(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知部は、前記位置情報の示す位置が、前記希望商品情報に対応する商品の在庫がある前記店舗から所定の範囲内に含まれている場合、前記店舗に前記商品の在庫があることを示す情報を前記ユーザ端末に通知する、
請求項1に記載の在庫情報通知装置。
前記通知部は、前記店舗において販売される商品に付された無線タグに記憶された商品情報を取得することにより行われた前記ユーザの決済の内容を示す決済情報を取得し、前記決済情報が示す決済を行った前記ユーザに対応する前記希望商品情報が示す商品が前記決済情報に含まれていない場合、当該商品を示す情報を前記ユーザ端末に通知する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の在庫情報通知装置。
前記通知部は、前記希望商品情報が示す商品が、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の店舗に入荷されると、当該店舗に当該商品が入荷されたことを示す入荷情報を前記ユーザ端末に通知する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の在庫情報通知装置。
前記通知部は、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に前記希望商品情報が示す商品の在庫がない場合に、前記希望商品情報が示す商品に対応し、かつ前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に在庫がある他の商品の商品情報を前記ユーザ端末に通知する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の在庫情報通知装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術によれば、ユーザは、商品がどこに販売されているかを把握することができる。しかしながら、ユーザは、商品が販売されている場所に行ってみないと在庫があるかどうかわからないので、商品が販売されている場所に行ったにもかかわらず在庫がない場合があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減する在庫情報通知装置、在庫情報通知システム、及び在庫情報通知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の在庫情報通知装置は、ユーザが使用するユーザ端末の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得する商品情報取得部と、複数の店舗における商品の在庫情報を作成する在庫情報作成部と、前記在庫情報作成部が作成した複数の前記在庫情報のうち、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗における、前記希望商品情報に対応する商品の前記在庫情報を前記ユーザ端末に通知する通知部と、を備える。
【0007】
例えば、前記通知部は、前記位置情報の示す位置が、前記希望商品情報に対応する商品の在庫がある前記店舗から所定の範囲内に含まれている場合、前記店舗に前記商品の在庫があることを示す情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0008】
例えば、前記通知部は、前記希望商品情報に対応する商品の在庫がある前記店舗において前記希望商品情報に対応する商品が陳列されている場所を前記ユーザ端末に通知する。
【0009】
例えば、前記通知部は、前記店舗において販売される商品に付された無線タグに記憶された商品情報を取得することにより行われた前記ユーザの決済の内容を示す決済情報を取得し、前記決済情報が示す決済を行った前記ユーザに対応する前記希望商品情報が示す商品が前記決済情報に含まれていない場合、当該商品を示す情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0010】
前記商品情報取得部は、前記ユーザ端末に表示された広告に対応する商品を特定するための情報を前記希望商品情報として取得してもよい。
【0011】
例えば、前記商品情報取得部は、前記希望商品情報に対応する商品を取り置きする指示を前記ユーザ端末から取得し、前記通知部は、前記商品情報取得部が取得した前記指示に対応する商品の在庫がある店舗の端末に、当該商品を取り置くことを指示する指示情報を通知する。
【0012】
前記通知部は、前記商品情報取得部が取得した前記指示に対応する商品の在庫がある店舗に案内するための案内情報を前記ユーザ端末に通知してもよい。
【0013】
例えば、前記在庫情報作成部は、商品と賞味期限又は消費期限とを関連付けた前記在庫情報を作成し、前記通知部は、現在の日時から前記希望商品情報が示す商品の賞味期限又は消費期限までの時間が短くなるほど価格を低下させた価格情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0014】
