(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電子デバイスから伝送された磁界に応答して、前記第2の手書き部は、誘導磁界を生成し、および前記センサ部は、前記第2の手書き部によって生成された前記誘導磁界に基づいて、前記紙への手書き入力を検知する、請求項1に記載の電子システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザが実際に紙に手書きを行う間に検知された手書き情報を用いて複数のユーザが会議を行うことができる電子会議装置及びその制御方法、そしてデジタルペンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係る電子会議装置は、第2手書き部を介して紙に手書きを入力する間、第1手書き部を介してデジタルペンのタッチ地点を検知するセンサと、前記検知されたタッチ地点に基づいて手書き情報を生成する制御部と、前記手書き情報を伝送する通信部とを含む。
【0009】
前記センサは、電磁界共鳴方式(EMR:Electromagnetic resonance)に基づいて前記タッチ地点を検知してよい。
【0010】
前記電子会議装置は、前記センサを含む複数のセンサを含み、前記複数のセンサそれぞれはID情報を有し、前記制御部は、前記センサのID情報及び前記検知されたタッチ地点を基に手書き情報を生成してよい。
【0011】
前記電子会議装置は、ディスプレイ機能に対応するボタン、Eメール送信機能に対応するボタン、保存機能に対応するボタン、個人伝送機能に対応するボタン、削除機能に対応するボタンのうち、少なくとも1つを含む入力部を更に含んでよい。
【0012】
前記制御部は、前記ディスプレイ機能に対応するボタンが選択されると、前記手書き情報を外部のディスプレイ装置に伝送するように前記通信部を制御してよい。
【0013】
前記ディスプレイ装置は、前記センサのID情報を基に前記手書き情報をディスプレイしてよい。
【0014】
前記制御部は、前記Eメール送信機能に対応するボタンが選択されると、前記手書き情報をEメールで伝送するように前記通信部を制御してよい。
【0015】
前記電子会議装置は保存部を更に含み、前記制御部は、前記保存機能に対応するボタンが選択されると、前記手書き情報を前記保存部に保存してよい。
【0016】
前記制御部は、前記個人伝送機能に対応するボタンが選択されると、前記手書き情報を端末に伝送するように前記通信部を制御してよい。
【0017】
前記制御部は、前記削除機能に対応するボタンが選択されると、前記手書き情報を削除してよい。
【0018】
前記電子会議装置は、モーションを検知するモーションセンサを更に含み、前記制御部は、前記モーションセンサによって紙をめくるモーションが検知された時点まで作成された手書き情報を保存し、前記第1手書き部を介して前記センサによって検知された前記デジタルペンの新たなタッチ地点を基に新たな手書き情報を生成してよい。
【0019】
前記電子会議装置は、紙に付着されたNFCモジュールから前記紙に対する情報を受信するNFC部を更に含んでよく、前記制御部は、前記手書き情報と前記受信された紙に対する情報とを併せて保存してよい。
【0020】
前記電子会議装置は、前記デジタルペンのユーザを認証するユーザ認証部を更に含み、前記制御部は、前記手書き情報と前記認証されたユーザに対する情報とを併せて保存してよい。
【0021】
前記手書き情報は、前記検知されたタッチ地点の座標、ユーザ情報及び前記センサのID情報のうち、少なくとも1つを含んでよい。
【0022】
一実施形態に係る電子会議装置の制御方法は、第2手書き部を介して紙にインクで手書きを入力する間、第1手書き部を介してデジタルペンのタッチ地点を検知するステップと、前記検知されたタッチ地点に基づいて手書き情報を生成するステップと、前記手書き情報を伝送するステップとを含む。
【0023】
前記検知するステップは、電磁界共鳴方式(EMR:Electromagnetic resonance)に基づいて前記タッチ地点を検知するステップを含んでよい。
【0024】
前記制御方法は、前記デジタルペンのユーザを認証するステップと、前記手書き情報と前記認証されたユーザに対する情報とを併せて保存するステップとを更に含んでよい。
【0025】
一実施形態に係るデジタルペンは、第1手書き部と、電磁界共鳴方式に基づいて手書き情報を入力する第2手書き部と、前記第1手書き部を介して紙に手書きが入力されることを検知する感圧センサと、前記第1手書き部を介して紙に手書きが入力されることを検知する場合、前記第2手書き部を活性化させる制御部とを含む。
【0026】
