特許第6965133号(P6965133)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6965133画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6965133
(24)【登録日】2021年10月22日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20211028BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20211028BHJP
   B41J 29/48 20060101ALI20211028BHJP
   B65H 33/04 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   G03G21/00 376
   B41J29/38
   B41J29/48 A
   B65H33/04
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-234093(P2017-234093)
(22)【出願日】2017年12月6日
(65)【公開番号】特開2019-101309(P2019-101309A)
(43)【公開日】2019年6月24日
【審査請求日】2020年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】特許業務法人ひのき国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100199820
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 博志
(74)【代理人】
【識別番号】100145827
【弁理士】
【氏名又は名称】水垣 親房
(72)【発明者】
【氏名】山本 悟
(72)【発明者】
【氏名】湯本 貢司
(72)【発明者】
【氏名】横谷 貴司
(72)【発明者】
【氏名】川北 明広
(72)【発明者】
【氏名】西方 彰信
【審査官】 三橋 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−069992(JP,A)
【文献】 特開2004−238102(JP,A)
【文献】 米国特許第07088947(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
B41J 29/38
B41J 29/48
B65H 33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを給紙する給紙手段と、
前記給紙手段から給紙されるシートに対して画像を形成する画像形成手段と、
シートの間に挿入する合紙が積載される複数の積載部と、
前記いずれかの積載部を給紙元として合紙を給紙して前記画像形成手段より下流に合流搬送するインサート手段と、
前記複数の積載部に積載される合紙の残量を検知する検知手段と、
前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも多い場合、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行うように制御する制御手段と、を有し、
前記インサート手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙が無になった場合に他の積載部に給紙元を切り替え、
前記制御手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも少なくなった場合、合紙の残量が所定量より多い他の積載部が存在する場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行わせ、前記他の積載部が存在しない場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認した後に行わせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記給紙元の積載部に積載される合紙が無になった場合に他の積載部に給紙元を切り替える切替設定を有効又は無効に設定する第1設定手段を有し、
前記インサート手段は、前記切替設定が無効に設定されている場合には、前記給紙元の積載部に積載される合紙が無になった場合であっても給紙元の切り替えを行わず、
前記制御手段は、前記切替設定が無効に設定されている場合には、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも少なくなった場合、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認した後に行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記複数の積載部に積載される合紙の用紙種類および用紙サイズを設定する第2設定手段を有し、
前記制御手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙の用紙種類および用紙サイズが同一の合紙が設定されている他の積載部が存在しない場合には、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも少なくなった場合、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認した後に行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
シートを給紙する給紙手段と、前記給紙手段から給紙されるシートに対して画像を形成する画像形成手段と、シートの間に挿入する合紙が積載される複数の積載部と、前記いずれかの積載部を給紙元として合紙を給紙して前記画像形成手段より下流に合流搬送するインサート手段と、前記複数の積載部に積載される合紙の残量を検知する検知手段と、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも多い場合、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行うように制御する制御手段と、を有し、前記インサート手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙が無になった場合に他の積載部に給紙元を切り替える画像形成装置の制御方法であって、
前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも少なくなった場合、合紙の残量が所定量より多い他の積載部が存在するか否かを判定する判定ステップと、
前記他の積載部が存在する場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行わせる第1給紙ステップと、
