特許第6966904号(P6966904)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6966904
(24)【登録日】2021年10月26日
(45)【発行日】2021年11月17日
(54)【発明の名称】自動製氷機
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/045 20180101AFI20211108BHJP
【FI】
   F25C1/045 A
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-176058(P2017-176058)
(22)【出願日】2017年9月13日
(65)【公開番号】特開2019-52788(P2019-52788A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2020年8月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】高橋 賢二
(72)【発明者】
【氏名】門脇 静馬
【審査官】 森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−088259(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25C 1/045
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下向きに開口する多数の製氷小室(12)を画成した製氷室(14)と、その直下に傾動自在に軸支した水皿(24)と、機内に設置した取付ベース(10)の下方に前記製氷室(14)を所要間隔で取り付ける取付部材(16)とからなり、前記水皿(24)に穿設した噴水孔(26)から各製氷小室(12)へ対応的に製氷水を噴水供給して、夫々の製氷小室(12)内に角氷(34)を形成するようにした自動製氷機において、
前記取付部材(16)は、
前記製氷室(14)に開設した第1通孔(36)を介して下から挿通されるボルト(38)と、該製氷室(14)の上面に位置して前記ボルト(38)が挿通されるスペーサ(40)と、前記ボルト(38)に螺挿されて前記スペーサ(40)を前記製氷室(14)に対して締め付け固定する第1ナット(48)と、前記取付ベース(10)に開設した第2通孔(42)を介して下方から挿通した前記ボルト(38)に螺挿されて、前記製氷室(14)を前記取付ベース(10)に固定する第2ナット(50)とから構成され、
前記取付ベース(10)の下面と前記製氷室(14)の上面との間隔寸法が、前記スペーサ(40)の長さに前記第1ナット(48)の厚みを加えた寸法となるように構成されている
ことを特徴とする自動製氷機。
【請求項2】
下向きに開口する多数の製氷小室(12)を画成した製氷室(14)と、その直下に傾動自在に軸支した水皿(24)と、機内に設置した取付ベース(10)の下方に前記製氷室(14)を所要間隔で取り付ける取付部材(16)とからなり、前記水皿(24)に穿設した噴水孔(26)から各製氷小室(12)へ対応的に製氷水を噴水供給して、夫々の製氷小室(12)内に角氷(34)を形成するようにした自動製氷機において、
前記取付部材(16)は、
前記製氷室(14)に開設した第1通孔(36)を介して下から挿通されるボルト(38)と、該製氷室(14)の上面に位置して前記ボルト(38)が挿通されるスペーサ(40)と、前記ボルト(38)に螺挿されて前記スペーサ(40)を前記製氷室(14)に対して締め付け固定する第1ナット(48)と、前記取付ベース(10)に開設した第2通孔(42)を介して下方から挿通した前記ボルト(38)に螺挿されて、前記製氷室(14)を前記取付ベース(10)に固定する第2ナット(50)とから構成され、
前記取付ベース(10)および前記第1ナット(48)の間に介在するカラー(45)を備え、
前記取付ベース(10)の下面と前記製氷室(14)の上面との間隔寸法が、前記スペーサ(40)の長さに前記第1ナット(48)および前記カラー(45)の各厚みを加えた寸法となるように構成されている
ことを特徴とする自動製氷機。
【請求項3】
前記ボルト(38)には、前記取付ベース(10)と前記第2ナット(50)との間にカラー(46)が介挿される請求項1または2記載の自動製氷機。
【請求項4】
前記取付ベース(10)における前記第2通孔(42)は、前記取付部材(16)の必要数だけ設けられ、
