(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記最大出力電力を決定することは、最大出力電力パラメータを決定することを含み、前記参照時間は推定期間であり、前記最大出力電力パラメータは参照期間(T_eval)ごとに推定され、前記参照時間は前記第1時間リソースおよび/または前記第2時間リソースの長さに基づく、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
LTEはダウンリンクにおいてOFDMを、アップリンクにおいてDFT拡散OFDMを、それぞれ用いる。時間ドメインではLTEダウンリンク送信は10msの無線フレームに編成され、各無線フレームは長さT
subframe=1msの10個の等しいサイズのサブフレームからなる。LTE時間ドメイン構造の例を
図1に示す。
【0003】
LTEにおけるリソース割り当ては、典型的にはリソースブロック(RB)で記述される。リソースブロックは時間ドメインにおいてひとつのスロット(0.5ms)に対応し、周波数ドメインにおいて12個の連続的なサブキャリアに対応する。時間方向における2つの隣接するリソースブロックのペア(1.0ms)は、リソースブロックペアとして知られ得る。これをTTI(Transmission Time Index)とも呼ぶ。
【0004】
ダウンリンク送信は、動的にスケジュールされる。例えば、各サブフレームにおいて、基地局は、どの端末にデータを伝送するかについての、および、そのデータがどのリソースブロックで伝送されるかについての制御情報を現在のダウンリンクサブフレームにおいて伝送する。この制御シグナリングは典型的には各サブフレームの第1の1つ、2つ、3つまたは4つのOFDMシンボルで送信され、その数n=1、2、3または4は制御領域の第1のシンボルで送信される物理CFIチャネル(PCFICH)によって示される制御フォーマットインジケータ(CFI)として知られている。制御領域はまた、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、場合によっては、アップリンク送信のためのACK/NACKを運ぶ物理HARQ指示チャネル(PHICH)とを含む。
【0005】
ダウンリンクサブフレームはまた、受信機に知られ、例えば制御情報のコヒーレント復調のために使用される共通参照シンボル(CRS)を含む。制御としてCFI=3のOFDMシンボルを伴うダウンリンクシステムが
図2に示されている。Rel−8のTTIでは、DL送信のそのような部分の1つは1つのTTIと呼ばれる。
【0006】
アップリンク電力制御は、最新の通信システムで採用されてきた無線リソース管理において重要な役割を果たす。それは、システムの他のユーザへの干渉を最小にしつつ端末のバッテリ寿命を最大にする必要性と、リンク品質を維持する必要性と、をバランスさせる。
【0007】
LTEでは、電力制御の目的はSC−FDMAシンボルにわたる平均電力を決定することであり、それは、共通チャネルおよび専用チャネル(PUCCH/PUSCH/SRS)の両方に適用される。以下に開示される式1に定式化されるように、開ループ電力制御と閉ループ電力制御の組み合わせが採用された:
*開ループ電力制御:無線デバイス(UE)は、経路損失推定値および、セル内のすべてのUEに共通の公称電力レベルとUE特定オフセットとを備えるeNodeB制御半静的ベースレベル(P
0)、に基づいて、基本開ループセットポイントを算出する;
*閉ループ電力制御:eNodeBはセットポイントに対する動的調整を更新し、無線デバイス(UE)は、TPCコマンドに応じて送信電力を調整する。また、電力制御を、アップリンク送信に使用される変調および符号化スキームにつなげることも可能である。
【0008】
アップリンク電力制御は、PUSCHおよびPUCCHの両方で使用される。この目的は、モバイル端末が十分に大きいが大きすぎない電力で送信することを保証することであり、大きすぎる電力はネットワーク内の他のユーザへの干渉を増大させうるからである。両方の場合において、閉ループメカニズムと組み合わされたパラメータ化された開ループが使用される。概して、開ループ部分は、閉ループコンポーネントがその辺りで動作する動作点を設定するために使用される。ユーザプレーンおよび制御プレーンのための異なるパラメータ(ターゲットおよび「部分補償係数」)が使用される。
【0009】
より詳細にはPUSCHの場合、モバイル端末は以下の式に従って出力電力を設定する:
ここで、P
MAXcはモバイル端末の最大送信電力であり、M
PUSCHc(i)は割り当てられたリソースブロックの数であり、P
O_PUSCHc(j)およびα
cは目標受信電力を制御し、PL
cは推定経路損失であり、Δ
TFc(i)はトランスポートフォーマット補償子であり、f
c(i)はUE特有のオフセットまたは「閉ループ補正」である(関数f
cは、絶対オフセットまたは累積オフセットのいずれかを表すことができる)。インデクスcは、コンポーネントキャリアに番号を付け、キャリアアグリゲーションにのみ関連する。
【0010】
閉ループ電力制御は、累積または絶対の2つの異なるモードで動作することができる。両方のモードは、ダウンリンク制御シグナリングの一部であるコマンド、TPCに基づく。絶対電力制御が使用される場合、閉ループ補正機能は、新しい電力制御コマンドが受信されるたびにリセットされる。累積電力制御が使用される場合、電力制御コマンドは、前に累積された閉ループ補正に関するデルタ補正である。累積電力制御コマンドは
f
c(i)=f
c(i−1)+δ
PUSCHc(i−K
PUSCH)
として定義され、ここでδ
PUSCHcは現在のサブフレームiの前のK
PUSCHサブフレームで受信されたTPCコマンドであり、f
c(i−1)は累積電力制御値である。絶対電力制御はメモリを有さない、すなわち、f
c(i)=δ
PUSCHc(i−K
PUSCH)。
【0011】
PUCCH電力制御は原則として、PUCCHが完全な経路損失補償のみを有する、すなわち、α=1の場合のみをカバーすることを除いて、同じ設定可能なパラメータを有する。
【0012】
典型的には、設定された送信電力PCMAXは、以下に記載されるように、3GPP TS 36.101のセクション6.2.5において定義される:
6.2.5 設定された送信電力
UEはサービングセルc用の、自身の設定された最大出力電力P
CMAX,cを設定することを許可される。設定された最大出力電力P
cMAX,
cは以下の範囲内に設定される:
と
ここで、
− P
EMAX,cは、3GPP TS 36.331において定義される、サービングセルc用のIE P−Maxによって与えられる値である;
− P
PowerClassは表6.2.2−1に規定された許容誤差を考慮しないときの、表6.2.2−1に規定された最大UE電力である;
− サービングセルc用のMPR
cおよびA−MPR
cは、それぞれ、サブクローズ6.2.3およびサブクローズ6.2.4で規定される;
− ΔT
IB,cは、表6.2.5−2に規定されているようなサービングセルcに対する追加の許容度である;そうでなければ、ΔT
IB,
c=0dBである;
− 表6.2.2−1の注2が適用される場合、ΔT
C,c=1.5dB;
− 表6.2.2−1の注2が適用されない場合、ΔT
C,c=0dB。
P−MPR
cは、以下について許容される最大出力電力低減である
a) 3GPP RAN規格の範囲外のシナリオについて、適用可能な電磁エネルギ吸収要件の遵守を確実にし、複数のRAT上での同時送信の場合の望ましくない放射/自己防御要件に対処すること;
b) より低い最大出力電力を要求するような要件に対処するために近接検出が用いられる場合に、適用可能な電磁エネルギ吸収要件の遵守を確実にすること。
UEは上記の場合にのみ、サービングセルcにP−MPR
cを適用する。UEが実施する適合性試験では、P−MPRは0dBとする
注釈1:P−MPR
cは、UEが利用可能な最大出力送信電力をeNBに報告することができるように、P
CMAX,c方程式に導入された。この情報は、スケジューリング決定のためにeNBによって使用可能である。
注釈2:P−MPR
cは、選択されたUL伝送パスの最大アップリンク性能に影響を及ぼし得る。
各サブフレームについて、サービングセルcのP
CMAX_L,cはスロット毎に評価され、そのスロット内の伝送のなかでの最小の値によって与えられ、次いで、2つのスロットのなかでの最小のP
CMAX_L,cはサブフレーム全体に適用される。P
PowerClassは、いかなる期間においても、UEによって超過されてはならない。
測定された設定最大出力電力P
UMAX,cは、以下の範囲内にあるものとする:
P
CMAX_L,c−MAX{T
L,T(P
CMAX_L,c)}≦P
UMAX,c≦P
CMAX_H,c+T(P
CMAX_H,c)
ここで、T(P
CMAX,c)は以下の公差の表によって定義され、P
CMAX_L,cおよびP
CMAX_H,cに別々に適用され、一方、T
Lは適用可能動作帯域についての表6.2.2−1におけるより低い公差の絶対値である。
【0013】
1つのE−UTRA帯域に割り当てられたアップリンクを伴う帯域間キャリアアグリゲーション構成をサポートするUEについて、ΔT
IB,cは、表6.2.5−2において適用可能な帯域について定義される。
【0014】
パケットデータレイテンシは、ベンダ、オペレータ、およびエンドユーザが(速度テストアプリケーションを介して)定期的に測定するパフォーマンスメトリックの1つである。レイテンシ測定は無線アクセスネットワークシステムのライフタイムのすべてのフェーズにおいて行われ、これは、新しいソフトウエアリリースまたはシステムコンポーネントを検証するときや、システムを配備するときや、システムが商業的に動作しているときに行われる。
【0015】
3GPP RATの以前の世代よりも短いレイテンシは、ロングタームエボリューション(LTE)の設計を導いた1つのパフォーマンスメトリックであった。LTEはまた、現在、エンドユーザによって、以前の世代の移動無線技術よりも、インターネットへのより速いアクセスおよびより短いデータレイテンシを提供するシステムであると認識されている。
【0016】
パケットデータレイテンシは、システムの認識される応答性にとって重要であるだけでなく、システムのスループットに間接的に影響を及ぼすパラメータでもある。HTTP/TCPは、今日インターネット上で使用されている主要なアプリケーションおよびトランスポートレイヤプロトコルスイートである。HTTPアーカイブ(http://httparchive.org/trends.php)によると、インターネットを介したHTTPベースのトランザクションの典型的なサイズは、数十キロバイトから1メガバイトまでの範囲内にある。このサイズ範囲では、TCPスロースタート期間はパケットストリームの全トランスポート期間のかなりの部分である。TCPスロースタートの間、パフォーマンスはレイテンシ制限される。したがって、このタイプのTCPベースのデータトランザクションについて、平均スループットを改善するための改善されたレイテンシをかなり容易に示すことができる。
【0017】
無線リソース効率は、レイテンシの低減によって良い影響を受ける可能性がある。より低いパケットデータレイテンシは、特定の遅延範囲内で可能な送信の数を増加させることができ、したがって、データ伝送についてより高いブロック誤り率(BLER)ターゲットを用いることで、無線リソースを解放してシステムの容量を潜在的に改善することができる。
【0018】
パケットレイテンシの低下に関して対処すべき1つの領域は、送信時間間隔(TTI)の長さに対処することによる、データおよび制御シグナリングのトランスポート時間の低下である。LTEリリース8では、TTIは、長さ1ミリ秒の1つのサブフレーム(SF)に対応する。1つのそのような1ms TTIは、通常のサイクリックプレフィックスの場合には14個のOFDMまたはSC−FDMAシンボルを使用し、拡張サイクリックプレフィックスの場合には12個のOFDMまたはSC−FDMAシンボルを使用することによって構築される。LTEリリース13では、LTEリリース8のTTIよりもはるかにより短いTTIを伴う送信を指定することを目的とする研究項目が、2015年中に開始されている。より短いTTIは、任意の持続時間を有すると決定可能であり、1msのSF内のいくつかのOFDMまたはSC−FDMAシンボル上のリソースを備えることができる。一例として、短いTTIの持続時間は0.5ms、すなわち、通常のサイクリックプレフィックスを伴う場合の7個のOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルであってもよい。別の例として、短いTTIの持続時間は、2シンボルであってもよい。
【0019】
図2に示すように、TTI長は14個のOFDMシンボルからなる。短縮TTIの場合、TTI長を、2−OFDMシンボル、4−OFDMシンボル、または7−OFDMシンボルに低減することができる。これらは以下のように表される:それぞれ、2−OS sTTI、4−OS sTTI、7−OS sTTI。
【0020】
短縮TTIは、DLおよびULなど、異なる方向で異なる値で使用することができる。例えば、同じセル内で、DLは2−OS sTTIを使用することができ、一方、ULは4−OS sTTIを使用することができる。
【0021】
FS1、FS2、およびFS3などの異なるフレーム構造では、使用されるsTTIも異なる可能性がある。
図1の時間ドメイン構造はFS1に関する。2−OS、4OSおよび7 OS TTIはFS1について利用可能である。TDDに使用されるFS2の場合、7−OS sTTIは短縮TTIモードの1つである。
図3は、R1−1611055における合意にしたがう、ULについてサポートされる例示的な7シンボルsTTI構造を示す。4シンボルUL sTTIがサポートされる場合、R1−1611055の合意によると