前記第2手書き部は、共振回路を含み、前記制御部は、前記第1手書き部を介して紙に手書きが入力されることが検知される場合、前記共振回路を活性化させてよい。
【0027】
一実施形態に係る電子会議装置は、デジタルペンで紙に手書きが入力される間、前記デジタルペンによって生成される磁場に基づいて前記デジタルペンの手書きを検知するセンサと、前記検知された手書きに基づいて手書き情報を生成し、入力に基づいて前記手書き情報をプロセスする制御部とを含む。
【0028】
前記手書き情報は、手書き及び前記センサの識別情報を含んでよい。
【0029】
前記制御部は、外部ディスプレイ装置、Eメール、端末のうち、少なくとも1つに前記入力に基づいて前記手書き情報を伝送してよい。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、類似する図面符号は別の図面でも類似する構成に対して使用される。明細書で定義されたもの、例えば、具体的な構造及び構成は、実施形態の理解を促すために提供されるものである。しかし、このように具体的に定義されたものがなくても実施形態は実施されてよい。なお、不要な詳細説明で明細書を不明瞭とすることがあるため、公知の機能や構造は具体的に記述されない。
【0032】
本明細書で使用される「含む」または「構成される」などの用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在することを指定するためのものであって、1つまたはそれ以上の別の特徴や構成要素の存在または付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。なお、本明細書で使用される「モジュール」或いは「部」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を行い、ハードウェアまたはソフトウェアで実現したり、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現されてよい。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子会議システム10を示す図である。
図1に示すように、電子会議システム10は、電子会議装置100及びデジタルペン110を含むデジタルペンを含む。
【0034】
デジタルペン110は、インク(または、黒鉛)を用いて紙に手書き情報を直接入力することができる第1手書き部及びタッチセンシングを通じて電子会議装置100に手書き情報を入力することができる第2手書き部を含む。
【0035】
電子会議装置100は、デジタルペン110の第2手書き部を介してタッチセンシングを行うことができるセンサを含む。このとき、センサは、電磁界共鳴方式を用いて、第2手書き部を介して入力されたタッチ地点を検知することができる。
【0036】
電子会議装置100は、
図1に示すように、机型で実現されてよい。このとき、電子会議装置100のセンサ上に紙が位置した状態で、ユーザがデジタルペン110を用いて手書きを行う場合、デジタルペン110の第1手書き部はインクで紙に直接手書き情報を入力することができる。なお、デジタルペン110の第1手書き部を介して紙にインクで直接手書き情報を入力する間、電子会議装置100のセンサは第2手書き部を介して入力されたタッチ地点を検知する。電子会議装置100は、第2手書き部を介して入力されたタッチ地点を基に手書き情報を生成することができる。
【0037】
そして、電子会議装置100は、ユーザ命令に応じて生成された手書き情報を外部に伝送するか、保存及び/または削除することができる。電子会議装置100は、
図1に示すように、外部のディスプレイ装置50(例えば、電子黒板など)に手書き情報を伝送してディスプレイ装置50が手書き情報をディスプレイできるようにする。なお、電子会議装置100は、手書き情報を予め設定されたEメールで伝送したり、予め設定された別のユーザの端末に伝送することができる。
【0038】
電子会議装置100には、複数のセンサが備えられてよい。すなわち、電子装置100は、ユーザごとに異なるセンサを介して手書き情報を入力することができる。複数のユーザが複数のセンサを用いて手書き情報を入力する場合、電子会議装置100はセンサに対応する固有のID情報を手書き情報に併せて保存することができる。よって、外部のディスプレイ装置50が手書き情報をディスプレイする場合、ディスプレイ装置50はID情報を基にユーザごとに手書き情報を異なるようにディスプレイすることができる。例えば、ディスプレイ装置50は、ユーザごとに色、透明度、明暗などを相違に設定して手書き情報をディスプレイすることができる。
【0039】
電子会議装置100は、
