【実施例】
【0042】
(実施例1)
外科用器具であって、
(a)本体と、
(b)本体から遠位に延在するシャフト組立体と、
(c)シャフト組立体から遠位に延在するエンドエフェクタと、を備え、エンドエフェクタが、
(i)アンビルを有する第1のジョーであって、アンビルがアンビルに対して受容される複数のステープルを形成するように構成されている、第1のジョーと、
(ii)第2のジョーであって、第1のジョーが第1のジョーと第2のジョーとの間の組織を捕捉し、組織中にステープルを形成するために、第2のジョーに対して、開放構成から、閉鎖構成に移動可能である、第2のジョーと、
(iii)ステープルカートリッジと、を含み、ステープルカートリッジが、
(A)複数のステープルと、
(B)本体であって、本体が第2のジョーに受容される、本体と、
(C)複数のステープルがステープルポケットを通過するように構成されるように、複数のステープルポケットを有するデッキであって、本体が第2のジョーに受容される際、アンビルに対してデッキの高さを調節するために、デッキが本体に対して第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されている、デッキと、を含む、外科用器具。
【0043】
(実施例2)
ステープルカートリッジが、油圧デッキエキスパンダを更に含み、油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、油圧デッキエキスパンダが、デッキと係合し、拡張状態に拡張すると、デッキを第1の位置から第2の位置へ選択的に移動させるように構成される、実施例1に記載の外科用器具。
【0044】
(実施例3)
ステープルカートリッジが、第2のジョー内部で受容されるトレーを更に含み、油圧エキスパンダが、トレーとデッキとの間に位置付けられ、トレーに対してデッキを支持する、請求項2に記載の外科用器具。
【0045】
(実施例4)
ハンドル組立体及びシャフト組立体のうちの少なくとも1つが、油圧デッキエキスパンダに流体的に接続されており、かつ油圧デッキエキスパンダを選択的に拡張するための流体を含有する、流体供給部を更に含む、実施例2〜3のうちのいずれか1つ又は2つに記載の外科用器具。
【0046】
(実施例5)
ハンドル組立体が、流体供給部に動作的に接続され、流体を介してアンビルに対してデッキの高さを選択的に調節するように構成されているデッキセットスイッチを更に含む、実施例4に記載の外科用器具。
【0047】
(実施例6)
デッキが、第2のジョーに対して並進可能に取り付けられている、実施例1〜5のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【0048】
(実施例7)
第1の位置が、低いデッキ位置であり、第2の位置が、高いデッキ位置であり、デッキの低いデッキ位置が、高いデッキ位置より第2のジョーに近い、実施例6に記載の外科用器具。
【0049】
(実施例8)
カートリッジが、流体を受容するように構成された油圧ステープルエキスパンダを更に含み、油圧ステープルエキスパンダが、流体を受容すると、収縮状態から拡張状態に選択的に拡張するように構成され、油圧ステープルエキスパンダが、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、アンビルに対して押し付け、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、組織内に形成するために、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、アンビルに方向付けるように構成されている、実施例1〜7のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【0050】
(実施例9)
油圧ステープルエキスパンダが、デッキの選択的運動とは独立して拡張するように動作可能であり、デッキが、油圧ステープルエキスパンダの選択的拡張とは独立して移動するように構成されている、実施例8に記載の外科用器具。
【0051】
(実施例10)
ステープルカートリッジが、油圧デッキエキスパンダを更に含み、油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、油圧デッキエキスパンダが、デッキと係合し、拡張状態に拡張すると、デッキを第1の位置から第2の位置へ選択的に移動させるように構成される、実施例9に記載の外科用器具。
【0052】
(実施例11)
油圧デッキエキスパンダが、デッキバルーンを備え、油圧ステープルエキスパンダが、ステープルバルーンを備える、実施例10に記載の外科用器具。
【0053】
(実施例12)
デッキが、複数のデッキ片によって画定され、デッキ片の各々が、デッキが、デッキに対して受容される組織に適合するように構成されるように、デッキ片の残部に対して始動可能である、実施例1〜11のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【0054】
(実施例13)
ステープルカートリッジが、複数の油圧デッキエキスパンダを更に含み、複数の油圧デッキエキスパンダの各々が、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、複数の油圧デッキエキスパンダが、デッキと係合し、拡張状態に拡張すると、デッキを第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成される、実施例12に記載の外科用器具。
【0055】
(実施例14)
複数のデッキ片の各々が、一対の複数の油圧デッキエキスパンダによって支持されている、実施例13に記載の外科用器具。
【0056】
(実施例15)
