特許第6965910号(P6965910)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6965910
(24)【登録日】2021年10月25日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】動作方法および表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20211028BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20211028BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20211028BHJP
   G06F 3/042 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   H04N5/74 Z
   G03B21/14 Z
   G03B21/00 E
   G06F3/042 481
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-154412(P2019-154412)
(22)【出願日】2019年8月27日
(65)【公開番号】特開2021-34928(P2021-34928A)
(43)【公開日】2021年3月1日
【審査請求日】2020年9月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125689
【弁理士】
【氏名又は名称】大林 章
(74)【代理人】
【識別番号】100128598
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 聖一
(74)【代理人】
【識別番号】100121108
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 太朗
(72)【発明者】
【氏名】東 啓介
【審査官】 益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−114991(JP,A)
【文献】 特開2014−048957(JP,A)
【文献】 特開2012−068892(JP,A)
【文献】 特開2014−149740(JP,A)
【文献】 特開2015−225466(JP,A)
【文献】 特開2015−158653(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/103969(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/74
H04N 9/31
G03B 21/00
G06F 3/042
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部を備える表示装置が実行する動作方法であって、
前記射出部の移動前に前記表示面を撮像することによって生成される第1撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断し、
前記障害物が有ると判断する場合、前記射出部を移動することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする、
動作方法。
【請求項2】
前記射出部の移動後に前記表示面を撮像することによって生成される第2撮像データに基づいて、前記障害物の有無を再度判断し、
前記第2撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記検出光の向きを、前記表示面の法線方向において前記検出光が前記表示面から遠ざかる向きに変更する、 請求項1に記載の動作方法。
【請求項3】
前記検出光の向きの変更後に前記表示面を撮像することによって生成される第3撮像データに基づいて、前記障害物の有無を再度判断し、
前記第3撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記障害物が有ることを示す画像を、前記表示面に表示する、
請求項2に記載の動作方法。
【請求項4】
表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部を備える表示装置が実行する動作方法であって、
前記検出光の向きの変更前に前記表示面を撮像することによって生成される第4撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断し、
前記第4撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記検出光の向きを、前記表示面の法線方向において前記検出光が前記表示面から遠ざかる向きに変更し、
前記検出光の向きの変更後に前記表示面を撮像することによって生成される第5撮像データに基づいて、前記障害物の有無を再度判断し、
前記第5撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記射出部を移動することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする、
動作方法。
【請求項5】
前記射出部の移動後に前記表示面を撮像することによって生成される第6撮像データに基づいて、前記障害物の有無を再度判断し、
