(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6966027
(24)【登録日】2021年10月25日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】高電圧発生装置およびX線発生装置
(51)【国際特許分類】
H05G 1/20 20060101AFI20211028BHJP
H05G 1/08 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
H05G1/20
H05G1/08 Z
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2021-531968(P2021-531968)
(86)(22)【出願日】2021年5月12日
(86)【国際出願番号】JP2021018014
【審査請求日】2021年6月4日
(31)【優先権主張番号】特願2020-91964(P2020-91964)
(32)【優先日】2020年5月27日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100104938
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜澤 英久
(74)【代理人】
【識別番号】100210240
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 友幸
(72)【発明者】
【氏名】林 拓実
【審査官】
亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2016/0308434(US,A1)
【文献】
特表2016−512915(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/005380(WO,A1)
【文献】
特開2010−244834(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0041192(US,A1)
【文献】
特開2008−053076(JP,A)
【文献】
特開2002−324697(JP,A)
【文献】
特開平08−022896(JP,A)
【文献】
実開昭57−089390(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05G 1/00 − 1/70
H01J 35/00 −35/32
H02M 7/00 − 7/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源から交流電力の供給を受けて負荷に電位差を印加するコッククロフト・ウォルトン回路を備えた高電圧発生装置であって、
厚み方向に間隔を空けて配置された3枚以上の基板と、
前記各基板に搭載された平板形状のコンデンサと、
前記各基板間に接続されたダイオードと、を備え、
前記3枚以上の基板のうち両端以外の前記基板には切り欠きが形成され、
前記ダイオードは、前記切り欠きの位置に配置された高電圧発生装置。
【請求項2】
前記ダイオードのリード線は直線状に形成された請求項1記載の高電圧発生装置。
【請求項3】
前記ダイオードのリード線は2回曲げ加工され、
前記ダイオードのリード線と前記基板を前記基板の端面で接続した請求項1記載の高電圧発生装置。
【請求項4】
前記コンデンサは前記各基板の表面および裏面に搭載され、前記各基板の表面および裏面に搭載された前記コンデンサは並列接続された請求項1〜3のうち何れかに記載の高電圧発生装置。
【請求項5】
前記各基板は、スリットで分割された請求項1〜4のうち何れかに記載の高電圧発生装置。
【請求項6】
基板組み立て時に、基板間位置決め用の治具によって前記各基板を固定する請求項1〜5のうち何れかに記載の高電圧発生装置。
【請求項7】
請求項1〜6にうち何れかに記載の高電圧発生装置を用いたX線発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧発生装置の小型化に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用のX線発生装置に用いられる高電圧発生装置では、コッククロフト・ウォルトン回路(以下、CW回路と称する)が用いられることが多い。
図11にCW回路の回路図を示す。
【0003】
特許文献1には、CW回路の小型化方法が記載されている。特許文献1の
図3において、ダイオード3a−1,2,3は曲げ加工のリード線を使用している。またコンデンサ2a−1,2,3,4は円筒形状のモールド品を使用している。
【0004】
しかしながら、CW回路一段当たりに加わる電圧をコンデンサ一つで受けるため、CW回路の分担電圧を担うためには耐圧の高いコンデンサを使う必要があり、大型なコンデンサとなる。耐圧の小さいコンデンサを直列に配置する方法もあるが、段数増加方向(特許文献1の
