(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6965287
(24)【登録日】2021年10月22日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】注入可能な食品の密封パッケージを製造するためのシートパッケージ材料及び密封パッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 5/74 20060101AFI20211028BHJP
B65D 5/06 20060101ALI20211028BHJP
B65D 65/40 20060101ALI20211028BHJP
B65D 65/26 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
B65D5/74 020D
B65D5/06
B65D65/40 D
B65D65/26
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-566967(P2018-566967)
(86)(22)【出願日】2017年6月21日
(65)【公表番号】特表2019-518678(P2019-518678A)
(43)【公表日】2019年7月4日
(86)【国際出願番号】EP2017065308
(87)【国際公開番号】WO2017220692
(87)【国際公開日】20171228
【審査請求日】2020年6月15日
(31)【優先権主張番号】16175861.0
(32)【優先日】2016年6月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ガボール・ベンケ
(72)【発明者】
【氏名】ニクラス・ビョルプ
【審査官】
内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−502349(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第00577867(EP,A1)
【文献】
特開2010−143626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/74
B65D 5/06
B65D 65/40
B65D 65/26
B65D 5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入可能な食品の密封パッケージ(100)を製造するためのシートパッケージ材料(200)であって、
前記シートパッケージ材料(200)に剛性を付与するための少なくとも1つの基層(230)と、
前記基層(230)に取り付けられ、前記基層(230)を覆う少なくとも1つの積層(234、238、242、246)と、
部分的に積層された開口ゾーン(204、204’)であって、
前記開口ゾーン(204、204’)の中心部から周囲に向かって延在する、少なくとも3つの長手方向部(220)を有する積層された切断領域(220、224)と、
前記積層された切断領域(220、224)に隣接した少なくとも3つの分離可能部(212)であって、各分離可能部(212)は、2つの長手方向部(220)の間に配置され、前記開口ゾーン(204、204’)の前記周囲に隣接した折り畳みゾーン(216)を有する、少なくとも3つの分離可能部(212)とを含み、
使用時に前記分離可能部(212)は、前記パッケージ(100)から食品を注ぐために前記シートパッケージ材料(200)内に開口を形成するために、前記折り畳みゾーン(216)で折り畳まれる前に、前記積層された切断領域(220、224)の貫通により前記シートパッケージ材料(200)から部分的に分離される、
シートパッケージ材料(200)。
【請求項2】
前記積層された切断領域(220、224)は、少なくとも4つの長手方向部(220)を有する、請求項1に記載のシートパッケージ材料(200)。
【請求項3】
前記積層された切断領域(220、224)は、前記少なくとも3つの長手方向部(220)が、円形部(224)と前記開口ゾーン(204、204’)の前記周囲との間に延在するように、前記開口ゾーン(204、204’)の前記中心に配置された前記円形部(224)をさらに含む、請求項1または2に記載のシートパッケージ材料(200)。
【請求項4】
前記少なくとも3つまたは4つの長手方向部(220)は、前記開口ゾーン(204、204’)の前記中心の周囲に等しい角度で互いから離間される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートパッケージ材料(200)。
【請求項5】
複数の折り畳み線(208)をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートパッケージ材料(200)。