例えば、前記通知部は、前記希望商品情報が示す商品が、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の店舗に入荷されると、当該店舗に当該商品が入荷されたことを示す入荷情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0015】
前記在庫情報作成部は、前記希望商品情報が示す商品が前記複数の店舗それぞれに入荷される日時を示す情報を関連付けた前記在庫情報を作成し、前記通知部は、前記在庫情報を参照し、前記複数の店舗のうち、前記希望商品情報が示す前記商品が入荷される日時が他の前記店舗より早い店舗を前記ユーザ端末に通知してもよい。
【0016】
例えば、前記通知部は、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に前記希望商品情報が示す商品の在庫がない場合に、前記希望商品情報が示す商品に対応し、かつ前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に在庫がある他の商品の商品情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0017】
本発明の第2の態様の在庫情報通知システムは、ユーザが使用するユーザ端末と、前記ユーザ端末に情報を通知する情報処理装置とを備え、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の位置を示す位置情報を取得する位置特定部と、前記ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得する商品情報取得部と、前記位置情報と前記希望商品情報とを前記情報処理装置に送信する送信制御部と、を備え、前記情報処理装置は、前記ユーザ端末から前記位置情報と前記希望商品情報とを受信する受信制御部と、複数の店舗における商品の在庫情報を作成する在庫情報作成部と、前記在庫情報作成部が作成した複数の前記在庫情報のうち、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗における、前記希望商品情報に対応する商品の前記在庫情報を前記ユーザ端末に通知する通知部と、を備える。
【0018】
本発明の第3の態様の在庫情報通知方法は、コンピュータが実行する、ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得するステップと、取得した前記希望商品情報に対応する前記ユーザが使用するユーザ端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、複数の店舗における商品の在庫情報を作成するステップと、作成された複数の前記在庫情報のうち、前記位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗における、前記希望商品情報に対応する商品の前記在庫情報を前記ユーザ端末に通知するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減するという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[在庫情報通知装置1の概要]
図1は、在庫情報通知装置1の概要を説明するための図である。在庫情報通知装置1は、ユーザから購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得して、ユーザが使用するユーザ端末2に希望商品情報に対応する商品の在庫情報を通知する。以下、在庫情報通知装置1が、在庫がある店舗を示す在庫情報をユーザに通知する処理の流れについて説明する。
【0022】
まず、ユーザが使用するユーザ端末2は、ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報の入力をユーザから受け付ける。ユーザ端末2は、希望商品情報を取得すると、取得した希望商品情報を在庫情報通知装置1に送信する(
図1の1)。在庫情報通知装置1は、ユーザ端末2から希望商品情報を受信することにより、ユーザから希望商品情報を取得する(
図1の2)。
【0023】
続いて、在庫情報通知装置1は、複数の店舗における商品の在庫情報を作成する(
図1の3)。なお、在庫情報通知装置1は、希望商品情報の取得と在庫情報の作成との順序を入れ替えて行ってもよく、並行して行ってもよい。
【0024】
次に、ユーザ端末2は、ユーザ端末2の位置を示す位置情報を在庫情報通知装置1に送信する(
図1の4)。在庫情報通知装置1は、ユーザ端末2から位置情報を受信することにより、ユーザ端末2の位置を示す位置情報を取得する。そして、在庫情報通知装置1は、位置情報から所定の範囲内の一以上の店舗における、希望商品情報に対応する商品の在庫情報をユーザ端末2に通知する(
図1の5)。ユーザ端末2は、在庫情報通知装置1から通知された在庫情報をユーザ端末2の表示部に表示させる(
図1の6)。
【0025】
このようにすることで、ユーザは、ユーザ端末2から所定の範囲内の一以上の店舗において、購入を希望する商品の在庫情報を知ることができるので、どの店舗に行けば購入を希望する商品の在庫があるかがわかる。そのため、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減することができる。
