスクに対する前記マシンの代替の充足度状態を、代替ポジティブ充足度状態および代替ネガティブ充足度状態のいずれかとして決定すること、
前記マシンについて代替ポジティブ充足度状態と決定したことに応答して、前記第2の所望期間内に前記マシンと通信して前記マシンの機能を実行すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
前記タスクがスケジュールされている旨の通知を前記選択された人に前記コンピューティングデバイスによって送信することであって、当該人が前記所望期間中に前記タスクを達成するのを支援する人である旨の前記通知を送信することをさらに備える請求項1に記載の方法。
前記マシンは、コンピューティングデバイス、一般医療機器、専用ツール、環境制御、医療スキャン機器、診断機器、患者監視機器、手術道具、患者用ベッド、患者用車椅子、コンピュータ機器、麻酔機器、室内環境制御装置、および特殊医療機器のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の説明を通じて、サーバ、サービス、インターフェース、エンジン、モジュール、クライアント、ピア、ポータル、プラットフォーム、またはコンピューティングデバイスからなる他のシステムに関して、多くの参照が行われる。このような用語の使用は、コンピュータで読み取り可能な有形の非一時的な媒体(例えば、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、RAM、フラッシュ、ROMなど)に記憶されたソフトウェア命令を実行するようにプログラムされた少なくとも1つのプロセッサ(例えば、ASIC、FPGA、DSP、x86、ARM、ColdFire、GPU、マルチコアプロセッサなど)を有する1つまたは複数のコンピューティングデバイスを表すものとみなされる。例えば、サーバは、説明されている役割、責任、または機能を果たす方法で、ウェブサーバ、データベースサーバ、または他の種類のコンピュータサーバとして動作する1つ以上のコンピュータを含むことができる。開示されたコンピュータベースのアルゴリズム、プロセス、方法、または他の種類の命令セットは、開示されたステップをプロセッサに実行させる命令を記憶する非一時的な有形のコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品として具体化できることを理解すべきである。種々のサーバ、システム、データベース、またはインターフェースは、標準化されたプロトコルまたはアルゴリズムを使用して、HTTP、HTTPS、AES、公開鍵−秘密鍵交換、ウェブサービスAPI、既知の金融取引プロトコル、またはその他の電子情報交換方法などに基づいてデータを交換することができる。データ交換は、パケット交換ネットワーク、インターネット、LAN、WAN、VPN、またはその他の種類のパケット交換ネットワークで実行することができる。
【0028】
以下の説明は、本発明の主題の多くの例示的な実施形態を提供する。各実施形態は本発明の要素の単一の組み合わせを表すが、本発明の主題は、開示された要素のすべての可能な組み合わせを含むと見なされる。従って、1つの実施形態が要素A,B,Cを含み、第2の実施形態が要素B,Dを含む場合、本発明の主題は、明示的に開示されていなくても、A,B,C,Dの他の残りの組み合わせも含むとみなされる。
【0029】
開示された技術は、イベントのスケジューリングを容易にし、イベントがスケジュールどおりにマシンまたは機器で実行できることを保証することを含む多くの有利な効果を提供することを理解すべきである。
【0030】
この説明全体を通して、種々のタイプの「属性」(例えば、デバイス属性、タスク属性、個人属性など)が参照される。「属性」と言及する場合、属性名/値のペアの形式でのデータ表現を指し、「属性」の言及には属性名とその対応する値との両方が含まれる。同様に、特定の属性名またはその属性の関連する属性値に個別に対処する必要がある場合、混乱を避けるために対応する参照が行われる。当業者に理解されるように、いくつかの属性は単一の属性名/値のペアを構成でき、他の属性は単一の属性名についての複数の値エントリを含むことができる。
【0031】
図1は、本発明の主題の実施形態によるシステム100の概略図を提供する。システム100は、1つまたは複数のコンピュータ110(例えば、1つまたは複数の中央サーバ)を含む。単純化のために、本明細書では中央コンピュータ110を単一のコンピュータ110と呼ぶ。しかしながら、コンピュータ110の機能および処理は、ローカルデータ接続インターフェースを介してローカルに分散されるか、または長距離接続インターフェースを介して長距離に分散される複数のコンピュータ110によって実行および/または分散できることが理解される。コンピュータ110は、システム100の他の複数のコンポーネントの1つ以上と同じ施設または位置に配置することができるか、または離れた位置にリモートで配置することができる。
【0032】
デバイス120は、一般に、システム100が使用される位置で種々のタスクを完了することを促進するために使用できる複数のデバイスである。従って、デバイス120は、コンピューティングデバイス、汎用ツール、特殊ツール、環境制御などの機器を含むことができる。本明細書の例示的な例として使用される病院の設定では、デバイス120は、医療用スキャン/診断機器、患者監視機器、手術道具、患者用ベッド、患者用車椅子、コンピュータ機器、麻酔機器、室内環境制御装置、特殊医療機器、および病院で通常実行される種々の患者ケア手順を実行するために担当者(医師、看護師、専門家など)が通常使用するその他のデバイスを含むことができる。本明細書で使用される「デバイス」および「マシン」は互換的に使用される。
【0033】
図1に示されるように、コンピュータ110は複数のデバイス120に通信可能に接続されている。コンピュータ110と種々のデバイス120との間の通信は、それを行うために搭載されたそれらのデバイスのためのデータ通信を介して行うことができる。
【0034】
システム100は、複数のデバイス120のデバイスプロファイル121を格納するデバイスデータベース130を含む。各デバイス120のデバイスプロファイル121は、デバイスの属性または特性に対応する複数のデバイス属性を含む。好ましくは、各デバイス120のデバイス属性は、少なくとも、デバイスがその意図された機能を実行するためのデバイス能力に対応するものを含む。デバイス属性の例としては、デバイスの電源状態、デバイスの供給状態、デバイスの位置、デバイスの状態、デバイスのメンテナンス状態、デバイスのカテゴリ、デバイスの製造元、デバイスの再供給スケジュール、デバイスのモデル番号、デバイスのアクセス許可、デバイスのネットワーク状態などが挙げられる。特定のデバイスについての属性の収集は、そのデバイスに対応するデバイスプロファイルと見なすことができる。当業者に理解されるように、すべてのデバイス属性が必ずしもすべてのデバイスに適用されるわけではない。
【0035】
デバイス120は、各デバイスのデバイス識別子に従ってデバイスデータベース130内でインデックス付けすることができる。デバイス識別子は、デバイスのデータベースの作成時にシステムによって生成および割り当てることができる。デバイス識別子は、ランダムに生成、および/またはデバイスのカテゴリ、製造元、モデル番号、個々のシリアル番号、ネットワークアドレス、存在する他の同一のデバイスの量/施設やエンティティなどが所有している他の同一のデバイスの量に基づく連続番号のうちの1つ以上に基づいて生成することができる。
【0036】
また、デバイスデータベース130は、各デバイス120のデバイスプロファイル121内に、そのデバイス120のデバイススケジュールデータを含むことができ、このデータには、既にスケジュールされたタスクまたは特定のデバイスの他のスケジューリング競合(例えば、メンテナンス/修理、更新、再認証、再供給などのためにスケジュールされたダウンタイム)のエントリが含まれる。スケジュールは、以前にスケジュールされたタスク/競合ごとにスケジュール済みの時刻/日付のエントリを使用して、テーブル形式、カレンダー形式などにすることができる。
