(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した課題はキーボードによるキー操作だけでなく、マウス、タッチパッド、タッチパネル等のポインティングデバイスを使った操作にも共通する。例えばマウス、タッチパッドは、ソフトウェアの実行画面に表示されるポインタ(カーソルともいう。)により操作を行うものである。また、タッチパネルでは、ユーザがタッチペンや指で表示装置の表示画面に触れて操作を行うものである。ソフトウェアを使いこなすためには、そのようなポインティングデバイスによる操作、例えば実行画面に表示されるボタン又はタブをクリックする画面操作も行わなければならない。しかしながら、前記特許文献1に記載の従来技術では、例えばマウスの右クリック、左クリックの操作履歴を記録することはできるが、画面操作を行った対象、即ちクリックしたボタン又はタブを記録することはできない。
【0008】
もし、ポインティングデバイスを使った画面操作の履歴を記録することができ、さらにその記録した操作履歴を表示できるようになれば、ソフトウェアの使用方法を習得する上で、とても便利である。また、その操作履歴を記録して保存することができれば、ユーザにおけるソフトウェアの使用状態を管理したり分析することができて、とても有用である。しかしながら本発明者らが知る限り、ポインティングデバイスを使った画面操作の履歴を記録する技術は存在しない。また、画面操作の履歴を表示する技術も存在しない。
【0009】
以上のようなソフトウェアの使用方法を習得する際の問題は、冒頭で例示した文書作成ソフト、表計算ソフト、CADソフト、電子メールソフト、プログラミングソフトの家庭用及び業務用のアプリケーションに限られたことではない。例えばマシニングセンタのような金属加工装置には、表示装置に映し出される操作画面で加工条件を指定する。医療機器でも表示装置に映し出される操作画面で動作条件を指定する。これらの他にも産業機器、医療機器等、画面操作を行う様々な装置が存在する。それらの装置で使用するソフトウェアの操作履歴を記録し、その記録した操作履歴を表示できるようになれば、装置の操作方法を習得する上で便利である。また、当該装置の操作履歴を記録して保存することができれば、当該装置の使用状態を管理したり分析する上でも有用である。
【0010】
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、ソフトウェアに対する画面操作を可視化する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成すべく本発明は以下の特徴を有するものとして構成される。
【0012】
本発明は、ソフトウェアの実行画面を操作する入力操作部を備える操作表示装置について、前記入力操作部により前記ソフトウェアに対する画面操作がなされたときに、前記実行画面における前記画面操作の操作点と前記操作点の周囲領域とを前記実行画面から部分的に切り出した操作画像を生成する画像取得部を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、前記画像取得部が前記操作画像を生成するため、ソフトウェアに対して入力操作部で画面操作を行ったときの操作点とその周囲領域とを、操作画像として記録することができる。これにより入力操作部によるソフトウェアに対する画面操作を可視化することができる。なお、本発明でいう「ソフトウェア」はOSと各種アプリケーションを総称する用語である。
【0014】
前記画像取得部は、前記操作画像は、複数のソフトウェアの実行画面を含むように前記操作画像を生成できる。例えばOSのデスクトップ画面上に1つのソフトウェアの実行画面が表示されている場合を想定する。当該ソフトウェアに対する前記操作点が実行画面の外枠近傍である場合には、操作点の前記周辺領域の一部にはOSのデスクトップ画面が含まれることがある。こうした場合には、画像取得部は前記周辺領域にOSのデスクトップ画面が部分的に含まれるように前記操作画像を生成できる。これと同様に、複数の異なるソフトウェアの実行画面上を跨ぐように操作画像を生成することもできる。このように表示装置の表示画面に表示されている状態のまま、その一部をキャプチャーすることで、画面操作を行った操作点とその周辺領域の状況を中実に再現することができる。
【0015】
前記本発明は、前記操作画像を記録する操作履歴記憶部を備えるように構成できる。本発明によれば、操作履歴記録部に操作画像を保存することができる。したがって本発明によれば、操作画像の保存後であっても、その操作画像を繰り返し確認することができる。
【0016】
前記操作履歴記憶部は、ソフトウェアを実行している操作表示装置としてのコンピュータ装置に備える記憶装置として構成できる。また、ソフトウェアを実行している操作表示装置としてのコンピュータ装置と通信ネットワークを介して接続した、1つ以上の他のコンピュータ装置に備える記憶装置として構成することができる。これによれば例えば遠隔地の操作履歴記憶部に、操作画像とキー入力データを保存することができ、さらに遠隔地であっても画面操作とキー操作を、視覚を通じて容易に把握することができる。
【0017】
前記本発明の前記操作履歴記憶部は、前記操作画像を生成した時刻情報を前記操作画像に付加して記録するように構成できる。本発明によれば、操作画像に時刻情報が関連付けられるので、画面操作の内容のみならず、時刻も合わせて記録することができる。なお「時刻情報」とは年月日及び時、分、秒を含むものである。
【0018】
前記本発明の前記操作履歴記憶部は、前記操作画像を生成した前記ソフトウェアの識別情報を前記操作画像に付加して記録するように構成できる。本発明によれば、操作画像にソフトウェアの識別情報(例えばソフトウェアの名称、略称)が関連付けられるので、どのようなソフトウェアでどのような画面操作が行われるのかを記録することができる。この場合、操作画像にさらに時刻情報も付加して記録すれば、操作を行ったソフトウェアと、操作内容と、操作時刻をすべて記録することができる。
【0019】
前記本発明は、前記操作画像を含む操作履歴表示画面を表示する操作履歴表示部を備えるように構成できる。本発明によれば、操作履歴表示画面に操作画像を表示して、画面操作の操作内容を、視覚によって正確に把握することができる。
【0020】
前記本発明の前記操作履歴表示部は、複数の前記操作画像を、それらが生成された順に並べて前記操作履歴表示画面に表示するように構成できる。本発明によれば、時系列で画面操作の内容を把握することができる。
【0021】
