(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フィードベルト(20)に前記複数の騒音低減要素を配置することが、前記フィード方向(A)に沿って前記フィードベルト(20)の上流に配置されたローディングベルト(40)上に前記騒音低減要素を連続して位置付けることを含む、請求項1に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を整列することが、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を押して、前記フィード方向(A)に平行な基準壁(310)に当接させることを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)が所定の幅を有し、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を整列することが、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)の前記幅に応じて決定された所定のストロークで前記フィード方向(A)に垂直な方向に移動する第1の押し要素(300)によって前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記基準壁(310)に押し付けることを含む、請求項4に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)が、それらが前記フィード方向(A)に沿って整列状態に保たれている間に相互に接触させられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を相互に接触させることが、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)の第1の騒音低減要素(100a)を、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)の第2の騒音低減要素(100b)に押し付けることを含み、前記第2の騒音低減要素(100b)は前記第1の騒音低減要素(100a)の下流で前記フィードベルト(20)上に配置される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)が所定の長さを有し、前記第1の騒音低減要素(100a)は、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)の前記長さに応じて決定された所定のストロークで前記フィード方向(A)に沿って移動する第2の押し要素(400)によって前記第2の騒音低減要素(100b)に押し付けられる、請求項7に記載の方法。
前記第1の騒音低減要素(100a)は、前記第2の騒音低減要素(100b)が、少なくとも部分的に前記供給面(10)上に配置された第3の騒音低減要素(100c)と整列されかつそれと直接的に又は間接的に接触させられた後、前記第2の騒音低減要素(100b)に押し付けられる、請求項7又は8に記載の方法。
前記第2の騒音低減要素(100b)は、前記第3の騒音低減要素(100c)と、直接的に、又は前記フィード方向(A)に沿って先に整列されかつ相互に接触させられた1つ又は複数のさらなる騒音低減要素(100d)を介在させて、整列されかつ接触させられる、請求項9に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記フィードベルト(20)から前記供給面(10)へ移送することが、前記フィードベルト(20)及び前記連続フィルム(5)を前記フィード方向(A)に沿って同期して移動させることを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
前記接着材料(5a)の層を適用することが、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記供給面(10)の前記上面(10a)に押し付けることを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記コンベヤベルト(30)へ移送した後、及び前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記タイヤ(500)に位置付ける前、前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を、前記フィード方向(A)に沿って前記コンベヤベルト(30)の下流に配置されたアンローディングベルト(50)へ1つずつ移送することを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記アンローディングベルト(50)へ移送することが、前記コンベヤベルト(30)及び前記アンローディングベルト(50)の前記フィード方向(A)に沿った同期移動の結果として達成される、請求項14に記載の方法。
各騒音低減要素を前記アンローディングベルト(50)へ移送した後、及び前記少なくとも2つの騒音低減要素(100a、100b)を前記タイヤ(500)に位置付ける前、前記コンベヤベルト(30)を静止状態に保ちながら前記アンローディングベルト(50)を前記フィード方向(A)に沿って移動させることを含む、請求項14又は15に記載の方法。
前記フィード方向(A)に垂直な方向に沿って、前記供給面(10)の前記上面(10a)で前記連続フィルム(5)の位置を調整することを含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
前記供給面(10)上の前記連続フィルム(5)の前進速度に応じて前記フィードベルト(20)の速度を調整することを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
前記フィード方向(A)に沿って前記コンベヤベルト(30)の下流に配置されたアンローディングベルト(50)を含む、請求項19〜21のいずれか一項に記載の装置(1)。
前記供給面(10)の前記上面(10a)上の前記連続フィルム(5)の、前記フィード方向(A)に垂直な方向における位置を調整するように構成された調整デバイス(15)を備える、請求項19〜24のいずれか一項に記載の装置(1)。
前記調整デバイス(15)が、前記ヘッド部分(10’’)及び/又はテール部分(10’)を前記中央部分(10’’’)に対して前記フィード方向(A)に垂直な方向に移動させるために、前記供給面(10)の前記ヘッド部分(10’’)及び/又はテール部分(10’)に作用する少なくとも1つのアクチュエータデバイス(11、12)を備える、請求項24に従属する場合の請求項25に記載の装置(1)。
【背景技術】
【0003】
「自動」という用語は、オペレータの手動介入を必要とせずに、機械的デバイスによって実行される作業を示すために使用される。
【0004】
「機械的デバイス」という表現は、場合によっては適切なソフトウェアを介して制御ユニットによって制御される、完全機械的、電気機械的、油圧式又は空気圧式デバイスを示すために使用される。
【0005】
「実質的に自動」という表現は、大部分の作業が前述の機械的デバイスによって行われ、オペレータの手動介入が少数の特定の作業に限定されることを示すために使用される。本発明の特定の事例において、オペレータの手動介入はせいぜい騒音低減要素の初期配置、例えばコンベヤベルト上に騒音低減要素を位置決めすることに限定される。
【0006】
「騒音低減要素」という表現は、車両ホイール用のタイヤに関連付けられると、使用中のタイヤによって発生する騒音を減衰する能力を有する要素を示すために使用される。このような能力は、好ましくは、上記の要素が作られる材料の種類によって上記の要素に付与される。この目的に適した材料は、例えば、連続気泡発泡ポリウレタンなどのような発泡ポリマー材料等の吸音多孔質材料である。
【0007】
「エラストマー」という用語は、少なくとも1種のエラストマーポリマーと少なくとも1種の補強充填剤とを含む組成物を指すために使用される。好ましくは、そのような組成物は、例えば架橋剤及び/又は可塑剤のような添加剤をさらに含む。架橋剤の存在のおかげで、そのような材料は、最終製造製品を形成するために、加熱によって架橋することができる。
【0008】
「半径方向」及び「軸方向」という用語並びに「半径方向内側/外側」及び「軸方向内側/外側」という表現は、タイヤの半径方向(すなわちタイヤの回転軸に垂直な方向)を及びタイヤの軸方向(すなわち、タイヤの回転軸に平行な方向)を指すために使用される。一方、「周方向」及び「周方向に」という用語は、タイヤの環状延在部を指すために使用される。
【0009】
