【文献】
Frequency hopping for NR UL PUSCH,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710247,2017年06月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末装置は複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なることと、
前記端末装置は前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、を含み、
前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことは、
前記端末装置が前記第1周波数点に基づき、前記第1ネットワーク装置により保守される前記第1時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第2周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は、
前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することを含むことを特徴とするデータ伝送方法。
前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
ネットワーク装置は複数の時間領域リソースの情報を確定し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なることと、
前記ネットワーク装置は前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、を含み、
前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置であり、前記方法は、
前記第1ネットワーク装置が、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを更に含むことを特徴とするデータ伝送方法。
前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含むことを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信することに用いられ、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なる、伝送ユニットを備え、
前記伝送ユニットは更に、前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことに用いられ、
前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記伝送ユニットは具体的に、
前記第1周波数点に基づき、前記第1ネットワーク装置により保守される前記第1時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第2周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は
前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することに用いられることを特徴とする端末装置。
前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の端末装置。
複数の時間領域リソースの情報を確定することに用いられ、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なる、確定ユニットと、
前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことに用いられる伝送ユニットと、を備え、
前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置であり、前記伝送ユニットは更に、
前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられることを特徴とするネットワーク装置。
前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含むことを特徴とする請求項19又は20に記載のネットワーク装置。
前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含むことを特徴とする請求項19〜23のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例ではデータ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置を提供し、端末装置は、端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様ではデータ伝送方法を提供し、前記データ伝送方法は、
端末装置は複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なることと、
前記端末装置は前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、を含む。
【0005】
従って、本願の実施例において、端末装置は、端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0006】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0007】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0008】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0009】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0010】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0011】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0012】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことは、前記端末装置が前記第1周波数点に基づき、前記第1ネットワーク装置により保守される前記第1時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第2周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することを含む。
【0013】
1つの可能な実施形態では、前記方法は、前記端末装置が前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を受信することを更に含む。
【0014】
1つの可能な実施形態では、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0015】
1つの可能な実施形態では、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0016】
1つの可能な実施形態では、前記端末装置が第1指示情報を受信することは、前記端末装置が無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を受信することを含む。
【0017】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースの情報は、前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0018】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものである。
【0019】
第2の態様ではデータ伝送方法を提供し、前記データ伝送方法は、ネットワーク装置は複数の時間領域リソースの情報を確定し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なることと、
前記ネットワーク装置は前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、を含む。
【0020】