【0037】
図4は、デバイスプロファイル121の具体例を示している。
種々の実施形態において、各デバイス120のスケジューリングデータは、すべてのデバイス120の中央スケジューリングまたはカレンダープログラムに(デバイスデータベース130内の各デバイス120に保持されるスケジュールテーブルまたは他のスケジュールデータに加えて、またはそれに代えて)保持することができ、これにより、個々のデバイスのエントリを、そのデバイスに関連付けられた識別子(例えば、デバイスデータベース識別子、製造元/モデル/シリアル識別子、ネットワーク識別子など)に従って参照することができる。従って、これらの実施形態では、システムは、本発明の主題に関連する種々の機能およびプロセスに従って特定のデバイスの利用可能性および/またはスケジュールに関する情報を必要とする場合、そのデバイス識別子を介して中央スケジューリングプログラムを確認する。
【0038】
デバイスの電力状態属性は、バッテリ駆動型のデバイス120で利用可能な電力または充電の量に対応する。従って、電力状態属性の値は、デバイスのバッテリのバッテリレベルまたは充電レベルに対応する。
【0039】
デバイスの供給状態属性は、デバイスに現在アクセス可能なデバイス120によって分配または使用される有限リソースの量に対応する。例えば、麻酔のタンクの場合、デバイスの供給状態属性の値はタンク内のガスの量に対応する。
【0040】
デバイス電力状態属性およびデバイス供給状態属性は、デバイス120のリソース状態属性と呼ぶことができる。このリソース状態属性は、デバイスに関連付けられた供給量など、使用とともに枯渇するデバイス120の定量化された特性またはパラメータを反映する属性である。従って、デバイス電力状態属性とデバイス供給状態属性は、リソース状態属性の例である。
【0041】
デバイス位置属性は、デバイスの最後に報告された位置に対応する。この位置は、特定の構造内または領域内(例えば、病院内、または病院の建物自体の外側の領域を含む病院の敷地内)とすることができる。
【0042】
バッテリ駆動型のデバイスや、特定のタスクで使用されるリソースを格納および/または分配するデバイスなど、一部のデバイスのデバイスプロファイルは、そのデバイスのスケジュールされた再充電または再供給に対応する1つまたは複数のデバイス再供給属性を含むことができる。例えば、バッテリ駆動型のデバイスの場合、再充電のための定期的な事前にスケジュールされた時間(例えば、毎日、毎週など)であってもよい。
【0043】
デバイス状態属性は、消耗や使用によるものなど、現在のデバイス状態に対応する。
デバイスメンテナンス状態属性は、デバイスのメンテナンスが必要かどうかを示す。これは、誤動作の報告によるものとしたり、あるいは、事前に定められたまたは定期的なメンテナンススケジュール(例えば、特定のデバイスの必要な診断またはキャリブレーションなど)によるものとしたりすることができる。種々の実施形態において、デバイスメンテナンス状態属性の値は、メンテナンスの将来の日付またはイベント(例えば、使用時間、予定日など)とすることができる。
【0044】
デバイスのアクセス許可属性は、デバイスを操作するためにユーザが必要とする役割、認証、またはその他の特別な許可に対応する。これは、特定の製造元のトレーニング、法的要件などによるものとすることができる。特定の種々の実施形態では、デバイス許可属性は、デバイスの操作を許可または認定された特定の個人の1つまたは複数のエントリを含むことができる。
【0045】
デバイスのネットワーク状態属性は、特定のデバイスのネットワーク機能に対応する。特定のデバイスは、情報を交換するためにコンピュータ110とネットワーク通信する機能を有し得る(例えば、状態を報告し、コマンドを受信するなど)。このネットワーク機能は、直接的(例えば、Wifi(登録商標)または有線ネットワーク接続、セルラーなど)または間接的(例えば、Bluetooth(登録商標)またはNFCなどの短距離プロトコルにより、ブリッジまたは他の中間リレーデバイスを介してなど)なものでもよいが、直接ネットワークに接続できない場合には、取り付けられたRFIDコンポーネントを介して追跡されてもよい。
【0046】
システム100は、複数のタスク属性セット141を格納するタスクデータベース140を含み、これらタスク属性セットの各々は、特定のタスクに関連付けられたタスク属性のセットを含む。タスク属性は、タスクに関連付けられた種々の特性を表す。タスク属性の例としては、タスク名、タスク識別子、タスク期間、要求されるタスクデバイス、要求されるタスク担当者、および要求されるタスク施設が含まれる。
【0047】
要求されるタスクデバイス属性は、タスクに必要な特定のデバイスのカテゴリ、クラス、または名前に対応するデバイスカテゴリ、クラス、または名前を含むことができる。他のタスクデバイス属性は、特定のデバイスを同様の目的で使用される他のデバイスと区別するものなど、デバイス自体の特性に関連付けられた属性を含むことができる。この属性には、デバイス寸法、電力要件、デバイスインターフェースの種類、デバイスハードウェア構成(例えば、特定の工具サイズまたは形状を有するドリルなど)などに関連付けられた属性を含めることができる。
【0048】
対応する要求タスクデバイス属性によって表される特定のデバイスの場合、タスク属性セットには1つまたは複数のデバイス最小準備属性も含まれる。デバイス最小準備属性の値は、タスクに適したデバイスの1つまたは複数の特性の最小しきい値を表すと考えることができる。換言すれば、特定のタスクに要求されるデバイスを正常に使用するには、デバイスの対応するデバイス属性がタスクの最小準備属性を満たすかその値を超えている必要がある。例えば、バッテリ駆動型のデバイスを必要とする特定の期間を有するタスクの場合、最小準備属性は、タスクに適したものとするためにデバイスが動作可能であることが必要とされる最小動作時間を示すタスク期間属性(または、デバイスが専用に使用されるサブタスクが存在しており適用可能な場合には、サブタスク期間属性)とすることができる。これは、デバイスに関連付けられたリソースの性質または量を反映する特定の属性の割合(例えば、バッテリ充電の割合、デバイスに含まれる材料の量の割合など)で表すこともできる。
【0049】
システム100は、複数の個人属性セット151を含む個人データベース150も含み、これら個人属性セット151は各々、個々の人に関連付けられた個人属性/値ペアのセットを含む。個人属性の例としては、名前、役割、専門分野、認定、位置などが挙げられる。デバイスデータベース130と同様に、個人データベース150は、個人データベース内に各個人のスケジュールを含むことができ、これには、既にスケジュールされたタスクまたは特定の人の他のスケジューリング競合(例えば、「勤務中」にある就業日や就業時間、スケジュールされた休暇時間などの記述)のエントリを含むことができる。スケジュールは、以前にスケジュールされたタスク/競合ごとにスケジュールされた時刻/日付のエントリを使用したテーブル形式、カレンダー形式などとすることができる。
【0050】
中央カレンダーシステムが使用される実施形態では、中央カレンダーシステムは、人の名前または他の個人識別子に従ってインデックス付けされた個人データベースから各人のスケジューリング情報を同様に格納することができる。
【0051】
図2は、コンピュータ110によって実行される初期タスクスケジューリングの概要を提供する。
ステップ210において、コンピュータ110は、特定のタスクをスケジュールする要求を受信する。この要求は、少なくとも、タスク名またはタスクカテゴリの識別情報と、そのタスクの所望期間の属性(例えば、日付/時刻を示す)とを含むタスク属性を含む。この要求は典型的には、所望位置の属性(例えば、特定の部屋や他の関連する位置情報などのタスクの位置を示す)も含み、要求しているユーザが選択または入力した他のタスク属性も含むことができる。
【0052】