「フィード方向」という表現は、フィードベルトの長手方向と平行な方向を示すために使用される。したがって、フィード方向はフィードベルトの進行方向に一致する。
【0010】
「低い」、「より下」、「より低い」又は「の下」、及び「高い」、「の上」、「より高い」又は「より上」という表現は、前述のフィードベルトに対する相対位置を示すために使用される。
【0011】
「下流」又は「ヘッド」、及び「上流」又は「テール」という表現は、前述のフィード方向を指すために使用される。したがって、例えば左から右へのフィード方向を想定すると、任意の基準要素に対する「下流」又は「ヘッド」位置は、前記基準要素の右側の位置を示し、「上流」又は「テール」位置は、前記基準要素の左側の位置を示す。
【0012】
2つ以上の騒音低減要素が前記フィード方向に沿って相互に接触するようにされる動作はまた、「コンパクト化」という表現によって識別される。
【0013】
車両ホイール用のタイヤは一般に、エラストマー材料のマトリックス中に組み込まれた補強コードから形成された少なくとも1つのカーカスプライを含むカーカス構造を含む。カーカスプライは、環状固定構造とそれぞれ係合する端縁を有する。環状固定構造は、通常「ビード」という名称で識別されるタイヤの領域に配置され、それらのそれぞれは通常、少なくとも1つの充填インサートがその半径方向外側位置に適用される実質的に円周方向の環状インサートによって形成される。このような環状インサートは一般に「ビードコア」として識別され、タイヤをホイールのリムに特別に設けられた固定用座面にしっかりと固定して保持し、したがって動作中にタイヤの半径方向内側端縁がそのような座面から現れるのを防止するという任務を有する。
【0014】
タイヤへのトルク伝達を改善する機能を有する特定の補強構造をビードに設けることができる。
【0015】
クラウン構造は、カーカス構造に対して半径方向外側の位置に関連付けられる。
【0016】
クラウン構造は、ベルト構造と、ベルト構造に対して半径方向外側の位置にある、エラストマー材料製のトレッドバンドとを含む。
【0017】
ベルト構造は、半径方向に上下に配置され、交差配向及び/又はタイヤの周方向延在方向と実質的に平行な配向を有する織物又は金属補強コードを有する1つ又は複数のベルト層を含む。
【0018】
「アンダーベルト」と呼ばれるエラストマー材料の層をカーカス構造とベルト構造との間に設けることができ、前記層は、カーカス構造の半径方向外面をベルト構造の次の取り付けのためにできるだけ均一にする機能を有する。
【0019】
エラストマー材料製のいわゆる「アンダーレイヤー」をトレッドバンドとベルト構造との間に配置することができ、このアンダーレイヤーはトレッドバンドをベルト構造に確実に結合するのに適した特性を有する。
【0020】
エラストマー材料のそれぞれのサイドウォールがカーカス構造の側面に適用され、それぞれトレッドバンドの側縁の一方から、ビードに対するそれぞれの環状固定構造まで延びている。
【0021】
同じ出願人に付与された国際公開第2016/067192号は、騒音低減要素を車両ホイール用タイヤに取り付けるための方法及び装置を開示している。フィード方向に沿って移動され且つ接着材料の層を支持する連続フィルムをその上面に有する第1のコンベヤベルト上に騒音低減要素を配置する。続いて、騒音低減要素を連続フィルムに押し付けて、接着材料の層の一部にしっかりと付着させる。フィード方向に沿った第1のコンベヤベルトの移動によって、騒音低減要素は続いて、前述のフィード方向に沿って第1のコンベヤベルトの下流に配置された第2のコンベヤベルトに移送される。このような移送の間、連続フィルムは第1のコンベヤベルトに保持され、騒音低減要素が第1のコンベヤベルトを離れるとすぐに、騒音低減要素に付着している接着材料の層の部分は、第1のコンベヤベルト上にある接着材料の層から分離される。この分離は、第1のコンベヤベルトに対する第2のコンベヤベルトの相対的な移動の結果として(接着材料が弱い内部結合を有する場合)、又は2つのベルト間に設けられた適切なブレードによって行われる切断作用によって(接着材料が非常に強い内部結合を有する場合)起こり得る。騒音低減要素は最終的に第2のコンベヤベルトからピックアップされてタイヤの半径方向内面上の所定の位置に位置付けられる。
【0022】
本出願人は、国際公開第2016/067192号に記載された発明が、騒音低減要素のタイヤへの接着方法の高度な自動化を可能にし、したがって騒音低減要素を備えたタイヤの製造に専用のラインの生産性の向上させることに気付いた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本出願人は、各騒音低減要素への接着材料の層の接着作業の再現性と組み合わせて、生産性をさらに向上させるという問題を検討した。
【0024】
本出願人は以下のことを見出した、すなわち、接着材料の層が騒音低減要素のそれぞれに配置される前に騒音低減要素を整列させてコンパクト化することによって、特に単一の騒音低減要素を少なくとも2つの方向に適切に操作してそれらを実質的に自動的に前述の相互整列及びコンパクト化状態にすることによって、及び接着材料の各層を騒音低減要素のそれぞれに取り付けた後、単一の騒音低減要素をそれら自身のフィード方向に沿って適切に移動させることによって、騒音低減要素に付着された接着材料の層を、騒音低減要素のフィード方向に沿ったすぐ後ろの騒音低減要素に付着された接着材料から、清潔且つ正確に分離することが可能であることを見出した。このようにして、生産性がさらに向上し、各騒音低減要素への接着層の分配における再現性が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0025】
したがって、本発明は、その第1の態様において、騒音低減要素を車両ホイール用タイヤに取り付けるための方法に関する。
【0026】
好ましくは、複数の騒音低減要素が、所定のフィード方向に沿って移動可能なフィードベルト上に配置され、好ましくは互いに離間される。
【0027】
好ましくは、前記騒音低減要素のうちの少なくとも2つは、前記フィード方向に沿って整列される。
【0028】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、前記フィード方向に沿って相互に接触する。
【0029】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、前記フィードベルトから、前記フィード方向に沿って前記フィードベルトの下流に配置され且つ接着材料の層を支持する連続フィルムをその上面に有する供給面に移送される。
【0030】
好ましくは、前記接着材料の層は前記少なくとも2つの騒音低減要素のそれぞれの下面に適用され、前記少なくとも2つの騒音低減要素前記連続フィルムから前記接着材料の層を受け継ぐ。
【0031】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、前記供給面から、前記フィード方向に沿って前記供給面の下流に配置されたコンベヤベルトに1つずつ移送される。
【0032】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素はタイヤの半径方向内面に1つずつ位置付けられる。
【0033】
本出願人は以下のことを確信している。すなわち、そのフィード方向に沿って連続して配置された2つの騒音低減要素に付着された接着材料の層の清潔且つ正確な分離をもたらす前述の方法は、上述のフィード方向に沿った騒音低減要素の事前の整列及びコンパクト化のおかげであり、騒音低減要素を備えたタイヤの製造に専用の生産ラインの生産性に関する上述の問題を効果的に解決し、同時に各騒音低減要素への接着材料の層の分配作業の再現性を得ることを確信している。
【0034】
その第2の態様において、本発明は、騒音低減要素を車両ホイール用タイヤに取り付けるための装置に関する。
【0035】
好ましくは、フィードベルトが設けられ、このフィードベルトは、所定のフィード方向に沿って移動可能な騒音低減要素をフィードするように構成される。
【0036】
好ましくは、第1の押し要素が設けられ、この第1の押し要素は、前記フィード方向に垂直な方向に沿って移動可能であり、前記フィード方向に沿って前記騒音低減要素の少なくとも2つを整列させる。
【0037】
好ましくは、第2の押し要素が設けられ、この第2の押し要素は、前記フィード方向に沿って移動可能であり、前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記フィード方向に沿って相互に接触させる。
【0038】
好ましくは、供給面が、前記フィード方向に沿って前記フィードベルトの下流に配置され、供給面は、接着材料の層を支持する連続フィルムをその上面に有する。
【0039】
好ましくは、前記連続フィルムは前記フィード方向に沿って移動可能である。
