特許第6965326号(P6965326)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6965326物理層プロトコルデータユニットを送信するための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6965326
(24)【登録日】2021年10月22日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】物理層プロトコルデータユニットを送信するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20211028BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20211028BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20211028BHJP
   H04B 7/06 20060101ALN20211028BHJP
【FI】
   H04L27/26 114
   H04L27/26 113
   H04W84/12
   H04W28/06 110
   !H04B7/06 984
【請求項の数】16
【外国語出願】
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2019-202404(P2019-202404)
(22)【出願日】2019年11月7日
(62)【分割の表示】特願2017-557381(P2017-557381)の分割
【原出願日】2015年5月20日
(65)【公開番号】特開2020-39156(P2020-39156A)
(43)【公開日】2020年3月12日
【審査請求日】2019年11月25日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2015/078333
(32)【優先日】2015年5月5日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リン、メイル
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シェン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ユー、ジアン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、リー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シュン
(72)【発明者】
【氏名】シロ、シミ
(72)【発明者】
【氏名】エズリ、ドロン
(72)【発明者】
【氏名】ツォディク、ジェナダイ
(72)【発明者】
【氏名】レッドリッチ、オデッド
【審査官】 齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0117433(US,A1)
【文献】 IEEE Standard for Information technology-Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks- Specific requirementsPart 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications Amendment 4: Enhancements for Very High Throughput for Operation in Bands below 6 GHz,IEEE Computer Society,2013年12月18日
【文献】 Hongyuan Zhang,HE PHY Padding and Packet Extension,IEEE 802.11-15/0810r1,IEEE,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/15/11-15-0810-01-00ax-he-phy-padding-and-packet-extension.pptx>,2015年09月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 84/12
H04W 28/06
H04B 7/06
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ローカルエリアネットワークにおいて適用され、プロセッサとメモリとを備える物理層プロトコルデータユニット(PPDU)送信装置であって、
前記メモリは、前記プロセッサに接続され、複数の命令を格納し、
前記複数の命令は、前記プロセッサによって実行される場合、
PPDUを生成する段階であって、前記PPDUは、レガシーシグナリングフィールド(L−SIGフィールド)と、インジケーション情報と、データフィールドと、信号拡張フィールド(SEフィールド)と、を有し、前記SEフィールドは、前記データフィールドにおける1又は複数の直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)のうちの最後のOFDMシンボルの後に位置し、前記L−SIGフィールドは、長さを示す長さフィールドを有し、前記インジケーション情報の値は、前記SEフィールドの長さに基づいて設定され、前記インジケーション情報は、受信側が、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいて算出されるOFDMシンボルの数量M1から1を減算する必要があるかどうかを示し、前記インジケーション情報の第1の値は、前記受信側がM1の値を不変のままに保つように指示し、前記インジケーション情報の第2の値は、前記受信側が前記M1の値から1を減算するように示す、段階と、
前記受信側に前記PPDUを送信する段階と、を実行するように前記装置に指示する、
装置。
【請求項2】
無線ローカルエリアネットワークにおいて適用され、プロセッサとメモリとを備える物理層プロトコルデータユニット(PPDU)受信装置であって、
前記メモリは、前記プロセッサに接続され、複数の命令を格納し、
前記複数の命令は、前記プロセッサによって実行される場合、
送信側からのPPDUを受信する段階であって、前記PPDUは、レガシーシグナリングフィールド(L−SIGフィールド)と、インジケーション情報と、データフィールドと、信号拡張フィールド(SEフィールド)と、を有し、前記SEフィールドは、前記データフィールドにおける1又は複数の直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)のうちの最後のOFDMシンボルの後に位置し、前記インジケーション情報の値は、前記SEフィールドの長さに基づいて設定され、前記L−SIGフィールドは、長さを示す長さフィールドを有し、前記インジケーション情報は、前記装置が、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいて前記装置によって算出されるOFDMシンボルの数量M1から1を減算する必要があるかどうかを示し、前記インジケーション情報の第1の値は、前記装置がM1の値を不変のままに保つように指示し、前記インジケーション情報の第2の値は、前記装置が前記M1の値から1を減算するように指示する、段階と、
前記インジケーション情報の値が前記第1の値である場合、前記装置に対するOFDMシンボルの数量がM1の値と等しいと決定する段階と、
前記インジケーション情報の値が前記第2の値である場合、前記装置に対するOFDMシンボルの数量が(M1−1)と等しいと決定する段階と、を実行するように前記装置に指示する、
装置。
【請求項3】
前記インジケーション情報は、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいてさらに設定される
請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記SEフィールドの前記長さは、0μs、4μs、8μs、12μs、または16μsである
請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記PPDUは、高効率シグナリングフィールド(HE−SIGフィールド)を更に含み、前記HE−SIGフィールドは、前記インジケーション情報を含む
請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
記M1は、前記データフィールドにおける算出されたOFDMシンボルの数量である
請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記SEフィールドの長さは、前記最後のOFDMシンボルにおいて符号化が停止された位置に対応する
請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記SEフィールドの前記長さは、4つの値である4μs、8μs、12μs、および16μsを有し、それぞれが前記PPDUにおける前記最後のOFDMシンボルにおいて符号化が停止された位置である1/4、1/2、3/4、および1に対応する
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
無線ローカルエリアネットワークにおいて適用される、物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を送信する方法であって、
送信側によってPPDUを生成する段階であって、前記PPDUは、レガシーシグナリングフィールド(L−SIGフィールド)と、インジケーション情報と、データフィールドと、信号拡張フィールド(SEフィールド)と、を有し、前記SEフィールドは、前記データフィールドにおける1又は複数の直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)のうちの最後のOFDMシンボルの後に位置し、前記L−SIGフィールドは、長さを示す長さフィールドを有し、前記インジケーション情報の値は、前記SEフィールドの長さに基づいて設定され、前記インジケーション情報は、受信側が、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいて算出されるOFDMシンボルの数量M1から1を減算する必要があるかどうかを示し、前記インジケーション情報の第1の値は、前記受信側がM1の値を不変のままに保つように指示し、前記インジケーション情報の第2の値は、前記受信側が前記M1の値から1を減算するように指示する、段階と、
前記受信側に前記PPDUを送信する段階と、を備える
方法。
【請求項10】
無線ローカルエリアネットワークにおいて適用される、物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を受信する方法であって、
