(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電線分岐部の枝線が引き出される切欠部を有し、且つ、前記電線分岐部の幹線に巻き付けられ、両端より前記電線分岐部の前記幹線が引き出される可撓性のプロテクタシートと、
前記プロテクタシートに重ね合せた状態で前記電線分岐部を被う前記プロテクタシートとは別体の補強プロテクタ部材と、
前記プロテクタシートと前記補強プロテクタ部材の両端にそれぞれ設けられ、引き出された前記幹線の配策方向にそれぞれ突出するテープ巻き用突出部とを備え、
前記プロテクタシートは、前記幹線の前記配策方向の直交方向に向かって凹凸を交互に繰り返す蛇腹形状に形成された箇所を有することを特徴とする分岐プロテクタ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの裏面側からの斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態を示し、プロテクタシート上に電線分岐部を載置した斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態を示し、(a)は電線分岐部にプロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図、(b)は電線分岐部にプロテクタシートを巻き付けた状態の正面図である。
【
図5】本発明の第1実施形態を示し、(a)はプロテクタシートと幹線、及び、プロテクタシートと枝線に拘束テープを巻き付けた状態の斜視図、(b)はプロテクタシートと幹線、及び、プロテクタシートと枝線に拘束テープを巻き付けた状態の正面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図7】本発明の第2実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図8】本発明の第3実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図9】本発明の第3実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図10】本発明の第4実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図11】本発明の第4実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図12】本発明の第5実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図13】本発明の第5実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図14】本発明の第6実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図15】本発明の第6実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図16】本発明の第7実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図17】本発明の第7実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの表面側からの斜視図である。
【
図18】本発明の第8実施形態を示し、共に展開状態のプロテクタシートと補強プロテクタシートの斜視図である。
【
図19】本発明の第8実施形態を示し、(a)は電線分岐部にプロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図、(b)は電線分岐部にプロテクタシートを巻き付けた状態の正面図である。
【
図20】本発明の8実施形態を示し、(a)はプロテクタシートの上から補強プロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図、(b)はプロテクタシートの上から補強プロテクタシートを巻き付けた状態の正面図である。
【
図21】本発明の8実施形態を示し、(a)はプロテクタシート及び補強プロテクタシートと幹線、及び、プロテクタシート及び補強プロテクタシートと枝線に拘束テープを巻き付けた状態の斜視図、(b)はプロテクタシート及び補強プロテクタシートと幹線、及び、プロテクタシート及び補強プロテクタシートと枝線に拘束テープを巻き付けた状態の正面図である。
【
図22】本発明の第9実施形態を示し、共に展開状態のプロテクタシートと補強プロテクタシートの斜視図である。
【
図23】本発明の第9実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートと、補強プロテクタシートの斜視図である。
【
図24】本発明の第9実施形態を示し、巻き付け状態のプロテクタシートの上から補強プロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図である。
【
図25】本発明の第10実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートと、補強プロテクタプレートの斜視図である。
【
図26】本発明の第10実施形態を示し、展開状態のプロテクタシート上に補強プロテクタプレートを置いた状態の斜視図である。
【