図3でいう横方向)に大きくなり、サイズダウンが見込めない。また、端部電極はある程度大きさが必要なため、過度なサイズダウンができない。
【0005】
以上示したようなことから、小型で生産性の高い高電圧発生装置を提供することが課題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許6097393号
【発明の概要】
【0007】
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、交流電源から交流電力の供給を受けて負荷に電位差を印加するコッククロフト・ウォルトン回路を備えた高電圧発生装置であって、厚み方向に間隔を空けて配置された3枚以上の基板と、前記各基板に搭載された平板形状のコンデンサと、前記各基板間に接続されたダイオードと、を備え、前記3枚以上の基板のうち両端以外の前記基板には切り欠きが形成され、前記ダイオードは、前記切り欠きの位置に配置されたことを特徴とする。
【0008】
また、その一態様として、前記ダイオードのリード線は直線状に形成されたことを特徴とする。
【0009】
また、他の態様として、前記ダイオードのリード線は2回曲げ加工され、前記ダイオードのリード線と前記基板を前記基板の端面で接続したことを特徴とする。
【0010】
また、その一態様として、前記コンデンサは前記各基板の表面および裏面に搭載され、前記各基板の表面および裏面に搭載された前記コンデンサは並列接続されたことを特徴とする。
【0011】
また、その一態様として、前記各基板は、スリットで分割されたことを特徴とする。
【0012】
また、その一態様として、基板組み立て時に、基板間位置決め用の治具によって前記各基板を固定することを特徴とする。
【0013】
また、その一態様として、前記高電圧発生装置をX線発生装置に用いたことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、小型で生産性の高い高電圧発生装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態1における高電圧発生装置を示す正面図。
【
図2】実施形態1における高電圧発生装置を各基板上方向から見た図。
【
図3】実施形態1における高電圧発生装置を示す斜視図。
【
図4】実施形態1におけるダイオード位置決め箇所を示す図。
【
図5】実施形態2における高電圧発生装置を示す正面図。
【
図7】実施形態1〜3のフローノズルアプローチ方向を示す図。
【
図8】実施形態4における高電圧発生装置を示す斜視図。
【
図9】実施形態4における高電圧発生装置を示す正面図。
【
図10】実施形態4における高電圧発生装置を各基板上方向から見た図。
【
図11】コッククロフト・ウォルトン回路の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願発明における高電圧発生装置の実施形態1〜4を
図1〜
図11に基づいて詳述する。
【0017】
[実施形態1]
高電圧発生装置は、例えばX線発生装置に用いられる。高電圧発生装置は、CW回路を有する。まず、
図11に基づいて、CW回路について説明する。CW回路は、交流電源1から交流電力の供給を受けて負荷2に高い電位差を印加するものである。
【0018】
図11に示すように、交流電源1の一端には、コンデンサC
1,C
3,C
5が直列接続される。また、交流電源1の他端には、コンデンサC
2,C
4,C
6が直列接続される。また、交流電源1の他端は接地される。
【0019】
交流電源1とコンデンサC
2の共通接続点とコンデンサC
1,C
3の共通接続点との間にはダイオードD
1が接続される。コンデンサC
1,C
3の共通接続点とコンデンサC
2,C
4の共通接続点との間にはダイオードD
2が接続される。コンデンサC
2,C
4の共通接続点とコンデンサC
3,C
5の共通接続点との間にはダイオードD
3が接続される。コンデンサC
3,C
5の共通接続点とコンデンサC
4,C
6の共通接続点との間にはダイオードD
4が接続される。コンデンサC
4,C
6の共通接続点とコンデンサC
5との間にはダイオードD
5が接続される。コンデンサC
5とダイオードD
5の共通接続点とコンデンサC
6との間にはダイオードD
6が接続される。
【0020】
コンデンサC
6とダイオードD
6の共通接続点と交流電源1の他端との間には負荷2が接続される。
【0021】
なお
図11は、3段構成のCW回路である。2段構成の場合は、
図11の3段目の回路が省略される。4段以上の構成の場合は、
図11の1〜3段目と同様にコンデンサとダイオードから成る回路が4段目以降に追加接続される。
【0022】
図1,
図2に本実施形態1における高電圧発生装置の構造を示す。
図1は高電圧発生装置の正面図であり、
図2は各基板を上方向から見た図である。
【0023】
本実施形態1では、基板を4枚(No.1〜No.4)に分割しているが、基板は3枚以上であればよい。基板No.1〜No.4は厚み方向に間隔を空けて配置される。それぞれの基板No.1〜No.4をダイオード及び接続端子で接続する。コンデンサには、平板形状で基板表面へ実装可能な種類を用いる。