前記第6撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記障害物が有ることを示す画像を、前記表示面に表示する、
請求項4に記載の動作方法。
【請求項6】
表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部と、
前記射出部を移動する移動部と、
前記射出部の移動前に前記表示面を撮像することによって生成される第1撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断する判断部と、
前記障害物が有ると前記判断部が判断する場合、前記移動部を制御することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする動作制御部と、
を含む表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作方法および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表示面に沿って射出される平面状の光のうち、指等の指示体で反射される反射光を検出し、反射光の検出結果に基づいて指示体の位置を特定する表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−164251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の表示装置は、平面状の光を遮る障害物が存在すると、指示体を検出し難くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る動作方法の一態様は、表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部を備える表示装置が実行する動作方法であって、前記射出部の移動前に前記表示面を撮像することによって生成される第1撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断し、前記障害物が有ると判断する場合、前記射出部を移動することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする。
【0006】
本発明に係る動作方法の他の態様は、表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部を備える表示装置が実行する動作方法であって、前記検出光の向きの変更前に前記表示面を撮像することによって生成される第4撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断し、前記第4撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記検出光の向きを、前記表示面の法線方向において前記検出光が前記表示面から遠ざかる向きに変更し、前記検出光の向きの変更後に前記表示面を撮像することによって生成される第5撮像データに基づいて、前記障害物の有無を再度判断し、前記第5撮像データに基づいて前記障害物が有ると判断する場合、前記射出部を移動することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする。
【0007】
本発明に係る表示装置の一態様は、表示面を指示する指示体を検出するための検出光を前記表示面に沿って射出する射出部と、前記射出部を移動する移動部と、前記射出部の移動前に前記表示面を撮像することによって生成される第1撮像データに基づいて、前記検出光の少なくとも一部を遮る障害物の有無を判断する判断部と、前記障害物が有ると前記判断部が判断する場合、前記移動部を制御することによって、前記表示面の法線方向における前記表示面と前記射出部との距離を、前記障害物が有るとの判断時における前記法線方向の前記表示面と前記射出部との距離よりも大きくする動作制御部と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る表示装置1を模式的に示す図である。
図2図1に示した矢印Pの方向から見た表示装置1の側面図である。
図3】スクリーンSCに障害物Dが存在する場合におけるライトカーテンLの状態の一例を示す図である。
図4】撮像部21を含むプロジェクター2とライトカーテン生成装置3とを示す図である。
図5】レーザー光源ユニット31の移動方向の一例を示す図である。
図6】位置調整機構32d2の一例を示す図である。
図7】位置調整機構32d2の一例を示す図である。
図8】障害物Dの検出動作を説明するためのフローチャートである。
図9】障害物Dが存在する状況の一例を示す図である。
図10】障害物Dが存在する状況の他の例を示す図である。
図11】障害物Dが存在する状況のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A:第1実施形態
A1:表示装置1の概要
図1は、第1実施形態に係る表示装置1を模式的に示す図である。図2は、図1に示す矢印Pの方向からの表示装置1の側面図である。
【0010】
表示装置1は、プロジェクター2と、ライトカーテン生成装置3と、撮像部21と、を含む。撮像部21は、有線または無線によってプロジェクター2と通信を行う。また、撮像部21は、プロジェクター2に含まれる構成としてもよい。