【0040】
好ましくは、押圧部材が設けられ、押圧部材は、前記少なくとも2つの騒音低減要素が前記接着材料の層の一部にしっかりと付着するように前記供給面の上面に対して前記少なくとも2つの騒音低減要素を押圧するように構成される。
【0041】
好ましくは、コンベヤベルトが、前記フィード方向に沿って前記供給面の下流に配置される。
【0042】
好ましくは、前記コンベヤベルトは前記フィード方向に沿って移動可能である。
【0043】
好ましくは、グリップ部材が設けられ、このグリップ部材は、前記少なくとも2つの騒音低減要素をピックアップし、それらをタイヤの半径方向内面に位置決めするように構成される。
【0044】
上記の装置は、上記の方法を実施することを可能にする。
【0045】
本発明は、前述の態様の少なくとも1つにおいて、以下に記載される好ましい特徴の少なくとも1つを有することができる。
【0046】
好ましくは、前記複数の騒音低減要素を前記フィードベルト上に配置することは、前記フィード方向に沿って前記フィードベルトの上流側に配置されたローディングベルト上に次々に前記騒音低減要素を位置決めすることを含む。前記騒音低減要素は、ラインの生産性を低下させないように、実質的にランダムに、すなわち、離間されかつ完全に整列されることもなく、前記ローディングベルト上に有利に位置決めすることができる。所望の整列及び相互位置決めは実際にその後自動的に得られる。
【0047】
好ましくは、前記ローディングベルト上に前記騒音低減要素を位置決めする間又は位置決めした後、及び前記少なくとも2つの騒音低減要素を整列させる前に、前記ローディングベルトは、前記フィードベルトを静止させたまま前記フィード方向に沿って移動する。
【0048】
好ましくは、前記ローディングベルトの移動は、前記少なくとも2つの騒音低減要素のうちの第1の騒音低減要素の端部が前記フィードベルトの上に配置されるまで進行する。
【0049】
好ましくは、前記ローディングベルト及び前記フィードベルトはその後、前記第1の騒音低減要素が前記フィードベルトの上に完全に配置されるまで、前記フィード方向に沿って同期して移動する。このようにして、ローディングベルトからフィードベルトへの騒音低減要素のそれぞれの自動移送が得られる。
【0050】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を整列させることは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を、前記フィード方向に平行な基準壁に当接するように押し付けることを含む。
【0051】
好ましくは、前記基準壁は前記フィードベルトに関連付けられる。
【0052】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は所定の幅を有する。
【0053】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は所定の長さを有する。
【0054】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を整列させることは、前記少なくとも2つの騒音低減要素の幅に応じて決定された所定のストロークで前記フィード方向に対して垂直な方向に移動する第1の押し要素を介して前記基準壁に対して前記少なくとも2つの騒音低減要素を押すことを含む。したがって、フィード方向と垂直な前述の方向に沿って前述の第1の押し要素によって行われるストロークの長さは、処理される騒音低減要素の幅に応じて調整可能であり、それによって、騒音低減要素が同時に過度に変形することなく騒音低減要素の所望の整列が得られる。
【0055】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、それらが前記フィード方向に沿って整列された状態に維持される間に相互に接触する。
【0056】
本出願人は以下のことを確信している。すなわち、このように対処することで騒音低減要素の最適な相互位置決めを得ることが可能になり、そのような最適な相互位置決めは、騒音低減要素に付着された接着材料の層を、騒音低減要素のフィード方向に沿ってすぐ後に続く騒音低減要素に付着された接着材料の層から、最適に分離することを可能にすると確信している。
【0057】
本出願人はまた以下のことを確信している。すなわち、整列された後に騒音低減要素をコンパクト化すること(したがって、騒音低減要素がフィード方向に沿って相互に接触する前に騒音低減要素を整列させること)により、それらが作られる材料に関係なく騒音低減要素の所望の相互位置決めが得られることを保証することが可能になると確信している。本出願人は、騒音低減要素が高い摩擦係数を有する材料から作られている場合には、既にコンパクト化されている騒音低減要素の完全な整列を得ることは不可能な可能性があると実際に確信している。これは、上述の摩擦係数により、整列動作後に第1の押し要素が騒音低減要素から離されるときに、騒音低減要素が回避できない方法で移動し得るからである。
【0058】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、前記フィードベルト及び前記連続フィルムが静止している間に相互に接触する。
【0059】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を相互に接触させることは、前記少なくとも2つの騒音低減要素の第2の騒音低減要素に対して、前記少なくとも2つの騒音低減要素の第1の騒音低減要素を押すことを含み、前記第2の騒音低減要素は、前記第1の騒音低減要素の下流で前記フィードベルト上に配置されている。
【0060】
好ましくは、前記第1の騒音低減要素は、前記少なくとも2つの騒音低減要素の長さに応じて決定される所定のストロークで前記フィード方向に沿って移動する第2の押し要素を介して、前記第2の騒音低減要素に対して押し付けられる。したがって、フィード方向に沿って前述の第2の押し部材によって行われるストロークの長さは、処理される騒音低減部材の長さに応じて調整可能であり、それによって、騒音低減要素が同時に過度に変形することなく騒音低減要素の所望の相互接触が得られる。
【0061】
好ましくは、前記第2の騒音低減要素が整列され、前記供給面上に少なくとも部分的に配置される第3の騒音低減要素と接触した後、前記第1の騒音低減要素は前記第2の騒音低減要素に対して押し付けられる。このような方法において、供給面上に部分的に配置され、したがって下面と、供給面によって支持された連続フィルムとの両方に付着された接着材料の層を有する第3の騒音低減要素は、フィード方向に沿って移動しない。これは押し作用が第1の騒音低減要素によって第2の騒音低減要素に対して(及び第2の騒音低減要素によって第3の騒音低減要素に対して)加えられるからである。したがって、第3の騒音低減要素は、第2の騒音低減要素に対して第1の押し要素によって加えられる押し作用に対する当接要素として作用し、これにより第1の騒音低減要素と第2の騒音低減要素との間の最適なコンパクト化が得られる。
【0062】
好ましくは、前記第2の騒音低減要素は、前記第3の騒音低減要素に対して直接的に整列されて接触させられる。
【0063】
代替的に、前記第2の騒音低減要素は、前記フィード方向に沿って先に整列され相互に接触させられた1つ又は複数のさらなる騒音低減要素を介在して、前記第3の騒音低減要素と整列されて接触させられる。
【0064】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記フィードベルトから前記供給面に移送することは、前記フィードベルト及び前記連続フィルムを前記フィード方向に沿って同期して移動させることを含む。
【0065】
好ましくは、前記接着材料の層を適用することは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記供給面の上面に押し付けることを含む。
【0066】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記供給面から前記コンベヤベルトに1つずつ移送することは、前記第1の騒音低減要素が少なくとも部分的に前記コンベヤベルト上に配置されるまで、前記連続フィルム及び前記コンベアベルトを前記フィード方向に沿って同期して移動させることを含む。
【0067】
好ましくは、前述の同期移動の後、前記連続フィルムを静止状態に保ちながら前記コンベヤベルトを前記フィード方向に沿って移動させる。このようにして、コンベヤベルト上に毎回位置決めされた騒音低減要素を、供給面上に位置決めされた騒音低減要素から分離することができる。
