(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
部品収容部が所定の間隔で設けられ、前記部品収容部の両側において前記部品収容部の並び方向に延びる一対の貼着部が設けられたキャリアテープと、前記部品収容部を覆うように前記一対の貼着部に貼着されたカバーテープとを含む部品供給テープを処理する部品供給テープ処理装置であって、
前記部品供給テープの一方の面側に配置される第1ユニットと、
前記部品供給テープの他方の面側に配置され、前記第1ユニットに対して接離する第2ユニットと、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとに亘って設けられ、前記第2ユニットが前記第1ユニットに対して近接した際に、前記部品供給テープの先端部分における前記一対の貼着部の少なくともいずれか一方の前記貼着部とは異なる部分の一部を前記カバーテープ側に向けて屈曲させる屈曲部と、を備え、
前記第1ユニットは、前記部品供給テープが載置される載置面を有する載置部と、前記載置部に配置された押圧ピンと、を備え、
前記第2ユニットは、前記載置部の前記載置面との間で前記部品供給テープを挟持する押圧面を有する押圧部本体と、前記押圧面に設けられた凹状の受部と、を備え、
前記屈曲部は、前記押圧ピンと、前記押圧ピンと共に前記部品供給テープを挟持する前記受部と、を含んで構成されている、部品供給テープ処理装置。
ている部品供給テープ処理装置。
前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に前記部品供給テープを挿入して、前記部品供給テープの一方の面側に前記第1ユニットを配置するともに、前記部品供給テープの他方の面側に前記第2ユニットを配置する際に、
前記第1ユニットは、前記部品供給テープの先端に当接して前記部品供給テープを挿入方向に位置決めする位置決め部を有する請求項4に記載の部品供給テープ処理装置。
前記逃がし凹部は、前記大型キャリアテープの先端に配置された前記部品収容部と前記大型キャリアテープの先端との間の挟持可能距離が、前記曲面部が前記位置決め部から突出した突出寸法よりも小さい場合に、前記部品収容部に当接して前記大型キャリアテープを挿入方向に位置決めする補助位置決め部を有する請求項5に記載の部品供給テープ処理装置。
部品収容部が所定の間隔で設けられ、前記部品収容部の両側において前記部品収容部の並び方向に延びる一対の貼着部が設けられたキャリアテープに対して前記部品収容部を覆うようにカバーテープが貼着された部品供給テープの先端部分に前記カバーテープを除去する除去刃を挿入し、前記除去刃によって前記カバーテープを除去する部品供給テープ除去方法であって、
第1ユニットと、前記第1ユニットに対して相対的に接離する第2ユニットとの間に前記部品供給テープを挿入するテープ挿入工程と、
前記第1ユニットは、前記部品供給テープが載置される載置面を有する載置部と、前記載置部に配置された押圧ピンと、を備え、前記第2ユニットは、前記載置部の前記載置面との間で前記部品供給テープを挟持する押圧面を有する押圧部本体と、前記押圧面に設けられた凹状の受部と、を備え、前記押圧ピンと、前記押圧ピンと共に前記部品供給テープを挟持する前記受部とによって前記部品供給テープの先端部分における前記一対の貼着部の少なくともいずれか一方の前記貼着部とは異なる部分の一部を挟持して、前記カバーテープ側に向けて屈曲させる易挿入部を形成する易挿入部形成工程と、
前記部品供給テープの前記易挿入部に前記除去刃の刃先を挿入する刃先挿入工程と、
前記除去刃に対して前記部品供給テープを移動させて前記部品を露出させる露出工程とを含む部品供給テープ除去方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、カバーテープは、キャリアテープにおいて部品が収容された部分の両側に設けられた一対の貼着部に貼着されることにより部品を覆っている。このため、上記のような部品供給テープ処理装置によって、部品供給テープの先端部分が凸の曲がり形状に成形されると、貼着部における貼着力が小さい部品供給テープでは、部品供給テープの先端部分全体においてキャリアテープとカバーテープとの間に歪みが生じ、キャリアテープの先端部分からカバーテープ全体が意図せずに剥がれてしまう場合がある。キャリアテープの先端部分においてカバーテープ全体が意図せずに剥がれてしまうと、キャリアテープとカバーテープと間に刃先を挿入した際に、カバーテープの先端部分全体が剥離して浮き上がることでカバーテープが切開できずに部品を露出させることができなかったり、カバーテープが絡まってしまったりする虞がある。
【0005】
本明細書では、キャリアテープの先端部分からカバーテープ全体が剥離することを防ぎつつ、キャリアテープとカバーテープと間に刃先を挿入し易くする技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される技術は、部品収容部が所定の間隔で設けられ、前記部品収容部の両側において前記部品収容部の並び方向に延びる一対の貼着部が設けられたキャリアテープと、前記部品収容部を覆うように前記一対の貼着部に貼着されたカバーテープとを含む部品供給テープを処理する部品供給テープ処理装置であって、前記部品供給テープの一方の面側に配置される第1ユニットと、
前記部品供給テープの他方の面側に配置され、前記第1ユニットに対して接離する第2ユニットと、前記第1ユニットと前記第2ユニットとに亘って設けられ、前記第2ユニットが前記第1ユニットに対して近接した際に、前記部品供給テープの先端部分における前記一対の貼着部の少なくともいずれか一方の前記貼着部とは異なる部分の一部をカバーテープ側に向けて屈曲させる屈曲部とを備えている構成とした。
【0007】
このような構成の部品供給テープ処理装置によると、第2ユニットが第1ユニットに対して近接した際に、屈曲部によって少なくとも一方の貼着部を残すように部品供給テープの一部を屈曲させて除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成することができる。
【0008】
すなわち、キャリアテープの先端部分においてカバーテープ全体が剥離することを防ぎつつ、部品供給テープの先端部分においてカバーテープを除去するための除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成することができる。これにより、カバーテープが浮き上がって、カバーテープが切開できずに部品を露出させることができなかったり、カバーテープ全体が剥離されたりすることで装置内においてカバーテープが絡まってしまったりすることを防ぐことができる。
