特許第6969766号(P6969766)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6969766ヘアスタイルの施術の支援装置及び支援プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6969766
(24)【登録日】2021年11月1日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】ヘアスタイルの施術の支援装置及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/00 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   A45D44/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】50
(21)【出願番号】特願2021-125862(P2021-125862)
(22)【出願日】2021年7月30日
【審査請求日】2021年8月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521332992
【氏名又は名称】住田 怜子
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】住田 怜子
【審査官】 田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−225367(JP,A)
【文献】 特開2015−111372(JP,A)
【文献】 特開2010−117896(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0248748(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 44/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を受信する特徴情報受信部と、
前記人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を受信可能な施術指定情報受信部と、
前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記特徴を有する前記人物に対して前記施術を施すことの施術評価を表示するよう指令可能な施術評価表示指令部と、
前記施術評価に基づいて前記施術の施術手順の提示を指令する施術手順提示指令を受信可能な施術手順提示指令受信部と、
前記施術手順提示指令を受信した場合に、前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記施術の施術手順を表示するよう指令可能な施術手順表示指令部と、
を備える、ヘアスタイルの施術の支援装置。
【請求項2】
前記髪質情報は、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報を含み、
前記施術指定情報は、前記毛髪を切るカッティング施術を指定する情報を含み、
前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記根元の浮き具合及び前記流れる向きとに基づいて前記カッティング施術の手順を表示するよう指令可能である、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記特徴情報は、前記人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含み、
前記施術指定情報は、前記人物の毛髪にパーマネントウェーブを施すパーマ施術を指定する情報を含み、
前記施術評価表示指令部は、前記頭部形状情報と前記施術指定情報とに基づいて前記パーマ施術に対する前記施術評価を表示するよう指令可能である、
請求項1又は2に記載の支援装置。
【請求項4】
前記施術手順表示指令部は、毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、前記パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及び前記パーマ用具の取り付け方を含む前記パーマ施術の手順を表示するよう指令可能である、請求項3に記載の支援装置。
【請求項5】
前記特徴情報は、毛髪の生え際の位置に関する生え際情報を含み、
前記施術指定情報は、前記人物の毛髪のうち前髪を切る前髪カット施術を指定する情報を含み、
前記施術評価表示指令部は、前記生え際情報に基づいて前記前髪カット施術に対する前記施術評価を表示するよう指令可能である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の支援装置。
【請求項6】
前記髪質情報は、毛髪の太さを判別可能な情報を含み、
前記施術指定情報は、前記人物の毛髪を染めるカラーリング施術を指定する情報を含み、
前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記毛髪の太さとに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令可能である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の支援装置。
【請求項7】
前記髪質情報は、毛髪の傷み具合を判別可能な情報をさらに含み、
前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記毛髪の太さと前記傷み具合とに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令可能である、
請求項6に記載の支援装置。
【請求項8】
人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を受信する特徴情報受信ステップと、
前記人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を受信可能な施術指定情報受信ステップと、
前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記特徴を有する前記人物に対して前記施術を施すことの施術評価を表示するよう指令可能な施術評価表示指令ステップと、
前記施術評価に基づいて前記施術の施術手順の提示を指令する施術手順提示指令を受信可能な施術手順提示指令受信ステップと、
前記施術手順提示指令を受信した場合に、前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記施術の施術手順を表示するよう指令可能な施術手順表示指令ステップと、
をヘアスタイルの施術の支援装置に実行させることが可能なヘアスタイルの施術の支援プログラム。
【請求項9】
人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を外部の所定装置に送信する特徴情報送信ステップと、
前記人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を前記所定装置に送信する施術指定情報送信ステップと、
前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記特徴を有する前記人物に対して前記施術を施すことの施術評価を表示するよう指令する施術評価表示指令を前記所定装置から受信する施術評価表示指令受信ステップと、
前記施術評価表示指令に基づいて前記施術評価を表示する施術評価表示ステップと、
前記施術評価に基づいて前記施術の施術手順の提示を指令する施術手順提示指令を前記所定装置に送信する施術手順提示指令送信ステップと、
前記施術手順提示指令と前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記施術の施術手順を表示するよう指令する施術手順表示指令を前記所定装置から受信する施術手順表示指令受信ステップと、
前記施術手順表示指令に基づいて前記施術手順を表示する施術手順表示ステップと、
を端末に実行させることが可能なヘアスタイルの施術の支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアスタイルの施術を支援する支援装置及び支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
理容室及び/又は美容室等で行われるヘアスタイルの施術に関し、ヘアスタイルの施術を行う適切な施術手順を表示する等して、ヘアスタイルの施術を行う施術者の訓練を支援する要望がある。
【0003】
理容師及び/又は美容師等によって例示される施術を行う施術者のうち、施術に関する訓練を要する要訓練施術者は、ヘアスタイルの施術に関する訓練を支援されることにより、支援に基づいてよりいっそう適切な施術を行えるよう訓練される。このような要訓練施術者として、例えば、美容学校を卒業したばかりの美容師等が挙げられる。要訓練施術者は、ヘアスタイルの施術に関する訓練を支援されることにより、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0004】
これにより、要訓練施術者を雇用する理容室及び/又は美容室等は、要訓練施術者の訓練に係る時間、労力、及び/又は費用等を減らし、要訓練施術者の雇用に係る初期コストを低減し得る。
【0005】
ヘアスタイルの施術に関する訓練を支援することに関し、特許文献1には、顧客の施術前画像を撮影し、施術前画像の頭髪領域を抽出し、施術工程ごとに、頭髪領域に対する模擬施術内容情報の入力を受け付け、施術工程ごとに、顧客の模擬施術後画像を生成し、顧客に対する実施術内容情報の入力を受け付け、顧客の実施術後画像を撮影し、模擬施術内容情報、模擬施術後画像、実施術内容情報、実施術後画像を施術工程データとして記憶することを特徴とする理美容師支援システムが記載されている。
【0006】
特許文献1に記載の発明によれば、理美容師による顧客満足度が高いサービスの提供を支援し得るとともに、理美容師のサービスの質を一定のレベルで維持することを見込み得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−225367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実際に施術を施される顧客及び/又はカットモデル等がいない場合であっても訓練を行えるよう支援することにより、よりいっそう訓練を支援できる。しかし、特許文献1の技術は、顧客を撮影した画像に基づいて支援を行うものであり、実際に施術を施される顧客及び/又はカットモデル等がいない場合における訓練において、なおいっそう改善の余地がある。
【0009】
被施術者に対する適切な施術手順は、毛髪に関する情報によって変わり得る。例えば、被施術者の毛髪の根元が右流れである場合と、左流れである場合とでは、被施術者の毛髪をカットするときの適切な手順が変わり得る。しかし、毛髪の根元の向き及び髪質等によって例示される毛髪に関する情報は、撮影した画像から判別することが困難な場合がある。
【0010】
特許文献1が開示する技術は、顧客を撮影した施術前画像と、施術前画像から抽出した頭髪領域と、入力された頭髪領域に対する模擬施術内容情報とに基づいて理美容師を支援し得るにとどまる。したがって、特許文献1の技術は、毛髪に関する情報を反映した訓練の支援において、なおいっそう改良の余地がある。
【0011】
また、被施術者の頭の形、顔の形、髪質等によって、ヘアスタイルの施術が被施術者に適さない場合がある。施術者が要訓練施術者である場合、施術が被施術者に適するか否かを判別することが困難である場合がある。特許文献1が開示する技術は、施術者が要訓練施術者である場合に施術が被施術者に適するか否かを判別することの訓練を支援する点においても、なおいっそう改良の余地がある。
【0012】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、被施術者の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づいて施術の評価を表示するよう指令し、この評価に基づいて施術手順の表示を指令する施術手順表示指令を受信した場合に、特徴情報と施術指定情報とに基づいて施術の手順を表示するよう指令することで上述の課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0014】
第1の特徴に係る発明は、人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を受信する特徴情報受信部と、前記人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を受信する施術指定情報受信部と、前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記特徴を有する前記人物に対して前記施術を施すことの施術評価を表示するよう指令可能な施術評価表示指令部と、前記施術評価に基づいて前記施術の施術手順の表示を指令する施術手順表示指令を受信可能な施術手順表示指令受信部と、前記施術手順表示指令を受信した場合に、前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記施術の施術手順を表示するよう指令可能な施術手順表示指令部と、を備える、ヘアスタイルの施術の支援装置を提供する。
【0015】
ヘアスタイルの施術を施す対象となる人物の髪質等によって、ヘアスタイルの施術が人物に適さない場合がある。施術者が要訓練施術者である場合、施術が当該人物に適するか否かを判別することが困難である場合がある。
【0016】
第1の特徴に係る発明によれば、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づいて人物に施術を施すことの施術評価を表示するよう指令するため、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された施術評価を用いて、施術が髪質情報によって示される毛髪の性質を有する人物に適するか否かを判別できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0017】
第1の特徴に係る発明によれば、施術手順の表示を指令する施術手順表示指令を受信した場合に、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく手順を表示するよう指令する。したがって、施術者は、施術が当該人物に適するか否かを判別して、訓練を行うかを判断し、訓練を行う場合に施術手順の表示を指令できる。これにより、訓練を行わない場合に不要の表示を行い、不要の表示を確認する負担を施術者にかけることを防ぎ得る。
【0018】
また、第1の特徴に係る発明によれば、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく手順を表示するよう指令するため、施術者は、当該人物の毛髪の性質を判別するだけで、当該人物と施術との組合せに適した手順を参照できる。これにより、要訓練施術者等の施術者は、人物に応じた施術を判別する訓練を行える。すなわち、訓練を要する要訓練施術者等の施術者に対して、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者の情報をよりいっそう反映した訓練を支援できる。
【0019】
したがって、第1の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0020】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記髪質情報は、前記毛髪の根元の浮き具合及び前記毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報を含み、前記施術指定情報は、前記毛髪を切るカッティング施術を指定する情報を含み、前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記根元の浮き具合及び前記流れる向きとに基づいて前記カッティング施術の手順を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0021】
毛髪を切るカッティング施術では、毛髪の根元の浮き具合と毛髪がつむじを中心に流れる向きとによって、施術の適切な手順が変わり得る。例えば、毛髪の根元が浮いている場合に毛髪を短く切ると、切られた毛髪が毛髪の根元が浮いていない場合よりも浮く。これにより、施術後のヘアスタイルが変わり得る。これにより、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者の満足度が低下し得る。
【0022】
また、毛髪を切るカッティング施術では、毛髪がつむじを中心に流れる向きが右流れの向きである場合に毛髪がつむじを中心に流れる向きが左流れの向きの場合に適した手順で毛髪を切ると、毛髪の流れる向きの違いによって施術後のヘアスタイルの形状が変わり得る。これにより、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者の満足度が低下し得る。
【0023】
第2の特徴に係る発明によれば、施術指定情報と毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きとに基づいてカッティング施術の手順を表示するよう指令可能であるため、要訓練施術者等の施術者は、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きに応じたカッティング施術の手順に関する訓練を行える。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足する施術を行えるようにする訓練を行える。
【0024】
したがって、第2の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0025】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、前記特徴情報は、前記人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含み、前記施術指定情報は、前記毛髪にパーマネントウェーブを施すパーマ施術を指定する情報を含み、前記施術評価表示指令部は、前記頭部形状情報と前記施術指定情報とに基づいて前記パーマ施術に対する前記施術評価を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0026】