【0024】
図1に示すように、基板No.1には、コンデンサC
2-2,C
4-2,C
6-2が実装される。基板No.2には、コンデンサC
2-1,C
4-1,C
6-1が実装される。基板No.3には、コンデンサC
1-1,C
3-1,C
5-1が実装される。基板No.4には、コンデンサC
1-2,C
3-2,C
5-2が実装される。また、同段のコンデンサは段数増加の軸と垂直に並ぶよう配置する。
【0025】
ダイオードD
1の一端(アノード)は基板No.2に接続され、他端(カソード)は基板No.4に接続される。ダイオードD
2の一端(アノード)は基板No.4に接続され、他端(カソード)は基板No.1に接続される。また、ダイオードD
2の一端(アノード)側のリード線は基板No.3のスルーホールを貫通しており、基板No.3のスルーホールを半田付けすることによって基板NO.3にも接続される。ダイオードD
3の一端(アノード)は基板No.1に接続され、他端(カソード)は基板No.4に接続される。また、ダイオードD
3の一端(アノード)側のリード線は基板No.2のスルーホールを貫通しており、基板No.2のスルーホールを半田付けすることによって基板NO.2にも接続される。ダイオードD
4の一端(アノード)は基板No.4に接続され、他端(カソード)は基板No.1に接続される。また、ダイオードD
4の一端(アノード)側のリード線は基板No.3のスルーホールを貫通しており、基板No.3のスルーホールを半田付けすることによって基板NO.3にも接続される。ダイオードD
5の一端(アノード)は基板No.1に接続され、他端(カソード)は基板No.4に接続される。また、ダイオードD
5の一端(アノード)側のリード線は基板No.2のスルーホールを貫通しており、基板No.2のスルーホールを半田付けすることによって基板NO.2にも接続される。ダイオードD
6の一端(アノード)は基板No.4に接続され、他端(カソード)は基板No.1に接続される。また、ダイオードD
6の一端(アノード)側のリード線は基板No.3のスルーホールを貫通しており、基板No.3のスルーホールを半田付けすることによって基板NO.3にも接続される。
【0026】
また、ダイオードD
1〜D
6のリード線は
図1に示すように、曲げ加工されておらず、直線状に形成されている。
【0027】
なお、ダイオードの符号D
1〜D
6は、
図1と
図11で対応している。さらに、
図1のコンデンサC
1-1とコンデンサC
1-2は直列接続されていて(両者の接続配線の一部は
図1に示していない)、
図1のコンデンサC
1-1とコンデンサC
1-2の直列回路が
図11のコンデンサC
1と対応している。他のコンデンサC
2〜C
6についても同様である。
【0028】
図11に示す交流電源1の電圧は、基板No.2−No.3間に印加される。
【0029】
図3は、本実施形態1における高電圧発生装置の斜視図である。中間部の基板(複数の基板のうち両端以外の基板)No.2、No.3には切り欠き3が設けられている。この切り欠き3にダイオードD
1〜D
6を配置する。
【0030】
なお、
図3には、基板間の組み立て作業を容易にするための基板間位置決め用の治具4も示している。この治具4は、組み立て作業完了後に基板から取り外してもよいし、治具4をつけたまま基板を装置に装着してもよい。
【0031】
特許文献1では、比較的外形が大きいコンデンサを使用しており、装置の小型化が難しかった。また、ダイオードのリード線に曲げ加工があるため、外力によってダイオードの変形があった場合に周辺の部品との距離を一定に保つことができなくなって絶縁破壊する恐れがあった。
【0032】
本実施形態1のような構造とすることで、絶縁破壊する可能性を極力抑えて信頼性を向上させ、小型で生産性の良い高電圧発生装置を製作することが可能となる。
【0033】
基板間の距離を十分確保することで、基板間、主にコンデンサ間の放電を防止する。製作後の基板間の距離は、ダイオードと接続端子によって一定の間隔を保つことができ、さらにダイオードのリード線には曲げ加工がないため、外力によって絶縁性が低下するおそれは低い。
【0034】
図4にダイオードの位置決め方法を示す。
図4では、例として基板No.3の一部を示している。ダイオードD
1,D
3は基板の切りかき3によって位置決めが容易にできる。ダイオードD
2,D
4,D
5,D
6も図示は省略するが、同様に位置決めできる。よって、製造工数を低減でき、生産性を高めることができる。また、切りかき3によってダイオード間の距離も十分確保することができるため、絶縁が確保され信頼性も向上する。
【0035】
また、基板No.1〜No.4表面に、背の低い平板形状のコンデンサCを用いることによって、コンデンサ寸法による基板間の距離の制約はなくなり、円筒形状のコンデンサ使用時と比べて装置を小型化できる。
【0036】
また、
図3に示すような基板間位置決め用の治具4を設けて基板No.1〜No.4を固定することで、組み立てがさらに容易になって生産性を高めることができる。
