【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達デバイス、そのようなデバイスを形成する方法、およびそのようなデバイスの要素に関する。エアロゾル送達デバイスは、放射加熱の利用を通じて、および/または集中された加熱の利用を通じて、エアロゾル前駆体組成物の向上された加熱を提供し得る。放射加熱を利用するエアロゾル送達デバイスの構成は、それによって輸送される液体を蒸気化するために加熱される芯(wick)の炭化が皆無かそれに近くなり得る点において、特に有益であり得る。放射加熱の使用は、エアロゾル送達デバイスにおけるヒータおよび/または芯の使用可能な寿命を著しく増加させることもできる。更には、放射加熱は、エアロゾル前駆体液体の加熱によって形成される任意の熱劣化構成要素を減少および/または除去することにおいても有益であり得る。放射加熱は、同様に、芯と芯の周りに巻かれた加熱ワイヤとの界面における焦げの熱分解および/または堆積などの、知られているエアロゾル形成デバイスにおける問題を緩和または除去し得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、デバイスは、その内部に送達され得る電磁放射をトラップするために構成されたチャンバを含み得る。チャンバが、チャンバの壁の内側面の構成によって、少なくとも部分的に放射のトラップを提供してよい。いくつかの実施形態において、デバイスが、レーザダイオードなどの集中された加熱を提供するヒータを含み得る。好ましくは、レーザダイオードが、エアロゾル前駆体組成物の蒸気化のために調整され得た、および/またはエアロゾル前駆体組成物が蒸気化のためにそれを介して提供され得る芯または類似の要素を加熱するために調整され得た特定の波長または波長帯域の電磁放射を送達するように構成され得る。特には、レーザダイオードが、チャンバ内に電磁放射を送達するように位置付けられ得、チャンバが、放射トラップを行うように構成されてよい。レーザダイオードが好ましいが、抵抗加熱ワイヤ、マイクロヒータなどの、他の熱源も利用されてよい。適切なマイクロヒータが、引用により本明細書に組み込まれている、Collettらに対する米国特許第8,881,737号において説明されている。例えば、マイクロヒータが、ヒータ配線(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素をドープしたシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗要素)をその上に有した基板(例えば、クオーツ、シリカ)を備え得、ヒータ配線は、基板に印刷されてよく、または他の方法によって基板に施されてよい。不動態化レイヤ(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が、ヒータ配線を覆って設けられてよい。チャンバとレーザダイオードなどのヒータとの組合せが噴霧器を形成してよく、噴霧器が、芯または類似の要素を含んでもよい。噴霧器が、外側シェル内に位置付けられてよく、外側シェルがエアロゾル送達デバイスを画定してよい。そのような外側シェルが、エアロゾル送達デバイスを形成するために必要な全ての要素を含んでよい。いくつかの実施形態において、外側シェルが、制御体と組み合わされてよく、制御体自体が、電源、マイクロコントローラ、センサ、出力器(例えば発光ダイオード(LED)、触覚式フィードバック要素など)などの要素を含む筐体を含んでよい。
【0007】
いくつかの実施形態において、本開示によるエアロゾル送達デバイスは、外側シェルと、外側シェル内に位置付けられ、チャンバ壁を備える放射トラップチャンバ(radiation−trapping chamber)と、放射トラップチャンバ内に放射を提供するように構成された放射源と、を備え得る。エアロゾル送達デバイスは、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0008】
エアロゾル送達デバイス内の放射トラップチャンバが、実質的に球形状であり得る。
【0009】
エアロゾル送達デバイス内の放射トラップチャンバが、実質的に長細形状(例えば、実質的に管状)であり得る。
【0010】
放射トラップチャンバの内側(例えば、チャンバを形成する壁の内側面、またはチャンバ内の壁の表面)が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。
【0011】
放射トラップチャンバの内側が黒体として構成され得る。
【0012】
放射トラップチャンバの内側が白体として構成され得る。
【0013】
放射トラップチャンバが、流体連通する入口と出口とを備え得る。
【0014】
放射源が、放射トラップチャンバのチャンバ壁に位置付けられ得る。
【0015】
放射源が、放射トラップチャンバ内に位置付けられ得、チャンバ壁から離間され得る。
【0016】
放射源が、エアロゾル送達デバイスの長手軸に実質的に沿って延在し得、特には、長手軸に対して実質的に平行になるように延在し得る。
【0017】
放射源がレーザダイオードを備え得る。
【0018】
放射源が、約390nmから約1mmの範囲の波長を有する電磁放射を放出するように構成され得る。
【0019】
放射源が、可視光の範囲の波長を有する電磁放射を放出するように構成され得る。
【0020】
放射源が、紫光から遠赤外光の範囲の波長を有する電磁放射を放出するように構成され得る。
【0021】
放射源が、1,000nm以下の、500nm以下の、250nm以下の、100nm以下の、50nm以下の、10nm以下の、5nm以下の、または2nm以下の帯域幅を有する波長帯域内の電磁放射を放出するように構成され得る。
【0022】
エアロゾル送達デバイスが、放射トラップチャンバ内にエアロゾル前駆体組成物を送達するように構成された芯を備え得る。
【0023】
