【課題を解決するための手段】
【0008】
フラップエンドヌクレアーゼ、増量剤、および有機緩衝液を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる、水溶液の組成物であって、水溶液は6mM以下の無機塩濃度を有し、組成物はグリセロールを実質的に含まない、組成物が開示される。
【0009】
好適には、水溶液は、分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。
【0010】
好適には、水溶液は、核酸に基づくアッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。
【0011】
好適には、フラップエンドヌクレアーゼはCleavase(登録商標)酵素である。
【0012】
好適には、組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼをさらに含む。
【0013】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、水溶液中約0.10U/μl〜約0.25U/μlの濃度で水溶液中に存在するポリメラーゼを含む。
【0014】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、0.11U/ul、0.12U/ul、0.14U/ul、0.146U/ul、0.1687U/ul、0.2U/ul、および0.022U/ulから選択される濃度で水溶液中に存在するポリメラーゼを含む。
【0015】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、ホットスタートポリメラーゼであるポリメラーゼを含む。
【0016】
好適には、ホットスタートポリメラーゼは、ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に遮断する抗体によって結合された組換えTaq DNAポリメラーゼである。
【0017】
好適には、ホットスタートポリメラーゼは、化学修飾された組換えTaq DNAポリメラーゼであり、化学修飾は、ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する。
【0018】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、好適には、約0.1U/ul〜約4.0U/ulの濃度で、水溶液中に存在する逆転写酵素を含む。
【0019】
好適には、逆転写酵素はAMV逆転写酵素である。
【0020】
好適には、逆転写酵素はMMLV逆転写酵素である。
【0021】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、インベーダープローブを含む。
【0022】
好適には、インベーダープローブの配列は、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である。
【0023】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、シグナル伝達プローブを含む。
【0024】
好適には、シグナル伝達プローブの配列は、標的核酸配列に部分的に相補的である。
【0025】
好適には、シグナル伝達プローブの配列は、フラップ領域を含む。
【0026】
好適には、フラップ領域は、インベーダープローブと少なくとも部分的に重複する。
【0027】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、FRETプローブを含む。
【0028】
好適には、FRETプローブの配列は、シグナル伝達プローブのフラップ領域に部分的に相補的である。
【0029】
好適には、FRETプローブは、それに共有結合した標識を含む。
【0030】
好適には、標識は蛍光分子である。
【0031】
好適には、標識はFRETプローブの5’末端に位置する。
【0032】
好適には、FRETプローブは、蛍光分子を消光できる近接範囲内で、該プローブに共有結合し、かつ蛍光分子からの蛍光を少なくとも部分的に消光することができる、消光分子を含む。
【0033】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、標的捕捉プローブを含む。
【0034】
好適には、標的捕捉プローブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的または非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する。
【0035】
好適には、標的捕捉プローブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する。
【0036】
好適には、標的捕捉プローブの非特異的標的ハイブリダイズ部分は、ランダムに配置されたKヌクレオチドまたはランダムに配置されたRヌクレオチドを含む(IUPAB−IUB曖昧性コード)。
【0037】
好適には、水溶液は、多重分子アッセイを行うための2つ以上のオリゴヌクレオチドを含む。
【0038】
好適には、増量剤はトレハロースである。
【0039】
好適には、増量剤は、約0.2M〜約0.5M、好適には約0.36Mの濃度で存在する。
【0040】
好適には、水溶液は、6mM以下の無機塩濃度を含む。好適には、水溶液は、約6mM〜約0.5mMの無機塩濃度を含む。
【0041】
好適には、無機塩は、約0.373μg/μl〜約0.029μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量で存在する。
【0042】
好適には、無機塩は塩化ナトリウムであり、好適には、塩化ナトリウムは、約0.35μg/ul〜約0.029μg/ul、好適には約0.32μg/ulの1マイクロリットル当たりの質量で存在する。
【0043】
好適には、無機塩は塩化カリウムであり、好適には、塩化カリウムは、約0.373ug/ulの塩化カリウム〜約0.019ug/ulの塩化カリウム、好適には約0.03ug/ulの1マイクロリットル当たりの質量で存在する。
【0044】
好適には、水溶液は、約0.135ug/ulのナトリウムイオン〜約0.006μg/μlのナトリウムイオン、好適には約0.127ug/ulを含む。
【0045】
好適には、水溶液は、約0.196ug/ulのカリウムイオン〜約0.010ug/ulのカリウムイオン、好適には約0.016ug/ulのカリウムイオンを含む。
【0046】
好適には、水溶液は、約0.355ug/ulの塩化物イオン〜約0.009ug/ulの塩化物イオン、好適には約0.337ug/ulを含む。
【0047】
好適には、水溶液は4mM以下の無機塩濃度を含む。
【0048】
好適には、水溶液は、約0.298μg/μl〜約0.234μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。
【0049】
好適には、水溶液は、約0.284μg/μl〜約0.071μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。
【0050】
好適には、水溶液は3mM以下の無機塩濃度を含む。
【0051】
好適には、水溶液は、約0.224μg/μl〜約0.175μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。
【0052】
好適には、水溶液は、約0.213μg/μl〜約0.053μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。
【0053】
好適には、水溶液は2mM以下の無機塩濃度を含む。
【0054】
好適には、水溶液は、約0.149μg/μl〜約0.117μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。
【0055】
好適には、水溶液は、約0.142μg/μl〜約0.036μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。
【0056】
好適には、水溶液は1mM以下の無機塩濃度を含む。
【0057】
好適には、水溶液は、約0.075μg/μl〜約0.058μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。
【0058】
好適には、水溶液は、約0.071μg/μl〜約0.018μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。
【0059】
好適には、水溶液は、500μM以下の無機塩濃度を含む。
【0060】
好適には、水溶液は、約0.037μg/μl〜約0.029μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。
【0061】
好適には、水溶液は、約0.036μg/μl〜約0.009μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。
【0062】
好適には、水溶液の無機塩濃度は、1mM未満の塩化ナトリウムである。
【0063】
好適には、水溶液は塩化ナトリウムを含まない。
【0064】
好適には、水溶液は1mM未満のマグネシウムイオンを含む。
【0065】
好適には、水溶液は0.1mM未満のマグネシウムイオンを含む。
【0066】
好適には、水溶液は、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む。
【0067】
