(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得し、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含むことと、
前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得することと、
前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成することとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、音量とレベルとの前記第1の対応関係又は音量とレベルとの前記第2の対応関係に応じた更新処理を行わせることをさらに含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の方法。
前記音量情報に基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を照会した結果、前記音量に対応するレベルが取得されない場合、前記方法は、
前記音量が最小音量未満であると決定された場合、前記最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和を前記ウェイクアップ遅延時間として設定すること、
或は、
前記音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定することをさらに含み、
前記最小音量は、音量とレベルとの前記第1の対応関係又は音量とレベルとの前記第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最小の音量であり、
前記最大音量は、音量とレベルとの前記第1の対応関係又は音量とレベルとの前記第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の方法。
前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち、少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と同じであると決定された場合、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より高いか否かをそれぞれ判定し、
前記ローカル優先順位が最も高い場合、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されたか否かを決定することと、
前記ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より低い場合、遅延応答動作を終了することとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得する音量レベル生成要求取得モジュールであって、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含む音量レベル生成要求取得モジュールと、
前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得する音量情報取得モジュールと、
前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成する第1の対応関係生成モジュールとをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のスマート機器。
音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、音量とレベルとの前記第1の対応関係又は音量とレベルとの前記第2の対応関係に応じた更新処理を行わせる更新モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のスマート機器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、ユーザが1つのウェイクアップコマンドを発すると、予め設定されたエリア内の複数のスマート機器が同時に当該ウェイクアップコマンドに応答することができるという従来のスマート機器ウェイクアップ方法の技術的課題を解決するためのスマート機器ウェイクアップ方法、スマート機器、及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0006】
第1の態様では、本願の実施形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得することと、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードであると決定された場合に、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する音量情報を識別し、前記音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定することと、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と異なると決定され、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されなかった場合、前記ウェイクアップ遅延時間が終了すると、ウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生することとを含む。
【0007】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法では、音量情報に基づいて相応するウェイクアップ遅延時間を決定し、ウェイクアップ遅延時間に基づいてウェイクアップ音声に応答するか否かを決定することによって、ユーザがウェイクアップ音声を発するたびに1つのスマート機器のみが応答することを保証することができ、複数のスマート機器が同時に応答する問題を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。また、本実施の形態で提供するスマート機器ウェイクアップ方法は、ユーザに近いスマート機器ほどユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が速く、ユーザから遠いスマート機器ほどユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が遅く、人間の会話習慣により符合し、ユーザ体験を向上させる。
【0008】
1つの可能な設計では、端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得し、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含むことと、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得することと、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成することとをさらに含む。
【0009】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、端末機器が送信する音量レベル生成要求を取得し、当該音量レベル生成要求に基づいて他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を取得し、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報に基づいて音量とレベルとの第1の対応関係を生成することによって、ユーザが発したウェイクアップ音声に対応するレベルを速やかに決定することができ、複数のスマート機器が同時に応答することを回避するための基礎を提供する。
【0010】
1つの可能な設計では、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する声紋情報を識別することをさらに含み、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得することは、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報をそれぞれ取得することを含み、前記方法は、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報に基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成することをさらに含む。
【0011】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、取得されたウェイクアップ音声に対応する声紋情報を認識し、音量レベル生成要求に応じて他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち声紋情報に対応する音量情報をそれぞれに取得する。他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器内の声紋情報に対応する音量情報と、グループ識別子にかかるスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成する。これにより、ユーザが発するウェイクアップ音声に対応するレベルを迅速に決定することができ、複数のスマート機器が同時に応答することを回避するための基礎を提供する。
【0012】
1つの可能な設計では、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に応じた更新処理を行わせることをさらに含む。
【0013】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を生成した後、音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信することにより、グループ内の他のスマート機器のそれぞれが、当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に基づいてウェイクアップ遅延時間の決定を行うことができ、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得したときに、1つのスマート機器のみが応答し、ユーザ体験を向上させる。
【0014】
1つの可能な設計では、前記音量情報に基づいて、ウェイクアップ遅延時間を決定することは、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得することと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定することとを含む。