【0026】
[在庫情報通知装置1の機能構成]
図2を参照しながら、在庫情報通知装置1の機能構成について説明する。
図2は、在庫情報通知装置1の機能構成を示す図である。在庫情報通知装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0027】
通信部11は、ネットワークに接続するための通信インターフェースであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを有する。通信部11は、ネットワークを介してユーザ端末2と情報を送受信する。ネットワークは、例えばインターネットである。
【0028】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体を含む。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。
【0029】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、商品情報取得部131、在庫情報生成部132、位置情報取得部133、及び通知部134として機能する。
【0030】
商品情報取得部131は、ユーザ端末2から通信部11を介して希望商品情報を受信することにより、ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得する。希望商品情報は、例えば、商品名、商品を識別する商品識別情報、商品のJAN(Japanese Article Number)コードであるが、これに限定するものではない。商品情報取得部131は、ユーザを識別する識別情報と、ユーザの希望商品情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0031】
在庫情報生成部132は、複数の店舗における商品の在庫情報を作成する。具体的には、在庫情報生成部132は、複数の店舗のそれぞれを示す店舗情報と、複数の店舗のそれぞれにおいて販売される商品の販売商品情報とを関連付けた在庫情報を作成する。在庫情報生成部132は、作成した在庫情報を記憶部12に記憶させる。
【0032】
位置情報取得部133は、ユーザが使用するユーザ端末2の位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部133は、ユーザ端末2から、ユーザ端末2の位置を示す位置情報を受信することにより、ユーザ端末2の位置情報を取得する。
【0033】
通知部134は、在庫情報生成部132が作成した在庫情報をユーザ端末2に通知する。例えば、通知部134は、在庫情報生成部132が作成した複数の在庫情報のうち、位置情報取得部133が取得した位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗における、希望商品情報に対応する商品の在庫情報をユーザ端末2に通知する。所定の範囲は、例えば、ユーザが徒歩で移動できる範囲である。徒歩で移動できる範囲は、在庫情報通知装置1を管理する事業者が適宜定めればよいが、例えば、徒歩で5分以内に移動可能な範囲である。
【0034】
なお、通知部134は、ユーザが徒歩で移動していることがと特定されると、ユーザの移動する方向に存在する店舗の場所と、当該店舗まで徒歩で移動した場合の所要時間とを通知してもよい。また、ユーザ端末2は、ユーザが徒歩で移動していることを特定して、ユーザの移動する方向に存在する店舗の場所と、当該店舗まで徒歩で移動した場合の所要時間とを優先的に表示してもよい。このようにすることで、ユーザは、移動する方向に存在する店舗と、当該店舗までの所要時間とを知ることができる。そのため、ユーザは、余分な移動を行わずに、購入を希望する商品の在庫がある店舗に行くことができる。
【0035】
ユーザ端末2は、在庫情報を受信すると、受信した在庫情報を表示部に表示させる。
図3は、在庫情報を表示する表示画面の例を示す図である。
図3(a)は、希望商品情報に対応する商品と、商品の金額と、所定の範囲内の店舗における希望商品情報に対応する商品の在庫の数とを表示する表示画面を模式的に示す図である。このようにすることで、ユーザは、どの店舗に行けば購入を希望する商品の在庫があるかを知ることができる。そのため、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減することができる。
【0036】
通知部134は、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗を示す在庫情報をユーザ端末2に通知してもよい。例えば、通知部134は、商品の在庫がある店舗の位置を示す位置情報をユーザ端末2に通知する。
図3(b)は、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗の位置と、ユーザ端末2の位置とを示す地図を表示する表示画面を模式的に示す図である。
図3(b)の斜線で塗りつぶした店舗Sは、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗を示す。