好適には、dNTPは、水溶液中0.1mM〜0.5mM、好適には約0.28mM〜約0.46mMの濃度のdATPを含む。
【0068】
好適には、dATPは、水溶液中0.3mM〜0.4mM、例えば、0.375mMの濃度である。
【0069】
好適には、dNTPは、水溶液中0.1mM〜0.4mMの濃度のdGTPを含む。
【0070】
好適には、dGTPは、水溶液中0.3mM〜0.4mM、好適には0.29〜0.46mM、例えば0.375mMの濃度である。
【0071】
好適には、dNTPは、水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.29〜0.46mMの濃度のdCTPを含む。
【0072】
好適には、dCTPは、水溶液中0.3mM〜0.4mM、例えば、0.375mMの濃度である。
【0073】
好適には、dNTPは、水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.2〜0.37mM、例えば0.284mMの濃度のdTTPを含む。
【0074】
好適には、dNTPは、水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.125〜0.234mM、例えば0.182mMの濃度のdUTPを含む。
【0075】
好適には、フラップエンドヌクレアーゼは、約0.010μg/μl〜約0.050ug/ul、好適には約0.12ug/ul〜0.047ug/ulで水溶液中に存在する。
【0076】
好適には、フラップエンドヌクレアーゼは、約0.030μg/μl〜約0.04μg/μlで水溶液中に存在し、好適には、フラップエンドヌクレアーゼは、約0.030μg/μl〜約0.035μg/μlで水溶液中に存在する。
【0077】
好適には、有機緩衝液は、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液である。
【0078】
好適には、MOPS緩衝液は、水溶液中10〜20mMの濃度で、好適には、水溶液中12.5mM〜20mMの濃度で存在する。
【0079】
好適には、有機緩衝液は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である。
【0080】
好適には、トリス緩衝液は、水溶液中40mM〜60mMの濃度で、好適には、水溶液中50mMの濃度で存在する。
【0081】
好適には、組成物は球状タンパク質を含む。
【0082】
好適には、球状タンパク質はウシ血清アルブミン(BSA)である。
【0083】
好適には、ウシ血清アルブミン(BSA)は、非アセチル化BSA、好適には、超高純度非アセチル化BSAである。
【0084】
好適には、球状タンパク質は、0.40〜0.60μg/μl、好適には0.50μg/μlの量で存在する。
【0085】
好適には、組成物は、Cleavase(登録商標)酵素、トレハロース、MOPS緩衝液、dNTP、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0086】
好適には、組成物は、約0.030μg/μlで水溶液中に存在するCleavase(登録商標)酵素、約0.3Mの濃度で存在するトレハロース、約12.5mMの濃度のMOPS緩衝液、各々約0.3mMの濃度のdNTP(任意選択的に、dATP、dGTP、およびdCTPは約0.375mMであり、dTTPは約0.284mMであり、dUTPは約0.182mMである)、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0087】
好適には、組成物は、Cleavase(登録商標)酵素、トレハロース、トリス緩衝液、dNTP、ウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0088】
好適には、組成物は、約0.030μg/μlで水溶液中に存在するCleavase(登録商標)酵素、約0.3Mの濃度で存在するトレハロース、約50mMの濃度のトリス緩衝液、各々約0.3mMの濃度のdNTP(任意選択的に、dATP、dGTP、およびdCTPは約0.375mMであり、dTTPは約0.284mMであり、dUTPは約0.182mMである)、約0.5μg/μlのウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0089】
好適には、組成物は、Cleavase(登録商標)、トレハロース、MOPS緩衝液、dNTP、ウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0090】
好適には、組成物は、約0.035μg/μlで水溶液中に存在するCleavase(登録商標)、約0.36Mの濃度で存在するトレハロース、約15mMの濃度のMOPS緩衝液、各々約0.38mMの濃度のdNTP、約0.5μg/μlのウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0091】
好適には、組成物は、例えば0.1〜0.5μg/mlの濃度のα−シクロデキストリンを含む。
【0092】
本開示による組成物の乾燥形態もまた開示される。例として、24ulの本明細書に記載の水溶液を乾燥させて、約0.003g〜約0.004g、約0.0032g〜約0.0037g〜0.0033g、0.0034g、0.0035g、または0.0036gの範囲内の質量を有する乾燥組成物を提供する。単一のバルク水溶液のアリコートから作製された複数の乾燥組成物は、各乾燥組成物の質量に変動があることを理解されたい。例として、バルク水溶液の2つ以上の24ulアリコートをそれぞれ乾燥させて、約0.003g〜約0.004gの範囲内の質量を有する乾燥組成物を別々に提供する。したがって、複数の乾燥ペレットの各々の平均重量は、約0.003g〜約0.004g、約0.0032g〜約0.0037g、0.0033g、0.0034g、0.0035g、または0.0036gの範囲内である。水溶液中の成分の濃度を変更すると、乾燥組成物の質量が変化する。例えば、特定の反応に用いられる酵素活性を最適化するように酵素の濃度を変更すると、乾燥組成物の質量が変化し得る。同様に、使用される成分の種類の変更により、乾燥組成物の質量を変化させることができる。例えば、異なるフラップエンドヌクレアーゼを使用すると、所望の酵素活性レベルを提供するように濃度を変更する必要があり得る。様々な成分のうちの1つ以上の濃度および/または種類を変更することは、本開示の範囲内であると理解され、したがって、結果として生じる乾燥組成物の質量の変化は、同様に本開示の範囲内であると理解されたい。
【0093】
フラップエンドヌクレアーゼ、増量剤、および有機緩衝液を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる乾燥組成物も開示され、1つ以上の無機塩は、乾燥組成物の全質量の0.350%以下の質量で乾燥組成物中に存在し、乾燥組成物はグリセロールを実質的に含まない。
【0094】
乾燥組成物は、再構成後の核酸に基づくアッセイに有用である。驚くべきことに、乾燥組成物は、湿潤環境への長期曝露後にロバストな結果をもたらす。組成物の乾燥形態は、湿潤環境への曝露後の核酸に基づくアッセイにおいて有用であり、湿潤環境の絶対湿度レベルは、最大3時間の期間、好ましくは、90分〜180分の期間、好ましくは約90分間、好ましくは約180分間、空気1立方メートル当たり2.3グラムを超える水である。驚くべきことに、乾燥組成物は、予備乾燥した水溶液の長期インキュベーション時間後、ロバストな結果をもたらす。
【0095】
好適には、1つ以上の無機塩は、乾燥組成物の全質量の約0.311%〜約0.024%の質量で乾燥組成物中に存在する。
【0096】
好適には、1つ以上の無機塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、および塩化ナトリウムと塩化カリウムの両方からなる群から選択される。
【0097】
好適には、乾燥組成物は、分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。
【0098】
好適には、乾燥組成物は、核酸に基づくアッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。
【0099】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、プローブオリゴヌクレオチド、好適には少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドを含む。
【0100】
好適には、プローブオリゴヌクレオチド(複数可)は、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である。
【0101】
好適には、フラップエンドヌクレアーゼはCleavase(登録商標)酵素である。
【0102】
好適には、乾燥組成物は、フラップエンドヌクレアーゼによって認識され得る三次元構造を形成するように標的核酸にアニーリングすることができる少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドをさらに含む。
【0103】
好適には、乾燥組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼをさらに含む。
【0104】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、水溶液中約0.10U/μl〜約0.2U/μlの濃度で水溶液中に存在するポリメラーゼを含む。