【0068】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記コンベヤベルトに移送した後、及び前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記タイヤ上に位置決めする前に、前記少なくとも2つの騒音低減要素は、前記コンベヤベルトの前記フィード方向に沿った下流に配置されたアンローディングベルトに1つずつ移送される。
【0069】
好ましくは、前記少なくとも2つの騒音低減要素の前記アンローディングベルトへの移送は、前記フィード方向に沿った前記コンベヤベルト及び前記アンローディングベルトの同期移動の結果として得られる。
【0070】
好ましくは、各騒音低減要素を前記アンローディングベルトに移送した後、及び前記少なくとも2つの騒音低減要素を前記タイヤ上に位置決めする前に、前記コンベヤベルトを静止状態に保ちながら前記アンローディングベルトは前記フィード方向に沿って移動する。このような対処により、各騒音低減要素をすぐ後ろのものから十分に離して、それにより、フィード方向に沿ったすぐ後ろの騒音低減要素と偶発的にぶつかる危険性なしに、続いてタイヤに位置決めするために騒音低減要素をピックアップすることが可能になる。
【0071】
好ましくは、前記フィード方向に垂直な方向に沿った前記供給面の上面上の前記連続フィルムの位置を調整することができる。このような対処により、連続フィルム、ひいてはそれによって支持された接着材料の層を、整列及びコンパクト化動作後、上記垂直方向に沿ってフィードベルト上で騒音低減要素によって占められる位置に依存して中心位置に保つことが可能になる。
【0072】
好ましくは、前記フィードベルトの速度は、前記供給面上の前記連続フィルムの前進速度に応じて調整することができる。このようにして、連続フィルムの前進速度にかかわらず、騒音低減要素の所望のコンパクト化を得ることが可能である。特に、フィードベルトの速度が連続フィルムの速度よりも常にわずかに速いことが保証される。
【0073】
好ましくは、前記第2の押し要素は、前記フィード方向と垂直方向との両方に沿って移動可能である。フィード方向に沿った移動は、騒音低減要素の前述のコンパクト化を可能にする。垂直方向に沿った移動は、いくつかの騒音低減要素をコンパクト化した後、及びさらなる騒音低減要素をコンパクト化する前、第2の押し要素を周期的にバルク外位置(out-of-bulk position)に置くことを可能にする。
【0074】
好ましくは、騒音低減要素がローディングされるローディングベルトは、前記フィード方向に沿って前記フィードベルトの上流に配置される。オペレータは、それらの相互の位置決めに特に注意を払うことなく、そのようなローディングベルト上に騒音低減要素を位置決めすることができる。
【0075】
好ましくは、騒音低減要素がアンローディングされるアンローディングベルトが、前記フィード方向に沿って前記コンベヤベルトの下流に配置される。このようなアンローディングベルトを設けることにより、各騒音低減要素を、フィード方向に沿った後続の騒音低減要素と偶然に接触する危険性なく、自動的に把持してタイヤ上に位置決めすることができる。
【0076】
好ましくは、前記供給面は、前記押圧部材の下に配置された中央部分を備える。
【0077】
好ましくは、前記供給面は、前記中央部分から機械的に切り離され且つ前記フィード方向に沿って前記中央部分の上流に配置されたテール部分を備える。
【0078】
好ましくは、前記供給面は、前記中央部分から機械的に切り離され且つ前記フィード方向に沿って前記中央部分の下流に配置されたヘッド部分を備える。
【0079】
有利には、互いに機械的に切り離された3つの部分を設けることにより、中央部分に対するヘッド部分及び/又はテール部分の位置の調整が可能になる。このような対処は、例えば使用される都度、騒音低減要素の寸法に応じて、騒音低減要素の位置に対する連続フィルムの位置の調整を可能にするのに有用である。
【0080】
好ましくは、前記連続フィルムを巻き出すように構成された巻き出しリールが、前記供給面の下の前記テール部分に配置される。
【0081】
好ましくは、前記連続フィルムを巻き取るように構成された巻き取りリールが、前記供給面の下の前記ヘッド部分に配置される。
【0082】
好ましくは、前記連続フィルムは、前記巻き出しリールから前記巻き取りリールまで、前記供給面の前記テール部分、前記中央部分、及び前記ヘッド部分を通過して延びる。
【0083】
好ましくは、前記供給面の上面上の前記連続フィルムの、前記フィード方向に垂直な方向における位置を調整するための調整デバイスが設けられる。
【0084】
好ましくは、前記調整デバイスは、前記ヘッド部分及び/又はテール部分を前記中央部分に対して前記フィード方向に対して垂直な方向に移動させるために、前記供給面の前記ヘッド部分及び/又はテール部分に作用する少なくとも1つのアクチュエータデバイスを含む。
【0085】
好ましくは、前記第1の押し要素のストロークを調整するように構成された第1の調整部材が設けられる。
【0086】
好ましくは、前記第2の押し要素のストロークを調整するように構成された第2の調整部材が設けられる。
【0087】
好ましくは、前記押圧部材のストロークを調整するように構成された第3の調整部材が設けられる。
【0088】
上述のストローク調整部材のそれぞれは、使用される都度、騒音低減要素の寸法に応じて、それぞれの押し/押圧部材の最適なストロークを設定することを可能にする。
【0089】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して記された、その好ましい実施形態の以下の詳細な記載からより明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0091】
図1〜9中、参照番号1は、本発明に従う、複数の騒音低減要素100を1つずつ自動的に車両ホイール用タイヤ500の半径方向内面501に取り付けるための装置の例示的実施形態を全体的に示す。
【0092】
そのようなタイヤの例が
図2及び12に示されており、500で示されている。好ましくは、それは四輪車両用、より好ましくは高性能車両用のタイヤである。
【0093】
図12に示すように、騒音低減要素100は、タイヤ500の周方向に沿って、好ましくはタイヤ500の軸方向中央面Mに対して対称に接着される。
【0094】
図2は、騒音低減要素100をタイヤ500に接着する方法が完了した後に、本明細書に記載の装置1を再び介して騒音低減要素100を接着することが予測される、600で示されるさらなるタイヤを示す。
【0095】
タイヤ500及び600は、装置1の近くに配置されたローラコンベヤベルト700上に配置されるのが好ましい。
【0096】
接着作業中、騒音低減要素100が接着されているタイヤ500は、適切な保持部材710によってローラコンベヤベルト700上の所定位置に保持される。本明細書に示される特定の例において、そのような保持部材710はローラコンベヤベルト700に対して垂直方向に移動可能であり、且つタイヤ500の周りに均一に分配され、それにより上述の保持要素710に対してタイヤが中心に置かれるようにもする。特に、
図2の例では6つの保持部材710が60°の角度で等間隔に配置されている。
【0097】
騒音低減要素100は、直方体形状を有することが好ましい。より好ましくは、それらは、約100mm〜約250mmに含まれる幅、約100mm〜約300mmに含まれる長さ、及び約15mm〜約50mmに含まれる厚さを有する。しかしながら、騒音低減要素100は、本明細書に示されたものとは異なる形状及びサイズを有することができる。
【0098】
図12に示すように、好ましくは、騒音低減要素100は、タイヤ100の半径方向内面501上に、タイヤの周方向に沿って接着され、騒音低減要素100の長い方の辺をタイヤ100の軸方向中間面Mと実質的に平行に配置する。
【0099】
好ましくは、タイヤ100の半径方向内面501上の騒音低減要素100の相互配置は、2つの隣接する騒音低減要素100の間に間隙を残すようなものである。しかしながら、騒音低減要素100は直接相互に接触することもできる。
【0100】
好ましくは、タイヤ500の半径方向内面501の、騒音低減要素100が接着されている部分の周方向の広がり(以下、「被覆範囲」という用語を用いてそのような周方向の広がりについて言及する)は、タイヤ500の半径方向内面501の周方向の広がりの少なくとも50%に等しい。タイヤ100の周方向の寸法に応じて、前述の被覆範囲は、例えば、タイヤ500の半径方向内面501の周方向の広がりの約65%〜約95%、好ましくは約70%〜約90%の間に含まれ得る。タイヤ500の周方向の寸法が変化するとき、必要に応じて、異なる長さの騒音低減要素100を使用して所望の被覆範囲を得ることが可能である。
【0101】