この要求に基づいて、コンピュータ110は、ステップ220において、デバイス120のデバイス属性(および中央カレンダー/スケジュールプログラム内におけるデバイスのデバイススケジュールテーブルおよび/またはスケジュール)と、任意で、タスクに対するデバイスの1つまたは複数の計算された予測デバイス準備属性値とによる、複数のタスク属性(ユーザによって選択されたタスクとそのタスクに関連付けられたタスク期間についての所望期間の属性を含む)の一致に基づいて、タスクに関連する1つまたは複数のデバイスの選択を行う。ステップ220におけるタスクのためのデバイス120の選択は、以下のとおりである。
【0053】
ステップ221において、コンピュータ110は、タスク属性を、デバイス120のデバイスプロファイルの対応するデバイス属性と照合する(タスク属性内のデバイスタイプ、カテゴリ、またはクラスを、それと一致するタイプ、カテゴリ、またはクラスのデバイス属性を有するデバイスと照合するなど)とともに、対応するカレンダーまたは時間テーブルを有するタスクの所望期間属性と照合する。
【0054】
予測デバイス属性値が使用される場合、コンピュータ110は、ステップ221で選択された各デバイスの予測デバイス準備属性をステップ222において計算し、それを対応する最小デバイス準備属性とステップ223において比較する。
【0055】
コンピュータ110は、ステップ222では、タスクのデバイス最小準備属性に対応する各デバイス属性について、現在のデバイス属性値と、すでにスケジュール済みのタスクとに基づき、また、利用可能であれば、現在の時間から所望期間までの間におけるデバイス120のカレンダー内(デバイスデータベース130内のデバイスのスケジュールなど)の他のスケジュール済みイベント(例えば、メンテナンス、定期的な再供給または再充電など)に基づき、デバイス属性の予想値を計算することによって、各デバイスの予測デバイス準備属性値を計算する。
【0056】
従って、所与のデバイス120について、コンピュータ110は、タスクのデバイス最小準備属性に対応する現在のデバイス属性値で始まり、予めスケジュール済みの各タスクおよび現在から順に時系列的に開始する競合/イベントについて、スケジュール済みタスクの属性に基づいて属性値の予想される変更を決定する。現在のデバイス属性値は、デバイスのプロファイルに記憶および定期的に更新されているものとすることができ、および/または、コンピュータ110はデバイス120と通信して、関連するデバイス属性の現在の状態を要求することができる。次いで、デバイス120は、現在の値をコンピュータ110に伝える。
【0057】
種々の実施形態において、スケジュール済みのタスクは、タスクに対してスケジュールされた各デバイスについて、タスクの性質によって影響を受けるデバイス属性の予想使用値を含む。これらの予想使用値は、タスクのデバイスの使用履歴(例えば、時間の経過に伴って多く使用されたことの分析と、タスクの使用の可能性の統計分析とによって決定される)に基づくものとすることもできるし、またはタスクの要求者によって手動で入力されたものとすることもできる。例えば、特定のデバイスがある手順で使用する特定の材料を調剤し、スケジュール済みのタスクについて、特定の量の材料が必要になることが予想される場合、その材料の予想使用値が、そのタスクに必要となることが予想される量である。従って、コンピュータ110は、タスクの予想使用値を減算することにより、デバイス120のデバイス供給状態属性を調整する。
【0058】
特定のデバイス属性について、コンピュータ110は、デバイス属性とスケジュール済みのタスクの1つまたは複数のタスク属性との予め把握されている相関に基づいて予想使用値を決定することができる。例えば、スケジュール済みのタスクが、タスク期間に基づく或る一定時間においてバッテリ駆動型のデバイスを使用することが予想され、そのデバイス属性がデバイスのバッテリ電力の消費率を含む場合、コンピュータ110は、タスク期間に消費率を乗算することにより、事前にスケジュール済みのタスクについての予想バッテリ電力使用量を求める。この予想バッテリ電力使用量は、事前にスケジュール済みのタスクについてバッテリ駆動型のデバイスの電力状態属性を調整するために使用される予想使用値である。コンピュータ110は、計算された予想使用値によって電力状態属性の値を減らすことにより電力状態属性を調整する。
【0059】
特定のデバイスについて再供給および再充電時間(およびスケジュールされたメンテナンス時間)がスケジュールされるなどのイベントの場合、コンピュータ110は同様に、予想される各デバイス属性の値を増加させる。スケジュールされた再供給/再充電がデバイスを完全に再供給/再充電することが(完全に再供給したり、バッテリを消耗されたものから完全に充電されたものに交換したり、材料タンクまたは容器を空から満杯にしたりするなどによって)予想される場合、対応するデバイス属性値は完全な値に設定される。段階的な再供給/再充電タスク(プラグイン時のバッテリ再充電など)の場合、コンピュータ110は、予め把握される再供給率/再充電率と再供給/再充電タスクに割り当てられている時間とに基づいて、デバイス属性値の適切な変更を計算する。
【0060】
従って、コンピュータ110は、予めスケジュール済みのタスクから出力された調整済みデバイス属性値を取得し、デバイス120のすべてのタスクおよび他のスケジュール済みのイベントが処理されるまで、上記のような時系列の順序で次のタスクの次の調整を計算して適用し、デバイス属性値は、すべてのスケジュール済みタスクと、タスクの所望期間属性の要求期間よりも前にスケジュールされたすべてのイベントを考慮して調整される。これらの最終的な調整済みデバイス属性値は、デバイスの最小準備属性に対応するデバイス属性の予測デバイス準備属性値である。
【0061】
なお、ステップ222の処理中にコンピュータ110によって調整されて使用されるデバイス属性値は、デバイスデータベース130内のデバイスプロファイルとは別にタスクをスケジュールする目的で、コンピュータ110によって格納および変更される。換言すれば、実際の現在の値を反映するデバイスデータベース130に格納されているデバイス属性の現在の値は調整されない。
【0062】
ステップ223において、コンピュータ110は、予測デバイス準備属性値をデバイス最小準備属性値と比較する。予測デバイス準備属性値がデバイス最小準備属性値を満たすかまたはそれを超える場合(いくつかの属性について、デバイス最小準備属性値を満たすかまたはそれを超えるとは、デバイス最小準備属性値以上の値であることを意味する一方、他の属性について、デバイスの準備または「準備状態」の増加を示すためにより低いデバイス属性値が使用される場合には、デバイス最小準備属性値以下の値であることを意味する)、コンピュータ110は、要求の所望期間属性で示された所望の時刻/日付で所望の位置のタスクにデバイス120をスケジュールする。
【0063】
種々の実施形態において、コンピュータ110は、ステップ223でさらに、要求内における所望期間属性内の所望の日付/時刻と所望の位置属性内の所望位置とに先立って、デバイスの最後にスケジュールされた位置および最後に以前にスケジュールされたタスクのスケジュールされた終了時間に基づいて、ステップ222で選択されたデバイス120の利用可能性を決定するようにプログラムされる。最後にスケジュールされたタスクの位置と所望の位置から移動する予想時間(例えば、病院などの建物の種々のポイント間の事前に設定された遷移時間に基づき特定の距離にわたって特定のデバイスを移動させたことに関連する履歴データの分析、およびエレベータや平均歩行速度および/または他の要因などに基づいてフロア間を移動するための予想時間調整を考慮することができる)に基づいて、コンピュータ110は、所望期間属性によって示される要求内のタスクの開始時間に間に合うように最後にスケジュールされたタスクから所望の位置へとデバイス120を運ぶのに十分な時間があるかどうかを判断する。この計算には、デバイス120の準備またはセットアップ時間や、以前のタスクの遅延またはオーバーランや、以前のタスクでデバイスを切断または「セットダウン」する時間などを考慮するべく時間の余裕を含めることができる。コンピュータ110は、要求されたタスクのためにデバイス120を所望の位置に移動できると判断した場合、所望のタスクのためにデバイス120をスケジュールする。
