特許第6969913号(P6969913)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6969913
(24)【登録日】2021年11月1日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】電池装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/6556 20140101AFI20211111BHJP
   H01M 10/6554 20140101ALI20211111BHJP
   H01M 10/6568 20140101ALI20211111BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20211111BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20211111BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20211111BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20211111BHJP
   H01M 50/296 20210101ALI20211111BHJP
【FI】
   H01M10/6556
   H01M10/6554
   H01M10/6568
   H01M10/613
   H01M10/647
   H01M50/204 401H
   H01M50/244 A
   H01M50/296
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-124469(P2017-124469)
(22)【出願日】2017年6月26日
(65)【公開番号】特開2019-9022(P2019-9022A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2020年6月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒川 健也
(72)【発明者】
【氏名】阿部 達朗
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 麻友
【審査官】 早川 卓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−506106(JP,A)
【文献】 特開2013−161717(JP,A)
【文献】 特開2014−082069(JP,A)
【文献】 特開2010−040345(JP,A)
【文献】 特表2013−504147(JP,A)
【文献】 特開2012−043767(JP,A)
【文献】 特開2012−195313(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/033412(WO,A1)
【文献】 特開2016−100193(JP,A)
【文献】 特開2011−198688(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M10/52−10/667
H01M50/20−50/298
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の筐体と、
前記第一の筐体に収容され、それぞれが複数の電池セルと、前記複数の電池セルを覆い当該複数の電池セルと熱的に接続された第一の壁部と、を有した複数の電池モジュールと、
前記第一の壁部のそれぞれと熱的に接続された状態に設けられ、当該第一の壁部との熱交換によって前記複数の電池セルを冷却する流体が流れる第一の流路が設けられた複数の冷却プレートと、
それぞれが前記電池モジュールと前記冷却プレートとを有し、第一の方向に並んだ複数のサブアセンブリと、
を備え、
前記第一の筐体には、前記第一の方向と交差した第二の方向の一方に開放された収容部が設けられ、
前記収容部の底部および前記サブアセンブリのうち一方には前記第二の方向に沿って凹んだ第一の位置決め部が設けられ、他方には前記第一の位置決め部との当接によって前記サブアセンブリの前記底部に沿った移動を制限する第二の位置決め部が設けられた、電池装置。
【請求項2】
第一の筐体と、
前記第一の筐体に収容され、それぞれが複数の電池セルと、前記複数の電池セルを覆い当該複数の電池セルと熱的に接続された第一の壁部と、を有した複数の電池モジュールと、
前記第一の壁部のそれぞれと熱的に接続された状態に設けられ、当該第一の壁部との熱交換によって前記複数の電池セルを冷却する流体が流れる第一の流路が設けられた複数の冷却プレートと、
それぞれが前記電池モジュールと前記冷却プレートとを有し、第一の方向に並んだ複数のサブアセンブリと、
を備え、