前記本発明の前記入力操作部はポインティングデバイスとして構成できる。より具体的にはマウス、タッチパッド、タッチパネルの少なくとも何れかとして構成できる。本発明によれば、キーボード入力以外の操作を、画面操作の操作内容を含めて視覚によって正確に把握することができる。なお、入力操作部がマウスとタッチパッドの場合は、ソフトウェアの実行画面に表示されているポインタを操作することで行う画面操作(ポインタ操作)を記録することができる。入力操作部がタッチパネルの場合は、表示装置の表示画面をタッチペンやユーザの指で触れる画面操作(タッチ操作)を記録することができる。
【0022】
前記本発明は、前記入力操作部による前記ソフトウェアに対するキー操作された操作キーをキー入力データとして取得するキー入力データ取得部を備えるように構成できる。本発明によれば、操作画像のみならず操作キーを取得できるため、キー操作と画面操作の双方を記録することができる。具体的には、ソフトウェアに対するキーボードとポインティングデバイスの両方の操作を記録するとともに表示することができる。
【0023】
前記本発明の前記操作履歴記憶部は、前記操作画像に加えて前記操作キーを記録するように構成できる。本発明によれば、操作履歴記録部に操作画像と操作キーとを保存することができる。したがって本発明によれば、操作キーの保存後であっても、その操作キーを繰り返し確認することができる。また、前記操作履歴記憶部は、前記キー操作を行った時刻情報を前記操作キーに付加して記録するように構成できる。本発明によれば、操作キーに時刻情報が関連付けられるので、キー操作の操作内容のみならず、操作時刻も合わせて記録することができる。なお、前記操作履歴記憶部は、操作キーごとに時刻情報を付加して記録するように構成できる。これによればより詳細に個々のキー操作ごとの操作時刻を正確に把握することができる。
【0024】
前記本発明の前記操作履歴表示部は、前記操作履歴表示画面に前記操作キーを含めて表示するように構成できる。本発明によれば、操作履歴表示画面に操作画像と操作キーとを表示して、キー操作と画面操作の操作内容を、すべて視覚によって正確に把握することができる。
【0025】
前記本発明の前記操作履歴表示部は、前記操作画像と前記操作キーとを、それらが生成された順に並べて前記操作履歴表示画面に表示するように構成できる。本発明によれば、時系列でキー操作と画面操作の内容をすべて把握することができる。つまりソフトウェアに対する操作履歴をすべて保存し、また可視化することができる。
【0026】
前記本発明の前記操作キーは、前記ソフトウェアの前記実行画面に前記キー操作が表示される表示キーと、前記ソフトウェアの前記実行画面に前記キー操作が表示されない非表示キーとを含むように構成できる。本発明によれば、例えば修飾キー、ファンクションキー、ロックキーのような非表示キーのキー操作も記録し可視化することができる。
【0027】
前記本発明は、前記ソフトウェアを操作する動画を取得する動画取得部を備えるように構成できる。本発明によれば、操作履歴を動画で記録することができるので、操作の流れをより具体的に把握することができる。
【0028】
前記本発明は、所定の検索条件にて前記操作履歴記憶部を検索する検索部を備えるように構成できる。本発明によれば、操作履歴記憶部に蓄積した過去の操作履歴データから所定の検索条件での操作履歴を容易に発見できる。この場合、検索条件としては、例えばソフトウェアの名称、任意の文字列、操作画像、時刻情報とすることができる。
【0029】
また、前記目的を達成する他の本発明は、コンピュータ装置を、ソフトウェアの実行画面を操作可能な入力操作部を備える操作表示装置として機能させる操作表示プログラムについて、前記コンピュータ装置を、前記入力操作部により前記ソフトウェアに対する画面操作がなされたときに、前記画面操作の操作点と前記操作点の周囲領域とを前記実行画面から部分的に切り出した操作画像を生成する画像取得部として機能させることを特徴とする。さらに他の本発明は、コンピュータ装置の入力操作部によりソフトウェアの実行画面に対する画面操作を行う過程と、コンピュータ装置の制御部が前記画面操作を検知する過程と、前記制御部が前記画面操作の操作点(中心座標)とその周囲領域とを前記実行画面から部分的に切り出した操作画像を生成する過程とを含む操作表示方法を提供する。これらの本発明によれば、前記操作表示装置と同様に、画面操作を行うごとに、ソフトウェアに対する画面操作を操作画像によって可視化することができる。
【0030】
前記本発明は、前記実行画面から切り出す前記操作画像の大きさを設定する画像取得制御部を備えるように構成できる。本発明によれば、ソフトウェアの実行画面の構成等に応じて操作画像を適切に切り出すことができる。
【0031】
前記本発明の前記画像取得部は、前記実行画面の拡大画面を前記操作画像として取得するように構成できる。本発明によれば、操作対象のボタン又はアイコンの表示が小さかったり、実行画面の構成が複雑であっても、拡大された操作画像によって視覚を通じて容易に把握できる。
【0032】
前記本発明の前記操作履歴表示画面は、その背景色を有色又は透明に表示するように構成できる。本発明によれば、操作履歴表示画面の背景色を変えることでソフトウェアの実行画面や操作履歴表示画面の視認性を高めることができる。また、ソフトウェアの実行画面や操作履歴表示画面の下に位置するOSのデスクトップ画面等の視認性を高めることもできる。
【0033】
前記本発明の前記操作履歴表示画面は、その背景色が透明であるときに、前記操作履歴表示画面に対するフォーカスを受け付けないように構成できる。本発明によれば、操作履歴表示画面の背景色が透明であれば、操作履歴表示画面の下にあるソフトウェアの実行画面やOSのデスクトップ画面等を視認することができる。また、操作履歴表示画面の上から当該実行画面等に対してフォーカスを設定することもできる。よって、操作履歴表示画面がソフトウェア等に対するユーザの操作性を損ねないようにすることができる。なお、ここでいう「透明」とは無色透明と有色透明の双方を含む。
【0034】