【0015】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、音量とレベルとの第1の対応関係に基づいて音量情報に対応するレベルを決定し、レベルに応じてウェイクアップ遅延時間を決定することにより、ウェイクアップ遅延時間の決定を迅速に決定することができ、複数のスマート機器が同時に応答することを回避するための基礎を提供する。
【0016】
1つの可能な設計では、前記声紋情報に基づいて、前記声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の対応関係を取得することと、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得することと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定することとをさらに含む。
【0017】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、声紋情報に基づいて音量とレベルとの第2の対応関係を取得し、音量とレベルとの第2の対応関係に基づいて音量情報に対応するレベルを決定し、レベルに応じてウェイクアップ遅延時間を決定することにより、ウェイクアップ遅延時間を迅速に決定することができ、複数のスマート機器が同時に応答することを回避するための基礎を提供する。
【0018】
1つの可能な実施の形態では、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定することは、前記レベルに応じて、次の式:T=レベル*(K+D)を使用して、前記ウェイクアップ遅延時間Tを取得することを含み、Kは機器内音声処理遅延時間を表し、Dは音声伝播時間を表す。
【0019】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、上記式及びレベルにより、ユーザが現在発しているウェイクアップ音声のウェイクアップ遅延時間を迅速に決定することができる。
【0020】
1つの可能な設計では、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会した結果、前記音量に対応するレベルが取得されなければ、前記方法は、前記音量が最小音量未満であると決定された場合、前記最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和を前記ウェイクアップ遅延時間として設定すること、或は、前記音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定することをさらに含み、前記最小音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最小の音量であり、前記最大音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量である。
【0021】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、取得されたウェイクアップ音声が最大音量よりも大きい場合又は最小音量よりも小さい場合に、ウェイクアップ遅延時間を調整することで、音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係が全ての音量情報を兼ねるように保証でき、ユーザの声の高低に関わらず、ユーザのウェイクアップ音声に応答して、ユーザ体験を向上させる。
【0022】
1つの可能な設計では、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち、少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と同じであると決定された場合、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より高いか否かをそれぞれ判定し、ローカル優先順位が最も高い場合、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されたか否かを決定することと、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より低い場合、遅延応答動作を終了することとをさらに含む。
【0023】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と同じであると決定された場合に、予め設定された優先順位に従ってウェイクアップ音声に応答するか否かを決定することによって、ユーザのウェイクアップ音声が受信される度に1つのスマート機器のみが応答することを精密に保証し、ユーザ体験を向上させる。
【0024】
第2の態様では、本願の実施の形態によるスマート機器は、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得するためのウェイクアップ音声取得モジュールと、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードであると決定された場合に、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する音量情報を識別し、前記音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定するウェイクアップ遅延時間決定モジュールと、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と異なると決定され、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されなかった場合、前記ウェイクアップ遅延時間が終了すると、ウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生するための応答モジュールとを備える。
【0025】
1つの可能な設計では、前記装置は、端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得するために用いられ、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含む音量レベル生成要求取得モジュールと、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得するための音量情報取得モジュールと、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成するための第1の対応関係生成モジュールとをさらに備える。
【0026】
1つの可能な設計では、前記装置は、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する声紋情報を識別するための声紋識別モジュールをさらに備え、音量情報取得モジュールは、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報をそれぞれ取得するための音量取得ユニットを備え、前記装置は、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成するための第2の対応関係生成モジュールをさらに備える。
【0027】
1つの可能な設計では、前記装置は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に応じた更新処理を行わせるための更新モジュールをさらに備える。
【0028】
1つの可能な設計では、前記ウェイクアップ遅延時間決定モジュールは、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得するための第1のレベル取得ユニットと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定するためのウェイクアップ遅延時間決定ユニットとを備える。
【0029】
1つの可能な設計では、前記装置は、前記声紋情報に基づいて、前記声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の対応関係を取得するための対応関係取得ユニットと、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得するための第2のレベル取得ユニットと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定するためのウェイクアップ遅延時間決定ユニットとを備える。
【0030】
1つの可能な設計では、前記ウェイクアップ遅延時間決定ユニットは、前記レベルに応じて、次の式:T=レベル*(K+D)を使用して、前記ウェイクアップ遅延時間Tを取得する。Kは機器内音声処理遅延時間を表し、Dは音声伝播時間を表す。
【0031】
1つの可能な設計では、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会した結果、前記音量に対応するレベルが取得されなければ、前記装置は、前記音量が最小音量未満であると決定された場合、前記最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和を前記ウェイクアップ遅延時間として設定するための第1の調整モジュール、或は、前記音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定するための第2の調整モジュールをさらに備え、前記最小音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最小の音量であり、前記最大音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量である。
【0032】
1つの可能な設計では、前記装置は、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち、少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と同じであると決定された場合、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より高いか否かをそれぞれ判定し、ローカル優先順位が最も高い場合、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されたか否かを決定するための優先順位判定モジュールと、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より低い場合、遅延応答動作を終了するための処理モジュールとをさらに備える。