図4に示されるsTTI構造が採用された。
【0022】
現在の規格では、最小UE送信最大電力P
CMAX_L,cはサブフレーム毎にUEによってスロット毎に評価される。これは、最小リソース単位が1RBであり、1msのTTI値に対応するので、理解できるものである。短縮TTIフィーチャの導入により、UEは、より小さいTTIベースでスケジュールされる。UEがより短いTTIで構成される場合、Pcmaxを推定するための規則はない。
【0023】
キャリアアグリゲーションは、良好なチャネル状態およびより高いデータレートで送受信する能力を伴うユーザについて、ユーザ当たりのスループットを増大させる方法の1つである。ユーザは、DLおよび/またはULにおいて、2つまたは3つ(またはそれ以上)の同時帯域に設定することができる。
【0024】
図5Aは、同時に異なるセルを実行することができるネットワークノードを示す。具体的には、
図5Aは同時に4つの異なるセルを実行するネットワークノードを示す。これらのセルは、異なる帯域で動作するか、または同じ帯域で動作することもできる。Rel−8では、eNBとUEとの間の通信のために1つのセルのみが使用される。
【0025】
しかしながら、ダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)における異なる数のCCに基づくCAケースが存在し得る。例えば、2DL CAシナリオ(すなわち、2つのDL CCおよび1つのUL CCを伴うCA)が存在し得る。
図5Aと比較すると、
図5Bは、DLキャリアアグリゲーションの初期バージョンであって、1つの無線デバイスのためにセルのうちの二つがアクティブ化されることを示す。このシナリオでは、無線デバイスは2つのDL帯域で同時に受信するよう構成され、一方で、いぜんとしてそれらの帯域のうちの1つだけでULを使用する。この場合のUL割り当ては任意であり、それらの帯域のいずれかをUL送信に使用できることを意味する。
【0026】
キャリアアグリゲーションの用語では、ULが特定の無線デバイスに割り当てられるセルはPCell(プライマリセル)であり、他のアグリゲートされたセルはSCell(セカンダリセル)である。PCellとSCellの組み合わせは、無線デバイス固有である。
【0027】
さらに、3つのDL帯域が任意の無線デバイス110に割り当てられ得る。このシナリオでは、
図5Cに示すように、3DLキャリアアグリゲーションが実現される。このシナリオは「3DL CA」と考えることができ、CAは、3DL CCおよび1つまたは2つのUL CCを含む。2DLの場合と同様に、ULは、いずれの帯域にも割り当てることができる。
【0028】
図5Dに示される別のシナリオでは、ULキャリアアグリゲーションはまた、無線デバイスのためにイネーブルされ得る。これは「2UL CA」と考えることができ、CAは2つのUL CCSおよび2つまたは3つのDL CCを含む。この場合、2ULおよび2DLキャリアアグリゲーションのみが示される。ULキャリアアグリゲーションの場合、PCellおよびSCellの定義は、依然としてUE特定である。
【0029】
キャリア周波数に応じて、または物理eNB配備に応じて、CA可能システムの配備は非常に異なり得る。
【0030】
図6Aおよび
図6Bは、CA配備の2つの例を提供する。具体的には
図6Aは、F1およびF2セルが同じ場所に配置され、重ね合わされるが、F2はより大きい経路損失のために、より小さいカバレッジを有することを示す。F1のみが十分なカバレッジを提供し、F2はスループットを改善するために使用される。モビリティは、F1カバレッジに基づいて実行される。これは、F1及びF2が異なる帯域、例えば、F1={800MHz、2GHz}及びF2={3.5GHz}等にある場合に起こり得るシナリオである。重なったF1セルとF2セルとの間でアグリゲーションが可能であることが予想される。
図6Bは、異なる種類の配備を示す。この場合、F1はマクロカバレッジを提供し、F2上で、遠隔無線ヘッド(RRH)が、ホットスポットにおけるスループットを改善するために使用される。モビリティは、F1カバレッジに基づいて実行される。起こり得るシナリオは、F1およびF2が異なる帯域、例えば、F1={800MHz、2GHz}およびF2={3.5GHz}などにある場合である。F2 RRHセルが基礎にあるF1マクロセルとアグリゲートし得ることが予想される。
【0031】
現在の規格では、最小UE送信最大電力P
CMAX_L,cはサブフレーム毎にUEによってスロット毎に評価される。いくつかの態様では、最終P
CMAX_L,c値はサブフレーム内の2つのスロットの最小値である。これは、最小リソース単位が1RBであり、1msのTTI値に対応するので、理解できるものである。短縮TTIフィーチャの導入により、UEは、より小さいTTIベースでスケジュールされる。UEがより短いTTIで構成される場合、Pcmaxを推定するための規則はない。
【発明を実施するための形態】
【0040】
特定の実施の形態を
図1−22で説明する。同等の符号は種々の図面の同等の対応する部材のために用いられる。
【0041】
図7は、特定の実施の形態による、異なる時間リソースについて最大出力電力を導出するためのネットワーク100の実施の形態を示すブロック図である。特定の実施の形態では、異なる時間リソースを有するものは異なる送信時間インデクス(TTI)パターンを含むことができる。
【0042】
ネットワーク100は、無線デバイス110またはUE110とも交換可能に呼ばれ得る1つまたは複数の無線デバイス110A〜Cと、ネットワークノード115またはeノードB115とも交換可能に呼ばれ得るネットワークノード115A〜Cと、を含む。無線デバイス110は、無線インタフェースを介してネットワークノード115と通信することができる。例えば、無線デバイス110Aはネットワークノード115のうちの1つまたは複数に無線信号を送信し、および/またはネットワークノード115のうちの1つまたは複数から無線信号を受信することができる。無線信号は、音声トラフィック、データトラフィック、制御信号、および/または任意の他の適切な情報を含み得る。いくつかの実施の形態では、ネットワークノード115に関連付けられた無線信号カバレッジのエリアはセルと呼ばれ得る。いくつかの実施の形態では、無線デバイス110はD2D機能を有することができる。したがって、無線デバイス110は、別の無線デバイス110から信号を受信すること、および/または別の無線デバイス110に信号を直接送信することが可能であり得る。例えば、無線デバイス110Aは、無線デバイス110Bから信号を受信すること、および/または無線デバイス110Bに信号を送信することが可能であり得る。
【0043】
ある実施の形態では、ネットワークノード115は無線ネットワークコントローラ(
図7では不図示)とインタフェースすることができる。無線ネットワークコントローラはネットワークノード115を制御することができ、特定の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の適切な機能を提供することができる。ある実施の形態では、無線ネットワークコントローラの機能はネットワークノード115に含まれてもよい。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノードとインタフェースすることができる。ある実施の形態では、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワークを介してコアネットワークノードとインタフェースすることができる。相互接続ネットワークは、音声、ビデオ、信号、データ、メッセージ、またはこれらの任意の組合せを送信することができる任意の相互接続システムを指すことができる。相互接続ネットワークは、公衆交換電話網(PSTN)、公衆または私設データネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカル、リージョナル、またはグローバル通信、またはインターネットなどのコンピュータネットワーク、有線もしくは無線ネットワーク、企業イントラネット、またはそれらの組合せを含む任意の他の適切な通信リンクなどのすべてまたは一部を含むことができる。
【0044】
いくつかの実施の形態では、コアネットワークノードは、無線デバイス110のための通信セッションの確立および様々な他の機能を管理することができる。無線デバイス110は、非アクセス階層レイヤを使用して、コアネットワークノードと特定の信号を交換することができる。非アクセス階層シグナリングでは、無線デバイス110とコアネットワークノードとの間の信号は無線アクセスネットワークを透過的に通過してもよい。ある実施の形態では、ネットワークノード115は、ノード間インタフェースを介して1つまたは複数のネットワークノードとインタフェースすることができる。例えば、ネットワークノード115Aおよび115Bは、X2インタフェースを介してインタフェースすることができる。
【0045】
上述の通り、ネットワーク100の例示的な実施の形態は、ひとつ以上の無線デバイス110と、ひとつ以上の異なるタイプのネットワークノードであって無線デバイス110と通信可能(直接的にまたは間接的に)なネットワークノードと、を含んでもよい。無線装置110は、セルラまたはモバイル通信システムにおいてノードおよび/または別の無線デバイスと通信する任意のタイプの無線デバイスを指すことができる。無線デバイス110の例は、携帯電話、スマートフォン、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、可搬コンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、マシンタイプ通信(MTC)デバイス/マシン対マシン(M2M)デバイス、ラップトップ組み込み装置(LEE)、ラップトップ搭載装置(LME)、USBドングル、D2D可能デバイス、または無線通信を提供可能な任意の他のデバイスを含む。いくつかの実施の形態では、無線デバイス110はUE、ステーション(STA)、デバイス、または端末とも呼ばれ得る。また、いくつかの実施の形態では、一般用語「無線ネットワークノード」(または単に「ネットワークノード」)が使用される。それは、ノードB、基地局(BS)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、eノードB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレードナーノード制御リレー、基地トランシーバ局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)内のノード、コアネットワークノード(例えば、MSC、MMEなど)、O&M、OSS、SON、位置決めノード(例えば、E−SMLC)、MDT、または任意の適切なネットワークノードを含んでもよい任意の種類のネットワークノードであってもよい。無線デバイス110およびネットワークノード115の例示的な実施の形態を、それぞれ
図10および17に関してより詳細に説明する。
【0046】
図7はネットワーク100の特定の構成を示すが、本開示は本明細書で説明される様々な実施の形態が任意の適切な構成を有する様々なネットワークに適用され得ることを企図する。例えば、ネットワーク100は、任意の適切な数の無線デバイス110およびネットワークノード115、ならびに無線デバイス間または無線デバイスと別の通信デバイス(陸線電話など)との間の通信をサポートするのに適切な任意の追加の要素を含み得る。さらに、特定の実施の形態はロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおいて実装されるように説明され得るが、実施の形態は任意の適切な通信規格をサポートし、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプの電気通信システムにおいて実装されうるものであり、無線デバイスが信号(例えば、データ)を受信および/または送信する任意の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。例えば、本明細書で説明される様々な実施の形態は、LTE、LTE−Advanced、LTE−U、UMTS、HSPA、GSM、cdma2000、WiMax、WiFi、他の適切な無線アクセス技術、または1つまたは複数の無線アクセス技術の任意の適切な組み合せに適用可能であり得る。特定の実施の形態はダウンリンクにおける無線送信の文脈で説明されうるが、本開示は、様々な実施の形態がアップリンクにおいて等しく適用可能であり、逆もまた同様であることを企図する。同様に、本明細書で説明される異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導くための技法は、ライセンス免除チャネルにおけるLAA LTEおよびスタンドアロンLTE動作の両方に適用可能であり、一般に、ネットワークノード115および無線デバイス110の両方からの送信に適用可能である。
【0047】
本明細書で説明するように、用語「第1ノード」および「第2ノード」は、ライセンスされていないスペクトル(または2つ以上のシステムが何らかの種類の共有規則に基づいて動作する共有スペクトル)で送信または受信している2つのノードを指すために使用することができ、上述のノードのいずれも「第1ノード」および/または「第2ノード」と呼ぶことができる。
【0048】