図3(b)の現在位置Uは、ユーザ端末2の位置を示す。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する商品の在庫がある店舗の位置を知ることができる。そのため、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減することができる。
【0037】
通知部134は、上記に限らず、各種情報をユーザ端末2に通知してもよい。以下、通知部134が通知する各種情報について具体的な例を挙げて説明する。
【0038】
(店舗に関する情報)
通知部134は、店舗に関する情報をユーザ端末2に通知する。店舗に関する情報は、例えば、店舗の開店状況(開店中又は閉店中であることを示す情報)、開店時間帯(例えば、「10時から18時まで」)、ユーザが購入を希望する商品の売り切れ予想時刻、次回の入荷予定時刻である。通知部134は、ユーザが購入を希望する商品の売り切れ予想時刻を、ユーザが購入を希望する商品の時間当たりの販売数に基づいて予測してもよい。ユーザ端末2は、店舗に関する情報を受信すると、店舗に関する情報を表示部に表示する。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する商品の在庫がある店舗に関する詳細な情報を得ることができる。
【0039】
(購入を希望する複数の商品が揃っている店舗を通知する)
通知部134は、ユーザが購入を希望する商品が複数ある場合、複数の商品それぞれの在庫がある店舗を通知する。例えば、通知部134は、ユーザが購入を希望する複数の商品の全ての在庫がある店舗と、複数の商品それぞれの在庫数とを通知する。なお、ユーザ端末2は、ユーザが購入を希望する商品が複数ある場合、受信した在庫情報に基づいて、ユーザが購入を希望する複数の商品の全ての在庫がある店舗を優先的に表示してもよい。例えば、ユーザ端末2は、複数の商品の全ての在庫がある店舗と、複数の商品それぞれの在庫数とをともに表示する。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する複数の商品が揃っている店舗を訪れることができる。そのため、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品を探す労力を低減することができる。
【0040】
(希望商品がある場所に近づくと通知する)
通知部134は、ユーザ端末2が、ユーザが購入を希望する商品の在庫がある店舗に近づくと通知する。例えば、通知部134は、ユーザ端末2から取得した位置情報の示す位置が、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗から所定の範囲内に含まれている場合、店舗に商品の在庫があることを示す情報をユーザ端末2に通知する。また、通知部134は、位置情報の示す位置が、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗の敷地内に含まれている場合、当該店舗において希望商品情報に対応する商品が陳列されている場所をユーザ端末2に通知してもよい。
【0041】
図3(c)は、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗において希望商品情報に対応する商品が陳列されている場所を表示する表示画面を模式的に示す図である。
図3(c)において網掛けで塗りつぶした棚Tは、希望商品情報に対応する商品が陳列されている場所を示す。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する商品の在庫がある店舗に近づいたことを知ることができる。また、ユーザは、購入を希望する商品の在庫がある店舗に入店したときに、商品が陳列されている場所を知ることができる。
【0042】
(買い忘れた商品を通知する)
通知部134は、ユーザが決済を行ったときに、購入を希望する商品を買い忘れていることを通知する。例えば、通知部134は、ユーザが行った決済に関する決済情報を取得し、取得した決済情報に示される商品に、購入を希望する商品が含まれていない場合、決済に購入を希望する商品が含まれていないことをユーザ端末2に通知する。
【0043】
例えば、通知部134は、店舗に設置された装置と連動して、ユーザが購入を希望する商品を買い忘れたことをユーザ端末2に通知する。具体的には、まず、店舗には、ゲート内を通行するユーザが購入する商品の商品情報を取得する商品情報取得装置が設置されている。商品情報取得装置は、ユーザからユーザ識別情報を取得する。商品情報取得装置は、ユーザ識別情報を取得すると、商品に取り付けられた無線タグに記憶された商品情報を読み取るための電波を、ユーザが歩く方向に配列された複数のアンテナからゲート内に向けて送信することにより、複数の商品情報を取得する。商品情報取得装置は、取得した複数の商品情報を、請求額を決定する決済装置に送信し、決済装置は、取得した商品情報に対応する商品の金額を、ユーザ識別情報に対応するユーザに対する請求額として決定し、決済を行う。決済装置は、所定の回数以上受信した商品情報に対応する商品の金額を請求額に含めて決済する。
【0044】