前記サブアセンブリには、前記第一の方向と交差した第二の方向の一端部より下方の他端部の近くに前記第一の流路の入口開口および出口開口が設けられ、前記他端部より上方の前記一端部の近くに前記電池モジュールの出力端子部が設けられた、電池装置。
【請求項3】
前記第一の筐体の内側に設けられ、前記冷却プレートのそれぞれの前記第一の流路を直列または並列に接続する接続部と、前記第一の筐体の外側に設けられ、前記接続部の下流側から流出した前記流体を冷却して前記接続部の上流側に戻す循環部と、を有した冷却ユニットを備えた、請求項1または2に記載の電池装置。
【請求項4】
前記第一の流路は、前記冷却プレートの周縁部よりも中心部の近くが上流側となり、前記中心部よりも前記周縁部の近くが下流側となるように設けられた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の電池装置。
【請求項5】
前記サブアセンブリは、前記第一の壁部が互いに面するように配置された二つの前記電池モジュールと、前記二つの第一の壁部の間に挟まれた状態で前記二つの電池モジュールと一体化された前記冷却プレートと、を有した第一のサブアセンブリを含む、請求項1または2に記載の電池装置。
【請求項6】
前記第一の筐体は、気密性を有した、請求項1〜のうちいずれか一つに記載の電池装置。
【請求項7】
前記第一の筐体の内側に設けられた複数の前記冷却プレートのそれぞれの前記第一の流路を直列に接続する場合、前記第一の筐体の前記第一の方向中央部側に設けられた前記冷却プレートが上流側となり、前記第一の筐体の前記第一の方向端部側に設けられた前記冷却プレートが下流側となる、請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の電池装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電池装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の電池セルを覆い当該複数の電池セルと熱的に接続された第一の壁部を有した電池モジュールと、第一の壁部と熱的に接続された状態に設けられた熱伝達デバイスと、を備えた電池装置が、知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−201271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電池装置では、例えば、電池モジュールを効率的に冷却することが可能な構成が得られれば、好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の電池装置は、例えば、第一の筐体と、複数の電池モジュールと、複数の冷却プレートと、複数のサブアセンブリと、を備える。複数の電池モジュールは、第一の筐体に収容され、それぞれが複数の電池セルと、複数の電池セルを覆い当該複数の電池セルと熱的に接続された第一の壁部と、を有する。複数の冷却プレートは、第一の壁部のそれぞれと熱的に接続された状態に設けられ、当該第一の壁部との熱交換によって複数の電池セルを冷却する流体が流れる第一の流路が設けられる。複数のサブアセンブリは、それぞれが電池モジュールと冷却プレートとを有し、第一の方向に並ぶ。第一の筐体には、第一の方向と交差した第二の方向の一方に開放された収容部が設けられ、収容部の底部およびサブアセンブリのうち一方には第二の方向に沿って凹んだ第一の位置決め部が設けられ、他方には第一の位置決め部との当接によってサブアセンブリの底部に沿った移動を制限する第二の位置決め部が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、一つの実施形態の電池装置の例示的かつ模式的な構成図である。
図2図2は、一つの実施形態の電池装置の電池パックの例示的かつ模式的な側面図である。
図3図3は、一つの実施形態の電池装置の電池パックの例示的かつ模式的な分解斜視図である。
図4図4は、一つの実施形態の電池装置の電池モジュールの例示的かつ模式的な分解斜視図である。
図5図5は、一つの実施形態の電池装置の第一のサブアセンブリの例示的かつ模式的な分解斜視図である。
図6図6は、一つの実施形態の電池装置の第一のサブアセンブリを上側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。
図7図7は、一つの実施形態の電池装置の第一のサブアセンブリを下側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。
図8図8は、一つの実施形態の電池装置の冷却プレートの例示的かつ模式的な分解斜視図である。
図9図9は、一つの実施形態の電池装置の第二のサブアセンブリの例示的かつ模式的な斜視図である。
図10図10は、一つの実施形態の電池装置の電池パックを上側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。
