特許第6969974号(P6969974)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6969974
(24)【登録日】2021年11月1日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】キーユニット
(51)【国際特許分類】
   E05B 19/00 20060101AFI20211111BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20211111BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20211111BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20211111BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
   E05B19/00 J
   E05B49/00 J
   H04Q9/00 301B
   H01Q1/24 Z
   B60J5/00 N
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-204757(P2017-204757)
(22)【出願日】2017年10月23日
(65)【公開番号】特開2019-78041(P2019-78041A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年5月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100123319
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 武彦
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100143797
【弁理士】
【氏名又は名称】宮下 文徳
(74)【代理人】
【識別番号】100176201
【弁理士】
【氏名又は名称】小久保 篤史
(74)【代理人】
【識別番号】100138357
【弁理士】
【氏名又は名称】矢澤 広伸
(72)【発明者】
【氏名】玉根 靖之
(72)【発明者】
【氏名】高橋 主
(72)【発明者】
【氏名】大嶌 優季
【審査官】 野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−137528(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0363988(US,A1)
【文献】 特開2007−104049(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0184032(US,A1)
【文献】 特開2011−139324(JP,A)
【文献】 特開2017−154689(JP,A)
【文献】 特開2014−163105(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102386937(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
E05B 49/00
H04Q 9/00
H01Q 1/24
B60J 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末から取得した情報に基づいて前記携帯端末の認証を行い、前記認証の結果に基づいて、閉じられた空間を持つ対象物を施解錠する施解錠装置に対して信号を送信することで前記対象物の施解錠を行うキーユニットであって、
前記施解錠装置から第一の周波数帯で送信されるリクエスト信号を受信する第一の通信モジュールと、
前記携帯端末の認証、および、前記施解錠装置に対して送受信される信号の処理を行う制御モジュールと、
前記携帯端末と第二の周波数帯で近距離無線通信を行う第二の通信モジュールと、
が実装された基板を有し、
前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、前記基板上の、前記制御モジュールを挟んで対向する位置に実装されており、
前記対象物の内部に固定される、
キーユニット。
【請求項2】
前記基板に電源回路がさらに実装され、
前記第一の通信モジュールおよび前記電源回路が、前記基板上の、前記制御モジュールを挟んで対向する位置に実装されている、
請求項1に記載のキーユニット。
【請求項3】
前記第二の通信モジュールは、前記基板の外縁側にアンテナを有している、
請求項1または2に記載のキーユニット。
【請求項4】
前記第一の通信モジュールの中心点と、前記第二の通信モジュールの中心点とを結ぶ直線上に、前記制御モジュールの少なくとも一部が配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載のキーユニット。
【請求項5】