これら複数の第2通孔(42)の内で、少なくとも前記水皿(24)の枢支軸(22)に近接する側に位置する第2通孔(42)は、前記取付部材(16)における前記第2ナット(50)の挿通を許容する寸法に設定した第1開口部(52)と、該第2ナット(50)の挿通は許容しないが前記ボルト(38)の挿通は許容する寸法に設定した第2開口部(54)とが連通形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の自動製氷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は自動製氷機に関し、更に詳細には、水皿から製氷水を製氷室へ噴射供給して多数の角氷を得る自動製氷機において、製氷機本体に設けた支持部材(取付ベース)の下方に前記製氷室を取り付ける取付構造の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レストランや喫茶店の厨房では、多量の氷塊を製造する自動製氷機が広く使用されている。この自動製氷機としては、各種の製氷構造が実用化されているが、本発明は、製氷室の下方に設けた水皿から、該製氷室の製氷小室(セル)へ製氷水を噴射供給して角氷を製造する所謂クローズドセル式自動製氷機に関するので、先ずクローズドセル式自動製氷機の構造を簡単に説明する。
【0003】
図15および図16は、クローズドセル式自動製氷機における製氷機構部の概略を示し、符号10は製氷機本体に水平に固定した支持部材、すなわち取付ベースを示し、一般に平坦な板体が採用されるが、図6で後述するように複数のアングル部材(コ字状フレーム)が使用されることもある。前記取付ベース10の下には、下向きに開放する多数の製氷小室12を縦横に画設した製氷室14が、複数の取付部材16を介して取り付けられている。この取付部材16は、前記製氷室14を前記取付ベース10に対し所定の間隔を保持して取り付けるものであって、その構造は図18に関して後述する。前記製氷室14の上面には、冷凍回路(図示せず)から導出した蒸発管18が蛇行配置され、該蒸発管18を通過する冷媒により該製氷室14を製氷水の凍結温度にまで強制冷却するようになっている。
【0004】
前記取付ベース10の下面で、かつ前記製氷室14から所要距離だけ側方へ離れた位置にブラケット20が固定され、該ブラケット20に水皿24が枢支軸22を介して前記製氷室14の直下に開閉自在に枢支されている。この水皿24は、前記製氷室14の開口面を下方から覆い得る板状部材からなり、該製氷室14における夫々の製氷小室12に対応して複数の噴水孔26が開設されている。また、水皿24には製氷水タンク28が設けられ、該製氷水タンク28に貯留した製氷水は、給水ポンプ30および該水皿24の裏面に配置した給水管32、更には該給水管32に穿設した前記噴水孔26を介して、各対応の製氷小室12へ噴射供給される。図15に示す製氷運転に入ると、前記製氷小室12は前記蒸発管18により氷点下に冷却されているため、噴射供給された製氷水は該製氷小室12の内壁に氷結して、徐々に角氷34に成長する。
【0005】
前記製氷機構には、モータで駆動されるアクチュエータ(図示せず)が配設されている。そして、図15の製氷工程で前記夫々の製氷小室12に角氷が成長すると、製氷完了を温度センサ(図示せず)が検出する。これにより前記アクチュエータが駆動して、図16の除氷工程に示すように、前記水皿24を枢支軸22を中心として斜め下方へ強制的に傾動させ、該製氷小室12に成長した角氷群を落下させて貯氷室(図示せず)に貯留する。なお、前記アクチュエータの作動に先立ち、冷凍回路のホットガス弁を切り換えてホットガスを前記蒸発管18へ供給し、前記製氷小室12を加熱することで、該製氷小室12の内壁に対する角氷の氷結を融解させる。
【0006】
図17は、前記取付ベース10の下に製氷室14を取り付ける従来構造を示し、また図18は、前記取付部材16の詳細を示している。すなわち図17(a)において、板状の取付ベース10の下方に製氷室14が4つの取付部材16を介して定位置に取り付けられている。前記取付部材16は、図18に示すように、製氷室14に開設した第1通孔36を介して下方から上方へ垂直に貫挿されるボルト38と、該製氷室14の上面と前記取付ベース10との間に位置し、該ボルト38を遊貫させて前記取付ベース10と製氷室14との間に所要の間隔を保持させるスペーサ40と、該取付ベース10に開設した第2通孔42に貫挿されて上方へ突出する前記ボルト38に螺入され、前記製氷室14をスペーサ40を介して前記取付ベース10に固定するナット44とから基本的に構成されている。なお、図18に示すように、前記取付ベース10とナット44との間には、ABS樹脂やジュラコン(POM)を材質とする中空のカラー46を設けてもよい。また、前記スペーサ40も同じ樹脂材質とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭62−88259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