【0033】
第3の態様では、本願の実施の形態によるスマート機器は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリとを備え、前記メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサが第1の態様のいずれか1項に記載のスマート機器ウェイクアップ方法を実行できる。
【0034】
第4の態様では、本願の実施の形態によるコンピュータ命令が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記コンピュータ命令が、前記コンピュータに第1の態様のいずれか1項に記載のスマート機器ウェイクアップ方法を実行させるために用いられる。
【0035】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法、スマート機器及びコンピュータ可読記憶媒体では、音量情報に基づいて相応するウェイクアップ遅延時間を決定し、ウェイクアップ遅延時間に基づいてウェイクアップ音声に応答するか否かを決定することによって、ユーザがウェイクアップ音声を発するたびに1つのスマート機器のみが応答することを保証することができ、複数のスマート機器が同時に応答する問題を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。また、本実施の形態で提供するスマート機器ウェイクアップ方法は、ユーザに近いスマート機器ほどユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が速く、ユーザから遠いスマート機器ほどユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が遅く、人間の会話習慣により符合し、ユーザ体験を向上させる。
【0036】
上記の選択可能な態様による他の効果については、以下で具体的な実施の形態を合わせて説明する。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、図面に基づいて本願の例示的実施の形態を説明し、理解を容易にするために、その中には本願の実施の形態の様々な具体的内容を含み、それらは例示的なものであると理解すべきた。したがって、当業者は、本願の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載された実施の形態に対して様々な変更及び修正を加えることができることを認識することができる。また、説明の明確化及び簡略化のため、以下の記載では、周知の機能及び構成についての記載は省略する。
【0039】
従来のスマート機器ウェイクアップ方法において、ユーザがウェイクアップコマンドを発すると、予め設定されたエリア内の複数のスマート機器が同時に当該ウェイクアップコマンドに応答する可能性があるという技術的課題を解決するために、本願は、スマート機器ウェイクアップ方法、スマート機器、及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0040】
なお、本願で提供されるスマート機器ウェイクアップ方法、スマート機器、及びコンピュータ可読記憶媒体は、任意のスマート機器をウェイクアップするシーンで使用することができる。
【0041】
図1は、本願の実施の形態のベースとしてのシステムアーキテクチャを示す模式図である。
図1に示すように、本願のベースとしてのシステムアーキテクチャは、少なくとも複数のスマート機器1及び端末機器2を含み、複数のスマート機器1は、それぞれ端末機器2に通信可能に接続される。スマート機器1は、これらに限定されないが、スマートスピーカー、スマート清掃ロボット、スマート学習ロボットなどを含み、端末機器2は、例えばデスクトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等であってもよい。
【0042】
図2は、本願の実施の形態1によるスマート機器ウェイクアップ方法のフローチャートである。
図2に示すように、前記方法は、ステップ101〜ステップ103を含み、ステップ101では、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得する。
【0043】
本実施の形態の実行主体はスマート機器である。実際の応用では、ユーザが、自分の必要に従ってスマート機器に標準ウェイクアップ音声を設定してよいし、それによりスマート機器に対する音声ウェイクアップを実現する。例えば、ユーザは、標準ウェイクアップ音声を「こんにちは、スマート機器」に設定してもよい。ユーザはスマート機器をウェイクアップさせる必要がある場合、「こんにちは、スマート機器」と話すだけで、スマート機器は、当該ウェイクアップ音声を受信すると、当該ウェイクアップ音声に応答でき、例えば、スマート機器は、「はい」という応答情報を送信し、ウェイクアップ処理を行って、ユーザによる当該スマート機器のさらなる指示をさらに受信しもよい。ユーザのウェイクアップ音声に対する応答を実現するために、スマート機器は、ユーザが発した音声をリアルタイムで監視し、監視された音声が所定ウェイクアップ音声と照合し、当該音声が所定ウェイクアップ音声と一致する場合、取得された音声がウェイクアップ音声であることを表す。
【0044】
ステップ102では、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードであると決定された場合に、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する音量情報を識別し、前記音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定する。
【0045】
本実施態様では、同じエリア内に同じウェイクアップ音声を有する複数のスマート機器が同時に配置されている場合、複数のスマート機器が当該同じウェイクアップ音声に同時に応答することを回避するために、スマート機器は、元々「一呼で対応する」ウェイクアップモード(すなわち、デフォルトウェイクアップモード)に加えて、スマート機器が、自身の現在の環境(同じエリア内に1つの機器即ち自身しかないか、同じエリア内の機器が自身1つに限らないか)に応じて、ローカルウェイクアップモードを調整できるように、グループウェイクアップモードを追加してもよい。
【0046】
例えば、
図3は、本願の実施の形態によるグループウェイクアップモード設定の概略図である。
図3に示されるように、スマート機器がローカルウェイクアップモードを調整する1つの実施態様では、ユーザが住む住宅を例にし、スマート機器が住宅内に位置し、ユーザの端末機器との接続が確立された後、当該端末機器は、それに対応するAPPに当該スマート機器を添加し、当該スマート機器の位置情報を取得することができる。端末機器は、当該アドレス情報が存在するスマート機器の数が2つであると決定すると、当該アドレス情報に対応するグループを確立し、当該グループはその2つのスマート機器の識別子を含む。又は、端末機器は、当該アドレスに対応するグループが存在すると決定した場合、当該グループに当該スマート機器識別子を追加する。その後、端末機器は、グループ通知メッセージに当該グループの識別子を携帯させ、当該グループにおけるスマート端末の識別子に対応するスマート端末に送信すると、スマート端末は、当該グループ通知メッセージに応じて、現在のウェイクアップモードをデフォルトウェイクアップモードからグループウェイクアップモードに切り替える。
【0047】
これによると、スマート機器は、ウェイクアップ音声を取得した後、まず、現在のウェイクアップモードを決定し、現在のウェイクアップモードがデフォルクアップモードであると決定されると、直ちにウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生する。或は、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードであると決定されると、当該機器が同じエリア内に複数のスマート機器が存在するシーンにあることが分かって、この場合、それとウェイクアップ音声を発した音源位置からの距離に応じて、ウェイクアップ及び応答処理を実行するか否かを決定し、距離の変化はスマート機器によって受信されたウェイクアップ音声の音量にしたがって違いがあり、その結果、スマート機器は、取得されたウェイクアップ音声に対応する音量情報を識別することに基づいて、それに対応するウェイクアップ遅延時間を決定することができる。
【0048】
なお、ウェイクアップ音声に対応する音量情報に対する算出は、任意の一種の音量算出方法を用いて実現でき、本願はこれに対して限定しない。さらに、当該音量情報に基づいて当該ウェイクアップ音声に対応するウェイクアップ遅延時間を決定する方法は、以下のものを含み得るが、これらに限定されない。音量情報とウェイクアップ遅延時間との対応関係を予め設定し、ウェイクアップ音声に対応する音量情報を取得した後、当該対応関係に基づいてウェイクアップ音声に対応するウェイクアップ遅延時間を決定してよく、或は、音量とレベルの対応関係が予め設定されており、音量情報に対応するレベルを決定し、当該レベルに応じてウェイクアップ音声に対応するウェイクアップ遅延時間を決定してもよい。
【0049】
なお、音量情報が小さいほど、対応するウェイクアップ遅延時間は長く、相応的に、音量情報が大きいほど、対応するウェイクアップ遅延時間は短い。すなわち、ウェイクアップ音声を発した音源位置に近いスマート機器が、ユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が速く、ユーザから遠いスマート機器が、ユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が遅く、人間の会話習慣により符合し、ユーザ体験を向上させる。
【0050】
ステップ103では、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と異なると決定され、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されなかった場合、前記ウェイクアップ遅延時間が終了すると、ウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生する。
【0051】
本実施の形態では、ウェイクアップ音声に対応するウェイクアップ遅延時間を決定した後、少なくとも2つのスマート機器が、ウェイクアップ音声を発した音源位置からの距離が同じて、同時に応答とウェイクアップを行うことを避けるために、それにより決定されたウェイクアップ遅延時間が、グループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と同じであるか否かを判定する必要がある。