キャリア、PCC、またはSCCとも交換可能に呼ばれるコンポーネントキャリア(CC)は、上位レイヤシグナリングを使用してネットワークノードによって無線デバイスにおいて設定される。例えば、CCは、無線デバイスにRRC設定メッセージを送信することによって設定され得る。設定されたCCは、設定されたCCのサービングセル(例えば、PCell、PSCell、SCellなど)上で無線デバイスを担当するためにネットワークノードによって使用され得る。設定されたCCはまた、CC上で動作するセル、例えば、PCell、SCell、またはPSCell、および隣接セル、上で1つまたは複数の無線測定(例えば、RSRP、RSRQなど)を実行するために、無線デバイスによって使用される。
【0049】
フォールバックモードという用語は、本明細書では無線デバイス110によってサポートされるCA組み合わせにおけるCCの最大数よりも少ない数のCCを含むキャリアアグリゲーション(CA)設定を指す。例えば、4つのDL CCおよび1つのUL CCの最大CA設定を伴うCA組み合わせをサポートする無線デバイス110は、以下の3つのフォールバックモードをサポートすることができる:3つのDL CCおよび1つのUL CC、1つのDL CCおよび1つのUL CC、DL CCおよび1つのUL CC(すなわち、シングルキャリア動作)。フォールバックモードという用語は、下位CA組み合わせ、下位CA設定、フォールバックCAモード、フォールバックCA設定モード、フォールバックCA組み合わせなどとも交換可能に呼ばれる。
【0050】
本明細書で使用される信号という用語は、任意の物理信号または物理チャネルとすることができる。物理信号の例は、PSS、SSS、CRS、PRSなどの基準信号である。本明細書で使用される(例えば、チャネル受信の文脈における)物理チャネルという用語は、「チャネル」とも呼ばれる。物理チャネルの例は、MIB,PBCH,NPBCH,PDCCH,PDSCH,sPUCCH,sPDSCH、sPUCCH、sPUSCH,MPDCCH,NPDCCH,NPDSCH,E−PDCCH,PUSCH,PUCCH,NPUSCH,などである。
【0051】
本明細書で使用される「時間リソース」という用語は、時間の長さで表される任意のタイプの物理リソースまたは無線リソースに対応してもよい。時間リソースの例は、シンボル、タイムスロット、サブフレーム、無線フレーム、TTI、インタリーブ時間などである。
【0052】
本明細書で使用される用語TTIは、物理チャネルが送信のために符号化され、インターリーブされることができる任意の期間(T0)に対応することができる。物理チャネルは、それを符号化したときにかかった期間と同じ期間(T0)にわたって受信器によって復号される。TTIはまた、短いTTI(sTTI)、送信時間、送信時間間隔、スロット、サブスロット、ミニスロット、短いサブフレーム(SSF)、ミニサブフレームなどと互換的に呼ばれ得る。
【0053】
本明細書で使用される用語Pcmaxは、UE最大出力電力を定義する任意のパラメータに対応し得る。いくつかの実施の形態において、Pcmaxは、P1によって示される。パラメータはあらかじめ定義されてもよいし、設定されてもよい。パラメータは、UEの公称出力電力以下であってもよい。Pcmaxはまた、本明細書では、UE最大送信電力、UE最大設定電力、UE最大動作電力などと交換可能に呼ばれる。
【0054】
本明細書で使用される要件という用語は、無線デバイス測定に関連する任意のタイプの無線デバイス要件を含んでもよく、そのような要件は、無線要件、測定要件、RRM要件、モビリティ要件、測位測定要件などとしても知られる。無線デバイス測定に関連する無線デバイス要件の例は、測定時間、測定報告時間または遅延、測定確度(例えば、RSRP/RSRQ確度)、測定時間にわたって測定されるべきセルの数などである。測定時間の例は、L1測定期間、セル識別時間またはセルサーチ遅延、CGI取得遅延などである。
【0055】
いくつかの実施の形態では、無線デバイス110は異なるTTI長さまたはパターンなどの異なる時間リソースで構成され得る。1つの例示的なシナリオでは、無線デバイス110は、少なくとも2つのサービングセル(たとえば、PCell、SCellなど)で構成されてもよく、これはキャリアアグリゲーションやマルチキャリア動作とも称される。無線デバイス110は、少なくとも2つの異なるTTI(例えば、1msのTTIおよび2−OSのTTIなど)が可能であってもよい。無線デバイス110は、異なるサービングセルにおいて無線デバイス110によってサポートされる複数のTTIのうちの任意の1つで構成され得る。例えば、無線デバイス110は、PCellおよびSCellの両方で動作するためのTTI=1、またはPCellおよびSCellの両方で動作するためのTTI=2−OSで構成され得る。
【0056】
ある実施の形態では、無線デバイス110はまた、異なるサービングセル内の任意の異なるTTIで構成されてもよい。例えば、無線デバイス110はPCellおよびSCell上で動作するためのそれぞれTTI=1およびTTI=7−OSで構成され得る。
【0057】
ある実施の形態では、無線デバイス110はさらに、無線デバイス110の1つまたは複数のサービングセルにおいてTTIが経時的に変更される原因となる動作をサポートすることが可能であり得る。追加的にまたは代替的に、無線デバイス110は、そのサービングセルのうちの任意の1つまたは複数のアップリンクおよびダウンリンクにおいて異なるTTIを使用する動作をサポートすることがさらに可能であり得る。基本シナリオの一例を表1に示す:
【0058】
図8A〜8Cは、特定の実施の形態による、アップリンクキャリアアグリゲーションネットワーク内の異なるアップリンクキャリアにおける異なるTTIパターンの例を示す。現在使用されているTTI長は、14個のOFDMシンボルからなる。短縮TTIの場合、TTI長は14未満の定義された数、例えば、2個のOFDMシンボル、または7個のOFDMシンボルに低減され得る。これらの例は以下のように表される:それぞれ、2−OS sTTI、および7−OS sTTI。
【0059】
異なる方向に異なるTTI長を設定することができる、すなわち、ダウンリンクとアップリンクとの間で異なるTTI長を設定してもよく、または、アップリンクとダウンリンクとで同じTTI長を設定してもよい。異なるTTI長は、異なる短縮TTI長であってもよく、または現在のTTI長(14シンボル)および短縮TTI長であってもよい。例えば、ダウンリンクおよびアップリンクTTI長{DL;UL}は、{2,2}、{7,7}または{2,7}であってもよい。
【0060】
図8A〜8Cは、キャリアアグリゲーション送信のコンポーネントキャリア(CC1、CC2)上の異なるTTI長の例を示す。
図8Aでは、CC1は2つのスロット#0および#1に分割される1msのTTIを有し、CC2は2−OFDMシンボルおよび3−OFDMシンボルのsTTIを有する。
図8Bでは、CC1は2つのスロット#0および#1に分割される1msのTTIを有し、CC2は7−OFDMシンボルのsTTIを有する。
図8Cでは、CC1は7−OFDMシンボルのsTTIを有し、CC2は2−OFDMシンボルおよび3−OFDMシンボルのsTTIを有する。
【0061】
アップリンクCAの場合、ULキャリアは、同じPUCCHグループ内で同じ長さを有することができる。あるいはまた、異なるsTTI長が異なるPUCCHグループにおいて設定され得る。異なる組み合わせが以下で考慮される。
【0062】
図9は、特定の実施の形態による、アップリンク送信タイミングに対するアップリンク許可の例を示す。DLにおいて送信されるUL許可(UL G)は、UL送信(UL Tx)を許可する。
図9のUL許可の復号およびUL送信の準備の両方がいくらかの時間を要するので、UL送信は、指定された持続時間の後に行われるように指定される。LTEおよび2−OS sTTIの例として、この処理時間は3sTTI期間(N+4タイミングとしても知られる)であると仮定する。場合によっては、処理時間は代替的に、5sTTI期間(N+6タイミングとしても知られる)とすることができる。
UL Tx間の時間ギャップは、2sTTIとして設定されてもよい。第2のUL送信がスケジュールされない場合、UEは、RFコンポーネントおよびPA ONを維持することで位相基準を維持する理由はない。
【0063】
図10は、ある実施の形態による、キャリアアグリゲーションにおける異なるTTI長またはパターンなどの異なる時間リソースについて最大出力電力を導出するための例示的な無線デバイス110を示す。図示のように、無線デバイス110は、トランシーバ210と、プロセッサ220と、メモリ230と、を含む。ある実施の形態では、トランシーバ210は、ネットワークノード115への(例えば、アンテナを介した)無線信号の送信およびネットワークノード115からの(例えば、アンテナを介した)無線信号の受信を促進し、プロセッサ220はインストラクションを実行することで上で無線デバイス110によって提供されるものとして説明されている機能のいくつかまたは全てを提供し、メモリ230はプロセッサ220によって実行されるインストラクションを保持する。無線デバイス110の例は、上記で提供される。
【0064】
プロセッサ220は、インストラクションを実行しデータを操作することで無線デバイス110の説明される機能のうちのいくつかまたは全てを行うために、ひとつ以上のモジュールで実装されるハードウエアおよびソフトウエアの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。ある実施の形態では、プロセッサ220は、例えば、ひとつ以上のコンピュータ、ひとつ以上の中央演算ユニット(CPU)、ひとつ以上のマイクロプロセッサ、ひとつ以上のアプリケーション、および/または他のロジック、を含んでもよい。
【0065】
メモリ230は一般に、コンピュータプログラム、ソフトウエア、論理や規則やアルゴリズムやコードやテーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/またはプロセッサによって実行可能な他のインストラクションなどのインストラクションを保持するように動作可能である。メモリ230の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリメモリ(ROM))、大容量ストレージ媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブルストレージ媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD))、および/または情報を保持する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0066】
無線デバイス110の他の実施の形態は、無線デバイスの機能のある側面を提供することの責を負う、
図10に示されるものを超える追加的なコンポーネントを含んでもよく、そのような機能は上述の機能のいずれかおよび/または追加的な機能(上述の解をサポートするのに必要な機能を含む)を含む。
【0067】
図11は、特定の実施の形態による、無線デバイス110による、最大出力電力を導出するための例示的な方法300を示す。この方法はステップ302で始まり、そこでは無線デバイス110が第1キャリア上の第1セルと無線デバイス110との間の第1信号(S1)を動作させるために使用される第1TTIと、第2キャリア上の第2
セルと無線デバイス110との間の第2信号(S2)を動作させるために使用される第2TTIと、を取得または決定する。いくつかの実施の形態では、第1TTIの設定はネットワークノード115からメッセージを受信することによって実行され得る。特定の実施形態では、例えば、メッセージはRRCメッセージを含むことができる。
【0068】
第1セルは、無線デバイス110のサービングセルであり得る。サービングセルの例は、PCell、PSCell、および他のセルである。サービングセルを活性化または不活性化することができる。第1セルがアップリンク(UL)サービングセルに対応する場合、第1TTIは、ULサービングセルのTTIに対応する。
【0069】
本明細書において第1セルと無線デバイス110との間の、第1信号(S1)とも呼ばれる動作信号という用語は、UEによる第1セルからの信号(S11)の受信および/または無線デバイス110による第1セルへの信号(S12)の送信を含むことができる。無線デバイス110において第1セルから信号を受信するS11の例は、PDCCH、PDSCH、sPDCCH、sPDSCHなどのDLチャネルである。無線デバイス110によって第1セルに信号を送信するS12の例は、PUCCH、PUSCH、sPUCCH、sPUSCH、および他の適切なULチャネルなどのULチャネルである。
【0070】
いくつかの実施の形態では、無線デバイス110は以下の原理のうちの1つまたは複数に基づいて第1TTIを決定することができる:
●例えば、第1TTIと第1周波数帯域との間の関係などの所定の情報。
●ネットワークノード115から受信した設定。例えば、UEは、DLにおいて制御信号を受信することによって、またはRRCメッセージを受信することによって、任意のキャリアにおいて任意の時刻において使用されるTTIパターンを決定することができる。
●事前に定義されたルール。ルールの例は以下の通りである:
○参照セルで使用されるのと同じTTIを適用する。参照セルは、PCell、PSCell、または別の適切な参照セルを含むことができる。
○第1セルの反対方向で使用されるTTIに基づく。例えば:
■ULおよびDLセル1において同じTTIを仮定する。
■UL cell1が、DL cell1のTTIよりも短くないTTIを使用すると仮定する。
●例えば、異なる事前定義TTIのDLチャネルを復号しようと試みることによる、無線デバイス110によるブラインド検出などによる自律決定。
【0071】