毛髪にパーマネントウェーブを施すパーマ施術を施す場合、パーマ施術を施したヘアスタイルは、人物の頭部の形状によって似合うかが変わり得る。すなわち、人物の頭部の形状によってパーマ施術の評価が変わり得る。例えば、毛髪が下方向に向かって広がるAラインのパーマ施術を施したヘアスタイルは、頭部の形状が面長である人物及び頭部の形状が丸顔である人物に似合い得る。また、毛髪がS字を描くSラインのパーマ施術を施したヘアスタイルは、頬骨近傍の幅が広いエラ張り顔の人物に似合い得る。
【0027】
第3の特徴に係る発明によれば、人物の頭部の形状に関する頭部形状情報と、パーマ施術を指定する情報を含む施術指定情報と、に基づいてパーマ施術に対する施術評価を表示するよう指令するため、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された施術評価を用いて、指定したパーマ施術が頭部形状情報によって示される頭部の形状を有する人物に適するか否かを判別できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0028】
したがって、第3の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0029】
第4の特徴に係る発明は、第3の特徴に係る発明であって、前記施術手順表示指令部は、前記毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、前記パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及び前記パーマ用具の取り付け方を含む前記パーマ施術の手順を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0030】
ロッド(「カーラー」とも称する。)等によって例示されるパーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及び取り付け方によって、パーマ施術を施したヘアスタイルが変わり得る。例えば、髪束の根元付近にパーマ用具を取付ける施術では、髪束が流れる向き全体に変化を与えるヘアスタイルとなる一方、髪束の毛先付近にパーマ用具を取付ける施術では、髪束の毛先に変化を与えるヘアスタイルとなる。
【0031】
また、パーマ用具に髪束を10回巻き付ける取り付け方で施したパーマ施術では、パーマ用具に髪束を2回巻き付ける取り付け方で施したパーマ施術より、髪束がより曲がるヘアスタイルとなる。
【0032】
したがって、パーマ用具を取付ける適切な位置及び適切な取り付け方を訓練することを支援できれば、訓練を要する要訓練施術者は、被施術者がよりいっそう満足するパーマ施術を行える。
【0033】
第4の特徴に係る発明によれば、毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順を表示するよう指令できるため、要訓練施術者等の施術者は、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順に関する訓練を行える。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足する施術を行えるようにする訓練を行える。
【0034】
したがって、第4の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0035】
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明であって、前記特徴情報は、前記毛髪の生え際の位置に関する生え際情報を含み、前記施術指定情報は、前記毛髪のうち前髪を切る前髪カット施術を指定する情報を含み、前記施術評価表示指令部は、前記生え際情報に基づいて前記前髪カット施術に対する前記施術評価を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0036】
毛髪を切るカッティング施術のうち、前髪を切る前髪カット施術は、人物の背面側より目立つ人物の正面側にある前髪を切る施術であるため、前髪カット施術により、ヘアスタイルが与える印象が大きく変わり得る。前髪カット施術は、大きく印象を変え得る施術であるため、前髪を所定の方向に流すように切る施術、前髪を長く切る施術、前髪を所定の方向に流しながら長く切る施術等によって例示される、様々な前髪カット施術がある。様々な前髪カット施術を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0037】
前髪カット施術を施す場合、前髪カット施術を施したヘアスタイルは、毛髪の生え際の位置によって似合うかが変わり得る。すなわち、毛髪の生え際の位置によって前髪カット施術の評価が変わり得る。例えば、生え際が高い位置にある場合(おでこが広い場合)と生え際が低い位置にある場合(おでこが狭い場合)とで、前髪を所定の方向に流すように切る同様の施術を施しても、その評価が変わり得る。
【0038】
第5の特徴に係る発明によれば、毛髪の生え際の位置に関する生え際情報に基づいて前髪カット施術に対する施術評価を表示するよう指令できるため、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された施術評価を用いて、指定した前髪カット施術が生え際情報によって示される毛髪の生え際の位置を有する人物に適するか否かを判別できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0039】
したがって、第5の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0040】
第6の特徴に係る発明は、第1の特徴から第5の特徴のいずれかに係る発明であって、前記髪質情報は、前記毛髪の太さを判別可能な情報を含み、前記施術指定情報は、前記毛髪を染めるカラーリング施術を指定する情報を含み、前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記毛髪の太さとに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0041】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の太さによって毛髪の染まり方が異なる。したがって、毛髪の太さによって、カラーリング施術の適切な手順が異なり得る。毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0042】
第6の特徴に係る発明によれば、施術指定情報と毛髪の太さとに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令できるため、被施術者は、毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0043】
したがって、第6の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0044】
第7の特徴に係る発明は、第6の特徴に係る発明であって、前記髪質情報は、前記毛髪の傷み具合を判別可能な情報をさらに含み、前記施術手順表示指令部は、前記施術指定情報と前記毛髪の太さと前記傷み具合とに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令可能である、支援装置を提供する。
【0045】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の傷み具合によって施術に用いる適切な薬剤等のカラーリング施術の手順が異なる。毛髪の傷み具合に応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0046】
第7の特徴に係る発明によれば、施術指定情報と毛髪の傷み具合とに基づいて前記カラーリング施術の手順を表示するよう指令できるため、被施術者は、毛髪の太さだけでなく、毛髪の傷み具合にも応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0047】
したがって、第7の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0048】
第8の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明のカテゴリ違いである。
【0049】
第9の特徴に係る発明は、人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を外部の所定装置に送信する特徴情報送信ステップと、前記人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を前記所定装置に送信する施術指定情報送信ステップと、前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記特徴を有する前記人物に対して前記施術を施すことの施術評価を表示するよう指令する施術評価表示指令を前記所定装置から受信する施術評価表示指令受信ステップと、前記施術評価表示指令に基づいて前記施術評価を表示する施術評価表示ステップと、前記施術評価に基づいて前記施術の施術手順の提示を指令する施術手順提示指令を前記所定装置に送信する施術手順表示指令送信ステップと、前記施術手順提示指令と前記特徴情報と前記施術指定情報とに基づいて前記施術の施術手順を表示するよう指令する施術手順表示指令を前記所定装置から受信する施術手順表示指令受信ステップと、前記施術手順表示指令に基づいて前記施術手順を表示する施術手順表示ステップと、
を端末に実行させることが可能なヘアスタイルの施術の支援プログラムを提供する。
【0050】
第1の特徴に係る支援は、比較的計算能力が高いコンピュータ等を必要とし得る。したがって、スマートフォン及びタブレット端末等によって例示される比較的計算能力が低い端末を用いて第1の特徴に係る支援を行う場合、計算能力の不足に起因する困難が生じ得る。
【0051】
第9の特徴に係る発明によれば、第9の特徴に係る発明のプログラムを実行する端末が、第1の特徴に係る支援装置に特徴情報、施術指定情報、及び施術評価表示指令を送信し、当該支援装置から施術評価表示指令を受信することにより、当該端末に施術評価を表示できる。これにより、比較的計算能力が低い端末であっても、施術評価を表示する支援を行える。
【0052】
また、第9の特徴に係る発明のプログラムを実行する端末が、第1の特徴に係る支援装置に施術手順提示指令を送信し、当該支援装置から施術手順表示指令を受信することにより、当該端末に施術手順を表示できる。これにより、比較的計算能力が低い端末であっても、施術手順を表示する支援を行える。
【0053】
比較的計算能力が低い端末であっても、施術評価を表示する支援及び施術手順を表示する支援を行えることにより、第9の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう、比較的計算能力が低い端末を用いて支援できる。
【0054】
したがって、第9の特徴に係る発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【発明の効果】
【0055】
本発明によれば、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1図1は、本実施形態の支援システムSについて、その構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、特徴情報テーブル221の一例を示す図である。
図3図3は、施術評価テーブル222の一例を示す図である。
図4図4は、施術手順テーブル223の一例を示す図である。
図5図5は、端末1を用いた支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図6図6は、端末1の端末表示部15に表示された、施術指定情報の入力を行う施術指定情報入力画面の一例を示す概略図である。
図7図7は、端末1における特徴情報入力処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、端末1の端末表示部15に表示された、特徴情報の入力を行う特徴情報入力画面の一例を示す概略図である。
図9図9は、端末1における施術評価表示処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、端末1の端末表示部15に表示された、カッティング施術に関する施術評価を表示するカッティング施術評価表示画面の一例を示す概略図である。
図11図11は、端末1の端末表示部15に表示された、パーマ施術に関する施術評価を表示するパーマ施術評価表示画面の一例を示す概略図である。
図12図12は、端末1の端末表示部15に表示された、前髪カット施術に関する施術評価を表示する前髪カット施術評価表示画面の一例を示す概略図である。
図13図13は、端末1における施術手順表示処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。
図14図14は、端末1の端末表示部15に表示されたカッティング施術の施術手順の一例を示す概略図である。
図15図15は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術に関するカッティング施術の施術手順の流れを示す表示の一例を示す概略図である。
図16図16は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術の施術手順のうち、パーマ施術の対象となる髪束を示す表示の一例を示す概略図である。
図17図17は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術に関する施術手順のうち、パーマ用具に関する手順を示す表示の一例を示す概略図である。
図18図18は、端末1の端末表示部15に表示された前髪カット施術の前髪カット施術手順の一例を示す概略図である。
図19図19は、端末1の端末表示部15に表示されたカラーリング施術の施術手順の一例を示す概略図である。
図20図20は、端末1の端末表示部15に表示された、カラーリング施術に関するカラーパターン指定画面の一例を示す概略図である。
図21図21は、端末1の端末表示部15に表示された、指定されたカラーパターンに応じたヘアスタイルを表示する画面の一例を示す概略図である。
図22図22は、端末1の端末表示部15に表示された、指定されたカラーパターンに応じたカラーリング施術の施術手順の一例を示す概略図である。
図23図23は、支援装置2を用いた支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下に、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0058】
<支援システムS>
図1は、本実施形態の支援システムSについて、その構成の一例を示すブロック図である。支援システムS(以下、単に「システムS」とも称する。)は、ヘアスタイルの施術を行う施術者等によって例示されるシステムSの利用者が利用する端末1と、ヘアスタイルの施術に関する支援を行う支援装置2とを含んで構成される。
【0059】
端末1と支援装置2は、一体に構成された装置であってもよく、互いに通信可能に構成された別体の端末と装置であってもよい。端末1と支援装置2が一体に構成された装置であることにより、通信に困難がある場所でも、システムSを利用できる。
【0060】
端末1と支援装置2が互いに通信可能に構成された別体の端末と装置であることにより、処理の一部を支援装置2で行うことで端末1を軽量及び/又は小型に構成し、その携帯性を向上し得る。
【0061】
端末1が携帯端末等によって例示される処理能力が比較的低い端末である場合、動画を生成して表示する支援処理を行うことに困難が生じ得る。端末1と支援装置2が互いに通信可能に構成された別体の端末と装置であることにより、端末1の処理能力が比較的低い場合であっても、支援装置2で生成した動画を端末1で表示する支援処理を行える。
【0062】
端末1と支援装置2が互いに通信可能に構成された別体の端末と装置である場合、システムSは、端末1と支援装置2とを通信可能に接続できるネットワークNを含んで構成されることが好ましい。これにより、端末1と支援装置2とは、ネットワークNを介して互いに通信できる。
【0063】
以下では、端末1と支援装置2とが互いに通信可能に構成された別体の端末と装置である構成について説明する。端末1と支援装置2とが一体に構成された装置である構成は、別体である場合においてネットワークNを介して行う通信処理を、装置内部に設けられた通信バス、プロセス間通信、オブジェクト間通信、スレッド間通信、及び共有メモリ等によって例示される装置内部における通信を実現する構成要素を用いて行う点を除いて、同様である。
【0064】
〔端末1〕
端末1は、端末1の動作を制御する端末制御部11と、端末制御部11のマイクロコンピュータで実行される制御プログラム等を記憶する端末記憶部12と、ネットワークNを介して支援装置2等と通信を行う端末通信部13と、利用者からの入力を可能とする端末入力部14と、表示を可能とする端末表示部15と、を備える。
【0065】
端末1の種類は、特に限定されず、例えば、スマートフォン及びタブレット端末等によって例示される携帯端末、並びに、ノートパソコン及びデスクトップパソコン等によって例示されるパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0066】
[端末制御部11]
端末制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備えるマイクロコンピュータである。
【0067】
端末制御部11は、所定のプログラム(支援プログラム)を読み込み、必要に応じて端末記憶部12、端末通信部13、端末入力部14、及び/又は端末表示部15等と協働することで、端末1におけるソフトウェア構成の要素である、施術指定情報送信部111、特徴情報送信部112、施術評価表示指令受信部113、施術手順提示指令送信部114、施術手順表示指令受信部115、及び施術手順表示部116等を実現する。
【0068】
[端末記憶部12]
端末記憶部12は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によって例示される記憶手段の1以上を用いて実現される、データのストレージ部を有する。
【0069】
端末記憶部12は、ネットワークを介してNAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0070】
端末記憶部12には、マイクロコンピュータで実行される制御プログラム等が記憶されている。
【0071】
[端末通信部13]
端末通信部13は、端末1をネットワークNに接続して支援装置2等と通信可能にする通信部であれば特に限定されず、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0072】
[端末入力部14]
