(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記命令は、メニューにアクセスするための命令を含み、前記再生変更動作は、前記再生装置のディスプレイの第1の領域内に前記メニューを提供し、前記ディスプレイの第2の領域内に前記置換メディアコンテンツを提供するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
前記命令は再生速度調整を含み、前記置換メディアコンテンツの再生を変更するステップは、前記置換メディアコンテンツが提供される再生速度を調整するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
前記再生装置はテレビを含み、前記置換メディアコンテンツを表示のために提供するステップは、メディアプレーヤを使用して前記置換メディアコンテンツを表示のために提供するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
I.概要
いくつかのメディアシステムでは、ある装置が再生装置にメディアコンテンツを提供し、再生装置がメディアコンテンツを表示のために提供する。一例として、この装置は、セットトップボックス、光ディスクプレーヤ、ストリーミングメディアプレーヤ、ビデオゲームシステムなどのメディア装置とすることができ、再生装置はテレビとすることができる。
【0012】
装置が再生装置にメディアコンテンツを提供するメディアシステムでは、再生装置の視聴者がリモコン装置を使用して、再生装置にメディアコンテンツを提供する装置の動作を変更することができる。例えば、ユーザは、リモコン装置を使用してチャンネルの変更、メニュー(例えば、電子番組ガイド)へのアクセス、ウィジェットへのアクセス又はメディアコンテンツの再生速度の変更を行うことができる。
【0013】
視聴者がリモコン装置を使用してメディア装置を制御すると、メディア装置は、再生装置に提供されているメディアコンテンツにオーバーレイを挿入することができる。このオーバーレイは、ユーザにフィードバックを提供したり、及び/又は様々な情報を表示したりすることができる。オーバーレイは、再生装置に表示のために提供されるメディアコンテンツに重なり合ったグラフィックの形態を取ることができる。
【0014】
いくつかのDAIシステムでは、再生装置が置換メディアコンテンツを表示している時に視聴者がリモコン装置を使用してメディア装置を制御しても、再生装置が適宜に応答できない場合がある。例えば、再生装置は、メディアファイルを再生するように構成されたメディアプレーヤを使用して置換メディアコンテンツを表示のために提供する場合、チャネル変更動作の実行又はオーバーレイの表示ができないことがある。これによって視聴者のユーザ体験が低下し、又は妨げられてしまうことがある。例えば、視聴者は、リモコン装置が送信した命令をメディア装置が受け取ったかどうかを確信できないことがある。
【0015】
本明細書では、この問題及び潜在的にその他の問題に対処するための方法及びシステムを開示する。ある方法例では、再生装置が置換メディアコンテンツを表示のために提供することができる。その後、再生装置は、置換メディアコンテンツを表示している間に、再生装置にメディアコンテンツを提供するメディア装置にリモコン装置が命令を送信したと判定することができる。さらに、再生装置は、命令及びメディア装置に対応する再生変更動作を決定し、この再生変更動作に従って置換メディアコンテンツの再生を変更することができる。
【0016】
II.アーキテクチャ例
A.コンピュータ装置
図1は、コンピュータ装置例100の簡略ブロック図である。コンピュータ装置100は、本開示において説明するような様々な動作及び/又は機能を実行することができる。コンピュータ装置100は、プロセッサ102、データストレージユニット104、通信インターフェイス106及び/又はユーザインターフェイス108などの様々なコンポーネントを含むことができる。これらのコンポーネントは、接続機構110を介して互いに(或いは別の装置、システム又はその他のエンティティに)接続することができる。
【0017】
プロセッサ102は、汎用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)及び/又は専用プロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP))を含むことができる。
【0018】
データストレージユニット104は、磁気ストレージ、光学ストレージ又はフラッシュストレージなどの1又は2以上の揮発性、不揮発性、取り外し可能及び/又は取り外し不可能な記憶要素を含むことができ、及び/又は全体的又は部分的にプロセッサ102と一体化することができる。さらに、データストレージユニット104は、プロセッサ102によって実行された時に本開示において説明するような1又は2以上の動作及び/又は機能をコンピュータ装置100に実行させるプログラム命令(例えば、コンパイラ型又は非コンパイラ型プログラムロジック及び/又は機械コード)を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態を取ることができる。従って、コンピュータ装置100は、本開示において説明するような1又は2以上の動作及び/又は機能を実行するように構成することができる。このようなプログラム命令は、離散的ソフトウェアアプリケーション(discrete software application)を定め、及び/又はこのような離散的ソフトウェアアプリケーションの一部とすることができる。いくつかの例では、コンピュータ装置100が、通信インターフェイス106及び/又はユーザインターフェイス108などから入力を受け取ったことに応答してプログラム命令を実行することができる。データストレージユニット104は、本開示において説明するタイプなどの他のタイプのデータを記憶することもできる。