芯が、芯の第1のセクションが放射トラップチャンバの外側に位置付けられ、芯の第2のセクションが放射トラップチャンバの内側に位置付けられるように、放射トラップチャンバのチャンバ壁の少なくとも1つの開口を貫通し得る。芯の第2のセクションが蒸気化セクションであり得、芯の第1のセクションが輸送セクションであり得る。芯の第1のセクションが、芯の第2のセクションから離間するように延在するアームを形成してよい。
【0024】
放射源が、芯の第2のセクションの少なくとも一部分に接触し得る。
【0025】
芯の第2のセクションが、外側シェルの長手軸に対して実質的に垂直に位置付けられ得る。
【0026】
芯が、放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側の少なくとも一部分を裏打ちするレイヤとして構成され得る。
【0027】
放射トラップチャンバのチャンバ壁が、それを貫通して延在するチャネルを備え得、芯の一部分がチャネルを通って延在し得る。
【0028】
外側シェルが、空気流入口を備え得、エアロゾルポートを有する口元端部(mouthend)を備え得る。
【0029】
エアロゾル送達デバイスが、それを貫通し、一端部において空気流入口によって画定され、反対側の端部においてエアロゾルポートに画定される空気路を備え得る。空気路が、放射トラップチャンバを貫通して延在し得る。空気路が実質的に直線的であり得る。
【0030】
エアロゾル送達デバイスが、電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0031】
電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数が、外側シェルに接続可能な制御筐体内に位置付けられ得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、本開示によるエアロゾル送達デバイスは、外側シェルと、エアロゾル前駆体組成物を蒸気化させるために構成されたヒータであって、レーザダイオードを備えるヒータと、を備え得る。エアロゾル送達デバイスは、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0033】
エアロゾル送達デバイスが、電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0034】
電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数が、外側シェルに接続可能な制御筐体内に位置付けられ得る。
【0035】
外側シェルが、空気流入口を備え得、エアロゾルポートを有する口元端部を備え得る。
【0036】
エアロゾル送達デバイスが、それを貫通し、一端部において空気流入口によって画定され、反対側の端部においてエアロゾルポートに画定される空気路を備え得る。空気路が実質的に直線的であり得る。
【0037】
エアロゾル送達デバイスが、ヒータと蒸気化配置になるように、リザーバからエアロゾル前駆体組成物を送達するように構成された芯を備え得る。
【0038】
エアロゾル送達デバイスが、チャンバ壁を有する放射トラップチャンバを備え得、ヒータが放射トラップチャンバ内に位置付けられる。ヒータがチャンバ壁上にまたはチャンバ壁内に位置付けられ得る。ヒータがチャンバ壁から離間して位置付けられ得る。
【0039】
芯が、芯の第1のセクションが放射トラップチャンバの外側に位置付けられ、芯の第2のセクションが放射トラップチャンバの内側に位置付けられるように、放射トラップチャンバのチャンバ壁の少なくとも1つの開口を貫通し得る。
【0040】
芯が、放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側の少なくとも一部分を裏打ちするレイヤとして構成され得る。
【0041】
放射トラップチャンバが、実質的に球形状であり得る。
【0042】
放射トラップチャンバが、実質的に長細形状(例えば、実質的に管状)であり得る。
【0043】
放射トラップチャンバの内側(例えば、チャンバを形成する壁の内側面、またはチャンバ内の壁の表面)が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。
【0044】
放射トラップチャンバの内側が黒体として構成され得る。
【0045】
放射トラップチャンバの内側が白体として構成され得る。
【0046】
1つまたは複数の実施形態において、エアロゾル送達デバイスは:筐体と、エアロゾル前駆体液体と、加熱面を有する第1のヒータと、加熱面を有する第2のヒータと、少なくとも一端部がエアロゾル前駆体液体と吸い上げ配置にある液体輸送要素と、を備え得、第1のヒータおよび第2のヒータが、それらの間に位置付けられた流体輸送要素の一部分に対して実質的に平行な配置に整列され得る。エアロゾル送達デバイスは、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0047】
エアロゾル前駆体液体が、少なくとも1つの壁によって、第1のヒータおよび第2のヒータから物理的に離間され得る。特には、少なくとも1つの壁が、エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバを少なくとも部分的に画定し得る。いくつかの実施形態において、エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバが、筐体に対して実質的に環状に配置され得る。
【0048】
エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバが再充填可能であり得る。
【0049】
エアロゾル前駆体液体を第1のヒータおよび第2のヒータから物理的に離間させる少なくとも1つの壁が、液体輸送要素の少なくとも1つの端部がそれを通って延在する少なくとも1つの開口を含み得る。特には、この少なくとも1つの開口が、耐漏出ガスケットを含み得る。
【0050】
第1のヒータおよび第2のヒータが、それらの間にエアロゾル形成空間を画定するように離間して配置され得る。
【0051】
第1のヒータおよび第2のヒータが、エアロゾル形成空間が筐体の長手軸に対して実質的に平行になるように配置され得る。