送信側からのPPDUを受信側で受信する段階であって、前記PPDUは、レガシーシグナリングフィールド(L−SIGフィールド)と、インジケーション情報と、データフィールドと、信号拡張フィールド(SEフィールド)と、を有し、前記SEフィールドは、前記データフィールドにおける1又は複数の直交周波数分割多重方式シンボル(OFDMシンボル)のうちの最後のOFDMシンボルの後に位置し、前記インジケーション情報の値は、前記SEフィールドの長さに基づいて設定され、前記L−SIGフィールドは、長さを示す長さフィールドを有し、前記インジケーション情報は、前記受信側が、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいて前記受信側によって算出されるOFDMシンボルの数量M1から1を減算する必要があるかどうかを示し、前記インジケーション情報の第1の値は、前記受信側がM1の値を不変のままに保つように指示し、前記インジケーション情報の第2の値は、前記受信側が前記M1の値から1を減算するように指示する、段階と、
前記インジケーション情報の値が前記第1の値である場合、前記受信側に対するOFDMシンボルの数量がM1の値と等しいと前記受信側で決定する段階と、
前記インジケーション情報の値が前記第2の値である場合、前記受信側に対するOFDMシンボルの数量が(M1−1)と等しいと前記受信側で決定する段階と、を備える
方法。
【請求項11】
前記インジケーション情報はさらに、前記長さフィールドによって示される前記長さに基づいて設定される
請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記PPDUは、高効率シグナリングフィールド(HE−SIGフィールド)を更に含み、前記HE−SIGフィールドは、前記インジケーション情報を含む
請求項9または10に記載の方法。
【請求項13】
前記1は、前記データフィールドにおける算出されたOFDMシンボルの数量である
請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記SEフィールドの前記長さは、0μs、4μs、8μs、12μs、または16μsである
請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記SEフィールドの長さは、前記PPDUにおける前記最後のOFDMシンボルにおいて符号化が停止された位置に対応する
請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記SEフィールドの前記長さは、4つの値である4μs、8μs、12μs、および16μsを有し、それぞれが前記PPDUにおける前記最後のOFDMシンボルにおいて符号化が停止された位置である1/4、1/2、3/4、および1に対応する
請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2015年5月5日に中国特許庁に出願された「物理層プロトコルデータユニットを送信するための方法および装置」と題する中国特許出願番号第PCT/CN2015/078333号に基づく優先権を主張し、該出願の全体は、参照により、本明細書に組み込まれている。
【0002】
本願発明は、通信技術の分野に関し、特に、物理層プロトコルデータユニットを送信するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
WLAN(英語表記:Wireless Local Area Network、中国語表記:無線ローカルエリアネットワーク)において、データ送信効率を向上させるために、4xシンボル長が、次世代WLAN規格802.11axに導入され、802.11a/n/acのシンボルが、それに対応して1xシンボルと称される。
【0004】
4xシンボル長は、OFDM(英語表記:Orthogonal Frequency Division Multiplexing、略して、直交周波数分割多重方式)シンボルにおいて、データの長さが12.8μsであることを意味する。それに対応して、OFDMシンボルにおける3.2μs CPのパーセンテージが(3.2/(3.2+12.8))=20%になる。このことは、送信効率を有効に向上させる。データ部分の時間領域の送信時間が、3.2μsから12.8μsに変化し、4倍に増加することが分かる。より小さい帯域幅がより長い送信時間を示すので、周波数領域において、このことは、それに対応して、各サブキャリアの帯域幅において4倍の減少を表す。具体的に言うと、802.11acに対して、20MHzの64個のサブキャリアが存在して64ポイントのFFTに対応し、40MHzの128個のサブキャリアが存在して128ポイントのFFTに対応し、80MHzの256個のサブキャリアが存在して256ポイントのFFTに対応する。802.11axに対して、20MHzの256個のサブキャリアが存在して256ポイントのFFTに対応し、40MHzの512個のサブキャリアが存在して512ポイントのFFTに対応し、80MHzの1024個のサブキャリアが存在して1024ポイントのFFTに対応する。
【0005】
例えば、20MHzを用いると、802.11acの64個のサブキャリアは、52個のデータサブキャリアと、4個のパイロットサブキャリアとを含み、802.11axの256個のサブキャリアは、234個のデータサブキャリアと、8個のパイロットサブキャリアとを含む。同じMCS(英語表記:Modulation and Coding Scheme、中国語表記:変調および符号化方式)が用いられる場合、234>4×52であるため、802.11axにおいて送信され得るデータ量は、802.11acにおいて送信され得るデータ量の4倍よりもより大きい。40MHzおよび80MHzの場合においても、結果は同じである。
【0006】
4xデータシンボル長が導入された後、受信側に対して、各OFDMシンボルを処理するために必要とされる時間が増加する。受信側での処理時間は主に、1.FFT(英語表記:Fast Fourier Transform、中国語表記:高速フーリエ変換)、2.デマッピング、および3.チャネル復号を含む。チャネル復号は、上記3つのうち、最も時間を消費するものである。各OFDMシンボルにおけるデータ量が増大するので、チャネル復号の時間が増加する。この処理遅延は、(80MHzなどの)高帯域幅、および/または(MCS9などの)高MCSの場合において、非常に深刻になる。
【0007】
即時応答(SIFS=16μs後に応答すること)を要求するいくつかのデータフレームまたは制御フレームを受信した後、受信側は、該データフレームまたは制御フレームの処理をまず完了させ、次に、受信状態から送信状態に切り替わる必要がある。これら2つの部分は、SIFS(英語表記:Short Interframe Space、中国語表記:短フレーム間間隔)時間内に完了する必要がある。1xシンボル長(すなわち、802.11a/n/acの一フレーム)に対して、16μsのSIFS時間は、受信側がデータの処理および状態の切り替えを完了させるのに十分である。しかしながら、4xシンボル(すなわち、802.11axの一フレーム)に対して、データ処理は、比較的長い遅延をもたらし得る。結果として、現在の16μsのSIFS時間内に、受信側は、データの処理状態の切り替えを完了させることができない。
【発明の概要】
【0008】
本願発明は、物理層プロトコルデータユニットを送信するための方法および装置を提供し、これにより、受信側でのデータ処理によりもたらされた比較的長い遅延に起因して受信側が現在の16μsのSIFS時間内にデータの処理状態の切り替えを完了できないといった課題を解決する。
【0009】
第1態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信する方法ためのを提供し、該方法は、PPDUを生成する段階であって、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する、段階と、PPDUを送信する段階とを備える。
【0010】
第1態様の第1の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを含む。
【0011】
第1態様の第2の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0012】
第1態様の第3の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0013】
第1態様の第4の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0014】
第1態様および第1態様の先述の可能な実装方式において、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0015】
第2態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための方法を提供し、該方法は、PPDUを受信する段階であって、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する、段階と、特徴信号シーケンスの開始位置を決定するべく、PPDUをパースする段階とを備える。
【0016】
第2態様の第1の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを含む。
【0017】
第2態様の第2の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスンおける全ての信号は、ゼロである。
【0018】
第2態様の第3の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0019】
第2態様の第4の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0020】
第2態様および第2態様の先述の可能な実装方式において、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0021】
第3態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための方法を提供し、該方法は、PPDUを生成する段階であって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、段階と、PPDUを送信する段階とを備える。
【0022】
第3態様の第1の可能な実装方式において、N=Mである場合、インジケーション情報の値は、第1値であり、または、N≠Mである場合、インジケーション情報の値は、第2値であり、ここで、Nは、PPDUに含まれるOFDMシンボルの数量であり、Mは、PPDUにおける、受信側によりレガシーシグナリングフィールドL−SIGにおける長さフィールドを用いて計算されるOFDMシンボルの数量である。
【0023】