通知部134は、店舗に商品情報取得装置が設置されていない場合であっても、ユーザが買い忘れた商品をユーザ端末2通知してもよい。まず、通知部134は、ユーザ端末2の位置が希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗の敷地内に含まれている間に取得した決済情報に、希望商品情報に対応する商品が含まれているか否かを判定する。通知部134は、取得した決済情報に希望商品情報に対応する商品が含まれていない場合、決済に購入を希望する商品が含まれていないことをユーザ端末2に通知する。このようにすることで、在庫情報通知装置1は、決済情報に含まれていない希望商品情報に対応する商品を、ユーザが買い忘れたとみなして、ユーザに商品を買い忘れたことを通知することができる。
【0045】
また、通知部134は、ユーザ端末2の位置が、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗の敷地内に含まれてから所定の買物時間が経過する前に敷地外に移動した場合、当該店舗に当該商品の在庫があることを示す在庫情報をユーザ端末2に通知してもよい。買物時間は、例えば、ユーザが希望商品を購入する場合に要すると推定される時間である。さらに、通知部134は、当該商品の当該店舗における陳列場所を示す在庫情報を通知してもよい。このようにすることで、在庫情報通知装置1は、決済情報を取得しなくても、希望商品を購入していない可能性があるユーザに対して希望商品情報に対応する商品の購入を促すことができる。
【0046】
通知部134は、上記のように、店舗において販売される商品に付された無線タグに記憶された商品情報を取得することにより行われたユーザの決済の内容を示す決済情報を取得する。次に、通知部134は、決済情報が示す決済を行ったユーザに対応する希望商品情報が示す商品が決済情報に含まれていない場合、当該商品を示す情報をユーザ端末2に通知する。このように、店舗で行われた決済に関する決済情報とユーザの識別情報とが関連付けられているので、在庫情報通知装置1は、店舗において決済が行われると、決済を行ったユーザに対して買い忘れた商品を通知することができる。
【0047】
(広告を閲覧した商品の在庫がある店舗を通知する)
ユーザが広告を閲覧した商品は、ユーザの購買意欲が高い商品だと考えられる。そこで、通知部134は、ユーザが広告を閲覧した商品の在庫がある店舗を通知する。具体的には、商品情報取得部131は、ユーザ端末2に表示された広告に対応する商品を特定するための情報を希望商品情報として取得する。通知部134は、ユーザ端末2に表示された広告に対応する商品の在庫がある店舗をユーザ端末2に通知する。このように、在庫情報通知装置1は、ユーザの購買意欲が高い商品の在庫がある店舗をユーザに通知することにより、ユーザに商品の購入を促すことができる。
【0048】
(期限の近い商品をセール品として通知する)
通知部134は、商品の賞味期限又は消費期限が近い商品をセール品として通知する。具体的には、まず、在庫情報生成部132は、商品と賞味期限又は消費期限とを関連付けた在庫情報を作成する。通知部134は、現在の日時から希望商品情報が示す商品の賞味期限又は消費期限までの時間が短くなるほど価格を低下させた価格情報をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、在庫情報通知装置1は、通常よりも割り引いた価格の商品をユーザに通知することができるので、ユーザに商品の購入を促すことができる。
【0049】
(代替品を通知する)
通知部134は、ユーザが購入を希望する商品の在庫がある店舗がない場合、商品に関連付けられた代替品をユーザ端末2に通知する。具体的には、通知部134は、位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に希望商品情報が示す商品の在庫があるか否かを判定する。通知部134は、商品の在庫がないと判定した場合、希望商品情報が示す商品に対応し、かつ位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗に在庫がある他の商品の商品情報をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品の在庫がない場合でも、ユーザが購入を希望する商品に代用できる他の商品をユーザにお勧めすることができる。
【0050】
(取り置き商品を通知する)
通知部134は、ユーザが購入を希望する商品の在庫がある店舗に、商品を取り置きする指示を通知する。具体的には、まず、商品情報取得部131は、希望商品情報に対応する商品を取り置きする指示をユーザ端末2から取得する。商品情報取得部131は、ユーザ端末2から、取り置き商品の受け取り日時を示す情報と、取り置き商品の受け取りを希望する店舗を示す店舗情報と、ユーザが購入を希望する商品の購入希望価格とをさらに取得してもよい。また、商品情報取得部131は、ユーザ端末2から、取り置き商品を受け取る受取人を示す情報を取得してもよい。取り置き商品を受け取る受取人は、例えば、ユーザ端末2を使用するユーザ、又は当該ユーザの家族である。
【0051】