【0052】
デバイスが、筐体を貫通する空気流路を含み得、前記空気流路が、第1のヒータと第2のヒータとの間に画定される空間を通って筐体のエアロゾル出口に延在する。
【0053】
デバイスが、コントローラ、電源および流量センサのうちの1つまたは複数を更に備え得る。
【0054】
エアロゾル送達デバイスが、筐体に接続可能な第2の筐体を更に備え得、コントローラ、電源および流量センサのうちの1つまたは複数が第2の筐体内に位置付けられる。
【0055】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル送達デバイスのための噴霧器を提供し得る。特には、噴霧器は、チャンバ壁で形成される放射トラップチャンバと、放射トラップチャンバ内に位置付けられた放射源と、ヒータと蒸気化配置になるように少なくとも一部分が放射トラップチャンバ内に位置付けられた芯と、を備え得る。噴霧器は、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0056】
放射トラップチャンバが、実質的に球形状であり得る。
【0057】
放射トラップチャンバが、実質的に長細形状であり得る(例えば、実質的に管状であってよい)。
【0058】
放射トラップチャンバの内側(例えば、チャンバを形成する壁の内側面、またはチャンバ内の壁の表面)が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。
【0059】
放射トラップチャンバの内側が黒体として構成され得る。
【0060】
放射トラップチャンバの内側が白体として構成され得る。
【0061】
放射源がレーザダイオードを備え得る。
【0062】
放射源が抵抗加熱ワイヤを備え得る。
【0063】
1つまたは複数の実施形態において、エアロゾル形成デバイスのための噴霧器は:加熱面を有する第1のヒータと、加熱面を有する第2のヒータと、液体輸送要素と、を備え得、第1のヒータおよび第2のヒータは、それらの間に位置付けられた流体輸送要素に対して実質的に平行な配置に整列され得る。噴霧器は、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0064】
第1のヒータおよび第2のヒータが、それぞれの加熱面を互いに対向させた状態で離間され得る。
【0065】
液体輸送要素が、明確に、第1のヒータおよび第2のヒータのうちのどちらとも直接的に接触しなくてよい。
【0066】
第1のヒータおよび第2のヒータが、実質的に平坦な形状を有し得る。
【0067】
第1のヒータおよび第2のヒータがそれぞれ、加熱面を画定するように表面に加熱配線を有する基板を備え得る。必要に応じて、第1のヒータおよび第2のヒータの各々の加熱面が、ヒータ配線を覆う不動態化レイヤを更に備え得る。
【0068】
液体輸送要素が、セラミック材料から成り得る。
【0069】
液体輸送要素が、繊維状材料から成り得る。
【0070】
液体輸送要素が、開放気孔ネットワーク(open pore network)(すなわち、多孔性ガラス、焼結多孔性ガラスビーズ、焼結多孔性セラミックビーズ、多孔性カーボン、またはグラファイト)を含む剛性の多孔性構造を備え得る。
【0071】
液体輸送要素が、対向する端部を備え得る。特には、液体輸送要素の対向する端部のうちの少なくとも1つが、第1のヒータおよび第2のヒータと加熱配置にならないように第1のヒータおよび第2のヒータから離間して延在し得る。
【0072】
噴霧器が、第1のヒータ要素および第2のヒータ要素を取り囲む少なくとも1つの壁で形成される噴霧器筐体を更に備え得る。
【0073】
噴霧器筐体が、液体輸送要素がそれを通って延在する少なくとも1つの開口を備え得る。
【0074】
噴霧器筐体が、少なくとも1つの開口に耐漏出ガスケットを含み得る。
【0075】
噴霧器筐体が、空気入口とエアロゾル出口とを備え得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル送達デバイスを形成する方法に関し得る。例えば、そのような方法は、外側シェル内に噴霧器を挿入するステップであって、噴霧器は、放射トラップチャンバと、電磁放射を提供するように構成されたヒータと、を備える、挿入するステップを備え得る。噴霧器は、芯を更に備え得、芯は開口を通って放射トラップチャンバ内に至ってよく、および/または芯は、放射トラップチャンバを形成する壁の内側面など、チャンバの内側面を実質的に裏打ちしてよい。方法は、ヒータと1つまたは複数の電気接点との間に電気的接続を確立するステップを備え得る。電気接点は、ヒータと電源との間に電気的接続を提供するように構成されてよく、電源は外側シェル内に位置付けられてよく、または別個の制御体内に位置付けられてよく、制御体は、電気的接続を形成するように外側シェルに接続可能であってよい。方法は、リザーバ内に保管されたエアロゾル前駆体組成物と芯とが流体連通するように、外側シェル内にリザーバを挿入するステップを備えてよい。
【0077】
1つまたは複数の実施形態において、本開示は、吸入のための蒸気を形成する方法に関し得る。例えば、そのような方法は:エアロゾル前駆体液体を液体輸送要素に沿って供給するステップであって、液体輸送要素の一部分は、実質的に平行な配置に整列された第1のヒータと第2のヒータとの間に位置付けられる、供給するステップと、液体輸送要素に沿って供給されるエアロゾル前駆体液体の少なくとも一部分を第1のヒータおよび第2のヒータによって加熱し、蒸気化させるために十分な電力を第1の加熱要素および第2の加熱要素に提供するステップと、を備え得る。方法は、1つまたは複数の更なる特徴によって定義されてよく、以下の記載はその例示であり、任意のやり方で組み合わされ得る。
【0078】
第1のヒータおよび第2のヒータが、それらの間にエアロゾル化空間を画定するように離間され得、液体輸送要素がエアロゾル化空間内に位置付けられ、液体輸送要素が、第1のヒータおよび第2のヒータのうちのどちらとも物理的に接触していない。
【0079】