騒音低減要素100は、吸音性の多孔質材料、例えば発泡ポリマー材料、好ましくは連続気泡発泡ポリウレタンから作られるのが好ましい。しかしながら、騒音を低減する同様の能力を有する異なる材料を同様に使用することができる。
【0102】
騒音低減要素100の密度は、約20Kg/m
3〜約200Kg/m
3に含まれることが好ましい。特定の実施形態では、そのような密度は約40Kg/m
3に等しい。
【0103】
特に
図1〜10を参照すると、装置1は供給面10を備え、その上面10a(
図10)上に(好ましくは感圧タイプの)接着材料5aの層を支持する連続フィルム5が延在する。
【0104】
供給面10は、ヘッド部分10’、テール部分10’’及び中央部分10’’’を含む。ヘッド部分10’は、フィード方向Aに沿って中央部分10’’’の上流側に配置されている。テール部分10’’は、フィード方向Aに沿って中央部分10’’’の下流に配置されている。
【0105】
ヘッド部分10’及びテール部分10’’は、それぞれのアクチュエータデバイス11、12の命令に応じて中央部分10’’’に対して移動できるように、中央部分10’’’から機械的に切り離されている。このような対処により、後述するように、供給面10の上面10a上の連続フィルム5の位置をフィード方向Aと垂直な方向において調整することができる。
【0106】
好ましくは、連続フィルム5は、非粘着性材料でできているか、又はそれでコーティングされている。例えば、連続フィルム5の少なくとも1つの面(特に少なくとも供給面10の上面10aと接触している面の反対側の面)は、シリコーンによる表面処理によって非粘着性にされる。
【0107】
連続フィルム5は、供給面10の下方にそのテール部分10’に近接して好ましくは配置される巻き出しリール5’に最初に集められる。連続フィルム5は、巻き出しリール5’から、供給面10の上面10a上を通過して、巻き取りリール5’’に到達するまで延びる。巻き取りリール5’’は、供給面10の下方にそのヘッド部分10’’の近くに配置されるのが好ましい。
【0108】
巻き出しリール5’から巻き出している間、連続フィルム5は供給面10の上面10a上をフィード方向Aに沿って移動し、その後、巻き取りリール5’’上に集められる。
【0109】
連続フィルム5のフィード方向Aに沿った移動は、巻き出しリール5’に関連付けられる駆動部材51によって、及び巻き出しリール5’’に関連付けられる駆動部材52によって制御される。そのような移動は、前述の駆動部材51、52に関連するそれぞれの速度調整デバイス51a、52aによって調整可能である。
【0110】
図1〜9を参照すると、装置1は、供給面10のフィード方向Aの上流に、フィード方向Aに沿って同じく移動可能なフィードベルト20をさらに備える。フィード方向Aに沿ったフィードベルト20の移動は、適切な駆動部材220(
図2)によって制御される。フィード方向Aに沿ったフィードベルト20の前進速度は、駆動部材220に関連する速度調整デバイス221によって調整可能である。
【0111】
装置1は、供給面10フィード方向Aの下流に、フィード方向Aに沿って同じく移動可能なコンベヤベルト30をさらに備える。フィード方向Aに沿ったコンベヤベルト30の移動は、適切な駆動部材230(
図2)によって制御される。フィード方向Aに沿ったコンベヤベルト30の前進速度は、駆動部材230と関連する速度調整デバイス231によって調整可能である。
【0112】
好ましくは、本明細書に示される例示的な実施形態において、騒音低減要素100がローディングされるローディングベルト40が、フィードベルト20のフィード方向Aの上流に設けられる。ローディングベルト40もまた、フィード方向Aに沿って移動可能である。フィード方向Aに沿ったローディングベルト40の移動は、適切な駆動部材240(
図2)によって制御される。ローディングベルト40のフィード方向Aに沿った前進速度は、駆動部材240に関連する速度調整デバイス241によって調整可能である。エンコーダ(図示せず)が、ローディングベルト40に、好ましくはそのヘッド部分で関連付けられ、フィード方向Aに沿ったローディングベルト40の移動を制御する。
【0113】
好ましくは、本明細書に示される例示的な実施形態において、騒音低減要素100がアンローディングされるアンローディングベルト50が、コンベヤベルト30のフィード方向Aの下流に設けられる。アンローディングベルト50もまた、フィード方向Aに沿って移動可能である。フィード方向Aに沿ったアンローディングベルト50の移動は、適切な駆動部材250(
図2)によって制御される。フィード方向Aに沿ったアンローディングベルト50の前進速度は、駆動部材250に関連する速度調整デバイス251によって調整可能である。
【0114】
供給面10及びベルト20、30、40、50は、フィード方向Aに沿って、上述したことに従って一直線上に整列され配置されている。
【0115】
調整デバイス51a、52a、221、231、241、251は、互いに独立してそれぞれの駆動部材51、52、220、230、240、250に選択的に作用し、それにより、連続フィルム5及びベルト20、30、40、50を互いに独立して、及び必要又は所望なら場合により異なる速度で移動できるようにする。
【0116】
添付の図中:
・参照番号100aは、
図1及び2中、ローディングベルト40からフィードベルト20へ通過しようとしている騒音低減要素100を示し、
図6〜9中、フィードベルト20上に完全に配置された前述の騒音低減要素100aを示し;
・参照番号100bは、フィード方向Aに沿って騒音低減要素100aの下流でフィードベルト20上に配置された騒音低減要素100を示し;
・参照番号100cは、騒音低減要素100a及び100bが上述の位置にある間に供給面10上に既に搬送された騒音低減要素100を示し;
・参照番号100dは、騒音低減要素100bと騒音低減要素100cとの間に配置された騒音低減要素100を示す。
【0117】
本明細書に示される特定の例では、騒音低減要素100は、続いてフィードベルト20に搬送されるようにローディングベルト40上に配置されている。
【0118】
事前に、騒音低減要素100は、オペレータによって手動で、又はロボットアーム(図示せず)を介して自動的に、適切なタンク(図示せず)からピックアップされるか、あるいはローディングベルト40の近くに配置された大寸法(例えば800×1200mm)のシートから切断される。
【0119】
騒音低減要素100は次に、手動で又は前述のロボットアームを介して、ローディングベルト40上に位置決めされ、この際、ローディングベルト40上に位置決めされた各騒音低減要素100は、ローディングベルト40上に先に位置決めされた騒音低減要素100から離間されるようにする。
【0120】
ローディングベルト40からフィードベルト20への騒音低減要素100の通過は、フィード方向Aに沿ったローディングベルト40及びフィードベルト20の移動の結果として生じる。具体的には、ローディングベルト40上に配置された各騒音低減要素100は、まず、ローディングベルト40をフィード方向Aに沿って移動させることの結果としてフィードベルト20に向かって移動され、この間、騒音低減要素100のヘッド部分がフィードベルト20の上方に配置されるまで、フィードベルト20を静止した状態に維持する。その後、ローディングベルト40の移動は停止し、騒音低減要素100全体がフィードベルト20の上方に配置されるまで、フィードベルト20のみがフィード方向Aに沿って移動する。
【0121】
フィードベルト20上に位置付けられると、騒音低減要素100は、後述のように、アライメント及びコンパクト化作業にかけられる。
【0122】
騒音低減要素100は続いてフィードベルト20から供給面10へと通過する。
【0123】
フィードベルト20から供給面10への騒音低減要素100の通過は、フィードベルト20及び連続フィルム5のフィード方向Aに沿った同期移動の結果として生じる。
【0124】
供給面10への騒音低減要素100の搬送に続いて、それらの下面は、供給面10の上面10aに配置された連続フィルム5の一部の上面に設けられた接着材料の層5aの一部にしっかりと接着される。特に、各騒音低減要素100の下に位置する接着材料の層5aの部分は、騒音低減要素100の下面にしっかりと付着し、フィード方向Aに沿った連続フィルム5の続いての移動の間、そのような騒音低減要素100に付着したままである。したがって、巻き取りリール5’’に巻かれた連続フィルム5の部分は、実質的に上述の接着材料の層5aを含まない。
【0125】
続いて、騒音低減要素100は供給面10からコンベヤベルト30へと通過する。このような通過は、連続フィルム5及びコンベヤベルト30のフィード方向Aに沿った同期移動の結果として生じる。各騒音低減要素100が、コンベヤベルト30上に好ましくは完全に配置されると、連続フィルム5を静止状態に保つ一方でコンベヤベルト30をフィード方向Aに沿って移動させ、それにより、供給面10によって支持された連続フィルム5と関連付けられた接着材料5aの層から、コンベヤベルト30にちょうど搬送された騒音低減要素と関連付けられた接着材料5aの層の清潔で正確な分離を得る。