従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は異なる周波数点においてデータを伝送するための時間領域リソースを端末装置に設定することにより、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0021】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0022】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0023】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0024】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0025】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0026】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0027】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置であり、前記方法は、前記第1ネットワーク装置が、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを更に含む。
【0028】
1つの可能な実施形態では、前記方法は、前記ネットワーク装置は前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を前記端末装置に送信することを更に含む。
【0029】
1つの可能な実施形態では、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0030】
1つの可能な実施形態では、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0031】
1つの可能な実施形態では、前記ネットワーク装置が第1指示情報を送信することは、前記ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を送信することを含む。
【0032】
1つの可能な実施形態では、ネットワーク装置が複数の時間領域リソースの情報を確定することは、前記ネットワーク装置が前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の時間領域リソースの情報を確定することを含む。
【0033】
1つの可能な実施形態では、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含む。
【0034】
第3の態様では端末装置を提供し、該端末装置は上記第1の態様又は第1の態様の任意選択可能な実施形態における端末装置の操作を実行できる。具体的に、該端末装置は上記第1の態様又は第1の態様の任意可能な実施形態における端末装置の操作を実行するためのモジュールユニットを備えてもよい。
【0035】
第4の態様ではネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は上記第2の態様又は第2の態様の任意選択可能な実施形態におけるネットワーク装置の操作を実行できる。具体的に、該ネットワーク装置は上記第2の態様又は第2の態様の任意可能な実施形態におけるネットワーク装置の操作を実行するためのモジュールユニットを備えてもよい。
【0036】
第5の態様では、プロセッサ、送受信機及びメモリを備える端末装置を提供する。該プロセッサ、送受信機及びメモリは内部接続経路を介して互いに通信する。該メモリは命令を記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されている命令を実行することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行により該端末装置は第1の態様又は第1の態様の任意可能な実施形態における方法を実行し、又は該実行により該端末装置は第3の態様による端末装置を実現する。
【0037】
第6の態様では、プロセッサ、送受信機及びメモリを備えるネットワーク装置を提供する。該プロセッサ、送受信機及びメモリは内部接続経路を介して互いに通信する。該メモリは命令を記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されている命令を実行することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行により該ネットワーク装置は第2の態様又は第2の態様の任意可能な実施形態における方法を実行し、又は該実行により該ネットワーク装置は第4の態様によるネットワーク装置を実現する。
【0038】
第7の態様では、端末装置に上記第1の態様及びその様々な実施形態のいずれかのデータ伝送方法を実行させるプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0039】
第8の態様では、ネットワーク装置に上記第2の態様及びその様々な実施形態のいずれかのデータ伝送方法を実行させるプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0040】
第9の態様では、入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ及びメモリを備えるシステムチップを提供し、該プロセッサは該メモリに記憶されている命令を実行することに用いられ、該命令が実行されるとき、該プロセッサは上記第1の態様又は第1の態様の任意可能な実施形態における方法を実現することができる。
【0041】
第10の態様では、入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ及びメモリを備えるシステムチップを提供し、該プロセッサは該メモリに記憶されている命令を実行することに用いられ、該命令が実行されるとき、該プロセッサは上記第2の態様又は第2の態様の任意可能な実施形態における方法を実現することができる。
【0042】
第11の態様では、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるとき、該コンピュータは上記第1の態様又は第1の態様の任意可能な実施形態における方法を実行する。
【0043】
第12の態様では、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるとき、該コンピュータは上記第2の態様又は第2の態様の任意可能な実施形態における方法を実行する。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。
【0046】
なお、本願の実施例の技術案は、例えば、グローバル移動通信(Global System of Mobile Communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、及び将来の5G通信システム等の様々な通信システムに適用できる。
【0047】
本願は端末装置と組み合わせて各実施例を説明する。端末装置は、ユーザ装置(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、移動局、モバイルステーション、遠方局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザデバイスであってもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、将来5Gネットワーク内の端末装置又は将来の進化型公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)内の端末装置等であってもよい。
【0048】
本願はネットワーク装置と組み合わせて各実施例を説明する。ネットワーク装置は端末装置と通信するための装置であってもよく、例えば、GSMシステム又はCDMA内の基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMAシステム内の基地局(NodeB、NB)であってもよく、更にLTEシステム内の進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)であってもよく、又は該ネットワーク装置は、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス及び将来5Gネットワーク内のネットワーク側装置又は将来の進化型PLMNネットワーク内のネットワーク側装置等であってもよい。
【0049】
図1は本願の実施例の一応用シーンの模式図である。
図1の通信システムはネットワーク装置10と端末装置20を備えてもよい。ネットワーク装置10は端末装置20に通信サービスを提供してコアネットワークにアクセスすることに用いられ、端末装置20はネットワーク装置10から送信された同期信号、放送信号等を検索することによってネットワークにアクセスすることができ、それによりネットワークとの通信を行う。
