特許第6966093号(P6966093)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6966093中間バッファ装置および該装置を備える処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6966093
(24)【登録日】2021年10月25日
(45)【発行日】2021年11月10日
(54)【発明の名称】中間バッファ装置および該装置を備える処理システム
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20211028BHJP
   B65H 29/70 20060101ALI20211028BHJP
   B65H 9/06 20060101ALI20211028BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20211028BHJP
【FI】
   G03G15/00 460
   B65H29/70
   B65H9/06
   G03G21/16 195
【請求項の数】12
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-58707(P2019-58707)
(22)【出願日】2019年3月26日
(65)【公開番号】特開2020-160229(P2020-160229A)
(43)【公開日】2020年10月1日
【審査請求日】2020年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】森 雅彦
【審査官】 沖 大樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−151666(JP,A)
【文献】 特開昭61−267632(JP,A)
【文献】 特開2003−182888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 9/00− 9/20
B65H 13/00−15/02
B65H 29/70
B65H 31/00−31/40
G03G 15/00
G03G 21/16−21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに一次処理を施す一次処理装置と、一次処理された前記シートに対して二次処理を施す二次処理装置との間で、前記シートを受け渡すための中間バッファ装置であって、
一次処理された前記シートが載置されて、載置される前記シートのうち、最下位に位置する最下位シートの下面が接触する載置面を有する載置部と、
前記載置部の上に載置される前記最下位シートを前記二次処理装置に向かう搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部の周囲に配設されて、前記最下位シートの前記下面を支持しながら回動する第1回動部とを備え、
前記搬送部は、前記載置部における搬送方向下流側に配設され、
前記第1回動部の上端部は、前記載置面よりも上方に位置することを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の中間バッファ装置において、前記搬送部が、前記最下位シートを吸着搬送する搬送面を有し、前記搬送面が、前記載置面よりも下方に位置することを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の中間バッファ装置において、前記第1回動部が、搬送方向に沿って前記搬送部の側方に配置される側方第1回動部を複数個有し、
搬送方向の上流側から下流側に向けて、前記載置面に対する前記側方第1回動部の上端部の突出高さが、徐々に大きくなることを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項4】
請求項3に記載の中間バッファ装置において、前記載置面に対する前記側方第1回動部の上端部の突出高さが、調整可能であることを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の中間バッファ装置において、前記最下位シートの前記下面を支持しながら回動する第2回動部が、前記第1回動部の外方側および搬送方向上流側の少なくとも一方に配設されて、前記第2回動部の上端部が、前記載置面よりも上方に位置することを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項6】
請求項5に記載の中間バッファ装置において、前記第2回動部が、搬送方向に沿って前記第1回動部の外方側に配置される側方第2回動部を複数個有し、前記最下位シートの搬送抵抗が大きくなる側では、前記側方第2回動部の配置度合いが高いことを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の中間バッファ装置において、前記載置面が、搬送方向の下流側から上流側に向けて下り勾配に傾斜しており、前記第2回動部が、搬送方向に沿って前記第1回動部の搬送方向上流側に配置される上流側第2回動部を有することを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項8】
請求項7に記載の中間バッファ装置において、前記載置面に載置された前記シートの後端を支持する後端支持部が配設され、前記後端支持部が前記シートの寸法に応じて搬送方向に移動可能に構成されており、前記上流側第2回動部が、前記後端支持部の移動に連動して搬送方向に移動することを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項9】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の中間バッファ装置において、前記第1回動部および前記第2回動部の少なくとも一方が、搬送方向に直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状を有するコロであることを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の中間バッファ装置において、前記載置面に載置されようとする前記シートの前端を規制する前端規制部と、前記シートを湾曲させることによって前記シートに剛性を付与する剛性付与部とを備え、
前記剛性付与部が、前記最下位シートの前記下面を支持しながら回動する剛性付与回動部を有し、前記剛性付与回動部の上端部が、前記載置面に対して弾性的に出没自在であることを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項11】
請求項10に記載の中間バッファ装置において、前記前端規制部が、搬送方向に直交する搬送直交方向に移動可能であることを特徴とする、中間バッファ装置。
【請求項12】
シートに一次処理を施す一次処理装置と、
前記シートに二次処理を施す二次処理装置と、
前記一次処理装置と前記二次処理装置との間で前記シートを受け渡すための中間バッファ装置であって、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の中間バッファ装置とを備える処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、処理速度の異なる2つの処理装置を接続する中間バッファ装置、該装置を備える処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