【0064】
種々の実施形態において、1つまたは複数の選択されたデバイス120について、計算された予測デバイス準備属性値は、タスクカレンダーのスケジュールタスクエントリおよび/またはデバイスのデバイスデータベース130に維持されるスケジュールとともに記憶することができる。
【0065】
特定のデバイス120についてステップ222〜223の処理が失敗した場合、コンピュータ110は、同一タイプの次のデバイスに進み、適切なデバイスが見つかるまで分析を再実行するようにプログラムされる。コンピュータ110が、一致するものを見つけることなく、要求されたタスクによって必要とされる特定のタイプのすべてのデバイスを通過する場合、要求しているユーザにこれを報告する。種々の実施形態では、コンピュータ110は、タスク期間に適合する所望期間属性内の所望期間に最も近い他の利用可能な時刻から開始するなど他の時間にステップ220の分析を再実行することができ、必要なデバイス120のすべてについて一致が見つかった場合、要求しているユーザに代替時間を提案する。
【0066】
ステップ230において、コンピュータ110は、複数のタスク属性(所望期間属性を含む)と複数の個人属性(個人データベース内の各人のスケジュールデータを含む)との一致に基づいて1つまたは複数の人を選択する。
【0067】
この例示的なプロセスでは、ステップ230はステップ220の後に発生するものとして示されている。しかしながら、ステップ230は、コンピュータ110によってステップ220の前にも実行できることが意図される。
【0068】
ステップ220の後にステップ230が発生する例示的なプロセスでは、コンピュータ110は、ステップ220で選択されたデバイスに基づいて、ステップ230で一人以上の人を選択する。例えば、ステップ220で選択された特定のデバイスが特定の認証/役割/デバイスの操作を許可する特定の認証情報を持つオペレータを必要とする場合、コンピュータ110は、ステップ230で認証/役割/デバイスを操作するための個人属性セット内の対応する属性における認証値を有するオペレータを選択する。他の実施形態では、ステップ230はステップ220の前に実行することができる。ステップ220と同様に、ステップ230で人を見つけることができないと判断された場合、コンピュータ110は、要求しているユーザにアラートを送るようにプログラムされる。種々の実施形態において、コンピュータ110は、他の可能性のある期間を使用してステップ220,230のプロセスを再実行し、ステップ220,230のプロセスの実行によってデバイスと対応する人との一致に成功する1以上の時間を見つけた場合、コンピュータ110は、示唆された1以上の代替時間を要求ユーザに提示する。
【0069】
種々の実施形態では、コンピュータ110は、タスクの特定の要求タスクデバイス属性に適合するデバイスデータベース内のデバイス120の総数と、これらのデバイスの1つ以上についての個人データベース内の総人数とに基づいて、ステップ220,230を実行する順序を決定するようにプログラムされる。デバイスに対する人の制限要因が最初に優先されるようにする。例えば、タスクに要求される特定のデバイスに対して、X個のデバイスと、それらデバイスを操作するY人の人が存在する場合、XがY未満(またはY以下)の場合、コンピュータ110は、人よりも利用可能なデバイスが少ないため最初にステップ220を実行するようにプログラムされ、実際のスケジューリングを考慮しなくても、要求されたタスクに適したデバイスを見つけることがより困難になり得る。逆に、XがY以上である(またはYよりも大きい)場合、デバイスよりも人をスケジュールすることがより困難となる可能性があり、また、利用可能な人が存在すれば、利用可能なデバイス(承認されていない人がデバイスを使用することは想定されていないので、承認された人のみがデバイスの供給を受けるものとなり、メンテナンスなどのために停止したデバイスを考慮しない)も存在する可能性が高いため、最初にステップ110を実行するようにプログラムされる。
【0070】
タスクは、タスクに絶対に不可欠な特定の要素を有している場合があり、これらの要素がないと、タスクを実行することができない場合がある。従って、特定のタスクについて、特定のタスク属性(および/または特定のタスク属性値)をタスク属性セット内で「必須」として指定することができる。例えば、まれであるためスケジュールすることが難しい特定の専門家を必要とする医療処置(例えば、脳外科医を必要とする脳外科手術)の場合、専門家に対応する値を持つ個人属性が必須としてマークされる。同様に、非常に特殊で比較的まれなデバイス(例えば、特定のスキャンデバイス、非常に特殊な外科用ツールなど)を必要とする特定の手順では、このデバイスに対応する値を持つデバイス属性が必須としてマークされ得る。これらの実施形態では、コンピュータ110は、ステップ220でデバイスがより「一般的」であることの選択を実行してステップ230で人を実行する前に、最初に必須タスク属性のマッチングを実行する。種々の実施形態において、必須タスク属性は、コンピュータ110がランキング順序で必須属性と一致するように特定のタスクに対してランク付けすることができる。
【0071】
ステップ240において、所望のタスク時間(または必要に応じて代替タスク時間)にすべてのデバイスおよび人がタスクに対して選択されると、コンピュータ110は、スケジューリングまたはカレンダープログラムでタスクをスケジュールし(デバイスおよび個人属性セットの特定の種々の実施形態、または別個のスケジューリング/カレンダープログラムに関して説明したものと同じとすることができる)、デバイスおよび個人情報を更新して適切な時間にスケジュール済みタスクをブロックする。この「ブロック」は、移動時間を確保して、潜在的なスケジュール競合に対する一般的なバッファを提供するために、スケジュール済みタスクの前後に追加の時間を含むことができる。また、コンピュータ110は、タスク時間、位置、および他の関連する詳細を含むタスクにスケジュールされた人に通知を提供することができる。
【0072】
さらに、種々の実施形態において、コンピュータ110は確認メッセージをデバイス120に送信する。確認メッセージは、タスクの開始時間(または、必要に応じてセットアップとデバイス初期化を可能にするためにタスク前の事前設定期間)から開始されるタスク時間の使用認可を含むことができる。この使用認可は、デバイスへのタスクのログイン認証情報と、ログイン認証情報が使用されていない場合にタスク中にデバイスをロックするかアクセスできない状態にする実行可能命令を含むことができる。
【0073】
種々の実施形態において、確認メッセージは、デバイス機能を、特定の使用率、特定の時間量、特定の能力レベル(例えば、バッテリの使用量などを制限するための特定の電力出力レベルまたは強度)、調剤される特定の供給量などに制限することなどの使用制限を含むことができる。これらの実施形態では、使用制限はデバイス120による実行可能な命令であり、デバイス120を使用制限に従って動作するものとなる。特定の確認メッセージの使用制限は、デバイス120の使用パラメータが使用制限を含む確認メッセージに関連付けられたタスクの要件に依然として準拠するように、コンピュータ110によって設定される。例えば、特定のデバイスが出力の70%でタスクの機能を実行できるが、タスクをより速く完了するために100%が望ましい場合、使用制限により出力が70%(または100%未満のその他の値)に制限され、それがタスク中の最大出力となる。
【0074】