第4態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための方法を提供し、該方法は、PPDUを受信する段階であって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、段階と、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するべく、PPDUをパースする段階とを備える。
【0024】
第4態様の第1の可能な実装方式において、PPDUをパースする段階は、インジケーション情報の値が第1値である場合、M1の値を不変のままに保つ段階、または、インジケーション情報の値が第2値である場合、M1から1を減算する段階を含む。
【0025】
第5態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための方法を提供し、該方法は、PPDUを生成する段階であって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる、段階と、PPDUを送信する段階とを備える。
【0026】
第6態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための方法を提供し、該方法は、PPDUを受信する段階であって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる、段階と、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースする段階とを備える。
【0027】
第6態様の第1の可能な実装方式において、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースする段階は、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より小さい場合、M2から1を減算する段階、または、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より大きい、またはそれに等しい場合、M2の値を不変のままに保つ段階を含む。
【0028】
第7態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを生成するよう構成される処理ユニットであって、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する、処理ユニットと、PPDUを送信するよう構成される送受信ユニットとを備える。
【0029】
第7態様の第1の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを含む。
【0030】
第7態様の第2の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0031】
第7態様の第3の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0032】
第7態様の第4の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0033】
第7態様および第7態様の先述の可能な実装方式において、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0034】
第8態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを受信するよう構成される送受信ユニットであって、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する、送受信ユニットと、特徴信号シーケンスの開始位置を決定するべく、PPDUをパースするよう構成される処理ユニットとを備える。
【0035】
第8態様の第1の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを含む。
【0036】
第8態様の第2の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0037】
第8態様の第3の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスにコピーである。
【0038】
第8態様の第4の可能な実装方式において、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0039】
第8態様および第8態様の先述の可能な実装方式において、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0040】
第9態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを生成するよう構成される処理ユニットであって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、処理ユニットと、PPDUを送信するよう構成される送受信ユニットとを備える。
【0041】
第9態様の第1の可能な実装方式において、N=Mである場合、インジケーション情報の値は、第1値であり、または、N≠Mである場合、インジケーション情報の値は、第2値であり、ここで、Nは、PPDUに含まれるOFDMシンボルの数量であり、Mは、PPDUにおける、受信側によりレガシーシグナリングフィールドL−SIGにおける長さフィールドを用いて計算されるOFDMシンボルの数量である。
【0042】
第10態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを受信するよう構成される送受信ユニットであって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、送受信ユニットと、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するべく、PPDUをパースするよう構成される処理ユニットとを備える。
【0043】
第10態様の第1の可能な実装方式において、PPDUをパースする段階は、インジケーション情報の値が第1値である場合、M1の値を不変のままに保つ段階、または、インジケーション情報の値が第2値である場合、M1から1を減算する段階を含む。
【0044】
第11態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを生成するよう構成される処理ユニットであって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる、処理ユニットと、PPDUを送信するよう構成される送受信ユニットとを備える。
【0045】
第12態様によれば、本願発明の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークに適用する、物理層プロトコルデータユニットPPDUを送信するための装置を提供し、該装置は、PPDUを受信するよう構成される送受信ユニットであって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる、送受信ユニットと、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースするよう構成される処理ユニットとを備える。
【0046】
第12態様の第1の可能な実装方式において、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースすることは、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より小さい場合、M2から1を減算すること、または、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より大きい、またはそれに等しい場合、M2の値を不変のままに保つことを含む。
【0047】
本願発明の実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持し、特徴信号シーケンスの開始位置は、PPDUをパースすることにより決定される。本願発明の実施形態の適用は、受信側がブラインド検出を用いて特徴信号シーケンスの開始位置を迅速に決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本願発明の実施形態に係る応用シナリオ図である。
【0049】
図2】本願発明の実施形態に係る物理層プロトコルデータユニットの構造図である。
【0050】
図3】本願発明の実施形態に係る物理層プロトコルデータユニットの部分構造図である。
【0051】
図4】本願発明の実施形態1に係るフローの相互作用図である。
【0052】
図5】本願発明の実施形態2に係るフローの相互作用図である。
【0053】
図6】本願発明の実施形態3に係るフローの相互作用図である。
【0054】
図7】本願発明の実施形態4に係る論理構造図である。
【0055】
図8】本願発明の実施形態5に係る論理構造図である。
【0056】
図9】本願発明の実施形態6に係る論理構造図である。
【0057】
図10】本願発明の実施形態7に係る論理構造図である。
【0058】
図11】本願発明の実施形態8に係る論理構造図である。
【0059】
図12】本願発明の実施形態9に係る論理構造図である。
【0060】
図13】本願発明の実施形態10に係る物理構造図である。
【0061】
図14】本願発明の実施形態11に係る物理構造図である。
【0062】
図15】本願発明の実施形態12に係る物理構造図である。
【0063】
図16】本願発明の実施形態13に係る物理構造図である。
【0064】
図17】本願発明の実施形態14に係る物理構造図である。
【0065】
図18】本願発明の実施形態15に係る物理構造図である。
【0066】
図19】本願発明に係るSE構造インジケーションダイヤグラム1である。
【0067】
図20】本願発明に係るSE構造インジケーションダイヤグラム2である。
【0068】
図21】本願発明に係るSE構造インジケーションダイヤグラム3である。
【0069】
図22】本願発明に係るSE構造インジケーションダイヤグラム4である。
【0070】
図23】本願発明に係るSE構造インジケーションダイヤグラム5である。
【発明を実施するための形態】
【0071】
本願発明の目的、技術的解決手段、および利点をより明確にするために、以下では、添付の図面に関連して、本願発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。本願発明を総合的に理解するために、以下の詳細な説明は、多くの具体的な詳細を言及する。しかしながら、当業者は、本願発明はこれらの具体的な詳細なしで実装され得ることを理解するべきである。他の実施形態において、実施形態をあいまいにすることを防ぐように、周知の方法、プロセス、構成要素、および回路は、詳細に説明されない。明らかに、以下において説明される実施形態は、本願発明の実施形態の全てではなく、一部である。当業者により、創造的努力なしで、本願発明の実施形態に基づいて得られる全ての他の実施形態は、本願発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0072】