【0126】
その後、騒音低減要素100は、コンベヤベルト30からアンローディングベルト50へ通過する。
【0127】
コンベヤベルト30からアンローディングベルト50への騒音低減要素100の通過は、フィード方向Aに沿ったコンベヤベルト30及びアンローディングベルト50の同期移動の結果として生じる。各騒音低減要素100がアンローディングベルト50の上方に好ましくは完全に配置されとすぐに、コンベヤベルト30を静止した状態に維持する一方でアンローディングベルト50をフィード方向Aに沿って移動させ、それにより、アンローディングベルト50上に配置された騒音低減要素100を、その直後のコンベヤベルト30上にまだ配置されているものから取り去る。
【0128】
上に記載したことから、次のことがわかる:
・騒音低減要素100がローディングベルト40からフィードベルト20へ、その後、フィードベルト20から供給面10へ通過するとき、騒音低減要素100は接着材料を含まず;
・騒音低減要素100が供給面10上にあるとき、供給面10によって支持される連続フィルム5上に存在する接着材料5aの層の一部が、前述の騒音低減要素100のそれぞれの下面に付着し;
・騒音低減要素100が供給面10からコンベヤベルト30へ、その後コンベヤベルト30からアンローディングベルト50へ通過するとき、接着材料5aの層の前述の部分は前述の騒音低減要素100のそれぞれの下面に関連付けられたままである。
【0129】
連続フィルム5は、好ましくは、非粘着性材料(例えば、表面がシリコーンで処理されている紙又はポリエチレンPE、ポリプロピレンPP又はポリエチレンテレフタレートPETのようなポリマー材料)から作られる。したがって、連続フィルム5に対する接着材料5aの層の接着力は、騒音低減要素100の下面に対する接着材料5aの層の接着力よりも実質的に低い。
【0130】
このような連続フィルム5は、騒音低減要素100の幅以上の幅を有する。好ましくは、連続フィルム5と騒音低減要素100との間の可能な幅の差は、約2mm以下である。
【0131】
連続フィルム5上に塗布された接着剤は、好ましくは30〜250μm、例えば約80μmに等しい厚さ(接着材料の層5aを含む)を有する。
【0132】
使用可能な連続フィルム5(接着材料の層5aを備える)の例は、3M社の300LSE及び9773、並びにNitto Europe NVの5015Tである。
【0133】
図1〜10に示すように、供給面10の中央部分10’’’の上方には押圧部材60があり、押圧部材60は、実質的に垂直方向に沿って周期的に移動され、前記中央部分10’’’の上にある騒音低減要素100の少なくともいくつかを、供給面10に支持された連続フィルム5に毎回押し付けることができ、それによりそのような騒音低減要素100のそれぞれが接着材料5aの層の各部分にしっかりと付着できることを保証する(
図4)。
【0134】
図2に示すように、押圧要素60は、空気圧シリンダ61を作動することによって制御されるのが好ましい。押圧力は、圧力調整器62を介して調整可能であり、押圧時間も設定することができる。
【0135】
図1〜9に示すように、装置1は、フィードベルト20に、フィード方向Aに垂直な水平方向B(
図6)に沿って周期的に移動することができる第1の押し要素300を備える。
【0136】
第1の押し要素300は、フィードベルト20の上に配置された少なくとも2つの騒音低減要素100a、100bをフィード方向Aに沿って整列するように構成される。このような整列は、前記少なくとも2つの騒音低減要素100a、100bを、フィードベルト20に関連付けられ且つフィード方向Aと平行に延びる基準壁310に対して前記第1の押し部材300を介して押すことによって行われる。
【0137】
整列が行われた後、騒音低減要素100a、100bは、それらがフィードベルト20から供給面10へ、そしてその後コンベヤベルト30へ及びアンローディングベルト50へと移送されるときにフィード方向Aに沿って整列されたままである。
【0138】
図2に示すように、第1の押し要素300は駆動部材301によって制御され、駆動部材301は、使用される都度、騒音低減要素100の幅に応じて方向Bに沿って第1の押し要素300のストロークを調整するように構成された調整部材302と関連付けられる。
【0139】
好ましくは、方向Bに沿った第1の押し要素300の移動は空気圧シリンダの作動を通して得られ、そのストロークはコントラストねじ(図示せず)の調整を通して機械的に調整可能である。
【0140】
装置1はまた、フィードベルト20のテール部分付近に、垂直方向C(
図7)及びフィード方向A(
図8及び9)の両方に沿って周期的に移動可能な第2の押し要素400を備える。
【0141】
第2の押し要素400は、騒音低減要素100a、100bが第1の押し要素300によって前記基準壁310に当接された後に、騒音低減要素100a、100bをフィード方向Aに沿って相互に接触させるように構成される。
【0142】
第2の押し要素400は、フィード方向Aに沿って騒音低減要素100aを騒音低減要素100bに押し付けるように意図された垂直板400aを備える。
【0143】
図1に示すように、第2の押し要素400は駆動部材401によって制御され、駆動部材401は、使用される都度、騒音低減要素100の長さに応じてフィード方向Aに沿った第2の押し要素400のストロークを調整するように構成された調整部材402に関連付けられる。
【0144】
好ましくは、垂直方向Cに沿った第2の押し要素400の移動は、空気圧シリンダの作動を通して得られる。そのような移動は、そのような空気圧シリンダに直接適用された一対の磁気エンドストッパ(図示せず)によって制御される。
【0145】
好ましくは、フィード方向Aに沿った第2の押し要素400の移動は、電気モーターの作動を通して得られる。そのような移動は、使用されている騒音低減要素100の長さに応じて、調整部材402を介して調整される。
【0146】
装置1はまた、供給面10のテール部分10’に配置された複数の第1のコントラストローラ450と、供給面10のヘッド部分10’’に配置された複数の第2のコントラストローラ451とを備える。
【0147】
好ましくは、コントラストローラ450は、フィードベルト20のヘッド部分の上方に配置され、供給面10のテール部分10’の上方まで延在する。それらは、騒音低減要素100のコンパクト化動作中にフィード方向Aに沿って第2の押し要素400によって加えられる押し込みのために騒音低減要素100がフィードベルト20から及び供給面10から持ち上がるのを防止する。
【0148】
好ましくは、コントラストローラ451は、供給面10のヘッド部分10’’の上方に配置され、コンベヤベルト30のテール部分の上方まで延在する。それらは、騒音低減要素100が供給面10からコンベヤベルト30へ通過する間に供給面10から及びコンベヤベルト30から持ち上がるのを防止する。
【0149】
図示されていない実施形態では、供給面10とコンベヤベルト30との間に熱線が配置され、これは実際にはブレードとして機能する。そのような熱線は、好ましくは実質的に垂直方向に沿って、供給面10の上面10aから遠位の休止位置と、熱線が供給面10の上面10aと交差する動作位置との間で移動可能である。
【0150】
熱線は休止位置にあるとき動作しない。一方、熱線はその動作位置にあるとき、コンベヤベルト30に移送されたばかりの第1の騒音低減要素100と、第1の騒音低減要素100に隣接し、供給面10からコンベヤベルト30に移送される直前の第2の騒音低減要素100に関連するものとの間に配置された接着材料5aの層を切断し、第1の騒音低減要素100に関連する接着材料5aの層を、第2の騒音低減要素100に関連する接着材料5aの層から分離する。
【0151】
上記実施形態は、接着材料5aが非常に強い内部結合を有する場合に使用することができる。
【0152】
添付の図面に示される実施形態では、前述の熱線は使用されない。そのような実施形態は、使用される接着材料5aが非常に強い内部結合を持たない場合に使用することができる。この場合、供給面10上に存在する騒音低減要素100に関連する接着材料5aの層からの、コンベヤベルト30に移送された騒音低減要素に接着された接着材料5aの層の分離は、もっぱら連続フィルム5に対するコンベヤベルト30の速度の変化の結果として生じ、また押圧部材60によって騒音低減要素100に加えられる押圧力によって供給面10に加えられる保持作用のおかげである。
【0153】