液体輸送要素に沿って供給されるエアロゾル前駆体液体の加熱が、実質的に第1のヒータおよび第2のヒータからの放射加熱のみによってなされ得る。
【0080】
本発明は、非限定的に、以下の実施形態を含む:
【0081】
実施形態1:外側シェルと、外側シェル内に位置付けられ、チャンバ壁を備える放射トラップチャンバと、放射トラップチャンバ内に放射を提供するように構成された放射源と、を備える、エアロゾル送達デバイス。
【0082】
実施形態2:放射トラップチャンバが、実質的に球形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0083】
実施形態3:放射トラップチャンバが、長細形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0084】
実施形態4:放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0085】
実施形態5:チャンバ壁の内側が黒体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0086】
実施形態6:チャンバ壁の内側が白体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0087】
実施形態7:放射トラップチャンバが、流体連通する入口と出口とを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0088】
実施形態8:放射源が、放射トラップチャンバのチャンバ壁に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0089】
実施形態9:放射源が、放射トラップチャンバ内に位置付けられ、チャンバ壁から離間される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0090】
実施形態10:放射源が、エアロゾル送達デバイスの長手軸に実質的に沿って延在する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0091】
実施形態11:放射源がレーザダイオードを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0092】
実施形態12:放射源が、約390nmから約1mmの範囲の波長を有する放射を放出するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0093】
実施形態13:放射トラップチャンバ内にエアロゾル前駆体組成物を送達するように構成された芯を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0094】
実施形態14:芯が、芯の第1のセクションが放射トラップチャンバの外側に位置付けられ、芯の第2のセクションが放射トラップチャンバの内側に位置付けられるように、放射トラップチャンバのチャンバ壁の少なくとも1つの開口を貫通する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0095】
実施形態15:放射源が、芯の第2のセクションの少なくとも一部分に接触する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0096】
実施形態16:芯の第2のセクションが、外側シェルの長手軸に対して実質的に垂直に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0097】
実施形態17:芯が、放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側の少なくとも一部分を裏打ちするレイヤとして構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0098】
実施形態18:放射トラップチャンバのチャンバ壁が、それを貫通して延在するチャネルを備え得、芯の一部分がチャネルを通って延在する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0099】
実施形態19:外側シェルが、空気流入口を備え得、エアロゾルポートを有する口元端部を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0100】
実施形態20:デバイスが、電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0101】
実施形態21:電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数が、外側シェルに接続可能な制御筐体内に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0102】
実施形態22:外側シェルと、エアロゾル前駆体組成物を蒸気化させるために構成されたヒータであって、レーザダイオードを備えるヒータと、を備える、エアロゾル送達デバイス。
【0103】
実施形態23:デバイスが、電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0104】
実施形態24:電源、圧力センサおよびマイクロコントローラのうちの1つまたは複数が、外側シェルに接続可能な制御筐体内に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0105】
実施形態25:外側シェルが、空気流入口を備え得、エアロゾルポートを有する口元端部を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0106】
実施形態26:ヒータと蒸気化配置になるように、リザーバからエアロゾル前駆体組成物を送達するように構成された芯を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0107】