図27】本発明の第10実施形態を示し、補強プロテクタプレートの上からプロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図である。
【
図28】本発明の第11実施形態を示し、展開状態のプロテクタシートと、補強プロテクタプレートの斜視図である。
【
図29】本発明の第11実施形態を示し、展開状態のプロテクタシート上に補強プロテクタプレートを置いた状態の斜視図である。
【
図30】本発明の第11実施形態を示し、補強プロテクタプレートの上からプロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図である。
【
図31】本発明の第12実施形態を示し、プロテクタプレートと展開状態の補強プロテクタシートの斜視図である。
【
図32】本発明の第12実施形態を示し、プロテクタプレートの上から補強プロテクタシートを巻き付けた状態の斜視図である。
【
図33】従来例を示し、分岐プロテクタの分解斜視図である。
【
図34】従来例を示し、分岐プロテクタの組付け状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1〜
図5は本発明の第1実施形態を示す。ワイヤーハーネスは、所定の配策経路に沿って配策され、電線分岐部WDを有する電線(電線束)Wと、電線分岐部WDを保護する分岐プロテクタ1Aとを備えている。電線分岐部WDは、
図3に示すように、幹線W1より1本の枝線W2が分岐されている。つまり、電線分岐部WDは、2本の幹線W1と1本の枝線W2が異なる方向に延びる3分岐である。この3分岐の電線分岐部WDを保護する分岐プロテクタ1Aについて説明する。
【0014】
分岐プロテクタ1A(
図5に示す)は、電線分岐部WDの外周に装着されるプロテクタシート2Aと、プロテクタシート2Aと、幹線W1及び枝線W2に巻き付ける拘束テープTとを備えている。
【0015】
プロテクタシート2Aは、
図1に示すように、電線分岐部WDに装着する前では、フラットな形状の可撓性シートである。
【0016】
プロテクタシート2Aは、切欠部4によって間隔を置いて配置された一対の帯状シート部5と、2つの幹線W1用のテープ巻き用突出部6と、1つの枝線用のテープ巻き用突出部7とを備えている。
【0017】
プロテクタシート2Aは、幹線配策方向Mに沿って延びる部品載置部2aを有する。部品載置部2aは、平坦形状に形成されている。部品載置部2a以外のプロテクタシート2Aは、幹線配策方向Mの直交方向N(巻き付け先端方向)に向かって凹凸を交互に繰り返す蛇腹形状に形成されている。
【0018】
プロテクタシート2Aは、枝線W2が引き出される箇所を除いて電線分岐部WDの外周に巻き付けされている。一対の帯状シート部5は、枝線W2が引き出される箇所の両外側の幹線W1の箇所に巻き付けられている。各帯状シート部5の巻き付け先端は、プロテクタシート2Aの外側に重ね巻きされている。プロテクタシート2Aの幹線配策方向Mの両端には、プロテクタシート2Aの巻き付け形状によって幹線引出口8が形成されている。各幹線引出口8より電線分岐部WDの幹線W1がそれぞれ引き出されている。
【0019】
プロテクタシート2Aには、切欠部4によって枝線引出口9が形成されている。枝線引出口9より電線分岐部WDの枝線W2が引き出されている。
【0020】
プロテクタシート2Aの部品載置部2aの裏面側には、クリップ装着部2bが設けられている。クリップ装着部2bには、車体用固定部であるクリップ10が取付けられている。
【0021】
幹線W1用のテープ巻き用突出部6は、プロテクタシート2Aの幹線配策方向Mの両端よりそれぞれ延設されている。幹線W1用の各テープ巻き用突出部6は、分岐プロテクタ1の装着状態では、幹線引出口8より引き出された幹線W1の配策方向にそれぞれ突出している。
【0022】
枝線W2用のテープ巻き用突出部7は、プロテクタシート2Aの部品載置部2aの側端より幹線配策方向Mの直交方向Nに延設されている。枝線W2用のテープ巻き用突出部7は、切欠部4とは反対側に位置する。枝線W2用のテープ巻き用突出部7は、分岐プロテクタ1Aの装着状態では、枝線引出口9より引き出された枝線W2の配策方向に突出している。
【0023】
各テープ巻き用突出部6,7は、プロテクタシート2Aに連続するシート形状である。各テープ巻き用突出部6,7は、突出方向に沿って交互に凹凸を繰り返す蛇腹形状に形成されている。
【0024】
次に、分岐プロテクタ1Aの組付け作業を説明する。
図1に示すように、展開状態のプロテクタシート2Aを組付作業位置(例えば治具台に立設された治具ピンで保持された位置)に配置する。次に、
図2に示すように、プロテクタシート2A上に電線分岐部WDを載置する。詳細には、の部品載置部2a及び2つの幹線W1のテープ巻き用突出部6上に電線分岐部WDの幹線W1を、枝線W2用のテープ巻き用突出部7上に電線分岐部WDの枝線W2をそれぞれ載置する。
【0025】
次に、
図3に示すように、プロテクタシート2Aを電線分岐部WDの外周に隙間なく巻き付ける。プロテクタシート2Aの一対の帯状シート部5は、その巻き付け先端側をプロテクタシート2Aの外側に重ね巻きする。
【0026】
次に、
図4に示すように、プロテクタシート2Aと各幹線W1、及び、プロテクタシート2Aと枝線W2とに対し、拘束テープTをそれぞれ隙間なく巻き付ける。
【0027】
詳細には、各幹線W1については、プロテクタシート2Aの切欠部4の両端位置を巻き付け始点として、各テープ巻き用突出部6を有しない範囲では、プロテクタシート2A(各帯状シート部5の箇所)の外周を巻き付け、テープ巻き用突出部6を有する範囲では、テープ巻き用突出部6と幹線W1の外周に一括して巻き付け、テープ巻き用突出部6より先端側の箇所では、幹線W1の外周に隙間なく巻き付ける。これにより、各幹線引出口8は、拘束テープTによって完全に遮蔽される。
