(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カートリッジは、前記カートリッジが、前記エンドエフェクタ部分を前記支持部分に連結するために使用されている間、前記カートリッジによって前記エンドエフェクタ部分に及ぼされ得る力の大きさを制限するように適合されている、請求項13に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本技術の特定の実施例の以下の説明文は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、その他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものと見なされるべきである。
【0010】
本明細書に記載される教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ以上のものを、本明細書に記載される他の教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ以上のものと組み合わせることができる点も、更に理解されよう。したがって、以下に記載される教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して切り離して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、当業者には容易に明らかとなろう。このような改変及び変形形態は、特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0011】
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科用器具を把持する操作者又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、当該操作者又は他の操作者により近い素子の位置を指し、「遠位」という用語は、外科用器具の外科エンドエフェクタにより近く、かつ当該操作者又は他の操作者からより離れた素子の位置を指す。
【0012】
I.例示的な超音波外科システムの概要
図1は、例示的な外科システム(10)の構成要素を図形的ブロック形態で示す。示されるように、システム(10)は、超音波発生器(12)及び超音波外科用器具(20)を含む。以下で更に詳細に記載するように、器具(20)は、超音波振動エネルギーを使用して、実質的に同時に、組織を切開しかつ組織(例えば、血管など)を封止又は接合するように動作可能である。発生器(12)及び器具(20)は、ケーブル(14)を介して互いに連結されている。ケーブル(14)は、複数のワイヤを含んでもよく、発生器(12)から器具(20)への一方向の電気的通信、及び/又は発生器(12)と器具(20)との間の双方向の電気的通信を提供することができる。システム(10)のいくつかのバージョンでは、発生器(12)を器具(20)内に組み込むことができ、そのため、ケーブル(14)は、単に省略されてよい。
【0013】
ほんの一例として、発生器(12)は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により販売されるGEN04又はGEN11を含んでもよい。更に又はあるいは、発生器(12)は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、2011年4月14日に公開された、「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」という名称の米国特許公開第2011/0087212号の教示のうちの少なくとも一部に従って構築することができる。あるいは、任意のその他の好適な発生器(12)が使用されてもよい。以下で更に詳細に記載するように、発生器(12)は、電力を器具(20)に供給して超音波外科手術を行うように動作可能である。
【0014】
器具(20)は、ハンドルアセンブリ(22)を含み、ハンドルアセンブリ(22)は、外科処置中に操作者の片手(又は両手)に把持されて、操作者の片手(又は両手)により操作されるように構成されている。例えば、いくつかのバージョンでは、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者により鉛筆のように把持されてもよい。いくつかの他のバージョンでは、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者によりハサミのように把持され得るハサミ把持部を含んでもよい。いくつかの他のバージョンでは、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者によりピストルのように把持され得るピストルグリップを含んでもよい。当然のことながら、ハンドルアセンブリ(22)は、任意のその他の好適な様式で把持されるように構成されてもよい。更に、器具(20)のいくつかのバージョンでは、ハンドルアセンブリ(22)の代わりに、器具を(例えば、遠隔制御などを介して)動作させるように構成されたロボット外科システムに連結された本体を用いてもよい。本実施例では、ブレード(24)は、ハンドルアセンブリ(22)から遠位に延びている。ハンドルアセンブリ(22)は、超音波トランスデューサ(26)及び超音波導波管(28)を含んでおり、超音波導波管(28)は、超音波トランスデューサ(26)をブレード(24)と連結させている。超音波トランスデューサ(26)は、ケーブル(14)を介して発生器(12)から電力を受け取る。超音波トランスデューサ(26)は、その圧電特性により、そのような電力を超音波振動エネルギーへと変換するように動作可能である。
【0015】
超音波導波管(28)は、可撓性、半可撓性、剛性であってもよいし、又は任意のその他の好適な性質を有してもよい。上記のように、超音波トランスデューサ(26)は、超音波導波管(28)を介してブレード(24)と一体的に連結されている。特に、超音波トランスデューサ(26)が超音波周波数で振動するように起動している場合、そのような振動が超音波導波管(28)を介してブレード(24)へと伝達されて、ブレード(24)もまた超音波周波数で振動する。ブレード(24)が起動状態である(即ち、超音波的に振動している)場合、ブレード(24)は、組織を効果的に切断し、また組織を封止するように動作可能である。したがって、超音波トランスデューサ(26)、超音波導波管(28)、及びブレード(24)は、発生器(12)により電力供給された際に、外科処置を行うための超音波エネルギーを供給する音響アセンブリを共に形成する。ハンドルアセンブリ(22)は、トランスデューサ(26)、超音波導波管(28)、及びブレード(24)により形成される音響アセンブリの振動から操作者を実質的に隔離するように構成されている。
【0016】
いくつかのバージョンにおいて、超音波導波管(28)は、超音波導波管(28)を介してブレード(24)に伝達される機械的振動を増幅してもよい。超音波導波管(28)は、超音波導波管(28)に沿った長手方向振動の増大を制御するための機構、及び/又は超音波導波管(28)をシステム(10)の共振周波数と同調させるための機構を更に有してもよい。例えば、超音波導波管(28)は、実質的に均一な断面などの任意の好適な断面寸法/構成を有してもよく、様々な部分において先細になっていてもよく、その全長に沿って先細になっていてもよく、又は任意のその他の好適な構成を有してもよい。超音波導波管(28)は、例えば、システムの波長の1/2の整数倍に実質的に等しい長さ(nλ/2)を有してもよい。超音波導波管(28)及びブレード(24)は、チタン合金(例えば、Ti−6Al−4V)、アルミニウム合金、サファイア、ステンレス鋼、若しくは任意のその他の音響的に適合する材料又は材料の組み合わせなどの、超音波エネルギーを効率的に伝播する材料又は材料の組み合わせから構成される中実コアシャフトから製造することができる。
