【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、更なる態様で、本発明は上記の構造をサポートするための基礎に関し、その基礎は、
a.少なくとも2本の材木ポールの第1層を備え、前記第1層の各ポールは互いに平行で離間しており、
b.少なくとも2本の材木ポールの第2層を備え、前記第2層の各ポールは互いに平行で離間しており、各々が前記第1層の材木ポール上に当該第1層の少なくとも2本のポールを横切って渡る角度で敷設され、かつ、各々が、前記ポールの交差箇所で前記第1層の前記2本のポールの各々に固定されている。
【0017】
好ましくはそこにおいて、前記第2層の前記少なくとも2本のポールおよび前記第1層の前記少なくとも2本のポールは、ポールとポールの交差箇所で、貫通式締着具によって各々に固定される。
【0018】
好ましくは各交差箇所で、前記貫通式締着具は垂直に伸びる。
【0019】
好ましくは、前記貫通式締着具は、第1層のポールから上向きに、並置された第2層のポールの中に伸びる。
【0020】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記交差箇所の前記ポールが接触する箇所で露出しない。
【0021】
好ましくは、各交差箇所で、前記第1層のポールは止まり穴およびスルーホールの一つから選択される穴を含み、また、前記並置された第2層のポールは前記第1層のポールの前記穴と軸方向に整列されたスルーホールを含み、前記貫通式締着具が前記第1層のポールの前記穴および前記第2層のポールの前記穴に設置される。
【0022】
好ましくは、前記貫通式締着具は、まっすぐな剛性のあるチューブまたはロッドを備える。
【0023】
好ましくは、前記ロッドは、断面またはその他において円形である。
【0024】
好ましくは、前記貫通式締着具は、剛性のあるパイプまたは丸いロッドである。それは、好ましくはまっすぐであり、かつ細長い。好ましくは二つの対向端を有する。
【0025】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記第1層のポールの外面に対して位置を決めるために前記貫通式締着具の一端にヘッドを有し、また前記第1層のポールおよび第2層のポールを通過する軸部を有し、前記貫通式締着具は、前記ヘッドが配置されるその一端の反対側に、前記第2層のポールの外面に設置されるべきナットを受けるように構成されているねじ切りされた端部をも有する。
【0026】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記第1層のポールの外面に対して位置を決めるために前記貫通式締着具の一端にヘッドを有し、また前記第1層のポールおよび第2層のポール並びに垂直ジャックスタッドを通過する軸部を有し、前記貫通式締着具は、前記ヘッドが配置されるその一端の反対側に、前記ジャックスタッドの外面に設置されるべきナットを受けるように構成されているねじ切りされた端部をも有する。
【0027】
好ましくは、前記貫通式締着具は合釘である。
【0028】
好ましくは、前記合釘は、第1層のポールの止まり穴および第2層のポールのスルーホールに位置する。
【0029】
好ましくは、前記合釘は少なくとも30mmの直径を有する。
【0030】
好ましくは、前記合釘は30〜100mmの直径を有する。
【0031】
好ましくは、前記合釘は60mmの直径を有する。
【0032】
好ましくは、前記合釘が中に位置する穴は、位置的な適合が形成されるように前記合釘の直径以上の直径を有する。
【0033】
好ましくは、前記合釘が中に位置する穴は62mmの直径を有する。
【0034】
好ましくは、垂直ジャックスタッドは、前記交差箇所において前記第2層のポールの上に配置され、かつ前記第2層によって支えられる。
【0035】
好ましくは、前記垂直ジャックスタッドは、前記交差箇所において前記第2層のポールの上に配置され、かつ前記第2層により直接支えられる。
【0036】
好ましくは、前記第2層のポールは交差箇所の間である。
【0037】
あるいは、垂直ジャックスタッドは、交差箇所および交差箇所の間の双方において、それぞれのポールの上に(好ましくは直に)位置する。
【0038】
好ましくは、前記ジャックスタッドはポール形状である。
【0039】
好ましくは、前記ジャックスタッドは、当該ジャックスタッドが当接するそれぞれのポールとそこにおいて補完的な適合を得るための波形の端部を有する。
【0040】
好ましくは、前記貫通式締着具は前記ジャックスタッドを貫通する。
【0041】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記第1層のポールの止まり穴または孔の中に位置する。