【0028】
枝線W2については、テープ巻き用突出部7の根元位置を巻き付け始点として、テープ巻き用突出部7を有する範囲では、テープ巻き用突出部7と枝線W2の外周に一括して巻き付け、テープ巻き用突出部7の先端から先の箇所では、枝線W2の外周に隙間なく巻き付ける。これで分岐プロテクタ1Aの組付け作業が完了する。
【0029】
この分岐プロテクタ1の組付け作業の前後、若しくは、並行して分岐プロテクタ1A以外の幹線W1及び枝線W2への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0030】
以上説明したように、分岐プロテクタ1Aは、電線分岐部WDの枝線W2が引き出される切欠部4を有し、且つ、電線分岐部WDの幹線W1に巻き付けられ、両端より電線分岐部WDの幹線W1が引き出される可撓性のプロテクタシート2Aと、プロテクタシート2Aの両端よりそれぞれ延設され、引き出された幹線W1の配策方向にそれぞれ突出するテープ巻き用突出部6とを備えている。
【0031】
従って、電線分岐部WDにプロテクタシート2Aを巻き付けることで電線分岐部WDを保護するため、電線分岐部WDの大きさに関わらず電線分岐部WDを保護でき、しかも、プロテクタシート2Aが電線分岐部WDの外面を覆うためにプロテクタシート2A内に無駄なスペースが出来ない。以上より、電線分岐部WDの大きさに関わらず電線分岐部WDを保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0032】
また、プロテクタシート2Aは、幹線W1が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有している。従って、幹線W1とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープTで巻き付けることにより幹線W1と分岐プロテクタ1Aを強固に固定できる。これにより、幹線W1に作用する引っ張り力によって、幹線W1より分岐プロテクタ1Aが外れたり、又は、外れないまでも相対的な位置ずれが発生したりすることを確実に防止できる。
【0033】
分岐プロテクタ1Aは、プロテクタシート2Aの両端の巻き付け形状によって形成され、幹線W1がそれぞれ引き出される2つの幹線引出口8と、プロテクタシート2Aの切欠部4によって形成され、枝線W2が引き出される枝線引出口9とを備えている。
【0034】
従って、プロテクタシート2Aには、2つの幹線引出口8を形成するための切欠等の特異な形状を形成する必要がなく、シンプルなシート形状で分岐プロテクタ1Aを得ることができる。
【0035】
プロテクタシート2Aは、切欠部4を間に挟んで一対の帯状シート部5を有し、電線分岐部WDの枝線W2の両外側で幹線W1の全周に亘ってそれぞれ巻き付けられている。
【0036】
従って、枝線W2が引き出される箇所を除く電線分岐部WDの全ての箇所がプロテクタシート2Aによって保護できる。
【0037】
各帯状シート部5は、その巻き付け先端側がプロテクタシート2Aに重ね巻きされている。従って、プロテクタシート2Aを幹線W1の外周に単純に巻き付けるだけで幹線W1の全周を保護できる。重ね巻きによって、分岐プロテクタ1Aの強度がアップし、保護機能が向上する。
【0038】
プロテクタシート2Aは、引き出された枝線W2の配策方向に突出するテープ巻き用突出部7を有している。従って、枝線W2とテープ巻き用突出部7を一括して拘束テープTで巻き付けることにより枝線W2と分岐プロテクタ1Aを強固に固定できる。これにより、枝線W2に作用する引っ張り力によって、枝線W2より分岐プロテクタ1が外れたり、又は、外れないまでも相対的な位置ずれが発生したりすることを確実に防止できる。
【0039】
プロテクタシート2Aは、部品載置部2aを除いて蛇腹形状に形成されている。従って、プロテクタシート2Aを幹線W1に容易に巻き付けできるため、巻き付け作業性が良い。
【0040】
幹線W1及び枝線W2の各テープ巻き用突出部6,7は、シート状で、蛇腹形状に形成されている。従って、分岐プロテクタ1Aより引き出された幹線W1及び枝線W2は、幹線W1及び枝線W2の配策方向の上下方向UDに容易に撓み変形できるため、配策作業性が良い。又、配策方向の自由度も高い。
【0041】
プロテクタシート2Aには、クリップ10が設けられている。従って、分岐プロテクタ1Aをクリップ10を用いて容易に車体に固定できる。
【0042】
(第2実施形態)
図6及び
図7は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態の分岐プロテクタでは、前記第1実施形態と比較するに、プロテクタシート2Bの切欠部4の位置と一対の帯状シート部5の位置が相違する。つまり、切欠部4は、部品載置部2aの第1実施形態とは反対側に形成されており、第1実施形態とは反対側に一対の帯状シート部5が設けられている。これにより、枝線用のテープ巻き用突出部7は、一対の帯状シート部5と同様に部品載置部2aから同じ方向に延設され、切欠部4を利用して配置されている。つまり、枝線用のテープ巻き用突出部7は、一対の帯状シート部5の間に位置する。
【0043】
他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、電線分岐部(図示せず)の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0045】