無線デバイス110はまた、ステップ302において、第2キャリア上の第2セルと無線デバイス110との間の第2信号を動作させるために使用される第2TTIを取得または決定する。第2セルは、無線デバイス110のサービングセルであり得る。再び、サービングセルの例は、PCell、SCell、PSCellなどである。サービングセルを活性化または不活性化することができる。例えば、第1セルがULサービングセルに対応する場合、第2TTIは、サービングセルのTTIに対応してもよい。
【0072】
第2セルと無線デバイス110との間の動作信号は、無線デバイス110による第2セルからの信号(S21)の受信および/または無線デバイス110による第2セルへの信号(S22)の送信を含み得る。無線デバイス110において第1セルから信号を受信するS21の例は、PDCCH、PDSCH、sPDCCH、sPDSCHなどのDLチャネルである。無線デバイス110によって第1セルに信号を送信するS22の例は、PUCCH、PUSCH、sPUCCH、sPUSCH、および他の適切なULチャネルなどのULチャネルである。
【0073】
ある実施の形態では、無線デバイス110は、第1セルにおける動作のための第1TTIを取得または決定するために上記で説明されたメカニズムのうちの1つまたは複数に基づいて、第2TTIを決定し得る。ある実施の形態では、無線デバイスは、第3セル、第4セルなどを含む、任意の数のセルのTIを決定するために、上述したのと同じ原理を使用することができる。したがって、様々な実施の形態は、無線デバイス110が任意の数のサービングセルを動作させるための任意の数のTTIで設定される場合に適用可能である。
【0074】
ステップ304において、無線デバイス110は、第1TTIおよび第2TTIの決定された値に基づいて、最大出力電力パラメータ(P1)を決定する。P1の推定は、それぞれ、そのサービングセル(第1セルおよび第2セル)において少なくとも信号を送信するために無線デバイス110によって使用される少なくとも第1TTIおよび第2TTIに依存するウインドウまたは持続時間(Tw)にわたって行われ得る。パラメータTwは、参照時間、参照TTI長またはウインドウ、TTI参照(TTIref)、Pcmax参照時間、最大電力の推定期間などと呼ばれることもある。
【0075】
より具体的には、P1を計算または推定するために使用される値Twは、それぞれ、第1セルのULおよび第2セルのULにおいて無線デバイス110によって使用される第1TTI1および第2TTI2の関数である。これは、以下の式で表すことができる:
一例では、TTI1およびTTI2の関数は、TTI1またはTTI2の長さのうちの1つ、例えばより長いもの、を選択する。さらなる例示的な実施の形態として、Twの値は、TTI1および/またはTTI2の一部として選択される。例えば、値Twは、TTI1またはTTI2の最長TTI持続時間の半分として選択される。あるいはまた、値Twは、TTI1および/またはTTI2の別の一部であるように選択される。Twの値はTTI1およびTTI2の長い方に基づいてもよいし、TTI1および/またはTTI2(または任意の他のTTI)の一方または両方を使用する別の基準に基づいてもよい。いくつかの態様では、Twの値は、TTI1および/またはTTI2の長さの値全体として構成される。いくつかの例では、Twの値は、例えば、TTIの最大長が7つのOFDMシンボルまたは所定値以上である場合、7つのOFDMシンボルまたは別の所定値であると決定されてもよい。上記の例は任意の数のTTIに適用可能であり、複数のTTI長に一般に適用されると考えることができる。Twを決定する関数は、TTI1またはTTI2のいずれかとは異なる長さを決定することができる。Twの値を示す情報、またはTwを生成するように構成されたパラメータまたは情報を、無線デバイスによって決定することができ、またはネットワークノードから無線デバイスにシグナリングすることができ、またはTwの値を、所定の値に基づいて無線デバイスによって決定することができ、または無線デバイスの何らかの他の信号もしくは設定から導出することができる。
【0076】
特定の他の実施の形態では、Twの値は、第1セルにおいてULで使用されるTTI(TTI1u)およびDLで使用されるTTI(TTI1d)、第2セルにおいてULで使用されるTTI(TTI2u)、および無線デバイスによって第2セルにおいてDLで使用されるTTI(TTI2d)に依存し得る。例えば、Twは、以下の関数を用いて表すことができる:
上記の原理またはルールは、無線デバイス110のために構成された任意の数のサービングセルに適用することができる。任意の例のTwの値は例えば、上述のように、定義された1つのTTIまたはTTIの組み合わせの全長または長さの選択された部分として構成されてもよい。
【0077】
そのすべての設定されたサービングセルについて決定されたTTIの集合ごとに、無線デバイス110は、P
CMAX_L,cの値およびP
CMAX,cの値を決定することができる。いくつかの例を以下に提供する。
最大出力電力を決定するための一般的な関数の一例は、式(4)で表すことができる
式4において、第1TTI(TTI1)および第2TTI(TTI2)は、それぞれ、第1セル(cell1)のULおよび第2セル(cell2)のULにおいて使用されるTTIである。例示的な実施の形態として、(P
CMAX,P
CMAX_L)の値は時間ウインドウ(Tw)にわたって、TTI1および/またはTTI2の部分として、例えば、適用可能な最長のTTI持続時間の半分として、推定することができる。使用される時間ウインドウは例えば、1つ以上のTTI長に基づいて、任意の基準または関数によって決定されてもよい。
【0078】
このような関数の具体例を以下の説明に示す。このような関数は、まず、UEが信号を送信するために使用されるべき最大出力電力を評価すべき長さを決定する。
【0079】
両方のTTIが同じ長さ(TT1=TT2)を有する場合、明らかな選択肢は、そのTTIをタイミングリファレンス(TTI
REF)として選択することである。
【0080】
TTIが異なる値を有する場合、1つの例は表3に示されるように、両方の値の最小公倍数を考慮することである:
【0081】
短縮TTIが4OSであると指定された場合であっても、常にスロットおよびサブフレームが整列されるように、短縮TTIは3OSから4OSまで変化することに留意されたい。同様に、2 OS TTIは、2 OSから3 OSまで変化する。
【0082】
(**)例示は、使用される任意のTTI長、すなわちTTI1およびTTI2、とは異なったTTI
REFの決定であり得ることに留意されたい。
【0083】
いくつかの例では、推定ウインドウ(TTI
REF)は、例えば、最長TTIの長さを選択することによって、複数のTTIに基づく。あるいはまた、TTI
REFはTTI長のうちの1つ(例えば、最長TTI)の一部(例えば、半分)であってもよい。いくつかの例では、TTI
REFは使用されるTTI長のいずれとも異なり、例えば、使用される1つ以上のTTI長に従って選択されてもよい所定の値であってもよい。いくつかの例では、TTI
REFはスロット(すなわち、7個のOFDMシンボル)である。
【0084】
このTTI
REFが決定されると、TS36.101のセクション6.2.5Aで指定される既存の要件は、UEの最大出力電力を決定するために適用されるが、特定の実施の形態ではサブフレームごとに電力を推定する代わりに、TTI
REFごとにそのような推定が行われてもよい。
【0085】
図12は、2つの異なるTTIパターンが任意のキャリアアグリゲーションの組み合わせで使用される場合のPCMAX定義の例示的な実施の形態を示す。具体的には、
図12は14−OSおよび7−OSパターンが使用される場合の例示的なPCMAX定義を示す。トータルの設定最大出力電力PCMAXは、以下の範囲内に設定されてもよい:
ここで、
【0086】
特定の実施の形態では、上述のP
CMAXを参照TTIに適用することができる。例えば、上述のP
CMAXは、第1セルのTTI(n)及び第2セルのTTI(n,0)及びTTI(n,1)に適用されてもよい。P
CMAX_L,a(b)およびP
CMAX_H,a(b)は、それぞれ、TTIb上のセルaについてのP
CMAX,cの下限および上限である。
【0087】
他の実施の形態では、
図12に示されるように、14−OS TTI(1ms TTI)のためのスロットベースのPCMAXが使用されてもよく、より短いTTIと比較されてもよい。
【0088】
図13は、2つの異なるTTIパターンが任意のキャリアアグリゲーションの組み合わせで使用される場合のPCMAX定義を示す。具体的には、
図13は14−OSおよび7−OSTTIパターンが使用される場合のPCMAX定義を示す。スロットベースでの比較は、レガシーTTIパターンから示される。
【0089】
図示のように、P
CMAX_Lは、以下のように定義することができる:
【0090】
同様に、P
CMAX_Hは、以下のように定義することができる:
上記の式の両方において、P
CMAX_L,a(b,c)およびP
CMAX_H,a(b,c)は、第1セルのサブフレームbおよびスロットcにおけるCGaについてのより低いおよびより高いP
CMAXを示す。
【0091】
図14は、2つの異なるTTIパターンが任意のキャリアアグリゲーションの組み合わせで使用される場合のPCMAX定義を示す。具体的には、PCMAX定義は4−OSおよび14−OS TTIパターンが使用される場合に示される。
【0092】
図12に示されるのと同じ論理に従い、および後述のPCMAX定義の定式化に従い、上記の例について以下を定義することができる:
別の代替例は、
図15に示されるように、14−OS TTI(1ms TTI)のスロットベースのPCMAXを使用し、それをより短いTTIと比較することであってもよく、
図15は、2つの異なるTTIパターンが任意のキャリアアグリゲーションの組み合せで使用される場合のP
CMAX定義を示す。具体的には、PCMAX定義は、14−OSおよび7−OS TTIパターンについて、レガシーTTIパターンからのスロットベースでの比較を伴って定義される。
【0093】
見られるように、P
CMAX_Lは、以下のように定義することができる:
同様に、P
CMAX_Hは、以下のように定義することができる:
【0094】
上記の例は、任意のキャリアアグリゲーションオペレーションにおけるキャリア間の他のTTIの組み合わせについても拡張することができる。
【0095】
いくつかの例では、異なるウインドウ(Tw)または参照時間は、PCMAX推定のために使用されてもよく、次いで、比較されてもよい。例えば、P
CMAX,P
CMAX_L,および/またはP
CMAX_H推定は、TTI1およびTTI2(または別の参照TTI)に基づいてもよく、無線デバイスの出力電力を決定する際に使用するためのP
CMAX、P
CMAX_L、および/またはP
CMAX_Hを決定するために比較されてもよい。
【0096】
図16は、任意のキャリアアグリゲーションの組み合せで使用される2つの異なるTTIパターンの例を示し、この場合、14−OS(1ms)パターンおよび2−OS sTTIパターンを有する。比較は、レガシーTTIパターンにおいて定義されるようなスロット350(7つのOFDMシンボル)におけるsTTIのグループに基づいてもよい。したがって、この例では、2つのスロット350が示されている。この例では、1ms TTIのウインドウ(Tw)はスロット350であってもよい。
【0097】
最大出力電力パラメータP
CMAX、P
CMAX_L、および/またはP
CMAX_Hは、任意選択で異なるウインドウ(Tw)を使用して、異なるTTIについて計算され、使用されるべきP
CMAX、P
CMAX_L、および/またはP
CMAX_Hを決定するために比較されてもよい。いくつかの例では、異なるTTIが異なるキャリア上で使用される。異なるTTI(すなわち、TTIインスタンス)は、異なる長さであってもよく、および/または同じ長さの連続するTTIであってもよい。例えば、TTIのグループから推定されたP
CMAX、P
CMAX_L、および/またはP
CMAX_Hのうちの最小の1つが選択される。この例では、TTIのグループは、ウインドウ(Tw)に対応しても対応しなくてもよい期間350に少なくとも部分的に存在するTTIである。例えば、グループは、スロット350の長さ(すなわち、期間)にわたって推定される1msのTTIと、その同じ期間、例えば、スロット350におけるsTTI、すなわち、TTI(n)、TTI(n+1)およびTTI(n+2)と、を含む。
【0098】
図16の構成の場合、設定最大出力電力P
CMAXの合計は、以下の範囲内に設定されるものとする:
ここで、
この例では、TTI(m,s0)はスロット#0内の1msのTTIを指し、それについて、P
CMAX_LまたはP
CMAX_Hはセル/キャリア1内にある。P
CMAXの値は、TTI(n)、TTI(n+1)およびTTI(n+2)についても推定される。
【0099】
この例では、上述のP
CMAXは、参照TTIに、すなわち、セル1におけるTTI(n,s0)(すなわち、スロット#0)およびセル2におけるTTI(n)、TTI(n+1)およびTTI(n+2)に適用される。P
CMAX_L,a(b)およびP
CMAX_H,a(b)は、それぞれ、TTIb上のセルaについてのP
CMAX,cの下限および上限である。この例では、推定されたパラメータのグループのうちの最小の1つが選択される。推定は、同じ時間ウインドウおよび/または異なる時間ウインドウにわたって実行されてもよい。閾値P
PowereClasは、選択されたパラメータの最小値を提供するために、任意選択でグループに含まれてもよい。
【0100】
対応する定式化は、例えば、セル1上の1ms TTI(m,s1)およびセル2上のTTI(n+3)、TTI(n+4)およびTTI(n+5)を参照しつつ、1ms TTIのスロット#1に適用される。
【0101】
パラメータは、無線デバイスによって決定され得る。任意選択で、上記のP