前記他の積載部が存在しない場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認した後に行わせる第2給紙ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合紙機能を有する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成する転写紙を給紙する給紙部と、転写紙間に挿入する合紙を積載するインサート装置を有する画像形成システムがある。このような画像形成システムにおいて、合紙をインサート装置から給紙し、続いて転写紙を給紙部から給紙するジョブにおける給紙制御では、以下の2つの動作がある。
【0003】
まず1つ目の動作は、転写紙に先行する合紙の紙有り確定を待たずに転写紙の給紙を確定させ、給紙部から転写紙を搬送路に引き込む動作である。以下このような転写紙の給紙制御を「合紙の紙有無見切り動作」と呼ぶ。「合紙の紙有無見切り動作」では、例えば、先行する合紙が突然紙無しになると、すでに搬送路へ引き込んだ転写紙は排紙できなくなり機内に残留する。強引に転写紙を排紙すると、成果物のページ順が不正になるためである。
【0004】
これを防ぐための2つ目の動作として、転写紙に先行する合紙の紙有り確定を待って転写紙の給紙を開始する動作がある。以下このような転写紙の給紙制御を「合紙の紙有無確定動作」と呼ぶ。「合紙の紙有無確定動作」では、合紙の突然の紙無しに起因する成果物のページ順を防ぐことができる代わりに、合紙の紙有無が確定を待つディレイにより紙間が開くため、生産性が著しく低下する場合がある。
【0005】
そこで、合紙の積載枚数が多いときには「合紙の紙有無見切り動作」で転写紙の給紙制御を行い、合紙の積載枚数が少なくなった場合に「合紙の紙有無確定動作」で転写紙の給紙制御を行う画像形成システムが提案されている(特許文献1)。これにより、生産性を維持しつつ、突然の合紙無し発生による未完成な成果物の排出を防ぐことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−221160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1の技術では、インサート装置の用紙残量が多い場合には、生産性が向上できるものの、合紙残量が少ないもしくは残量無しが検知された場合には生産性が低下するという課題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、特定の合紙給紙元の合紙の残量が少なくなった場合でも、生産性を維持しつつ、未完成な成果物の排出を防ぐことができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、シートを給紙する給紙手段と、前記給紙手段から給紙されるシートに対して画像を形成する画像形成手段と、シートの間に挿入する合紙が積載される複数の積載部と、前記いずれかの積載部を給紙元として合紙を給紙して前記画像形成手段より下流に合流搬送するインサート手段と、前記複数の積載部に積載される合紙の残量を検知する検知手段と、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも多い場合、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行うように制御する制御手段と、を有し、前記インサート手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙が無になった場合に他の積載部に給紙元を切り替え、前記制御手段は、前記給紙元の積載部に積載される合紙の残量が所定量よりも少なくなった場合、合紙の残量が所定量より多い他の積載部が存在する場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認することなく行わせ、前記他の積載部が存在しない場合には、前記給紙手段からのシートの給紙の開始を、該シートの直前に挿入すべき合紙の有無を確認した後に行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、特定の合紙給紙元の合紙の残量が少なくなった場合でも、生産性を維持しつつ、未完成な成果物の排出を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態の画像形成システムを例示する図
図2】本実施形態の画像形成システムのコントローラ構成を例示する図
図3】インサータ制御部の構成を例示する図
図4】インサータ自動用紙切替の設定画面を例示する図
図5】プリンタ制御部が実行する処理のフローチャート
図6A】印字ページシーケンス開始処理のフローチャート
図6B】印字ページシーケンス開始処理のフローチャート
図7】本文給紙判断処理のフローチャート
図8】インサータ制御部が実行する処理のフローチャート
図9】本実施形態の画像形成システムのタイミングチャート
図10】本実施形態の画像形成システムのタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成システム100の一例を示す図である。
画像形成システム100は、画像形成装置1、インサート装置3を有する。
<画像形成装置1>
画像形成装置1は、ユーザインタフェース(UI)11を備え、ユーザはUI11からコピー等のプリント指示を行う。ユーザからプリント指示が行われると、画像形成装置1は、複数枚の転写紙(シート)を収容した給紙部22から一枚ずつ転写紙を給送する。転写紙は、紙庫220に載置される。
【0013】
紙庫220では、リフタモータ(不図示)及び紙面センサ226により最上紙がピックアップローラ221に接するよう最上面の転写紙位置が制御される。紙庫残量検知センサ224は、紙庫に載置された用紙の残量が少なくなったことを検知する光学センサであり、センサ受光部が用紙によって遮光されている場合は紙残量が多く、透過している場合は紙残量が少ないと判断する。
【0014】
ピックアップローラ221は、紙庫220の最上紙を給紙ローラ222に送り込む。給紙ローラ222は上ローラが送り方向に回転し、下ローラが戻し方向に回転し、転写紙を一枚ずつ分離して給送する。給紙センサ223を用いて、所定のタイミングで最上紙をピックアップできたかを確認し、ピックアップ開始後所定時間以上経過してもセンサがONしない場合には、給紙動作をジャム停止させる。また転写紙の後端が所定時間以上経過してもセンサOFFしない場合も給紙動作をジャム停止させる(以下「滞留ジャム」という)。
【0015】
給紙ローラ222を経た転写紙は、縦パス501へと搬送される。縦パスローラ101によりパスセンサ102を経た転写紙は、水平パス502に案内され、ドラム801〜804及び中間転写体805、二次転写部806を有する画像形成部80において画像が転写される。
【0016】
画像形成装置1では、プレレジセンサ103、プレレジストローラ104、レジストローラ105、レジストセンサ106を用いて、画像形成部80の画像と水平パス502の転写紙の先端位置合わせを行う。画像と転写紙の先端位置合わせでは、画像形成に同期した信号に基づいてレジストローラ105を駆動する構成が広く知られている。
【0017】
転写紙に転写された画像は、加圧かつ加熱した定着部13に転写紙を通過させることで、転写紙に定着する。画像が定着した転写紙は、排紙ローラ151によってインサート装置3へ向けて搬送される。インサート装置3への受け渡しが所定のタイミングで完了したかを排紙センサ152で確認し、所定タイミング経過しても転写紙が残留している場合は滞留ジャムとして搬送を停止させる。
