【文献】
キャリアの探し方・作り方 vol.10 自分の特性を見つける「魔法の曲線」,ちょっと、ホットコラム,日本,株式会社日本マンパワー,2007年09月26日,https://www.nipponmanpower.co.jp/ps/choose/column/details.php?col_id=BF32TS8G,[令和3年3月5日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係る情報処理装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、リムーバブルメディア21とを備えている。
【0011】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0012】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20が接続されている。
【0013】
出力部16は、生成された感情ライフメータを出力するものである。出力する方法は特に制限されないが、画面に表示させたり、紙に印刷したりする方法が挙げられる。
【0014】
入力部17は、過去画像が生成された時点の対象者の年齢に関する情報や、感情に関する情報、さらに他人の情報などを入力するものである。入力部17に入力する方法は特に制限されないが、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどを使用する方法でもよく、音声入力等であってもよい。
【0015】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、ネットワークを介して他の装置等との間で行う通信を制御する。
【0016】
ドライブ20には、必要に応じて、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0017】
図2は、このような情報処理装置1が、感情ライフメータを作成、出力するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0018】
感情ライフメータが作成される場合には、
図2に示すように、CPU11の内部において、年齢取得部51と、対象者感情取得部52と、画像取得部53、他人情報取得部54と、感情ライフメータ生成部55とが機能する。
【0019】
感情ライフメータ生成部55は、入力部17から年齢取得部51が取得した対象者の年齢に関する情報と、入力部17から対象者感情取得部52が取得した対象者の感情に関する情報に基づいて、感情ライフメータを生成する。
さらに、画像取得部53は、入力部17から対象者の過去画像のデータを取得する。
感情ライフメータ生成部55は、当該過去画像と感情ライフメータとを出力部16から一緒に出力する。
【0020】
その際に、さらに、他人情報取得部54が取得した、対象者に対する他人の感情や評価に関する情報を考慮することで、より正確な感情ライフメータを生成することができる。
【0021】
本発明において感情ライフメータとは、横軸に対象者の年齢を示し、縦軸に対象者の感情レベルを示すものである。この環状ライフメータを作成することにより、過去の対象者の感情レベルの変化を正確に把握することが可能になる。
【0022】
上述した対象者の年齢、感情、さらには他人の感情、評価に関するデータは、入力部17を介して取得してもよく、通信部19を介してネットワークを通じて取得してもよい。
【0023】
過去画像が生成された時点の対象者の年齢に関する情報は、対象者本人が入力してもよいが、過去画像に含まれるメタデータに撮影日時が含まれている等の理由で過去画像の撮影日がわかる場合には、対象者の生年月日と照らし合わせることで、特定することができる。
【0024】
過去画像が生成された時点の対象者の感情に関する情報は、過去画像を見て対象者本人が入力してもよいが、過去画像から画像処理等で推定することもできる。しかしながら、対象者が、過去画像が生成された時点の感情を思い出し、振り返ることは重要であるため、対象者本人が過去画像を見て、思い出した過去画像生成時点の感情を手動で入力することが好ましい。
【0025】
生成された感情ライフメータは、出力部16を通じて出力されてもよく、通信部19を通じて外部ネットワークを介して外部に発信されてもよい。
【0026】
図3は、対象者の年齢、感情、画像、他人情報を入力する入力画面の1例を示す図である。
表示領域E1は、対象者の年齢があらかじめ表示されている、又は対象者の年齢を入力するものである。表示領域E2は、バーの値を選択して、過去画像が生成された時点の対象者の心の幸福度を、−10〜+10の点数で示すものである。表示領域E3は、表示領域E2で示された対象者の心の幸福度に応じて表情が変化する人の顔型のアイコンである。表示領域E4は、表示領域E2で示した、過去画像生成時点での対象者の心の幸福度が、その値になったのかのコメントを記述するための入力フォームである。表示領域E5は、過去画像をアップロードするためのボタンであり、アップロードされた過去画像は、表示領域E6に表示される。表示領域E7は、当該入力画面で必要な情報が入力し終わった後に、次の年齢の入力画面に進むためのボタンである。
【0027】
図4は、
図2の感情ライフメータ生成部55から生成された感情ライフメータの1例を示すグラフである。
図4に示す感情ライフメータは、横軸に過去画像が生成された時点での対象者の年齢を示し、縦軸に過去画像が生成された時点での対象者の感情レベルを示す。
図3のK1〜K22は、
図3の入力画面で入力された、それぞれ1歳〜22歳での感情レベルを示し、グラフGは、各年齢での感情レベルを結んだ近似曲線を示す。
【0028】
また、本実施形態においては、感情ライフメータの下部に、
図3の入力画面で取得した、過去画像P1〜P7、表示領域E4から入力されたコメントA1〜A7が、対象者の各年齢に応じて表示される。
【0029】
図5は、
図2の機能的構成を有する情報処理装置が感情ライフメータを生成する流れの1例を示すフローチャートである。感情ライフメータ生成処理が開始されると、次のようなステップS1以降の処理が実行される。
【0030】
ステップS1において、年齢取得部51が、入力部17又は通信部19から、対象者の過去画像生成時点での年齢を取得する。次にステップS2において、対象者感情取得部52が、入力部17又は通信部19から、対象者の過去画像生成時点での感情を取得する。