前記第一の通信モジュールと、前記第二の通信モジュールの双方が内接する領域内に、前記制御モジュールの少なくとも一部が配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載のキーユニット。
【請求項6】
前記施解錠装置は、車両に搭載され、前記第一の周波数帯で前記リクエスト信号を送信し、前記第一の周波数帯より高い周波数帯である第二の周波数帯で応答信号を受信するスマートキーシステムによって前記車両の施解錠を行う装置である、
請求項1から5のいずれかに記載のキーユニット。
【請求項7】
前記第一の周波数帯は長波帯である、
請求項1から6のいずれかに記載のキーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施解錠を行う装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を解錠するための認証情報を、ネットワークを介して携帯端末がサーバ装置から取得し、当該携帯端末を電子キーとして利用できる鍵管理システムが知られている(特許文献1)。当該システムでは、車両がICタグを読み取るための手段を有しており、携帯端末を介して鍵情報が書き込まれたICタグを用いて解錠を行う。
また、特許文献2には、車両の施解錠を遠隔で行うための通信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−118122号公報
【特許文献2】特開2006−121278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年販売されている車両にはスマートキーシステムが備わっている。スマートキーシステムは、車両と無線通信を行う携帯機(電子キー)に固有のIDを与え、通信によって得られたIDと、車両に事前に登録されたIDとが一致する場合にドアの解錠やエンジンの始動を可能にするシステムである。また、当該システムを利用することで、携帯端末による車両の施解錠を、車両の改造を伴わずに可能にするシステムが検討されている。
【0005】
例えば、電子キーの役割を持つキーユニットを車内に設置し、無線通信を介して行った認証の結果に基づいて電子キーの有効/無効を切り替える。このようにすることで、スマートフォンなどの携帯端末を用いて車両を施解錠することが可能になる。
【0006】
スマートキーシステムは、車両側からのポーリングに長波帯の電波を、車両側への応答信号の送信に極超短波帯の電波を利用している。よって、スマートキーシステムを用いたキーユニットにおいては、低周波数帯の電波を受信する回路(LF回路)と、高周波数帯の電波を送信する回路(RF回路)を搭載する必要がある。さらに、携帯端末との無線通信を行う回路や、これらの回路に電源を供給するためのユニットも必要になる。すなわち、スマートキーシステムを用いたキーユニットを設計する場合、これらの回路の適切な配置が課題となる。
【0007】
本発明は上記の課題を考慮してなされたものであり、対象物の施解錠を制御するキーユニットにおいて、部品の配置を最適化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るキーユニットは、携帯端末から取得した情報に基づいて前記携帯端末の認証を行い、施解錠装置に対して信号を送信することで対象物の施解錠を行うキーユニットである。
対象物が車両である場合、施解錠装置は、車両に搭載され、ドアの施解錠を制御する装置である。キーユニットは車両の内部に設置され、携帯端末との間で行った認証の結果に基づいて、施解錠装置に対して信号を送信する。当該信号は、スマートキーシステムにおいて利用される信号であってもよい。
【0009】
本発明に係るキーユニットは、前記施解錠装置から第一の周波数帯で送信されるリクエスト信号を受信する第一の通信モジュールと、前記携帯端末の認証、および、前記施解錠装置に対して送受信される信号の処理を行う制御モジュールと、前記携帯端末と第二の周波数帯で近距離無線通信を行う第二の通信モジュールと、が実装された基板を有し、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、前記基板上の、前記制御モジュールを挟んで対向する位置に実装されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るキーユニットは、施解錠装置から第一の周波数帯で送信されたリクエスト信号を受信し、かつ、第二の周波数帯を利用して携帯端末との通信を行う。すなわち、周波数帯の異なる複数の通信手段が同一の基板上に実装されるため、回路の配置や周波数帯によっては互いにノイズの影響を受け、通信を行う際の感度が低下するという課題が発生する。
【0011】
そこで、本発明では、第一の周波数帯を利用する第一の通信モジュールと、第二の周波数帯を利用する第二の通信モジュールとを、制御モジュールを挟んで対向する位置に配置する。かかる構成によると、第一に、互いに異なる周波数帯の電波を送受信する手段を物理的に離して配置できるため、ノイズの影響を抑制することができる。また、第二に、制御モジュールと第一の通信モジュールとの距離、および、制御モジュールと第二の通信モジュールとの距離を相対的に短くすることができる。すなわち、より良好な通信感度を得ることができるようになる。