図11図11は、図10の一部の拡大図であって、コネクタカバーが取り外された状態の図である。
図12図12は、一つの実施形態の電池装置の電池パックを下側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。
図13図13は、一つの実施形態の電池装置の電池パックにおける筐体の一部の例示的かつ模式的な分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0008】
図1は、電池装置1の構成図である。図1に示されるように、電池装置1は、例えば、電池パック2と、制御装置3と、水冷ユニット4と、を備えている。電池装置1では、水冷ユニット4の経路内を循環する流体(冷却水)と電池パック2の電池モジュール6(図2参照)との熱交換によって、電池パック2が繰り返し冷却されるよう構成されている。水冷ユニット4は、冷却ユニットの一例である。なお、冷却ユニットは、この例には限定されず、例えば、空冷ユニットや、油冷ユニット等であってもよい。
【0009】
電池装置1は、自動車や電車等の種々の車両に搭載され、それら種々の車両の電源として使用されうる。制御装置3は、例えば、インバータとの組み合わせ等によって構成され、電池パック2から供給される直流電力を交流電力に変換して車両のモータ等を駆動する。電池装置1は、車両用電池装置の一例である。
【0010】
図2は、電池パック2の側面図である。なお、以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、電池パック2の長手方向に沿うとともに、電池モジュール6の厚さ方向に沿う。Y方向は、電池パック2の幅方向(短手方向)に沿うとともに、電池モジュール6の幅方向(短手方向)に沿う。Z方向は、電池パック2の高さ方向に沿うとともに、電池モジュール6の長手方向に沿う。X方向は、第一の方向の一例であり、Z方向は、第二の方向の一例である。
【0011】
図1,2に示されるように、水冷ユニット4は、例えば、複数の冷却プレート41と、接続部42と、循環部43と、を有する。冷却プレート41は、それぞれ、電池モジュール6と熱的に接続された状態に設けられている。各冷却プレート41の内部には、電池モジュール6を冷却する流体が流れる流路40(図8参照)が設けられている。水冷ユニット4は、例えば、X方向に互いに間隔をあけて並んだ四つの冷却プレート41を有している。流路40は、第一の流路の一例である。
【0012】
接続部42は、複数の接続配管42aを有する。本実施形態では、例えば、複数の接続配管42aによって、冷却プレート41の各流路40が電池パック2内で直列に接続されている。なお、接続部42は、この例には限定されず、例えば、複数の接続配管42aによって、冷却プレート41の各流路40が並列に接続されてもよいし、直列と並列との組み合わせによって接続されてもよい。
【0013】
冷却プレート41の各流路40を直列に接続する場合には、X方向の中央部側に位置される冷却プレート41が上流側となり、X方向の端部側に位置される冷却プレート41が下流側となるように各流路40を接続するのが好ましい。このような構成によれば、X方向の端部側よりも電池モジュール6の温度が高くなりやすいX方向の中央部側において、流路40を流れる流体(冷却水)による電池モジュール6の冷却効果を高めることができる。よって、例えば、場所による電池モジュール6の温度ばらつきが抑制されやすく、ひいては電池パック2の寿命が長くなりやすい。
【0014】
図1に示されるように、循環部43には、例えば、圧力計44や、タンク45、ポンプ46、バルブ47、ラジエータ48、流量計49等が設けられている。圧力計44等の各部品は、循環部43の接続配管43aを介して、互いに接続されている。循環部43では、ポンプ46が動作することで、電池パック2(接続部42)の下流側から流出した流体が、ラジエータ48を通過して電池パック2の上流側に戻される。流体は、ラジエータ48を通過する過程で外気に熱を奪われることで冷却される。したがって、冷却された流体が電池パック2の上流側に戻されるため、電池パック2をより効率よく冷却することができる。ラジエータ48は、熱交換器の一例である。なお、熱交換器は、この例には限定されず、例えば、タンク45内に貯留された流体と熱交換を行うチラー等が設けられてもよい。
【0015】
図3は、電池パック2の分解斜視図である。図2,3に示されるように、電池パック2は、例えば、筐体5と、複数のサブアセンブリ10と、を有する。サブアセンブリ10は、少なくとも一つの電池モジュール6と冷却プレート41とが一体化されたものである。換言すると、サブアセンブリ10は、冷却プレート41に対して二つの電池モジュール6が一体化された第一のサブアセンブリ10Aと、冷却プレート41に対して一つの電池モジュール6が一体化された第二のサブアセンブリ10Bと、を含む。筐体5には、例えば、三つの第一のサブアセンブリ10Aと一つの第二のサブアセンブリ10BとがX方向に一列に並んだ状態で収容されている。電池パック2は、電池モジュール集合体等とも称されうる。筐体5は、第一の筐体の一例である。