実施形態27:チャンバ壁を有する放射トラップチャンバを更に備え、ヒータが放射トラップチャンバ内に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0108】
実施形態28:芯が、芯の第1のセクションが放射トラップチャンバの外側に位置付けられ、芯の第2のセクションが放射トラップチャンバの内側に位置付けられるように、放射トラップチャンバのチャンバ壁の少なくとも1つの開口を貫通する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0109】
実施形態29:芯が、放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側の少なくとも一部分を裏打ちするレイヤとして構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0110】
実施形態30:放射トラップチャンバが、実質的に球形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0111】
実施形態31:放射トラップチャンバが、長細形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0112】
実施形態32:放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0113】
実施形態33:チャンバ壁の内側が黒体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0114】
実施形態34:チャンバ壁の内側が白体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0115】
実施形態35:エアロゾル送達デバイスのための噴霧器であって、噴霧器は:チャンバ壁で形成される放射トラップチャンバと、放射トラップチャンバ内に位置付けられた放射源と、ヒータと蒸気化配置になるように少なくとも一部分が放射トラップチャンバ内に位置付けられた芯と、を備える、噴霧器。
【0116】
実施形態36:放射トラップチャンバが、実質的に球形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0117】
実施形態37:放射トラップチャンバが、長細形状である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0118】
実施形態38:放射トラップチャンバのチャンバ壁の内側が、放射源からの放射を吸収すること、放出することおよび反射することのうちの1つまたは複数を行うように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0119】
実施形態39:チャンバ壁の内側が黒体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0120】
実施形態40:チャンバ壁の内側が白体として構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0121】
実施形態41:放射源がレーザダイオードを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0122】
実施形態42:エアロゾル送達デバイスのための噴霧器であって、噴霧器は:加熱面を有する第1のヒータと、加熱面を有する第2のヒータと、液体輸送要素と、を備え、第1のヒータおよび第2のヒータは、それらの間に位置付けられた流体輸送要素に対して実質的に平行な配置に整列される、噴霧器。
【0123】
実施形態43:第1のヒータおよび第2のヒータが、それぞれの加熱面を互いに対向させた状態で離間される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0124】
実施形態44:液体輸送要素が、第1のヒータおよび第2のヒータのうちのどちらとも直接的に接触していない、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0125】
実施形態45:第1のヒータおよび第2のヒータが、実質的に平坦である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0126】
実施形態46:第1のヒータおよび第2のヒータがそれぞれ、加熱面を画定するように表面に加熱配線を有する基板を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0127】
実施形態47:第1のヒータおよび第2のヒータの各々の加熱面が、ヒータ配線を覆う不動態化レイヤを更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0128】
実施形態48:液体輸送要素が、開放気孔ネットワークを含む材料から成る、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0129】
実施形態49:液体輸送要素が、対向する端部を備え、液体輸送要素の対向する端部のうちの少なくとも1つが、第1のヒータおよび第2のヒータと加熱配置にならないように延在する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0130】
実施形態50:第1のヒータ要素および第2のヒータ要素を取り囲む少なくとも1つの壁で形成される噴霧器筐体を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0131】
実施形態51:噴霧器筐体が、液体輸送要素がそれを通って延在する少なくとも1つの開口を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0132】
実施形態52:噴霧器筐体が、少なくとも1つの開口に耐漏出ガスケットを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0133】