【0042】
好ましくは、前記ジャックスタッドは、自身の底面から当該ジャックスタッドの中に伸張している止まり穴を有し、その中に前記貫通式締着具が伸張している。
【0043】
好ましくは、前記ジャックスタッドは、その上に支持されるべき構造の、またはその構造のための、材木ジョイスト、金属ジョイスト、フローリング、受台および枠空けの一つを支持することができる。
【0044】
好ましくは、前記貫通式締着具が位置する各交差箇所で、当該貫通式締着具は、当該貫通式締着具を横方向に通過して第1層のポールの中を少なくとも部分的に通過する第1のピンにより前記第1層のポールにピン留めされている。
【0045】
好ましくは、前記貫通式締着具が位置する各交差箇所で、当該貫通式締着具は、当該貫通式締着具を横方向に通過して第2層のポールの中を少なくとも部分的に通過する第2のピンにより前記第2層のポールにピン留めされている。
【0046】
好ましくは、前記貫通式締着具が位置する各交差箇所で、当該貫通式締着具は、当該貫通式締着具を横方向に通過してジャックスタッドの中を少なくとも部分的に通過するジャックピンにより前記ジャックスタッドにピン留めされている。
【0047】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記第1のピンを受け入れるための第1オリフィスを備える。
【0048】
好ましくは、前記第1層のポールは、前記第1のピンを受け入れるための補完的な第1オリフィスを備える。
【0049】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記第2のピンを受け入れるための第2オリフィスを備える。
【0050】
好ましくは、前記第2層のポールは、前記第2のピンを受け入れるための補完的な第2オリフィスを備える。
【0051】
好ましくは、前記貫通式締着具は、前記ジャックピンを受け入れるためのジャックオリフィスを備える。
【0052】
好ましくは、前記ジャックスタッドは、前記第2のピンを受け入れるための補完的なジャックオリフィスを備える。
【0053】
好ましくは、前記第1のピン、第2のピンおよびジャックピンの一つ以上は、ステンレス鋼、軟鋼、繊維ガラス、材木およびプラスチックの一つから選択された材料から成る。
【0054】
好ましくは、前記貫通式締着具は、ステンレス鋼、軟鋼、繊維ガラス、材木およびプラスチックの一つから選択される材料から成る。
【0055】
好ましくは、前記ピンは、それぞれのピンの一方または両方の端に取り付けられるように構成されたクリップ、ナットまたは締着具によって、それぞれのオリフィスの範囲内に保持される。
【0056】
あるいは、前記ピンは、圧力により、および/または一緒に圧縮されている前記ポールからの摩擦により、前記オリフィス内に位置する。
【0057】
好ましくは、前記オリフィスおよび前記補完的なオリフィスは、それらが位置を決めるそれぞれのピンについて、位置的クリアランスに対する簡単ランニングを有する。
【0058】
好ましくは、前記オリフィスおよび前記補完的なオリフィスは、それらが位置を決めるそれぞれのピンについて締まりばめを有する。
【0059】
好ましくは、前記ピンまたは複数ピンはまっすぐで細長い。
【0060】
好ましくは、前記ピンは3mmと30mmの間の直径を有する。
【0061】
好ましくは、前記ピンは17mmの直径を有する。
【0062】
好ましくは、前記オリフィスは、それらが位置を決めるピンより1mm大きな直径を有する。
【0063】
好ましくは、前記オリフィスは4mmと35mmの間の直径を有する。
【0064】
好ましくは、前記オリフィスは直径18mmである。
【0065】
好ましくは、前記貫通式締着具は張力である。
【0066】
好ましくは、前記第1層のポールのピンと、前記第2層のポールのピンおよびジャックスタッドピンの一方または双方との間の前記貫通式締着具は張力である。
【0067】
好ましくは、前記第1層のポールと前記第2層のポールは、前記締着具によって少なくともいくつかの交差箇所で圧縮による方法で保持される。
【0068】
好ましくは、前記第1層のポールと前記第2層のポールは、前記締着具によって前記交差箇所の各箇所において圧縮による方法で保持される。
【0069】
好ましくは、前記第1層のポールと、前記第2層のポール(そして、提供される場合にはジャックスタッド)の一方または両方とが互いに圧縮されている状況下で、前記第1のオリフィスと、前記第2のオリフィスまたはジャックオリフィスの少なくとも1つへの前記ピンの導入により、前記第1層のポールと前記第2層のポールとの間に圧縮が保たれる。
【0070】