CMAXを定義するパラメータを示す情報は、ネットワークノードによって無線デバイスにシグナリングされてもよく、または、たとえば、ネットワークノードから受信される別の受信シグナリングまたは無線デバイス構成に基づいて無線デバイスによって決定されてもよい。
【0102】
図11に戻ると、ステップ306において、無線デバイス110は、第1信号(S1)および第2信号(S2)をそれぞれ第1セル(cell1)および第2セル(cell2)に送信するために、ステップ304から決定された決定されたTTIのために使用されるべき決定された最大出力電力を用いる。
【0103】
特定の実施の形態によれば、以下のセクションは、3GPP TS 36.133v14.1.0において修正されてもよい。新しい変更は、3GPP TS 36.133v14.1.0の以下のセクションで網掛けされている:
【0104】
6.2.5A CA用に設定された送信電力
アップリンクキャリアアグリゲーションの場合、UEは、サービングセルcについてのその設定最大出力電力P
CMAX,cおよびその設定最大出力電力P
CMAXの合計を設定することが許可される。
サービングセルc上の設定最大出力電力P
CMAX,cは、サブクラス6.2.5で指定されるように設定される。
アップリンク帯域間キャリアアグリゲーションの場合、MPR
cおよびA−MPR
cは、サービングセルcごとに適用され、それぞれ、サブクラス6.2.3およびサブクラス6.2.4で指定される。P−MPR
cは、サービングセルcの電力管理を説明する。P
CMAX,cは、送信電力がすべてのコンポーネントキャリア上で独立して増大するという仮定の下で計算される。
アップリンク帯域内連続キャリアアグリゲーションおよび非連続キャリアアグリゲーションの場合、MPR
c=MPRおよびA−MPR
c=A−MPRであり、MPRおよびA−MPRは、それぞれサブクラス6.2.3Aおよびサブクラス6.2.4Aで指定される。P−MPRで示される、UEのための1つの電力管理事項があり、P−MPR
c=P−MPRである。P
CMAX,cは、送信電力がすべてのコンポーネントキャリア上で同じdB量だけ増大するという仮定の下で計算される。
トータルの設定最大出力電力P
CMAXは、以下の範囲内に設定される:
動作帯域当たりひとつのサービングセルcを伴うアップリンク帯域間キャリアアグリゲーションについて、
ここで、
− p
EMAX,cは、[7]においてサービングセルcについてIE P−Maxによって与えられるP
EMAX,
cの線形値である;
− P
PowerClassは表6.2.2A−1に規定された公差を考慮しないときの、表6.2.2A−1に規定された最大UE電力である;p
PowerClassは、P
PowerClassの線形値である;
− mpr
cおよびa−mpr
cは、それぞれサブクローズ6.2.3およびサブクローズ6.2.4で規定されるMPR
cおよびA−MPR
cの線形値である;
− pmpr
cは、P−MPR
cの線形値である;
− Δt
C,cは表6.2.2−1の注2がサービングセルcに適用される場合のΔT
C,cxΔt
C,c=1.41の線形値であり、そうでない場合にはΔt
C,c=1である;
− Δt
IB,cは、表6.2.5−2に規定されているサービングセルcの帯域間緩和項ΔT
IB,cの線形値である; そうでなければ、Δt
IB,
c=1である;
− Δt
ProSeはΔT
ProSeの線形値であり、サブクローズ6.2.5に規定されているように適用される。
アップリンク帯域内連続キャリアアグリゲーションおよび非連続キャリアアグリゲーションの場合、
ここで、
− p
EMAX,cは、[7]においてサービングセルcについてIE P−Maxによって与えられるP
EMAX,
cの線形値である;
− P
PowerClassは表6.2.2A−1に規定された公差を考慮しないときの、表6.2.2A−1に規定された最大UE電力である;
− MPRおよびA−MPRは、それぞれサブクローズ6.2.3Aおよびサブクローズ6.2.4Aに規定されている;
− ΔT
IB,cは、表6.2.5−2に規定されているようなサービングセルcに対する追加の許容度である;
− P−MPRは、UEの電力管理項である;
− ΔT
Cは、両方のタイムスロットにわたるサブフレーム内のすべてのサービングセルcの中で最も高い値ΔT
C,cである。表6.2.2A−1の注2がサービングセルcに適用される場合はΔT
C,
c=1.5dBであり、そうでなければΔT
C,
c=0dBである;
− ΔT
ProSeは、サブクローズ6.2.5に定めるとおり適用される。
三つのサービングセル(動作帯域当たり連続して集約されるキャリアは二つまで)上での送信のために構成されたUEでの、帯域内キャリアアグリゲーションおよび帯域間キャリアアグリゲーションの組み合わせについて、
ここで、
− p
EMAX,cは、[7]においてサービングセルcについてIE P−Maxによって与えられるP
EMAX,
cの線形値である;
− P
PowerClassは表6.2.2A−0に規定された公差を考慮しないときの、表6.2.2A−0に規定された最大UE電力である; p
PowerClassはP
PowerClassの線形値である;
− p
CMAX_L,Biは、対応する動作帯域で指定されたP
CMAX_Lの線形値である。サブクローズ6.2.5のシングルキャリアについて指定されたP
CMAX_L,cは、1つのサービングセルをサポートする動作帯域に適用される。サブクローズ6.2.5Aにおいてアップリンク帯域内連続キャリアアグリゲーション用に指定されたP
CMAX_Lは、2つの連続サービングセルをサポートする動作帯域に適用される。
T
REFおよびT
evalは表6.2.5−0Aに示される値を有する。各T
REFについて、P
CMAX_LはT
eval毎に推定され、T
eval内の伝送のなかでの最小の値によって与えられ、T
REFに亘る最小P
CMAX_Lは次いで、T
REF全体に適用される。P
PowerClassは、いかなる期間においても、UEによって超過されてはならない。
【0105】
いくつかの態様では、参照時間は参照期間(上記の表のT
REF)、または独立して、上記の表の推定時間(T
eval)を指すことができる。いくつかの態様では、最大出力電力を決定することは最大出力電力パラメータを決定することを含む。参照時間が推定期間である場合、最大出力電力パラメータは参照期間ごとに(すなわち、推定時間T_evalにわたって)推定される。参照時間は、第1時間リソースの長さおよび/または第2時間リソースの長さに基づく。いくつかの態様では、最大出力電力パラメータは第1時間リソースおよび/または第2時間リソースの長さに基づく参照期間(T
REF)に適用され得る。推定時間及び参照期間は、(上記の表に示されるように)同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0106】
UEが複数のTAGで構成され、かつ、1つのTAG内の任意のサービングセルのT
REFi上でのUEの送信が別のTAG内の異なるサービングセルのT
REFi+1上での送信の第1シンボルのある部分と重複する場合、T
REFsiおよびi+1についてのP
CMAX_LのUE最小値は、T
REFsiおよびi+1の任意の重複部分に適用される。P
PowerClassは、いかなる期間においても、UEによって超過されてはならない。
【0107】
すべてのサービングセルにわたる測定された最大出力電力P
UMAXは、以下の範囲内でなければならない:
ここで、p
UMAX,
cは、線形スケールで表されるサービングセルcの測定された最大出力電力を表す。P
CMAXの適用可能な値の公差T
LOW(P
CMAX)およびT
HIGH(P
CMAX)はそれぞれ、帯域間キャリアアグリゲーションおよび帯域内キャリアアグリゲーションについての表6.2.5A−1および表6.2.5A−2に指定されている。公差T
Lは、表6.2.2A−0、表6.2.2A−1および表6.2.2A−2において帯域間キャリアアグリゲーション、帯域内連続キャリアアグリゲーション、および帯域内非連続キャリアアグリゲーションについてそれぞれ指定されている、適用可能なE−UTRA CA設定のより小さい公差の絶対値である。
【0108】
図17は、特定の実施の形態による、無線デバイス110による、最大出力電力を導出するための例示的な方法400を示す。方法はステップ402で始まり、そこでは、無線デバイス110が第1セルにおいて第1信号を第1キャリアで送信するための第1時間リソースを取得する。ステップ404で、無線デバイス110はまた、第2セルにおいて第2信号を第2キャリアで送信するための第2時間リソースを取得する。特定の実施の形態では、第1時間リソースは第1TTIであり、第2時間リソースは第2TTIである。第1時間リソースは第1TTI長を有し、第2TTIは、第2TTI長を有する。第1TTI長は、同じであっても異なっていてもよい。特定の実施の形態では、第1TTIおよび第2TTIのうちの少なくとも1つは短いTTI、すなわち、1ms未満のものであってもよい。いくつかの態様では、第1TTIおよび第2TTIのうちの一方は短いTTI(例えば、2、3、4、または7シンボルsTTI)であり、第1TTIおよび第2TTIのうちの他方は1ms(すなわち、14シンボルTTI)である。別の例では、第1TTIおよび第2TTIは異なる長さの短いTTI、例えば、それぞれ2シンボルTTIおよび7シンボルTTIである。別の実施の形態では、第1時間リソースは第1ミニスロットと呼ばれ、第2時間リソースは第2ミニスロットである。対応する例は、この用語で適用される。
【0109】
ある実施の形態によれば、第1セルは、無線デバイス110のアップリンクサービングセルであり得る。特定の実施の形態では、例えば、アップリンクサービングセルはプライマリセルまたはセカンダリセルである。
【0110】
いくつかの実施の形態によれば、第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの対応する特性に基づいて取得されてもよい。様々な特定の実施の形態では、例えば、少なくとも1つの特性は第1時間リソースと第1周波数帯域との間の関係、ネットワークノードから受信された設定、事前定義されたルール、およびブラインド検出のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0111】
ステップ406で、無線デバイス110は、第1時間リソースと第2時間リソースとに基づいて最大出力電力を決定する。ある実施の形態によると、最大出力電力を決定することは、第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつに基づいて参照時間を決定することと、参照時間に基づいて最大出力電力を決定することと、を含んでもよい。特定の実施の形態では、参照時間は1つのスロット、1つのミニスロット、2OS、4OS、または7OSであってもよい。特定の実施の形態では、参照時間は第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつの長さの関数として決定されてもよい。例えば、参照時間は、第1時間リソースの長さと第2時間リソースの長さとの最小公倍数、第1時間リソースの長さおよび第2時間リソースの長さのうちの最も大きいもの、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの部分、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの半分、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの最も大きいものの一部、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの最も大きいものの半分、または第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつ用に設定された値であってもよい。
【0112】
ある実施の形態によると、最大出力電力を決定することは、最大出力電力パラメータP
CMAX_
Lを決定することを含んでもよく、参照時間は推定期間であり、最大出力電力パラメータは参照期間(T_eval)ごとに推定される。参照時間は、第1時間リソースの長さおよび/または第2時間リソースの長さに基づいてもよい。特定の実施の形態では、最大出力電力パラメータは、設定された最大出力電力の下限(P
CMAX_
L)であってもよい。
【0113】
特定の実施の形態では、参照時間は第1時間リソースおよび第2時間リソースの異なる値についての電力パラメータの複数の推定に基づいて決定されてもよい。例えば、参照時間は、複数の異なる長さの第1時間リソースおよび第2時間リソースの参照時間の比較を実行することによって決定されてもよい。特定の実施の形態では、電力パラメータの複数の推定の各々は参照時間と同じ期間(T
eval)内で推定されてもよい。別の実施の形態では、電力パラメータの複数の推定の各々は参照時間とは異なる期間(T
eval)内で実行されてもよい。したがって、特定の実施の形態によれば、参照時間および推定が実行される期間(T
eval)は、独立して決定されてもよく、同じであっても異なっていてもよいことが認識される。
【0114】
さらに他の実施の形態によれば、第1参照時間は第1時間リソースに基づいて決定されてもよく、第2参照時間は第2時間リソースに基づいて決定されてもよい。第1参照時間と第2参照時間とに基づいて最大出力電力が決定されてもよい。特定の実施の形態では、第1参照時間が第2参照時間とは異なってもよい。他の実施の形態では、第1参照時間が第2参照時間と同じであってもよい。
【0115】