なお、画像形成装置は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式等の他の印字方式で画像形成を行うものでもよい。
【0018】
<インサート装置3>
【0019】
画像形成装置1で画像を転写、定着された転写紙は、排紙ローラ151を経てインサート装置3へ受け渡される。画像形成装置1から排出された転写紙は、インサート装置3内へ入り、インサート装置3のインサータ入口センサ311によって検知される。これにより、入口ローラ301が駆動され、転写紙が水平パス340へ向けて搬送される。転写紙は、排紙ローラ302を通過すると、そのままインサート装置3の排紙トレイ350へ向け排紙される。インサータ排紙センサ312は、転写紙が正常に排紙トレイ350へ排紙されたかどうかを検知するセンサである。以上、画像形成装置1によって画像形成された転写紙に対する駆動について説明した。
【0020】
以下、インサート装置3の給紙トレイから給紙される合紙を搬送する駆動系について説明する。
インサート装置3は、画像形成装置1で画像形成された転写紙の間に挿入する合紙を積載し、給紙搬送するための合紙積載部としての給紙トレイ320を備えている。給紙ローラ303により給紙トレイ320に積載された用紙のうち最上紙が下流へと搬送され、分離ローラ304により確実に最上紙の一枚のみが搬送パス330へと搬送される。搬送パス330へ導かれた合紙は、レジストセンサ314から所定量搬送され、停止しているレジストローラ305に搬送方向先端が突き当てられ、ループを形成した状態で一旦停止する(以下、これを「合流待機」と呼ぶ)。これにより、給紙搬送動作中に生じた合紙の斜行が補正される。
【0021】
そして、画像形成装置1からのタイミング信号に同期して、分離ローラ304、レジストローラ305、排紙ローラ302が駆動され、合紙は搬送パス330と水平パス340の合流部を経て排紙トレイ350へと排出される。
【0022】
本実施形態のインサート装置3は、さらに給紙トレイ2(321)を有し、給紙トレイ320と同様に、合紙を給紙トレイ2(321)より給紙する給紙ローラ2(306)、分離ローラ2(307)、搬送パス2(331)を有する。また、インサート装置3は、給紙センサ316及び給紙ローラ308を有する。レジストローラ305までの搬送方法は、ほぼ給紙トレイ320と同様なため説明を省略する。このように、インサート装置3は、複数の給紙トレイ320,321のいずれかを給紙元として合紙を給紙して画像形成装置1より下流に合流搬送する。
【0023】
なお、給紙トレイ320にはインサータ紙残量センサ721、給紙トレイ2(321)にはインサータ紙残量センサ2(722)が備えられている。インサータ紙残量センサ721は、給紙トレイ320上に紙が積載されているかどうかを検知可能である。インサータ紙残量センサ2(722)は、給紙トレイ2(321)上に紙が積載されているかどうかを検知可能である。なお、インサータ紙残量センサ721およびインサータ紙残量センサ2(722)、給紙トレイ320および給紙トレイ2(321)はそれぞれ同様の構成である。よって、同一の機能について説明する場合は、単に「インサータ紙残量センサ」、「給紙トレイ」と記載する。インサータ紙残量センサは、給紙トレイに載置された紙の残量が少なくなったことを検知可能である。インサータ紙残量センサは例えば光学センサであり、センサ受光部が用紙によって遮光されている場合は紙残量が多く、透過している場合は紙残量が少ないと判断できる。
【0024】
なお、画像形成装置1にインサート装置3の機能を備え、画像形成システム100を1台の画像形成装置で構成してもよい。
【0025】
図2は、画像形成システム100全体の制御を司るコントローラ構成の一例を示す図である。
画像形成システム100は、コントローラ構成として、プリンタ制御部900を有する。プリンタ制御部900は、CPU901、ROM902、RAM903を内蔵し、ROM902に格納されている制御プログラムにより画像信号制御部907、操作表示装置制御部906、画像形成装置1を総括的に制御する。RAM903は制御データを一時的に保持したり、制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。なお、ROM902はフラッシュROMで構成され、プログラムや各種設定情報等を保存可能である。
【0026】
画像信号制御部907は、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換して画像形成部80に出力する。
【0027】
操作表示装置制御部906は、図1に記載のUI11を制御し、プリンタ制御部900との間で情報のやり取りを行う。UI11は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。また、UI11は、各キーの操作に対応するキー信号をプリンタ制御部900に出力するとともに、プリンタ制御部900からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
【0028】
次に図1図2を用いて本実施形態の説明に関係のある画像形成装置1の主なシート搬送駆動系を説明する。
画像形成装置1は、給紙部22から縦パス501までの駆動源として、ピックアップローラ221を駆動する給紙モータ201、給紙ローラ222、縦パスローラ101を駆動する縦パスモータ920を有する。給紙部22には、紙庫220に載置された転写紙の残量が規定より少なくなったことを検知する紙庫残量検知センサ224を有する。
【0029】
また、画像形成装置1は、水平パス502から転写部までの駆動源として、プレレジストローラ104、レジストローラ105を駆動するレジモータ921を有する。
また、画像形成装置1は、転写部から排紙部までの駆動源として、ドラムモータ922、定着モータ923、排紙モータ924を有する。ドラムモータ922は、画像形成部80内のドラム801〜804、中間転写体805、二次転写部806を駆動する。定着モータ923は、定着部13を駆動する。排紙モータ924は、排紙ローラ151を駆動する。
【0030】
また、画像形成装置1は、その他、用紙の通過を検知するために、パスセンサ102、103、106、134、152、223を有し、これらパスセンサなどからの入力信号がプリンタ制御部900に入力される。
排紙ローラ151を通過した転写紙は、インサート装置3に受け渡されインサータ制御部700によって制御される。
【0031】
図3は、インサータ制御部700の構成の一例を示す図である。
インサータ制御部700は、CPU701、ROM702、RAM703を内蔵し、ROM702に格納されている制御プログラムによりインサート装置3を制御する。RAM703は、制御データを一時的に保持したり、制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。なお、ROM702はフラッシュROMで構成され、プログラムや各種設定情報等を保存可能である。
【0032】
次に図1図3を用いてインサート装置3の主なシート搬送駆動系について説明する。