ステープルカートリッジが、流体を受容するように構成された複数の油圧ステープルエキスパンダを更に含み、油圧ステープルエキスパンダの各々が、流体を受容すると、収縮状態から拡張状態に選択的に拡張するように構成され、油圧ステープルエキスパンダの各々が、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、アンビルに対して押し付け、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、組織内に形成するために、複数のステープルのうちの少なくとも1つを、アンビルに方向付けるように構成され、油圧ステープルエキスパンダの各々が、一対の複数の油圧デッキエキスパンダの間に位置付けられる、実施例14に記載の外科用器具。
【0057】
(実施例16)
外科用器具用のステープルカートリッジであって、
(a)外科用器具によって受容されるように構成されたトレーと、
(b)複数のステープルと、
(c)トレーからオフセットされ、複数のステープが、複数のステープルポケット内にそれぞれ位置付けられるように、複数のステープルポケットを有するデッキと、を備え、
デッキが、トレーに対して移動可能に取り付けられ、トレーに対してデッキの高さを調節するために、第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されている、ステープルカートリッジ。
【0058】
(実施例17)
トレーとデッキとの間に位置付けられている油圧デッキエキスパンダを更に備え、油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、油圧デッキエキスパンダが、デッキと係合し、拡張状態に拡張すると、デッキを第1の位置から第2の位置へ選択的に移動させるように構成される、実施例16に記載のステープルカートリッジ。
【0059】
(実施例18)
油圧デッキエキスパンダに流体的に接続されている流体ポートを更に備え、流体ポートが、外科用器具から流体を受容し、油圧デッキエキスパンダを拡張するために、外科用器具に流体的に接続されるように構成されている、実施例17に記載のステープルカートリッジ。
【0060】
(実施例19)
デッキが、複数のデッキ片によって画定され、デッキの各々が、デッキが、デッキに対して受容される組織に適合するように構成されるように、デッキ片の残部に対して移動可能である、実施例16〜18のいずれか1つ又は2つ以上に記載のステープルカートリッジ。
【0061】
(実施例20)
ステープルカートリッジを有する外科用器具を用いて組織をステープル留めする方法であって、ステープルカートリッジが、
(a)外科用器具によって受容されるように構成されたトレーと、
(b)複数のステープルと、
(c)トレーからオフセットされ、複数のステープが、複数のステープルポケット内にそれぞれ位置付けられるように、複数のステープルポケットを有するデッキと、を含み、
デッキが、トレーに対して移動可能に取り付けられ、トレーに対してデッキの高さを調節するために、第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されており、方法が、
(a)第1の位置から第2の位置へデッキの高さを調節することと、
(b)デッキに対して組織を受容することと、
(c)ステープルを組織を通って駆動するために、ステープルカートリッジを作動させることと、を含む、方法。
【0062】
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現要素、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現要素、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる点が理解されるべきである。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。このような改変及び変形形態は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
【0063】
本明細書に参考として組み込まれると言及されたいかなる特許、公報、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれた内容が現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれる、と理解されなければならない。そのようなものであるから、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参考として本明細書に組み込まれているあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は本明細書に参考として組み込まれるものとするが、参照内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、参照されるものとする。
【0064】
上記のデバイスの変形形態は、医療専門家により行われる従来の治療及び処置における用途のみではなく、ロボット支援された治療及び処置における用途をも有してよい。あくまで一例として、本明細書の種々の教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(サニーベール、カリフォルニア)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれてよい。同様に、当業者であれば、本明細書における種々の教示が、以下のうちの任意のものの種々の教示と容易に組み合わされ得ることを認識するであろう:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1998年8月11日に発行された、米国特許第5,792,135号、名称「Articulated Surgical Instrument For Performing Minimally Invasive Surgery With Enhanced Dexterity and Sensitivity」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、1998年10月6日に発行された、米国特許第5,817,084号、名称「Remote Center Positioning Device with Flexible Drive」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、1999年3月2日に発行された、米国特許第5,878,193号、名称「Automated Endoscope System for Optimal Positioning」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2001年5月15日に発行された、米国特許第6,231,565号、名称「Robotic Arm DLUS for Performing Surgical Tasks」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月31日に発行された、米国特許第6,783,524号、名称「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2002年4月2日に発行された、米国特許第6,364,888号、名称「Alignment of Master and Slave in a Minimally Invasive Surgical Apparatus」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2009年4月28日に発行された、米国特許第7,524,320号、名称「Mechanical Actuator Interface System for Robotic Surgical Tools」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2010年4月6日に発行された、米国特許第7,691,098号、名称「Platform Link Wrist Mechanism」、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2010年10月5日に発行された、米国特許第7,806,891号、名称「Repositioning and Reorientation of Master/Slave Relationship in Minimally Invasive Telesurgery」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年1月10日に公開された、米国特許出願公開第2013/0012957号、名称「Automated End Effector Component Reloading System for Use with a Robotic System」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月9日に公開された、米国特許出願公開第2012/0199630号、名称「Robotically−Controlled Surgical Instrument with Force−Feedback Capabilities」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年5月31日に公開された、米国特許出願公開第2012/0132450号、名称「Shiftable Drive Interface for Robotically−Controlled Surgical Tool」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月9日に公開された、米国特許出願公開第2012/0199633号、名称「Surgical Stapling Instruments with Cam−Driven Staple Deployment Arrangements」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月9日に公開された、米国特許出願公開第2012/0199631号、名称「Robotically−Controlled Motorized Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems Having Variable Actuation Speeds」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月9日に公開された、米国特許出願公開第2012/0199632号、名称「Robotically−Controlled Surgical Instrument with Selectively Articulatable End Effector」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月9日に公開された、米国特許出願公開第2012/0203247号、名称「Robotically−Controlled Surgical End Effector System」、2012年8月23日に公開された、米国特許出願公開第2012/0211546号、名称「Drive Interface for Operably Coupling a Manipulatable Surgical Tool to a Robot」、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年6月7日に公開された、米国特許出願公開第2012/0138660号、名称「Robotically−Controlled Cable−Based Surgical End Effectors」、及び/又は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年8月16日に公開された、米国特許出願公開第2012/0205421号、名称「Robotically−Controlled Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems」。