【0016】
図4は、電池モジュール6の分解斜視図である。図4に示されるように、電池モジュール6は、例えば、筐体7と、複数の電池セル8と、導電部材(バスバー)9と、を有する。電池セル8、および導電部材9は、筐体7に収容される。複数の電池セル8は、複数の導電部材9によって互いに電気的に接続される。また、複数の電池セル8の電力、すなわち電池モジュール6の電力は、一対の出力端子部6a,6bを介して、外部に出力可能となっている。一対の出力端子部6a,6bのうち一方は正極端子であり、他方は負極端子である。電池モジュール6は、電池セル集合体や、組電池等とも称されうる。筐体7は、第二の筐体の一例である。
【0017】
筐体7は、Z方向に長い直方体状に構成されている。筐体7は、複数の壁部7a〜7iを有する。壁部7aおよび壁部7bは、いずれも、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部7aは、底壁部や下壁部等と称され、壁部7bは、天壁部や上壁部等と称される。壁部7aは、複数の電池セル8の下面と面している。壁部7aは、複数の電池セル8が筐体7に収容された状態で、電池セル8のそれぞれと熱的に接続される。壁部7aは、第一の壁部の一例である。
【0018】
壁部7cおよび壁部7eは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。また、壁部7dおよび壁部7fは、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部7c〜7fは、側壁部や周壁部等と称される。壁部7d,7fには、それぞれ、複数のナット16が設けられている。ナット16は、例えば、インサート成形等によって、筐体7と一体に構成されている。
【0019】
壁部7gは、壁部7a,7bに沿って延びた長方形状の板状に構成されている。壁部7gは、壁部7aと壁部7bとの間に位置され、壁部7cと壁部7eとの間、および壁部7dと壁部7fとの間に渡っている。壁部7gは、筐体7内をX方向、すなわち電池セル8側の空間と導電部材9側の空間とに仕切っている。壁部7gは、中間壁部や仕切壁等と称されうる。
【0020】
壁部7hは、壁部7c,7eに沿って延びた長方形状の板状に構成されている。壁部7hは、いずれも、壁部7cと壁部7eとの間に位置され、壁部7dと壁部7fとの間、および壁部7aと壁部7gとの間に渡っている。また、壁部7iは、壁部7d,7fに沿って延びた長方形状の板状に構成されている。壁部7iは、いずれも、壁部7dと壁部7fとの間に位置され、壁部7cと壁部7eとの間、および壁部7aと壁部7gとの間に渡っている。本実施形態では、互いに交差した壁部7hおよび壁部7iによって、筐体7内に合計二十四個の収容室7jが設けられている。そして、各収容室7jに、一つずつ電池セル8が入れられている。壁部7h,7iは、隔壁部や、仕切壁、分離壁等と称される。また、壁部7h,7iは、絶縁部の一例である。
【0021】
また、筐体7は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、筐体7は、例えば、ケース71と、ミドルカバー72と、トップカバー73と、を有する。ケース71は、少なくとも、壁部7aと、壁部7c〜7fの一部(下側部分)と、壁部7h,7iと、を有する。ミドルカバー72は、少なくとも、壁部7gと、壁部7c〜7fの一部(上側部分)と、を有する。また、トップカバー73は、少なくとも壁部7bを有する。
【0022】
ミドルカバー72は、ケース71における電池セル8の収容室7jを塞ぎ、ケース71と一体化される。また、トップカバー73は、ミドルカバー72における導電部材9の収容部分を塞ぎ、ミドルカバー72と一体化される。ケース71、ミドルカバー72、およびトップカバー73は、例えば、スナップフィットや、結合具等によって互いに結合されうる。ケース71は、第一筐体部材や下ケース等とも称され、ミドルカバー72は、第二筐体部材や中ケース等とも称され、トップカバー73は、第三筐体部材や蓋等とも称されうる。筐体7は、例えば、合成樹脂材料等の絶縁材料によって構成される。
【0023】
電池セル8は、例えば、リチウムイオン二次電池等で構成されている。なお、電池セル8は、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電他等、他の二次電池であってもよい。リチウムイオン二次電池は、非水電解質二次電池の一種であり、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う。正極材料としては、例えば、リチウムマンガン複合酸化物や、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物等が用いられ、負極材料としては、例えば、チタン酸リチウム(LTO)等の酸化物系材料や、ニオブ複合酸化物等の酸化物材料等が用いられる。また、電解質(例えば、電解液)としては、フッ素系錯塩(例えばLiBF4、LiPF6)等のリチウム塩が配合された、例えば、炭酸エチレンや、炭酸プロピレン、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジメチル等の有機溶媒等が単独であるいは複数混合されて用いられる。電池セル8は、単電池等とも称される。
