特許第6967519号(P6967519)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6967519
(24)【登録日】2021年10月27日
(45)【発行日】2021年11月17日
(54)【発明の名称】新規メソイオン性殺虫化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20211108BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20211108BHJP
   A01N 47/02 20060101ALI20211108BHJP
   A01N 47/06 20060101ALI20211108BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20211108BHJP
   A01M 1/20 20060101ALI20211108BHJP
【FI】
   C07D471/04 117A
   C07D471/04CSP
   A01N43/90 103
   A01N47/02
   A01N47/06 D
   A01P7/04
   A01M1/20 A
【請求項の数】13
【全頁数】131
(21)【出願番号】特願2018-542543(P2018-542543)
(86)(22)【出願日】2017年9月25日
(86)【国際出願番号】JP2017034483
(87)【国際公開番号】WO2018062082
(87)【国際公開日】20180405
【審査請求日】2020年8月3日
(31)【優先権主張番号】特願2016-189259(P2016-189259)
(32)【優先日】2016年9月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004086
【氏名又は名称】日本化薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加茂 智浩
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 慎二
(72)【発明者】
【氏名】籠原 裕磨
(72)【発明者】
【氏名】上野 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】三宅 孝明
(72)【発明者】
【氏名】小林 武
(72)【発明者】
【氏名】松田 龍星
(72)【発明者】
【氏名】浅野 周
【審査官】 吉海 周
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−501061(JP,A)
【文献】 特表2013−501059(JP,A)
【文献】 特表2014−512359(JP,A)
【文献】 特表2014−503550(JP,A)
【文献】 特表2011−511080(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/033244(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01N
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)で表される化合物又はその塩:
【化1】

(式中、
は、R又はC1アルキル基(ここで、C1アルキル基は一以上のRにより置換される)を表し、
は、3個までのRにより置換されるフェニル基を表し、
は、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホニル基、及び/又は、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、及び/又は、
C1〜C4アルキル基により置換されるエステル基(−C(=O)O−C1〜C4アルキル)
(ここで、C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、及び/又は
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)、
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C10シクロアルキル基
(ここで、C3〜C10シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
を表し、
は、水素原子、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2〜C6アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2〜C6アシル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、又はC1〜C4アルキルスルホニル基
(ここで、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)を表し、
は、一以上のRにより置換されるC1〜C4アルキレン基、一以上のRにより置換されるC2〜C4アルケニレン基、又は一以上のRにより置換されるC2〜C4アルキニレン基を表し、
Xは、直接結合、O、S(O)0〜2、NR、N(R)−C(=O)、N(R、OC(=O)、又はOC(=O)Oを表し、
各Rは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され、
各Rは、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C3アルケニル基
(ここで、C2〜C3アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C3アルキニル基
(ここで、C2〜C3アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基
(ここで、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRで置換されるフェニル基、及び
一以上のRで置換されるヘテロ環基から選択され、
各Rは、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、C3〜C6シクロアルキル基、C1〜C6アルキルオキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、ヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される)
(ここで、C1〜C4アルキル基、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、C3〜C6シクロアルキル基、C1〜C6アルキルオキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、及びヘテロ環基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、及びC2アシル基
(ここで、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、及びC2アシル基は、一以上のRにより置換される)、
から選択される。
【請求項2】
が、水素原子又はメチル基であり;
の置換位置は8位であり;
が、3個までのRにより置換されるフェニル基
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
であり;
が、水素原子、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、であり;
は、C1〜C2アルキレン基、アルケニレン基、又はアルキニレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、N(R)、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rが、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、及びSCN基から選択され;
各Rが、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基、及びC1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキル基及びC1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)
から選択され;
各Rが、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、及びC2アシル基
(ここで、C1〜C4アルキル基及びC3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は一以上のRにより置換される)
から選択される、
請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
式(1)で表される化合物又はその塩:
【化2】

(式中、
は、R又はC1アルキル基(ここで、C1アルキル基は一以上のRにより置換される)を表し、
が、3個までのRにより置換されるフェニル基
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
C1〜C4アルキル基により置換されるエステル基(−C(=O)O−C1〜C4アルキル)
(ここで、C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、及び/又は
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
であり;
が、水素原子、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、であり;
は、C1〜C2アルキレン基、C2〜C4アルケニレン基、又はC2〜C4アルキニレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、N(R)、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rが、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され;
各Rが、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基、及びC1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキル基及びC1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)
から選択され;
各Rが、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、及びC2アシル基
(ここで、C1〜C4アルキル基及びC3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は一以上のRにより置換される)
から選択される)。
【請求項4】
が、水素原子又はメチル基であり;
の置換位置は8位であり;
は、3個までのRにより置換されるフェニル基を表し;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C4アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここでヘテロ環基は炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
を表し;
が、水素原子メチル基、エチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基、N,N―ジメチルアミノ基、又はトリフルオロメチル基あり;
は、C1〜C2アルキレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、NR、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され;
各Rは、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルファニル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、メチルチオ基、メチルスルホキシ基、及びメチルスルホニル基から選択され;
が、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、メチルチオ基、メチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、一以上のRにより置換されるフェニル基、及び一以上のRにより置換されるピリジル基から選択される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
1−(3−(((2−メトキシ−2−プロパニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−5);
1−(3−((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−7);
1−(3−((シアノメトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−8);
1−(3−(((メチルチオ)メトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−9);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−18);
4−オキソ−1−(3−((1−フェニルエトキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表14の化合物B−7);
4−オキソ−1−(3−(フェノキシイミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−1);
1−(3−((2−フルオロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−2);
4−オキソ−1−(3−((2−メチルフェノキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−4);
4−オキソ−1−(3−((3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−6);
1−(3−((3−クロロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−8);
1−(3−((4−クロロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−10);
4−オキソ−1−(3−((ピバロイルオキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−1);
1−(3−(((メトキシカルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−3);
1−(3−(((シクロプロパンカルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−4);
1−(3−(((3,5−ジメチルベンゾイル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−5);
1−(3−((((3R,5R,7R)−アダマンタン−1−カルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−7);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−6);
1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−7);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−11);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−14);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−27;
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−1);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−5);
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−15);
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−メチルフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−16);
4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−2);
4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロピラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−3);
4−オキソ−3−フェニル−1−(3−(((テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−4);
4−オキソ−1−(3−(((テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(m−トルイル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−6);3−(3−メトキシフェニル)−4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−7);
1−(3−(((6−クロロ−3−ピリジニル)メトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表22の化合物J−2);
1−(3−(((6−クロロ−3−ピリジニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表23の化合物K−2);
からなる群から選択される化合物又はその塩。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、界面活性剤、固体担体、液体担体、及びガス状担体からなる群から選択される少なくとも1つの成分とを含む殺虫組成物。
【請求項7】
少なくとも1つの生物学的に有効な化合物又は薬剤をさらに含む、請求項6に記載の殺虫組成物。
【請求項8】
前記の少なくとも1つの生物学的に有効な化合物又は薬剤が、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、メトルカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、アセフェート、アザメチホス、アジンホス−エチル、アジンホス−メチル、エチルチオメトン、クロルエトキシホス、カズサホス、クロレトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クマホス、シアノホス、デメトン−S−メチル、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル=O−(メトキシアミンボチオホスホリル)サリチラート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトンエチル、パラチオン、パラチオン−メチル、PAP、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス−メチル、プロフェノホスプロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリミホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン、クロルピリホス−エチル、ジスルフォトン、スルプロホス、フルピラゾホス、フェントエート、ホノホス、トリブホス、エンドスルファン、アルファ−エンドスルファン、ガンマ−HCH、ジコホル、クロルデン、ディルドリン、メトキシクロル、アセトプロール、フィプロニル、エチプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、フルフィプロール、ブロフラニリド、アフォキソラネル、フルララネル、サロラネル、フルキサメタミド、アクリナトリン、アレスリン、d−cis−transアレスリン、d−transアレスリン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビオアレスリンS−シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ−フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、カッパ−テフルトリン、フタルスリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、メトキサジアゾン、メトフルトリン、プロフルトリン、ピレトラム、テラレトリン、モンフルオロスリン、ヘプタフルトリン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン、ジメフルトリン、クロロパラレスリン、イプシロン−メトフルスリン、イプシロン−モンフルオスリン、プロトリフェンブト、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、スルホキサフロル、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム、ジクロロメゾチアズ、フルピリミン、スピノサド、スピネトラム、アバメクチン、イベルメクチン、エマメクチン安息香酸塩、ミルベメクチン、レピメクチン、ヒドロプレン、キノプレン、ジオフェノラン、メトプレン、ピリプロキシフェン、ピメトロジン、フロニカミド、エトキサゾール、ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット、テトラジホン、クロルフェナピル、トラロピリル、DNOC、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップ、チオスルタップ−ナトリウム、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ビストリフルロン、ブプロフェジン、シロマジン、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アミトラズ、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ピリミノストロビン、フルフェノキシストロビン、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピフルブミド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、スピロメシフェン、スピロディオン、シフルメトフェン、シエノピラフェン、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、テトラニリプロール、シハロジアミド、キノメチオナート、ヘキシチアゾクス、ビフェナゼート、フルフェネリム、ピリフルキナゾン、フロメトキン、フルオピラム、フルアザインドリジン、アミドフルメト、ニコチン、クロロピクリン、フッ化スルフリル、クリロチエ、クロフェンテジン、ジフロビダジン、ロテノン、インドキサカルブ、ピペロニルブトキシド、クロルジメホルム、ピリダリル、アザジラクチン、ベンゾキシメート、アフィドピロペン、フルヘキサホン、チオキサザフェン、フルエンスルホン、ベンクロチアズ、カルゾール、殺虫性石鹸、ジメヒポ、ニチアジン、ホウ酸塩、メタアルデヒド、リアノジン、スルフルラミド、アシノナピル、ベンズピリモキサン、チクロピラゾフロル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ベナラキシル、ベナラキシル−M、キララキシル、オフラース、フララキシル、シプロフラン、ブプリメート、ジメチリモール、エチリモール、ヒメキサゾール、ヒドロキシイソキサゾール、オキサチアピプロリン、オクチリノン、オキソリニック酸、ベノミル、チオファネートメチル、カーベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、デバカルブ、ジエトフェンカルブ、ゾキサミド、エタボキサム、ペンシクロン、フルオピコリド、ジフルメトリム、ブピリメート、ベノダニル、フルトラニル、メプロニル、イソフェタミド、フェンフラム、オキシカルボキシン、カルボキシン、チフルザミド、フルキサピロキサド、フラメトピル、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、イソピラザム、セダキサン、インピルフルキサム、フルインダピル、イソフルシプラム、ボスカリド、アゾキシストロビン、コウメトキシストロビン、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、フルオキサストロビン、ピラオキシストロビン、ピラメトストロビン、フルフェノキシストロビン、フェナミンストロビン、エノキサストロビン、クモキシストロビン、マンデストロビン、トリクロピリカルブ、ファモキサドン、フェンアミドン、トリクロピリカルブ、ピリベンカルブ、シアゾファミド、アミスルブロム、ビナパクリル、メプチルジノカルブ、ジノカップ、フルアジナム、フェリムゾン、酢酸−フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、水酸化トリフェニルスズ、酢酸トリフェニルスズ、オキシン銅、シルチオファム、アメトクトラジン、メパニピリム、ニトラピリン、ピリメサニル、シプロジニル、ブラストサイジンS、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、キノキシフェン、プロキナジド、フルジオキソニル、フェンピクロニル、フルオロイミド、プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン、エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス、イソプロチオラン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、ゴセイカユプテ抽出物、トリホリン、ピリフェノックス、ピリソキサゾール、フェナリモル、ヌアリモル、アザコナゾール、ブロムコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、ジフェノコナゾール、フェンブコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、イマザリル、ビテルタノール、トリフルミゾール、エタコナゾール、プロピコナゾール、ペンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、プロチオコナゾール、シプロコナゾール、テブコナゾール、ヘキサコナゾール、プロクロラズ、シメコナゾール、アルジモルフ、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、トリデモルフ、フェンプロピモルフ、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ、ピペラリン、フェンプロピディン、スピロキサミン、フェンヘキサミド、フェンピラザミン、フェルバム、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、チラム、マンゼブ、マンネブ、ジネブ、ジラム、ポリカーバメート、プロビネブ、チウラム、ピリブチカルブ、バリダマイシン、ミルジオマイシン、ポリオキシン、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブイソプロピル、バリフェナレート、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、フェンピコキサミド、フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、ジクロベンチアゾクス、チアジニル、イソチアニル、シモキサニル、ホセチル、テクロフタラム、トリアゾキシド、フルスルファミド、ジクロメジン、シフルフェナミド、メトラフェノン、ピリオフェノン、フルチアニル、テブフロキン、ホセチルアルミニウム、トルクロホス−メチル、エクロメゾール、トルプロカルブ、イプフェントリフルコナゾール、メフェントリフルコナゾール、キノフメリン、ピジフルメトフェン、ボルドー混合液、酢酸銅、塩基性硫酸銅、オキシ塩化銅、水酸化第二銅、オキシキノリン銅、銅、硫黄、キャプタン、カプタホール、フォルペット、アニラジン、クロロタロニル、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノール及びその塩、ヘキサクロロベンゼン、キントゼン、イミノクタジン酢酸塩、イミノクタジンアルベシル酸塩、グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、アルベシレート、ジチアノン、キノメチオネート、フルオルイミド、トリルフルアニド、ジクロフルアニド、ジノブトン、ダゾメット、ジピメチトロン、ピラジフルミド、ピカルブトラゾクス、テクナゼン、ニトルタール−イソプロピル、ジシクロメット、アシベンゾラル、プロヘキサジオン−カルシウム、ブロノポール、ジフェニルアミン、フルメトベル、ベントキサジン、ビフェニル、クロロネブ、CNA、ヨードカルブ、プロチオカルブ、アミノピリフェン、3−クロロ−5−フェニル−6−メチル−4−(2、6−ジフルオロフェニル)ピリダジン、Bacillus属、及びBacillus属により産生された殺虫性タンパク、殺菌性タンパク、Bt作物により産生された殺虫性タンパク、殺菌性タンパク、昆虫病原性バクテリア、昆虫病原性ウイルス、及び昆虫病原性菌類からなる群から選択される、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
動物または鳥類に寄生する有害寄生性無脊椎生物の防除に有効な量の請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、少なくとも1つの担体を含む、動物または鳥類を有害寄生性無脊椎生物から保護する組成物。
【請求項10】
有害無脊椎生物に生物学的に有効な量の請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含有する、有害無脊椎生物防除剤。
【請求項11】
作物を処理する方法であって、作物の種子又は胎座に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を接触させることを含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法を実施することを含む、処理された作物を製造する方法。
【請求項13】
処理された種子であって、種子の.0001〜1質量%の量の請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含む種子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メソイオン性化合物、その製造法及びそれを有効成分として含んでなる有害生物防除剤に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、特許文献2にはメソイオン性ピリミジニウム化合物が殺虫剤として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2013−501061号公報
【特許文献2】特表2014−503550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2に記載のメソイオン性化合物は、各種有害生物に対して必ずしも十分な防除効果を示すものではない。また、有害生物の多くは殺虫剤に対する抵抗性を容易に獲得し既存の薬剤の防除効果を著しく減殺させるため、従来の殺虫活性化合物とは異なる化学構造や作用機構、あるいは作用点を有する、新規な殺虫剤の有効成分が望まれている。本発明は、種々の有害生物に対してより優れた防除効果を示す殺虫剤の有効成分として、新規なメソイオン性化合物又はその塩を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、式(1)で表される化合物(化合物(1)とも呼ぶ)の有害生物防除活性が顕著に向上することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下に関する:
[発明1]
式(1)で表される化合物又はその塩:
【化1】