クローズドセル式の製氷機では、図15に示す製氷運転に際して、製氷室14の直下に水皿24を位置させて製氷水の供給を行うので、これら製氷室14と水皿24との平行間隔が極めて重要である。すなわち、製氷室14と水皿24との間隔が製氷運転および除氷運転を交互に反復する度に変動したり、またメンテナンス等を繰り返すことで経時的に当該間隔が変わったりすると、収穫される角氷34の品質や運転効率が低下することになる。例えば、製氷室14と水皿24との間隔が空き過ぎると、1回の製氷運転に際しての製氷量が増加し、冷凍回路の負担が増加し電気代が嵩み不経済になる。また、製氷水の噴射供給により生じる角氷34の窪み穴の大きさも変化して、氷品質が低下することになる。更に、除氷時に角氷34を製氷室14と水皿24との間で噛んでしまう(氷噛み)ことがあり、正常な製氷運転に支障を来す難点がある。
【0009】
そこで、取付ベース10と製氷室14との間に所定の間隔が保持されるように、取付部材16に図18に示す如き前記スペーサ40を介在させるようになっている。しかし、図18に示す製氷室14の取付構造では、製氷室14の第1通孔36を介して下方から上方へボルト38を延出させ、該ボルト38を前記取付ベース10の第2通孔42へ貫挿させる作業を必要とする。このため、製氷室14を取付ベース10へ取り付ける作業に際し、誤ってボルト38を重力で落下させてしまうことがある。また、取付ベース10の下方には前記水皿24が近接位置しているため、該ボルト38を挿入する作業がし難い欠点もある。更に、製氷室14を点検・交換等のため取付ベース10から外す作業をする際にも、水皿24が製氷室14の下方に近接しているため、前記ボルト38を緩めるのに手間が掛かったり、逆に取り付ける際には該ボルト38の締め付け具合により前記スペーサ40が圧縮変形し、取付ベース10と製氷室14との間の距離が変化してしまう難点がある。これにより、先に述べたように製氷室14での製氷量が変化したり、冷凍回路の負担が増大して経済的な運転が達成できない、等の更なる欠点が指摘される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
下向きに開口する多数の製氷小室を画成した製氷室と、その直下に傾動自在に軸支した水皿と、機内に設置した取付ベースの下方に前記製氷室を所要間隔で取り付ける取付部材とからなり、前記水皿に穿設した噴水孔から各製氷小室へ対応的に製氷水を噴水供給して、夫々の製氷小室内に角氷を形成するようにした自動製氷機において、
前記取付部材は、
前記製氷室に開設した第1通孔を介して下から挿通されるボルトと、該製氷室の上面に位置して前記ボルトが挿通されるスペーサと、前記ボルトに螺挿されて前記スペーサを前記製氷室に対して締め付け固定する第1ナットと、前記取付ベースに開設した第2通孔を介して下方から挿通した前記ボルトに螺挿されて、前記製氷室を前記取付ベースに固定する第2ナットとから構成され、
前記取付ベースの下面と前記製氷室の上面との間隔寸法が、前記スペーサの長さに前記第1ナットの厚みを加えた寸法となるように構成されていることを要旨とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項2に記載の発明は、
下向きに開口する多数の製氷小室を画成した製氷室と、その直下に傾動自在に軸支した水皿と、機内に設置した取付ベースの下方に前記製氷室を所要間隔で取り付ける取付部材とからなり、前記水皿に穿設した噴水孔から各製氷小室へ対応的に製氷水を噴水供給して、夫々の製氷小室内に角氷を形成するようにした自動製氷機において、
前記取付部材は、
前記製氷室に開設した第1通孔を介して下から挿通されるボルトと、該製氷室の上面に位置して前記ボルトが挿通されるスペーサと、前記ボルトに螺挿されて前記スペーサを前記製氷室に対して締め付け固定する第1ナットと、前記取付ベースに開設した第2通孔を介して下方から挿通した前記ボルトに螺挿されて、前記製氷室を前記取付ベースに固定する第2ナットとから構成され、
前記取付ベースおよび前記第1ナットの間に介在するカラーを備え、
前記取付ベースの下面と前記製氷室の上面との間隔寸法が、前記スペーサの長さに前記第1ナットおよび前記カラーの各厚みを加えた寸法となるように構成されていることを要旨とする。
請求項1および2に係る発明によれば、製氷室14を取付ベース10の下方に所定の間隔を保持して取り付けるための取付部材16に関して、その主要部材であるボルト38を該製氷室14に予め固定しておくことができる。従って、水皿24が近接して位置する狭い作業スペースであっても、製氷室14を取付ベース10へ取り付けるための作業が容易に達成される。また、取り付け作業中にボルト38が製氷室14から抜けて落下する畏れが全くない。