【0009】
本明細書によって開示される部品供給テープ処理装置は、以下の構成としてもよい。
【0010】
前記屈曲部は、前記第1ユニットおよび前記第2ユニットのうちの一方に突出して形成された曲面部と、前記第1ユニットおよび前記第2ユニットのうちの他方に凹状に形成され、前記曲面部と共に前記部品供給テープを挟持する受部とを含んで構成されていてもよい。
【0011】
このような構成によると、第2ユニットを第1ユニットに近接させて、曲面部と受部とで部品供給テープを挟持することで部品供給テープの一部を確実に屈曲させることができる。
【0012】
したがって、例えば、部品供給テープの一部を一方のみから曲面部によって押圧する場合に比べて、部品供給テープの先端部分に除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成しつつ、キャリアテープの先端部分からカバーテープ全体が剥離することを防ぐことができる。
【0013】
前記曲面部および前記受部は、前記部品供給テープにおける前記一対の貼着部の間を挟持する構成としてもよい。
【0014】
このような構成によると、部品供給テープにおける一対の貼着部の間を屈曲さて除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成することができる。つまり、部品供給テープの一対の貼着部においてカバーテープが剥離することを防ぎつつ、部品供給テープの先端部分に除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成することができるから、例えば、部品供給テープにおいて一対の貼着部の間に除去刃を挿入してカバーテープを切開する場合に非常に有効である。
【0015】
前記曲面部および前記受部は、前記部品供給テープにおける前記一対の貼着部のうちの一方とは異なる他方を挟持する構成としてもよい。
【0016】
このような構成によると、一対の貼着部の他方を屈曲させて除去刃の刃先を挿入させ易い部分を形成することができるから、例えば、部品供給テープにおいて一対の貼着部の他方に除去刃を挿入してカバーテープを剥離する場合に非常に有効である。
【0017】
前記第1ユニットは、第1押さえ部を有し、前記第2ユニットは、前記部品供給テープの先端部分のうち前記曲面部および前記受部が挟持する部分とは異なる部分を前記第1押さえ部と共に挟持する第2押さえ部を有する構成としてもよい。
【0018】
このような構成によると、部品供給テープの先端部分において曲面部と受部とによって屈曲させる部分以外の部分が屈曲することを防ぐことができる。つまり、一対の貼着部のうちの少なくともいずれか一方の貼着部が剥離することを防ぐことにより、キャリアテープの先端部分においてカバーテープ全体が剥離することを確実に防ぐことができる。
【0019】
前記キャリアテープは、帯状のテープ本体と、前記テープ本体の厚さよりも前記部品収容部の厚さが厚くなるように前記テープ本体から前記部品収容部が突出する大型キャリアテープを含み、前記第1ユニットおよび前記第2ユニットの一方には、前記曲面部と前記受部とによって前記部品供給テープを挟持する際に、前記大型キャリアテープの前記部品収容部を逃がす逃がし凹部が設けられている構成としてもよい。
【0020】
大型キャリアテープのようにテープ本体から部品収容部が突出している場合、曲面部と受部とによって部品供給テープを挟持する際に、部品収容部が曲面部と受部との間で干渉し、曲面部と受部とによって、一方の貼着部とは異なる部分の一部を挟持することができなくなることが懸念される。ところが、上記のような構成によると、逃がし凹部に部品収容部を逃がすことができるから、部品収容部が曲面部と受部との間で干渉することを防ぐことができる。
【0021】
前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に前記部品供給テープを挿入して、前記部品供給テープの一方の面側に第1ユニットを配置するともに、前記部品供給テープの他方の面側に第2ユニットを配置する際に、前記第1ユニットは、前記部品供給テープの先端に当接して前記部品供給テープを挿入方向に位置決めする位置決め部を有する構成としてもよい。
【0022】
このような構成によると、部品供給テープが位置決め部に当接して挿入方向に位置決めされるから、部品供給テープの先端部分を受部と曲面部とによって挟持する際に、キャリアテープの部品収容部を受部と曲面部とによって挟持することを防ぐことができる。
【0023】
前記逃がし凹部は、前記第2キャリアテープの先端に配置された前記部品収容部と前記大型キャリアテープの先端との間の挟持可能距離が、前記曲面部が前記位置決め部から突出した突出寸法よりも小さい場合に、前記部品収容部に当接して前記大型キャリアテープを挿入方向に位置決めする補助位置決め部を有する構成としてもよい。
【0024】
第1ユニットと第2ユニットの間に部品供給テープを挿入した際に、位置決め部によって部品供給テープを挿入方向に位置決めするものの、曲面部が位置決め部から突出した突出寸法よりも挟持可能距離が小さい場合には、受部と曲面部とによって前記大型キャリアテープの部品収容部を挟持することが懸念される。
【0025】
しかしながら、上記の構成によると、曲面部が位置決め部から突出した突出寸法よりも挟持可能距離が小さい場合には、部品収容部が補助位置決め部に当接して部品供給テープが挿入方向に位置決めされる。これにより、部品供給テープの先端部分を受部と曲面部とによって挟持する際に、前記大型キャリアテープの部品収容部が受部と曲面部とによって挟持されることを確実に防ぐことができる。
【0026】
また、本明細書によって開示される技術は、部品収容部が所定の間隔で設けられると共に、前記部品収容部の両側において前記部品収容部の並び方向に延びる一対の貼着部が設けられたキャリアテープに対して前記部品収容部を覆うようにカバーテープが貼着された部品供給テープの先端部分に前記カバーテープを除去する除去刃を挿入し、前記除去刃によって前記カバーテープを除去するテープ除去方法であって、第1ユニットと、前記第1ユニットに対して相対的に接離する第2ユニットとの間に前記部品供給テープを挿入するテープ挿入工程と、前記第1ユニットに設けられた曲面部と、第2ユニットに形成された受部とによって前記部品供給テープの先端部分における前記一対の貼着部の少なくともいずれか一方の前記貼着部とは異なる部分の一部を挟持して、前記カバーテープ側に向けて屈曲させる易挿入部を形成する易挿入部形成工程と、前記部品供給テープの前記易挿入部に前記除去刃の刃先を挿入する刃先挿入工程と、前記除去刃に対して前記部品供給テープを移動させて前記部品を露出させる露出工程とを含む。