【0011】
プロジェクター2は、第1支持部4を介して天井Cに設置される。プロジェクター2は、天井Cではなく、壁の一部に設置されてもよい。プロジェクター2は、スクリーンSCに投射画像P1を投射することによって投射画像P1をスクリーンSCに表示する。
以下、図2に示すように、スクリーンSCの法線Nに沿う一方向をN1方向と称し、N1方向の反対の方向をN2方向と称する。N1方向は、スクリーンSCの法線方向の一例である。スクリーンSCは、表示面の一例である。表示面は、スクリーンSCに限らず、例えば、壁の一部分または扉でもよい。スクリーンSCが鉛直に起立するように配置されている場合、鉛直方向をY方向とする。
【0012】
ライトカーテン生成装置3は、第2支持部5を介して天井Cに設置される。ライトカーテン生成装置3は、天井Cではなく、壁の一部に設置されてもよい。また、ライトカーテン生成装置3は、スクリーンSCの一部に設置されてもよい。
【0013】
ライトカーテン生成装置3は、平面状の光LをスクリーンSCの上を通るように射出する。ここで、平面状の光LがスクリーンSCの上を通るとは、平面状の光Lが、スクリーンSCにおける投射画像P1の投射領域または投射予定領域の上を少なくとも通ることを意味する。このため、平面状の光LがスクリーンSCの上を通るとは、例えば、平面状の光LがスクリーンSCに沿って進むこと、および、平面状の光LがスクリーンSC上の投射画像P1の上を通過後にスクリーンSCの段部に照射されることを含む。
【0014】
光Lは、指示体Qによって指示される投射画像P1上の指示位置P2を検出するために使用される。例えば、指示体Qは、使用者の指、棒またはペン等である。
【0015】
光Lは、平面状の光に限らず、他の形状の光であってもよい。以下、光Lを「ライトカーテン」と称する。ライトカーテンLは、赤外線波長帯の光である。本実施形態では、ライトカーテンLは、スクリーンSCに沿って進み、スクリーンSCのうち投射画像P1が投射されている領域を覆う。ライトカーテンLは、層状の光であり、投射画像P1が投射されているスクリーンSCの領域と、数ミリメーターの距離で法線方向に離れるように設定される。指示位置P2の検出精度の向上のためには、ライトカーテンLは、投射画像P1が投射されているスクリーンSCの領域との距離を小さくするよう設定される。しかし、近づけすぎると、スクリーンSCの表面状態等によっては誤検出が発生することになる。
【0016】
ライトカーテンLが、スクリーンSCの上部から下向きに射出される場合、ライトカーテンLは、スクリーンSCに照射されなくてもよいし、スクリーンSCにおいて投射画像P1よりも下の箇所に照射されてもよい。
【0017】
撮像部21は、例えば、レンズ等の光学系と、当該光学系によって集光される光を電気信号に変換する撮像素子と、を備えるカメラである。撮像素子は、例えば、赤外領域および可視光領域の光を受光するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーである。撮像素子は、CCDイメージセンサーに限らず、例えば、赤外領域および可視光領域の光を受光するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーでもよい。撮像部21には、指示体Q等の物体によるライトカーテンLの反射光を受光するために赤外線フィルターが取り付けられている。
【0018】
撮像部21は、スクリーンSCを撮像することによって撮像データを生成する。ライトカーテンLの一部が指示体Q等の物体によって反射される場合、撮像データは、指示体Q等の物体によるライトカーテンLの反射光を示す。撮像部21は、撮像データをプロジェクター2に出力する。
【0019】
プロジェクター2は、指示体Q等の物体によるライトカーテンLの反射位置を、撮像データを用いて検出する。反射位置は、例えば、指示体Qの指示位置P2として用いられる。プロジェクター2は、指示体Qの指示位置P2に応じて、投射画像P1を変更したり、指示位置P2の軌跡を示す画像をスクリーンSCに投射したりする。
【0020】
A2:障害物Dが存在する場合
図3は、スクリーンSCに障害物Dが存在する場合におけるライトカーテンLの状態の一例を示す図である。なお、図3に示す矢印Pの方向からの表示装置1の側面図が、後述する図8に示される。
【0021】
図3に示すように、スクリーンSC上の障害物DがライトカーテンLの一部を遮る場合、例えば、障害物Dが、ライトカーテンLの一部を反射、屈折または吸収する物体である場合、障害物Dの背後の検出支障領域DAにライトカーテンLが届かないか、検出支障領域DAにおいてライトカーテンLの伝播状態が変化する。このため、検出支障領域DAに指示体Qが位置しても、指示体QはライトカーテンLを反射できず、指示体Qはプロジェクター2によって検出されなくなる。
【0022】
そこで、表示装置1は、スクリーンSC上の障害物DがライトカーテンLの一部を遮る場合、表示装置1からのライトカーテンLの射出位置を、図2に示すN1方向にシフトする。このため、ライトカーテンLが障害物Dの上を通過でき、検出支障領域DAの発生を抑制できる。
なお、ライトカーテンLの射出位置をシフトする方向は、N1方向に限らず、N1方向の成分を含む方向であればよい。
障害物Dは、例えば、スクリーンSCに付着するごみ、または、スクリーンSCの突起である。なお、図3に示す障害物Dは一例であり、障害物Dの形状および大きさは図3に示される形状および大きさに限られない。