端末入力部14の種類は、特に限定されない。端末入力部14は、例えば、タッチパネル、ソフトウェアキーボード、音声を認識するマイク、外部の装置から入力を受信する通信デバイス、キーボード、マウス等によって例示される入力デバイスの1以上を含んで構成される。
【0073】
端末入力部14がタッチパネル等の入力デバイスと表示デバイスとの両方の機能を有する場合、端末入力部14は、端末表示部15と一体に構成されてもよい。これにより、端末1をより小型及び/又はより軽量に構成し得る。そして、大型及び/又は重い端末を利用することに困難がある場所でも、ヘアスタイルの施術に関する支援を行える。
【0074】
[端末表示部15]
端末表示部15の種類は、特に限定されない。端末表示部15は、例えば、タッチパネル、液晶ディスプレイ(LCDディスプレイ)、有機ELディスプレイ、モニタ、プロジェクタ、等によって例示される表示デバイスの1以上を含んで構成される。
【0075】
〔支援装置2〕
[装置制御部21]
装置制御部21のハードウェア構成は、端末制御部11と同様でよい。
【0076】
装置制御部21は、動画の生成に適したGPU(Graphics Processing Unit)を含むことが好ましい。これにより、装置制御部21を用いて動画を生成し、生成した動画を端末1に送信し、送信された動画を端末1の端末表示部15に表示する支援を行える。これにより、端末1が携帯端末等によって例示される処理能力が比較的低い端末である場合であっても、端末1で動画を用いた支援を行える。
【0077】
装置制御部21は、所定のプログラム(支援プログラム)を読み込み、必要に応じて装置記憶部22、及び/又は装置通信部23等と協働することで、支援装置2におけるソフトウェア構成の要素である、特徴情報受信部211、施術指定情報受信部212、施術評価表示指令部213、施術手順提示指令受信部214、及び施術手順表示指令部215等を実現する。
【0078】
[装置記憶部22]
装置記憶部22のハードウェア構成は、端末記憶部12と同様でよい。
【0079】
端末記憶部12には、マイクロコンピュータで実行される制御プログラム、特徴情報テーブル221、施術評価テーブル222、及び施術手順テーブル223等が記憶されている。
【0080】
(特徴情報テーブル221)
図2は、特徴情報テーブル221の一例を示す図である。特徴情報テーブル221は、人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を格納するテーブルである。
【0081】
特徴情報テーブル221は、特徴情報と該特徴情報を識別可能な特徴情報IDとを関連付けて記憶可能であることが好ましい。これにより、特徴情報の取得及び格納が容易となる。
【0082】
特徴情報は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を少なくとも含む。特徴情報が人物の毛髪の性質に関する髪質情報を少なくとも含むことにより、髪質情報を用いた支援を行える。
【0083】
特徴情報は、特徴情報が示す特徴を有する人物に対して施す施術に関する施術情報を含むことが好ましい。これにより、施術に応じて特徴情報を用いた支援を行い得る。
【0084】
施術情報がカッティング施術を示す情報を含む場合、髪質情報は、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報を含むことが好ましい。
【0085】
毛髪を切るカッティング施術では、毛髪の根元の浮き具合と毛髪がつむじを中心に流れる向きとによって、施術の適切な手順が変わり得る。例えば、毛髪の根元が浮いている場合に毛髪を短く切ると、切られた毛髪が毛髪の根元が浮いていない場合よりも浮く。これにより、施術後のヘアスタイルが変わり得る。これにより、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者の満足度が低下し得る。
【0086】
また、毛髪を切るカッティング施術では、毛髪がつむじを中心に流れる向きが右流れの向きである場合に毛髪がつむじを中心に流れる向きが左流れの向きの場合に適した手順で毛髪を切ると、毛髪の流れる向きの違いによって施術後のヘアスタイルの形状が変わり得る。これにより、ヘアスタイルの施術を受ける被施術者の満足度が低下し得る。
【0087】
施術情報がカッティング施術を示す情報を含む場合に髪質情報が毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報を含むことにより、施術指定情報と毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きとに基づいてカッティング施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0088】
毛髪の根元の浮き具合を判別可能な情報は、特に限定されず、例えば、毛髪の根元の浮き具合を「浮く」「普通」「沈む」等に分類する情報及び毛髪の根元の浮き具合を数値によって示す情報等の1以上を含む情報でよい。
【0089】
毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報は、特に限定されず、例えば、毛髪がつむじを中心に流れる向きを「左流れ」「普通」「右流れ」「放射線状」等に分類する情報等でよい。
【0090】
施術情報がパーマ施術を示す情報を含む場合、特徴情報は、人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含むことが好ましい。
【0091】
毛髪にパーマネントウェーブを施すパーマ施術を施す場合、パーマ施術を施したヘアスタイルは、人物の頭部の形状によって似合うかが変わり得る。すなわち、人物の頭部の形状によってパーマ施術の評価が変わり得る。例えば、毛髪が下方向に向かって広がるAラインのパーマ施術を施したヘアスタイルは、頭部の形状が面長である人物及び頭部の形状が丸顔である人物に似合い得る。また、毛髪がS字を描くSラインのパーマ施術を施したヘアスタイルは、頬骨近傍の幅が広いエラ張り顔の人物に似合い得る。
【0092】
施術情報がパーマ施術を示す情報を含む場合に特徴情報が人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含むことにより、人物の頭部の形状に関する頭部形状情報と、パーマ施術を指定する情報を含む施術指定情報と、に基づいてパーマ施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0093】
頭部形状情報は、特に限定されず、例えば、「(頭部の目より高い部分の形状が)普通」「フラット(頭頂部が平ら)」「ゼッペキ(後頭部が平ら)」「ハチハリ(頭頂部と側頭部とのつなぎ目が正面からみたときに広い)」等によって例示される頭部の目より高い部分の形状を示す情報、及び、「(正面からみた頭部の形状が)普通」「丸顔(正面からみた頭部が丸い)」「逆三角顔(正面からみた頭部が略逆三角形)」「面長(正面からみた頭部が縦に長い)」「ベース型顔(正面からみた頭部が野球のホームベースの形状に類似している)」「エラ張り顔(正面からみた頭部が頬骨の位置近傍で広い)」等によって例示される頭部を正面からみた形状を示す情報等の1以上を含む情報でよい。
【0094】
施術情報が前髪カット施術を示す情報を含む場合、特徴情報は、毛髪の生え際の位置に関する生え際情報を含むことが好ましい。
【0095】
毛髪を切るカッティング施術のうち、前髪を切る前髪カット施術は、人物の背面側より目立つ人物の正面側にある前髪を切る施術であるため、前髪カット施術により、ヘアスタイルが与える印象が大きく変わり得る。前髪カット施術は、大きく印象を変え得る施術であるため、前髪を所定の方向に流すように切る施術、前髪を長く切る施術、前髪を所定の方向に流しながら長く切る施術等によって例示される、様々な前髪カット施術がある。様々な前髪カット施術を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0096】
前髪カット施術を施す場合、前髪カット施術を施したヘアスタイルは、毛髪の生え際の位置によって似合うかが変わり得る。すなわち、毛髪の生え際の位置によって前髪カット施術の評価が変わり得る。例えば、生え際が高い位置にある場合(おでこが広い場合)と生え際が低い位置にある場合(おでこが狭い場合)とで、前髪を所定の方向に流すように切る同様の施術を施しても、その評価が変わり得る。
【0097】
施術情報が前髪カット施術を示す情報を含む場合に特徴情報が毛髪の生え際の位置に関する生え際情報を含むことにより、毛髪の生え際の位置に関する生え際情報に基づいて前髪カット施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0098】
生え際情報は、特に限定されず、例えば、「おでこが広い」「おでこの広さが普通」「おでこが狭い」等によって例示される情報でよい。
【0099】
施術情報が前髪カット施術を示す情報を含む場合、髪質情報は、毛髪の量に関する情報を含むことが好ましい。
【0100】
前髪カット施術を施す場合、前髪カット施術を施したヘアスタイルは、毛髪の量によって似合うかが変わり得る。すなわち、毛髪の量によって前髪カット施術の評価が変わり得る。例えば、毛髪が多い場合と毛髪が少ない場合とで、前髪を短く切って横に流す同様の施術を施しても、その評価が変わり得る。
【0101】
毛髪の量に関する情報は、特に限定されず、例えば、「髪の量が多い」「髪の量が普通」「髪の量が少ない」等によって例示される情報でよい。
【0102】
施術情報がカラーリング施術を示す情報を含む場合、髪質情報は、毛髪の太さを判別可能な情報を含むことが好ましい。
【0103】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の太さによって毛髪の染まり方が異なる。したがって、毛髪の太さによって、カラーリング施術の適切な手順が異なり得る。毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0104】
施術情報がカラーリング施術を示す情報を含む場合に髪質情報が毛髪の太さを判別可能な情報を含むことにより、施術指定情報と毛髪の太さとに基づいてカラーリング施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0105】
毛髪の太さを判別可能な情報は、特に限定されず、例えば毛髪の太さを「太い」「普通」「細い」等に分類する情報及び毛髪の太さを数値によって示す情報等の1以上を含む情報でよい。
【0106】
施術情報がカラーリング施術を示す情報を含む場合、髪質情報は、毛髪の傷みを判別可能な情報を含むことが好ましい。
【0107】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の傷みによってカラーリング施術に用いる薬剤が与える影響が異なる。したがって、毛髪の傷みによって、カラーリング施術の手順のうち、カラーリング施術に用いる適切な薬剤が異なり得る。毛髪の傷みに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0108】
毛髪の傷みを判別可能な情報は、特に限定されず、例えば毛髪の傷みを「傷んでいる」「普通」「あまり傷んでいない」等に分類する情報及び毛髪の傷みを数値によって示す情報等の1以上を含む情報でよい。
【0109】
施術情報がカラーリング施術を示す情報を含む場合、髪質情報は、毛髪の色を判別可能な情報を含むことが好ましい。
【0110】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の色によってカラーリング施術後の毛髪の色が異なる。したがって、毛髪の色によって、カラーリング施術の手順のうち、カラーリング施術に用いる適切な薬剤が異なり得る。毛髪の色に応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0111】
毛髪の色を判別可能な情報は、特に限定されず、例えば毛髪の色を「黒い」「普通」「茶色」等に分類する情報及び毛髪の色を数値によって示す情報等の1以上を含む情報でよい。
【0112】
図2の特徴情報ID「FI0001」と関連付けられた特徴情報FI0001には、カッティング施術を示す施術情報と、「毛髪の根元が浮いている」ことを示す情報及び「毛髪がつむじを中心に左流れ」であることを示す情報を含む髪質情報並びに頭部の形状が「上部:普通」「正面:普通」であることを示す頭部形状情報を有する特徴情報とが含まれている。これにより、施術指定情報と毛髪の根元が浮いていること及び毛髪がつむじを中心に左流れであることと普通の頭部形状であることとに基づいてカッティング施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0113】
図2の特徴情報ID「FI0002」と関連付けられた特徴情報FI0002には、パーマ施術を示す施術情報と、「毛髪の根本の浮き具合は普通」であること、「髪が細い」こと、及び「髪のダメージ:1」であることを示す情報を含む髪質情報及び「エラ張り顔」を有する特徴情報とが含まれている。これにより、人物の頭部の形状がエラ張り顔であることと、髪が細いことと、髪が「髪のダメージ:3」に相当するダメージを受けていることと、パーマ施術を指定する情報を含む施術指定情報と、に基づいてパーマ施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0114】
図2の特徴情報ID「FI0003」と関連付けられた特徴情報FI0003には、前髪カット施術を示す施術情報と、「おでこは普通」であることを示す生え際情報と、「髪の量が多い」こと、「毛髪の根本が浮いている」こと、及び「毛髪の流れが放射状」であることを示す髪質情報と、を有する特徴情報とが含まれている。これにより、おでこの広さが普通であることと、髪の量が多いことと、毛髪の根本が浮いていることと、毛髪の流れが放射状であることと、前髪カット施術を指定する情報を含む施術指定情報と、に基づいて前髪カット施術の施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0115】
図2の特徴情報ID「FI0004」と関連付けられた特徴情報FI0004には、カラーリング施術を示す施術情報と、「髪が太い」こと及び「髪のダメージ:3」であることを示す情報を含む髪質情報を有する特徴情報とが含まれている。これにより、髪が太いことと、髪が「髪のダメージ:3」に相当するダメージを受けていることと、カラーリング施術を指定する情報を含む施術指定情報と、に基づいてカラーリング施術に対する施術評価を表示する支援を行える。
【0116】
(施術評価テーブル222)
図2は、施術評価テーブル222の一例を示す図である。施術評価テーブル222は、特徴情報及び施術指定情報と関連付けられた施術評価を格納するテーブルである。
【0117】
施術評価テーブル222が特徴情報及び施術指定情報と関連付けられた施術評価を格納するテーブルであることにより、特徴情報及び施術指定情報と関連付けられた施術評価を施術評価テーブル222から取得する処理によって、特徴情報と施術指定情報とに基づいて特徴情報が示す特徴を有する人物に対して施術指定情報が示す施術を施すことの施術評価を取得できる。
【0118】
施術評価テーブル222は、施術評価と該施術評価を識別可能な施術評価IDとを関連付けて記憶可能であることが好ましい。これにより、施術評価の取得及び格納が容易となる。
【0119】
施術評価は、特に限定されず、例えば、施術を施すことの評価を数値で示す評価、施術を施すことの評価を「×」「△」「〇」等の評価段階に分類する評価、施術を施すことの評価を語句又は文で示す評価等でよい。
【0120】
施術指定情報は、カッティング施術、パーマ施術、前髪カット施術、カラーリング施術等によって例示される施術を指定する情報を含む。施術指定情報は、施術の内容を示す情報を含むことが好ましい。施術の内容を示す情報は、特に限定されない。
【0121】
施術の内容を示す情報について、施術指定情報がカッティング施術を指定する情報を含む場合、施術指定情報は、「前下がりのグラデーションボブ」「前下がりのグラデーションボブレイヤー」「後ろ下がりのグラデーション」「後ろ下がりのグラデーションレイヤー」「ワンレングス」「ワンレングスベースの前下がりグラデーションボブレイヤー」等によって例示されるカッティング施術後のヘアスタイルを示す情報をさらに含むことが好ましい。これにより、カッティング施術後のヘアスタイルを示す情報を用いた施術評価を提供できる。
【0122】
施術の内容を示す情報について、施術指定情報がパーマ施術を指定する情報を含む場合、施術指定情報は、「ショートAライン」「ショートひし形」「ミドルAライン」「ミドルSライン」「ミドルひし形」等によって例示されるパーマ施術後のヘアスタイルを示す情報をさらに含むことが好ましい。これにより、パーマ施術後のヘアスタイルを示す情報を用いた施術評価を提供できる。
【0123】
施術の内容を示す情報について、施術指定情報が、前髪カット施術を指定する情報を含む場合、施術指定情報は、「短い前髪」「流し前髪」「流し前髪少し長め」「流し前髪長め」等によって例示される前髪カット施術後のヘアスタイルを示す情報をさらに含むことが好ましい。これにより、前髪カット施術後のヘアスタイルを示す情報を用いた施術評価を提供できる。
【0124】
施術の内容を示す情報について、施術指定情報が、カラーリング施術を指定する情報を含む場合、施術指定情報は、「髪に黄色の細い縞模様を入れるデザインカラー」「髪に黄色の太い縞模様を入れるデザインカラー」「頭頂部付近を除く髪に黄色の細い縞模様を入れるデザインカラー」「後ろ髪に黄色の縞模様を入れるデザインカラー」「髪をピンク色にするワンメイクカラー」等によって例示されるカラーリング施術後のヘアスタイルを示す情報をさらに含むことが好ましい。これにより、カラーリング施術後のヘアスタイルを示す情報を用いた施術評価を提供できる。
【0125】
特徴情報は、特に限定されず、例えば、特徴情報テーブル221に記載された各種の特徴情報でよい。
【0126】
図3の施術評価ID「TR0001」と関連付けられた施術評価TR0001は、施術評価「〇」(高い評価に相当)を示す施術評価である。該施術評価は、「前下がりのグラデーションボブ」にするカッティング施術を指定する施術指定情報と、「毛髪の根元が浮いている」ことを示す情報及び「毛髪がつむじを中心に左流れ」であることを示す情報を含む髪質情報並びに頭部の形状が「上部:普通」「正面:普通」であることを示す頭部形状情報を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0127】
これにより、毛髪の根元が浮いており、毛髪がつむじを中心に左流れであり、頭部形状が普通である人物に前下がりのグラデーションボブにするカッティング施術を施すことの施術評価が「〇」で示される高い評価であると表示する支援を行える。
【0128】