【0017】
当業者であれば、物理学上の問題として、ブレード(24)の遠位端部は、導波管(28)を介して伝達される共振超音波振動と関連付けられたアンチノード(すなわち音響アンチノード)に対応する位置に配置されることを理解するであろう。トランスデューサ(26)が通電されると、ブレード(24)の遠位端部は、例えば55.5kHzの所定の振動周波数f
oで、例えばピーク間で約10〜500マイクロメートル、場合によっては、約20〜約200マイクロメートルの範囲で長手方向に移動するように構成されている。本実施例のトランスデューサ(26)が起動しているとき、これらの機械的な振動は、ブレード(24)に到達するように導波管(28)を介して伝達され、それにより共振超音波周波数でブレード(24)の振動をもたらす。このため、ブレード(24)の超音波振動が、組織の切断及び隣接する組織細胞内のタンパク質の変性を同時に行い、それにより、比較的少ない熱拡散で凝固効果をもたらすことができる。いくつかのバージョンでは、更に組織を焼灼するために、電流もブレード(24)を介して提供されてよい。
【0018】
ほんの一例として、超音波導波管(28)及びブレード(24)は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により、製品コードSNGHK及びSNGCBとして販売されている構成要素を含んでもよい。ほんの更なる例として、超音波導波管(28)及び/又はブレード(24)は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,423,082号、名称「Ultrasonic Surgical Blade with Improved Cutting and Coagulation Features」(2002年7月23日発行)の教示に従って構成され得、また動作可能であり得る。別のあくまで例示的な例として、超音波導波管(28)及び/又はブレード(24)は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第5,324,299号、名称「Ultrasonic Scalpel Blade and Methods of Application」(1994年6月28日発行)の教示に従って構成され得、また動作可能であり得る。超音波導波管(28)及びブレード(24)の他の好適な特性及び形態は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0019】
本実施例のハンドルアセンブリ(22)は、制御選別器(30)及び起動スイッチ(32)も含んでおり、それらはそれぞれ、回路基板(34)と通信している。ほんの一例として、回路基板(34)は、従来のプリント回路基板、フレックス回路、リジッドフレックス回路を含んでよく、又は任意のその他の好適な構造を有してもよい。制御選別器(30)及び起動スイッチ(32)は、1つ以上のワイヤ、回路基板若しくはフレックス回路に形成された配線を介して、及び/又は任意のその他の好適な方法で、回路基板(34)と通信していてもよい。回路基板(34)は、ケーブル(14)と連結しており、これは次いで発生器(12)内の制御回路(16)と連結している。起動スイッチ(32)は、超音波トランスデューサ(26)への電源を選択的に起動するように動作可能である。特に、スイッチ(32)が起動すると、このような起動は、ケーブル(14)を介して適切な電力を超音波トランスデューサ(26)へと伝達する。ほんの一例として、起動スイッチ(32)は、本明細書で引用される様々な参考文献の教示のうちのいずれかに従って構成されてもよい。起動スイッチ(32)がとり得る他の様々な形態は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0020】
本実施例では、外科システム(10)は、少なくとも2つの異なるレベル又は種類の超音波エネルギー(例えば、異なる周波数及び/又は振幅など)をブレード(24)において供給するように動作可能である。そのために、制御選別器(30)は、操作者が所望のレベル/振幅の超音波エネルギーを選択することができるように、動作可能である。ほんの一例として、制御選別器(30)は、本明細書で引用される様々な参考文献の教示のうちのいずれかに従って構成されてよい。制御選別器(30)がとり得る他の様々な形態は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。いくつかのバージョンでは、操作者が制御選別器(30)によって選択を行った場合、操作者の選択は、ケーブル(14)を介して発生器(12)の制御回路(16)に戻して伝達され、これに従って、次回操作者が起動スイッチ(32)を作動させたときに、制御回路(16)が発生器(12)から伝達される電力を調節する。
【0021】
ブレード(24)において供給される超音波エネルギーのレベル/振幅は、発生器(12)からケーブル(14)を介して器具(20)に伝達される電力の特性の関数であり得ることを理解されたい。したがって、発生器(12)の制御回路(16)は、制御選別器(30)を通じて選択された超音波エネルギーのレベル/振幅又は種類に関連した特性を有する電力を(ケーブル(14)を介して)供給することができる。したがって、発生器(12)は、制御選別器(30)を介して操作者により行われる選択に基づいて、異なる種類又は程度の電力を超音波トランスデューサ(26)へと伝達するように、動作可能であってよい。特に、またほんの一例として、発生器(12)は、印加される信号の電圧及び/又は電流を増大させて、音響アセンブリの長手方向振幅を増大させることができる。単に例示的な例として、発生器(12)は、それぞれ約45マイクロメートル及び約90マイクロメートルの、ブレード(24)の振動共鳴振幅に対応し得る「レベル1」と「レベル5」との間の選択可能性を提供することができる。制御回路(16)を構成し得る様々な方法は、本明細書の教示を考慮することにより、当業者に明らかとなるであろう。制御選別器(30)及び起動スイッチ(32)の代わりに、2つ以上の起動スイッチ(32)を使用してもよいことも理解されたい。いくつかのそのようなバージョンでは、ある1つの起動スイッチ(32)は、ある電力レベル/種類でブレード(24)を起動させるように動作可能である一方で、別の起動スイッチ(32)は、別の電力レベル/種類などでブレード(24)を起動させるように動作可能である。
【0022】
いくつかの代替的なバージョンでは、制御回路(16)は、ハンドルアセンブリ(22)内に配置されている。例えば、いくつかのそのようバージョンでは、発生器(12)は、1種類の電力のみ(例えば、利用可能な1種類の電圧及び/又は電流のみ)をハンドルアセンブリ(22)に伝達し、ハンドルアセンブリ(22)内の制御回路(16)は、電力が超音波トランスデューサ(26)に達する前に、制御選別器(30)を介して操作者が行った選択に従って、電力(例えば、電力の電圧)を変更するように動作可能である。更に、発生器(12)を、外科システム(10)のすべての他の構成要素と一緒に、ハンドルアセンブリ(22)内に組み込んでもよい。例えば、1つ以上の電池(図示せず)又はその他の携帯型電力源を、ハンドルアセンブリ(22)内に設けてもよい。
図1に示される構成要素が再配置される、又は他の方法で構成若しくは改変されてもよい更なる他の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0023】
II.例示的な超音波外科用器具の概要