【0024】
電池セル8は、Y方向に扁平な直方体状に構成されている。電池セル8の上面には、一対の電極部8a,8bが設けられている。一対の電極部8a,8bのうち一方は正極端子であり、他方は負極端子である。電池セル8は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって構成されている。電池セル8は、所謂角型缶タイプのものであり、缶セル等とも称されうる。
【0025】
図5は、第一のサブアセンブリ10Aの分解斜視図であり、図6は、第一のサブアセンブリ10Aを上側から見た斜視図であり、図7は、第一のサブアセンブリ10Aを下側から見た斜視図である。図5〜7に示されるように、第一のサブアセンブリ10Aは、例えば、二つの電池モジュール6と、冷却プレート41と、複数のブラケット11,12と、複数のボルト13,14と、複数のナット15と、を有している。二つの電池モジュール6は、それぞれの壁部7aが互いに面し、且つそれぞれの出力端子部6a,6bがZ方向の一方(上方)に位置された状態で、冷却プレート41と一体化される。
【0026】
図5に示されるように、冷却プレート41は、例えば、ベース部41aと、第一の突出部41bと、第二の突出部41cと、を有する。ベース部41aは、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びた長方形状の板状に構成されている。ベース部41aの大きさは、壁部7aの大きさと略同じである。
【0027】
第一の突出部41bは、ベース部41aからZ方向の一方(上方)に突出している。第一の突出部41bのY方向に沿った幅は、ベース部41aのY方向に沿った幅よりも狭い。図5,6に示されるように、第一の突出部41bは、二つのブラケット11の取付部11b同士の間に位置され、ボルト14およびナット15によって取付部11bとともに結合される。
【0028】
第二の突出部41cは、ベース部41aからZ方向の他方(下方)に突出している。第二の突出部41cのY方向に沿った幅は、第一の突出部41bのY方向に沿った幅と略同じである。図5,7に示されるように、第二の突出部41cは、二つのブラケット12の取付部12b同士の間に位置され、ボルト14およびナット15によって取付部12bとともに結合される。
【0029】
また、第二の突出部41cには、流路40の入口開口40aおよび出口開口40bが設けられている。入口開口40aおよび出口開口40bは、第二の突出部41cの露出部分、すなわち取付部12bとY方向にずれた位置に設けられている。入口開口40aおよび出口開口40bは、互いにX方向の反対側に向けて開放されている。入口開口40aおよび出口開口40bには、それぞれ、接続部42(図2参照)の接続配管42aが接続される。
【0030】
図8は、冷却プレート41の分解斜視図である。図8に示されるように、冷却プレート41は、例えば、X方向に分割された二つの分割体41A,41Bを有している。分割体41Aの厚さは、分割体41Bの厚さよりも厚い。分割体41Aには、流路40を構成する凹部40xが設けられている。凹部40xは、分割体41Aの内面41e、すなわち分割体41B側を向いた面に設けられ、分割体41Bから離れる方向に凹んでいる。
【0031】
凹部40xは、第二の突出部41c内に位置される二つの端部40cを有している。凹部40xは、一方の端部40cから冷却プレート41の略中心部41fを通るようにZ方向に延びて往復し、且つ冷却プレート41の周縁部41gを通るように周状に延びて他方の端部40cと接続される。換言すると、凹部40x(流路40)は、冷却プレート41の周縁部41gよりも中心部41fの近くが上流側となり、中心部41fよりも周縁部41gの近くが下流側となるように延びている。凹部40xの他方の端部40cは、出口開口40bと接続されている。出口開口40bは、分割体41AをX方向に貫通している。
【0032】
また、凹部40xの一方の端部40cは、入口開口40aと接続されている。入口開口40aは、分割体41BをX方向に貫通している。分割体41Bは、凹部40xを覆った状態で、結合具41Cによって分割体41Aと結合(一体化)される。
【0033】
また、分割体41Aと分割体41Bとの間には、不図示のシール部材が設けられている。シール部材は、例えば、分割体41Aの内面41eに塗布される液状ガスケット(嫌気性硬化樹脂)等である。シール部材によって、流路40の周囲から流体(冷却水)が漏れるのが抑制される。なお、内面41eの凹部40xの周囲には、液体状のシール部材を捕捉するための凹部が設けられている。これにより、分割体41A,41Bの結合時に内面41eに沿って広がるシール部材が凹部40x内に浸入するのが抑制されている。