通知部134は、商品情報取得部131が取り置きする指示を取得すると、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗の在庫情報を通知する。このとき、通知部134は、商品情報取得部131が店舗情報を取得していた場合、当該店舗に希望商品情報に対応する商品の在庫があるか否かを判定する。通知部134は、店舗情報に示される店舗に希望商品情報に対応する商品の在庫がある場合、当該店舗の在庫情報をユーザ端末2に通知し、当該店舗の端末に商品を取り置く指示を通知する。通知部134は、店舗情報に示される店舗に商品の在庫がない場合、当該店舗に在庫がないことを示す在庫情報をユーザ端末2に通知する。
【0052】
次に、ユーザは、購入を希望する商品の決済を行う。具体的には、ユーザ端末2は、ユーザから取り置きする指示に示される商品の決済を行う指示の入力を受けると、決済を行う指示を在庫情報通知装置1に送信する。商品情報取得部131は、商品の決済を行う指示を受信すると、商品の決済を行う決済装置に商品の決済を行う指示を送信する。決済装置は、商品の決済を行い、決済が完了したことを示す決済情報を在庫情報通知装置1に送信する。
【0053】
通知部134は、決済情報を受信すると、商品情報取得部131が取得した指示に対応する商品の在庫がある店舗の端末に、当該商品を取り置くことを指示する指示情報を通知する。店舗の端末は、店舗のスタッフから商品を取り置いたことを示す情報の入力を受けると、商品の取り置きが完了したことを示す情報を在庫情報通知装置1に送信する。
【0054】
通知部134は、店舗の端末から商品の取り置きが完了したことを示す情報を受信すると、商品情報取得部131が取得した指示に対応する商品の在庫がある店舗に案内するための案内情報をユーザ端末2に通知する。案内情報は、例えば、在庫がある店舗の位置を示す位置情報、ユーザ端末2の位置から在庫がある店舗までの経路を示す経路情報である。
【0055】
通知部134は、商品を取り置きした店舗の端末から取り置きした商品が受け取られたことを示す情報を受信すると、受取が完了したことを示す情報を所定の端末に通知する。所定の端末は、例えば、商品を受け取りにきたユーザの端末、又は、ユーザ端末2を使用するユーザの家族が使用する端末である。このように、在庫情報通知装置1は、ユーザ及びユーザの家族の誰かが商品を受け取ることができるようにする。そして、在庫情報通知装置1は、家族の誰かが商品を受け取った場合、受け取ったことをユーザ及びユーザの家族に知らせることができる。このようにすることで、ユーザ及びユーザの家族は、取り置きした商品を家族のだれでもが受け取ることができ、誰かが商品を受け取ったことを知ることができる。
【0056】
なお、商品情報取得部131は、商品を取り置きする指示を取得する場合、商品を取り置く期限を示す情報を取得してもよい。期限を示す情報は、例えば、「今すぐ」、「本日中」、「10分」、「60分」などである。在庫情報通知装置1は、商品を取り置く期限が経過した場合、当該商品の取り置きを解除する。具体的には、通知部134は、期限が経過した場合、取り置きした商品の決済を取り消す指示を決済装置に通知する。そして、通知部134は、決済装置から決済が取り消されたことを示す情報を受信すると、期限が経過したことにより決済が取り消されたことを示す情報を所定の端末に通知する。ここで、所定の端末は、商品を取り置きした店舗の端末と、商品を取り置く指示を取得したユーザ端末2とである。このように、在庫情報通知装置1は、取り置きした商品を、商品を受け取りにこないユーザとは異なるユーザに販売できるようにする。そのため、商品を販売する店舗は、在庫の回転率を上げることができる。
【0057】
このように、在庫情報通知装置1は、ユーザの指示に基づいて商品を取り置く指示を店舗の端末に通知し、在庫がある店舗に案内するための案内情報をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、ユーザは、店舗において商品を取り置きしてもらえるので、在庫があると通知された店舗において他のユーザに商品を買われてしまい、店舗に行った場合に商品がなかったということがなくなる。
【0058】
(商品の入荷情報を通知する)
通知部134は、ユーザが購入を希望する商品が店舗に入荷すると通知する。例えば、通知部134は、希望商品情報が示す商品が、ユーザ端末2から取得された位置情報が示す位置から所定の範囲内の店舗に入荷されると、当該店舗に当該商品が入荷されたことを示す入荷情報をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する商品が入荷された店舗に行くことができる。
【0059】
また、通知部134は、ユーザが購入を希望する商品が入荷するまでの時間が短い店舗を通知してもよい。例えば、在庫情報生成部132は、希望商品情報が示す商品が複数の店舗それぞれに入荷される日時を示す情報を関連付けた在庫情報を作成する。通知部134は、在庫情報を参照し、複数の店舗のうち、希望商品情報が示す商品が入荷される日時が他の店舗より早い店舗をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、ユーザは、購入を希望する商品をより早く購入することができるようになる。
【0060】
(陳列商品が少ないことを店舗の端末に通知する)