【0105】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、約0.1U/ul〜約0.25U/ulから選択される濃度で水溶液中に存在するポリメラーゼを含む。
【0106】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、ホットスタートポリメラーゼであるポリメラーゼを含む。
【0107】
好適には、ホットスタートポリメラーゼは、ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に遮断する抗体によって結合された組換えTaq DNAポリメラーゼである。
【0108】
好適には、ホットスタートポリメラーゼは、化学修飾された組換えTaq DNAポリメラーゼであり、化学修飾は、ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する。
【0109】
好適には、少なくとも1つのポリメラーゼは、好適には、約0.1U/μl〜約0.6U/μlの濃度で、水溶液中に存在する逆転写酵素を含む。
【0110】
好適には、逆転写酵素はAMV逆転写酵素である。
【0111】
好適には、逆転写酵素はMMLV逆転写酵素である。
【0112】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、検出プローブを含む。
【0113】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、検出プローブを含む。
【0114】
好適には、検出プローブの配列は、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である。
【0115】
好適には、検出プローブは、それに共有結合した標識を含む。
【0116】
好適には、標識は、蛍光分子または化学発光分子である。
【0117】
好適には、標識は、検出プローブおよび内部消光分子の5’末端に位置する。
【0118】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、インベーダープローブを含む。
【0119】
好適には、インベーダープローブの配列は、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である。
【0120】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、シグナル伝達プローブを含む。
【0121】
好適には、シグナル伝達プローブの配列は、標的核酸配列に部分的に相補的である。
【0122】
好適には、シグナル伝達プローブの配列は、フラップ領域を含む。
【0123】
好適には、フラップ領域は、インベーダープローブと少なくとも部分的に重複する。
【0124】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、FRETプローブを含む。
【0125】
好適には、FRETプローブの配列は、シグナル伝達プローブのフラップ領域に部分的に相補的である。
【0126】
好適には、FRETプローブは、それに共有結合した標識を含む。
【0127】
好適には、標識は蛍光分子である。
【0128】
好適には、標識はFRETプローブの5’末端に位置する。好適には、FRETプローブは、蛍光分子を消光できる近接範囲内で、該プローブに共有結合し、かつ蛍光分子からの蛍光を少なくとも部分的に消光することができる、消光分子を含む。
【0129】
好適には、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、標的捕捉プローブを含む。
【0130】
好適には、標的捕捉プローブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的または非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する。
【0131】
好適には、標的捕捉プローブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する。
【0132】
好適には、標的捕捉プローブの非特異的標的ハイブリダイズ部分は、ランダムに配置されたKヌクレオチドまたはランダムに配置されたRヌクレオチドを含む。
【0133】
好適には、組成物は、多重分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含む。
【0134】
好適には、増量剤はトレハロースである。
【0135】
好適には、乾燥組成物は、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む。
【0136】
好適には、有機緩衝液は、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液である。
【0137】
好適には、有機緩衝液は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である。
【0138】
好適には、乾燥組成物は球状タンパク質を含む。
【0139】
好適には、球状タンパク質はウシ血清アルブミン(BSA)である。
【0140】
好適には、ウシ血清アルブミン(BSA)は、非アセチル化BSA、好適には、超高純度非アセチル化BSAである。
【0141】
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される混合物を形成する方法もまた開示され、該方法は、再構成溶液と本明細書に記載の乾燥組成物とを組み合わせることを含み、再構成溶液は、少なくとも1つの無機塩を含む。
【0142】
好適には、再構成溶液は、1mM未満の無機塩濃度を含む。
【0143】
好適には、再構成溶液は、マグネシウムイオンを含む。
【0144】
好適には、再構成溶液は、約5mM〜約15mM、好適には、9mM〜10mMまたは9〜12mM、任意選択的に11.25mMの濃度のMgCl
2を含む。
【0145】
好適には、再構成溶液は、約0.012%w/v〜約0.020%w/vの濃度のメチルパラベン、約0.006%w/v〜約0.010%w/vの濃度のプロピルパラベン、約0.20%v/v〜約0.30%v/vの濃度の無水エタノール、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0146】
好適には、再構成溶液中のメチルパラベンの濃度は0.016%w/vである。
【0147】
好適には、再構成溶液中のプロピルパラベンの濃度は0.008%w/vである。
【0148】
好適には、無水エタノールの濃度は、約0.26%v/vで再構成溶液中に存在する。
【0149】
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される乾燥組成物を調製するための方法もまた開示され、該方法は、(i)本開示の水溶液を凍結させ、それによって水溶液の凍結形態を形成するステップと、(ii)ステップ(i)からの凍結形態を凍結乾燥条件に曝露し、それによって乾燥組成物を形成するステップと、を含む。
【0150】
好適には、乾燥組成物は湿潤環境に曝露され、湿潤環境の絶対湿度レベルは、30℃で空気1立方メートル当たり2.3グラムを超える水である。
【0151】
好適には、乾燥組成物は、最大3時間まで湿潤環境に曝露される。
【0152】
好適には、この方法は、乾燥組成物を密封容器に保存するステップを含む。
【0153】
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される乾燥組成物を調製するための方法もまた開示され、該方法は、脱水、乾燥、凍結乾燥、および噴霧乾燥からなる群から選択される乾燥方法を用いて、本開示に記載の水溶液を乾燥させるステップと、それによって乾燥組成物を形成するステップと、を含む
【0154】
好適には、乾燥方法は凍結乾燥であり、乾燥組成物は凍結乾燥組成物である。
【0155】
好適には、この方法は、乾燥組成物を密封容器に保存するステップをさらに含む。
【0156】
核酸に基づくアッセイを行う際に使用されるキットもまた開示され、該キットは、本明細書に記載の乾燥組成物を含む第1の容器と、約3.8mM〜約14.4mM、好適には、約9.4mMまたは約11.25の濃度のMgCl
2を含む再構成溶液を含む第2の容器と、を含む。
【0157】
好適には、第1の容器は、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートである。
【0158】
好適には、1つ以上のウェルの各々は、0.311%以下のペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含む乾燥単一単位用量ペレットを含む。
【0159】
好適には、第1および第2の容器は、第2の容器から第1の容器への再構成溶液の自動移送に適合したデバイス内に組み込まれる。
【0160】
好適には、1つ以上のウェルの各々は、各ウェルに乾燥単一単位用量ペレットを形成するように乾燥させた水溶液の各マイクロリットルに対して約0.000125g〜約0.000667gの重量の乾燥単一単位用量ペレットを含む。
【0161】
好適には、1つ以上のウェルの各々は、約0.003g〜約0.004g、約0.0032g〜約0.0037g、0.0033g、0.0034g、0.0035g、または0.0036gの範囲内の重量を各々有する乾燥単一単位用量ペレットを含む。
【0162】
有機緩衝液、増量剤、塩化物イオン、およびキレート剤を含む水溶液を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる、透析組成物も開示される。