さらに本発明の一態様は、操作情報収集システムであり、複数の操作端末と、管理端末と、端末装置とを備え、前記複数の操作端末と前記管理端末は通信ネットワークを介して前記端末装置に接続され、前記操作端末は、それぞれ、操作履歴データを生成し、前記通信ネットワークを介して前記端末装置に送信可能に構成され、ここで前記操作履歴データとは、複数のキー入力データと複数の操作画像とを含み、さらに前記キー入力データとは、前記操作端末で実行される少なくとも1以上のソフトウェアに対してキー入力されることで生成されるデータであり、前記操作画像とは、前記ソフトウェアの画面操作がなされたときに、その操作点と前記操作点の周囲領域とを前記ソフトウェアの実行画面から部分的にキャプチャーすることで生成されるデータであり、前記端末装置は、前記操作履歴データを用いて操作履歴ファイルを生成し、前記通信ネットワークを介して前記操作端末又は前記管理端末の少なくとも何れかに配信可能であり、ここで前記操作履歴ファイルは、前記操作端末から受信した複数の前記キー入力データと複数の前記操作画像とを入力順に混在させて表示可能に構成される操作情報収集システムである。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、ソフトウェアに対する画面操作を、操作画像として容易に記録することができる。また、本発明によれば、画面操作の操作内容を操作画像によって表示することができる。よって、ソフトウェアを使用する各種装置やサービスでの作業効率や生産性の向上に大きく貢献することができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の操作表示装置、操作表示プログラムの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0038】
本実施形態の操作表示装置1は、制御部2と、制御部2に接続され、制御部2から出力される情報を表示する液晶表示装置等の表示画面である表示部3と、制御部2に対して情報を入力するキーボード4a、ポインティングデバイス4bによる入力操作部4と、ハードディスク装置等の外部記憶装置でなる外部記憶部5とを有している。このような操作表示装置1は、例えばノートブックパソコン、デスクトップパソコン、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータ装置にて構成することができる。
【0039】
入力操作部4となるキーボード4aは、キーボード装置としてハードウェアにより構成される。また、キーボード4aには、例えばスマートフォンやタブレット端末の画面に表示される仮想キーボード画面のようなソフトウェアにより構成されるものも含まれる。これらのキーボード装置や仮想キーボード画面は、いずれもコンピュータ装置の入力装置を構成し、そのキー配列を含む具体的な構成については、キー入力ができる機能を有するものであればどのようなものでもよい。
【0040】
また、ポインティングデバイス4bは、マウス、タッチパッド、タッチパネル、ジョイスティック、ポインティング・スティック、トラックボール、ペンタブレット等により構成することができる。なお、操作表示装置1の構成はこれらの構成に限られるものではない。
【0041】
図2は、制御部2のハードウェア構成の一例について示す図である。この図に示されるように、制御部2は、主に半導体装置とそれらを接続する配線とからなり、CPU(Central Processing Unit)6と、RAM(Random Access Memory)である揮発性記憶部7と、ROM(Read Only Memory)である不揮発性記憶部8と、ファイヤーウォールやスイッチ等のアクセス中継部やネットワークに接続される通信インターフェース9と、外部接続機器と接続するための外部接続機器インターフェース10とを有している。外部接続機器インターフェース10は、表示部3に接続する表示インターフェース10aと、入力操作部4に接続する入力インターフェース10bと、外部記憶部5に接続するメモリインターフェース10cとを有する。なお、制御部2の構成はこれに限られるものではない。
【0042】
操作表示装置1では、制御部2のCPU6が、ソフトウェア、即ちOSとOS上で実行される各種のアプリケーションを実行し、その機能を実現する。アプリケーションとしては、例えば文書作成ソフト、表計算ソフト、プログラミングソフト、CADソフト等とすることができる。しかしながら、操作表示装置1によるアプリケーションの入力操作の可視化は、それらの例示したアプリケーションだけでなく、OSやOS上で実行されるあらゆるアプリケーションに適用することができる。操作表示プログラムPは、それらのアプリケーションのバックグラウンドで動作する。
【0043】
操作表示装置1、操作表示プログラムPは、キーボード4aによるキー操作のみならず、従来技術ではなし得なかったポインティングデバイス4bによる画面操作をも記録するとともに可視化する。これにより視覚を通じて効率的で効果的なアプリケーションの操作方法を伝達できるようにする。
【0044】
制御部2のCPU6は、外部記憶部5に格納した操作表示プログラムPを揮発性記憶部7に一時記憶させるとともに、それを実行することにより、操作表示装置1として機能するコンピュータ装置の全体の動作を制御する。また、操作表示プログラムPを実行することにより、コンピュータ装置を後述する各機能部(操作履歴表示制御部11、キー操作履歴制御部12、画面操作履歴制御部13、操作履歴表示部23、操作履歴記憶部24)として機能させるようにする。
【0045】
外部記憶部5は、HDD等の記憶装置にて構成されており、そこには操作表示プログラムPが格納されている。また、後述するデータテーブルPDが格納されている。さらに、外部記憶部5は、操作履歴記憶部24として機能し、操作表示装置1が取得するキー入力データと操作画像と動画とを含む操作履歴データを蓄積する。
【0046】
操作履歴表示制御部11の構成:
図3は、制御部2が操作表示プログラムPを実行することで実現される操作表示装置1の機能構成を示すブロック図である。制御部2は操作表示プログラムPを実行することにより操作履歴表示制御部11として機能する。
【0047】
操作履歴表示制御部11は、揮発性記憶部7や不揮発性記憶部8に記憶されたデータや、CPU5が生成する各種データの外部記憶部5への記録と表示部3への表示とを制御する。このため操作履歴表示制御部11は、キーボード4aのキー操作の記録と表示を制御するキー操作履歴制御部12と、ポインティングデバイス4bの画面操作の記録と表示を制御する画面操作履歴制御部13とを備える。
【0048】
制御部2は、キー操作履歴制御部12のうち、キー入力データ取得部14、キー種類判定部15、キー表示設定部16、操作キー出力部19を機能部として実行する。
【0049】
制御部2は、画面操作履歴制御部13のうち、画像取得部20、画像取得設定部21、操作画像出力部22を機能部として実行する。
【0050】