(式中、
は、R又はC1アルキル基(ここで、C1アルキル基は一以上のRにより置換される)を表し、
は、3個までのRにより置換されるフェニル基を表し、
は、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホニル基、及び/又は、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、及び/又は、
C1〜C4アルキル基により置換されるエステル基(−C(=O)O−C1〜C4アルキル)
(ここで、C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、及び/又は
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)、
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C10シクロアルキル基
(ここで、C3〜C10シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
を表し、
は、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2〜C6アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2〜C6アシル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、又はC1〜C4アルキルスルホニル基
(ここで、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)を表し、
は、一以上のRにより置換されるC1〜C4アルキレン基、一以上のRにより置換されるC2〜C4アルケニレン基、又は一以上のRにより置換されるC2〜C4アルキニレン基を表し、
Xは、直接結合、O、S(O)0〜2、NR、N(R)−C(=O)、N(R、OC(=O)、又はOC(=O)Oを表し、
各Rは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され、
各Rは、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C3アルケニル基
(ここで、C2〜C3アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C3アルキニル基
(ここで、C2〜C3アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、
C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基
(ここで、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRで置換されるフェニル基、及び
一以上のRで置換されるヘテロ環基から選択され、
各Rは、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、C3〜C6シクロアルキル基、C1〜C6アルキルオキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、ヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される)
(ここで、C1〜C4アルキル基、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、C3〜C6シクロアルキル基、C1〜C6アルキルオキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、C1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、及びヘテロ環基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、及びC2アシル基
(ここで、C2〜C3アルケニル基、C2〜C3アルキニル基、及びC2アシル基は、一以上のRにより置換される)、
から選択される。
[発明2]
が、水素原子又はメチル基であり;
の置換位置は8位であり;
が、3個までのRにより置換されるフェニル基
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルスルホニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C2〜C6アルキニル基
(ここで、C2〜C6アルキニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、であり;
は、C1〜C2アルキレン基、アルケニレン基、又はアルキニレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、N(R)、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rが、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、及びSCN基から選択され;
各Rが、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基、及びC1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキル基及びC1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)
から選択され;
各Rが、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、及びC2アシル基
(ここで、C1〜C4アルキル基及びC3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は一以上のRにより置換される)
から選択される、
発明1に記載の化合物又はその塩。
[発明3]
式(1)で表される化合物又はその塩:
【化1a】