インサート装置3は、画像形成装置1から出力される転写紙を受け取り排紙トレイ350へ向け搬送する駆動源として、入口ローラ301、排紙ローラ302を駆動するインサータ入口モータ711を有する。
【0033】
また、インサート装置3は、インサート装置3から給紙を行い搬送パス330上で斜行補正を行うまでの駆動源として、合紙の給紙を行う給紙ローラ303と分離ローラ304を駆動するインサータ給紙モータ712を有する。さらに、インサート装置3は、給紙ローラ2(306)と分離ローラ2(307)を駆動するインサータ給紙モータ2(715)を有する。
【0034】
また、インサート装置3は、給紙トレイ320から給紙された合紙の斜行を取り除いた後、画像形成装置1からの合流部へ搬送するまでの駆動源として、レジストローラ305を駆動するインサータレジモータ713を有する。
【0035】
また、その他、用紙の通過を検知するために、インサータ紙残量センサ721、インサータ入口センサ311、インサータ排紙センサ312、インサータ給紙センサ313、インサータ紙残量センサ2(722)、インサータ給紙センサ2(315)、パスセンサ314、315などを有し、これらセンサなどからの入力信号がインサータ制御部700に入力される。
なお、インサータ紙残量センサ721又は722では、給紙トレイ上に複数の合紙がセットされた後、ジョブ中に連続して給紙を行う場合、停止状態のレジストローラ305で斜行補正を行い、その後、プリンタ制御部900からの指示で水平パス340へ向けて搬送が開始され合紙の後端がインサータ紙残量センサを抜けて初めて、次の紙の有無が検知可能になる。
【0036】
図4は、画像形成システム100におけるインサータ自動用紙切替の設定画面の一例を示す図である。本設定画面は、ユーザ操作に応じてユーザインタフェース11上に操作可能に表示される。
【0037】
図4(a)の画面おいて、ユーザは、給紙トレイ320及び給紙トレイ2(321)の用紙種類を選択することができる。図4(a)に示す例では、用紙選択リスト110において、給紙トレイ320(インサータ2(下))に「普通紙(80〜90g/m2)」を選択する例が示されている。図4(a)の画面において、「次へ」ボタン111が押下されると、図4(b)の画面に遷移する。
【0038】
図4(b)の画面において、ユーザは、ボタン112等により、給紙トレイ320および給紙トレイ2(321)の用紙サイズを選択することができる。図4(b)に示す例では、給紙トレイ320(インサータ2(下))の用紙サイズとして「A4」を選択する例が示されている。
【0039】
また、ユーザは、インサータ自動用紙切替設定(以下「自動切替設定」と呼ぶ)のON/OFFをボタン113および114で選択することができる。図4(b)に示す例では、インサータ自動用紙切替「OFF」(自動切替無効)を選択する例が示されている。インサータ自動用紙切替を「ON」(自動切替有効)にした場合、印字ジョブにおいて使用する合紙と、給紙トレイ320および給紙トレイ2(321)に設定された用紙種類および用紙サイズが一致する印字ジョブにおいては、自動切替対象の候補になることを許可することを意味する。なお、自動切替対象が複数ある場合、所定の優先度で選択されることになるが、本実施形態の画像形成システムの場合、給紙トレイ320が最優先で、給紙トレイ2(321)が次に優先されるトレイである。
以上のように図4(a)、図4(b)の画面から設定されたインサータ自動用紙切替の設定情報は、例えばプリンタ制御部900のROM902に保存される。
【0040】
図5は、本実施形態の画像形成装置1におけるプリンタ制御部900が実行するジョブ制御処理に関するフローチャートである。図5及び後述する図6A図6B図7のフローチャートの処理は、プリンタ制御部900のCPU901がROM902に格納されている制御プログラムを実行することにより実現される。
【0041】
S1において、プリンタ制御部900は、印字ジョブを受信すると、S2に処理を進める。
S2において、プリンタ制御部900は、印字開始待ちのページがあるか否かを判定する。印字開始待ちのページがあると判定した場合(S2でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S3に処理を進める。
S3において、プリンタ制御部900は、印字時間間隔を不図示のタイマにて確認し、印字時間間隔が所定の印字間隔以上経過したか否かを判定する。まだ所定の印字間隔未満であると判定した場合(S3でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S2に処理を戻す。
【0042】
一方、印字時間間隔が所定の印字間隔以上経過したと判定した場合(S3でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4に処理を進める。
S4において、プリンタ制御部900は、印字ページシーケンスを開始し、S2に処理を戻す。S4の印字ページシーケンスは、本フローチャートと並行に処理される。なお、S4の印字ページシーケンスの詳細は後述する図6A図6Bに示す。
【0043】
上記S2において、印字開始待ちのページがある限りS3〜S4のステップを繰り返す。そして、上記S2において、印字開始待ちのページがないと判定した場合(S2でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S5に処理を進める。
【0044】
S5において、プリンタ制御部900は、全ての印字ページシーケンスが終了したか否かを判定する。まだ終了していない印字ページシーケンスがあると判断した場合(S5でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S2に処理を戻す。
一方、全ての印字ページシーケンスが終了したと判定した場合(S5でYesの場合)、プリンタ制御部900は、印字ジョブを終了する。
【0045】
図6A図6Bは、本実施形態の画像形成装置1における印字ページシーケンス開始処理の一例を示す図である。この処理は、図5のS4の処理に対応する。
まずS41において、プリンタ制御部900は、当該印字ページシーケンスの印字ページが本文か合紙かを判定する。印字ページが本文であると判定した場合(S41でYesの場合)、プリンタ制御部900は、(a)本文給紙ブロックの処理を実行する。
【0046】
<(a)本文給紙ブロック>
まずS4a1において、プリンタ制御部900は、後述する図7に示す本文給紙判断を行い、S4a2に処理を進める。
S4a2において、プリンタ制御部900は、上記S4a1の本文給紙判断において「本文給紙可」と判断されたか否かを判定する。本文給紙判断において「本文給紙不可」と判断された場合(S4a2でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S4a5に処理を進める。
S4a5において、プリンタ制御部900は、給紙不可で印字ページシーケンスを終了する。
【0047】
一方、上記S4a2において、本文給紙判断において「本文給紙可」と判断された場合(S4a2でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a3に処理を進める。
S4a3において、プリンタ制御部900は、後述する(d)本文給紙シーケンスを開始する。