【0012】
また、本発明に係るキーユニットは、前記基板に電源回路がさらに実装され、前記第一の通信モジュールおよび前記電源回路が、前記基板上の、前記制御モジュールを挟んで対向する位置に実装されていることを特徴としてもよい。
【0013】
電源回路をかかる位置に配置することで、電源回路から発生したノイズが第一の通信モジュールに与える影響を抑制することができる。なお、電源回路と第二の通信モジュールとの位置関係は特に限定されない。
【0014】
また、前記第二の通信モジュールは、前記基板の外縁側にアンテナを有していることを特徴としてもよい。
【0015】
このように、第二の通信モジュールが利用するアンテナを基板の外縁側に配置することで、第一の通信モジュールとの距離を確保することができる。
【0016】
また、前記第一の通信モジュールの中心点と、前記第二の通信モジュールの中心点とを結ぶ直線上に、前記制御モジュールの少なくとも一部が配置されていることを特徴としてもよい。
また、前記第一の通信モジュールと、前記第二の通信モジュールの双方が内接する領域内に、前記制御モジュールの少なくとも一部が配置されていることを特徴としてもよい。
【0017】
制御モジュールを挟んで対向する位置として、かかる位置に第一および第二の通信モジュールを配置することで、第一および第二の通信モジュールを互いに離間して配置することができる。
【0018】
また、前記施解錠装置は、車両に搭載され、前記第一の周波数帯で前記リクエスト信号を送信し、前記第一の周波数帯より高い周波数帯である第二の周波数帯で応答信号を受信するスマートキーシステムによって前記車両の施解錠を行う装置であることを特徴としてもよい。
【0019】
本発明は、既設のスマートキーシステムを利用して車両の施解錠を行う形態に好適に適用することができる。
【0020】
また、前記第一の周波数帯は長波帯であることを特徴としてもよい。
【0021】
本発明は、長波帯(30〜300kHz)の電波によってリクエスト(ポーリング)信号を送信するシステムに好適に適用することができる。
【0022】
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を含むキーユニットとして特定することができる。また、前記キーユニットを含む施解錠システムとして特定することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、対象物の施解錠を制御するキーユニットにおいて、部品の配置を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態に係る施解錠システムのシステム概要図である。
図2】施解錠システムが有する構成要素の一例を概略的に示したブロック図である。
図3】照合ECU303に含まれる機能モジュールの例である。
図4】制御部104に含まれる機能モジュールの例である。
図5】各構成要素間におけるデータおよび処理のフロー図である。
図6】キーユニット100の各構成要素を実装した基板の斜視図である。
図7】基板をZ軸方向から観察した図である。
図8】変形例に係る基板をZ軸方向から観察した図である。
図9】変形例に係る基板をZ軸方向から観察した図である。
図10】変形例に係る基板をZ軸方向から観察した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(システム概要)
実施形態に係る施解錠システムの概要について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る施解錠システムは、車両に搭載されたキーユニット100および施解錠装置300、携帯端末200、サーバ装置400を含んで構成される。
本実施形態に係る施解錠システムでは、キーユニット100が、スマートキーの電子キー(携帯機)と同様の無線インタフェースを有しており、既設の施解錠装置300と通信を行うことで、物理的な鍵を用いることなく車両の施解錠を行うことができる。また、キーユニット100は、携帯端末200と近距離無線通信を行い、携帯端末200を認証した結果に基づいて、自身が車両10の電子キーとして振る舞うか否かを決定する。すなわち、システムのユーザは、車両10の外部から携帯端末200を操作することにより、車両の施解錠を行うことができる。
【0026】
(システム構成)
システムの構成要素について、詳しく説明する。
図2は、図1に示したキーユニット100、携帯端末200、施解錠装置300、サーバ装置400の構成の一例を概略的に示したブロック図である。このうち、キーユニット100および施解錠装置300が、施解錠(施錠および解錠)の対象である車両10に搭載される。
【0027】
施解錠装置300は、車両のドアを施錠および解錠するための装置であり、スマートキーシステムの一部を構成する既設の装置である。具体的には、車両のユーザが所持する電子キー(以下、携帯機)から、高周波(Radio Frequency,以下、RFと称する)帯の電