(式中、
は、R又はC1アルキル基(ここで、C1アルキル基は一以上のRにより置換される)を表し、
が、3個までのRにより置換されるフェニル基
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
C1〜C4アルキル基により置換されるエステル基(−C(=O)O−C1〜C4アルキル)
(ここで、C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、及び/又は
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここで、ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
であり;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
C1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)、
アミノ基
(ここで、アミノ基は、水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有し、
C1〜C4アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は、一以上のRにより置換される)、であり;
は、C1〜C2アルキレン基、C2〜C4アルケニレン基、又はC2〜C4アルキニレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、N(R)、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rが、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され;
各Rが、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、C1〜C6アルキル基、及びC1〜C6アルキルオキシ基
(ここで、C1〜C6アルキル基及びC1〜C6アルキルオキシ基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基
により置換される)
から選択され;
各Rが、独立して、R、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、及びC2アシル基
(ここで、C1〜C4アルキル基及びC3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基
により置換され、
C2アシル基は一以上のRにより置換される)
から選択される)。
[発明4]
が、水素原子又はメチル基であり;
の置換位置は8位であり;
は、3個までのRにより置換されるフェニル基を表し;
が、R、C1〜C6アルキル基
(ここで、C1〜C6アルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C4アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC3〜C6シクロアルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C6アルキルアミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から独立して選択される2つの置換基を有する)、及び/又は、
一以上のRにより置換されるフェニル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ここでヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)により置換される)、
C2〜C6アルケニル基
(ここで、C2〜C6アルケニル基は、一以上のRにより置換される)、
C3〜C6シクロアルキル基
(ここで、C3〜C6シクロアルキル基は、
一以上のR、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキル基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は、
一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基により置換される)、
一以上のRにより置換されるフェニル基、又は
一以上のRにより置換されるヘテロ環基
(ここでヘテロ環基は炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、
ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)
を表し;
が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、メチル基、エチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基、N,N―ジメチルアミノ基、トリフルオロメチル基、又はニトロ基であり;
は、C1〜C2アルキレン基であり;
Xは、O、S(O)0〜2、NR、N(R)−C(=O)、N、OC(=O)、又はOC(=O)Oであり;
各Rは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択され;
各Rは、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルファニル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、メチルチオ基、メチルスルホキシ基、及びメチルスルホニル基から選択され;
が、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、メチルチオ基、メチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、一以上のRにより置換されるフェニル基、及び一以上のRにより置換されるピリジル基から選択される、
発明1〜3のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
[発明5]
1−(3−(((2−メトキシ−2−プロパニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−5);
1−(3−((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−7);
1−(3−((シアノメトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−8);
1−(3−(((メチルチオ)メトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−9);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表13の化合物A−18);
4−オキソ−1−(3−((1−フェニルエトキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表14の化合物B−7);
4−オキソ−1−(3−(フェノキシイミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−1);
1−(3−((2−フルオロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−2);
4−オキソ−1−(3−((2−メチルフェノキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−4);
4−オキソ−1−(3−((3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−6);
1−(3−((3−クロロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−8);
1−(3−((4−クロロフェノキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表15の化合物C−10);
4−オキソ−1−(3−((ピバロイルオキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−1);
1−(3−(((メトキシカルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−3);
1−(3−(((シクロプロパンカルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−4);
1−(3−(((3,5−ジメチルベンゾイル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−5);
1−(3−((((3R,5R,7R)−アダマンタン−1−カルボニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表16の化合物D−7);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−6);
1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−7);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−11);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−14);
1−(3−((((Z)−3−クロロアリル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表17の化合物E−27;
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−1);
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−5);
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−15);
1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−メチルフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表18の化合物F−16);
4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−2);
4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロピラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−3);
4−オキソ−3−フェニル−1−(3−(((テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−4);
4−オキソ−1−(3−(((テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−3−(m−トルイル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−6);3−(3−メトキシフェニル)−4−オキソ−1−(3−(((2−テトラヒドロフラニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表19の化合物G−7);
1−(3−(((6−クロロ−3−ピリジニル)メトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表22の化合物J−2);
1−(3−(((6−クロロ−3−ピリジニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、表23の化合物K−2);
からなる群から選択される化合物又はその塩。
[発明6]発明1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの成分とを含む殺虫組成物。
[発明7]
少なくとも1つの生物学的に有効な化合物又は薬剤をさらに含む、発明6に記載の殺虫組成物。
[発明8]
前記の少なくとも1つの生物学的に有効な化合物又は薬剤が、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、メトルカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、アセフェート、アザメチホス、アジンホス−エチル、アジンホス−メチル、エチルチオメトン、クロルエトキシホス、カズサホス、クロレトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クマホス、シアノホス、デメトン−S−メチル、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル=O−(メトキシアミンボチオホスホリル)サリチラート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトンエチル、パラチオン、パラチオン−メチル、PAP、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス−メチル、プロフェノホスプロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリミホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン、クロルピリホス−エチル、ジスルフォトン、スルプロホス、フルピラゾホス、フェントエート、ホノホス、トリブホス、エンドスルファン、アルファ−エンドスルファン、ガンマ−HCH、ジコホル、クロルデン、ディルドリン、メトキシクロル、アセトプロール、フィプロニル、エチプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、フルフィプロール、ブロフラニリド、アフォキソラネル、フルララネル、サロラネル、フルキサメタミド、アクリナトリン、アレスリン、d−cis−transアレスリン、d−transアレスリン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビオアレスリンS−シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ−フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、カッパ−テフルトリン、フタルスリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、メトキサジアゾン、メトフルトリン、プロフルトリン、ピレトラム、テラレトリン、モンフルオロスリン、ヘプタフルトリン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン、ジメフルトリン、クロロパラレスリン、イプシロン−メトフルスリン、イプシロン−モンフルオスリン、プロトリフェンブト、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、スルホキサフロル、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム、ジクロロメゾチアズ、フルピリミン、スピノサド、スピネトラム、アバメクチン、イベルメクチン、エマメクチン安息香酸塩、ミルベメクチン、レピメクチン、ヒドロプレン、キノプレン、ジオフェノラン、メトプレン、ピリプロキシフェン、ピメトロジン、フロニカミド、エトキサゾール、ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット、テトラジホン、クロルフェナピル、トラロピリル、DNOC、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップ、チオスルタップ−ナトリウム、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ビストリフルロン、ブプロフェジン、シロマジン、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アミトラズ、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ピリミノストロビン、フルフェノキシストロビン、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピフルブミド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、スピロメシフェン、スピロディオン、シフルメトフェン、シエノピラフェン、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、テトラニリプロール、シハロジアミド、キノメチオナート、ヘキシチアゾクス、ビフェナゼート、フルフェネリム、ピリフルキナゾン、フロメトキン、フルオピラム、フルアザインドリジン、アミドフルメト、ニコチン、クロロピクリン、フッ化スルフリル、クリロチエ、クロフェンテジン、ジフロビダジン、ロテノン、インドキサカルブ、ピペロニルブトキシド、クロルジメホルム、ピリダリル、アザジラクチン、ベンゾキシメート、アフィドピロペン、フルヘキサホン、チオキサザフェン、フルエンスルホン、ベンクロチアズ、カルゾール、殺虫性石鹸、ジメヒポ、ニチアジン、ホウ酸塩、メタアルデヒド、リアノジン、スルフルラミド、アシノナピル、ベンズピリモキサン、チクロピラゾフロル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ベナラキシル、ベナラキシル−M、キララキシル、オフラース、フララキシル、シプロフラン、ブプリメート、ジメチリモール、エチリモール、ヒメキサゾール、ヒドロキシイソキサゾール、オキサチアピプロリン、オクチリノン、オキソリニック酸、ベノミル、チオファネートメチル、カーベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、デバカルブ、ジエトフェンカルブ、ゾキサミド、エタボキサム、ペンシクロン、フルオピコリド、ジフルメトリム、ブピリメート、ベノダニル、フルトラニル、メプロニル、イソフェタミド、フェンフラム、オキシカルボキシン、カルボキシン、チフルザミド、フルキサピロキサド、フラメトピル、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、イソピラザム、セダキサン、インピルフルキサム、フルインダピル、イソフルシプラム、ボスカリド、アゾキシストロビン、コウメトキシストロビン、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、フルオキサストロビン、ピラオキシストロビン、ピラメトストロビン、フルフェノキシストロビン、フェナミンストロビン、エノキサストロビン、クモキシストロビン、マンデストロビン、トリクロピリカルブ、ファモキサドン、フェンアミドン、トリクロピリカルブ、ピリベンカルブ、シアゾファミド、アミスルブロム、ビナパクリル、メプチルジノカルブ、ジノカップ、フルアジナム、フェリムゾン、酢酸−フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、水酸化トリフェニルスズ、酢酸トリフェニルスズ、オキシン銅、シルチオファム、アメトクトラジン、メパニピリム、ニトラピリン、ピリメサニル、シプロジニル、ブラストサイジンS、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、キノキシフェン、プロキナジド、フルジオキソニル、フェンピクロニル、フルオロイミド、プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン、エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス、イソプロチオラン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、ゴセイカユプテ抽出物、トリホリン、ピリフェノックス、ピリソキサゾール、フェナリモル、ヌアリモル、アザコナゾール、ブロムコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、ジフェノコナゾール、フェンブコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、イマザリル、ビテルタノール、トリフルミゾール、エタコナゾール、プロピコナゾール、ペンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、プロチオコナゾール、シプロコナゾール、テブコナゾール、ヘキサコナゾール、プロクロラズ、シメコナゾール、アルジモルフ、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、トリデモルフ、フェンプロピモルフ、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ、ピペラリン、フェンプロピディン、スピロキサミン、フェンヘキサミド、フェンピラザミン、フェルバム、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、チラム、マンゼブ、マンネブ、ジネブ、ジラム、ポリカーバメート、プロビネブ、チウラム、ピリブチカルブ、バリダマイシン、ミルジオマイシン、ポリオキシン、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブイソプロピル、バリフェナレート、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、フェンピコキサミド、フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、ジクロベンチアゾクス、チアジニル、イソチアニル、シモキサニル、ホセチル、テクロフタラム、トリアゾキシド、フルスルファミド、ジクロメジン、シフルフェナミド、メトラフェノン、ピリオフェノン、フルチアニル、テブフロキン、ホセチルアルミニウム、トルクロホス−メチル、エクロメゾール、トルプロカルブ、イプフェントリフルコナゾール、メフェントリフルコナゾール、キノフメリン、ピジフルメトフェン、ボルドー混合液、酢酸銅、塩基性硫酸銅、オキシ塩化銅、水酸化第二銅、オキシキノリン銅、銅、硫黄、キャプタン、カプタホール、フォルペット、アニラジン、クロロタロニル、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノール及びその塩、ヘキサクロロベンゼン、キントゼン、イミノクタジン酢酸塩、イミノクタジンアルベシル酸塩、グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、アルベシレート、ジチアノン、キノメチオネート、フルオルイミド、トリルフルアニド、ジクロフルアニド、ジノブトン、ダゾメット、ジピメチトロン、ピラジフルミド、ピカルブトラゾクス、テクナゼン、ニトルタール−イソプロピル、ジシクロメット、アシベンゾラル、プロヘキサジオン−カルシウム、ブロノポール、ジフェニルアミン、フルメトベル、ベントキサジン、ビフェニル、クロロネブ、CNA、ヨードカルブ、プロチオカルブ、アミノピリフェン、3−クロロ−5−フェニル−6−メチル−4−(2、6−ジフルオロフェニル)ピリダジン、Bacillus属、及びBacillus属により産生された殺虫性タンパク、殺菌性タンパク、Bt作物により産生された殺虫性タンパク、殺菌性タンパク、昆虫病原性バクテリア、昆虫病原性ウイルス、及び昆虫病原性菌類からなる群から選択される、発明7に記載の組成物。
[発明9]
動物または鳥類に寄生する有害寄生性無脊椎生物の防除に有効な量の発明1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、少なくとも1つの担体を含む、動物または鳥類を有害寄生性無脊椎生物から保護する組成物。
[発明10]
有害無脊椎生物に生物学的に有効な量の発明1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含有する、有害無脊椎生物防除剤。
[発明11]
作物を処理する方法であって、作物の種子又は胎座に、発明1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を接触させることを含む、方法。
[発明12]
発明11に記載の方法を実施することを含む、処理された作物を製造する方法。
[発明13]
処理された種子であって、種子の約0.0001〜1質量%の量の発明1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含む種子。
【0007】
本発明は化合物(1)と、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む組成物を提供する。実施形態においては、本発明は、化合物(1)と、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む有害無脊椎動物を防除するための組成物を提供し、前記組成物は、少なくとも1種の生物学的に有効な化合物又は薬剤をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の式(1)で表されるイミン結合を有するメソイオン性化合物は、有害生物に対して極めて優れた防除効果を示し、有害生物防除剤として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
式(1)は、本発明による化合物の一般的定義を提供する。化合物(1)において挙げられる好適な置換基及び/又は置換基の範囲を、以下に具体的に説明する。
本明細書において、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味し、「n−」はノルマル、「i−」はイソ、「s−」はセカンダリー、「c−」はシクロ、「t−」はターシャリーを意味し、「Me」はメチル基、「Et」はエチル基、「Pr」はプロピル基、「Bu」はブチル基、「Pen」はペンチル基を意味し、「Ac」はアセチル基、「Ad」は1−アダマンチル基を意味する。また「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
【0010】
化合物(1)の各Rは、R及びC1アルキル基から選択され、ここで、C1アルキル基は一以上のRにより置換されてもよい。
各R(R〜R内のRを含む)は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、及びヒドロキシ基から選択される。本願において「置換基」は水素原子を含むが、便宜上「置換基」として説明する。
の具体例としては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、等が挙げられる。
【0011】
化合物(1)のRは、3個までのRにより置換されるフェニル基である。
各R(R内のRを含む)は、独立して、R、ペンタフルオロスルファニル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C3アルケニル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C3アルキニル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、アミノ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、及びヘテロ環基からなる群から独立して選択される。
は上で説明した通りである。
が表すフェニル基上のRの置換位置に関し、一置換の場合、2位、3位、及び4位のいずれの位置でも置換され得る。二置換の場合、(2、3)位、(2、4)位、(2、5)位、(2、6)位、(3、4)位、及び(3、5)位のいずれの組合せでも置換され得る。三置換の場合、(2、3、4)位、(2、3、5)位、(2、3、6)位、(2、4、5)位、(2、4、6)位、及び(3、4、5)位のいずれの組合せでも置換され得る。
【0012】
各Rが表すC1〜C6アルキル基は置換基を有していても良い。その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチルオキシ−2−プロピル基、メチルオキシメチル基、エチルオキシメチル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、等が挙げられる。
【0013】
各Rが表すC2〜C3アルケニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のRが挙げられる。
その具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−プロペン−2−イル基、等が挙げられる。
【0014】
各Rが表すC2〜C3アルキニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のRが挙げられる。
その具体例としては、エチニル基、1−プロピン−1−イル基、2−プロピン−1−イル基、等が挙げられる。
【0015】
各Rが表すC1〜C6アルキルオキシ基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ、メチルオキシメチルオキシ基、エチルオキシメチルオキシ基、メチルチオメチルオキシ基、2−メチルオキシエチルオキシ基、2−エチルオキシエチルオキシ基、2−チオメチルエチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、クロロジフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ基、等が挙げられる。
【0016】
各Rが表すアミノ基は、水素、C1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から選択される2つの置換基を有する。C1〜C4アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。C2アシル基は、一以上のRにより置換されてもよい。
C1〜C4アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、等が挙げられる。
C2アシル基の具体例としては、アセチル基、トリフルオロアセチル基、等が挙げられる。
【0017】
各Rが表すC1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基のC1〜C4アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、c−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、メチルオキシメチルチオ基、エチルオキシメチルチオ基、メチルチオメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルホキシ基、エチルスルホキシ基、n−プロピルスルホキシ基、i−プロピルスルホキシ基、c−プロピルスルホキシ基、n−ブチルスルホキシ基、メチルオキシメチルスルホキシ基、エチルオキシメチルスルホキシ基、ジフルオロメチルスルホキシ基、トリフルオロメチルスルホキシ基、クロロジフルオロメチルスルホキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、c−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、メチルオキシメチルスルホニル基、エチルオキシメチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、クロロジフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、等が挙げられる。
【0018】
が表すフェニル基は、一以上のRより置換される。
その具体例としては、フェニル基、フルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ニトロフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基、メトキシフェニル基、等が挙げられる。
【0019】
が表すヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、脂環式でも芳香環式でもよい。ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される。ヘテロ環基は、一以上のRにより置換される。
その具体例としては、エポキシ基、2−テトラヒドロフラニル基、3−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロチオフラニル基、3−テトラヒドロチオフラニル基、c−ブチルオキシ基、c−ヘキシルオキシ基、2−テトラヒドロピラニル基、3−テトラヒドロピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロチオピラニル基、3−テトラヒドロチオピラニル基、4−テトラヒドロチオピラニル基、1,4−ジオキサン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−ピロリジニル基、3−ピロリジニル基、2−N−メチル−ピロリジニル基、3−N−メチル−ピロリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピぺリジニル基、2−N−メチル−ピペリジニル基、3−N−メチル−ピペリジニル基、4−N−メチル−ピペリジニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、フリル(フラニル)基、チエニル基、チアゾリル基、クロロチアゾリル基、等が挙げられる。
【0020】
は、R、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C6アルケニル基、直鎖又は分岐鎖のC3〜C10シクロアルキル基、フェニル基、又はヘテロ環基を表す。
【0021】