種々の実施形態において、確認メッセージは、デバイス120によって記憶されるタスクの最小デバイス準備属性を含むことができる。これらの実施形態では、デバイス120は、タスクの種々のデバイス属性を監視し、それを1つまたは複数の保存された確認メッセージと比較し、使用中に特定のデバイス属性が変化することにより、その後に発生するタスクについて確認メッセージの最小デバイス準備属性が満たされなくなると、デバイス120はその状態をコンピュータ110に伝える。
【0075】
スケジュール済みのタスクは、種々のデバイスの特定のデバイス属性について対応する値を持つ予想使用属性を含むこともできる。これは、スケジュール済みタスクの実行について特定のリソースまたはデバイスの供給の予想される使用を示す。これらの値は、上述のようにタスクの後続のスケジューリングでコンピュータ110によって使用することができる。
【0076】
種々の実施形態において、コンピュータ110は、スケジュール済みのタスクが以前にスケジュールされて後続で生じるタスクとなって完了不可能とならないような例外処理を検出するようにプログラムされ得る。上記のように、特定のタスクに対する1つまたは複数のデバイスの計算された予測デバイス準備属性値が格納される。従って、コンピュータ110は、ステップ240でスケジュールされたタスクの予想使用属性値に基づいて、以前にスケジュールされて後続で生じるタスクのうちの1つ以上について予測デバイス準備属性値を調整し、それら後続で生じるタスクの調整された予測デバイス準備属性値をそれぞれの最小準備属性値と比較する。この比較の結果、調整された予測デバイス準備属性値が依然として最小準備属性値を満たしている場合、競合は生じず、ステップ240でスケジュールされたタスクがスケジュールに残る。この調整により、調整された予測デバイス準備属性値がそれぞれの最小準備属性値を満たさなくなる場合、コンピュータ110は、ステップ210で受信した現在のタスクを申請するユーザに競合を示し、カレンダーからスケジュール済みタスクを削除する(または、種々の実施形態において、ステップ220の後にこれを実行し、スケジュールの失敗を示す)。ステップ220でのスケジュールの失敗と同様に、コンピュータ110は、要求されたタスクの代替日時の分析を実行して、以前にスケジュールされたタスクの競合が見つからないようにし、それらをユーザに提示することができる。
【0077】
これらの実施形態の変形例では、特定の事前にスケジュールされたタスクを「必須」としてマークするか、あるいは(タスクにスケジュールされた特定の人、タスクにスケジュールされた特定のデバイス、または他の基準に従って)優先順位を付けることができる。従って、これらの実施形態では、コンピュータ110は、これらの必須タスクまたは優先タスクの例外分析を実行して、現在スケジュールされているタスクが実行不可能とならないようにし、上記のような発生を処理するようにプログラムされている。
【0078】
ステップ240でのタスクに対して、対応するデバイス、人、位置などとともにタスクをスケジュールすると、コンピュータ110は、スケジュールされたタスク内の各デバイスのチェックイン時間属性によって示されるタスク前の指定の「チェックイン」(check-in)時間に、タスクに対してスケジュールされたデバイスのうちの一つ以上の実行可能性をチェックするようにプログラムされる。
【0079】
チェックイン時間属性は、チェックイン処理をトリガするチェックイン時間属性値を含み、これにより、コンピュータ110は、タスクのスケジュール開始前の指定の時間に、タスクにスケジュールされた1つまたは複数のデバイスの実行可能性をチェックインする。従って、チェックイン時間属性値は、日付/時間値、スケジュール開始時間よりも前の時間の値、または他の一時的な指示であり得る。
【0080】
種々の実施形態において、タスクは、スケジュール済みタスクの日付の1日以上前、スケジュール済みタスクの日付の開始時(例えば、午前12時またはその日の開始を示す他の時間)、タスクの開始時間の4時間前、タスクの開始時間の2時間前、タスクの開始時間の1時間前、またはタスクのスケジュール開始時間よりも前のその他の時間単位の時間などに、1つのみのチェックイン時間または複数のチェックイン時間を有することができる。種々の実施形態において、チェックイン時間属性値は、スケジュール済みタスクの直前の1つ以上のタスクの開始時間である。チェックイン時間属性値は、種々の実施形態では、各デバイスに対してデフォルトで事前に設定される。
【0081】
図3は、本発明の主題の実施形態による、チェックイン処理の例示的な実施例を提供する。
ステップ310において、コンピュータ110は、タスクに割り当てられたデバイスに関する充足度情報を計算する。この充足度情報は、特定のデバイスの現在の最新の充足度情報である。デバイスの充足度情報を計算するために、コンピュータ110は、チェックイン時に現在のデバイス属性値を取得し(デバイスデータベース130から、またはこの通信が可能なデバイスの更新状態についてデバイス120自体にピン(ping)を送信することにより)、チェックイン時間とスケジュールされたタスク開始時間との間のスケジュール済みタスクに基づいて、ステップ220で利用される処理を介して、デバイス120の更新された予測デバイス準備属性値を計算する。従って、充足度情報は、更新された予測デバイス準備属性値である。
【0082】
ステップ320において、コンピュータ110は、ステップ310で決定された充足度情報をタスクのデバイス最小準備属性と比較することにより、タスクのスケジュール期間中のタスクのデバイスの充足度状態を決定する。種々の実施形態において、コンピュータ110は、ポジティブ充足度状態(充足度情報がタスクのデバイス最小準備属性を満たし続けるかそれを超え続ける場合)またはネガティブ充足度状態(充足度情報がタスクのデバイス最小準備属性を満たさないかそれを超えない場合)を決定する。
【0083】
種々の実施形態において、コンピュータ110は、デバイスをポジティブ充足度状態と決定したことに応答して、ステップ321において、スケジュール済みのタスク時間にタスクに割り当てられた人の1人以上の利用可能性を確認する。いくつかの実施形態では、確認済みの人は、確認済みのデバイスに直接関係する人(例えば、タスクのためのデバイスの動作に必要なオペレータまたは技術者)とすることができる。他の実施形態において、確認済みの人は、たとえ確認済みデバイス自体に直接関係していなくても、タスクに関連する他の人(タスクの「重要な」人など)も含むことができる。
【0084】
ポジティブ充足度状態と決定すると、コンピュータ110はステップ330に進み、タスクのスケジュール期間において、デバイスと通信してデバイス120の1つ以上の機能の実行を(実行メッセージを介して)可能にする。複数のチェックイン時間が使用される場合、ステップ330で、コンピュータ110は、タスクのスケジュール開始時間に最も近いチェックイン時間でポジティブ充足度状態の決定に続いてデバイス120と通信する。
【0085】
デバイス120の機能の実行を可能にする実行メッセージは、人がデバイス120の機能にアクセスできるようにするロック解除メッセージ、デバイスの機能を有効にする有効化メッセージ、または確認メッセージを介してデバイス120に以前に提供されたログイン認証情報を含む認証メッセージの形態とすることができる。この実行メッセージは、デバイスの機能および出力を適宜制限するために、本明細書で説明するデバイス120によって実行される新たな、更新された、または追加の実行可能使用制限を含むことができる。
【0086】
ステップ320において、コンピュータ110がネガティブ充足度状態を決定した場合、コンピュータ110は、ステップ330aにおいて、代替期間についてのデバイスの第2の充足度状態を決定し、デバイス120についてポジティブ充足度状態となる代替期間が見つかるまで、タスクの代替期間を繰り返し選択するようにプログラムされる。代替期間が1つ見つかった後、タスクにスケジュールされた他のデバイスの代替充足度状態が計算され、対応する人についての検証が実行され、代替期間についてのポジティブ充足度状態の結果が他のデバイスについて返され、代替期間についての人の利用可能性が確認される場合、コンピュータ110はタスクを代替期間に再スケジュールする。代替期間の開始時間(または、種々の実施形態では、開始時間の前の事前設定された時間、例えば、10分、30分、または他の間隔)で、コンピュータ110は、実行メッセージをデバイス120に送信して、ステップ330bで、タスクに対するデバイスの機能の実行を可能にする。