【0052】
例えば、グループ内のスマート機器のウェイクアップ遅延時間が同じであるか否かを判定する実施態様は以下の方式を含むが、これらに限定されない。1つの方式として、スマート機器は、同じグループにある他のスマート機器に、当該ウェイクアップ遅延時間及びスマート機器の識別子を送信してもよく、同様に、当該スマート機器は、同じグループにある他のスマート機器によって送信されるウェイクアップ遅延時間及びスマート機器の識別子を受信してもよいことである。すると、当該スマート機器は、その決定されたウェイクアップ遅延時間が、グループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と同じであるか否かを決定することができる。
【0053】
別の1つの方式として、スマート機器は、当該ウェイクアップ遅延時間、スマート機器の識別子、及びその対応するグループの識別子を端末機器に送信してもよい。端末機器は、当該グループの識別子に対応するグループ内のスマート機器がそれぞれ送信したウェイクアップ遅延時間を受信した後、当該ウェイクアップ遅延時間を判定し、同一のウェイクアップ遅延時間が存在し、同一のウェイクアップ遅延時間が受信された全てのウェイクアップ遅延時間のうち最小のウェイクアップ遅延時間である場合、同一のウェイクアップ遅延時間に対応するスマート端末機器の識別子の優先順位をさらに判定し、優先順位が低いスマート端末機器にウェイクアップ遅延時間が同一の通知メッセージを送信すると、ウェイクアップ遅延時間が同一の通知メッセージを受信したスマート端末機器は、そのウェイクアップ遅延時間が、グループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と同じであると判定することができる。
【0054】
逆に、端末機器は、ウェイクアップ遅延時間が全て異なる、又は、ウェイクアップ遅延時間が同じであっても、ウェイクアップ遅延時間が受信したウェイクアップ遅延時間のうち最小のものではない等と判定されると、ウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを送信しなく、この場合、スマート機器は、ウェイクアップ遅延時間が終了したときにウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを受信されないと、そのウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と異なると決定し、また、端末機器が、各スマート機器に、ウェイクアップ遅延時間が異なる通知メッセージを送信すると、ウェイクアップ遅延時間が異なる通知メッセージが受信されたスマート端末機器は、そのウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と異なると決定する。
【0055】
ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と同一でないと決定された場合、すなわち、そのウェイクアップ遅延時間内に他のスマート機器から送信された応答情報が受信されたか否かを監視し、ウェイクアップ遅延時間内に他のスマート機器から送信された応答メッセージが受信されなかった場合、ウェイクアップ音声を発した音源位置までの距離が最も近いことを意味するため、この時、ウェイクアップ処理を実行して応答情報を生成して再生してもよい。
【0056】
同様に、他のスマート機器の場合も、その対応するウェイクアップ遅延時間内に当該スマート機器からの応答情報が監視された後、ウェイクアップ待機動作を停止し、続いてウェイクアップ音声を監視することに切り替える。
【0057】
要約するために、例を挙げて説明する。
図4は、本願の実施の形態によるスマート機器ウェイクアップシナリオを示す図である。
図4に示すように、同じエリア内に複数のスマート機器が存在し、これらのスマート機器が1つの端末機器に接続され、当該端末機器によってこれらのスマート機器のグループを確立すること、及びグループにある各スマート機器のウェイクアップモードをグループウェイクアップモードに切り替えることを実現する。ユーザがウェイクアップ音声として「こんにちは、スマート機器」を発すると、当該ウェイクアップ音声は、当該グループにある複数のスマート機器によって監視されて取得される。スマート機器は、グループウェイクアップモードにおいて、当該ウェイクアップ音声の音量情報を取得し、当該音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定する。
図4から分かるように、ウェイクアップ音声として「こんにちは、スマート機器」を発するユーザまでの距離が最も近いスマート機器は、それにより決定されたウェイクアップ遅延時間が、グループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間よりも最も短いため、ウェイクアップ遅延時間が終了した時応答情報「はい」を優先的に発してウェイクアップ処理を実行する。同時に、他のスマート機器は、その対応するウェイクアップ遅延時間内にその「はい」という応答情報が聞こえると、ウェイクアップ待機動作を停止し、続いてウェイクアップ音声を監視することに切り替える。
【0058】
本実施の形態で提供するスマート機器ウェイクアップ方法は、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得した後、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードと決定された場合、ウェイクアップ音声に対応する音量情報に基づいて対応するウェイクアップ遅延時間を決定し、かつ、当該ウェイクアップ遅延時間が、グループ内の他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と同一でなく、かつ、そのウェイクアップ遅延時間内に、他のスマート機器が送信した応答情報が受信されないと、当該ウェイクアップ音声に応じて相応に応答し、それにより同一エリア内に複数のスマート機器が存在し、且つ、ウェイクアップ音声が同じ音声である場合、ユーザがウェイクアップ音声を発する度に、1つのスマート機器のみが応答することを保証することができ、複数のスマート機器が同時に応答することによる相互干渉の問題を回避し、同一エリア内の複数のスマート機器のウェイクアップの柔軟性及び有効性を高める。また、ウェイクアップ遅延時間の決定は、一方では、複数のスマート機器が同時に応答することを回避するためであり、他方では、ユーザから近いスマート機器がユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が速く、ユーザから遠いスマート機器がユーザのウェイクアップ音声に応答する速度が遅くようにし、人間の会話習慣により符合し、それにより複数のスマート機器が同時に応答することを回避するだけでなく、ユーザ体験も向上させる。
【0059】
図5は、本願の実施の形態2によるスマート機器ウェイクアップ方法のフローチャートを示す図である。上記のいずれかの実施の形態に加えて、
図5に示すように、前記方法は、端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得し、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含むステップ201と、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得するステップ202と、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成するステップ203とを含む。
【0060】
ウェイクアップ遅延時間の決定は、実施の形態1で述べた音量情報とウェイクアップ遅延時間との対応関係に基づいてもよく、或は音量とレベルとの対応関係に基づいてもよい。本実施の形態において、音量とレベルとの対応関係に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定する具体的な実現方法としては、
図1に示すように、スマート機器が端末機器と通信可能に接続されてよく、これにより、端末機器との情報のやり取りが可能となる。ユーザがウェイクアップ音声を発するたびに、1つのスマート機器のみが応答するようにするため、そのスマート機器がグループに参加し、ウェイクアップモードがグループウェイクアップモードに切り替えた上に、音量とレベルとの対応関係をさらに設定してウェイクアップ遅延時間を決定してもよい。
【0061】
具体的に、前記スマート機器は、端末機器から送信された音量レベル生成要請を受信でき、1つの端末機器は、複数のエリア内のスマート機器をそれぞれ制御することができるため、1つの端末機器は、異なるエリアに基づいて複数のグループを設定することができ、指定スマート機器に対する精密制御を行うために、当該音量レベル生成要求は、グループ識別子と、グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含む。
【0062】
また、グループに新たに追加されたスマート機器については、当該音量レベル生成要求に応じて、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得してもよいし、当該音量情報は、他のスマート機器が過去に受信したウェイクアップ音声の音量情報であってもよい。他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を取得した後、スマート機器は、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成することができる。
【0063】
グループ内に既に存在するスマート機器に対しては、当該音量とレベルとの第1の対応関係を受信して、ローカルに保存された既存の音量とレベルとの対応関係を更新することができる。
【0064】
また、スマート機器がグループ内の他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を取得する実施形態として、スマート機器は他のスマート機器と直接情報のやり取りを行い、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を取得してもよく、また、他のスマート機器が自身に対応する音量情報を端末機器に送信し、それに応じて、スマート機器が他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を端末機器から取得してもよく、また、他のスマート機器が自身に対応する音量情報をサーバに送信し、それに応じて、スマート機器が他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をサーバから取得してもよく、以上のような実施形態を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0065】