【0011】
請求項に記載の発明では、前記ボルトには、前記取付ベースと前記第2ナットとの間にカラーが介挿されることを要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明では、前記取付ベースにおける前記第2通孔は、前記取付部材の必要数だけ設けられ、
これら複数の第2通孔の内で、少なくとも前記水皿の枢支軸に近接する側に位置する第2通孔は、前記取付部材における前記第2ナットの挿通を許容する寸法に設定した第1開口部と、該第2ナットの挿通は許容しないが前記ボルトの挿通は許容する寸法に設定した第2開口部とが連通形成されていることを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、製氷室14における取付部材16のボルト38を取付ベース10の第2通孔42に貫挿させるに際し、該第2通孔42の開口寸法が部分的に第2ナット50よりも広くなっているため、容易にボルト38に螺挿した第2ナット50を該第2通孔42に貫挿させることができ、取付作業が更に容易になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、取付ベースの下方に製氷室を取り付けるための取付部材を、作業前に予め該製氷室に固定しておくことができるので、該取付部材のボルトが取り付け作業に際し抜けて落下することがない。このため取り付けの作業性が向上すると共に、誰が作業しても取付ベースと製氷室との間隔距離を一定にでき、品質の良い角氷が製造されると共に、安定して経済的な製氷運転および除氷運転が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る製氷機に採用される取付部材の実施例を示す縦断面図である。
図2】(a)は本発明の実施例に係る取付ベースの平面図であり、(b)は取付ベースに製氷室を取り付けた状態を示す側面図であり、(c)は第2通孔が第1開口部と第2開口部とからなる状態を示す平面図である。
図3】本発明の実施例に係る取付ベースに開設した第2通孔の変更例を示す部分平面図である。
図4図3に示す取付ベースの通孔に対して、製氷室の上面に殖設したボルトを貫挿させる直前の状態を示す説明図である。
図5】(a)は本発明の実施例に係る取付ベースの別例を示す平面図であり、(b)は取付ベースに製氷室を取り付けた状態を示す側面図である。
図6】(a)は本発明の実施例に係る取付ベースの更に別の例を示す平面図であり、(b)は取付ベースに製氷室を取り付けた状態を示す側面図である。
図7】従来の取付ベースにおいて、ポンプモータ等の電気素子に接続されるワイヤハーネスの配置を示す平面図である。
図8図7の改良を示す平面図であって、取付ベースにアングル部材を設け、その中に一部のワイヤハーネスを通した状態を示している。
図9】(a)は図8の別例を示す取付ベースの平面図であり、(b)は取付ベースの下に製氷室を取り付けた状態を示す側面図である。
図10】製氷室を取付ベースの下方に取り付ける取付部材の別例1を示すもので、(a)は取付部材の斜視図、(b)は取付部材の側面図、(c)は取付部材の平面図である。
図11】(a)は製氷室に開設される長楕円形状の通孔を示す斜視図、(b)は取付ベースと、製氷室に取り付けられた取付部材との関係を示す斜視説明図、(c)は製氷室に固定されて立設している取付部材の平面図、(d)は製氷室と取付ベースとの間に介在している取付部材の縦断面図である。
図12】製氷室を取付ベースの下方に取り付ける取付部材の別例2を示すもので、(a)は取付部材の一部切欠側面図、(b)はボルトがスペーサ本体の貫通孔に貫挿される状態を示す説明図である。
図13】製氷室を取付ベースの下方に取り付ける取付部材の別例3を示すもので、(a)は取付部材の斜視図、(b)は取付部材の側面図、(c)は取付ベースと製氷室との間に介在している取付部材の縦断面図である。
図14】(a)は図13に示した取付部材を取付ベースと製氷室との間に介在させた状態を示す斜視図、(b)は取付ベースの第2通孔にスペーサ本体における挟持片を挿通させた後に該スペーサ本体を回転させて、取付ベースをスペーサ本体と挟持片とにより挟んだ状態を示す斜視図、(c)は取付ベースに取り付られたスペーサ本体の挟持片に位置決め片を被せる直前の縦断面図、(d)は挟持片に位置決め片を被着した状態を示す縦断面図である。
図15】クローズドセル式製氷機における製氷機構の概略図であって、製氷室に対して水皿を閉じた製氷運転中を示している。