【0163】
好適には、増量剤はトレハロースである。
【0164】
好適には、増量剤は、約100mM〜300mM、好適には200mMの濃度で存在する。
【0165】
好適には、有機緩衝液は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である。
【0166】
好適には、トリス緩衝液は、水溶液中10mM〜30mMの濃度で、好適には、水溶液中20mMの濃度で存在する。好適には、pHは約8.0である。
【0167】
好適には、塩化物イオンはKClである。
【0168】
好適には、KClは、約40〜60mM、好適には50mMの濃度で存在する。
【0169】
好適には、キレート剤はEDTAである。
【0170】
好適には、EDTAは、0.05〜0.2mM、好適には0.1mMの濃度で水溶液中に存在する。
【0171】
好適には、組成物は、フラップエンドヌクレアーゼ、好適には、Cleavase(登録商標)酵素を含む。
【0172】
グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を調製するための方法もまた開示され、該方法は、(i)フラップエンドヌクレアーゼおよびグリセロールを含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる水溶液を提供することと、(ii)水溶液を本明細書に記載の透析組成物に透析することと、(iii)グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を取得することと、を含む。
【0173】
好適には、ステップ(i)の水溶液は、約0.0〜約0.5%(w/v)のグリセロール、好適には約0.35%(w/v)のグリセロール、より好適には0.2%(w/v)未満のグリセロールを含む。
【0174】
乾燥フラップエンドヌクレアーゼ含有組成物を調製するための本明細書に記載の乾燥組成物の使用もまた開示される。
【0175】
核酸に基づくアッセイを行うための再構成溶液と組み合わせた本明細書に記載の乾燥組成物の使用もまた開示される。
【0176】
グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を調製するための本明細書に記載の透析組成物の使用もまた開示される。
【0177】
定義
「約」という用語は、組成物の活性または安定性にいかなる有意な影響も及ぼさない組成物の成分の量におけるごくわずかな変動を示す。
【0178】
「増量剤」は、乾燥および保存中にタンパク質および他の試薬の沈殿のためのマトリックスを提供する。(Carpenter et al(2002)Rational design of stable lyophilized protein formulations.Kluwer Academic/Plenum,New York,pp.109−133)。増量剤は、生成物の「ケーキ」または他の構造を形成するために使用することができ、乾燥中にバイアルからタンパク質が失われるのを防ぎ、タンパク質の安定性を高める。
【0179】
「キレート剤」は、酵素活性に必要なMg
2+またはMn
2+等の二価イオンを隔離する薬剤である。
【0180】
「凍結乾燥」、「凍結乾燥された」、および「フリーズドライされた」という用語は、乾燥される材料が、最初に凍結され、次いで、真空環境において昇華によって氷または凍結溶媒が除去されるプロセスを指す。「凍結乾燥物」は、凍結乾燥された物質を指す。
【0181】
核酸ハイブリダイゼーションに関する「ストリンジェント」という用語(「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」または「ストリンジェントな条件」を含む)は、特定のオリゴヌクレオチドが試験試料中に存在する他の核酸よりも標的核酸とハイブリダイズできる条件を指す。これらの条件は、オリゴヌクレオチドのGC含量および長さ、ハイブリダイゼーション温度、ハイブリダイゼーション試薬または溶液の組成、および求められるハイブリダイゼーション特異性の程度を含む要因に応じて変化し得ることを理解されたい。プローブ、オリゴヌクレオチド、標的捕捉ヌクレオチド、遮断薬、および他のヌクレオチドに関する適切なハイブリダイゼーション条件は、当該技術分野において周知であり、配列組成に基づいて予測され得るか、または日常的な試験方法を用いることによって決定することができる(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989)、§§1.90−1.91、7.37−7.57、9.47−9.51および11.47−11.57、特に§§9.50−9.51、11.12−11.13、11.45−11.47および11.55−11.57)。
【0182】
「切断構造」という用語は、2つの核酸が各々第3の核酸上の単一の核酸塩基位置でハイブリダイズするように構成される核酸塩基を含む構成を形成するように、いくつかの核酸の相互作用によって形成される構造を指し、最初の2つの核酸の間にオーバーラップが形成され、結果として得られる非ハイブリダイズフラップ領域(例えば、切断構造)がフラップエンドヌクレアーゼによって切断可能である。切断構造は、二次構造に関係なく核酸分子を切断するホスホジエステラーゼ等の薬剤による非特異的切断のための基質である核酸分子とは対照的に、フラップエンドヌクレアーゼによる特異的切断のための基質である(すなわち、二重構造の形成は必要ではない)。切断構造に関する考察、およびフラップエンドヌクレアーゼ検出アッセイの他の態様については、米国特許第5,846,717号を参照されたい。
【0183】
「フラップエンドヌクレアーゼ」は、本明細書で使用される場合、核酸の別の鎖によって置換された鎖の一方に一本鎖5’オーバーハングまたはフラップを含む(すなわち、隣接する第1および第2のプローブが標的にハイブリダイズする重複ヌクレオチドが存在するように)二重鎖を有する核酸構造に対して、構造特異的5’エンドヌクレアーゼとして作用する核酸分解酵素のクラスを指す。フラップエンドヌクレアーゼはまた、「5’エンドヌクレアーゼ」、または略して「FEN」という頭文字で称され得る。FENは、一本鎖および二本鎖核酸の接合部でホスホジエステル結合の加水分解切断を触媒し、オーバーハングまたはフラップを放出する。FENは、Ceska and Savers(Trends Biochem.Sci.23:331−336,1998)およびLiu et al.(Annu.Rev.Biochem.73:589−615,2004)によって検討されている。
【0184】
「オーバーラップ領域」または「フラップ領域」は、標的にハイブリダイズし、第2のプローブオリゴヌクレオチド(例えば、インベーダープローブ)によって重複される第1のプローブオリゴヌクレオチド(例えば、シグナルプローブ)の単数または複数の塩基からなる。第2のプローブオリゴヌクレオチドの3’末端の塩基は、オーバーラップ領域の末端を決定し、標的にハイブリダイズしてもまたはしなくてもよい。
【0185】
切断に基づくアッセイに関する「第1のプローブオリゴヌクレオチド」は、標的核酸と相互作用して、第1のプローブオリゴヌクレオチド(例えば、インベーダープローブ)の上流の領域とハイブリダイズする「第2のプローブオリゴヌクレオチド」の存在下で切断構造を形成するオリゴヌクレオチド(例えば、シグナルプローブ)を指す。標的核酸にアニーリングされると、第1のプローブオリゴヌクレオチドおよび標的は切断構造を形成し、フラップエンドヌクレアーゼによる切断が第1のプローブオリゴヌクレオチド内で生じ得る。標的核酸に沿った第1のプローブオリゴヌクレオチドの上流の重複する第2のプローブオリゴヌクレオチドの存在下で、第1のプローブオリゴヌクレオチド内の切断部位は、最後の重複塩基の後に生じる(切断は、第1のプローブの標的ハイブリダイズ塩基を有する第2のプローブの少なくとも1つの重複塩基に依存する)。標的核酸内の標的配列にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ領域に加えて、第1のプローブオリゴヌクレオチドは、5’末端に非標的ハイブリダイズ領域(「フラップ領域」とも称される)を含む。第1および第2のプローブオリゴヌクレオチドが標的核酸にアニーリングされると、フラップエンドヌクレアーゼによる部位特異的切断が生じ、フラップ領域と、第一プローブオリゴヌクレオチドのオーバーラップ領域とを含む切断産物が生成される。
【0186】
切断に基づくアッセイに関する「第2のプローブオリゴヌクレオチド」は、標的核酸にアニーリングされると、下流の第1のプローブオリゴヌクレオチド内の標的ハイブリダイズ配列の5’末端と重複するその3’末端に配列を含むオリゴヌクレオチドを指す。典型的には、これらの領域は、相補的な標的核酸に沿った同じセグメントへのハイブリダイゼーションについて競合する。第2のプローブは、場合によっては、プライマーだけでなくインベーダープローブとしても使用することができる。第2のプローブオリゴヌクレオチドの3’末端ヌクレオチドは、標的核酸中のヌクレオチドと塩基対を形成してもまたはしなくてもよい。いくつかの変形例において、3’末端ヌクレオチドのみが、第1のプローブオリゴヌクレオチドの標的ハイブリダイズ配列の5’末端と重複する。切断された第2のプローブオリゴヌクレオチドは、二次反応に関与することができ、Cleavase(登録商標)酵素によって認識される重複構造の形成をもたらす蛍光共鳴エネルギー移動カセット(例えば、FRETプローブまたはFRETカセット)に対するプローブとして作用する。FRETカセットが切断されると、蛍光シグナルを生成するFRETカセットの消光剤からフルオロフォアが放出される。