例えば、
図6は、本願の実施の形態のベースとしての別のシステムアーキテクチャを示す模式図である。
図6に示すように、スマート機器1は、さらに、データサーバ3(例えば、スマート機器に対応するサービスプラットフォーム)と通信接続し、取得されたウェイクアップ音声に対応する音量情報をデータサーバ3に送信して記憶させ、それに応じて、スマート機器1は、音量とレベルとの対応関係を設定する際に、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をデータサーバ3から直接取得することができる。ここで、データサーバ3は、クラウドサーバ又はサーバクラスタであってよく、その内部に大量のデータが格納されている。
【0066】
また、スマート機器は、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を取得した後、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を予め設定されたソート規則に従ってソートすることができる。なお、当該ソート規則は、音量情報の大から小の順にソートしてもよいし、音量情報の小から大の順にソートしてもよい。ソートされた音量情報は、グループ識別子に係るスマート機器の数量に対応するサブカテゴリに均等に分けられる。
【0067】
例えば、現在のグループ内に4つのスマート機器があり、新たに追加されたスマート機器が他のスマート機器から20個の音量情報を取得した場合、音量情報は、ソートされた後に、それぞれ5つの音量情報を含む4つのサブカテゴリに分けられてもよい。そして、サブカテゴリ毎に、当該サブカテゴリにおける音量情報に対応する音量平均値を算出し、グループ識別子に係るスマート機器の数量情報に対応する音量平均値を取得する。予め設定されたレベル設定規則に従って、各音量平均値に対応するレベル情報を設定することにより音量レベル対応関係を得る。具体的には、当該予め定められたレベル設定規則は、最も大きい音量平均値を1つのレベルとして設定してもよく、選択可能なものとして、最も小さい音量平均値を1つのレベルとして設定してもよい。
【0068】
なお、レベルは、その音量平均値に対応してもよいし、音量平均値を中心として上下に予め設定された幅の音量範囲に対応してもよい。
【0069】
更に、音量及びレベルとの第1の関係が取得された後、当該音量及びレベルとの第1の関係に従ってウェイクアップ遅延時間の決定を実現でき、上記の実施の形態のいずれかに加えて、ステップ102は、具体的には、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得することと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定することとを含む。
【0070】
本実施の形態では、ユーザのウェイクアップ音声を取得し、当該ウェイクアップ音声に対応する音量情報を決定した後、当該音量情報に基づいて音量とレベルとの第1の対応関係を照会して、音量情報に対応するレベルを決定することができる。各レベルが一区間の音量範囲に対応する例を挙げて説明すると、第1のレベルを80〜100db、第2のレベルを60〜79db、第3のレベルを40〜59db、第4のレベルを20〜39db、第5のレベルを0〜19dbにしてよく、ユーザのウェイクアップ音声に対応する音量情報が56dbと決定されると、音量とレベルとの第1の対応関係から、当該音量情報に対応するレベルを第3のレベルと速やかに決定することができる。
【0071】
また、音量情報に対応するレベルを決定した後に、当該レベルとウェイクアップ遅延時間との対応関係に基づいて、レベルに対応するウェイクアップ遅延時間を決定することができる。或は、前記レベルに応じて、次の式:T=レベル*(K+D)を使用して、前記ウェイクアップ遅延時間Tを取得してもよい。ここで、Kは機器内音声処理遅延時間、Dは音声伝播時間である。
【0072】
例えば、当該スマート機器内の音声処理遅延時間Kは、具体的には185msであり得、当該音声伝播時間Dは、具体的には15msであり得、音量情報に対応するレベルが第2のレベルである場合、ウェイクアップ遅延時間T=2*(185+15)=400msであり、音量情報に対応するレベルが第3のレベルである場合、ウェイクアップ遅延時間T=3*(185+15)=600msである。
【0073】
ここで、異なるスマート機器及び異なる適用シナリオでは、音声処理遅延時間K及び音声伝播時間Dは異なり得るが、本発明は、これに限定しない。
【0074】
本実施の形態では、グループ内の他のスマート機器が過去に収集したウェイクアップ音声に対応する音量情報と、スマート機器の数量にさらに基づいて、音量とレベルとの対応関係を決定し、それに基づいてウェイクアップ遅延時間を決定することもでき、当該グループ内の他のスマート機器が、グループが存在するエリア内でウェイクアップ音声を受信する遠近にしたがって対応する音量が違いことを考慮し、グループ内のスマート機器の数量も考慮するため、ウェイクアップ遅延時間の決定が当該グループに対応する当該エリア内のユーザ音量の変化範囲に符合し、それによって、ウェイクアップ遅延時間の決定をより正確にすることができる。
【0075】
図7は、本願の実施の形態3によるスマート機器ウェイクアップ方法のフローチャートである。上記の実施の形態のいずれかに加えて、
図7に示されるように、前記方法は、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する声紋情報を識別するステップ301をさらに含み、この場合、ステップ202は、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報をそれぞれ取得するステップ302を含み、この場合、前記方法は、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報に基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成するステップ303をさらに含む。
【0076】
本実施の形態では、各スマート機器は、複数のユーザが同時に使用する場合があり、例えば、女性や子供の音声の音量範囲は、一般的に男性の音声の音量範囲と異なり、その音量範囲のうち高音部分が男性より多いなど、ユーザによって音量の変化範囲が異なる。これに基づいて、より正確にウェイクアップ遅延時間を決定できるように、そのウェイクアップ遅延時間の決定のための、音量とレベルとの対応関係の確立について、さらに異なるユーザを考慮する必要がある。具体的には、声紋情報を通じてユーザ分類を行い、カテゴリ毎に異なる音量レベル対応関係を設定してもよい。
【0077】
より具体的には、取得されたウェイクアップ音声に対応する声紋情報を認識し、音量レベル生成要求に応じて、他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち声紋情報に対応する音量情報をそれぞれ取得することができる。前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち声紋情報に対応する音量情報と、グループ識別子に係るスマート機器の数量情報に基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成することができる。
【0078】
例えば、他のスマート機器の識別子に対応する音量情報を、予め設定されたソート規則に従ってソートしてもよい。なお、当該ソート規則は、音量情報の大から小の順にソートしてもよいし、音量情報の小から大の順にソートしてもよい。ソートされた音量情報は、グループ識別子に係るスマート機器の数量に対応するサブカテゴリに均等に分けられる。例えば、現在4つのスマート機器が存在し、20個の音量情報が存在する場合、音量情報は、それぞれ5つの音量情報を含む4つのサブカテゴリに分けられてもよい。そして、サブカテゴリ毎に、当該サブカテゴリにおける音量情報に対応する音量平均値を算出し、グループ識別子に係るスマート機器の数量情報に対応する音量平均値を取得する。予め設定されたレベル設定規則に従って、各音量平均値に対応するレベル情報を設定することにより音量レベル対応関係を得る。具体的には、当該予め定められたレベル設定規則は、最も大きい音量平均値を1つのレベルとして設定してもよく、選択可能なものとして、最も小さい音量平均値を1つのレベルとして設定してもよい。
【0079】
また、各声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の関係が生成された後、当該音量とレベルとの第2の関係に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定することができ、上記の実施の形態のいずれかに加え、ステップ102は、具体的には、前記声紋情報に基づいて、前記声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の対応関係を取得することと、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得することと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定することとを含む。
【0080】
本実施の形態では、ユーザのウェイクアップ音声が取得された際、まず、当該ウェイクアップ音声に対応する声紋情報を決定し、当該声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の対応関係を取得し、当該ウェイクアップ音声に対応する音量情報を決定し、当該音量情報に基づいて音量とレベルとの第2の対応関係を照会し、音量情報に対応するレベルを決定する必要がある。なお、各レベルには、1つの音量範囲が対応付けられてもよいし、1つの固定の音量情報が対応付けられてもよい。音量情報に対応するレベルが決定された後、当該レベルに応じてウェイクアップ遅延時間が決定することができる。
【0081】
また、音量情報に対応するレベルを決定した後に、当該レベルとウェイクアップ遅延時間との対応関係に基づいて、レベルに対応するウェイクアップ遅延時間を決定することができる。或は、前記レベルに応じて、次の式:T=レベル*(K+D)を使用して、前記ウェイクアップ遅延時間Tを取得してもよい。ここで、Kは機器内音声処理遅延時間を表し、Dは音声伝播時間を表す。
【0082】