処理速度が異なる一次処理装置と二次処理装置との間に設けられる中間バッファ装置であって、一次処理装置から排出されたシートを、一時的に貯留して二次処理装置の処理タイミングに合わせて引き渡す中間バッファ装置が公知である。中間バッファ装置は、一次処理装置からのシートが積層されたシート積層体のうちの最下位シートを、二次処理装置に搬送するシート搬送機能を有する。このようなシート搬送機能を持ったシート給送装置が、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09-086699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシート給送装置は、シート積層体が積載される積載面を備えるシート積載手段と、シート積層体のうちの最下位シートを搬送する搬送手段とを備える。最下位シートが積載面に対して面状に且つ直接的に接触するように構成されているので、最下位シートを積載面の上で搬送するときの搬送抵抗が大きい。このため、最下位シートを安定的に且つスムーズに搬送することが困難になる。したがって、特許文献1のシート給送装置を中間バッファ装置に適用した場合、中間バッファ装置が十分に機能しない可能性がある。
【0005】
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、シートを一次処理装置から二次処理装置に安定的に且つスムーズに搬送する中間バッファ装置、および、該装置を備える処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下の中間バッファ装置が提供される。
【0007】
すなわち、この発明に係る中間バッファ装置は、
シートに一次処理を施す一次処理装置と、一次処理された前記シートに対して二次処理を施す二次処理装置との間で、前記シートを受け渡すための中間バッファ装置であって、
一次処理された前記シートが載置されて、載置される前記シートのうち、最下位に位置する最下位シートの下面が接触する載置面を有する載置部と、
前記最下位シートを前記二次処理装置に向かう搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部の周囲に配設されて、前記最下位シートの前記下面を支持しながら回動する第1回動部とを備え、
前記第1回動部の上端部は、前記載置面よりも上方に位置することを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、最下位シートを第1回動部で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明の一実施形態に係る処理システムの全体構成を模式的に示す斜視図である。
図2図1に示した処理システムにおける中間バッファ装置を、搬送方向の上流側であって送風口が設けられた側から見た斜視図である。
図3図2に示した中間バッファ装置を、搬送方向の上流側であって送風口の無い側から見た斜視図である。
図4図2に示した中間バッファ装置の上面図である。
図5図2に示した中間バッファ装置において、搬送方向の上流側であって送風口の無い側から見たときの要部を拡大した斜視図である。
図6図2に示した中間バッファ装置における吸着搬送ユニットを、搬送方向の上流側であって送風口が設けられた側から見た斜視図である。
図7図6に示した吸着搬送ユニットの上面図である。
図8図6に示した吸着搬送ユニットを、送風口が設けられた側から見た側面図である。
図9図6に示した吸着搬送ユニットにおいて、搬送ベルトおよび上カバーを取り除いた状態での斜視図である。
図10図2に示した中間バッファ装置において、搬送方向で切り取ったときの要部を拡大した断面図である。
図11】別の実施形態に係る中間バッファ装置の上面図である。
図12】中間バッファ装置の変形例を説明する図である。(A)は、大きな剛性を有するシートに関し、(B)は小さな剛性を有するシートに関する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、一次処理装置2、二次処理装置3、中間バッファ装置4、高さ調整装置5および処理システム1を説明する。説明の都合上、図1などに記載しているように、シートの搬送方向下流側を、「前方」又は単に「下流側」と呼んでいる。シートの搬送方向上流側を、「後方」又は単に「上流側」と呼んでいる。シートの搬送経路を挟んだ上下を、「上側」又は「下側」と呼んでいる。また、搬送直交方向(搬送方向Fと直交する水平方向)を「左右方向」と呼び、搬送方向の上流側から見た状態で「右側」および「左側」を規定している。また、この発明では、シートは、紙製シートはもちろん、樹脂製シートも含む。
【0011】
(処理システムの全体構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る処理システム1の全体構成を模式的に説明する斜視図である。この処理システム1は、一次処理装置2と、二次処理装置3と、中間バッファ装置4と、高さ調整装置5とを備える。処理システム1は、シートを、搬送方向Fに沿って、一次処理装置2から、中間バッファ装置4および高さ調整装置5を経由して、二次処理装置3に搬送する。
【0012】
一次処理装置2は、例えばデジタルプリンタのような印刷装置であり、一次処理部2aとシート排出部2bとを備える。一次処理部2aは、シートに対して印刷などの一次処理を施す。また、例えばコレーターのような、シート供給装置を一次処理装置2として使用することもできる。シート排出部2bは、一次処理されたシートを中間バッファ装置4に送り出す排出部である。二次処理装置3は、例えば加工機、折り機、シーラーや製本機などであり、シート受取部3aと二次処理部3bとを備える。シート受取部3aは、中間バッファ装置4または高さ調整装置5からのシートを受け取る。二次処理部3bは、一次処理されたシートに対して二次処理を施す。二次処理は、例えば、縦裁断加工、横裁断加工、縦折り型加工、横折り型加工、丸め加工、エンボス加工、疑似接着、接着、製本又はミシン目加工などである。
【0013】
処理システム1は、当該システムでの各種動作を制御する制御部(CPU:中央演算処理装置)を備えている。制御部には、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EEPROM(電気的に消去書き込み可能なメモリ)などの各種メモリが接続されている。制御部には、ボタンやスイッチ類やディスプレイを有する操作表示パネルが接続されている。制御部には、一次処理装置2で使用されるモータ、中間バッファ装置4で使用されるモータ、高さ調整装置5で使用されるモータ、二次処理装置3で使用されるモータなどの各種モータが接続されている。制御部には、シート位置検出センサおよびCCDセンサなどの各種センサが接続されている。なお、一次処理装置2、二次処理装置3、中間バッファ装置4および高さ調整装置5を個別に制御するための制御部を、各装置に個別に設ける構成にすることもできる。
【0014】
一次処理装置2の処理速度と二次処理装置3の処理速度とは異なっており、二次処理装置3の処理速度は、一次処理装置2の処理速度よりも遅い。二次処理装置3の処理速度に応じて、一次処理装置2の処理速度を遅くした状態で処理システム1が運転されるが、二次処理装置3において何らかの不具合が発生した場合、一次処理装置2と二次処理装置3との間で、シートを円滑に受け渡しできなくなる。そこで、一次処理装置2と二次処理装置3との間に、中間バッファ装置4が設けられる。
【0015】
(中間バッファ装置)
図2から図10を参照しながら、中間バッファ装置4の構成を説明する。