【0065】
上述のデバイスの変形形態は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、一方又はその両方の場合において、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整されてよい。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部分の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含んでよい。特に、デバイスのいくつかの変形形態は、分解することができ、かつ、デバイスの任意の数の特定の部品若しくは部分を、任意の組み合わせにおいて選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換後、デバイスの特定の変形形態を、再調整用の施設において、又は処置の直前に使用者によって、その後の使用のために再組み立てすることができる。当業者は、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための種々の技術を利用することができることを、理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本発明の範囲内にある。
【0066】
あくまで一例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックなどの閉鎖及び密封された容器に入れる。次いで、容器及びデバイスを、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてよい。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスを、後の使用のために、滅菌容器中で保管してよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で周知の他の任意の技術を用いて、デバイスを滅菌してもよい。
【0067】
以上、本発明の種々の実施形態を図示及び説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な改変により、本明細書に記載される方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。このような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして、理解されたい。
【0068】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在するシャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体から遠位に延在するエンドエフェクタと、を備え、前記エンドエフェクタが、
(i)アンビルを有する第1のジョーであって、前記アンビルが、前記アンビルに対して受容される複数のステープルを形成するように構成されている、第1のジョーと、
(ii)第2のジョーであって、前記第1のジョーが、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間の組織を捕捉し、組織中に前記ステープルを形成するために、前記第2のジョーに対して、開放構成から、閉鎖構成に移動可能である、第2のジョーと、
(iii)ステープルカートリッジと、を含み、前記ステープルカートリッジが、
(A)前記複数のステープルと、
(B)本体であって、前記第2のジョーに受容される、本体と、
(C)前記複数のステープルがステープルポケットを通過するように構成されるように、複数のステープルポケットを有するデッキであって、前記本体が前記第2のジョーに受容されている間、前記デッキが、前記アンビルに対して前記デッキの高さを調節するために、前記本体に対して、第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されている、デッキと、を含む、外科用器具。
(2) 前記ステープルカートリッジが、油圧デッキエキスパンダを更に含み、前記油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、前記油圧デッキエキスパンダが、前記デッキと係合し、前記拡張状態に拡張すると、前記デッキを前記第1の位置から前記第2の位置へ選択的に移動させるように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記ステープルカートリッジが、前記第2のジョー内部で受容されるトレーを更に含み、前記油圧エキスパンダが、前記トレーと前記デッキとの間に位置付けられ、前記トレーに対して前記デッキを支持する、実施態様2に記載の外科用器具。
(4) 前記ハンドル組立体及び前記シャフト組立体のうちの少なくとも1つが、前記油圧デッキエキスパンダに流体的に接続されており、かつ前記油圧デッキエキスパンダを選択的に拡張するための流体を含有する、流体供給部を更に含む、実施態様2に記載の外科用器具。
(5) 前記ハンドル組立体が、前記流体供給部に動作的に接続されており、かつ前記流体を介して前記アンビルに対して前記デッキの高さを選択的に調節するように構成されている、デッキセットスイッチを更に含む、実施態様4に記載の外科用器具。
【0069】
(6) 前記デッキが、前記第2のジョーに対して並進可能に取り付けられている、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 前記第1の位置が、低いデッキ位置であり、前記第2の位置が、高いデッキ位置であり、前記デッキの前記低いデッキ位置が、前記高いデッキ位置よりも前記第2のジョーに近い、実施態様6に記載の外科用器具。