図1に示すように、机型で実現されてよいが、それは一実施形態に過ぎず、壁に付着されるボート型または壁の内部に備えられてよい。
【0040】
図2は、一実施形態に係る電子会議システム10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子会議システム10は、デジタルペン110と、センサ120と、制御部130及び通信部140を含む。センサ120と、制御部130及び通信部140は、電子会議装置100に含まれてよい。
【0041】
デジタルペン110は、インクを用いて手書き情報を入力する第1手書き部及びタッチセンシングを用いて手書き情報を入力する第2手書き部を含む。デジタルペン110は、第1手書き部を用いて紙に手書き情報を入力することを検知する検知センサを備え、感圧センサを通じてユーザ第1手書き部を用いて紙に手書き情報を入力することを検知する場合、第2手書き部を活性化してセンサ120がタッチ入力を検知できるようにする。
【0042】
センサ120は、デジタルペン110の第2手書き部を介してタッチ入力を検知する。センサ120は、デジタルペン110が直接接触しなくても、タッチ入力を検知することができるように電磁界共鳴方式を用いてデジタルペン110を用いたタッチ入力を検知することができる。具体的に、センサ120は、デジタルペン110の第2手書き部から誘導磁界が発生すると、発生した誘導磁界が検知された座標値を獲得することができる。
【0043】
センサ120が、複数個のセンサを含んでよい。
【0044】
通信部140は、外部の多様な装置と通信を行うことができる。例えば、通信部140は、外部のディスプレイ装置(例えば、電子黒板)、外部のユーザ端末、外部のEメールサーバなどと通信を行うことができる。
【0045】
制御部130は、電子会議システム100の動作を制御する。制御部130は、センサ120によって検知されたタッチ地点を用いて手書き情報を生成する。このとき、手書き情報には、センサ120によって検知されたタッチ地点に対する座標値情報、ユーザ情報及びセンサ120のID情報のうち、少なくとも1つを含んでよい。
【0046】
制御部130は、ユーザ命令に応じて手書き情報を用いてディスプレイ機能、Eメール送信機能、保存機能、個人伝送機能、削除機能のうち、少なくとも1つを行ってよい。
【0047】
例えば、ディスプレイ機能に対応するユーザ命令が入力されると、制御部130は手書き情報を外部のディスプレイ装置50に伝送するように通信部140を制御することができる。更に別の実施形態によると、Eメール送信機能に対応するユーザ命令が入力されると、制御部130は手書き情報を予め設定されたEメールアカウント(例えば、本人メールアカウント)に伝送するように通信部140を制御することができる。更に別の実施形態によると、保存機能に対応するボタンが選択されるユーザ命令が入力されると、制御部130は、手書き情報を電子会議装置100に保存することができる。更に別の実施形態によると、個人伝送機能に対応するユーザ命令が入力されると、制御部130は手書き情報を予め設定された個人の端末に伝送するように通信部140を制御することができる。なお、削除機能に対応するボタンが選択されるユーザ命令が入力されると、制御部130は手書き情報を削除することができる。
【0048】
上述のように、制御部130は、ユーザによって入力された手書き情報に対する多様な機能を提供することができる。
【0049】
図3は、一実施形態に係る電子会議システム10の構成を詳細に示すブロック図である。
図3に示すように、電子会議システム10は、デジタルペン310、センサ320、通信部330、入力部340、保存部350、NFC部360、モーションセンサ370、ユーザ認証部380及び制御部390を含む。センサ320、通信部330、入力部340、保存部350、NFC部360、モーションセンサ370、ユーザ認証部380及び制御部390は、電子会議装置100に含まれてよい。
【0050】
デジタルペン310は、インクを用いて紙に直接手書きを入力すると同時にタッチセンシングを用いて電子会議装置100に手書き情報を入力することがきる。デジタルペン310に対しては、
図4を参照して詳細に説明する。
図4は、一実施形態に係るデジタルペン310の構成を説明するための図である。デジタルペン310は、第1手書き部311、第2手書き部313、感圧センサ315及び制御部317を含む。
【0051】
第1手書き部311は、インクまたは黒鉛を用いて紙に直接手書きで書くことができる。第1手書き部311がインクを用いて手書きを行う場合、ペン先部分にインクボールを含み、ペン胴体部分にインク芯を含んでよい。
【0052】