【0016】
図2から図4に示すように、中間バッファ装置4は、ベース10(図1に図示)と、上流フレームと、下流フレームと、載置部13と、一側端規制部14と、他側端規制部15と、搬送部16と、送風ファン20と、送風口22と、傾斜部と、前端規制部30とを備える。
【0017】
ベース10は、中間バッファ装置4の全体形状を形作る枠体である。ベース10の上流側には、逆U字状の上流フレームが立設されている。ベース10の下流側には、逆U字状の下流フレームが立設されている。ベース10の上部には、板状の載置部13が形成されている。載置部13の載置面13a上には、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシートが順次載置される。したがって、載置部13は、少なくとも1枚のシートを一時的に貯留できる。載置部13に載置されて貯留されたシートの枚数が、シートバッファ数になる。
【0018】
上流フレームの上梁部には、左右の上流側ローラが搬送直交方向に設けられている。左右の上流側ローラは、ローラ支持体によって高さ方向に移動可能に構成されている。一次処理装置2のシート排出部2bから排出されるシートの排出高さに応じて、左右の上流側ローラの高さが調整される。左右の上流側ローラは、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシートの下面を支持して、シートが搬送方向Fにスムーズに搬送されることを補助する。したがって、左右の上流側ローラにより、一次処理装置2から排出されるシートの排出高さに適切に対応できるとともに、一次処理装置2から排出されるシートを搬送方向Fにスムーズに搬送できる。
【0019】
上流フレームの搬送方向下流側には、補助搬送部17が設けられている。補助搬送部17は、ボックス形状をしている。補助搬送部17は、その左右の側面において、補助搬送ローラ17aをそれぞれ有する。すなわち、左側の側面には、搬送方向Fに沿って2つの補助搬送ローラ17aが配設され、右側の側面にも、搬送方向Fに沿って2つの補助搬送ローラ17aが配設されている。各補助搬送ローラ17aは、補助搬送部17の上面よりもわずかに上方に突出している。各補助搬送ローラ17aは、図示しない補助搬送モータによって駆動される。各補助搬送ローラ17aの線速度は、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシートの搬送速度と比べて、同じであるか、あるいは、わずかに速いように、制御部によって補助搬送モータの回転数が制御されている。
【0020】
補助搬送部17は、搬送方向下流側において、後端支持部17bを有する。後端支持部17bの下部は、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシート後端を支持することによって、該シート後端の位置決めを行う。なお、図4に示すように、下流側に位置する補助搬送ローラ17aの下流端は、後端支持部17bをなす面に略一致するように配設されている。後端支持部17bの上部には、補助送風口が形成されているとともに、後端支持部17bは、送風ボックスの一部分を構成している。補助送風口から、搬送方向Fに沿った補助風が送風される。補助風は、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシートが搬送方向Fに搬送されることを補助する。また、後端支持部17b(または補助搬送部17)は、搬送方向Fに沿って移動可能に設けられる。したがって、シートの搬送方向Fの寸法に応じて、後端支持部17bの位置を調整することができる。
【0021】
載置部13の載置面13aが、搬送方向Fの下流側から上流側に向けて下り勾配で傾斜するように構成されている。水平面に対する載置面13aの載置面傾斜角度は、例えば、1度から15度であり、例えば5度である。搬送方向上流側に向けて下方に傾斜した載置面13a上に載置されたシートのシート後端が、シートの自重によって後端支持部17bで支持される。載置面13aの載置面傾斜角度が大きいほど、シート後端が後端支持部17bで支持される度合いが大きくなってシート後端が動きにくくなる一方、シート前端が支持される度合いが小さくなるので、シート前端が動きやすくなる。その結果、載置部13の搬送方向下流側に配設された搬送部16による吸着搬送が、確実に行われるようになる。
【0022】
下流フレームの上梁部の中央部には、前端規制部30が設けられている。前端規制部30は、取付部材を介して、下流フレームの上梁部に取り付けられている。前端規制部30は、円板形状をしている。前端規制部30の後面は、一次処理装置2のシート排出部2bから排出されたシートのシート前端を受け止めることによって、該シート前端の位置決めを行う。したがって、前端規制部30は、載置面13aに載置されようとするシートの前端を規制する。前端規制部30の下端部と載置部13の載置面13aとの間には、ギャップ規制部が配設されている。ギャップ規制部は、1枚のシートだけが通過できるように寸法構成された搬送ギャップである。
【0023】
前端規制部30は、剛性を有する材料(例えば、金属材料)で構成されるベース部材と、可撓性を有する材料(例えば、ポリウレタンエラストマなど)で構成されるフレキシブル部材とを組み合わせた構造をしている。フレキシブル部材は、勢いよく排出されるシートに当接して当該シートを受け止めるように、搬送方向Fの上流側に設けられている。また、前端規制部30の下端部には、シートが搬送ギャップを通過するときにシートを傷付けないように、ポリウレタンエラストマなどのような可撓性を有する材料が用いられる。また、前端規制部30の下端部は、長時間の運転で、シートとの接触によって摩耗するおそれがあるため、交換可能に構成されている。なお、前端規制部30において、下端部とフレキシブル部材とは、一体的に構成してもよいし、別部材として構成してもよい。
【0024】
前端規制部30の搬送方向下流側には、規制ローラが配設されている。規制ローラは、取付部材を介して、下流フレームの上梁部の下方に取り付けられている。規制ローラの搬送直交方向での長さは、前端規制部30の搬送直交方向での長さよりも少し長くなるように構成されている。また、規制ローラの下端は、前端規制部30の下端部よりも下に位置するように構成されている。
【0025】
載置部13に沿って搬送されるシートは、後述する高さ調整装置5の斜行搬送部に沿って搬送されるが、載置部13と斜行搬送部とは、同じ面に位置していない。すなわち、載置部13と斜行搬送部との間でなす角度が、180度ではなく、載置部13と斜行搬送部とは、或る大きさの曲げ角度をなしている。シートが、載置部13から斜行搬送部に移動するとき、シートがギャップ規制部を通過するため、シートが、前端規制部30の下端部に接触して、該シートの上面を傷付けるおそれがある。しかしながら、搬送部16の吸引によってシートが下方に湾曲して、シートにおける下方に湾曲した部分に対向するように前端規制部30の下端部が配置されているとともに、規制ローラが前端規制部30の下端部よりも下に位置し且つ回転可能なように構成されている。当該構成により、ギャップ規制部を通過したあとのシートが、曲げ角度に対応して曲げられながら搬送されても、該シートを傷付けることが防止される。
【0026】
前端規制部30の上方には、ガイド棒19が配設されている。ガイド棒19は、取付部材を介して、下流フレームの上梁部に対して片持ちで取り付けられている。ガイド棒19は、搬送方向上流側に沿って延びているとともに、搬送方向上流側に対して上向きに延びている。すなわち、ガイド棒19は、搬送方向Fの下流側から上流側に向けて上り勾配で傾斜しながら延びている。また、ガイド棒19は、人の手指の力では移動可能であるもののシートの衝突力では移動不可であるように構成されたトルクヒンジによって、取付部材に対して支持されている。