ステップ408で、無線デバイス110は、決定された最大出力電力に基づいて、第1セルに第1信号を送信し、第2セルに第2信号を送信する。特定の実施の形態では、第1信号は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、短物理アップリンク制御チャネル(sPUCCH)、または短物理アップリンク共有チャネル(sPUSCH)上で、第1セルに送信されてもよい。
【0116】
特定の実施の形態では、上述のように最大出力電力を導出する方法は仮想コンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
図18は、特定の実施の形態による、最大出力電力を導出するための例示的な仮想計算デバイス400を示す;いくつかの実施の形態では、仮想コンピューティングデバイス400は
図11または
図17に示し説明した方法に関して上述したものと同様のステップを実行するためのモジュールを含むことができる。例えば、仮想コンピューティングデバイス400は、少なくとも1つの取得モジュール410と、少なくとも1つの決定モジュール420と、少なくとも1つの送信モジュール430と、異なるTTIパターンで最大出力電力を導出するための任意の他の適切なモジュールと、を含むことができる。いくつかの実施の形態では、モジュールのうちの1つまたは複数は
図10の1つまたは複数のプロセッサ220を使用して実装することができる。特定の実施の形態では、様々なモジュールのうちの2つ以上の機能は単一のモジュールに組み入れられてもよい。
【0117】
取得モジュール410は、仮想計算デバイス400の取得機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、取得モジュール410は、第1セルにおいて第1信号を第1キャリアで送信するための第1時間リソースを取得してもよい。加えて、取得モジュール410または他の取得モジュールはまた、第2セルにおいて第2信号を第2キャリアで送信するための第2時間リソースを取得してもよい。特定の実施の形態では、例えば、取得モジュール410は、第1キャリア上の第1セルと無線デバイス110との間の第1信号(S1)を動作させるために使用される第1TTIと、第2キャリア上の第2セルと無線デバイス110との間の第2信号(S2)を動作させるために使用される第2TTIと、を取得または決定してもよい。いくつかの実施の形態では、第1TTIの設定はネットワークノード115からメッセージを受信することによって実行され得る。特定の実施の形態では、例えば、メッセージはRRCメッセージを含むことができる。例えば、特定の実施の形態では、
【0118】
決定モジュール420は、仮想計算デバイス400の決定機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、決定モジュール420は、第1時間基準及び第2時間基準の決定された値に基づいて最大出力電力パラメータ(P1)を決定してもよい。P1の推定は、それぞれ、そのサービングセル(第1セルおよび第2セル)において少なくとも信号を送信するために無線デバイス110によって使用される少なくとも第1時間基準および第2時間基準に依存する、ウインドウまたは持続時間(Tw)と称されてもよい、参照時間にわたって行われ得る。パラメータTwは、参照時間、参照TTI長またはウインドウ、TTI参照(TTIref)、Pcmax参照時間、最大電力の推定期間などと呼ばれることもある。
【0119】
送信モジュール430は、仮想計算デバイス400の送信機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、送信モジュール430は、決定された最大出力電力パラメータ(PI)を使用して、第1信号(S1)および第2信号(S2)をそれぞれ第1セル(cell1)および第2セル(cell2)に送信することができる。
【0120】
仮想計算デバイス400の他の実施の形態は、無線ノードの機能のある側面を提供することの責を負う、
図18に示されるものを超える追加的なコンポーネントを含んでもよく、そのような機能は上述の機能のいずれかおよび/または追加的な機能(上述の解をサポートするのに必要な機能を含む)を含む。種々の異なるタイプの無線デバイス110およびネットワークノード115は、同じ物理的なハードウエアを有するが異なる無線アクセス技術をサポートするよう(例えば、プログラミングを介して)構成されたコンポーネントを含んでもよく、または部分的にまたは完全に異なる物理的コンポーネントを表してもよい。
【0121】
図19は、特定の実施の形態による、異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導くための例示的なネットワークノード115を示す。上述のように、ネットワークノード115は、任意のタイプの無線ネットワークノード、または無線デバイスおよび/または別のネットワークノードと通信する任意のネットワークノードであってもよい。ネットワークノード115の例は、上記で提供される。
【0122】
ネットワークノード115は、同種配備、異種配備、または混合配備として、ネットワーク100全体にわたって配備され得る。同種配備は一般に、同じ(または同様の)タイプのネットワークノード115、および/または同様のカバレッジおよびセルサイズ、ならびにサイト間距離から構成される配備を記述することができる。異種配備は一般に、異なるセルサイズ、送信電力、容量、およびサイト間距離を有する様々なタイプのネットワークノード115を使用する配備を記述することができる。例えば、異種配備は、マクロセルレイアウト全体にわたって配置された複数の低電力ノードを含むことができる。混合配備は、同種部分と異種部分との混合を含むことができる。
【0123】
ネットワークノード115は、トランシーバ510、プロセッサ520、メモリ530、およびネットワークインタフェース540のうちの1つまたは複数を含むことができる。ある実施の形態では、トランシーバ510は、無線デバイス110へ(例えば、アンテナを介して)無線信号を送信することおよび無線デバイス110から(例えば、アンテナを介して)無線信号を受信することを促進し、プロセッサ520はインストラクションを実行することでネットワークノード115によって提供されるものとして上述されている機能のいくつかまたは全てを提供し、メモリ530はプロセッサ520によって実行されるインストラクションを保持し、ネットワークインタフェース540は、ゲートウエイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆電話交換網(PSTN)、コアネットワークノードまたは無線ネットワークノード等に信号を伝送する。
【0124】
いくつかの実施の形態では、ネットワークノード115はマルチアンテナ技術を使用することができ、複数のアンテナを装備し、MIMO技術をサポートすることができる。1つまたは複数のアンテナは、制御可能な偏波を有することができる。言い換えれば、各要素は異なる偏光(例えば、交差偏光におけるような90度の分離)を伴う2つの共存サブ要素を有してもよく、その結果、ビームフォーミング重みの異なる集合は、放射された波に異なる偏光を与える。
【0125】
プロセッサ520は、インストラクションを実行しデータを操作することでネットワークノード115の説明される機能のうちのいくつかまたは全てを行うために、ひとつ以上のモジュールで実装されるハードウエアおよびソフトウエアの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。ある実施の形態では、プロセッサ520は、例えば、ひとつ以上のコンピュータ、ひとつ以上の中央演算ユニット(CPU)、ひとつ以上のマイクロプロセッサ、ひとつ以上のアプリケーション、および/または他のロジック、を含んでもよい。
【0126】
メモリ530は一般に、コンピュータプログラム、ソフトウエア、論理や規則やアルゴリズムやコードやテーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/またはプロセッサによって実行可能な他のインストラクションなどのインストラクションを保持するように動作可能である。メモリ530の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリメモリ(ROM))、大容量ストレージ媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブルストレージ媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD))、および/または情報を保持する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0127】
ある実施の形態では、ネットワークインタフェース540はプロセッサ520に通信可能に結合され、ネットワークノード115への入力を受信し、ネットワークノード115からの出力を送信し、そのような入力または出力もしくはその両方の適切な処理を実行し、他のデバイスと通信し、またはそれらの任意の組み合わせを行うよう動作する任意の適切なデバイスを指してもよい。ネットワークインタフェース540は、ネットワークを通じて通信するための、適切なハードウエア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカードなど)とソフトウエア(プロトコル変換およびデータ処理能力を含む)とを含んでもよい。
【0128】
ネットワークノード115の他の実施の形態は、無線ネットワークノードの機能のある側面を提供することの責を負う、
図19に示されるものを超える追加的なコンポーネントを含んでもよく、そのような機能は上述の機能のいずれかおよび/または追加的な機能(上述の解をサポートするのに必要な機能を含む)を含む。種々の異なるタイプのネットワークノードは、同じ物理的なハードウエアを有するが異なる無線アクセス技術をサポートするよう(例えば、プログラミングを介して)構成されたコンポーネントを含んでもよく、または部分的にまたは完全に異なる物理的コンポーネントを表してもよい。
【0129】
図20は、特定の実施の形態による、ネットワークノード115による、異なる時間リソースで最大出力電力を導出するための例示的な方法600を示す。この方法はステップ602で始まり、そこでは、ネットワークノード115は第1キャリア(F1)上の第1セル(cell1)と無線デバイス110との間の第1信号(S1)を動作させるために使用される第1TTI(TTI1)と、第2セル(cell2)と無線デバイス110との間の、第2キャリア(F2)上の第2信号(S2)を動作させるために使用される第2TTI(TTI2)と、で無線デバイス110を設定する。
【0130】
いくつかの実施の形態では、ネットワークノード115はまた、無線デバイス110の対応する複数のサービングセルのための複数のTTIで無線デバイス110を設定してもよい。実施の形態は、無線デバイス110の任意の数の対応するサービングセル用に構成された任意の数のTTIに適用可能である。
【0131】
第1TTIおよび第2TTIの設定は、無線デバイス110にメッセージを送信することによって実行され得る。例えば、第1TTIおよび第2TTIは、RRCメッセージで送信され得る。第1TTIおよび第2TTIの設定は、同じまたは異なるメッセージを介して実行され得る。
【0132】
設定の前に、ネットワークノード115は、第1TTIおよび第2TTIの値、または第1TTIおよび第2TTIを設定する必要性を決定することができる。例えば、ネットワークノード115は、第1TTIおよび第2TTIの特定の値を決定することができる。ネットワークノード115は例えば、以下の原則のうちの1つまたは複数に基づいて、第1TTIおよび第2TTIの値を決定することができる:
●UEは各サービングセル上で2つ以上の異なるTTI、例えば、TTI=1msおよびTTI=0.14ms、をサポートするか否かというUEの能力。
●各サービングセル、例えば、第1セルおよび第2セル上で必要とされるUEビットレート。
●無線デバイス110とネットワークノード115との間、または無線デバイス間でデータパケットを運ぶために必要とされる往復時間(RTT)、例えば、より短いRTTが必要とされる場合には、より短いTTIが使用される。
●サービングセルに対する無線デバイスの位置。例えば、無線デバイス110がサービングセルに近い場合、例えば、無線デバイス110が第1セル(cell1)を担当するネットワークノードに近い場合、より短いTTIが使用される。
【0133】
ステップ604において、ネットワークノード115は、第1TTIおよび第2TTIの設定された値に基づいて、UE最大出力電力パラメータ(P1)を決定する。パラメータP1は第1セルおよび第2セルにおいてUL信号を送信するために、無線デバイス110によって使用される。
【0134】
いくつかの実施の形態では、ネットワークノード115は、TTIと最大出力電力パラメータとの間の関係またはマッピングに基づいて、P1の値を決定することができる。マッピングは、無線デバイス110のサービングセルの対応する2つの集合に対するTTIの少なくとも2つの集合と、最大出力電力を推定するための推定期間(Pcmaxウインドウまたは基準ウインドウとしても知られる)の対応する値と、を含み得る。ネットワークノード115は、無線デバイス110の方法に関して上述したのと同じ原理を使用して、P1の値を決定することができる。
【0135】
ステップ606において、ネットワークノード115は第1セル内の無線デバイス110から、設定された第1TTIを介して第1信号(S1)を受信し、および/または第2セル内の無線デバイスから、設定された第2TTIを介して第2信号(S2)を受信し、無線デバイス110の送信電力は第1セルおよび第2セルにおけるP1の決定された値を超えない。。
【0136】