【0027】
このようなテープ除去方法によると、部品供給テープの先端部分における一対の貼着部のうちの少なくともいずれか一方の貼着部とは異なる部分に易挿入部を形成し、易挿入部に除去刃の刃先を挿入することができる。また、易挿入部形成工程において、屈曲部によって少なくとも一方の貼着部を残すように部品供給テープの一部を屈曲させて除去刃の刃先が挿入し易い部分である易挿入部を形成することができる。これにより、挿入工程および露出工程において易挿入部に除去刃を挿入してカバーテープを除去する際に、キャリアテープの先端部分においてカバーテープ全体が剥離して浮き上がることを防ぎ、部品を露出させることができる。
【発明の効果】
【0028】
本明細書によって開示される技術によれば、キャリアテープの先端部分からカバーテープ全体が剥離することを防ぎつつ、キャリアテープとカバーテープと間に刃先を挿入し易くすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
<実施形態>
本明細書に開示された技術における一実施形態について
図1から
図24を参照して説明する。
【0031】
本実施形態は、基板に電子部品(「部品」の一例)Eを実装する表面実装機のフィーダ110に供給される部品供給テープ60の先端部分61を処理する部品供給テープ処理装置10を例示している。
【0032】
部品供給テープ60は、
図12から
図17に示すように、電子部品Eを収容する部品収容部76が所定間隔で設けられたキャリアテープ70と、電子部品Eが収容された部品収容部76を覆うようにしてキャリアテープ70に貼着されたカバーテープ80とを含んでいる。
【0033】
キャリアテープ70は、帯状をなすテープ本体71と、テープ本体71の一側部に所定間隔毎に設けられたテープ送り孔75とを有している。
【0034】
テープ本体71には、所定間隔毎に部品収容部76が配置されている。部品収容部76は、テープ本体71の上面72から下方に向かって窪んだ凹状に形成されており、部品収容部76の上端開口は略矩形状に形成されている。また、テープ本体71の上面72における部品収容部76の左右方向の両側には、一対の貼着部77が設けられている。各貼着部77は、テープ本体71上に設けられた粘着層であって、部品収容部76の並び方向に真っ直ぐ延びて形成されている。
【0035】
カバーテープ80は、キャリアテープ70と同様に帯状をなし、キャリアテープ70のテープ本体71における部品収容部76を十分に覆うことができる大きさに形成されている。また、カバーテープ80は、フィーダ110に設けられた後述する除去刃120によって切開可能とされている。また、カバーテープ80は、部品収容部76の上端開口を覆うようにしてキャリアテープ70のテープ本体71上に配置されることで一対の貼着部77によってキャリアテープ70に貼着されている。
【0036】
また、部品供給テープ60は、電子部品Eの大きさに合わせて形状が異なっており、大まかには、小さな電子部品Eを収容する第1部品供給テープ60Sと、大きな電子部品Eを収容する第2部品供給テープ60Lの2種類がある。
【0037】
第1部品供給テープ60Sは、
図15から
図17に示すように、第1キャリアテープ70Sのテープ本体71の厚み寸法内に部品収容部76が収まった形態とされている。したがって、第1部品供給テープ60Sの第1キャリアテープ70Sは、テープ本体71の下面に凹凸がない形態とされている。
【0038】
一方、第2部品供給テープ60Lは、
図12から
図14に示すように、第2キャリアテープ(「大型キャリアテープ」の一例)70Lのテープ本体71の下面から部品収容部76が下方に突出した形態とされている。つまり、第2部品供給テープ60Lの第2キャリアテープ70Lは、テープ本体71の厚さT1よりも部品収容部76の厚さT2が厚くなるようにテープ本体71から部品収容部76が突出した構成とされている。
【0039】
部品供給テープ処理装置10は、
図1から
図5に示すように、部品供給テープ60が載置される下側ユニット(「第1ユニット」の一例)20と、下側ユニット20に回動可能に支持された上側ユニット(「第2ユニット」の一例)30と、下側ユニット20と上側ユニット30とに亘って設けられた付勢部材50とを備えて構成されている。
【0040】
下側ユニット20は、前後に長い下側ユニット本体21と、下側ユニット本体21の一方の端部である前端部に設けられた支持部25と、下側ユニット本体21の他方の端部である後端部に設けられた支持軸11とを有している。
【0041】
下側ユニット本体21は、正面視略U字状をなし、底板22と、底板22に設けられた一対の側板23とを備えて構成されている。
【0042】
底板22は、前後方向に長い略矩形平板状に形成されており、底板22の両側縁に一対の側板23が設けられている。
【0043】
一対の側板23は、底板22の両側縁から上方に向かって延出された形態をなしており、一対の側板23は、それぞれがほぼ同一の高さ寸法に設定されている。一対の側板23の前部には、一対の側板23間を仕切る仕切板24が設けられている。
【0044】
仕切板24は、底板22の左右方向略中央部から一対の側板23とほぼ同じ高さまで上方に向かって延びると共に、底板22の前端位置から一対の側板23と平行となるように後方に向かって延びた形態とされている。
【0045】
支持部25は、ブロック状をなし、下側ユニット本体21の底板22上における前端部にねじによって固定されている。
【0046】
支持部25は、下側ユニット20の前端部において仕切板24によって左右に2分割されており、一方の側板23である左側板23Lと仕切板24との間に配された支持部25は、左側支持部25Lとされている。
【0047】
左側支持部25Lの左右方向の幅寸法は、左側板23Lと仕切板24との間の寸法とほぼ同じに設定されおり、左側支持部25Lの上下方向の高さ寸法は、左側板23Lおよび仕切板24の高さ寸法よりもやや低く設定されている。
【0048】
左側支持部25Lの下半分は、部品供給テープ60が載置される載置面(「第1押さえ部」の一例)27を有する載置部26とされている。載置部26は、載置部26の前端面が下側ユニット本体21の底板22の前端面と面一となるように配置されており、載置部26の前後方向略中央部の上面は、平坦な載置面27とされている。
【0049】
左側支持部25Lの上半分は、部品供給テープ60を載置部26の載置面27上に載置する際に、部品供給テープ60の先端位置を位置決めする位置決め部28とされている。
【0050】
位置決め部28は、位置決め部28の前端位置が載置部26の前端位置よりも後側となるように配置されており、載置部26の載置面27の後端と位置決め部28の前端とが上下方向に同じ位置となる配置とされている。