【0023】
A3:表示装置1の一例
図4は、撮像部21を含むプロジェクター2と、ライトカーテン生成装置3と、を示す図である。
プロジェクター2は、撮像部21に加えて、入力受取部22と、画像受取部23と、記憶部24と、制御部25と、液晶パネル駆動部26と、投射部27とを含む。ライトカーテン生成装置3は、ライトカーテンLを射出するレーザー光源ユニット31と、レーザー光源ユニット31を制御する射出制御部32と、を含む。射出制御部32は、スクリーンSCに対するライトカーテンLの射出角度と、N1方向におけるライトカーテンLの射出位置と、を制御する。射出制御部32は、移動部の一例である。以下、スクリーンSCに対するライトカーテンLの射出角度を、単に「ライトカーテンLの射出角度」と称する。
N1方向におけるライトカーテンLの射出位置を、単に「ライトカーテンLの射出位置」と称する。
【0024】
入力受取部22は、例えば、使用者からの入力等を受ける各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルを含む。入力受取部22は、使用者から入力される情報を、無線または有線でプロジェクター2に送信するリモートコントローラーでもよい。この場合、プロジェクター2は、リモートコントローラーが送信する情報を受信する受信部を備える。リモートコントローラーは、使用者からの入力を受ける各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルを備える。
【0025】
画像受取部23は、例えば画像入力端子を介して、画像を示す画像信号を受ける。画像受取部23は、画像信号を制御部25へ出力する。
【0026】
記憶部24は、コンピューター読み取り可能な記録媒体である。記憶部24は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を備える。記憶部24は、制御部25が処理する各種の情報およびプログラムを記憶する。
【0027】
制御部25は、例えば、単数または複数のプロセッサーによって構成される。一例を挙げると、制御部25は、単数または複数のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。制御部25の機能の一部または全部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって構成されてもよい。制御部25は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0028】
制御部25は、記憶部24からプログラムを読み取り実行することによって、画像処理部25aと、判断部25bと、動作制御部25cとを実現する。画像処理部25aと判断部25bと動作制御部25cの全部または一部は、FPGA等のハードウェアで構成されてもよい。
【0029】
画像処理部25aは、画像受取部23から受ける画像信号に対して画像処理を施すことによって画像情報を生成する。
【0030】
画像処理部25aが実行する画像処理は、例えば、投射部27が投射する画像の台形歪みを補正する幾何補正処理を含む。画像処理部25aが実行する画像処理は、幾何補正処理を含まない画像処理でもよい。例えば、画像処理部25aが実行する画像処理は、幾何補正処理を含まずにガンマ補正処理を含んでもよい。また、画像処理部25aが実行する画像処理は、幾何補正処理とガンマ補正処理とを含んでもよい。
【0031】
液晶パネル駆動部26は、画像処理部25aから入力される画像情報に応じた駆動電圧を、液晶パネル27aの各画素に印加する。
【0032】
投射部27は、スクリーンSCに投射画像P1を投射することによって、スクリーンSCに投射画像P1を表示する。投射部27は、表示部の一例である。ここで、表示部は、スクリーンSCを含まない。
【0033】
投射部27は、不図示の光源と、光源が放射する光を液晶パネル27aへ反射する不図示のリフレクターとを含む。光源は、例えば、超高圧水銀ランプまたはメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプである。光源はランプに限られず、LED(Light Emitting Diode)光源またはレーザー光源等でもよい。
【0034】
液晶パネル27aは、光変調装置の一例である。液晶パネル27aの各画素は、リフレクターによって反射される光を、液晶パネル駆動部26から印加される駆動電圧に応じて変調することによって、画像情報に応じた画像を表す光を生成する。
【0035】
投射部27は、液晶パネル27aが生成する画像光を、図示しない投射レンズを通してスクリーンSCに投射画像P1として投射する。光源は、例えば、超高圧水銀ランプまたはメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプである。光源はランプに限られず、LED光源またはレーザー光源等でもよい。投射画像P1は、例えば、撮像部21によって撮像される。
【0036】
判断部25bは、撮像部21が生成する撮像データを受ける。撮像データは、ライトカーテンLのうち、指示体Qまたは障害物D等の物体によって反射される反射光を示す。判断部25bは、撮像データに基づいて、ライトカーテンLの反射位置を検出する。また、判断部25bは、撮像データに基づいて、ライトカーテンLの少なくとも一部を遮る障害物Dの有無を判断する。