【0087】
種々の実施形態において、チェックイン時間は、ステップ222で計算された予測デバイス準備属性の1つ以上の値がタスクのそれぞれのデバイス最小準備属性値にどれだけ近いかに基づいてデフォルトから調整することができる。例えば、コンピュータ110は、予測デバイス準備属性値がそれぞれのデバイス最小準備属性値の閾値パーセンテージ内にあると判断し、スケジュール済みタスクのチェックイン時間と開始時間との時間差が、そのスケジュール済みタスクのチェックイン時間と開始時間との時間差の或る割合だけ増加するように(例えば、2倍、50%だけ増加など)チェックイン時間属性値を調整するようにプログラムされる。従って、コンピュータ110は、タスクに対するデバイスの予測準備がすでに最小要件にかなり近い状況では、スケジュール済みタスク前のタスクにおいて予想される使用を超えてデバイスを使用することで、デバイスをチェックインする時間が長くなり、デバイスがタスクに適さなくなるという大きなリスクを軽減することができる。追加的および/または代替的に、コンピュータ110は、閾値内に含まれる予測デバイス準備属性値に基づき、チェックインの回数を増やすことで、スケジュールされたタスクの開始前に、コンピュータ110がデバイス120とより頻繁にチェックインするようにすることができる。
【0088】
同様に、チェックイン時間の調整は、スケジュール済みタスクの開始直前のタスクの位置とスケジュール済みタスクの位置との間の距離に基づくことができる。例えば、チェックイン時間が10分前であり、スケジュール済みタスクの直前にスケジュールされたタスクの位置が、移動時間が10分以上であると予想される場合、コンピュータ110は、移動時間の或る割合だけチェックイン時間を増やすこと(例えば、移動時間の2倍、移動時間の3倍、旅行時間の50%増など)により、旅行時間とバッファを考慮してチェックイン時間を調整するようにプログラムされる。従って、チェックイン時間は、実際の位置に基づいて調整することができる。
【0089】
種々の実施形態において、チェックイン時間は、デバイスの仮想位置(例えば、ネットワーク位置)に基づいて調整することができる。例えば、デバイス120がネットワーク上にあり、デバイスのネットワーク位置が他のネットワーキング要因のために通信時間を増加させる場合、それに応じてチェックイン時間を増加させることができる。別の例では、データ通信が中断または完全に利用できない可能性がより高い環境にデバイス120があると予想される場合、コンピュータ110は、チェックイン時間を調整して、デバイスがこの環境を脱する離れる前および/または後にデバイスをチェックインすることができる。
【0090】
複数のチェックイン時間が使用される種々の実施形態において、コンピュータ110は、タスクのスケジューリング時に予測準備属性を介してチェックイン時間を調整することができるのと同じ方法で充足度情報を適用することによって、チェックイン時に受信した充足度情報に基づいて後続のチェックイン時間を調整するようにプログラムすることができる。従って、後続のチェックイン時間(および特定の種々の実施形態では、追加のチェックイン時間の追加)は、デバイス120に関連付けられた更新された実際の情報に基づいて調整することができる。
【0091】
種々の実施形態において、チェックイン時間は、タスクのための代替デバイスの利用可能性などの要因に基づいて調整することができる。これらの実施形態では、コンピュータ110は、以下のように移動時間を調整する。
【0092】
これらの実施形態では、コンピュータ110は、ステップ221で、上記と同じ方法で複数のデバイス120をタスク属性に一致させ、ステップ222〜223のプロセスを介して、スケジュール済みタスクに対するこれらの追加デバイス120の適合性を計算する。従って、コンピュータ110は、タスクのために最終的にスケジュールされたデバイス120に加えてバックアップデバイス120を選択する。
【0093】
バックアップデバイスの閾値量が満たされているか超えている場合、コンピュータ110はチェックイン時間属性値を調整しない。閾値量が満たされない場合、コンピュータ110は、チェックイン時間を増加させることにより、選択されたデバイスのチェックイン時間を調整するようにプログラムされる。この調整は、使用可能なバックアップデバイスの量に反比例して最大調整量まで(バックアップが見つからない場合)行うことが可能である。従って、代替手段がないため、コンピュータ110は、選択されたデバイス120とのチェックイン時間を増やして、スケジュールされた開始時間よりも先に選択されたデバイスの継続的な適合性を検証する。代替的および/または追加的に、チェックイン時間の量を増やして、バックアップデバイスの量に基づいて追加のチェックイン時間を追加することができる。従って、バックアップの数が閾値を満たしている場合、コンピュータは追加のチェックイン時間を追加しない。バックアップの数が減少すると、追加のチェックイン時間が追加され、タスクの開始時間が近づくにつれて、コンピュータ110が選択されたデバイス120を頻繁にチェックインするようになる。
【0094】
これらの実施形態の変形例では、チェックイン時間を調整するために使用される代替の属性は、スケジュール済みタスクの開始時間の直前にスケジュールされたこれらのデバイスを使用するタスクの位置に基づく代替デバイスの位置を含む。従って、スケジュール済みタスクの位置までの距離がデフォルトのチェックイン時間よりも長い移動時間を示すような位置に1つまたは複数の代替デバイスが存在することが予想される場合、コンピュータ110はタスクのチェックインを増加させて、代替デバイスの1つ以上の移動時間以上となるようにする。なお、種々の実施形態では、コンピュータ110は、スケジュール済みタスクのために実際に選択されたデバイス120の予想された以前の位置からの予想移動時間がチェックイン時間を超えない場合でも、この調整を実行するようにプログラムできる。
【0095】
種々の実施形態において、コンピュータ110は、上記しようにコンピュータ110が仮想またはネットワーク位置に基づいて選択デバイス120をチェックインする方法と同様に、1つ以上の代替デバイスの仮想またはネットワーク位置に基づいてチェックイン時間を調整するようにプログラムされる。
【0096】
これらの実施形態では、コンピュータ110は、上述のように選択デバイス120をチェックインするのと同様に、各チェックイン時間において代替デバイスをチェックインし、各代替デバイスの充足度情報を計算してデバイス充足度を決定することができる。1つ以上の代替デバイスの計算された充足度情報に基づいて、コンピュータ110は、後続のチェックイン時間を調整し、および/または追加のチェックイン時間を追加するようにプログラムされる。
【0097】
他の実施形態では、コンピュータ110は、選択デバイス120を最初にチェックインし、ステップ320でのネガティブ充足度状態の決定に基づいて、選択された代替マシンの充足度状態チェックを実行し、代替デバイスのポジティブ充足度状態に基づき、タスクに対して代替デバイスをスケジュールする。
【0098】
他の実施形態では、コンピュータ110は、デバイス作成時に代替デバイスを選択しない。代わりに、チェックイン時間において、選択デバイス120がネガティブ充足度状態を有すると判定されると、コンピュータ110は、デバイス属性およびタスク属性に基づいて1つ以上の代替デバイスを選択し、それらの代替デバイスについて、現在の属性値に基づいて充足度情報を計算し、代替デバイスがポジティブ充足度の値を持つことが判明するまで、代替デバイスの充足度状態を決定する。次に、コンピュータ110は、選択された代替デバイスをタスクにスケジュールする。
【0099】