以下の考察は、器具(20)の様々な例示的な構成要素及び構成に関するものである。以下に記載される器具(20)の様々な実施例を、上述の外科システム(10)に容易に組み込むことができることを理解されたい。また、前述した器具(20)の様々な構成要素及び操作性が、後述する器具(110)の例示的なバージョン内に容易に組み込まれ得ることも理解されたい。上記及び下記の教示が組み合わされ得る様々な好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。また、以下の教示が、本明細書で引用される参考文献の様々な教示と容易に組み合わされ得ることも理解されたい。
【0024】
図2は、例示的な超音波外科用器具(110)を示す。器具(110)の少なくとも一部は、米国特許第5,322,055号、同第5,873,873号、同第5,980,510号、同第6,325,811号、同第6,773,444号、同第6,783,524号、同第8,461,744号、同第2009/0105750号、同第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2010/0069940号、同第2012/0112687号、同第2012/0116265号、同第2014/0005701号、同第2014/0114334号、米国特許出願第14/028,717号、及び/又は同第61/410,603号の教示の少なくとも一部に従って構築され、動作可能であり得る。前述の特許、特許公開、及び特許出願のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。それらに記載され、以下でより詳細に記載されるように、器具(110)は、実質的に同時に、組織を切断し、かつ組織を封止又は接合するように動作可能である。
【0025】
本実施例の器具(110)は、ハンドルアセンブリ(120)、シャフトアセンブリ(130)、及びエンドエフェクタ(140)を含む。ハンドルアセンブリ(120)は、ピストルグリップ(124)及び一対のボタン(126)を含む、本体(122)を備える。ハンドルアセンブリ(120)はまた、ピストルグリップ(124)へと向かうように、またそれから離れるように枢動可能なトリガ(128)も含む。しかしながら、はさみグリップ構成が挙げられるがこれに限定されない、様々な他の好適な構成が使用され得ることを理解されたい。エンドエフェクタ(140)は、超音波ブレード(160)及び枢動クランプアーム(144)を含む。超音波ブレード(160)は、上述の超音波ブレード(24)と同様に構成され、かつ動作可能であり得る。
【0026】
クランプアーム(144)は、シャフトアセンブリ(130)を形成する内管(
図2には図示せず)及び外管(132)と枢動可能に連結されている。かかる内管及び外管の構成は、本明細書に引用される様々な参考文献の教示に従って提供され得る。クランプアーム(144)は、トリガ(128)と更に連結されている。トリガ(128)は、シャフトアセンブリ(130)の他方の管が静止したままである間に、シャフトアセンブリ(130)の管のうちの一方を長手方向に枢動するように動作可能である。シャフトアセンブリ(130)の管間のこの相対的な長手方向の運動は、クランプアーム(144)の枢動運動をもたらす。したがって、クランプアーム(144)は、ピストルグリップ(124)に向かうトリガ(128)の枢動に応答して、超音波ブレード(160)に向かって枢動可能であり、また、クランプアーム(144)は、ピストルグリップ(124)から離れるトリガ(128)の枢動に応答して、超音波ブレード(160)から離れるように枢動可能である。それにより、クランプアーム(144)は、超音波ブレード(160)と協働して組織を把持及び解放するように動作可能であり、クランプアーム(144)は、組織を超音波ブレード(160)に対して圧縮して、それによって超音波ブレード(160)から組織への超音波エネルギーの伝達を向上させるように更に動作可能である。本明細書の教示を考慮すれば、クランプアーム(144)をトリガ(128)と連結させ得る様々な好適な方法が当業者に明らかとなるであろう。いくつかのバージョンでは、クランプアーム(144)及び/又はトリガ(128)を
図2に示す開放位置に付勢するために、1つ以上の弾性部材が使用される。
【0027】
超音波トランスデューサアセンブリ(112)は、ハンドルアセンブリ(120)の本体(122)から近位に延びる。トランスデューサアセンブリ(112)は、上述のトランスデューサ(26)と同様に構成され、動作可能であり得る。トランスデューサアセンブリ(112)は、ケーブル(114)を介して発生器(116)に連結されている。トランスデューサアセンブリ(112)は、発生器(116)から電力を受信し、圧電原理によってその電力を超音波振動に変換することを理解されたい。発生器(116)は、上述の発生器(12)と同様に構成され、動作可能であり得る。したがって、発生器(116)は、電源、及びトランスデューサアセンブリ(112)による超音波振動の生成に特に適した電力プロフィールをトランスデューサアセンブリ(112)に提供するように構成されている制御モジュールを含み得る。更に、発生器(116)の機能の少なくとも一部をハンドルアセンブリ(120)に組み込むことができ、また、ハンドルアセンブリ(120)は更に電池又はその他の搭載された電源を含むことでケーブル(114)を省略することができるということも理解されたい。発生器(116)がとり得る更にその他の好適な形態、並びに発生器(116)が提供し得る様々な特徴及び動作性は、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。
【0028】
図2に示すように、一例として、ボタン(126)のうちの一方は、「封止」モードに関連付けることができ、それにより、ボタン(126)のうちの特定の1つのボタンの作動は、組織がクランプアーム(144)とブレード(160)との間にクランプされているときに、組織の封止のみを行い、組織の切断は行わない。具体的には、ボタン(126)のうちの最初のボタンの起動は、比較的低い振幅での超音波ブレード(160)の振動を引き起こすことができる。同様に、更なる実施例として、ボタン(126)のうちの他方は、「切断及び封止」モードに関連付けることができ、それにより、ボタン(126)のうちの特定の1つのボタンの作動は、組織がクランプアーム(144)とブレード(160)との間にクランプされているときに、組織を封止及び切断することができる。具体的には、ボタン(126)のうちの第2のボタンの起動は、比較的高い振幅での超音波ブレード(160)の振動を引き起こすことができる。ボタン(126)に関連付けられ得る他の好適な動作モードは、本明細書の教示を鑑みると当業者には明らかになるであろう。
【0029】
III.例示的な代替の超音波外科用器具
すべての外科用器具構成要素が同じ速度で摩耗するわけではない。例えば、例示的な外科用器具(110)を参照すると、超音波ブレード(160)は、外科用器具(110)の他の構成要素よりも速く摩耗し早く使用できなくなり得る。シャフトアセンブリ(130)は、エンドエフェクタ(140)を構成する構成要素よりも長い有効寿命を有することができ、トランスデューサアセンブリ(112)は、更に長い有効寿命を有することができる。構成要素がそれらの有効寿命を超えて使用されないことを確実にするために、外科用器具の構成要素の全部又は一群は、単回使用又は限られた使用回数の後に廃棄するように設計することができる。例えば、エンドエフェクタ(140)を有するシャフトアセンブリ(130)はユニットとして本体(120)から取り外すことができ、その結果、超音波ブレード(160)が有効寿命に達したら、シャフトアセンブリ(130)が残存する有効寿命を有していても、ユニット全体を交換することができる。
【0030】