【0019】
通信インターフェイス106は、コンピュータ装置100が1又は2以上のプロトコルに従って別のエンティティと接続及び/又は通信することを可能にすることができる。1つの例では、通信インターフェイス106を、イーサネットインターフェイス又は高解像度シリアルデジタルインターフェイス(HD−SDI)などの有線インターフェイスとすることができる。別の例では、通信インターフェイス106を、セルラ又はWI−FIインターフェイスなどの無線インターフェイスとすることができる。本開示では、接続を直接的接続とすることも、或いはルータ、スイッチャ又はその他のネットワーク装置などの1又は2以上のエンティティを通過及び/又は横断する接続である間接的接続とすることもできる。同様に、本開示では、送信を直接送信又は間接送信とすることができる。
【0020】
ユーザインターフェイス108は、妥当な場合にコンピュータ装置100とコンピュータ装置100のユーザとの間の相互作用を容易にすることができる。従って、ユーザインターフェイス108は、キーボード、キーパッド、マウス、タッチセンサ式パネル、マイク及び/又はカメラなどの入力要素、及び/又は(例えば、タッチセンサ式パネルと組み合わせることができる)ディスプレイ装置、サウンドスピーカ及び/又は触覚フィードバックシステムなどの出力要素を含むことができる。より一般的に言えば、ユーザインターフェイス108は、コンピュータ装置100とコンピュータ装置100のユーザとの間の相互作用を容易にするハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
【0021】
コンピュータ装置100は、ワークステーション端末、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、携帯電話機又はテレビなどの様々な形態を取ることができる。
【0022】
B.動的広告挿入(DAI)システム
図2は、DAIシステム例200の簡略ブロック図である。DAIシステム200は、メディアコンテンツ(例えば、オーディオコンテンツ及び/又はビデオコンテンツ)の配信及び/又は提示に関連する様々な動作及び/又は機能を実行することができ、コンピュータシステムとして実装することができる。
【0023】
DAIシステム200は、視聴ステーション(watching station)210、コンテンツソース220、メディア装置230、再生装置240、ビデオ識別システム250及び置換コンテンツサーバ260などの様々なコンポーネントを含むことができ、これらはそれぞれコンピュータシステムとして実装することができる。視聴ステーション210は、放送局、ウェブサーバ又はケーブルテレビ(TV)局などのコンテンツソース220からビデオ及びその他のマルチメディアコンテンツを受け取ることができる。例えば、コンテンツソース220は、テレビチャンネルを介して視聴ステーション210にメディアをストリーミング又は送信するTV局又はTVネットワークなどの放送局、及び/又はネットワーク270を介して視聴ステーション210にメディアをストリーミング又は送信するウェブサイトなどのウェブサービスとすることができる。視聴ステーション210は、コンテンツソース220から受け取られたビデオコンテンツの基準フィンガープリントを生成する基準フィンガープリント生成器212を含む。
【0024】
メディア装置230は、例えば、放送チャンネル及び/又はネットワーク270などを介してコンテンツソース220からビデオ及びその他のマルチメディアコンテンツを受け取ることができる。メディア装置230は、受け取ったコンテンツを変更した後でコンテンツを再生装置240に送ることができる。メディア装置230は、ビデオコンテンツの入力ストリームを受け取り、入力ストリームを処理することによってビデオコンテンツの出力ストリームを生成するように構成されたチューナを含むことができる。メディア装置230は、多チャンネル映像番組配信事業者が利用する地上波放送、ケーブル及び/又は衛星放送ネットワークなどのビデオコンテンツ配信ネットワークを介してビデオコンテンツにアクセスできるように、チューナ、デコーダ及びその他のハードウェア及び/又はソフトウェアを備えた装置とすることができる。これに加えて、又はこれに替えて、メディア装置230は、インターネットビデオストリーミングサービスにアクセスする装置が使用するワイドエリアネットワーク(例えば、インターネット)を通じてビデオコンテンツにアクセスできるように、ネットワークアダプタ、デコーダ及びその他のハードウェア及び/又はソフトウェアを備えた装置とすることもできる。メディア装置230は、再生装置240のディスプレイがユーザにビデオコンテンツを提示するために使用できる信号(例えば、デジタル又はアナログ信号)を出力することができる。
【0025】
再生装置240は、ビデオ及び/又はその他のマルチメディアコンテンツのストリームを受け取って提示できるいずれかの装置(例えば、TV、ラップトップ又はその他のパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット又はその他のモバイル装置、或いはゲーム機)である。再生装置240は、処理済みのビデオコンテンツストリームを表示するように構成されたディスプレイ又はその他のユーザインターフェイスを含む。ディスプレイは、フラットパネルスクリーン、プラズマスクリーン、発光ダイオード(LED)スクリーン、ブラウン管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)又はプロジェクタとすることができる。再生装置240は、無線放送チャンネルを介してビデオを受け取るように構成されたアンテナを含むこともできる。