また制御部2は、外部記憶部5を、キー操作履歴制御部12の表示設定記憶部17、表示データ記憶部18、さらにキー入力データ取得部14が取得するキー入力データと画像取得部20が取得する操作画像とを含む「操作履歴データ」を蓄積する操作履歴記憶部24として機能させる。この操作履歴記憶部24は、キー操作履歴制御部12、画面操作履歴制御部13から、操作履歴データとなるキー入力データと操作画像を受け取り蓄積する。蓄積される操作履歴データは、キー入力データ及び操作画像に加えて、それらにそれぞれ関連付けられた時刻情報(キー入力データと操作画像の取得時の年月日及び時分秒)とソフトウェアの識別情報(キー入力データ及び操作画像を取得したソフトウェアの名称等)とを少なくとも含む。このほかには操作表示装置1を使用するユーザ情報を含めてもよい。
【0051】
それらの操作履歴データは、より具体的には、操作表示プログラムPが生成する「操作履歴ファイル」として操作履歴記憶部24に保存される。操作履歴ファイルは、例えばリッチテキスト形式やHTML形式等のファイル形式で作成することができる。そのため、操作表示プログラムPの操作履歴表示部23が操作履歴表示画面W3で表示することができる。この他にも、操作表示プログラムPを使わなくても、文書作成ソフト及びブラウザによっても操作履歴ファイルを表示することができる。したがって、操作表示プログラムPがインストールされていないコンピュータ装置でも表示することが可能であり、1つの操作表示装置1の操作履歴を複数のコンピュータ装置で共有することができる。
【0052】
操作履歴ファイルは、操作表示装置1のユーザが任意のタイミングで名前を付けることで保存することができる。例えば操作表示プログラムPを終了するごとに、保存することができる。なお、操作履歴ファイルの作成は必ずしも操作表示装置1で行う必要はない。例えば、操作表示装置1は通信ネットワーク30を介して接続された他の端末装置31に操作履歴データを送信し、この端末装置31で操作履歴ファイルを作成し、その記憶装置に保存するようにしてもよい(
図12参照)。
【0053】
さらに制御部2は、表示部3に操作履歴表示画面W3(
図5参照)を表示する操作履歴表示部23として機能させる。
【0054】
キー操作履歴制御部12の構成:
キー入力データ取得部14は、OSやOS上で実行される各種アプリケーションに対するキー操作により生成されるキー入力データを取得する。ここで「キー入力」とは入力操作部4を操作して行われる入力を意味する。したがって必ずしもキーボードやタッチパネルに表示される仮想キーボードのようなキー配列を有するものに限られない。キー入力データ取得部14は、キー操作ごとに生成されるキー入力データを取得するごとに、CPU6によってOSのシステムクロックから時刻情報を受け取り、個々のキー操作とそのキー操作が行われた時刻情報とを関連付けて取得する。また、キー入力データ取得部14は、キー操作が行われているアプリケーションの名称を、キー操作に関連付けて取得することもできる。これにより各キー操作が行われた年月日と時刻(時分秒)とアプリケーションとを把握して、それを管理することができる。なお、アプリケーションの名称の取得は、当該アプリケーションにフォーカスが設定された際に取得するようにしてもよい。
【0055】
キー種類判定部15は、キー入力データを生成したキーの種類を判定する。例えばキーボードを使用する場合、そのまま操作履歴表示画面W3に表示できるキー(表示キー)と、表示できないキー(非表示キー)とがある。キー種類判定部15はキー入力データ取得部14が取得したキー入力データがそのどちらなのかを判定する。
【0056】
前者は、例えば文書作成ソフトで英文字「A」のキートップを入力操作すると、その文書作成ソフトの実行画面には英文字「A」が表示されることから、操作者でなくても操作したキーをアプリケーションの実行画面から知ることができる。アプリケーションにおける入力操作と入力結果の画面表示とが一致する場合には、操作履歴表示画面W3には「A」が表示される。これが「表示キー」である。
【0057】
これに対して、例えば文書作成ソフトで「修飾キー」(シフトキー、コントロールキー等)のキーを入力しても、文書作成ソフトの実行画面には何も表示されない。こうした「非表示キー」の場合、オペレータ以外の者はどのキーが操作されたのか実行画面からは分からず、操作されたことにも気づかない。つまり、入力操作と入力結果の画面表示とが一致しない。しかしながら、熟練者の入力操作は修飾キーを多用することで入力作業を効率的・効果的に行っていることが多く、そこから学ぶべきことは多い。したがって本実施形態では、修飾キーのような「非表示キー」はそれと組み合わせて使用される他のキーとともに操作履歴表示画面W3に表示する。例えばコントロールキー「CTRL」の後に英文字「C」のキーが操作された場合には、操作履歴表示画面W3には「CTRL+C」が表示される。
【0058】
キャピタルロックキー(CAPS)等の「ロックキー」、エスケープキー、半角/全角キー、変換キー、無変換キー、ファンクションキー、カタカナ/ひらがなキー、4方向キー等のような各種の「機能キー」も、修飾キーと同様に入力操作と入力結果の画面表示とが一致しないため、各機能キーが操作履歴表示画面W3に表示される。例えばカーソルを動かす右方向キーが操作された場合、操作履歴表示画面W3には「→」が表示される。なお、カーソルはアプリケーションの実行画面に表示されており、方向キーを操作すれば移動して実行画面に表示される。しかしながら分かり難いことから、本実施形態では方向キーについても「非表示キー」として扱うようにしている。
【0059】
キー表示設定部16は、操作されるキーと操作履歴表示画面W3で表示するキー表示との関係付けを行う。これはOS上で実行されるアプリケーションごとに管理される。これには例えば次のような3パターンがある。
【0060】
第1は、修飾キーや機能キーのような非表示キーについては、その後に続くキー操作を待ち、そのキーと合わせて「一つのキー表示」として設定する。この例としては「CTRL」が長押し操作されて、その後に「C」が操作されたことを検知して、「CTRL+C」を「一つのキー表示」として設定する。このように修飾キー、機能キーと、その後に続くキーとが組み合わされて操作される場合、キー表示設定部16では、それらに機能説明を加えて「一つのキー表示」として設定することもできる。例えば「CTRL+C Copy」として表示するよう設定できる(
図7参照)。
【0061】
第2は、アプリケーションで定義されている特定の文字列を「一つのキー表示」として扱うパターンである。例えばプログラミングソフトの場合、C言語で使われる関数は定義されており、例えば関数“fprintf”の文字列を一文字ごと一行ずつ表示してしまうと却って分かり難くなる。こうした場合には、関数“fprintf”の文字列を「一つのキー表示」として設定する。これはアプリケーションごとに、その特長に応じて設定されることになる。
【0062】