【請求項6】
注入可能な食品用の密封パッケージ(100)であって、前記密封パッケージ(100)は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシートパッケージ材料(200)を折り畳み密封することによって形成され、
再閉可能な開口装置(300)であって、
前記部分的に積層された開口ゾーン(204、204’)の周囲に嵌合され、注ぎ口(308)を有するフレーム(304)と、
前記注ぎ口(308)を閉じるために前記フレーム(304)の上に螺合する、取り外し可能なネジ付きキャップ(312)と、
前記注ぎ口(308)の内部に配置された貫通成形部(320、340)と、
をさらに含み、前記貫通成形部(320、340)は、
前記部分的に積層された開口ゾーン(204、204’)の近位に配置された少なくとも3つの貫通部材(332、352)であって、前記貫通部材(332、352)は、積層された切断領域(220、224)に対応するために前記開口ゾーン(204、204’)の中心部から前記周囲に向かって延在する、少なくとも3つの貫通部材(332、352)と、
前記貫通成形部(320、340)の周囲を中心に前記貫通部材(332、352)から遠位に延在する円筒部(328、348)と、
前記貫通成形部(320、340)の中心で前記貫通部材(332、352)から遠位に延在するシャフト(336、356)とを含み、
前記貫通部材(332、352)が前記積層された切断領域(220、224)を貫通し、前記円筒部(328、348)が、前記パッケージ(100)を開くために前記分離可能部(212)を折り畳むために、使用中に圧力が前記シャフト(336、356)に加えられる、密封パッケージ(100)。
【請求項7】
少なくとも4つの貫通部材(332、352)を含む、請求項6に記載の密封パッケージ(100)。
【請求項8】
前記貫通部材(352)は、前記円筒部(348)と前記シャフト(356)との間に傾斜した縁部を有する三角形状のプレートであり、前記縁部は、前記円筒部(348)から前記シャフト(356)に前記部分的に積層された開口ゾーン(204、204’)の近位に傾斜する、請求項6または7に記載の密封パッケージ(100)。
【請求項9】
前記貫通部材(332)は、前記円筒部(328)と前記シャフト(336)との間に傾斜した縁部を有する三角形状のプレートであり、前記縁部は、前記円筒部(328)から前記シャフト(336)に前記部分的に積層された開口ゾーン(204、204’)から遠位に傾斜する、請求項6または7に記載の密封パッケージ(100)。
【請求項10】
前記少なくとも3つまたは4つの貫通部材(332、352)は、前記シャフト(336、356)を中心に等しい角度で互いから離間される、請求項6〜9のいずれか1項に記載の密封パッケージ(100)。
【請求項11】
前記貫通成形部(320、340)は、前記円筒部(328、348)の端部で前記貫通部材(332、352)より遠位に環状フランジ(324、344)をさらに含む、請求項6〜10のいずれか1項に記載の密封パッケージ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入可能な食品の密封パッケージを製造するためのシートパッケージ材料に関する。
【背景技術】
【0002】
果汁、UHT(超高温熱処理)牛乳、葡萄酒、トマトソース、その他などの多くの注入可能な食品製品が、滅菌パッケージ材料から作られたパッケージに入れて販売されている。
【0003】
パッケージ材料は、ヒートシール可能なプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で両側を覆われた基層、例えば紙を含む多層構造を有する。長期保存製品用の無菌パッケージの場合、パッケージ材料は酸素バリア材料の層、例えばアルミニウム箔をさらに含み、これはヒートシール可能なプラスチック材料の層の上に重ね合わせられ、次に最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成するヒートシール可能なプラスチック材料の別の層で覆われる。
【0004】
既存のパッケージは、一般にパッケージを開くための分離可能部が設けられている。開口装置を使用して、この部分はパッケージ材料の残余部から一部が取り外されて注入開口が解放され、製品が注入開口を通って流れ出る。分離可能部は、完成したパッケージを形成するためにパッケージ材料を折り畳み密封する前に、パッケージ材料の上に形成される。分離可能部は、一般的にプレラミネートされた穴を含む。プレラミネートされた穴を形成するために、まず円形穴がパッケージ材料の基層のみを通過して形成される。次いで円形穴は、材料の積層中にヒートシール可能なプラスチック材料及びバリア材料の層で覆われ、ヒートシール可能なプラスチック材料及びバリア材料の層は穴において互いに接着し、それによってプレラミネートされた穴を形成する。