本願発明の実施形態は、WLANに適用してよい。WLANのために現に用いられている規格は、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、略してIEEE)802.11シリーズである。WLANは、複数の基本サービスセット(Basic Service Set、略してBSS)を含んでよい。基本サービスセットのノードは、ステーションSTAである。ステーションは、アクセスポイントステーション(Access Point 、略してAP )、または、非アクセスポイントステーション(None Access Point Station、略してNon−AP STA)であってよい。各基本サービスセットは、一AP、および該APに関連付けられる複数の非AP STAを含んでよい。
【0073】
アクセスポイントステーションは、無線アクセスポイント、ホットスポット、または同様のものとも称される。APは、モバイル加入者が有線ネットワークにアクセスするアクセスポイントであり、主に、家庭、ビルディング、およびキャンパスの内部に配置される。典型的なカバレッジ半径が、数十メートルから百メートルである。もちろん、APは、屋外に配置されてもよい。APは、有線ネットワークと無線ネットワークとを接続するブリッジと同様である。APの主な機能は、様々な無線ネットワークのクライアントを接続し、次に、無線ネットワークを有線ネットワークに接続することである。具体的には、APは、端末デバイス、または、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、略してWiFi)チップを有するネットワークデバイスであってよい。任意で、APは、802.11ax規格をサポートするデバイスであってよい。さらに任意で、APは、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b、および802.11aなどの複数のWLAN規格をサポートするデバイスであってよい。
【0074】
Non−AP STAは、無線通信チップ、無線センサ、または、例えば、WiFi通信機能をサポートする携帯電話のような無線通信端末、WiFi通信機能をサポートするタブレットコンピュータ、WiFi通信機能をサポートするセットトップボックス、WiFi通信機能をサポートするスマートテレビ、WiFi通信機能をサポートするスマートウェアラブルデバイス、WiFi通信機能をサポートする車載通信デバイス、もしくは、WiFi通信機能をサポートするコンピュータであってよい。任意で、ステーションは、802.11ax規格をサポートしてよい。さらに任意で、ステーションは、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b、および802.11aなどの複数のWLAN規格をサポートしてよい。
【0075】
OFDMA技術が導入されるWLANシステム802.11axにおいて、APは、異なる時間−周波数リソースを用いることにより、異なるSTAに対してアップリンクおよびダウンリンク送信を実行し得ることに留意するべきである。APは、例えば、OFDMAのシングルユーザ・マルチ入力・マルチ出力(Single−User Multiple−Input Multiple−Output、略してSU−MIMO)モード、または、OFDMAのマルチユーザ・マルチ入力・マルチ出力(Multi−User Multiple−Input Multiple−Output、略してMU−MIMO)などの異なるモードにおいて、アップリンクおよびダウンリンク送信を実行できる。
【0076】
図1は、本願発明の実施形態に係るの応用シナリオ図である。アクセスポイント20は、複数のステーション(30−1、30−2、30−3、および30−4)との通信を行う。AP20は、ネットワークインターフェース16に連結されるホストプロセッサ15を備える。ネットワークインターフェース16は、メディアアクセス制御(MAC)ユニット17と、物理層(PHY)ユニット18とを含む。物理層(PHY)ユニット18は、複数の送受信機19を含み、送受信機19は、複数のアンテナ対に連結される。図1は3つの送受信機19および3つのアンテナ14を示しているが、別の実装方式において、AP14は、異なる数量(例えば、1、2、4、または5)の送受信機19およびアンテナ対を含んでよい。
【0077】
ステーション30−1は、ネットワークインターフェース26に連結されるホストプロセッサ25を含む。ネットワークインターフェース26は、MACユニット27およびPHYユニット28を含む。PHYユニット28は、複数の送受信機29を含み、送受信機29は、複数のアンテナに連結される。図1は3つの送受信機29および3つのアンテナ24を示しているが、別の実装方式において、クライアントステーション30−1は、異なる数量(例えば、1、2、4、または5)の送受信機およびアンテナを含んでよい。この実装方式において、ステーション30−2、ステーション30−3、またはステーション30−4のうちの1つまたは複数は、クライアントステーション30−1の構造に類似またはそれと同じ構造を有するが、同じまたは異なる数量の送受信機およびアンテナを有してよい。例えば、レガシーステーション30−4は、1つの送受信機および1つのアンテナのみを有する。
【0078】
図2は、この実装方式に係る物理層プロトコルデータユニット(Physical Layer Protocol Data Unit、略してPPDU)の構造図である。このデータユニットは、80MHzの帯域幅を占める。別の実装方式において、データユニット100は、例えば、20MHz、40MHz、120MHz、160MHz、または、任意の適した帯域幅などの異なる帯域幅を占めてよい。データユニット100は、例えば、WLAN10が、802.11axプロトコル以外のレガシープロトコルに適合するステーション(例えば、レガシーステーション30−4)を含む環境などの「ハイブリッドモード」環境に適用する。データユニット100は、別の環境において用いられてもよい。
【0079】
図2のデータユニットは、可能な802.11axのデータユニットであることに留意するべきである。既存のWLAN規格のデバイスとの互換性のために、802.11axデータフレームのヘッドは、Legacy Preamble(中国語表記:レガシープリアンブル)フィールドを含み、L−STF(英語表記:Legacy Short Training Field、中国語表記:レガシーショートトレーニングフィールド)、L−LTF(英語表記:Legacy Long Training Field、中国語表記:レガシーロングトレーニングフィールド)、およびL−SIG(英語表記:Legacy Signaling Field、中国語表記:レガシーシグナリングフィールド)を含む。レガシープリアンブルフィールドに続くのが、RL−SIGフィールド(英語表記:Repeated Legacy Signaling Field、中国語表記:反復レガシーシグナリングフィールド)、高効率シグナリングフィールドA(英語表記:High Efficiency Signaling Field A、略してHE−SIGA)、および他の高効率プリアンブルフィールドOther HE Preambleである。該Other HE Preambleは、1つのフィールド、または複数のフィールドの組み合わせであり、特定のフィールドに限定されないことに留意するべきである。Other HE Preambleフィールドに続くのが、データフィールド(Data)である。可能な将来のWLAN規格において、規格の名称、フィールドの名称、または同様のものは、任意の他の名称に置き換えられてよく、それらは、本願発明の保護範囲に対して限定を課するものとみなされるべきではない。加えて、データフレームについての説明も、以下の実施形態に適用する。
【0080】
[実施形態1]
本願発明の実施形態1は、WLANに適用するPPDUの送信方法を提供する。該方法は、例えば、図1のアクセスポイントおよびステーションなどのステーションに適用し得る。ステーションは、例えば、802.11ax規格などの次世代WLAN規格をサポートし得る。図4は、データ送信方法の相互作用図である。具体的な段階は、以下の通りである。
【0081】
段階1:PPDUを生成する段階であって、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する、段階である。
【0082】
任意で、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0083】
任意で、現在のPPDUがSEを含むかは、BW、MCS、空間フローの数、符号化方式、および、現在のHE−SIGにおいて示される同様のものに従って決定され得る。SEが現在の送信において必要とされない場合、送信側は、特徴信号シーケンスを最後のOFDMシンボルに追加する必要がなく、受信側は、特徴信号シーケンスに対して検出を実行する必要がない。
【0084】
図3は、PPDUにおけるDataの部分構造図である。有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルは、2つの部分を含む。第1部分におけるデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、この部分は、セグメントa1と示される。第2部分におけるデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持し、この部分は、セグメントa2と示される。
【0085】
Signal extension(信号拡張)のセグメントは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに追加され、受信されたデータを処理するためのいくつかの追加の時間を受信側に提供することに留意するべきである。SEの長さは、複数の値を有し、0μs、4μs、8μs、12μs、または16μsであってよい。
【0086】
例えば、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルに対するセグメントa1の比が、0.5より小さい場合、または、低MCSもしくは非常に少数の空間フローが、PPDUの送信のために用いられる場合、従来のSIFS時間は、受信側がデータの処理および状態の切り替えを完了するのに十分である。
【0087】
例えば、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルに対するセグメントa1の比が、0.5より大きい場合、または、高MCSもしくは比較的多数の空間フローがPPDUの送信のために用いられる場合、従来のSIFS時間は、受信側がデータの処理および状態の切り替えを完了させるのに不十分であり、SEフィールドの追加が必要である。
【0088】
段階2:PPDUを送信する段階である。
【0089】
段階3:PPDUを受信する段階である。