第3は、一つのキー操作を「一つのキー表示」として設定するパターンである。例えば英文字「A」がキー入力された場合には、そのまま「A」をキー表示とするパターンである。また「ENTER」キーについては「ENTER」の文字列・ロゴ・記号を「一つのキー表示」として設定する。
【0063】
また、キー表示設定部16は、操作履歴表示画面W3で一行ごとに表示するキー表示を設定する。例えば、第1に、一行につき「一つのキー表示」のみを表示するように設定できる。第2に、一行に表示する「一つのキー表示」の上限数を決めて表示するように設定することも可能である。第3として、操作履歴表示画面W3の表示画面の幅に応じて一行に表示する「一つのキー表示」の数を設定することもできる。第4として、キー入力操作の停止時間に上限を設定して、それを超えた場合には次行に表示するように設定できる。そして第5として、前述の第2〜第4を任意で組み合わせて表示するように設定することも可能である。但し一行あたりに表示するキー表示の数があまりに多いと、高速で複雑なキー操作を把握することが困難となるため、複数の表示する場合であっても2〜4つ程度のキー表示とするのが好ましい。この一行で表示するキー表示の設定は、アプリケーションごとの特長や必要性に応じてアプリケーションごとに行われる。
【0064】
表示設定記憶部17は、キー表示設定部16で設定した所定のキー操作に対して表示するキー表示の設定が記憶されている。表示設定記憶部17には、例えば
図4で示すようなデータテーブルPDが格納されている。データテーブルPDには、キー入力に対する「キー表示(キー操作履歴)」と、それが適用されるアプリケーションが対応付けられている。そして同じキー入力であってもアプリケーションごとに異なるキー表示を適用できるようにされている。なお、
図4で示すデータテーブルPDは、アプリケーションごとに個別に作成してもよい。
【0065】
表示データ記憶部18は、キー表示設定部16でキー入力ごとに表示するキー表示として使用する画像データを格納している。画像データは標準的な文字でも、図案化・装飾化されたロゴでも、図形でも、記号でも良い。
【0066】
操作キー出力部19は、操作表示プログラムPを適用するアプリケーションについて、後述する表示設定のデータテーブルPDを参照して、操作キーに対応するキー表示を操作履歴表示部23に順次出力する制御を行う。なお、すべての操作キーについてキー表示を設定する必要はないので、非表示キー以外はキー入力データ取得部14で取得したキー入力データをそのまま操作履歴表示部23に出力し、また操作履歴記憶部24に記憶することができる。
【0067】
画面操作履歴制御部13の構成:
画面操作履歴制御部13は、画像取得部20と、画像取得設定部21と、操作画像出力部22とを有する。
【0068】
画像取得部20は、OSやOS上で実行される各種アプリケーションに対するポインティングデバイスを使った画面操作ごとに、その操作点を含むその操作点の周囲領域とをアプリケーションの実行画面から部分的に切り出した(キャプチャーした)操作画像を生成して取得する。操作画像の切り出しは、表示部3の表示画面3aで行った操作点(ポインタ操作又はタッチ操作を行った当該表示画面3aにおける操作位置)を中心座標とし、そこから所定の形状及びサイズで操作点の周囲領域を含むようにして行われる。その形状及びサイズは、画像取得設定部21で行う。切り出した操作画像はJPEG、GIF、PNG等の画像データとして生成することができる。画像ファイル形式の指定は、後述の画像取得設定部21で行うことができる。
【0069】
また、画像取得部20は、画面操作ごとに生成される操作画像を取得するごとに、CPU5によってOSのシステムクロックから時刻情報を受け取り、個々の操作画像とその時刻情報とを関連付けて取得する。これにより各画面操作が行われた年月日と時刻を把握して、それを管理することができる。操作画像が生成される画面操作は、例えばマウスで実行画面のボタンを左クリックしたような場合だけでなく、ボタンやその他のコマンドが存在しない実行画面を左クリックしたような場合も含まれる。つまり、画像取得部20は、ユーザが実行画面の画面上で入力操作部4のクリック操作又はタッチ操作を実行したことを検知することで、操作画像を生成する。それらのクリック操作又はタッチ操作を行うことで、何らかのコマンドが実行されることは、操作画像を生成するための必須条件にはならない。
【0070】
画像取得設定部21は、画像取得部20がアプリケーションの実行画面を部分的に切り出して操作画像を生成する際の各種設定を行う。例えば、実行画面から切り出す操作画像の形状及びサイズを設定したり、切り出した実行画面を拡大する表示倍率を設定したりする。また、生成する操作画像の画像ファイル形式を設定することができる。
【0071】
操作画像出力部22は、画像取得部20が取得した操作画像を操作履歴表示部23と操作履歴記憶部24に順次出力する制御を行う。
【0072】
操作履歴表示部23は、表示部3の表示画面3aに操作履歴表示画面W3を表示する処理を行う。
【0073】
操作履歴記憶部24は、操作履歴データ(操作履歴ファイル)を揮発性記憶部7に一時記憶したり、不揮発性の外部記憶部5に保存する処理を行う。
【0074】
操作表示装置1の表示画面の説明:
図5から
図10は、表示部3における表示画面3aの一例である。表示画面3aの全面にはOSのデスクトップ画面W1が表示されている。そして、デスクトップ画面W1の左側にはテキスト編集を行うアプリケーション「Text Editor」の実行画面W2が表示されている。その右側には操作履歴表示画面W3が並んで表示されている。操作履歴表示画面W3の上部にある「MeeCap」は本実施形態による操作表示プログラムPの名称である。以下の説明ではポインティングデバイス4bとしてマウスを使用し、「画面操作」としてポインタ操作を行う実施形態を例示して説明する。
【0075】
先ず、アプリケーション「Text Editor」にフォーカスを設定する。マウスの操作によりポインタMを実行画面W2のテキスト入力欄W21の上に移動させてからマウスの左ボタンをクリックする。すると、画面操作履歴制御部13は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31に、フォーカスを設定したアプリケーション名「−−−Text Editor−−−」を表示する。また、画面操作履歴制御部13の画像取得部20は、ポインタMの中心座標から画像取得制御部21にて設定した範囲で実行画面W2をスクリーンキャプチャーすることで、実行画面W2の一部を切り出した操作画像W32を生成する。その操作画像W32は、操作画像出力部22によって操作履歴表示画面W3の描画領域W31に出力され、