【0005】
従来の努力は、食品製品の円滑な注ぎ出しを損なうことなく、流出開口の縁の周辺のきれいな切断を達成する、プレラミネートされた穴を開ける効果的で一貫した方法を考案することに集中されてきた。
【0006】
国際公開第2011/020634号パンフレットは、パッケージ材料の折り畳み可能な領域の周辺を中心に配置された、弧形状にプレラミネートされたストリップを切断することにより、使用時に形成される食品注入開口を含む密封パッケージ用のシートパッケージ材料を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それにもかかわらず、製造がより安価で容易に開く一方で、消費前にパッケージ内の食品の密封を十分に維持する、注入開口を備えた改善されたパッケージ材料を提供することが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、請求項1に記載されたように、注入可能な食品製品の密封パッケージを製造するためのシートパッケージ材料が提供される。
【0009】
本発明の別の態様によれば、請求項6に記載されたように、注入可能な食品製品のための密封パッケージが提供される。
【0010】
本発明の一部の好ましい非制限的な実施形態が、添付図面を参照に例として記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による、密封パッケージの部分分解斜視図である。
【
図2A】
図1の密封パッケージを製造するためのシートパッケージ材料を示す。
【
図2B】
図2AのA−A線に沿ってその多層構造を示す、シートパッケージ材料の断側面図である。
【
図3A】
図1における密封パッケージおよび
図2A〜2Bにおけるシートパッケージ材料上を部分的に積層された開口ゾーンを示す。
【
図3B】
図1における密封パッケージおよび
図2A〜2Bにおけるシートパッケージ材料に適する代替の部分的に積層された開口ゾーンを示す。
【
図4A】
図3Aにおける部分的に積層された開口ゾーンとともに使用するための、本発明の一実施形態による貫通部を示す。
【
図4B】
図3Aにおける部分的に積層された開口ゾーンとともに使用するための、本発明の別の実施形態による貫通部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は注入可能な食品のための密封パッケージ100を示す。密封パッケージ100は、
図2Aおよび2Bに示されたシートパッケージ材料200を折り畳んで密封することによって形成される。密封パッケージ100は四角形の上壁104、四角形の底壁108、および上壁104と底壁108との間に延在する4つの横壁112を含む。上壁、底壁、および横壁104、108、および112は長方形または正方形形状を有してもよい。密封パッケージが食品で満たされ、折り畳まれ、密封された後、上壁104をその中心線に沿って横切る上部横線シール帯116、底壁108を横切る底部横線シール帯120、ならびに上部横線シール帯116と底部横線シール帯120との間を上壁および底壁104および108それぞれの一部に沿って、また横壁112の一方に沿って垂直に延在する縦線シール帯124が形成される。
【0013】
またパッケージ100は部分的に積層された開口ゾーン204も有し、開口ゾーン204は、
図3Aおよび3Bならびに上壁104上の再閉可能な開口装置300について以下にさらに記載される。
【0014】
再閉可能な開口装置300は、部分的に積層された開口ゾーン204を中心に篏合されたフレーム304を含む。フレーム304は注ぎ口308を有する。取り外し可能なネジ付きキャップ312は、要望通りに注ぎ口308を開閉するようにフレーム304に螺合可能に着脱される。また開口装置300は、注ぎ口308の内部に配置された貫通部340も含む。貫通部340は、
図4Aに関してさらに以下に記載される。
【0015】
再閉可能な開口装置300はプラスチックから作成される。フレーム304は、接着剤、マイクロフレーム、電流誘導、超音波、レーザ、または他のヒートシール可能な技法などの従来の固着システムによりパッケージ100に付けられる。
【0016】
図2Aは、折り線208により材料200を折り畳むことにより、
図1の密封パッケージ100を製造するためのシートパッケージ材料200を示す。折り線208は、密封パッケージ100の上壁、底壁、および横壁104、108、および112を公知の手法で画定する。本発明に使用するための他の適切な折り線のパターンは、例えば国際公開第2011/020634号パンフレットおよび国際公開第2015/169656号パンフレットに開示されている。
【0017】
密封パッケージ100を作成するためのパッケージ材料200は、、