【0027】
載置部13の載置面13a上に載置されたシートは、搬送方向Fに直交する搬送直交方向において、左右のシート側端を有し、搬送方向下流側において、シート前端を有し、搬送方向上流側において、シート後端を有する。搬送直交方向に位置するシート側端のそれぞれは、一対の一側端規制部14および他側端規制部15によって、搬送直交方向の外側から規制される。一側端規制部14および他側端規制部15は、ベース10から立設されている。一側端規制部14および他側端規制部15の少なくとも一方は、載置されるシートのサイズに応じて、搬送直交方向に移動可能に構成されている。
【0028】
図2および図3に示すように、一側端規制部14は、板状形状をしており、一側内面14aおよび一側外面14bを有する。一側内面14aは、載置部13の載置面13a上に載置されたシートの右の(一側の)シート側端に接触して該シート側端を規制する。同様に、他側端規制部15は、板状形状をしており、他側内面15aおよび他側外面15bを有する。他側内面15aは、載置部13の載置面13a上に載置されたシートの左の(他側の)シート側端に接触して該シート側端を規制する。
【0029】
他側端規制部15には、送風口22が設けられている。ベース10には、複数の送風ボックス21が取り付けられており、各送風ボックス21には、送風ファン20が取り付けられている。送風口22は、他側端規制部15の厚み方向を貫通する複数の送風孔を備える。送風孔が、搬送方向Fに沿って配置されている。送風ボックス21は、送風ファン20および送風口22に連通している。したがって、送風ファン20からの送風が、送風ボックス21内を流れたあと、各送風孔を通じて、載置部13上に載置されたシートの左の(他側の)シート側端に向けて送風するように、他側端規制部15の送風口22が構成されている。
【0030】
例えば、送風口22は、載置部13の搬送方向Fの長さ全体にわたって設けられている。前述したように、載置部13の載置面13aが、搬送方向Fの下流側から上流側に向けて下り勾配で傾斜しているので、載置面13a上に載置されたシートのシート後端が、シートの自重によって後端支持部17bで支持される。シート後端では、シートを捌く(分離する)ための送風をあまり必要としないので、弱い送風が上流側の送風口22および中間部分の送風口22から吹き出される。これに対して、シート前端では、シートを捌く(分離する)必要があるため、強い送風が下流側の送風口22から吹き出される。したがって、送風口22から吹き出される送風の強さは、搬送方向Fの下流側で強くして、搬送方向Fの上流側と、搬送方向Fの下流側および上流側の間の中間部分とで弱くなるように制御される。
【0031】
図4に示すように、送風ファン20は、例えば、搬送方向Fに沿って三箇所に配設される。1枚のシートが載置部13に載置されている場合には、シートの吸着搬送がスムーズに行われるので送風を必要としない。そのため、送風ファン20が休止するように制御することができる。また、載置部13に所定の複数枚のシートが載置されたときに3つの送風ファン20が作動するように制御することができる。また、3つの送風ファン20は、独立して制御することもできる。シートの長さが短いとき、中央の送風ファンや後方の送風ファンを休止して、前方の送風ファンだけで送風することによって、送風の効率化を図ることができる。
【0032】
図3に示すように、送風口22が設けられた他側端規制部15と、載置面13aの側端部との間には、傾斜部が配設されている。傾斜部は、側端間隙部の一例であって、他側端規制部15の他側内面15aから載置面13aの側端部に向けて上り勾配で傾斜している。傾斜部は、搬送方向Fに沿って延びている。傾斜部は、載置面13aよりも高さ方向に低い位置に位置している。そのため、載置面13a上に位置する最下位シート100(図12に図示)の下面100aは、載置面13aで支持されるのに対して、傾斜部上に位置する最下位シート100の下面100aと、傾斜部との間には、傾斜間隙が形成されている。したがって、送風口22からの風が当該傾斜間隙に流入できるので、シートの分離が容易になる。
【0033】
(吸着搬送ユニット)
図5から図10を参照しながら、中間バッファ装置4の吸着搬送ユニット40を説明する。
【0034】
吸着搬送ユニット40は、中間バッファ装置4の搬送方向下流側の中央部に組み込まれている。吸着搬送ユニット40は、搬送部16と第1回動部41,42,43と剛性付与部60とを有し、吸着式の搬送手段を構成する。搬送部16は、一対のベルト駆動ローラ16a,16aと、複数の搬送ベルト16b,16bと、ベルト駆動モータと、吸引ファンと、吸引箱47と、上カバー48とを有する。
【0035】
図示しない吸引ファンは、吸引箱47に設けられた吸引接続部45に接続されており、吸引箱47の内部に負圧が生じるように、吸引箱47内の空気を吸引する。吸引箱47の上部を覆うように取り付けられる上カバー48には、搬送方向Fに延びる複数の吸引開口が形成されている。吸引開口の搬送直交方向での幅は、複数の搬送ベルト16b,16bの幅よりも狭く寸法構成されている。複数の搬送ベルト16b,16bは、上カバー48上を搬送方向Fに沿って移動するように構成されている。
【0036】
搬送ベルト16b,16bは、無端状に形成され、搬送直交方向において複数個(例えば、2つ)が並んで配置される。各搬送ベルト16b,16bは、搬送方向Fに離間して対向配置された一対のベルト駆動ローラ16a,16aのそれぞれに掛け渡されている。各搬送ベルト16b,16bの露出している各上面は、最下位シート100を搬送する搬送面16cを構成する。搬送ベルト16b,16bの各搬送面16cは、載置部13の載置面13aよりも下方に位置する。当該構成によれば、載置面13aに対する第1回動部41,42,43の上端部の高さの差と、載置面13aに対する搬送面16cの高さの差とが設けられることによって、シートの湾曲度合いが大きくなるので、シートを捌くこと(すなわち、分離すること)が容易になる。
【0037】
搬送ベルト16b,16bは、貫通した複数の吸引穴を有する。搬送ベルト16b,16bの吸引穴は、上カバー48の吸引開口を介して吸引箱47の内部と連通している。載置部13の載置面13aの上に載置されているシートのうちの最下位シート100の下面100aが、複数の搬送ベルト16b,16bの各搬送面16cに密着して接触する。
【0038】
シートは、搬送ベルト16b,16bの吸引穴を通じて吸引されながら搬送ベルト16b,16bの各搬送面16cで搬送されることによって、吸着搬送される。一対のベルト駆動ローラ16a,16aのうちの一方は、搬送駆動部46を介して、ベルト駆動モータに接続されている。制御部によって、ベルト駆動モータが駆動されると、一方のベルト駆動ローラ16aが回転して、搬送ベルト16bが周回走行するとともに他方のベルト駆動ローラ16aが従動回転する。
【0039】
制御部により、搬送部16に設けられた吸引ファンは、中間バッファ装置4が作動している間、吸引を継続するように制御される。それとともに、吸引ファンの上流側には、バタフライ式のシャッタが設けられていて、シャッタはソレノイドで開閉駆動される。制御部により、吸引動作のONまたはOFFに応じて、当該シャッタをソレノイドで開閉するように制御される。これにより、吸引ファンによる吸引動作のONまたはOFFを素早く切り替えることができる。
【0040】