図5で示すように前述のアプリケーション名の下に表示される。なお、操作画像W32に時刻情報を並べて表示することもできる。
【0076】
次に、キーボード4aで非表示キーである「英数」キーを入力すると、
図6で示すように、キー操作履歴制御部12は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31に[Eisu]の文字列を操作キーとして表示する。続けてキーボード4aにより「What‘s MeeCap?」の入力操作を行う。すると、キー操作によりテキスト入力領域W21に入力されたすべての文字列が、
図6の操作履歴表示画面W3の描画領域W31に操作キーとして表示される。
【0077】
図7では、
図6のテキスト入力領域W21に入力した「What‘s MeeCap?」の文字列を選択してコピーして貼り付ける操作を説明する。先ず「HOME」キーを入力してテキスト入力領域W21のカーソルを行頭に移動させる。これにより操作履歴表示画面W3の描画領域W31には、
図7で示すように「HOME」キーのキー表示が操作キーとして表示される。
【0078】
そして「SHIFT」キーを押しながら「↓」方向キーを押すことで、「What‘s MeeCap?」の文字列が選択される。これにより操作履歴表示画面W3の描画領域W31には「SHIFT+↓」のキー表示が操作キーとして表示される。
【0079】
さらに続けて「CTRL」キーとともに「C」を押すことで、その文字列がクリップボードにコピーされる。これにより操作履歴表示画面W3の描画領域W31には「コマンド記号+c」のキー表示が操作キーとして表示される。それとともに、その意味を表す「Copy selected text or graphics to the Clipboard」の説明書きがキー表示として併記される。こうした機能説明の説明書きの内容は、キー表示設定部16にて設定することができる。
【0080】
次に「CTRL」キーとともに「V」を押すことで、クリップボードにコピーされた文字列が
図7で示すようにテキスト入力領域W21にペーストされる。これにより操作履歴表示画面W3には「コマンド記号+v」のキー表示が操作キーとして表示されるとともに、その意味を表す「Paste the Clipboard contents」の説明書きがキー表示として併記される。この説明書きもキー表示設定部16にて設定できる。
【0081】
図8では、テキスト入力領域W21の2行目の「What‘s MeeCap?」の文字列に下線を付して、さらに斜体にするポインタ操作を行う。先ず2行目の文字列が選択された状態からマウスを操作して、ポインタMによって実行画面W2の下線ボタンW22をクリックする。これにより操作履歴表示画面W3の描画領域W31には、操作画像W32のときと同様にして、その操作画像W33が表示される。これに続けてマウスを操作してポインタMを実行画面W2の斜体ボタンW23に移動してクリックする。これにより操作履歴表示画面W3の描画領域W31には、その操作画像W34が表示される。このようにしてアプリケーションの実行画面W2の各種操作ボタンW22、W23に対するポインタ操作を可視化することができる。
【0082】
図9は、操作表示プログラムPの機能を説明する図である。操作表示プログラムPの操作履歴表示画面W3の上部には、各種の操作ボタンB1〜B9が配置されている。
【0083】
キーボード形状の操作ボタンB1は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31に対する操作キーの表示/非表示を切り替えるボタンである。この操作ボタンB1をポインタ操作でクリックして
図9で示す斜線が付いた状態になると、操作履歴表示画面W3の描画領域W31にフォーカスが「MeeCap」に設定されたことを示す「−−−MeeCap−−−」の文字列が表示される。その下には「Key Capture suspended!」の文字列が表示され、それ以降、操作キーが操作履歴表示画面W3の描画領域W31に表示されなくなる。
図9では、描画領域W31に操作履歴表示画面W3から実行画面W2にフォーカスを設定した際の操作画像W35が表示されているが、その後にテキスト入力領域W21の3行目に入力された「What‘s MeeCap?」の文字列については、それに対応する操作キーは操作画像W35の下に表示されていない。これによればアプリケーションに入力するパスワード等の秘密情報を操作履歴表示画面W3で表示できないようにすることができる。
【0084】
マウス形状の操作ボタンB2は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31への操作画像の表示/非表示を切り替えるボタンである。この操作ボタンB2をポインタ操作でクリックして斜線が付いた状態になると、操作画像が操作履歴表示画面W3の描画領域W31に表示されなくなる。これによっても秘匿性の高いポインタ操作等を表示しないようにすることができる。
【0085】
紙図形に「W」の文字を付した形状の操作ボタンB3は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31の編集操作の可否を切り替えるボタンである。この操作ボタンB3をポインタ操作でクリックすると、操作履歴表示画面W3の描画領域W31へのテキスト編集が行えるようになる。これにより例えば操作画像W32〜W34に説明書きを付け加えるような編集作業を行うことができる。
【0086】
円柱形状の操作ボタンB4は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31に表示されている内容を操作履歴データとして外部記憶部5に保存するためのボタンである。
【0087】
円の中に四角形を配置した形状の操作ボタンB5は、デスクトップ画面W1の全体を動画として録画する録画ボタンである。
図3で示す操作表示装置1は操作履歴表示制御部11とは別に「動画取得部」を有する。これによればアプリケーションの実行画面W2と操作履歴表示画面W3とを含むデスクトップ画面W1の全体の変化を動画として録画することができる。
【0088】
画面を前後に重ねて配置した形状の操作ボタンB6は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31の背景色を有色と無色透明とで切り替えるためのボタンである。この操作ボタンB6をポインタ操作でクリックすると、操作履歴表示画面W3の描画領域W31の背景色が、例えば白色から
図10で示すような無色透明に変化する。この無色透明に変化した状態では、操作履歴表示制御部11は操作履歴表示画面W3に対するフォーカスを受け付けないように設定する。即ち、