図2Bに示されたような多層構造を有し、剛性のために例えば紙の基層230、ならびに基層230の両側を覆う多数の積層234、238、242、および246を含む。積層234、238、242、および246は、酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層242を含み、基層230および酸素バリア層242の両方の両側を覆うヒートシール可能なプラスチック材料の多数の層234、238、および246を含む。
層246は、最終的にパッケージ100の内側を形成する。最内層246の隣は酸素バリア材料242であり、層242の隣は別の層のヒートシール可能なプラスチック材料238である。基層230はヒートシール可能なプラスチック材料層238および234によって覆われている。食品製品に接触するヒートシール可能なプラスチック材料の最内層246は、使用時に例えば強靭に作られ、具体的には伸縮性が高く、メタロセンに触媒され、線状低密度(LLD)ポリエチレンから作成されてもよい。ヒートシール可能なプラスチック材料の層234、238、および246は、好ましくは溶解した状態で基層230の上に積層され、連続的に冷却される。
【0018】
基層230は、例えば段ボール、紙、板紙、ボール紙、発泡体、または積層されたパッケージ材料のバルク層またはコア層を形成するのに適切なあらゆる他のセルロース系層であってもよい。外層234は、基層を液体および汚れから守るだけでなく、後続の充填およびパッケージ工程においてヒートシール可能な特性も提供することが意図される。基層230の内側は、例えば積層するために使用される、すなわちガスバリア材料を含む薄く繊細な層、例えば薄いアルミニウム箔242などをバルク層230に一緒に接合する、従来のLDPEなどの熱可塑性ポリマの同様の接合層238で覆われる。閉囲された製品とバリア材料すなわちアルミニウム箔242との間の接触を避けるために、アルミニウム箔はポリマ層246によって覆われる。
【0019】
前述の実施形態の膜積層234、246の1つを含む積層されたパッケージ材料200を使用して形成されたパッケージにおいて、膜積層のポリマ膜246は、基板または酸素バリア材料242より食品の近くにある。換言すると、ポリマ膜246はパッケージの内側を形成する。したがってポリマ膜246は、積層されたパッケージ材料200の2つの隣接した部分のヒートシール可能なを可能にするために密封可能である必要がある。またポリマ膜246は、積層されたパッケージ材料200のバルク層230の堅さおよび剛性を確保するため液密(liquid−tight)である必要がある。
【0020】
それゆえ積層されたパッケージ材料200の最内層246はヒートシール可能な層である。ヒートシール可能な層の一例は、ヒートシール可能なポリオレフィンポリマであり、ヒートシール可能なポリオレフィンポリマはパッケージの内側に向けられる、すなわち食品と直接接触する層として付着される。最内層は、LDPE、直鎖状LDPE(LLDPE)、極低密度PE(VLDPE)、超低密度PE(ULDPE)、またはメタロセン触媒で製造されたLLDPE(mLLDPE)およびそれらの2つ以上の混合からなる群から選択された、低密度型のポリエチレン(PE)ポリマなどのヒートシール可能なポリマであることが適切である。積層されたパッケージ材料から製造されたパッケージ容器の型に依存して、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)またはプロピレン共重もしくはターポリマのヒートシール可能な最内層も、最内層が積層されたパッケージ材料の他の構成要素と互換性があり、他の構成要素と組み合わせて所望の効果を達成する限り、想定される。
【0021】
最内層として使用される適切な例は、LDPEとmLLDPEとの間の混合(例えば50/50、40/60、60/40、30/70、70/30、20/80、80/20、10/90m 90/10、0/100、100/0重量%混合比)であり、例えば、押出グレードのLDPEなどであり、例えば、メルトフローインデックス(ASTM D1238に従って決定されたように、190℃/2.16kgで)2〜20、例えば2〜12、例えば2〜7、例えば2〜6などであり、及び例えば、密度(ISO1183にって決定されたように、方法Dで)914〜922kg/m
3、例えば915〜920kg/m
3である。本明細書に記載された態様および実施形態で使用するのに適切なmLLDPEの例は、0.922kg/cm
3未満の密度、ならびに190℃および2.16kg(ASTM1278)で15〜25のメルトフローインデックス(MFI)を有する。積層されたパッケージ材料10の最内層246の厚さは、例えば5μm〜50μm、10μm〜30μm、例えば15μm〜25μm、例えば17μm〜25μmである。
【0022】