【0187】
本明細書で使用される場合、「FRETカセット」という用語は、フルオロフォア部分と、フルオロフォアを消光する近傍の消光剤部分とを含むヘアピンオリゴヌクレオチドを指す。切断産物とFRETカセットとのハイブリダイゼーションにより、フラップエンドヌクレアーゼの二次基質が生成される。この基質が形成されると、5’フルオロフォア含有塩基がカセットから切断され、それによって蛍光シグナルが生成される。
【0188】
「増幅オリゴマー」は、テンプレート依存性複製を支持することができるプライマーまたはプロモータープライマーである。増幅オリゴマー対は、テンプレートの対向鎖のテンプレート依存性複製を支持するそのようなオリゴマーの対である。多重増幅は、複数の増幅オリゴマー対で同時に行われる増幅である。
【0189】
「検出プローブ」は、増幅産物または初期標的核酸にハイブリダイズして、増幅産物の存在または量を明らかにすることができるオリゴヌクレオチドである。そのような検出プローブは、しばしば、蛍光または他の検出可能なシグナルを生じる分子を組み込んでおり、その場合、それらは検出可能に標識されたプローブと称される。
【0190】
「プライマープローブセット」は、テンプレート核酸から増幅産物を生成するように構成されたプライマーと検出プローブとの組み合わせである。
【0191】
「再構成時間」は、乾燥製剤を溶液で再水和して、肉眼では粒子または濁りのない溶液をもたらすのに必要な時間である。
【0192】
「相対蛍光単位(RFU)」は、消光されていないフルオロフォアの尺度である。核酸ベースの増幅反応において、生成物の存在は、いくつかのサイクル時間(Ct)にRFUを測定することによって決定される。
【0193】
「Ct」は、リアルタイムPCRにおいて対数期に到達するのに必要であったサイクル数を指す。Ctは、試料中の分析物の量に逆相関する。
【0194】
「陽性」は、アッセイ反応結果に言及する場合、複数の試料を含む試験において指数閾値を超えた試料の割合を指す。例えば、複数の試料が12個の試料であり、閾値を超えた試料の数が6であると決定された場合、陽性は「50%」である。
【0195】
「単一単位用量」または「SUD」は、単一試料に対してアッセイを行うために使用される反応混合物の体積を指す。単一単位用量は、液体形態または乾燥形態であり得る。例として、単一単位用量は、単一容器内の単一試料の検出に有用な試薬を含む乾燥ペレットであり得る。
【0196】
「LOD」は、分析物の検出限界である。LOD+1は、ユーザーが検出したLOD+1対数である。換言すると、LOD+1はLODである分析物の数の10倍である。
【0197】
dTTPおよびdUTPを含むとして開示された組成物は、示された濃度でdTTPまたはdUTPまたは両方を含むことができる。同様に、組成物がdTTPまたはdUTPを含むとして開示される場合、その開示は、示された濃度でdTTPおよびdUTPの両方を含む組成物を代替的に含むと理解されるべきである。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
フラップエンドヌクレアーゼ、増量剤、および有機緩衝液を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる、水溶液の組成物であって、前記水溶液が5mM以下の無機塩濃度を有し、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、組成物。
(項目2)
前記水溶液が、分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記水溶液が、核酸に基づくアッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1または項目2に記載の組成物。
(項目4)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、プローブオリゴヌクレオチド、好適には少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドを含む、項目3に記載の組成物。
(項目5)
前記プローブオリゴヌクレオチド(複数可)が、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である、項目4に記載の組成物。
(項目6)
前記フラップエンドヌクレアーゼがCleavase(登録商標)酵素である、項目1〜5のいずれかに記載の組成物。
(項目7)
前記フラップエンドヌクレアーゼによって認識され得る三次元構造を形成するように標的核酸にアニーリングすることができる、少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドを含む、項目2〜6のいずれかに記載の組成物。
(項目8)
少なくとも1つのポリメラーゼをさらに含む、項目1〜7に記載の組成物。
(項目9)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、前記水溶液中約0.10U/μl〜約0.2U/μlの濃度で前記水溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目8に記載の組成物。
(項目10)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、0.14U/μl、0.146U/μl、および0.1686U/μlから選択される濃度で前記水溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目8または項目9に記載の組成物。
(項目11)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、ホットスタートポリメラーゼであるポリメラーゼを含む、項目8〜10のいずれかに記載の組成物。
(項目12)
前記ホットスタートポリメラーゼが、組換えTaq DNAポリメラーゼであり、好適には、前記ポリメラーゼが、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に遮断する抗体によって結合される、項目11に記載の組成物。
(項目13)
前記ホットスタートポリメラーゼが、化学修飾された組換えTaq DNAポリメラーゼであり、前記化学修飾が、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する、項目12に記載の組成物。
(項目14)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、好適には、約0.1U/μl〜約4.0U/μlの濃度で、前記水溶液中に存在する逆転写酵素を含む、項目8〜13のいずれかに記載の組成物。
(項目15)
前記逆転写酵素がAMV逆転写酵素である、項目14に記載の組成物。
(項目16)
前記逆転写酵素がMMLV逆転写酵素である、項目14に記載の組成物。
(項目17)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、インベーダープローブを含む、項目2〜16のいずれかに記載の組成物。
(項目18)
前記インベーダープローブの配列が、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である、項目17に記載の組成物。
(項目19)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、シグナル伝達プローブを含む、項目2〜18のいずれかに記載の組成物。
(項目20)
前記シグナル伝達プローブの配列が、標的核酸配列に部分的に相補的である、項目19に記載の組成物。
(項目21)
前記シグナル伝達プローブの前記配列が、フラップ領域を含む、項目19または項目20に記載の組成物。
(項目22)
前記フラップ領域が、インベーダープローブと少なくとも部分的に重複する、項目21に記載の組成物。
(項目23)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、FRETプローブを含む、項目2〜22のいずれかに記載の組成物。
(項目24)
前記FRETプローブの配列が、シグナル伝達プローブの前記フラップ領域に部分的に相補的である、項目23に記載の組成物。
(項目25)
前記FRETプローブが、それに共有結合した標識を含む、項目23または項目24に記載の組成物。
(項目26)
前記標識が蛍光分子である、項目25に記載の組成物。
(項目27)
前記標識が前記FRETプローブの5’末端に位置する、項目26に記載の組成物。
(項目28)
前記FRETプローブが、前記蛍光分子を消光する近接範囲内で、該プローブに共有結合し、かつ前記蛍光分子からの蛍光を少なくとも部分的に消光することができる、消光分子を含む、項目23〜27のいずれかに記載の組成物。
(項目29)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、標的捕捉プローブを含む、項目2〜28のいずれかに記載の組成物。
(項目30)
前記標的捕捉プローブが、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的または非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する、項目29に記載の組成物。
(項目31)
前記水溶液が、多重分子アッセイを行うための2つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、項目2〜30のいずれか一項に記載の組成物。