波を介して送信される施錠信号および解錠信号に応じて、車両10のドアを施錠および解錠する。また、携帯機を検索するための、低周波(Low Frequency,以下、LFと称する
)帯の電波を送信する機能を有している。
【0028】
本実施形態では、ユーザが所持する携帯機の代わりに、キーユニット100がRF帯およびLF帯の電波を送受信することで、車両のドアの施解錠を制御する。以降、断りがない限り、施解錠装置300の通信先をキーユニット100に限定して説明を行う。
【0029】
施解錠装置300は、LF送信機301、RF受信機302、照合ECU303、ボディECU304、ドアロックモータ305を含んで構成される。施解錠装置300は、車両10に搭載される不図示の補機バッテリから供給される電力で動作する。
【0030】
LF送信機301は、キーユニット100を検索(ポーリング)するための低周波数帯(本発明における第一の周波数帯。例えば、100KHz〜300KHz)の電波を送信する手段である。LF送信機301は、例えば、車室内のセンターコンソールやハンドルの近傍に内蔵される。
【0031】
RF受信機302は、キーユニット100から送信された高周波数帯(本発明における第二の周波数帯。例えば、100MHz〜1GHz)の電波を受信する手段である。RF受信機302は、車室内のいずれかの場所に内蔵される。
【0032】
照合ECU303は、キーユニット100からRF帯の電波を介して送信された信号(施錠信号または解錠信号)に基づいて、車両10のドアを施錠および解錠する制御を行うコンピュータである。照合ECU303は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
なお、以下の説明において、施錠信号と解錠信号を施解錠信号と総称する。施解錠信号という語は、施錠信号と解錠信号の少なくともいずれかを表す。
【0033】
照合ECU303に含まれる機能モジュールを図3に示す。図3に示した各機能モジュールは、ROM(Read Only Memory)等の記憶手段に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)(いずれも不図示)によって実行することで実現してもよい。
【0034】
LF送信処理部3031は、LF送信機301を介して、LF帯の電波としてポーリング信号(本発明におけるリクエスト信号)を車室内に送信する制御を行う。
RF受信処理部3032は、RF受信機302を介して、キーユニット100からRF帯の電波として送信された施解錠信号(本発明における応答信号)を受信する制御を行う。
認証部3033は、キーユニット100から送信された施解錠信号が、正当な装置から送信されたものであることを認証する。具体的には、施解錠信号に含まれるキーIDが、照合ECU303が有する記憶手段(不図示)に予め記憶されたキーIDと一致するか否かを判定する。具体的な内容については後述する。
【0035】
鍵制御部3034は、認証部3033が行った認証の結果に基づいて、後述するボディECU304に解錠指令または施錠指令を送信する。当該信号は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して送信される。
【0036】
ボディECU304は、車両のボディ制御を行うコンピュータである。ボディECU304は、受信した解錠指令または施錠指令に基づいて、後述するドアロックモータ115を制御することで、車両のドアの解錠および施錠を行う機能を有している。なお、ボディECU304は、パワーウインドウ制御、シート調節、盗難防止、シートベルト制御、ヘッドライト制御など、車体に関連付いた要素の制御を行う機能をさらに有していてもよい。
【0037】
ドアロックモータ305は、車両10のドア(乗降用ドアやリアゲートのほか、トランクも含む)を施錠および解錠するアクチュエータである。ドアロックモータ305は、ボディECU304から送信された信号に基づいて動作する。
【0038】
なお、鍵制御部3034は、解錠指令または施錠指令の代わりに、認証に成功した旨の情報のみをボディECU304に送信するようにしてもよい。かかる構成によると、ユーザによるアクション(例えば、解錠ボタンの押下、ドアノブへのタッチ等)をトリガとして、施錠または解錠動作を行わせることが可能になる。
【0039】
次に、キーユニット100について説明する。
キーユニット100は、車両10の内部に配置された装置であり、携帯端末200と近距離無線通信を行って当該携帯端末200を認証する機能と、携帯端末200を認証した結果に基づいて、RF帯の電波を用いて施解錠信号を送信する機能を有している。キーユニット100は、LF受信機101、RF送信機102、近距離通信部103、制御部104を有して構成される。
【0040】
本実施形態では、キーユニット100は、車室内の所定の位置(例えばグローブボックス内)に配置され、車両10に搭載される不図示の補機バッテリから供給される電力で動作する。
【0041】