【0026】
ネットワーク270は、有線ネットワーク及び/又は無線ネットワーク(例えば、モバイルネットワーク)などの、装置間の通信を可能にするいずれかのネットワークとすることができる。ネットワーク270は、プライベートネットワーク(例えば、ケーブルテレビネットワーク又は衛星テレビネットワーク)又はパブリックネットワーク(例えば、無線放送チャンネル又はインターネット)を構成する1又は2以上の部分を含むことができる。
【0027】
ビデオ識別システム250は、ネットワーク270を介して視聴ステーション210及び再生装置240と通信することができる。ビデオ識別システムは、ビデオコンテンツを識別するために、再生装置240のクエリフィンガープリント生成器242がビデオコンテンツから生成したクエリフィンガープリントを受け取り、視聴ステーション210の基準フィンガープリント生成器212が生成した既知のフィンガープリントのインデックスに問い合わせることができる。クエリフィンガープリントは、ビデオコンテンツ内のフレーム又はフレームブロックのフィンガープリントとすることができる。ビデオ識別システムは、クエリフィンガープリントと1又は2以上の基準フィンガープリントとを照合することによってビデオコンテンツを識別することができる。
【0028】
ビデオ識別システム250は、ビデオコンテンツを識別すると、ビデオコンテンツに関連する置換メディアコンテンツ(例えば、代替番組又は代替コマーシャル)の識別子を再生装置240に戻すことができる。置換メディアコンテンツは、置換コンテンツサーバ260に記憶することができる。再生装置240は、識別子を使用して置換コンテンツサーバ260からの置換メディアコンテンツにアクセスして置換メディアコンテンツを表示のために提供することができる。
【0029】
図2に示す装置のいずれかには、モジュール、システム及び/又は生成器のいずれかを配置することができる。例えば、ビデオ識別システム250は、クエリフィンガープリント生成器242を含むことができる。この構成では、ビデオ識別システムが再生装置240からビデオコンテンツのフレームを受け取り、このビデオコンテンツのフレームを使用してクエリフィンガープリントを生成することができる。別の例として、メディア装置230及び再生装置240を単一の装置内に統合することもできる。他の変形例も可能である。
【0030】
図3は、基準フィンガープリント生成器212、クエリフィンガープリント生成器242及びビデオ識別システム250のコンポーネントを示す簡略ブロック図である。
図3に示すように、クエリフィンガープリント生成器242は、(例えば、バス、共有メモリ又はスイッチを介して)互いに通信するように構成されたパッチ選択モジュール244及び値計算モジュール246を含む。さらに、ビデオ識別システム250は、インデックスモジュール252、フィンガープリント照合モジュール254及び識別モジュール256を含み、これらは全て互いに通信するように構成される。さらに、基準フィンガープリント生成器212は、互いに通信するように構成されたパッチ選択モジュール214及び値計算モジュール216を含む。
【0031】
図3に示すモジュールのうちの1つ又は2つ以上は、ハードウェア(例えば、機械のプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は特定用途向け集積回路(ASIC))、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを使用して実装することができる。さらに、
図3に示すモジュールのうちのいずれか2つ又は3つ以上を単一モジュールに組み合わせ、本明細書で説明する単一モジュールの機能を複数のモジュール間で細分割することもできる。
【0032】
上記の説明によれば、クエリフィンガープリント生成器242及び基準フィンガープリント生成器212は、ビデオコンテンツの1又は2以上のフレームのクエリフィンガープリントを生成するように構成することができる。例えば、クエリフィンガープリント生成器242及び基準フィンガープリント生成器212は、ビデオコンテンツ内の1又は2以上のフレームのパッチ(patches)の値を計算することができる。パッチは、フレーム内の異なる位置に存在することができる。クエリフィンガープリント生成器242及び基準フィンガープリント生成器212は、複数のフレームからのクエリフィンガープリントを組み合わせてビデオコンテンツのフレームブロックのクエリフィンガープリントを生成するように構成することができる。
【0033】
一例として、クエリフィンガープリント生成器242のパッチ選択モジュール244は、ビデオコンテンツ内の1又は複数のフレームの1又は2以上の領域に関連するパッチなどのビデオコンテンツの複数のパッチを選択するように構成することができる。同様に、基準フィンガープリント生成器212のパッチ選択モジュール210は、ビデオコンテンツ内の1又は複数のフレームの1又は2以上の領域に関連するパッチなどのビデオコンテンツの複数のパッチを選択するように構成することができる。
【0034】
パッチは、フレームを2×2グリッド、4×3グリッド又は4×4グリッドなどのグリッドに分割し、このグリッドに基づいてパッチを選択することによって定めることができる。例えば、フレームの象限(quadrants)に対応する4つの大パッチと、各象限のサブ象限(sub−quadrants)に対応する4つの小パッチ(すなわち、合計16個の小パッチ)とを含む20個のパッチを選択することができる。いくつかの例では、パッチが重なり合うこともできる。さらに、パッチは、フレーム全体未満に累積的に広がることもできる。
【0035】