図1に示される矢印は端末装置20とネットワーク装置10との間のセルラーリンクによるアップリンク/ダウンリンク伝送を示すことができる。
【0050】
本願の実施例におけるネットワークは、公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)又は装置対装置(Device to Device、D2D)ネットワーク又はマシンツーマシン/マン(Machine to Machine/Man、M2M)ネットワーク又は他のネットワークであってもよく、
図1は例示の簡略化模式図に過ぎず、ネットワークには他の端末装置が備えられてもよく、
図1に図示しない。
【0051】
図2は本願の実施例のデータ伝送方法のフロー模式図である。
図2に示される方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は、例えば
図1に示される端末装置20であってもよい。
図2に示すように、該データ伝送方法は以下の210と220を含む。
【0052】
210において、端末装置は複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信し、該複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なる。
【0053】
220において、端末装置は該複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、該複数の時間領域リソースでデータ伝送を行う。
【0054】
具体的に、端末装置はネットワーク装置の指示情報を受信し、該指示情報内の複数の時間領域リソースの情報に基づき、異なる時間領域リソースにおいてデータを伝送するための周波数点を確定し、それにより、該複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、該複数の時間領域リソースでデータ伝送を行う。つまり、端末装置は異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うときに、異なる時間領域リソースを用いる。
【0055】
従って、本願の実施例では、端末装置は、端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を効果的に行うことができる。
【0056】
なお、周波数点は、例えば変調信号の中心周波数であってもよく、ある周波数点は該周波数点を中心周波数とする1つの周波数範囲として理解することができる。例えば、周波数間隔をいずれも200KHzとし、200KHzの周波数間隔に応じて分割する場合、890MHz、890.2MHz、890.4MHz、890.6MHz、890.8MHz、891MHz、…、915MHzの計125個の無線周波数帯域がある。端末装置は異なるアクセスネットワーク装置と通信でき、且つ異なるアクセスネットワーク装置が信号を伝送するときに用いる信号周波数は異なる場合、端末装置は異なる周波数点に基づいて異なるネットワーク装置から送信された対応する周波数の信号を受信すべきである。従来技術の端末装置は2セットの独立する無線周波数送受信ユニットを設置して異なる周波数の信号を受信又は送信できるが、このように端末のハードウェアコストが高くなり、端末装置の消費電力が増加する。本願の実施例の端末装置が異なる周波数点に基づいてデータを受信又は送信するときに用いる時間領域リソースは異なるため、端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を効果的に行うことができる。
【0057】
選択肢として、第1リソース指示情報が指示する複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0058】
例えば、
図3に示すように、2つの周波数点を例として、端末装置は周波数点F1に基づいて時間領域リソースT1でデータを伝送し、端末装置は周波数点F2に基づいて時間領域リソースT2でデータを伝送する。
【0059】
なお、時間領域リソースT1と時間領域リソースT2は1つの時間領域周期を構成することができ、このような各時間領域周期内に、端末装置は同じ方式で異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。例えば、時間領域リソースT1及びT2はいずれも1つのタイムスロットに等しく、該時間領域周期は1つのサブフレーム(2つのタイムスロットを含む)に等しくなる。端末装置は、各サブフレームの1番目のタイムスロットにおいて、周波数点F1に基づいて時間領域リソースT1でデータを受信又は送信し、各サブフレームの2番目のタイムスロットにおいて、周波数点F2に基づいて時間領域リソースT2でデータを受信又は送信する。
【0060】
選択肢として、該複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、該時間領域ユニットは、無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)のうちのいずれかを含む。
【0061】
なお、本願の実施例におけるデータ伝送は、データの受信を含んでもよく、データの送信を含んでもよく、又はデータの受信及び送信を同時に含んでもよい。ネットワーク装置はデータの受信及びデータの送信に基づいてそれぞれ時間領域リソースの割り当てを行い、端末装置にデータ受信用の時間領域リソースと周波数点との対応関係を指示し、データ送信用の時間領域リソースと周波数点との対応関係を指示することができる。ネットワーク装置は更に、データの受信及び送信に基づいて時間領域リソースの割り当てを同時に行い、端末装置にデータ送受信用の時間領域リソースと周波数点との対応関係を指示することができる。
【0062】
なお、本願の実施例では、端末装置が異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うときに、伝送するデータはサービスデータ、シグナリングデータ又は他のタイプのデータを含んでもよい。つまり、本願の実施例に記載のデータ伝送はサービスデータ、制御シグナリング、参照信号等のいずれかタイプのデータの受信及び送信であってもよく、本願はこれを限定しない。
【0063】
なお、本願の実施例における端末装置は複数の周波数点でのデータ伝送をサポートすることができ、以下、2つの周波数点F1及びF2又は4つの周波数点F1、F2、F3及びF4を例として説明するが、本願はこれに限定されない。
【0064】
例えば、
図3に示すように、端末装置が2つの周波数点F1及びF2でのデータ伝送をサポートできると仮定し、ネットワーク装置は、時間領域リソースT1で周波数点F1に基づいてデータ伝送を行い、時間領域リソースT2で周波数点F2に基づいてデータ伝送を行い、周波数点F1及び周波数点F2を交互に用いるように端末装置に指示する。
【0065】
該第1指示情報は具体的に2つの方式で複数の周波数点に対応する複数の時間領域リソースの位置を指示することができる。方式1及び方式2では、該複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じか又は異なってもよい。
【0066】
方式1
選択肢として、該複数の時間領域リソースの情報は該複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0067】
例えば、
図4に示すように、第1指示情報は2つの時間領域リソース(T1及びT2)の情報を含み、2つの時間領域リソース(T1及びT2)はそれぞれ2つの周波数点(F1及びF2)に対応する。該第1指示情報はT1及びT2の時間領域開始位置を指示し、例えば、T1は各タイムスロットのシンボル0から開始し、T2は各タイムスロットのシンボル3から開始する。
【0068】
また例えば、
図5に示すように、第1指示情報は、それぞれ4つの周波数点(F1、F2、F3及びF4)に対応する4つの時間領域リソース(T1、T2、T3及びT4)の情報を含み、該第1指示情報はT1、T2、T3及びT4の時間領域開始位置を指示することができ、例えば、T1は各サブフレームの1番目のタイムスロットのシンボル0から開始し、T2は各サブフレームの1番目のタイムスロットのシンボル3から開始し、T3は各サブフレームの2番目のタイムスロットのシンボル0から開始し、T4は各サブフレームの2番目のタイムスロットのシンボル3から開始する。
【0069】
方式2
選択肢として、該複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、該複数の時間領域リソースの情報は該時間領域周期の長さ、及び該時間領域周期における該複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0070】