【0034】
図5に示されるように、冷却プレート41は、入口開口40aおよび出口開口40bがZ方向の他方(下方)、すなわち出力端子部6a,6bとは反対側に位置された状態で、二つの電池モジュール6と一体化される。換言すると、入口開口40aおよび出口開口40bは、第一のサブアセンブリ10Aの上端部10aよりも下端部10bの近くに設けられ、出力端子部6a,6bは、第一のサブアセンブリ10Aの下端部10bよりも上端部10aの近くに設けられている。上端部10aは、一端部の一例であり、下端部10bは、他端部の一例である。
【0035】
また、壁部7aと冷却プレート41との間には、それぞれ、不図示の熱伝導層が設けられている。熱伝導層は、例えば、熱伝導グリスや、熱伝導シート等である。熱伝導層によって、壁部7aと冷却プレート41との間の熱伝達性が向上し、ひいては冷却プレート41による壁部7a(複数の電池セル8)の冷却効果を高めることができる。
【0036】
図5,6に示されるように、ブラケット11は、それぞれ、複数の取付部11a〜11cを有している。取付部11aは、壁部7dに沿って延びた四角形状の板状に形成されている。また、取付部11aのY方向の両端部には、壁部7dから離れる方向に屈曲した屈曲部11dが設けられている。屈曲部11dは、壁部7dに露出した複数のナット16とZ方向に並ぶ。本実施形態では、これらのナット16に、屈曲部11dを間に挟んだ状態でボルト13が結合されることにより、ブラケット11が電池モジュール6に固定される。取付部11aは、第一の取付部や、底壁部、ベース部等とも称される。
【0037】
取付部11bは、取付部11aの冷却プレート41側の端部からZ方向の一方(上方)に突出し、Y方向に細長く延びている。取付部11bは、それぞれ、第一の突出部41bとX方向に重ねられている。本実施形態では、図5,6に示されるナット15に、二つの取付部11bおよび第一の突出部41bを間に挟んだ状態でボルト14が結合されることにより、ブラケット11を介して二つの電池モジュール6と冷却プレート41とが一体化される。取付部11bは、第二の取付部や、立壁部等とも称される。
【0038】
取付部11cは、それぞれ、屈曲部11dからZ方向の一方(上方)に突出し、X方向に細長く延びている。取付部11cは、第一のサブアセンブリ10Aと筐体5(図3,13参照)との固定に用いられる。取付部11cは、第三の取付部や、立壁部等とも称される。
【0039】
図7に示されるように、ブラケット12は、それぞれ、複数の取付部12a,12bを有している。取付部12aは、壁部7fに沿って延びた四角形状の板状に形成されている。また、取付部12aのY方向の両端部には、壁部7fから離れる方向に屈曲した屈曲部12cが設けられている。屈曲部12cは、壁部7fに露出した複数のナット16とZ方向に並ぶ。本実施形態では、これらのナット16に、屈曲部12cを間に挟んだ状態でボルト13が結合されることにより、ブラケット12が電池モジュール6に固定される。取付部12aは、第一の取付部や、底壁部、ベース部等とも称される。
【0040】
取付部12bは、取付部12aの冷却プレート41側の端部からZ方向の他方(下方)に突出している。取付部12bは、それぞれ、第二の突出部41cとX方向に重ねられている。本実施形態では、図7に示されるナット15に、二つの取付部12bおよび第二の突出部41cを間に挟んだ状態でボルト14が結合されることにより、ブラケット12を介して二つの電池モジュール6と冷却プレート41とが一体化される。取付部12bは、第二の取付部や、立壁部等とも称される。
【0041】
図9は、第二のサブアセンブリ10Bの斜視図である。図9に示されるように、第二のサブアセンブリ10Bは、例えば、電池モジュール6と、冷却プレート41と、ブラケット11,12と、複数のボルト13,14と、複数のナットと、を有している。なお、図9では、便宜上、ボルト14と結合されるナットは図示省略されている。第二のサブアセンブリ10Bの構成は、電池モジュール6が一つの点以外は、第一のサブアセンブリ10Aの構成と同じである。なお、本実施形態では、第二のサブアセンブリ10Bが設けられた場合が例示されるが、これには限定されず、例えば、すべてが第一のサブアセンブリ10Aであってもよい。サブアセンブリ10(電池モジュール6)の数は、電池装置1が搭載される車両に応じて種々に変更可能である。
【0042】
図10は、電池パック2を上側から見た斜視図であり、図11は、図10の一部の拡大図であって、コネクタカバー54が取り外された状態の図である。電池パック2には、上述した第一のサブアセンブリ10Aや、第二のサブアセンブリ10B、導電部材(バスバー)、制御基板等が収容される。複数の電池モジュール6は、導電部材によって互いに電気的に接続される。複数の電池モジュール6の電力、すなわち電池パック2の電力は、導電部材およびコネクタ21,22を介して、外部に出力可能となっている。コネクタ21,22のうち一方は正極コネクタであり、他方は負極コネクタである。コネクタ21,22には、電力ケーブル31(図1参照)のコネクタが接続される。