超音波ブレード(160)は、超音波ブレード(160)の構造的構成に基づいて異なる動作特性を提供し得ることも理解されるべきである。言い換えると、1つの特定の構造的構成を有する超音波ブレード(160)は、異なる構造的構成を有する超音波ブレード(160)によって提供される動作特性と比較して、非常に異なる動作特性を提供することができる。当面の特定の作業に最も適した選択された動作特性のセットを提供するために、エンドユーザが異なる構造的構成を有する様々な超音波ブレード(160)から選択することを可能にすることが望ましい場合がある。超音波ブレード(160)のそのようなモジュール性及び選択性を提供する一方で、そのようなモジュール式超音波ブレード(160)が、それらの意図される動作寿命を超えて使用されないことを更に確実にすることが望ましい場合がある。
【0031】
本実施例では、超音波ブレードを備えるなど、他の構成要素よりも短い有効寿命を有するエンドエフェクタは、より長い有効寿命を有する外科用器具の構成要素に解除可能に連結可能であると考えられる。清潔ではない可能性のある、使用寿命を超えている可能性のある、又は損傷を受けている可能性のある、そのようなエンドエフェクタの有効寿命を超えた使用を防止するために、外科用システムは、特定のエンドエフェクタに関連付けられたデータに基づいて、そのエンドエフェクタを使用し得るかどうかを判定することができる。
【0032】
A.不揮発性電子データ記憶装置を備えた例示的な外科用器具
図3は、
図1のシステムに組み込むことができる代替の例示的な外科用器具(200)の一部分を示す。外科用器具(200)は、本体(202)と、シャフトアセンブリ(204)と、クランプアーム(206)と、遠位音響部分(208)と、を備える。クランプアーム(206)は、シャフトアセンブリ(204)の遠位端部でシャフトアセンブリ(204)と枢動可能に連結され、シャフトアセンブリ(204)は、クランプアーム(206)の動作を生じさせるように(すなわち、クランプアーム(206)をシャフトアセンブリ(204)の長手方向軸に向けて及びそれから離れるように枢動させるように)適合される。遠位音響部分(208)は、シャフトアセンブリ(204)内の導波管(228)の近位部分と解除可能に連結可能であるが、遠位音響部分(208)は、
図3では連結解除されて示されている。導波管(228)の近位部分は、遠位音響部分(208)がそれに連結されたときに超音波振動を遠位音響部分(208)に伝達するように動作可能である。
【0033】
本実施例では、遠位音響部分(208)は、超音波ブレード(207)及び遠位導波管部分(209)を備える。この構成では、遠位音響部分(208)は、動作時に超音波周波数で振動する。この代替の例示的な外科用器具は、そのような超音波器具構成に限定されないことを理解されたい。言い換えると、本明細書の教示は、外科用ステープラ、RF電気外科用器具、及び様々なその他の種類の器具を含むがこれらに限定されない非超音波外科用器具に容易に適用され得る。本明細書の教示を様々な非超音波外科用器具に適用することができる様々な適切な方法は、当業者には明らかとなるであろう。
【0034】
更に
図4を参照すると、システムは、遠位音響部分(208)に関連付けられたデータ記憶構成要素(後述)に記憶された遠位音響部分(208)に関連するデータを読み取るように適合されたリーダ(210)を含むことができる。リーダ(210)は、その中に配置されることによるなど、本体(202)によって、その中に配置されることなどによって担持され得る。本体(202)は、データ記憶構成要素が配置され得る遠位音響部分(208)の近位部分を受容するように、また遠位音響部分(208)に関するデータを読み取ることができるように遠位音響部分(208)のそのような近位部分をリーダ(210)と近位になるように案内するように適合された開口部212を含む。
【0035】
本実施例の本体(202)は、データ記憶構成要素が読み取られたという指示及び遠位音響部分(208)が使用され得るかどうかの指示を提供することができる、光などのインジケータ(214)も含む。リーダ(210)は、本体(202)から離れた場所を含む任意の適切な場所に配置することができる。例として、インジケータ(214)は、リーダ(210)が遠位音響部分(208)を使用することができないと判定したときに第1の色(例えば、赤)を、リーダ(210)が遠位音響部分(208)を使用できると判断したときに第2の色(例えば、緑色)を発するように構成された1つ以上のLEDライトを備えることができる。インジケータ(214)は、遠位音響部分(208)のブレード(207)の種類及び/又はその他の情報を示す他の形態の視覚的フィードバック(例えば、フラッシュのパターンなど)を提供するように動作可能であることもできる。インジケータ(214)がとり得る様々な適切な形態、及びインジケータ(214)が提供し得る様々な代替の動作性は、本明細書の教示を鑑みて当業者には明らかとなるであろう。いくつかの変形では、インジケータ(214)は遠隔で(例えば、発生器(116)上のディスプレイを介して)提供される。いくつかの他の変形では、インジケータ(214)は完全に省略されている。したがって、インジケータ(214)は単に任意であることを理解されたい。
【0036】
図5は、遠位音響部分(208)を担持し得るカートリッジ(216)を示す。カートリッジ(216)は、遠位音響部分(208)のブレード(207)を受容して囲み、遠位音響部分(208)の遠位導波管部分(209)を露出させたままにし、したがって、シャフトアセンブリ(204)の導波管(228)の近位部分と連結され得る。遠位導波管部分(209)の近位部分(218)は、導波管(228)の近位部分と協働するように適合された取り付け部分(220)を含み、それによって、遠位音響部分(208)をそれに解除可能に連結することができる。取り付け部分(220)は、ねじ式などの任意の適切な構成であることができる。
【0037】
データ記憶構成要素(222)は遠位音響部分(208)と関連付けられている。
図5では、データ記憶構成要素(222)は、近位部分(218)の近位端部に配置され、接着剤などの任意の適切な手段を使用して取り付けることができる。データ記憶構成要素(222)は、遠位音響部分(208)上の任意の適切な場所、又はそのための包装若しくはカートリッジ(216)などの遠位音響部分(208)に関連付けられた任意の適切なアイテム上に配置することができる。データ記憶構成要素(222)は使用データを含む。使用データは、使用回数、使用総時間、など、遠位音響部分(208)の使用に課された制限に関するデータを含む。使用データは、使用中に又は使用の結果として、データ記憶構成要素(222)に書き込まれ得るデータを含む。使用データは、例えばモデル番号、シリアル番号及び製造者などの、エンドエフェクタを識別する情報も含む。いくつかの変形において、データ記憶構成要素(222)は、遠位音響部分(208)に一意の識別子を単に提供する読み取り専用の構成要素である。いくつかのそのような変形では、システムのいくつかのその他の構成要素(例えば、リーダ(210)、使用制御モジュール(224)、発生器(116)、など)は、遠位音響部分(208)に割り当てられた一意の識別子に基づいて、遠位音響部分(208)に関連付けられた使用データを記憶する。
【0038】
データ記憶構成要素(222)は、不揮発性電子メモリなどの、少なくとも遠位音響部分(208)の有効寿命を通してデータを維持する一意の識別子及び/又は使用データを記憶するための任意の適切な種類のものであることができる。いくつかのバージョンでは、データは、読み書きされた結果として、導波管(228)の近位部分との連結の結果として、使用の結果として、又は結果として、クリーニングなどの遠位音響部分(208)の使用後の処理の結果として、上書きされ、補足され、読み取り不能にされ、又は破壊される場合がある。データ記憶構成要素(222)は、書き込み可能であるように適合されることも可能であり、その場合、リーダ(210)と組み合わせるなど、データの読み取りに加えてデータを書き込むように適合されたライタを含むことができる。データ記憶構成要素(222)の種類の例には、EPROM、EEPROM、RFIDが含まれる。その他の好適な実施例は、当業者には本明細書の教示を考慮することで明らかとなろう。