選択肢として、該複数の時間領域リソースの長さが完全に同じではない場合、該複数の時間領域リソースの情報は該複数の時間領域リソースそれぞれの長さ及びそれぞれの時間順序を含んでもよい。
【0071】
例えば、
図6に示すように、第1指示情報は2つの時間領域リソース、即ちT1及びT2の情報を含み、時間領域リソースT1と時間領域リソースT2は時間領域の長さが同じであり、時間領域リソースT1と時間領域リソースT2は1つの時間領域周期を構成する。時間領域リソースT1は該時間領域周期の前半の時間長さを占用し、時間領域リソースT2は該時間領域周期の後半の時間長さを占用する。第1指示情報における2つの時間領域リソースの情報は該時間領域周期の長さ、及び該時間領域周期における時間領域リソースT1及び時間領域リソースT2それぞれの相対位置を含む。
【0072】
また例えば、
図7に示すように、第1指示情報は
4つの時間領域リソース、即ちT1、T2、T3、T4の情報を含み、時間領域リソースT1〜時間領域リソースT4は時間領域の長さが同じであり、時間領域リソースT1〜時間領域リソースT4は1つの時間領域周期を構成し、例えば、該時間領域周期の長さは2つのサブフレームの長さに等しく、且つ4つの時間領域リソースの時間順序はT1、T2、T3、T4である。つまり、時間領域リソースT1及び時間領域リソースT2は該時間領域周期の前のサブフレーム、例えばサブフレーム0を占用し、時間領域リソースT3及び時間領域リソースT4は該時間領域周期の後のサブフレーム、例えばサブフレーム1を占用し、且つ時間領域リソースT1はサブフレーム0における1番目のタイムスロット、即ちタイムスロット0を占用し、時間領域リソースT2はサブフレーム0における2番目のタイムスロット、即ちタイムスロット1を占用し、時間領域リソースT3はサブフレーム1における1番目のタイムスロット、即ちタイムスロット0を占用し、時間領域リソースT4はサブフレーム1における2番目のタイムスロット、即ちタイムスロット1を占用する。第1指示情報における4つの時間領域リソースの情報は該時間領域周期の長さ、及び該時間領域周期における時間領域リソースT1〜時間領域リソースT4それぞれの相対位置を含む。
【0073】
選択肢として、該複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0074】
例えば、
図3に示すように、F1は該端末装置のサービングセルの周波数点であってもよく、端末装置は周波数点F1に基づいて該サービングセル内のネットワーク装置とデータ伝送を行う。F2は該端末装置の1つの隣接セルの周波数点であってもよく、端末装置は周波数点F2に基づき、隣接セル内のネットワーク装置とデータ伝送を行うことができる。
【0075】
しかし、サービングセルと該隣接セルが同期していない場合、即ち2つのセルの時間が完全に揃わない場合、端末装置のデータ伝送には異なる周波数点間の干渉が発生するという問題は存在している。つまり、サービングセルにより保守される時間領域リソースT1と該隣接セルにより保守される時間領域リソースT1との間には時間差が存在し、サービングセルにより保守される時間領域リソースT2と該隣接セルにより保守される時間領域リソースT2との間にも時間差が存在する。それでは、端末装置は周波数点F1から周波数点F2へ切り替える場合、サービングセルにより保守される第1時間領域リソースから隣接セルにより保守される第2時間領域リソースに切り替えてデータを伝送する必要があり、それにより、サービングセルにより保守される第1時間領域リソースと隣接セルにより保守される第2時間領域リソースには重複が存在するため、周波数点F1とF2の間のデータ伝送の干渉を引き起こす。
【0076】
従って、本願の実施例はこの非同期による干渉問題を以下の方式で解決する。
【0077】
選択肢として、該複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、該第1時間領域リソースは、端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、該第2時間領域リソースは、端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、該第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと該第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
端末装置が該複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、該複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことは、
端末装置が該第1周波数点に基づき、該第1ネットワーク装置により保守される該第1時間領域リソースで該第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、該第2周波数点に基づいて該重複する時間領域リソースで該第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は、
端末装置が該第2周波数点に基づき、該第2ネットワーク装置により保守される該第2時間領域リソースで該第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、該第1周波数点に基づいて該重複する時間領域リソースで該第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することを含む。
【0078】
具体的に、端末装置が受信した第1指示情報は複数の時間領域リソースの情報を含み、これらの複数の時間領域リソースのうちの任意の2つの時間領域リソース、即ち時間領域リソースT1及び時間領域リソースT2はそれぞれ周波数点F1及び周波数点F2に対応し、時間領域リソースT1は、端末装置が周波数点F1に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、時間領域リソースT2は、端末装置が周波数点F2に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置は、例えば、それぞれ2つのセル(例えば、サービングセル及び隣接セル)内のアクセスネットワーク装置であってもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との時間が同期している場合、端末装置は時間領域リソースT1で周波数点F1に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、時間領域リソースT2で周波数点F2に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行う。
【0079】
例えば、
図8に示すように、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置における時間領域リソースT1及び時間領域リソースT2は時間上で揃い、端末装置は時間領域リソースT1で第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータを伝送した後、周波数点F2に直接に切り替え、時間領域リソースT2で第2ネットワーク装置とデータ伝送を行う。
【0080】
しかし、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は時間が同期していない場合、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置における時間領域リソースT1と時間領域リソースT2には時間上で時間差が存在する。例えば、
図9に示される時間領域リソースでは、第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在する。もし端末装置は依然として、時間領域リソースT1で第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータを伝送した後、周波数点F2に切り替えて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行えば、重複する時間領域リソースには周波数点F1に基づくデータ伝送及び周波数点F2に基づくデータ伝送が同時に存在する恐れがあり、例えば、第1ネットワーク装置はそれにより保守される第1時間領域リソースで端末装置にデータを送信するが、第2ネットワーク装置もそれにより保守される第2時間領域リソースで端末装置にデータを送信する場合、重複する時間領域リソースには互いの干渉が存在する。
【0081】