図16】クローズドセル式製氷機における製氷機構の概略図であって、製氷室に対して水皿を開放した除氷運転中を示している。
図17図15に示す製氷機において製氷室を取付ベースの下に取り付ける従来の取付構造を示すもので、(a)は取付ベースの平面図であり、(b)は取付ベースの下方に取付部材を介して製氷室を取り付けた状態を示す側面図である。
図18図17の従来技術に採用されている取付部材の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る自動製氷機の好適な実施例を、添付図面を参照して説明する。実施例は、殊に自動製氷機における取付ベース10の下方に製氷室14を取り付ける取付部材16に関するもので、図17および図18で説明した部材と殆どの部材が共通している。従って、共通している既出の部材については同じ参照符号を付することとし、詳しい説明は省略する。
【0016】
図1は、本発明の実施例に使用される取付部材16の縦断面図であって、この取付部材16は、前記製氷室14に設けた第1通孔36を介して下から挿通されるボルト38と、該製氷室14の上面に位置して前記ボルト38が挿通されるスペーサ40と、前記ボルト38に螺挿されて前記スペーサ40を前記製氷室14に対し締め付け固定する第1ナット48と、前記取付ベース10に設けた第2通孔42を介して下方から挿通した前記ボルト38に螺挿されて、前記製氷室14を前記取付ベース10に固定する第2ナット50とから構成されている。すなわち、前記製氷室14に所定数(実施例では4つ)だけ穿設した前記第1通孔36に、ボルト頭部を下にして前記ボルト38が下方から上方へ挿通され、該製氷室14の上面において前記スペーサ40が外挿される。次いで、前記ボルト38に第1ナット48が螺挿され、該第1ナット48を締め上げることで、該ボルト38は製氷室14にボルト部を直立させた状態で確実に締め付け固定される。ここで前記スペーサ40の長さは、これに第1ナット48の厚みを加えた距離が製氷室14と取付ベース10との間の間隙寸法になるよう予め設定されている。なお、金属を材質とする取付ベース10と、同じく金属を材質とする第1ナット48とが直接接触すると、金属同士の接触により錆や腐食を生じることがある。そこで、図1に示すように、取付ベース10と第1ナット48との間に、合成樹脂材質のカラー45を介在させてもよい。このカラー45は、充分に厚みの小さいものとすることで、取付ベース10と第1ナット48との間隙寸法に与える影響は殆んど無視できる。このように前記ボルト38は、製氷室14における所定数の第1通孔36を介して該製氷室14に固定されて、そのボルト部を上方へ直立させた状態で殖設されているので、該製氷室14を前記取付ベース10の下方へ取り付ける作業を行うに際し該ボルト38が脱落することがない。
【0017】
次いで、製氷室14を取付ベース10の下方に取り付けるには、図1に示すように、該取付ベース10の第2通孔42に、該製氷室14に殖設した各対応のボルト38を下から挿通させる。そして前記カラー46を前記ボルト38に外挿した後に、前記第2ナット50を該ボルト38に螺挿して締め上げることにより、製氷室14は取付ベース10に所定間隔を保持した状態で確実かつ安定的に取り付けられる。すなわち、本発明に係る取付ベース10に製氷室14を取り付ける構造によれば、該製氷室14に取付部材16におけるボルト38が予め固定された状態になっているため、該製氷室14を取付ベース10へ下方から取り付ける際の作業が極めてし易くなり、またボルト38を誤って落下させてしまう恐れもなくなる。更に、製氷室14およびスペーサ40がボルト38により一体的に固定されるので、製氷室14と取付ベース10との間の距離が常に一定になって安定する。
【0018】
ところで、メンテナンスのために製氷室14を取付ベース10から取り外したり、何等かの原因で製氷室自体を交換する必要がある場合、実施例では取付ベース10の上の第2ナット50を緩めて製氷室14を取り外したり、逆に製氷室14を取付ベース10に取り付ける場合は該製氷室14の上方に殖設したボルト38を取付ベース10に設けた各対応の第2通孔42へ挿通させる作業が必要になる。この場合、取付ベース10に対する製氷室14の脱着を一層容易になし得るように、図2に示す構造が提案される。
【0019】
図2においては、前記取付ベース10における前記第2通孔42は、前記製氷室14を取り付ける取付部材16の数(実施例では4つ)だけ穿設され、これら複数の第2通孔42であって、図2(b)に示すように前記水皿24の枢支軸22に近接する側に位置する第2通孔42は、図2(c)に示す構成になっている。すなわち、第2通孔42は、前記取付部材16における第2ナット50の挿通を許容する寸法に設定した第1開口部52と、該第2ナット50の挿通は許容しないが前記ボルト38の挿通は許容する寸法に設定した第2開口部54とが連通形成されている。換言すれば、取付ベース10の適所に複数穿設される前記第2通孔42の中で、図2(b)に示す水皿24の枢支軸22と近い側の第2通孔42aは、図2(c)において以下の開口寸法に設定されている。