種々の実施形態において、コンピュータ110によって生成された上記で説明された使用制限は、デバイス120に対してスケジュールされた1つ以上の後続のタスクに基づいている。従って、上記のように後続のタスクの例外が見つかった場合、コンピュータ110は、現在のタスクおよび1つ以上の後続のタスクでデバイス120の機能の最適化が可能かどうかを判断して例外を解決しようとする。これを行うために、コンピュータ110は、ステップ240でスケジュールされたタスクに対するデバイス120の予想使用属性値を取得するプロセスを実行し、機能中の消耗に関連する1つ以上のデバイス属性(例えば、出力レベル、電力消費など)を最小許容レベルまで減らすことにより、ステップ240でスケジュール済みタスクに対するデバイス120の予想使用属性を調整することによって仮想計算を実行する。次に、コンピュータ110は、後続で発生する(ただし、以前にスケジュールされた)タスクについて調整された予測デバイス準備属性値を計算し、それらが上述したようなタスクの最小要件を満たすかどうかを判定する。最小要件を満たす場合、コンピュータ110は、デバイスの使用をタスクの最小レベルに制限するように、ステップ240でスケジュールされたタスクの確認メッセージに使用制限を含め、デバイス120が後続のタスクに使用できるようにする。種々の実施形態において、最小許容レベルが競合を解決する結果となる場合、コンピュータ110は、後続のタスクの要件が満たされなくなるまでデバイス120の予想使用レベルを体系的に増加させ、使用制限を最終の理論上予想される使用設定に適用することで、ステップ240でスケジュールされているタスクに対してデバイス120の利用可能なリソースを最大化する一方、スケジュール内において後続で発生するタスクに対してデバイス120を適したままとするようにする。
【0100】
種々の実施形態では、例外処理プロセスは、新しいタスクがスケジュールに追加されるたびに、スケジュールされたすべてのタスクについてコンピュータ110によって実行される。これらの実施形態では、コンピュータ110は、追加のスケジュールされた使用に対応するために必要に応じて更新された使用制限を含む追加の確認メッセージをデバイス120に送信する。これらの追加の確認メッセージは、新しいタスクがスケジュールされるとき、および/またはチェックイン時間にコンピュータ110によって送信されるチェックインメッセージとともにプッシュベースでデバイス120に提供することができる。
【0101】
上述の実施形態では、デバイス120は、有線または無線、長距離および/または短距離、およびデバイス対デバイス、またはルーターなどのネットワークデバイス経由であり得る通信方法により、ネットワークコンポーネントを介してコンピュータ110と通信できると想定される。これらのタイプの通信の例には、USB、HDMI(登録商標)、WiFi(登録商標)、携帯電話、近距離無線通信、Bluetooth(登録商標)、RFIDなどが含まれるが、これらに限定されない。従って、これらの実施形態では、デバイス120は、コンピュータ110から情報を受信し、コンピュータ110に情報を送り返すことができる。
【0102】
しかしながら、種々の実施形態において、特定のデバイス120aは、完全な通信能力を有さない可能性がある(すなわち、データを受信するだけで送信できない)か、通信能力を全く有さないことが考えられる。これらのデバイスは、通信および/または処理機能を持たない旧式のデバイス、または伝統的に通信または処理機能を持たない「シンプルな」アナログデバイス(例えば、基本的な聴診器、舌圧子、その他の「基本的な」手動医療診断または治療ツール)であり得る。種々の実施形態において、本発明の主題のシステムおよび方法は、プロキシを介して通信することにより、これらの「ダム」(dumb)デバイスも組み込むことを意図する。
【0103】
これらの実施形態では、コンピュータ110は、ダムデバイスを直接チェックインすることができず、これは、デバイスが要求を自動的に受け取り、それに応答する能力を欠いているためである。従って、コンピュータ110は、デバイス120aの現在のスケジュールされたタスクのタスク位置属性、またはタスクがスケジュールされていない場合、デバイスデータベースに格納されたデバイスプロファイルのデバイス位置属性値に基づいて、ダムデバイス120aをチェックインする。
【0104】
「ダム」デバイス120aのチェックイン処理を
図5に示す。ダムデバイス120aをチェックインするために、コンピュータ110は、ステップ510で、最初に(チェックイン時間に)デバイス120aのスケジュール(中央カレンダー、またはデバイスデータベース130内のデバイス120aのデバイスプロファイル121のいずれか)をチェックして、スケジュール済みタスクについて現在使用中であるかどうかを確認する。
【0105】
デバイス120aを使用しているスケジュールされたタスクが存在する場合(
図5で「yes」)、コンピュータ110は、ステップ520でカレンダーのスケジュールされたタスクエントリのタスク位置属性をチェックして、ステップ520aでタスクの位置を確認する。種々の実施形態において、この情報は(あるいは)デバイス120aのデバイスプロファイル121内のデバイススケジュールデータにも見られ、そこからコンピュータ110によって取得される。
【0106】
次に、コンピュータ110は、ステップ530aで、コンピュータ110と直接通信する能力を有するコンピューティングデバイスのタスクの位置をチェックし、確認要求メッセージを送信する位置で1つ以上のコンピューティングデバイスを識別する。これらは、他のデバイス120であってもよく、またはコンピュータ、携帯電話、ページャー、タブレット、またはその位置で通信機能を有する他のコンピューティングデバイスなどの他のデバイスであってもよい。
【0107】
種々の実施形態において、コンピュータ110は、施設、病院など内の物理的位置に関連付けられたネットワークマップに基づいて、特定の「固定」(fixed)のコンピューティングデバイスの位置を予め把握する。これらの固定コンピューティングデバイスは、物理的な位置内で固定されており、移動しない。
【0108】
固定コンピューティングデバイスがその位置に配置されていない種々の実施形態では、コンピュータ110は、無線信号の検出(例えば、無線アクセスポイントへのアクセスなど)を介して、またはセルラーや他の無線信号の三角測量を介して、デバイスからコンピュータ110に報告される位置信号(例えば、GPSなど)に基づく位置にモバイルコンピューティングデバイス(例えば、タブレット、携帯電話、ラップトップコンピュータ、および他のモバイルコンピューティングデバイス)を配置するようにプログラムされる。
【0109】
コンピュータ110が、ステップ530aで確認位置160にコンピューティングデバイス(
図1のコンピューティングデバイス150など)を配置すると、コンピュータ110は、ステップ540aで確認要求メッセージをコンピューティングデバイス150に送信して、位置160(
図1に破線の矢印で示されている)にあるコンピューティングデバイス150のユーザに提示する。この提示は、コンピューティングデバイスの画面によって表示される視覚メッセージ、スピーカまたはデバイスの他の音声出力を介して出力される音声メッセージ、視覚メッセージを表示するための音声プロンプトなどであり得る。確認要求メッセージは、コンピューティングデバイス150、コンピューティングデバイス150の出力能力(例えば、利用可能な場合はスクリーン、利用可能な場合はスピーカ)、コンピューティングデバイス150のオペレーティングシステム、メッセージを表示するために使用されるアプリケーション(例えば、テキストメッセージ、電子メール、デバイス上の特定のアラートアプリケーションなど)、およびコンピューティングデバイス150が要求を出力するための他のデバイス固有の要件に依存して、提示のための適切な手順で送信される。
【0110】