本願の実施例では、端末装置は該第1周波数点に基づき、該第1ネットワーク装置により保守される該第1時間領域リソースで該第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うが、該第2周波数点に基づいて該重複する時間領域リソースで該第2ネットワーク装置とデータ伝送を行わない。又は、端末装置は、該第1周波数点に基づいて該重複する時間領域リソースで該第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことなく、該第2周波数点に基づき、該第2ネットワーク装置により保守される該第2時間領域リソースで該第2ネットワーク装置とデータ伝送を行う。
【0082】
例えば、
図10に示される時間領域リソースでは、第1ネットワーク装置の保守時間が第2ネットワーク装置の保守時間よりも早く、時間差はT3である。従って、第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの重複する時間領域リソースのサイズはT3である。端末装置は第1周波数点に基づき、該第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースで、第1ネットワーク装置とデータを伝送してもよく、且つ時間領域リソースT3で、第2ネットワーク装置は端末装置をスケジューリングしてデータ伝送を行うことはない。又は、
図11に示すように、端末装置は第1周波数点に基づき、該第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースにおけるT3以外の時間領域リソースで、第1ネットワーク装置とデータを伝送してもよく、即ち第1ネットワーク装置は端末装置をスケジューリングして時間領域リソースT3でデータ伝送を行うことはなく、それにより、端末装置は第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースで、第2ネットワーク装置のスケジューリングしたデータを正常に送受信することができる。
【0083】
選択肢として、該方法は、端末装置は該重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を受信することを更に含む。該重複する時間領域リソースの情報は該重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含み、該重複する時間領域リソースは、例えば
図10又は図11の時間領域リソースT3を指示する。
【0084】
該時間領域リソースの位置は該重複する時間領域リソースの開始シンボル位置及び/又は末端シンボル位置を含んでもよい。端末装置は該開始シンボル位置及び時間領域の長さに基づいて重複する時間領域リソースを確定することができ、又は開始シンボル位置及び末端シンボル位置に基づいて該重複する時間領域リソースを確定することができ、又は該時間領域の長さのみに基づいて該重複する時間領域リソースを確定することができ、例えば、重複する時間領域リソースの時間領域の長さが2つの時間領域シンボルに等しい場合、第1時間領域リソースの末端の2つの時間領域シンボルは第2時間領域リソースと重複する時間領域リソースであり、第2時間領域リソースの最初の2つの時間領域シンボルは第1時間領域リソースと重複する時間領域シンボルである。
【0085】
選択肢として、該複数の時間領域リソース及び/又は該重複する時間領域リソースは、端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものである。該複数のネットワーク装置は、例えば、上記第1ネットワーク装置、第2ネットワーク装置、及び他のネットワーク装置を含んでもよい。これらの複数のネットワーク装置は該複数の時間領域リソースを共同で決定することができ、且つそのうち任意の1つ又は複数のネットワーク装置によって該第1指示情報を介して末装置に送信することができる。
【0086】
なお、本願の実施例では、該複数の時間領域リソースの情報はリソースパターン(pattern)と呼ばれてもよい。端末装置は該パターンに応じて、異なる周波数点に基づいてデータ受信及び/又は送信を行うことができる。
【0087】
選択肢として、該データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0088】
選択肢として、端末装置が第1指示情報を受信することは、端末装置が無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)シグナリング又は物理層シグナリングによって該第1指示情報を受信することを含む。
【0089】
選択肢として、該複数の時間領域リソースの情報は、端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。端末装置の専有情報は、例えば、端末装置のサービス情報、端末装置の優先度情報及び端末装置の装置情報等である。
【0090】
図12は本願の実施例のデータ伝送方法のフロー模式図である。
図12に示される方法はネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1に示されるネットワーク装置10であってもよい。
図12に示すように、該データ伝送方法は以下の1210と1220を含む。
【0091】
1210において、ネットワーク装置は複数の時間領域リソースの情報を確定し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なる。
【0092】
1220において、前記ネットワーク装置は前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置は前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行う。
【0093】
具体的に、ネットワーク装置は異なる周波数点においてデータを伝送するのに用いた異なる時間領域リソースの位置を確定して、端末装置に指示情報を送信し、それにより、端末装置は該指示情報内の複数の時間領域リソースの情報に基づき、異なる時間領域リソースにおいてデータを伝送するための周波数点を確定して、該複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、該複数の時間領域リソースでデータ伝送を行う。つまり、端末装置は異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うときに、用いる時間領域リソースは異なる。
【0094】
従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は異なる周波数点においてデータを伝送するための時間領域リソースを端末装置に設定することにより、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0095】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0096】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0097】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域の長さ、及び前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0098】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0099】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0100】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0101】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置であり、前記方法は、前記第1ネットワーク装置が、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを更に含む。
【0102】
具体的に、第1ネットワーク装置の位置するセルと第2ネットワーク装置の位置するセルとの時間が同期していない場合、第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には時間差が存在し、即ち第1時間領域リソースと第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソース、例えば
図10及び
図11に示される時間領域リソースT3が存在する。このとき、第1ネットワーク装置は該重複する領域で端末装置のデータ伝送をスケジューリングすることはなく、端末装置に該重複する時間領域リソースで第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行わせる。又は第2ネットワーク装置は該重複する領域で端末装置のデータ伝送をスケジューリングすることはなく、端末装置に該重複する時間領域リソースで第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行わせる。