次にS4a4において、プリンタ制御部900は、本文給紙シーケンスが完了するのを待って、印字ページシーケンスを終了する。
【0048】
<(d)本文給紙シーケンス(S4a3)>
(d)本文給紙シーケンス(S4a3)は、印字ページシーケンス(S4)と並行に処理される。
まずS4a31において、プリンタ制御部900は、画像形成部80で画像形成を開始する。
次にS4a31において、プリンタ制御部900は、所定時間待った上で、S4a33に処理を進める。この所定時間は、画像形成部80で形成された画像と、給紙部22から搬送したシートとが、二次転写部806でちょうど転写されるタイミングに合わせて設定された時間である。
S4a33において、プリンタ制御部900は、給紙部22からシート搬送し、二次転写部806で画像をシートに転写する。
【0049】
さらにS4a34において、プリンタ制御部900は、シートが二次転写部806から定着部13に到着するまで、所定時間待った上で、S4a35に処理を進める。
S4a35において、プリンタ制御部900は、定着部13で定着し、シートの先端が排紙センサ152に到達するのを待つ。シートの先端が排紙センサ152に到達すると、プリンタ制御部900は、S4a36に処理を進める。
【0050】
S4a36において、プリンタ制御部900は、インサート装置3にシートの排紙を開始するとともに、インサータ制御部700に本文排紙の開始を通知する。
S4a37において、プリンタ制御部900は、インサート装置3の排紙トレイ350に本文排紙が完了したことをインサータ制御部700から排出完了通知として受け取るまで待つ。該排出完了通知を受け取ったら、プリンタ制御部900は、本文給紙シーケンスを終了する。
【0051】
以下、印字ページシーケンスのメインフローの説明に戻る。
上記S41において、当該印字ページシーケンスの印字ページが合紙であると判定した場合(S41でNoの場合)、プリンタ制御部900は、(b)合紙給紙ブロックの処理を実行する。
【0052】
<(b)合紙給紙ブロック>
ここでは、合紙の給紙トレイとしてインサート装置3の給紙トレイ320が指定されている例を用いて説明する。
まず、プリンタ制御部900は、インサータ制御部700に給紙トレイ320からの「合紙給紙準備通知」を通知し(S4b2)、後述する(e)合紙給紙シーケンスを開始する(S4b3)。なお、(e)合紙給紙シーケンスは、印字ページシーケンスと並行に処理される。また、「合紙給紙準備通知」に応じて、インサータ制御部700で後述する図8(a)の合紙給紙準備処理が開始される。
【0053】
次にS4b4において、プリンタ制御部900は、インサータ制御部700から後述する「合紙紙有通知」があったか否かを判定する。ここで、「合紙紙有無不定通知」を受け取った場合には、プリンタ制御部900は、「合紙紙有通知」又は「合紙紙無通知」を受け取るまで待機する。「合紙紙有通知」を受け取ったと判定した場合(S4b4でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S4b5に処理を進める。
【0054】
S4b5において、プリンタ制御部900は、インサータ制御部700からの「合紙給紙完了通知」の有無を判定する。まだインサータ制御部700からの「合紙給紙完了通知」を受け取っていないと判定した場合(S4b5でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S4b4に処理を戻す。
一方、インサータ制御部700からの「合紙給紙完了通知」を受け取ったと判定した場合(S4b5でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4b6に処理を進める。
S4b6において、プリンタ制御部900は、合紙給紙シーケンスの完了を待って、印字ページシーケンスを終了する。
【0055】
また、上記S4b4において、インサータ制御部700から後述する「合紙紙無通知」を受け取ったと判定した場合(S4b4でYesの場合)、プリンタ制御部900は、(c)自動切替のブロックの処理を実行する。なお、図6Aには示していないが、図4(b)の画面の自動切替ONが設定されている場合に、プリンタ制御部900は、(c)自動切替のブロックの処理を実行するものとする。一方、図4(b)の画面の自動切替OFFが設定されている場合には、プリンタ制御部900は、(c)自動切替のブロックの処理を実行することなく、S4b9に処理を進めるものとする。
【0056】
<(c)自動切替のブロック>
まずS4c1において、プリンタ制御部900は、選択中の給紙トレイの他に合紙の給紙が可能、且つ、用紙種類および用紙サイズが同一のものが設定されている給紙トレイ(以下「使用できるトレイ」)があるか、インサータ紙残量センサ等の情報を用いて確認する。
次にS4c2において、プリンタ制御部900は、上記使用できるトレイがあると判定した場合(S4c2でYesの場合)、S4c3に処理を進める。
【0057】
S4c3において、プリンタ制御部900は、給紙トレイを切り替える。
次にS4b8において、プリンタ制御部900は、切替先の給紙トレイから合紙給紙をするために、インサータ制御部700に「合紙給紙準備通知」を行い、S4b5に処理を遷移させる。
【0058】
一方、上記S4c2において、プリンタ制御部900は、上記使用できるトレイがないと判定した場合(S4c2でNoの場合)、S4b9に処理を進める。
S4b9において、プリンタ制御部900は、合紙給紙シーケンスをキャンセルし、給紙不可で終了する。
【0059】
<(e)合紙給紙シーケンス(S4b3)>
(e)合紙給紙シーケンスは、印字ページシーケンスと並行に処理される。
まずS4b31において、プリンタ制御部900は、本文の画像形成開始から排紙センサ152に到達するのに相当する時間を待った上で、S4b32に処理を進める。
S4b32において、プリンタ制御部900は、インサータ制御部700に「合紙引き込み開始通知」を通知する(S4b32)。この「合紙引き込み開始通知」に応じて、インサータ制御部700で後述する図8(b)の合紙引き込み開始処理が開始される。これにより、本文と合紙を、生産性を落とすことなくタイミングよく挿入できる。
【0060】
次にS4b33において、プリンタ制御部900は、インサート装置3の排紙トレイ350に合紙排紙が完了したことをインサータ制御部700から「排出完了通知」として受け取るまで待つ。そして、インサータ制御部700から「排出完了通知」を受け取ったら、プリンタ制御部900は、合紙給紙シーケンスを終了する。
【0061】
図7は、本実施形態の画像形成装置における本文給紙判断処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図6AのS4a1の処理に対応する。
まずS4a11において、プリンタ制御部900は、本文の直前紙が合紙か否かを判定する。本文の直前紙が合紙でないと判定した場合(S4a11でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S4a13に処理を進める。
【0062】
S4a13において、プリンタ制御部900は、本文の紙庫220に紙が有るか否かを判定する。本文の紙庫220に紙が有ると判定した場合(S4a13でYesの場合)、プリンタ制御部900は、「本文給紙可」と判断し(S4a14)、呼び出し元に処理を戻す。