クエリフィンガープリント生成器242の値計算モジュール246は、例えば積分画像法(integral image technique)を使用して、選択された複数のパッチの各々の値を計算するように構成することができる。積分画像法は、画素グループの値の総和を生成するエリア総和テーブル(summed area table)又はその他のデータ構造を使用して値を計算することができる。同様に、基準フィンガープリント生成器212の値計算モジュール216も、例えば積分画像法を使用して、選択された複数のパッチの各々の値を計算するように構成することができる。
【0036】
いくつかの例では、値計算モジュール246及び値計算モジュール216が、パッチを含む画素グループの値を合計し、画素グループの値を平均し、又は画素グループの中央値を求めることによってパッチの値を計算することができる。これに加えて、又はこれに替えて、値計算モジュール246及び値計算モジュール216は、画素グループの値間の差分を計算し、又は画素グループの値の線形結合を計算することによってパッチの値を計算することもできる。
【0037】
ビデオ識別システム250のインデックスモジュール252は、クエリフィンガープリントに一致する可能性のある基準フィンガープリントを識別するために、視聴ステーション210又はビデオ識別システム250に記憶された既知のフィンガープリントのデータベースなどの、ビデオコンテンツの既知の基準フィンガープリントのデータベースに問い合わせを行うように構成することができる。インデックスモジュール252は、既知の基準フィンガープリントの量子化されたパッチ値のインデックスに問い合わせるように構成することができる。
【0038】
ビデオ識別システムのフィンガープリント照合モジュール254は、クエリフィンガープリントを1又は2以上の既知の基準フィンガープリントと比較して、クエリフィンガープリントが少なくとも1つの既知の基準フィンガープリントに一致すると判定するように構成することができる。例えば、フィンガープリント照合モジュール254は、クエリフィンガープリントと少なくとも1つの既知の基準フィンガープリントとの間の類似性が所定の閾値を満たすと判定することによって、クエリフィンガープリントが少なくとも1つの既知の基準フィンガープリントに一致すると判定することができる。所定の閾値は、谷本距離測定値、マンハッタン距離測定値、又はその他の距離測定値に関連することができる。これに加えて、又はこれに替えて、フィンガープリント照合モジュール254は、ユークリッド法、コサイン法、KLダイバージェンス法及び/又は板倉照合法などの他の照合法を使用することもできる。
【0039】
さらに、識別モジュール256は、クエリフィンガープリントが少なくとも1つの基準フィンガープリントに一致するとの判定に基づいてビデオコンテンツを識別するように構成することができる。例えば、識別モジュール256は、ビデオコンテンツの名称又はタイトル、再生装置240が現在提示しているビデオコンテンツ内の位置、及び/又はビデオコンテンツを提供しているチャンネル又は放送局を識別することができる。
【0040】
図4は、再生装置240及び置換メディアサーバ260のコンポーネントを示す簡略ブロック図である。
図4に示すように、再生装置240は、クエリフィンガープリント生成器242に加えてメディア装置識別モジュール248及び再生変更モジュール249を含む。さらに、置換コンテンツサーバ260は、ビデオ提供モジュール262、再生変更動作提供モジュール264及びテンプレート提供モジュール266を含む。
【0041】
メディア装置識別モジュール248は、メディア装置230を識別することができる。例えば、メディア装置識別モジュール248は、リモコン装置がメディア装置230に送信する複数の命令を使用してメディア装置230を識別することができる。再生装置は、一定期間にわたってメディア装置230に送信される命令を再生装置が検出できるようにする赤外線受信機を含むことができる。メディア装置識別モジュール248は、命令のログを生成して置換コンテンツサーバ260又は別のサーバなどのサーバに送ることができる。次いで、サーバは、このログを分析してメディア装置230の素性(例えば、装置タイプ、メーカー及び/又はモデル)を推測し、メディア装置230の素性を示すものをメディア装置識別モジュールに提供することができる。
【0042】
命令のログの分析は、機械学習分類器を使用して、複数の考えられる装置のうちのどの装置がメディア装置230であるかを推測することを含むことができる。機械学習分類器は、それぞれのメディア装置に提供された(又は提供できる)ことが分かっている命令のログを含む訓練データセットに基づいて訓練することができる。
【0043】
これに加えて、又はこれに替えて、メディア装置識別モジュール248は、フィンガープリント法を使用してメディア装置230を識別することもできる。例えば、クエリフィンガープリント生成器242は、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツの一部からフィンガープリントを生成してメディア装置識別モジュール248に提供することができる。フィンガープリントは、メディア装置230が再生装置240に提供した電子番組ガイド又は表示情報などのオーバーレイを再生装置240が表示する際に生成することができる。メディア装置識別モジュール248は、ビデオ識別システム250などのサーバにフィンガープリントを送信し、サーバは、メディア装置230の素性を示すものでメディア装置識別モジュール248に応答することができる。いくつかの例では、メディア装置識別モジュール248が、メディア装置230に送信された命令のログと共にサーバにフィンガープリントを送信し、サーバは、命令のログとフィンガープリントとをまとめて分析してメディア装置230の素性を推測することができる。
【0044】