が表すC1〜C6アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよいC3〜C6シクロアルキル基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよいC3〜C6シクロアルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルスルホキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルスルホニル基、アミノ基(水素原子、C1〜C4アルキル基(一以上のR、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基により置換される)、及びC2アシル基(一以上のRにより置換される)から独立して選択される2つの置換基を有する)、C1〜C4アルキル基により置換されるエステル基(一以上のR、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルオキシ基、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルチオ基、及び/又は、一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び/又は一以上のRにより置換されるC1〜C3アルキルスルホニル基により置換される)、一以上のRにより置換されるフェニル基、及び一以上のRにより置換されるヘテロ環基(ヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、脂環式でも芳香環式でもよい。ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される)が挙げられる。
その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチルオキシ−2−プロピル基、メチルオキシメチル基、エチルオキシメチル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、アミノメチル基、N−メチル−アミノメチル基、N,N−ジメチルアミノメチル基、アミノエチル基、N−メチルアミノエチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基、メチルオキシカルボニルメチル基、1−メチルオキシカルボニルエチル基、エチルオキシカルボニルメチル基、1−エチルオキシカルボニルメチル基、ベンジル基、フルオロベンジル基、ペンタフルオロベンジル基、クロロベンジル基、ジクロロベンジル基、ニトロベンジル基、メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリフルオロメチルベンジル基、メトキシベンジル基、ピロリルメチル基、イミダゾリルメチル基、ピラゾリルメチル基、ピリジルメチル基、クロロピリジルメチル基、ピリミジルメチル基、ピラジニルメチル基、フリル(フラニル)メチル基、チエニルメチル基、チアゾリルメチル基、クロロチアゾリルメチル基、等が挙げられる。
【0022】
が表すC2〜C6アルケニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のRが挙げられる。
その具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−プロペン−2−イル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ブテニル基、3−クロロ2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブロモ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3−フルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジロロ−2−プロペニル基、4,4,4−トリフルオロ−3−クロロ−2−ブテニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基、2,3−ジクロロ−2−プロペニル基、1,1,2−トリフルオロ−2−プロペニル基、等が挙げられる。
【0023】
が表すC3〜C10シクロアルキル基は単環でもよく縮環でもよく架橋を有してもよい。置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRで置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキル基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルスルホニル基が挙げられる。
具体的には、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[4.2.1]ヘプチル基、1−アダマンチル基、2−アダマンチル基、等が挙げられる。
【0024】
が表すフェニル基は、一以上のRより置換される。
その具体例としては、フェニル基、フルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ニトロフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基、メトキシフェニル基、等が挙げられる。
【0025】
が表すヘテロ環基は、炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、脂環式でも芳香環式でもよい。ヘテロ原子は、独立して、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選択される。ヘテロ環基は、一以上のRにより置換される。
その具体例としては、エポキシ基、2−テトラヒドロフラニル基、3−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロチオフラニル基、3−テトラヒドロチオフラニル基、c−ブチルオキシ基、c−ヘキシルオキシ基、2−テトラヒドロピラニル基、3−テトラヒドロピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロチオピラニル基、3−テトラヒドロチオピラニル基、4−テトラヒドロチオピラニル基、1,4−ジオキサン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−ピロリジニル基、3−ピロリジニル基、2−N−メチル−ピロリジニル基、3−N−メチル−ピロリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピぺリジニル基、2−N−メチル−ピペリジニル基、3−N−メチル−ピペリジニル基、4−N−メチル−ピペリジニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、フリル(フラニル)基、チエニル基、チアゾリル基、クロロチアゾリル基、等が挙げられる。
【0026】
は、独立して、R、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C6アルケニル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C6アルキニル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、アミノ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルチオ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホキシ基、及び直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホニル基、等が挙げられる。
【0027】
が表すRは、好ましくは水素原子である。
【0028】
が表すC1〜C6アルキル基は、好ましくはC1〜C3アルキル基である。アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよいC2〜C6シクロアルキル基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよいC2〜C6シクロアルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
C1〜C6アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチルオキシ−2−プロピル基、メチルオキシメチル基、エチルオキシメチル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、等が挙げられる。
【0029】
各Rが表すC2〜C6アルケニル基は、好ましくはC2〜C3アルケニル基である。アルケニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のRが挙げられる。
その具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−プロペン−2−イル基、等が挙げられる。
【0030】
各Rが表すC2〜C6アルキニル基は、好ましくはC2〜C3アルキニル基である。アルキニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のRが挙げられる。
その具体例としては、エチニル基、1−プロピン−1−イル基、2−プロピン−1−イル基、等が挙げられる。
【0031】
各Rが表すC1〜C6アルキルオキシ基は、好ましくはC1〜C4アルキルオキシ基である。アルキルオキシ基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ、メチルオキシメチルオキシ基、エチルオキシメチルオキシ基、メチルチオメチルオキシ基、2−メチルオキシエチルオキシ基、2−エチルオキシエチルオキシ基、2−チオメチルエチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、クロロジフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ基、等が挙げられる。
【0032】
各Rが表すアミノ基は、水素、C1〜C4アルキル基、及びC2〜C6アシル基から選択される2つの置換基を有する。
C1〜C4アルキルは直鎖でも分岐鎖でも良い。置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
C2〜C6アシル基は、直鎖でも分岐鎖でも良く、一以上のRにより置換されてもよい。
C1〜C4アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、等が挙げられる。
C2〜C6アシル基の具体例としては、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ピバロイル基、等が挙げられる。
【0033】
各Rが表すC1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基は、好ましくはC1〜C3アルキルチオ基、C1〜C3アルキルスルホキシ基、及びC1〜C3アルキルスルホニル基である。これらのアルキル部分は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、c−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、メチルオキシメチルチオ基、エチルオキシメチルチオ基、メチルチオメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルホキシ基、エチルスルホキシ基、n−プロピルスルホキシ基、i−プロピルスルホキシ基、c−プロピルスルホキシ基、n−ブチルスルホキシ基、メチルオキシメチルスルホキシ基、エチルオキシメチルスルホキシ基、ジフルオロメチルスルホキシ基、トリフルオロメチルスルホキシ基、クロロジフルオロメチルスルホキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、c−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、メチルオキシメチルスルホニル基、エチルオキシメチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、クロロジフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、等が挙げられる。
【0034】
は、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキレン基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C4アルケニレン基、又は直鎖又は分岐鎖のC2〜C4アルキニレン基を表し、一以上のRにより置換される。
その具体例としては、−(CH1〜4−、−(CH0〜2−CH(CH)−(CH0〜2−、−(CH0〜2−CH=CH−(CH0〜2−、−(CH0〜2−CH≡C−(CH0〜2−、等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0035】
Xは、直接結合、O、S(O)0〜2、NR、N(R)−C(=O)、N(R、OC(=O)、又はOC(=O)Oである。
【0036】
各Rは、独立して、R、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C3アルケニル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C3アルキニル基、C3〜C6シクロアルキル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルチオ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホキシ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホニル基、フェニル基、及びヘテロ環基、からなる群から選択される。
【0037】
各Rが表すC1〜C4アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチルオキシ−2−プロピル基、メチルオキシメチル基、エチルオキシメチル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、等が挙げられる。
【0038】
各Rが表すC2〜C3アルケニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−プロペン−2−イル基、等が挙げられる。
【0039】
各Rが表すC3〜C6シクロアルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、等が挙げられる。
【0040】
各Rが表すC2〜C3アルキニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、エチニル基、1−プロピン−1−イル基、2−プロピン−1−イル基、等が挙げられる。
【0041】
各Rが表すC1〜C4アルキルオキシ基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ、メチルオキシメチルオキシ基、エチルオキシメチルオキシ基、メチルチオメチルオキシ基、2−メチルオキシエチルオキシ基、2−エチルオキシエチルオキシ基、2−チオメチルエチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、クロロジフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ基、等が挙げられる。
【0042】
各Rが表すC1〜C4アルキルチオ基、C1〜C4アルキルスルホキシ基、及びC1〜C4アルキルスルホニル基のC1〜C4アルキル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、c−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、メチルオキシメチルチオ基、エチルオキシメチルチオ基、メチルチオメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルホキシ基、エチルスルホキシ基、n−プロピルスルホキシ基、i−プロピルスルホキシ基、c−プロピルスルホキシ基、n−ブチルスルホキシ基、メチルオキシメチルスルホキシ基、エチルオキシメチルスルホキシ基、ジフルオロメチルスルホキシ基、トリフルオロメチルスルホキシ基、クロロジフルオロメチルスルホキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、c−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、メチルオキシメチルスルホニル基、エチルオキシメチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、クロロジフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、等が挙げられる。
【0043】
各Rが表すフェニル基は置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、フェニル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基、等が挙げられる。
【0044】
各Rが表すヘテロ環基は炭素原子2〜6つ及びヘテロ原子1〜2つで環が構成され、脂環式でも芳香環式でもよい。ヘテロ原子は、独立して窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される。
ヘテロ環基置換基を有していても良く、その置換基としては、一以上のR、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルオキシ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルチオ基、一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホキシ基、及び一以上のRにより置換されてもよい直鎖又は分岐鎖のC1〜C3アルキルスルホニル基が挙げられる。
その具体例としては、エポキシ基、2−テトラヒドロフラニル基、3−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロチオフラニル基、3−テトラヒドロチオフラニル基、c−ブチルオキシ基、c−ヘキシルオキシ基、2−テトラヒドロピラニル基、3−テトラヒドロピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロチオピラニル基、3−テトラヒドロチオピラニル基、4−テトラヒドロチオピラニル基、1,4−ジオキサン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−ピロリジニル基、3−ピロリジニル基、2−N−メチル−ピロリジニル基、3−N−メチル−ピロリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピぺリジニル基、2−N−メチル−ピペリジニル基、3−N−メチル−ピペリジニル基、4−N−メチル−ピペリジニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、フリル(フラニル)基、チエニル基、チアゾリル基、クロロチアゾリル基、等が挙げられる。
【0045】
本願明細書は、化合物(1)の各置換基に関し、上記のあらゆる組合せを開示している。
【0046】
本発明の好ましい様態によれば、Rは水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基であり、
の置換位置は8位であり、
は、水素原子、シアノ基、ニトロ基、SCN基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C6アルケニル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルオキシ基、直鎖又は分岐鎖のC3〜C6シクロアルキル基、直鎖又は分岐鎖のC2〜C6シクロアルキルオキシ基、C2〜C6シクロアルキルジオキシ基、C2〜C6シクロアルキルチオ基、C2〜C6シクロアルキルスルホニル基、C2〜C6シクロアルキルスルホン基、C2〜C6シクロアルキルアミノ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルチオ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホキシ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルスルホニル基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルシアノ基、直鎖又は分岐鎖のC1〜C6アルキルアミノ基(水素、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基、及びC2アシル基から選択される2つの置換基を有する)、又は3個までのRにより置換されるフェニル基、ピリジル基、又はピリミジル基、又は脂環式ヘテロ環基を表す。
【0047】
より好ましくは、Rは水素原子又はメチル基であり、
の置換位置は8位であり、
は2個までのRにより置換されるフェニル基であり、
は水素原子、ハロゲン原子、ペンタフルオロスルファニル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、c−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、及び2,2,2−トリフルオロエトキシ基から独立して選択され、
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、メチルオキシメチル基、エチルオキシメチル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルオキシメチル基、1−メチルオキシカルボニルエチル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−プロペン−2−イル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ブテニル基、3−クロロ2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブロモ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3−フルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジロロ−2−プロペニル基、4,4,4−トリフルオロ−3−クロロ−2−ブテニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基、2,3−ジクロロ−2−プロペニル基、1,1,2−トリフルオロ−2−プロペニル基、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、c−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、メチルオキシメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルホキシ基、エチルスルホキシ基、n−プロピルスルホキシ基、i−プロピルスルホキシ基、c−プロピルスルホキシ基、n−ブチルスルホキシ基、メチルオキシメチルスルホキシ基、エチルオキシメチルスルホキシ基、ジフルオロメチルスルホキシ基、トリフルオロメチルスルホキシ基、クロロジフルオロメチルスルホキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、c−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、メチルオキシメチルスルホニル基、エチルオキシメチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、クロロジフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、シアノメチル基、シアノエチル基、シアノプロピル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、メチルオキシメチルオキシ基、エチルオキシメチルオキシ基、メチルチオメチルオキシ基、2−メチルオキシエチルオキシ基、2−エチルオキシエチルオキシ基、2−チオメチルエチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、クロロジフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ基、1−メチルオキシエチル基、1−エチルオキシエチル基、1−i−プロピルオキシ−エチル基、1−c−ヘキシルオキシ−エチル基、1−c−プロピルオキシ−エチル基、1−t−ブチルオキシ−エチル基、1−(2−クロロエトキシ)−エチル基、c−プロピルオキシ基、c−ブチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基、c−プロピル基、2−テトラヒドロフラニル基、3−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロチオフラニル基、3−テトラヒドロチオフラニル基、c−ブチルオキシ基、c−ヘキシルオキシ基、2−テトラヒドロピラニル基、3−テトラヒドロピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロチオピラニル基、3−テトラヒドロチオピラニル基、4−テトラヒドロチオピラニル基、1,4−ジオキサン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−テトラメチレンスルホキシド、3−テトラメチレンスルホキシド、2−スルホラン、3−スルホラン、2−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、3−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、4−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、2−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、3−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、4−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、2−ピロリジニル基、3−ピロリジニル基、2−N−メチル−ピロリジニル基、3−N−メチル−ピロリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピぺリジニル基、2−N−メチル−ピペリジニル基、3−N−メチル−ピペリジニル基、4−N−メチル−ピペリジニル基、アミノ基、N−メチル−アミノ基、N,N−ジメチル−アミノ基、N−アセチル−アミノ基、N−アセチル−N−メチル−アミノ基、N−トリフルオロアセチル−アミノ基、N−トリフルオロアセチル−N−メチル−アミノ基、アミノメチル基、N−メチル−アミノメチル基、N,N−ジメチルアミノメチル基、アミノエチル基、N−メチルアミノエチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基、フェニル基、又はピリジル基であり、
ここで、フェニル基及びピリジル基は水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、メチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基から独立して選択される2個までの置換基で置換され、
は、水素原子、メチル基、エチル基、アミノ基、クロロ原子、トリフルオロメチル基、N−メチル−アミノ基、又はN,N−ジメチル−アミノ基であり、
は、C1〜C2アルキレン基、C2アルケニレン基、又はC2アルキニレン基であり、
XはO、OC(=O)、又はOC(=O)Oである。
【0048】
さらに好ましくは、Rは水素原子であり、
は水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、トリフルオロメチル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、及びトリフルオロメチルオキシ基から独立して選択される2個までの置換基で置換されるフェニル基であり、
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、モノクロロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、n−プロピルオキシメチル基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ブテニル基、3−クロロ2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブロモ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3−フルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジロロ−2−プロペニル基、4,4,4−トリフルオロ−3−クロロ−2−ブテニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基、2,3−ジクロロ−2−プロペニル基、1,1,2−トリフルオロ−2−プロペニル基、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルホキシ基、エチルスルホキシ基、n−プロピルスルホキシ基、i−プロピルスルホキシ基、メチルオキシメチルスルホキシ基、エチルオキシメチルスルホキシ基、ジフルオロメチルスルホキシ基、トリフルオロメチルスルホキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホキシ基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、シアノメチル基、シアノエチル基、シアノプロピル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、メチルオキシメチルオキシ基、エチルオキシメチルオキシ基、メチルチオメチルオキシ基、2−メチルオキシエチルオキシ基、2−エチルオキシエチルオキシ基、2−チオメチルエチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、1−メチルオキシエチル基、1−エチルオキシエチル基、1−i−プロピルオキシ−エチル基、1−c−ヘキシルオキシ−エチル基、1−c−プロピルオキシ−エチル基、1−t−ブチルオキシ−エチル基、1−(2−クロロエトキシ)−エチル基、c−プロピルオキシ基、c−ブチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基、c−プロピル基、2−テトラヒドロフラニル基、3−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロチオフラニル基、3−テトラヒドロチオフラニル基、c−ブチルオキシ基、c−ヘキシルオキシ基、2−テトラヒドロピラニル基、3−テトラヒドロピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロチオピラニル基、3−テトラヒドロチオピラニル基、4−テトラヒドロチオピラニル基、1,4−ジオキサン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−テトラメチレンスルホキシド、3−テトラメチレンスルホキシド、2−スルホラン、3−スルホラン、2−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、3−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、4−テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、2−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、3−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、4−テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、2−ピロリジニル基、3−ピロリジニル基、2−N−メチル−ピロリジニル基、3−N−メチル−ピロリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピぺリジニル基、2−N−メチル−ピペリジニル基、3−N−メチル−ピペリジニル基、4−N−メチル−ピペリジニル基、アミノ基、N−メチル−アミノ基、N,N−ジメチル−アミノ基、N−アセチル−アミノ基、N−アセチル−N−メチル−アミノ基、N−トリフルオロアセチル−アミノ基、N−トリフルオロアセチル−N−メチル−アミノ基、アミノメチル基、N−メチル−アミノメチル基、N,N−ジメチルアミノメチル基、アミノエチル基、N−メチルアミノエチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基、フェニル基、又はピリジル基であり、
ここでフェニル基及びピリジル基は水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、メチルオキシ基、及びトリフルオロメチルオキシ基から独立して選択される2個までの置換基で置換され、好ましくは水素原子、ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、メチル基、及びトリフルオロメチルオキシ基から独立して選択される2個までの置換基で置換され、
は水素原子、メチル基、アミノ基、N−メチル−アミノ基、又はN,N−ジメチル−アミノ基であり、
はエチレン基であり、
XはO、OC(=O)、C(=O)O、又はOC(=O)Oである。
【0049】
本発明のメソイオン性化合物は、遊離塩基体(フリー体)であっても良く、又は適当な酸との酸付加塩の形態も含まれる。具体的な酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、等の無機酸類、ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩、等のカルボン酸塩類、メシル酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、等のスルホン酸塩類、等が挙げられる。
【0050】
さらに、化合物(1)について、下記式(i)〜(xii)の具体的な例を表1〜表12に示すが、本発明はこれに限定されない。
【0051】
【化2】