図3の施術評価ID「TR0002」と関連付けられた施術評価TR0002は、施術評価「×」(低い評価に相当)を示す施術評価である。該施術評価は、「ショートAライン」にするパーマ施術を指定する施術指定情報と、「毛髪の根本の浮き具合は普通」であること、「髪が細い」こと、及び「髪のダメージ:1」であることを示す情報を含む髪質情報及び「エラ張り顔」を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0129】
これにより、毛髪の根本の浮き具合は普通であり、髪が細く、「髪のダメージ:1」によって示される髪のダメージであり、エラ張り顔である人物にショートAラインにするパーマ施術を施すことの施術評価が「×」で示される低い評価であると表示する支援を行える。
【0130】
図3の施術評価ID「TR0003」と関連付けられた施術評価TR0003は、施術評価「△」(中程度の評価に相当)を示す施術評価である。該施術評価は、「短い前髪」にする前髪カット施術を指定する施術指定情報と、「おでこが狭い」であることを示す生え際情報と、「髪の量が多い」こと、「毛髪の根本が浮いている」こと、及び「毛髪の流れが放射状」であることを示す髪質情報と、を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0131】
これにより、おでこが狭く、髪の量が多く、毛髪の根本が浮いており、毛髪の流れが放射状である人物に短い前髪にする前髪カット施術を施すことの施術評価が「△」で示される中程度の評価であると表示する支援を行える。
【0132】
(施術手順テーブル223)
図4は、施術手順テーブル223の一例を示す図である。施術手順テーブル223は、特徴情報及び施術指定情報に関連付けて施術手順を格納するテーブルである。
【0133】
施術手順テーブル223が特徴情報及び施術指定情報に関連付けて施術手順を格納するテーブルであることにより、特徴情報及び施術指定情報と関連付けられた施術手順を施術手順テーブル223から取得する処理によって、特徴情報と施術指定情報とに基づいて特徴情報が示す特徴を有する人物に対して施術指定情報が示す施術を施すときの適切な施術手順を取得できる。
【0134】
施術手順テーブル223は、施術手順と該施術手順を識別可能な施術手順IDとを関連付けて記憶可能であることが好ましい。これにより、施術手順の取得及び格納が容易となる。
【0135】
特徴情報及び施術指定情報は、特に限定されず、例えば、施術評価テーブル222に記載された各種の特徴情報及び施術指定情報と同様の情報でよい。
【0136】
施術手順は、特に限定されない。施術手順は、例えば、施術の様子を示すことが可能な3次元モデル、施術の様子を示す動画、施術の様子を示す画像、施術の様子を示す文字列等によって例示される施術の様子を示す情報の1以上を含む施術手順でよい。
【0137】
施術指定情報がカッティング施術及び/又は前髪カット施術を指定する情報を含む場合、施術手順は、毛髪が含む髪束のそれぞれについて、該髪束を切る位置、該髪束を切る量、該髪束を切る角度、該髪束を切る用具(例えば、ハサミ等)の動き、複数の髪束のそれぞれに施術を施す順番等によって例示される髪束を切る手順のいずれか1以上を含むことが好ましい。これにより、髪束ごとに毛髪を切る手順を取得できる。したがって、毛髪全体を切る手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0138】
施術指定情報がパーマ施術を指定する情報を含む場合、施術手順は、毛髪が含む髪束のそれぞれについて、パーマ施術に用いるパーマ用具(例えば、髪を巻き付けるロッド及びカーラー等)を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を有する髪束にパーマ用具を用いる手順を含むことが好ましい。これにより、髪束ごとにパーマ用具を用いる手順を取得できる。したがって、毛髪全体にパーマ施術を施す手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0139】
また、施術指定情報がパーマ施術を指定する情報を含む場合、施術手順は、複数の髪束のそれぞれに施術を施す順番を含むことが好ましい。これにより、複数の髪束のそれぞれに施術を施す順番を提供する支援を行える。
【0140】
施術指定情報がカラーリング施術を指定する情報を含む場合、施術手順は、毛髪が含む髪束のそれぞれについて、カラーリングを施す位置、カラーリングを施す範囲、範囲に応じたカラーリングの色、複数の髪束のそれぞれに施術を施す順番等によって例示される髪束ごとにカラーリングを施す手順のいずれか1以上を含むことが好ましい。これにより、髪束ごとにカラーリングを施す手順を取得できる。したがって、毛髪全体にカラーリングを施す手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0141】
施術指定情報がカラーリング施術を指定する情報を含む場合、施術手順は、カラーリング施術に用いる薬剤に関する情報を含むことが好ましい。
【0142】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の傷み、毛髪の太さ、及び/又は毛髪の色によってカラーリング施術に用いる薬剤が与える影響が異なる。
【0143】
施術指定情報がカラーリング施術を指定する情報を含む場合に施術手順がカラーリング施術に用いる薬剤に関する情報を含むことにより、毛髪の傷み、毛髪の太さ、及び/又は毛髪の色によってカラーリング施術に用いる薬剤が与える影響をも考慮した、より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0144】
図4の施術手順ID「TS0001」と関連付けられた施術手順TS0001は、後ろ髪を切る手順を示す3次元モデル及び施術を施す髪束の順番を示す情報等を含む施術手順である。該施術手順は、「カッティング施術」であり、人物のヘアスタイルを「前下がりのグラデーションボブ」にする施術を示す施術指定情報と、「毛髪の根元が浮いている」ことを示す情報及び「毛髪がつむじを中心に左流れ」であることを示す情報を含む髪質情報並びに頭部の形状が「上部:普通」「正面:普通」であることを示す頭部形状情報を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0145】
これにより、毛髪の根元が浮いており、毛髪がつむじを中心に左流れであり、頭部形状が普通である人物に前下がりのグラデーションボブにするカッティング施術を施す手順を訓練するときに、上述の施術手順を提供する支援を行える。したがって、カッティング施術について、毛髪全体を切る手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0146】
図4の施術手順ID「TS0002」と関連付けられた施術手順TS0002は、右側の後ろ髪の髪束にパーマ用具(ロッド)を取付ける手順を示す3次元モデル及び施術を施す髪束の順番を示す情報等を含む施術手順である。該施術手順は、「パーマ施術」であり、人物のヘアスタイルを「ショートAライン」にする施術を示す施術指定情報と、「毛髪の根本の浮き具合は普通」であること、「髪が細い」こと、及び「髪のダメージ:1」であることを示す情報を含む髪質情報及び「エラ張り顔」を有する特徴情報と、が関連付けられている。
【0147】
これにより、毛髪の根本の浮き具合は普通であり、髪が細く、「髪のダメージ:1」によって示される髪のダメージであり、エラ張り顔である人物にショートAラインにするパーマ施術を施す手順を訓練するときに、上述の施術手順を提供する支援を行える。したがって、パーマ施術について、毛髪全体にパーマ施術を施す手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0148】
図4の施術手順ID「TS0003」と関連付けられた施術手順TS0003には、前髪の中央部の髪束を切る手順を示す3次元モデル及び施術を施す髪束の順番を示す情報等を含む施術手順である。該施術手順は、「短い前髪」にする前髪カット施術を指定する施術指定情報と、「おでこが狭い」であることを示す生え際情報と、「髪の量が多い」こと、「毛髪の根本が浮いている」こと、及び「毛髪の流れが放射状」であることを示す髪質情報と、を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0149】
これにより、おでこが狭く、髪の量が多く、毛髪の根本が浮いており、毛髪の流れが放射状である人物に短い前髪にする前髪カット施術を施す手順を訓練するときに、上述の施術手順を提供する支援を行える。したがって、毛髪全体を切る手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0150】
図4の施術手順ID「TS0004」と関連付けられた施術手順TS0004は、頭頂部の髪束にカラーリング施術を施す手順を示す3次元モデル及び施術を施す髪束の順番を示す情報等を含む施術手順である。該施術手順は、「髪に黄色の細い縞模様を入れるデザインカラー」を施すカラーリング施術を指定する施術指定情報と、「髪が太い」こと及び「髪のダメージ:3」であることを示す情報を含む髪質情報を有する特徴情報と、関連付けられている。
【0151】
これにより、髪が太く、髪が「髪のダメージ:3」に相当するダメージを受けている人物に「髪に黄色の細い縞模様を入れるデザインカラー」を施すカラーリング施術を施す手順を訓練するときに、上述の施術手順を提供する支援を行える。したがって、毛髪全体にカラーリング施術を施す手順のみを表示する場合より詳細な手順を表示する支援を行える。
【0152】
[装置通信部23]
装置通信部23は、支援装置2をネットワークNに接続して端末1等と通信可能にする通信部であれば特に限定されず、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる
【0153】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、端末1と支援装置2とを通信可能にするネットワークであれば特に限定されず、例えば、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、エクストラネット、インターネット、Wi−Fiネットワーク、携帯電話ネットワーク、あるいはこれらのネットワークを複数組み合わせたネットワーク等が挙げられる。
【0154】
〔端末1を用いた支援処理のフローチャート〕
図5は、本実施形態の端末1で実行される端末1を用いた支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。以下、図5を用いて、端末1で実行される端末1を用いた支援処理の好ましい手順の一例を説明する。
【0155】
[ステップS1:施術が指定されたかを判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、施術指定情報送信部111を実行して、施術が指定されたかを判別する(ステップS1)。施術が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS2に移す。施術が指定されていないならば、端末制御部11は、処理をステップS1に移す。施術が指定されたかを判別することにより、指定された施術を示す施術指定情報を用いた支援を行える。
【0156】
施術が指定されたかを判別する処理は、特に限定されない。図6は、端末1の端末表示部15に表示された、施術指定情報の入力を行う施術指定情報入力画面の一例を示す概略図である。施術が指定されたかを判別する処理は、例えば、図6に示す端末表示部15に、指定の対象となる複数の施術を示す施術指定領域STを表示し、端末入力部14を用いていずれかの施術を指定する入力が行われたことを判別する手段等でよい。
【0157】
端末表示部15に施術指定領域STを表示する場合、端末表示部15に、複数の施術から1つの施術を指定することを促す施術指定提案表示MSTを表示することが好ましい。これにより、端末1を利用する施術者等は、複数の施術から1つの施術を指定することがわかる。
【0158】
[ステップS2:特徴情報の入力]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、特徴情報送信部112を実行して、特徴情報を入力する(ステップS2)。端末制御部11は、処理を、ステップS3へ移す。特徴情報を入力することにより、入力された特徴情報を用いた支援を行える。ステップS2において実行される特徴情報を入力する特徴情報入力処理は、のちに図7を用いてより詳細に説明する。
【0159】
[ステップS3:特徴情報を送信]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、及び/又は端末通信部13と協働し、特徴情報送信部112を実行して、ステップS2において入力された特徴情報を支援装置2等へ送信する(ステップS2、特徴情報送信ステップ)。端末制御部11は、処理を、ステップS4へ移す。これにより、支援装置2等において、入力された特徴情報を用いた支援を行える。
【0160】
[ステップS4:施術評価を表示]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、端末通信部13、及び/又は端末表示部15と協働し、施術評価表示指令受信部113及び施術手順提示指令送信部114を実行して、支援装置2等から受信した施術評価表示指令に基づいて施術評価を表示する(ステップS4)。端末制御部11は、処理を、ステップS5へ移す。支援装置2等から受信した施術評価を表示することにより、端末1を利用する利用者は、表示された施術評価を用いて施術手順を表示するかを判断し得る。ステップS4において実行される施術評価を表示する施術評価表示処理は、のちに図9を用いてより詳細に説明する。
【0161】
施術評価は、ステップS3において送信された特徴情報と、ステップS1等において指定された施術指定情報とに基づく、特徴情報が示す特徴を有する人物に施術指定情報が示す施術を施すことの施術評価である。そして、ステップS3において送信された特徴情報は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む。
【0162】
したがって、ステップS4に係る施術評価表示処理を行うことにより、施術者は、当該人物の毛髪の性質を判別するだけで、施術が当該人物に適するか否かを判別して、訓練を行うかを判断し、訓練を行う場合に施術手順の表示を指令できる。これにより、訓練を行わない場合に不要の表示を行い、施術者に不要の表示を確認する負担をかけることを防ぎ得る。
【0163】
[ステップS5:施術手順表示指令を受信したかを判別]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、及び/又は端末通信部13と協働し、施術手順表示指令受信部115を実行して、施術手順表示指令を支援装置2等から受信したかを判別する(ステップS5、施術手順表示指令受信ステップ)。施術手順表示指令を受信したならば、端末制御部11は、処理をステップS6に移す。施術手順表示指令を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS7に移す。施術手順表示指令を受信したかを判別することにより、施術手順表示指令を受信したときに、受信した施術手順表示指令が示す施術手順を表示する支援を行える。
【0164】
施術手順表示指令は、ステップS3において送信された特徴情報と、ステップS1等において指定された施術指定情報とに基づく手順を表示するよう指令する指令である。そして、ステップS3において送信された特徴情報は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む。
【0165】
したがって、施術手順表示指令受信ステップを実行することにより、髪質情報等の施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した施術手順を表示し得る。そして、表示した施術手順を用いて、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう要訓練施術者を支援できる。
【0166】
[ステップS6:施術手順を表示]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、端末通信部13、端末入力部14、及び/又は端末表示部15と協働し、施術手順表示部116を実行して、ステップS5で受信した施術手順表示指令が示す施術手順を表示する(ステップS6、施術手順表示ステップ)。端末制御部11は、処理を、ステップS7へ移す。施術手順を表示することにより、端末1を利用する利用者は、表示された施術手順を用いた訓練を行える。ステップS6において実行される施術手順を表示する施術手順表示処理は、のちに図13を用いてより詳細に説明する。
【0167】
[ステップS7:施術評価を表示するか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、施術手順表示部116を実行して、施術評価を表示するか判別する(ステップS7)。施術評価を表示するならば、端末制御部11は、処理をステップS4に移す。施術評価を表示しないならば、端末制御部11は、処理をステップS8に移す。施術評価を表示するか判別することにより、施術評価を表示するときに、ステップS4で実行される施術評価表示処理を実行できる。
【0168】
[ステップS8:特徴情報を入力するか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、施術手順表示部116を実行して、特徴情報を入力するか判別する(ステップS8)。特徴情報を入力するならば、端末制御部11は、処理をステップS2に移す。特徴情報を入力しないならば、端末制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS8の処理を繰り返す。特徴情報を入力するか判別することにより、特徴情報を入力するときに、ステップS2で実行される特徴情報入力処理を実行できる。
【0169】
図7は、端末1における特徴情報入力処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。以下、図7を用いて、図5のステップS2で実行される端末1における特徴情報入力処理の好ましい手順の一例を説明する。
【0170】
[ステップS11:カッティング施術が指定されたか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、特徴情報送信部112を実行して、カッティング施術が指定されたか判別する(ステップS11)。カッティング施術が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS12に移す。カッティング施術が指定されていないならば、端末制御部11は、処理をステップS13に移す。カッティング施術が指定されたか判別することにより、カッティング施術が指定されたときに、カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理を行える。
【0171】