装置1はまた、アンローディングベルト50のヘッド部分の近くにグリップ部材を備える。グリップ部材は、好ましくは少なくとも6つの軸を有する人造型のロボットアーム80であり、ローディングベルト50から騒音低減要素100をピックアップしそれらをタイヤ500の半径方向内面501の所望の位置に位置付けるように意図されている。そのような位置付けは、タイヤ500の半径方向内面501に適切な圧力を加えることを含み得る。
【0154】
ロボットアーム80は、地上の空間を占有しないように、好ましくは空中型のものである(すなわち、それは天井又は空中ビームに接続されるように構成される)。しかしながら、地面に拘束されたロボットアームを代替として使用することもできる。
【0155】
ロボットアーム80は、ロボットアーム80を空間内の任意の方向に沿って移動させることを可能にする関節リンク81を備える。
【0156】
その自由端に、ロボットアーム80は、騒音低減要素100をアンローディングベルト50からピックアップし、ロボットアーム80がタイヤ500に向かって移動する間にそれらを定位置に保持するのに適したグリップ部材82を備える。
【0157】
その実施形態において、グリップ部材82は、選択的に作動させることができる吸引デバイスに流体力学的に接続された複数の吸引チャネル(図示せず)を含む。したがって、アンローディングベルト50からの騒音低減要素100の把持及びロボットアーム80がタイヤ500に向かって移動する間のそれらの保持は、前述の吸引デバイスが起動されると騒音低減要素100に及ぼされる吸引力のおかげで行われる。一方、タイヤ500の半径方向内面501への騒音低減要素100の解放は、前述の吸引デバイスの作動停止後に行われる。
【0158】
グリップ部材82は、湾曲した輪郭を有するグリップ面82aを備える。グリップ面82aの輪郭は、タイヤ500の内面501の周方向に沿った曲率半径と実質的に等しい曲率半径を有することが好ましい。特に、グリップ面82aの曲率半径の値は、騒音低減要素100を接着することが望まれるタイヤ500、600のバッチの内面の曲率半径の平均値に実質的に等しい。
【0159】
好ましくは、グリップ面82aは、騒音低減要素100の広がりと実質的に同じ広がりを有する。
【0160】
代替実施形態では、グリップ部材82は、騒音低減要素100を捕捉/解放するように適切に制御することができる複数の格納式フックを含むことができる。
【0161】
図10を参照すると、巻き出しリール5’は好ましくは空気圧制御スピンドル5’aを備え、空気圧制御スピンドル5’aは、その半径方向の拡張の後に、連続フィルム5のロールがスピンドル5’a上で回転を拘束されることを可能にし、また、基準壁310が横たわる同じ垂直面上に横たわる当接壁5’bに対して当接した状態で前述のロールがロックされることを可能にする。
【0162】
同様に、巻き取りリール5’’は好ましくは空気圧制御スピンドル5’’aを備え、空気圧制御スピンドル5’’aは、その半径方向の拡張によって、連続フィルム5の収集ロールがスピンドル5’’上で回転を拘束されることを可能にし、また、基準壁310が横たわる同じ垂直面上に横たわる当接壁5’’bに対して当接した状態で前述のロールがロックされることを可能にする。
【0163】
巻き取りリール5’’はさらにディスク5’’cを備え、ディスク5’’cは、スピンドル5’’aに嵌合され、連続フィルム5をスピンドル5’’aに取り付けられたロールに巻き取る間、スピンドル5’’aの回転軸に対する連続フィルム5の移動を防止するような位置でスピンドル5’’aに拘束される。スピンドル5’’a上のディスク5’’cの位置は、それぞれの場合に使用される騒音低減要素100の幅が変化するにつれて変化する。
【0164】
図10及び11を参照すると、装置1は、供給面10の上面10a上の連続フィルム5の位置をフィード方向Aに垂直な方向に(すなわち前述の方向Bに沿って)調整するように構成された調整デバイス15をさらに備える。そのようなデバイス15は、供給面10の上面10a上に配置された騒音低減要素100に対して連続フィルム5を正しく中心に置くことを可能にする。
【0165】
調整デバイス15は、2つのフォトセル15a、15b間の距離(例えば1mmに等しい)に対応する許容範囲内で連続フィルム5の長手方向縁部の位置を検出する一対のフォトセル15a、15bを備える。
図11に示す特定の例では、フォトセル15a、15bは巻き取りリール5’’に配置されている。
【0166】
調整デバイス15は、巻き取りリール5’’と供給面10との間に配置された傾斜ローラ16をさらに備える。傾斜ローラ16の傾斜は、フォトセル15a、15bが連続フィルム5の縁部が前述の許容範囲の外側にあることを検出すると修正される。傾斜ローラ16の傾きが変化すると、連続フィルム5がフィード方向Aと垂直な前述の方向に沿って移動する。
【0167】
傾斜ローラ16は、その一端で支持ブロック16aによって支持され、その反対側の端で当接ブロック16bによって支持されている。
【0168】
当接ブロック16bは、空気圧シリンダ16cと当接要素16dとを備える。当接要素16dに対する空気圧シリンダ16cのピストンの動きは、傾斜ローラ16の傾斜の変化をもたらす。
【0169】
連続フィルム5が供給面10の上面10aを通過する前に、連続フィルム5の位置を制御するために、上述のフォトセル15a、15bに類似したフォトセルが巻き出しリール5’に設けられる。
【0170】
上述のフォトセル15a、15bに類似のさらなるフォトセルを供給面10の上面に設けて、そのような表面上の連続フィルム5の位置をフィード方向Aに垂直な方向に沿って制御することができる。
【0171】
アクチュエータデバイス11、12及び調整デバイス15は協働して、供給面10の上面10a上の連続フィルム5について、その表面上に配置された騒音低減要素100に対してセンタリングした状態を得る。したがって、このようなセンタリングは、供給面10の中央部分10’’’に対する、連続フィルム5の相対移動、及び供給面10のテール部分10’及びヘッド部分10’’の相対移動によって達成される。
【0172】
巻き取りリール5’’と傾斜ローラ16との間に折り返しローラ17が配置される。折り返しローラ17には、連続フィルム5のフィード方向Aに沿った前進速度に対応するローラの周速度を検出するエンコーダが設けられている。エンコーダによって検出された信号は、折り返しローラ17と巻き取りリール5’’との間に配置された連続フィルム5の部分に一定の張力を生じさせるように、巻き取りリール5’’の回転を駆動するために使用される。このような信号はまた、コンパクト化された騒音低減要素がフィード方向Aに沿って互いに離れるように動き得ることを回避するために、連続フィルム5の前進速度よりもわずかに速い速度でフィードベルト20を駆動するように、フィードベルト20の速度を調整するために使用される。
【0173】
図1に示すように、装置1はさらに、ローディングベルト40とフィードベルト20との間、フィードベルト20とコンベヤベルト30との間、及びコンベヤベルト30とアンローディングベルト50との間に配置された、全て70で示される複数のフォトセルを備え、それらはそれぞれ、騒音低減要素100の通過を検知し、その結果として、連続フィルム5とベルト20、30、40、及び50とが所望の速度及びタイミングでフィード方向Aに沿って移動するように、駆動部材51、52、220、230、240、250を駆動する。
【0174】
ここで、騒音低減要素100をタイヤ500に自動的に取り付けるための方法の好ましい実施形態について記載する。詳細には、この方法は、上記の装置1によって実行することができる。
【0175】
最初に、
図1及び2に示すように、騒音低減要素100は、互いに離間されるようにローディングベルト40上に順番に位置決めされる。
【0176】
ローディングベルト40は、フィード方向Aに沿って所定の速度で移動する。このような移動は、所定の長さを有する前進ピッチの都度、又はフィード方向Aに沿ったローディングベルト40の連続移動中に、ローディングベルト40上の騒音低減要素100の位置決めに関して、順次に間欠的に起こり得る。
【0177】
ローディングベルト40上の騒音低減要素100の位置決めは、前述のように、ロボットアームによって、又はオペレータによって手動で実行することができる。
【0178】
続いて、騒音低減要素100はローディングベルト40からフィードベルト20に移送される。このような移送は、最初に、フィードベルト20を静止した状態に保ちながら、所定の長さの前進ピッチを伴うローディングベルト40のフィード方向Aに沿った移動の結果として生じる。各騒音低減要素100のヘッド部分がフィードベルト20上に配置されると、ローディングベルト40の移動は停止し、騒音低減要素100全体がフィードベルト20上に配置されるまで、フィードベルト20のみがフィード方向Aに沿って移動する。
【0179】
このようにして、