【表1-1】

【表1-2】

【表1-3】

【表1-4】
【0052】
【化3】

【表2】
【0053】
【化4】

【表3】
【0054】
【化5】

【表4-1】

【表4-2】
【0055】
【化6】

【表5-1】

【表5-2】
【0056】
【化7】

【表6-1】

【表6-2】

【表6-3】
【0057】
【化8】

【表7-1】

【表7-2】
【0058】
【化9】

【表8】
【0059】
【化10】

【表9】
【0060】
【化11】

【表10】
【0061】
【化12】

【表11】
【0062】
【化13】

【表12】
【0063】
化合物(1)はメソイオン性分子内塩である。技術分野においては「双性イオン」としても公知である「分子内塩」は、電気的に中性の分子であるが、原子価結合理論に従い、各原子価結合構造中の異なる原子に正及び負の形式電荷を有する。しかも、化合物(1)の分子構造は以下に示す6種の原子価結合構造によって表されることが可能であり、各々は、正及び負の形式電荷を異なる原子上に有している。この共鳴により、化合物(1)は「メソイオン性」とも記載される。簡潔さのために、式(1)の分子構造は本明細書において単原子価結合構造として示されているが、この特定の原子価結合構造は、化合物(1)の分子における結合に関連する以下に示す6種の原子価結合構造のすべての代表であると理解されるべきである。従って、本明細書における式(1)に対する言及は、他に規定されていない限りにおいて、適応可能である6種の原子価結合構造のすべて、及び、他の(例えば、分子軌道理論)構造に関連する。
【0064】
<6種の原子価結合構造>
【化14】
【0065】
本発明の化合物は、立体障害により引き起こされる結合の回転の制限により1種以上の配座異性体として存在することが可能である。例えば、Rが、オルト位で嵩高いアルキル基(例えば、イソプロピル)で置換されているフェニルである化合物(1)は、R−ピリミジニウム環結合に対する制限された回転により2種の回転異性体として存在し得る。本発明は、配座異性体の混合物を含む。
【0066】
本発明の化合物は、イミン結合を有しており、立体障害や熱安定性によりE体、Z体が存在する。化合物の性質により、溶液中で平衡状態となる化合物、E体、又はZ体で単一な化合物が存在することもあるが、本発明はそれらの向きにはよらない。
【化15】
【0067】
例えば、化合物(1)は、スキーム1に示されているとおり、式(2)の化合物に式(1a)のアミンを反応させることで合成できる。アミンは塩酸塩、臭素酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、フリー体等があげられる。場合により、ピリジン等の有機塩基を用いてもよい。反応は一般的に室温から200℃の範囲で行われる。これらの反応はハロゲン系溶媒を伴って若しくは伴わずに同一温度範囲内で実施されることが可能である。一般的な反応時間は5分間〜5時間である。
【化16】
【0068】
例えば、式(2)の化合物は、スキーム2に示されているとおり、式(3)の化合物に酸を作用させることで合成できる。PGはヒドロキシル基の保護基を意味する。たとえば塩酸、トリフルオロ酢酸、酢酸等があげられる。反応は一般的に室温から200℃の範囲で行われる。これらの反応はハロゲン系溶媒を伴って若しくは伴わずに同一温度範囲内で実施されることが可能である。一般的な反応時間は1時間〜20時間である。
【化17】
【0069】
例えば、式(3)の化合物は、スキーム3に示されているとおり、式(4)の化合物と活性化脱離基LvOを持つ式(3a)を反応させることで調製できる。合成の容易さ又は反応性に照らして好ましいLvの例は、フェニル、4−ニトロフェニル又はハロゲン−置換フェニル(例えば、2,4,6−トリクロロフェニル、ペンタクロロフェニル又はペンタフルオロフェニル)である。一般的な反応温度は50〜200℃の範囲である。これらの反応は、トルエンなどの溶剤を伴って若しくは伴わずに、マイクロ波反応器中若しくは反応容器中に、同一の温度範囲内で実施されることが可能である。一般的な反応時間は5分間〜2時間の範囲である。
【化18】
【0070】
また式(3)の化合物は、スキーム4に示されているとおり、式(4)の化合物と式(3b)の化合物を縮合させることで調製できる。これらの反応は、一般的には、ジクロロメタンなどの不活性溶剤中で、場合により、2当量以上の酸受容体の存在下に実施される。一般的な酸受容体としては、これらに限定はされないが、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン、ピリジン及び置換ピリジン、並びに、金属水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩が挙げられる。
【化19】
【0071】
例えば、式(4)の化合物の有用な調製方法がスキーム5に示されている。スキーム5の方法において、2−アミノピリジン 式(4b)、対応するアセタール、若しくはジオキソラン等で保護されたハロゲン化アルキル 式(5)と水素化ナトリウム等の塩基存在下、反応させることで調製できる。
【化20】
【0072】
例えば、式(4)の化合物の別の有用な調製方法がスキーム6に示されている。スキーム6の方法において、ピリジンオキシド 式(4c)は特にこれらに限定されないが、対応するアセタール、若しくはジオキソラン等で保護されたアミンを、式(6)とヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム等の縮合剤をジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、反応させることで調製できる。2箇所のオルト位が非置換で且つ非対称なピリジンオキシドを用いて調製すると位置異性体 式(4’)と位置異性体 式(4’’)が生成する。
【化21】
【0073】
例えば、式(5)の化合物の有用な調製方法がスキーム7に示されている。スキーム7の方法において、対応するハロゲン化アルキル又は酸ハライドと、ピリジン等の有機塩基、水酸化ナトリウム等の無機塩基を用いることで調製できる。
【化22】
【0074】
例えば、スキーム1における1a(X=Oの化合物、1b〜1d)の有用な合成方法がスキーム8〜10に示されている。スキーム8の方法において、N−ヒドロキシフタルイミド式(6’’)と、対応するハロゲン化アルキル又は酸ハライドを、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基、水酸化ナトリウム等の無機塩基を作用させることで式(6’)を調製できる。その後、ヒドラジン、若しくは水酸化ナトリウム等の塩基を用いることで式(1b)を得ることができる。式(1b)は場合により塩酸等の酸性物質を用いて塩化物として調製することができる。
【化23】
【0075】
例えば、式(1c)の化合物の有用な調製方法がスキーム9に示されている。スキーム9の方法においてフェノールと、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を水酸化ナトリウム等の無機塩基を作用させることで式(1c)を調製できる。式(6b)は場合により塩酸等の酸性物質を用いて塩化物として調製することができる。
【化24】
【0076】
例えば、式(1d)の化合物の有用な調整方法がスキーム10に示されている。スキーム10の方法において、N−ヒドロキシフタルイミド 式(6’’)と、式(1d)に対応するビニルエーテルを、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム等の有機酸等下で反応させることで式(6−1)を調製できる。一般的な反応温度は室温から100℃である。その後、ヒドラジン、若しくは水酸化ナトリウム等の塩基を用いることで式(1d)を得ることができる。
【化25】
【0077】
また、化合物(1)は、スキーム11に示されているとおり、式(7)の化合物と式(3b)の化合物を縮合させることで調製できる。これらの反応は、一般的には、ジクロロメタンなどの不活性溶剤中で、場合により2当量以上の酸受容体の存在下で、実施される。一般的な酸受容体として、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン、ピリジン及び置換ピリジン、並びに、金属水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【化26】
【0078】
化合物(1)は、以下の実施例で示されるように、農園芸有害害虫に対して優れた防除活性を示すものである。従って、本発明によれば、化合物(1)を有効成分として含んでなる農園芸用殺虫剤が提供される。また、本発明による農園芸用殺虫剤は、これらの化合物の農園芸上許容可能な酸付加塩を有効成分として含むものとしてもよい。
具体的な酸付加塩とは、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、等の無機酸類、ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩、等のカルボン酸塩類、メシル酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、等のスルホン酸塩類、等が挙げられる。
【0079】
本発明において防除の対象とする虫種(化合物(1)が防除効果を示す虫種)は特に限定されるものではなく、広範な農園芸における有害害虫の防除に用いる事ができる。好ましい防除対象虫種としては、例えば、鱗翅目害虫(例えば、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ、タマナヤガ、トリコプルシア属、ヘリオティス属(Heliothis spp)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp)等のヤガ類;ニカメイガ、コブノメイガ、ヨーロピアンコーンボーラー、ハイマダラノメイガ、シバツトガ、ワタノメイガ、ノシメマダラノメイガ等のメイガ類;モンシロチョウ等のシロチョウ類;アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ、コドリンガ等のハマキガ類;モモシンクイガ等のシンクイガ類;リオネティア属等のハモグリガ類;リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類;コナガ等のスガ類;ワタアカミムシ等のキバガ類;アメリカシロヒトリ等のヒトリガ類;イガ、コイガ等のヒロズコガ類など)、半翅目害虫(例えば、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ等のアブラムシ類;ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウンカ類;ツマグロヨコバイ等のヨコバイ類;アカヒゲホソミドリカスミカメ、チャバネアオカメムシ、ミナミアオカメムシ、ホソヘリカメムシ等のカメムシ類;オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ等のコナジラミ類;クワコナカイガラムシ等のカイガラムシ類;グンバイムシ類;キジラミ類など)、鞘翅目害虫(例えば、メイズウィービル、イネミズゾウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類;チャイロコメノゴミムシダマシ等のゴミムシダマシ類;ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類;キスジノミハムシ、ウリハムシ、コロラドポテトハムシ、ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワーム等のハムシ類;イネドロオイムシ、アオバアリガタハネカクシ、シンクイムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ類;カミキリムシ類など)、ダニ目害虫(例えば、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、オリゴニカス属等のハダニ類;トマトサビダニ、ミカンサビダニ、チャノサビダニ等のフシダニ類;チャノホコリダニ等のホコリダニ類;コナダニ類など)、膜翅目害虫(例えば、カブラハバチ等のハバチ類など)、直翅目害虫(例えば、バッタ類など)、双翅目害虫(例えば、イエバエ類;イエカ類;ハマダラカ類;ユスリカ類;クロバエ類;ニクバエ類;ヒメイエバエ類;ハナバエ類;マメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、ナスハモグリバエ等のハモグリバエ類;ミバエ類;ノミバエ類;ショウジョウバエ類;チョウバエ類;ブユ類;アブ類;サシバエ類など)、アザミウマ目害虫(例えば、ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ネギアザミウマ、ハナアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、カキクダアザミウマなど)、植物寄生性線虫(例えば、ネコブセンチュウ類;ネグサレセンチュウ類;シストセンチュウ類;イネシンガレセンチュウ等のアフェレンコイデス類;マツノザイセンチュウなど)である。
【0080】
本発明の化合物(1)又はその農園芸上許容可能な酸付加塩は、農園芸用殺虫剤の有効成分としての使用が提供される。
【0081】
化合物(1)を農園芸用殺虫剤として用いる場合、化合物(1)をそのまま用いても良いが、適当な固体担体、液体担体、ガス状担体等、界面活性剤、分散剤、その他の製剤用補助剤、等とともに混合して農薬製剤を調製して用いても良い。前記農薬製剤として、好ましくは、乳剤、EW剤、液剤、懸濁剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、DL粉剤、粉粒剤、粒剤、錠剤、油剤、エアゾル、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、マイクロカプセル剤、等を挙げる事ができる。これら農薬製剤として任意に選択される剤型として用いることができる。本発明での担体とは固体担体、液体担体、ガス状担体等を指す。
【0082】
前記固体担体としては、例えばタルク、ベンナイト、クレー、カオリン、ケイソウ土、バーミキュライト、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、酸性白土、珪砂、珪石、ゼオライト、パーライト、アタパルジャイト、軽石、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、尿素、等が挙げられる。
前記液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、n−ヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、n−ヘキサン、ケロシン、灯油等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ダイズ油、綿実油等の植物油類、ジメチルスルホキシド、水、等が挙げられる。
また、前記ガス状担体としてはLPG、空気、窒素、炭酸ガス、ジメチルエーテル等があげられる。
前記界面活性剤及び前記分散剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキル(アリール)スルホン酸塩類、ポリオキシアルキレンアルキル(アリール)エーテル類、多価アルコールエステル類、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリカルボン酸塩、POEポリスチリルフェニルエーテル硫酸塩及びリン酸塩、POE・POPブロックポリマー、等が挙げられる。
さらに、前記製剤用補助剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、α化デンプン、アラビアガム、ポリビニルピロリドン、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエチレングリコール、流動パラフィン、ステアリン酸カルシウム、及び消泡剤、防腐剤、等が挙げられる。
上記の各種担体、界面活性剤、分散剤、及び製剤用補助剤は、必要に応じて各々単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。
【0083】
当該農薬製剤中における有効成分である化合物(1)の含有量は、特に限定されないが、好ましくは、乳剤で1〜75重量%、粉剤では0.3〜25重量%、水和剤では1〜90重量%、粒剤では0.1〜10重量%である。
【0084】
本発明による農園芸用殺虫剤は、そのままで、又は希釈して用いることができる。また、本発明による農園芸用殺虫剤は他の殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料等と混合又は併用することができる。混合又は併用することができる薬剤としては、例えば、ペスティサイド マニュアル(第17版 The British Crop Protection Council 発行)及びシブヤインデックス(SHIBUYA INDEX 第16版、2011年、SHIBUYA INDEX RESEARCH GROUP発行;及びSHIBUYA INDEX 第17版、2014年、SHIBUYA INDEX RESEARCH GROUP 発行)及びアイラックモードオブアクションクラスィフィケィション(Mode of Action Classification Version8.2版、IRAC発行)、モードオブアクションオブファンギサイド(Mode of Action of Fungicide-2017年度版、FRAC発行)に記載のものが挙げられる。
【0085】
より具体的には、殺虫剤は、例えば、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メソミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、メトルカルブ(metolcarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)のようなカーバメート系化合物、
アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス-エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス-メチル(azinphos-methyl)、エチルチオメトン(ethylthiometon)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、カズサホス(cadusafos)、クロレトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos)、デメトン-S-メチル(demeton-S-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(etoprophos)、ファムフール(famphur)、フェナミホス(fenamifos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ヘプテノホス(heptenophos)、イミシアホス(imicyafos) 、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロピル=O-(メトキシアミンボチオホスホリル)サリチラート[isopropyl O-(methoxyaminothiophosphoryl)salicylate]、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレド(naled)、オメトエート(omethoate)、オキシジメトンエチル(oxydemeton methyl)、パラチオン(parathion)、パラチオン-メチル(parathion-methyl) 、PAP、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos) プロペタンホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、テブピリミホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、バミドチオン(vamidothion)、クロルピリホス-エチル(chlorpyrifos-methyl)、ジスルフォトン(disulfoton)、スルプロホス(sulprofos)、フルピラゾホス(flupyrazophos)、フェントエート(phenthoate)、ホノホス(fonofos)、トリブホス(tribufos)のような有機リン酸エステル系化合物、
エンドスルファン(endosulfan) 、アルファ-エンドスルファン(alpha-endosulfan)、ガンマ-HCH(gamma-HCH) 、ジコホル(dicofol) 、クロルデン(chlordane)、ディルドリン(dieldrin)、メトキシクロル(methoxyclor)のような有機塩素系化合物、
アセトプロール(acetoprole)、フィプロニル(fipronil)、エチプロール(ethiprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、フルフィプロール(flufiprole)のようなフェニルピラゾール系化合物、
ブロフラニリド(broflanilide)のようなメタジアミド系化合物、
アフォキソラネル(afoxolaner)、フルララネル(fluralaner)、サロラネル(sarolaner)、フルキサメタミド(fluxametamide)のようなイソキサゾリン系化合物、
アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、d-cis-transアレスリン、d-transアレスリン、ビフェントリン(bifenthrin)、カッパ-ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、ビオアレスリンS-シクロペンテニル(bioallethrin S-cyclopentenyl)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ-シフルトリン(beta-cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ-シハロトリン(ramda-cyhalothrin)、ガンマ-シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、ベータ-シペルメトリン(beta-cypermethrin)、シータ-シペルメトリン(theta-cypermethrin)、ゼータ-シペルメトリン(zeta-cypermethrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エンペントリン(empenthrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、カデスリン(kadethrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrin)、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、カッパ-テフルトリン(kappa-tefluthrin)、フタルスリン(phthalthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、メトフルトリン(metofluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ピレトラム(pyrethrum)、テラレトリン(terallethrin)、モンフルオロスリン(momfluorothrin)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、プロトリフェンブト(protrifenbut)、クロロパラレスリン(chloroparellethrin)、イプシロン-メトフルスリン(epsilon-metofluthrin)、イプシロン-モンフルオスリン(epsilon-momfluorothrin)のようなピレスロイド系化合物、
アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(chlothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)のようなネオニコチノイド化合物、
スルホキサフロル(sulfoxaflor)のようなスルホキサミン系化合物、
フルピラジフロン(flupyradifurone)のようなブテノライド系化合物、
トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)のようなメソイオン系化合物、
フルピリミン(flupyrimin)のような2-アミノピリジル系化合物、
スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram)のようなスピノシン系化合物、
アバメクチン(abamectin)、イベルメクチン(ivermectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin benzoate)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)のようなマクロライド系化合物、
ヒドロプレン(hydroprene)、キノプレン(kinoprene)、ジオフェノラン(Diofenolan)、メトプレン(methoprene)のような幼若ホルモン様化合物、
ピリプロキシフェン(pyriproxyfene)のような4-フェノキシフェノキシ系化合物、
ピメトロジン(pymetrozine)のようなピリジンアゾメチン系化合物、
フロニカミド(flonicamid)のようなピリジンカルボキサミド系化合物、
エトキサゾール(ethoxazole)のようなオキサゾール系化合物、
B.t. subsp. israelensis、B.t.subsp.aizawai、B.t.subsp.kurstaki、B.t.subsp.tenebrionisのようなBacillusthuringiensis及びBacillus sphaericus剤及びそれらが産生する殺虫性タンパク、
上記に該当するBt作物(Bacillus thuringiensisの毒素を産生する遺伝子を組み込み害虫抵抗性を持たせた遺伝子組み換え作物)が産生する殺虫性タンパク、
ジアフェンチウロン(diafenthiuron)のようなチオウレア系化合物、
アゾシクロチン(azocyclotin)、シヘキサチン(cyhexatin)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)のような有機金属系化合物、
プロパルギット(propargite)のような亜硫酸エステル系・ジフェニルエーテル系化合物、
テトラジホン(tetradifon)のようなジフェニルスルホン系化合物、
クロルフェナピル(chlorfenapyr) 、トラロピリル(tralopyril)のようなピロール系化合物、
DNOCのようなジニトロ系化合物、
ベンスルタップ(bensultap)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ(thiosultap)、チオスルタップ-ナトリウム(thiosultap sodium)のようなネライストキシン類縁体、
ビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron) 、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)のようなベンゾイルウレア系化合物、
ブプロフェジン(buprofezin)のようなチアジアジン系化合物、
シロマジン(cyromazine)のようなトリアゾール系化合物、
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)のようなジアシルヒドラジン系化合物、
アミトラズ(amitraz)のようなアミジン系化合物、
ヒドラメチルノン(hydramethylnon)のようなアミジノヒドラゾン系化合物、
アセキノシル(acequinocyl)のようなナフトキノン系化合物、
フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、フルフェノキシストロビン(Flufenoxystrobin)のようなストロビルリン系化合物、
フェナザキン(fenazaquin)のようなキナゾリン系化合物、
フェンピロキシメート(fenpyroxymate)のようなフェノキシピラゾール系化合物、
ピリミジフェン(pyrimidifen)のようなフェノキシエチルアミン系化合物、
ピリダベン(pyridaben)のようなピリダジノン系化合物、
テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ピフルブミド(pyflubumide)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物、
メタフルミゾン(metaflumizone)のようなヒドラジンカルボキサミド系化合物、
スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロテトラマト(spirotetaramat)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロディオン(spiropidion)のようなテトロン酸及びテトラミン酸系化合物、
シフルメトフェン(cyflumetofen)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)のようなベータ-ケトニトリル系化合物、
フルベンジアミド(flubendiamide)、シハロジアミド(cyhalodiamide)のようなフタル酸アミド系化合物、
クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、テトラニリプロール(tetraniliprole)のようなアントラニル酸アミド系化合物、
キノメチオナート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物、
ヘキシチアゾクス(hexythiazox)のようなチアゾリジノン系化合物、
ビフェナゼート(bifenazate)のようなヒドラジン系化合物、
フルフェネリム(flufenerim)のようなピリジナミン系化合物、
ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)のようなアミノキナゾリン系化合物、
フロメトキン(flometoquin)のような6-フェノキシキノリン系化合物、
フルオピラム(fluopyram)のようなピリジニルエチルベンズアミド系化合物、
8-クロロ-N-((2-クロロ-5-メトキシフェニル)スルホニル)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-アルピリジン-2-カルボキサミド]、アミドフルメト(amidoflumet)のようなスルホンアミド系化合物
であり得る。
また、その他の殺虫剤として、ニコチン(nicotine)、クロロピクリン(chloropicrin)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、クリロチエ(crylotie)、クロフェンテジン(clofentezine)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ロテノン(rotenone)、インドキサカルブ(indoxacarb)、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、クロルジメホルム(chlordimeform)、ピリダリル(pyridalyl)、アザジラクチン(azadirachtin)、ベンゾキシメート(benzoxymate)、アフィドピロペン(afidopyropen)、フルヘキサホン(fluhexafon)、チオキサザフェン(tioxazafen)、フルエンスルホン(fluensulfone)、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、カルゾール(carzole)、殺虫性石鹸、ジメヒポ(dimehypo)、ニチアジン(nithiazine)、ホウ酸塩(borate salt)、メタアルデヒド(metaaldehyde)、リアノジン(ryanodine)、スルフルラミド(sulfluramid)、アシノナピル(acynonapyr)、ベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)、チクロピラゾフロル(tyclopyrazoflor)、3−ブロモ−N−(2,4−ジクロロ−6−(メチルカルバモイル)フェニルイル)−1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、N−(3−クロロ−1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−エチル−3−((3,3,3−トリフルオロプロピル)チオ)プロパンアミド、N−(3−クロロ−1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−エチル−3−((3,3,3−トリフルオロプロピル)スルフィニル)プロパンアミドのような化合物が挙げられる。更に、本発明による農園芸用殺虫剤は、昆虫病原性バクテリア、昆虫病原性ウイルス及び昆虫病原性菌類などのような微生物農薬とも、混用又は併用することもできる。
【0086】
用いられる殺菌剤は、例えば、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシルM (metalaxyl-M)、オキサジキシル(oxadixyl)、オフラセ(ofurase)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M(benalaxyl-M)、キララキシル(kiralaxyl)、オフラース(ofurace)、フララキシル(furalaxyl)、シプロフラン(cyprofuram)のようなフェニルアミド系化合物、
ブプリメート(bupyrimate)、ジメチリモール(dimethilimol)、エチリモール(ethilimol)のようなヒドロキシピリミジン系化合物、
ヒメキサゾール(hymexazole)、ヒドロキシイソキサゾール(hydroxyisoxazole)のようなイソキサゾール系化合物、
オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)のようなピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン系化合物、
オクチリノン(octhilinone)のようなイソチアゾロン系化合物、
オキソリニック酸(oxolinic acid)のようなカルボン酸系化合物、
ベノミル(benomyl)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、カーベンダジム(carbendazole)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、デバカルブ(debacarb)のようなベンズイミダゾール・チオファネート系化合物、
ジエトフェンカルブ(diethofencarb)のようなN-フェニルカーバメート系化合物、
ゾキサミド(zoxamide)のようなトルアミド系化合物、
エタボキサム(ethaboxam)のようなエチルアミノチアゾールカルボキサミド系化合物、
ペンシクロン(pencycuron)のようなフェニルウレア系化合物、
フルオピコリド(fluopicolide)のようなピリジニルメチルベンズアミド系化合物、
ジフルメトリム(diflumetorim)、ブピリメート(bupirimate)、のようなピリミジンアミン系化合物、
トルフェンピラド(tolfenpyrad)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物、
ベノダニル(benodanil)、フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)のようなベンズアニリド系化合物、
イソフェタミド(isofetamid)のようなフェニルオキソエチルチオフェンアミド系化合物、
フルオピラム(fluopyram)のようなピリジニルエチルベンズアミド系化合物、
フェンフラム(fenfuram)のようなフランカルボキサミド系化合物、
オキシカルボキシン(oxycarboxin)、カルボキシン(carboxin)のようなオキサチインカルボキサミド系化合物、
チフルザミド(thifluzamide)のようなチアゾールカルボキサミド系化合物、
フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フラメトピル(furametpyr)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ビキサフェン(bixafen)、イソピラザム(isopyrazam)、セダキサン(sedaxane)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、フルインダピル(fluindapyr)、イソフルシプラム(isoflucypram)のようなピラゾール-4-カルボキサミド系化合物、
ボスカリド(boscalid)のようなピリジンカルボキサミド系化合物、
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、コウメトキシストロビン(coumetoxystrobin)、クレソキシムメチル(kresoxym-methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、マンデストロビン(mandestrobin)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)などのストロビルリン系化合物、
ファモキサドン(famoxadon)のようなオキサゾリジンジオン系化合物、
フェンアミドン(fenamidone)のようなイミダゾリノン系化合物、
トリクロピリカルブ(triclopyricarab)、ピリベンカルブ(pyribencarb)のようなベンジルカーバメート系化合物、
シアゾファミド(cyazofamid)のようなシアノイミダゾール系化合物、
アミスルブロム(amisulbrom)のようなスルファモイルトリアゾール系化合物、
ビナパクリル(binapacryl)、メプチルジノカルブ(meptyldinocap)、ジノカップ(dinocap)のようなジニトロフェニルクロトン系化合物、
フルアジナム(fluazinam)のような2,6-ジニトロアニリン系化合物、
フェリムゾン(ferimzone)のようなピリミジノンヒドラゾン系化合物、
酢酸-フェンチン(fentin-acetate)、塩化フェンチン(fentin chloride)、水酸化フェンチン(fentin hydroxide)、水酸化トリフェニルスズ(fenthin hydroxide)、酢酸トリフェニルスズ(fenthin acetate)、オキシン銅(oxine copper)のような有機・無機金属系化合物、
シルチオファム(silthiofam)のようなチオフェンカルボキサミド系化合物、
アメトクトラジン(ametoctradin)のようなトリアゾロピリミジンアミン系化合物、
メパニピリム(mepanipyrim)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ピリメサニル(pyrimethanil)、シプロジニル(cyprodinil)のようなアニリノピリミジン系化合物、
ブラストサイジンS(blasticidin-S)のようなエノピラヌロン酸抗生物質、
カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩水和物(kasugamycin hydrochloride hydrate)のようなヘキソピラノシル抗生物質、
ストレプトマイシン(streptomycin)のようなグルコピラノシル抗生物質、
オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)のようなテトラサイクリン抗生物質、
キノキシフェン(quinoxyfen)のようなアリルオキシキノリン系化合物、
プロキナジド(proquinazid)のようなキナゾリン系化合物、
フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)のようなシアノピロール系化合物、
フルオロイミド(fluoroimid)、プロシミドン(procymidone)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinchlozolin)のようなジカルボキシイミド系化合物、
エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)、ピラゾホス(pyrazophos)のようなホスホロチオレート系化合物、
イソプロチオラン(isoprothiolane)のようなジチオラン系化合物、
プロパモカルブ(propamocarb)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)のようなプロピルカーバメート系化合物、
Bacillus subtilis(QST713、FZB24、MBI600、D747株)のようなBacillus属及び産生された殺菌性タンパク類、
上記Bt作物により産生された殺菌性タンパク類、
ゴセイカユプテの抽出物のようなテルペン炭化水素類とテルペンアルコール類、
トリホリン(triforine)のようなピペラジン系化合物、
ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)のようなピリジン系化合物、
フェナリモル(fenarimol)、ヌアリモル(nuarimol)のようなピリミジン系化合物、
アザコナゾール(azaconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxyconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、オキスポコナゾール(oxpoconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール(uniconazole)、イマザリル(imazalil)、ビテルタノール(bitertanol)、トリフルミゾール(triflumizole)、エタコナゾール(etaconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、ペンコナゾール(penconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ミクロブタニル(myclobutanil)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、シメコナゾール(simeconazole)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)のようなアゾール系化合物、
アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、酢酸ドデモルフ(dodemorph acetate)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph)のようなモルフォリン系化合物、
ピペラリン(piperalin)、フェンプロピディン(fenpropidin)のようなピペリジン系化合物、
スピロキサミン(spiroxamine)のようなスピロケタールアミン系化合物、
フェンヘキサミド(fenhexamid)のようなヒドロキシアニリド系化合物、
フェンピラザミン(fenpyrazamine)のようなアミノピラゾリノン系化合物、
フェルバム(ferbam)、メタム(metam)、メタスルホカルブ(metasulphocarb)、メチラム(metiram)、チラム(thiram)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、ジネブ(zineb)、ジラム(zoram)、ポリカーバメート(polycarbamate)、プロビネブ(propineb)、チウラム(thiuram)、ピリブチカルブ(pyributicarb)のようなチオカーバメート・ジチオカーバメート系化合物、
バリダマイシン(validamycin)のようなグルコピラノシル抗生物質、
ミルジオマイシン(mildiomycin)、ポリオキシン(polyoxin)のようなヌクレオシド系抗生物質、
ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、バリフェナレート(valifenalate)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)のようなバリンアミドカーバメート系化合物、
マンジプロパミド(mandipropamid)のようなマンデル酸アミド系化合物、
フェンピコキサミド(fenpicoxamid)のようなピコリナミド系化合物、
フサライド(fthalide)のようなイソベンゾフラノン系化合物、
ピロキロン(pyroquilone)のようなピロロキノリノン系化合物、
トリシクラゾール(tricyclazole)のようなトリアゾロベンゾチアゾール系化合物、
カルプロパミド(carpropamid)のようなシクロプロパンカルボキサミド系化合物、
ジクロシメット(diclocymet)のようなカルボキサミド系化合物、
フェノキサニル(fenoxanil)のようなプロピオンアミド系化合物、
アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)のようなベンゾチアジアゾール系化合物、
プロベナゾール(probenazole)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)のようなベンゾイソチアゾール系化合物、
チアジニル(tiadinil)のようなチアジアゾールカルボキサミド系化合物、
イソチアニル(isotianil)のようなイソチアゾールカルボキサミド系化合物、
シモキサニル(cymoxanil)のようなシアノアセトアミド=オキシム系化合物、
ホセチル(fosetyl)のようなエチルホスホナート系化合物、
テクロフタラム(techlophthalam)のようなフタラミン酸系化合物、
トリアゾキシド(triazoxide)のようなベンゾトリアジン系化合物、
フルスルファミド(flusulfamide)のようなベンゼンスルホン酸系化合物、
ジクロメジン(diclomezine)のようなピリダジノン系化合物、
シフルフェナミド(cyflufenamide)のようなフェニルアセトアミド系化合物、
メトラフェノン(metrafenopne)のようなベンゾフェノン系化合物、
ピリオフェノン(pyriofenone)のようなベンゾイルピリジン系化合物、
フルチアニル(flutianil)のようなシアノメチレンチアゾリジン系化合物、
テブフロキン(tebufloquin)のような4-キノリル酢酸系化合物、