スロット250を形成するために、パッケージ材料200の製造中に基層230の一部が切断または型抜きされる。基層230の反対の面に沿って延在する積層234および238は、開口ゾーン204の積層された切断領域220を提供するために、積層中にスロット250を通って一緒に密封される。開口ゾーン204については以下にさらに記載される。
【0023】
図3Aおよび3Bは、パッケージ材料200ならびに密封パッケージ100上で使用するための部分的に積層された開口ゾーン204および204’を示す。
【0024】
図3Aにおいて部分的に積層された開口ゾーン204は、積層された切断領域220、224および4つの
分離可能部212を含む。積層された切断領域220、224は、開口ゾーン204の中心に配置された円形部分224、および円形部分224と開口ゾーン204の周囲との間に延在する4つの長手方向部220を有する。しかし積層された切断領域220、224は円形部分224を含む必要はなく、その場合は4つの長手方向部220は開口ゾーン204の中心と周囲との間に延在する。さらに部分224は中心に配置されるのではなく、その代わりに開口ゾーン204内で半径方向にずれてもよい。加えて部分224の形状は必ずしも円形ではなくてもよく、長方形、三角形、楕円形、その他などの他の形状も可能である。
【0025】
4つの長手方向部220は、部分的に積層された開口ゾーン204の中心の周りに任意に等しい角度で互いから離間される。各
分離可能部212は、別の
分離可能部212と反対の位置で2つの長手方向部220の間に配置される。
分離可能部212は、開口ゾーン204の周囲に隣接した折り畳みゾーン216を有し、
分離可能部212は、以下に記載されるように開封時に密封パッケージ100の内部に向かって折り畳まれる。
【0026】
図3Bは、代替の部分的に積層された開口ゾーン204’を示す。開口ゾーン204’は、開口ゾーン204’の中心と周囲との間に延在する3つの長手方向部220、ならびに長手方向部220の間に配置された3つの
分離可能部212を含む、積層された切断領域を有する。この場合も
分離可能部は、開口ゾーン2
04’の周囲に隣接した折り畳みゾーン216を有する。
図3Aを参照して記載された実施形態に関しては、長手方向部220は中心部で交わってもよく、これは一部の実施形態では必ずしも開口ゾーン204’の中心に提供される必要はない。
【0027】
図4Aおよび4Bは、開口装置300の注ぎ口308内に配置された貫通成形部340および320のそれぞれを示す。貫通成形部320および340のいずれも、
図3Aにおける部分的に積層された開口ゾーン204と共に使用するのに適している。各貫通成形部320、340は4つの貫通部材332、352を有し、4つの貫通部材332、352は、パッケージ100を開く前に部分的に積層された開口ゾーン204の近位に配置される。この接近した場所では、貫通部材332、352は、積層された切断領域220、224に対応するため、または位置合わせするために開口ゾーン204の中心と周囲との間に延在する。貫通部材332、352は、周円筒部328、348と中心シャフト336、356との間にそれぞれ傾斜縁部360、364を有する三角形状のプレートである。
図4Aに示されたように、縁部360は、円筒部348からシャフト356に部分的に積層された開口ゾーン(図示せず)の近位に向かって傾斜する。対照的に、また
図4Bに示されたように、縁部364は、円筒部328からシャフト336に部分的に積層された開口ゾーンから遠位に傾斜する。
【0028】
また各貫通成形部320および340は、貫通部材332、352から遠位に延在し、かつ貫通成形部320、340の周囲に円筒部328、348も有する。またシャフト336、356は、貫通部材332、352から遠位だが、貫通成形部320、340の中心長手方向軸に沿って延在する。
図4Aおよび4Bからはっきりとわかるように、貫通部材332、352は、シャフト336、356の軸を中心に等しい角度で互いから離間される。貫通部320および340は、円筒部328、348の端部で貫通部材332、352より遠位に環状フランジ324、344を有する。上に使用されたような遠位方向は、開口ゾーン204およびパッケージ100からさらに離れて延在することを意味することが意図される。
【0029】
貫通成形部320および340は、プラスチックから作成され、また好ましくは射出成形により1片に作成される。
【0030】
密封パッケージ100は以下のように開かれる。充填パッケージの製造中に、フレーム304はパッケージに取り付けられ、したがって密封開口ゾーン204を覆い、または密封開口ゾーン204から離れる方向に延在する。上に説明されたように、フレーム204は、組立中にキャップ312を導くために雄ネジが設けられることが好ましい。
【0031】