あるいは、前記貫通式締着具は、前記第2層のポールまたはジャックスタッドに、またはそれらの上部から突出した状態の、ねじ切りされた端部を有し、そのねじ切りされた端部は、ポールを一緒に固定/圧縮するために、ねじ切りされた締着具を受け付けることができる。
【0071】
あるいは、前記第1層のポールおよび前記第2層のポールは、クレビスタイプのジョイントを用いて一緒に設置される。
【0072】
好ましくは、交差箇所において、隣接する第1層のポールと第2層のポールとの間にはギャップが存在しない。
【0073】
好ましくは、隣接する第1層のポールと第2層のポールの間、および/または第2層のポールとジャックスタッドの間は5mm以下である。
【0074】
好ましくは、交差箇所における2本のポールは作動状態にあるねじ切りされたロッドを介して互いに圧縮されており、そのロッドには50Nmと150Nmの間のトルクが与えられている。
【0075】
好ましくは、前記交差箇所は、最大で100Nmのトルクを用いて圧縮される。
【0076】
好ましくは、前記基礎は、前記基礎を直接支持する地面の上にある。
【0077】
好ましくは、前記基礎は、前記地面上の現場で別々のポールから組み立てられる。
【0078】
好ましくは、前記基礎は、他のロケーションにおいて修理なしで再組み立てされることが可能な方法で分解されることができる。
【0079】
好ましくは、前記基礎は、地面の中につくられるピットの中に設置される。
【0080】
好ましくは、前記ピットのベースは、ライニングで覆われた粒状体材料によって平らにされ、前記基礎は当該ライニングの上へ設置される。
【0081】
好ましくは、前記ピットのベースは、ライニング(例えばジオクロス)で覆われた砂または他の類似材料によって平らにされ、前記基礎は当該ライニングの上で(好ましくは組み立てられ、かつ)設置される。
【0082】
好ましくは、前記基礎は、少なくとも部分的にピット形成のために除去された土壌の中に、少なくとも部分的に埋め込まれる。
【0083】
好ましくは、前記ピットの深さは少なくとも400mmである。
【0084】
好ましくは、前記ピットの深さは550mmである。
【0085】
好ましくは、前記ピットの深さは700mm未満である。
【0086】
好ましくは、前記ピットは、液状化によって誘発された流れが前記基礎領域に侵入するのを防ぐために、ライニング(例えばジオクロス)または他の適切な膜で覆われている。
【0087】
好ましくは、ジオクロスは、前記第1層のポールとそれらを支持する地面との間を仲介する。
【0088】
好ましくは、前記基礎は、コンクリートパッドのための支持を提供する。
【0089】
好ましくは、前記基礎は粒状充填剤(例えば土壌)で充填され、コンクリートパッドが当該粒状充填剤の上に支持される。
【0090】
好ましくは、前記基礎は、ジャックスタッドの上にコンクリートパッドを支持することができる。
【0091】
好ましくは、コンクリートパッドはジャックスタッドにより支持される。
【0092】
好ましくは、型枠はジャックスタッドにより支持される。
【0093】
好ましくは、垂直ジャックスタッドはコンクリートパッドを通過してその上に伸びる。
【0094】
好ましくは、前記第2層のポールは、コンクリートの中に部分的にカバーされる。
【0095】
好ましくは、コンクリートパッドの型枠が前記第2層のポールの上に設置され、当該型枠がコンクリートの注入を受けて、前記コンクリートパッドの前記基礎を定める。
【0096】
好ましくは、前記第1層のポールと前記第2層のポールの間の角度は90度である。
【0097】
好ましくは、前記第2層は、当該第2層の少なくとも2本のポールと平行でない少なくとも一つの更なるポールを含む場合がある。
【0098】
好ましくは、前記第1層は、当該第1層の少なくとも2本のポールと平行でない少なくとも一つの更なるポールを含む場合がある。
【0099】
好ましくは、前記第2層は、当該第2層の少なくとも2本のポールのうちの少なくとも1本と固定されていない少なくとも一つの更なるポールを含む場合がある。
【0100】
好ましくは、前記第1層は、当該第1層の少なくとも2本のポールのうちの少なくとも1本と固定されていない少なくとも一つの更なるポールを含む場合がある。
【0101】
好ましくは、前記ポールは実質的に100mmの最小直径を有する。
【0102】
好ましくは、前記ポールは実質的に275mmの最大部直径を有する。
【0103】
好ましくは、それらのポールは、それぞれの長さに沿った各実質的に恒常的な断面を有する。
【0104】
好ましくは、前記ポールは150mmと275mmの間の直径を有する。
【0105】
好ましくは、前記第2層のポールは前記第1層のポールより小さな直径を有する。
【0106】
好ましくは、前記第2層のポールは前記第1層のポールと同じ直径を有する。
【0107】