(1)取付ベース10に殖設したボルト38に螺挿される第2ナット50の挿通を許容する寸法に設定した第1開口部52。
(2)前記第2ナット50の挿通は許容しないが、前記ボルト38の挿通は許容する寸法に設定した第2開口部54。
(3)前記第1開口部52と第2開口部54とは、互いに隣接して連通している。
【0020】
前記第2通孔42における第1開口部52と第2開口部54とは、前述の如く、所謂ダルマ孔であって、両開口部の位置関係は、図2(a)に示すように、前記枢支軸22に近い側を第2開口部54とするのが好適である。その理由は、製氷室14を取付ベース10に取り付けるには、図2(a)および図2(b)に示す矢印方向から行うのが作業性が良いからである。なお、取付ベース10の平面図において、ダルマ孔となる側の第2通孔は符号42aで示し、通常の丸孔の第2通孔は符号42bで示してある。図2に示す取付ベース10には、前述した如く水皿24の枢支軸22に近接した側に第2通孔42aが穿設され、この第2通孔42aは大径の第1開口部52と小径の第2開口部54とから成るダルマ孔になっている(図2(c)参照)。また、取付ベース10に穿設した他方の第2通孔42bは単なる丸孔になっている。この取付ベース10に対し製氷室14を取り付ける手順を説明する。図2において、製氷室14の右側を少し傾けた状態で保持し、該製氷室14に殖設したボルト38を前記第2通孔42aにおける第1開口部52(大径)へ挿入する。次いで、製氷室14を傾けた状態のままで該製氷室14を第2開口部54(小径)の側へ向けて押すことで(図2に破線矢印で示す方向)、一方の取付部材16のボルト38を該第2開口部54内へ位置させる。そこで製氷室14の右側を上昇させて、他方の取付部材16のボルト38を取付ベース10の第2通孔42b(ダルマ孔でない通孔)に挿通させ、該製氷室14の傾きや方向を修正した後に、前記各ナット50にボルト38を夫々螺挿することで取付けが完了する。製氷室14を取付ベース10から取り外すときは、逆の手順になる。
【0021】
前記取付ベース10に穿設される第2通孔42aは、図3に示すようなパターンにしてもよい。すなわち、ダルマ孔形状の第2通孔42aを、取付ベース10に例えば4つ穿設すると共に、該第2通孔42aにおける大径の第1開口部52は図3の前面側(扉側)とし、小径の第2開口部54は背面側に整列させる。そして、図4に示すように、製氷室14に所要数固定されて上方へ突出している前記ボルト38には、予め第2ナット50を螺挿しておく。但し、第2ナット50は、未だ最終締め付けはしないで充分に緩んだ状態にしておく。次いで、図4に示す如く、製氷室14を取付ベース10に対し下方から近接させ、ボルト38の第2ナット50を該取付ベース10における第2通孔42aの大径の第1開口部52に挿通させる。全ての第2ナット50を第2通孔42aにおける各対応の第1開口部52(大径)に挿通させたところで、製氷室14を矢印方向(背面側)へ僅かに移動させると、前記ボルト38は第2通孔42aにおける小径の第2開口部54まで移動して停止する。この状態で、各ボルト38の第2ナット50を回し最後まで締め付けることで、製氷室14は取付ベース10の下方に確実に取り付けられる。これにより、製氷室14の取り付け作業が容易に達成される。
【0022】
取付ベース10に穿設される第2通孔42としては、図5または図6のように構成してもよい。すなわち図5は、取付ベース10における前記製氷室14の取り付け個所と対応する位置に矩形状の開口10aを大きく開設し、該開口10aの前方および後方(図5において)には、該開口10aの端縁部を折り曲げて直立させた補強部11が形成されている。図5(a)に示す取付ベース10における開口10aの後方側には、前記ボルト38の挿通は許容するが第2ナット50の挿通は許容しない幅寸法の長孔からなる第2通孔42が所要数だけ設けられている。この場合も、製氷室14に殖設したボルト38を前記長孔状の第2通孔42に挿通してから、後方側へスライドさせた後に第2ナット50を締め付けることで、製氷室14を取付ベース10の下に簡単に取り付けることができる。
【0023】