一方、上記S4a13において、本文の紙庫220に紙が無いと判定した場合(S4a13でNoの場合)、プリンタ制御部900は、「本文給紙不可」と判断し(S4a19)、本文給紙判断処理を終了する。
【0063】
また、上記S4a11において、プリンタ制御部900は、本文の直前紙が合紙であると判定した場合(S4a11でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a12に処理を進める。
S4a12において、プリンタ制御部900は、インサート装置3においてジョブで使用している合紙の給紙トレイ残量が多いか否かを確認する。なお、給紙トレイ残量は、インサータ紙残量センサ721、インサータ紙残量センサ2(722)を用いて検知可能である。
【0064】
上記S4a12において、給紙トレイ残量が多いと判定した場合(S4a12でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a13に処理を進める。この場合、本文の給紙を、合紙の紙有無確定を待たずに許可する。以下、この動作を「合紙の紙有無見切り動作」と呼ぶ。
【0065】
一方、S4a12において、インサート装置3においてジョブで使用している合紙の給紙トレイ残量が多くない(少ない又は無い)と判定した場合(S4a12でNoの場合)、プリンタ制御部900は、(c)自動切替のブロックの処理を実行する。なお、(c)自動切替のブロックの処理の詳細は省略する。
【0066】
プリンタ制御部900は、上述した(c)自動切替のブロックに示した処理により、上述の「使用できるトレイ」があるか判定する。そして、使用できるトレイがあると判定した場合(Yesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a16に処理を進める。
一方、使用できるトレイがないと判定した場合(Noの場合)、プリンタ制御部900は、切替先が無いと判断し、S4a17に処理を進める。
【0067】
S4a16において、プリンタ制御部900は、切替先の給紙トレイの残量が多いか否かを判定する。切替先の給紙トレイ残量が多いと判定した場合(S4a16でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a13に処理を進める。すなわち、ジョブで使用している給紙トレイの残量が少ない又は無い場合であっても、自動切替先の給紙トレイに十分に合紙が積載されている状態においては、合紙の紙有無見切り動作を継続する。従来では、合紙残量が少ない又は残量が無いと検知された場合には生産性が低下していたが、この処理によって、本実施形態の構成では生産性を維持できる。
【0068】
一方、上記S4a16において、切替先の給紙トレイ残量が多くない(少ない又は無い)と判定した場合(S4a16でNoの場合)、プリンタ制御部900は、S4a17に処理を進める。
【0069】
自動切替先が無い、又は、上記S4a16において切替先の給紙トレイの残量が少ない又は無い場合、プリンタ制御部900は、S4a17において、直前紙の合紙の紙有無が確定するまで待つ。
【0070】
ここで、「給紙トレイ上の合紙の有無」と、合紙の「紙有無不定」、「紙有確定」、「紙無確定」について説明する。
「給紙トレイ上の合紙の有無」は、インサータ紙残量センサで検知が可能である。しかし、インサータ紙残量センサは、合紙の「多い」もしくは「少ない又は無い」は検知できるが、合紙1枚単位での残量検知精度はない。従って、合紙を1枚給紙して、次の合紙を給紙準備する場合において、先行する合紙の給紙が完了して、インサータ紙残量センサを合紙の後端が通過した段階で、次の合紙の「紙有」又は「紙無」が確定し、それまでは「紙有無不定」な状態となる。このように、「給紙トレイ上の紙有無」とは別に、合紙には「紙有無不定」の状態と、「紙有確定」、「紙無確定」の3つの状態が存在する。
【0071】
以下、フローチャートの説明に戻る。
S4a18において、プリンタ制御部900は、直前紙の合紙の「紙有」が確定したか否かを判定する。直前紙の合紙の「紙有」が確定したと判定した場合(S4a18でYesの場合)、プリンタ制御部900は、S4a13に処理を進める。すなわち、プリンタ制御部900は、本文の紙庫220に紙が有って給紙が可能であるかを判断した上で(S4a13)、可能であれば「本文給紙可」と判断する(S4a14)。一方、本文の紙庫220に紙が無い場合は、プリンタ制御部900は、「本文給紙不可」と判断する(S4a19)。
【0072】
一方、上記S4a18において、プリンタ制御部900は、直前紙の合紙の「紙無」が確定したと判定した場合(S4a18でNoの場合)、S4a19において、本文の給紙も不可(「本文給紙不可」)と判断する。
【0073】
このように、(c)自動切替のブロックで「使用できるトレイ」がないと判定された場合、又は、切替先の合紙給紙トレイの残量が「少ない又は無い」場合、本文の給紙を合紙の紙有無確定を待って許可もしくは不許可をする。以下、この動作を「合紙の紙有無確定動作」と呼ぶ。「合紙の紙有無確定動作」では、従来同様、生産性は落ちるものの、合紙の紙有無見切り動作をした場合に発生する、成果物の不整合を防止することができる。
【0074】
図8は、本実施形態の画像形成システムにおけるインサータ制御部700の処理(合紙給紙準備処理、合紙引き込み開始処理)の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートの処理は、インサータ制御部700のCPU701がROM702に格納されている制御プログラムを実行することにより実現される。
【0075】
図8(a)のフローチャートは、プリンタ制御部900から図6AのS4b2等で示した「合紙給紙準備」が通知されると、インサータ制御部700が実行する合紙給紙準備処理に対応する。合紙給紙準備処理では、まずS61において、インサータ制御部700は、直前の合紙が無い、もしくはすでに直前の合紙が合流搬送されて後端がインサータ紙残量センサを通過しているか否かを判定する。直前の合紙が無い、もしくはすでに直前の合紙が合流搬送されて後端がインサータ紙残量センサを通過していると判定した場合(S61でYesの場合)、インサータ制御部700は、S62に処理を進める。
【0076】
一方、未だ直前の合紙の後端がインサータ紙残量センサを通過していないと判定した場合(S61でNoの場合)、インサータ制御部700は、S68に処理を進める。
S68において、インサータ制御部700は、合紙状態を「有無不定」として、プリンタ制御部900に「合紙紙有無不定通知」を通知する。さらにS69において、インサータ制御部700は、直前の合紙の後端がインサータ紙残量センサを通過するまで待つ。そして、直前の合紙の後端がインサータ紙残量センサを通過すると、インサータ制御部700は、S62に処理を進める。
【0077】
S62において、インサータ制御部700は、当該合紙(「合紙給紙準備通知」に対応する合紙)の紙有無を判定する。当該合紙の紙無と判定した場合(S62でNoの場合)、インサータ制御部700は、S67に処理を進める。
S67において、インサータ制御部700は、合紙状態を「紙無」で確定し、プリンタ制御部900に「合紙紙無通知」を通知し、本フローチャートの処理を終了する。