LF受信機101(本発明における第一の通信モジュール)は、施解錠装置300から、LF帯の電波を介して送信されたポーリング信号を受信するモジュールである。LF受信機101は、LF帯の電波を受信するためのアンテナ(以下、LFアンテナ)を有している。
【0042】
RF送信機102は、RF帯の電波を介して、キーユニット100に対して施解錠信号を送信するモジュールである。
【0043】
近距離通信部103(本発明における第二の通信モジュール)は、ユーザが所持する携帯端末200と通信を行うモジュールである。近距離通信部103は、所定の無線通信規格を用いて、近距離(車室内と車室外で通信が行える程度)における通信を行う。
【0044】
本実施形態では、近距離通信部103は、Bluetooth(登録商標)LowEnergy規格(以下、BLE)によるデータ通信を行う。BLEとは、Bluetoothによる低電力通信規格であり、機器同士のペアリングを必要とせず、相手を検知することですぐに通信を開始できるという特徴を有する。
なお、本実施形態ではBLEを例示するが、他の無線通信規格も利用可能である。例えば、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、WiFi(登録商標)などを利用することもできる。
【0045】
制御部104(本発明における制御モジュール)は、近距離通信部103を介して携帯端末200と近距離無線通信を行い、携帯端末200を認証する制御と、認証結果に基づいて施解錠信号を送信する制御を行うモジュールである。制御部104は、例えば、マイ
クロコンピュータによって構成される。
【0046】
制御部104に含まれる機能モジュールを、図4に示す。図4に示した各機能モジュールは、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行することで実現してもよい。
【0047】
LF受信処理部1041は、LF受信機101を介して、施解錠装置300からLF帯の電波として送信されたポーリング信号を受信する制御を行う。
RF送信処理部1042は、RF送信機102を介して、RF帯の電波として施解錠信号を送信する制御を行う。施解錠信号は、後述する認証部1044が携帯端末200の認証を成功させた場合に、後述する通信処理部1043によって生成される。
【0048】
通信処理部1043は、近距離通信部103を介して行う携帯端末200との通信を処理する。具体的には、携帯端末200から施錠要求または解錠要求(以下、施解錠要求と総称する)を受信し、受信した要求に応じて、施解錠信号を生成する。
なお、生成された施解錠信号は、一時的に記憶され、後述する認証部1044が携帯端末200の認証に成功したタイミングで出力される。
【0049】
認証部1044は、携帯端末200から送信された施解錠要求に含まれる認証情報に基づいて、携帯端末200の認証を行う。具体的には、不図示の記憶手段に記憶された認証情報と、携帯端末200から送信された認証情報とを比較し、これらが一致した場合に、認証成功と判断する。双方の認証情報が一致しない場合、認証失敗と判断する。認証部1044が携帯端末200の認証に成功した場合、通信処理部1043が生成した施解錠信号が、RF送信処理部1042へ出力され、施解錠装置300へ無線送信される。
なお、認証部1044が行う認証の方式は、認証情報同士を単純に比較して同一性を検証する方式であってもよいし、非対称暗号を用いた方式であってもよい。
以降、説明の必要に応じて、キーユニット100に記憶される認証情報を装置認証情報、携帯端末200から送信される認証情報を端末認証情報と称するものとする。
【0050】
なお、本例では、認証部1044が施解錠信号の送信トリガを生成するものとしたが、認証部1044が、認証状況に基づいてキーユニット100の電源を制御してもよい。例えば、携帯端末200の認証が行われていない状況においては、通信処理部1043および認証部1044を除く全ての構成要素をサスペンド状態とし、認証が成功した場合に、所定の期間において(例えば、送信した施解錠信号に対するレスポンスが施解錠装置300からあるまで)、すべての構成要素を通電状態とするようにしてもよい。認証が成功した場合にのみ施解錠信号を送信できれば、その実現方法は限定されない。
【0051】
また、キーユニット100は、施解錠信号とともに、電子キーのID(以下、キーID)を同時に施解錠装置300に送信する。キーIDは、平文の状態で予めキーユニット100に記憶されていてもよいし、携帯端末200に固有な暗号によって暗号化した状態で記憶されていてもよい。キーIDが暗号化した状態で記憶される場合、携帯端末200から送信された認証情報によって暗号化されたキーIDを復号し、本来のキーIDを得るようにしてもよい。
【0052】
次に、携帯端末200について説明する。
携帯端末200は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータである。携帯端末200は、近距離通信部201、通信部202、制御部203、入出力部204を有して構成される。
【0053】
近距離通信部201は、近距離通信部103と同一の通信規格によって、キーユニット100との間で通信を行う手段である。