また、プロテクタシート2Bに幹線(図示せず)が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有するため、幹線とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープTで巻き付けることにより幹線と分岐プロテクタを強固に固定できる。
【0046】
枝線用のテープ巻き用突出部7は、一対の帯状シート部5と同様に部品載置部2aから同じ方向に延設され、切欠部4を利用して配置されている。従って、第1実施形態に較べて、展開状態のプロテクタシート2Bの幹線配策方向Mの直交方向N(幅方向)の寸法が短くなる。
【0047】
(第3実施形態)
図8及び
図9は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態の分岐プロテクタは、前記第2実施形態と比較するに、プロテクタシート2Cの幹線(図示せず)用のテープ巻き用突出部7の構成が相違する。つまり、幹線用のテープ巻き用突出部6は、引き出された幹線の配策方向に沿って延びる直線突部6aと、直線突部6aの先端より直交方向に延びる一対の巻き付け突部6bとを有している。直線突部6aは、部品載置部2aに連続して平坦部位に形成されている。一対の巻き付け突部6bは、幹線配策方向Mの直交方向N(巻き付け先端方向)に沿って凹凸を交互に繰り返す蛇腹形状に形成されている。
【0048】
他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
この第3実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、電線分岐部(図示せず)の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0050】
また、プロテクタシート2Cに幹線が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有するため、幹線とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープ(図示せず)で巻き付けることにより幹線と分岐プロテクタを強固に固定できる。
【0051】
特に、幹線のテープ巻き用突出部6は、幹線の外周の一部に当接する直線突部6aと、幹線の外周に巻き付けされる一対の巻き付け突部6bとを有する。従って、幹線とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープで巻き付けることによる幹線と分岐プロテクタの固定が更に強固になる。
【0052】
(第4実施形態)
図10及び
図11は本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態の分岐プロテクタは、4分岐の電線分岐部を保護する。つまり、幹線から互いに180度異なる向きに2つの枝線が分岐された電線分岐部を保護する。
【0053】
分岐プロテクタは、電線分岐部に装着する前は、
図10に示すように、プロテクタシート2Dと、プロテクタシ―ト2Dより延設された4箇所のテープ巻き用突出部6,7とを備えた1枚の可撓性シートである。
【0054】
プロテクタシート2Dは、切欠部4によって2つに分けられた一対の帯状シート部5を有する。プロテクタシート2Dは、平坦部である部品載置部2aを有する。プロテクタシート2Dの部品載置部2aの幹線配策方向Mの両端には、幹線(図示せず)用のテープ巻き用突出部6がそれぞれ延設されている。部品載置部2aの幹線配策方向Mの直交方向Nの両側端には、枝線(図示せず)用のテープ巻き用突出部7がそれぞれ延設されている。
【0055】
各テープ巻き用突出部6,7の構成は、前記第1実施形態と同じ構成である。
【0056】
この第4実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、電線分岐部(図示せず)の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0057】
また、プロテクタシート2Dに幹線が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有するため、幹線とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープ(図示せず)で巻き付けることにより幹線と分岐プロテクタを強固に固定できる。
【0058】
(第5実施形態)
図12及び
図13は本発明の第5実施形態を示す。第5実施形態の分岐プロテクタは、前記第1実施形態と比較するに、プロテクタシート2Eの枝線用のテープ巻き用突出部7の構成が相違する。つまり、枝線用のテープ巻き用突出部7は、可撓性のロッド7aである。可撓性のロッド7aには、間隔を置いて球状突部7bが突設されている。
【0059】
他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0060】
この第5実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、電線分岐部(図示せず)の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0061】