【0037】
動作制御部25cは、判断部25bの検出結果に基づいて射出制御部32を制御する。具体的には、動作制御部25cは、障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、射出制御部32を制御することによって、N1方向におけるスクリーンSCとレーザー光源ユニット31との距離を、障害物Dが有るとの判断時におけるスクリーンSCとレーザー光源ユニット31とのN1方向の距離よりも大きくする。
【0038】
動作制御部25cは、制御信号Sを用いて、射出制御部32を制御する。
制御信号Sは、射出制御部32に含まれるモーター、具体的には、ライトカーテンLの射出角度を調整する第1モーター32c1と、ライトカーテンLの射出位置を調整する第2モーター32c2と、の各々の回転を制御する信号である。具体的には、制御信号Sは、第1モーター32c1の回転数および回転方向と、第2モーター32c2の回転数および回転方向とを示す。動作制御部25cは、制御信号Sの履歴を記憶部24に記憶する。
【0039】
レーザー光源ユニット31は、例えば、1つまたは複数のLD(Laser Diode)に、コリメーターレンズおよびパウエルレンズ等の光学系部材が取り付けられているユニットである。レーザー光源ユニット31は、ライトカーテンLを射出する。レーザー光源ユニット31は、射出部の一例である。射出部は、レーザー光源ユニット31に限らず、例えばLEDを用いてライトカーテンLを射出するユニットでもよい。
【0040】
射出制御部32は、モーター制御部32aと、角度調整部32eと、位置調整部32fと、を含む。射出制御部32は、レーザー光源ユニット31を移動する。
【0041】
モーター制御部32aは、角度調整部32eを制御する角度制御部32a1と、位置調整部32fを制御する位置制御部32a2と、を含む。
【0042】
角度制御部32a1は、制御信号Sが示す情報のうち、第1モーター32c1の回転数および回転方向に従って、第1モーター32c1を制御する。
【0043】
位置制御部32a2は、制御信号Sが示す情報のうち、第2モーター32c2の回転数および回転方向に従って、第2モーター32c2を制御する。
【0044】
角度調整部32eは、ライトカーテンLの射出角度を調整する。角度調整部32eは、第1モーター32c1と、角度調整機構32d1と、を含む。第1モーター32c1は、ステッピングモーターである。
【0045】
角度調整機構32d1は、第1モーター32c1の回転に応じて、ライトカーテンLのスクリーンSCに対する角度を変更する。具体的には、角度調整機構32d1は、第1モーター32c1の回転に応じて、レーザー光源ユニット31を、図5に示す回転軸Aを軸としてA1方向とA2方向とに回転させる。回転軸Aは、図1に示す矢印Pに沿う方向である。
レーザー光源ユニット31が回転軸Aを軸として回転すると、ライトカーテンLの射出方向が、図2に示す±θ方向に変更される。ここで、+θ方向は、ライトカーテンLがスクリーンSCから遠ざかる方向であり、−θ方向は、ライトカーテンLがスクリーンSCに近づく方向である。
【0046】
位置調整部32fは、ライトカーテンLの射出位置を調整する。位置調整部32fは、第2モーター32c2と、位置調整機構32d2と、を含む。第2モーター32c2は、ステッピングモーターである。
【0047】
位置調整機構32d2は、第2モーター32c2の回転に応じて、ライトカーテンLの射出位置を、図5に示すN1方向に移動したり、N2方向に移動したりする。
【0048】
A4:位置調整機構32d2の一例
図6および図7は、位置調整機構32d2の一例を示す図である。ライトカーテン生成装置3は、レーザー光源ユニット31および射出制御部32を収容する筐体3aを有する。筐体3aは、スクリーンSCに対して固定して設置される。図6では、スクリーンSCは壁の一部分であり、筐体3aはスクリーンSCの上部の壁にネジ等で固定されている。レーザー光源ユニット31の下端の一部が、ライトカーテンLの射出位置である。位置調整機構32d2は、レーザー光源ユニット31と固定されているラック32d21と、ラック32d21と接触している場合にオンになるスイッチ32d22と、を含む。第2モーター32c2には、歯車32c21が固定されている。ラック32d21の面のうち、歯車32c21と対向する面には、歯車32c21と噛み合うラックギアが設けられている。レーザー光源ユニット31は、第2モーター32c2の回転、さらに言えば歯車32c21の回転に伴い、ライトカーテン生成装置3の筐体3a内をN1方向に移動したり、N2方向に移動したりする。すなわち、ライトカーテンLの射出位置をN1方向またはN2方向にシフトさせることができる。図6は、ライトカーテンLの射出位置をスクリーンSCに近づけた場合を示し、図7は、ライトカーテンLの射出角度は図6と変更せず、ライトカーテンLの射出位置をスクリーンSCから遠ざけた場合を示す。
なお、位置調整機構32d2は、図6および図7に示す構成に限らない。例えば、位置調整機構32d2は、レーザー光源ユニット31のうち、コリメーターレンズおよびパウエルレンズ等の光学系部材のみを、第2モーター32c2の回転に応じてN1方向に移動したりN2方向に移動したりしてもよい。
【0049】
A5:動作例
図8は、障害物Dの検出動作を説明するためのフローチャートである。以下では、ライトカーテンLは、図2に示す位置に設定されているとする。また、指示体QはスクリーンSCに位置していないとする。