【0078】
一方、上記S62において、当該合紙が紙有であると判定した場合(S62でYesの場合)、インサータ制御部700は、S63に処理を進める。
S63において、インサータ制御部700は、合紙状態を「紙有」で確定し、プリンタ制御部900に「合紙紙有通知」を通知する。
【0079】
さらにS64において、インサータ制御部700は、給紙トレイから合紙を給紙し、プリンタ制御部900に「合紙給紙完了通知」を行う。
さらにS66において、インサータ制御部700は、合紙を合流待機させ、プリンタ制御部900からの「合紙引き込み開始通知」を待つ。プリンタ制御部900からの「合紙引き込み開始通知」を受け取ると、インサータ制御部700は、本フローチャートの処理を終了する。
【0080】
図8(b)のフローチャートは、プリンタ制御部900から図6BのS4b32で示した「合紙引き込み開始通知」が通知されると、インサータ制御部700が実行する合紙引き込み開始処理に対応する。合紙引き込み開始処理では、S71において、インサータ制御部700は、合流待機させている合紙の搬送を再開する。
次にS72において、インサータ制御部700は、合紙が排紙トレイ350に排出完了したら、プリンタ制御部900に「排紙完了通知」を通知し、本フローチャートの処理を終了する。
【0081】
以上のように、本実施形態の画像形成システム100では、S4b2において、インサータ制御部700に給紙トレイからの「給紙準備通知」を行い、合紙給紙シーケンスを開始(S4b3)する。その後、インサータ制御部700から「合紙紙無通知」を受けたとしても(S4b4)、給紙トレイの切替先があれば、合紙給紙シーケンスをキャンセルせず、切替先の給紙トレイに給紙準備を通知する。従って、インサート装置3の給紙トレイに紙無が発生したとしても、生産性を落とすことなく合紙ジョブを継続することができる。
【0082】
図9は、画像形成システム100における合紙/本文/合紙/本文/合紙/本文のジョブ(ページ番号をp1〜p6とした)を例にとった場合のタイミングチャートである。以下、図5図7のフローチャートと照らして、本実施形態による画像形成システム100の動作について説明する。
【0083】
(a)ジョブ状態は、図5のフローにおける印字待ちページがあるか否かの状態を示している。
ジョブの開始と同時に「ページあり」となり、最終ページであるp6の本文給紙シーケンスの終了(17)と共に、終了する(図5のS5)。
印字ジョブを受信すると、所定時間間隔で印字ページシーケンスを開始するため(図5のS1、S2,S3、S4)、ここではp1〜p6のそれぞれ印字間隔をt1〜t5としている。
【0084】
(b)は、給紙トレイ320の残量を示している。極端な例ではあるが、開始時では「残量多」、p1を給紙すると(2)「残量少」、p3を給紙すると(10)「残量無」に状態が遷移する例である。
(c)は、給紙トレイ2(321)の残量を示している。この例では、「残量多」で、給紙トレイ320と同一の用紙種類、用紙サイズの合紙が積載されているものとする。
【0085】
(d)、(e)及び(f)は、p1の合紙給紙シーケンスの状態、紙有無確定状態、及びインサータ給紙シーケンスの状態を示している。
(g)、(h)及び(i)は、p3の合紙給紙シーケンスの状態、紙有無確定状態、及びインサータ給紙シーケンスの状態を示している。
(k)、(l)及び(m)は、p5の合紙給紙シーケンスの状態、紙有無確定状態、及びインサータ給紙シーケンスの状態を示している。
また、(n)、(o)、(p)は、p2、p4、p6の本文給紙シーケンスの状態を示している。
【0086】
以下、詳細に説明する。
<(d)p1合紙給紙シーケンス>
まずp1(合紙)の印字ページシーケンスが開始すると、インサータ制御部700に給紙トレイ320の「合紙給紙準備通知(1)」が通知され、「(d)p1合紙給紙シーケンス」がスタートする(S4b2、S4b3)。また、インサータ制御部700では「(f)インサータ給紙シーケンス」がスタートする。
合紙p1に対して先行する合紙はなく、「(e)p1合紙紙有無確定状態」は、すぐ「紙有確定」する。そのため、インサータ制御部700は、合紙p1を給紙して「合紙給紙完了通知(2)」を通知し、「合流待機」させる(S61,S62,S63,S64、S66)。
【0087】
「(d)p1合紙給紙シーケンス」によって、画像形成開始から排紙センサ152到達相当の時間を待った上で、インサータ制御部700に、「合紙引き込み開始通知(5)」を通知する(S4b31、S4b32)。これに応じて、インサータ制御部700は、合流待機させた合紙p1の搬送を再開し、合紙p1の「排紙完了通知(8)」を、プリンタ制御部900に通知する(S71、S72)。
プリンタ制御部900では、インサータ制御部700からの「排紙完了通知(8)」を受け、「(d)p1合紙給紙シーケンス」が終了する(S4b33)。
【0088】
<(n)p2本文給紙シーケンス>
「(d)p1合紙給紙シーケンス」開始のt1後に、「(n)p2本文給紙シーケンス」が並行して開始される。本文給紙判断(S4a2)において、先行する合紙p1の給紙トレイ320の残量が多いため(S4a12、S4a13、S4a14)、すぐに本文給紙シーケンスが開始される(S4a3)。
【0089】
<(g)p3合紙給紙シーケンス>
「(n)p2本文給紙シーケンス」開始のt2後に、「(g)p3合紙給紙シーケンス」が並行して開始される。上述した合紙p1の印字ページシーケンスと同様に、インサータ制御部700に、給紙トレイ320からの「合紙給紙準備通知(3)」が通知され、「(g)p3合紙給紙シーケンス」がスタートする(S4b2、S4b3)。
先行する合紙p1がパス上に存在するため、「(h)p3合紙紙有無確定状態」は「紙有無不定」とする(S61、S68)。合紙p3に先行する合紙p1が、「合紙引き込み開始通知(5)」で合流待機が解除され搬送が再開されると、合紙p1の後端がインサータ紙残量センサ721を通過した段階(6)で、合紙p3の「紙有」が確定する(S69、S62)。これにより、インサータ制御部700は、合紙p3を給紙し、合流待機させる(S63,S64、S66)。
【0090】
「(g)p3合紙給紙シーケンス」では、画像形成開始から排紙センサ152到達相当の時間を待った上で、インサータ制御部700に「合紙引き込み開始通知(9)」を通知する(S4b31、S4b32)。
インサータ制御部700は、合流待機させた合紙p3の搬送を再開し、合紙p3の「排紙完了通知(14)」をプリンタ制御部900に通知する(S71、S72)。
プリンタ制御部900は、インサータ制御部700からの「排紙完了通知(14)」を受け、「(g)p3合紙給紙シーケンス」を終了する(S4b33)。
【0091】
<(o)p4本文給紙シーケンス>
「(g)p3合紙給紙シーケンス」開始のt3後に、「(o)p4本文給紙シーケンス」が並行して開始される。本文給紙判断(S4a1)において、先行する合紙p1の給紙トレイ320の残量は「少」になっているため、他の給紙トレイを探す(S4a12、S4c1)。この例では、給紙トレイ2(321)が見つかり、かつ残量も多いため、給紙可と判断され(S4c2',S4a16、S4a13,S4a14)、すぐに「(o)p4本文給紙シーケンス」が開始される。この時点では、先行する合紙p3の紙有無は「不定」あり、本文の給紙を、紙有無確定を待たずに許可する、すなわち合紙の紙有無見切り動作を行い、生産性を向上させている。