通信部202は、携帯端末200をネットワークに接続するための通信手段である。本実施形態では、3GやLTE等の移動体通信サービスを利用して、ネットワーク経由で他の装置(例えばサーバ装置400)と通信を行うことができる。
【0054】
制御部203は、携帯端末200の制御を司るコンピュータである。制御部203は、例えば、施解錠要求を生成する処理、前述した端末認証情報を取得する処理、施解錠要求および端末認証情報をキーユニット100に送信する処理などを行う。制御部203は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。制御部203は、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行することでこれらの機能を実現してもよい。
【0055】
制御部203は、入出力部204を介してユーザとのインタラクションを行う。
入出力部204は、ユーザが行った入力操作を受け付け、ユーザに対して情報を提示する手段である。具体的には、タッチパネルとその制御手段、液晶ディスプレイとその制御手段から構成される。タッチパネルおよび液晶ディスプレイは、本実施形態では一つのタッチパネルディスプレイからなる。
【0056】
制御部203は、入出力部204に操作画面を表示し、ユーザが行った操作に基づいて、解錠要求または施錠要求を生成する。例えば、制御部203は、タッチパネルディスプレイに、解錠を行うためのアイコン、施錠を行うためのアイコン等を出力し、ユーザによって行われた操作に基づいて、解錠要求ないし施錠要求を生成する。
なお、ユーザが行う操作は、タッチパネルディスプレイを介したものに限られない。例えば、ハードウェアスイッチ等によるものであってもよい。
【0057】
また、制御部203は、端末認証情報を取得する処理を行う。本実施形態では、端末認証情報は、サーバ装置400において生成され、通信部202を介して携帯端末200へ伝送される。
なお、携帯端末200が端末認証情報を有していない場合、操作画面からの施錠操作および解錠操作は不可能となる。
【0058】
携帯端末200が取得する端末認証情報は、不変のキーであってもよいし、ワンタイムキーであってもよい。いずれの場合も、端末認証情報に対応する装置認証情報が、キーユニット100に事前に記憶される。
【0059】
(施解錠装置の概要)
システムの詳細な説明に入る前に、既設の施解錠装置300が行う動作の概要について説明する。施解錠装置300は、従来のスマートキーシステムを構成する装置であり、ユーザが所持する携帯機と通信を行うことにより、携帯機が車両の近傍もしくは車室内にあることを検出する。なお、前述した通り、本実施形態ではキーユニット100が携帯機の役割を果たす。
【0060】
具体的には、照合ECU303が、LF送信機301を介して一定の周期でポーリング信号を車内外に送信し、当該ポーリング信号に応答してキーユニット100が送信した返信信号を受信する。返信信号には、キーユニット100に固有なキーIDが含まれており、また、照合ECU303には、登録されたキーユニット100のキーIDが記憶されており、照合ECU303は、受信したキーIDと、記憶されたキーIDを用いてキーユニット100の認証処理を行う。
キーユニット100の認証に成功した場合、その旨をボディECU304に通知し、こ
れにより、車両に所定の動作(例えば、ドアの解錠、イモビライザーの解除等)を行わせることが可能になる。
【0061】
以上、施解錠装置300とキーユニット100との間で行われる通信および処理について説明した。
本実施形態に係る施解錠システムでは、車両内に設置されたキーユニット100が携帯機の代わりにキーIDを施解錠装置300に送信することで、携帯機を用いることなく車両の施解錠が可能になる。
【0062】
(システムの動作)
図5を参照して、本実施形態に係る施解錠システムの動作について説明する。図5は、各構成要素間で送受信されるデータの流れ、および、各構成要素が行う処理を説明するフロー図である。
【0063】
まず、ステップS11で、携帯端末200が、サーバ装置400に対して端末認証情報の発行を要求する。ここで説明する端末認証情報は、施解錠装置300がキーユニット100を認証するための情報ではなく、キーユニット100が携帯端末200を認証するための情報である。
携帯端末200が、端末を識別する情報をサーバ装置400に送信すると、サーバ装置400が、携帯端末200に固有な端末認証情報を取得し(ステップS12)、取得した端末認証情報を携帯端末200に送信する(ステップS13)。
これにより、携帯端末200上において、車両10を解錠する操作が可能になる。
なお、ステップS11〜S13の処理は、施解錠を行うための準備処理であるため、事前に行っておくことが好ましい。
【0064】
ステップS21〜S24は、携帯端末200を用いて車両10を解錠するための処理である。