また、プロテクタシート2eは、幹線(図示せず)が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有するため、幹線とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープ(図示せず)で巻き付けることにより幹線と分岐プロテクタを強固に固定できる。
【0062】
枝線用のテープ巻き用突出部7は、可撓性のロッド7aであるため、上下方向UDのみならず左右方向LRにも容易に撓み変形できる。従って、枝線引出口9より引き出された枝線の配策方向を3次元的に変移でき、前記第1〜第4実施形態に較べて、更に組付け作業性が良く、更に配策自由度も高い。
【0063】
枝線用のテープ巻き用突出部7は、間隔を置いて球状突部7bが突設されている。従って、球状突部7bに食い込むようにして拘束テープ(図示せず)が巻き付けされるため、枝線と分岐プロテクタを強固に固定できる。
【0064】
(第6実施形態)
図14及び
図15は本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態の分岐プロテクタは、前記第2実施形態と比較するに、プロテクタシート2Fの枝線(図示せず)のテープ巻き用突出部7の構成が相違する。つまり、枝線用のテープ巻き用突出部7は、前記第5実施形態と同様に、可撓性のロッド7aである。可撓性のロッド7aには、間隔を置いて球状突部7bが突設されている。
【0065】
他の構成は、前記第2実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0066】
この第6実施形態でも、前記第5実施形態と同様な作用・効果が得られる。
【0067】
(第7実施形態)
図16及び
図17は本発明の第7実施形態を示す。第7実施形態の分岐プロテクタは、前記第4実施形態と同様に4分岐の電線分岐部を保護するものである。分岐プロテクタは、前記第4実施形態と比較するに、プロテクタシート2Gの枝線(図示せず)用のテープ巻き用突出部7の構成が相違する。つまり、枝線用のテープ巻き用突出部7は、前記第5実施形態と同様に、可撓性のロッド7aである。可撓性のロッド7aには、間隔を置いて球状突部7bが突設されている。
【0068】
他の構成は、前記第4実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0069】
この第7実施形態でも、前記第5実施形態と同様な作用・効果が得られる。
【0070】
(分岐プロテクタ部材が2部材の実施形態)
次に、本発明の第8実施形態〜第12実施形態について説明する。第8実施形態〜第12実施形態では、分岐プロテクタは、前記第1実施形態〜前記第7実施形態とは異なり、2つの分岐プロテクタ部材を有する。2つの分岐プロテクタ部材は、少なくとも1つは可撓性のプロテクタシートである。以下、各実施形態を説明する。
【0071】
(第8実施形態)
図18〜
図21は本発明の第8実施形態を示す。第8実施形態の分岐プロテクタ1Hは、プロテクタシート2Aと補強プロテクタシート21の2つの分岐プロテクタ部材を有する。
【0072】
つまり、分岐プロテクタ1Hは、プロテクタシート2Aと、補強プロテクタシート21と、プロテクタシート2A及び補強プロテクタシート21と幹線W1、及び、プロテクタシート2A及び補強プロテクタシート21と枝線W2とをそれぞれ巻き付ける拘束テープTとを備えている。
【0073】
プロテクタシート2Aは、前記第1実施形態と同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0074】
補強プロテクタシート21は、
図18に示すように、電線分岐部WDに装着する前では、フラットな形状の可撓性シートである。
【0075】
補強プロテクタシート21は、切欠部24によって間隔を置いて配置された一対の帯状シート部25と、2つの幹線用のテープ巻き用突出部26とを備えている。
【0076】
補強プロテクタシート21には、幹線配策方向Mに沿って延びる剛性シート部21aが設けられている。剛性シート部21aは、平坦形状に形成されている。補強プロテクタシート21の剛性シート部21a及びテープ巻き用突出部26以外の箇所は、幹線配策方向Mの直交方向N(巻き付け先端方向)に向かって凹凸を交互に繰り返す蛇腹形状に形成されている。
【0077】
補強プロテクタシート21は、プロテクタシート2Aの外側より、枝線W2が引き出される箇所を除いて電線分岐部WDの上面側の外周に巻き付けされている。
【0078】
幹線W1用のテープ巻き用突出部26は、補強プロテクタシート21の幹線配策方向Mの両端よりそれぞれ延設されている。幹線W1用の各テープ巻き用突出部26は、分岐プロテクタ1Hの装着状態では、幹線引出口8より引き出された幹線W1の配策方向にそれぞれ突出している。
【0079】
幹線W1用の各テープ巻き用突出部26は、補強プロテクタシート21と同様にシート状である。各テープ巻き用突出部26は、突出方向に沿って交互に凹凸を繰り返す蛇腹形状に形成されている。
【0080】
次に、分岐プロテクタ1Hの組付け作業を説明する。
図18に示すように、展開状態のプロテクタシート2Aを組付作業位置(例えば治具台の立設された治具ピン上)に配置する。次に、
図19に示すように、プロテクタシート2Aの部品載置部2a及び2つの幹線W1用のテープ巻き用突出部6上に電線分岐部WDの幹線W1を、枝線W2用のテープ巻き用突出部7上に電線分岐部WDの枝線W2をそれぞれ載置する。
【0081】
次に、
図19に示すように、プロテクタシート2Aを電線分岐部WDの外周に隙間なく巻き付ける。プロテクタシート2Aの一対の帯状シート部5は、その巻き付け先端側がプロテクタシート2Aの外側に重ね巻きする。