ある実施の形態では、ネットワークノード115は、決定されたP1の値に基づいて、その受信器構成をさらに適応させることができる。例えば、第1セルに信号を送信するために無線デバイス110によって使用されるP1が閾値(例えば、300μs)よりも小さい時間ウインドウにわたって無線デバイス110によって推定される場合、ネットワークノード115は第1信号(S1)を受信するために、よりロバストな受信器を使用することができる。しかしながら、第1セルに信号を送信するために無線デバイス110によって使用されるP1の値が閾値(例えば、300μs)よりも小さくない時間ウインドウにわたって無線デバイス110によって推定される場合、ネットワークノード115は第1信号(S1)を受信するために、よりロバストでない受信器を使用することができる。よりロバストな受信器は、よりロバストでない受信器と比較して、より効果的に干渉を緩和することができる。しかしながら、よりロバストな受信器は後者の受信器タイプと比較して、より多くの電力を消費し、より多くの処理および複雑な動作を必要とし得る。
【0137】
特定の実施の形態では、受信器タイプの適応は、ネットワークノード115がUEカバレッジを強化することを可能にする。
【0138】
ある実施の形態では、任意選択で、ネットワークノード115は1つまたは複数の動作タスクを実行するために、ステップ604で決定された決定されたUE最大出力電力値、および/または無線デバイス110によってウインドウ(Tw)に亘ってP1の値が推定されるときのそのウインドウ(Tw)も、使用することができる。タスクの例は以下の通りである:
●ネットワークノードにおいて無線測定を実行することと、
●セル1および/またはセル2においてDLでおよび/またはUでUEのTTIを適応させることと、
●異なる時間リソースにおいてセル1および/またはセル2においてUEのTTIを適応させることと、
●セル1および/またはセル2におけるUEの電力制御動作、
●P1および/またはTwの決定された値に関する情報を他のノードに送信すること。
【0139】
図21は、ある実施の形態による、キャリアアグリゲーションにおいて異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導出するための、ネットワークノード115による例示的な方法600を示す。方法はステップ702で始まり、そこでは、ネットワークノード115が無線デバイス110を、第1セルにおいて第1信号を第1キャリアで送信するための第1時間リソースで設定する。ステップ704で、ネットワークノード115はまた、無線デバイスを、第2セルにおいて第2信号を第2キャリアで送信するための第2時間リソースで設定する。特定の実施の形態では、第1時間リソースは第1送信時間間隔(TTI)を含んでもよく、第2時間リソースは第2TTIを含んでもよい。別の実施の形態では、第1時間リソースは第1ミニスロットを含んでもよく、第2時間リソースは第2ミニスロットを含む。
【0140】
ステップ706で、ネットワークノード115は、第1時間リソースと第2時間リソースとに基づいて最大出力電力を決定する。ある実施の形態によると、例えば、ネットワークノード115は、第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつに基づいて参照時間を決定し、参照時間に基づいて最大出力電力を決定してもよい。特定の実施の形態では、参照時間は第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつの長さの関数として決定されてもよい。例として、参照時間は、第1時間リソースの長さと第2時間リソースの長さとの最小公倍数、第1時間リソースの長さおよび第2時間リソースの長さのうちの最も大きいもの、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの部分、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの半分、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの最も大きいものの一部、第1時間リソースの長さまたは第2時間リソースの長さの最も大きいものの半分、または第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつ用に設定された値であってもよい。
【0141】
ステップ708で、ネットワークノード115は、最大出力電力に基づいて、第1セル上での第1信号および第2セル上での第2信号のうちの少なくともひとつを受信する。
【0142】
ある実施の形態によれば、ネットワークノード115は、最大出力電力に基づいて1つまたは複数の動作をさらに実行することができる。例えば、ネットワークノード115は、最大出力電力に基づいて、第1セルにおける第1信号および第2セルにおける第2信号のうちの少なくともひとつを受信してもよい。他の特定の実施の形態では、例えば、ネットワークノード115は、第1セルにおける第1信号および第2セルにおける第2信号のうちの少なくともひとつのアップリンクスケジューリングを適合させてもよい。他の実施の形態では、ネットワークノード115は、最大出力電力に基づいて以下の動作のうちの任意のひとつ以上を行ってもよい:第1セルのアップリンクまたはダウンリンクにおける無線デバイスの第1時間リソースを適合させること、第2セルのアップリンクまたはダウンリンクにおける無線デバイスの第2時間リソースを適合させること、第1セルおよび第2セルのうちの少なくともひとつにおいて、無線デバイスの電力制御動作を行うこと、最大出力電力の決定された値についての情報を、他のネットワークノードに送信すること、第1時間リソースおよび第2時間リソースのうちの少なくともひとつに基づいて決定された参照時間についての情報を、他のネットワークノードに送信すること。
【0143】
特定の実施の形態では、上述のように最大出力電力を導出する方法は仮想コンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
図22は、特定の実施の形態による、最大出力電力を導出するための例示的な仮想計算デバイス800を示す;いくつかの実施の形態では、仮想コンピューティングデバイス800は
図20または
図21に示し説明した方法に関して上述したものと同様のステップを実行するためのモジュールを含むことができる。例えば、仮想コンピューティングデバイス800は、少なくとも1つの設定モジュール810と、少なくとも1つの決定モジュール820と、少なくとも1つの受信モジュール830と、異なるTTIパターンで設定出力電力を導出するための任意の他の適切なモジュールと、を含むことができる。いくつかの実施の形態では、モジュールのうちの1つまたは複数は
図19の1つまたは複数のプロセッサ520を使用して実装することができる。特定の実施の形態では、様々なモジュールのうちの2つ以上の機能は単一のモジュールに組み入れられてもよい。
【0144】
設定モジュール810は、仮想計算デバイス800の設定機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、設定モジュール810は、無線デバイス810を、第1セルにおいて第1信号を第1キャリアで送信するための第1時間リソースで設定してもよい。加えて、設定モジュール810または他の設定モジュールは、無線デバイス810を、第2セルにおいて第2信号を第2キャリアで送信するための第2時間リソースで設定してもよい。例えば、設定モジュール810は第1キャリア(F1)上の第1セル(cell1)と無線デバイス110との間の第1信号(S1)を動作させるために使用される第1TTI(TTI1)と、第2セル(cell2)と無線デバイス110との間の、第2キャリア(F2)上の第2信号(S2)を動作させるために使用される第2TTI(TTI2)と、で無線デバイス110を設定してもよい。
【0145】
いくつかの実施の形態では、設定モジュール710はまた、無線デバイス110の対応する複数のサービングセルのための複数のTTIで無線デバイス110を設定してもよい。実施の形態は、無線デバイス110の任意の数の対応するサービングセル用に構成された任意の数のTTIに適用可能である。
【0146】
決定モジュール720は、仮想計算デバイス700の決定機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、決定モジュール720は、第1時間リソース及び第2リソースの設定された値に基づいてUE最大出力電力パラメータ(P1)を決定してもよい。パラメータP1は第1セルおよび第2セルにおいてUL信号を送信するために、無線デバイス110によって使用される。
【0147】
いくつかの実施の形態では、決定モジュール720は、TTIと最大出力電力パラメータとの間の関係またはマッピングに基づいて、P1の値を決定することができる。マッピングは、無線デバイス110のサービングセルの対応する2つの集合に対するTTIの少なくとも2つの集合と、最大出力電力を推定するための推定期間(Pcmaxウインドウまたは基準ウインドウとしても知られる)の対応する値と、を含み得る。ネットワークノード115は、無線デバイス110の方法に関して上述したのと同じ原理を使用して、P1の値を決定することができる。
【0148】
受信モジュール830は、仮想計算デバイス800の受信機能を行ってもよい。例えば、特定の実施の形態では、受信モジュール830は、第1セル内の無線デバイス110から、設定された第1時間リソースを介して第1信号(S1)を受信し、および/または第2セル内の無線デバイスから、設定された第2時間リソースを介して第2信号(S2)を受信し、無線デバイス110の送信電力は第1セルおよび第2セルにおけるP1の決定された値を超えない。
【0149】
仮想計算デバイス700の他の実施の形態は、無線ノードの機能のある側面を提供することの責を負う、
図20に示されるものを超える追加的なコンポーネントを含んでもよく、そのような機能は上述の機能のいずれかおよび/または追加的な機能(上述の解をサポートするのに必要な機能を含む)を含む。種々の異なるタイプの無線デバイス110およびネットワークノード115は、同じ物理的なハードウエアを有するが異なる無線アクセス技術をサポートするよう(例えば、プログラミングを介して)構成されたコンポーネントを含んでもよく、または部分的にまたは完全に異なる物理的コンポーネントを表してもよい。
【0150】
ある実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションのための異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導出するための無線デバイスによる方法が提供される。この方法は以下を含む:
●(1)第1キャリア上の第1セルと無線デバイスとの間の第1信号を動作させるために使用される第1TTIと、(2)第2キャリア上の第2セルと無線デバイスとの間の第2信号を動作させるために使用される第2TTIと、を取得または決定することと;
●第1TTIの決定された値と第2TTIの決定された値とに基づいて最大出力電力パラメータを決定することと;
●決定された最大出力電力パラメータに基づいて、第1セルに第1信号を送信し、第2セルに第2信号を送信することと、
●任意選択で、第1セルは、無線デバイスのサービングセルを備えることと;
●任意選択で、サービングセルはプライマリセルを含む;
●任意選択で、サービングセルは、セカンダリセルを含む;
●任意選択で、第1セルは、アップリンク(UL)サービングセルを備える;
●任意選択で、第1信号を動作させることは、第1セルから無線デバイスによって1つまたは複数の信号を受信することを含み、第1信号はPDCCH、PDSCH、sPDCCH、またはsPDSCH上で受信され得る;
●任意選択で、第1信号を動作させることは、第1セル上で無線デバイスによって1つまたは複数の信号を送信することを含み、第1信号はPUCCH、PUSCH、sPUCCH、またはsPUSCH上で送信され得る。
●任意選択で、第1信号を動作させることは、無線デバイスによって1つまたは複数の信号を第1セルに送信することを含む;
●任意選択で、第1TTIは、以下からなるグループから選択される少なくとも1つの特性に基づいて取得または決定されてもよい:
■第1TTIと第1周波数帯域との間の関係などの所定の情報;
■ネットワークノードから受信した設定;
■事前に定義されたルール;
■ブラインド検出;
●任意選択で、参照時間またはウインドウ(Tw、TTI
REF)は、最大出力電力パラメータを決定するために使用される。ウインドウは、TTI長のうちの1つまたは複数に基づくか、またはそれらの関数とすることができる。任意選択で、ウインドウは、任意選択でTTI長にしたがうことができる、TTI長の最小公倍数、TTI長の最大値、TTI長の1つの一部、TTI長の1つの半分、TTI長の最大値の一部(例えば、半分)、または所定の値、例えば、7つのOFDMシンボル、のうちの1つとして決定または取得される長さを有する。
●任意選択で、最大出力電力を設定するためのパラメータは、異なるTTIインスタンスに対するパラメータの複数の推定に基づく。例えば、パラメータは、複数の異なるTTI長に対するパラメータの比較、および/または複数の異なるTTIに対するパラメータの比較に基づく。任意選択で、比較されるパラメータは、参照時間と同じであっても異なっていてもよい期間内に推定される。任意選択で、推定されるパラメータは、1つまたは複数のキャリア/セル上のTTIに関するものである。参照時間は、推定されたTTIについて異なっていてもよい。任意選択で、参照時間は1スロットである。任意選択で、パラメータは、各参照時間において別々に推定されてもよい。任意選択で、推定されたパラメータのうちの最小の1つが選択される。
【0151】