【0050】
以下、ライトカーテンLの+θ方向への最大移動位置を「θ方向最大位置」と称する。ライトカーテンLを+θ方向に移動させることを「ライトカーテンLを上げる」と称する。レーザー光源ユニット31のN1方向への最大移動位置を「N1方向最大位置」と称する。レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にある場合、スイッチ32d22は、ラック32d21と接触し、オン状態になる。
【0051】
ステップS101において入力受取部22が、障害物Dの検出開始を示す開始指示を受けると、動作制御部25cは、撮像部21に撮像指示を出力する。
【0052】
続いて、ステップS102において撮像部21は、撮像指示に応じてスクリーンSCの撮像を実行する。撮像部21は、撮像によって生成される撮像データを判断部25bに出力する。
【0053】
続いて、ステップS103において判断部25bは、撮像データに対して反射光の検出処理を実行する。
ここで、図9に示すように障害物Dが存在する場合、ライトカーテンLのうち障害物Dによって反射される反射光が、撮像データに示される。
【0054】
撮像データが反射光を示す場合、ステップS104において判断部25bは、反射光があると判断する。
【0055】
反射光があると判断部25bが判断すると、ステップS105において動作制御部25cは、ライトカーテンLがθ方向最大位置にあるか否かを判断する。
例えば、動作制御部25cは、記憶部24に記憶されている制御信号Sの履歴、さらに言えば、第1モーター32c1を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴に基づいて、ライトカーテンLがθ方向最大位置にあるか否かを判断する。
一例を挙げると、第1モーター32c1を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴が、ライトカーテンLをθ方向最大位置に配置させるために必要な第1モーター32c1の回転数および回転方向を示す場合、動作制御部25cは、ライトカーテンLがθ方向最大位置にあると判断する。なお、ライトカーテンLをθ方向最大位置に配置させるために必要な第1モーター32c1の回転数および回転方向は、例えば、予め記憶部24に記憶されている。
一方、第1モーター32c1を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴が、ライトカーテンLをθ方向最大位置に配置させるために必要な第1モーター32c1の回転数および回転方向を示さない場合、動作制御部25cは、ライトカーテンLがθ方向最大位置にないと判断する。
【0056】
ステップS105においてライトカーテンLがθ方向最大位置にない場合、ステップS106において動作制御部25cは、制御信号Sを用いて角度調整部32eを制御することによって、ライトカーテンLを+θ方向に所定の角度だけ上げる。所定の角度は、例えば、0.5°である。所定の角度は、0.5°に限らず、0.5°よりも大きくてもよく小さくてもよい。所定の角度が小さいほど、ライトカーテンLの射出角度を細かく調整できる。その後、処理はステップS102に戻る。
【0057】
一方、ステップS105において図10に示すようにライトカーテンLがθ方向最大位置にある場合、すなわち、ライトカーテンLがθ方向最大位置に配置されてもライトカーテンLの少なくとも一部が障害物Dによって反射される場合、ステップS107において動作制御部25cは、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にあるか否かを判断する。
例えば、動作制御部25cは、スイッチ32d22がオン状態である場合、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にあると判断する。スイッチ32d22がオフ状態である場合、動作制御部25cは、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にないと判断する。
【0058】
なお、動作制御部25cは、制御信号Sの履歴、さらに言えば、第2モーター32c2を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴に基づいて、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にあるか否かを判断してもよい。
例えば、第2モーター32c2を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴が、レーザー光源ユニット31をN1方向最大位置に配置させるために必要な第2モーター32c2の回転数および回転方向を示す場合、動作制御部25cは、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にあると判断する。なお、レーザー光源ユニット31をN1方向最大位置に配置させるために必要な第2モーター32c2の回転数および回転方向は、例えば、予め記憶部24に記憶されている。
一方、第2モーター32c2を駆動するために出力済みの制御信号Sの履歴が、レーザー光源ユニット31をN1方向最大位置に配置させるために必要な第2モーター32c2の回転数および回転方向を示さない場合、動作制御部25cは、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にないと判断する。