図3に示される動作構成に到達し、そこでは、騒音低減要素100aはローディングベルト40からフィードベルト20にちょうど移送されたところである。
【0180】
そのような動作構成では、騒音低減要素100aは、ローディングベルト40からフィードベルト20に先に移送された騒音低減要素100bと整列も接触もしていない。
【0181】
次に、第1の押し要素300を作動させてフィード方向Aに沿った騒音低減要素100a及び100bの整列を得、続いて第2の押し要素400を作動させて騒音低減要素100a及び100bのフィード方向Aに沿ったコンパクト化を得る(
図6〜9)。
【0182】
整列及びコンパクト化作業は、ローディングベルト40及びフィードベルト20を静止させたまま行われる。
【0183】
整列は、第1の押し要素300の作動及び騒音低減要素100a及び100bが基準壁310に当接するまでの方向Bに沿ったその移動を含む。第1の押し要素300のストロークは、使用される騒音低減要素100の幅に応じて決定される。
【0184】
後続のコンパクト化は、押圧部材300が基準壁310に対して前述の押圧位置に保たれている間に行われ、第2の押し要素400の作動と、最初に垂直方向Cに沿った、続いてフィード方向Aに沿ったその移動とを含む(
図7)。
【0185】
垂直方向Cに沿った第2の押し部材400の移動は、垂直板400aをフィード方向Aに沿った騒音低減要素100aの上流に位置決めするために行われる。
【0186】
その後の第2の押し要素400のフィード方向に沿った移動は、騒音低減要素100aが騒音低減要素100bに接触するまで、騒音低減要素100aをフィード方向Aに沿って押すために行われる(
図8及び9)。フィード方向Aに沿った第2の押し要素400のストロークは、騒音低減部材100の長さに応じて決定され、騒音低減要素100aと騒音低減要素100bとの間に一定の接触干渉を生じさせるようなものである。このような対処により、コンパクト化が生じ、後述する後続の動作に進むために第2の押し要素400が騒音低減要素100aから離れるように移動すると、騒音低減要素100a及び100bは互いに接触した状態を保つことが可能になる。
【0187】
押し部材400によって騒音低減要素100aを押すことにより、騒音低減要素100aは、騒音低減要素100bに対してコンパクト化され、フィード方向Aに沿って騒音低減要素100bの下流に配置され(したがって既にコンパクト化され、騒音低減要素100bと整列され)かつ供給面10上に(これらの間には添付図面中100cで示されるものがある)及びフィードベルト20上に(これらの間には添付図面中100dで示されるものがある)に配置された全ての騒音低減要素に対してコンパクト化される。
【0188】
騒音低減要素100は、一旦整列されそしてコンパクト化されると、所定の長さ(好ましくは騒音低減要素100の長さに等しい)の前進ピッチを伴うフィード方向Aに沿ったフィードベルト20と連続フィルム5との同期移動の結果として、フィードベルト20から供給面10へと移送される。連続フィルム5の移動は、接着材料5aの層を備えた連続フィルム5の長手方向部分の巻き出しリール5’からの巻き出しと、接着材料5aのない連続フィルム5の対応する長手方向部分の巻き取りリール5’’への巻き取りとを含む。
【0189】
続いて、騒音低減要素100は、供給面10の上面10aに配置された連続フィルム5に関連付けられた接着材料5aの層にしっかりと付着できるように、供給面10の上面10aに押し付けられる(
図4及び5)。このような圧力は、連続フィルム5及びフィードベルト20のフィード方向Aに沿った移動を中断した後に、供給面10の上方に配置された押圧部材60を作動させることによって加えられる。
【0190】
必要に応じて、フィード方向Aに垂直な方向における供給面10上の連続フィルム5の位置は、上述の調整デバイス15を介して適切に調整することができ、それにより、連続フィルム5上に位置決めされた騒音低減要素100は、上記垂直方向に沿って連続フィルム5に対して中心に置かれる。
【0191】
騒音低減要素100は、その後、供給面10からコンベヤベルト30に移送される。
【0192】
このような移送は、最初に、所定の長さ(好ましくは騒音低減要素100の長さに等しい)の前進ピッチを伴うフィード方向Aに沿った連続フィルム5及びコンベヤベルト30の同期移動を含む。その後、特に各騒音低減要素100がコンベヤベルト30の上に少なくとも部分的に配置されるとすぐに、連続フィルム5を静止させたまま、コンベヤベルト30のみが前述の前進ピッチを伴いフィード方向Aに沿って移動する。
【0193】
このようにして、
図1及び2に示すように、騒音低減要素100の所望の間隔がコンベヤベルト30上で得られる。例えば、騒音低減要素100が約1mmよりも大きい距離、好ましくは約1mmと約3〜5mmとの間に含まれる距離だけコンベヤベルト30上で相互に離間されることが保証される。
【0194】
接着材料5aの層の内部結合がそれほど強くない場合、連続フィルム5に対するコンベヤベルト30の移動によって、コンベヤベルト30上に配置された騒音低減要素100に関連付けられた接着材料5aの層を、巻き取りリール5’’に巻き取られる連続フィルム5に関連付けられた接着材料5aの層から、清潔且つ正確に分離することも可能である。
【0195】
他方、接着材料層5aの内部結合が上述の清潔で正確な分離を許容しないようなものである場合、そのような分離は前述の熱線によって行われる切断によって得られる。有利には、連続フィルム5に対するコンベヤベルト30の移動は、供給面10からコンベヤベルト30へ移送されようとしている騒音低減材料100から、騒音低減要素100を十分に離すことを可能にし、これにより、熱線が誤って上述の騒音低減要素100の一方又は両方を切断するのを防ぐ。
【0196】
騒音低減要素100は、その後、コンベヤベルト30からアンローディングベルト50に移送される。
【0197】
このような移送は、最初に、所定の長さの第1の前進ピッチを伴うフィード方向Aに沿ったコンベヤベルト30及びアンローディングベルト50の同期移動を含む。その後、好ましくは、各騒音低減要素100が完全にアンローディングベルト50の上に配置されるとすぐに、アンローディングベルト50のみが、コンベヤベルト30が静止している間、前述の第1の前進ピッチ以上の第2の前進ピッチを伴ってフィード方向Aに沿って移動する。
【0198】
アンローディングベルト50上に配置された騒音低減要素100は、続いてロボットアーム80によってアンローディングベルト50から順次ピックアップされて、タイヤ500の方に移され、タイヤ500の半径方向内面501のそれぞれの所定位置に位置決めされる(したがって接着される)。このようなピックアップ及び移送は、ロボットアーム80のグリップ部材82によって行われる。
【0199】
アンローディングベルト50からの騒音低減要素100のピックアップ及びタイヤ500に向かって移動する間のその保持は、グリップ部材82によって騒音低減要素100に及ぼされる吸引力のおかげで行われる(
図1及び3)。
【0200】
騒音低減要素100をアンローディングベルト50からピックアップしてタイヤ500の半径方向内面501に接着する上述の動作は、タイヤ500の半径方向内面501の所望の被覆範囲が達成されるまで、複数の騒音低減要素100について順次繰り返される。
【0201】
図4及び5に示すように、ロボットアーム80は、第1の騒音低減要素100をタイヤ500に配置した後、第2の騒音低減要素100をピックアップするためにアンローディングベルト50に向かって移動するが、第2の騒音低減要素100はその間に前述の第1の
騒音低減要素100が先に取り上げられたピックアップ位置に達するまでフィード方向Aに沿って移動している。
【0202】
ロボットアームは、第1の方向又は第1の方向に垂直な第2の方向に沿って騒音低減要素100をピックアップし、そのような騒音低減要素100をタイヤ500の半径方向内面501上に位置決めするように構成することができ、この際騒音低減要素100の大きい方の寸法は、使用される都度、タイヤのサイズに応じて、タイヤ500の周方向に平行に(
図12に示すように)、又はそのような周方向に垂直に配置される。
【0203】
全ての騒音低減要素100の接着作業が完了すると、タイヤ500は、例えば適切なロボットアームによってピックアップされ、タイヤ600と置き換えられる。
【0204】
タイヤ600の半径方向内面に複数の騒音低減要素100を取り付けるために、上述の方法が同じように繰り返される。
【0205】
本発明をいくつかの好ましい実施形態を参照して記載した。以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の保護範囲内にとどまりながら、上述の実施形態に様々な修正を加えることができる。