[ステップS12:カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、特徴情報送信部112を実行して、カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する(ステップS12)。カッティング施術に関する特徴情報を受信したならば、端末制御部11は、特徴情報入力処理を終了し、処理をステップS3に移す。カッティング施術に関する特徴情報を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS12に移す。カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別することにより、カッティング施術に関する特徴情報を受信したときに受信した特徴情報を送信する処理を行える。
【0172】
カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、特に限定されない。図8は、端末1の端末表示部15に表示された、特徴情報の入力を行う特徴情報入力画面の一例を示す概略図である。カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、例えば、図8に示すような特徴情報入力画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いてカッティング施術に関する特徴情報が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0173】
図8に示す特徴情報入力画面は、3次元モデルを用いて指定された特徴を表示する特徴表示領域DF、「頭の形」(頭部の目より高い部分の形状)に関する特徴を入力する第1特徴入力領域SF1、「顔の形」(頭部を正面からみた形状)に関する特徴を入力する第2特徴入力領域SF2、「髪の根元」(毛髪の根元の浮き具合)に関する髪質情報を入力する第3特徴入力領域SF3、「毛の方向」(毛髪がつむじを中心に流れる向き)に関する髪質情報を入力する第4特徴入力領域SF4、及び直前の画面に遷移する処理を指定する直前画面遷移領域TPDを含む。
【0174】
これにより、端末1を利用する利用者は、3次元モデルを用いて表示される特徴を確認しながら、カッティング施術に関する特徴情報である、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きを含む髪質情報、頭部の目より高い部分の形状、並びに頭部を正面からみた形状を有する特徴情報を入力できる。
【0175】
特徴表示領域DFは、3次元モデルを異なる向きから見ることができるよう構成されることが好ましい。これにより、当該特徴を有する人物を様々な向きから見る訓練を支援できる。3次元モデルを異なる向きから見る手段は、特に限定されず、例えば、特徴表示領域DF上及び/又は3次元モデル上におけるポインティングデバイス(例えば、タッチパネル、マウス等。)を用いた操作に応じて3次元モデルの向きを変える手段等でよい。
【0176】
第1−4特徴入力領域SF1−4は、カッティング施術に関する特徴情報を入力する領域であれば、特に限定されない。また、第5特徴入力領域等によって例示されるカッティング施術に関する特徴情報を入力する1以上の領域をさらに端末表示部15に表示してもよい。
【0177】
[ステップS13:パーマ施術が指定されたか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、特徴情報送信部112を実行して、パーマ施術が指定されたか判別する(ステップS13)。パーマ施術が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS14に移す。パーマ施術が指定されていないならば、端末制御部11は、処理をステップS15に移す。パーマ施術が指定されたか判別することにより、パーマ施術が指定されたときに、パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理を行える。
【0178】
[ステップS14:パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、特徴情報送信部112を実行して、パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別する(ステップS14)。パーマ施術に関する特徴情報を受信したならば、端末制御部11は、特徴情報入力処理を終了し、処理をステップS3に移す。パーマ施術に関する特徴情報を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS14に移す。パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別することにより、パーマ施術に関する特徴情報を受信したときに受信した特徴情報を送信する処理を行える。
【0179】
パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、特に限定されない。パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、例えば、図8に示すような特徴情報入力画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いてパーマ施術に関する特徴情報が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0180】
パーマ施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、第2特徴入力領域SF2が毛髪の傷みの度合いを入力する領域であり、第4特徴入力領域SF4が毛髪の太さを入力する領域である点を除いて、カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理と同じである。
【0181】
これにより、端末1を利用する利用者は、3次元モデルを用いて表示される特徴を確認しながら、パーマ施術に関する特徴情報である、毛髪の傷みの度合い、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪の太さを含む髪質情報、並びに頭部の目より高い部分の形状を有する特徴情報を入力できる。
【0182】
第1−4特徴入力領域SF1−4は、パーマ施術に関する特徴情報を入力する領域であれば、特に限定されない。また、第5特徴入力領域等によって例示されるパーマ施術に関する特徴情報を入力する1以上の領域をさらに端末表示部15に表示してもよい。
【0183】
[ステップS15:前髪カット施術が指定されたか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、特徴情報送信部112を実行して、前髪カット施術が指定されたか判別する(ステップS15)。前髪カット施術が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS16に移す。前髪カット施術が指定されていないならば、端末制御部11は、処理をステップS17に移す。前髪カット施術が指定されたか判別することにより、前髪カット施術が指定されたときに、前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理を行える。
【0184】
[ステップS16:前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、特徴情報送信部112を実行して、前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別する(ステップS16)。前髪カット施術に関する特徴情報を受信したならば、端末制御部11は、特徴情報入力処理を終了し、処理をステップS3に移す。前髪カット施術に関する特徴情報を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS16に移す。前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別することにより、前髪カット施術に関する特徴情報を受信したときに受信した特徴情報を送信する処理を行える。
【0185】
前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、特に限定されない。前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、例えば、図8に示すような特徴情報入力画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いて前髪カット施術に関する特徴情報が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0186】
前髪カット施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、第1特徴入力領域SF1が生え際の位置を入力する領域であり、第2特徴入力領域SF2が毛髪の量を入力する領域である点を除いて、カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理と同じである。
【0187】
これにより、端末1を利用する利用者は、3次元モデルを用いて表示される特徴を確認しながら、前髪カット施術に関する特徴情報である、毛髪の量、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪が流れる向きを含む髪質情報、並びに生え際の位置を有する特徴情報を入力できる。
【0188】
第1−4特徴入力領域SF1−4は、前髪カット施術に関する特徴情報を入力する領域であれば、特に限定されない。また、第5特徴入力領域等によって例示される前髪カット施術に関する特徴情報を入力する1以上の領域をさらに端末表示部15に表示してもよい。
【0189】
[ステップS17:カラーリング施術が指定されたか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、特徴情報送信部112を実行して、カラーリング施術が指定されたか判別する(ステップS17)。カラーリング施術が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS18に移す。カラーリング施術が指定されていないならば、端末制御部11は、特徴情報入力処理を終了し、処理をステップS3に移す。カラーリング施術が指定されたか判別することにより、カラーリング施術が指定されたときに、カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理を行える。
【0190】
[ステップS18:カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、特徴情報送信部112を実行して、カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別する(ステップS18)。カラーリング施術に関する特徴情報を受信したならば、端末制御部11は、特徴情報入力処理を終了し、処理をステップS3に移す。カラーリング施術に関する特徴情報を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS18に移す。カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別することにより、カラーリング施術に関する特徴情報を受信したときに受信した特徴情報を送信する処理を行える。
【0191】
カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、特に限定されない。カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、例えば、図8に示すような特徴情報入力画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いてカラーリング施術に関する特徴情報が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0192】
カラーリング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理は、第1特徴入力領域SF1が毛髪の太さを入力する領域であり、第2特徴入力領域SF2が毛髪のダメージの度合いを入力する領域であり、第3−4特徴入力領域SF3−4を必須としない点を除いて、カッティング施術に関する特徴情報を受信したか判別する処理と同じである。
【0193】
これにより、端末1を利用する利用者は、3次元モデルを用いて表示される特徴を確認しながら、カラーリング施術に関する特徴情報である、毛髪の太さ及び毛髪のダメージの度合いを含む髪質情報を有する特徴情報を入力できる。
【0194】
第1−4特徴入力領域SF1−4は、カラーリング施術に関する特徴情報を入力する領域であれば、特に限定されない。また、第5特徴入力領域等によって例示されるカラーリング施術に関する特徴情報を入力する1以上の領域をさらに端末表示部15に表示してもよい。
【0195】
ステップS11−18に係る特徴情報入力処理により、指定された施術に応じた特徴情報を入力できる。
【0196】
図9は、端末1における施術評価表示処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。以下、図9を用いて、図5のステップS4で実行される端末1における施術評価表示処理の好ましい手順の一例を説明する。
【0197】
[ステップS21:施術の内容が指定されたか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末入力部14、及び端末表示部15と協働し、施術評価表示指令受信部113を実行して、施術の内容が指定されたか判別する(ステップS21)。施術の内容が指定されたならば、端末制御部11は、処理をステップS22に移す。施術の内容が指定されていないならば、端末制御部11は、処理をステップS21に移す。施術の内容が指定されたか判別することにより、施術の内容が指定されたときに、施術の内容を含む施術指定情報を送信できる。
【0198】
施術の内容が指定されたか判別する処理は、特に限定されない。施術の内容が指定されたか判別する処理は、ステップS1において指定された施術(例えば、カッティング施術、パーマ施術、前髪カット施術、カラーリング施術)に応じた処理であることが好ましい。
【0199】
図10は、端末1の端末表示部15に表示された、カッティング施術に関する施術評価を表示するカッティング施術評価表示画面の一例を示す概略図である。ステップS1においてカッティング施術が指定されている場合、施術の内容が指定されたか判別する処理は、例えば、例えば、図10に示すようなカッティング施術評価表示画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いてカッティング施術に関する施術の内容が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0200】
図10に示すカッティング施術評価表示画面は、カッティング施術後のヘアスタイルを列挙し、列挙されたヘアスタイルから1つのヘアスタイルを指定可能なカッティング施術指定領域SCと、指定されたヘアスタイルに関するカッティング施術をステップS2で入力された特徴情報を有する人物に施す施術の施術評価及び施術後のヘアスタイルを示す3次元モデルを表示可能なカッティング施術評価表示領域DCと、を含む。図10のカッティング施術評価表示領域DCは、施術評価が高いことを示す「○」印と、前下がりのグラデーションボブのヘアスタイルである人物頭部の3次元モデルと、を表示している。
【0201】
これにより、端末1を利用する利用者は、カッティング施術後のヘアスタイルを確認しながら、カッティング施術後のヘアスタイルを入力できる。
【0202】
カッティング施術評価表示領域DCは、3次元モデルを異なる向きから見ることができるよう構成されることが好ましい。これにより、当該ヘアスタイルを様々な向きから見る訓練を支援できる。3次元モデルを異なる向きから見る手段は、特に限定されず、例えば、特徴表示領域DF上及び/又は3次元モデル上におけるポインティングデバイス(例えば、タッチパネル、マウス等。)を用いた操作に応じて3次元モデルの向きを変える手段等でよい。
【0203】
図11は、端末1の端末表示部15に表示された、パーマ施術に関する施術評価を表示するパーマ施術評価表示画面の一例を示す概略図である。ステップS1においてパーマ施術が指定されている場合、施術の内容が指定されたか判別する処理は、例えば、例えば、図11に示すようなパーマ施術評価表示画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いてパーマ施術に関する施術の内容が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0204】
図11に示すパーマ施術評価表示画面は、パーマ施術後のヘアスタイルを列挙し、列挙されたヘアスタイルから1つのヘアスタイルを指定可能なパーマ施術指定領域SPと、指定されたヘアスタイルに関するパーマ施術をステップS2で入力された特徴情報を有する人物に施す施術の施術評価及び施術後のヘアスタイルを示す3次元モデルを表示可能なパーマ施術評価表示領域DPと、を含む。図11のパーマ施術評価表示領域DPは、施術評価が低いことを示す「×」印と、ショートAラインのヘアスタイルである人物頭部の3次元モデルと、を表示している。
【0205】
これにより、端末1を利用する利用者は、パーマ施術後のヘアスタイルを確認しながら、パーマ施術後のヘアスタイルを入力できる。
【0206】
パーマ施術評価表示領域DPは、3次元モデルを異なる向きから見ることができるよう構成されることが好ましい。これにより、当該ヘアスタイルを様々な向きから見る訓練を支援できる。3次元モデルを異なる向きから見る手段は、特に限定されず、例えば、特徴表示領域DF上及び/又は3次元モデル上におけるポインティングデバイス(例えば、タッチパネル、マウス等。)を用いた操作に応じて3次元モデルの向きを変える手段等でよい。
【0207】
図12は、端末1の端末表示部15に表示された、前髪カット施術に関する施術評価を表示する前髪カット施術評価表示画面の一例を示す概略図である。ステップS1において前髪カット施術が指定されている場合、施術の内容が指定されたか判別する処理は、例えば、例えば、図12に示すような前髪カット施術評価表示画面を端末1の端末表示部15に表示し、端末入力部14を用いて前髪カット施術に関する施術の内容が入力されたことを判別する手段等でよい。
【0208】
図12に示す前髪カット施術評価表示画面は、前髪カット施術後のヘアスタイルを列挙し、列挙されたヘアスタイルから1つのヘアスタイルを指定可能な前髪カット施術指定領域SBと、指定されたヘアスタイルに関する前髪カット施術をステップS2で入力された特徴情報を有する人物に施す施術の施術評価を表示可能な前髪カット施術評価表示領域DBと、を含む。