【0039】
リーダ(210)によって読み取られる識別データ及び/又は使用データは、使用制御モジュール(224)に通信される。使用制御モジュール(224)は、
図4では本体(202)から分離されているとして示されているが、使用制御モジュール(224)は本体(202)内に配置され得ることを理解されたい。別の単なる例示的な例として、使用制御モジュール(224)を発生器(116)に組み込まれていてもよい。いくつかのそのようなバージョンでは、従来の発生器(116)のハードウェアは、ソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して構成されて、以下に記載されるように使用制御モジュール(224)の操作性を提供することができる。使用データがリーダ(210)によって読み取られる方法は、データ記憶構成要素(222)の種類に依存する。EPROM及びEEPROMなどのいくつかの種類において、通信は直接接触電気接続を介して行われ得、それは通信に十分長くても一瞬であり得る。RFIDチップなどの他の種類においては、通信は無線周波数によって起こり得る。RFIDチップの一例はHitachi Mu RFIDチップである。リーダ(210)と使用制御モジュール(224)との間の通信は、任意の適切な有線又は無線の通信形態を含む、任意の適切な手段によることができる。
【0040】
使用制御モジュール(224)は、使用データが1つ以上の使用パラメータを満たすかどうかを判定し、使用データが1つ以上の使用パラメータを満たすと判定された場合に遠位音響部分(208)の動作を可能にするように適合されている。使用パラメータは、遠位音響部分(208)が操作され得る条件を含む。例えば、使用パラメータは、遠位音響部分(208)が特定の外科用器具と互換性があることなど、遠位音響部分(208)の認証を必要とし得る。使用パラメータは、遠位音響部分(208)の以前の使用が使用限度を超えないことを要求し得る。使用パラメータは、データ記憶構成要素(222)に記憶されることなど、任意の適切なアクセス可能な場所に記憶することができる。
【0041】
使用パラメータは、任意の適切な基準によって表現/定義され得る。1回の外科手術中の遠位音響部分(208)の使用は、1回の使用を構成すると見なすことができるが、1回の使用を構成するものは任意の適切な基準に基づいて判定することができる。使用が開始及び終了したと見なされる時期も、適切な基準に基づいて判定することができる。遠位音響部分(208)が実際に操作される時間量が監視される場合など、使用は時間ベースであり得る。使用制御モジュール(224)は、遠位音響部分(208)が実際に操作された時間量を監視するように適合され得る。
【0042】
使用パラメータに使用される基準に関係なく、複数の使用時間又は時間ベースの使用を許可するには、使用データを追跡又は監視する必要がある。これを行い、遠位音響部分(208)の使用に対する制御を維持する方法の一例は、データ記憶構成要素(222)が書き込み可能であることである。使用回数に基づく使用パラメータに対しては、データ記憶構成要素(222)が読み取られるたびに、使用回数を1だけ増やすことができ、又は残りの使用回数を1だけ減らすことができる。この例の変形では、データ記憶構成要素(222)は複数のライトワンスメモリ位置を含むことができ、各使用はすべてが書き込まれるまでライトワンスメモリ位置のうちの1つが使用されることをもたらす。別の例は、データ記憶構成要素(222)をWORM RFIDなどのライトワンスリードメニーとして構成することである。遠位音響部分(208)が何回使用され得るかを示す一意のコードを、データ記憶構成要素(222)に書き込むことができる。特定の遠位音響部分(208)の使用は、コードを書いたシステムに限定され、それは各使用の前提条件としてその一意のコードを読んだ回数を追跡することができる。使用データは、データ記憶構成要素(222)に書き込まれることに加えて、又はその代わりに、使用制御モジュール(224)の記憶機能に書き込まれてもよいことも理解されたい。
【0043】
使用制御モジュール(224)は、使用制御モジュール(224)のすべての機能を実行する単一のモジュールを備えるか、又は各々が使用制御モジュール(224)の機能の一部を実行することができ、個別構成要素の一部であることができる、複数のモジュールを備えるなど、任意の適切な構成からなることができる。例えば、リーダ(210)は、リーダ(210)によって読み取られた使用データが1つ以上の使用パラメータを満たすかどうかを判定し、次いで、使用データが1つ以上の使用パラメータを満たすと判定された場合、その判定をエンドエフェクタの動作を可能にするように適合された制御回路に直接又は間接に通信するように、適合させることができる。
【0044】
データ記憶構成要素(222)が書き込み可能ではない場合は、関連付けられた遠位音響部分(208)が使用されたかどうか及びどれだけ使用されたかについての情報は、その使用を制限するためにはデータ記憶構成要素(222)において利用できない。そのような場合、データ記憶構成要素(222)上の使用データが読み取り可能であることは、遠位音響部分(208)が再使用されることを可能にする。上述のように、使用制御モジュール(224)は、特定のデータ記憶構成要素(222)に記憶された一意の識別子を捕捉し、以前に読み取られた識別子が読み取られたときに動作を可能にしないように適合され得るが、場合によっては、その遠位音響部分(208)が無制限の数の他のシステムで再使用されるのを妨げるものは何もない。
【0045】
そのような多重使用を防ぐために、外科用器具(200)は、遠位音響部分(208)が使用されていた場合、データ記憶構成要素(222)に記憶されたデータを読み取り不能にするように適合され得る。
図6に示すように、近位部分(218)の近位端部に配置されたデータ記憶構成要素(222)は、遠位音響部分(208)の近位端部を開口部(212)に挿入することによって、リーダ(210)に近接して配置される。例えば、データ記憶構成要素(222)がRFIDチップを備える場合、リーダ(210)は無線周波数によって使用データを受信する。リーダ(210)によって読み取られた識別データ及び/又は使用データは、使用制御モジュール(224)に通信され、識別データ及び/又は使用データが使用パラメータを満たす場合、遠位音響部分(208)の動作が可能にされる。そうであれば、インジケータ(214)が、遠位音響部分(208)の使用に進むための指示として照明され得る。
【0046】
次いで、遠位音響部分(208)は、開口部(212)から引き抜かれ、その後、
図7A〜
図7Cに示すように導波管(228)の近位部分に連結され得る。シャフトアセンブリ(204)はその中点を通る断面で示されている。シャフトアセンブリ(204)は、超音波器具のシャフトアセンブリとして示されており、これは、遠位音響部分(208)が解除可能に連結可能である例示的な構成要素としての導波管(228)の近位部分と共に示されている。導波管(228)の近位部分は、その遠位端部に、遠位音響部分(208)の取り付け部分(220)と協働するように適合された取り付け部分(230)を含む。取り付け部分(230)は、遠位方向に突起する素子(232)を含む。素子(232)は、本例では素子(232)がスパイクの形をしているようにピークを備えて構成されている。この構成は単なる例示的な例であることを理解されたい。素子(232)がとり得るその他の適切な形態は、本明細書の教示を鑑みて当業者には明らかとなるであろう。