【0090】
段階4:特徴信号シーケンスの開始位置を決定するべく、PPDUをパースする段階である。
【0091】
有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルにおいて、第2部分は、特徴信号シーケンスであり、符号化または復号に加わらないことに留意するべきである。従って、特徴信号シーケンスの開始位置を決定した後、受信側は、この部分におけるサブキャリアに対して復号を実行せず、それにより、データ処理のために必要とされる時間を減少させる。
【0092】
具体的には、特徴信号シーケンスは、少なくとも4つの方式を含む。
【0093】
方式1:特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスである。
【0094】
トレーニングシンボルシーケンスは、受信側および送信側に知られており、疑似ランダム2進シーケンスPRBS、LTFシーケンス、またはSTFシーケンスを含むが、それらに限定されないことに留意するべきである。比較的短いトレーニングシンボルシーケンスは、セグメントa2に繰り返して充填するために用いられる、または、比較的長いトレーニングシンボルシーケンスは、セグメントa2に直接充填するように生成されてよい。受信側は、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの異なるセグメントに対して相関性演算を実行し、該演算の後に取得される相関性値を事前設定閾値と比較し、相関性値が閾値より大きい場合、相関性が検出されたとみなし、すなわち、特徴信号シーケンスの開始を決定する。
【0095】
方式2:特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0096】
ゼロ信号シーケンスは、セグメントa2に位置し、送信側は、セグメントa1の電力を増幅することに留意するべきである。受信側は、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの各セグメントに対して、エネルギ計算を実行し、該計算の後に取得されるエネルギ値を事前設定閾値と比較し、エネルギ値が閾値より小さい場合、セグメントが空であるとみなし、すなわち、特徴信号シーケンスの開始を決定する。
【0097】
方式3:特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0098】
セグメントa2の内容は、セグメントa1におけるデータの一部または全てであることに留意するべきである。受信側は、シンボルにおけるセグメントに対して相関性演算を実行し、該演算の後に取得される相関性値を事前設定閾値と比較し、相関性値が閾値より大きい場合、相関性が検出されたとみなし、すなわち、特徴信号シーケンスの開始を決定する。
【0099】
方式4:特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0100】
有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルに対応する、セグメントa2のデータは、セグメントa2において繰り返されることに留意するべきである。受信側は、シンボルの各セグメントおよび以前のOFDMシンボルの対応セグメントに対して相関性演算を実行し、該演算の後に取得される相関性値を事前設定閾値と比較し、相関性値が閾値より大きい場合、相関性が検出されたとみなし、すなわち、特徴信号シーケンスの開始を決定する。
【0101】
任意で、別の実施形態において、マルチユーザ送信(OFDMA、またはMU−MIMO)に対して、異なるユーザのデータは、整合されない場合がある。すなわち、一部のユーザは、より大きいデータ量を有し、従って、より多くのOFDMシンボルを有し、他方、一部のユーザは、より小さいデータ量を有し、従って、より少ないOFDMシンボルを有する。
【0102】
1.マルチユーザ送信の場合、各ユーザの送信において必要とされるOFDMシンボルの数量が計算され、最も大きい数量は、Nとする。
【0103】
2.シンボルの数量がNより少ないユーザに対して、該数量は、OFDMシンボルを追加することにより、Nと整合する必要がある。従って、追加されたOFDMシンボルに対して、以前のシンボルが繰り返されてよく、または、相関性が良い特定のシーケンスを保持するOFDMシンボルが、用いられてよい。このことは限定されない。
【0104】
このため、特殊のシンボルの追加方式が、より小さいデータ量を有するユーザのために用いられてよく、これにより、受信側は、有用なデータを保持するOFDMシンボルの終了位置を決定し、エネルギを節約するように事前に受信を停止する。
【0105】
任意で、別の実施形態において、各受信ノードの終了位置が、明示的な方式で示されてよい。受信側および送信側の具体的な設計は、以下の通りである。
【0106】
送信側:マルチユーザ送信の場合、各ユーザの送信において必要とされるOFDMシンボルの数量が計算され、最も大きい数量は、Nとする。HE−SIGBにおいて、各ユーザに対する明示的なインジケーションが存在する。インジケーションは、2つの部分を含む。第1部分のインジケーションは、現在のユーザのシンボルの数量がNに等しいかを示す(例えば、1ビットで示される)。数量がNに等しい場合、第2部分のインジケーションは、ユーザが最後のシンボルにおいて復号を停止する位置を示す(例えば、最後のOFDMシンボルが、4つのセグメントに分割され、復号が停止された位置は、2ビットで示される必要がある)。数量がNに等しくない場合、第2部分のインジケーションは、ユーザが有する追加されるOFDMシンボルの数量を示し、これにより、受信側は、事前に該位置において復号を停止し、シンボルの合計数量がNと整合される。
【0107】
受信側:HE−SIGBにおけるインジケーションが読み出される。第1部分のインジケーションが「真」である場合、受信側は、そのOFDMシンボルの数量がNに等しいと決定する。次に、第2部分のインジケーションは、受信側が、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルにおいて復号を停止する位置を示す。例えば、00は、復号が最後のシンボルの1/4において停止されることを示し、01は、復号が最後のシンボルの1/2において停止されることを示す、などである。第1部分のインジケーションが「偽」であると受信側が発見した場合、受信側は、そのOFDMシンボルの数量がNに等しくないと決定する。次に、第2部分のインジケーションは、受信側の追加されるOFDMシンボルの数量を示す。例えば、00は、x1個のOFDMシンボルが追加されることを示し、01は、x2個のOFDMシンボルが追加されることを示す、などである。
【0108】
第1部分のインジケーションは、現在のユーザのシンボルの数量がNに等しいかを示し得る、または、現在のユーザのシンボルの数量がN−nより大きいかを示し得ることに留意するべきである。このことは限定されない。現在のユーザのシンボルの数量がN−nより大きいかを第1部分のインジケーションが示した場合、第1部分のインジケーションが「偽」であるとき、第2部分のインジケーションにおいて、00は、(x1+n)個のOFDMシンボルが追加されることを示し、01は、(x2+n)個のOFDMシンボルが追加されることを示す。
【0109】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持し、特徴信号シーケンスの開始位置は、PPDUをパースすることにより決定される。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側がブラインド検出を用いて特徴信号シーケンスの開始位置を迅速に決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0110】
[実施形態2]
本願発明の実施形態2は、WLANに適用するPPDUの送信方法を提供する。該方法は、例えば、図1のアクセスポイントおよびステーションのようなステーションに適用し得る。ステーションは、例えば、802.11ax規格などの次世代WLAN規格をサポートし得る。図5は、データ送信方法の相互作用図である。具体的な段階は、以下の通りです。
【0111】
段階1:PPDUを生成する段階であり、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、段階である。
【0112】
任意で、現在のPPDUがSEを含むかは、BW、MCS、空間フローの数、符号化方式、および、現在のHE−SIGにおいて示される同様のものに従って、決定され得る。SEが現在の送信において必要とされない場合、送信側は、SE関連のインジケーションをHE−SIG内に置く必要がなく、受信側は、別のルールに従って、HE−SIGに対応するフィールドを読み出す。
【0113】
任意で、N=Mである場合、インジケーション情報の値は、第1値であり、N≠Mである場合、インジケーション情報の値は、第2値である。Nは、PPDUに含まれるOFDMシンボルの数量を表し、Mは、PPDUにおける、受信側によりレガシーシグナリングフィールドL−SIGにおける長さフィールドを用いることにより計算されるOFDMシンボルの数量を表す。
【0114】
具体的には、Nを計算する数式が以下の通りである。
【数1】
ここで、A_MPDU_LENGTHは、MAC層データの長さであり、NDBPSは、各OFDMシンボルにおいて保持されるデータビットであり、時空符号化が用いられる場合、mSTBC=2であり、または、他の場合は、mSTBC=1であり、BCC符号化が用いられる場合、NTail=6×エンコーダの数量であり、または、LDPC符号化が用いられる場合は、NTail=0である。
【0115】
送信側がLDPC符号化を用いる場合、Nの値は、符号化パラメータに従って、更新される必要がある。
【0116】
具体的には、Mを計算する数式は、以下の通りである。
【数2】
ここで、
【数3】
L−lengthは、送信側のL−preambleにおける長さインジケーションを表し、TL−PREAMBLEは、L−preambleの送信時間を表し、THE−PREAMBLEは、HE−preambleの送信時間を表す。
【0117】
段階2:PPDUを送信する段階である。
【0118】
段階3:PPDUを受信する段階である。
【0119】
段階4:PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するべく、PPDUをパースする段階である。
【0120】
任意で、インジケーション情報の値が第1値である場合、M1の値は、不変であり、インジケーション情報の値が第2値である場合、M1から1を減算する。
【0121】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0122】
[実施形態3]
本願発明の実施形態3は、WLANに適用するPPDUの送信方法を提供する。該方法は、例えば、図1のアクセスポイントおよびステーションのようなステーションに適用し得る。ステーションは、例えば、802.11ax規格などの次世代WLAN規格をサポートし得る。図6は、データ送信方法の相互作用図である。具体的な段階は、以下の通りである。