【0209】
これにより、端末1を利用する利用者は、前髪カット施術後のヘアスタイルを入力できる。
【0210】
[ステップS22:施術指定情報を送信]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、及び/又は端末通信部13と協働し、施術指定情報送信部111を実行して、ステップS1及びステップS22において入力された施術指定情報を支援装置2等へ送信する(ステップS22、施術指定情報送信ステップ)。端末制御部11は、処理を、ステップS23へ移す。これにより、支援装置2等において、入力された施術指定情報を用いた支援を行える。
【0211】
[ステップS23:施術評価表示指令を受信したか判別]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、及び/又は端末通信部13と協働し、施術評価表示指令受信部113を実行して、施術評価表示指令を支援装置2等から受信したかを判別する(ステップS23、施術評価表示指令受信ステップ)。施術評価表示指令を受信したならば、端末制御部11は、処理をステップS24に移す。施術評価表示指令を受信していないならば、端末制御部11は、処理をステップS23に移す。施術評価表示指令を受信したかを判別することにより、施術評価表示指令を受信したときに、受信した施術評価表示指令が示す施術評価を表示する支援を行える。
【0212】
[ステップS24:施術評価を表示]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末表示部15と協働し、施術評価表示指令受信部113を実行して、ステップS23において受信した施術評価を表示する(ステップS24、施術評価表示ステップ)。端末制御部11は、処理を、ステップS25へ移す。施術評価を表示することにより、端末1を利用する利用者は、表示された施術評価を用いて施術手順を表示するかを判断し得る。施術評価を表示する処理は、特に限定されず、例えば、図10−12のカッティング施術評価表示領域DC、パーマ施術評価表示領域DP、前髪カット施術評価表示領域DB等にステップS23において受信した施術評価を表示する処理等でよい。
【0213】
[ステップS25:施術手順提示指示を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順提示指令送信部114を実行して、施術手順提示指示を受信したか判別する(ステップS25)。施術手順提示指示を受信したならば、端末制御部11は、処理をステップS26に移す。施術手順提示指示を受信していないならば、端末制御部11は、施術評価表示処理を終了し、処理を、ステップS5に移す。施術手順提示指示を受信したかを判別することにより、施術手順提示指示を受信したときに、施術手順提示指令を支援装置2等へ送信できる。
【0214】
[ステップS26:施術手順提示指令を送信]
端末制御部11は、必要に応じて端末記憶部12、及び/又は端末通信部13と協働し、施術手順提示指令送信部114を実行して、施術手順提示指令を支援装置2等へ送信する(ステップS26、施術手順提示指令送信ステップ)。端末制御部11は、施術評価表示処理を終了し、処理を、ステップS5へ移す。これにより、支援装置2等において、施術手順提示指令等に基づいて施術手順表示指令を送信できる。
【0215】
図13は、端末1における施術手順表示処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。以下、図13を用いて、図5のステップS6で実行される端末1における施術手順表示処理の好ましい手順の一例を説明する。
【0216】
[ステップS31:施術手順を表示]
端末制御部11は、端末記憶部12、端末通信部13、及び端末表示部15と協働し、施術手順表示部116を実行して、ステップS5において受信した施術手順を表示する(ステップS31)。端末制御部11は、処理を、ステップS32へ移す。
【0217】
施術手順表示指令は、ステップS3において送信された特徴情報と、ステップS1等において指定された施術指定情報とに基づく施術の手順を表示するよう指令する指令である。そして、ステップS3において送信された特徴情報は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む。したがって、ステップS31に係る処理により、ステップS3において送信された特徴情報と、ステップS1等において指定された施術指定情報とに基づく施術の手順を表示できる。すなわち、当該人物と施術との組合せに適した手順を表示できる。
【0218】
ステップS31において表示される当該人物と施術との組合せに適した手順は、特に限定されない。当該手順は、ステップS1において指定された施術(例えば、カッティング施術、パーマ施術、前髪カット施術、カラーリング施術)に応じた手順であることが好ましい。
【0219】
図14は、端末1の端末表示部15に表示されたカッティング施術の施術手順の一例を示す概略図である。図14に示すカッティング施術の施術手順の表示は、以下の領域を含む:
ステップS1において実行される施術が指定されたかを判別する処理への遷移を指定可能な施術指定遷移領域TST、
ステップS2において実行される特徴情報入力処理への遷移を指定可能な特徴指定遷移領域TSF、
ステップS4において実行される施術評価表示処理への遷移を指定可能な評価表示遷移領域TDC、
複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合において当該手順の段階を表示中の段階と異なる段階へ遷移する手段を提供できる手順段階遷移領域(第1−3手順段階遷移領域TS1−3)、
当該手順の段階を識別可能な表示を行うことが可能な手順段階識別領域IS、
カッティング施術の手順を表示することが可能なカッティング手順表示領域DCS、
当該手順の少なくとも一部が3次元モデルを用いて表示される場合に当該3次元モデルを見る向き等を変更する手段を提供できる視点変更領域(第1−4視点変更領域CV1−4)、
当該手順を表示する態様を変更する手段を提供できる表示態様変更領域(第1−2表示態様変更領域CD1−2)、
人物の特徴等を含む人物の概要を表示可能な特徴表示領域DFS、及び、
動画を用いて当該手順を表示可能なカッティング手順動画表示領域MCS。
【0220】
施術手順の表示が施術指定遷移領域TSTを含むことにより、利用者は、ステップS1において実行される施術が指定されたかを判別する処理への遷移を指定できる。これにより、利用者は、必要に応じて施術を指定し直して訓練を行える。
【0221】
施術手順の表示が特徴指定遷移領域TSFを含むことにより、利用者は、ステップS2において実行される特徴情報入力処理への遷移を指定できる。これにより、利用者は、必要に応じて人物の特徴を指定し直して訓練を行える。
【0222】
施術手順の表示が評価表示遷移領域TDCを含むことにより、利用者は、ステップS4において実行される施術評価表示処理への遷移を指定できる。これにより、利用者は、必要に応じて施術を評価し直して訓練を行える。
【0223】
施術手順の表示が手順段階遷移領域を含むことにより、端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合に、利用者は、当該手順の段階を表示中の段階と異なる段階へ遷移できる。これにより、利用者は、当該手順の段階を遷移させながら、当該手順に関する訓練を行える。また、施術手順の表示が手順段階識別領域ISを含むことにより、端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合に、利用者は、表示されている当該手順の段階を識別できる。
【0224】
施術手順の表示がカッティング手順表示領域DCSを含むことにより、カッティング施術の手順を表示できる。カッティング手順表示領域DCSは、3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域であることが好ましい。3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示することにより、当該手順を異なる向きから見ることができる。これにより、当該手順を様々な向きから見る訓練を支援できる。
【0225】
端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合、カッティング手順表示領域DCSは、表示されている手順において施術の対象となる髪束を識別可能にカッティング施術の手順を表示できることが好ましい。これにより、利用者が施術の対象となる髪束を容易に識別できる支援を提供できる。施術の対象となる髪束を識別する手段は、特に限定されず、当該髪束のみを表示する手段、施術の対象となることを示す色等で当該髪束を表示する手段等でよい。
【0226】
施術手順の表示が視点変更領域を含むことにより、3次元モデルを見る向き等を変更する手段を提供できる。これにより、カッティング手順表示領域DCSが3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域である場合に、利用者は、当該手順を異なる向きから見るよう指示できる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0227】
施術手順の表示が表示態様変更領域を含むことにより、当該手順を表示する態様を変更できる。これにより、利用者は、当該手順を様々な態様で表示して訓練を行える。当該手順を表示する態様は、特に限定されず、例えば、3次元モデルを用いる態様、髪束の全てを表示する態様、髪束のうち一部のみを表示する態様、髪束のうち当該段階において施術の対象となる髪束のみを表示する態様、髪束のうち当該段階において施術の対象となる髪束及び当該髪束と関連する1以上の髪束を表示する態様、髪束及び頭部を不透明に表示する態様、髪束及び/又は頭部の少なくとも一部を透過させる態様、施術の手順等に応じて髪束及び/又は頭部を色分けする態様等の1以上を含む態様でよい。
【0228】
施術手順の表示が特徴表示領域DFSを含むことにより、人物の特徴等を含む人物の概要を表示できる。これにより、人物の特徴等を含む人物の概要を確認しながら訓練することを支援できる。
【0229】
施術手順の表示がカッティング手順動画表示領域MCSを含むことにより、動画を用いて当該手順を表示できる。これにより、動画を用いたより直観的な訓練を支援できる。
【0230】
図15は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術に関するカッティング施術の施術手順の一例を示す概略図である。図15に示すパーマ施術に関するカッティング施術の施術手順の表示は、以下の領域を含む:
パーマ施術に関するカッティング施術の施術手順を表示するよう指令可能なカッティング手順表示遷移領域TCS、
カッティング施術を行った後のヘアスタイルであり、かつ、パーマ施術を行う前のヘアスタイルを表示するよう指令可能なカッティング後ヘアスタイル表示遷移領域TCD、
パーマ施術の施術手順を表示するよう指令可能なパーマ手順表示遷移領域TPS、
パーマ施術の施術手順を表示可能なパーマ手順表示領域DPS、
動画を用いてパーマ施術に関するカッティング施術の施術手順を表示可能なカッティング手順動画表示領域MCS。
【0231】
また、パーマ施術に関するカッティング施術の施術手順の表示は、図14における施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、評価表示遷移領域TDC、手順段階遷移領域、手順段階識別領域IS、視点変更領域、表示態様変更領域、及び特徴表示領域DFSの1以上をさらに含んでもよい。
【0232】
施術手順の表示がカッティング手順表示遷移領域TCSを含むことにより、パーマ施術に際して行うカッティング施術の施術手順を表示できる。これにより、パーマ施術とカッティング施術とを組み合わせた施術の訓練を支援できる。
【0233】
施術手順の表示がカッティング後ヘアスタイル表示遷移領域TCDを含むことにより、カッティング施術を行った後のヘアスタイルであり、かつ、パーマ施術を行う前のヘアスタイルを表示するよう指令できる。これにより、利用者は、カッティング施術を行った後のヘアスタイルであり、かつ、パーマ施術を行う前のヘアスタイルを確認しながら訓練できる。
【0234】
施術手順の表示がパーマ手順表示遷移領域TPSを含むことにより、パーマ施術に際して行うカッティング施術の施術手順を表示した場合、及び/又はカッティング施術を行った後のヘアスタイルであり、かつ、パーマ施術を行う前のヘアスタイルを表示した場合等のパーマ施術の手順以外を表示している場合に、パーマ施術の施術手順を表示するよう指令できる。これにより、パーマ施術の手順の訓練において、必要に応じてパーマ施術の手順以外を表示できる。パーマ施術の施術手順を表示することについては、後に図17を用いてより詳細に説明する。
【0235】
施術手順の表示がパーマ手順表示領域DPSを含むことにより、パーマ施術の適切な施術手順を表示できる。パーマ手順表示領域DPSは、3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域であることが好ましい。3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示することにより、当該手順を異なる向きからみることができる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0236】
端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合、パーマ手順表示領域DPSは、表示されている手順において施術の対象となる髪束を識別可能にパーマ施術の手順を表示できることが好ましい。これにより、利用者が施術の対象となる髪束を容易に識別できる支援を提供できる。施術の対象となる髪束を識別する手段は、特に限定されず、当該髪束のみを表示する手段、施術の対象となることを示す色等で当該髪束を表示する手段等でよい。
【0237】
施術手順の表示がパーマ手順表示領域DPSを含み、パーマ手順表示領域DPSが3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能である場合、施術手順の表示は、図14に示すような視点変更領域を含むことが好ましい。これにより、利用者は、当該手順を異なる向きからみるよう指示できる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0238】
施術手順の表示がカッティング手順動画表示領域MCSを含むことにより、動画を用いてパーマ施術に関するカッティング施術の施術手順を表示できる。これにより、動画を用いたより直観的な訓練を支援できる。
【0239】
図16は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術の施術手順のうち、パーマ施術の対象となる髪束を示す表示の一例を示す概略図である。
【0240】
パーマ施術の対象となる髪束を示す表示は、少なくとも、パーマ手順表示領域DPSを含む。パーマ施術の対象となる髪束を示す表示において、パーマ手順表示領域DPSは、パーマ施術の対象となる髪束を表示可能である。
【0241】
パーマ施術の対象となる髪束を示す表示は、図14における施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、評価表示遷移領域TDC、手順段階遷移領域、手順段階識別領域IS、視点変更領域、表示態様変更領域、及び特徴表示領域DFS、並びに、図15におけるカッティング手順表示遷移領域TCS、カッティング後ヘアスタイル表示遷移領域TCD、及びパーマ手順表示遷移領域TPSの1以上をさらに含んでもよい。
【0242】
図16に示す表示の一例では、パーマ施術の対象となる髪束を色分けして示す。図16では、左下がりの線を用いたハッチングパターン、右下がりの線を用いたハッチングパターン、ドットを用いたハッチングパターンが色分けされた色のそれぞれを示す。
【0243】
当該色分けは、例えば、パーマ施術に用いるパーマ用具の取り付け方に応じて行われる。図16では、パーマ用具に髪束を10回巻き付ける取り付け方で取り付ける髪束を左下がりの線を用いたハッチングパターンに対応する色で示し、パーマ用具に髪束を5回巻き付ける取り付け方で取り付ける髪束を右下がりの線を用いたハッチングパターンに対応する色で示し、パーマ用具に髪束を2回巻き付ける取り付け方で取り付ける髪束を、ドットを用いたパターンに対応する色で示している。これにより、毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、色分けを用いた識別しやすい表示を用いて、パーマ施術に用いるパーマ用具の取り付け方を示すことができる。
【0244】
図17は、端末1の端末表示部15に表示されたパーマ施術に関する施術手順のうち、パーマ用具に関する手順を示す表示の一例を示す概略図である。図17に示すパーマ用具に関する手順を示す表示は、以下の領域を含む:
パーマ施術に用いるパーマ用具を表示可能なパーマ用具表示領域DPT、
パーマ施術の施術手順を表示可能なパーマ手順表示領域DPS及び、
パーマ用具等を用いるパーマ用具使用手順を動画の態様で表示可能なパーマ用具使用手順動画表示領域MPT。
【0245】
パーマ用具に関する手順を示す表示は、図14における施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、評価表示遷移領域TDC、手順段階遷移領域、手順段階識別領域IS、視点変更領域、表示態様変更領域、及び特徴表示領域DFS、並びに、図15におけるカッティング手順表示遷移領域TCS、カッティング後ヘアスタイル表示遷移領域TCD、及びパーマ手順表示遷移領域TPSの1以上をさらに含んでもよい。
【0246】
施術手順の表示がパーマ用具表示領域DPTを含むことにより、パーマ施術に用いる適切なパーマ用具を表示できる。これにより、パーマ施術に用いる適切なパーマ用具に関する訓練を支援できる。
【0247】
ロッド(「カーラー」とも称する。)等によって例示されるパーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及び取り付け方によって、パーマ施術を施したヘアスタイルが変わり得る。例えば、髪束の根元付近にパーマ用具を取付ける施術では、髪束が流れる向き全体に変化を与えるヘアスタイルとなる一方、髪束の毛先付近にパーマ用具を取付ける施術では、髪束の毛先に変化を与えるヘアスタイルとなる。
【0248】
また、パーマ用具に髪束を10回巻き付ける取り付け方で施したパーマ施術では、パーマ用具に髪束を2回巻き付ける取り付け方で施したパーマ施術より、髪束がより曲がるヘアスタイルとなる。
【0249】
したがって、パーマ用具を取付ける適切な位置及び適切な取り付け方を訓練することを支援できれば、訓練を要する要訓練施術者は、被施術者がよりいっそう満足するパーマ施術を行える。