例えば、当該スマート機器内の音声処理遅延時間Kは、具体的には185msであり得、当該音声伝播時間Dは、具体的には15msであり得、音量情報に対応するレベルが第2のレベルである場合、ウェイクアップ遅延時間T=2*(185+15)=400msであり、音量情報に対応するレベルが第3のレベルである場合、ウェイクアップ遅延時間T=3*(185+15)=600msである。
【0083】
ここで、異なるスマート機器及び異なる適用シナリオでは、音声処理遅延時間K及び音声伝播時間Dは異なり得るが、本発明は、これに限定しない。本実施の形態では、声紋だけでなく、グループ内の他のスマート機器が過去に収集したウェイクアップ音声に対応する音量と、スマート機器の数量にさらに基づいて、音量とレベルとの対応関係を決定し、それに基づいてウェイクアップ遅延時間を決定することもでき、ユーザの音量範囲の変化の違いだけでなく、当該グループ内の他のスマート機器がウェイクアップ音声を受信する遠近にしたがって対応する音量が違いことを考慮し、グループ内のスマート機器の数量も考慮するため、ウェイクアップ遅延時間の決定が当該グループに対応する当該エリア内の異なるユーザ音量の変化範囲に符合し、それによって、ウェイクアップ遅延時間の決定をより正確にすることができる。
【0084】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記方法は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に応じた更新処理を行わせることをさらに含む。
【0085】
本実施の形態では、音量とレベルとの第1の対応関係、又は音量とレベルとの第2の対応関係が生成された後、グループ内の各スマート機器が当該音量とレベルとの第1の対応関係、又は音量とレベルとの第2の対応関係に基づいて、ウェイクアップ遅延時間の決定を実現できるように、音量とレベルとの第1の対応関係、又は音量とレベルとの第2の対応関係を、他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信することができる。それに対応して、他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器は、当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を受信した後、受信した当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に基づいて、現在格納されている音量とレベルとの対応関係に対して更新操作することができる。なお、スマート機器は、直接グループ内の他のスマート機器と情報をやりとりして、当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を他のスマート機器に送信してもよいし、当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を端末機器に送信して、他のスマート機器が当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を端末機器から取得してもよい。
【0086】
本実施の形態が提供するスマート機器ウェイクアップ方法は、音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を生成した後、音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信することにより、グループ内の他のスマート機器のそれぞれが、当該音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に基づいてウェイクアップ遅延時間の決定を行うことができ、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得したときに、1つのスマート機器のみが応答してユーザ体験を向上させることができる。
【0087】
なお、上記音量とレベルとの第1の対応関係又は上記音量とレベルとの第2の対応関係は、スマート機器が自ら生成してもよいし、端末機器が各スマート機器に対応する音量情報を取得して生成し、各スマート機器に送信してもよいが、本願はこれに対して限定しない。
【0088】
さらに、上記いずれかの実施の形態に加えて、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会した結果、前記音量に対応するレベルが取得されなければ、前記方法は、前記音量が最小音量未満であると決定された場合、前記最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和を前記ウェイクアップ遅延時間として設定すること、或は、前記音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定することをさらに含み、前記最小音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最小の音量であり、前記最大音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量である。
【0089】
本実施の形態では、例えば、朝に起床直後のウェイクアップ音声の音量が大きく、夜に就寝前のウェイクアップ音声の音量が小さい場合や、現在、複数の人がチャットしているシーンではウェイクアップ音声の音量が大きく、現在、2人のみがチャットしているシーンではウェイクアップ音声の音量が小さいなど、ユーザが発したウェイクアップ音声に対応する音量情報が、対応関係における最大音量を超えた場合や、対応関係における最小音量未満となる場合がある。また或は、ユーザの風邪等による発音問題などがある。
【0090】
このことから、上記のシナリオに関して、スマート機器が、同じエリア内に複数のスマート機器が存在する場合に1つのスマート機器だけが応答することを満たすようにウェイクアップ遅延時間を取得することを可能にするために、当該スマート機器は、以下の動作を実行する必要がある。音量が最小音量よりも小さいと決定された場合には、最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和をウェイクアップ遅延時間として設定する。
【0091】
音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定する。
【0092】
当該ウェイクアップ遅延時間に基づいて応答を行うか否かの動作は、前記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0093】
また、選択可能なものとして、音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定するとともに、優先タグをさらに設定し、当該スマート機器が他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間を取得した場合、それと同じウェイクアップ遅延時間が存在し、当該スマート機器自身のみが優先タグを有する場合、それと同じウェイクアップ遅延時間に対応するスマート機器にウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを送信し、ウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを受信したスマート機器は、ウェイクアップ動作を停止し、続いてウェイクアップ音声を監視する。或は、スマート機器は、当該スマート機器の識別子、ウェイクアップ遅延時間、及び優先タグを端末機器に送信し、端末機器は、受信したウェイクアップ遅延時間を判定し、同じウェイクアップ遅延時間が判定された場合には、さらに、優先タグに基づいて、どのスマート機器がウェイクアップ遅延時間のままウェイクアップ処理を待ち続け、どのスマート機器が応答処理を停止するかを判定してもよい。
【0094】
なお、当該予め設定されたウェイクアップ遅延時間は、ユーザが実際の必要に応じて設定したものであってもよく、システムのデフォルト経験値であってもよく、本願ではこれに対して限定しない。
【0095】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法は、取得したウェイクアップ音声が最大音量よりも大きい場合又は最小音量よりも小さい場合にウェイクアップ遅延時間を調整することで、音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係が全ての音量情報を兼ねることを保証でき、ユーザの音声の高低に関わらず、ユーザのウェイクアップ音声に応答してユーザ体験を向上させることができる。
【0096】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記方法は、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち、少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と同じであると決定された場合、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より高いか否かをそれぞれ判定し、ローカル優先順位が最も高い場合、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報を取得されたかどうかを決定することと、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器より低い場合、遅延応答動作を終了することとを含む。
【0097】
本実施の形態では、ユーザが少なくとも1つのスマート機器から同じ距離にあるとき、少なくとも1つのスマート機器が受信したウェイクアップ音声の音量情報が同じである可能性があり、それに対応して、対応するウェイクアップ遅延時間も同じである、或は、現在のウェイクアップ音声に対応する音量情報が、音量とレベルとの第1の対応関係、又は、前記音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量よりも大きく、最大の音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間がウェイクアップ遅延時間として設定された場合にも、少なくとも1つのスマート機器の受信されたウェイクアップ音声の音量情報が同じ状況を招く可能性があり、それに対応して、対応するウェイクアップ遅延時間も同じである。このとき、ユーザのウェイクアップ音声が取得されたとき、1つのスマート機器のみが応答することを保証するために、ローカル優先順位が少なくとも1つのスマート機器より高いか否かをそれぞれ判定し、ローカル優先順位が最も高い場合、ウェイクアップ遅延時間内にグループ内の他のスマート機器から送信された応答情報が取得されたか否かを決定し、他のスマート機器からの応答情報が取得されなかった場合、当該ウェイクアップコマンドに応答して応答情報を送信してもよく、これに対して、ローカル優先順位が少なくとも1つのスマート機器よりも低い場合、遅延応答動作を終了し、このとき、他のスマート機器の応答情報がウェイクアップ遅延時間内に取得されなかった場合、優先順位の高いスマート機器は、当該ウェイクアップコマンドに応答して応答情報を送信することができる。