【0059】
ステップS107においてレーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にない場合、ステップS108において動作制御部25cは、制御信号Sを用いて位置調整部32fを制御することによって、レーザー光源ユニット31をN1方向へ所定の距離だけ移動する。その後、処理はステップS102に戻る。所定の距離は、例えば、1mmである。所定の距離は、1mmに限らず、1mmよりも大きくてもよく小さくてもよい。所定の距離が小さいほど、ライトカーテンLの射出位置を細かく調整できる。
【0060】
レーザー光源ユニット31のN1方向への移動に伴い、図11に示すように、ライトカーテンLが障害物Dに当たらなくなると、ライトカーテンLが障害物Dによって反射されなくなる。このため、ステップS102における撮像に伴い生成される撮像データは、障害物DによるライトカーテンLの反射光を示さなくなる。したがって、ステップS104において判断部25bは、反射光がないと判断し、図7の処理が終了する。
【0061】
一方、ステップS107においてレーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にある場合、すなわち、レーザー光源ユニット31がN1方向最大位置に存在してもライトカーテンLの少なくとも一部が障害物Dによって反射される場合、動作制御部25cは、障害物があることを示す障害物有り画像の画像信号を、画像処理部25aに出力する。
【0062】
障害物有り画像は、例えば、「障害物があるようです。ご確認お願いします。」という文字を示す画像である。障害物有り画像は、上述の画像に限らず適宜変更可能である。動作制御部25cは、例えば、プログラムを実行することによって障害物有り画像の画像信号を生成し、障害物有り画像の画像信号を画像処理部25aに出力する。なお、障害物有り画像の画像信号が予め記憶部24に記憶され、動作制御部25cが、記憶部24から障害物有り画像の画像信号を取得してもよい。
【0063】
画像処理部25aは、障害物有り画像の画像信号を受けると、障害物有り画像の画像信号に基づく画像情報を液晶パネル駆動部26に提供する。液晶パネル駆動部26は、当該画像情報に基づいて液晶パネル27aを駆動する。このため、投射部27は、ステップS109において障害物有り画像をスクリーンSCに表示する。
【0064】
ここで、ライトカーテンLがθ方向最大位置にないときに撮像部21が生成する撮像データは、第4撮像データの一例である。
ライトカーテンLがθ方向最大位置にありレーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にないときに撮像部21が生成する撮像データは、第1撮像データの一例および第5撮像データの一例である。
ライトカーテンLがθ方向最大位置にありレーザー光源ユニット31がN1方向最大位置にあるときに撮像部21が生成する撮像データは、第6撮像データの一例である。
【0065】
A6第1実施形態のまとめ
上述の本実施形態に係る表示装置1の動作方法および表示装置1は以下の態様を含む。
【0066】
レーザー光源ユニット31は、スクリーンSCを指示する指示体Qを検出するためのライトカーテンLをスクリーンSCに沿って射出する。
射出制御部32は、レーザー光源ユニット31を移動する。
判断部25bは、スクリーンSCを撮像することによって生成される第1撮像データに基づいて、障害物Dの有無を判断する。
障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、動作制御部25cは、射出制御部32を制御することによって、N1方向におけるスクリーンSCとレーザー光源ユニット31との距離を、障害物Dが有るとの判断時におけるN1方向のスクリーンSCとレーザー光源ユニット31との距離よりも大きくする。
【0067】
この態様によれば、レーザー光源ユニット31をN1方向に移動することによって、ライトカーテンLが障害物Dに遮られる状態の発生を抑制可能になる。よって、ライトカーテンLを用いる指示体Qの検出が障害物Dによって妨げられることを抑制できる。
【0068】
判断部25bは、スクリーンSCを撮像することによって生成される第4撮像データに基づいて、障害物Dの有無を判断する。
第4撮像データに基づいて障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、動作制御部25cは、射出制御部32を制御することによって、ライトカーテンLの向きを、N1方向においてライトカーテンLがスクリーンSCから遠ざかる向きに変更する。
判断部25bは、ライトカーテンLの向きの変更後にスクリーンSCを撮像することによって生成される第5撮像データに基づいて、障害物Dの有無を再度判断する。
第5撮像データに基づいて障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、動作制御部25cは、射出制御部32を制御することでレーザー光源ユニット31を移動することによって、N1方向におけるスクリーンSCとレーザー光源ユニット31との距離を、障害物Dが有るとの判断時におけるN1方向のスクリーンSCとレーザー光源ユニット31との距離よりも大きくする。
【0069】