【0250】
パーマ用具に関する手順を示す表示では、パーマ手順表示領域DPS及びパーマ用具使用手順動画表示領域MPTは、毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の施術手順を表示可能である。
【0251】
毛髪が含む複数の髪束のそれぞれについて、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順を表示できるため、要訓練施術者等の施術者は、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順に関する訓練を行える。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足する施術を行えるようにする訓練を行える。
【0252】
図18は、端末1の端末表示部15に表示された前髪カット施術の前髪カット施術手順の一例を示す概略図である。図18に示す前髪カット施術の前髪カット施術手順の表示は、以下の領域を含む:
前髪カット施術の施術手順を表示可能な前髪カット手順表示領域DBS及び、
動画を用いて当該手順を表示可能な前髪カット手順動画表示領域MBS。
【0253】
前髪カット施術手順を示す表示は、図14における施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、評価表示遷移領域TDC、手順段階遷移領域、手順段階識別領域IS、視点変更領域、表示態様変更領域、及び特徴表示領域DFS、の1以上をさらに含んでもよい。
【0254】
施術手順の表示が前髪カット手順表示領域DBSを含むことにより、前髪カット施術の施術手順を表示できる。これにより、前髪カット施術に関する訓練を支援できる。前髪カット手順表示領域DBSは、3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域であることが好ましい。3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示することにより、当該手順を異なる向きからみることができる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0255】
端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合、前髪カット手順表示領域DBSは、表示されている手順において施術の対象となる髪束を識別可能に前髪カット施術の手順を表示できることが好ましい。これにより、利用者が施術の対象となる髪束を容易に識別できる支援を提供できる。施術の対象となる髪束を識別する手段は、特に限定されず、当該髪束のみを表示する手段、施術の対象となることを示す色等で当該髪束を表示する手段等でよい。
【0256】
施術手順の表示が前髪カット手順表示領域DBSを含み、前髪カット手順表示領域DBSが3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能である場合、施術手順の表示は、図14に示すような視点変更領域を含むことが好ましい。これにより、利用者は、当該手順を異なる向きからみるよう指示できる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0257】
施術手順の表示が前髪カット手順動画表示領域MBSを含むことにより、前髪カット施術の施術手順を表示できる。これにより、動画を用いたより直観的な訓練を支援できる。
【0258】
図19は、端末1の端末表示部15に表示されたカラーリング施術の施術手順の一例を示す概略図である。図19に示すカラーリング施術の施術手順の表示は、以下の領域を含む:
毛髪の略全体を所定の色に染める施術手順を表示する一色カラーリング施術表示処理への遷移を指定可能な一色カラーリング施術指定遷移領域TSD、
毛髪が含む複数の髪束を2以上の色に染め分ける施術手順を表示する多色カラーリング施術表示処理への遷移を指定可能な多色カラーリング指定遷移領域TMD、
カラーリング施術に用いるカラーリング用具を表示可能なカラーリング用具表示領域DDT、
カラーリング用具の使用手順を表示可能なカラーリング概要表示領域DDS、及び、
カラーリング用具の使用手順を動画の態様で表示可能なカラーリング用具使用手順動画表示領域MDT。
【0259】
カラーリング施術の施術手順の表示は、図14における施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、評価表示遷移領域TDC、手順段階遷移領域、手順段階識別領域IS、視点変更領域、表示態様変更領域、及び特徴表示領域DFSの1以上をさらに含んでもよい。
【0260】
施術手順の表示が一色カラーリング施術指定遷移領域TSDを含むことにより、毛髪の略全体を所定の色に染める施術手順を表示する一色カラーリング施術表示処理への遷移を指定できる。これにより、毛髪の略全体を所定の色に染める施術に関する訓練を支援できる。
【0261】
施術手順の表示が多色カラーリング指定遷移領域TMDを含むことにより、毛髪が含む複数の髪束を2以上の色に染め分ける施術手順を表示する多色カラーリング施術表示処理への遷移を指定できる。これにより、毛髪が含む複数の髪束を2以上の色に染め分ける施術に関する訓練を支援できる。
【0262】
施術手順の表示がカラーリング用具表示領域DDTを含むことにより、カラーリング施術に用いる適切なカラーリング用具を表示できる。これにより、カラーリング施術に用いる適切なカラーリング用具に関する訓練を支援できる。
【0263】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の太さによって毛髪の染まり方が異なる。したがって、毛髪の太さによって、カラーリング施術の適切な手順が異なり得る。毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0264】
カラーリング用具表示領域DDTは、施術指定情報と毛髪の太さとに基づいて適切なカラーリング用具を表示可能であることが好ましい。これにより、被施術者は、毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0265】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の傷み具合によって施術に用いる適切なカラーリング用具が異なる。毛髪の傷み具合に応じた適切なカラーリング用具を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0266】
カラーリング用具表示領域DDTは、施術指定情報と毛髪の傷み具合とに基づいて適切なカラーリング用具を表示可能であることが好ましい。これにより、被施術者は、毛髪の傷み具合に応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0267】
施術手順の表示がカラーリング概要表示領域DDSを含むことにより、カラーリング用具の適切な使用手順を表示できる。カラーリング概要表示領域DDSは、3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域であることが好ましい。3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示することにより、当該手順を異なる向きからみることができる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0268】
端末1が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示する場合、カラーリング概要表示領域DDSは、表示されている手順において施術の対象となる髪束を識別可能にカラーリング施術の手順を表示できることが好ましい。これにより、利用者が施術の対象となる髪束を容易に識別できる支援を提供できる。施術の対象となる髪束を識別する手段は、特に限定されず、当該髪束のみを表示する手段、施術の対象となることを示す色等で当該髪束を表示する手段等でよい。
【0269】
カラーリング概要表示領域DDSが3次元モデルを用いて当該手順の少なくとも一部を表示可能な領域である場合、施術手順の表示は、図14に示すような視点変更領域を含むことが好ましい。これにより、利用者は、当該手順を異なる向きからみるよう指示できる。これにより、当該手順を様々な向きからみる訓練を支援できる。
【0270】
施術手順の表示がカラーリング用具使用手順動画表示領域MDTを含むことにより、動画を用いて当該手順を表示できる。これにより、動画を用いたより直観的な訓練を支援できる。
【0271】
図20は、端末1の端末表示部15に表示された、カラーリング施術に関するカラーパターン指定画面の一例を示す概略図である。図20に示すカラーリング施術に関するカラーパターン指定画面の表示は、以下の領域を含む:
カラーリング施術における髪束を色分けするカラーリングパターンを指定可能なカラーリングパターン指定領域SDP、及び、
カラーリングパターン指定領域SDPで指定されたカラーリングパターンに関するさらに詳細な指定を行うことが可能なカラーリングパターン詳細指定領域DDP。
【0272】
毛髪を染めるカラーリング施術では、髪束を色分けするパターンによって施術後のヘアスタイルが見たものに与える印象が変わり得る。施術手順の表示がカラーリングパターン指定領域SDPを含むことにより、カラーリングパターンに応じた施術の施術評価、及び/又は、施術手順を用いた訓練を支援できる。
【0273】
施術手順の表示がカラーリングパターン詳細指定領域DDPを含むことにより、カラーリングパターン指定領域SDPで指定されたカラーリングパターンに関するさらに詳細な指定を行うことができ、さらに詳細に指定されたカラーリングパターンに応じた施術の施術評価、及び/又は、施術手順を用いた訓練を支援できる。
【0274】
図20では、髪束を塗りつぶす色(白・黒)又はハッチングパターンによって髪束を染める色を示している。これにより、毛髪全体を細い縦縞に染めるカラーリングパターン、毛髪の一部が太い縦縞をなすよう染めるカラーリングパターン、頭頂部以外の部分を染めるカラーリングパターン、毛髪全体を染めるカラーリングパターン、毛髪全体の色と異なる色の髪束を頭部の横に設けるカラーリングパターン、髪束の生え際付近を除く部分を染めるカラーリングパターン、毛髪全体の色と異なる色の髪束を前髪以外の部分に設けるカラーリングパターン、毛髪全体の色と異なる色の髪束を前髪に設けるカラーリングパターン等の各種のカラーリングパターンを表示し得る。
【0275】
図20に示すカラーリングパターン指定領域SDP及びカラーリングパターン詳細指定領域DDPは、各種のカラーリングパターンを表示し得ることにより、表示された各種のカラーリングパターンのいずれかを指定可能としている。これにより、利用者は、カラーリングパターンを指定し、カラーリングパターンに応じた施術の施術評価、及び/又は、施術手順を用いた訓練を行える。
【0276】
図21は、端末1の端末表示部15に表示された、指定されたカラーパターンに応じたヘアスタイルを表示する画面の一例を示す概略図である。指定されたカラーパターンに応じたヘアスタイルを表示する画面の表示は、以下の領域を含む:
カラーリング施術の施術手順の概要を表示可能なカラーリング概要表示領域DDS、及び、
カラーリング施術の施術手順の詳細を表示可能なカラーリング詳細手順表示領域DDD。
【0277】
施術手順の表示がカラーリング概要表示領域DDSを含むことにより、カラーリング施術の施術手順の概要を表示できる。当該概要は、特に限定されず、例えば、カラーリング施術に用いるカラーリング用具の使い方(毛髪を脱色する脱色剤及び/又は毛髪を染色する染色剤等の薬剤について、薬剤の希釈倍率及び/又は使用量等)、カラーリング用具の指定(薬剤の種類)、カラーリング用具を用いる髪束の割合等のいずれか1以上でよい。
【0278】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の太さによって毛髪の染まり方が異なる。したがって、毛髪の太さによって、カラーリング施術の適切な手順が異なり得る。毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0279】
毛髪を染めるカラーリング施術では、毛髪の傷み具合によって施術に用いる適切な薬剤等のカラーリング施術の手順が異なる。毛髪の傷み具合に応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練することにより、被施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行えるようになり得る。
【0280】
カラーリング用具の使い方は、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合に応じたカラーリング用具の使い方を含むことが好ましい。これにより、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合に応じたカラーリング施術の適切な施術手順の訓練を支援できる。
【0281】
施術手順の表示がカラーリング詳細手順表示領域DDDを含むことにより、カラーリング施術の施術手順の詳細を表示できる。当該詳細は、特に限定されず、例えば、カラーリング用具を用いる髪束、カラーリング用具を用いる位置、カラーリング用具の使い方、カラーリング用具の指定等のいずれか1以上でよい。
【0282】
図22は、端末1の端末表示部15に表示された、指定されたカラーパターンに応じたカラーリング施術の施術手順の一例を示す概略図である。指定されたカラーパターンに応じたカラーリング施術の施術手順の表示は、以下の領域を含む:
カラーリング用具を表示可能なカラーリング用具表示領域DDT、
カラーリング用具の使い方を表示可能なカラーリング用具用法表示領域DTU、
カラーリング施術に関する人物の特徴等を含む人物の概要を表示可能な特徴表示領域DFS、
カラーリング用具を用いる位置に関する情報を表示可能なカラーリング位置情報表示領域DPD、及び、
カラーリング用具の使用手順を動画の態様で表示可能なカラーリング用具使用手順動画表示領域MDT。
【0283】
施術手順の表示がカラーリング用具表示領域DDTを含むことにより、指定されたカラーリング施術において適切なカラーリング用具を表示できる。これにより、利用者は、指定されたカラーリング施術における適切なカラーリング用具に関する訓練を行える。
【0284】
カラーリング用具表示領域DDTは、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合に応じた適切なカラーリング用具を表示可能であることが好ましい。これにより、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合に応じた適切なカラーリング用具を用いるカラーリング施術の施術手順の訓練を支援できる。
【0285】
施術手順の表示がカラーリング用具用法表示領域DTUを含むことにより、指定されたカラーリング施術において適切なカラーリング用具の使い方を表示できる。これにより、利用者は、指定されたカラーリング施術における適切なカラーリング用具の使い方に関する訓練を行える。
【0286】
カラーリング用具用法表示領域DTUが表示可能なカラーリング用具の使い方は、特に限定されず、例えば、毛髪を脱色する脱色剤及び/又は毛髪を染色する染色剤等の薬剤について、薬剤の希釈倍率及び/又は使用量等を含む使い方等でよい。
【0287】
カラーリング用具の使い方は、髪束のそれぞれに応じたカラーリング用具の使い方であることが好ましい。これにより、例えば、図20において髪束を色分けするカラーリングパターンが指定された場合において、当該色分けを実現するカラーリング用具の使い方の訓練を支援できる。
【0288】
施術手順の表示が特徴表示領域DFSを含むことにより、カラーリング施術に関する人物の特徴等を含む人物の概要を表示できる。これにより、人物の特徴等を含む人物の概要を確認しながら訓練することを支援できる。
【0289】
特徴表示領域DFSは、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合を表示可能であることが好ましい。これにより、毛髪の太さ及び/又は毛髪の傷み具合を確認しながら訓練することを支援できる。
【0290】
施術手順の表示がカラーリング位置情報表示領域DPDを含むことにより、カラーリング用具を用いる位置に関する情報を表示できる。これにより、例えば、図20において髪束の一部を色分けするカラーリングパターンが指定された場合において、当該色分けを実現するカラーリング用具の使い方の訓練を支援できる。
【0291】
施術手順の表示がカラーリング用具使用手順動画表示領域MDTを含むことにより、カラーリング用具を用いる位置に関する情報を表示できる。これにより、動画を用いたより直観的な訓練を支援できる。
【0292】
施術手順の表示が複数の段階を含む手順を段階ごとに表示し、かつ、施術手順の表示が手順段階遷移領域を含む場合、以下に示すステップS32及びステップS33の処理(手順遷移ステップ)を実行することが好ましい。
【0293】
[ステップS32:手順遷移指示を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、端末1を利用する利用者から、手順の段階を表示中の段階と異なる段階へ遷移する手順遷移指示を受信したか判別する(ステップS32)。手順遷移指示を受信したならば、端末制御部11は、処理を、ステップS33へ移す。手順遷移指示を受信していないならば、端末制御部11は、処理を、ステップS34へ移す。
【0294】
手順遷移指示を受信したか判別することにより、利用者からの手順遷移指示に応じて、当該手順の段階を表示中の段階と異なる段階へ遷移したときの手順を示す表示を生成できる。
【0295】
[ステップS33:手順遷移後の表示を生成]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、ステップS32で受信した手順遷移指示に応じて手順を遷移した後の表示を生成する(ステップS33)。端末制御部11は、処理を、ステップS31へ移す。
【0296】
手順を遷移した後の表示を生成することにより、利用者からの手順遷移指示に応じて、当該手順の段階を表示中の段階と異なる段階へ遷移したときの手順を示す表示を行える。これにより、利用者は、当該手順の段階を遷移させながら、当該手順に関する訓練を行える。
【0297】
施術手順の表示が手順段階識別領域ISを含む場合、手順段階識別領域ISは、手順を遷移した後の表示において、手順を遷移した後の段階を識別可能な表示を行えることが好ましい。これにより、利用者は、手順を遷移した後に表示されている当該手順の段階を識別できる。
【0298】
施術手順の表示が3次元モデルの表示を含み、かつ、施術手順の表示が視点変更領域を含む場合、以下に示すステップS34及びステップS35の処理(視点変更ステップ)を実行することが好ましい。