【0103】
選択肢として、前記方法は、前記ネットワーク装置は前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を前記端末装置に送信することを更に含む。
【0104】
選択肢として、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0105】
選択肢として、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0106】
選択肢として、前記ネットワーク装置が第1指示情報を送信することは、前記ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を送信することを含む。
【0107】
選択肢として、ネットワーク装置が複数の時間領域リソースの情報を確定することは、前記ネットワーク装置が前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の時間領域リソースの情報を確定することを含む。
【0108】
選択肢として、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含む。
【0109】
なお、ネットワーク装置と端末装置との間の該データ伝送の過程は具体的に前述
図2〜
図11の端末装置の関連説明を参照することができ、簡潔のために、ここで繰り返して説明しない。
【0110】
なお、本願の各実施例では、上記各過程の番号の大きさは実行順序の前後を意味せず、各過程の実行順序はその機能及び内部ロジックにより決められ、本願の実施例の実施過程を限定しない。
【0111】
図13は本願の実施例による端末装置1300のブロック模式図である。
図13に示すように、該端末装置1300は伝送ユニット1310を備え、該伝送ユニット1310は、
複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なることと、
前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、に用いられる。
【0112】
従って、本願の実施例では、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0113】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0114】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0115】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0116】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0117】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0118】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0119】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記伝送ユニット1310は具体的に、
前記第1周波数点に基づき、前記第1ネットワーク装置により保守される前記第1時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第2周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は、
前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することに用いられる。
【0120】
選択肢として、前記伝送ユニット1310は更に、前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を受信することに用いられる。
【0121】
選択肢として、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0122】
選択肢として、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0123】
選択肢として、前記伝送ユニット1310は具体的に、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を受信することに用いられる。
【0124】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は、前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0125】
選択肢として、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものである。
【0126】
図14は本願の実施例によるネットワーク装置1400のブロック模式図である。
図14に示すように、該ネットワーク装置1400は確定ユニット1410と伝送ユニット1420を備え、
確定ユニット1410は、複数の時間領域リソースの情報を確定することに用いられ、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なり、
伝送ユニット1420は、前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことに用いられる。
【0127】
従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は異なる周波数点においてデータを伝送するための時間領域リソースを端末装置に設定することにより、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0128】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0129】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0130】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0131】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0132】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0133】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0134】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置であり、前記伝送ユニット1420は更に、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられる。
【0135】
選択肢として、前記伝送ユニット1420は更に、前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を前記端末装置に送信することに用いられる。
【0136】
選択肢として、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0137】
選択肢として、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0138】
選択肢として、前記伝送ユニット1420は具体的に、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を送信することに用いられる。
【0139】
選択肢として、前記確定ユニット1410は具体的に、前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の時間領域リソースの情報を確定することに用いられる。
【0140】
選択肢として、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含む。
【0141】
図15は本願の実施例による端末装置1500の構造模式図である。
図15に示すように、該端末装置は、内部接続経路を介して互いに通信するプロセッサ1510、送受信機1520及びメモリ1530を備える。該メモリ1530は命令を記憶することに用いられ、該プロセッサ1510は該メモリ1530に記憶されている命令を実行して、該送受信機1520による信号受信又は信号送信を制御することに用いられる。該送受信機1520は、