【0037】
また、本実施形態1は小容量の高電圧発生装置に適している。
【0038】
なお
図1〜
図3は、基板が4枚の場合の構成図である。基板は3枚以上であれば、ダイオードを切り欠きによって固定する中間部の基板(両端以外の基板)が存在することになるので、本発明を適用できる。
[実施形態2]
図5に本実施形態2における高電圧発生装置の構造を示す。コンデンサの静電容量を増加させるため、基板裏面にコンデンサCを追加する。さらに、基板表面のコンデンサCと基板裏面のコンデンサCを、基板内で並列接続する。
【0039】
本実施形態2のような構造とすることで、実施形態1と同様の効果を得つつ、コンデンサ容量を二倍にすることができる。コンデンサ容量を倍増することでCW回路の出力電力を高めることができる。
【0040】
[実施形態3]
図6に本実施形態3における高電圧発生装置の構造を示す。実施形態1の基板を段ごとにスリットで分割する。
図6の分割方法は一例であり、沿面放電の恐れがある部分を分割することで効果が得られる。
【0041】
本実施形態3のような構造とすることで、実施形態1,2と同様の効果を得つつ、基板上で電位差がある箇所を分割することができる。高電圧発生回路を基板に実装した際、一番の問題となる基板上での沿面放電を防止することできる。
【0042】
また、基板間位置決め用の治具4を用いることで、基板間の距離と段間の距離を一定に保つことができる。基板間位置決め用の治具4を用いることで分割した基板同士を接触させない構造を容易に製作することができる。
【0043】
本実施形態3のような構造にすると、基板上での沿面放電を防止することできるため、信頼性をさらに向上させることが可能となる。
【0044】
[実施形態4]
実施形態1〜3の構造は小型化できるものの、機械実装が困難で手動で半田付けを行う必要があり、実装時の品質を保つことが難しい。
【0045】
実施形態1〜3の構造で機械実装が困難な理由は、基板4枚をユニット組立する際、フロー半田のノズルがTMD(Thorough hole Mount Device)部品の全半田箇所に入らないためである。
図7に示すように、実施形態1〜3ではユニットの外側2枚の基板No.1,No.4に関してはフロー半田のノズルがアプローチ可能である。しかし、中央の2枚の基板No.2,No.3に関しては実装箇所にフロー半田のノズルがアプローチできない。
【0046】
よって、実施形態1〜3の構造では手動で半田付け、もしくは特殊で高価な装置が必要となる。
【0047】
そこで、本実施形態4では、
図8〜
図10に示すように、ダイオードD
1〜D
6のリード線(アノードリード、カソードリード)を2回曲げ加工し、ダイオードD
1〜D
6のリード線と基板No.1〜No.4を基板No.1〜No.4の端面で接続されるようにする。基板No1〜No.4のダイオードD
1〜D
6のリード線との接続箇所は端面スルーホール化する。ダイオードD
1〜D
6はアノードリード、カソードリードをフォーミングする。
図8〜
図10において、符号5は端面スルーホールを示し、符号6は2回曲げ加工部を示す。なお、ダイオードD
1〜D
6の本体は実施形態1〜3と同様に切り欠き3に配置される。
【0048】
実施形態1〜3では、基板No.2,No.3に対するダイオードの機械実装が困難だったが、端面スルーホールを採用することで機械実装(スポット半田等)に対応することができるようになり、半田不良発生を著しく下げることができる。端面スルーホール採用時に機械実装が可能となる理由は、実装部が基板内部から基板端に移動することでフロー半田のノズルがアプローチ可能になるからである。
【0049】
また、実施形態1〜3では、基板のスルーホールを縫うようにダイオードD
1〜D
6を配置しなければならなかったが、本実施形態4ではダイオードD
1〜D
6を基板No.1〜No.4の側面から置くだけで配置できるようになった。
【0050】
以上示したように、本実施形態4のような構造とすることで、小型で機械実装できる生産性の良い高電圧発生装置を製作することができ、更に信頼性が高まる。
【0051】
また、本実施形態4ではダイオードD
1〜D
6のアノードリード、カソードリードを二回曲げし、端面スルーホールを採用することですべての半田箇所を機械実装できる。さらに、基板間の部品配置でスルーホールを通す部品がなくなったことで、部品配置が容易になる。
【0052】
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
【要約】
交流電源(1)から交流電力の供給を受けて負荷(2)に電位差を印加するコッククロフト・ウォルトン回路を備えた高電圧発生装置において、厚み方向に間隔を空けて3枚以上の基板を配置する。各基板に平板形状のコンデンサ(C
1-1〜C
6-2)を搭載する。各基板間にダイオード(D
1〜D
6)を接続する。3枚以上の基板のうち両端以外の基板には切り欠き(3)が形成される。ダイオード(D
1〜D
6)は、切り欠き(3)の位置に配置される。これにより、小型で生産性の高い高電圧発生装置を提供する。