【0031】
その後、ステップS3において、他者情報があるか否かが判定され、他者情報がある場合には、ステップS4において他人情報取得部54が他者情報を取得してからステップS5に進み、他者情報がない場合には、ステップS4を行わずにステップS5にそのまま進む。
【0032】
さらに、ステップS5において、全ての過去画像についての対象者の年齢、感情、他者の情報が取得されているか判定し、他にもこれらが取得されていない過去画像がある場合にはステップS1に戻され、もう過去画像がない場合には、感情ライフメータが生成され、処理は終了する。
【0033】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0034】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
【0035】
図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0036】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0037】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図1のリムーバブルメディア21により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア21は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図1のROM12や、
図1の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0038】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0039】
図3では、過去画像が生成された時点の対象者の年齢と感情を取得しているが、本発明の情報処理装置においては、過去画像が生成した時点と対象者の感情を取得する時間帯とは、同一であっても異なっていても良い。例えば、対象者が、現在の自身が写った画像を見ながら、過去の自分の感情を思い出して入力することもできる。
【0040】
本発明の情報処理装置が感情ライフメータを生成する対象者は、1人であってもよく、2人以上のグループであってもよい。例えば、家族全員で写った過去画像を用いて感情ライフメータを生成することで、家族全体での感情レベルの変化を正確に把握することができる。
【0041】
図4では、1つの感情ライフメータが生成されているが、本発明の情報処理装置が生成する感情ライフメータは、1つであっても、2つ以上であってもよい。生成する感情ライフメータが2つ以上である場合に、2つ以上の感情ライフメータは、2以上の対象者夫々の感情ライフメータであってもよく、1人の対象者の2以上の感情に関する感情ライフメータであってもよい。2以上の感情とは、例えば、「喜」、「怒」、「哀」、「楽」等である。
【0042】
また、
図4では、過去画像P1〜P7及びコメントA1〜A7が記載されているが、これらは表示されていなくても良い。
【0043】
また、
図4では、感情ライフメータが作成されているが、特にこれに限定されず、1以上の対象者の年齢の変化に応じた感情のレベルの変化を表す1以上のグラフが作成されてもよい。さらに言えば、時系列順に対象者の年齢の変化に応じた感情が吹き出し等に表示されるレポート等、1以上の対象者の年齢の変化に応じた感情についてのレポートが作成されてもよい。
【0044】
換言すれば、本発明が適用される情報処理装置は、上述の実施形態としての情報処理装置を含め、次のような構成を有する、各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
1以上の対象者が被写体として含まれる画像(
図3では表示領域E6)を用いて、第1の時点の前記1以上の対象者の年齢を取得する年齢取得手段(
図2では年齢取得部51)と、
第2の時間帯の前記1以上の対象者の感情を取得する感情取得手段(
図2では対象者感情取得部52)と、
複数の前記画像の夫々についての、前記年齢取得手段により取得された前記年齢と、前記感情取得手段により取得された前記感情との組に基づいて、前記1以上の対象者の年齢の変化に応じた感情についてのレポートを作成するレポート作成手段(
図2では感情ライフメータ生成部55)と、
を備える。
ここで、前記レポート作成手段は、前記1以上の対象者の年齢の変化に応じた感情レベルの変化を表す1以上のグラフを含む前記レポートを作成することができる。
【0045】
これにより、本発明の情報処理装置は、過去の対象者の感情レベルの変化を正確に把握できる感情ライフメータを作成することが可能になる。
【0046】
過去画像の枚数や、撮影当時の年齢は特に制限されないが、画像は、前記対象者の少なくとも1人が5乃至12歳の時点に生成された画像を含むことが好ましい。5乃至12歳は、大人としての基礎が作られる年齢であるため、5乃至12歳時点での感情のデータ(
図4では感情レベルK5〜K12)を取得することで、より正確な感情ライフメータを生成することができるからである。
【0047】
用いる過去画像は、静止画像であっても動画像であってもよいが、対象者が過去画像を見て当時の感情を思い出す際に、より想像力を働かせ、より正確な感情ライフメータを生成することができることから、静止画像であることが好ましい。
【0048】
換言すると、本発明の情報処理装置は、
前記画像が取得された時点の、前記対象者以外の者の感情又は評価を取得する他人情報取得手段(
図2では、他人情報取得部54)をさらに備え、
前記グラフ作成手段は、前記対象者以外の者の感情又は評価も考慮して、前記グラフを作成することが好ましい。
過去画像が生成された時点の他人の情報とは、例えば、両親の感情であったり、担任の先生の対象者への評価である。両親の感情は、対象者の過去画像を見て両親が入力することで取得することができる。担任の先生の対象者への評価は、例えば、過去画像が生成された当時の通信欄のコメントを読み込むことで取得することができる。
他人情報取得手段は必須の構成ではないが、より正確な感情ライフメータを生成できることから、本発明の情報処理装置に含まれることが好ましい。