制御部により、搬送ベルト16b,16bによる搬送動作と、吸引ファンによる吸引動作とを同時に行うか、または、吸引動作を搬送動作よりも先に行うように制御される。搬送部16による線速は、一次処理装置2の搬送速度よりも遅い。搬送動作の初期段階では、搬送ベルト16b,16bが低速で移動するように構成されている。これにより、搬送ベルト16b,16bのグリップ力がアップして、シートをより確実に搬送できる。
【0041】
一側の搬送ベルト16bと他側の搬送ベルト16bとの間には、剛性付与部60が配設されている。剛性付与部60は、アーム部61と剛性付与回動部63と収容箱65とを有する。アーム部61は、収容箱65の搬送方向上流側に配設された揺動軸62を中心にして、揺動するように構成されている。揺動軸62には捻りコイルばねが配置されている。これにより、剛性付与回動部63の上端部が載置面13aよりも上方に位置するように、アーム部61が上方に付勢されている。したがって、剛性付与回動部63の上端部が、載置面13aに対して弾性的に出没自在である。当該構成によれば、剛性の小さいシートすなわち腰の弱いシートの場合、剛性付与回動部63の上端部が弾性的に突出することにより、剛性の小さいシートが上方に突出した状態で湾曲するので、剛性の小さいシートに剛性(腰)を付与することができる。
【0042】
剛性付与回動部63は、アーム部61の搬送方向下流側に配設された剛性付与回動軸64を中心にして、回動するように構成されている。剛性付与回動部63は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。トラック形状とは、長円形とも呼ばれており、より詳細には、1対の半円の間に直線部分が設けられている、いわゆる陸上競技のトラックのような形状である。当該構成によれば、剛性付与回動部63の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0043】
収容箱65は、吸引箱47の中に配設されているものの吸引ファンによる吸引の影響を受けない独立した小部屋として区切られている。したがって、吸引によって最下位シート100が剛性付与部60に張り付くことが防止される。
【0044】
最下位シート100を搬送ベルト16b,16bで吸着搬送するとき、剛性付与回動部63の上端部が載置面13aよりも上方に突出することにより、シートの搬送直交方向の中央部が上方に突出した状態で湾曲する。これにより、前端規制部30の下方に形成されるギャップ規制部に、シートが不用意にもぐり込むことを防止できる。また、最下位シート100に剛性を付与することができ、最下位シート100が捌きやすく(分離しやすく)なる。
【0045】
搬送部16の周囲には、最下位シート100の下面100aを支持しながら回動する第1回動部41,42,43が、それぞれ、複数個配設されている。第1回動部として働く一側第1回動部41、他側第1回動部42および上流側第1回動部43が、それぞれ、載置面13aに配設されている。具体的には、複数の一側第1回動部41が搬送部16に対して一側の外方に配設され、複数の他側第1回動部42が搬送部16に対して他側の外方に配設され、複数の上流側第1回動部43が搬送部16に対して搬送方向上流に配設されている。そして、一側第1回動部41、他側第1回動部42および上流側第1回動部43の各上端部が、載置面13aよりも上方に位置する。
【0046】
例えば、4個の一側第1回動部41が搬送方向Fに沿って等間隔で配置されるとともに、4個の他側第1回動部42が搬送方向Fに沿って等間隔で配置されている。また、5個の上流側第1回動部43が搬送直交方向に沿って等間隔で配置されている。
【0047】
一側第1回動部41は、一側第1軸を中心にして回動するように、一側第1支持部41aで軸支されている。一側第1回動部41は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、一側第1回動部41の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0048】
他側第1回動部42は、他側第1軸を中心にして回動するように、他側第1支持部42aで軸支されている。他側第1回動部42は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、他側第1回動部42の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0049】
図8乃至図10に示すように、他側第1取付部42fは、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、U字形状をしており、他側第1取付部42fの上方が開口している。他側第1取付部42fの搬送方向上流側では、他側第1支持部42aが調節軸42bを中心にして回動するように構成されている。他側第1取付部42fの側面には、調節ネジ42dを挿通するための調節長穴42cが形成されている。他側第1支持部42aおよび他側第1取付部42fを調節ネジ42dで共締めすることにより、他側第1支持部42aが、所定の位置で他側第1取付部42fに固定される。したがって、載置面13aに対する他側第1回動部42の上端部の突出高さHが、調整可能である。
【0050】
他側第1支持部42aが搬送方向上流側の調節軸42bを中心にして回動するため、他側第1支持部42aが搬送方向Fの上流側から下流側に向けて上り勾配で傾斜するように位置決めすることができる。このとき、搬送方向下流側ほど、他側第1回動部42の上端部が、載置面13aよりも上方に位置する。例えば、載置面13aからの他側第1回動部42の上端部の突出高さHは、搬送方向Fの上流側から下流側に順に、1.5mm、2mm、2.5mm、3mmとすることができる。すなわち、搬送方向Fの上流側から下流側に向けて、載置面13aに対する一側第1回動部41および他側第1回動部42の上端部の突出高さHが、徐々に大きくなっている。当該構成によれば、搬送方向下流側に向けて最下位シート100を載置面13aから徐々に引き離しながら、最下位シート100を搬送面16cに密着して接触させることができる。したがって、搬送方向Fに沿って突出高さHが徐々に大きくなる一側第1回動部41および他側第1回動部42で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0051】
なお、一側第1回動部41も、他側第1回動部42と同様に構成されている。すなわち、一側第1取付部41fは、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、U字形状をしており、一側第1取付部41fの上方が開口している。一側第1取付部41fの搬送方向上流側では、一側第1支持部41aが調節軸を中心にして回動するように構成されている。一側第1取付部41fの側面には、調節ネジを挿通するための調節長穴が形成されている。一側第1支持部41aおよび一側第1取付部41fを調節ネジで共締めすることにより、一側第1支持部41aが、所定の位置で一側第1取付部41fに固定される。したがって、載置面13aに対する一側第1回動部41の上端部の突出高さHが、調整可能である。
【0052】
このように、載置面13aに対する一側第1回動部41および他側第1回動部42の各上端部の突出高さHが、それぞれ、調整可能である。当該構成によれば、シートの剛性に応じて突出高さHを変えた一側第1回動部41および他側第1回動部42で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0053】