好ましくは、同じ層のポール間の平行な間隔の距離は1〜3メートルである。
【0108】
好ましくは、前記ポールは、昆虫、菌類、腐敗および水分による悪化の一つまたは組み合わせを防止するために処理される。
【0109】
好ましくは、前記ポールは、皮を剥がれて丸く成形された材木丸太から製造される。
【0110】
好ましくは、前記ポールは、概して恒常的な直径を有する。
【0111】
好ましくは、第1層のポールの長さは少なくとも3メートルである。
【0112】
好ましくは、第2層のポールの長さは少なくとも3メートルである。
【0113】
好ましくは、前記第1層のポールおよび第2層のポールの一つ以上は、前記長さを形成するために第1層のポールまたは第2層のポールの夫々と重ね継ぎされる場合がある。
【0114】
好ましくは、前記長さは単一のポールによって提供される。
【0115】
好ましくは、前記基礎は組み立てられた状態で100kPaの地面で支えられる。
【0116】
好ましくは、前記基礎は、非破壊の方法で現場にて分解され、かつ取り除かれることができる。
【0117】
好ましくは、前記基礎は、矯正基礎支持サポートまたは保守を必要とする構造の下に位置する。
【0118】
好ましくは、前記基礎は、建築構造下の現場での組み立てにより改造されてきたものである。
【0119】
好ましくは、各ポール層のポールは水平である。
【0120】
好ましくは、各ポール層のすべてのポールは水平である。
【0121】
好ましくは、少なくとも一つのポール層のポールは水平に対してある角度を有する。
【0122】
好ましくは、ジャックスタッドは、設置される箇所では、それが係合するポールから垂直に伸びている。
【0123】
好ましくは、少なくとも一つのポール層のすべてのポールは、水平に対してある角度を有する。
【0124】
好ましくは、少なくとも一つのポール層のポールは水平に対してある角度を有し、他のポール層のポールは水平である。
【0125】
好ましくは、前記基礎は傾斜した地面上に支持される。
【0126】
好ましくは、前記層は互いに平行である。
【0127】
好ましくは、ポールの第2層は、少なくとも、その上にそれらが横たわる第1層のポールに対してある角度を有する。この角度は、平面図で見られると、好ましくは90度である。
【0128】
本発明の別の態様は、以下の工程を備える基礎建設方法に関する:
a.実質的に平面な基礎を有するピットを形成するために土壌を取り除くことにより地面サイトを準備する工程と、
b.前記ピットの中にポールの第1層を定めるために前記平面な基礎の上に複数のポールを配置し、かつ、前記第1層のポールの上にポールの第2層を定めるために前記第1層のポールに複数のポールを固定する工程。
【0129】
好ましくは、前記第2層を定めるポールは、前記第1層のポールに対してある角度で配置される。
【0130】
好ましくは、前記角度は90度である。
【0131】
好ましくは、前記層は互いに平行である。
【0132】
好ましくは、前記平面な基礎は水平である。
【0133】
好ましくは、前記平面な基礎は傾斜している。
【0134】
好ましくは、前記方法は、前記ピットの基礎と前記第1層との間にシート状物質(例えばジオクロス)を提供する工程を含む。
【0135】
好ましくは、前記方法は、前記ピット基礎と前記シート状物質および/または第1層との間に水平化の材料を提供する工程を含む。
【0136】
好ましくは、前記方法は、前記ピットをつくるために前記サイトから取り除かれた土壌で、ピットを含む前記基礎を満たす工程を含む。
【0137】
好ましくは、前記方法は、前記土壌を圧縮する工程を含む。
【0138】
好ましくは、前記方法は、一つ以上の交差箇所においてジャックスタッドを固定する工程を含む。
【0139】
好ましくは、前記方法は、前記ピットに砂利基礎を提供する工程を含む。
【0140】
本発明の別の態様は、本願明細書に記載されるように、
a.実質的に平面な基礎を有するピットを形成するために土壌を取り除くことにより地面サイトを準備する工程と、
b.前記ピットの中にポールの前記第1層を定めるために前記平面な基礎の上に複数のポールを配置し、かつ、前記第1層のポールの上にポールの前記第2層を定めるために前記第1層のポールに複数のポールを固定する工程と、
を備える基礎建設方法に関する。
【0141】
本発明の別の態様は、重なり合うまっすぐな材木ポールのグリッドの地面ベアリング基礎に関する。
【0142】
好ましくは、ポールの第1層が第1平面で伸張し、かつ、ポールの第2層が前記第1平面と平行な第2平面で伸張すると共に、前記第1層のポールが前記第2層のポールと平行とならないように前記ポールが配置される。
【0143】
本発明の別の態様は、本願明細書に記述されるような種類の、現場で組み立てられる建築基礎に関する。