【0092】
<(k)p5合紙給紙シーケンス>
「(o)p4本文給紙シーケンス」開始のt4後に「(k)p5合紙給紙シーケンス」が並行して開始する。合紙p3の印字ページシーケンスと同様に、インサータ制御部700に給紙トレイ320からの「合紙給紙準備通知(4)」が通知され、「(m)p5合紙給紙シーケンス」がスタートする(S4b2、S4b3)。
先行する合紙p3がパス上に存在するため、「(l)p5紙有無確定状態」は「紙有無不定」とする(S61、S68)。
【0093】
合紙p5に先行する合紙p3が「合紙引き込み開始通知(9)」で合流待機が解除され搬送が再開されると、合紙p3の後端がインサータ紙残量センサ721を通過した段階(10)で、合紙p5の「紙無」が確定する(S69、S62、S67)。
印字ページシーケンスでは、合紙p5の紙無通知を受け(S4b4)、自動切替先の他の給紙トレイを探す(S4c1)。この例では使用できる給紙トレイとして、給紙トレイ2(321)が見つかり、給紙可と判断される(S4c2)。インサータ制御部700に給紙トレイ2(321)からの「合紙給紙準備通知(13)」が通知される(S4b8)。
【0094】
すでに合紙p5に対して先行する合紙p3は搬送されており、「(l)p5紙有無確定状態」はすぐ「紙有」確定するため(12)、インサータ制御部700は、合紙p5を給紙し、合流待機させる(S61,S62,S63,S64、S66)。
「(k)p5合紙給紙シーケンス」は継続されており、画像形成開始から排紙センサ152到達相当の時間を待った上で、インサータ制御部700に「合紙引き込み開始通知(15)」を通知する(S4b31、S4b32)。
インサータ制御部700は、合流待機させた合紙p5の搬送を再開し、合紙p5の「排紙完了通知(16)」をプリンタ制御部900に通知する(S71、S72)。
プリンタ制御部900は、インサータ制御部700からの「排紙完了通知(16)」を受け、「(k)p5合紙給紙シーケンス」を終了する(S4b33)。
【0095】
(p)p6本文給紙シーケンス
「(k)p5合紙給紙シーケンス」開始のt5後に「(p)p6本文給紙シーケンス」が並行して開始する。以降のシーケンスは本文p4と同様なため説明を省略する。
【0096】
以上のとおり、インサート装置3の給紙トレイが残量少もしくは紙無となっても、本文給紙は合紙の紙有無見切り動作を継続できるため、生産性を向上させることができる。例えば、合紙p3と本文p5間の排紙間隔(図9の(A)から(B))を見た場合、給紙間隔である「t3」とほぼ等価な生産性を維持できる。
【0097】
図10は、画像形成システム100における合紙/本文/合紙/本文/合紙/本文のジョブ(ページ番号をp1〜p6とした)を例にとった場合のタイミングチャートの他の例である。以下、図9と異なる部分に絞って説明する。
【0098】
本例では、(c)給紙トレイ2(321)の残量を残量少もしくは紙無とした。給紙トレイ320と異なる用紙種類、用紙サイズの合紙が積載されていたり、自動切替対象として選択されていない場合も同様である。
【0099】
(o)p4本文給紙シーケンス
本例では、本文給紙判断(S4a1)において、他の給紙トレイを探した際に(S4a12、S4c1)、使用できるトレイが見つからないため、直前紙の合紙p3の紙有無が確定するまで待つ(S4c2'、S4a17)。(6)のタイミングで、合紙p3の「紙有」が確定するため、「本文給紙可」と判断され、「(o)p4本文給紙シーケンス」が開始される(S4a18、S4a13,S4a14)。
つまり、先行する合紙p3の紙有無は不定の状態では給紙を行わず、合紙の紙有無確定を待って本文の給紙を許可するため、合紙の紙有無確定動作を行う。
【0100】
(k)p5合紙給紙シーケンス
合紙p5の紙無通知を受け(S4b4)、自動切替先の他の給紙トレイを探す(S4c1)が、この例では使用できる給紙トレイが見つからないため、「(k)p5合紙給紙シーケンス」をキャンセルし、給紙不可で終了する(S4b9)。
【0101】
(p)本文p6の給紙シーケンス
本例では、本文給紙判断(S4a1)において、他の給紙トレイを探した際に(S4a12、S4c1')、使用できるトレイが見つからないため、直前紙の合紙p5の紙有無が確定するまで待つ(S4c2'、S4a17)。(12)のタイミングで合紙p5の「紙無」が確定するため、「本文給紙不可」と判断され、本文給紙シーケンスは終了する(S4a18、S4a19,S4a2、S4a5)。
つまり、先行する合紙p5の紙有無確定を待ち、紙無が確定した場合には本文の給紙を行わないため、成果物の不整合を防止することができる。
ただし合紙p3と本文p5間の排紙間隔(図10の(A)から(B))を見た場合、給紙間隔は、合紙p3の紙有無確定を待つため、t3より長いt3'の排紙間隔となり、生産性はダウンする。
【0102】
以上のとおり、インサート装置3の給紙トレイが残量少もしくは紙無となっても、他に残量の多い自動切替可能な給紙トレイがある限りは、本文は合紙の紙有無見切り動作を継続できるため、生産性を向上させることができる。
また、他に自動切替可能な給紙トレイがあったとしても、残量少もしくは紙無の場合には、本文給紙は合紙の紙有無確定動作に自動的に切り替わるため、成果物の不整合を防止することができる。
【0103】
例えば、転写紙とインサート装置から合紙を交互に行うジョブにおいて、合紙に続いて転写紙の給紙を行う場合、合紙給紙部の残量多が検知されれば合紙の紙有りが確定するより転写紙の給紙を行う。合紙の残量が少ない場合でも他に自動切替可能な合紙給紙部に合紙がある場合には、同じく合紙の紙有りが確定するより転写紙の給紙を行う。合紙の残量が多く突然合紙の紙無しになる可能性が無い状態では合紙の紙有無見切り給紙することで、合紙の紙無による合紙に先行する転写紙の残留紙ジャム停止や成果物の不整合を防ぎつつ、生産性を向上させることができる。
【0104】
なお、本実施形態では、自動切替先の給紙トレイの合紙残量少で、本文給紙を合紙の紙有無確定動作に移行させている。これは、合紙の紙有無見切り動作を多量に継続した場合に、突如合紙の紙無を起こして、成果物の不整合を発生することを防止するためである。しかし、合紙残量検知精度が高い場合や、本文と合紙の交互の給紙間隔が長さを考慮するなどすることで、合紙の紙有無確定動作に移行させる条件を自動切替先の給紙トレイの紙有無のみにする構成でもよい。
以上のように、本実施形態によれば、特定の合紙給紙元の合紙の残量が少なくなった場合でも、生産性を維持しつつ、未完成な成果物の排出を防ぐことができる。
【0105】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0106】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0107】
1 画像形成装置
3 インサート装置
22 給紙部
320 給紙トレイ
321 給紙トレイ2
700 インサータ制御部
721 インサータ紙残量センサ
722 インサータ紙残量センサ2
900 プリンタ制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10