ある実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションのための異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導出するための無線デバイスが提供され、この無線デバイスは、インストラクションを保持するメモリと、該インストラクションを実行することによってプロセッサに以下のことを行わせるように構成されたプロセッサとを含む:
●(1)第1キャリア上の第1セルと無線デバイスとの間の第1信号を動作させるために使用される第1TTIと、(2)第2キャリア上の第2セルと無線デバイスとの間の第2信号を動作させるために使用される第2TTIと、を取得または決定することと;
●第1TTIの決定された値と第2TTIの決定された値とに基づいて最大出力電力パラメータを決定することと;
●決定された最大出力電力パラメータに基づいて、第1セルに第1信号を送信し、第2セルに第2信号を送信することと、
●任意選択で、第1セルは、無線デバイスのサービングセルを備えることと;
●任意選択で、サービングセルはプライマリセルを含む;
●任意選択で、サービングセルは、セカンダリセルを含む;
●任意選択で、第1セルは、アップリンク(UL)サービングセルを備える;
●任意選択で、第1信号を動作させることは、第1セルから無線デバイスによって1つまたは複数の信号を受信することを含み、第1信号はPDCCH、PDSCH、sPDCCH、またはsPDSCH上で受信され得る;
●任意選択で、第1信号を動作させることは、第1セル上で無線デバイスによって1つまたは複数の信号を送信することを含み、第1信号はPUCCH、PUSCH、sPUCCH、またはsPUSCH上で送信され得る。
●任意選択で、第1信号を動作させることは、無線デバイスによって1つまたは複数の信号を第1セルに送信することを含む;
●任意選択で、第1TTIは、以下からなるグループから選択される少なくとも1つの特性に基づいて取得または決定されてもよい:
■第1TTIと第1周波数帯域との間の関係などの所定の情報;
■ネットワークノードから受信した設定;
■事前に定義されたルール;
■ブラインド検出;
●任意選択で、参照時間またはウインドウ(Tw、TTI
REF)は、最大出力電力パラメータを決定するために使用される。ウインドウは、TTI長のうちの1つまたは複数に基づくか、またはそれらの関数とすることができる。任意選択で、ウインドウは、任意選択でTTI長にしたがうことができる、TTI長の最小公倍数、TTI長の最大値、TTI長の1つの一部、TTI長の1つの半分、TTI長の最大値の一部(例えば、半分)、または所定の値、例えば、7つのOFDMシンボル、のうちの1つとして決定または取得される長さを有する。
●任意選択で、最大出力電力を設定するためのパラメータは、異なるTTIインスタンスに対するパラメータの複数の推定に基づく。例えば、パラメータは、複数の異なるTTI長に対するパラメータの比較、および/または複数の異なるTTIに対するパラメータの比較に基づく。任意選択で、比較されるパラメータは、参照時間と同じであっても異なっていてもよい期間内に推定される。任意選択で、推定されるパラメータは、1つまたは複数のキャリア/セル上のTTIに関するものである。参照時間は、推定されたTTIについて異なっていてもよい。任意選択で、参照時間は1スロットである。任意選択で、パラメータは、各参照時間において別々に推定されてもよい。任意選択で、推定されたパラメータのうちの最小の1つが選択される。
【0152】
ある実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションのための異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導出するための、ネットワークデバイスによる方法が提供される。この方法は以下を含む:
●(1)第1キャリア上の第1セルと無線デバイスとの間の第1信号を動作させるために使用される第1TTIと、(2)第2キャリア上の第2セルと無線デバイスとの間の第2信号を動作させるために使用される第2TTIと、で無線デバイスを設定することと;
●第1TTIの設定された値と第2TTIの設定された値とに基づいて最大出力電力パラメータを決定することと;
●(1)決定された最大出力電力パラメータに基づいて無線デバイスから第1セルにおいて第1信号を受信すること、および/または(2)決定された最大出力電力パラメータに基づいて第2セルにおいて第2信号を受信することと;
●任意選択で、方法は、対応する複数のサービングセルのための複数のTTIで無線デバイスを設定することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、RRCメッセージを含むメッセージを無線デバイスに送信することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、第1TTIを含む第1メッセージと、第2TTIを含む第2メッセージと、を無線デバイスに送信することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、以下のうちの1つまたは複数に基づいて、第1TTIの第1の値および第2TTIの第2の値を決定することをさらに含む:
●無線デバイスが、各サービングセル上で2つ以上の異なるTTIをサポートするか否か;
●各サービングセル上で要求されるUEビットレート
●無線デバイスとネットワークノードとの間でデータパケットを運ぶために必要な往復時間;
●サービングセルに対する無線デバイスの位置。
●方法は、任意選択で、受信信号および/または決定された最大出力電力パラメータを使用して、以下のタスクのうちの1つまたは複数を実行することを含む:
●ネットワークノードにおいて無線測定を実行することと、
●第1セルのULおよび/またはDLにおける無線デバイスの第1TTIを適合させることと、
●異なる時間リソースで第1セルにおいて無線デバイスの第1TTIを適合させることと;
●第1セルにおいて、無線デバイスの電力制御動作を行うことと、
●決定された最大出力電力パラメータおよび送信ウインドウに関する情報を少なくとも1つのノードに送信することと;
●任意選択で、方法は、TTIと最大出力パラメータとの間の関係またはマッピングに基づいてP1の値を決定することを含む。
●任意選択で、方法は、最大出力電力パラメータを決定するために、参照時間またはウインドウ(Tw、TTIREF)を使用することを含む。ウインドウは、TTI長のうちの1つまたは複数に基づくか、またはそれらの関数とすることができる。任意選択で、ウインドウは、任意選択でTTI長にしたがうことができる、TTI長の最小公倍数、TTI長の最大値、TTI長の1つの一部、TTI長の1つの半分、TTI長の最大値の一部(例えば、半分)、または所定の値、例えば、7つのOFDMシンボル、のうちの1つとして決定または取得される長さを有する。
●任意選択で、方法は、最大出力電力を設定するためのパラメータを、異なるTTIインスタンスに対するパラメータの複数の推定に基づいて使用することを含む。例えば、パラメータは、複数の異なるTTI長に対するパラメータの比較、および/または複数の異なるTTIに対するパラメータの比較に基づく。任意選択で、比較されるパラメータは、参照時間と同じであっても異なっていてもよい期間内に推定される。任意選択で、推定されるパラメータは、1つまたは複数のキャリア/セル上のTTIに関するものである。参照時間は、推定されたTTIについて異なっていてもよい。任意選択で、参照時間は1スロットである。任意選択で、パラメータは、各参照時間において別々に推定されてもよい。任意選択で、推定されたパラメータのうちの最小の1つが選択される。
【0153】
ある実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションのために異なるTTIパターンを伴う設定出力電力を導出するためのネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、インストラクションを保持するメモリと、インストラクションを実行することによりプロセッサに以下のことを行わせるように構成されたプロセッサと、を含む:
●(1)第1キャリア上の第1セルと無線デバイスとの間の第1信号を動作させるために使用される第1TTIと、(2)第2キャリア上の第2セルと無線デバイスとの間の第2信号を動作させるために使用される第2TTIと、で無線デバイスを設定することと;
●第1TTIの設定された値と第2TTIの設定された値とに基づいて最大出力電力パラメータを決定することと;
●(1)決定された最大出力電力パラメータに基づいて無線デバイスから第1セルにおいて第1信号を受信すること、および/または(2)決定された最大出力電力パラメータに基づいて第2セルにおいて第2信号を受信することと;
●任意選択で、方法は、対応する複数のサービングセルのための複数のTTIで無線デバイスを設定することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、RRCメッセージを含むメッセージを無線デバイスに送信することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、第1TTIを含む第1メッセージと、第2TTIを含む第2メッセージと、を無線デバイスに送信することをさらに含む;
●任意選択で、方法は、以下のうちの1つまたは複数に基づいて、第1TTIの第1の値および第2TTIの第2の値を決定することをさらに含む:
●無線デバイスが、各サービングセル上で2つ以上の異なるTTIをサポートするか否か;
●各サービングセル上で要求されるUEビットレート
●無線デバイスとネットワークノードとの間でデータパケットを運ぶために必要な往復時間;
●サービングセルに対する無線デバイスの位置。
●方法は、任意選択で、受信信号および/または決定された最大出力電力パラメータを使用して、以下のタスクのうちの1つまたは複数を実行することを含む:
●ネットワークノードにおいて無線測定を実行することと、
●第1セルのULおよび/またはDLにおける無線デバイスの第1TTIを適合させることと、
●異なる時間リソースで第1セルにおいて無線デバイスの第1TTIを適合させることと;
●第1セルにおいて、無線デバイスの電力制御動作を行うことと、
●決定された最大出力電力パラメータおよび送信ウインドウに関する情報を少なくとも1つのノードに送信することと;
●任意選択で、方法は、TTIと最大出力パラメータとの間の関係またはマッピングに基づいてP1の値を決定することを含む。
●任意選択で、方法は、最大出力電力パラメータを決定するために、参照時間またはウインドウ(Tw、TTIREF)を使用することを含む。ウインドウは、TTI長のうちの1つまたは複数に基づくか、またはそれらの関数とすることができる。任意選択で、ウインドウは、任意選択でTTI長にしたがうことができる、TTI長の最小公倍数、TTI長の最大値、TTI長の1つの一部、TTI長の1つの半分、TTI長の最大値の一部(例えば、半分)、または所定の値、例えば、7つのOFDMシンボル、のうちの1つとして決定または取得される長さを有する。
●任意選択で、方法は、最大出力電力を設定するためのパラメータを、異なるTTIインスタンスに対するパラメータの複数の推定に基づいて使用することを含む。例えば、パラメータは、複数の異なるTTI長に対するパラメータの比較、および/または複数の異なるTTIに対するパラメータの比較に基づく。任意選択で、比較されるパラメータは、参照時間と同じであっても異なっていてもよい期間内に推定される。任意選択で、推定されるパラメータは、1つまたは複数のキャリア/セル上のTTIに関するものである。参照時間は、推定されたTTIについて異なっていてもよい。任意選択で、参照時間は1スロットである。任意選択で、パラメータは、各参照時間において別々に推定されてもよい。任意選択で、推定されたパラメータのうちの最小の1つが選択される。
【0154】
本開示のある実施の形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。例えば、ある実施の形態は、設定送信電力に関して、明確に定義された無線デバイス挙動を提供することができる。別の例として、技術的利点は、異なる時間リソースにおいて同じセル内で異なるTTIパターンが使用される場合に、設定送信電力に関する無線デバイス挙動が明確に定義されることであり得る。さらに別の例として、技術的利点は、無線デバイスがTTIの機能として異なる最大電力を使用して信号を送信するときに、ネットワークノードが信号を受信し、処理し得ることであり得る。
【0155】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されるシステムおよび装置に対する変更、追加または省略を行うことができる。システムおよび装置のコンポーネントは統合されてもよいし、分離されてもよい。さらに、システムおよび装置の動作はより多くの、より少ない、または他のコンポーネントによって行われてもよい。加えて、システムおよび装置の動作は、ソフトウエア、ハードウエアおよび/または他のロジックを含む任意の適切なロジックを用いて行われてもよい。本開示で用いられる場合、「各」は集合の各メンバ、または集合の部分集合の各メンバを指す。
【0156】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される方法に対する変更、追加または省略を行うことができる。方法はより多くの、より少ない、または他のステップを含んでもよい。加えて、ステップは任意の適切な順序で行われてもよい。
【0157】
本開示を所定の実施の形態で説明したが、実施の形態の変更や置換は当業者には明らかであろう。したがって、実施の形態の上述の記載は本開示を制限するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形、代替および変更が可能である。