【0123】
段階1:PPDUを生成する段階であり、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルに後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間TSEを示すために用いられる、段階である。
【0124】
任意で、現在のPPDUがSEを含むかは、BW,MCS、空間フローの数、符号化方式、および、現在のHE−SIGにおいて示される同様のものに従って、決定され得る。SEが現在の送信において必要とされない場合、送信側は、SE関連のインジケーションをHE−SIG内に置く必要がなく、受信側は、別のルールに従って、HE−SIGに対応するフィールドを読み出す。
【0125】
段階2:PPDUを送信する段階である。
【0126】
段階3:PPDUを受信する段階である。
【0127】
段階4:PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースする段階である。
【0128】
任意で、PPDUの送信時間とM2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より小さい場合、M2から1を減算する。
【0129】
具体的には、
【数4】
上記数式の場合、M2から1を減算する。
【0130】
PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より大きい、またはそれに等しい場合、M2の値は、不変である。
【0131】
【数5】
上記数式の場合、M2は、不変である。
【0132】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0133】
[実施形態4]
それに対応して、図7は、本願発明の実施形態4に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図7に示されるPPDUの送信装置700は、処理ユニット701および送受信ユニット702を備える。例えば、装置700は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態4のステーションは、送信側として動作する。
【0134】
処理ユニット701は、PPDUを生成するよう構成され、ここで、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する。
【0135】
送受信ユニット702は、PPDUを送信するよう構成される。
【0136】
任意で、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを備える。
【0137】
任意で、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0138】
任意で、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0139】
任意で、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0140】
任意で、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0141】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後OFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持し、特徴信号シーケンスの開始位置は、PPDUをパースすることにより決定される。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側がブラインド検出を用いて特徴信号シーケンスの開始位置を迅速に決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0142】
[実施形態5]
それに対応して、図8は、本願発明の実施形態5に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図8に示されるPPDUの送信装置800は、処理ユニット801および送受信ユニット802を備える。例えば、装置800は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態5のステーションは、受信側として動作する。
【0143】
送受信ユニット802は、PPDUを受信するよう構成され、ここで、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持する。
【0144】
処理ユニット801は、特徴信号シーケンスの開始位置を決定するべく、PPDUをパースするよう構成される。
【0145】
任意で、特徴信号シーケンスは、受信側に知られているトレーニングシンボルシーケンスを含む。
【0146】
任意で、特徴信号シーケンスは、ゼロ信号シーケンスを含み、ゼロ信号シーケンスにおける全ての信号は、ゼロである。
【0147】
任意で、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの一部のデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0148】
任意で、特徴信号シーケンスは、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後から2番目のOFDMシンボルの対応位置におけるデータサブキャリアにより保持されるデータシンボルシーケンスのコピーである。
【0149】
任意で、PPDUは、信号拡張SEフィールドをさらに含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの後ろに位置する。
【0150】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUにおける、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの一部のデータサブキャリアは、データシンボルシーケンスを保持し、有用な情報を保持する最後のOFDMシンボルの他のデータサブキャリアは、特徴信号シーケンスを保持し、特徴信号シーケンスの開始位置は、PPDUをパースすることにより決定される。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側がブラインド検出を用いて特徴信号シーケンスの開始位置を迅速に決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0151】
[実施形態6]
それに対応して、図9は、本願発明の実施形態6に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図9に示されるPPDUの送信装置900は、処理ユニット901および送受信ユニット902を備える。例えば、装置900は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態6のステーションは、送信側として動作する。
【0152】
処理ユニット901は、PPDUを生成するよう構成され、ここで、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する。
【0153】
送受信ユニット902は、PPDUを送信するよう構成される。
【0154】
任意で、N=Mである場合、インジケーション情報の値は、第1値であり、N≠Mである場合、インジケーション情報の値は、第2値である。Nは、PPDUに含まれるOFDMシンボルの数量を表し、Mは、PPDUにおける、受信側によりレガシーシグナリングフィールドL−SIGにおける長さフィールドを用いて計算されるOFDMシンボルの数量を表す。
【0155】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0156】
[実施形態7]
それに対応して、図10は、本願発明の実施形態7に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図10に示されるPPDUの送信装置1000は、処理ユニット1001および送受信ユニット1002を備える。例えば、装置1000は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態7のステーションは、受信側として動作する。
【0157】
送受信ユニット1002は、PPDUを受信するよう構成され、ここで、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する。
【0158】
処理ユニット1001は、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するべく、PPDUをパースするよう構成される。
【0159】
任意で、PPDUをパースすることは、インジケーション情報の値が第1値である場合、M1の値を不変のままに保ち、インジケーション情報の値が第2値である場合、M1から1を減算することを含む。
【0160】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0161】
[実施形態8]
それに対応して、図11は、本願発明の実施形態8に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図11に示されるPPDUの送信装置1100は、処理ユニット1101および送受信ユニット1102を備える。例えば、装置1100は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態8のステーションは、送信側として動作する。
【0162】
処理ユニット1101は、PPDUを生成するよう構成され、ここで、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。
【0163】
送受信ユニット1102は、PPDUを送信するよう構成される。
【0164】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0165】
[実施形態9]
それに対応して、図12は、本願発明の実施形態9に係る、無線ローカルエリアネットワークにおけるPPDUの送信装置の概略ブロック図である。データ伝送装置は、例えば、ステーション、または、関連機能を実装する専用回路もしくはチップである。図12に示されるPPDUの送信装置1200は、処理ユニット1201および送受信ユニット1202を備える。例えば、装置1200は、図1に示されているAPまたはステーションであってよい。実施形態9のステーションは、受信側として動作する。
【0166】