【0051】
位置決め部28の前面は、下端部が載置面27に対して直交した位置決め面28Fとされ、位置決め面28Fよりも上部は、位置決め面28Fから上端から上方に向かうほど後方に傾斜する形態とされている。
【0052】
支持軸11は、
図3および
図5に示すように、円柱状をなしている。支持軸11は、下側ユニット本体21の一対の側板23の後端部においてそれぞれの側板23を板厚方向である左右方向に貫通した状態で側板23に固定されている。
【0053】
支持軸11の外周には、付勢部材50が組み付けられている。付勢部材50は、螺旋状のコイルばねであって、支持軸11に外嵌されており、付勢部材50の一端50Aが下側ユニット本体21の底板22上に配置されている。
【0054】
上側ユニット30は、
図1から
図3に示すように、上側ユニット30の前端部が下側ユニット20から離れた離隔位置P1と、
図4、
図8、
図9および
図12に示すように、上側ユニット30の前端部が下側ユニット20に近接した接近位置P2との間を、支持軸11を支点に回動可能とされている。言い換えると、上側ユニット30と下側ユニット20とは、相対的に接離可能とされている。
【0055】
上側ユニット30は、
図1から
図3に示すように、前後に長い上側ユニット本体31と、上側ユニット本体31の一方の端部である前端部に設けられた押圧部36とを有している。
【0056】
上側ユニット本体31は、正面視逆U字状をなし、天井板32と、天井板32の両側縁に設けられた一対のカバー板33とを備えて構成されている。
【0057】
天井板32は、下側ユニット本体21の底板22よりもやや短いに長さ寸法に形成されており、下側ユニット本体21の底板22と上下方向に対向する配置とされている。
【0058】
一対のカバー板33は、天井板32の両側縁から下方に延出された形態とされている。一対のカバー板33は、それぞれがほぼ同一の高さ寸法に設定されており、上側ユニット30が接近位置P2に配された状態では、一対のカバー板33が下側ユニット20の一対の側板23の上部を両側から覆うようになっている。
【0059】
一対のカバー板33の後端部には、それぞれのカバー板33を板厚方向である左右方向に貫通するように下側ユニット20の支持軸11が挿通されている。これにより、上側ユニット本体31の一対のカバー板33、ひいては上側ユニット30が支持軸11を支点に回動可能に支持されている。
【0060】
また、支持軸11に外嵌された付勢部材50の一端50Aとは反対側の他端50Bが上側ユニット本体31の天井板32の下面に配されており、付勢部材50が、自然状態では、
図3に示すように、付勢部材50の一端50Aが下側ユニット20の底板22上に配置されると共に、付勢部材50の他端50Bが上側ユニット30の天井板32を下方から支持することで、上側ユニット30が、付勢部材50の弾発力によって、離隔位置P1に保持されている。
そして、付勢部材50の弾発力に抗するように上側ユニット30を下側ユニット20に向けて押圧すると、上側ユニット30が支持軸11を支点に下側ユニット20に近接した接近位置P2に変位し、上側ユニット30の押圧を解除すると、付勢部材50の弾発力によって上側ユニット30が下側ユニット20から離れた離隔位置P1に配置される。
【0061】
押圧部36は、上側ユニット本体31の天井板32における前端部の下面に図示しないねじによって固定されている。また、押圧部36は、
図1から
図3に示すように、支持部25と同様に、左右に2分割されており、左側に配された押圧部36は、左側押圧部36Lとされている。左側押圧部36Lは、前後に延びる基部37の先端に下方に延びた押圧部本体38が一体に設けられた断面L字状に形成されている。左側押圧部36Lの押圧部本体38における左右方向の幅寸法は、下側ユニット20の左側支持部25Lの幅寸法とほぼ同じに設定されている。
【0062】
押圧部本体38の下面は、平坦な押圧面(「第2押さえ部」の一例)39とされており、上側ユニット30が接近位置P2に配された状態では、押圧面39は、左側支持部25Lの載置部26の載置面27との間で部品供給テープ60を上下方向に挟むことができるようになっている。
【0063】
つまり、
図6および
図7に示すように、上側ユニット30を離隔位置P1に配した状態で、下側ユニット20の左側支持部25Lにおける載置部26と上側ユニット30の左側押圧部36Lの押圧部本体38との間に部品供給テープ60を挿入して部品供給テープ60の先端部分61を載置部26の載置面27上に載置し、付勢部材50の弾発力に抗するように上側ユニット30を押圧することで、
図8および
図9に示すように、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で部品供給テープ60の先端部分61を上下方向に挟持することができるようになっている。
言い換えると、部品供給テープ60の一方の面側である下面側60Dに下側ユニット20を配置し、部品供給テープ60の他方の面側である上面側60Uに上側ユニット30を配置し、下側ユニット20に対して上側ユニット30を近接させることで、部品供給テープ60の先端部分61を上下方向に挟持することができるようになっている。
【0064】
さて、本実施形態は、
図6から
図11に示すように、部品供給テープ60の先端部分61の一部を上方に向けて屈曲させて易挿入部62を形成する屈曲部40が、下側ユニット20の左側支持部25Lにおける載置部26と上側ユニット30の左側押圧部36Lにおける押圧部本体38とに亘って設けられている。
【0065】
屈曲部40は、下側ユニット20の左側支持部25Lにおける位置決め部28から前方に向かって突出するように載置部26に配置された押圧ピン41と、上側ユニット30の左側押圧部36Lにおける押圧部本体38の押圧面39に設けられた凹状の受部45とを備えて構成されている。
【0066】
押圧ピン41は、
図1から
図3に示すように、部品供給テープ60の部品収容部76の左右方向の幅寸法よりも細い丸形のピン状に形成されており、押圧ピン41は、載置部26と位置決め部28との境界部分に設けられた丸孔状の保持孔20Aに圧入固定されている。
【0067】
押圧ピン41は、載置部26において、左右方向の略中央部よりもやや右側の位置に配置されている。詳細には、
図6から
図11に示すように、載置部26の載置面27上に部品供給テープ60を載置した際に、カバーテープ80の左右方向略中央部が配される位置に設けられている。また、載置部26における押圧ピン41の上部(押圧ピン41の上側の約1/4)は、載置面27から上方に突出した正面視円弧状の曲面部42とされている。したがって、載置部26における載置面27は、曲面部42が配された位置のみが上方に向かって円弧状に突出した形態とされている。