キャップ312は対応する雌ネジを有し、続いてねじ込み動作によってフレーム304と係合する。貫通成形部320、340はキャップ312内に配置され、ねじ込み動作の間にキャップ312に対して回転することができる。しかしながら、貫通成形部320、340はキャップ312に対してその軸方向に導かれる。このために貫通成形部320、340は、フレーム304の雌ネジと係合する雄ネジを有してもよい。貫通成形部320、340およびフレーム304のネジは、フレーム304の上にキャップ312をねじ込むときに、貫通成形部320、340が上方に持ち上がるように、キャップ312のネジ山とは反対方向に構成することが好ましい。このことは、キャップ312がフレーム302にねじ込まれるときに、貫通成形部320、340は開口ゾーン204から軸方向に遠ざかるが、積層された切断領域220、224に対してその角度位置に留まることを意味する。このために、積層された切断領域220、224に対する貫通部材332、352の位置合わせは、キャップ312がフレーム204と係合する前に行われてもよい。
【0032】
キャップ312をフレーム30にねじ込むとき、これは好ましくはパッケージを製造中に自動的に行われ、貫通成形部320、340は積層された切断領域220、224から遠ざかって位置付けられる。このようにしてパッケージは密封される。
【0033】
パッケージを開くときに、フレーム304からキャップ312が外される。このとき、貫通成形部320、340は、軸方向の圧力により貫通部材332、352が下方に押されて積層された切断領域220、224を貫通することを示す。これは、キャップ312が軸方向に上方に動くときに、貫通成形部320、340は軸方向に下方に動くという事実に起因する。また積層された切断領域220、224を貫通することにより、
分離可能部212もパッケージ材料200から部分的に分離する。円筒部328、348が
分離可能部212と接触し、折り畳みゾーン216を中心に
分離可能部212を内方に折り畳むように、積層された切断領域220、224が貫通部材332、352によって突き刺された後も加圧は続けられる。加えられた加圧は、次いでキャップ312を外し終わった時点で中止される。次いで貫通成形部320、340の大部分は、パッケージ100の内部で上壁104の下に収容される。環状フランジ324、344は、貫通形成部320、340に強度を付与するだけでなく、貫通成形部320、340がパッケージ100内の食品の中に完全に落ちないように、上壁104上または上壁104のわずか上に位置する。
【0034】
貫通成形部320、340は、キャップ312を取り外してもその位置に留まる。それゆえ貫通成形部320、340はキャップ312から外れ、貫通成形部320、340がキャップ312の取り外しに連動してフレーム304に固定されるように、フレーム304に対してその位置を維持する。
【0035】
次いで食品は、任意選択で貫通部材332、352および部分的に分離された
分離可能部212によってほぼ境界付けられたチャネルを通って注がれてもよい。必要に応じて、キャップ312は、注ぎ口308を閉じるためにフレーム304にねじ戻してもよく、食品を後で消費するためにパッケージ100内に保存することができる。
【0036】
上述の開く動作は、キャップ312が外されるのと同時に貫通が行われるので、1ステップ開口と呼ばれる。
【0037】
別の実施形態では、貫通成形部320、340は、キャップ312の内部から分離されてもよいが、それでもキャップ312の中に封入されてもよい。キャップ312が外れると、顧客は貫通成形部320、340にアクセスできる。その後、貫通成形部320、340は、パッケージを開くために手で押されて積層された切断領域220、224を貫通する。この開く行為は、キャップ312を外すことおよび貫通が、2つの分離した連続したステップであるので、通常、2ステップ開口と呼ばれる。2ステップ開口は、使用者が貫通前に積層された切断領域220、224を点検でき、したがって密封の一体化を確保するので、場合によっては好ましい。
【0038】
パッケージ材料200の積層された切断領域220、224は、円形または丸みを帯びた積層領域より小さい表面積を有し、これにより製造中に基層230を切断または打ち抜く材料の量を低減させることができる。ここれにより生産損失を低減し(破棄する基層230がより少なくなる)、製造コストが低下する一方で、パッケージ100は食品保存及び注ぎ効率に悪影響を与えることなく、容易に開封することができる。また部分的に積層された開口ゾーン204、2
04’の積層された領域が比較的小さいことにより、パッケージの内部が外部環境に曝される可能性が少ないので、酸素透過率(OTR)の低いパッケージ100がもたらされる。
【0039】
貫通成形部320、340は、積層された切断領域220、224を貫通し、
分離可能部212を折り畳むことを介して、1回の敏速な垂直運動でパッケージ100の速やかで効率的な開口が可能になる。