送受信ユニット1202は、PPDUを受信するよう構成され、ここで、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。
【0167】
処理ユニット1201は、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースするよう構成される。
【0168】
任意で、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースすることは、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より小さい場合、M2から1を減算し、PPDUの送信時間と、M2個のOFDMシンボルの区間との間の差がSEフィールドの区間より大きい、またはそれに等しい場合、M2の値を不変のままに保つことを含む。
【0169】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドを含むPPDUの区間を示すために用いられる。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0170】
[実施形態10]
図13は、本願発明の実施形態10に係る送信ステーションのブロック図である。図13における送信ポイントは、インターフェース101と、処理ユニット102と、メモリ103とを備える。処理ユニット102は、送信ステーション100の動作を制御する。メモリ103は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット102に対して命令およびデータを提供する。メモリ103の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。送信ステーション100の構成要素は、バスシステム109を用いることにより、互いに連結される。バスシステム109は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム109と示される。
【0171】
本発明の先述の実施形態に開示されている、先述の様々なフレームを送信するための方法は、処理ユニット102に適用してよく、または、処理ユニット102により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット102におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了され得る。処理ユニット102は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ103に位置し、処理ユニット102は、メモリ103における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0172】
[実施形態11]
図14は、本願発明の実施形態11に係る受信ステーションのブロック図である。図14における受信ステーションは、インターフェース111と、処理ユニット112と、メモリ113とを備える。処理ユニット112は、受信ステーション110の動作を制御する。メモリ113は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット112に対して命令およびデータを提供する。メモリ113の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。受信ステーション110の構成要素は、バスシステム119を用いることにより、互いに連結される。バスシステム119は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム119と示される。
【0173】
本発明の先述の実施形態において開示されている、先述の様々なフレームを受信するための方法は、処理ユニット112に適用してよく、または、処理ユニット112により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット112におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了されてよい。処理ユニット112は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは、同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ113に位置し、処理ユニット112は、メモリ113における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0174】
[実施形態12]
図15は、本願発明の実施形態12に係る送信ステーションのブロック図である。図15における送信ポイントは、インターフェース121と、処理ユニット122と、メモリ123とを備える。処理ユニット122は、送信ステーション120の動作を制御する。メモリ123は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット122に対して命令およびデータを提供する。メモリ123の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。送信ステーション120の構成要素は、バスシステム129を用いることにより互いに連結される。バスシステム129は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム129と示される。
【0175】
本発明の先述の実施形態において開示されている、先述の様々なフレームを送信するための方法は、処理ユニット122に適用してよく、または、処理ユニット122により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット122におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了されてよい。処理ユニット122は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、および論理ブロック図を実行または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野における成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ123に位置し、処理ユニット122は、メモリ123における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0176】
[実施形態13]
図16は、本願発明の実施形態13に係る受信ステーションのブロック図である。図16における受信ステーションは、インターフェース131と、処理ユニット132と、メモリ133とを備える。処理ユニット132は、受信ステーション130の動作を制御する。メモリ133は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット132に対して命令およびデータを提供する。メモリ133の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。受信ステーション130の構成要素は、バスシステム139を用いることにより、互いに連結される。バスシステム139は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム139と示される。
【0177】
本発明の先述の実施形態において開示されている、先述の様々なフレームを受信するための方法は、処理ユニット132に適用してよく、または、処理ユニット132により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット132におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了されてよい。処理ユニット132は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ133に位置し、処理ユニット132は、メモリ133における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0178】
[実施形態14]
図17は、本願発明の実施形態14に係る送信ステーションのブロック図である。図17における送信ポイントは、インターフェース141と、処理ユニット142と、メモリ143とを備える。処理ユニット142は、送信ステーション140の動作を制御する。メモリ143は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット142に対して命令およびデータを提供する。メモリ143の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。送信ステーション140の構成要素は、バスシステム149を用いることにより、互いに連結される。バスシステム149は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム149と示される。
【0179】
本発明の先述の実施形態において開示されている、先述の様々なフレームを送信するための方法は、処理ユニット142に適用してよく、または、処理ユニット142により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット142におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了されてよい。処理ユニット142は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ143に位置し、処理ユニット142は、メモリ143における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0180】
[実施形態15]
図18は、本願発明の実施形態15に係る受信ステーションのブロック図である。図18における受信ステーションは、インターフェース151と、処理ユニット152と、メモリ153とを備える。処理ユニット152は、受信ステーション150の動作を制御する。メモリ153は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、処理ユニット152に対して命令およびデータを提供する。メモリ153の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでよい。受信ステーション150の構成要素は、バスシステム159を用いることにより、互いに連結される。バスシステム159は、データバスを含むだけではなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含む。しかしながら、明確な説明のため、図面における各バスは、バスシステム159と示される。
【0181】