第2手書き部313は、デジタルペン310が直接センサ320に接触しなくてもタッチ入力を検知することができるように電磁界共振方式を用いて電子会議装置100に手書き情報を入力する。具体的に、デジタルペン310が紙に手書き情報を入力する間、センサ320に接触することができないため、第2手書き部313は非接触方式の電磁界共振方式を用いてよい。
【0053】
第2手書き部313は、誘導磁界を発生するための共振回路を含む。具体的に、感圧センサ315によってユーザが第1手書き部311を介して紙に手書き情報を入力することを検知する場合、第2手書き部313は共振回路に電流を印加して誘導磁界を発生することができる。更に別の実施形態では、第2手書き部313は、センサ320に含まれたループコイルによって発生する誘導磁界を通じて電流を発生させて誘導電流を発生することができる。一方、一実施形態では、
図4に示すように、共振回路がデジタルペン310の胴体に配置されるものとして示しているが、それは一実施形態に過ぎず、デジタルペン310のペン先部分に配置されてよい。
【0054】
感圧センサ315は、第1手書き部311を用いて紙に手書き情報を入力するか否かを検知する。感圧センサ315は、
図4に示すように、デジタルペン310のペン先部分に配置されてよい。第1手書き部311がインクで実現される場合、感圧センサ315は、インクボールの感圧有無を基にユーザが第1手書き部311を用いて紙に手書き情報を入力するか否かを検知することができる。
【0055】
感圧センサ315を介してユーザが第1手書き部311を用いて紙に手書き情報を入力したと判断された場合、制御部317は、第2手書き部313の共振回路を活性化することができる。すなわち、制御部317は、第2手書き部313に電流を印加して誘導磁界を発生するように制御することができる。
【0056】
再び
図3について説明すると、センサ320はデジタルペン310が紙に手書き情報を入力する間、デジタルペン310の第2手書き部313を介して入力されたタッチ入力を検知することができる。センサ320は、複数のループコイルが予め定められた第1方向及び第1方向と交差する第2方向にそれぞれ配置されてグリッド構造を有する電子誘導コイルセンサ(図示せず)と電子誘導コイルセンサの各ループコイルに順次に所定の周波数を有する交流信号を提供する電子信号処理部(図示せず)を含む。
【0057】
例えば、ユーザが第1手書き部311を用いて紙に手書き情報を入力することを検知する場合、デジタルペン310は第2手書き部313の共振回路を活性化させて誘導磁界を発生させる。センサ320は、グリッド型で配置されたループコイルを介して発生された誘導磁界を検知することができる。そして、センサ320は、誘導磁界が検知されたループコイルの位置を検知してタッチ地点を検知することができる。
【0058】
更に別の実施形態では、センサ320のループコイル近くに共振回路を内蔵するデジタルペン310が存在すると、ループコイルから送信される磁界がデジタルペン310内の共振回路に相互電子誘導に基づいた電流を発生させることができる。この電流を基とし、デジタルペン310内の共振回路を構成するコイルから誘導磁界が発生するようになり、センサ320は誘導磁界を信号受信状態にあるループコイルから検出するようになり、デジタルペン310のタッチ地点を検知するようになる。
【0059】
センサ320を介しては、電子誘導に基づいた電流を発生させることができる物体なら、接近及びタッチの検知が可能であり、実施形態においてはデジタルペン310による接近またはタッチ検知専用に利用されるものとして説明する。
【0060】
センサ320は、複数のセンサを含んでよい。複数のセンサそれぞれは固有のIDを有してよい。
【0061】
通信部330は、多様な類型の通信方式によって多様な外部機器または外部のサーバと通信を行う構成である。例えば、通信部330は、Wi−Fiチップ、ブルートゥース(登録商標、以下同じ)チップ、NFCチップ、無線通信チップなどのような多様な通信チップを含んでよい。このとき、Wi−Fiチップ、ブルートゥースチップ、NFCチップはそれぞれWi−Fi方式、ブルートゥース方式、NFC方式で通信を行う。その中のNFCチップは、例えば、135kHz、13.56MHz、433MHz、860〜960MHz、2.45GHzなどのような多様なRF−ID周波数帯域の中で13.56MHz帯域を使用するNFC(Near Field Communication)方式で動作するチップを意味する。Wi−Fiチップやブルートゥースチップを用いる場合には、例えばSSDI及びセッションキーなどのような各種接続情報を先に送受信し、それを用いて通信接続した後、各種情報を送受信することができる。無線通信チップは、例えば、IEEE、Zigbee、3G(3rd Generation)、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)などのような多様な通信規格によって通信を行うチップを意味する。