【0098】
また、1つの実施形態として、優先順位の設定は、上記の1つの実施の形態における優先タグの設定方式と同様であってもよい。また、優先順位の設定に関して、端末機器が、グループ内のスマート機器の使用回数、異なるユーザがそれぞれどのスマート機器の使用を好む蚊などに基づいて、当該グループ内のスマート機器の優先順位を自動的に分割するようにしてもよい。また、優先順位の設定は、ユーザの優先順位指示に基づいて、グループ内のスマート機器の優先順位を分割するようにしてもよい。
【0099】
さらに、端末機器は、そのスマート機器に対応する優先順位識別子を、グループ内の対応するスマート機器に送信することもできる。スマート機器は、それぞれの優先順位を保持してもよい。そして、スマート機器がウェイクアップ遅延時間を取得した後、他のスマート機器のウェイクアップ遅延時間と優先順位を取得した後、自身のウェイクアップ遅延時間と同じスマート機器があると判定された場合、さらに両者の優先順位を比較し、優先順位が高い方は遅延応答処理を継続し、優先順位が低い方のスマート機器にウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを送信し、ウェイクアップ遅延時間が同じ通知メッセージを受信したスマート機器は応答処理を停止する。したがって、優先順位の方式によって、より正確で、ユーザの使用習慣需要を満たすように、ユーザのウェイクアップ音声が受信されるたびに1つのスマート機器のみが応答することを保証することができる。
【0100】
図8は、本願の実施の形態4によるスマート機器の構成を示す図である。
図8に示すように、前記スマート機器40は、ウェイクアップ音声取得モジュール41、ウェイクアップ遅延時間決定モジュール42、及び応答モジュール43を備える。ここで、ウェイクアップ音声取得モジュール41は、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得するために用いられ、ウェイクアップ遅延時間決定モジュール42は、現在のウェイクアップモードがグループウェイクアップモードであると決定された場合に、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する音量情報を識別し、前記音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定するために用いられ、応答モジュール43は、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間と異なると決定され、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されなかった場合、前記ウェイクアップ遅延時間が終了すると、ウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生するために用いられる。
【0101】
本実施の形態のスマート機器は、上記実施の形態1で示した方法を実行することができ、その実現方式と技術的効果は同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0102】
さらに、上記実施の形態4に加えて、前記装置は、音量レベル生成要求取得モジュールと、音量情報取得モジュールと、第1の対応関係生成モジュールとをさらに備え、音量レベル生成要求取得モジュールは、端末機器から送信される音量レベル生成要求を取得するために用いられ、前記音量レベル生成要求は、グループ識別子と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報と、前記グループ識別子に係る他のスマート機器の識別子とを含み、音量情報取得モジュールは、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報をそれぞれ取得するためにもちいられ、第1の対応関係生成モジュールは、前記他のスマート機器の識別子に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第1の対応関係を生成するために用いられる。
【0103】
本実施の形態のスマート機器は、上記実施の形態2に示した方法を実行することができ、その実現方式及び技術的効果は同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0104】
さらに、上記実施の形態4に加えて、前記装置は、取得された前記ウェイクアップ音声に対応する声紋情報を識別するための声紋識別モジュールをさらに備え、音量情報取得モジュールは、前記音量レベル生成要求に応じて、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報をそれぞれ取得するための音量取得ユニットを備え、前記装置は、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器のうち前記声紋情報に対応する音量情報と、前記グループ識別子に係るスマート機器の数量情報とに基づいて、音量とレベルとの第2の対応関係を生成するための第2の対応関係生成モジュールをさらに備える。
【0105】
本実施の形態のスマート機器は、上記実施の形態3に示した方法を実行することができ、その実現方式と技術的効果は同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0106】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記装置は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係を、前記他のスマート機器の識別子に対応するスマート機器に送信し、前記他のスマート機器に、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係に応じた更新処理を行わせるための更新モジュールをさらに備える。
【0107】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加え、前記ウェイクアップ遅延時間決定モジュール42は、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得するための第1のレベル取得ユニットと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定するためのウェイクアップ遅延時間決定ユニットとを備える。
【0108】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記装置は、前記声紋情報に基づいて、前記声紋情報に対応する音量とレベルとの第2の対応関係を取得するための対応関係取得ユニットと、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会して、前記音量情報に対応するレベルを取得するための第2のレベル取得ユニットと、前記レベルに応じて、前記ウェイクアップ遅延時間を決定するためのウェイクアップ遅延時間決定ユニットとをさらに備える。
【0109】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記ウェイクアップ遅延時間決定ユニットは、具体的に、前記レベルに応じて、次の式:T=レベル*(K+D)を使用して、前記ウェイクアップ遅延時間Tを取得する。ここで、Kは機器内音声処理遅延時間を表し、Dは音声伝播時間を表す。
【0110】
さらに、上記いずれかの実施の形態に加えて、前記音量情報に基づいて、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は前記音量とレベルとの第2の対応関係を照会した結果、前記音量に対応するレベルが取得されなければ、前記装置は、前記音量が最小音量未満であると決定された場合、前記最小音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間と予め設定された遅延時間との和を前記ウェイクアップ遅延時間として設定するための第1の調整モジュール、或は、前記音量が最大音量よりも大きいと決定された場合、前記最大音量に対応するレベルに対応するウェイクアップ遅延時間を前記ウェイクアップ遅延時間として設定するための第2の調整モジュールをさらに備え、前記最小音量は、前記音量と前記レベルとの第1の対応関係又は音量と前記レベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最小の音量であり、前記最大音量は、前記音量とレベルとの第1の対応関係又は音量とレベルとの第2の対応関係のうち音量数値範囲内で最大の音量である。
【0111】
さらに、上記の実施の形態のいずれかに加えて、前記装置は、前記ウェイクアップ遅延時間がグループ内の他のスマート機器のうち、の少なくとも1つのスマート機器に対応するウェイクアップ遅延時間が同じであると決定された場合、それぞれローカル優先順位レベルが前記少なくとも1つのスマート機器よりも高いか否かを決定し、ローカル優先順位が最も高い場合、前記ウェイクアップ遅延時間内に前記グループ内の他のスマート機器が送信した応答情報が取得されたか否かを判定するための優先順位判定モジュールと、ローカル優先順位が前記少なくとも1つのスマート機器よりも低い場合、遅延応答動作を終了するための処理モジュールとをさらに備える。
【0112】
本願の実施の形態によれば、本願は、スマート機器及び可読記憶媒体をさらに提供する。
【0113】
図9は、本願の実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法のスマート機器のブロック図である。スマート機器は、例えば、スマートスピーカー、スマートロボットなど、人間と機械がインタラクションを行うことができる様々な機器を表す。本明細書に示される構成要素、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、単なる例であり、本明細書に記載及び/又は本願の実現を限定するものでない。
【0114】