【0082】
次に、
図20に示すように、電線分岐部WDの上面側に、プロテクタシート2Aの上から補強プロテクタシート21を重ねるようにして巻き付ける。
【0083】
次に、
図21に示すように、プロテクタシート2A及び補強プロテクタシート21と各幹線W1とを、及び、プロテクタシート2A及び補強プロテクタシート21と枝線W2とに対し、拘束テープTを隙間なく巻き付ける。
【0084】
詳細には、各幹線W1については、プロテクタシート2A及び補強プロテクタシート21の切欠部4,24の両端位置を巻き付け始点として、各テープ巻き用突出部6,26を有しない範囲では、プロテクタシート2Aの外周に巻き付け、テープ巻き用突出部6,26を有する範囲では、テープ巻き用突出部6,26と幹線W1に一括して巻き付け、テープ巻き用突出部6,26より先端側の箇所では、幹線W1の外周に隙間なく巻き付ける。これにより、各幹線引出口8は、拘束テープTによって完全に遮蔽される。
【0085】
枝線W2については、テープ巻き用突出部7の根元位置を巻き付け始点として、テープ巻き用突出部7を有する範囲では、テープ巻き用突出部7と枝線W2の外周に一括して巻き付け、テープ巻き用突出部7からの先端側の箇所では、枝線W2の外周に隙間なく巻き付ける。これで分岐プロテクタ1Hの組付け作業が完了する。
【0086】
分岐プロテクタ1以外の幹線W1及び枝線W2への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0087】
以上説明したように、分岐プロテクタ1Hは、電線分岐部WDの枝線が引き出される切欠部4を有し、且つ、電線分岐部WDの幹線W1に巻き付けられ、両端より電線分岐部WDの幹線W1が引き出される可撓性のプロテクタシート2Aと、プロテクタシート2Aの両端よりそれぞれ延設され、引き出された幹線W1の配策方向にそれぞれ突出するテープ巻き用突出部6とを備えている。
【0088】
従って、電線分岐部WDにプロテクタシート2Aを巻き付けることで電線分岐部WDを保護するため、電線分岐部WDの大きさに関わらず電線分岐部WDを保護でき、しかも、プロテクタシート2Aが電線分岐部WDの外面を覆うためにプロテクタシート2A内に無駄なスペースが出来ない。以上より、電線分岐部WDの大きさに関わらず電線分岐部WDを保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0089】
また、プロテクタシート2Aは、幹線W1が引き出される箇所にテープ巻き用突出部6を有する。従って、幹線W1とテープ巻き用突出部6を一括して拘束テープTで巻き付けることにより幹線W1と分岐プロテクタ1Hを強固に固定できる。これにより、幹線W1に作用する引っ張り力によって、幹線W1より分岐プロテクタ1が外れたり、又は、外れないまでも相対的な位置ずれが発生したりすることを確実に防止できる。特に、補強プロテクタシート21にも幹線W1のテープ巻き用突出部26が設けられているため、第1実施形態〜第7実施形態よりも、幹線W1と分岐プロテクタ1Hを強固に固定できる。
【0090】
分岐プロテクたタ1Hは、プロテクタシート2Aの両端の巻き付け形状によって形成され、幹線W1がそれぞれ引き出される2つの幹線引出口8と、プロテクタシート2Aの切欠部4によって形成され、枝線W2が引き出される枝線引出口9とを備えている。
【0091】
従って、プロテクタシート2Aには、2つの幹線引出口8,9を形成するための切欠等の特異な形状を形成する必要がなく、シンプルなシート形状である。又、補強プロテクタシート21も同様な構成である。以上より、2枚のシンプルなシート形状で分岐プロテクタ1Hを得ることができる。
【0092】
プロテクタシート2Aは、切欠部4を間に挟んで一対の帯状シート部5を有し、プロテクタシート2Aが、電線分岐部WDの枝線の両外側で幹線W1の全周に亘ってそれぞれ巻き付けられている。従って、枝線W2が引き出される箇所を除く電線分岐部WDの全ての箇所がプロテクタシート2Aによって保護できる。又、補強プロテクタシート21も、プロテクタシート2Aの上から電線分岐部WDに巻き付けされている。つまり、分岐プロテクタ1は、プロテクタシート2Aと補強プロテクタシート21の2枚のシートで電線分岐部WDを保護するため、電線分岐部WDを強固に保護できる。
【0093】
各帯状シート部5は、その巻き付け先端側がプロテクタシート2Aに重ね巻きされている。従って、プロテクタシート2Aを幹線W1の外周に単純に巻き付けるだけで幹線W1の全周を保護できる。重ね巻きによって、分岐プロテクタ1Hの強度がアップし、保護機能が向上する。
【0094】
プロテクタシート2Aは、引き出された枝線W2の配策方向に突出するテープ巻き用突出部7を有している。従って、枝線W2とテープ巻き用突出部7を一括して拘束テープTで巻き付けることにより枝線W2と分岐プロテクタ1Hを強固に固定できる。これにより、枝線W2に作用する引っ張り力によって、枝線W2より分岐プロテクタ1Hが外れたり、又は、外れないまでも相対的な位置ずれが発生したりすることを確実に防止できる。
【0095】
プロテクタシート2Aは、部品載置部2aを除いて蛇腹形状に形成されている。従って、プロテクタシート21Aを幹線W1に容易に巻き付けできるため、巻き付け作業性が良い。補強プロテクタシート21も、剛性部を除いて蛇腹形状に形成されている。従って、補強プロテクタシート21を幹線W1に容易に巻き付けできるため、巻き付け作業性が良い。
【0096】