【0062】
通信部330は、手書き情報を外部の多様な聞きに伝送することができる。具体的に、ディスプレイ機能を行う場合、通信部330は、手書き情報を外部の電子黒板50に伝送することができる。個人伝送機能を行う場合、通信部330は手書き情報を予め設定されたユーザの端末装置に伝送することができる。
【0063】
入力部340には、電子会議システム10を制御するための多様なユーザ命令が入力される。入力部340には、手書き情報を用いた多様な機能を行うためのユーザ命令が入力されてよい。
【0064】
一実施形態によると、入力部340は、
図5に示すように、複数のボタン341ないし345を含んでよい。複数のボタンはディスプレイ機能に対応するボタン341、Eメール送信機能に対応するボタン342、保存機能に対応するボタン343、個人伝送機能に対応するボタン344及び削除機能に対応するボタン345を含んでよい。
【0065】
上述の実施形態においては、入力部340が複数のボタン341ないし345を含むものとして説明したが、それは一実施形態に過ぎず、入力部は例えば、タッチセンサ、音声入力部、モーション入力部を含んでよい。すなわち、入力部340は、センサ320と異なる別途のタッチセンサを介して入力されたタッチ入力、音声入力部を介して入力されたユーザ音声、モーションセンサ370を介して入力されたユーザモーションなどを用いて電子会議システム10の多様な機能を行うことができる。
【0066】
図3を参照すると、保存部350は電子会議システム10を制御するための多様なモジュールを保存する。例えば、保存部350には、ベースモジュール、センシングモジュール、通信モジュール、サービスモジュールを含むソフトウェアが保存されてよい。このとき、ベースモジュールは電子会議システム10に含まれた各ハードウェアから伝達される信号を処理して上位レイヤモジュールに伝達する基礎モジュールである。センシングモジュールは、各種センサから情報を収集し、収集された情報を分析及び管理するモジュールとして、例えば、顔認識モジュール、音声認識モジュール、モーション認識モジュール、NFC認識などを含んでよい。通信モジュールは、外部と通信を行うためのモジュールである。サービスモジュールは、多様なサービスを提供するための各種アプリケーションを含むモジュールである。
【0067】
保存部350は、デジタルペン310によって入力された手書き情報を保存することができる。このとき、手書き情報は、デジタルペン310によって入力された手書き内容だけでなく、ユーザ情報、センサに対する情報を含んでよい。
【0068】
NFC部360は、紙に付着されたNFCモジュールを介して紙に対する情報を受信する。NFC部360は、紙のID情報、大きさ情報を受信することができる。そして、制御部390は、NFC部360から受信された紙のID情報及び紙の大きさ情報を手書き情報とともに保存することができる。それにより、紙のID情報に通じて紙のユーザを確認することができ、紙の大きさ情報によってディスプレイ大きさも判断することができる。
【0069】
モーションセンサ370は、ユーザモーションを検知する。モーションセンサ370は、ユーザが紙をめくるモーションを検知することができる。モーションセンサ370は、特定機能を行うためのユーザモーションを検知することができる。例えば、モーションセンサ370を介してディスプレイ装置50を示すユーザモーションが検知された場合、制御部390は手書き情報をディスプレイ装置50に伝送するように通信部330を制御することができる。
【0070】
ユーザ認証部380は、ユーザを認証する構成である。ユーザ認証部380は、紙のユーザを多様な方法で認証することができる。例えば、ユーザ認証部380は指紋認識、虹彩認識、音声認識などのような多様な認識方法を通じてユーザを認証することができる。
【0071】
制御部390は、電子会議システム10の動作を制御する。
【0072】
制御部390は、センサ320によって検知されたタッチ地点を用いて手書き情報を生成する。より具体的に、制御部390は、例えば、センサ320によって検知されたタッチ地点の座標値を用いて生成された手書き内容、センサ320のID情報及びユーザ情報などを用いて手書き情報を生成することができる。そして、制御部390は、生成された手書き情報を用いて多様な機能を行うことができる。
【0073】
制御部390は、手書き情報を外部のディスプレイ装置50に伝送して外部のディスプレイ装置50が手書き情報をディスプレイすることを提供することができる。
【0074】