【0144】
本発明の別の態様は、本願明細書に記述されるように、基礎の上に支持される建築物に関し、当該基礎は地面上に支持される。
【0145】
本発明の別の態様は、請求項1に記載されるような基礎の上に支持される建築物に関し、当該基礎は地面上に支持される。
【0146】
本発明の別の態様は、間隔を開けて(好ましくは平行に)配置されたポールの上方層を備え、前記上方層は、当該上方層のポールに対して横に伸び、間隔を開けて(好ましくは平行に)配置されたポールの下方層の上に支持され、そこにおいて、前記下方層のポールは、下方層のポールと上方層のポールの間の交差箇所の少なくとも幾つかにおいて上方層のポールに固定される、材木ポール格子基礎に関する。
【0147】
本発明の別の態様は、地面条件の変化により悪影響を受けていた地面の上に支持される建築物を安定させる方法に関し、前記建築物のために上記の通り基礎を組み立てる工程と、前記基礎を前記建築物の垂直支持とならしめる工程と、を備える。
【0148】
好ましくは、前記組み立ては前記建築物の下で行われる。
【0149】
好ましくは、前記組み立ては前記建築物に隣接する場所で行われ、前記建築物は前記基礎の上に支持されるためにその後に移送される。
【0150】
好ましくは、前記建築物は前記基礎の上を移動することが可能であり、前記建築物が前記基礎の上に設置された後に唯一または幾つかのジャックスタッドが設置され、前記建築物と前記ジャックスタッドとの結合は、前記ジャックスタッドが前記第1層および/または第2層のポールに固着された後に確立される。
【0151】
本発明の別の態様は、傾斜した地面の上に位置する建築物のための基礎構造に関し、
a.前記傾斜した地面の第1レベルに確立される第1台地における、上記の通りの第1基礎と、
b.前記第1レベルを越える前記傾斜した地面の第2レベルに確立される第2台地における、上記の通りの第2基礎と、
c.前記第1レベルから上向きに伸びている複数のポール(以下、「保持ポール」と称す)と、を備え、
前記保持ポールは、当該保持ポールの下方端で、各々が前記第1基礎の前記第1層のポール(a)および前記第1基礎の前記第2層のポール(b)の一つに固定され、かつ、当該保持ポールの上方端で、前記第2基礎の前記第1層のポール(a)および前記第2基礎の前記第2層のポール(b)の一つに固定される。
【0152】
好ましくは、前記保持ポールは、それらの上方および下方端部が前記基礎のそれぞれのポールに固定されることによって固定される。
【0153】
好ましくは、前記保持ポールは、上方および下方の前記基礎のポールを支えるように適合および構成されており、それによりそこに固定される。
【0154】
好ましくは、前記保持ポールは互いに平行に伸びる。
【0155】
好ましくは、前記保持ポールは、前記2つの台地の間に伸びる前記地面に対して土壌保留機能を与えることを可能とするために、互いに間隔を置いて配置される。
【0156】
好ましくは、前記保持ポールは互いに横方向に当接する。
【0157】
他の本発明の態様は、添付の図面を参照して単なる例示の手法で与えられている以下の説明から明らかになる場合がある。
【0158】
本明細書において用いられる用語「および/または」は「および」または「または」またはそれらの両方を意味する。
【0159】
本明細書において、名詞の後の「(s)」は、その名詞の複数形および/または単数形を意味する。
【0160】
この明細書にて用いられている「備えている」という用語は「少なくとも部分的に成る」ことを意味する。この明細書においてその用語を含む記載を解釈する際には、各文章においてその用語で始められる特徴は、全て存在することを必要とするが、他の特徴が存在することもできる。「備える」および「備えられる」のような関連する用語も同様に解釈されるべきものである。
【0161】
ここまでまたはこれから挙げられるすべての出願、特許および刊行物は、存在するとすれば、全て本願明細書に引用したものとする。
【0162】
本発明は、前記出願の明細書で言及されまたは参照されるパーツ、要素および特徴の個々にまたは集合に、および前記パーツ、要素または特徴のあらゆる二つ以上の組み合わせの一部または全部に存在するものと広く言われる場合があり、また、本発明が関する従来技術における周知の均等物である特定の整数が本願明細書において言及される場合には、このような周知の均等物は、あたかも個々に記載されているかの如く本願明細書に組み込まれるものとみなされる。
【0163】
本願明細書に開示される数の範囲(例えば、1〜10)についての参照は、その範囲内のすべての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9および10)の参照をも組み込むことが意図されている。