ビデオ提供モジュール262は、再生装置240に置換メディアコンテンツを提供することができる。例えば、ビデオ識別システム250は、再生装置240が表示のために提供しているビデオコンテンツを識別することができ、ビデオ提供モジュール262は、識別されたビデオコンテンツに基づいて、ビデオコンテンツに対応する置換メディアコンテンツを再生装置240に提供することができる。
【0045】
再生装置240は、ネットワーク通信インターフェイスを介して置換メディアコンテンツを受け取ることができる。例えば、置換メディアコンテンツは、インターネットを介して再生装置240にストリーミングされた後に、再生装置240のローカルキャッシュに記憶することができる。再生装置240は、置換メディアコンテンツを一連のメディアコンテンツに挿入するトリガを受け取ると、ローカルキャッシュから置換メディアコンテンツを取り出し、メディアファイルを表示するように構成されたメディアプレーヤを使用して置換メディアコンテンツを表示のために提供することができる。
【0046】
いくつかの例では、置換メディアコンテンツを表示のために提供することが、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツを提供することから、再生装置240のデータベースに記憶された置換メディアコンテンツを提供することに切り替えることを含むことができる。再生装置240は、フレームバッファを含むシステムオンチップを含むことができる。再生装置240のメディアプレーヤは、置換メディアコンテンツを表示のために提供するために、置換メディアコンテンツをフレームバッファに挿入することができる。システムオンチップは、置換メディアコンテンツをフレームバッファに挿入する前に、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツをフレームバッファに挿入しておくことができる。
【0047】
置換メディアコンテンツは、一般広告の代わりとすべきターゲット広告を含むことができる。例えば、ターゲット広告は地方広告とすることができ、一般広告は全国広告とすることができる。別の例として、ターゲット広告は、再生装置240のユーザの人口統計データに基づいて選択された広告とすることもできる。
【0048】
再生変更モジュール249は、置換メディアコンテンツの再生を変更する様々な動作を実行するように構成することができる。一例として、再生装置240がメディアプレーヤを使用して置換メディアコンテンツを表示している間に、再生変更モジュール249は、リモコン装置がメディア装置に命令を送信したと判定し、この命令及びメディア装置230に対応する再生変更動作を決定し、この再生変更動作に従って置換メディアコンテンツの再生を変更することができる。
【0049】
再生装置240は、赤外線受信機を含むことができる。従って、リモコン装置がメディア装置230に命令を送信したと判定する動作は、再生装置240がその赤外線受信機を介して命令を受け取り、受け取った命令の特徴を基準命令の特徴と照合し、この照合に基づいて、リモコン装置がメディア装置230に命令を送信したと判定することを含むことができる。他の例では、再生装置240が、赤外線ベースのインターフェイスに関連して、ただしRFベースのインターフェイスなどの別のタイプのインターフェイスに関連して、上述した動作と同様の動作を実行することができる。
【0050】
これに加えて、又はこれに替えて、リモコン装置は、Bluetooth又はWiFiなどの無線通信プロトコルに従って無線でメディア装置230に命令を送信することもできる。再生装置240は、リモコン装置が無線通信プロトコルに従って送信した命令を検出するために、Bluetoothデコーダ、WiFiデコーダ又はRFデコーダなどのデコーダを備え、このデコーダを使用して無線通信トラフィックをモニタすることによって命令を検出することができる。
【0051】
さらに、再生装置240は、オーディオ及び/又はビデオインターフェイスを介して再生装置240とメディア装置230との間で伝達される制御メッセージを使用して、リモコン装置がメディア装置230に命令を送信したことを検出する支援を行うこともできる。オーディオ及び/又はビデオインターフェイスは高精細マルチメディアインターフェイス(HDMI(登録商標))インターフェイスとすることができ、HDMI(登録商標)インターフェイスを介して再生装置240とメディア装置230との間で伝達される制御メッセージの内容は、メディア装置230の動作を制御するための命令である、リモコン装置によって送信された命令を含むことができる。例えば、再生装置240のリモコン装置は、メディア装置230を制御するための命令を再生装置240に送信することができ、再生装置240は、HDMI(登録商標)インターフェイスを介してこの命令をメディア装置230に転送することができる。従って、再生装置240とメディア装置230との間でHDMI(登録商標)インターフェイスを介して伝達される制御メッセージは、リモコン装置が命令を送信した方法にかかわらずリモコン装置がメディア装置230に命令を送信したと判定するために再生装置240が使用できる潜在的情報源でもある。
【0052】
再生変更モジュール249は、メディア装置230に対応する再生変更動作セットの中から命令に対応する再生変更を選択することができる。再生変更モジュールは、(i)メディア装置に与えられた命令を(ii)再生変更動作にマッピングする相関データを記憶することができる。再生変更モジュール249は、この相関データを使用して、メディア装置230を対象とする検出された命令を再生変更動作にマッピングすることができる。
【0053】