【0047】
図7Bは、取り付け部分(220、232)にねじが切られている場合に必要とされるような、カートリッジ(216)の回転によるシャフトアセンブリ(204)の導波管(228)の近位部分への遠位音響部分(208)の連結を示す。遠位音響部分(208)が、導波管(228)の近位部分上に完全に着座され、過度にトルクをかけられないことを確実にするために、カートリッジ(216)は、カートリッジ(216)が遠位音響部分(208)に作用し得る力の量を制限するように適合された、トルクリミタなどの、力制限構造を用いて構成することができる。そのような制限されたトルクがとり得る様々な適切な形態は、本明細書の教示を鑑みて当業者には明らかとなるであろう。
【0048】
図7B及び
図8の詳細図に見られるように、遠位音響部分(208)が完全に着座されると、素子(232)のピークがデータ記憶構成要素(222)内に突出する。これらの特徴の寸法の積み重ねは、素子(232)がデータ記憶構成要素(222)と接触して、データ記憶構成要素(222)を恒久的に変形させ、それによってその上に記憶されたデータを読み取り不能にするようなものである。遠位音響部分(208)が完全に着座された後、カートリッジ(216)を取り外す。得られた構成を
図7Cに示す。
【0049】
あるいは、本体(202)は、リーダ(210)がデータ記憶構成要素(222)上のデータを読み取るのに続いて、遠位音響部分(208)の近位端部が開口部(212)から引き抜かれると、データ記憶構成要素(222)を読み取り不能にするように適合させることができる。これは、読み取るために読み取り可能なデータ記憶構成要素(222)を開口部(212)に挿入し(そしてそのデータを読み取り不能にする)、その後、以前に使用された異なる遠位音響部分(208)をその外科用器具に連結することによる利益を減少させる。更に別の単なる例示的な代替として、データ記憶構成要素(222)がカートリッジ(216)によって担持される場合、データ記憶構成要素(222)は、遠位音響部分(208)がカートリッジ(216)から取り外され、遠位音響部分(208)が導波管(228)の近位部分と連結されると、読み取り不能にされる場合がある。カートリッジ(216)及び遠位音響部分(208)が、カートリッジ(216)から遠位音響部分(208)を取り外したときに、遠位音響部分(208)の記憶構成要素を読み取り不能にするように構成され得る様々な適切な方法は、本明細書の教示を鑑みて当業者には明らかとなるであろう。
【0050】
B.光学コードを有する例示的外科用器具
上述のように、データ記憶構成要素(222)は、少なくとも遠位音響部分(208)の有効寿命を通して維持する識別データ及び/又は使用データを記憶するための、任意の適切な種類のものであり得る。
図9は、データを印(234)として記憶する遠位音響部分(208)に関連付けられたデータ記憶構成要素(222)の変形例を示す。印(234)は、レーザーエッチング又は印刷などの任意の適切な方法によって遠位音響部分(208)上に証言することができる。印(234)は、使用データを含むのに適した任意の形態であってよく、
図9にはドットコードとして示されている。あるいは、バーコード又はQRコードなどを含むがこれらに限定されない、任意の他の適切な形態の光学コードを使用することができる。ドットコードリーダ(236)は、データ記憶構成要素(222)のデータを読み取るように適合されている。ドットコードがスキャンされない場合、又はスキャンされたドットコードが以前に読み取られたドットコードと一致する場合、使用制御モジュール(224)は遠位音響部分(208)の動作を可能にしない。
【0051】
データ記憶構成要素(222)のドットコードは、遠位音響部分(208)が1回以上クリーニングされると読み取り不能になるように適合されて、許容される使用回数を超えた遠位音響部分(208)の再使用を防ぐことができる。遠位音響部分(208)が1つ以上のクリーニングプロセスを受けた後にドットコードを読み取り不能にすることができる様々な適切な方法は、本明細書の教示を鑑みて当業者には明らかとなるであろう。
【0052】
IV.器具構成要素の使用を追跡する例示的な方法
図10は、遠位音響部分(208)などの、医療デバイス構成要素の使用を判定する例示的な方法の工程のフローチャートを示す。工程(300)で、医療デバイス構成要素又はデータ記憶構成要素が検知される。次に、工程(302)で、データ記憶構成要素に記憶されたデータが読み出される。工程(302)で、データ記憶構成要素を認証することができる。
【0053】
次の工程、工程(304)で、医療デバイス構成要素について残っている使用量が存在するかどうかが判定される。存在しない場合、ユーザは、工程(306)で、医療デバイス構成要素の使用が許可されておらず、更なる工程がとられないことを警告される。
【0054】
工程(304)で医療デバイス構成要素の使用量が残っていると判定された場合、工程(308)で、そのデバイスの使用量データがデータ記憶構成要素に書き込まれる。あるいは、デバイスの使用量データを他の何らかの他の構成要素(例えば使用制御モジュール(224))に書き込むことができる。工程(310)で、タイマが開始されて、医療デバイス構成要素が使用された時間の長さを追跡し、及び/又は使用カウンタが開始されて、医療デバイス構成要素が使用された回数を追跡する。
【0055】
工程(310)に続いて、ユーザは、工程(312)で、医療デバイス構成要素を残りの器具と組み立てるか、又は連結するように命令される。医療デバイス構成要素の使用中に、その使用が工程(314)で感知される。工程(316)で、エンドエフェクタに関連する使用データが収集される。
【0056】
V.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得る、いずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではないと理解されたい。一切の棄権を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものにすぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると考えられている。また、いくつかの変形では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してよいことも考えられる。したがって、本発明者又は本発明者の利益の継承者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとして見なされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
【実施例】
【0057】
(実施例1)
(a)本体と、(b)本体から遠位に延びるシャフトアセンブリであって、支持部分を含む、シャフトアセンブリと、(c)エンドエフェクタ部分であって、シャフトアセンブリの支持部分と選択的に連結するように構成された、エンドエフェクタ部分と(d)エンドエフェクタ部分に関連付けられたデータ記憶構成要素であって、エンドエフェクタ部分に一意に関連付けられたデータを含む、データ記憶構成要素と、(e)データ記憶構成要素からデータを読み取るように適合されたリーダと、(f)データが少なくとも1つの使用パラメータを満たした場合、エンドエフェクタ部分の動作を可能にするように適合された使用制御器と、を備える、装置。
【0058】
(実施例2)
データ記憶構成要素は、エンドエフェクタ部分によって担持されている、実施例1に記載の装置。
【0059】
(実施例3)