【0068】
受部45は、押圧ピン41と対応するように押圧面39の左右方向略中央部において上側に向かって円弧状に凹んで形成されており、受部45において凹状に凹んだ部分は、押圧ピン41の曲面部42に沿った形態とされている。したがって、押圧部本体38における押圧面39は、受部45が配された位置のみが上側に凹んだ形態とされている。
【0069】
つまり、部品供給テープ60の先端部分61を載置面27上に載置して、上側ユニット30を離隔位置P1から接近位置P2に変位させると、
図8および
図9に示すように、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の少なくともいずれか一方の貼着部77とは異なる部分である一対の貼着部77の間の左右方向略中央部78が屈曲部40における押圧ピン41の曲面部42と受部45とによって上下方向に挟持される。また、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77を含むその他の部分(部品供給テープ60の先端部分61において一対の貼着部77の間の左右方向略中央部78以外の部分)79が押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で挟持される。
【0070】
部品供給テープ60を挟持した後、上側ユニット30を、付勢部材50の付勢力によって接近位置P2から離隔位置P1に変位させると、
図10および
図11に示すように、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の部分に歪みが生じた易挿入部62が形成される。
【0071】
部品供給テープ60の易挿入部62は、
図17に示すように、前方から見ると、キャリアテープ70と共にカバーテープ80が上方に向かって円弧状に突出した形態とされており、易挿入部62は、キャリアテープ70とカバーテープ80との間に歪みが生じることで、易挿入部62が設けられていない部分(易挿入部62の左右方向両側の部分)に比べて、フィーダ110に設けられた後述する除去刃120の刃先121を挿入させ易くなっている。また、易挿入部62の左右方向の幅寸法は、
図15および
図16に示すように、押圧ピン41がキャリアテープ70の部品収容部76の左右方向の幅寸法よりも細く形成されていることにより、部品収容部76の幅寸法よりも小さくなっている。
【0072】
また、部品供給テープ60の先端部分61において一対の貼着部77を含むその他の部分(部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部以外の部分)は、
図8および
図9に示すように、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で挟持されるから、部品供給テープ60の先端部分61において易挿入部62以外の部分が屈曲することを防ぐことができるようになっている。つまり、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27とが、一対の貼着部77が屈曲して剥離することを防ぐための押さえ部として機能するようになっている。
【0073】
また、位置決め部28から突出した押圧ピン41の突出寸法L1は、
図6から
図11および
図13に示すように、部品供給テープ60の先端位置と最先に位置する部品収容部76の先端位置と間の距離よりも小さく設定されている。
【0074】
したがって、下側ユニット20の左側支持部25Lにおける載置部26と上側ユニット30の左側押圧部36Lとの間に、部品供給テープ60を挿入した際に、部品供給テープ60の先端部分61が位置決め部28の位置決め面28Fに当接して部品供給テープ60の挿入方向に位置決めされる。これにより、部品供給テープ60の先端部分61が載置部26の載置面27上に載置された際に、部品供給テープ60の部品収容部76が載置部26上に配置されることを防ぎ、載置面27と押圧面39との間で部品収容部76が挟持されることを防ぐことができるようになっている。
【0075】
また、載置部26には、
図12に示すように、下側ユニット20の左側支持部25Lにおける載置部26と上側ユニット30の左側押圧部36Lにおける押圧部本体38との間に第2部品供給テープ60Lを挿入する際に、第2部品供給テープ60Lの部品収容部76を逃がす逃がし凹部29が設けられている。
【0076】
逃がし凹部29は、
図1および
図2に示すように、載置部26の前面から後方に向かって凹むと共に、載置部26の載置面27から下方に凹んだ形態とされている。逃がし凹部29は、押圧ピン41の直前となるように配置されており、逃がし凹部29の左右方向略中央部が押圧ピン41と一致する配置とされている。
【0077】
したがって、
図6から
図11に示すように、テープ本体71の下面から部品収容部76が突出した第2部品供給テープ60Lの先端部分61を、載置部26の載置面27上に載置した際に、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で第2部品供給テープ60Lの部品収容部76が挟持されることを防ぐことができるようになっている。
【0078】
また、逃がし凹部29の奥面(後側内面)は、位置決め部28の位置決め面28Fと平行となる補助位置決め面(「補助位置決め部」の一例)29Rとされている。補助位置決め面29Rは、
図14に示すように、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2が、押圧ピン41の位置決め部28からの突出寸法L1よりも小さい場合に、第2部品供給テープ60Lの最先に位置する部品収容部76と当接可能とされている。
【0079】
つまり、例えば、大きい電子部品Eを収容する第2部品供給テープ60Lは、電子部品Eが大きいために隣り合う部品収容部76の間の間隔が短くなっており、第2部品供給テープ60Lを切断した後は、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2が非常に短くなる場合がある。
【0080】