上流側第1回動部43は、上流側第1軸を中心にして回動するように、上流側第1支持部43aで軸支されている。上流側第1回動部43は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、上流側第1回動部43の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0054】
以上のように、最下位シート100を第1回動部として働く一側第1回動部41、他側第1回動部42および上流側第1回動部43で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0055】
(別の実施形態)
図11を参照しながら、中間バッファ装置4の別の実施形態を説明する。
【0056】
第1回動部41,42の外方側および第1回動部43の搬送方向上流側の少なくとも一方には、最下位シート100の下面100aを支持しながら回動する第2回動部51,52,53が、それぞれ、複数個配設されている。すなわち、第2回動部として働く一側第2回動部51、他側第2回動部52および上流側第2回動部53のそれぞれが、載置面13aに配設されている。具体的には、複数の一側第2回動部51が一側第1回動部41の外方に配設され、複数の他側第2回動部52が他側第1回動部42の外方に配設され、複数の上流側第2回動部53が上流側第1回動部43の搬送方向上流に配設されている。そして、一側第2回動部51、他側第2回動部52および上流側第2回動部53の各上端部が、載置面13aよりも上方に位置する。当該構成によれば、第1回動部41,42の外方側および第1回動部43の搬送方向上流側の少なくとも一方において、最下位シート100を第2回動部51,52,53で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0057】
一側第2回動部51は、一側第2軸を中心にして回動するように、一側第2支持部で軸支されている。一側第2回動部は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、一側第2回動部51の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0058】
他側第2回動部52は、他側第2軸を中心にして回動するように、他側第2支持部で軸支されている。他側第2回動部は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、他側第2回動部52の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0059】
上流側第2回動部53は、上流側第2軸を中心にして回動するように、上流側第2支持部で軸支されている。上流側第2回動部は、例えば、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしているコロである。当該構成によれば、上流側第2回動部53の縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0060】
前述したように、他側端規制部15には送風口22が設けられているのに対して、一側端規制部14には送風口22が設けられていない。他側端規制部15に設けられた送風口22からの送風によって、シートが一側端規制部14に寄せられて、シートの重みが一側端規制部14の側に片寄るため、一側端規制部14の側においてシートの搬送抵抗が大きくなる。
【0061】
そこで、一側端規制部14の側では、他側端規制部15の側よりも、側方第2回動部の配置度合いが高い。すなわち、一側の側方第2回動部としての一側第2回動部51の配置数が、他側の側方第2回動部としての他側第2回動部52の配置数よりも多い。図11では、例えば、載置面13aの搬送方向Fでの搬送長さにおいて、6個の一側第2回動部51が搬送方向Fに沿って配置されるのに対して、4個の他側第2回動部52が搬送方向Fに沿って配置されている。当該構成によれば、シートの搬送抵抗が大きくなった一側端規制部14の側で数多く配置された側方第2回動部としての一側第2回動部51で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0062】
前述したように、載置部13の載置面13aが、搬送方向Fの下流側から上流側に向けて下り勾配で傾斜するように構成されているので、シート後端が後端支持部17bで支持されることによってシート後端が動きにくくなっている。そのため、後端支持部17bの搬送方向下流側において、シートの搬送抵抗が大きくなる。
【0063】
そこで、傾斜した載置面13aの搬送方向上流側には、第2回動部として働く上流側第2回動部53が複数個配設される。図11では、例えば、4個の上流側第2回動部53が、搬送方向Fに沿って配置されているとともに、搬送直交方向において2列で配置されている。シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側において、上流側第2回動部53が配置される。当該構成によれば、シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側に配置された上流側第2回動部53で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0064】
さらに、傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど、隣り合う一側第2回動部51の間隔を狭くして、一側第2回動部51の配置度合いが高い。シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど高密度で配置された一側第2回動部51で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0065】
同様に、傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど、隣り合う他側第2回動部52の間隔を狭くして、他側第2回動部52の配置度合いが高い。シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど高密度で配置された他側第2回動部52で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0066】
また、傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど、隣り合う上流側第2回動部53の間隔を狭くして、上流側第2回動部53の配置度合いが高い。シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側ほど高密度で配置された上流側第2回動部53で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0067】
したがって、本願における「配置度合いが高い」とは、所定長さにおいて配置される個数が多いこと、および、単位長さあたりにおいて配置される個数が多いこと(すなわち、高密度であること)の両方を含む広い概念である。
【0068】