(項目32)
前記増量剤がトレハロースである、項目1〜31のいずれかに記載の組成物。
(項目33)
前記増量剤が、約0.2M〜約0.5M、好適には約0.36Mまたは約0.47Mの濃度で存在する、項目1〜32のいずれかに記載の組成物。
(項目34)
前記無機塩が、約0.373μg/μl〜約0.029μg/μl1マイクロリットル当たりの質量で存在する、項目1〜33のいずれかに記載の組成物。
(項目35)
前記無機塩が塩化ナトリウムであり、好適には、前記塩化ナトリウムが、約0.292μg/μl〜約0.35μg/μl、好適には約0.32ug/ulの1マイクロリットル当たりの質量で存在する、項目1〜34のいずれかに記載の組成物。
(項目36)
前記無機塩が塩化カリウムであり、好適には、前記塩化カリウムが、約0.373μg/μlの塩化カリウム〜約0.019μg/μlの塩化カリウム、好適には約0.03ug/ulの1マイクロリットル当たりの質量で存在する、項目1〜34のいずれかに記載の組成物。
(項目37)
前記水溶液が、約0.135μg/μlのナトリウムイオン〜約0.006μg/μlのナトリウムイオン、好適には約0.127ug/ulを含む、項目1〜36のいずれかに記載の組成物。
(項目38)
前記水溶液が、約0.196μg/μlのカリウムイオン〜約0.010μg/μlのカリウムイオン、好適には約0.016ug/ulのカリウムイオンを含む、項目1〜37のいずれかに記載の組成物。
(項目39)
前記水溶液が、約0.355μg/μlの塩化物イオン〜約0.009μg/μlの塩化物イオン、好適には約0.337ug/ulを含む、項目1〜38のいずれかに記載の組成物。
(項目40)
前記水溶液が4mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜39のいずれかに記載の組成物。
(項目41)
前記水溶液が、約0.298μg/μl〜約0.234μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む、項目40に記載の組成物。
(項目42)
前記水溶液が、約0.284μg/μl〜約0.071μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目40または41に記載の組成物。
(項目43)
前記水溶液が、3mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜42のいずれかに記載の組成物。
(項目44)
前記水溶液が、約0.224μg/μl〜約0.175μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む、項目43に記載の組成物。
(項目45)
前記水溶液が、約0.213μg/μl〜約0.053μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目43または項目44に記載の組成物。
(項目46)
前記水溶液が、2mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜45のいずれかに記載の組成物。
(項目47)
前記水溶液が、約0.149μg/μl〜約0.117μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む、項目46に記載の組成物。
(項目48)
前記水溶液が、約0.142μg/μl〜約0.036μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目46または47に記載の組成物。
(項目49)
前記水溶液が、1mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜48のいずれか一項に記載の組成物。
(項目50)
前記水溶液が、約0.075μg/μl〜約0.058μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む、項目49に記載の組成物。
(項目51)
前記水溶液が、約0.071μg/μl〜約0.018μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目49または50に記載の組成物。
(項目52)
前記水溶液が、500μM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜51のいずれか一項に記載の組成物。
(項目53)
前記水溶液が、約0.037μg/μl〜約0.029μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む、項目52に記載の組成物。
(項目54)
前記水溶液が、約0.036μg/μl〜約0.009μg/μlの1マイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目52または53に記載の組成物。
(項目55)
前記水溶液の前記無機塩濃度が、1mM未満の塩化ナトリウムである、項目1〜54のいずれかに記載の組成物。
(項目56)
前記水溶液が塩化ナトリウムを含まない、項目1〜55のいずれかに記載の組成物。
(項目57)
前記水溶液が1mM未満のマグネシウムイオンを含む、項目1〜56のいずれかに記載の組成物。
(項目58)
前記水溶液が、0.1mM未満のマグネシウムイオンを含む、項目1〜57のいずれかに記載の組成物。
(項目59)
前記水溶液が、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む、項目1〜58のいずれかに記載の組成物。
(項目60)
前記dNTPが、前記水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.29〜0.46mMの濃度のdATPを含む、項目59に記載の組成物。
(項目61)
dATPが、前記水溶液中0.3mM〜0.4mM、例えば、0375mMの濃度である、項目59または60に記載の組成物。
(項目62)
前記dNTPが、前記水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.29〜0.46mMの濃度のdGTPを含む、項目1〜61のいずれかに記載の組成物。
(項目63)
前記dGTPが、前記水溶液中0.3mM〜0.4mM、例えば0.375mMの濃度である、項目62に記載の組成物。
(項目64)
前記dNTPが、前記水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.29〜0.46mMの濃度のdCTPを含む、項目1〜63のいずれかに記載の組成物。
(項目65)
前記dCTPが、前記水溶液中0.3mM〜0.4mM、例えば、0.375mMの濃度である、項目64に記載の組成物。
(項目66)
前記dNTPが、前記水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.2〜0.37mM、例えば0.284mMの濃度のdTTPを含む、項目1〜65のいずれかに記載の組成物。
(項目67)
前記dTTPが、前記水溶液中0.3mM〜0.4mMの濃度である、項目66に記載の組成物。
(項目68)
前記dNTPが、前記水溶液中0.1mM〜0.4mM、好適には0.125〜0.234mM、例えば0.182mMの濃度のdUTPを含む、項目1〜67のいずれかに記載の組成物。
(項目69)
前記dUTPが、前記水溶液中0.3mM〜0.4mMの濃度である、項目68に記載の組成物。
(項目70)
前記フラップエンドヌクレアーゼが、約0.020μg/μl〜約0.040μg/μlで前記水溶液中に存在する、項目1〜69のいずれかに記載の組成物。
(項目71)
前記フラップエンドヌクレアーゼが、約0.030μg/μl〜約0.04μg/μlで前記水溶液中に存在し、好適には、前記フラップエンドヌクレアーゼが、約0.030μg/μl〜約0.035μg/μlで前記水溶液中に存在する、項目70に記載の組成物。
(項目72)
前記有機緩衝液が、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液である、項目1〜71のいずれかに記載の組成物。
(項目73)
前記MOPS緩衝液が、前記水溶液中10〜20mMの濃度で、好適には、前記水溶液中12.5mM〜15mMの濃度で存在する、項目72に記載の組成物。
(項目74)
前記有機緩衝液が、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である、項目1〜71のいずれかに記載の組成物。
(項目75)
前記トリス緩衝液が、前記水溶液中40mM〜60mMの濃度で、好適にが、前記水溶液中50mMの濃度で存在する、項目74に記載の組成物。
(項目76)
前記組成物が、球状タンパク質を含む、項目1〜75のいずれかに記載の組成物。
(項目77)
前記球状タンパク質がウシ血清アルブミン(BSA)である、項目76に記載の組成物。
(項目78)
前記ウシ血清アルブミン(BSA)が、非アセチル化BSA、好適には、超高純度非アセチル化BSAである、項目77に記載の組成物。
(項目79)
前記球状タンパク質が、0.40〜0.60μg/μl、好適には0.50μg/μlの量で存在する、項目76〜78のいずれかに記載の組成物。
(項目80)
Cleavase(登録商標)酵素、トレハロース、MOPS緩衝液、dNTP、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目1〜79のいずれかに記載の組成物。
(項目81)