ところが、本実施形態では、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2が、押圧ピン41の位置決め部28からの突出寸法L1よりも小さい場合に、補助位置決め面29Rが第2部品供給テープ60Lの最先に位置する部品収容部76と当接し、第2部品供給テープ60Lを第2部品供給テープ60Lの挿入方向に位置決めすることができる。つまり、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2が、位置決め部28から突出した押圧ピン41の突出寸法L1よりも小さい場合であっても、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で第2部品供給テープ60Lの部品収容部76が挟持されることを防ぐことができるようになっている。
【0081】
次に、本実施形態の部品供給テープ処理装置10によって部品供給テープ60の先端部分61を処理方法について説明し、続けて、部品供給テープ処理装置10によって処理された部品供給テープ60のカバーテープ80がフィーダ110において切開されて除去されるテープ除去方法について説明する。
【0082】
まず、部品供給テープ60において、隣り合う部品収容部76間の間隔が比較的長い場合には、部品供給テープ60の先端位置と最先に位置する部品収容部76の先端位置と間の距離が、位置決め部28から突出した押圧ピン41の突出寸法L1よりも長くなるように切断する。一方、第2部品供給テープ60Lにおいて電子部品Eが大きいことなどに起因して隣り合う部品収容部76の間の間隔が短い場合には、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2がなるべく長くなるように切断する。
部品供給テープ60の切断後、
図6および
図7に示すように、部品供給テープ60の先端部分61を上側ユニット30と下側ユニット20との間に挿入する。この工程がテープ挿入工程に相当する。
【0083】
ここで、部品供給テープ60の先端位置と最先に位置する部品収容部76の先端位置と間の距離が、位置決め部28から突出した押圧ピン41の突出寸法L1よりも長い部品供給テープ60の場合には、
図6および
図13に示すように、部品供給テープ60の先端が位置決め部28の位置決め面28Fに当接したところで部品供給テープ60が挿入方向に位置決めされ、部品供給テープ60の先端部分61が載置部26の載置面27上に載置される。
【0084】
一方、第2部品供給テープ60Lの先端面と最先に位置する部品収容部76の先端面との間の挟持可能距離L2が、位置決め部28から突出した押圧ピン41の突出寸法L1よりも小さい第2部品供給テープ60Lの場合には、
図14に示すように、第2部品供給テープ60Lの最先に位置する部品収容部76が補助位置決め面29Rに当接する。これにより、第2部品供給テープ60Lが挿入方向に位置決めされ、第2部品供給テープ60Lの先端部分61が載置部26の載置面27上に載置される。
【0085】
次に、付勢部材50の弾発力に抗するように上側ユニット30を押圧し、
図8および
図9に示すように、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で部品供給テープ60を上下方向に挟持する。
【0086】
すると、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部が、屈曲部40における押圧ピン41の曲面部42と受部45とによって上下方向に挟持される。また、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77を含むその他の部分(部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部以外の部分)が、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27との間で挟持される。
【0087】
部品供給テープ60を挟持した後、付勢部材50の付勢力によって、上側ユニット30を接近位置P2から離隔位置P1に変位させると、
図10および
図11に示すように、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の部分に歪みが生じて易挿入部62が形成される。この工程が、易挿入部形成工程に相当する。
【0088】
また、押圧部本体38の押圧面39と載置部26の載置面27とは、部品供給テープ60の先端部分61において一対の貼着部77を含むその他の部分(部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部以外の部分)を挟持するから、一対の貼着部77が屈曲して剥離することを防ぐことができる。
【0089】
次に、フィーダ100において、易挿入部62が形成された部品供給テープ60のカバーテープ80を切開して除去する操作について説明する。
表面実装機は、
図18に示すように、複数の電子部品Eが収容された部品供給テープ60をリールRから引き出して、図示しない部品実装装置に対して電子部品Eを一つずつ供給するフィーダ110を備えている。
【0090】
フィーダ110は、前後方向に長いフィーダ本体111と、フィーダ本体111の前部に設けられた前側搬送部113と、フィーダ本体111の後部に設けられた後側搬送部117とを備えて構成されている。
フィーダ本体111には、部品供給テープ60を上流側から下流側に向けて搬送するためのテープ搬送路112が設けられている。
【0091】
後側搬送部117は、後側搬送部117の後端部に設けられた第3スプロケット118と、第3スプロケット118を駆動させる後側駆動モータ119とを有している。
第3スプロケット118の外周面には、搬送歯が等間隔に複数形成されており、搬送歯が部品供給テープ60のテープ送り孔75に嵌まった状態で第3スプロケット118が回動することにより、テープ挿入位置T1から部品供給テープ60がテープ搬送路112へ搬送されるようになっている。
【0092】
前側搬送部113は、部品供給テープ60を部品吸着位置P3に向けて搬送する第1スプロケット114と、部品供給テープ60を除去刃120に向けて搬送する第2スプロケット115と、第1スプロケット114および第2スプロケット115を駆動させる前側駆動モータ116とを有している。
【0093】
第1スプロケット114と第2スプロケット115とは、フィーダ本体111の前端部において前後方向に並んで配置されている。また、第1スプロケット114と第2スプロケット115とは、前側駆動モータ116の動力を伝達することで同方向に同ピッチで回動するようになっている。
【0094】
第1スプロケット114および第2スプロケット115の外周面には、搬送歯が等間隔に複数形成されており、これらの搬送歯が部品供給テープ60のテープ送り孔75に嵌まった状態で第1スプロケット114および第2スプロケット115が回動することにより部品供給テープ60がテープ搬送路112を上流から下流に向けて搬送されるようになっている。