複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を受信し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点は異なることと、
前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことと、に用いられる。
【0142】
従って、本願の実施例では、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0143】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0144】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0145】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0146】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0147】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0148】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0149】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
送受信機1520は具体的に、
前記第1周波数点に基づき、前記第1ネットワーク装置により保守される前記第1時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第2周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止すること、又は、
前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行い、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことを禁止することに用いられる。
【0150】
選択肢として、送受信機1520は更に、前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を受信することに用いられる。
【0151】
選択肢として、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0152】
選択肢として、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0153】
選択肢として、送受信機1520は具体的に、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を受信することに用いられる。
【0154】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は、前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0155】
選択肢として、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものである。
【0156】
なお、本願の実施例では、該プロセッサ1510は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、該プロセッサ1510は他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェア部品等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいずれかの通常のプロセッサ等であってもよい。
【0157】
該メモリ1530は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ1510に命令及びデータを提供する。メモリ1530の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含んでもよい。
【0158】
実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ1510内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了することができる。本願の実施例に開示されている
データ伝送方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接に実行されてもよく、又はプロセッサ1510内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ1530に位置し、プロセッサ1510はメモリ1530内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。繰り返しを回避するために、ここで詳細に説明しない。
【0159】
本願の実施例による端末装置1500は上記方法200において方法200を実行するための端末装置、及び本願の実施例による端末装置1300に対応してもよく、且つ該端末装置1500における各ユニット又はモジュールはそれぞれ上記方法200における端末装置の実行する各動作又は処理過程を実行することに用いられ、ここで、繰り返して説明することを回避するために、その詳細な説明を省略する。
【0160】
図16は本願の実施例によるネットワーク装置1600の構造模式図である。
図16に示すように、該ネットワーク装置は内部接続経路を介して互いに通信するプロセッサ1610、送受信機1620及びメモリ1630を備える。該メモリ1630は命令を記憶することに用いられ、該プロセッサ1610は該メモリ1630に記憶されている命令を実行して、該送受信機1620による信号受信又は信号送信を制御することに用いられる。該プロセッサ1610は、
複数の時間領域リソースの情報を確定し、前記複数の時間領域リソースのうちの異なる時間領域リソースにおいて、データを伝送するための周波数点が異なることに用いられ、
該送受信機1620は、前記複数の時間領域リソースの情報を含む第1指示情報を端末装置に送信し、それにより前記端末装置が前記複数の時間領域リソースそれぞれに対応する周波数点に基づき、前記複数の時間領域リソースでデータ伝送を行うことに用いられる。
【0161】
従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は異なる周波数点においてデータを伝送するための時間領域リソースを端末装置に設定することにより、端末装置は端末装置のハードウェアコスト及び消費電力を増加させることなく、異なる周波数点に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0162】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは時間領域で交互に分布する。
【0163】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースの情報は前記複数の時間領域リソースそれぞれの時間領域開始位置を含む。
【0164】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは1つの時間領域周期を構成し、前記複数の時間領域リソースの情報は前記時間領域周期の長さ、及び前記時間領域周期における前記複数の時間領域リソースそれぞれの相対位置を含む。
【0165】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースの時間領域の長さは同じ又は異なる。
【0166】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースのうち各時間領域リソースは複数の時間領域ユニットを含み、前記時間領域ユニットは無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット、シンボル、伝送時間間隔のうちのいずれかを含む。
【0167】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースに対応する複数の周波数点は、前記端末装置のサービングセルの周波数点及び/又は非サービングセルの周波数点を含む。
【0168】