ホセチルアルミニウム(fosetyl-aluminium)、トルクロホス−メチル(tolclofos-methyl)のような有機リン系化合物、
エクロメゾール(echlomezole)のような1,2,4-チアジアゾール系化合物、
トルプロカルブ(tolprocarb)のようなトリフルオロエチルカーバメート系化合物、
ボルドー(Bordeaux)混合液、酢酸銅(copper acetate)、塩基性硫酸銅(basic copper sulfate)、オキシ塩化銅(oxy copper chloride)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、オキシキノリン銅(oxine-copper)のような銅系化合物、
銅、硫黄のような無機化合物、
キャプタン(captan)、カプタホール(captafol)、フォルペット(folpet)のようなN−ハロゲノチオアルキル系化合物、
アニラジン(anilazine)、クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)及びその塩、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、キントゼン(quintozene)のような有機塩素系化合物、
イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate salt)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)、グアニジン(guanidine)、ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基、グアザチン(guazatine)、グアザチン酢酸塩(guazatine acetate salt)、アルベシレート(albesilate)のようなグアニジン系化合物、
ジチアノン(dithianon)のようなアントラキノン系化合物、
キノメチオネート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物、
フルオルイミド(fluoroimide)のようなマレイミド系化合物、
トリルフルアニド(tolylfluanid)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)のようなスルフェン酸系化合物、
ジノブトン(dinobuton)のようなジニトロフェノール系化合物、
ダゾメット(dazomet)のような環状ジチオカーバメート系化合物、
ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物
があり得る。
また、その他の殺菌剤として、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、テクナゼン(tecnazen)、ニトルタール-イソプロピル(nitrthal-isopropyl)、ジシクロメット(dicyclomet)、アシベンゾラル(acibenzolar)、プロヘキサジオン-カルシウム(prohexadione-calcium)、ブロノポール(bronopol)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、フルメトベル(flumetover)、ベントキサジン(bethoxazin)、ビフェニル(biphenyl)、クロロネブ(chloroneb)、CNA、ヨードカルブ(iodcarb)、プロチオカルブ(prothiocarb)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、3-クロロ-5-フェニル-6-メチル-4-(2,6-ジフルオロフェニル)ピリダジン、キノフメリン(quinofumelin)などが挙げられる。
【0087】
また、本発明の化合物(1)又はその農園芸上許容可能な酸付加塩は、その有効量を、植物又は土壌に適用することにより、農園芸上の害虫の防除することができる。すなわち、農園芸上の害虫の防除方法が提供される。ここで、本発明による防除方法には、化合物(1)又はそれらの農園芸上許容可能な酸付加塩を、密閉された空間において燻煙処理によって適用する方法も含まれる。
【0088】
本発明の式(1)で表される化合物又はその塩は、動物又は鳥類に寄生する有害寄生性無脊椎生物を防除して当該動物又は鳥類を有害寄生性無脊椎生物から保護するのにも使用できる。その使用のための組成物は、動物又は鳥類に寄生する有害寄生性無脊椎生物の防除に有効な量を含む。少なくとも1つの担体をさらに含んでもよい。
【0089】
有害無脊椎生物を防除する本発明の方法は、生物学的に有効な量の本発明の式(1)で表される化合物又はその塩を、有害無脊椎生物に接触させることを含む。また、有害無脊椎生物が防除された作物を製造する本発明の方法は、有害無脊椎生物を防除する前記方法を実施することを含む。
【0090】
作物を処理する本発明の方法は、生物学的に有効な量の本発明の式(1)で表される化合物又はその塩を、作物の種子又は胎座に接触させることを含む。また、処理された作物を製造する本発明の方法は、作物を処理する前記方法を実施することを含む。
【0091】
本発明の種子は、作物の種子及び当該種子の約0.0001〜1質量%の量の本発明の式(1)で表される化合物又はその塩を含む。
【実施例】
【0092】
<合成例>
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。NMRデータの「s」はシングレット(一重線)、「d」はダブレット(二重線)、「t」はトリプレット(三重線)、「q」はカルテット(四重線)、「m」はマルチプレット(多重線)、「brs」はブロードの一重線を示す。
【0093】
合成例1−1:1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製(化合物番号:E-7)
【0094】
ステップA:1,3−ジエチル−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)プロパンジオエートの調製
1,10−フェナントロレン(2.52g、13.9mmol)及びヨウ化銅(I)(2.53g、13.3mmol)を1,4−ジオキサン(200mL)に添加し、次いで、炭酸セシウム(36.1g、111mmol)、マロン酸ジエチル(17.7g、111mmol)及び3−ヨードベンゾトリフルオリド(25.1g、92.3mmol)を添加した。反応混合物を還流下7.5時間撹拌後、室温に冷却した。1N塩酸を反応混合物に添加し、ろ過助剤でろ過し、固形物を取り除いた。ろ液を酢酸エチルで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表題の化合物(21.2g、75%、薄黄色液体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 7.72~7.57 (3H, m), 7.49 (1H, t, J = 7.8Hz), 4.66 (1H, s), 4.32~4.15 (4H, m), 1.32~1.22 (6H, m)
【0095】
ステップB:ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)プロパンジオエートの調製
ステップAの生成物(18.7g、61.4mmol)を18%水酸化ナトリウム水溶液(219g)に添加し、反応混合物を窒素雰囲気下、50℃で1時間激しく撹拌した。その後、反応溶液が、pHが1に達するまで塩酸を添加した。反応溶液を酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒をエバポレーターで減圧留去した。得られた白色の固体(13.2g)にジクロロメタン(200mL)を加え、塩化オキサリル(15.8mL、184mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、エバポレーターで減圧濃縮後、得られた残渣にジクロロメタン(200mL)を加え、2,4,6−トリクロロフェノール(24.3g、123mmol)を添加した。一晩室温で攪拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。メタノールを得られた残渣に添加したところ、固体がゆっくりと溶液から析出した。ろ過により析出した固体を集め、50℃で乾燥し、表題の化合物(12.8g、34%、白色固体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 7.92 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.8Hz), 7.71 (1H, d, J = 7.8Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.8Hz), 7.38 (4H, s), 5.38 (1H, s)
【0096】
ステップC:N−(3,3−ジエトキシプロピル)ピリジン−2−アミンの調製
水素化ナトリウム(4.60g、105mmol)を計り取ったフラスコにジメチルスルホキシド(140mL)を加えた。2−アミノピリジン(8.99g、95.6mmol)を添加し、60℃まで昇温し、15分間加熱した。ジメチルスルホキシド(40mL)に溶かした3−クロロ−1,1−ジエトキシプロパン(15.9g、95.7mmol)を滴下した。80℃まで昇温し、2時間加熱した。室温まで冷却後水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、ブライン(飽和食塩水)で1回洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧下で留去した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物(9.92g、46%、茶色液体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 8.07 (1H, dd, J = 5.1, 1.2Hz), 7.36~7.42 (1H, m), 6.52~6.56 (1H, m), 6.37 (1H, d, J = 8.4Hz), 4.84 (1H, bs), 4.63 (1H, t, J = 5.4Hz), 3.68 (2H, dq, 7.2, 7.0Hz), 3.51 (2H, dq, J = 7.2, 7.0Hz), 3.38 (2H, q, J = 6.1Hz), 1.95 (2H, dt, J = 6.1, 5.7Hz), 1.22 (6H, t, J = 7.0Hz)
【0097】
ステップD:1−(3,3−ジエトキシプロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
トルエン(40mL)中にステップCの生成物(4.04g、18.0mmol)及びステップBの生成物(10.9g、18.0mmol)を添加した。反応混合物を110℃で2時間加熱した。反応溶液を室温まで冷却後、トルエンを減圧留去した。粗生成物を少量の酢酸エチルに溶かし、n−ヘキサン(100mL)に滴下した。析出した固体をろ取し、得られた結晶を60℃で温風乾燥し、表題の化合物(6.34g、80%、黄色固体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 9.48~9.51 (1H, m), 8.05~8.12 (2H, m), 7.98~8.02 (1H, m), 7.72 (1H, d, J = 9.0Hz), 7.46~7.48 (2H, m), 7.32 (1H, dt, J = 6.9, 0.9Hz), 4.64 (1H, t, J = 4.8Hz), 4.45 (2H, t, J = 7.3Hz), 3.71 (2H, dq, 7.8, 6.9Hz), 3.53 (2H, dq, J = 7.2, 6.9Hz), 2.04~2.13 (2H, m), 1.21 (6H, t, J = 7.0Hz)
【0098】
ステップE:4−オキソ−1−(3−オキソプロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
塩化メチレン(60mL)にステプDの生成物(5.14g、11.7mmol)を溶かし、トリフルオロ酢酸(4.5mL、58.8mmol)を室温で滴下し5時間室温で撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで2回抽出し、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(3.14g、80%、黄色固体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 9.86 (1H, s), 9.53 (1H, dd, J = 6.9, 1.2Hz), 8.10~8.18 (2H, m). 7.97~8.01 (1H, m), 7.72 (1H, d, J = 9.0Hz), 7.47~7.49 (2H, m), 7.38 (1H, dt, J = 6.9, 0.9Hz), 4.64 (2H, t, J = 6.7Hz), 3.09 (2H, t, J = 6.6Hz)
【0099】
ステップF:2−((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イソインドリジノンの調製
N−ヒドロキシフタルイミド(10.6g、65.0mmol)をDMF(40mL)に溶かし、トリエチルアミン(6.58g、65.0mmol)を加え5分間撹拌した。そこに1−クロロ−3メチル−2−ブテン(6.53g、50.0mmol)を室温で滴下し、15時間室温で撹拌した。水(150mL)を加え析出した薄い黄色の固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチルに溶かし、炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し表題化合物(10.25g、68%、薄黄色固体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 7.80~7.84 (2H, m), 7.72~7.76 (2H, m), 5.53 (1H, tt, J = 7.6, 1.3Hz), 4.72 (2H, d, J = 7.5Hz), 1.77 (3H, s), 1.73 (3H, d, J = 0.9Hz)
【0100】
ステップG:O−(3−メチル−2−ブテニル)−ヒドロキシルアミン塩酸塩の調整
ステップFの生成物(10.3g、44.3mmol)をクロロホルム(40mL)及びメタノール(10mL)に溶かし、ヒドラジン1水和物(5.54g、88.6mmol)を室温で加え、室温にて15時間撹拌した。析出した白色固体をセライトろ過により除去し、ろ液をアンモニア水及びブラインで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をジエチルエーテル(50mL)に溶かし、塩酸(ジオキサン溶液、3mL)を氷冷下滴下した。室温で30分撹拌し白色固体をろ取し、表題化合物(1.76g、29%、白色固体)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO d6) δ = 10.8 (3H, bs), 5.30 (1H, tt, J = 7.3, 1.3Hz), 4.49 (2H, d, J = 6.3Hz), 1.75 (3H, s), 1.70 (3H, s)
【0101】
ステップH:1−(3−(((3−メチル−2−ブテニル)オキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップEの生成物(200mg、0.552mmol)及びステップGの生成物(150mg、1.09mmol)を塩化メチレン(10mL)に加え、ピリジン(130mg、1.64mmol)を室温で加え、室温で2時間撹拌した。水を加え、塩化メチレンで2回抽出し、1N塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液、及びブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去して表題化合物(230mg、94%、黄色粘性物質)を得た。
【0102】
合成例1−2:合成例1−1のステップBの生成物、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)プロパンジオエートの調製の別法
1,4−ジオキサン(200mL)にリン酸カリウム(23.5g、110mmol)、マロン酸ジメチル(14.7g111mmol)、3−ヨードベンゾトリフルオリド(25.1g、92.3mmol)、ピコリン酸(2.50g、20.3mmol)及びヨウ化銅(I)(2.50g、13.1mmol)を添加した。反応混合物を還流下5時間撹拌後、リン酸カリウム(23.5g、110mmol)を追加し、さらに還流下2.5時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、反応混合物を塩酸でpHを3とした後、ろ過助剤でろ過し、固形物を取り除いた。ろ液を酢酸エチルで2回抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインでそれぞれ一回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒をエバポレーターで減圧留去して茶色のオイル状粗生成物(27.9g)を得た。
得られた粗生成物(16.9g)を11%水酸化ナトリウム水溶液(112g)、メタノール(25mL)に添加し、反応混合物を室温から60℃で2時間撹拌した。その後、反応溶液が、pHが1に達するまで塩酸を添加し、酢酸エチルで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。ろ液の溶媒をエバポレーターで減圧留去した。得られた微褐色の固体(15.7g)にジクロロメタン(160mL)を加え、塩化オキサリル(15.8mL、184mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、2,4,6−トリクロロフェノール(24.3g、123mmol)を添加後、さらに1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、メタノールを得られた残渣に添加したところ、固体がゆっくりと溶液から析出した。ろ過により析出した固体を集め、60℃で乾燥し、表題の化合物(21.5g、63%、白色固体)を得た。
【0103】
合成例2:1−(3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製(化合物番号:F-1)
ステップEの生成物(2.00g、5.52mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(0.580g、8.34mmol)を塩化メチレン(60mL)に加え、ピリジン(1.34mL、16.6mmol)を室温で滴下し室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去しカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(1.75g、84%、黄色固体)を得た。
【0104】
合成例3:4−オキソ−1−(3−((ピバロイルオキシ)イミノ)プロピル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調整(化合物番号:D-1)
合成例2で合成した化合物(F-1)(242mg、0.717mmol)及びトリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)を塩化メチレン(15mL)に溶かし、0℃へ冷却した状態でピバロイルクロリド(0.170mL、1.43mmoL)を滴下した。0℃で1時間撹拌し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。塩化メチレンで2回抽出し、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(110mg、33%、黄色固体)を得た。
【0105】
合成例4:1−(3−(((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製(化合物番号:A-7)
ステップA:2−(1−エトキシエトキシ)イソインドリジノンの調製
N−ヒドロキシフタルイミド(16.3g、100mmol)をジオキサン(100mL)に溶かし、エチルビニルエーテル(10.8g、150mmol)を加え5分間撹拌した。パラトルエンスルホン酸ピリジニウム(5.00g、19.9mmol)を室温で滴下し、15時間室温で撹拌した。水(150mL)を加え、析出した薄い黄色の固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチルに溶かし、炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し表題化合物(23.5g、quant.、白色固体)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 7.81~7.85 (2H, m), 7.71~7.77 (2H, m), 5.30 (1H, q, J = 5.4Hz), 4.17 (1H, dq, J = 7.1, 6.9Hz), 3.82 (1H, dq, J = 7.1, 6.9Hz), 1.53 (3H, d, J = 5.4Hz), 1.24 (3H, t, J = 6.9Hz)
ステップB:O−(1−エトキシエチル)ヒドロキシルアミンの調製
ステップAの生成物(23.5g、100mmol)をクロロホルム(40mL)及びメタノール(10mL)に溶かし、ヒドラジン1水和物(13.3g、212mmol)を室温で加えた。室温にて15時間撹拌した。析出した白色固体をセライトろ過により除去し、アンモニア水及びブラインで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し表題化合物(5.47g、52%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ = 4.78 (1H, q, J = 5.4Hz), 3.77 (1H, dq, J = 7.1, 6.9Hz), 3.58 (1H, dq, J = 7.2, 7.0Hz), 1.31 (3H, d, J = 5.4Hz), 1.23 (3H, t, J = 7.2Hz)
ステップC:1−(3−(((1−エトキシエトキシ)イミノ)プロピル)−4−オキソ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
合成例1−1のステップEの生成物(200mg、0.552mmol)、ステップBの生成物(87.0mg、0.828mmol)、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム(14.0mg、0.0552mmol)をジオキサン(20mL)に溶かし、1時間60℃で加熱した。室温まで冷却し、水及びブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し表題化合物(234mg、95%、黄色固体)を得た。
【0106】
同様に、他の化合物を合成した。異性体比は反応条件、単離条件により異なることがある。異性体の構造が単一であることもある。NMRにより整数でないプロトン数の表記は、幾何異性体の混合物による。表11〜21に化合物の構造と融点(mp)を示す。*を付した化合物はオイル状又はアモルファス状の化合物を示している。表22には各化合物の1H-NMRの値を示す。
【0107】
【化27】