また、テープ搬送路112を搬送される部品供給テープ60は、図示しないテープガイドによって上下の高さ位置が調整されるようになっている。
【0095】
フィーダ本体111の上端部における第1スプロケット114と第2スプロケット115との間には、部品供給テープ60に収容された電子部品Eを露出させる除去刃120が設けられている。
除去刃120は、刃先121が部品供給テープ60の搬送方向の上流側に向かった配置とされている。除去刃120の刃先121は、部品供給テープ60がテープ搬送路112を上流から下流に向けて搬送されると、搬送された部品供給テープ60のキャリアテープ70とカバーテープ80との間に挿入される。この工程が刃先挿入工程に相当する。
【0096】
さらに、そのまま、部品供給テープ60がテープ搬送路112を上流から下流に向けて搬送されると、除去刃120がカバーテープ80の左右方向略中央部を切開し、切開されたカバーテープ80が両側に開いた状態になることで部品収容部76に収容された電子部品Eが露出するようになっている。この工程が露出工程に相当する。
【0097】
詳細には、除去刃120の刃先121が、
図19および
図20に示すように、部品供給テープ60の先端面に突き当たる。ここで、本実施形態の部品供給テープ処理装置10によって処理された部品供給テープ60の先端部分61には、上方に向かって突出した形態の易挿入部62が形成されており、易挿入部62では、除去刃120の刃先121を挿入させ易くなっている。
【0098】
したがって、部品供給テープ60が下流に向けて搬送されると、これに伴って、除去刃120の刃先121がカバーテープ80とキャリアテープ70との間に挿入される。
【0099】
ここで、カバーテープ80は、キャリアテープ70の一対の貼着部77に対して剥離せずに貼着した状態となっているから、カバーテープ80がキャリアテープ70の一対の貼着部77と除去刃120との間で突っ張った状態となり、除去刃120によってキャリアテープ70の左右方向略中央部が切開される。これにより、カバーテープ80が左右方向両側に開いた状態となり、部品収容部76に収容された電子部品Eが露出する。
【0100】
したがって、例えば、部品供給テープ60の先端部分61全体を屈曲させる場合に比べて、部品供給テープ60の先端部分61においてカバーテープ80全体が剥離することを防ぎつつ、部品供給テープ60の先端部分61に除去刃120の刃先121を挿入させ易い易挿入部62を形成することができる。
【0101】
つまり、カバーテープ80が浮き上がって、カバーテープ80が切開できずに電子部品Eを露出させることができなかったり、カバーテープ80全体が剥離されることで装置内においてカバーテープ80が絡まってしまったりすることを防ぐことができる。
【0102】
以上のように、本実施形態の部品供給テープ処理装置10は、電子部品Eを収容する部品収容部76が所定の間隔で設けられ、部品収容部76の両側において部品収容部76の並び方向に延びる一対の貼着部77が設けられたキャリアテープ70と、部品収容部76を覆うように一対の貼着部に貼着されたカバーテープ80とを含む部品供給テープ60を処理する部品供給テープ処理装置10であって、部品供給テープ60の一方の面側である下面側60Dに配される下側ユニット20と、部品供給テープ60の他方の面側である上面側60Uに配され、下側ユニット20に対して接離する上側ユニット30と、下側ユニット20と上側ユニット30とに亘って設けられ、上側ユニット30が下側ユニット20に対して近接した際に、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77のうちの少なくともいずれか一方の貼着部77とは異なる部分の一部(一対の貼着部77の左右方向略中央部78)をカバーテープ80側である上側に向けて屈曲させる屈曲部40とを備えている。
【0103】
したがって、上側ユニット30が下側ユニット20に対して近接した際に、屈曲部40によって少なくとも一方の貼着部77を残すように部品供給テープ60の一部を屈曲させて除去刃120の刃先121を挿入させ易やすい易挿入部62を形成することができる。
【0104】
すなわち、部品供給テープ60の先端部分61においてカバーテープ80全体がキャリアテープ70から剥離することを防ぎつつ、部品供給テープ60の先端部分61にカバーテープ80を除去するための除去刃120を挿入させ易い易挿入部62を形成することができる。これにより、カバーテープ80が浮き上がって、カバーテープ80が切開できずに電子部品Eを露出させることができなかったり、カバーテープ80全体が剥離することで装置内においてカバーテープ80が絡まってしまったりすることを防ぐことができる。
【0105】
また、部品供給テープ60の一対の貼着部77の間を屈曲させて易挿入部62を形成するから、本実施形態のフィーダ110のように、部品供給テープ60において一対の貼着部77の間に除去刃120を挿入してカバーテープ80を切開する場合に非常に有効である。
【0106】
また、屈曲部40は、下側ユニット20の載置部26における押圧ピン41の曲面部42と、上側ユニット30の押圧部本体38に凹状に形成され、上側ユニット30が下側ユニット20に近接した際に、曲面部42と共に部品供給テープ60を挟持する受部45とを含んでいるから、曲面部42と受部45とで部品供給テープ60の先端部分61を確実に曲面状に屈曲させて易挿入部62を形成することができる。
つまり、例えば、部品供給テープ60の先端部分61を一方のみから曲面部によって押圧する場合に比べて、曲面状の易挿入部62を確実に形成することができる。
【0107】
また、例えば、易挿入部を三角状や四角状に形成した場合、除去刃120の刃先121が易挿入部の角部に隣接する側縁に接触しやすくなってしまう。ところが、本実施形態では、易挿入部62を曲面状に形成するから、例えば、易挿入部を三角状や四角状に形成する場合に比べて、除去刃120の刃先121を易挿入部62に挿入し易くすることができる。
【0108】
さらに、下側ユニット20は、載置部26の載置面27を有し、上側ユニット30は、部品供給テープ60の先端部分61のうち曲面部42と受部45とが挟持する部分とは異なる部分を載置面27と共に挟持する押圧部本体38の押圧面39を有している。
つまり、部品供給テープ60の先端部分61において一対の貼着部77を含むその他の部分(部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部78以外の部分)79が挟持され、部品供給テープ60における一対の貼着部77が屈曲されることを防ぐことができる。これにより、部品供給テープ60の先端部分61においてカバーテープ80全体が剥離することを確実に防ぐことができる。