図6は、前記取付ベース10を平行に所要間隔で配置した2本のアングル部材で構成したものである。この場合は、手前側(前方側)のアングル部材からなる取付ベース10にはボルト38を貫挿させる口径の第2通孔42が開設され、また後方側の取付ベース10には、図5(a)で説明したと同じ長孔の第2通孔42が開設されている。この場合に製氷室14を取付ベース10に取り付ける手順は、図5で述べた手順と全く同じである。
【0024】
ところで製氷機構には、水皿24を傾動開放させる前記アクチュエータのモータや、製氷水タンク28における給水ポンプ30のモータや、貯氷室に貯留された氷の堆積を検知するスイッチ(図示せず)等の各種電気素子が配置される。そして、これら電気素子を制御回路(図示せず)に接続する各対応のワイヤハーネス58は、例えば図7に示すように、取付ベース10の上でランダムに伸びている。しかし、夫々のワイヤハーネス58には、接続対象である電気素子に応じて交流用のハーネスと直流用のハーネスとがあるため、これらハーネスが交錯して近接すると、電気的に干渉して電気素子や制御回路を誤作動させる不具合がある。そこで図8のように、コ字状のアングル部材56を設けることが提案される。すなわち図8は、前述した図5を改変したもので、取付ベース10の開口10aに設けた補強用のアングル部材56を断面逆コ字状の長手部材にすると共に、このアングル部材56に直流用または交流用の何れかのワイヤハーネス58を配設したものである。また図9は、先に述べた図6を改変したもので、取付ベース10となるアングル部材を逆コ字状の長手部材にしたもので、このアングル部材(取付ベース10)にワイヤハーネス58を配置したものである。
【0025】
なお、図8図9において、補強用のブラケット部材の両端およびその直下にある取付ベース10に水抜き部60を設け、図示しないドレンパンへ結露水を排出できるようにしてもよい。
【0026】
この取付部材16については、図1に関して説明した取付構造とは別に、製氷室14に脱落しないよう予め固定する別構造が提案される。図10は、取付部材16の別例1を示すものであって、図10(a)は取付部材16の斜視図、図10(b)は取付部材16の側面図、更に図10(c)は取付部材16の平面図である。取付部材16は、横断面において例えば長楕円の形状をなすスペーサ本体62と、該スペーサ本体62の下部に前記製氷室14の厚み寸法に略等しい間隙S1を空けて固定した円形摘み64と、該スペーサ本体62の上部中央に殖設したボルト66と、該ボルト66に螺挿されてスペーサ本体62の上面に密着しているナット68とから基本的に構成されている。また、前記ナット68の上面で偏心した位置には、位置決めピン70が突設されている。なお、前記スペーサ本体62は必ずしも長楕円形状でなくても、円形以外であれば任意の多角形であってもよい。更に、前記円形摘み64も、円形であることは要件ではなく、多角形であってもよい。
【0027】
この場合、前記製氷室14には、図11(a)に示すような長楕円形状の通孔72が穿設してある。この通孔72は、図1の実施例における第1通孔36に該当するものであるが、その長楕円形状は、前記長楕円形状のスペーサ本体62の通過をかろうじて許容するだけの相似形になっている。また、図11(b)に示す如く、前記取付ベース10には、図1の実施例と同様な第2通孔42が穿設されると共に、該第2通孔42に隣接して位置決め孔74が穿設されている。この位置決め孔74は、先に述べたナット68の前記位置決めピン70を受け入れて、前記取付部材16の定位置決めを行うものである(図11(d)の拡大部参照)。
【0028】
別例1により製氷機14を取付ベース10の下方へ取り付けるには、図11(a)に示すように、該製氷室14に穿設した長楕円形状の通孔72へ前記取付部材16における長楕円形状のスペーサ本体62を下から挿通させた後に、図11(b)および図11(c)に示す如く、該スペーサ本体62を約90度回動させる。このとき、前記円形摘み64と前記スペーサ本体62との間には、前述したように製氷室14の厚み寸法に相応する間隙S1が設けられているから、図11(d)に示す如く、製氷室14はスペーサ本体62と円形摘み64により挟まれる。このとき、スペーサ本体62は、製氷室14の長楕円形状の通孔72に対し約90度ずれているので、前記取付部材16は製氷室14に確実に直立状態で固定される。なお、前記円形摘み64の裏面には、図10(b)に示すように、ドライバーのビット先端を受け入れ可能なスリワリ溝64aが設けてある。すなわち、取付部材16を製氷室14に取付ける際に、前記スリワリ溝64aにビットを挿入してドライバーを回転させることにより、該取付部材16の取付け作業を容易に行うことができる。
【0029】