図6Aないし
図6Dは、一実施形態によって外部ディスプレイ装置50でユーザによって入力された手書き情報が表示される例示を示すものである。具体的に、
図6Aに示すように、第1ユーザが第1センサ600−1に手書きを行った場合、制御部390はセンサ320を介して検知された手書き内容及び第1センサ600−1のID情報を基に第1手書き情報を生成する。そして、入力部340のうち、ディスプレイ機能に対応する
図5のボタン341が選択された場合、制御部390は第1手書き情報を外部のディスプレイ装置50に伝送するように通信部340を制御することができる。
【0075】
図6Bに示すように、ディスプレイ装置50が第1手書き情報を受信した場合、ディスプレイ装置50は第1手書き情報を第1色でディスプレイすることができる。そして、
図6Cに示すように、第2ユーザが第2センサ600−2に手書きを行った場合、制御部390はセンサ320を介して検知された手書き内容及び第2センサ600−2のID情報を基に第2手書き情報を生成する。そして、入力部340のうち、ディスプレイ機能に対応する
図5のボタン341が再び選択された場合、制御部390は第2手書き情報を外部のディスプレイ装置50に伝送するように通信部340を制御することができる。
【0076】
ディスプレイ装置50が第2手書き情報を受信した場合、ディスプレイ装置50は
図6Dに示すように、第2手書き情報を第1手書き情報と異なる第2色でディスプレイしてよい。
【0077】
図3を参照すると、制御部290は手書き情報にディスプレイ装置50がディスプレイする手書き内容の大きさ情報を含んでよい。このとき、制御部290は、ユーザが紙に手書きした内容と同一の大きさズでディスプレイ装置50がディスプレイするように大きさ情報を設定することができるが、それは一実施形態に過ぎず、ユーザが紙に手書きした内容と異なる大きさでディスプレイ装置50がディスプレイするように大きさ情報を設定することができる。このとき、制御部290は、ユーザの入力によって手動で手書き内容の大きさ情報を設定することができ、ディスプレイ装置50の大きさ情報を基に自動で手書き内容の大きさ情報を設定することができる。
【0078】
一方、上述の実施形態では、手書きが入力された後、ディスプレイ機能に対応する
図5のボタン341が選択された後に手書き情報が伝送されるものとして説明したが、それは一実施形態に過ぎず、手書き情報を作成すると同時にディスプレイ装置50に伝送してリアルタイムでユーザの作成した手書き情報を確認することができる。
【0079】
なお、入力部340のうち、Eメール送信機能に対応する
図5のボタン342が選択された場合、制御部390は生成された手書き情報を予め設定されたEメールに伝送するように通信部340を制御することができる。具体的に、第1ユーザで認証して手書きを作成する場合、手書きを作成する途中、入力部340のうちEメール送信機能に対応するボタン342が選択されると、制御部390は認証された第1ユーザの情報のうちEメール情報を抽出し、抽出されたEメールアカウントのサーバで手書き情報を伝送するように通信部340を制御することができる。
【0080】
なお、入力部340のうち、保存機能に対応する
図5のボタン343が選択された場合、制御部390は手書き情報を保存部350に保存することができる。例えば、制御部390は、手書き内容だけでなく、ユーザ情報及び保存時点などに対する多様な情報を併せて保存することができる。
【0081】
なお、入力部340のうち、個人伝送機能に対応する
図5のボタン344が選択された場合、制御部390は手書き情報を予め設定された個人の端末に伝送するように通信部340を制御することができる。具体的に、電子会議システム10に少なくとも1つの個人端末(例えば、ノートパソコン、タブレットパソコンなど)が接続された場合、入力部340に含まれたボタンの間でユーザが伝送しようとする個人端末に対応するボタンを選択するユーザ命令が入力されると、制御部390はボタンに対応する個人端末に手書き情報を伝送するように通信部340を制御することができる。このとき、手書き情報を受信した個人端末は手書き情報が受信されたことをガイドするメッセージとともに手書き情報をディスプレイすることができる。
【0082】
なお、入力部340のうち、削除機能に対応する
図5のボタン345が選択されるユーザ命令が入力されると、制御部390は現在まで作成された手書き情報を削除することができる。
【0083】