通知部134は、複数の店舗のそれぞれにおいて、陳列棚に陳列された陳列商品が少なくなると、陳列商品が少ないことを店舗の端末に通知してもよい。具体的には、在庫情報生成部132は、陳列商品の在庫を示す陳列在庫情報と、倉庫に保管される商品の在庫を示す倉庫在庫情報とを作成する。通知部134は、陳列在庫情報を参照して、陳列商品の在庫が少なくなると、倉庫に保管される商品を陳列棚に陳列する指示を店舗の端末に通知する。
【0061】
通知部134は、陳列商品が少ないことを通知した店舗で、陳列数が少ない商品の購入を希望することを示す希望商品情報を商品情報取得部131が取得した場合、陳列数が少ない商品の購入希望が発生したことを店舗の端末に通知してもよい。この場合、通知部134は、ユーザの購入希望個数と、店舗内の商品の在庫の数とを通知する。このようにすることで、店舗のスタッフは、販売機会を逸失しないように、陳列棚に商品を補充したり、商品を発注したりすることができる。
【0062】
なお、通知部134は、陳列商品が少ないことを通知した店舗の付近に存在するユーザ端末2に、当該店舗の在庫情報を通知した場合、ユーザ端末2に在庫情報を通知したことを当該店舗の端末に通知してもよい。具体的には、通知部134は、陳列商品が少ないことを通知した店舗の在庫情報を通知したユーザ端末2の位置が、当該店舗から所定の範囲内に含まれる場合、ユーザ端末2に在庫情報を通知したことを示す情報を当該店舗の端末に通知する。このようにすることで、店舗のスタッフは、商品を購入したいユーザが近くにいることがわかり、購入を希望する商品の補充を行うことで、ユーザが商品を購入することによる陳列棚の商品の在庫数の減少を抑制し、販売機会の逸失を低減できる。
【0063】
また、通知部134は、陳列棚に陳列できる商品の個数に基づいて、倉庫から取得する商品の個数を通知してもよい。例えば、通知部134は、陳列棚に陳列されている商品の個数と、商品を陳列棚に陳列できる最大個数との差を、倉庫から取得する商品の個数として通知する。このように、在庫情報通知装置1は、陳列商品が少なくなると、倉庫から取得する商品の数を店舗の端末に通知する。このようにすることで、店舗のスタッフは、陳列棚を確認せずとも、倉庫から商品を取得する数を知ることができるので、商品を陳列する際の手間が低減する。
【0064】
(近くの店舗に在庫がある店舗がない場合、在庫がある最寄りの店舗を通知する)
通知部134は、ユーザ端末2の位置から所定の範囲内の店舗を通知したが、所定の範囲内の店舗に、ユーザが購入を希望する商品の在庫がある店舗がない場合、所定の範囲外の店舗を通知してもよい。例えば、通知部134は、所定の範囲外の一以上の店舗において、ユーザが購入を希望する商品の在庫がある店舗のうち、ユーザ端末2の位置から最も近い位置に存在する店舗をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、ユーザは、近くの店舗に購入を希望する商品の在庫がない場合でも、購入を希望する商品の在庫がある店舗を知ることができる。
【0065】
[在庫情報を通知する処理の流れ]
在庫情報通知装置1がユーザ端末2に在庫情報を通知する処理の流れについて説明する。
図4は、在庫情報を通知する処理のフローチャートである。
【0066】
まず、商品情報取得部131は、ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報を取得する(ステップS1)。続いて、在庫情報生成部132は、複数の店舗のそれぞれから、複数の店舗において販売される商品の販売商品情報を取得する(ステップS2)。そして、在庫情報生成部132は、複数の店舗における在庫情報を作成する(ステップS3)。なお、在庫情報通知装置1は、希望商品情報を取得する処理(ステップS1)と、在庫情報を作成する処理(ステップS2及びS3)とを、順序を入れ替えて行ってもよく、並行して行ってもよい。
【0067】
次に、位置情報取得部133は、ユーザが使用するユーザ端末2の位置を示す位置情報を取得する(ステップS4)。通知部134は、位置情報取得部133が取得した位置情報の示す位置が、希望商品情報に対応する商品の在庫がある店舗から所定の範囲内に含まれているか否かを判定する(ステップS5)。
【0068】
通知部134は、所定の範囲内に含まれていないと判定すると(ステップS5でNo)、ステップS4に戻り、ユーザ端末2の位置が所定の範囲内に含まれていると判定するまで待機する。通知部134は、所定の範囲内に含まれていると判定すると(ステップS5でYes)、在庫がある店舗を示す在庫情報をユーザ端末2に通知する(ステップS6)。
【0069】
[在庫情報通知装置1の効果]
以上説明したように、在庫情報通知装置1は、複数の店舗における商品の在庫情報を作成し、ユーザが購入を希望する商品を特定するための希望商品情報と、ユーザ端末2の位置を示す位置情報とを取得する。そして、在庫情報通知装置1は、複数の在庫情報のうち、位置情報が示す位置から所定の範囲内の一以上の店舗における、希望商品情報に対応する商品の在庫情報をユーザ端末2に通知する。このようにすることで、ユーザは、どの店舗に行けば購入を希望する商品の在庫があるかを知ることができる。そのため、在庫情報通知装置1は、ユーザが購入を希望する商品を探すときの労力を低減することができる。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。