約0.030μg/μlで前記水溶液中に存在するCleavase(登録商標)、約0.3Mの濃度で存在するトレハロース、約12.5mMの濃度のMOPS緩衝液、各々約0.3mMの濃度のdNTP、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目80に記載の組成物。
(項目82)
Cleavase(登録商標)酵素、トレハロース、トリス緩衝液、dNTP、ウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目1〜81のいずれかに記載の組成物。
(項目83)
約0.030μg/μlで前記水溶液中に存在するCleavase(登録商標)酵素、約0.3Mの濃度で存在するトレハロース、約50mMの濃度のトリス緩衝液、各々約0.3mMの濃度のdNTP、約0.5μg/μlのウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目82に記載の組成物。
(項目84)
Cleavase(登録商標)酵素、トレハロース、MOPS緩衝液、dNTP、ウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目1〜83のいずれかに記載の組成物。
(項目85)
約0.035μg/μlで前記水溶液中に存在するCleavase(登録商標)酵素、約0.36Mの濃度で存在するトレハロース、約15mMの濃度のMOPS緩衝液、各々約0.38mMの濃度のdNTP、約0.5μg/μlのウシ血清アルブミン、5mM以下の無機塩濃度を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になり、前記組成物がグリセロールを実質的に含まない、項目84に記載の組成物。
(項目86)
例えば、0.1〜0.5μg/mlのα−シクロデキストリンをさらに含む、項目1〜85のいずれかに記載の組成物。
(項目87)
項目1〜85のいずれかに記載の組成物の、乾燥形態。
(項目88)
フラップエンドヌクレアーゼ、増量剤、および有機緩衝液を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる乾燥組成物であって、1つ以上の無機塩が、前記乾燥組成物の全質量の0.350%以下の質量で前記乾燥組成物中に存在し、前記乾燥組成物がグリセロールを実質的に含まない、乾燥組成物。
(項目89)
前記1つ以上の無機塩が、前記乾燥組成物の全質量の約0.311%〜約0.024%の質量で前記乾燥組成物中に存在する、項目88に記載の乾燥組成物。
(項目90)
前記1つ以上の無機塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、および塩化ナトリウムと塩化カリウムの両方からなる群から選択される、項目88または89に記載の乾燥組成物。
(項目91)
分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目88〜90のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目92)
核酸に基づくアッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目88〜91のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目93)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、プローブオリゴヌクレオチド、好適には少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドを含む、項目91または92に記載の乾燥組成物。
(項目94)
前記プローブオリゴヌクレオチド(複数可)が、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である、項目93に記載の乾燥組成物。
(項目95)
前記フラップエンドヌクレアーゼがCleavase(登録商標)酵素である、項目88〜94のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目96)
前記フラップエンドヌクレアーゼによって認識され得る三次元構造を形成するように標的核酸にアニーリングすることができる少なくとも2つのプローブオリゴヌクレオチドを含む、項目95に記載の乾燥組成物。
(項目97)
少なくとも1つのポリメラーゼをさらに含む、項目88〜96のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目98)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、前記水溶液中約0.10U/μl〜約0.2U/μlの濃度で前記水溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目97に記載の乾燥組成物。
(項目99)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、0.14U/μl、0.146U/μl、および0.1686U/μlから選択される濃度で前記水溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目97に記載の乾燥組成物。
(項目100)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、ホットスタートポリメラーゼであるポリメラーゼを含む、項目97〜99のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目101)
前記ホットスタートポリメラーゼが、組換えTaq DNAポリメラーゼであり、好適には、前記ポリメラーゼが、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に遮断する抗体によって結合される、項目100に記載の乾燥組成物
(項目102)
前記ホットスタートポリメラーゼが、化学修飾された組換えTaq DNAポリメラーゼであり、前記化学修飾が、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する、項目101に記載の乾燥組成物。
(項目103)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、好適には、約0.1U/μl〜約0.6U/μlの濃度で、前記水溶液中に存在する逆転写酵素を含む、項目97〜102のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目104)
前記逆転写酵素がAMV逆転写酵素である、項目103に記載の乾燥組成物。
(項目105)
前記逆転写酵素がMMLV逆転写酵素である、項目103に記載の乾燥組成物。
(項目106)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、インベーダープローブを含む、項目92〜105のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目107)
前記インベーダープローブの配列が、標的核酸配列に部分的または完全に相補的である、項目106に記載の乾燥組成物。
(項目108)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、シグナル伝達プローブを含む、項目91〜107のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目109)
前記シグナル伝達プローブの配列が、標的核酸配列に部分的に相補的である、項目108に記載の乾燥組成物。
(項目110)
前記シグナル伝達プローブの前記配列が、フラップ領域を含む、項目108または項目109に記載の乾燥組成物。
(項目111)
前記フラップ領域が、インベーダープローブと少なくとも部分的に重複する、項目110に記載の乾燥組成物。
(項目112)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、FRETプローブを含む、項目91〜111のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目113)
前記FRETプローブの配列が、シグナル伝達プローブの前記フラップ領域に部分的に相補的である、項目112に記載の乾燥組成物。
(項目114)
前記FRETプローブが、それに共有結合した標識を含む、項目112または項目113に記載の乾燥組成物。
(項目115)
前記標識が蛍光分子である、項目114に記載の乾燥組成物。
(項目116)
前記標識が前記FRETプローブの5’末端に位置する、項目115に記載の乾燥組成物。
(項目117)
前記FRETプローブが、前記蛍光分子を消光する近接範囲内で、該プローブに共有結合し、かつ前記蛍光分子からの蛍光を少なくとも部分的に消光することができる、消光分子を含む、項目112〜116のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目118)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、標的捕捉プローブを含む、項目91〜117のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目119)
前記標的捕捉プローブが、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的または非特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する、項目118に記載の乾燥組成物。