実際には、異なるメーカーによって製造された異なるメディア装置などの異なるメディア装置は、異なる命令を受け取るように、及び/又はこれらの命令に異なる方法で応答するように構成されている可能性がある。再生変更動作提供モジュール264は、異なるそれぞれのメディア装置の相関データを記憶することができる。再生変更動作提供モジュール264は、要求時に又は別の時点で、識別されたメディア装置に対応する相関データを再生変更モジュール249に提供することができる。
【0054】
再生変更動作は、メディア装置230に送信される命令に応じて様々な形態をとることができる。一例として、メディア装置230への命令は、チャンネル変更動作を実行させるように構成された命令とすることができ、再生変更動作は、置換メディアコンテンツの表示を中止させることを含むことができる。例えば、再生装置240が置換メディアコンテンツを提示している間、ユーザは、新たなチャンネルの選択を示す命令を与えることができる。再生変更モジュール249は、置換メディアコンテンツを表示のために提供することから、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツを提供することに切り替えることによってこの命令に応答することができる。
【0055】
再生変更モジュール249は、メディアプレーヤを使用して置換メディアコンテンツを表示のために提供することから、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツを提供することへの遷移を円滑にするために、置換メディアコンテンツを一定期間(例えば、0.5秒)にわたって黒色にフェードさせた後に、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツを一定期間(例えば、0.5秒)にわたって黒色からフェードインさせることができる。このようにして、再生装置240は、置換メディアコンテンツを表示のために提供している間にユーザがチャンネルを変更した場合、置換メディアコンテンツの表示を中止させて、メディア装置から受け取られた他のメディアコンテンツ(すなわち、選択されたチャンネルに対応するメディアコンテンツ)の表示のための提供に遷移することができる。
【0056】
別の例として、メディア装置230への命令は、再生速度調整(例えば、置換メディアコンテンツを一時停止、巻き戻し又は早送りする命令)とすることができ、再生変更動作は、置換メディアコンテンツが提供される再生速度を調整することを含むことができる。
【0057】
いくつかの例では、メディア装置230への命令を、メディア装置230に、オーバーレイを表示のために提供させる命令とすることができる。例えば、この命令は音量調整(例えば、再生装置240の音量を増加又は低下させる命令)とすることができ、オーバーレイは音量調整グラフィックとすることができる。或いは、この命令は再生速度調整(例えば、置換メディアコンテンツを一時停止、巻き戻し又は早送りする命令)とすることができ、オーバーレイは再生速度グラフィックとすることができる。さらに、この命令はチャンネル選択ガイドにアクセスするための要求とすることができ、オーバーレイはチャンネル選択ガイドとすることができる。同様に、この命令はメニュー又は表示情報(例えば、時間、日付、チャンネル識別子、コンテンツ識別子など)にアクセスするための命令とすることができ、オーバーレイはメニューグラフィック又は表示情報グラフィックとすることができる。
【0058】
再生変更モジュール249は、命令をオーバーレイにマッピングする相関データを記憶することができる。この相関データ(又は再生装置240によって記憶される他のデータ)は、メディア装置230がオーバーレイを提供するように構成されている、再生装置240のディスプレイ内のそれぞれの領域を示すこともできる。
【0059】
再生変更モジュール249は、メディア装置230に、オーバーレイを表示のために提供させるように構成された命令をリモコン装置が送信したと判定すると、相関データを使用してこの命令をオーバーレイにマッピングすることができる。再生変更モジュール249は、相関データを使用して、メディア装置230がオーバーレイを表示のために提供するように構成されている、再生装置240のディスプレイ内の領域を決定することもできる。
【0060】
実際に、異なるメーカーによって製造された異なる再生装置などの異なる再生装置は、異なるオーバーレイを提供するように構成されている可能性がある。同様に、単一メーカーによって製造された異なるモデルの再生装置も、異なるオーバーレイを提供するように構成されている可能性がある。テンプレート提供モジュール266は、異なるそれぞれの再生装置の相関データを記憶することができる。テンプレート提供モジュール266は、要求時に又は別の時点で、識別されたメディア装置に対応する相関データを再生装置240に提供することができる。例えば、再生変更モジュール249は、メディア装置の識別子を含む要求をテンプレート提供モジュール266に送ることができ、テンプレート提供モジュール266は、再生変更モジュール249に相関データを提供することによってこの要求に応答することができる。
【0061】
再生変更モジュール249は、オーバーレイに対応する領域を決定した後に、この領域の透明度を変更することができる。再生変更モジュール249は、この領域に不透明マスクを適用することによって領域の透明度を変更することができる。不透明マスクは、メディアプレーヤによって提示される置換メディアコンテンツの透明度を変更すべき再生装置240のディスプレイの部分を示すデータを含むことができる。例えば、不透明マスクは、画素を透明にすべきであるか、それとも不透明にすべきであるかを画素毎に示す1ビット透明度マスクを含むことができる。
【0062】