幹線W1及び枝線W2の各テープ巻き用突出部6,7は、シート状で、突出方向に沿って交互に凹凸を繰り返す蛇腹形状に形成されている。従って、分岐プロテクタ1Hより引き出された幹線W1及び枝線W2は、幹線W1及び枝線W2の配策方向の上下方向UDに容易に撓み変形できるため、配策作業性が良い。又、配策方向の自由度も高い。
【0097】
プロテクタシート2Aには、クリップ10が設けられている。従って、分岐プロテクタ1Hをクリップ10を用いて容易に車体に固定できる。
【0098】
(第9実施形態)
図22〜
図24は本発明の第9実施形態を示す。第9実施形態の分岐プロテクタは、前記第8実施形態と同様に、プロテクタシート2Bと補強プロテクタシート21の2つの分岐プロテクタ部材を有する。
【0099】
つまり、分岐プロテクタは、プロテクタシート2Bと、補強プロテクタシート21と、プロテクタシート2B及び補強プロテクタシート21と幹線(図示せず)、及び、プロテクタシート2B及び補強プロテクタシート21と枝線(図示せず)とをそれぞれ巻き付ける拘束テープ(図示せず)とを備えている。
【0100】
プロテクタシート2Bは、前記第2実施形態のものと同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0101】
補強プロテクタシート21は、前記第8実施形態のものと同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0102】
分岐プロテクタの組付け作業は、前記第8実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。分岐プロテクタの組付けに加えて、分岐プロテクタ以外の幹線及び枝線への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0103】
この第9実施形態でも、前記第8実施形態と同様に、電線分岐部WDの大きさに関わらず電線分岐部WDを保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0104】
また、プロテクタシート2Bと補強プロテクタシート21の2枚のシートで電線分岐部WDを保護するため、前記第8実施形態と同様に、電線分岐部WDを強固に保護できる。
【0105】
第9実施形態の分岐プロテクタは、上記した以外にも前記第8実施形態と同様な効果を有する。
【0106】
(第10実施形態)
図25〜
図27は本発明の第10実施形態を示す。第10実施形態の分岐プロテクタは、前記第8及び第9実施形態とは異なり、プロテクタシート2Aと補強プロテクタプレート22の2つの分岐プロテクタ部材を有する。
【0107】
つまり、分岐プロテクタは、プロテクタシート2Aと、補強プロテクタプレート22と、プロテクタシート2A及び補強プロテクタプレート22と幹線(図示せず)、及び、プロテクタシート2A及び補強プロテクタプレート22と枝線(図示せず)とをそれぞれ巻き付ける拘束テープ(図示せず)とを備えている。
【0108】
プロテクタシート2Aは、前記第1実施形態と同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0109】
補強プロテクタプレート22は、円弧形状を有し、円弧形状の形態を維持する剛性を有する。補強プロテクタプレート22は、切欠部27によって間隔を置いて配置された一対の帯状プレート部28と、2つの幹線用のテープ巻き用突出部26とを備えている。
【0110】
各テープ巻き用突出部26は、突出方向に沿って交互に凹凸を繰り返す蛇腹形状に形成されている。従って、各テープ巻き用突出部26のみは、撓み変形が容易に形成されている。各テープ巻き用突出部26は、幹線の配策方向の上下方向UDに容易に撓み変形できるため、配策作業性が良い。又、配策方向の自由度も高い。
【0111】
次に、分岐プロテクタの組付け作業を説明する。
図25に示すように、展開状態のプロテクタシート2Aを組付作業位置に配置する。次に、プロテクタシート2Aの部品載置部2a及び2つの幹線用テープ巻き用突出部6上に電線分岐部(図示せず)の幹線(図示せず)を、枝線用のテープ巻き用突出部7上に電線分岐部の枝線(図示せず)をそれぞれ載置する。
【0112】
次に、
図26に示すように、電線分岐部に補強プロテクタプレート22を被せる。
【0113】
次に、
図27に示すように、電線分岐部に、補強プロテクタプレート22の上からプロテクタシート2Aを巻き付ける。プロテクタシート2Aの一対の帯状シート部5は、その巻き付け先端側をプロテクタシート2Aの外側に重ね巻きする。
【0114】
次に、前記第8実施形態と同様に、プロテクタシート2A及び補強プロテクタプレート22と各幹線とに対し、及び、プロテクタシート2A及び補強プロテクタプレート22と枝線とに対し、拘束テープを隙間なく巻き付ければ、完了する。
【0115】
分岐プロテクタ以外の幹線及び枝線への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0116】
この第10実施形態でも、前記第8実施形態と同様に、電線分岐部の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0117】
第10実施形態の分岐プロテクタは、上記した以外にも前記第8実施形態と同様な効果を有する。
【0118】
特に、第10実施形態では、前記第8実施形態の補強プロテクタシート21よりも剛性の高い補強プロテクタプレート22を用いているため、電線分岐部を更に強固に保護できる。
【0119】