シート後端を支持する後端支持部17b(または補助搬送部17)を搬送方向Fに沿って可動にするとともに、後端支持部17b(または補助搬送部17)の動きに連動して、上流側第2回動部53を搬送方向Fに沿って可動にする構成にすることができる。例えば、搬送方向Fに沿った上流側第2長穴を形成するとともに、上流側第2回動部53を軸支する上流側第2支持部を後端支持部17b(または補助搬送部17)と一体化して、上流側第2回動部53が上流側第2長穴に沿って移動する構成とすることができる。当該構成によれば、シートの搬送方向Fの寸法に応じて後端支持部17b(または補助搬送部17)を移動させる際に、後端支持部17b(または補助搬送部17)に連動して上流側第2回動部53が移動する。当該構成によれば、シートの寸法に応じて適切な位置に移動した上流側第2回動部53で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0069】
(変形例)
図12を参照しながら、中間バッファ装置4の変形例を説明する。
【0070】
上述したように、剛性付与部60の剛性付与回動部63によって、シートにおける搬送直交方向の中央部が、上方に突出した状態で湾曲している。剛性の小さいシートすなわち腰の弱いシートほど、シートの湾曲度合いが大きくなるので、剛性付与部60は、剛性の小さいシートすなわち腰の弱いシートに剛性(腰)を付与することができる。
【0071】
図12の(A)に示すように、剛性の大きいシート(例えば、厚いシート)の場合、シートにおける搬送直交方向の中央部がほんの少しだけ湾曲する。前端規制部30が一側の搬送ベルト16bと他側の搬送ベルト16bとの間に位置しても、最下位シート100は、前端規制部30の下方に形成されるギャップ規制部を通過できる。
【0072】
図12の(B)に示すように、剛性の小さいシート(例えば、薄いシート)の場合、シートにおける搬送直交方向の中央部が大きく湾曲する。前端規制部30が、一側の搬送ベルト16bと他側の搬送ベルト16bとの間に位置するならば、大きく湾曲したシートの中央部によって、最下位シート100が前端規制部30の下方に形成されるギャップ規制部を通過することが阻まれる。
【0073】
そのため、前端規制部30が搬送直交方向に移動可能に構成されている。すなわち、前端規制部30が、一側の搬送ベルト16bの側または他側の搬送ベルト16bの側のいずれか一方に移動可能に構成されている。例えば、搬送直交方向に延びる前端規制部用長穴を取付部材に形成し、前端規制部30が前端規制部用長穴に沿って移動する構成とすることができる。最下位シート100における大きく湾曲した中央部が前端規制部30と干渉しない位置に、前端規制部30を移動させることができる。当該構成によれば、剛性の小さい最下位シート100でも、前端規制部30との干渉を回避しながら、前端規制部30の下方に形成されるギャップ規制部を通過できる。
【0074】
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記実施形態で記載した内容を適宜に組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
【0075】
上記実施形態の処理システム1では、一次処理装置2と、中間バッファ装置4と、高さ調整装置5と、二次処理装置3とにおける各搬送方向Fが同じ方向であったが、当該態様に限られるものではない。例えば、一次処理装置2の搬送方向Fが、中間バッファ装置4と高さ調整装置5と二次処理装置3とにおける各搬送方向に対して交差する、例えば直交する態様であってもよい。当該態様では、一次処理装置2からのシートが、中間バッファ装置4の搬送方向Fと直交する搬送直交方向から給送され、処理システム1がL字状に構成されている。当該態様によれば、処理システム1におけるシステム長さを抑制できる。
【0076】
送風口22および補助送風口からの送風は、それぞれ、通常の送風にすることもできるが、帯電防止のため、イオナイザを介した送風にすることができる。
【0077】
送風口22からの送風量は、シートの厚み若しくは坪量、および/または貯留されるシートの枚数に応じて調整される。例えば、シートが薄くて坪量の小さいとき、および/または、シートの貯留枚数が少ないとき、送風量が少なくなるように調整される。逆に、シートが厚くて坪量の大きいとき、および/または、シートの貯留枚数が多いとき、送風量が多くなるように調整される。
【0078】
また、搬送ベルト16b,16bの各搬送面16cは、載置面13aに対して、搬送方向Fの上流側から下流側に向けて下り勾配で傾斜するように構成することができる。当該構成によれば、載置部13での搬送方向下流側、すなわち前端規制部30の周辺では、搬送ベルト16b,16bによる搬送面16cが、載置面13aに対してより下に位置するので、搬送ベルト16b,16bで吸着搬送される最下位シート100が、下方に湾曲しやすくなる。最下位シート100がギャップ規制部を通過しやすくなり、接触傷の発生を抑制できる。また、シートの下向きの湾曲度合いが大きくなるので、シートの剛性が大きくなる。載置面13aに対する搬送ベルト16b,16bによる各搬送面16cの傾斜角度は、例えば、1度から5度である。
【0079】
また、図1に示すように、中間バッファ装置4を一次処理装置2と組み合わせた一次処理システム101が提供される。すなわち、一次処理システム101は、シートに一次処理を施す一次処理装置2と、一次処理装置2から排出されたシートを受け取って、該シートを二次処理装置3に引き渡すための中間バッファ装置4とを備える。
【0080】
また、図1に示すように、中間バッファ装置4を二次処理装置3と組み合わせた二次処理システム102が提供される。すなわち、二次処理システム102は、一次処理装置2から排出されたシートを受け取る中間バッファ装置4と、中間バッファ装置4から引き渡されたシートに二次処理を施す二次処理装置3とを備える。
【0081】
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
【0082】
この発明の一態様に係る中間バッファ装置4は、
シートに一次処理を施す一次処理装置2と、一次処理された前記シートに対して二次処理を施す二次処理装置3との間で、前記シートを受け渡すための中間バッファ装置4であって、
一次処理された前記シートが載置されて、載置される前記シートのうち、最下位に位置する最下位シート100の下面100aが接触する載置面13aを有する載置部13と、
前記最下位シート100を前記二次処理装置3に向かう搬送方向Fに搬送する搬送部16と、
前記搬送部16の周囲に配設されて、前記最下位シート100の前記下面100aを支持しながら回動する第1回動部41,42,43とを備え、
前記第1回動部41,42,43の上端部は、前記載置面13aよりも上方に位置することを特徴とする。
【0083】
上記構成によれば、最下位シート100を第1回動部41,42,43で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0084】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記搬送部16が、前記最下位シート100を搬送する搬送面16cを有し、前記搬送面16cが、前記載置面13aよりも下方に位置する。
【0085】
上記構成によれば、載置面13aに対する第1回動部41,42,43の上端部の高さの差と、載置面13aに対する搬送面16cの高さの差とが設けられることによって、シートの湾曲度合いが大きくなるので、シートを捌くこと(すなわち分離すること)が容易になる。
【0086】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記第1回動部が、搬送方向Fに沿って前記搬送部16の側方に配置される側方第1回動部41,42を複数個有し、
搬送方向Fの上流側から下流側に向けて、前記載置面13aに対する前記側方第1回動部41,42の上端部の突出高さHが、徐々に大きくなる。