本発明の先述の実施形態において開示されている、先述の様々なフレームを受信するための方法は、処理ユニット152に適用してよく、または、処理ユニット152により実装されてよい。実装プロセスにおいて、先述の方法の段階は、処理ユニット152におけるハードウェアの集積論理回路を用いることにより、または、ソフトウェア形態の命令を用いることにより、完了されてよい。処理ユニット152は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、別のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、あるいは、個別のハードウェア構成要素であってよく、本願発明の実施形態において開示されている各方法、段階、論理ブロック図を実装または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、もしくは同様のものであってよい。本願発明の実施形態に関連して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、または、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより、実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ、または同様のものなどの、当分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体は、メモリ153に位置し、処理ユニット152は、メモリ153における情報を読み出し、処理ユニットのハードウェアと組み合わせて先述の方法の段階を完了させる。
【0182】
先述の実施形態は単に、本願発明の技術的解決手段を説明することを意図しており、本願発明を制限することを意図しない。本願発明は先述の実施形態に関連して詳細に説明されたが、当業者は、彼らがさらに、本願発明の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、先述の実施形態において説明された技術的解決手段に対して変更を施し得ること、または、これらのいくつかの技術的特徴に対して同等な置き換えを施し得ることを理解するべきである。
【0183】
以下の内容は、先述の実施形態の補足である。
【0184】
[実施形態16]
この実施形態は、送信側および受信側により実行される段階を含み、実施形態2の内容についての解釈、またはさらなる説明を提供する。
【0185】
送信側では、以下の通りである。
【0186】
段階1:PPDUを生成する段階であり、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する、段階である。インジケーション情報は、SEフィールドのシンボル長に基づいて生成される。
【0187】
任意で、現在のPPDUがSEを含むかは、BW、MCS、空間フローの数、符号化方式、または、現在のHE−SIGにおける別のパラメータに従って、決定され得る。
【0188】
一般的に、送信側は、PPDUに実際に含まれるOFDMシンボルの数量N、および、PPDUにおける、レガシーシグナリングフィールドL−SIGにおける長さフィールドを用いて計算されるOFDMシンボルの数量Mに従って、インジケーション情報を取得する。
【0189】
任意で、N=Mである場合、インジケーション情報の値は、第1値であり、N≠Mである場合、インジケーション情報の値は、第2値である。
【0190】
例えば、Nを計算するための数式は、具体的には、以下の通りである。
【数6】
ここで、A_MPDU_LENGTHは、MAC層データパケットの長さであり、NDBPSは、各OFDMシンボルにおいて保持されるデータビットの数量であり、時空符号化が用いられる場合、mSTBC=2であり、または、他の場合はmSTBC=1であり、BCC符号化が用いられる場合、NTail=6×エンコーダの数量であり、または、LDPC符号化が用いられる場合はNTail=0である。
【0191】
任意で、送信側がLDPC符号化を用いる場合、Nの値は、符号化パラメータに従って更新される必要がある。
【0192】
Mを計算するための数式は、具体的には、以下の通りである。
【数7】
ここで、
【数8】
L_LENGTHは、送信側のL_PREAMBLEにおける長さインジケーションであり、TL_PREAMBLEは、L_PREAMBLEの送信時間を表し、THE−PREAMBLEは、HE_PREAMBLEの送信時間を表し、TGIは、PPDUのガードインターバルを表す。
【0193】
より具体的には、
【数9】
【0194】
当業者は、SEのシンボル長がMの値に影響を与え、それにより、インジケーション情報の値に影響をもたらすことが、先述の数式から分かることを理解し得る。
【0195】
段階2:PPDUを送信する段階である。
【0196】
より具体的には、インジケーション情報は、HE−SIGに含まれる明示的な、または暗黙のインジケーションであってよく、または、L−SIGにおける暗黙のビットインジケーションが、用いられてよい。もちろん、このことは、先述の実装方式に限定されない。
【0197】
L−SIGにおける暗黙のビットインジケーションを用いることは、以下のことを含むが、これらに限定されない:L_LENGTHモジュロ3のリメインダmを用いることにより、送信側において段階4に示されているように、値を保持し、例えば、N=Mである場合、リメインダm=1であり、もしくは、N!=Mである場合、リメインダm=2であり、または、逆に、N=Mである場合、リメインダm=2であり、もしくは、N!=Mである場合、リメインダm=1である。L−SIGおよびRL−SIGの極性、またはL−SIGおよびRL−SIGのいくつかのビットの極性を用いることにより値を保持し、例えば、N=Mである場合、RL−SIG=L−SIGであり、または、N!=Mである場合、RL−SIG=−LSIGである。
【0198】
受信側では、以下の通りである。
【0199】
段階10:PPDUを受信する段階である。
【0200】
段階20:PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するべく、PPDUをパースする段階である。
【0201】
任意で、インジケーション情報の値が第1値である場合、M1の値は、不変であり、インジケーション情報の値が第2値である場合、M1から1を減算する。
【0202】
随意の例において、受信側がPPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M1を取得するプロセスは、以下の段階を含んでよい。
【0203】
段階2001:PPDUに含まれ、かつ、PPDUをパースすることにより取得されるL_LENGTHインジケーションに従って、受信時間RXTIMEを取得する段階である。
【0204】
任意で、
【数10】
【0205】
段階2002:RXTIMEに従って、受信側のOFDMシンボルの数量M1を取得する段階である。
【数11】
【0206】
任意で、信号拡張の長さと、最後のシンボルにおいて符号化が停止される位置との間に1対1の対応関係が存在する場合、例えば、SEの長さが、最後のシンボルにおいて符号化が停止される位置である1/4、1/2、3/4、および1にそれぞれ対応して、4μs、8μs、12μs、および16μsという4つの値を有し、次に、受信側が最後のシンボルにおいて符号化を停止する位置も、アンビギュイティのインジケーションおよびL_LENGTHの計算を用いて、取得され得ることに留意するべきである。 具体的な動作は、以下の通りである。
【数12】
上記数式を計算し、ここで、図19に示されているように、0≦Δt<4usである場合、SEの長さ=0であり、すなわち、SEが存在せず、最後のシンボルが計算される。図20に示されているように、4us≦Δt<8usである場合、SEの長さ=4μsであり、最後のシンボルにおいて符号化が停止される対応位置が1/4である。図21に示されているように、8us≦Δt<12usである場合、SEの長さ=8μsであり、最後のシンボルにおいて符号化が停止される対応位置が1/2である。図22に示されているように、12us≦Δt<16usである場合、SEの長さ=12μsであり、最後のシンボルにおいて符号化が停止される対応位置が3/4である。図23に示されているように、Δt>16usである場合、SEの長さ=16μsであり、最後のシンボルにおいて符号化が停止される対応位置が4/4である。
【0207】
本願発明のこの実施形態によれば、物理層プロトコルデータユニットPPDUの送信中、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置する。本願発明のこの実施形態の適用は、受信側が特徴信号シーケンスの開始位置を決定することを可能にし、受信側がデータの処理および状態の切り替えを迅速に完了させることを保証する。
【0208】
[実施形態17]
送信側では、以下の通りである。
【0209】
段階1:PPDUを生成する段階であって、PPDUは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、高効率シグナリングフィールドHE−SIGに位置し、PPDUは、信号拡張SEフィールドを含み、SEフィールドは、有用な情報を保持する最後の直交周波数分割多重方式OFDMシンボルの後ろに位置し、インジケーション情報は、SEフィールドの区間TSEを示すために用いられる、段階である。
【0210】
任意で、現在のPPDUがSEを含むかは、BW、MCS、空間フローの数、符号化方式、または現在のHE−SIGにおいて示されている同様のものに従って、決定され得る。
【0211】
段階2:PPDUを送信する段階である。
【0212】
受信側では、以下の通りである。
【0213】
段階10:PPDUを受信する段階である。
【0214】
段階20:PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するべく、PPDUをパースする段階である。
【0215】
任意で、PPDUの送信におけるOFDMシンボルの数量M2を取得するための具体的な方法について、先述の実装方式17の段階2001および段階2002の実装方式を参照し、詳細は、ここでは繰り返されない。
【0216】
段階30:Sの値を計算する段階であって、Sは、L_LENGTHを用いることにより計算される受信時間RXTIME、およびデータパケットの実際の送信時間である、段階、かつ、Sと示される区間TSEとの間の関係に従って、M2に対して対応動作を実行する段階である。
【0217】
具体的には、以下の通りである。
【数13】
【0218】
例えば、TSE>t、かつ、S<TSEである場合、M2から1を減算し、TSE<t、かつ、S<TSEである場合、M2の値は不変であり、さらに、受信側は、実際のTSE時間を決定してよく、S≧TSEである場合、M2の値は不変である。
【0219】
の値の範囲は、(8μs、12μs)であり、tの値の範囲は、tの値の範囲と同じである。
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