【0043】
また、図11に示されるように、電池パック2の二つのコネクタ21,22の間には、コネクタ23,24が設けられている。コネクタ23,24は、通信コネクタである。コネクタ23,24には、LANケーブル等の通信ケーブル32(図1参照)のコネクタが接続される。電池パック2は、通信ケーブル32を介して、制御装置3に制御される。
【0044】
図12は、電池パック2を下側から見た斜視図である。図12に示されるように、電池パック2の筐体5は、X方向に長い直方体状に構成されている。筐体5は、例えば、複数の壁部5a〜5fを有する。壁部5aおよび壁部5bは、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部5aは、底壁部や下壁部等と称され、壁部5bは、天壁部や上壁部等と称される。
【0045】
また、壁部5aには、車両への取り付け用の複数のナット17が設けられている。ナット17は、壁部5aの周縁部、すなわちアンダカバー53とY方向にずれた位置に設けられている。ナット17は、例えば、インサート成形等によって、筐体5と一体に構成されている。また、壁部5aのX方向の両側の端面には、循環部43の接続配管43a(図2参照)と接続可能なコネクタ25が設けられている。
【0046】
図13は、電池パック2の筐体5の一部の分解斜視図である。図13に示されるように、壁部5aには、接続部42の接続配管42a(図2参照)の設置スペースとなる開口部5rが設けられている。開口部5rは、壁部5aのY方向の中央部に位置され、X方向に沿って延びている。また、開口部5rは、壁部5aをZ方向に貫通している。開口部5rには、接続配管42aおよびサブアセンブリ10(冷却プレート41)の第二の突出部41c(図2,7参照)が設置(収容)される。開口部5rのY方向の両側の端部と第二の突出部41cとの当接によって、サブアセンブリ10の壁部5aに対するY方向への移動が制限される。開口部5rは、図12に示されるアンダカバー53によって、Z方向の他方(下方)から覆われる。
【0047】
また、図13に示されるように、壁部5aのZ方向の一方(上方)、すなわち収容部5j側を向いた面には、凹部5xが設けられている。凹部5xは、収容部5j側に向けて開放され、収容部5jから離れる方向に凹んでいる。凹部5xには、サブアセンブリ10の屈曲部12c(図7,13参照)が収容(嵌合)される。凹部5xの側面と屈曲部12cとの当接によって、サブアセンブリ10の壁部5a(XY平面)に沿った移動が制限される。サブアセンブリ10の取付部11cは、凹部5xと屈曲部12cとが互いに位置決めされた状態で、ボルトおよびナットによって筐体5に結合される。壁部5aは、底部の一例である。また、凹部5xは、第一の位置決め部の一例であり、屈曲部12cは、第二の位置決め部の一例である。
【0048】
図10に示されるように、壁部5cおよび壁部5eは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。また、壁部5dおよび壁部5fは、いずれも、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部5c〜5fは、側壁部や周壁部等と称される。壁部5c,5eには、それぞれ、車両への取り付け用の複数のナット19、および補強用の複数のビード20が設けられている。また、壁部5bにも、補強用の複数のビード18が設けられている。ビード18,20は、それぞれ、X方向に沿って細長く延びている。
【0049】
また、筐体5は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、筐体5は、例えば、ケース51や、トップカバー52、アンダカバー53(図12参照)、コネクタカバー54等を有する。ケース51は、少なくとも、壁部5a,5bの一部(周縁部)と、壁部5c〜5eと、を有する。また、図13に示されるように、ケース51は、壁部5c,5eの少なくとも一部が、フレーム部材に対して取り外し可能に構成されている。
【0050】
図10,12に示されるように、トップカバー52は、少なくとも、壁部5bの一部(中心部)を有し、アンダカバー53は、少なくとも、壁部5aの一部(中心部)を有する。トップカバー52およびアンダカバー53は、それぞれ、ケース51にシール部材56(図12参照)を介して、結合(一体化)されている。すなわち、シール部材56によって、ケース51の周縁部が気密および液密に塞がれている。
【0051】