選択肢として、前記複数の時間領域リソースは第1時間領域リソース及び第2時間領域リソースを含み、前記第1時間領域リソースは、前記端末装置が第1周波数点に基づいて前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第2時間領域リソースは、前記端末装置が第2周波数点に基づいて第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられ、前記第1ネットワーク装置により保守される第1時間領域リソースと前記第2ネットワーク装置により保守される第2時間領域リソースとの間には重複する時間領域リソースが存在し、
送受信機1620は、前記第1周波数点に基づいて前記重複する時間領域リソースで前記端末装置とデータ伝送を行うことを禁止し、それにより前記端末装置が前記第2周波数点に基づき、前記第2ネットワーク装置により保守される前記第2時間領域リソースで前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うことに用いられる。
【0169】
選択肢として、送受信機1620は更に、前記重複する時間領域リソースの情報を指示するための第2指示情報を前記端末装置に送信することに用いられる。
【0170】
選択肢として、前記重複する時間領域リソースの情報は、前記重複する時間領域リソースの位置及び/又は時間領域の長さを含む。
【0171】
選択肢として、前記データ伝送はデータの受信及び/又はデータの送信を含む。
【0172】
選択肢として、送受信機1620は具体的に、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス制御MACシグナリング又は物理層シグナリングによって前記第1指示情報を送信することに用いられる。
【0173】
選択肢として、プロセッサ1610は具体的に、前記端末装置の専有情報、ベアラタイプ及びロジックチャネルタイプのうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の時間領域リソースの情報を確定することに用いられる。
【0174】
選択肢として、前記複数の時間領域リソース及び/又は重複する時間領域リソースは、前記端末装置と通信する複数のネットワーク装置が協議して確定するものであり、前記複数のネットワーク装置は前記ネットワーク装置を含む。
【0175】
なお、本願の実施例では、該プロセッサ1610は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、該プロセッサ1610は他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェア部品等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいずれかの通常のプロセッサ等であってもよい。
【0176】
該メモリ1630は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ1610に命令及びデータを提供する。メモリ1630の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含んでもよい。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ1610内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了することができる。本願の実施例に開示されている
データ伝送方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接に実行されてもよく、又はプロセッサ1610内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ1630に位置し、プロセッサ1610はメモリ1630内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。繰り返しを回避するために、ここで詳細に説明しない。
【0177】
本願の実施例によるネットワーク装置1600は上記方法1200において方法1200を実行するためのネットワーク装置、及び本願の実施例によるネットワーク装置1400に対応してもよく、且つ該ネットワーク装置1600内の各ユニット又はモジュールはそれぞれ上記方法1200におけるネットワーク装置の実行する各動作又は処理過程を実行することに用いられ、ここで、繰り返して説明することを回避するために、その詳細な説明を省略する。
【0178】
図17は本願の実施例のシステムチップの構造模式図である。
図17のシステムチップ1700は内部接続経路を介して互いに接続される入力インタフェース1701、出力インタフェース1702、少なくとも1つのプロセッサ1703、メモリ1704を備える。前記プロセッサ1703は前記メモリ1704内のコードを実行することに用いられる。
【0179】
選択肢として、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ1703は方法実施例における端末装置の実行する方法200を実現することができる。簡潔のために、ここで繰り返して説明しない。
【0180】
選択肢として、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ1703は方法実施例におけるネットワーク装置の実行する方法1200を実現することができる。簡潔のために、ここで繰り返して説明しない。
【0181】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に説明された各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現できることを理解できる。これらの機能がハードウェアそれともソフトウェア形態で実行されるかは、技術案の特定応用及び設計制約条件に決められる。当業者は各特定の応用に対して異なる方法で説明された機能を実現することができるが、この実現は本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0182】
当業者は、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程が、前述の方法実施例の対応する過程を参照することができることを明確に理解でき、ここで繰り返して説明しない。
【0183】
本願によるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できることを理解されるべきである。例えば、上記説明された装置実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、該ユニットの分割は、ロジック機能の分割だけであり、実際の実現時に別の分割方法を有することができ、例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせてもよく、又は別のシステムに集積してもよく、又は一部の特徴を無視してもよく、又は実行しなくてもよい。また、図示又は検討される相互結合又は直接結合又は通信接続は、あるインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態のものであってもよい。
【0184】
別々の部材として説明される該ユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示される部材は、物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全部ユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0185】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの監視ユニットに集積されてもよく、各ユニットは単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0186】
該機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づき、本願の技術案、又は従来技術に寄与する部分、又は該技術案の一部は、ソフトウェア製品の形態で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、Uディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のプロクラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0187】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の実施例の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願の実施例に開示された技術範囲内に容易に想到し得る変化や置換は、本願の実施例の保護範囲内に含まれる。従って、本願の実施例の保護範囲は請求項の保護範囲を基準とすべきである。