(8) 前記ステープルカートリッジが、流体を受容するように構成された油圧ステープルエキスパンダを更に含み、前記油圧ステープルエキスパンダが、前記流体を受容すると、収縮状態から拡張状態に選択的に拡張するように構成されており、前記油圧ステープルエキスパンダが、前記複数のステープルのうちの少なくとも1つを、前記アンビルに対して押し付け、前記複数のステープルのうちの前記少なくとも1つを前記組織内に形成するために、前記複数のステープルのうちの前記少なくとも1つを、前記アンビルに方向付けるように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(9) 前記油圧ステープルエキスパンダが、前記デッキの前記選択的移動とは独立して拡張するように動作可能であり、前記デッキが、前記油圧ステープルエキスパンダの前記選択的拡張とは独立して移動するように構成されている、実施態様8に記載の外科用器具。
(10) 前記ステープルカートリッジが、油圧デッキエキスパンダを更に含み、前記油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、前記油圧デッキエキスパンダが、前記デッキと係合し、前記拡張状態に拡張すると、前記デッキを前記第1の位置から前記第2の位置へ選択的に移動させるように構成されている、実施態様9に記載の外科用器具。
【0070】
(11) 前記油圧デッキエキスパンダが、デッキバルーンを備え、前記油圧ステープルエキスパンダが、ステープルバルーンを備える、実施態様10に記載の外科用器具。
(12) 前記デッキが、複数のデッキ片によって画定され、前記デッキ片の各々は、前記デッキが、前記デッキに対して受容される組織に適合するように構成されるように、前記デッキ片の残部に対して移動可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
(13) 前記ステープルカートリッジが、複数の油圧デッキエキスパンダを更に含み、前記複数の油圧デッキエキスパンダの各々が、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、前記複数の油圧デッキエキスパンダが、前記デッキと係合し、前記拡張状態に拡張すると、前記デッキを前記第1の位置から前記第2の位置へ選択的に移動するように構成されている、実施態様12に記載の外科用器具。
(14) 前記複数のデッキ片の各々が、一対の前記複数の油圧デッキエキスパンダによって支持されている、実施態様13に記載の外科用器具。
(15) 前記ステープルカートリッジが、前記流体を受容するように構成された複数の油圧ステープルエキスパンダを更に含み、前記油圧ステープルエキスパンダの各々が、前記流体を受容すると、収縮状態から拡張状態に選択的に拡張するように構成され、前記油圧ステープルエキスパンダの各々が、前記複数のステープルのうちの少なくとも1つを、前記アンビルに対して押し付け、前記複数のステープルのうちの前記少なくとも1つを前記組織内に形成するために、前記複数のステープルのうちの前記少なくとも1つを、前記アンビルに方向付けるように構成されており、前記油圧ステープルエキスパンダの各々が、前記一対の前記複数の油圧デッキエキスパンダの間に位置付けられている、実施態様14に記載の外科用器具。
【0071】
(16) 外科用器具用のステープルカートリッジであって、
(a)前記外科用器具によって受容されるように構成されたトレーと、
(b)複数のステープルと、
(c)前記トレーからオフセットされ、前記複数のステープルが、複数のステープルポケット内にそれぞれ位置付けられるように、前記複数のステープルポケットを有するデッキと、を備え、
前記デッキが、前記トレーに対して移動可能に取り付けられ、前記トレーに対して前記デッキの高さを調節するために、第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されている、ステープルカートリッジ。
(17) 前記トレーと前記デッキとの間に位置付けられている油圧デッキエキスパンダを更に備え、前記油圧デッキエキスパンダが、流体を受容するように構成されており、それにより、収縮状態から拡張状態に拡張し、前記油圧デッキエキスパンダが、前記デッキと係合し、前記拡張状態に拡張すると、前記デッキを前記第1の位置から前記第2の位置へ選択的に移動させるように構成されている、実施態様16に記載のステープルカートリッジ。
(18) 前記油圧デッキエキスパンダに流体的に接続された流体ポートを更に備え、前記流体ポートが、前記外科用器具から前記流体を受容し、前記油圧デッキエキスパンダを拡張するために、前記外科用器具に流体的に接続されるように構成されている、実施態様17に記載のステープルカートリッジ。
(19) 前記デッキが、複数のデッキ片によって画定され、前記デッキ片の各々は、前記デッキが、前記デッキに対して受容される前記組織に適合するように構成されるように、前記デッキ片の残部に対して移動可能である、実施態様16に記載のステープルカートリッジ。
(20) ステープルカートリッジを有する外科用器具を用いて組織をステープル留めする方法であって、前記ステープルカートリッジが、
(a)前記外科用器具によって受容されるように構成されたトレーと、
(b)複数のステープルと、
(c)前記トレーからオフセットされ、前記複数のステープルが、複数のステープルポケット内にそれぞれ位置付けられるように、前記複数のステープルポケットを有するデッキと、を含み、
前記デッキが、前記トレーに対して移動可能に取り付けられ、前記トレーに対して前記デッキの高さを調節するために、第1の位置から第2の位置へ選択的に移動するように構成されており、
前記方法が、
(a)前記第1の位置から前記第2の位置へ前記デッキの前記高さを調節することと、
(b)前記デッキに対して組織を受容することと、
(c)前記ステープルカートリッジを作動させて、前記ステープルを前記組織を通って駆動することと、を含む、方法。