再生装置240がメディアプレーヤを使用して置換メディアコンテンツを表示のために提供する場合、メディアプレーヤは、メディア装置から受け取られたメディアコンテンツなどの他のメディアコンテンツが表示のために提供される別の層の上のメディアプレーヤ層に置換メディアコンテンツを提示することができる。ディスプレイ内の領域に不透明マスクを適用すると、同じ領域内ではあるが置換メディアコンテンツの下位層に提供されるコンテンツを見えるようにすることができる。換言すれば、領域に不透明マスクを適用すると、再生装置240が表示のために提供するグラフィックを見えるようにすることができる。従って、(i)再生装置240が、音量調整グラフィック、メニュー又は再生速度グラフィックなどのオーバーレイを提供し、(ii)ビデオオーバーレイモジュール248が、再生装置240がオーバーレイを提供する領域に不透明マスクを適用した場合、再生装置のディスプレイ上で置換メディアコンテンツを通してオーバーレイを見ることができる。ディスプレイ全体ではなくディスプレイ内のある領域に不透明マスクを適用すると、置換メディアの第1の領域が他のメディアコンテンツ上に表示されてこれを覆い隠すと同時に、置換メディアコンテンツの第2の領域を通して命令に対応するグラフィックが見えるようにすることができて有利である。
【0063】
さらに、メディア装置230への命令は、メニュー(例えば、チャンネル選択ガイド)にアクセスするための命令とすることもでき、再生変更動作は、再生装置240のディスプレイの第1の領域内にメニューを提供し、ディスプレイの第2の領域内に置換メディアコンテンツを提供することを含むことができる。この種の命令では、再生変更モジュール249が、命令に対応するテンプレートを決定することによって第1の領域及び第2の領域を決定することができる。テンプレートは、第1の領域及び第2の領域を指定することができる。例えば、テンプレートは、第1の領域及び第2の領域の境界画素(例えば、隅部の画素)を識別することができる。
【0064】
いくつかの例では、再生変更動作モジュール249が、第2の領域のサイズに基づいて置換メディアコンテンツのサイズを縮小することもできる。置換メディアコンテンツのサイズを縮小することにより、再生装置240は、置換メディアコンテンツをメニュー内にピクチャインピクチャ表示として表示することができる。
【0065】
いくつかの例では、リモコン装置がメディア装置230に送信した命令を再生装置240が復号できないことがある。例えば、再生装置240は、メディア装置230のメーカー及びモデルを特定できない場合、命令を復号できないことがある。再生装置240は、置換メディアコンテンツの表示を中止させることによって未知の命令の検出に応答することができる。或いは、再生装置240は、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツの分析をトリガすることによって未知の命令の検出に応答することもできる。その後、再生装置240は、分析結果に基づいて命令に対応する再生変更動作を決定することができる。
【0066】
一例として、再生装置240は、赤外線信号を検出したことに応答して、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツから1又は2以上のフィンガープリントを生成することができる。その後、再生装置240は、このフィンガープリントを使用して再生変更動作を決定することができる。例えば、再生装置240は、(単複の)フィンガープリントを使用してその命令がメニューにアクセスするための命令であると判定し、メニューにアクセスするための命令に対応する再生変更動作を決定することができる。或いは、再生装置240は、命令が再生速度調整であると判定し、再生速度調整に対応する再生変更動作を決定することもできる。
【0067】
別の例として、再生装置240は、赤外線信号を検出したことに応答して、メディア装置230から受け取られたメディアコンテンツを使用してテンプレート照合動作を実行することができる。テンプレート照合動作は、受け取られたメディアコンテンツを、それぞれが異なる命令(例えば、メニューにアクセスするための命令、ウィジェットにアクセスするための命令、番組情報にアクセスするための命令、再生速度調整など)に対応する1又は2以上の既知のテンプレートと照合することができる。その後、再生装置240は、テンプレート照合動作の結果に基づいて、受け取られたメディアコンテンツが合致するテンプレートに対応する再生変更動作を決定することができる。
【0068】
III.動作例
図5は、再生変更動作を示す表示
図500である。
図5に示すように、表示
図500は、第1の表示領域510及び第2の表示領域520を含む。再生装置240は、第1の表示領域510内に置換メディアコンテンツを表示のために提供している間に、メディア装置230に送信された音量調整命令を検出することができる。再生変更モジュール249は、この命令を検出したことに基づいて、第2の表示領域520に不透明マスクを適用することができる。第2の表示領域520に不透明マスクを適用すると、メディアプレーヤ層の下位層に提供される音量調整グラフィックがメディアプレーヤ層を通して見えるようになる。従って、音量調整グラフィックをメディア装置230が再生装置240に表示のために提供するとき、その代わりに再生装置240がメディア装置230から受け取ったメディアコンテンツを提示していた場合に音量調整グラフィックが現れる方法を模倣して、第2の表示領域520内に音量調整グラフィックが見えるようになる。
【0069】
図6は、再生変更動作を示す別の表示
図600である。
図6に示すように、表示