(項目120)
前記水溶液が、多重分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含む、項目91〜119のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目121)
前記増量剤がトレハロースである、項目91〜120のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目122)
前記組成物が、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む、項目91〜121のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目123)
前記有機緩衝液が、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液である、項目91〜122のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目124)
前記有機緩衝液が、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である、項目91〜122のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目125)
前記乾燥組成物が、球状タンパク質を含む、項目91〜124のいずれかに記載の乾燥組成物。
(項目126)
前記球状タンパク質がウシ血清アルブミン(BSA)である、項目125に記載の乾燥組成物。
(項目127)
前記ウシ血清アルブミン(BSA)が、非アセチル化BSA、好適には、超高純度非アセチル化BSAである、項目126に記載の乾燥組成物。
(項目128)
前記乾燥組成物の質量が、約0.003g〜約0.004g、もしくは約0.0032g〜約0.0037g、もしくは0.0033g、もしくは0.0034g、もしくは0.0035g、もしくは0.0036gである、または前記乾燥組成物を形成するように乾燥させた水溶液1マイクロリットル当たり約0.000125g〜約0.000667gである、項目87〜127のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目129)
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される混合物を形成する方法であって、再構成溶液と項目87〜128のいずれか一項に記載の乾燥組成物とを組み合わせることを含み、前記再構成溶液が、少なくとも1つの無機塩を含む、方法。
(項目130)
前記再構成溶液が、1mM未満の無機塩濃度を含む、項目129に記載の方法。
(項目131)
前記再構成溶液が、マグネシウムイオンを含む、項目129または130に記載の方法。
(項目132)
前記再構成溶液が、約5mM〜約15mM、好適には9mM〜12、例えば、11.25mMの濃度のMgCl2を含む、項目131に記載の方法。
(項目133)
前記再構成溶液が、約0.012%w/v〜約0.020%w/vの濃度のメチルパラベン、約0.006%w/v〜約0.010%w/vの濃度のプロピルパラベン、約0.20%v/v〜約0.30%v/vの濃度の無水エタノール、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目129〜132のいずれか一項に記載の方法。
(項目134)
前記再構成溶液中の前記メチルパラベンの前記濃度が0.016%w/vである、項目133に記載の方法。
(項目135)
前記再構成溶液中の前記プロピルパラベンの前記濃度が0.008%w/vである、項目133または項目134に記載の方法。
(項目136)
前記無水エタノールの前記濃度が、約0.26%v/vで前記再構成溶液中に存在する、項目133〜135のいずれかに記載の方法。
(項目137)
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される乾燥組成物を調製するための方法であって、(i)項目1〜78のいずれか一項に記載の水溶液を凍結させ、それによって前記水溶液の凍結形態を形成するステップと、(ii)ステップ(i)からの前記凍結形態を凍結乾燥条件に曝露し、それによって乾燥組成物を形成するステップと、を含む、方法。
(項目138)
前記乾燥組成物が湿潤環境に曝露され、前記湿潤環境の絶対湿度レベルが、30℃で空気1立方メートル当たり2.3グラムを超える水である、項目137に記載の方法。
(項目139)
前記乾燥組成物が、最大3時間まで前記湿潤環境に曝露される、項目138に記載の方法。
(項目140)
前記乾燥組成物を密封容器に保存するステップをさらに含む、項目137〜139のいずれかに記載の方法。
(項目141)
前記乾燥組成物の質量が、約0.003g〜約0.004g、もしくは約0.0032g〜約0.0037g、もしくは0.0033g、もしくは0.0034g、もしくは0.0035g、もしくは0.0036gである、または前記乾燥組成物を形成するように乾燥させた水溶液1マイクロリットル当たり約0.000125g〜約0.000667gである、項目137〜140のいずれか一項に記載の方法。
(項目142)
核酸に基づくアッセイを行う際に使用される乾燥組成物を調製するための方法であって、脱水、乾燥、凍結乾燥、および噴霧乾燥からなる群から選択される乾燥方法を用いて、項目1〜85のいずれか一項に記載の水溶液を乾燥させるステップと、それによって乾燥組成物を形成するステップと、を含む、方法。
(項目143)
乾燥方法が凍結乾燥であり、前記乾燥組成物が凍結乾燥組成物である、項目142に記載の方法。
(項目144)
前記乾燥組成物を密封容器に保存するステップをさらに含む、項目142または143に記載の方法。
(項目145)
核酸に基づくアッセイを行う際に使用されるキットであって、項目86〜127のいずれか一項に記載の乾燥組成物を含む第1の容器と、約3.8mM〜約4.4mMの濃度のMgCl2を含む再構成溶液を含む第2の容器と、を含む、キット。
(項目146)
前記第1の容器が、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートである、項目145に記載のキット。
(項目147)
前記1つ以上のウェルの各々が、0.311%以下のペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含む乾燥単一単位用量ペレットを含む、項目145に記載のキット。
(項目148)
前記第1および第2の容器が、前記第2の容器から前記第1の容器への前記再構成溶液の自動移送に適合したデバイス内に組み込まれる、項目145〜147のいずれか一項に記載のキット。
(項目149)
有機緩衝液、増量剤、塩化物イオン、およびキレート剤を含む水溶液を含む、それからなる、またはそれから本質的になる、透析組成物。
(項目150)
前記増量剤がトレハロースである、項目149に記載の透析組成物。
(項目151)
前記増量剤が、約100mM〜300mM、好適には200mMの濃度で存在する、項目149または項目150に記載の透析組成物。
(項目152)
前記有機緩衝液が、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)緩衝液である、項目149〜151のいずれかに記載の透析組成物。
(項目153)
前記トリス緩衝液が、前記水溶液中10mM〜30mMの濃度で、好適には、前記水溶液中50mMの濃度で存在する、項目152に記載の透析組成物。
(項目154)
前記塩化物イオンがKClである、項目149〜153のいずれかに記載の透析組成物。
(項目155)
前記KClが、約40〜60mM、好適には50mMの濃度で存在する、項目154に記載の透析組成物。
(項目156)
前記キレート剤がEDTAである、項目151〜155のいずれかに記載の透析組成物。
(項目157)
前記EDTAが、0.05〜0.2mM、好適には0.1mMの濃度で前記水溶液中に存在する、項目156に記載の透析組成物。
(項目158)
フラップエンドヌクレアーゼ、好適には、Cleavase(登録商標)酵素をさらに含む、項目149〜157のいずれかに記載の透析組成物。
(項目159)
グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を調製するための方法であって、(i)フラップエンドヌクレアーゼおよびグリセロールを含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる水溶液を提供することと、(ii)前記水溶液を項目149〜158のいずれかに記載の透析組成物に透析すること、(iii)グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を取得することと、を含む、方法。
(項目160)
ステップ(i)の前記水溶液が、約0.3〜約0.5%(w/v)のグリセロール、好適には、約0.35%(w/v)のグリセロールを含む、項目159に記載の方法。
(項目161)
乾燥フラップエンドヌクレアーゼ含有組成物を調製するための、項目1〜86のいずれかに記載の水性組成物の使用。
(項目162)
核酸に基づくアッセイを行うための再構成溶液と組み合わせた、項目1〜86のいずれかに記載の水性組成物の使用。
(項目163)
グリセロールを実質的に含まないフラップエンドヌクレアーゼ組成物を調製するための、項目149〜158のいずれかに記載の透析組成物の使用。