【0109】
また、本実施形態の部品供給テープ処理装置10によると、下側ユニット20と上側ユニット30との間に部品供給テープ60を挿入して、部品供給テープ60の下側に下側ユニット20を配するともに、部品供給テープ60の上側に上側ユニット30を配する際に、下側ユニット20は、部品供給テープ60の先端に当接して部品供給テープ60を挿入方向に位置決めする位置決め面28Fを有している。
【0110】
つまり、部品供給テープ60が位置決め部28の位置決め面28Fに当接して挿入方向に位置決めされるから、部品供給テープ60の先端部分61を受部45と曲面部42とによって挟持する際に、キャリアテープ70の部品収容部76が受部45と曲面部42とによって誤って挟持されることを防ぐことができる。
【0111】
また、本実施形態のキャリアテープ70は、帯状のテープ本体71と、テープ本体の厚さT1よりも部品収容部76の厚さが厚くなるようにテープ本体71から部品収容部76が突出する第2キャリアテープ70Lを含み、下側ユニット20の載置部26には、曲面部42と受部45とが部品供給テープ60を挟持する際に、第2キャリアテープ70Lの部品収容部76を逃がす逃がし凹部29が設けられている。
【0112】
例えば、本実施形態の第2部品供給テープ60Lの第2キャリアテープ70Lのようにテープ本体71の下面から部品収容部76が突出している場合、曲面部42と受部45とが部品供給テープ60を挟持する際に、部品収容部76が曲面部42と受部45との間で干渉し、曲面部42と受部45とによって易挿入部62を形成できなくなることが懸念される。
【0113】
ところが、本実施形態によると、逃がし凹部29に部品収容部76を逃がすことができるから、部品収容部76が曲面部42と受部45との間で干渉することを防ぐことができ、第2部品供給テープ60Lの先端部分61に易挿入部62を形成することができる。
【0114】
さらに、逃がし凹部29は、第2キャリアテープ70Lの先端に配された部品収容部76と第2キャリアテープ70Lの先端との間の挟持可能距離L2が、位置決め部28から曲面部42(押圧ピン41)が突出した突出寸法L1よりも小さい場合に、部品収容部76に当接してキャリアテープ70を挿入方向に位置決めする補助位置決め面29Rを有している。
【0115】
したがって、例えば、下側ユニット20と上側ユニット30との間に部品供給テープ60を挿入した際に、位置決め部28によって部品供給テープ60を挿入方向に位置決めすることができるものの、電子部品Eが大きなどの理由によって隣り合う部品収容部76間の距離が非常に小さく、部品供給テープ60の先端に配された部品収容部76と部品供給テープ60の先端との間の挟持可能距離L2が、位置決め部28が配された位置から曲面部(押圧ピン41)42が突出した突出寸法L1よりも小さい場合には、受部45と曲面部42とによってキャリアテープ70の部品収容部76を挟持してしまうことが懸念される。
【0116】
しかしながら、本実施形態によると、部品収容部76が補助位置決め面29Rに当接して部品供給テープ60が挿入方向に位置決めされるから、部品供給テープ60の先端に配された部品収容部76と部品供給テープ60の先端との間の距離が、位置決め部28から曲面部(押圧ピン41)42が突出した突出寸法L1よりも小さい場合であっても、第2キャリアテープ70Lの部品収容部76を受部45と曲面部42とによって誤って挟持することを確実に防ぐことができる。
【0117】
ところで、部品供給テープ60の部品収容部76における電子部品Eを露出させる方法としては、除去刃120を、
図24に示すように、キャリアテープ70において貼着部77が設けられた位置とカバーテープ80との間に除去刃120の刃先121を挿入し、カバーテープ80をキャリアテープ70の一側に折り返すことにより、部品収容部76に収容された電子部品Eを露出させる場合がある。
【0118】
このような場合には、下側ユニット20の載置部26における押圧ピン41と、上側ユニット30の押圧部本体38における受部45との位置を左右方向にずらした部品供給テープ処理装置を使用することで、部品供給テープ60に易挿入部62を形成することができる。
【0119】
図23および
図24は、キャリアテープ70の一対の貼着部77のうちの左側の貼着部77の位置に易挿入部62Lを形成しており、
図25は、キャリアテープ70の一対の貼着部77のうちの右側の貼着部77の位置に易挿入部62Rを形成している。
【0120】
つまり、曲面部42と受部45とが、部品供給テープ60の一対の貼着部77のうちの左側の貼着部77の位置を剥離する場合には、左側の貼着部77を挟持することで、左側の貼着部77の位置に易挿入部62Lを形成することができる。したがって、例えば、部品供給テープ60において一対の貼着部77のうちの左側の貼着部77を剥離して部品収容部76から電子部品Eを露出させる場合に非常に有効である。
【0121】
なお、右側の貼着部77の位置に易挿入部62Rを形成した場合のカバーテープ80の除去方法は、左側の貼着部77に易挿入部62Lを形成した場合と剥離されるカバーテープ80の位置が左右方向に異なるものの、他の部分はほぼ同一であるため、説明を省略する。
【0122】
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、下側ユニット20の載置部26に曲面部42を形成し、上側ユニット30の押圧部本体38に受部45を形成した構成にした。しかしながら、これに限らず、下側ユニットの載置部に受部を形成し、上側ユニットの押圧部本体に曲面部を形成する構成にしてもよい。
【0123】
(2)上記実施形態では、部品供給テープ60の先端部分61を、曲面部42と受部45とによって挟持して易挿入部62を形成する構成にした。しかしながら、これに限らず、部品供給テープ60の先端部分61を、無底の凹部と曲面部との間に配して易挿入部を形成する構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、易挿入部62を円弧状に形成する構成にした。しかしながら、これに限らず、易挿入部を三角状や四角状など角形状に構成してもよい。
【0124】
(4)上記実施形態では、易挿入部62は、部品供給テープ60の先端部分61における一対の貼着部77の間の左右方向略中央部78に形成された構成にした。しかしながら、これに限らず、易挿入部は、一対の貼着部のうちのいずれか一方の貼着部と異なり、かつ、除去刃の刃先が挿入可能な位置であれば、部品供給テープ60の先端部分61のいずれの部分に形成してもよい。