携帯端末200のユーザが、入出力部204を介して車両10を解錠する操作を行うと、ステップS21で、携帯端末200が、キーユニット100に対して解錠要求および端末認証情報を送信する。そして、ステップS22で、キーユニット100が、携帯端末200から送信された端末認証情報と、事前に記憶された装置認証情報とを比較し、認証処理を行う。
【0065】
認証に成功した場合、ステップS23で、キーユニット100が、施解錠装置300に対して解錠信号およびキーIDを送信する。そして、ステップS24で、施解錠装置300が、受信したキーIDに基づいて認証処理を行う。この結果、認証に成功した場合、車両10のドアが解錠される。なおこの際、アンサーバック等を行ってもよい。
【0066】
ステップS31〜S36は、携帯端末200を用いて車両10を施錠するための処理である。
携帯端末200のユーザが、タッチパネルスクリーンを介して車両10を施錠する操作を行うと、ステップS31で、携帯端末200が、キーユニット100に対して施錠要求および端末認証情報を送信する。そして、ステップS32で、キーユニット100が、携帯端末200から送信された端末認証情報と、事前に記憶された装置認証情報とを比較し、認証処理を行う。
【0067】
認証に成功した場合、ステップS33で、キーユニット100が、施解錠装置300に対して施錠信号およびキーIDを送信する。そして、ステップS34で、施解錠装置300が、受信したキーIDに基づいて認証処理を行う。この結果、認証に成功した場合、車両10のドアが施錠される。
【0068】
また、キーユニット100は、施錠信号を送信した後で、携帯端末200に対して施錠が完了した旨の通知(施錠通知)を送信する(ステップS35)。これにより、携帯端末200のタッチパネルスクリーン上に、施錠が完了した旨の通知が出力される。なお、認証情報がワンタイムキーである場合、ステップS35のタイミングでワンタイムキーを無効化してもよい。携帯端末200は、システムの利用が終了した旨の通知を生成し、サーバ装置400に送信する(ステップS36)。
【0069】
次に、キーユニット100の設計上の課題について説明する。
前述したように、キーユニット100は、LF受信機101、RF送信機102、近距離通信部103を有して構成される。このうち、施解錠装置300からのポーリング信号を受信するLF受信機101と、携帯端末200からのリクエストに応じて通信を行う近距離通信部103は、それぞれ独立したタイミングで通信を行う。
【0070】
ここで発生する問題は、近距離通信部103において発生したノイズが、LF受信機101に回り込むことで発生する通信不良である。前述したように、LF受信機101は長波帯の電波を受信するため、特にノイズの影響を受けやすい。ノイズは、典型的には近距離通信部103から発生するほか、電源回路からも発生する。これらのノイズが混入すると、ポーリング信号が正しく受信されなくなるおそれがある。
【0071】
これらの問題を解決するため、本実施形態に係るキーユニット100は、高周波数帯の電波を送受信する近距離通信部103と、低周波数帯の電波を受信するLFアンテナとを、制御部104であるマイコンを挟んで対向する位置にそれぞれ配置する。また、電源回路とLFアンテナとを、制御部104であるマイコンを挟んで対向する位置にそれぞれ配置する。
【0072】
図6は、キーユニット100の各構成要素を実装した基板の斜視図である。本実施形態では、図示したように、電源回路(および付随する部品)および近距離通信部103といったノイズ源と、LF受信機101(具体的にはLFアンテナ。以降、LFアンテナ101Aとして図示する)が、制御部104であるマイコンを挟んだ位置に配置されている。
【0073】
より具体的な配置方法について説明する。
なお、以降の説明においては、LFアンテナ101Aと近距離通信部103との位置関係を中心に説明するが、LFアンテナ101Aと電源回路との位置関係も、同様の方法で定義することができる。この場合、電源回路と近距離通信部103の相対的な位置関係については特に限定されない。
【0074】
図7は、キーユニット100の基板をZ軸正方向から観察した図である。図示したように、本例では、LFアンテナ101Aの中心点と、近距離通信部103の中心点を結ぶ直線が、制御部104の少なくとも一部を通るように、LFアンテナ101A、近距離通信部103、制御部104をそれぞれ配置する。図示したように、各構成要素は、LFアンテナ101A、制御部104、近距離通信部103の並び順で基板上に配置される。
【0075】
図8は、別形態に係る配置方法を説明する図である。
図示したように、本例では、LFアンテナ101Aと近距離通信部103の双方が内接する領域801の内部に制御部104の少なくとも一部が位置するように、LFアンテナ101A、近距離通信部103、制御部104をそれぞれ配置する。なお、領域801は、矩形であってもよいし台形であってもよい。
【0076】
図9は、さらに別形態に係る配置方法を説明する図である。
本例では、LFアンテナ101Aの少なくとも一部が、制御部104であるマイコンの第一の辺(符号901)が有する両端点と、第一の辺に対向した基板の辺(符号902)が有する両端点で囲まれた領域(符号911で示したハッチング領域)の内部に配置される。