このため、ライトカーテンLの射出方向を変更しても、ライトカーテンLが障害物Dによって遮られる場合に、レーザー光源ユニット31がN1方向に移動される。したがって、ライトカーテンLが障害物Dによって遮られることを回避するために、レーザー光源ユニット31をN1方向に移動する頻度を小さくできる。
【0070】
判断部25bは、レーザー光源ユニット31の移動後にスクリーンSCを撮像することによって生成される第6撮像データに基づいて、障害物Dの有無を再度判断する。
第6撮像データに基づいて障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、動作制御部25cは、投射部27に、障害物Dが有ることを示す画像をスクリーンSC上に表示させる。
【0071】
このため、レーザー光源ユニット31がN1方向に移動してもライトカーテンLが障害物Dによって遮られる場合に、使用者に障害物Dの存在を知らせることができる。よって、使用者が障害物Dに気づきやすくなり、使用者が障害物Dを取り除く可能性が高くなる。
なお、レーザー光源ユニット31のN1方向への移動によって、障害物DによるライトカーテンLの反射が解消される場合には、使用者の手を煩わせることなく、障害物Dによる影響を回避可能になる。
【0072】
変形例
以上に例示した実施形態の変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
【0073】
B1第1変形例
上述の実施形態では、ライトカーテンLの角度の調整後に、ライトカーテンLの射出位置の調整が行われる。これに対して、ライトカーテンLの射出位置の調整後に、ライトカーテンLの角度の調整が行われてもよい。例えば、判断部25bは、レーザー光源ユニット31の移動後にスクリーンSCを撮像することによって生成される第2撮像データに基づいて、障害物Dの有無を再度判断する。第2撮像データに基づいて障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、ライトカーテンLの向きを、N1方向においてライトカーテンLがスクリーンSCから遠ざかる向きに変更する。第1変形例によれば、ライトカーテンLの角度調整の頻度を低くできる。
第1変形例において、さらに、ライトカーテンLの向きの変更後にスクリーンSCを撮像することによって生成される第3撮像データに基づいて、判断部25bが障害物Dの有無を再度判断し、第3撮像データに基づいて障害物Dが有ると判断部25bが判断する場合、動作制御部25cは、投射部27に、障害物Dが有ることを示す画像をスクリーンSC上に表示させてもよい。
なお、上述の実施形態および第1変形例において、ライトカーテンLの角度の調整する動作が省略されてもよい。また、上述の実施形態および第1変形例において、障害物Dが有ることを示す画像の表示が省略されてもよい。
【0074】
B2第2変形例
動作制御部25cが、第1モーター32c1および第2モーター32c2を直接制御してもよい。
【0075】
B3第3変形例
プロジェクター2、ライトカーテン生成装置3および撮像部21は、2つ以上が統合されたハードウェアで構成されてもよい。
【0076】
B4第4変形例
ライトカーテンLの波長帯は、可視光等の波長帯でもよい。
【0077】
B5第5変形例
第1モーター32c1の代わりに各種アクチュエーターが用いられてもよく、第2モーター32c2の代わりに各種アクチュエーターが用いられてもよい。
【0078】
B6第6変形例
第1実施形態および第1変形例〜第5変形例において、光変調装置の一例として液晶パネル27aが用いられているが、光変調装置は液晶パネルに限らず適宜変更可能である。例えば、光変調装置は、3枚の反射型の液晶パネルを用いた構成であってもよい。また、光変調装置は、3枚の透過型の液晶パネルを用いた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等の構成であってもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネルまたはDMDが用いられる場合、色分離光学系および色合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成は、光変調装置として採用できる。
【0079】
B7第7変形例
第1実施形態および第1変形例〜第6変形例において、スクリーンSCおよびプロジェクター2の代わりに、ディスプレイ、例えば、FPD(Flat Panel Display)が用いられてもよい。FPDの表示面が鉛直に起立するように設置し、FPDの上部または上方に検出装置を設置することが可能である。FPDは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。プロジェクター2の代わりにFPDが用いられる場合、FPDは、例えば、電子黒板または電子会議システムに用いられているFPDでもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…表示装置、3…ライトカーテン生成装置、21…撮像部、25a…画像処理部、25b…判断部、25c…判断部、26…液晶パネル駆動部、27…投射部、31…レーザー光源ユニット、32…射出制御部、32a…位置制御部、32e…角度調整部、32f…位置調整部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11