図9に示すように、当該スマート機器は、1つ又は複数のプロセッサ901と、メモリ902と、各構成要素を接続するための高速インターフェースと低速インターフェースとを含むインターフェースとを備える。各構成要素は、異なるバスで接続され、共通のメインボード上に実装されてもよいし、必要に応じて他の位置に実装されてもよい。プロセッサは、スマート機器内で実行される命令を処理でき、メモリ内又はメモリ上に記憶されて外部入力/出力装置(インターフェースに結合されたディスプレイ機器など)上にGUIのグラフィック情報を表示するための命令を含む。他の実施の形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスが、複数のメモリ及び複数のメモリとともに使用され得る。また、複数のスマート機器が接続され、各機器が必要な一部の動作を提供するようにしてもよい(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバグループ、又はマルチプロセッサシステムとして)。
図9では、1つのプロセッサ901を例に挙げている。
【0115】
メモリ902は、本願で提供される非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。前記メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、それにより前記少なくとも1つのプロセッサが本願によって提供されるスマート機器ウェイクアップ方法を実行する。本願の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、本願によって提供されるスマート機器ウェイクアップ方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶する。
【0116】
メモリ902は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、本願の実施の形態におけるスマート機器ウェイクアップ方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図12に示されるウェイクアップ音声取得モジュール41、遅延時間決定モジュール42、及び応答モジュール43)のような、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能プログラム、及びモジュールを記憶することに使用され得る。プロセッサ901は、メモリ902に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、及びモジュールを実行することにより、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、上述した方法実施の形態におけるスマート機器ウェイクアップ方法を実現する方法を実現する。
【0117】
メモリ902は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含むことができ、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションを記憶することができ、データ記憶領域は、スマート機器の使用によって生成されたデータなどを保存することができる。さらに、メモリ902は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的ソリッドステートメモリデバイスなどの、非一時的メモリを含んでもよい。いくつかの実施の形態において、メモリ902は、プロセッサ901に対して遠隔に設定されたメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介してスマート機器に接続され得る。上記ネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びその組み合わせを含んでもよいけど、これらに限定されない。
【0118】
スマート機器ウェイクアップ方法のスマート機器は、入力装置903及び出力装置904を更に備えてもよい。プロセッサ901、メモリ902、入力装置903、及び出力装置904は、バス又はそのほかの方式で接続されてもよいが、
図9ではバスで接続されている例を示している。
【0119】
入力装置903は、入力された数字又は文字情報を受信し、スマート機器ウェイクアップ方法スマート機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、たとえば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置904は、表示機器、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)等を含んでもよい。当該表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含んでもよいけど、これらに限定されない。いくつかの実施の形態では、表示機器はタッチスクリーンであってもよい。
【0120】
本明細書で説明するシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路、集積回路、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現できる。これらの様々な実施形態は、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈可能な1つ以上のコンピュータプログラムを実施することを含んでよく、当該プログラマブルプロセッサは、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に送信することができる、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであり得る。
【0121】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラム可能なプロセッサの機械命令を含み、これらのコンピュータプログラムは、高レベル過程及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械語で実現され得る。本明細書で使用される用語「機械可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」は、プログラム可能なプロセッサに機械命令及び/又はデータを提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光学ディスク、メモリ、プログラム可能論理装置(PLD))を意味し、機械可読信号としての機械命令を受信する機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意の信号を意味する。
【0122】
ユーザとのインタラクションを提供するために、本明細書に記載されたシステム及び技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、コンピュータに提供するユーザの入力のためのキーボード及びポインティング装置(例えば、マウス又はトラックボール)とを有するコンピュータ上で実施することができる。他の種類の装置を使用して、ユーザとのインタラクションを提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、ユーザからの入力は、(サウンド入力、音声入力、又は触覚入力を含む)任意の形態で受信され得る。
【0123】
本明細書に記載のシステム及び技術は、バックエンド構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又は当該ウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは当該グラフィカルユーザインターフェース又は当該ウェブブラウザによってここに記載のシステム及び技術の実施形態とインタラクションできる)、又はそのようなバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素、又はフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施され得る。システムの構成要素は、任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって互いに接続され得る。通信ネットワークとしては、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット等が挙げられる。
【0124】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは、一般的に、互いに離れており、通常、通信ネットワークを介してインタラクションする。相応するコンピュータ上で、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムを実行することによって、クライアントとサーバの関係が生成される。
【0125】
図10は、本発明の実施の形態6によるスマート機器ウェイクアップ方法のフローチャートを示す図である。
図10に示されたように、前記方法は、ユーザが送信したウェイクアップ音声を取得するステップ601と、前記ウェイクアップ音声に対応する音量情報を取得し、前記音量情報に基づいてウェイクアップ遅延時間を決定するステップ602と、前記ウェイクアップ遅延時間に基づいて、ウェイクアップ処理を実行し、応答情報を再生するステップ603とを含む。
【0126】
本実施の形態によるスマート機器ウェイクアップ方法、スマート機器及びコンピュータ可読記憶媒体では、音量情報に基づいて、それぞれのウェイクアップ遅延時間を決定し、ウェイクアップ遅延時間に基づいてウェイクアップ音声に応答するか否かを決定することによって、ユーザがウェイクアップ音声を発するたびに1つのスマート機器のみが応答することを保証することができ、複数のスマート機器が同時に応答する問題を回避し、ユーザ体験を向上させる。
【0127】
理解すべきなのは、上記に示された様々な形態のフローが、ステップの順序変更、追加、又は削除に使用され得る。例えば、本開示に記載された各ステップは、並列に実行されても、順次実行されても、異なる順序で実行されてもよく、本願に開示された技術的思想で望む結果を実現できる限り、ここで限定しない。
【0128】
上記の詳細な説明は、本願の保護範囲を制限するものではない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、設計要求と他の要素に従って様々な変更、組み合わせ、サブコンビネーションと置換を行うことができる。本願の思想及び原理に含まれるあらゆる変更、均等物及び改良等は、すべて本願の保護範囲に含まれる。