また、近距離通信部103の少なくとも一部が、制御部104であるマイコンの第二の辺(符号903)が有する両端点と、第二の辺に対向した基板の辺(符号904)が有する両端点で囲まれた領域(符号912で示したハッチング領域)の内部に配置される。
【0077】
キーユニット100の構成要素を、図7〜9に示したような位置に配置することで、ノイズ源となりうる近距離通信部103(または電源回路)と、LFアンテナ101Aとを離間して配置することができる。さらに、LF受信機101と制御部104とを結ぶ経路、および、近距離通信部103と制御部104とを結ぶ経路を相対的に短くすることができる。また、これによりノイズの混入を減らし、通信不良を低減できるという効果を得ることができる。
【0078】
図10は、さらに別形態に係る配置方法を説明する図である。
本例では、制御部104であるマイコンの第一の辺(符号901)と、当該第一の辺に対向する基板の辺上の部分(符号1001)と、を対向する辺に持つ矩形領域(符号1011で示したハッチング領域)の内部に、LFアンテナ101Aの少なくとも一部が配置される。
また、制御部104であるマイコンの第二の辺(符号903)と、当該第二の辺に対向する基板の辺上の部分(符号1002)と、を対向する辺に持つ矩形領域(符号1012で示したハッチング領域)の内部に、近距離通信部103の少なくとも一部が配置される。
かかる配置によると、LF受信機101と制御部104、近距離通信部103と制御部104とを結ぶ経路をより短くすることができる。すなわち、LFアンテナ101Aと近距離通信部103との距離をある程度確保したまま、基板上の配線を短くすることができる。
【0079】
なお、近距離通信部103が独立したアンテナを有する場合、各図中の符号103Aで示したように、当該アンテナを基板の外縁側に配置することが好ましい。このようにすることで、LFアンテナ101Aとの距離を確保することができ、ノイズの影響をより低減することができる。
【0080】
(変形例)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
【0081】
例えば、実施形態の説明では、LFアンテナ101A、電源回路、近距離通信部103が基板の片面に実装された例を示したが、これらの構成要素は、基板の両面に分かれて配置されていてもよい。また、各構成要素を基板の両面に配置する場合、基板を複層基板とし、中間に接地層を設けてもよい。このようにすることで、ノイズの伝播を抑制することができる。
【0082】
なお、各構成要素を基板の両面に配置する場合であっても、電源回路に付随する部品と、近距離通信部103は同一の面に実装することが好ましい。例えば、電解コンデンサやコネクタといった部品は比較的背が高いため、筐体との隙間に近距離通信部103を収納することができるためである。
ただし、LFアンテナ101Aについてはこの限りではない。施解錠装置300がスマートキーシステムを構成する装置である場合、キーを紐付ける際に、施解錠装置300と
LFアンテナ101Aとを接触ないし近接させる動作が必要になる場合がある。すなわち、LFアンテナ101Aを、電源回路に付随する部品が配置された面とは反対側の面に配置したほうが、接触ないし近接動作がしやすくなる場合があるためである。
【0083】
また、実施形態の説明では、キーユニット100が車両の施解錠のみを行う形態を例示したが、キーユニット100によって施解錠以外の動作を行わせてもよい。例えば、キーユニット100が、エンジンを管理する制御装置に対して通信を行うことで、車両のエンジン始動を可能にしてもよい。かかる形態によると、ユーザが所持する従来型の携帯機(電子キー)を携帯端末に完全に置き換えることができる。
【0084】
また、実施形態の説明では、LF帯の電波を介して送信されたポーリング信号をキーユニット100が受信すると述べたが、施解錠信号は必ずしもポーリング信号に応答して送信しなくてもよい。ポーリング信号に応答してキーIDを送信することで、有効な電子キーが車内にあると施解錠装置300に認識させることができるが、単にRF帯の電波を介して施解錠信号を送信するのみであってもよい。
【0085】
また、実施形態の説明では、車載されたスマートキーシステムを利用してキーユニット100が施解錠を制御したが、無線通信によって施解錠を行うことができれば、キーユニット100の通信先となる施解錠装置はスマートキー以外を利用するものであってもよい。例えば、キーレスエントリーシステム等を利用するものであってもよい。
【符号の説明】
【0086】
10・・・車両
100・・・キーユニット
101・・・LF受信機
102・・・RF送信機
103,201・・・近距離通信部
104,203・・・制御部
200・・・携帯端末
202・・・通信部
204・・・入出力部
300・・・施解錠装置
301・・・LF送信機
302・・・RF受信機
303・・・照合ECU
304・・・ボディECU
305・・・ドアロックモータ
400・・・サーバ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10