実施形態53:噴霧器筐体が、空気入口とエアロゾル出口とを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の噴霧器。
【0134】
実施形態54:筐体と、エアロゾル前駆体液体と、加熱面を有する第1のヒータと、加熱面を有する第2のヒータと、少なくとも一端部がエアロゾル前駆体液体と吸い上げ配置にある液体輸送要素と、を備え、第1のヒータおよび第2のヒータは、それらの間に位置付けられた流体輸送要素の一部分に対して実質的に平行な配置に整列される、エアロゾル送達デバイス。
【0135】
実施形態55:エアロゾル前駆体液体が、少なくとも1つの壁によって、第1のヒータおよび第2のヒータから物理的に離間される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0136】
実施形態56:少なくとも1つの壁が、エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバを少なくとも部分的に画定する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0137】
実施形態57:エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバが、筐体に対して実質的に環状に配置される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0138】
実施形態58:エアロゾル前駆体液体を保管するチャンバが、再充填可能である、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0139】
実施形態59:エアロゾル前駆体液体を第1のヒータおよび第2のヒータから物理的に離間させる少なくとも1つの壁が、液体輸送要素の少なくとも1つの端部がそれを通って延在する少なくとも1つの開口を含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0140】
実施形態60:少なくとも1つの開口が、耐漏出ガスケットを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0141】
実施形態61:第1のヒータおよび第2のヒータが、それらの間にエアロゾル形成空間を画定するように離間して配置される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0142】
実施形態62:第1のヒータおよび第2のヒータが、エアロゾル形成空間が筐体の長手軸に対して実質的に平行になるように配置される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0143】
実施形態63:デバイスが、筐体を貫通する空気流路を含み、前記空気流路が、第1のヒータと第2のヒータとの間に画定される空間を通って筐体のエアロゾル出口に延在する、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0144】
実施形態64:デバイスが、コントローラ、電源および流量センサのうちの1つまたは複数を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0145】
実施形態65:デバイスが、筐体に接続可能な第2の筐体を更に備え、コントローラ、電源および流量センサのうちの1つまたは複数が第2の筐体内に位置付けられる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0146】
実施形態66:吸入のための蒸気を形成する方法であって、方法は:エアロゾル前駆体液体を液体輸送要素に沿って供給するステップであって、液体輸送要素の一部分が、実質的に平行な配置に整列された第1のヒータと第2のヒータとの間に位置付けられる、供給するステップと、液体輸送要素に沿って供給されるエアロゾル前駆体液体の少なくとも一部分を第1のヒータおよび第2のヒータによって加熱し、蒸気化させるために十分な電力を第1の加熱要素および第2の加熱要素に提供するステップと、を備える、方法。
【0147】
実施形態67:第1のヒータおよび第2のヒータが、それらの間にエアロゾル化空間を画定するように離間され、液体輸送要素がエアロゾル化空間内に位置付けられ、液体輸送要素が、第1のヒータおよび第2のヒータのうちのどちらとも物理的に接触していない、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0148】
実施形態68:液体輸送要素に沿って供給されるエアロゾル前駆体液体の加熱が、実質的に第1のヒータおよび第2のヒータからの放射加熱のみによってなされる、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0149】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明を、以下に簡単に説明される添付の図面とともに読むことによって明らかであろう。本発明は、上述された実施形態のうちの2つ、3つ、4つまたはそれ以上のものの任意の組合せ、および本開示において述べられる任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組合せを、それらの特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられているか否かに関わらず、含む。本開示は、開示される発明の任意の分離可能な特徴または要素が、その様々な態様および実施形態のうちの任意のものにおいて、文脈が明確にそうでないと指示するのでない限りにおいて、組合せ可能であると意図されると見なされるように、総体的に読まれることを意図される。
【0150】
このように本開示を前述の一般的用語で説明し、これより添付の図面を参照するが、これらは必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。