【0299】
[ステップS34:視点変更指示を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、端末1を利用する利用者から、3次元モデルを見る向き等を変更する視点変更指示を受信したか判別する(ステップS34)。視点変更指示を受信したならば、端末制御部11は、処理を、ステップS35へ移す。視点変更指示を受信していないならば、端末制御部11は、処理を、ステップS36へ移す。
【0300】
視点変更指示を受信したか判別することにより、利用者からの視点変更指示に応じて、3次元モデルを見る向き等を変更した後の表示を生成できる。
【0301】
[ステップS35:視点変更後の表示を生成]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、ステップS34で受信した視点変更指示に応じて3次元モデルを見る向き等を変更した後の表示を生成する(ステップS33)。端末制御部11は、処理を、ステップS31へ移す。
【0302】
視点変更後の表示を生成することにより、利用者からの視点変更指示に応じて、3次元モデルを見る向き等を変更したときの手順を示す表示を行える。これにより、利用者は、3次元モデルを見る向き等を変更しながら、当該手順に関する訓練を行える。
【0303】
施術手順の表示が表示態様変更領域を含む場合、以下に示すステップS36及びステップS37の処理(表示態様変更ステップ)を実行することが好ましい。
[ステップS36:表示態様変更指示を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、端末1を利用する利用者から、施術手順を表示する態様を変更する表示態様変更指示を受信したか判別する(ステップS36)。表示態様変更指示を受信したならば、端末制御部11は、処理を、ステップS37へ移す。表示態様変更指示を受信していないならば、端末制御部11は、処理を、ステップS38へ移す。
【0304】
表示態様変更指示を受信したか判別することにより、利用者からの表示態様変更指示に応じて、施術手順を表示する態様を変更した後の表示を生成できる。
【0305】
[ステップS37:表示態様変更後の表示を生成]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、ステップS36で受信した表示態様変更指示に応じて表示態様を変更した後の表示を生成する(ステップS37)。端末制御部11は、処理を、ステップS31へ移す。
【0306】
表示態様を変更した後の表示を生成することにより、利用者からの表示態様変更指示に応じて、表示態様を変更したときの手順を示す表示を行える。これにより、利用者は、表示態様を変更しながら、当該手順に関する訓練を行える。
【0307】
施術手順の表示が施術指定遷移領域TST、特徴指定遷移領域TSF、及び/又は評価表示遷移領域TDCを含む場合、以下に示すステップS36及びステップS37の処理(処理遷移ステップ)を実行することが好ましい。
[ステップS38:処理遷移指示を受信したか判別]
端末制御部11は、端末記憶部12、及び端末入力部14と協働し、施術手順表示部116を実行して、端末1を利用する利用者から、ステップS1において実行される施術が指定されたかを判別する処理、ステップS2において実行される特徴情報入力処理、又はステップS4において実行される施術評価表示処理のいずれかへ処理を遷移するよう指示する処理遷移指示を受信したか判別する(ステップS38)。処理遷移指示を受信したならば、端末制御部11は、手順表示処理を終了し、処理を、ステップS7へ移す。処理遷移指示を受信していないならば、端末制御部11は、処理を、ステップS31へ移す。
【0308】
処理遷移指示を受信したか判別することにより、利用者からの処理遷移指示に応じて、手順表示処理を終了し、処理を指定された処理へ遷移することができる。
【0309】
〔支援装置2を用いた支援処理のフローチャート〕
図23は、支援装置2を用いた支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。以下、図23を用いて、支援装置2を用いた支援処理の好ましい手順の一例を説明する。
【0310】
[ステップS51:特徴情報を受信したか判別]
装置制御部21は、装置記憶部22、及び装置通信部23と協働し、特徴情報受信部211を実行して、端末1から、人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を受信したか判別する(ステップS51、特徴情報受信ステップ)。特徴情報を受信したならば、装置制御部21は、処理を、ステップS52へ移す。特徴情報を受信していないならば、装置制御部21は、処理を、ステップS51へ移す。
【0311】
特徴情報受信ステップを行うことにより、特徴情報を受信した場合に、当該特徴情報が示す特徴を有する人物に施すヘアスタイルの施術の訓練を支援できる。
【0312】
[ステップS52:施術指定情報を受信したか判別]
装置制御部21は、装置記憶部22、及び装置通信部23と協働し、施術指定情報受信部212を実行して、端末1から、ステップS51で受信した特徴情報が示す特徴を有する人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を受信したか判別する(ステップS52、施術指定情報受信ステップ)。施術指定情報を受信したならば、装置制御部21は、ステップS51で受信した特徴情報とステップS52で受信した施術指定情報とを関連付けて特徴情報テーブル221に格納し、処理を、ステップS53へ移す。施術指定情報を受信していないならば、装置制御部21は、処理を、ステップS52へ移す。
【0313】
施術指定情報受信ステップを行うことにより、施術指定情報を受信した場合に、ステップS51で受信した特徴情報とステップS52で受信した施術指定情報とを関連付けて特徴情報テーブル221に格納できる。これにより、支援装置2は、特徴情報テーブル221に格納された施術指定情報と関連付けられた特徴情報を用いて施術指定情報が示すヘアスタイルの施術を特徴情報が示す特徴を有する人物に施すことに関する施術評価及び/又は施術手順を表示する支援を行える。
【0314】
[ステップS53:施術評価表示指令を送信]
装置制御部21は、装置記憶部22、及び装置通信部23と協働し、施術評価表示指令部213を実行して、ステップS51で受信した特徴情報とステップS52で受信した施術指定情報とを用いて施術評価テーブル222から施術評価を取得し、取得した施術評価を表示するよう指令する施術評価表示指令を端末1へ送信する(ステップS53、施術評価表示指令ステップ)。装置制御部21は、処理を、ステップS54へ移す。
【0315】
施術評価表示指令ステップを行うことにより、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づいて人物に施術を施すことの施術評価を表示するよう指令できる。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、端末1に表示された施術評価を用いて、施術が髪質情報によって示される毛髪の性質を有する人物に適するか否かを判別できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0316】
特徴情報が人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含み、かつ、施術指定情報がパーマ施術を指定する情報を含む場合、施術評価表示指令は、指定されたパーマ施術が頭部形状情報によって示される頭部の形状を有する人物に適するかを判別可能な施術評価の表示を指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された施術評価を用いて、指定されたパーマ施術が頭部形状情報によって示される頭部の形状を有する人物に適するか否かを判別できる。したがって、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0317】
特徴情報が毛髪の生え際の位置に関する生え際情報を含み、かつ、施術指定情報が毛髪のうち前髪を切る前髪カット施術を指定する情報を含む場合、施術評価表示指令は、指定された前髪カット施術が生え際情報によって示される毛髪の生え際の位置を有する人物に適するかを判別可能な施術評価の表示を指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された施術評価を用いて、指定された前髪カット施術が生え際情報によって示される生え際の位置を有する人物に適するか否かを判別できる。したがって、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0318】
[ステップS54:施術手順提示指令を受信したか判別]
装置制御部21は、装置記憶部22、及び装置通信部23と協働し、施術手順提示指令受信部214を実行して、端末1から、ステップS53で送信した施術評価表示指令に関するヘアスタイルの施術の施術手順を提示するよう指令する施術手順提示指令を受信したか判別する(ステップS54、施術手順提示指令受信ステップ)。施術手順提示指令を受信したならば、装置制御部21は、処理を、ステップS55へ移す。施術手順提示指令を受信していないならば、装置制御部21は、支援処理を終了し、処理を、ステップS51へ移す。
【0319】
[ステップS55:施術手順表示指示を送信]
装置制御部21は、装置記憶部22、及び装置通信部23と協働し、施術手順表示指令部215を実行して、ステップS51で受信した特徴情報とステップS52で受信した施術指定情報とを用いて施術手順テーブル223から施術手順を取得し、取得した施術手順を表示するよう指令する施術手順表示指令を端末1へ送信する(ステップS55、施術手順表示指令ステップ)。装置制御部21は、支援処理を終了し、処理を、ステップS51へ移す。
【0320】
施術手順テーブル223は、特徴情報及び施術指定情報に関連付けて施術手順を格納するテーブルであるため、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく施術手順を施術手順テーブル223から取得できる。このようにして取得した施術手順を送信するため、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく手順を表示するよう指令できる。
【0321】
髪質情報が毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きを判別可能な情報を含み、かつ、施術指定情報がカッティング施術を指定する情報を含む場合、施術手順表示指令は、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きに応じたカッティング施術の手順を表示するよう指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された手順を用いて、毛髪の根元の浮き具合及び毛髪がつむじを中心に流れる向きに応じたカッティング施術の手順に関する訓練を行える。したがって、施術者は、被施術者がよりいっそう満足する施術を行えるようにする訓練を行える。
【0322】
特徴情報が人物の頭部の形状に関する頭部形状情報を含み、施術指定情報がパーマ施術を指定する情報を含む場合、施術手順表示指令は、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順を表示するよう指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された手順を用いて、パーマ施術に用いるパーマ用具を取付ける位置及びパーマ用具の取り付け方を含むパーマ施術の手順に関する訓練を行える。したがって、施術者は、被施術者がよりいっそう満足する施術を行えるようにする訓練を行える。
【0323】
髪質情報が毛髪の太さを判別可能な情報を含み、かつ、施術指定情報がカラーリング施術を指定する情報を含む場合、施術手順表示指令は、毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を表示するよう指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された手順を用いて、毛髪の太さに応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0324】
髪質情報が毛髪の太さを判別可能な情報及び毛髪の傷み具合を判別可能な情報を含み、かつ、施術指定情報がカラーリング施術を指定する情報を含む場合、施術手順表示指令は、毛髪の太さだけでなく、毛髪の傷み具合にも応じたカラーリング施術の適切な手順を表示するよう指令することが好ましい。これにより、施術者が訓練を要する要訓練施術者等であっても、表示された手順を用いて、毛髪の太さだけでなく、毛髪の傷み具合にも応じたカラーリング施術の適切な手順を訓練できる。これにより、施術者は、被施術者がよりいっそう満足するヘアスタイルの施術を行える。
【0325】
施術手順提示指示受信ステップ及び施術手順表示指示送信ステップを行うことにより、施術手順の表示を指令する施術手順表示指令を受信した場合に、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく手順を表示するよう指令できる。したがって、施術者は、施術が当該人物に適するか否かを判別して、訓練を行うかを判断し、訓練を行う場合に施術手順の表示を指令するよう指示できる。これにより、訓練を行わない場合に不要の表示を行い、不要の表示を確認する負担を施術者にかけることを防ぎ得る。
【0326】
ステップS51からステップS58に係る処理は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく施術評価及び施術手順を表示する処理であるため、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう、訓練を要する要訓練施術者を支援する支援装置2を提供できる。
【0327】
端末1は、ステップS1からステップS38に係る処理を実行し、支援装置2と協働することで、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とを支援装置2に送信し、送信した特徴情報及び施術指定情報に応じた施術評価表示指令を支援装置2から受信し、受信した施術評価表示指令によって表示された施術評価に基づいて施術の施術手順を表示できる。したがって、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく施術評価及び施術手順を表示できる。
【0328】
端末1の当該処理は、人物の毛髪の性質に関する髪質情報を含む特徴情報と施術を指定する施術指定情報とに基づく処理であるため、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行える。
【0329】
すなわち、実施形態に係る支援システムSにより、訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供できる。
【0330】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0331】
例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0332】
S 支援システム
1 端末
11 制御部
111 特徴情報送信部
112 施術指定情報送信部
113 施術評価表示指令受信部
114 施術手順提示指令送信部
115 施術手順表示指令受信部
116 施術手順表示部
12 端末記憶部
13 端末通信部
14 端末入力部
15 端末表示部
2 支援装置
21 装置制御部
211 特徴情報受信部
212 施術指定情報受信部
213 施術評価表示指令部
214 施術手順提示指令受信部
215 施術手順表示指令部
22 装置記憶部
221 特徴情報テーブル
222 施術評価テーブル
223 施術手順テーブル
23 装置通信部
N ネットワーク
ST 施術指定領域
MST 施術指定提案表示
DF 特徴表示領域
SF1 第1特徴指定領域
SF2 第2特徴指定領域
SF3 第3特徴指定領域
SF4 第4特徴指定領域
TPD 直前画面遷移領域
SC カッティング施術指定領域
DC カッティング施術評価表示領域
TST 施術指定遷移領域
TSF 特徴指定遷移領域
TDC 評価表示遷移領域
TS1 第1手順段階遷移領域
TS2 第2手順段階遷移領域
TS3 第3手順段階遷移領域
IS 手順段階識別領域
DCS カッティング手順表示領域
CV1 第1視点変更領域
CV2 第2視点変更領域
CV3 第3視点変更領域
CV4 第4視点変更領域
CD1 第1表示態様変更領域
CD2 第2表示態様変更領域
DFS 特徴等概要表示領域
MCS カッティング手順動画表示領域
SP パーマ施術指定領域
DP パーマ施術評価表示領域
TCS カッティング手順表示遷移領域
TCD カッティング後ヘアスタイル表示遷移領域
TPS パーマ手順表示遷移領域
DPS パーマ手順表示領域
DPT パーマ用具表示領域
MPT パーマ用具使用手順動画表示領域
SB 前髪カット施術指定領域
DB 前髪カット施術評価表示領域
DBS 前髪カット手順表示領域
MBS 前髪カット手順動画表示領域
TSD 一色カラーリング施術指定遷移領域
TMD 多色カラーリング指定遷移領域
DDT カラーリング用具表示領域
DDS カラーリング手順表示領域
MDT カラーリング用具使用手順動画表示領域
SDP カラーリングパターン指定領域
DDP カラーリングパターン詳細指定領域
DDS カラーリング概要表示領域
DDD カラーリング詳細手順表示領域
DTU カラーリング用具用法表示領域
DPD カラーリング位置情報表示領域
【要約】
【課題】訓練を要する要訓練施術者に対して、ヘアスタイルの施術を実際に施す対象とし得る人物がいない場合であっても、施術を施される人物の情報をよりいっそう反映した訓練を行えるよう支援する手段を提供すること。
【解決手段】本発明の支援装置は、人物の特徴に関し、髪質情報を含む特徴情報を受信する特徴情報受信部211と、人物に施すヘアスタイルの施術を指定する施術指定情報を受信可能な施術指定情報受信部212と、特徴情報と施術指定情報とに基づいて特徴を有する人物に対して施術を施すことの施術評価を表示するよう指令可能な施術評価表示指令部213と、施術評価に基づいて施術の施術手順の提示を指令する施術手順提示指令を受信可能な施術手順提示指令受信部214と、施術手順提示指令を受信した場合に、特徴情報と施術指定情報とに基づいて施術の施術手順を表示するよう指令可能な施術手順表示指令部215と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
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図23