データ記憶構成要素は、不揮発性電子メモリを備える、実施例1〜2のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0060】
(実施例4)
支持部分は、エンドエフェクタ部分が支持部分に連結された結果として、データ記憶構成要素に記憶されたデータを読み取り不能にするように適合されている、実施例1〜3のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0061】
(実施例5)
支持部分は、データ記憶構成要素を物理的に変形させるように適合されている、実施例4に記載の装置。
【0062】
(実施例6)
支持部分はスパイクを備え、スパイクはデータ記憶構成要素を物理的に変形させるように構成されている、実施例5に記載の装置。
【0063】
(実施例7)
支持部分は音響導波管を備え、エンドエフェクタ部分は、音響導波管から超音波振動を受けるように構成された音響アセンブリを備える、実施例1〜6のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0064】
(実施例8)
データリーダは本体によって担持されている、実施例1〜7のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0065】
(実施例9)
少なくとも1つの使用パラメータは、エンドエフェクタ部分が使用され得る最大回数を含む、実施例1〜8のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0066】
(実施例10)
エンドエフェクタ部分が使用され得る最大回数は1回である、実施例9に記載の装置。
【0067】
(実施例11)
データ記憶構成要素は印を含む、実施例1〜10のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0068】
(実施例12)
データは、データ記憶構成要素によって光学コードとして記憶されている、実施例1〜11のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0069】
(実施例13)
データは、エンドエフェクタ部分の残りの許可された使用を示すデータを含む、実施例1〜12のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0070】
(実施例14)
カートリッジを更に備え、カートリッジは、エンドエフェクタ部分の支持部分との連結の前に及び連結中にエンドエフェクタ部分を担持するように構成されている、実施例1〜13のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0071】
(実施例15)
データ記憶構成要素はカートリッジによって担持されている、実施例14に記載の装置。
【0072】
(実施例16)
カートリッジは、カートリッジが、エンドエフェクタ部分を支持部分に連結するために使用されている間、カートリッジによってエンドエフェクタ部分に及ぼされ得る力の大きさを制限するように適合されている、実施例14〜15のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0073】
(実施例17)
エンドエフェクタ部分は超音波ブレードを備える、実施例1〜16のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0074】
(実施例18)
エンドエフェクタ部分は遠位導波管部分を更に備える、実施例17に記載の装置。
【0075】
(実施例19)
(a)超音波エンドエフェクタ部分であって、(i)超音波ブレードと、(ii)遠位導波管部分と、を備える、超音波エンドエフェクタ部分と、(b)超音波エンドエフェクタ部分に関連付けられたデータ記憶構成要素であって、超音波エンドエフェクタ部分に一意に関連付けられたデータを含む、データ記憶構成要素と、(c)近位導波管部分を備えるシャフトアセンブリであって、遠位導波管部分は近位導波管部分と連結するように構成された、シャフトアセンブリと、(d)データ記憶構成要素のデータを読み取るように適合されたリーダと、(e)データ記憶構成要素のデータが少なくとも1つの使用パラメータを満たした場合、超音波ブレードの動作を可能にするように適合された使用制御器と、を備える、装置。
【0076】
(実施例20)
(a)超音波エンドエフェクタ部分であって、(i)超音波ブレードと、(ii)遠位導波管部分であって、近位端部を有し、近位端部は第1の取り付け部分を備える、遠位導波管部分と、を備える、超音波エンドエフェクタ部分と、(b)第1の取り付け部分によって担持されている不揮発性電子メモリデータ記憶構成要素であって、超音波エンドエフェクタ部分と一意に関連付けられたデータを含む、不揮発性電子メモリデータ記憶構成要素と、(c)近位導波管部分を備えるシャフトアセンブリであって、近位導波管部分は遠位端部を備え、遠位端部は第2の取り付け部分を備える、シャフトアセンブリと、を備え、第1の取り付け部分は第2の取り付け部分と連結するように構成され、第2の取り付け部分は、第1の取り付け部分が第2の取り付け部分と連結された後にデータを読み取ることができないように、不揮発性電子メモリを物理的に変形させるように適合されている、装置。
【0077】
VI.その他
本明細書に記載される器具のバージョンのいずれも、上述されるものに加えて、又はそれらの代わりに、様々なその他の特徴を含み得ると理解されたい。あくまで一例として、本明細書に記載される器具のいずれも、本明細書に参照により組み込まれる様々な参考文献のいずれかにおいて開示される様々な特徴のうちの1つ以上も含むことができる。本明細書の教示は、本明細書に引用されるその他の参考文献のいずれかに記載される器具のいずれにも容易に適用され得、そのため、本明細書の教示は、本明細書に引用される参考文献のいずれかの教示と多くの方法で容易に組み合わせることができることも理解されたい。本明細書の教示が組み込まれ得るその他の種類の器具が、当業者には明らかとなるであろう。
【0078】
本明細書で言及する値の任意の範囲はこのような範囲の上下限を含むと読み取られるべきであることも理解されたい。例えば、「約1.0インチ〜約1.5インチ」の範囲として表される範囲は、それらの上限と下限との間の値を含むことに加えて、約1.0インチ及び約1.5インチを含むように読み取られるべきである。
【0079】
本明細書に参照により組み込まれると言及されるいかなる特許、公報、又はその他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載されるその他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。したがって、及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれているいかなる矛盾する記載にも優先するものとする。本明細書に参照により組み込まれるものとするが現行の定義、見解、又は本明細書に記載されるその他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの一部は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込まれるものとする。
【0080】
上記のデバイスのバージョンは、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。あくまで一例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれ得る。同様に、本明細書の様々な教示は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,783,524号、名称「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」(2004年8月31日公開)の様々な教示と容易に組み合わされ得ることを、当業者であれば理解するであろう。