なお、モーションセンサ370によってユーザが紙をめくるモーションが検知された場合、制御部390はユーザが紙をめくるモーションが検知された時点まで作成された手書き情報を保存部350に保存することができる。そして、第2手書き部313を介してデジタルペン310のタッチ地点が再び検知された場合、制御部390はセンサ320によって検知された新たなタッチ地点を基に新たな手書き情報を生成することができる。すなわち、ユーザが紙をめくるモーションは、新たな手書き情報を新たな保存領域に保存せよという命令として認識されたり、新たなディスプレイ領域に新たな手書き情報を表示せよという命令として認識されてよい。
【0084】
なお、NFC部360を介して紙に対する情報が受信された場合、制御部390はNFC部360から受信された紙に対する情報を手書き情報に併せて保存することができる。なお、制御部390は、手書き情報にユーザ認証部380から認証されたユーザに対する情報を併せて保存することができる。
【0085】
上述のような電子会議システム10によって、ユーザはデジタルペン310を用いて実際に紙に手書きを作成すると同時に外部の会議参加者と自分の手書き内容を共有することができるようになる。よって、電子会議システム10を介して更に便利且つ直観的な会議ができるようになる。
【0086】
図7は、一実施形態に係る電子会議システム10の制御方法を説明するための図である。
【0087】
電子会議システム10は、デジタルペン110の第1手書き部を用いてインクで手書き情報を入力する間、デジタルペン110の第2手書き部を介してデジタルペン110のタッチ地点を検知する(S710)。すなわち、ユーザは、デジタルペン110を用いて直接手書きを作成すると同時に電子会議システム10に手書き内容をデジタル化して入力することができる。
【0088】
そして、電子会議システム10は、タッチ地点を用いて手書き情報を生成する(S720)。例えば、手書き情報にはユーザによって作成された手書き内容だけでなく、ユーザ情報、センサ120のID情報などが含まれてよい。
【0089】
そして、電子会議システム10は、生成された手書き情報を外部に伝送する(S730)。例えば、電子会議システム10は、ユーザ命令に応じて生成された手書き情報を外部のディスプレイ装置に伝送して手書き情報をディスプレイしたり、外部の個人端末またはEメールサーバに伝送することができる。
【0090】
上述の実施形態では、デジタルペン110を用いて紙全領域のうちの任意の領域に手書きを行った場合、手書き情報をデジタル化して多様なサービスを提供するものとして説明したが、それは一実施形態に過ぎず、紙全領域のうちの第1領域に手書きを行った場合、手書き情報をデジタル化し、第1領域ではない第2領域には第1手書きのみを用いて手書きを行うことができるようにすることができる。すなわち、紙の第1領域のみが電子手書きが可能であり、第1領域とは異なる第2領域にはインク手書きができるようにユーザが設定することができる。
【0091】
上述のように、本発明の多様な実施形態によると、自然且つ直観的な手書き検知が電子会議システムを用いて会議が行われる間、ユーザに提供されてよい。なお、ユーザによって入力される手書き情報を用いて多様な機能が提供され、会議時間の間に入力される手書き情報をより簡単に管理することができるようになる。
【0092】
なお、実施形態は、媒体、すなわち、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体、コンピュータ読み取り可能なコード及び/またはプログラムで実現されて上述の実施形態を実現するための少なくとも1つの処理構成を制御することができる。前記媒体は、ストレッジで機能したり、コンピュータ読み取り可能なコードの伝達を行う如何なる媒体またはメディアにも対応されてよい。
【0093】
上記コンピュータ読み取り可能コードは、多様な方式で媒体上に記録されたり、伝達されてよく、前記媒体の例には、磁気保存メディア(magnetic storage media)(例えば、ROM、フロッピディスク、ハードディスクなど)及び光学記録メディア(例えば、読み取り専用CD(CD−ROM)またはDVD)及びインターネット伝送メディア(internet transmission media)のようなものが含まれる。よって、前記媒体は1つ以上の実施形態によってビットストリームを伝達するデバイスのように信号または情報を保存または伝達下に適した構造を有してよい。前記媒体は、また分散ネットワーク(distributed network)上にあることで、分散方式で前記コンピュータ読み取り可能なコードが前記媒体上に保存及び/または運搬されて実行される。更に、前記プロセッシング構成は、プロセッサまたはコンピュータプロセッサを含み、前記プロセッシング構成は、単一デバイス内に含まれたり分配されてよい。
【0094】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。