図10で示すように、操作履歴表示画面W3と重なっているデスクトップ画面W1にあるアイコンW11、W12に対するポインタ操作が可能となる。したがって操作履歴表示画面W3によってアプリケーションやOSに対する操作性を損ねないようにすることができる。
【0089】
操作ボタンB7は、各種の設定画面を表示するためのボタンである。具体的には例えば以下のような設定が行える。
[フォント設定]描画領域W31に表示される操作キーのフォントサイズや文字色等の書式や、描画領域W31の背景色等のフォント設定が表示される。
[キーキャプチャー設定1]修飾キーや機能キー等の非表示キーのキー表示だけを描画領域W31に操作キーとして表示する。
[キーキャプチャー設定2]修飾キーや機能キー等の入力時に意味が併記される(
図7参照)。
[キーキャプチャー設定3]操作ボタンB1をオフにした場合に(
図9)、最後のキーボード操作から例えば5秒経過すると自動で操作ボタンB1がオンに戻る。
[マウスキャプチャー設定]操作画像を切り出す大きさを調整する。
【0090】
操作ボタンB8は、描画領域W31を検索する検索ボタンである。この操作ボタンB8をポインタ操作でクリックすると、検索画面が表示される(図示略)。その検索画面に検索ワードを入力し、検索を実行することで、その検索ワードを含む操作履歴が表示される。検索条件としては、ソフトウェアの名称、任意の文字列、操作画像、時刻情報を利用することができる。
【0091】
なお、外部記憶部5に保存している過去の操作履歴ファイルを検索する場合には、操作表示プログラムPで当該ファイルを開いて、上記検索画面で検索することができる。また、過去の操作履歴ファイルがリッチテキスト形式で保存されている場合には、汎用の文書作成ソフトやブラウザで当該ファイルを開いて、それらに実装されている検索機能を使って検索することもできる。
【0092】
操作ボタンB9は、操作履歴表示画面W3の描画領域W31に表示されている内容を全て削除するボタンである。
【0093】
なお、
図5〜
図10の説明では、OSのデスクトップ画面W1にアプリケーション「Text Editor」の実行画面W2だけを表示する例を示した。しかしながら、他の1以上のアプリケーションの実行画面を並べて表示してもよい。また、デスクトップ画面W1に表示せず実行画面を最小化しておいてもよい。
【0094】
複数のアプリケーションを交互に使用する場合、操作履歴表示画面W3の描画領域W31には、現在操作中のアプリケーションAのキー表示と操作画像が表示され、フォーカスを他のアプリケーションBに切り替えると、アプリケーションAの操作履歴に続けてアプリケーションBの名称が表示され、アプリケーションBでのキー表示と操作画像が表示されることになる。つまり、描画領域W31には複数のアプリケーションの操作履歴が連続して表示されることになる。このようにすることで、ユーザがどのようなアプリケーションを組み合わせて使用しているか(業務で使用するアプリケーション間の関連性)を知ることができる。なお、描画領域W31に表示する操作履歴が多くなった場合には、スクロールして表示することができる。
【0095】
操作表示装置1の動作フローの説明:
図11は、操作表示プログラムPを実行する操作表示装置1の動作フローチャートである。
【0096】
操作表示プログラムPが起動されると(S1)、フォーカスが設定されたアプリケーションについてキー操作又はポインタ操作(画面操作)が行われるのを待機する状態となる(S3)。即ちキー入力データ取得部14が入力操作部4のキー入力により生成されるキー入力データの取得を待機する状態となる。また、画像取得部20が入力操作部4のポインタ操作が行われるのを待機する状態となる。
【0097】
そしてキー入力データ取得部14がキー入力データを取得すると(S5)、キー種類判定部15は、キー入力データが「一つのキー表示」に対応するキー入力であるか否かを判定する(S7)。例えば「CTRL」のキー入力によるキー入力データを取得した場合、キー種類判定部15はそれ単独では「一つのキー表示」と判定せず、次入力を待機する状態となる(S9)。
【0098】
他方、例えば英文字「A」のキー入力によるキー入力データを取得した場合、キー種類判定部15はそれ単独で「一つのキー表示」と判定する(S7)。すると操作キー出力部19は、そのキー入力に対応するキー表示「A」を操作履歴表示部23と操作履歴記憶部24に出力する処理を実行する(S17)。これにより操作履歴表示部23は操作履歴表示画面W3にキー表示「A」を操作キーとして表示する。また、操作履歴記憶部24は、当該キー表示を揮発性記憶部7に一時記憶するか、外部記憶部5に記憶することになる(S19)。
【0099】
ステップを戻って、ステップS9で次入力を待機する状態となり、次のキー入力がなされると、キー入力データ取得部14がキー入力データを取得し(S11)、上記と同様にキー種類判定部15はキー入力データが、その直前のキー入力データと組み合わせて「一つのキー表示」を構成するキー入力に該当するか否かを判定する(S13)。ここでは「CTRL」の直後のキー入力であるため、それと組み合わされて入力操作として完結するキーが入力されたか否かを判定する。ここで例えば「C」又は「V」がキー入力されていれば、「CTRL+C」又は「CTRL+V」を「一つのキー表示」として判定する。そして操作キー出力部19は、それに対応するキー表示「CTRL+C」又は「CTRL+V」を表示データ記憶部18から読み出して操作履歴表示部23と操作履歴記憶部24に出力する処理を実行する(S17)。これにより操作履歴表示部23は、当該キー表示を「一つのキー表示」及び操作キーとして描画領域W31に表示する。また、操作履歴記憶部24は、当該キー表示を揮発性記憶部7に一時記憶するか、外部記憶部5に記憶することになる(S19)。
【0100】
他方、ステップ13で、次入力がその直前の「CTRL」と結合して入力操作として完結しないキー入力であると判定された場合には、操作キー出力部19はそれらのキー入力に対応するキー表示を、その入力順に操作履歴表示部23と操作履歴記憶部24に出力する(S15)。これにより操作履歴表示部23は、当該キー表示を「一つのキー表示」として描画領域W31に表示する。また、操作履歴記憶部24は、当該キー表示を揮発性記憶部7に一時記憶するか、外部記憶部5に記憶することになる(S19)。
【0101】