次いで、図11(d)に示すように、取付部材16におけるスペーサ本体62に殖設したボルト66を、前記取付ベース10の第2通孔42に下から上へ向けて貫挿させる。このとき、前記ボルト66に螺挿した前記ナット68の位置決めピン70が、図11(d)に拡大図で示す如く、取付ベース10の位置決め孔74へ下から嵌入して位置決めがなされる。その後に、同じく図11(d)に示すように、取付ベース10の第2通孔42から上方へ突出するボルト66に前記ナット44を螺挿して締め付ければ、前記スペーサ本体62により正確な間隔が保持された状態で製氷室14が取付ベース10に取り付けられる。
【0030】
図12は、取付部材16の別例2を示すものであって、その基本構造は、図10および図11に示した別例1と同じである。図12(a)に示すように、取付部材16における前記スペーサ本体62の中心には貫通孔76が穿設されており、この貫通孔76に図12(b)に示す長尺のボルト66が下から遊挿されるようになっている。このボルト66の下部には、前述した円形摘み64が設けられている。そこで、図12(a)に示すように、ボルト66をスペーサ本体62の貫通孔76へ下から挿通した後、該スペーサ本体62の上部で該ボルト66に前記ナット68を螺挿する。そしてナット68を締め付け方向へ旋回させ、該スペーサ本体62と円形摘み64との間に、製氷室14の厚み寸法に略等しい間隙S1が形成された所で停止させる。そして、図12(b)に示すように、製氷室14の長楕円形状の通孔72にスペーサ本体62を挿通してから約90度回動させることで、取付部材16を製氷室14の上方に直立固定させることは、別例1の場合と同じである。
【0031】
図13および図14は、取付部材16の別例3を示すもので、図10の別例1で説明した取付部材16とはスペーサ本体62および円形摘み64が共通している。但し、別例1ではスペーサ本体62の上方へ延出するボルト66にはナット68が螺挿されていたが、この別例3では、前記スペーサ本体62と同様の長楕円形状をした挟持片78が使用される。この挟持片78は、図13(b)に示すように、取付部材16におけるスペーサ本体62、円形摘み64および間隙保持片80と一体的に構成されている。また、前記間隙保持片80は、前記スペーサ本体62と挟持片78との間に介在する棒材であって、該スペーサ本体62と挟持片78との間隙寸法は前記取付ベース10の厚み寸法に略等しい間隙S2に設定されている。更に、前記挟持片78の形状は前記スペーサ本体62の外形輪郭である長楕円形に一致させてあると共に、前記取付ベース10の第2通孔42は、図14(a)に示すように、前記挟持片78を遊挿し得る同じく長楕円形状をした内部輪郭になっている。
【0032】
従って、前記製氷室14に殖設した取付部材16を取付ベース10に取り付けるには、図13(c)および図14(b)に示すように、該取付部材16に一体的に設けた長楕円形状の挟持片78を、取付ベース10における長楕円形状の第2通孔42に挿通させ、次いで前記スペーサ本体62を約90度回動させれば、製氷室14に固定した取付部材16は前記取付ベース10の両面を前記スペーサ本体62および挟持片78が挟んだ形で取付ベース10に確実に固定される。ところで、前記取付部材16が回転するのを防止するために、図14(b)および図14(c)に示す位置決め片82をボルト66に貫挿させて、挟持片78の上から交差する形状で被せるのが好適である。すなわち、前記位置決め片82は、図14(b)に斜視図で示す形状をした部材であって、取付ベース10における長楕円形状の通孔42に挿入される同じく長楕円形状を呈しており、中心に前記ボルト66を遊挿させる通孔82aが穿設されている。また、位置決め片82の下面中央には、前記挟持片78に対し交差した位置で挟み込む陥凹ほぞ部82bが形成されている。
そして図14(c)に示すように、前記取付ベース10の上面に位置している前記挟持片78に対し、位置決め片82を交差させた形でボルト66へ挿入する。これにより位置決め片82は、図14(d)に示すように、取付ベース10の第2通孔42にすっぽりと収まると共に、前記陥凹ほぞ部82bが挟持片78を上から収容することになる。次いで位置決め片82の上に突出しているボルト66にナット84を螺挿して締め付けることで、前記取付部材16に対する完全な緩み止めがなされる。
【符号の説明】
【0033】
10 取付ベース,12 製氷小室,14 製氷室,16 取付部材,22 枢支軸,
24 水皿,26 噴水孔,34 角氷,36 第1通孔,38 ボルト,
40 スペーサ,42 第2通孔,45 カラー,46 カラー,48 第1ナット,
50 第2ナット,52 第1開口部,54 第2開口部
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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