【表13-1】

【表13-2】
【0108】
【化28】

【表14】
【0109】
【化29】

【表15】
【0110】
【化30】

【表16】
【0111】
【化31】

【表17】
【0112】
【化32】

【表18-1】

【表18-2】
【0113】
【化33】

【表19】
【0114】
【化34】

【表20】
【0115】
【化35】

【表21】
【0116】
【化36】

【表22】
【0117】
その他
【表23-1】

【表23-2】
【0118】
【表24-1】

【表24-2】

【表24-3】

【表24-4】

【表24-5】

【表24-6】

【表24-7】

【表24-8】

【表24-9】

【表24-10】

【表24-11】

【表24-12】

【表24-13】

【表24-14】

【表24-15】

【表24-16】

【表24-17】

【表24-18】

【表24-19】

【表24-20】

【表24-21】

【表24-22】

【表24-23】

【表24-24】

【表24-25】

【表24-26】

【表24-27】

【表24-28】

【表24-29】

【表24-30】

【表24-31】

【表24-32】

【表24-33】

【表24-34】

【表24-35】

【表24-36】
【0119】
<製剤例>
また、化合物(1)を有効成分として含有する農薬製剤例を以下に挙げる。
製剤例1〔水和剤〕
化合物(1) 30重量%
クレー 30重量%
ケイソウ土 35重量%
サンエキスP252 4重量%
(リグニンスルホン酸カルシウム:日本製紙ケミカル(株)製)
ソルポール8070 1重量%
(ラウリル硫酸ナトリウム:東邦化学工業(株)製)
上記成分を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
【0120】
製剤例2〔粉剤〕
化合物(1) 2重量%
クレー 90重量%
タルク 7重量%
ステアリン酸カルシウム 1重量%
上記成分を均一に混合して粉剤を得た。
【0121】
製剤例3〔乳剤1〕
化合物(1) 20重量%
N,N−ジメチルホルムアミド 20重量%
ソルベッソ150 50重量%
(芳香族系溶剤:エクソンモービル有限会社製)
ニューカルゲンCL−H 10重量%
(POEアルキルフェニルエーテル:竹本油脂(株)製)上記成分を均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0122】
製剤例4〔乳剤2〕
化合物(1) 5重量%
キシレン 42.5重量%
DMSO 42.5重量%
ニューカルゲン2003 10重量%
(POEアリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物とアルキルベンゼンスルホン酸金属塩の混合物:竹本油脂(株)製)
上記成分を均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0123】
製剤例5〔粒剤1〕
化合物(1) 5重量%
ベントナイト 40重量%
タルク 10重量%
クレー 43重量%
サンエキスP252 2重量%
(リグニンスルホン酸カルシウム:日本製紙ケミカル(株)製)
上記成分を均一に粉砕・混合し、水を加えてよく練合した後、造粒乾燥して粒剤を得た。
【0124】
製剤例6〔フロアブル剤〕
化合物(1) 25重量%
ソルポール7556 5重量%
(POEスチリルフェニルエーテル硫酸塩:東邦化学工業(株)製)
プロピレングリコール 6重量%
ベントナイト 1重量%
キサンタンガム1%水溶液 3重量%
水 60重量%
キサンタンガム1%水溶液及び適当量の水を除いた上記処方の全量を予備混合した後、湿式粉砕機にて粉砕した。その後、得られた粉砕物にキサンタンガム1%水溶液及び残りの水を加え、100重量%のフロアブル剤を得た。
【0125】
製剤例7〔粒剤2〕
化合物(1) 5重量%
ベントナイト 40重量%
タルク 10重量%
クレー 43重量%
サンエキスP252 2重量%
(リグニンスルホン酸カルシウム:日本製紙ケミカル(株)製)
上記成分を均一に粉砕・混合し、水を加えてよく練合した後、造粒乾燥して粒剤を得た。
【0126】
<生物試験例>
以下のテストが、本発明の化合物の特定の有害生物に対する防除効力を実証する。「防除効力」は、摂食を著しく低減させる有害無脊椎生物の発育の阻害(死亡率を含む)を表す。化合物によって達成される有害生物の防除保護は、しかしながら、これらの種に限定されない。化合物番号は表11〜表21の化合物を指す。
【0127】
本発明の生物学的実施例
生物試験例1:ワタアブラムシ(Aphis gossypii)防除試験(茎葉散布処理)
キュウリ葉を直径3.5cmに切り、水で湿らせた脱脂綿の上に置いた。ここにワタアブラムシ成虫2頭を放虫し、24時間産仔させた後、成虫を除去した。このキュウリ葉に200ppmになるように水で希釈した供試化合物の希釈液2mLを、散布塔を用いて散布した。風乾後、脱脂綿とともにプラスチックカップに入れ、蓋をして25℃の定温室にて飼育した。処理5日後に生死を観察し、死虫率を算出した。
その結果、A-1、A-4、A-5、A-6、A-8、A-9、A-10、A-11、A-15、A-16、A-18、A-20、A-27、A-29、A-30、B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、C-6、C-7、C-8、C-9、C-10、C-11、C-12、C-13、D-1、D-3、D-4、D-5、D-6、D-7、E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-7、E-8、E-9、E-11、E-14、E-15、E-16、E-17、E-18、E-21、E-22、E-27、E-28、F-1、F-2、F-6、F-10、F-13、F-14、F-15、F-16、F-17、F-18、F-27、F-28、F-29、G-2、G-3、G-5、G-6、G-12、H-3、I-1、I-2、I-3、I-7、I-14、I-16、J-1、K-2の化合物は80%以上の死虫率を示した。
【0128】
生物試験例2:コナガ(Plutella xylostella)防除試験(茎葉浸漬処理)
キャベツ葉を直径5.0cmに切り、このキャベツ葉を200ppmになるように水で希釈した供試化合物の希釈液20mLに浸漬し、風乾した。風乾後、キャベツ葉をプラスチックカップ内に入れ、10頭のコナガ3令幼虫を放虫し、蓋をして25℃の定温室にて飼育した。処理5日後に幼虫の生死を観察し、死虫率を算出した。
その結果、A-18、A-23、B-7、C-1、C-4、C-6、C-10、C-12、D-1、D-4、D-5、D-7、E-6、E-11、E-14、E-25、E-26、F-4、I-18、K-2の化合物は80%以上の死虫率を示した。
【0129】
生物試験例3:トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)防除試験(茎葉浸漬処理)
イネ幼苗を10本取り、200ppmになるように水で希釈した供試化合物の薬液20mLに浸漬し、風乾した。風乾後のイネ幼苗を、ガラス円筒(内径4.5cm×14cm)内にウレタンを用いて保持し、水40mLを入れたプラスチックカップに立てた。このガラス円筒内にトビイロウンカ3令幼虫を放飼し、薬包紙にて蓋をし、25℃の定温室にて飼育した。処理5日後に幼虫の生死を観察し、死虫率を算出した。
その結果、A-1、A-2、A-3、A-4、A-5、A-6、A-7、A-8、A-9、A-10、A-11、A-13、A-14、A-15、A-16、A-17、A-18、A-19、A-20、A-22、A-23、A-24、A-25、A-26、A-27、A-28、A-29、A-30、A-31、A-32、A-33、A-35、B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、B-7、B-8、B-9、C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、C-6、C-7、C-8、C-9、C-10 、C-11、C-12、C-13、D-1、D-3、D-4、D-5、D-6、D-7、E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-10、E-11、E-12、E-13、E-14、E-15、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-26、E-27、F-1 、F-2、F-3、F-5、F-6、F-13、F-14、F-15、F-16、F-26、F-27、F-28、F-29、G-1、G-2、G-3、G-4、G-5、G-6、G-7、G-8、G-9、G-10、G-11、G-12、G-13、G-14、G-15、G-16、G-17、I-2、I-5、I-8、I-9、J-1、J-2、J-3、K-1、K-3、K-7、K-8、K-9、K-10の化合物は80%以上の死虫率を示した。
【0130】
生物試験例4:トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)防除試験(根部浸漬処理)
イネ幼苗を10本取り、ガラス円筒(内径4.5cm×14cm)内にウレタンを用いて保持し、0.8ppmになるように水で希釈した薬液40mLを入れたプラスチックカップに立てた。2日後、このガラス円筒内にトビイロウンカ3令幼虫10頭を放飼し、薬包紙にて蓋をして25℃の定温室内にて飼育した。処理5日後に幼虫の生死を観察し、死虫率を算出した。
その結果、A-1、A-5、A-10、C-1、C-10、D-1、D-3、D-4、F-2、G-3、J-1、J-2、K-2の化合物は80%以上の死虫率を示した。
【0131】
生物試験例5:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)防除試験(茎葉散布処理)
キュウリ葉を直径1.5cmに切り、水で湿らせた脱脂綿の上に置いた。このキュウリ葉に200ppmになるように水で希釈した供試化合物の希釈液2mLを、散布塔を用いて散布した。風乾後、5頭のミナミキイロアザミウマ1令幼虫を放虫し、当該脱脂綿とともにプラスチックカップに入れ、蓋をして25℃の定温室にて飼育した。処理3日後に生死を観察し、死虫率を算出した。
その結果、A-2、A-8、A-9、A-22、B-3、C-1、C-3、C-5、C-6、C-7、C-8、C-9、C-10、C-12、D-1、D-3、D-4、D-6、D-7、E-2、E-8、G-7、K-2の化合物は80%以上の死虫率を示した。