ステップを戻って、ステップS3の入力待機の状態からポインタ操作が行われた場合には(S21)、画像取得部20が実行画面21をキャプチャーした操作画像を取得し(S23)、操作画像出力部22が操作画像を操作履歴表示部23と操作履歴記憶部24に出力する(S25)。操作履歴表示部23は、操作画像を描画領域W31に表示する。また、操作履歴記憶部24は、当該操作画像を揮発性記憶部7に一時記憶するか、外部記憶部5に記憶することになる(S19)。
【0102】
以上のような一連のステップは、キー入力ごと及びポインタ操作ごとに処理が実行される。そして操作表示プログラムPの実行を終了した場合には(S27)、操作表示プログラムPも終了する(S29)。
【0103】
以上のような操作表示装置1、操作表示プログラムPによれば、アプリケーションに対して行ったすべてのキー操作とポインタ操作を操作履歴表示画面W3で表示することができる。よって、アプリケーションに対する操作を、視覚を通じて容易に把握することができる。また、アプリケーションに対して行ったすべてのキー操作とポインタ操作の履歴を操作履歴記憶部24に記憶することができる。よって、操作画像の保存後であっても、その操作画像を繰り返し確認することができる。
【0104】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加などが可能である。
【0105】
例えば、上記実施形態の操作表示プログラムPを、コンピュータ装置で読取り可能な記憶媒体として提供することも可能である。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、コンピュータ装置で読取れる記憶媒体であれば記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0106】
また、上記実施形態の操作表示プログラムPを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ装置に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
【0107】
操作履歴表示画面W3の描画領域W31に表示された操作キーと操作画像W32〜W35を含む一連の操作データや、操作ボタンB5の操作により取得した動画データは、操作表示装置1を構成するコンピュータ装置の外部記憶部5に記憶することができる。また、
図12で示すように、操作表示装置1と通信ネットワーク30を介して接続された端末装置31に備える記憶装置で記憶するように構成することもできる。これによれば、操作表示装置1での操作内容を、他の操作表示装置1′と共有したり、管理端末32により管理することができる。
【0108】
操作表示装置1で操作履歴表示画面W3を表示することは必須ではない。例えば、操作表示装置1のOS及びアプリケーションのバックグラウンドで操作表示プログラムPを実行させ、操作表示装置1で生成した操作履歴データ(キー入力データ及び操作画像等)を、通信ネットワーク30を介して接続された端末装置31に自動送信し、端末装置31に備える記憶装置に記憶させるようにしてもよい。このように複数の操作端末(操作表示装置1)と、各操作端末と通信ネットワーク30を介して接続される操作情報収集サーバ(端末装置31)とを備えており、各操作端末は生成した操作履歴データを、通信ネットワークを通じて操作情報収集サーバに送信し、操作情報収集サーバは各操作端末から受信した操作履歴データを記憶装置に記憶する「操作情報収集システム」として構成することができる。そして操作情報収集サーバは、受信した操作履歴データから操作履歴ファイルを生成するものとして構成することができる。このような操作情報収集システムによれば、各操作端末での操作履歴を、操作情報収集サーバで記録することできる。操作情報収集サーバで当該操作履歴を表示することもできる。そして操作情報収集サーバに保存する操作履歴データ(操作履歴ファイル)を、1以上の操作端末に配信することで、操作履歴を可視化することができる。各操作端末による操作履歴データの送信は、リアルタイムでも、任意のタイミングとして設定してもよい。また、操作情報収集サーバに記憶した操作履歴データ(操作履歴ファイル)は、操作端末では閲覧制限をかけ、管理端末32でのみ閲覧できるようにしたり、管理端末32とアクセス制限が解除された操作端末だけが閲覧できるようにしてもよい。
【0109】
操作表示装置1の操作履歴データを記憶する端末装置31は、操作履歴データを分析する分析機能を提供するサーバ(操作履歴分析サーバ31)として構成することができる。ここで幾つかの分析機能を例示する。
【0110】
(1)業務処理量の実態調査
操作履歴分析サーバ31は「アプリケーション別の利用時間」を分析することができる。操作履歴分析サーバ31は、利用するアプリケーションを個人・グループ・組織単位で集計することができる。これにより収益を生むシステムに労働力を集中できているか、逆に収益を生まない管理系のシステムにどれだけの時間を投入しているか、売上高などのKPIと複合させた場合にどのようなアプリケーションの利用率が好ましいのか等を分析することができる。
【0111】
操作履歴分析サーバ31は「時間の使い方」を分析することができる。操作履歴分析サーバ31は、利用しているアプリケーションの利用順序を可視化する。これにより業務終了間際に翌日に持ち越すような作業を行っていないか等を分析することができる。
【0112】
(2)業務実施方法の分析・検討
操作履歴分析サーバ31は「個人別の業務処理方法」を分析できる。操作履歴分析サーバ31は、業務用のアプリケーションを使用する際の操作画像の変化(画面遷移の回数等)を可視化する。これにより業務スキルの高い人と低い人で業務効率に差が無いかを分析することができる。また、フォルダ体系が複雑であると使用する業務ファイルを探すのにムダな時間がかかってしまう。使用する業務ファイルに到達するまでの操作画像の変化(画面遷移の回数)からフォルダ管理方法の効率性を分析できる。
【0113】
(3)生産性向上へのアプローチの分析・検討
操作履歴分析サーバ31は「RPA導入・定型業務のシステム化による効果試算」を分析できる。操作履歴分析サーバ31は、例えば様々な業務で使用する複数のアプリケーションの使用実績(頻度、使用時間等)を可視化する。このため頻度や使用時間の多いアプリケーションでの作業について、RPA(Robotic Process Automation)を導入したり、システム化することによる改善効果を定量的に分析することができる。
【0114】
本発明の操作表示装置1、操作表示プログラムP、操作表示方法は、本実施形態の冒頭で述べたパーソナルコンピュータ、タブレット端末のほかにも、スマートフォン、ゲーム機、産業機器、医療機器等、ソフトウェアを使用して画面操作を行うあらゆる装置に適用することができる。