また、前記第8実施形態では、補強プロテクタシート21を電線分岐部に巻き付ける必要があったが、第10実施形態では、電線分岐部の上に補強プロテクタプレート22を被せるたけで良いため、前記第8実施形態に較べて組付け作業性が向上する。
【0120】
(第11実施形態)
図28〜
図30は本発明の第11実施形態を示す。第11実施形態の分岐プロテクタは、前記第10実施形態と同様に、プロテクタシート2Bと補強プロテクタプレート22の2つの分岐プロテクタ部材を有する。
【0121】
プロテクタシート2Bは、前記第2実施形態のものと同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0122】
補強プロテクタプレート22は、前記第10実施形態のものと同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0123】
分岐プロテクタの組付け作業は、前記第10実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。分岐プロテクタの組付けに加えて、分岐プロテクタ以外の幹線及び枝線への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0124】
この第11実施形態でも、前記第10実施形態と同様に、電線分岐部の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0125】
第11実施形態の分岐プロテクタは、上記した以外にも前記第10実施形態と同様な効果を有する。
【0126】
(第12実施形態)
図31及び
図32は本発明の第12実施形態を示す。第12実施形態の分岐プロテクタは、プロテクタプレート29と補強プロテクタシート21の2つの分岐プロテクタ部材を有する。
【0127】
つまり、分岐プロテクタは、プロテクタプレート29と補強プロテクタシート21と、プロテクタプレート29及び補強プロテクタシート21と幹線(図示せず)、及び、プロテクタプレート29及び補強プロテクタシート21と枝線(図示せず)とをそれぞれ巻き付ける拘束テープ(図示せず)とを備えている。
【0128】
プロテクタプレート29は、外力が作用しても自らの形態を維持する程度の剛性を有する。プロテクタプレート29は、概略円弧状を有し、前記第10及び前記第11実施形態の補強プロテクタプレートの構成と基本的に同じ構成である。つまり、プロテクタプレート29は、切欠部27によって間隔を置いて配置された一対の帯状プレート部28と、2つの幹線用のテープ巻き用突出部26とを備えている。プロテクタプレート29の裏面側には、クリップ装着部29aが設けられている。クリップ装着部29aには、車体用固定部であるクリップ10が取付られている。
【0129】
補強プロテクタシート21は、前記第8実施形態のものと同一構成であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0130】
次に、分岐プロテクタの組付け作業を説明する。
図31に示すように、プロテクタプレート29を組付作業位置に配置する。次に、プロテクタプレート29の底面及び2つの幹線のテープ巻き用突出部6上に電線分岐部(図示せず)の幹線(図示せず)を、プロテクタプレート29の切欠部27を通すように電線分岐部(図示せず)の枝線(図示せず)をそれぞれ載置する。
【0131】
次に、
図32に示すように、補強プロテクタシート21を、プロテクタプレート29の上面開口側より露出された電線分岐部については、直接に包み込み、且つ、電線分岐部(図示せず)がプロテクタプレート29で覆われている箇所については、プロテクタプレート29の外側より隙間なく巻き付ける。。
【0132】
次に、プロテクタプレート29及び補強プロテクタシート21と各幹線(図示せず)とに対し、拘束テープ(図示せず)を隙間なく巻き付ければ、完了する。
【0133】
分岐プロテクタ以外の幹線及び枝線への部品装着などが行うことによりワイヤーハーネスが組付けされる。
【0134】
この第12実施形態でも、前記第10実施形態及び前記第11実施形態と同様に、電線分岐部の大きさに関わらず電線分岐部を保護でき、しかも、極力コンパクト化が図れる。
【0135】
第12実施形態の分岐プロテクタは、上記した以外にも前記第10実施形態及び前記第11実施形態と同様な効果を有する。
【0136】
第12実施形態では、プロテクタプレート29及び補強プロテクタシート21には、共に枝線(図示せず)のテープ巻き用突出部が設けられていないが、プロテクタプレート29と補強プロテクタシート21の双方、若しくは、いずれか一方に設けても良い。
【0137】
(変形例)
前記各実施形態では、電線Wの外周に直接拘束テープTを巻き付けたが、電線Wにコルゲートチューブが装着されている場合には、コルゲートチューブの上から拘束テープTを巻き付ける。
【0138】
前記各実施形態では、幹線引出口8や枝線引出口9より1本の幹線(電線束)W1や1本の枝線(電線束)W2を引き出しているが、複数本の幹線(電線束)W1や複数本の枝線(電線束)W2を引き出しても良い。ここで、1本の幹線(電線束)W1や1本の枝線(電線束)W2とは、同じ配策経路に沿って配策されるものをいう。
【0139】
前記各実施形態では、プロテクタシート2A〜2Eの部品載置部2aは、平板部に形成されているが、蛇腹形状に形成しても良い。
【0140】
前記各実施形態では、切欠部4は1つ設けられているが、複数の切欠部4を設けても良い。各切欠部4,24,27より枝線(電線束)W2を引き出すようにしても良い。