確認要求メッセージは、ダムデバイス120aが位置160にあることをユーザが確認する要求、およびユーザによる応答のプロンプトを含む。返信は、単純な「Y」または「Yes」または「N」/「No」の入力、またはキーボードまたはタッチスクリーン入力でのデバイスのデバイスID番号の入力である。応答は、コンピューティングデバイスのマイクに音声で送信できる。この応答はコンピュータ110に送り返され、ステップ550aで受信される。デバイス120aが位置160にあることを応答が示す場合、コンピュータ110は、ステップ560で、デバイスデータベース130内のデバイス120aのデバイス位置属性133cを更新する。
【0111】
確認要求メッセージには、デバイス120aに適用可能な供給情報や充電情報などの追加情報の要求を含めることができ、応答に基づいて、ステップ560で、デバイスデータベース130のデバイスプロファイル121の他のデバイス属性133を適宜更新する。
【0112】
コンピューティングデバイス150にカメラがある場合、プロンプトには、ユーザに対して、デバイスID番号または他の識別子をカメラまで保持して画像(つまり、静止画像データまたはビデオ画像データ)をキャプチャし、それをコンピュータ110に戻す指示が含まれる。次に、OCRまたは他の認識技術を使用して、コンピュータ110は、デバイス120aに対応するものとして提供されたデバイスIDを検証し、デバイスデータベース130内のデバイスの位置属性を更新する。
【0113】
種々の実施形態では、デバイス120aは、コンピューティングデバイス(カメラおよび/またはスキャナを有する場合)によってスキャンおよび/または画像キャプチャすることができるバーコードまたは他のマシン可読標識(例えば、QR(登録商標)コード)を添付または刻印することができる。スキャンされた情報または画像は、コンピューティングデバイスによってコンピュータ110に送信され、コンピュータ110は、デバイス120aに対応するものとして受信した情報を検証し、それに応じてデバイスデータベース内のデバイス120aの位置情報を更新する。
【0114】
ステップ510でのチェックイン時間にデバイス120aの現在スケジュールされているタスクがないとコンピュータ110が判断した場合(
図5で「no」)、コンピュータ110は、ステップ520bで、デバイスデータベース130のデバイス120aのデバイス位置属性をチェックして、デバイスの最後の既知の位置を取得する。最後の既知の位置160を取得すると、コンピュータ110は、ステップ530bで、位置160にある1つまたは複数のコンピューティングデバイスを見つけ、ステップ540bで、ステップ530a、530bに関してそれぞれ上記で説明したように、位置560にある1つまたは複数のコンピューティングデバイス150に確認要求メッセージを送信し、550aに関して上述したようにステップ550bで応答を検証する。種々の実施形態において、コンピュータ110は、デバイス120aを含む現在スケジュールされているタスクの位置を問い合わせた後、タスク位置でコンピューティングデバイスを介して提出された応答が、デバイス120aが予想通り現在のタスクの位置にないようなものである場合(
図5においてステップ550aからステップ520bへと続く「no」を介して示される)、デバイスデータベース内のデバイス120aのデバイス位置属性を同様にチェックすることができる。
【0115】
デバイス120aが見つからない場合、コンピュータ110は、ステップ580で、チェックインが実行されているタスクのスケジューラを含む適切な人に通知する。種々の実施形態において、コンピュータ110は、デバイス120aの位置を特定することに失敗したことに応じて、上述のようにタスクの代替期間を探索する。
【0116】
種々の実施形態では、デバイスデータベース130は、一部またはすべてのデバイス120a(およびデバイス120)の過去に記録された位置の記録履歴を保存する。これらの実施形態では、デバイス120aがその現在予定されているタスク(該当する場合)または最後に知られている位置のいずれにも位置していない場合、コンピュータ110は、ステップ570で、履歴位置の1つ以上を(好ましくは、最新のものから開始し、時間をさかのぼって)取得し、これらの履歴位置ごとに、デバイスが見つかるまでステップ530b〜550bを繰り返すようにプログラムされる。デバイスのデバイスプロファイル121に格納された履歴位置のすべてを使い果たした後(または所定の試行セットの後)にデバイス120aが見つからない場合、コンピュータ110はステップ580を実行する。
【0117】
ダムデバイス120aについて説明したプロセスは、適切な通信および処理機能を備えたデバイス120がチェックイン時間にコンピュータ110によって見つけられないまたは到達できない場合(例えば、停電またはバッテリ電源の不足、ユーザによって遮断されたこと、デバイス120の通信インターフェースの問題、通信を妨げるネットワークの問題など)にも適用できると考えられる。
【0118】
従って、本発明の主題のシステムおよび方法は、ネットワーク化されたデバイス管理およびスケジューリングシステムへの未接続デバイスの統合を可能にし、従ってこれらのデバイスを処理することができずそれらデバイスの別個の手動管理を必要とする以前のスケジューリングシステムの制限を排除する。
【0119】
種々の実施形態において、本明細書で言及されるデバイス属性およびタスク属性は、「固有の属性」および「非固有の属性」として分類することができる。本明細書で使用する「非固有の属性」とは、複数のリソースで共有できる属性を意味する。固有属性の例としては、例えば、UID(固有の識別子)、名前、社会保障番号、指紋、シリアル番号、住所などがある。非固有の属性の例としては、例えば、利用可能な期間、個人またはリソースを関連付ける必要がある優先タスク、非固有の会社の肩書き、スキル、スキルレベル、能力、人が作業する際に好ましいリソース、人が作業する際に好ましい固有の同僚、リソースのカテゴリ、またはリソースの位置などがある。属性は、ある文脈では固有であり、別の文脈では固有ではない可能性がある。例えば、同じ住所の従業員が二人以上いる場合、従業員の住所は固有ではない。
【0120】
タスクの非固有の属性の例としては、これらに限定されないが、非固有の属性セットを持つ人、非固有の属性セットを持つリソース、時間の長さ、後続のタスク、および/または準備タスクなどが挙げられる。個人の非固有の属性の例としては、これらに限定されないが、会社の肩書き、スキル、スキルレベル、能力、リソースの好み、タスクの好み、同僚の好み、および/または利用可能な時間などが挙げられる。非人的資源の非固有の属性の例(材料、消耗品、固定機器、モバイルツール、部屋、建物、コンピュータ、プロジェクタ、電話など)としては、これらに限定されないが、数量、品質、能力、利用可能性、タイプ、コスト、位置、および/またはライフサイクルなどが挙げられる。
【0121】
本明細書で使用される場合、文脈がそうでないと指示しない限り、用語「〜に結合される」は、直接結合(互いに結合される2つの要素が互いに接触する)と間接結合(少なくとも1つの追加要素が2つの要素間に位置する)の両方を含むことを意図している。従って、「〜に結合」および「〜と結合」という用語は同義語として使用される。
【0122】
本明細書の発明概念から逸脱することなく、上述したものに加えてさらに多くの変形が可能であることは、当業者には明らかである。従って、本発明の主題は、添付の特許請求の範囲の思想を除いて制限されるべきではない。さらに、明細書とクレームの両方を解釈する際に、すべての用語は文脈と一致する可能な限り最も広い方法で解釈されるべきである。特に、「含む」および「含む」という用語は、参照される要素、コンポーネント、またはステップが存在、利用、または、明示的には参照されていない他の要素、コンポーネント、またはステップと組み合わせられる可能性があることを示す、非排他的方法での要素、コンポーネント、またはステップを指すものと解釈されるべきである。明細書および特許請求の範囲が、A,B,C,…Nから成るグループから選択された何かの少なくとも1つに言及している場合、その文章は、AとNまたはBとNなどではなく、グループから1つの要素のみを必要とすると解釈されるべきである。