図600は、第1の表示領域610及び第2の表示領域620を含む。再生装置240は、第1の表示領域610内に置換メディアコンテンツを表示のために提供している間に、メディア装置230に送信された再生速度調整命令を検出することができる。再生変更モジュール249は、この命令を検出したことに基づいて、第2の表示領域620に不透明マスクを適用することができる。第2の表示領域620に不透明マスクを適用すると、メディアプレーヤ層の下位層に提供される再生速度グラフィックがメディアプレーヤ層を通して見えるようになる。従って、再生速度グラフィックをメディア装置230が再生装置240に表示のために提供するとき、その代わりに再生装置240がメディア装置230から受け取ったメディアコンテンツを提示していた場合に再生速度グラフィックが現れる方法を模倣して、第2の表示領域620内に再生速度グラフィックが見えるようになる。
【0070】
図7は、再生変更動作を示すさらに別の表示
図700である。
図7に示すように、表示
図700は、第1の表示領域710及び第2の表示領域720を含む。再生装置240は、第1の表示領域710内に置換メディアコンテンツを表示のために提供している間に、メディア装置230に送信されたチャンネル選択ガイドにアクセスするための命令を検出することができる。再生変更モジュール249は、この命令を検出したことに基づいて、第2の表示領域720に不透明マスクを適用することができる。第2の表示領域720に不透明マスクを適用すると、メディアプレーヤ層の下位層に提供されるチャンネル選択ガイドがメディアプレーヤ層を通して見えるようになる。従って、チャンネル選択ガイドをメディア装置230が再生装置240に提供するとき、その代わりに再生装置240がメディア装置230から受け取ったメディアコンテンツを提示していた場合にチャンネル選択ガイドが現れる方法を模倣して、第2の表示領域720内にチャンネル選択ガイドが見えるようになる。
【0071】
図8は、再生変更動作を示すさらに別の表示
図800である。
図8に示すように、表示
図700は、第1の表示領域810及び第2の表示領域820を含む。再生装置240は、置換メディアコンテンツを表示のために提供している間に、メディア装置230に送信されたメニューにアクセスするための命令を検出することができる。再生変更モジュール249は、この命令を検出したことに基づいて置換メディアコンテンツのサイズを縮小し、第1の領域810内に置換メディアコンテンツを表示のために提供することができる。従って、表示するメニューをメディア装置230が再生装置230に提供するとき、その代わりに再生装置240がメディア装置230から受け取ったメディアコンテンツを提示していた場合にメニューが現れる方法を模倣して、第2の表示領域820内にメニューが見えるようになる。
【0072】
図9は、方法例900のフローチャートである。方法900は、再生装置240などの再生装置、又はより一般的にはコンピュータシステムが実行することができる。ブロック902において、方法900は、再生装置が置換メディアコンテンツを表示のために提供するステップを含む。ブロック904において、方法900は、再生装置が、置換メディアコンテンツを表示している間に、再生装置にメディアコンテンツを提供するメディア装置にリモコン装置が命令を送信したと判定するステップを含む。ブロック906において、方法900は、再生装置が、命令及びメディア装置に対応する再生変更動作を決定するステップを含む。さらに、ブロック908において、方法900は、再生装置が、再生変更動作に従って置換メディアコンテンツの再生を変更するステップを含む。
【0073】
図10は、
図9に示す方法と併せて実行できる追加動作を示すフローチャートである。これらの追加動作は、例えば
図9のブロック902の前に実行することができる。ブロック1002は、上記命令の前にリモコン装置がメディア装置に送信した複数の命令を特定するステップを含む。ブロック1004は、少なくとも複数の命令に基づいてメディア装置を識別するステップを含む。ブロック1006は、識別されたメディア装置に対応する再生変更動作セットを取得するステップを含む。ブロック1008は、再生変更動作セットから命令に対応する再生変更動作を選択するステップを含む。
【0074】
図11は、
図9に示す方法と併せて実行できる追加動作を示すフローチャートである。これらの追加動作は、例えば
図9のブロック902の前に実行することができる。ブロック1102は、メディア装置から受け取られたメディアコンテンツの一部からフィンガープリントを生成するステップを含む。ブロック1104は、少なくともフィンガープリントに基づいてメディア装置を識別するステップを含む。ブロック1106は、識別されたメディア装置に対応する再生変更動作セットを取得するステップを含む。ブロック1108は、再生変更動作セットから命令に対応する再生変更動作を選択するステップを含む。
【0075】
IV.変形例
本開示において説明した動作及び/又は機能のいくつかは、特定のエンティティが実行するものとして説明したが、本開示において説明したエンティティなどのあらゆるエンティティが実行することができる。さらに、これらの動作及び/又は機能は特定の順序で記載しているが、記載した順序で実行する必要はない。しかしながら、いくつかの例では、これらの動作及び/又は機能を記載した順序で実行することが望ましい場合もある。さらに、各動作及び/又は機能は、他の動作及び/又は機能のうちの1つ又は2つ以上に応答して実行することができる。また、本開示に示す利点のうちの1つ又は2つ以上を達成するためにこれらの動作及び/又は機能を全て実行する必要はなく、従って全ての動作及び/又は機能が必要であるとは限らない。
【0076】
本開示の1又は2以上の実施例に関連していくつかの変形例を説明したが、これらの変形例は、本開示の他の全ての実施例に適用することもできる。
【0077】
本開示の選択例について説明したが、当業者にはこれらの例の変更及び置換が明らかであろう。以下の特許請求の範囲に記載する本発明の幅広い態様では、本発明から逸脱することなく他の修正、代用及び/又は変更も可能である。