コネクタカバー54は、トップカバー52に対して着脱可能に構成されている。コネクタカバー54は、トップカバー52の上面に設けられたコネクタ21〜24を覆っている。ケース51、トップカバー52、アンダカバー53、およびコネクタカバー54は、例えば、結合具や、溶接、接着剤等によって互いに結合されうる。筐体5は、例えば、金属材料や、合成樹脂材料等によって構成される。
【0052】
以上のように、本実施形態では、例えば、電池装置1は、壁部7aのそれぞれと熱的に接続された状態に設けられ、当該壁部7aとの熱交換によって複数の電池セル8を冷却する流体が流れる流路40が設けられた複数の冷却プレート41を備える。このような構成によれば、例えば、複数の冷却プレート41のそれぞれにおいて、壁部7aとの熱交換により、複数の電池セル8を冷却することができる。よって、例えば、より簡単な構成でより多くの電池セル8を冷却することの可能な電池装置1を得ることができる。
【0053】
また、本実施形態では、例えば、電池装置1は、冷却プレート41のそれぞれの流路40を直列または並列に接続する接続部42と、接続部42の下流側から流出した流体を冷却して接続部42の上流側に戻す循環部43と、を有した水冷ユニット4を備える。このような構成によれば、例えば、水冷ユニット4によって、冷却プレート41と壁部7aとの熱交換を繰り返し行うことができるため、複数の電池セル8をより長期に亘って効率よく冷却することができる。
【0054】
また、本実施形態では、例えば、流路40は、冷却プレート41の周縁部41gよりも中心部41fの近くが上流側となり、中心部41fよりも周縁部41gの近くが下流側となるように設けられている。このような構成によれば、例えば、周縁部41gよりも壁部7aの温度が高くなりやすい中心部41f側において、流路40を流れる流体(冷却水)による壁部7a(電池セル8)の冷却効果を高めることができる。よって、例えば、場所による電池セル8の温度ばらつきが抑制されやすく、ひいては電池モジュール6および電池装置1の寿命が長くなりやすい。
【0055】
また、本実施形態では、例えば、電池装置1は、それぞれが電池モジュール6と冷却プレート41とを有し、X方向に並んだ複数のサブアセンブリ10を備えている。このような構成によれば、例えば、複数のサブアセンブリ10によって、電池装置1がより簡素化されやすく、ひいては電池装置1の製造(組立作業)に要する手間が減りやすい。
【0056】
また、本実施形態では、例えば、サブアセンブリ10は、壁部7aが互いに面するように配置された二つの電池モジュール6と、二つの壁部7aの間に挟まれた状態で二つの電池モジュール6と一体化された冷却プレート41と、を有した第一のサブアセンブリ10Aを含む。このような構成によれば、例えば、第一のサブアセンブリ10Aの冷却プレート41と二つの壁部7aとの熱交換によって、より多くの電池セル8を効率よく冷却することができる。
【0057】
また、本実施形態では、例えば、サブアセンブリ10には、上端部10aよりも下端部10bの近くに流路40の入口開口40aおよび出口開口40bが設けられ、下端部10bよりも上端部10aの近くに電池モジュール6の出力端子部6a,6bが設けられている。このような構成によれば、例えば、入口開口40aおよび出口開口40bと出力端子部6a,6bとがZ方向に互いにより離れて配置されやすい。よって、例えば、出力端子部6a,6bに生じる不都合が抑制されやすく、ひいては電池装置1の安全性が高まりやすい。
【0058】
また、本実施形態では、例えば、壁部5aにはZ方向に沿って凹んだ凹部5xが設けられ、サブアセンブリ10には凹部5xとの当接によってサブアセンブリ10の壁部5aに沿った移動を制限する屈曲部12cが設けられている。このような構成によれば、例えば、凹部5xと屈曲部12cとの位置決めによって、サブアセンブリ10を筐体5に設置する作業が、より容易に、より円滑に、あるいはより迅速に行われやすい。
【0059】
また、本実施形態では、例えば、筐体5は、気密性を有する。このような構成によれば、例えば、筐体5内への気体や、塵芥、水滴等の侵入を抑制することができる。また、筐体5内への気体の侵入が抑制されるため、例えば、冷却プレート41や、接続部42、電池モジュール6等に結露が生じ難くなる。
【0060】
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0061】
1…電池装置、4…水冷ユニット(冷却ユニット)、5…筐体(第一の筐体)、5a…壁部(底部)、5j…収容部、5x…凹部(第一の位置決め部)、6…電池モジュール、6a,6b…出力端子部、7a…壁部(第一の壁部)、8…電池セル、10…サブアセンブリ、10A…第一のサブアセンブリ、10a…上端部(一端部)、10b…下端部(他端部)、12c…屈曲部(第二の位置決め部)、40…流路(第一の流路)、40a…入口開口、40b…出口開口、41…冷却プレート、41f…中心部、41g…周縁部、42…接続部、43…循環部、X…第一の方向、Z…第二の方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13