【0081】
上記のバージョンは、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよいし、又はそれらは複数回使用されるように設計されることもできる。バージョンは、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかのバージョンは分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部品若しくは部分を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定部分の洗浄及び/又は交換の際、デバイスのいくつかのバージョンは、再調整用の施設において、又は手術の直前に操作者によって、のいずれかで、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。そのような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本出願の範囲内にある。
【0082】
あくまで一例として、本明細書に記載されるバージョンは、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックなどの閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及びデバイスを、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスを、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知のその他の任意の技術を用いて、デバイスを滅菌してもよい。
【0083】
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかとなるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
【0084】
〔実施の態様〕
(1) (a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延びるシャフトアセンブリであって、支持部分を含む、シャフトアセンブリと、
(c)エンドエフェクタ部分であって、前記シャフトアセンブリの前記支持部分と選択的に連結するように構成された、エンドエフェクタ部分と、
(d)前記エンドエフェクタ部分に関連付けられたデータ記憶構成要素であって、前記エンドエフェクタ部分に一意に関連付けられたデータを含む、データ記憶構成要素と、
(e)前記データ記憶構成要素から前記データを読み取るように適合されたリーダと、
(f)前記データが少なくとも1つの使用パラメータを満たした場合、前記エンドエフェクタ部分の動作を可能にするように適合された使用制御器と、を備える、装置。
(2) 前記データ記憶構成要素は、前記エンドエフェクタ部分によって担持されている、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記データ記憶構成要素は、不揮発性電子メモリを備える、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記支持部分は、前記エンドエフェクタ部分が前記支持部分に連結された結果として、前記データ記憶構成要素に記憶された前記データを読み取り不能にするように適合されている、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記支持部分は、前記データ記憶構成要素を物理的に変形させるように適合されている、実施態様4に記載の装置。
【0085】
(6) 前記支持部分はスパイクを備え、前記スパイクは前記データ記憶構成要素を物理的に変形させるように構成されている、実施態様5に記載の装置。
(7) 前記支持部分は音響導波管を備え、前記エンドエフェクタ部分は、前記音響導波管から超音波振動を受けるように構成された音響アセンブリを備える、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記データリーダは前記本体によって担持されている、実施態様1に記載の装置。
(9) 前記少なくとも1つの使用パラメータは、前記エンドエフェクタ部分が使用され得る最大回数を含む、実施態様1に記載の装置。
(10) 前記エンドエフェクタ部分が使用され得る前記最大回数は1回である、実施態様9に記載の装置。
【0086】
(11) 前記データ記憶構成要素は印を含む、実施態様1に記載の装置。
(12) 前記データは、前記データ記憶構成要素によって光学コードとして記憶されている、実施態様1に記載の装置。
(13) 前記データは、前記エンドエフェクタ部分の残りの許可された使用を示すデータを含む、実施態様1に記載の装置。
(14) カートリッジを更に備え、前記カートリッジは、前記エンドエフェクタ部分の前記支持部分との連結の前に及び連結中に前記エンドエフェクタ部分を担持するように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(15) 前記データ記憶構成要素は前記カートリッジによって担持されている、実施態様14に記載の装置。
【0087】
(16) 前記カートリッジは、前記カートリッジが、前記エンドエフェクタ部分を前記支持部分に連結するために使用されている間、前記カートリッジによって前記エンドエフェクタ部分に及ぼされ得る力の大きさを制限するように適合されている、実施態様14に記載の装置。
(17) 前記エンドエフェクタ部分は超音波ブレードを備える、実施態様1に記載の装置。
(18) 前記エンドエフェクタ部分は遠位導波管部分を更に備える、実施態様17に記載の装置。
(19) (a)超音波エンドエフェクタ部分であって、
(i)超音波ブレードと、
(ii)遠位導波管部分と、を備える、超音波エンドエフェクタ部分と、
(b)前記超音波エンドエフェクタ部分に関連付けられたデータ記憶構成要素であって、前記超音波エンドエフェクタ部分に一意に関連付けられたデータを含む、データ記憶構成要素と、
(c)近位導波管部分を備えるシャフトアセンブリであって、前記遠位導波管部分は前記近位導波管部分と連結するように構成された、シャフトアセンブリと、
(d)前記データ記憶構成要素の前記データを読み取るように適合されたリーダと、
(e)前記データ記憶構成要素の前記データが少なくとも1つの使用パラメータを満たした場合、前記超音波ブレードの動作を可能にするように適合された使用制御器と、を備える、装置。
(20) (a)超音波エンドエフェクタ部分であって、
(i)超音波ブレードと、
(ii)遠位導波管部分であって、近位端部を有し、前記近位端部は第1の取り付け部分を備える、遠位導波管部分と、を備える、超音波エンドエフェクタ部分と、
(b)前記第1の取り付け部分によって担持されている不揮発性電子メモリデータ記憶構成要素であって、前記超音波エンドエフェクタ部分と一意に関連付けられたデータを含む、不揮発性電子メモリデータ記憶構成要素と、
(c)近位導波管部分を備えるシャフトアセンブリであって、前記近位導波管部分は遠位端部を備え、前記遠位端部は第2の取り付け部分を備える、シャフトアセンブリと、を備え、前記第1の取り付け部分は前記第2の取り付け部分と連結するように構成され、前記第2の取り付け部分は、前記第1の取り付け部分が前記第2の取り付け部分と連結された後に前記データを読み取ることができないように、前記不揮発性電子メモリを物理的に変形させるように適合されている、装置。