【0087】
上記構成によれば、搬送方向下流側に向けて最下位シート100を載置面13aから徐々に引き離しながら、最下位シート100を搬送面16cに密着して接触させることができる。したがって、搬送方向Fに沿って突出高さHが徐々に大きくなる側方第1回動部41,42で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0088】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記載置面13aに対する前記側方第1回動部41,42の上端部の突出高さHが、調整可能である。
【0089】
上記構成によれば、シートの剛性に応じて突出高さHを変えた側方第1回動部41,42で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0090】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記最下位シート100の前記下面100aを支持しながら回動する第2回動部51,52,53が、前記第1回動部41,42,43の外方側および搬送方向上流側の少なくとも一方に配設されて、前記第2回動部51,52,53の上端部が、前記載置面13aよりも上方に位置する。
【0091】
上記構成によれば、第1回動部41,42の外方側および第1回動部43の搬送方向上流側の少なくとも一方において、最下位シート100を第2回動部51,52,53で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0092】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記第2回動部が、搬送方向Fに沿って前記第1回動部41,42の外方側に配置される側方第2回動部51,52を複数個有し、前記シートの搬送抵抗が大きくなる側では、前記側方第2回動部51の配置度合いが高い。
【0093】
上記構成によれば、シートの搬送抵抗が大きくなる側において、高い配置度合いで配置された側方第2回動部51で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0094】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記載置面13aが、搬送方向Fの下流側から上流側に向けて下り勾配に傾斜しており、前記第2回動部が、搬送方向Fに沿って前記第1回動部43の搬送方向上流側に配置される上流側第2回動部53を有する。
【0095】
上記構成によれば、シートの搬送抵抗が大きくなっている傾斜した載置面13aの搬送方向上流側に配置された上流側第2回動部53で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0096】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記載置面13aに載置された前記シートの後端を支持する後端支持部17bが配設され、前記後端支持部17bが前記シートの寸法に応じて搬送方向Fに移動可能に構成されており、前記上流側第2回動部53が、前記後端支持部17bの移動に連動して搬送方向Fに移動する。
【0097】
上記構成によれば、シートの寸法に応じて適切な位置に移動した上流側第2回動部53で最下位シート100を支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを安定的に且つスムーズに搬送できる。
【0098】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記第1回動部41,42,43および前記第2回動部51,52,53の少なくとも一方が、搬送方向Fに直交する搬送直交方向の断面視で、トラック形状をしている。
【0099】
上記構成によれば、第1回動部41,42,43および第2回動部51,52,53の少なくとも一方の各縁部が丸くなっているので、最下位シート100への損傷を防止できる。
【0100】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記載置面13aに載置されようとする前記シートの前端を規制する前端規制部30と、前記シートを湾曲させることによって前記シートに剛性を付与する剛性付与部60とを備え、
前記剛性付与部60が、前記最下位シート100の前記下面100aを支持しながら回動する剛性付与回動部63を有し、前記剛性付与回動部63の上端部が、前記載置面13aに対して弾性的に出没自在である。
【0101】
上記構成によれば、剛性の小さいシートすなわち腰の弱いシートの場合、剛性付与回動部63の上端部が弾性的に突出することにより、剛性の小さいシートが上方に突出した状態で湾曲するので、剛性の小さいシートに剛性(腰)を付与することができる。
【0102】
また、一実施形態の中間バッファ装置4では、
前記前端規制部30が、搬送方向Fに直交する搬送直交方向に移動可能である。
【0103】
上記構成によれば、剛性の小さい最下位シート100であっても、前端規制部30との干渉を回避しながら、前端規制部30の下方に形成されるギャップ規制部を通過できる。
【0104】
この発明の一態様に係る処理システム1は、
シートに一次処理を施す一次処理装置2と、
前記シートに二次処理を施す二次処理装置3と、
前記一次処理装置2と前記二次処理装置3との間で前記シートを受け渡すための中間バッファ装置4であって、上述した中間バッファ装置4とを備えることを特徴とする。
【0105】
上記構成によれば、最下位シート100を第1回動部41,42,43で支持しながら搬送することによって、シートの搬送抵抗が小さくなるので、シートを一次処理装置2から二次処理装置3に安定的に且つスムーズに受け渡すことができる。
【符号の説明】
【0106】
1…処理システム
2…一次処理装置
2a…一次処理部
2b…シート排出部
3…二次処理装置
3a…シート受取部
3b…二次処理部
4…中間バッファ装置
5…高さ調整装置
10…ベース
13…載置部
13a…載置面
14…一側端規制部
14a…一側内面
14b…一側外面
15…他側端規制部
15a…他側内面
15b…他側外面
16…搬送部
16a…ベルト駆動ローラ
16b…搬送ベルト
16c…搬送面
17…補助搬送部
17a…補助搬送ローラ
17b…後端支持部
19…ガイド棒
20…送風ファン
21…送風ボックス
22…送風口
30…前端規制部
31…ギャップ規制部
32…規制ローラ
35…搬送ギャップ
40…吸着搬送ユニット
41…一側第1回動部(第1回動部,側方第1回動部)
41a…一側第1支持部
41f…一側第1取付部
42…他側第1回動部(第1回動部,側方第1回動部)
42a…他側第1支持部
42b…調節軸
42c…調節長穴
42d…調節ネジ
42f…他側第1取付部
43…上流側第1回動部(第1回動部)
43a…上流側第1支持部
45…吸引接続部
46…搬送駆動部
47…吸引箱
48…上カバー
51…一側第2回動部(第2回動部,側方第2回動部)
52…他側第2回動部(第2回動部,側方第2回動部)
53…上流側第2回動部(第2回動部)
60…剛性付与部
61…アーム部
62…揺動軸
63…剛性付与回動部
64…剛性付与回動軸
65…収容箱
100…最下位シート
100a…下面
101…一次処理システム
102…二次処理システム
H…載置面からの突出高さ
図1
図2
図3
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図12